JP2008545145A - 対応治療抗体の有無を問わない標的抗原の検出 - Google Patents

対応治療抗体の有無を問わない標的抗原の検出 Download PDF

Info

Publication number
JP2008545145A
JP2008545145A JP2008519853A JP2008519853A JP2008545145A JP 2008545145 A JP2008545145 A JP 2008545145A JP 2008519853 A JP2008519853 A JP 2008519853A JP 2008519853 A JP2008519853 A JP 2008519853A JP 2008545145 A JP2008545145 A JP 2008545145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
therapeutic antibody
target antigen
sample
therapeutic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008519853A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008545145A5 (ja
Inventor
レンツ,ヘルムート
ショイアー,ベルナー
ティアー,マルティナ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2008545145A publication Critical patent/JP2008545145A/ja
Publication of JP2008545145A5 publication Critical patent/JP2008545145A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/536Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with immune complex formed in liquid phase

Abstract

本発明は治療抗体の分野に関する。本発明は特に、サンプル中の治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、a)解析すべきサンプルを準備する工程、b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及びc)工程(b)で形成した複合体を検出する工程、を含んで成る方法、に関する。

Description

本発明は、対応治療抗体の有無に関係なく標的抗原を検出する方法に関する。本発明は特に、相当の治療抗体の存在下での標的抗原の測定に関する。本発明は、サンプル中の治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、a)解析すべきサンプルを準備する工程、b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及びc)工程(b)で形成した複合体を検出する工程、を含んで成る方法、を開示する。本発明はまた、患者のフォローアップにおける前記方法の使用に関する。
1974年のKohlerとMilsteinによる最初のモノクローナル抗体の開発以来、ヒトの治療にとって適切な抗体の開発に多大な努力が傾けられてきた。利用可能になった最初のモノクローナル抗体は、マウス及びラットで開発された。これらの抗体は、ヒトの治療に使用する場合、抗げっ歯類抗体に起因する不所望な副作用をもたらした。かかる不所望な副作用の軽減、また、更にはその除去に対して、多大な努力が傾けられてきた。
過去10年間、益々多くのヒトモノクローナル抗体又はヒト化モノクローナル抗体が市場に届けられている。周知の例としては、例えば、Hoffmann−La Roche社(バーゼル)のHerceptin(登録商標)及びMabThera(登録商標)がある。
極めて多くの数のヒトモノクローナル抗体又はヒト化モノクローナル抗体が開発中であり、そして、ヒトへの参加が最初の試験目的について考慮することができる前に、実験動物で研究される必要がある。
治療用のモノクローナル抗体は、典型的には、約1ng/ml〜約100μg/mlに及ぶ血清レベルで使用されなければならない。従って、治療抗体は、治療計画の間の少なくとも幾つかの時点で、極めて高濃度、例えば対応する標的抗原の濃度と同程度の高さ又はそれよりも高い濃度で存在する。
標的抗原自体の正確な測定は、治療後、特に対応治療抗体による治療後の患者のフォローアップにおいて特に、非常に重要であると考えられている。治療計画の経過中治療抗体の濃度は大幅に変化するので、かかる治療抗体についての、その対応する標的抗原の測定のために設定されているアッセイにおけるあらゆる干渉は前記標的抗原についての偽の測定結果をもたらすことがあり、そしてその可能性が非常に高い。
標的抗原のレベルは、任意の適切な方法によって検出されうる。臨床ルーチンにおいて、かかる方法は、多くの場合、標的抗原に対する抗体を利用しており、これはいわゆるイムノアッセイである。高濃度及び/又は可変濃度の治療抗体は、その標的抗原のレベルを測定するために使用されるイムノアッセイに干渉することがある。
当業者が容易に理解するように、治療抗体自体をその対応する標的抗原の検出において使用することは、可能ではないか、若しくは少なくとも容易な仕事ではない。治療抗体及びイムノアッセイで使用される抗体の少なくとも1つが標的抗原の同一エピトープと結合する場合、この様な困難にしばしば直面する。この事実が周知であり、且つ広く受け入れられているのに対し、今回、驚くべきことに、治療抗体が、対応する標的抗原についてのイムノアッセイに使用される1又は複数の抗体と結合されないエピトープと結合する場合であっても、標的抗原のイムノアッセイが治療抗体の存在又は不在によって損なわれることがあるということが明らかとなった。
Jilaniらは(Jilani, I., et al., Blood 1032 (2003) 3514-3520)、細胞表面上でリツキシマブを検出するために、リツキシマブのマウス配列を特異的に検出し、且つヒトIgと交差反応しない抗体を使用したことを報告した。WO03/024993においては、治療抗体:抗原の複合体、可溶性抗原、遊離している治療抗体及び可溶性の総合的な治療抗体を検出し、モニタリングする方法が報告されている。
本発明の課題は、サンプル中の治療抗体の標的抗原を検出する方法が改善されうるかを調査することである。そのような方法は、対応治療抗体が存在するか否かに関係なく標的抗原の濃度についての真正な値をもたらずはずであり、そして連続測定、例えば患者のフォローアップにおける連続測定に役に立つはずである。
かかる課題は、以下の項目及び実施例で説明し、特許請求の範囲に記載の発明によって解決された。
本発明の要約
本発明は、サンプル中の治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、
a)解析すべきサンプルを準備する工程、
b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及び
c)工程b)で形成した複合体を検出する工程、
を含んで成る方法、を含んで成る。
本発明の詳細な説明
第一の態様において、本発明は、サンプル中の治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、a)解析すべきサンプルを準備する工程、b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及びc)工程b)で形成した複合体を検出する工程、を含んで成る方法、に関する。
用語「標的抗原」は、その対応治療抗体と結合している生体分子に関する。例としては、HER2(=ErbB2又はp185neu)に対する治療抗体、例えばHerceptin(登録商標)又はOmnitarg(登録商標)の標的抗原はHERR2であり、CD52に対する治療抗体、例えばCampath(登録商標)の標的抗原はCD52であり、EGFrに対する治療抗体、例えばErbitux(登録商標)の標的抗原はEGFrであり、CD33に対する治療抗体、例えばMylotarg(登録商標)の標的抗原はCD33であり、Tag−72に対する治療抗体、例えばOncoScint(登録商標)の標的抗原はTag−72であり、17−1Aに対する治療抗体、例えばPanorex(登録商標)の標的抗原は17−1Aであり、CD20に対する治療抗体、例えばRituxan(登録商標)、MabThera(登録商標)、又はZevalin(登録商標)の標的抗原はCD20であり、CD25に対する治療抗体、例えばZenapax(登録商標)の標的抗原はCD25である。標的抗原は、可溶性の、すなわち分泌又は流出(shed)される、標的抗原でも、又は(細胞)膜結合型標的抗原でもよい。
別の態様において、工程b)で形成した前記標的抗原−治療抗体複合体は、その総合的な標的抗原が前記治療抗体により複合体化されていることにより形成される。
用語「可溶性標的抗原」は、本願において使用する場合、治療抗体の膜結合型標的抗原の可溶性型、すなわち分泌型又は流出(shed)型を表す。治療抗体は、大部分、細胞表面抗原、例えば癌細胞の細胞表面抗原であって、それらが結合するもの、に対するものである。細胞表面抗原の膜結合型変異体に加え、当該抗原の、分泌型又は流出型、すなわち可溶性の変異体は、細胞によって産生されうる。可溶性標的抗原は、罹患者の体液で見ることができる。「可溶性標的抗原」は、膜結合型抗原の分泌型又は流出型変異体であり、それにより、この可溶性変異体は膜結合型抗原の細胞外ドメインの少なくとも一部と同一のアミノ酸配列及び同一の二次構造を有しており、そのため、(膜結合型)標的抗原の細胞外ドメインに対する抗体は前記可溶性標的抗原に結合することができる。
別の態様において、前記標的抗原は可溶性標的抗原である。
用語「エピトープ」は、本発明で使用する場合、抗体と特異的に結合することができるタンパク質の決定基を表す。エピトープは、通常、アミノ酸又は糖の側鎖等の化学的に活性な表面分子群から成り、そして特異的な電荷特性同様、通常特異的な三次元構造特性を有する。コンフォメーショナルエピトープとノンコンフォメーショナルエピトープとは、前者との結合は変性溶媒の存在下失われるが、後者とはそうではない点で区別される。エピトープが属する抗原のサイズにより、抗原1つ当たり複数のエピトープが利用可能なことがあり、これにより、同様に抗原1つ当たり複数の抗体結合部位(=エピトープ)の可能性も生じる。
「サンプル」とは、本発明によれば、実験動物、好ましくは哺乳類から取り出した任意の組織又は液体であってもよい。好ましくは、サンプルは、唾液、尿、全血、血漿又は血清のような液体である。好ましくは、サンプルは、無細胞サンプル、すなわち、膜結合型標的抗原を有する細胞を含まないサンプルである。
標的抗原がその対応「治療抗体」と結合するのに適切な条件は当業者に周知であるか、又は容易に決定することができる。これらの条件のもと、治療抗体は、膜結合型又は可溶性変異体のいずれかの標的抗原と結合し、そして標的抗原と治療抗体との免疫学的複合体が形成され、標的抗原−治療抗体−複合体が生じる。この複合体は、任意の適当な手段によって検出することができる。
好ましい態様において、標的抗原−治療抗体−複合体は、イムノアッセイを用いて検出される。使用されるイムノアッセイは、好ましくは異種イムノアッセイである。標的抗原−治療抗体−複合体の検出を競合イムノアッセイ又はいわゆるサンドイッチイムノアッセイを用いて実施することも好ましい。
当業者は、全く問題なくイムノアッセイをセットアップして、標的抗原−治療抗体−複合体に存在するような標的抗原を検出することができる。一例として、かかる検出は、抗体が捕捉抗体として使用され、これが治療抗体のエピトープと重複しないエピトープにおいて標的抗原と結合する、サンドイッチタイプのイムノアッセイにおいて実施されうる。標的抗原−治療抗体−複合体の検出のために、標的抗原に対する二次抗体又は検出抗体であって、前記治療抗体でも捕捉抗体でも認識されないエピトープと結合する抗体を使用するのが好ましい。
好ましくは、検出抗体−標的抗原−治療抗体−複合体のサンドイッチを形成することができる検出抗体が使用される。前記第二抗体又は検出抗体は、好ましくは、直接的又は間接的な検出が容易となるように標識される。
直接検出のために、標識基は、任意の既知の検出マーカー基、例えば色素、蛍光標識基、例えばケミルミネセンス基、例えばアクリジニウムエステル又はジオキセタン、あるいは蛍光色素、例えばフルオレセイン、クマリン、ローダミン、オキサジン、レゾルフィン、シアニン及びそれらの誘導体から選択することができる。他の標識基の例として、発光金属複合体、例えばルテニウム又はユーロピウム複合体、酵素、例えばELISA又はCEDIA(クローン化酵素ドナーイムノアッセイ、例えばEP0061888)に使用されるものがある。
間接的な検出系には、例えば検出試薬、例えば検出抗体が、バイオアフィン(bioaffine)結合対の第一のパートナーで標識されるものが含まれる。適当な結合対の例には、ハプテン又は抗原/抗体、ビオチン又はビオチン類自体、例えばアミノビオチン、イミノビオチン又はデスチオビオチン/アビジン又はストレプトアビジン、糖/レクチン、核酸又は核酸類自体/相補核酸、及び受容体/リガンド、例えばステロイドホルモン受容体/ステロイドホルモンがある。好ましい第一結合対のメンバーは、ハプテン、抗原及びホルモンを含んで成る。特に好ましいのは、ハプテン、例えばジゴキシン、ジゴキシゲニン及びビオチン並びにそれらの類似体である。かかる結合対の第二のパートナー、例えば抗体、ストレプトアビジン等が、通常直接検出を可能にするために、上文で言及した標識で標識される。
イムノアッセイは当業者に周知である。かかるアッセイを実施するための方法並びに実際の適用及び手順は、関連の教科書に要約されている。関連の教科書の例には、Tijssen, P., Preparation of enzyme- antibody or other enzyme-macromolecule conjugates, in: Practice and theory of enzyme immunoassays, Burdon, R.H. and v. Knippenberg, P.H. (eds.), Elsevier, Amsterdam (1990) pp. 221-278;及び免疫学的検出方法を扱っているMethods in Enzymology, Colowick, S.P. and Caplan, N.O. (eds.), Academic Pressの各種の巻、特にvolume 70, 73, 74, 84, 92及び121、がある。
上記の全ての免疫学的検出方法において、試薬条件は、用いる試薬の結合を、例えば抗体がその対応する抗原に結合するのを可能にするものが選択される。本発明により検出される標的抗原−治療抗体−複合体は、技術水準の手順により、膜結合型又は可溶性型のいずれかの相当の濃度に補正される。
治療抗体によって認識されないエピトープにおいて標的抗原と結合する1又は複数の抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、これらの抗体のフラグメント、並びに前記抗体の結合ドメインを含んで成る遺伝子コンストラクト、であってもよい。適切な抗体フラグメントも使用することができる。抗体並びに抗体フラグメントは、技術水準の手順、例えばTijssenにより記載されているもの(Tijssen, P., Practice and theory of enzyme immunoassays 11 (1990)の全体、特にpp. 43-78(Elsevier, Amsterdam))によって生成される。
用語「治療抗体」は、ヒトに使用することが意図されている任意の抗体調製物に関する。好ましくは、そのような治療抗体はモノクローナル抗体である。更に好ましくは、そのようなモノクローナル抗体は、大型類人猿から得られるか、あるいはヒトモノクローナル抗体又はヒト化抗体である。好ましくは、ヒトモノクローナル抗体である。そのような治療用モノクローナル抗体はヒト化モノクローナル抗体であることが更に好ましい。
用語「モノクローナル抗体」は、本明細書で使用する場合、実質的に同種抗体群から得られる抗体を指し、すなわち、当該群が含んで成る個々の抗体は、僅かな量存在することがある、可能性のある天然の突然変異を除き同一である。モノクローナル抗体は、一つの抗原部位に対して高度に特異的である。更に、異なる抗原決定基(エピトープ)に対し異なる抗体を含むポリクローナル抗体調製物と対照的に、各モノクローナル抗体は、その抗原上の1つの決定基に対するものである。それらの特異性に加え、モノクローナル抗体は、他の抗体により汚染されていない状態で作ることができる点で遊離である。「モノクローナル」の修飾語は、実質的に同種の抗体群から得られるような抗体の特徴を指し、そして何か特別の方法により抗体を産生することを要件とするとは解されない。例えば、本発明に使用するモノクローナル抗体は、Kohler, G., et al, Nature 256 (1975) 495-497に最初に記載されたハイブリドーマ法によって作られることもあれば、組換えDNA法により作られることもある(例えば、US 4,816,567を参照のこと)。「モノクローナル抗体」は、例えば、Clackson, T., et al., Nature, 352 (1991) 624-628 and Marks, J. D., et al., J. MoI. Biol. 222 (1991) 581-597に記載の技術を用いて、ファージ抗体ライブラリーから単離してもよい。
非ヒト(例えばげっ歯類)抗体の「ヒト化」形態は、非ヒトイムノグロブリン及びヒトイムノグロブリン由来の部分配列を含むキメラ抗体である。その大部分について、ヒト化抗体は、ヒトイムノグロブリン(レシピエント抗体)由来であり、当該レシピエントの超可変領域由来の残基は、ヒト以外の種(ドナー抗体)、例えばマウス、ラット、ウサギ又はヒト以外の霊長類の超可変領域由来の残基であって、所望の特異性及び親和性を有するものに置換されている。場合によって、ヒトイムノグロブリンのフレームワーク領域(FR)残基は、相当の非ヒト残基によって置換されている。更に、ヒト化抗体は、追加の修飾、例えば、レシピエント抗体又はドナー抗体には見られないアミノ酸残基を含んで成ることもある。かかる修飾は、相当の親配列と相同であるが同一ではない、レシピエント又はドナー抗体の変異体をもたらす。これらの修飾は、抗体の性能を更に洗練させるために行われる。通常、ヒト化抗体は、少なくとも1つの、典型的には2つの可変ドメインの実質的に全てを含んで成り、ここで、超可変ループの全て又は実質的に全てが、非ヒトドナー抗体のものに対応し、そしてRFの全て又は実質的に全てがヒトレシピエント抗体のものである。ヒト化抗体は任意に、イムノグロブリンの定常領域(Fc)、典型的にはヒトイムノグロブリンの定常領域の少なくとも一部も含んで成る。
非ヒト抗体をヒト化する方法は当業界で説明されている。好ましくは、ヒト化抗体は、ヒト以外の供給源から導入された1又は複数のアミノ酸残基を有する。これらの非ヒトアミノ酸残基は、しばしば「輸入」残基と称され、これは、典型的には「輸入」可変ドメインから取られる。ヒト化は、本質的には、Winter及びその共同研究者の方法 (Jones, P. T., et al., Nature 321 (1986) 522- 525; Riechmann, L., et al., Nature 332 (1988) 323-327; Verhoeyen, M., et al., Science 239 (1988) 1534-1536;及びPresta, L. G., Curr. Op. Struct. Biol. 2 (1992) 593-596)に従い、超可変領域に相当のヒト抗体配列を置き換えることで実施することができる。従って、かかる「ヒト化」抗体はキメラ抗体であり(US 4,816,567)、ここで、実質的に無傷でないヒト可変ドメインは、ヒト以外の種由来の対応する配列によって置換されている。実際には、ヒト化抗体は典型的にヒト抗体であって、幾つかの超可変領域残基、場合により幾つかのFR残基が、げっ歯類抗体の類似部位由来の残基によって置換されているものである。
ヒト化抗体をつく得るのに使用される、ヒト可変ドメインの選択は、軽鎖及び重鎖ともに、抗原性を減少させるのに非常に重要である。いわゆる「ベストフィット」法によると、げっ歯類抗体の可変ドメインの配列は、既知のヒト可変ドメイン配列の全ライブラリーに対しスクリーニングされる。このげっ歯類のものに最も近いヒト配列が、ヒト化抗体のためのヒトフレームワーク領域として受け入れられる(Sims, M. J., et al., J. Immunol. 151 (1993) 2296-2308; Chothia, C, et al., J. MoI. Biol. 196 (1987) 901-917)。別の方法は、軽鎖又は重鎖の特定の亜集団の全てのヒト抗体の共通配列由来の特定のフレームワーク領域を使用する。同一のフレームワークを複数の異なるヒト化抗体に使用してもよい(Carter, P., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89 (1992) 4285-4289; Presta, L. G., et al., J. Immunol. 151 (1993) 2623-2632)。
イムノグロブリンは、例えば、ヒト、マウス、又はラットポリペプチドに対し生成することができる。標的抗原を特異的に認識する、ポリクローナルであるか、又はモノクローナルである、イムノグロブリンは本発明の範囲内である。かかるイムノグロブリンは、当業者に既知の標準的な免疫学的技術を用いて産生される。イムノグロブリンは、ポリクローナルでもモノクローナルでもよく、あるいは、ヒト化抗体のために、組換え的に産生してもよい。抗体が既知の治療抗体と同一のエピトープに結合していないことを確認することは競合試験系で容易に決定することができる。
同一の標的抗原と結合する2つの抗体が、可能性としてエピトープを重複していることは、競合試験系を用いて検出することができる。このために、例えば、酵素イムノアッセイを用いて、新規抗体が、固定化標的抗原との結合について機知の抗体と競合する程度に試験される。この目的のために、適切に固定化された標的抗原は、標識された基地の抗体及び且つ過剰の問題の抗体と一緒にインキュベートされる。結合した標識の検出により、問題の抗体が既知の抗体を結合部位(=エピトープ)から置換することができる程度にまで容易に確認することができる。既知の抗体と称される、問題の抗体と同一濃度又はより高濃度で、好ましくは105倍過剰の濃度で、多くて20%、好ましくは多くて10%の置換がある場合、エピトープ重複は存在しない。
ヒト化治療抗体の周知の例には、いわゆるErbB2抗体、例えばhuMAb4D5−l、huMAb4D5−2、huMAb4D5−3、huMAb4D5−4、huMAb4D5−5、huMAb4D5−6、huMAb4D5−7及びhuMAb4D5−8 (HERCEPTIN(登録商標))であって、明示的に本明細書に援用されるUS5,821,337の表3に記載のもの;並びにヒト化520C9(WO93/21319に記載のもの)及びPCT/US03/21590に記載のヒト化2C4抗体がある。
好ましくは、本発明の方法で使用する治療抗体は、Campath(登録商標)、Erbitux(登録商標)、Herceptin(登録商標)、MabThera(登録商標)、Mylotarg(登録商標)、 OncoScint(登録商標)、Omnitarg(登録商標)、Panorex(登録商標)、Rituxan(登録商標)、Zevalin(登録商標)及びZenapax(登録商標)から成る群から選択され、好ましくはHerceptin(登録商標)、MabThera(登録商標)、Omnitarg(登録商標)及びZenapax(登録商標)から成る群から選択される。
Zevalin(登録商標)は、イブリツモマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、CD20と結合するモノクローナル抗体をベースとするものであり、B細胞非ホジキンリンパ腫の治療についてFDAに認可されている。
Rituxan(登録商標)は、リツキシマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、CD20と結合するモノクローナル抗体をベースとするものであり、B細胞非ホジキンリンパ腫の治療についてFDAに認可されている。
Panorex(登録商標)は、エドレコロマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、17−1A抗原(Ep−CAM)と結合するものであり、結腸直腸癌の治療について認可されている。
OncoScint(登録商標)は、サツモマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、汎性癌抗原Tag−72と結合するものであり、結腸及び卵巣癌の治療について認可されている。
Mylotarg(登録商標)は、ゲムツズマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、CD33と結合するモノクローナル抗体をベースとするものであり、骨髄性白血病の治療についてFDAに認可されている。
Erbitux(登録商標)は、セツキシマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、上皮増殖因子受容体因子受容体(EFTr)と結合するものであり、結腸直腸癌の治療について認可されている。
Campath(登録商標)は、アレムツズマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、CD52と結合するモノクローナル抗体をベースとするものであり、慢性リンパ性白血病の治療についてFDAに認可されている。
Herceptin(登録商標)は、トラスツズマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、モノクローナル抗体4D5をベースとするものである。これはHER2と結合する。HER2はErbB2又はp185neuとしても知られている。Herceptin(登録商標)は、肺癌を有するHER2−陽性患者の生存に陽性の結果を有することが証明されている(De Laurentiis, M., et al., Ann. Oncol. 16 (2005) iv7-ivl3)。
MabThera(登録商標)は、リツキシマブとして知られている治療抗体の商品名である。この治療抗体は、CD20と結合するモノクローナル抗体をベースとするものである。MabThera(登録商標)は、緩慢性で且つ侵攻性の非ホジキンリンパ腫に罹患している患者の生存に陽性の結果を有することが証明されている(Di Bella, N., et al., Cancer 103 (2005) 978-984)。
Omnitarg(登録商標)は、HERと結合する新規治療抗体ペルツズマブの商品名である。これはモノクローナル抗体2C4をベースとするものである。2C4及び4D5は、HER2の異なるエピトープと結合する。Omnitarg(登録商標)は現在臨床試験中である。これは、肺癌を有するHER2−過剰発現陰性患者の生存に陽性の結果を有することが期待されている(Badache, A., et al., Cancer Cell 5 (2004) 299-301)。
Zenapax(登録商標)は、インターロイキン−2と結合する治療抗体の商品名である。これは、腎移植のレシピエントの拒絶が低下、及び患者の生存の向上に関連している(Morris, J.A., et al., Clin. Transplant. 19 (2005) 340- 345)。
本発明の方法で検出される標的抗原は、HER2、インターロイキン−2受容体、IGF−1R、EGFr、Tag−72、17−1A、CD52、CD25、CD33又はCD20から成る群、好ましくはHER2、インターロイキン−2受容体、IGF−1R、及びCD20から成る群、好ましくはHER2、インターロイキン−2受容体、又はCD20から成る群から選択される。
上文で言及したように、本発明者は、エピトープと結合する治療抗体だけでなく、当該エピトープと結合する、対応する標的抗原を検出するためのアッセイにおいて使用される抗体も当該アッセイを干渉することを見出した。干渉は、標的抗原上の非重複エピトープに対する抗体を用いるアッセイ方法においては生じても差し支えなく、観察されている。本実施例の項目で提示した具体的な観察は、HER2抗原と、この標的抗原と結合する2つの異なる治療抗体についてのアッセイにより行われてきた。しかしながら、他の標的抗原の正確な定量においても同様であることが予想されなければならない。実施例は、HER2に対する異なる抗体、すなわちHerceptin(登録商標)及びOmnitarg(登録商標)の両方について、本発明の方法が適用でき、そして標的抗原HER2は、研究されるサンプル中の対応治療抗体の存在又は不在とは無関係に容易に測定することができることを証明する。
1つの態様において、治療抗体はHerceptin(登録商標)であり、捕捉抗体はOmnitarg(登録商標)であり、そして検出抗体は抗ErbB2抗体7C2である。
別の態様において、治療抗体はOmnitarg(登録商標)であり、捕捉抗体はHerceptin(登録商標)であり、そして検出抗体は抗ErbB2抗体7C2である。
Herceptin(登録商標)、Omnitarg(登録商標)、及び抗ErbB2抗体7C2は、HER2抗原の異なるエピトープと結合する、抗ErbB2抗体7C2は、例えば、ErbB2のN末端の領域にあるエピトープを認識する(例えば、WO98/17797を参照のこと)。
本発明の方法の一態様において、工程b)で形成した標的抗原−治療抗体複合体が形成されると、サンプル中の標的抗原がすべて前記治療抗体と複合体化される。
本発明は、サンプル中の治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、
a)解析すべきサンプルを準備する工程、
b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及び
c)工程b)で形成した複合体を検出する工程、
を含んで成る方法、を含んで成る。
標的抗原の信頼性のある測定は、干渉治療抗体を含んで成るあらゆるサンプルについて非常に有利なものである。従って、好ましい態様において、本発明は、治療抗体が存在しているサンプル中の当該治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、a)解析すべきサンプルを準備する工程、b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及びc)工程b)で形成した複合体を検出する工程、を含んで成る方法、に関する。
本発明の方法はまた、治療抗体を受ける患者のフォローアップに非常に有益なものである。従って、好ましい態様において、本発明は、治療抗体による治療を受けている患者から得たサンプル中の治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、a)解析すべきサンプルを準備する工程、b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及びc)工程b)で形成した複合体を検出する工程、を含んで成る方法、に関する。
対応する標的抗原の正確な決定は、好ましい態様において、治療の有効性を評価するのに有用であろう。更に好ましい態様において、本発明の方法は、基礎疾患の再発を評価するのに役立つであろう。
概して、臨床医は、治療抗体による治療を受けている患者のフォローアップの有益な情報を、本明細書で提示する方法を使用することで導き出することもできる。従って、本発明はまた、上文で提示したような方法を、患者のフォローアップにおいて使用することにも関連する。
提案する説明に縛られることを望むものではないが、治療抗体がその標的抗原に結合することが、例えば、他のエピトープの立体構造、及び/又は、標的抗原−治療抗体複合体に存在するようなこれらのエピトープに対する他の抗体の結合特性、に影響することもある。好ましくは、本発明の方法は、イムノアッセイにおいて使用されるような抗体及び治療抗体の標的抗原上のエピトープが、それぞれ重複しない場合であっても、使用される。
1つの態様において、本発明の方法はチップ上で実施される。
「チップ」は、固体の非多孔性材料、例えば金属、ガラス又はプラスチックである。当該材料は、任意に、全体的に、又はある領域においてコーティングしてもよい。前記材料の表面上で、任意のスポットアレイが、可視で又は座標内に存在することもあれば、あるいは存在している。各スポット上に、既定のポリペプチドが、前記材料へのリンカー又はスペーサーと一緒に、又はそれら無しで、固定化されうる。好ましくは、固定化されたポリペプチドは、標的抗原と結合することができる抗体の少なくともフラグメントである。
以下の実施例及び図面は、本発明の理解を助けるために提供するものであり、この真の範囲は請求の範囲に記載されている。本発明の精神を逸脱することなく、記載した手順を変更することもできると解される。
略語
Bi ビオチン
EDTA エチレンジアミン四酢酸
ELISA 酵素結合性免疫吸着アッセイ
Fcy(=Fcγ) イムノグロブリンのFcガンマ−フラグメント
DIG(Dig) ジゴキシゲニン
hu,H ヒト
IgG イムノグロブリンG
n.d. 規定されていない
NSCLC 非小細胞肺癌
OD 光学密度
MAK(=Mab) モノクローナル抗体
PAK(=Pab) ポリクローナル抗体
R ウシ(Rind)
RPLA ウシ血漿アルブミン
RT 室温
TAPS N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸
VEGF 血管内皮細胞増殖因子
HER2の市販のアッセイ
a)Oncogene Science/Bayer Health Care LLCによって製造されたHER−2/neuELISA(カタログ番号DAKO Cytomation EL5011)
インキュベーション及び洗浄工程は、取り扱い説明書に従い実施した。35、25、15、7.5、2.5、及び0ng/mlのHER2のスタンダードを、500、250、0μg/mlのHerceptin(登録商標)でスパイクし、あるいはそれらを500、250、0μg/mlののOmnitarg(登録商標)でそれぞれスパイクした。これらのサンプルを、コーティングされたマイクロタイタープレート上でインキュベートした。検出抗体を添加してインキュベートした後、基質を添加し、そして吸光度を492nmで読み取った。結果を表1に示す。
表1
干渉治療抗体を用いて、又は用いずに測定したサンプル中の光学密度(OD)
Figure 2008545145
治療抗体Omnitarg(登録商標)をスパイクすることに起因するHER2抗原の回収の差異は最大38.1%であり、そしてHerceptin(登録商標)のスパイクに起因するのは最大25.6%である。Omnitarg(登録商標)及びHerceptin(登録商標)による干渉は図1からも自明である。
b)Bender MedSystemsにより製造されたsp185HER-2モジュールセット(カタログ番号BMS207MST)
インキュベーション及び洗浄工程は、取り扱い説明書に従い実施した。20、10、5、2.5、及び0ng/mlのHER2のスタンダードを、500、250、0μg/mlのHerceptin(登録商標)でスパイクし、あるいはそれらを500、250、0μg/mlののOmnitarg(登録商標)でそれぞれスパイクした。これらのサンプルを、コーティングされたマイクロタイタープレート上でインキュベートした。検出抗体を添加してインキュベートした後、基質を添加し、そして吸光度を405nmで読み取った。結果を表2に示す。
表2
干渉治療抗体を用いて、又は用いずに測定したサンプル中の光学密度(OD)
Figure 2008545145
治療抗体Herceptin(登録商標)をスパイクすることに起因するHER2抗原の回収の差異は最大98.6%であり、そしてOmnitarg(登録商標)のスパイクに起因するのは最大28.6%である。このことは図2にも表されている。
実施例2
Omnitarg(登録商標)の存在下でのHER2の検出のためのアッセイ
当該アッセイは、ストレプトアビジンでコーティングしたポリスチレン製チップ上で実施した。HER2に対する抗体は、約10の250pLの液滴のラインとしてチップに適用された。MAK<Her2>H−4D5−IgG−Bi(=HER2に対するクローン4D5由来のビオチン化されたモノクローナル抗体)を捕捉抗体として使用して、Omnitarg(登録商標)による干渉のないアッセイを確立した。前記ビオチン化抗体の濃度は100μg/mlであった。前記チップは4℃で保存した。
MAK<Her2>M−7C2−IgG−Dig(クローン7C2由来のジゴキシゲニン化されたモノクローナル抗体)をコンジュゲート抗体として使用した。このコンジュゲートのストック溶液を−20℃で保存した。
HER2標準タンパク質sp185(HER−2)(sHER2)は市販の製品(Biozol#MGS207MST S)であり、そして1000ng/mlの濃度で−20℃で保存した。
その基礎的なサンプル及びコンジュゲート緩衝液として、リン酸緩衝生理食塩水(50mMのリン酸二水素ナトリウム−一水和物、150mM NaCl、pH7)に、防腐剤としてのアジ化ナトリウム(0.09% Na−アジド)、及び追加の添加物(0.035%EDTA、0.05%Tween20(登録商標)、2.00% RPLA4(Roche Nr.1726544001)、0.10%PAK<−>R−IgG(Roche Nr.1108750001)、100μg/mlのマウス−MAK−33−IgG−ポリ(Roche Nr.1939661001))を含んで成るものを使用した。前記サンプル及びコンジュゲート緩衝液は濾過して(0.2μmの孔径)、そして使用前に4℃で保存した。
Roche Diagnostics GmbHにより製造された治療抗体であるOmnitarg(登録商標)ヒト変異体Mab2C4 G186CP R9805Xのストック溶液は25mg/mlの濃度を有しており、これを−20℃で保存した。
検出抗体として、110nmの蛍光標識ラテックス粒子とコンジュゲートしたMAK<Dig>M19−11−IgGを使用した。当該検出抗体のコンジュゲートは4℃で保存した。
検出緩衝液として、50mMのTAPS及び1MのNaCl緩衝液(pH8.5)に、防腐剤としてのアジ化ナトリウム(0.09% Na−アジド)、及び追加の添加物(0.05%Tween20(登録商標)、0.50% RPLA4(Roche Nr.1726544001)、10μg/mlのマウス−MAK−33−IgG−ポリ(Roche Nr.1939661001))を含んで成るものを使用した。当該検出緩衝液は濾過して(0.2μmの孔径)、そして使用前に4℃で保存した。
洗浄緩衝液には、0.001%のオキシピリオン(Oxypyrion)、0.001%MIT,及び0.01%Thesitを含んで成る10mMのTris/HCl緩衝液を使用した。当該洗浄緩衝液は、濾過して(0.2μmの孔径)、そして使用前に4℃で保存した。
a)Omnitarg(登録商標)による潜在的な干渉の検出
本アッセイは室温で実施した。全ての試薬は、アッセイを実際に実施する前に室温に戻した。
20ng/mlのHER2を含むサンプルを種々の量のOmnitarg(登録商標)と一緒にインキュベートすることで、図3に示す濃度にした。これらのサンプルは、サンプル緩衝液中で1:5に希釈した。それぞれ40μlの、二組の希釈サンプルをチップに添加し、そして室温で10分間インキュベートする。その後、チップを自動洗浄工程で洗浄する。コンジュゲート抗体MAK<Her2>M−7C2−IgG−Digをコンジュゲート緩衝液中3μg/mlに希釈した。40μlの希釈コンジュゲート抗体を各チップに添加し、そして5分間インキュベートし、続けて自動洗浄工程にかけた。標識検出抗体を標識(=検出)緩衝液中で1:5に希釈した。40μlの希釈した検出抗体を各チップに添加し、そして5分間インキュベートする。最終洗浄工程の後、結合した標識は、633nmの励起光によるレーザーを用いて定量する。デジタル画像を適切なソフトウェアによりカウントに変換する。図3から分かるように、Omnitarg(登録商標)(終濃度25μg/ml超)は、上記アッセイにおいて一定の範囲で干渉した。
b)Omnitarg(登録商標)の存在下でのHER2の測定
Omnitarg(登録商標)により干渉を示すことがあるサンプルの測定の場合、この薬物(rhu Mab 2C4 G186 CP R9805AX)をサンプル緩衝液に6.25μg/mlの終濃度で添加した(=サンプル緩衝液(A))。
人工サンプルの調製のために、HER2のスタンダードの材料を500、200、100、50、20、10、5、2.5、1及び0ng/mlにそれぞれマウス血清中で希釈した。これらのサンプルはサンプル緩衝液(A)中で1:5に希釈した。それぞれ40μlの、二組の希釈サンプルをチップに添加し、そして室温で10分間インキュベートする。その後、チップを自動洗浄工程で洗浄する。コンジュゲート抗体MAK<Her2>M−7C2−IgG−Digをコンジュゲート緩衝液中3μg/mlに希釈した。40μlの希釈コンジュゲート抗体を各チップに添加し、そして5分間インキュベートし、続けて自動洗浄工程にかけた。標識検出抗体を標識(=検出)緩衝液中で1:5に希釈した。最終洗浄工程の後、結合した標識は、633nmの励起光によるレーザーを用いて定量する。デジタル画像を適切なソフトウェアによりカウントに変換する。カウントを図3に示す。
表3
MAK<Her2>M−4D5−IgG−Biスポットにより得られたカウント
(サンプル緩衝液(A)中での検量線)
Figure 2008545145
表3から分かるように、基礎レベルのOmnitarg(登録商標)の存在下で検量線を確立することは容易であった。
実施例3
Herceptin(登録商標)の存在下でのHER2の検出のためのアッセイ
当該アッセイは、ストレプトアビジンでコーティングしたポリスチレン製チップ上で実施した。HER2に対する抗体は、約10の250pLの液滴のラインとしてチップに適用された。MAK<Her2>H−2C4−IgG−Bi(=HER2に対するクローン2C4由来のビオチン化されたモノクローナル抗体)を使用して、Herceptin(登録商標)による干渉のないアッセイを確立した。前記ビオチン化抗体の濃度は100μg/mlであった。前記チップは4℃で保存した。
MAK<Her2>M−7C2−IgG−Dig(クローン7C2由来のジゴキシゲニン化されたモノクローナル抗体)をコンジュゲート抗体として使用した。このコンジュゲートのストック溶液を−20℃で保存した。
HER2標準タンパク質sp185(HER−2)(sHER2)は市販の製品(Biozol#MGS207MST S)であり、そして1000ng/mlの濃度で−20℃で保存した。
その基礎的なサンプル及びコンジュゲート緩衝液として、リン酸緩衝生理食塩水(50mMのリン酸二水素ナトリウム−一水和物、150mM NaCl、pH7)に、防腐剤としてのアジ化ナトリウム(0.09% Na−アジド)、及び追加の添加物(0.035%EDTA、0.05%Tween20(登録商標)、2.00% RPLA4(Roche Nr.1726544001)、0.10%PAK<−>R−IgG(Roche Nr.1108750001)、100μg/mlのマウス−MAK−33−IgG−ポリ(Roche Nr.1939661001))を含んで成るものを使用した。前記サンプル及びコンジュゲート緩衝液は濾過して(0.2μmの孔径)、そして使用前に4℃で保存した。
Roche Diagnostics GmbHにより製造された治療抗体であるHerceptinヒト変異体Mab4D5のストック溶液は25mg/mlの濃度を有しており、これを−20℃で保存した。
検出抗体として、110nmの蛍光標識ラテックス粒子とコンジュゲートしたMAK<Dig>M19−11−IgGを使用した。当該検出抗体のコンジュゲートは4℃で保存した。
検出緩衝液として、50mMのTAPS及び1MのNaCl緩衝液(pH8.5)に、防腐剤としてのアジ化ナトリウム(0.09% Na−アジド)、及び追加の添加物(0.05%Tween20(登録商標)、0.50% RPLA4(Roche Nr.1726544001)、10μg/mlのマウス−MAK−33−IgG−ポリ(Roche Nr.1939661001))を含んで成るものを使用した。当該検出緩衝液は濾過して(0.2μmの孔径)、そして使用前に4℃で保存した。
洗浄緩衝液には、0.001%のオキシピリオン(Oxypyrion)、0.001%MIT,及び0.01%Thesitを含んで成る10mMのTris/HCl緩衝液を使用した。当該洗浄緩衝液は、濾過して(0.2μmの孔径)、そして使用前に4℃で保存した。
a)Herceptin(登録商標)による潜在的な干渉の検出
本アッセイは室温で実施した。全ての試薬は、アッセイを実際に実施する前に室温に戻した。
20ng/mlのHER2を含むサンプルを種々の量のHerceptin(登録商標)と一緒にインキュベートすることで、図4に示す濃度にした。これらのサンプルは、サンプル緩衝液中で1:5に希釈した。それぞれ40μlの、二組の希釈サンプルをチップに添加し、そして室温で10分間インキュベートする。その後、チップを自動洗浄工程で洗浄する。コンジュゲート抗体MAK<Her2>M−7C2−IgG−Digをコンジュゲート緩衝液中3μg/mlに希釈した。40μlの希釈コンジュゲート抗体を各チップに添加し、そして5分間インキュベートし、続けて自動洗浄工程にかけた。標識検出抗体を標識(=検出)緩衝液中で1:5に希釈した。最終洗浄工程の後、結合した標識は、633nmの励起光によるレーザーを用いて定量する。デジタル画像を適切なソフトウェアによりカウントに変換する。図4から分かるように、Herceptin(登録商標)(終濃度25μg/ml超)は、上記アッセイにおいて一定の範囲で干渉した。
b)Herceptin(登録商標)の存在下でのHER2の測定
Herceptin(登録商標)により干渉を示すことがあるサンプルの測定の場合、この薬物(MAK<Herceptin>7.4.04)をサンプル緩衝液に6.25μg/mlの終濃度で添加した(=サンプル緩衝液(B))。サンプル緩衝液(B)は、濾過して(0.2μmの孔径)、そして使用前に4℃で保存した。
人工サンプルの調製のために、HER2のスタンダードの材料を500、200、100、50、20、10、5、2.5、1及び0ng/mlにそれぞれマウス血清中で希釈した。これらのサンプルはサンプル緩衝液(B)中で1:5に希釈した。それぞれ40μlの、二組の希釈サンプルをチップに添加し、そして室温で10分間インキュベートする。その後、チップを自動洗浄工程で洗浄する。コンジュゲート抗体MAK<Her2>M−7C2−IgG−Digをコンジュゲート緩衝液中3μg/mlに希釈した。40μlの希釈コンジュゲート抗体を各チップに添加し、そして5分間インキュベートし、続けて自動洗浄工程にかけた。標識検出抗体を検出緩衝液中で1:5に希釈した。40μlの希釈した検出抗体を各チップに添加し、そして5分間インキュベートする。最終洗浄工程の後、結合した標識は、633nmの励起光によるレーザーを用いて定量する。デジタル画像を適切なソフトウェアによりカウントに変換する。カウントを図4に示す。
表4
MAK<Her2>H−2C4−IgG−Biスポットにより得られたカウント
(サンプル緩衝液(B)中での検量線)
Figure 2008545145
表4から分かるように、基礎レベルのHerceptin(登録商標)の存在下でHER2についての検量線を確立することは容易であった。
実施例4
治療抗体を含む試料、及び治療抗体を含まない試料中でのHER2の測定
腫瘍KPL−4(HER2を産生することが知られているもの)を有するマウスの血清プールを調製し、そして4つのアリコートに分けた。
アリコート1及び2をサンプル緩衝液(B)及び(A)においてそれぞれ1:5に希釈した(=未処理サンプル)。
アリコート3に対し、追加のHerceptin(登録商標)を添加して、終濃度を2000μg/mlにした。これをサンプル緩衝液(B)で希釈して、これも最終的に1:5に希釈してアリコート1とした(=処理サンプル3)。
アリコート4に対し、追加のOmnitarg(登録商標)を添加して、終濃度を2000μg/mlにした。これをサンプル緩衝液(A)で希釈して、これも最終的に1:5に希釈してアリコート2とした(=処理サンプル4)。
前記サンプルはそれぞれ実施例2b)及び3b)に記載のようにそくていした。結果を表5に示す。
表5
高レベルの治療抗体の存在下でのサンプルの測定
Figure 2008545145
大量の治療抗体が添加されたのにも拘わらず、未処理サンプルと処理サンプルとの間の差異は10%を超えていない。従って、両薬物Omnitarg(登録商標)及びHerceptin(登録商標)の場合、大量の対応治療抗体の存在下でさえ機能するアッセイを確立することができた。
Oncogene Schiencesによって販売されている商業的アッセイを用いたHER2−検出における2つの異なる治療抗体の干渉。 Benderによって販売されている商業的アッセイを用いたHER2−検出における2つの異なる治療抗体の干渉。 治療抗体Omnitarg(登録商標)の干渉の最大値の決定。 治療抗体Herceptin(登録商標)の干渉の最大値の決定。 Omnitarg(登録商標)及びHerceptin(登録商標)、それぞれによる干渉を欠くアッセイを用いたHER2−検出の較正曲線。

Claims (10)

  1. サンプル中の治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、
    a)解析すべきサンプルを準備する工程、
    b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及び
    c)工程(b)で形成した複合体を検出する工程、
    を含んで成る方法。
  2. 前記検出が、イムノアッセイにより実施される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記イムノアッセイがサンドイッチイムノアッセイであることを更に特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記治療抗体がヒト又はヒト化抗体であることを更に特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ヒト又はヒト化抗体がモノクローナル抗体であることを更に特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記治療抗体がAvastin(登録商標)、Herceptin(登録商標)、MabThera(登録商標)、Omnitarg(登録商標)、及びZenapax(登録商標)から成る群から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記標的抗原が、HER2、CD20、及びインターロイキン−2受容体から成る群から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 治療抗体が存在しているサンプル中の当該治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、
    a)解析すべきサンプルを準備する工程、
    b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及び
    c)工程(b)で形成した複合体を検出する工程、
    を含んで成る方法。
  9. 治療抗体による治療を受けている患者から得たサンプル中の当該治療抗体の標的抗原を検出する方法であって、
    a)解析すべきサンプルを準備する工程、
    b)前記サンプルと治療抗体とを、前記治療抗体を前記標的抗原に結合させるのに適切な条件下でインキュベートし、それにより標的抗原−治療抗体複合体を形成させる工程、及び
    c)工程(b)で形成した複合体を検出する工程、
    を含んで成る方法。
  10. 患者のフォローアップにおける請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法の使用。
JP2008519853A 2005-07-06 2006-07-05 対応治療抗体の有無を問わない標的抗原の検出 Pending JP2008545145A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05014618 2005-07-06
EP06004447 2006-03-06
PCT/EP2006/006524 WO2007003420A1 (en) 2005-07-06 2006-07-05 Detection of a target antigen irrespective of the presence or absence of a corresponding therapeutic antibody

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008545145A true JP2008545145A (ja) 2008-12-11
JP2008545145A5 JP2008545145A5 (ja) 2010-11-18

Family

ID=36922121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008519853A Pending JP2008545145A (ja) 2005-07-06 2006-07-05 対応治療抗体の有無を問わない標的抗原の検出

Country Status (19)

Country Link
US (1) US20070009976A1 (ja)
EP (2) EP1902315A1 (ja)
JP (1) JP2008545145A (ja)
KR (1) KR20080016939A (ja)
AR (1) AR053948A1 (ja)
AU (1) AU2006265275A1 (ja)
BR (1) BRPI0612591A2 (ja)
CA (1) CA2613187A1 (ja)
CR (1) CR9635A (ja)
EC (1) ECSP088081A (ja)
IL (1) IL188317A0 (ja)
MA (1) MA29730B1 (ja)
MX (1) MX2008000277A (ja)
MY (1) MY157955A (ja)
NO (1) NO20076662L (ja)
NZ (1) NZ564471A (ja)
RU (1) RU2008103608A (ja)
TW (1) TWI312864B (ja)
WO (1) WO2007003420A1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030007640A (ko) 2000-05-19 2003-01-23 제넨테크, 인크. ErbB 길항제에 의한 암 치료요법에 대한 효과적인반응의 가능성을 개선시키기 위한 유전자 검출 분석
BRPI0513681A (pt) * 2004-07-22 2008-05-13 Genentech Inc composição que compreendem anticorpo her2, método, formulações farmacêuticas, polipeptìdeo, anticorpo e método de tratamento de cáncer
WO2006039486A2 (en) 2004-10-01 2006-04-13 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Imaging arrangements and methods therefor
JO3000B1 (ar) * 2004-10-20 2016-09-05 Genentech Inc مركبات أجسام مضادة .
RU2404806C2 (ru) 2005-02-23 2010-11-27 Дженентек, Инк. Продление времени до прогрессирования заболевания или продолжительности жизни у онкологических больных с применением ингибиторов димеризации her
PE20070207A1 (es) * 2005-07-22 2007-03-09 Genentech Inc Tratamiento combinado de los tumores que expresan el her
US8248515B2 (en) 2006-02-07 2012-08-21 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Variable imaging arrangements and methods therefor
US8358354B2 (en) 2009-01-26 2013-01-22 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Correction of optical abberations
CL2008000614A1 (es) 2007-03-02 2008-09-05 Genentech Inc F Hoffmann La Ro Metodo para tratar un paciente con un tipo de cancer que expresa el receptor her3 a un nivel bajo mediante la administracion de un inhibidor de la dimerizacion de her.
TWI472339B (zh) 2008-01-30 2015-02-11 Genentech Inc 包含結合至her2結構域ii之抗體及其酸性變異體的組合物
BRPI0812682A2 (pt) 2008-06-16 2010-06-22 Genentech Inc tratamento de cáncer de mama metastático
CN117018187A (zh) 2011-10-14 2023-11-10 霍夫曼-拉罗奇有限公司 Her2二聚化抑制剂帕妥珠单抗的用途和包含her2二聚化抑制剂帕妥珠单抗的制品
KR101327542B1 (ko) * 2012-03-15 2013-11-08 광주과학기술원 양자점 기반의 경쟁 면역분석법 및 다중 유세포 분석법을 이용한 시료 중 오염물질의 검출 방법
AU2012232949B2 (en) * 2012-09-28 2014-07-03 Willowtree Holdings Pty Ltd Temporary bulkhead
BR112015024926A2 (pt) 2013-04-16 2017-10-10 Genentech Inc composições, artigo de fabricação, métodos para tratar um paciente com câncer, para avaliar uma composição, para avaliar a atividade biológica, para produzir uma composição e para avaliar a fragmentação de uma composição e variante de pertuzumabe
CN106163558A (zh) 2014-04-25 2016-11-23 豪夫迈·罗氏有限公司 用曲妥珠单抗‑mcc‑dm1和帕妥珠单抗治疗早期乳腺癌的方法
WO2016196373A2 (en) 2015-05-30 2016-12-08 Genentech, Inc. Methods of treating her2-positive metastatic breast cancer
WO2017087280A1 (en) 2015-11-16 2017-05-26 Genentech, Inc. Methods of treating her2-positive cancer
CA3046092A1 (en) 2016-12-28 2018-07-05 Genentech, Inc. Treatment of advanced her2 expressing cancer
KR20200113292A (ko) 2017-01-17 2020-10-06 제넨테크, 인크. 피하 her2 항체 제형
US11077189B2 (en) 2017-03-02 2021-08-03 Genentech Inc. Adjuvant treatment of HER2-positive breast cancer
CN110536969A (zh) 2017-04-24 2019-12-03 豪夫迈·罗氏有限公司 跨膜或近膜域中的erbb2/her2突变

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024993A2 (en) * 2001-09-20 2003-03-27 Board Of Regents, The University Of Texas System Measuring circulating therapeutic antibody, antigen and antigen/antibody complexes using elisa assays

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2095818B (en) 1981-03-27 1985-10-02 Exxon Research Engineering Co Staged adsorption/resorption heat pump
US4816567A (en) 1983-04-08 1989-03-28 Genentech, Inc. Recombinant immunoglobin preparations
ATE255131T1 (de) * 1991-06-14 2003-12-15 Genentech Inc Humanisierter heregulin antikörper
AU4025193A (en) 1992-04-08 1993-11-18 Cetus Oncology Corporation Humanized C-erbB-2 specific antibodies
IL129354A0 (en) 1996-10-18 2000-02-17 Genentech Inc Anti-ErbB2 antibodies
PT1585966E (pt) * 2002-07-15 2012-02-20 Hoffmann La Roche Tratamento de cancro com o anticorpo anti-erbb2 rhumab 2c4

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024993A2 (en) * 2001-09-20 2003-03-27 Board Of Regents, The University Of Texas System Measuring circulating therapeutic antibody, antigen and antigen/antibody complexes using elisa assays

Also Published As

Publication number Publication date
AU2006265275A1 (en) 2007-01-11
RU2008103608A (ru) 2009-08-20
NO20076662L (no) 2008-04-03
EP2194380A3 (en) 2010-07-14
EP1902315A1 (en) 2008-03-26
KR20080016939A (ko) 2008-02-22
CR9635A (es) 2008-02-20
IL188317A0 (en) 2008-04-13
MA29730B1 (fr) 2008-09-01
MX2008000277A (es) 2008-03-24
US20070009976A1 (en) 2007-01-11
BRPI0612591A2 (pt) 2010-11-23
EP2194380A2 (en) 2010-06-09
NZ564471A (en) 2010-04-30
TWI312864B (en) 2009-08-01
TW200741203A (en) 2007-11-01
WO2007003420A1 (en) 2007-01-11
AR053948A1 (es) 2007-05-23
ECSP088081A (es) 2008-02-20
CA2613187A1 (en) 2007-01-11
MY157955A (en) 2016-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008545145A (ja) 対応治療抗体の有無を問わない標的抗原の検出
US7279287B2 (en) Analytical method
CN104374919B (zh) 糖蛋白的测定方法、试剂及糖链标记物
JP4664377B2 (ja) 実験動物における治療抗体の検出
JP6660932B2 (ja) L−fabpの免疫学的測定方法及び該方法に用いられる測定試薬
US20220146515A1 (en) Specific antibody against human anti-mullerian hormone and application thereof
US20110040544A1 (en) Systems And Methods For Treating, Diagnosing And Predicting The Response To Therapy Of Breast Cancer
EP3264085A1 (en) Immunoassay method and assay reagent used in said method
EP2707720B1 (en) Diagnosis and prognosis of triple negative breast and ovarian cancer
JP2014512379A (ja) ヒト肝−カルボキシルエステラーゼ1を特異的に認識するモノクローナル抗体、前記抗体を生産するハイブリドーマ細胞株及びその用途
Fetsch et al. The effects of antibody clone and pretreatment method on the results of HER2 immunostaining in cytologic samples of metastatic breast cancer: A query and a review of the literature
CN101213450A (zh) 不论存在或不存在相对应的治疗用抗体而检测靶抗原
WO2023191046A1 (ja) Hrgに対するモノクローナル抗体を用いたhrgの測定方法
KR20240051109A (ko) 검정 신호 증폭을 위한 방법, 조성물 및 키트
EP4359798A1 (en) Use of single cell elisa starting from deparaffinzed cells for the detection of molecules of interest
CN117783526A (zh) 一种定量检测生物体液中热带念珠菌烯醇化酶的方法
Ahmed Elucidation of the Principles
KR20180099722A (ko) 예측 방법 및 상기 방법에 유용한 키트

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20100924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111101