JP2008543789A - ドセタキセルの液体薬学的処方物 - Google Patents

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Abstract

非経口投与のための液体薬学的処方物であって、ドセタキセルまたはその薬学的に許容可能な塩、1つまたは複数のグリコール、および薬学的に許容可能な非水性溶媒系を含み、処方物のpHメータの読み取りが2.5〜7の範囲である、液体薬学的処方物を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、単回用量または複数回用量の処方物として使用することができるドセタキセルを含む液体薬学的処方物、薬物におけるその使用、および癌の治療方法に関する。
本明細書では、書類、活動、または知識を参照または考察する場合、この参照または考察は、書類、活動、知識、またはそのいずれかの組み合わせが優先日にあること、公的に利用可能でありこと、公知でありこと、一般知識の一部であること、または本明細書が関連する任意の問題を解決しようとする試みに関連することが知られていることを承認していない。
ドセタキセル(CAS 114977−28−5)は、タキソイドファミリーに属し、1986年にパクリタキセルの代替薬として同定された抗新生物薬である。これは、イチイ(セイヨウイチ)の針状葉から抽出された前駆体から開始される半合成過程によって調製される。ドセタキセルの化学名は、(2R,3S)−N−カルボキシ−3−フェニルイソセリンの5β−20−エポキシ−1,2α,4,7β,10β,13α−ヘキサヒドロキシタクス−11−エン−9−オン4−アセテート2ベンゾエートとのN−tert−ブチルエステル(13エステル)であり、以下の化学構造を有する。
Figure 2008543789
ドセタキセルは、白色からほぼ白色の粉末であり、実験式はC4353NO14である。これは、非常に親油性が高く、実質的に水に不溶である。ドセタキセルに関する第1のパテントファミリーには、米国特許第4,814,470号(オーストラリア特許591,309号)が含まれる。
ドセタキセルは、有糸分裂期および間期の細胞機能に不可欠である細胞中の微小管網の破壊によって作用する。ドセタキセルは、遊離チューブリンに結合してチューブリンの安定な微小管へのアセンブリを促進するのと同時に、その分解を阻害する。これにより、正常な機能を持たない微小管が生成されてこの微小管が安定化され、それにより、細胞内での有糸分裂(複製)が阻害される。ドセタキセルの微小管への結合は、結合した微小管中のプロトフィブロフィラメント数を変化させない。この特徴は、現在臨床的に使用されているほとんどの紡錘体毒と異なる。
Aventisから販売されている市販用製品は、タキソテール(登録商標)と呼ばれており、1996年に最初に承認された。これは、現在、世界中で下記の多数の異なる適応症について承認されている。
Figure 2008543789
そのようなものとして、ドセタキセルは、単独または他の薬剤と組み合わせて有用且つ有効な癌治療薬であると広く理解されている。
タキソテール(登録商標)は、希釈用濃縮物として処方されている。これは、透明な黄色から茶色がかった黄色の粘性のある溶液である。1mlあたり40mgのドセタキセルおよび1040mgのポリソルベート80を含む。注射のためのタキソテール(登録商標)の希釈は、13%エタノールで行う。以下の2つの形式で提供されている。
Figure 2008543789
医師は、希釈バイアルから全内容物を無菌的に取り出し、これをドセタキセル濃縮物を含むバイアルに移し、成分を混合して10mg/mlドセタキセルを含む溶液を作製しなければならない。この混合物を、45秒間繰り返し反転させて、溶液を適切に混合しなければならない。発泡すると効力が失われるので、震盪してはならない。次いで、この中間溶液を、0.9%塩化ナトリウム溶液または5%デキストロース溶液を含む輸液用バッグ(典型的には、250ml)中で希釈して、0.3〜0.74mg/mlのドセタキセル濃度にする。
ドセタキセルが実質的に水に不溶であると言う事実のために、適切な注射用処方物を開発するための多数の他の試みが行われている。例えば、ドセタキセルは、エタノールに可溶であることが公知であり、第1のこのような他の処方物の1つは、50%エタノールおよび50%エマルフォア(Emulphor)EL(登録商標)(ヒマシ油のエチレンオキシドとの反応によって製造された非イオン性可溶化剤および乳化剤)であった。
米国特許第5,403,858号(オーストラリア特許第666,859号;欧州特許第593601号;欧州特許第522937号)は、エタノール濃度を低くしているか、溶液からエタノールが完全に除去されているドセタキセルの処方物を開示している。この処方物は、界面活性剤(ポリソルベート(例えば、Tween(登録商標))、ポリオキシエチレングリコールエステル(例えば、エマルフォア(登録商標))、またはポリエチレングリコールとヒマシ油とのエステル(例えば、クレモフォア(登録商標))など)を含み、事実上エタノールを含まない。
米国特許第5,714,512号はまた、本パテントファミリーの一部であり、本質的にポリソルベート、ポリオキシエチル化植物油、およびポリエトキシル化ヒマシ油中に溶解されたドセタキセルからなり、本質的にエタノールを含まない処方物に関する。米国特許第5,698,582号はまた、本パテントファミリーの一部であり、ポリソルベートまたはポリエトキシル化ヒマシ油から選択される界面活性剤中に溶解されたドセタキセルを含み、本質的にエタノールを含まない処方物に関する。
オーストラリア特許第691476号(欧州特許第0671912号)は、2パート注射用組成物を開示している。この2パート組成物は、ストック溶液を使用して中間溶液を調製し、その後にこの中間溶液を輸液バッグに添加する工程含む。中間溶液は、ストック溶液中の界面活性剤と輸液の水との間のゲル化相を破壊するかその形成を回避することによって水性輸液中のストック溶液の溶解を促進する添加物を含む。添加物の分子量は200以下であり、少なくとも1つのヒドロキシル官能基または1つのアミン官能基を有する(例えば、エタノール、グルコース、グリセロール、プロピレングリコール、グリシン、ソルビトール、マンニトール、ベンジルアルコール、およびポリエチレングリコール)。添加物はまた、無機塩(塩化ナトリウムなど)であり得る。
ドセタキセルの処方物を作製した多数の他の特許出願が存在する。しかし、今まで、これらの試みられた処方物から、タキソテール(登録商標)と競合する首尾のよい市販用の製品は得られていない。したがって、必要な物理化学的性質、生物学的利用能、および貯蔵寿命を有するドセタキセルの代替物が依然として必要である。
現在市販されているドセタキセル処方物(タキソテール(登録商標))が有する問題の1つは、投与過程が複雑であり、多数の工程を含むことである。上記のように、薬物と投与する者は、最初に中間溶液を作製し、その後に中間溶液を輸液バッグに投与しなければならない。ドセタキセルは非常に有毒であるので、全工程は、薬物投与に必要な取り扱いを最小にするようにすべきである。
中間体溶液の作製では、医師は、バイアルを手作業で45秒間反転しなければならない。タキソテール(登録商標)の処方情報には、バイアルを震盪してはならないということが非常に明確に指示されている。これは発泡して発泡により効力が喪失する可能性があるからである。
タキソテール(登録商標)製品のさらなる問題は、中間体溶液を混合物作製の8時間以内に添加しなければならないことである。したがって、現在市販されているドセタキセル製品は、使い捨てバイアルのみである。
さらに、一旦輸液バッグに添加されると、輸液バッグ中での安定性が制限される。タキソテール(登録商標)の処方情報には、4時間しか安定でなく、この期間以内に使用しなければならないと記載されている。
驚いたことに、非水性溶媒中にpH調整剤とグリコールの組み合わせを含むドセタキセル処方物は、以下の利点を有することを見出した。
(a)タキソテール(登録商標)濃縮物(希釈前)と比較して、処方物が類似の安定性を有すること。
(b)高アルコール含有率のために複数回投与生成物としての使用に適切であること。
(c)いかなる中間溶液も必要とせずに輸液バッグに直接導入する準備ができている1つのバイアル製品であり、それにより、患者への投与前の医師による必要な処理数が軽減すること。
(d)生成物の調製時の発泡が軽減されて効力低下のリスクが最小になり、その結果として薬物の投薬量がより正確になること。
(e)一旦処方物が輸液に導入されると、類似の安定性を有すること。
本発明の第1の態様によれば、非経口投与のための液体薬学的処方物であって、
・ドセタキセルまたはその薬学的に許容可能な塩、
・1つまたは複数のグリコール、および
・薬学的に許容可能な非水性溶媒系
を含み、処方物のpHメータの読み取りが2.5〜7の範囲である、液体薬学的処方物を提供する。
本発明の第2の態様によれば、非経口投与のための液体薬学的処方物であって、
・ドセタキセルまたはその薬学的に許容可能な塩、
・1つまたは複数のグリコール、
・pHメータの読み取りが2.5〜7の範囲である処方物を得るのに十分な量の1つまたは複数の薬学的に許容可能な酸、および
・薬学的に許容可能な非水性溶媒系
を含む、液体薬学的処方物を提供する。
当業者は、pHが溶液中の遊離Hの測定値であることを承知している。例えば、遊離Hは、酸を含むアルコール系に存在する。pHを、pHメータを液体処方物中に直接入れることによって測定することができ、このようなpHメータは、標準水性緩衝液が有する適切なpH範囲に補正されている。当業者は、pHを測定するために使用することができる他の方法を理解している。このような当業者は、実質的に非水性の処方物から得られるpHメータの読み取りが溶液中の実際のHイオン濃度を真に反映することができないが、本明細書中に開示のドセタキセル処方物の場合のように、溶液の相対的酸性度/塩基性度を示す有意義且つ再現性のある測定であり得ることをさらに承知している。好ましくは、pHメータの読み取りは、3〜7、より好ましくは3〜6の範囲である。最も好ましくは、pHメータの読み取りは、4〜6の範囲である。これらの範囲は、室温(20〜25℃)で行った測定についてのものである。当業者は、pHメータの読み取りが温度に応じて変化することを承知している。
10mgドセタキセル、260mgポリソルベート80、0.23mlエタノールを含み、PEG300で1mlにした処方物のpH読み取りは8.2であった。ポリソルベート80自体のpH読み取りは8であった。
当業者は、本発明の処方物のpHメータの読み取りを、処方物自体の酸性化または処方物の任意の成分のpHの調整(例えば、処方物の混合前の塩基性夾雑物の除去のための界面活性剤による精製または成分のいずれか1つの酸性化)によって行うことができることを認識している。
酸を、当業者に公知の範囲の薬学的に許容可能な酸から選択することができる。この酸は、非水性溶媒系で溶解し、且つドセタキセルと適合する。当業者は、一定の強酸がドセタキセルと反応して分解物を生成するのでこのような酸を避けるべきであることを承知している。例えば、ドセタキセルのヒドロキシル官能性のエピマー化は、一定の強酸によって促進されることが公知である。いくつかの例では、安定剤の使用は、酸の任意の分解効果に反作用することができる。酸は、無機酸または有機酸であり得る。好ましくは、薬学的に許容可能な酸は、有機酸である。より好ましくは、薬学的に許容可能な酸は、カルボン酸およびジカルボン酸から選択される。最も好ましくは、薬学的に許容可能な酸は、クエン酸、酒石酸、酢酸、およびその混合物から選択される。
当業者は、薬学的に許容可能な酸の使用量が薬学的に許容可能な非水性溶媒系中の特定の酸の溶解性によって制限されることを承知している。酸の必要量を、酸の相対強度によってもさらに決定する。
薬学的に許容可能な酸がクエン酸である場合、好ましくは、クエン酸は、1.6〜6mg/mlの範囲の濃度、好ましくは4mg/mlで存在する。
本発明の処方物を作製するために使用されるドセタキセルは、当業者に公知の任意の形態(無水形態、水和形態、多形体、誘導体、およびプロドラッグが含まれる)であり得る。
ドセタキセル濃度は、90mg/mlまでの任意の量であり得る。好ましくは、ドセタキセル濃度は、5〜20mg/mlの範囲、より好ましくは8〜12mg/mlの範囲、最も好ましくは約10mg/mlである。
グリコールは、好ましくは、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、テトラグリコール、およびその混合物からなる群から選択される。ポリエチレングリコール(例えば、PEG300およびPEG400)は、薬学的処方物で広く使用されている賦形剤である。好ましくは、ポリエチレングリコールの分子量は、200〜600の範囲である。より好ましくは、ポリエチレングリコールの分子量は、約300(PEG300)である。当業者は、分子量600を超えるポリエチレングリコールは固体である可能性が高く、非水系で使用することができることを承知している。
プロピレングリコールおよびテトラグリコールはまた、薬学的処方物中で溶媒として使用され、世界各国の規制当局(米国食品医薬品局および等価な欧州当局)によって非経口使用が承認されている。
好ましくは、グリコールは、30〜65%v/vの範囲の量、より好ましくは約57%の量で処方物中に存在する。
薬学的に許容可能な非水性溶媒系は、ドセタキセルが溶解する当業者に公知の任意の薬学的に許容可能な非水性成分(例えば、アルコールおよび界面活性剤)を含み得る。典型的には、薬学的に許容可能な非水性溶媒系は、1つまたは複数のアルコールおよび1つまたは複数の非イオン性界面活性剤(ポリエトキシレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート)(Tween80(登録商標)など)、ポリオキシエチレングリコールエステル(エマルフォア(登録商標)など)、ポリエトキシル化ヒマシ油(クレモフォア−EL(登録商標)など)、およびその混合物からなる群から選択される)を含む。好ましくは、アルコールはエタノールであり、界面活性剤はポリソルベートである。
好ましくは、アルコールは、処方物の10〜55%v/vの範囲、より好ましくは18〜26%の範囲、最も好ましくは約23%v/vの量で存在する。
好ましくは、非イオン性界面活性剤は、処方物の10〜55%v/vの範囲、好ましくは10〜40%の範囲、最も好ましくは約25%の量で存在する。
薬学的に許容可能な非水性溶媒系には、可溶化剤(例えば、安息香酸ベンジル)または安定剤(例えば、ポビドン)などの他の成分を含まれ得る。
当業者は、溶媒系を非水性と記載しているが、これは処方物に水を特に添加していないことのみを示していることを理解している。使用した市販の成分(例えば、界面活性剤)中の水の存在のために、処方物中にいくらかの水が存在する可能性が高く、水はまた環境から処方物に吸収され得る。これらの偶発的な量の水を含む処方物は、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の処方物を調製する当業者は、成分の相互の比率が使用される特定の成分に応じて変化すると理解している。例えば、異なる界面活性剤およびアルコールの使用には、特定のアルコール中の特定の界面活性剤の混和性に応じて比率をいくらか直接的に修正することが必要である。当業者は、均一な溶液が全成分の混合物に起因し、ドセタキセルが溶液に留まる場合、各賦形剤の適切な相対比が得られることを理解している。
薬学的処方物は、典型的には、国際協和会議(ICH)ガイダンスに従う。
好ましい実施形態では、非経口投与のための液体処方物であって、
・5〜20mg/mlの範囲の濃度のドセタキセルまたはその薬学的に許容可能な塩、
・30〜65%v/vの範囲の量の1つまたは複数のポリエチレングリコール、
・pHメータの読み取りが3〜7の範囲である処方物を得るのに十分な量の1つまたは複数の薬学的に許容可能な酸、
・10〜55%v/vの範囲の量の1つまたは複数のアルコール、および
・10〜50%v/vの範囲の量の1つまたは複数の界面活性剤
を含む、液体処方物を提供する。
1つの好ましい実施形態では、非経口投与のための薬学的液体処方物は、
・6〜20mg/mlの範囲の濃度のドセタキセル、
・30%〜65%v/vのポリエチレングリコール300、
・1.6〜6mg/mlの範囲の濃度のクエン酸、
・10〜55%v/vの範囲の量のポリソルベート80、および
・10〜50%v/vの範囲の量のエタノール
を含む。
特に好ましい実施形態では、非経口投与のための薬学的液体処方物は、
・約10mg/mlの濃度のドセタキセル、
・約57%v/vのポリエチレングリコール300、
・約4mg/mlの濃度のクエン酸、
・約25%v/vのポリソルベート80、および
・約23%v/vのエタノール
を含む。
別の好ましい実施形態では、非経口投与のための薬学的液体処方物は、
・6〜20mg/mlの範囲の濃度のドセタキセル、
・1.6〜6mg/mlの範囲の濃度のクエン酸、
・10〜55%v/vの範囲の量のポリソルベート80、
・10〜50%v/vの範囲の量のエタノール、および
・適量で100%にして処方物を仕上げるのに十分な量のポリエチレングリコール300
を含む。
別の特に好ましい実施形態では、非経口投与のための薬学的液体処方物は、
・約10mg/mlの濃度のドセタキセル、
・約4mg/mlの濃度のクエン酸、
・約25%v/vのポリソルベート80、
・約23%v/vのエタノール、および
・適量で100%にして処方物を仕上げるのに十分な量のポリエチレングリコール300
を含む。
本発明の第3の態様によれば、癌治療のための薬物の調製における第1および第2の態様の薬学的処方物の使用を提供する。
本発明の第4の態様によれば、第1および第2の態様の薬学的処方物を必要とする患者に投与する工程を含む、癌の治療方法を提供する。
本発明の第5の態様によれば、本発明の第1および第2の態様の薬学的処方物と輸液用希釈剤(典型的には、0.9%NaClまたは5%デキストロースもしくはグルコース)との混合によって生成される輸液を提供する。
本発明の種々の実施形態/態様を、以下の図面を参照してここに説明する。
これらの表では、夾雑物レベルを、%ピーク領域として示す。
表中で以下の略語を使用する。
ND=検出せず
n/t=試験せず
N/R=0.05%未満のピーク領域として記録されず
n/a=適用せず
本発明の種々の態様を、以下の非限定的な実施例を参照してここに記載する。
処方物で使用した成分
全成分(ドセタキセルが含まれる)は、標準的な医薬品グレードの品質であった。ポリエチレングリコールは、種々の薬学的処方物(非経口、局所、眼科用、経口、および直腸のための調製物が含まれる)で広く使用されている。ポリエチレングリコールは、本質的に皮膚に刺激のない安定な親水性物質である。これらは容易に皮膚を貫通しないにもかかわらず、ポリエチレングリコールは水溶性であり、それにより、洗浄によって皮膚から容易に除去される。したがって、これらは、軟膏基剤として有用である。固体グレードは一般に局所用軟膏で使用され、基剤の堅さは液体グレードのポリエチレングリコールの添加によって調整される。
プロピレングリコールは、抗菌防腐剤、殺菌剤、保湿剤、可塑剤、溶媒、ビタミンの安定剤、および水混和性共溶媒として使用される。プロピレングリコールは、種々の非経口および経口の薬学的処方物における溶媒、抽出剤、および防腐剤として広く使用されるようになっている。これは、グリセリンより良好な一般的溶媒であり、広範な種々の材料(コルチコステロイド、フェノール、サルファ剤、バルビツール酸塩、ビタミン(AおよびD)、ほとんどのアルカロイド、および多数の局所麻酔など)を溶解する。
一水和物または無水物としてのクエン酸は、薬学的処方物および食品で主に溶液のpHを調整するために広く使用されている。クエン酸一水和物は発泡性顆粒の調製で使用されている一方で、無水クエン酸は発泡性錠剤の調製で広く使用されている。
酒石酸は、飲料、菓子類、食品、および薬学的処方物で酸味料として使用されている。酒石酸を、酸性化剤、金属イオン封鎖剤、および抗酸化共力剤として使用することもできる。薬学的処方物では、酒石酸を、発泡性の顆粒、粉末、および錠剤の酸性成分として重炭酸塩と組み合わせて使用する。
ポリエトキシレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート)は、1モルのソルビトールおよびその無水物について約20、5、または4モルの酸化エチレンと共重合したソルビトールおよびその無水物の一連の部分的脂肪酸エステルである。得られた生成物は、異なる分子サイズの混合物である。ポリソルベートは、種々の物質(脂溶性ビタミンが含まれる)の可溶化剤および経口または非経口の懸濁液の処方での湿潤剤として使用される。ポリソルベート80は、FDA、EMEA、およびTGAで非経口での使用が承認されている。
エタノールは、一般に、溶媒、抗菌防腐剤、殺菌剤、および透過増強剤として使用されている。エタノールおよび種々の濃度のエタノール水溶液は、薬学的処方物および化粧品で広く使用されている。エタノールは主に溶媒として使用されているが、溶液の抗菌防腐剤としても使用されている。
安息香酸ベンジルは、可塑剤、可溶化剤、溶媒、および治療薬として使用されている。安息香酸ベンジルは、筋肉注射剤における可溶化剤および非水性溶媒として0.01〜46.0%v/vの濃度で使用される。安息香酸ベンジルを、セルロースおよびニトロセルロースの溶媒および可塑剤としても使用することができる。しかし、安息香酸ベンジルの最も広範な薬学的使用は、疥癬治療における局所治療薬としての使用である。
処方物
以下の実施例で言及される全ての処方物を、以下の混合過程を使用して調製した。
・必要量のエタノールを清潔な乾燥ビーカー混合容器に添加する。
・無水アルコールを含む容器に酸を添加する。全てが溶解するまで混合する。
・ドセタキセル有効成分を添加し、溶液が透明になるまで混合する。
・上記溶液にポリソルベート80(窒素で予めフラッシングしておく)を添加し、溶液が均一になるまで混合する。
・PEG300を使用して溶液を最終体積に仕上げる。
・混合し、窒素で少なくとも10分間フラッシングする。
・溶液に蓋をして密閉し、濾過および充填まで室温で維持する。
・適切な滅菌フィルターによってバルク溶液を濾過する。
・溶液を透明なI型ガラスバイアルに充填し、非経口に適切であり、且つドセタキセル溶液と適合するゴム栓をかぶせる。
2つの栓および透明な1型ガラスバイアル型のうちの1つを試験し、条件を満たすことが見出された。当業者は、含まれる処方物の成分によって栓およびバイアルから物質が抽出される栓およびバイアルを避けることを承知しているであろう。
方法
調製された各処方物を、40℃での安定性加速試験に供した。
pHの測定
標準的な研究用pHメータおよび方法を使用してpHを読み取った。使用したpHメータは、電極モデルSenTix81を備えたpH330ポケットpH/mVメータ(共にWTW製)であった。pH7.0および3.0の標準的な水性緩衝液を使用して、pHメータを補正した。pHメータの電極を、非希釈溶液に直接挿入した。読み取りの最初変動を解消した後、pHメータの読み取りを行った。当業者は、水溶液および非水性溶液の両方でpHメータの初期読み取りがいくらか変動するが、読み取りが30秒間と5分間との間(典型的には、1分間)で変動して安定化することを認識するであろう。変動が非水性溶媒でより大きい可能性があるが、依然として安定化する。
夾雑物の分析
逆相高速液体クロマトグラフィ(HPLC)を使用して、夾雑物の分析を行った。HPLCは、広く使用されており、且つ当該分野で周知の技術である。HPLCを使用して、ドセタキセルの効力を測定することができる。この効力を、ドセタキセルの初期濃度に体する比率と定義する。HPLCを使用して、ドセタキセル処方物中の既知および未知の夾雑物の相対的比率を測定することもできる。夾雑物を分離する任意の適切なHPLC法を使用することができる。
夾雑物レベルを、ピーク面積の正規化によって計算した。
以下の処方物を調製した。
Figure 2008543789
処方物F1は、Aventisによるドセタキセルの臨床試験で使用した処方物を複製している。処方物F2は、酸を含むがPEG300を含まない。処方物F4は、PEG300を含むが、酸を含まない。処方物F3は、酸およびPEG300の両方を含む。
コントロール処方物
タキソテール(登録商標)20(Aventis,B/No:4D404/4B057、期限:10/2005)を、コントロールとして使用した。市販の製品を試験した。すなわち、2つのバイアルシステムを、安定性加速試験に供した。しかし、タキソテールの2つのバイアルを、pH測定および色についてのサンプルの試験時にのみ組み合わせた。本実施例に記載の効力および夾雑物を、タキソテール(登録商標)の保存形態(すなわち、2つのバイアルの組み合わせ前のドセタキセルを含む1つのバイアル)を使用して決定した。
結果と考察
最初の時点で(表1)、処方物F3は、2〜8℃で保存していた非処方ドセタキセル有効成分と比較した場合、いかなる有意な夾雑物も生成しなかった。処方物F3は、タキソテール(登録商標)20よりも夾雑物が少ないことが認められた。
1ヶ月後の結果から(表2)、処方物F3が処方物F2よりも有意に安定であり、これら2つの処方物の間の重要な相違はPEG300であることが明らかである。これは、PEG300がドセタキセルに安定効果を有することを示す。しかし、処方物F4の結果から、PEG300のみの使用では夾雑物レベルを市販の薬学的処方物を満たすレベルに減少させるには十分でないことが明らかである。これらの結果は、PEG300、ポリソルベート80、アルコール、および酸性化剤の組み合わせによってより安定なドセタキセル処方物が得られることを明らかに示す。
1ヶ月後の結果から、処方物F3のみを継続することを決定した。2ヶ月後の結果(表3)は、処方物F3の総夾雑物レベルがタキソテール(登録商標)20の総夾雑物レベルよりも低いことを示す。
3、4、および5ヶ月後の処方物F3の結果を、表4に示す。
まとめると、夾雑物の結果は、処方物F3がタキソテール(登録商標)20と少なくとも類似の安定性を有することが認められたことを示す。
本実施例では、本発明のさらなる処方物を試験した。
以下の処方物を調製した。
Figure 2008543789
実施例1のように処方物を安定性加速試験に供し、pH、効力、および夾雑物を試験した。
結果と考察
初期夾雑物プロフィールを、表6中の1ヶ月後の結果と共に表5に示す。pHを測定するために1ヶ月後に残存するサンプルが十分に存在しないので、2ヶ月後のpHを示す。
結果は、ドセタキセル、酸、エタノール、およびポリソルベートの量が変化しているか異なる酸を使用した本発明の処方物が安定であることを示す。
本実施例は、異なるグリコールを含む本発明の処方物の安定性を調査した。
以下の処方物を調製し、効力アッセイおよび関連物質を、25℃および40℃において0ヶ月と1ヶ月を比較した。
Figure 2008543789
結果と考察
結果を表7に示す。全てのF16T=0および1ヶ月サンプルの夾雑物プロフィールは、ほぼ同一なようであり、実験誤差の範囲内である。興味深いことに、C1と対照的に、F16中のいくらかの量の夾雑物は、安定性加速条件下で増加しない。
F17について、安定性実験の進行中に非常に少量の既知および未知の夾雑物しか夾雑物プロフィール中に出現しない。
これらの結果は、本発明の処方物中に一定範囲の異なるグリコールを使用することができることを明確に示す。したがって、本発明で他のグリコールと容易に置換可能であると当業者に理解されるであろう。
本実施例は、異なる薬学的に許容可能な酸を含む本発明の処方物の安定性を調査した。
以下の処方物を調製し、効力アッセイおよび関連物質を、25℃および40℃において0ヶ月と1ヶ月を比較した。
クエン酸での酸性化エタノールのpHを参照してF18のpH調整を行った。ドセタキセルの添加後に、C1で使用したクエン酸酸性化エタノールのpHの読み取りを記録した。F18について、エタノールへの4.0mgのクエン酸および10mgのドセタキセルの添加後のC1で得られたpH読み取りが得られるように、十分な酢酸を添加した。
Figure 2008543789
結果と考察
結果を表8に示す。F18中の酢酸により、コントロールと比較した場合、この処方物中の既知および未知の夾雑物がわずかに増加するが、薬学的に許容可能な安定性と見なされる範囲内である。
上記の実施例2で認められた酒石酸についての結果(処方物F11)と組み合わせた場合、これらの結果は、本発明の処方物中で異なる有機酸を使用することができることを明確に示す。
本実施例は、非水性溶媒系中に異なる非イオン性界面活性剤を含む本発明の処方物の安定性を調査した。前述のように、当業者は、異なる成分(異なる界面活性剤が含まれる)の使用には、処方物の成分の相対比に合わせるために調整する必要があり得ることを認識する。
以下の処方物を調製し、効力アッセイおよび関連物質を、25℃および40℃において0ヶ月と1ヶ月を比較した。
Figure 2008543789
結果と考察
結果を表9に示す。
これらの結果は、適切な非水性溶媒系溶剤中の異なる非イオン性界面活性剤を本発明の処方物中で使用することができることを明確に示す。
本実施例は、他の薬学的に許容可能な賦形剤を本発明の処方物内に含めることができることを証明する。
以下の処方物を調製し、効力アッセイおよび関連物質を、25℃および40℃において0ヶ月と1ヶ月を比較した。
Figure 2008543789
結果と考察
結果を表10に示す。F19は、コントロールC1で認められた安定性プロフィールと類似の安定性プロフィールを有する。
これらの結果は、他の安定化剤(例えば、ポビドン)を本発明の処方物中の適切な非水性溶媒系中で使用することができることを明確に示す。
本実施例は、他の薬学的に許容可能な溶媒を本発明の処方物内に含めることができることを証明する。
以下の処方物を調製し、効力アッセイおよび関連物質を、25℃および40℃において0ヶ月と1ヶ月を比較した。
Figure 2008543789
結果と考察
結果を表11に示す。F20の夾雑物プロフィールは、時間および温度が増加しても変わらない。RRT=0.9での主な夾雑物(>0.5%)は、賦形剤安息香酸ベンジルに関連するが、ドセタキセルの分解生成物に関連しないと考えられる。
これらの結果は、他の溶媒を本発明の処方物中の適切な非水性溶媒系中で使用することができることを明確に示す。
以下の本発明の製剤を調製し、その安定性を調査した。
Figure 2008543789
結果
25℃および40℃で15週間保存後に得られた結果を、表12に示す。
本実施例は、投与前に輸液バッグ中で希釈した場合の本発明の処方物の安定性を調査した。
本実施例で使用した本発明の処方物を以下に示す。
Figure 2008543789
コントロールとして、現在市販されている製品であるタキソテール(登録商標)を含む輸液バッグも調製した。輸液バッグを、タキソテール(登録商標)および本発明の処方物の両方についてタキソテール(登録商標)の説明書に従って調製し、ドセタキセルの最終濃度が0.74mg/mlの溶液を生成した。0.9%NaCl溶液および5%グルコース溶液の両方を使用して輸液バッグを調製した。
輸液バッグを、透明度、粒子、および化学的安定性について分析した。
結果
表13は、0.9%NaCl溶液について得た結果を含む。
N−視覚可能な物質を含まない無色透明の溶液。
−わずかに濁った溶液であるが、視覚可能な物質は認められない。
**−濁った溶液であり、視覚可能な物質が認められる。
表14は、5%グルコース溶液について得た結果を含む。
N−視覚可能な物質を含まない無色透明の溶液。
−わずかに濁った溶液であるが、視覚可能な物質は認められない。
**−濁った溶液であり、視覚可能な物質が認められる。
これらの表中の「OOS」は、「仕様外」(すなわち、もはや投与に適切であるとは見なされない)ことを示す。
これらの表中の「粒子は従う」は、処方物が粒子試験許容基準(USP/BP/Ph.Eur要件)に従うことを示す。
Figure 2008543789
考察
使用に安定且つ適切であると見なすべき輸液バッグ溶液について、輸液バッグ溶液は、視覚可能な物質および粒子を含まない無色透明なままの溶液でなければならない。溶液が濁るようになった場合、特に、投与時に直列型のフィルターを使用する場合、もはや使用に適切ではない。
0.9%塩化ナトリウムバッグを使用して得られた結果から、タキソテール(登録商標)は、バッグ中で4時間まで安定であることが認められた。本発明の処方物は、少なくとも4時間安定であることが認められた。
5%グルコースバッグを使用して得られた結果から、本発明の処方物が、6時間まで無色透明であった。本発明の処方物についての粒子試験は、6時間までの安定性要件にも従った。不運なことに、各試験の測定点について約25mlのサンプルが必要であるので、サンプルの欠如により本発明の処方物を6時間後に粒子について試験することができなかった。7.5時間後、溶液の外観が濁っているようであり、視覚可能な物質が認められたので、本発明の処方物の物理的安定性は劇的に変化するようであった。したがって、全ての他の関連する試験を行わなかった。
5%グルコースバッグを使用して得られた結果から、タキソテール(登録商標)は、4時間で濁ることが見出され、4時間後の本発明の処方物(633)と比較して、3時間後の粒子数は25μm高かった(6398)。開始から5時間後の試験でpHは変化しなかったが、不安定性を示すタキソテール(登録商標)溶液の濁りのために5時間で他の試験を行わなかった。
結論
本研究から、本発明の処方物はNaClバッグ中で少なくとも4時間、グルコースバッグ中で少なくとも6時間安定であると結論づけることができる。したがって、これらの結果に基づいて、本発明の処方物が輸液バッグ中で少なくともタキソテール(登録商標)と同様に物理的に安定であり、安定性が改善されたようである(特に、グルコース溶液において)と結論づけることができる。
本説明および特許請求の範囲中で使用される用語「含む」および用語「含む」の形態は、任意の変更形態または付加形態を排除するように特許請求の範囲に記載の発明を制限しない。
本発明の修正形態および改良形態は、当業者に容易に明らかである。このような修正形態および改良形態は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
表1は、最初の時点での実施例1の処方物の不純物プロフィールを示す。 表2は、1ヶ月後の実施例1の処方物の不純物プロフィールを示す。 表3は、2ヶ月後の実施例1の処方物の不純物プロフィールを示す。 表2は、3、4、および5ヶ月後の実施例1の処方物の不純物プロフィールを示す。 表5は、最初の時点での実施例2の処方物の不純物プロフィールを示す。 表6は、1ヶ月後の実施例2の処方物の不純物プロフィールを示す。 表7は、実施例3の処方物の不純物プロフィールを示す。 表8は、実施例4の処方物の不純物プロフィールを示す。 表9は、実施例5の処方物の不純物プロフィールを示す。 表10は、実施例6の処方物の不純物プロフィールを示す。 表11は、実施例7の処方物の不純物プロフィールを示す。 表12は、実施例8の処方物の不純物プロフィールを示す。 表13は、実施例9のNaCl溶液について得られた結果を示す。 表14は、実施例9のグルコース溶液について得られた結果を示す。

Claims (42)

  1. 非経口投与のための液体薬学的処方物であって、
    (a)ドセタキセルまたはその薬学的に許容可能な塩、
    (b)1つまたは複数のグリコール、および
    (c)薬学的に許容可能な非水性溶媒系
    を含み、前記処方物のpHメータの読み取りが2.5〜7の範囲である、液体薬学的処方物。
  2. 非経口投与のための液体薬学的処方物であって、
    (a)ドセタキセルまたはその薬学的に許容可能な塩、
    (b)1つまたは複数のグリコール、
    (c)pHメータの読み取りが2.5〜7の範囲である処方物を得るのに十分な量の1つまたは複数の薬学的に許容可能な酸、および
    (d)薬学的に許容可能な非水性溶媒系
    を含む、液体薬学的処方物。
  3. 前記グリコールが30〜65%v/vの範囲の量で存在する、請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体薬学的処方物。
  4. 約57%v/vのグリセロールが存在する、請求項3に記載の液体薬学的処方物。
  5. 前記グリコールが、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、テトラグリコール、およびその混合物からなる群から選択される、請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体薬学的処方物。
  6. 前記グリコールがポリエチレングリコールである、請求項5に記載の液体薬学的処方物。
  7. 前記グリコールがポリエチレングリコール300である、請求項6に記載の液体薬学的処方物。
  8. 前記pHメータの読み取りが3〜7の範囲である、請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体薬学的処方物。
  9. 前記pHメータの読み取りが3〜6の範囲である、請求項8に記載の液体薬学的処方物。
  10. 前記pHメータの読み取りが4〜6の範囲である、請求項9に記載の液体薬学的処方物。
  11. 前記薬学的に許容可能な酸が有機酸である、請求項2に記載の液体薬学的処方物。
  12. 前記薬学的酸が、カルボン酸およびジカルボン酸からなる群から選択される、請求項11に記載の液体薬学的処方物。
  13. 前記薬学的酸が、クエン酸、酒石酸、酢酸、およびその混合物からなる群から選択される、請求項12に記載の液体薬学的処方物。
  14. 前記薬学的酸がクエン酸である、請求項13に記載の液体薬学的処方物。
  15. 前記クエン酸が1.6〜6mg/mlの範囲の濃度で存在する、請求項14に記載の液体薬学的処方物。
  16. 前記クエン酸が約4mg/mlの濃度で存在する、請求項15に記載の液体薬学的処方物。
  17. 前記ドセタキセルの濃度が約90mg/mlまでの量である、請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体薬学的処方物。
  18. 前記ドセタキセルの濃度が5〜20mg/mlの範囲である、請求項17に記載の液体薬学的処方物。
  19. 前記ドセタキセルの濃度が8〜12mg/mlの範囲である、請求項18に記載の液体薬学的処方物。
  20. 前記ドセタキセルの濃度が約10mg/mlである、請求項19に記載の液体薬学的処方物。
  21. 前記非水性溶媒系が1つまたは複数のアルコールおよび1つまたは複数の非イオン性界面活性剤を含む、請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体薬学的処方物。
  22. 前記アルコールがエタノールである、請求項21に記載の液体薬学的処方物。
  23. 前記1つまたは複数の非イオン性界面活性剤が、ポリエトキシレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコールエステル、ポリエトキシル化ヒマシ油、およびその混合物からなる群から選択される、請求項21に記載の液体薬学的処方物。
  24. 前記アルコールがエタノールであり、前記非イオン性界面活性剤が1つまたは複数のポリソルベート80である、請求項21に記載の液体薬学的処方物。
  25. 前記アルコールが前記処方物の10〜55%v/vの範囲の量で存在する、請求項21に記載の液体薬学的処方物。
  26. 前記アルコールが18〜26%v/vの範囲の量で存在する、請求項25に記載の液体薬学的処方物。
  27. 前記アルコールが約23%v/vの量で存在する、請求項26に記載の液体薬学的処方物。
  28. 前記非イオン性界面活性剤が前記処方物の10〜50%v/vの範囲の量で存在する、請求項21に記載の液体薬学的処方物。
  29. 前記非イオン性界面活性剤が前記処方物の10〜40%v/vの範囲の量で存在する、請求項28に記載の液体薬学的処方物。
  30. 前記非イオン性界面活性剤が約25%v/vの量で存在する、請求項29に記載の液体薬学的処方物。
  31. 1つまたは複数の他の薬学的に許容可能な成分をさらに含む、請求項1または請求項2のいずれかに記載の液体薬学的処方物。
  32. 前記他の薬学的に許容可能な成分が安定剤である、請求項31に記載の液体薬学的処方物。
  33. 前記他の薬学的に許容可能な成分が可溶化剤である、請求項31に記載の液体薬学的処方物。
  34. 非経口投与のための薬学的液体処方物であって、
    (a)5〜20mg/mlの範囲の濃度のドセタキセルまたはその薬学的に許容可能な塩、
    (b)30〜65%v/vの範囲の量の1つまたは複数のポリエチレングリコール、
    (c)pHメータの読み取りが3〜7の範囲である処方物を得るのに十分な量の1つまたは複数の薬学的に許容可能な酸、
    (d)10〜57%v/vの範囲の量の1つまたは複数のアルコール、および
    (e)10〜50%v/vの範囲の量の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤
    を含む、薬学的液体処方物。
  35. 非経口投与のための薬学的液体処方物であって、
    (a)約10mg/mlの濃度のドセタキセル、
    (b)30〜65%v/vの範囲の量のポリエチレングリコール300、
    (c)1.6〜6mg/mlの範囲の濃度のクエン酸、
    (d)10〜57%v/vの範囲の量のポリソルベート80、および
    (e)10〜50%v/vの範囲の量のエタノール
    を含む、薬学的液体処方物。
  36. 非経口投与のための薬学的液体処方物であって、
    (a)約10mg/mlの濃度のドセタキセル、
    (b)約57%v/vのポリエチレングリコール300、
    (c)約4mg/mlの濃度のクエン酸、
    (d)約25%v/vのポリソルベート80、および
    (e)約23%v/vのエタノール
    を含む、薬学的液体処方物。
  37. 非経口投与のための薬学的液体処方物であって、
    (a)5〜20mg/mlの範囲の濃度のドセタキセルまたはその薬学的に許容可能な塩、
    (b)pHメータの読み取りが2.5〜7の範囲である処方物を得るのに十分な量で存在する1つまたは複数の薬学的に許容可能な酸、
    (c)10〜55%v/vの範囲の量の1つまたは複数のアルコール、
    (d)10〜50%v/vの範囲の量の1つまたは複数の非イオン性界面活性剤、および
    (e)適量で100%にして前記処方物を仕上げるのに十分な量の1つまたは複数のポリエチレングリコール
    を含む、薬学的液体処方物。
  38. 非経口投与のための薬学的液体処方物であって、
    (a)約10mg/mlの濃度のドセタキセル、
    (b)1.6〜6mg/mlの範囲の濃度のクエン酸、
    (c)10〜55%v/vの範囲の量のポリソルベート80、
    (d)10〜50%v/vの範囲の量のエタノール、および
    (e)適量で100%にして前記処方物を仕上げるのに十分な量のポリエチレングリコール300
    を含む、薬学的液体処方物。
  39. 非経口投与のための薬学的液体処方物であって、
    (a)約10mg/mlの濃度のドセタキセル、
    (b)約4mg/mlの濃度のクエン酸、
    (c)約25%v/vのポリソルベート80、
    (d)約23%v/vのエタノール、および
    (e)適量で100%にして前記処方物を仕上げるのに十分な量のポリエチレングリコール300
    を含む、薬学的液体処方物。
  40. 癌治療のための薬物の調製における請求項1〜請求項39のいずれか1項に記載の薬学的処方物の使用。
  41. 請求項1〜請求項39のいずれか1項に記載の薬学的処方物を必要とする患者に投与する工程を含む、癌の治療方法。
  42. 請求項1〜請求項39のいずれか1項に記載の任意の薬学的処方物と輸液用希釈剤との混合によって調製される輸液。
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