JP2008540414A - 場合により2−置換されていてもよい1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸の製造方法 - Google Patents

場合により2−置換されていてもよい1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸の製造方法 Download PDF

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Abstract

式(1)
【化1】
Figure 2008540414

[式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の場合により2−置換されていてもよい1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸化合物の新規製造方法を開示する。また中間体として式(1)の化合物を使用する場合により置換されていてもよい4−ピリミジンカルボン酸およびエステルを製造するための追加の工程を含んでなる方法も開示する。

Description

場合により2−置換されていてもよい1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸の新規製造方法を開示する。
非特許文献1は、NaOH水中のオキサル酢酸ジエチルとホルマミジンとの環状縮合による1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸の製造を開示した。それらの手順において、特定のpH制御のない状態で成分を全て一度に組み合わせ、63%の収率が得られた。オキサル酢酸ジエステルを使用する同様の縮合についての他の報告には、さらに低い収率が開示されている。従って、低コスト、高効率および信頼性でありながら、より高い収率をもたらす新規方法が必要とされる。
G.D.デーブス,ジュニア(G.D.Daves,Jr.)ら、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Org.Chem.),1961年、26、2755
本発明は、式1
Figure 2008540414
[式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸化合物の製造方法を提供する。この方法は、
(1)(a)式2a
Figure 2008540414
[式中、Mはアルカリ金属であり、そしてRおよびRは、独立してC〜Cアルキルである]の化合物と、(b)C〜Cアルカノールと、(c)水の第1の部分とを含んでなる混合物を、第1の塩基と、水の第2の部分とを含んでなる溶液と接触させる工程であって、前記塩基が約10〜約14の範囲のpHを有する第1の生成溶液を生成するために十分な量であり、前記第1の生成溶液が、式2b
Figure 2008540414
[式中、MおよびRは、式2aに関して上記の通り定義される]の化合物を含んでなる工程と、
(2)式2bの化合物を含んでなる第1の生成溶液を、式3
Figure 2008540414
[式中、Rは、式1に関して上記の通り定義される]の化合物もしくはその酸塩、または式3の化合物もしくはその酸塩を含んでなる溶液、および約9〜約12の範囲のpHを有する第2の生成溶液を生成するために十分な量の第2の塩基と接触させる工程であって、前記第2の生成溶液が式1の化合物の塩を含んでなる工程と、
(3)式1の化合物の塩を含んでなる第2の生成溶液に酸を添加し、式1の化合物を形成する工程と
を含んでなる。
また本発明は、式4
Figure 2008540414
[式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法を提供する。この方法は、前記方法と、式1の化合物を塩素化剤と接触させる追加の工程とを含んでなる。
また本発明は、式6
Figure 2008540414
[式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法を提供する。この方法は、前記方法と、式4の化合物をクロライド置換剤と接触させる追加の工程とを含んでなる。
また本発明は、式7
Figure 2008540414
[式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法を提供する。この方法は、前記方法と、式6の化合物をアンモニアと接触させる追加の工程とを含んでなる。
また本発明は、式8
Figure 2008540414
[式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分であり、そしてRは、場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法を提供する。この方法は、前記方法と、式7の化合物をR転移剤と接触させる追加の工程とを含んでなる。
従って、本発明は、式1の化合物を使用する式4の化合物の製造方法も提供する。この方法は、前記方法によって式2aおよび3の化合物から式1の化合物を調製することを特徴とする。本発明は、式1の化合物を使用する式6の化合物の製造方法も提供する。この方法は、前記方法によって式2aおよび3の化合物から式1の化合物を調製することを特徴とする。本発明は、式1の化合物を使用する式7の化合物の製造方法も提供する。この方法は、前記方法によって式2aおよび3の化合物から式1の化合物を調製することを特徴とする。本発明は、式1の化合物を使用する式8の化合物の製造方法も提供する。この方法は、前記方法によって式2aおよび3の化合物から式1の化合物を調製することを特徴とする。
本明細書の記載において、用語「炭素部分」は、分子の残部に基を連結する炭素原子を含んでなる基を指す。置換基Rは反応中心から離れ、そしてRは開示された連続工程の終りに添加されるため、RおよびRは現在の合成有機化学の方法によって製造可能な非常に多種多様の炭素をベースとする基を包含し得る。従って、「炭素部分」は、アルキル、アルケニルおよびアルキニルを含み、それらは、直鎖または分枝鎖であり得る。また「炭素部分」は、炭素環および複素環も含み、それらは、飽和、部分的飽和または完全不飽和であり得る。さらに、ヒュッケル則が満たされる場合、不飽和環は芳香族であり得る。炭素部分の炭素環および複素環は、一緒に連結している複数の環を含んでなる多環式環系を形成し得る。用語「炭素環」は、環骨格鎖を形成する原子が炭素のみから選択される環を示す。用語「複素環」は、環骨格鎖原子の少なくとも1個が炭素以外である環を示す。「飽和炭素環」は、単結合によってもう一方と連結している炭素原子からなる骨格鎖を有する環を指し、特記されない限り、残りの炭素原子価は、水素原子によって占められる。用語「芳香族環系」は、多環式環系の少なくとも1個の環が芳香族である完全不飽和炭素環および複素環を示す。芳香族は、各環原子が本質的に同一平面に存在し、かつ環平面に対して垂直なp−軌道を有し、かつ(4n+2)π電子は、nが0または正の整数である場合、環に関連してヒュッケル則に従うことを表す。用語「芳香族炭素環系」は、完全芳香族炭素環および多環式環系の少なくとも1個の環が芳香族である炭素環を含む。用語「非芳香族炭素環系」は、完全飽和炭素環、ならびに環系における環がいずれも芳香族ではない部分的または完全不飽和炭素環を示す。用語「芳香族複素環系」および「芳香族複素環」は、完全芳香族複素環および多環式環系の少なくとも1個の環が芳香族である複素環を含む。用語「非芳香族複素環系」は、完全飽和複素環、ならびに環系における環がいずれも芳香族ではない部分的または完全不飽和複素環を示す。用語「アリール」は、少なくとも1個の環が芳香族であり、芳香族環が分子の残りの部分への連結を提供する炭素環または複素環もしくは環系を示す。
およびRに関して明示される炭素部分は、場合により置換されていてもよい。用語「場合により置換されていてもよい」は、これらの炭素部分に関連して、未置換であるか、または少なくとも1個の水素以外の置換基を有する炭素部分を指す。同様に、用語「場合により置換されていてもよい」は、アリールおよび第三級アリールに関連して、未置換であるか、または少なくとも1個の水素以外の置換基を有するアリールおよび第三級アリールを指す。実例となる任意の置換基としては、それぞれさらに場合により置換されていてもよい、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヒドロキシカルボニル、ホルミル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、シクロアルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルフィニル、アルケニルスルフィニル、アルキニルスルフィニル、シクロアルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニル、アルキニルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、アリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルケニルアミノカルボニル、アルキニルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルケニルアミノカルボニル、アルキニルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルアミノ、アルケニルオキシカルボニルアミノ、アルキニルオキシカルボニルアミノおよびアリールオキシカルボニルアミノ;ならびにハロゲン、シアノ、およびニトロが挙げられる。任意のさらなる置換基は、ハロアルキル、ハロアルケニルおよびハロアルコキシのような、RおよびRに対して追加の置換基を与えるために置換基自体に関して上記で説明されたもののような基から独立して選択される。さらなる例として、アルキルアミノはアルキルによってさらに置換され得、ジアルキルアミノが得られる。また1個もしくは2個の水素原子を2個の置換基のそれぞれまたは1個の置換基から比喩的に除去し、そして分子構造を支持し、そして基を連結して、置換基を支持する分子構造に縮合または結合された環式および多環式構造を製造することによって、置換基を一緒に結合することもできる。例えば、フェニル環に結合された隣接するヒドロキシ基とメトキシ基とを一緒に結合することにより、連結基−O−CH−O−を含有する縮合ジオキソラン構造が得られる。ヒドロキシ基と、それが結合されている分子構造とを一緒に結合することにより、エポキシドを含む環状エーテルを得ることができる。また実例となる置換基としては酸素も挙げられ、これは、炭素に結合された場合、カルボニル官能性を形成する。同様に、イオウは、炭素に結合された場合、チオカルボニル官能性を形成する。
本明細書において、単独または「アルキルチオ」もしくは「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語のいずれかで使用される用語「アルキル」としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルまたは種々のブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキルが挙げられる。「アルケニル」としては、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、ならびに種々のブテニル、ペンテニルおよびヘキセニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルケンが挙げられる。「アルケニル」としては、1,2−プロパジエニルおよび2,4−ヘキサジエニルのようなポリエンも挙げられる。「アルキニル」としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、ならびに種々のブチニル、ペンチニルおよびヘキシニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキンが挙げられる。「アルキニル」としては、2,5−ヘキサジイニルのような複数の三重結合から構成される部分も挙げることができる。「アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ならびに種々のブトキシ、ペントキシおよびヘキシルオキシ異性体が挙げられる。「アルコキシアルキル」としては、例えば、CHOCH、CHOCHCH、CHCHOCH、CHCHOCHCHが挙げられる。「ヒドロキシアルキル」としては、例えば、HOCHCHCH、CHCH(OH)CHCH、CHCH(OH)CHが挙げられる。「アルケニルオキシ」としては、直鎖または分枝鎖アルケニルオキシ部分が挙げられる。「アルケニルオキシ」の例としては、HC=CHCHO、(CHC=CHCHO、(CH)CH=CHCHO、(CH)CH=C(CH)CHOおよびCH=CHCHCHOが挙げられる。「アルキニルオキシ」としては、直鎖または分枝鎖アルキニルオキシ部分が挙げられる。「アルキニルオキシ」の例としては、HC≡CCHO、CHC≡CCHOおよびCHC≡CCHCHOが挙げられる。「アルキルチオ」としては、メチルチオ、エチルチオ、ならびに種々のプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオ異性体のような分枝鎖または直鎖アルキルチオ部分が挙げられる。「アルキルスルフィニル」としては、アルキルスルフィニル基の両エナンチオマーが挙げられる。「アルキルスルフィニル」の例としては、CHS(O)、CHCHS(O)、CHCHCHS(O)、(CHCHS(O)ならびに種々のブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニルおよびヘキシルスルフィニル異性体が挙げられる。「アルキルスルホニル」の例としては、CHS(O)、CHCHS(O)、CHCHCHS(O)、(CHCHS(O)ならびに種々のブチルスルホニル、ペンチルスルホニルおよびヘキシルスルホニル異性体が挙げられる。「アルキルアミノ」、「アルケニルチオ」、「アルケニルスルフィニル」、「アルケニルスルホニル」、「アルキニルチオ」、「アルキニルスルフィニル」、「アルキニルスルホニル」等は上記例と同様に定義される。「アルキルカルボニル」の例としては、C(O)CH、C(O)CHCHCHおよびC(O)CH(CHが挙げられる。「アルコキシカルボニル」の例としては、CHOC(=O)、CHCHOC(=O)、CHCHCHOC(=O)、(CHCHOC(=O)および種々のブトキシ−またはペントキシカルボニル異性体が挙げられる。「シクロアルキル」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。用語「シクロアルコキシ」としては、シクロペンチルオキシおよびシクロヘキシルオキシのような酸素原子を通して連結される同様の基が挙げられる。「シクロアルキルアミノ」はアミノ窒素原子がシクロアルキル基および水素原子に取り付けられることを意味し、そしてシクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミノおよびシクロヘキシルアミノのような基が挙げられる。「(アルキル)(シクロアルキル)アミノ」は、アミノ水素原子がアルキル基によって置換されたシクロアルキルアミノ基を意味し;例としては、(メチル)(シクロプロピル)アミノ、(ブチル)(シクロブチル)アミノ、(プロピル)シクロペンチルアミノ、(メチル)シクロヘキシルアミノ等が挙げられる。「シクロアルケニル」としては、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニル、ならびに1,3−および1,4−シクロヘキサジエニルのような2個以上の二重結合を有する基のような基が挙げられる。
用語「ハロゲン」としては、単独または「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語のいずれかで、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。用語「1〜2ハロゲン」は、その置換基のために利用可能な位置の1つまたは2つが独立して選択されるハロゲンであり得ることを示す。さらに「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語で使用される場合、前記アルキルは、同一であっても、または異なっていてもよいハロゲン原子により部分的または完全に置換されていてよい。「ハロアルキル」の例としては、FC、ClCH、CFCHおよびCFCClが挙げられる。
置換基中の全炭素原子数を接頭辞「C〜C」で表し、ここで、iおよびjは、例えば1〜3の数であり;例えば、C〜Cアルキルはメチルからプロピルを示す。
およびRの大きさに対する明確な制限はないが、Rの場合により置換されていてもよいアルキル部分は、一般的に1〜6個の炭素原子、より一般的に1〜4個の炭素原子、そして最も一般的に1〜3個の炭素原子をアルキル鎖中に含む。Rの場合により置換されていてもよいアルキル部分は、一般的に1〜14個の炭素原子、より一般的に1〜8個の炭素原子、そして最も一般的に1〜4個の炭素原子をアルキル鎖中に含む。Rの場合により置換されていてもよいアルケニルおよびアルキニル部分は、一般的に2〜6個の炭素原子、より一般的に2〜4個の炭素原子、そして最も一般的に2〜3個の炭素原子をアルケニルまたはアルキニル鎖中に含む。Rの場合により置換されていてもよいアルケニルおよびアルキニル部分は、一般的に2〜14個の炭素原子、より一般的に3〜8個の炭素原子、そして最も一般的に3〜4個の炭素原子をアルケニルまたはアルキニル鎖中に含む。
上記で示される通り、RおよびRの炭素部分は芳香族環または環系であってもよい。芳香族環または環系の例としては、フェニル環、5員もしくは6員芳香族複素環、3員〜8員飽和もしくは不飽和炭素環系、芳香族8員、9員もしくは10員縮合カルボビシクロ環系および芳香族8員、9員もしくは10員縮合ヘテロ二環式環系が挙げられ、ここでは各環または環系は場合により置換されていてもよい。用語「場合により置換されていてもよい」は、これらのRおよびR炭素部分に関連して、未置換であるか、または少なくとも1個の水素以外の置換基を有する炭素部分を指す。これらの炭素部分は、いずれかの利用可能な炭素または窒素原子において、水素以外の置換基によって水素原子を置換することにより、適応可能な限り多くの任意の置換基によって置換されていてもよい。一般的に、任意の置換基の数は(存在する場合)、1〜4の範囲に及ぶ。
本明細書に使用される場合、用語「含んでなる」、「含んでなっている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、またはそれらの他のいずれかの変形は、非排他的包含を包括するように意図される。例えば、要素のリストを含んでなる組成物、プロセス、方法、物品または装置はそれらの要素のみに必ず限定されるのではなく、明白に記載されていないか、またはかかる組成物、プロセス、方法、物品もしくは装置に固有である他の要素を含んでもよい。さらに、それとは反対の記載が明白にされない限り、「あるいは、または、もしくは」は包含的論理和を指し、そして排他的論理和を指さない。例えば、条件AまたはBは以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(または存在する)、そしてBが偽である(または存在しない)。Aが偽であり(または存在しない)、そしてBが真である(または存在する)。ならびにAおよびBの両方が真である(または存在する)。
また本発明の要素または構成成分を先行する不定冠詞「a」および「an」は、要素または構成成分の実例の数(すなわち、発生数)に関して非限定的であるように意図される。従って、「a」または「an」は1または少なくとも1を含むように読解されるべきであり、そして数が明らかに単数を意味しない限り、要素または構成成分の単数形は複数も含む。
化学薬品を組み合わせること、および化学薬品を添加することは、化学薬品を互いに接触させることを指す。
数値範囲は、範囲を定義するそれぞれの、および全ての整数値を含む。
また当業者は、提示1に示されるように、式1および4の化合物が、式1aおよび4aのそれらのそれぞれの互変異性相対物と平衡であることを認識する。
Figure 2008540414
他に明記されない限り、本開示および請求の範囲での式1および4への言及は、それぞれ、式1aおよび4aを含む全ての互変異性体を含むものとして解釈されるべきである。
式1、3、4、6、7および8(1aおよび4aを含む)の化合物中の窒素原子はプロトン化が可能であり、前記化合物が、限定されないが臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸または4−トルエンスルホン酸を含む無機または有機酸との酸添加塩を形成することを可能にする。
本発明の実施形態としては、以下が挙げられる。
実施形態A1 Rが場合により置換されていてもよい炭素部分である発明の開示に明示された方法。
実施形態A2 Rが場合により置換されていてもよいシクロプロピルまたは場合により置換されていてもよいフェニルである実施形態A1の方法。
実施形態A3 Rが場合により置換されていてもよいシクロプロピルである実施形態A2の方法。
実施形態A4 Rが場合により置換されていてもよいフェニルである実施形態A2の方法。
実施形態A5 Rが未置換のシクロプロピルである実施形態A3の方法。
実施形態A6 Rがパラ位で置換されたフェニルであり、そして場合により他の位置で置換されていてもよい実施形態A4の方法。
実施形態A7 RがBrまたはClによってパラ位で置換されたフェニルであり、そして場合により1〜2個のハロゲンによって他の位置で置換されていてもよい実施形態A6の方法。
実施形態A8 RがBrまたはClによってパラ位で置換されたフェニルである実施形態A7の方法。
実施形態A9 RがC〜C14アルキル、C〜C14アルコキシアルキル、C〜C14ヒドロキシアルキルまたはベンジルである発明の開示に明示された方法。
実施形態A10 RがC〜C14アルキル、C〜C14アルコキシアルキルまたはC〜C14ヒドロキシアルキルである実施形態A9の方法。
実施形態A11 RがC〜Cアルキル、C〜CアルコキシアルキルまたはC〜Cヒドロキシアルキルである実施形態A10の方法。
実施形態A12 RがC〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシアルキルである実施形態A11の方法。
実施形態A13 RがC〜Cアルキルである実施形態A12の方法。
実施形態B1 アルカノールがメタノールまたはエタノールである発明の開示に明示された方法。
実施形態B2 アルカノールがエタノールである実施形態B1の方法。
実施形態B3 水の第1の部分対式2aの化合物の容積比が約10〜約0.01の範囲である発明の開示に明示された方法。
実施形態B4 水の第1の部分対式2aの化合物の容積比が約6〜約1の範囲である実施形態B3の方法。
実施形態B5 水の第1の部分対式2aの化合物の容積比が約3〜約2の範囲である実施形態B4の方法。
実施形態B6 水の第1の部分対アルカノールの容積比が約0.01〜約100の範囲である発明の開示に明示された方法。
実施形態B7 水の第1の部分対アルカノールの容積比が約1〜約50の範囲である実施形態B6の方法。
実施形態B8 水の第1の部分対アルカノールの容積比が約5〜約10の範囲である実施形態B7の方法。
実施形態B9 第1の塩基が水酸化アルカリ金属である発明の開示に明示された方法。
実施形態B10 水酸化アルカリ金属が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである実施形態B9の方法。
実施形態B11 水酸化アルカリ金属が水酸化ナトリウムである実施形態B10の方法。
実施形態B12 第1の塩基対式2aの化合物のモル比が約0.5〜約2の範囲である実施形態B9の方法。
実施形態B13 第1の塩基対式2aの化合物のモル比が約0.7〜約1.5の範囲である実施形態B12の方法。
実施形態B14 第1の塩基対式2aの化合物のモル比が約0.9〜約1.2の範囲である実施形態B13の方法。
実施形態B15 第1の生成溶液のpHが約11〜約13の範囲である発明の開示に明示された方法。
実施形態B16 工程(1)が約5〜約40℃の範囲の温度で実行される発明の開示に明示された方法。
実施形態B17 温度が約20〜約30℃の範囲である実施形態B16の方法。
実施形態C1 式2bの化合物を含んでなる第1の生成溶液を式3の化合物またはその酸塩と接触させる発明の開示に明示された方法。
実施形態C2 式3の化合物またはその酸塩対式2aの化合物のモル比が約0.6〜約1.2の範囲である発明の開示に明示された方法。
実施形態C3 式3の化合物またはその酸塩対式2aの化合物のモル比が約0.6〜約1.0の範囲である実施形態C2の方法。
実施形態C4 式3の化合物またはその酸塩対式2aの化合物のモル比が約0.7〜約0.9の範囲である実施形態C3の方法。
実施形態C5 第2の塩基が水酸化アルカリ金属である発明の開示に明示された方法。
実施形態C6 水酸化アルカリ金属が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである実施形態C5の方法。
実施形態C7 水酸化アルカリ金属が水酸化ナトリウムである実施形態C6の方法。
実施形態C8 第2の塩基対式3の化合物のモル比が約2〜約0.5の範囲である実施形態C5の方法。
実施形態C9 第2の塩基対式3の化合物のモル比が約1.2〜約0.8の範囲である実施形態C8の方法。
実施形態C10 第2の生成溶液のpHが約9〜約12の範囲である発明の開示に明示された方法。
実施形態C11 pHが約10.5〜約11.5の範囲である実施形態C10の方法。
実施形態C12 工程(2)が約0〜約40℃の範囲の第1の温度で実行され、そして後で約10〜約70℃の範囲の第2の温度まで高められる発明の開示に明示された方法。
実施形態C13 第1の温度が約20〜約40℃の範囲であり、そして第2の温度が約50〜約65℃の範囲である実施形態C12の方法。
実施形態D1 工程(3)で添加される酸が鉱酸である発明の開示に明示された方法。
実施形態D2 酸が硫酸または塩酸である実施形態D1の方法。
実施形態D3 工程(3)での酸添加後、第2の生成溶液が約3未満の範囲のpHを有する発明の開示に明示された方法。
実施形態D4 pHが約1〜約2の範囲である実施形態D3の方法。
実施形態D5 工程(3)が約30〜約55℃の範囲の第1の温度で実行され、そして後で約0〜約20℃の範囲の第2の温度まで高められる発明の開示に明示された方法。
実施形態D6 第1の温度が約40〜約45℃の範囲であり、そして第2の温度が約0〜約10℃の範囲である実施形態D5の方法。
実施形態E1 塩素化剤が塩素、次亜塩素酸、塩化スルフリル、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウムおよび次亜塩素酸カリウムよりなる群から選択される発明の開示に明示された式4の化合物の製造方法。
実施形態E2 クロライド置換剤がオキシ塩化リン、塩化チオニル、塩化オキサリル、ホスゲン、ジホスゲンおよびトリホスゲンよりなる群から選択される発明の開示に明示された式6の化合物の製造方法。
以下のスキーム1〜6において、式1〜8の化合物中のR、R、RおよびRの定義は、特記されない限り、上記の発明の開示および実施形態の記載中に定義された通りである。
式1の場合により2−置換されていてもよい1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸化合物を製造する本方法をスキーム1および2に例示する。スキーム1に示されるように、第1の工程において、式2aのオキサル酢酸ジエステル塩、低級アルカノール(すなわち、C〜Cアルカノール)および水を含んでなる混合物を、水中に溶解された塩基を含んでなる溶液と組み合わせる。式2bの塩を含んでなる生成溶液が約10〜約14の範囲のpHを有するように、塩基は十分な量で存在する。このpH範囲において、式2aのOMに対してジェミナルなエステル基は選択的に鹸化され、式2bの相当するCOM基が形成されると考えられる。
Figure 2008540414
[式中、Mはアルカリ金属であり、そしてRおよびRは独立してC〜Cアルキルである]
典型的に、式2aのオキサル酢酸ジエステル塩、C〜Cアルカノールおよび水を含んでなる混合物は、C〜Cアルカノールおよび水の混合物に、式2aの塩を添加することによって形成されるが、他の順番で添加することも可能である。さらに、相当するオキサル酢酸ジエステルを約1当量の水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムまたはナトリウムアルコキシドもしくはカリウムアルコキシドを含有するアルカノールおよび/または水と組み合わせることによって、式2aのオキサル酢酸ジエステル塩をその位置で製造することができる。式2aのオキサル酢酸ジエステル塩、C〜Cアルカノールおよび水を含んでなる混合物は、典型的に、式2aのオキサル酢酸ジエステル塩が完全に溶解された溶液として存在するが、アルカノールおよび水の量次第で、いくらかの式2aのオキサル酢酸ジエステル塩が溶解していない状態で残る懸濁液でもあり得る。この方法に関して式2aのカリウム塩も満足に作用するが、ナトリウム塩は優れた収率で都合よく製造可能であるため、好ましい。広範囲の炭素含有部分をRおよびRとして使用可能であるが、コストおよび便利さの理由のため、低級アルキル(すなわち、C〜Cアルキル)基、すなわちメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第二級ブチルまたは第三級ブチルは最も満足できるものであり、エチルのような短鎖アルキル基が良好に作用する。
〜Cアルカノールは、可能なC〜Cアルカノール、すなわちメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、第二級ブタノール、第三級ブタノールおよびそれらの混合物から選択される。イソプロパノールのような変性アルコールを場合により含有するエタノールはこの反応に関して良好に作用することが発見されたが、メタノールのような他のC〜Cアルカノールも使用可能である。混合物が水を含んでなる場合、エタノールをその95%エタノール−5%水の共沸混合物として都合よく使用することができる。典型的に塩基添加前の混合物中の水対式2aの化合物の容積比は、約0.01〜約10、より典型的に約1〜約6、そして最も典型的に約2〜約3の範囲である。最も典型的に、塩基添加前の混合物中の水−アルカノール混合物対式2aの化合物の容積比は約2〜約6の範囲である。典型的に塩基添加前の混合物中の水対アルカノールの容積比は、約0.01〜約100、より典型的に約1〜約50、そして最も典型的に約5〜約10である。エタノールをC〜Cアルカノールとして使用する場合、式2aの化合物に対して、約2.5容積の水中の約15重量%エタノールの混合物が良好に作用する。
式2aのオキサル酢酸ジエステル塩、C〜Cアルカノールおよび水を含んでなる混合物を、水中塩基溶液と組み合わせる。好ましくは、このような添加順序によって式2aの化合物が一時的に過度の塩基に暴露されるのを防ぐため、塩基水溶液を式2aのオキサル酢酸ジエステル塩、C〜Cアルカノールおよび水を含んでなる混合物に添加する。塩基は、約10〜14の範囲のpHを提供するために十分強い必要がある。最も都合よく安価である塩基は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのような水酸化アルカリ金属である。式2aの化合物に対して、典型的に約0.5〜約2、より典型的に約0.7〜約1.5、そして最も典型的に約0.9〜1.2モル当量の塩基を使用する。この量の塩基は、約10〜14の範囲の最終pHを提供しながら、式2aの化合物を鹸化し、式2bの化合物が形成されると考えられる。好ましくは、最終pHが約11と13との間の範囲になるように塩基を選択する。
式2aのオキサル酢酸ジエステル塩、C〜Cアルカノールおよび水を含んでなる混合物に、水溶液として塩基を添加する。典型的に塩基の水溶液は、約1〜50重量%の塩基、より典型的に約10〜40重量%の塩基、そして最も典型的に約20〜30重量%の塩基を含んでなる。水性塩基溶液の添加の間、反応混合物の温度は、典型的に約5と40℃との間で、そしてより典型的に約20〜30℃(例えば約25℃)で維持される。
スキーム1の方法によって、式2bのモノアルキルオキサル酢酸塩化合物を一般的に溶液の形態で主に含有する加水分解物混合物が形成される。この溶液は、典型的に、次の工程において未精製の形態で直接的に使用される。式2bの中間体モノアルキルオキサル酢酸塩化合物は典型的に単離されないが、全体的な方法に対して高い収率に基づき、スキーム1に示される工程からの式2bの化合物の収率は適切に80〜90%のオーダーであると考えられる。
スキーム2に示されるように、次の工程で、第1の工程で形成される式2bの化合物を含んでなる加水分解物混合物を式3のカルボキシイミダミドと接触させることによって式1の化合物を製造する。
Figure 2008540414
式2bの中間体化合物を製造するために使用される式2aのジアルキルエステルに対して、典型的に約0.6〜約1.2、より典型的に約0.6〜約1、最も典型的に約0.7〜約0.9モル当量の式3のカルボキシイミダミドを利用する。式3のカルボキシイミダミドは、遊離塩基の形態またはその塩酸塩などの塩の形態のいずれかであり得る。加水分解物混合物を式3のカルボキシイミダミドに添加することも可能であるが、典型的にカルボキシイミダミドを加水分解物混合物に添加する。カルボキシイミダミドを加水分解物混合物と直接的に接触することができ、またはそれを水または低級アルカノールのような適切な溶媒中の溶液として添加することができる。
典型的に約0℃と約40℃との間、より典型的に約20〜約40℃の間、好ましくは約20〜約30℃の間の温度で式3のカルボキシイミダミドを加水分解物混合物と接触させる。下記の通り、反応の完了を促進するために、その後温度をしばしば高くする。
この反応工程に関して、形成される溶液は、約9〜約12、好ましくは約10〜約12、より好ましくは約10.5〜約11.5の範囲のpHを有する必要がある。従って、このpH範囲を提供するために十分な量の塩基が添加される。式3のカルボキシイミダミドがその遊離塩基型で使用される場合、約9〜12の範囲を達成するために必要な追加的な塩基の量はゼロであり得る。しかしながら、式3のカルボキシイミダミドが塩酸塩のような塩型である場合、必要とされるpH範囲を提供するために十分な量の塩基が必要である。加水分解物混合物にカルボキシイミダミドを添加する前にカルボキシイミダミド塩またはその溶液に塩基を添加することができ、またはカルボキシイミダミド塩を添加する前に塩基を加水分解物混合物に添加することができるが、好ましくは、カルボキシイミダミド塩の添加後、加水分解物混合物に塩基を添加する。必要とされるpHを提供するために十分に強い塩基が必要とされ;そして水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのような水酸化アルカリ金属はこの目的のために良好に作用する。式3のカルボキシイミダミドが塩型である場合、カルボキシイミダミドに対する塩基のモル当量は、典型的に約0.5〜約2の範囲であり、そしてより典型的に約0.8〜約1.2の範囲である。典型的に、塩基は、反応混合物への添加の前に水のような溶媒中に溶解される。
反応混合物において約9〜12のpH範囲を提供するために必要とされる量の塩基と一緒に、式3のカルボキシイミダミドを加水分解物混合物と組み合わせた後、反応の完了を促進するために反応混合物をしばしば加温する。この目的のために、温度は典型的に約10〜約70℃に、そしてより典型的に約50〜約65℃に調節される。
この反応によって、式1の化合物がカルボン酸塩として形成されるが、これは一般的に反応混合物中で溶解している。式1の化合物を単離するため、反応混合物を典型的に約55℃以下(例えば、約30℃と55℃との間、しばしば都合よく約45℃)の温度まで冷却し、そして酸を添加して反応混合物を酸性化し、そしてカルボン酸塩から遊離酸型へと式1の化合物を変換させる。塩酸、硫酸またはリン酸のような通常の共通の鉱酸は良好に作用する。反応混合物のpHを約3未満、典型的に約1〜2の範囲に低下させるために十分な量の酸を添加する。しばしばこれらの条件で、式1の生成物は結晶化する。次いで、反応混合物を好ましくは約0〜約10℃の範囲まで冷却して結晶化を促進し、そして固体生成物を、濾過、洗浄および乾燥によって回収する。式1の生成物が固体を形成しない場合、エーテル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルのような適切な水と非混合性の溶媒によって反応混合物を抽出し、溶媒を乾燥および蒸発させることによって単離することができる。
スキーム1および2の方法は、実施例1の工程Bにおいて例示される。米国特許第4,323,570号明細書および米国特許第4,012,506号明細書に教示される改善された修正を含む当該分野で既知の方法によって、式3のカルボキシイミダミド化合物を製造することができる。式3の化合物の製造は、実施例1の工程Aにおいて例示される。
そのように前記方法に従って、式2aおよび3の化合物から式1の1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸化合物を良好な収率で都合よく製造することができる。次いで、さらなる反応工程を使用して、この方法によって調製された式1の1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸化合物を様々な場合により置換されていてもよい4−ピリミジンカルボン酸およびエステルへと変換することができる。
スキーム3に示される第1のその後の反応によって、式1の化合物を塩素化剤と接触させることによって式4の化合物を製造する。
Figure 2008540414
この方法は、1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジニル環上の4位での塩素による水素の置換を含む。当該分野で既知であるように、この種類の変換のために様々な塩素化剤(すなわち、有機分子中の水素原子を塩素と置換する試薬)を使用することができる。塩素化剤が塩素、次亜塩素酸、塩化スルフリルまたは次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウムおよび次亜塩素酸カリウムのような無機次亜塩素酸塩である場合の方法の実例となる手順を以下に記載する。
一手順において、式1の化合物を不活性溶媒、典型的に、場合により0.5〜3.5モル当量の鉱酸、好ましくは塩酸を含有する約3〜6容積の水中に懸濁させる。良好な撹拌をしながら、約0.95〜約1.2モル当量の塩素化剤、好ましくは塩素または次亜塩素酸(HOCl)を約10〜約35℃で添加する。次亜塩素酸が使用される場合、それは、無機次亜塩素酸塩、好ましくは次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)を典型的に5〜14%水溶液として添加する前に、式1の化合物の懸濁液に少なくとも1モル当量の鉱酸を添加することによってその位置で発生させることができる。不活性気体でパージングすることによって、または亜硫酸ナトリウムのような還元剤を添加することによって過剰量の塩素化剤を除去することができる。式4の生成物が固体を形成する場合、濾過によってそれを単離することができる。式4の生成物が固体を形成しない場合、エーテル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルのような水と非混合性の溶媒による水性反応混合物の抽出、抽出溶媒の乾燥および蒸発によってそれを単離することができる。この手順は実施例1の工程C1に例示される。
もう1つの手順において、式1の化合物を不活性溶媒、好ましくは、場合により0〜3.5モル当量の無機塩基、好ましくは水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを含有する約1.5〜4容積の水中に懸濁させる。良好な撹拌をしながら、約0.95〜約1.2モル当量の塩素化剤、好ましくは塩素または次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl、典型的に5〜14%の水溶液として)を約0〜70℃で、典型的に約10〜35℃で添加する。次亜塩素酸ナトリウムが塩素化剤として使用される場合、塩基の量は式1の化合物に対して好ましくは約0.85〜1.2モル当量である。不活性気体でパージングすることによって、または亜硫酸ナトリウムのような還元剤を添加することによって過剰量の塩素化剤を除去することができる。次いで濃塩酸のような鉱酸の添加によって反応混合物を酸性化して、約0.5〜3までpHを低下させ、そして式4の化合物の遊離酸型を製造する。式4の生成物が固体である場合、濾過によってそれを単離することができる。式4の生成物が固体ではない場合、エーテル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルのような水と非混合性の溶媒による水性反応混合物の抽出、抽出溶媒の乾燥および蒸発によってそれを単離することができる。この手順は実施例1の工程C2に例示される。
スキーム4に示される第2のその後の反応によって、式4の化合物をクロライド置換剤と接触させることによって式6の化合物を製造する。
Figure 2008540414
この方法は、1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジニル環上の6−オキソ官能基の塩素による置換を含む。当該分野で既知であるように、この種類の変換のために様々なクロライド置換剤(すなわち、有機分子中のヒドロキシ部分を塩素と置換する試薬)を使用することができる。またカルボン酸官能基上のヒドロキシル部分を塩素によって置換することができるため、クロライド置換剤との接触によって、しばしば、RがHまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である式5の中間体塩化アシルの形成がしばしば起こり、これは式6の化合物を得るための反応物精製の間に水との接触時に加水分解する。クロライド置換剤がオキシ塩化リン、塩化チオニル、塩化オキサリル、ホスゲン、ジホスゲンまたはトリホスゲンである場合の方法の実例となる手順を以下に記載する。
一手順において、式4の化合物を約2〜約4モル当量のオキシ塩化リンのようなクロライド置換剤と組み合わせる。場合により、溶媒を添加せずに、約0.05〜1.0モル当量のN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)も反応混合物に含まれる。反応混合物は、約10と約100℃との間、典型的に約70と約95℃との間の温度で維持される。過剰量のオキシ塩化リンは、約6〜30kPaの圧力での蒸留によって都合よく除去することができる。次いで、反応混合物(式5の酸塩化物中間体およびポリマークロロリン酸からなると考えられる)を、場合により約20〜40%の水と混和性の有機共溶媒、好ましくは第三級ブタノールを含有する水に注意深く添加する。混合物中約25重量%の第三級ブタノールが良好に作用する。式6の生成物が固体である場合、結晶化を促進するために、得られた混合物をさらに水で希釈することができる。次いで、式6の結晶性生成物の懸濁液を濾過し、水で洗浄し、そして典型的に乾燥させる。式6の生成物が固体を形成しない場合、エーテル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルのような適切な水と非混合性の溶媒による反応混合物の抽出および溶液の乾燥によってそれを単離することができる。式6の化合物を単離するために溶媒を蒸発させることができ、または溶媒が次の反応に適切である場合、溶液を直接的に使用することができる。この手順は実施例1の工程D1に例示される。
もう1つの手順において、式4の化合物を、約2〜4容積の酢酸エチル、テトラヒドロフランまたは1,2−ジクロロエタンのような非プロトン性有機溶媒、場合により約0.02〜0.2モル当量のN,N−ジメチルホルムアミドおよび約2.0〜約3.0モル当量のクロライド置換剤、好ましくは、塩化チオニル、塩化オキサリルまたはホスゲンと混合する。反応混合物を典型的に2〜12時間、典型的に約20〜100℃、好ましくは約50〜70℃で維持する。次いで、撹拌しながら、(式5の酸塩化物中間体からなると考えられる)反応混合物を注意深く水に添加する。式6の生成物は単離可能であるか、または第1の手順に記載されるように形成された溶液であり得る。この手順は実施例1の工程D2に例示される。
スキーム5に示される第3の後続反応によって、式6の化合物をアンモニアと接触させることにより式7の化合物を調製する。
Figure 2008540414
この方法は、ピリミジニル環上6位のアミノ官能基による塩素の置換を含む。当該分野で既知であるように、この種類の変換は、一般的に6−クロロピリミジン化合物とアンモニアとの接触を含む。典型的に、アンモニアは供給シリンダーから提供されるか、または溶媒中の濃縮溶液(例えば、水酸化アンモニウム)として提供されるが、また塩化アンモニウムまたは硫酸アンモニウムのようなアンモニウム塩と塩基との接触によってアンモニアがその位置で形成されることも可能である。実例となる手順を以下に記載する。
この手順では、式6の化合物を溶媒中でアンモニアと混合させる。もう1種の塩基が存在する場合、約1モル当量のアンモニアのみが化学量論的に必要とされるが、典型的にアンモニアは唯一存在する塩基であり、そして迅速な反応速度を得るために3〜7モル当量のアンモニアが使用される。水、エタノールのようなアルカノールおよびテトラヒドロフランのようなエーテルを含む多種多様な不活性溶媒を使用することができるが;水は安価であり、しばしば良好に作用する。反応混合物は、約0〜100℃、典型的に約80〜90℃の範囲の温度、および典型的に約100(すなわち、周囲圧力)〜約500kPaの範囲の圧力で維持される。これらの条件下で、反応は典型的に約1〜5時間で完了する。式7の生成物は、混合物を冷却し、場合により過剰量の圧力を排出し、蒸留して過剰量のアンモニアおよび溶媒を除去し、1〜2モル当量の鉱酸、好ましくは水性塩酸を添加してpHを約2低下することによってそれを単離することができる。式7の生成物が固体を形成する場合、濾過、水洗浄および乾燥によって回収可能である。式7の生成物が固体を形成しない場合、エーテル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルのような適切な水と非混合性の溶媒による反応混合物の抽出、溶液の乾燥および蒸発によってそれを単離することができる。この手順は実施例1の工程Eに例示される。
スキーム6に示される第4の後続反応によって、式7の化合物をR転移剤と接触させることにより式8の化合物を調製する。
Figure 2008540414
[式中、R4は場合により置換されていてもよい炭素部分である]
この方法は、式7の化合物上のカルボン酸基(COH)から式8の化合物上の相当するエステル基(CO)への変換を含む。カルボン酸からエステルへの変換は有機化学で最も古い既知の変換の1つであり、そして非常に多種多様な手順が既知である。レビューに関して、例えば、C.A.ビューラー(C.A.Buehler)およびD.E.ピアゾン(D.E.Pearson)、サーベイ オブ オーガニック シンテシス(Survey of Organic Syntheses)、ウィリー−インターサイエンス(Wiley−Interscience)、ニューヨーク(New York)、1970年、802〜827頁を参照のこと。ほとんどの直接手順は、酸触媒もしくは脱水カップリング剤の存在下でカルボン酸とアルコール(例えば、ROH)とを接触させること、または典型的に酸触媒の存在下でアルコール部分を提供し、また形成される水を消費する化合物(例えば、オルトエステル、カーボネート)と接触させること、または塩基の存在下でカルボン酸を、R基が核脱離に結合されたアルキル化剤型化合物(例えば、Xが核脱離として既知である求核反応脱離基であるRX)と接触させることを含む。ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド、1−プロパンホスホン酸環式無水物およびカルボニルジイミダゾールのような脱水カップリング剤が当該分野で周知であるが、それらのコストおよびアミノ基の干渉の可能性の観点から、式7の化合物および式ROHのアルコールからの式8の化合物の製造の好ましい手段は酸触媒である。スキーム6の方法において、式ROHのアルコール、オルトエステル(例えば、RがH、ORまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である(RO)CR)カーボネート(例えば、ROC(O)OR)および式RXの化合物のような化合物は、式7の化合物のカルボン酸基を式8の化合物のエステル基へと変換するために必要とされるR部分を提供するため、R転移剤である。本開示および請求の範囲で定義されるように、「R転移剤」は、基Rをカルボン酸基(すなわち、COH)または誘導されたカルボン酸アニオン(すなわち、CO・)へと移動し、相当するエステル(すなわち、CO)を形成することが可能な化合物を意味する。式ROHのアルコールおよび式(RO)CRの相当するオルトエステルおよびR転移剤として式ROC(O)ORのカーボネートの酸触媒反応は、それらが反応温度で液体であり、比較的適度な分子複雑性およびサイズ(例えば、200未満、好ましくは150未満の分子量)である場合、最良に作用する。R転移剤としてのRXとの反応は、小さいおよび大きい構造サイズおよび複雑性のR基に関して良好に作用する。本方法の実例となる手順を以下に記載する。
転移剤として式ROHのアルコールと酸触媒を使用する手順において、式7の化合物を典型的に、約2〜10容積の式ROHのアルコールおよび触媒としての強酸と混合させる。強プロトン酸は3未満のpKを有する。有用な強プロトン酸の例としては、リン酸、硫酸、塩化水素、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、メタンスルホン酸およびトリフルオロメタンスルホン酸を含む。酸は好ましくは濃縮され、そして可能な限り少量の水を含有する。塩化水素は、アルコールに塩化チオニルを添加することによって都合よく発生可能である。有用な強プロトン酸としては、スルホン化ポリスチレンおよびナフィオン(Nafion)(登録商標)のようなペルフッ素化イオン交換樹脂のような固体触媒が挙げられる。濃硫酸は安価であり、本方法のために良好に作用する。プロトン酸に加えて、三フッ化ホウ素(例えば、BFエーテレート)のようなルイス酸も強酸として使用することができる。典型的に約2〜4モル当量の酸を式7の化合物に対して使用するが、より少ない量またはより多い量を使用することもできる。酸は典型的に、最後に反応混合物に添加される。酸の添加は非常に発熱性であり得るため、所望の反応温度を維持し、アルコールの過度の沸騰を防止するために、反応混合物の冷却が必要とされてもよい。典型的に、反応混合物を約20〜100℃の温度で、しばしば約70℃で維持する。これらの条件下で、反応は典型的に約2〜24時間で最大変換率に到達する。生じた水を蒸留することによって反応を促進し、エステルへのより高い変換を達成することができ;より多くのアルコールおよび/または酸触媒を添加することは、水と共に反応混合物からのいずれの蒸留物を埋め合わせるために望ましい。反応の完了時、混合物を濃縮して、それが十分に低い沸点を有する場合、ほとんどのアルコール(ROH)を除去することができる。またかかる濃縮によって、塩化水素のような揮発性の酸を除去することができる。ポリマー酸触媒は濾過によって除去可能である。反応混合物を典型的に約0〜35℃まで冷却し、そして典型的に4〜8容積の水で希釈する。pHは典型的に、塩基(例えば、アルキル金属およびアルカリ土属金属水酸化物およびカーボネート、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムおよび炭酸ナトリウム)、および必要であれば特定のpHまで滴定するための酸(例えば、酢酸、塩酸、硫酸)を添加することによって約5〜10、最も典型的に約7に調節される。式8の生成物が固体を形成する場合、濾過、洗浄および乾燥によってそれを単離することができる。式8の生成物が固体を形成しない場合、エーテル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルのような水と非混合性の溶媒による抽出、溶液の乾燥および蒸発によってそれを単離することができる。未反応の式7の出発化合物は、しばしばpH約2まで水性混合物を酸性化し、そして混合物を濃縮して式7の化合物の分離を引き起こすことによって回収可能である。この手順は実施例1の工程F1に例示される。
転移剤として式(RO)CRのオルトエステルまたは式ROC(O)ORのカーボネートを使用する手順においても、強酸が典型的に触媒として使用される。最も一般的なオルトエステルは、オルトホルメート(すなわち、RがHである)およびオルトアセテート(すなわち、RがCHである)である。他のR転移剤がない場合、エステルを製造するために、式7のカルボン酸に対して少なくとも1モル当量の式(RO)CRのオルトエステルまたは式ROC(O)ORのカーボネートが化学量論的に必要とされるが、迅速にエステルの高い収率を達成するため、そして溶媒として作用するために、約2〜8モル当量が典型的に使用される。反応条件下でR転移剤としても作用し得るテトラヒドロフランのようなエーテルおよびp−ジオキサンおよび式ROHのアルコールのような他の溶媒も反応混合物中に含まれてよい。さらなる溶媒が反応混合物中に含まれる場合、それは典型的に式7の化合物に対して約10容積まで存在する。一般的に、アルコールによるエステル化のために有用な同一の酸も、オルトエステルおよびカーボネートによるエステル化のために有用である。典型的に約2〜4モル当量の酸が式7の化合物に対して使用されるが、より少ない量またはより多い量が使用されてもよい。酸は典型的に最後に反応混合物に添加される。酸添加の間、過度の温度を防止するために冷却が必要とされてもよい。反応混合物は典型的に、約20℃と100℃との間、最も典型的に約70〜80℃の間の温度で維持される。これらの条件下で、反応は典型的に約4〜24時間で完了する。沸点を考慮すると、過剰量のオルトエステル、カーボネート、アルコールおよび/または酸触媒を蒸留またはエバポレーションによって除去し、濃縮された残渣を生じ得る。R転移剤として式ROHのアルコールを使用する前記の手順に関して記載されるものと同様の技術を使用して、反応混合物を仕上げて、式8のエステル生成物を単離することができる。この手順は実施例1の工程F2に例示される。
転移剤として式RXの化合物を使用する手順において、Xは核脱離である。式RXの化合物はしばしばアルキル化剤として記載されるが、Rは、アルキルの他に、場合により置換されていてもよい炭素部分であり得る。典型的に、Xは酸の共役塩基である。一般的な核脱離としては、ハロゲン(例えば、Cl、Br、I)、OS(O)ORのようなスルフェート、およびOS(O)CH(メタンスルホネート)、OS(O)CF、OS(O)Ph−p−CH(p−トルエンスルホネート)のようなスルホネートが挙げられる。しかしながら、エステルを形成するために有用な核脱離として、ピロカルボネート、シリケートおよびホスホネートも挙げられる。R転移剤がオキソニウム塩(例えば、O(R BF )である場合、核脱離としてエーテル(例えば、ROR)も挙げられる。典型的にアセトン、アセトニトリルまたはジメチルスルホキシド(DMSO)のような極性溶媒中、および塩基の存在下で、式7の化合物を式RXの化合物と接触させる。典型的に約1〜2当量のそれぞれの式RXの化合物および塩基を式7の化合物に対して使用する。適切な塩基としては、トリブチルアミンおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミンのような有機アミンならびにアルカリおよびアルカリ土属金属炭酸塩、酸化物、水酸化物およびリン酸塩(例えば、NaCO、KCO、LiOH、LiO、NaOH、KOH、NaPO、KPO)のような無機塩基が挙げられる。塩基および式RXの化合物を連続的に、または同時に添加することができる。典型的に反応混合物を約0と120℃との間、より典型的に約10と80℃との間の温度で維持する。特に塩基が反応溶媒に容易に溶解しない無機塩基である場合、良好な撹拌を維持することは重要である。反応の速度を条件次第で実質的に変更することができるが、典型的に反応は約1〜24時間で完了する。反応混合物を仕上げるため、過剰量の溶媒、RXおよび/または塩基を減圧下でのエバポレーションまたは蒸留によって除去することができ、そして酸による抽出によって過剰量の塩基を中和または除去することができる。式8の化合物が固体である場合、水(例えば、約4〜10容積)による反応混合物の希釈によって式8化合物の結晶化がしばしば生じ、次いで濾過、洗浄および乾燥下でこれを回収することができる。式8の化合物が水性混合物から結晶化しない場合、エーテル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルのような水と非混合性の溶媒を使用して抽出され、溶液を乾燥し、溶媒を蒸発させることによって式8の化合物を取り出すことができる。この手順は実施例1の工程F3に例示される。
式7および8の化合物は、生物学的実用性を有することが報告されている。特に国際公開第2005/063721号パンフレットは、Rが、例えば、フェニルのパラ位置でBrまたはClによって置換されたシクロプロピルまたはフェニルであり、そしてRが、例えば、C〜C14アルキル、C〜C14アルコキシアルキル、C〜C14ヒドロキシアルキルまたはベンジルである式7および8の化合物を除草剤として有用であるものとして開示する。
さらなる詳細がなくても、前記を使用する当業者は本発明をその最も十分な範囲まで利用することができると考えられる。従って、以下の実施例は単なる実例として解釈されるべきであり、いずれかの様式で開示を限定するものではない。以下の実施例における工程は、全合成転換における各工程の手順を説明し、そして各工程の出発材料は、他の実施例または工程において手順が記載される特定の製造法の実行によって必ずしも製造されなくてもよい。H NMRスペクトルおよび13C NMRスペクトルはテトラメチルシランからのppm低磁場で報告される。「s」は一重項を意味し、「m」は多重項を意味し、「br s」は広域一重項を意味する。
実施例1
6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸メチルの製造
工程A:シクロプロパンカルボキシイミダミドモノヒドロクロリドの製造
熱電対、表面下気体供給ライン、塩化水素シリンダー、シリンダーバランスおよび窒素バブラーを備えた1L反応器を窒素フラッシュし、そしてシクロプロパンカルボニトリル(100g、1.5モル)、メタノール(48g、1.5モル)およびトルエン(400mL)を充填した。反応混合物をわずかに窒素正圧下において15℃で維持しながら、2時間かけて反応混合物表面下で無水塩化水素(57g、1.55モル)を供給した。次いで反応混合物を23℃で16時間撹拌した。反応混合物表面下で窒素をバブリングし、そして2時間かけて水スクラッバーを通して流出ガスを排出することによって、過剰量の塩化水素をパージングした。この混合物を5℃まで冷却し、次いで10分かけて25℃未満の温度を維持しながら、メタノール中アンモニア溶液(240mLの7M溶液、1.7モル)を添加した。さらに1時間静置した後、反応混合物を減圧下で蒸留し、過剰量のメタノールを除去した。生成物を濾過し、トルエン(100mL)で洗浄し、そして吸引乾燥させ、170g(収率94%)の表題化合物を固体として得た。
H NMR(DMSO−d)δ8.8(br s,4H),1.84(m,1H),1.1(m,4H)
工程B:2−シクロプロピル−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸の製造
pHメーター、温度プローブおよび測定添加ロートを備えた500mLジャケット付き反応器に、変性エタノール(5%2−プロパノール含有、30mL)および水(150mL)を充填した。反応混合物を撹拌しながら、オキサル酢酸ジエチル、ナトリウム塩(70g、0.33モル)を10分かけて添加した。25〜30℃の範囲において温度を維持しながら、25%NaOH水溶液(14g、56mL、0.35モル)を1時間かけて撹拌ボルテックス中に測定した。反応混合物を30℃でさらに30分間撹拌し、そしてシクロプロパンカルボキシイミダミドモノヒドロクロリド(32重量%水溶液、32g、0.267モル)を添加した。10.5〜11.5の範囲でpHを維持するために、25%NaOH水溶液(31g、0.19モル)を約1時間かけて30〜35℃の範囲の温度で添加した。次いで、得られたオレンジ色混合物を1時間かけて徐々に60℃まで加熱し、そしてさらに30分間、同温度で保持した。pHが約1.5に到達するまで反応混合物を45〜50℃まで冷却し、そして塩酸(水中37重量%、50mL、0.60モル)を約45℃で1時間かけて添加した(注意:発泡)。反応混合物を5℃に冷却し、そして濾過した。得られた湿式ケーキを水(3×20mL)で洗浄し、吸引乾燥させ、そして16時間かけて70℃で真空オーブン中で乾燥させ、235〜236℃で分解する42g(収率85%)の表題の化合物をベージュ色固体として得た(HPLC分析により純度97%)。
H NMR(DMSO−d)δ6.58(s,1H),1.95(m,1H),1.0(m,4H)
13C NMR(DMSO−d)δ169.2,169.0,157.3,116.8,17.7,14.1
工程C1:5−クロロ−2−シクロプロピル−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸の製造
オーバーヘッドスターラー、熱電対および添加ロートを備えた2Lモートン(Morton)フラスコに2−シクロプロピル−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸(161g、0.90モル)、塩酸(水中37重量%、300g、250mL、3モル)および水(400mL)を充填した。反応混合物を5〜10℃で撹拌し、そして次亜塩素酸ナトリウム(14重量%水溶液、522g、0.99モル)を2時間かけて添加した。亜硫酸ナトリウムを使用するKIデンプン紙試験によって残留次亜塩素酸塩が示されなくなるまで、反応混合物を1時間10〜12℃で維持した。得られた混合物を冷却し、そして濾過した。回収した固体を冷水(160mL)で洗浄し、そして50℃で真空オーブン中で一定重量となるまで乾燥させ、169g(収率88%)の表題化合物を融点189〜190℃の固体として得た。
H NMR(DMSO−d)δ13.4(br s,1H),1.95(m,1H),1.0(m,4H)
工程C2:もう1つの5−クロロ−2−シクロプロピル−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸の製造
オーバーヘッドスターラー、熱電対および添加ロートを備えた500mL多頚フラスコに、2−シクロプロピル−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸(36g、0.20モル)、水(70mL)および50重量%NaOH水(14.4g、0.18モル)を充填した。混合物を10℃で撹拌し、そして10℃で反応混合物を維持するように冷却しながら、10.3%NaOCl水(160g、0.22モル)を1.5時間かけて添加した。混合物を5℃まで冷却し、そしてKIデンプン紙がマイナスの試験結果をもたらすまで、亜硫酸ナトリウムを添加した。塩酸(水中37重量%、44.3g、0.443モル)を約30分かけて5℃で添加し、pHを0.8まで低下させた。混合物を濾過し、そして回収した固体を冷1N HCl(20mL)で洗浄し、そして50℃で真空オーブン中で一定重量となるまで乾燥させ、40.9g(収率95%)の表題化合物を融点189〜190℃の固体として得た。
工程D1:5,6−ジクロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸の製造
オキシ塩化リン(363g、221mL、2.37モル)および5−クロロ−2−シクロプロピル−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸(169g、0.79モル)を1Lフラスコに添加して、そして5時間90℃で加熱した。反応混合物を30℃まで冷却し、そして5〜10℃の温度を維持しながら、第三級ブタノール(280mL)および水(750mL)の良く撹拌された混合物を含有する2Lジャケット付き反応器中に60分かけて添加した。反応混合物の添加が約70%完了した後、水性の第三級ブタノール混合物を結晶核として結晶化を開始し、そして反応混合物の添加を続けた。添加終了後、水(750mL)を10〜15℃で徐々に添加し、そして混合物をさらに1時間撹拌した。得られた混合物を5℃まで冷却し、濾過し、そして回収した固体を水(3×20mL)で洗浄した。得られた湿式ケーキを60℃で真空オーブン中で乾燥させ、156g(収率85%)の表題化合物を融点126〜127℃の固体として得た。
H NMR(DMSO−d)δ2.23(m,1H),1.2(m,2H),1.0(m,2H)
工程D2:もう1つの5,6−ジクロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸の製造
オーバーヘッドスターラー、熱電対および冷却器を備えた500mL多頚フラスコに、室温で5−クロロ−2−シクロプロピル−1,6−ジヒドロ−6−オキソ−4−ピリミジンカルボン酸(35.0g、0.163モル)、酢酸エチル(105mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1.19g、0.016モル)を充填した。塩化チオニル(48.5g、0.408モル)を50分かけて室温で添加し、そして反応混合物を7時間かけて68℃で加熱した。反応混合物を25℃まで冷却し、そして10〜20℃に温度を維持しながら、水(100mL)を含有する500mL多頚フラスコ中に30分かけて添加した。得られた混合物をさらに30分かけて撹拌し、そして有機層を水層から分離した。水層を追加的な酢酸エチル(20mL)で抽出し、そして組み合わせた有機層を水で洗浄した。35.0g(収率93%)の表題生成物を含有する有機層を直接的に次の工程で使用した。
工程E:6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸の製造
3Lフラスコに、5,6−ジクロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸(280g、1.2モル)、アンモニア(水中28重量%、350g、5.76モル)および水(1.26L)を充填した。反応混合物を5時間かけて80℃まで加熱し、そして過剰量の水(約600mL)を50℃/9kPaで蒸留によって除去した。20℃まで冷却後、反応混合物を塩酸水(132g、110mL、1.32モル)でpH2まで酸性化し、5℃まで冷却し、そして濾過した。濾過された湿式ケーキを水(2×200mL)で洗浄し、そして55℃の真空オーブン中で乾燥させ、約270gの表題化合物を一水和物として得た。これは、カール フィッシャー(Karl Fischer)滴定によると8.3重量%の水を含有し、そして152℃で分解した(熱エタノールからの結晶化後)。
H NMR(DMSO−d)δ7.4(br s,3H),1.9(m,1H),0.9(m,4H)
13C NMR(DMSO−d)δ172.3,169.5,163.9,158.5,108.8,21.1,13.8
工程F1:6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジン−カルボン酸メチルの製造
トラップおよび腐食薬含有スクラッバーに連結された窒素バブラー、添加ロート、還流冷却器および熱電対を備えた1Lフラスコに、6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸一水和物(144g、0.62モル)およびメタノール(500mL)を充填した。冷却しながら塩化チオニル(185g、115mL、1.58モル)を約30分かけて添加し、次いで反応混合物を12時間かけて60℃で加熱した。得られた混合物を40〜45℃/6kPaで濃縮し、過剰量のメタノール(約300mL)を除去し、次いで反応混合物を水(580mL)で希釈した。フェノールフタレイン(5mg)を添加し、そして50%NaOH水(80g、1.0モル)を10〜25℃で冷却しながら滴下し、ピンク色の出現によって示されるように約9までpHをもたらした。次いで十分な1N塩酸水を添加し、ピンク色を消滅させた。得られたスラリーを5℃まで冷却し、そして濾過した。得られた湿式ケーキを水で洗浄し、そして50℃/6kPaで一定重量となるまで乾燥させ、HPLC分析により純度98%である123g(収率80%)の表題化合物を融点147〜148℃の固体として得た。
H NMR(DMSO−d)δ5.4(br s,2H),3.97(s,3H),2.1(m,1H),1.04(m,4H)
残留濾液を塩酸(水中37重量%)で酸性化し、約2までpHをもたらし、次いで真空中で濃縮した。得られたスラリーを濾過し、水で洗浄し、そして乾燥させ、14gの未反応の6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸を得た(回収率10%)。
工程F2:もう1つの6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジン−カルボン酸メチルの製造
窒素バブラー、添加ロート、還流冷却器および熱電対を備えた500mL多頚フラスコに、6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸一水和物(47.8g、0.206モル)、メタノール(32g)および炭酸ジメチル(94.5g、1.05モル)を充填した。60℃未満の温度を維持するために冷却しながら、濃硫酸(50.0g、0.500モル)を約30分かけて添加し、次いで、反応混合物を10時間70℃で加熱した。得られた混合物を15℃まで冷却し、そして250mLの水で希釈した。10〜15℃の範囲に温度を維持するために冷却しながら、30分かけて約42.7g(0.534モル)の50重量%NaOH水を添加することによって、反応質量のpHを5〜8まで上げた。得られたスラリーを5℃まで冷却し、そして濾過した。濾過された湿式ケーキを水で洗浄し、そして50℃で一定重量となるまで乾燥させ、純度98%の43.3g(収率93.5%)の表題化合物を融点147〜148℃の固体として得た。
工程F3:もう1つの6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸メチルの製造
−10℃のコールド−フィンガー冷却器下の10mLジャケット付き添加ロート、窒素インレットおよびオーバーヘッド撹拌機を備えた200mL反応器に、トリブチルアミン(20.4g、0.11モル)およびDMSO(45mL)を充填した。混合物を25℃で撹拌し、そして6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸一水和物(23.1g、0.1モル)を数部で添加した。反応混合物を30℃で撹拌しながら、ブロモメタン(13.3g、8mL、0.14モル)をジャケット付き添加ロート中に濃縮し、次いで30分かけて反応混合物に添加した。混合物をさらに3時間撹拌し、次いで25℃で水(200mL)を充填した反応器に約30分かけて添加した。得られたスラリーを5℃まで冷却し、そして濾過した。濾過ケーキを水(2×30mL)で洗浄し、そして16時間60℃で真空オーブン中で乾燥させ、18.4g(収率81%)の表題化合物を融点147〜148℃のオフホワイト色固体として得た。
本方法によって、以下の表1〜4の化合物を製造することが可能である。表中、以下の略号を使用する:tは第三級を意味し、iはイソを意味し、Meはメチルを意味し、Etはエチルを意味し、Prはプロピルを意味し、i−Prはイソプロピルを意味し、c−Prはシクロプロピルを意味し、Buはブチルを意味し、i−Buはイソブチルを意味し、そしてS(O)Meはメチルスルホニルを意味する。
Figure 2008540414
Figure 2008540414
Figure 2008540414
Figure 2008540414

Claims (25)

  1. 式1
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法であって、
    (1)(a)式2a
    Figure 2008540414

    [式中、Mはアルカリ金属であり、そしてRおよびRは、独立してC〜Cアルキルである]の化合物と、(b)C〜Cアルカノールと、(c)水の第1の部分とを含んでなる混合物を、第1の塩基と、水の第2の部分とを含んでなる溶液と接触させる工程であって、前記塩基が約10〜約14の範囲のpHを有する第1の生成溶液を生成するために十分な量であり、前記第1の生成溶液が、式2b
    Figure 2008540414

    [式中、MおよびRは、式2aに関して上記の通り定義される]の化合物を含んでなる工程と、
    (2)式2bの化合物を含んでなる第1の生成溶液を、式3
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、式1に関して上記の通り定義される]の化合物もしくはその酸塩、または式3の化合物もしくはその酸塩を含んでなる溶液、および約9〜約12の範囲のpHを有する第2の生成溶液を生成するために十分な量の第2の塩基と接触させる工程であって、前記第2の生成溶液が式1の化合物の塩を含んでなる工程と、
    (3)式1の化合物の塩を含んでなる第2の生成溶液に酸を添加し、式1の化合物を形成する工程と
    を含んでなる方法。
  2. が場合により置換されていてもよいシクロプロピルまたは場合により置換されていてもよいフェニルである請求項1に記載の方法。
  3. が場合により置換されていてもよいシクロプロピルである請求項2に記載の方法。
  4. がシクロプロピルである請求項3に記載の方法。
  5. 工程(1)で添加される第1の塩基が水酸化アルカリ金属である請求項1に記載の方法。
  6. 水酸化アルカリ金属が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである請求項5に記載の方法。
  7. 工程(1)の第1の生成溶液のpHが約11〜約13の範囲である請求項1に記載の方法。
  8. 式3の化合物またはその酸塩対式2aの化合物のモル比が0.7〜約0.9の範囲である請求項1に記載の方法。
  9. 工程(2)で添加される第2の塩基が水酸化アルカリ金属である請求項1に記載の方法。
  10. 水酸化アルカリ金属が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである請求項9に記載の方法。
  11. 工程(2)の第2の生成溶液のpHが約10.5〜約11.5の範囲である請求項1に記載の方法。
  12. 工程(3)で添加される酸が鉱酸である請求項1に記載の方法。
  13. 酸が硫酸または塩酸である請求項12に記載の方法。
  14. 式4
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法であって、
    請求項1に記載の方法と、式1の化合物を塩素化剤と接触させる工程を含んでなる更なる工程とを含んでなる方法。
  15. 式6
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法であって、
    請求項14に記載の方法と、式4の化合物をクロライド置換剤と接触させる工程を含んでなる更なる工程とを含んでなる方法。
  16. 式7
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法であって、
    請求項15に記載の方法と、式6の化合物をアンモニアと接触させる工程を含んでなる更なる工程とを含んでなる方法。
  17. 式8
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分であり、そしてRは、場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物の製造方法であって、
    請求項16に記載の方法と、式7の化合物をR転移剤と接触させる追加の工程とを含んでなる方法。
  18. 式1
    Figure 2008540414

    の化合物を使用して、式4
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物を製造する方法であって、請求項1に記載の方法によって式1の化合物を製造することを特徴とする方法。
  19. 式1
    Figure 2008540414

    の化合物を使用して、式6
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物を製造する方法であって、請求項1に記載の方法によって式1の化合物を製造することを特徴とする方法。
  20. 式1
    Figure 2008540414

    の化合物を使用して、式7
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物を製造する方法であって、請求項1に記載の方法によって式1の化合物を製造することを特徴とする方法。
  21. 式1
    Figure 2008540414

    の化合物を使用して、式8
    Figure 2008540414

    [式中、Rは、Hまたは場合により置換されていてもよい炭素部分であり、そしてRは、場合により置換されていてもよい炭素部分である]の化合物を製造する方法であって、請求項1に記載の方法によって式1の化合物を製造することを特徴とする方法。
  22. がC〜C14アルキル、C〜C14アルコキシアルキル、C〜C14ヒドロキシアルキルまたはベンジルである請求項17および21のいずれか一項に記載の方法。
  23. がC〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシアルキルである請求項22に記載の方法。
  24. がC〜Cアルキルである請求項23に記載の方法。
  25. がシクロプロピルである請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法。
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