JP2008530099A - アルキルオキシ置換チアゾロキノリン類およびアルキルオキシ置換チアゾロナフチリデン類 - Google Patents

アルキルオキシ置換チアゾロキノリン類およびアルキルオキシ置換チアゾロナフチリデン類 Download PDF

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Abstract

動物において並びにウイルス性疾患及び腫瘍性疾患を含めた疾患の処置においてサイトカインの生合成を誘導するための、6、7、8又は9位にアルコキシ置換基を有するチアゾロキノリン類及びチアゾロナフチリジン類、それらの化合物を含有する薬学的組成物、中間体、並びに免疫調節剤としてこれらの化合物を作製する方法及び使用する方法を開示する。このような化合物は、明細書中の化学式Iに基づくものである。化学式Iの化合物は、サイトカインの生合成を誘導し(例えば、少なくとも1つのサイトカインの合成を誘導する)、動物に投与された場合に免疫反応を別の方法で調節する能力を有することから、免疫反応調節剤として有用である。これにより、この化合物は、このような免疫反応の変化に対して感受性を有するウイルス性疾患及び腫瘍のような種々の病態の処置に有用とされる。

Description

(関連出願の引用)
本出願は、米国仮特許出願第60/651585号(2005年2月9日出願)および米国仮特許出願第60/733036号(2005年11月3日出願)の優先権を主張し、これらの両出願は、本明細書中で参考として援用される。
(背景)
特定の化合物は免疫反応調節剤(IRM)として有用であり、そのために種々の疾患の処置に有用であることが明らかとなっている。しかし、サイトカインの生合成又はその他の機序の誘導によって免疫反応を調節する能力を有する化合物は、依然として注目されており、必要とされている。
(要旨)
本発明は、動物におけるサイトカインの生合成を誘導するのに有用な新しい分類に属する化合物を提供する。このような化合物は、以下の化学式Iに基づくものであり:
Figure 2008530099
式中、R、R及びR”は以下に定義する通りである。
化学式Iの化合物は、サイトカインの生合成を誘導し(例えば、少なくとも1つのサイトカインの合成を誘導する)、動物に投与された場合に免疫反応を別の方法で調節する能力を有することから、免疫反応調節剤として有用である。これにより、この化合物は、このような免疫反応の変化に対して感受性を有するウイルス性疾患及び腫瘍のような種々の病態の処置に有用とされる。
本発明は更に、化学式Iの化合物有効量のを含有する薬学的組成物、並びに化学式Iの化合物の有効量を動物に投与することによって、動物におけるサイトカインの生合成を誘導する、動物におけるウイルス感染又はウイルス性疾患を処置する及び/又は動物における腫瘍性疾患を処置する方法を提供する。
加えて、化学式Iの化合物を合成する方法、及びこれらの化合物の合成に有用な中間体も提供される。
本明細書で使用する冠詞「a」、「an」及び「the」、並びに「少なくとも1つ」及び「1つ以上」という表現は交換可能に使用される。
「含む」という用語及びその語尾変化形は、それらの用語が明細書及び請求項で使用される場合に、限定的な意味を有さない。
本発明の上記の要旨は、本発明の全ての開示された実施形態又は全ての実施を説明するものとして意図されない。以下の説明では、説明的な実施形態をより具体的に例示する。説明中の幾つかの箇所では、列挙する実施例を介して目安が示されるが、これらの実施例は種々に組み合わせて使用することができる。各例において、言及する一覧は代表的な群として役割を果たすだけのものであり、排他的な一覧として解釈してはならない。
(発明の例示的な実施形態の詳細な説明)
本発明は、以下の化学式I〜VIIの化合物:
Figure 2008530099
並びに以下の化学式X〜XIIIの中間体を提供し:
Figure 2008530099
式中、R、R、R”、R、R、R、n、G及びZは以下に定義する通りである。
一実施形態において、本発明は、以下の化学式Iの化合物であって:
Figure 2008530099
式中:
及びRは一緒になって縮合ベンゼン環又は縮合ピリジン環を形成し、ここで、ベンゼン環又はピリジン環は、1つの−O−R基で置換されるか、1つの−O−R基及び1つのR基で置換され;
は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−Y−X−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
R”は水素又は非妨害置換基であり;
Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CHからなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合;又は
が−Z−Rであり、R
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその医薬的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、以下の化学式IIの化合物であって:
Figure 2008530099
式中:
は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−Y−X−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
nは0又は1であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y’−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Y’は:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
’は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CHからなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合;又は
が−Z−Rであり、R
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその医薬的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、以下の化学式III、IV、V及びVIからなる群から選択される化合物であって:
Figure 2008530099
式中:
は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−Y−X−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
nは0又は1であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y’−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Y’は:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
’は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CHからなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;又は
が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合;又は
が−Z−Rであり、R
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその医薬的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、以下の化学式VIIの(プロドラッグである)化合物であって:
Figure 2008530099
式中:
及びRは一緒になって縮合ベンゼン環又は縮合ピリジン環を形成し、ここで、ベンゼン環又はピリジン環は、1つの−O−R基で置換されるか、1つの−O−R基及び1つのR基で置換され;
は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−Y−X−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
Gは:
−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’、
−C(O)−N(R’’’)R’、
−C(=NY)−R’、
−CH(OH)−C(O)−OY
−CH(OC1−4アルキル)Y
−CH、及び
−CH(CH)Y
からなる群から選択され;
R’及びR’’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル及びベンジルからなる群から独立して選択され、それらは何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなれない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’’’が水素であってもよいことを条件とし;
α−アミノアシルは、ラセミ、D−及びL−アミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸に由来するα−アミノアシル基であり;
は、水素、C1−6アルキル及びベンジルからなる群から選択され;
は、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;
は、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択され;
は:
−R
−X−R
−X−Y’−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Y’は:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
’は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CHからなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合;
が−Z−Rであり、R
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその医薬的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、(IRMでもある)以下の化学式Xの中間体であって:
Figure 2008530099
式中:
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
nは0又は1であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y’−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Y’は:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
’は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその医薬的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、(IRMでもある)以下の化学式XIの中間体であって:
Figure 2008530099
式中:
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
nは0又は1であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y’−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Y’は:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
’は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその医薬的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、以下の化学式XIIの中間体であって:
Figure 2008530099
式中:
は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−Y−X−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
nは0又は1であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y’−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Y’は:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
’は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CHからなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合;又は
が−Z−Rであり、R
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその医薬的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、以下の化学式XIIIの中間体であって:
Figure 2008530099
式中:
は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−Y−X−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
nは0又は1であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y’−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Y’は:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
’は:
Figure 2008530099
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CHからなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合;又は
が−Z−Rであり、R
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
化合物を提供するか、或いは医薬的に許容されるその塩を提供する。
本明細書において、「非妨害」とは、非妨害置換基を含めた化合物又は塩が1つ以上のサイトカインの生合成を調節する能力が、その非妨害置換基によって破壊されないことを意味する。非妨害R”基の例には、Rについて上で説明した基が含まれる。
本明細書で使用される「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」という用語及び「アルク−」という接頭語は、直鎖及び分岐鎖基及びシクロアルキル及びシクロアルケニルのような環状基を含む。特に記載がない限り、これらの基は1〜20個の炭素原子を含み、アルケニル基は2〜20個の炭素原子を、アルキニル基は2〜20個の炭素原子を含む。幾つかの実施形態において、これらの基は合計10個以下の炭素原子、8個以下の炭素原子、6個以下の炭素原子又は4個以下の炭素原子を有する。環状基は単環式であってもよく、又は多環式であってもよく、好ましくは3〜10環の炭素原子を有する。代表的な環状基には、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロブチルメチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、アダマンチル並びに置換及び未置換ボルニル、ノルボルニル及びノルボルネニルが含まれる。
特に記載がない限り、「アルキレン」、「−アルキレン−」、「アルケニレン」、「−アルケニレン−」、「アルキニレン」及び「−アルキニレン−」は、上で定義した「アルキル」、「アルケニル」及び「アルキニル」基の二価形態である。「アルキレニル」、「アルケニレニル」及び「アルキニレニル」という用語は、「アルキレン」、「アルケニレン」及び「アルキニレン」がそれぞれ置換された場合に使用される。例えば、アリールアルキレニル基は、アリール基が結合する「アルキレン」部分を含む。
「ハロアルキル」という用語は、過フッ素化基を含めた、1つ以上のハロゲン原子で置換されるアルキル基を含む。「ハロ−」という接頭語を含めたその他の基についても同じことが言える。好適なハロアルキル基の例には、クロロメチル、トリフルオロメチル等がある。
本明細書で使用される「アリール」という用語には、炭素環式の芳香環又は環系が含まれる。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニル及びインデニルが含まれる。
特に記載がない限り、「ヘテロ原子」という用語は、O、S又はN原子を指す。
「ヘテロアリール」という用語には、少なくとも1つの環ヘテロ原子(例えば、O、S、N)を含有する芳香環又は環系が含まれる。幾つかの実施形態において、「ヘテロアリール」という用語には、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、1〜4個のヘテロ原子、並びにヘテロ原子としてO、S及び/又はNを含有する環又は環系が含まれる。好適なヘテロアリール基には、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル等が含まれる。
「複素環」という用語は、少なくとも1つの環へテロ原子(例えば、O、S、N)を含有する非芳香環又は環系が含まれ、上記のヘテロアリール基の完全飽和及び部分不飽和の誘導体全てが含まれる。幾つかの実施形態において、「複素環」という用語は、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、1〜4個のヘテロ原子並びにヘテロ原子としてO、S及びNを含有する環又は環系が含まれる。代表的な複素環基には、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル(アゼパニル)、1,4−オキサゼパニル、ホモピペラジニル(ジアゼパニル)、1,3−ジオキソラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナ−3−イル等が含まれる。
「複素環」という用語には、二環式及び三環式複素環系が含まれる。このような環系には、縮合及び/又は架橋環及びスピロ環が含まれる。縮合環には、飽和又は部分飽和環に加えて、例えばベンゼン環のような芳香環が含まれてもよい。スピロ環には、1個のスピロ原子により結合した2個の環及び2個のスピロ原子により結合した3個の環が含まれる。
「複素環」が窒素原子を含有する場合、複素環基の結合点は窒素原子である場合がある。
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」及び「ヘテロシクリレン」という用語は、上で定義した「アリール」、「ヘテロアリール」及び「複素環」基の二価形態である。「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」及び「ヘテロシクリレニル」という用語は、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」及び「ヘテロシクリレン」がそれぞれ置換された場合に使用される。例えば、アルキルアリーレニル基は、アルキル基が結合するアリーレン部分を含む。
本明細書に記載の何れかの化学式において、基(又は置換基又は可変基)が1回以上存在する場合、各基(又は置換基又は可変基)は、明示的に言及されていてもいなくても、独立して選択される。例えば、化学式−N(R)−C(R)−N(R)−の場合、各R基は独立して選択される。別の例において、R及びR基が何れもR基を含有する場合、各R基は独立して選択される。更なる例において、1つ以上のY基が存在し、各Y基が1つ以上のR基を含有する場合、各Y基は独立して選択され、各R基は独立して選択される。
本発明は、異性体(例えば、ジアステレオマー及びエナンチオマー)、塩、溶媒化合物、多形体、プロドラッグ等を含めた、医薬的に許容される形態の何れかをとる本明細書に記載の化合物(中間体を含む)を含む。特に、化合物が光学活性を有する場合、本発明には具体的にその化合物のエナンチオマー並びにそのエナンチオマーのラセミ混合物のそれぞれが含まれる。「化合物」という用語には、明示的に言及されていてもいなくても、このような形態の何れか又は全てが含まれることが理解されるはずである(但し、「塩」は明示的に言及されることがある)。
「プロドラッグ」という用語は、上述の塩、溶媒化合物、多形体又は異性体形態の何れかを含めた、in vivoで変換されて免疫反応調節化合物を産生することができる化合物を意味する。プロドラッグそれ自体が、上述の塩、溶媒化合物、多形体又は異性体形態の何れかを含めた、免疫反応調節化合物である場合もある。変換は、種々の機序、例えば化学的(例えば、血中での加溶媒分解又は加水分解)又は酵素的な生体内変化を介して生じる場合がある。プロドラッグの使用に関する考察は、T. Higuchi and W. Stella, “Pro−drugs as Novel Delivery Systems,” Vol. 14 of the A.C.S. Symposium Series及びBioreversible Carriers in Drug Design, ed. Edward B. Roche, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987に記載されている。
本明細書に示す化合物の何れの場合も、その実施形態の何れかにおける以下の可変基(例えば、Z、X、Y、Y’、R、R、R、R、R、Q、n等)のそれぞれは、その実施形態に何れかにおけるその他の可変基の何れか1つ以上と組み合わせることができ、且つ本明細書に記載の化学式の何れか1つと結合することができるが、このことは当業者に理解されるはずである。その結果得られる可変基の組み合わせのそれぞれが、本発明の一実施形態である。
化学式I及びVIIの特定の実施形態、特に化学式Iの実施形態の場合、R及びRは一緒になって縮合ベンゼン環を形成し、ここで、ベンゼン環は1つの−O−R基で置換されるか、1つの−O−R基及び1つのR基で置換される。これらの特定の実施形態において、縮合ベンゼン環は1つの−O−R基で置換される。
化学式I及びVIIの特定の実施形態、特に化学式Iの実施形態の場合、R及びRは一緒になって縮合ピリジン環を形成し、ここで、ピリジン環は1つの−O−R基で置換されるか、1つの−O−R基及び1つのR基で置換される。これらの特定の実施形態において、縮合ピリジン環は1つの−O−R基で置換される。
特定の実施形態の場合、化学式III、IV、V及びVIからなる群から選択される化合物又はその医薬的に許容される塩は、以下の化学式IIIの化合物:
Figure 2008530099
又はその医薬的に許容される塩である。
特定の実施形態の場合、化学式II、III、IV、V及びVIの上記実施形態においてnは0である。
特定の実施形態の場合、Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、R”は水素又は非妨害置換基である。
特定の実施形態の場合、R”は非妨害置換基である。
特定の実施形態の場合、R”はRであり;ここで、Rは、−R、−X−R、−X−Y’−R、及び−X−R’からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは:−R、−X−R、−X−Y’−R、及び−X−R’からなる群から選択される。
が存在する上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル及びヒドロキシアルキレニルからなる群から選択される。特定の実施形態の場合、Rは、水素、アルキル及びアルコキシアルキレニルからなる群から選択される。特定の実施形態の場合、Rは、アルキル及びアルコキシアルキレニルからなる群から選択される。特定の実施形態の場合、Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エトキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、ヒドロキシメチル及び2−ヒドロキシエチルからなる群から選択される。特定の実施形態の場合、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、エトキシメチル、メトキシメチル及び2−メトキシエチルからなる群から選択される。
特定の実施形態、特に化学式Xの実施形態の場合、nは0であり、Rは、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル及びヒドロキシアルキレニルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R、−Z−Y−X−Y−X−Y−R、−Z−R、−Z−Het、−Z−Het’−R、及び−Z−Het’−Y−Rからなる群から選択される。
上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rである。これらの特定の実施形態において、Yは−N(R)−Q−、
Figure 2008530099
又は−C(O)−であり、式中、Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−及び−S(O)−N(R)−からなる群から選択され;Rは=O又は=Sからなる群から選択され;RはC2−3アルキレンであり;Rは、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択され;R10はC3−6アルキレンであり;Rは、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され、ここで、アリール、ヘテロアリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され、更にここで、複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか又は置換される。これらのその他特定の実施形態において、Yは、−N(R)−Q−又は
Figure 2008530099
であり、式中、Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−及び−C(R)−N(R)−からなる群から選択され;Rは=O又は=Sからなる群から選択され;RはC2−3アルキレンであり;Rは、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択され;Rは、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され、ここで、アリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され、ここで、複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか又は置換される。これらの特定の実施形態において、Yは−N(R)−Q−である。これらの特定の実施形態において、Qは−C(O)−である。これらの特定の実施形態において、Qは−S(O)−である。これらの特定の実施形態において、Qは−C(R)−N(R)−である。これらの特定の実施形態において、RはC1−4アルキルであり、Rは水素である。これらのその他特定の実施形態において、Rは、メトキシで置換されないか又は置換されるフェニルであり、Rは水素である。特定の実施形態において、Qは結合である。これらの特定の実施形態において、Rは、1つ以上のアルキル基で置換されないか又は置換される複素環であり、RはC1−4アルキルである。これらの特定の実施形態において、Rは1−メチルピペリジン−4−イルであり、Rはメチルである。特定の実施形態にいて、Rは−Z−Y−Rであり、式中、Yは−O−であり、Rはアルキル、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、ニトロ及びハロアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換されるフェニルである。その他特定の実施形態において、Rは−Z−Y−X−Y−Rであり、式中、Yは−O−であり、Xはフェニレンであり、Y−Rは−C(O)−アルキル、−C(O)−O−アルキル、−S−アルキル、−NH−C(O)−アルキル、−C(O)−NH及び−S(O)−NHからなる群から選択される。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは−Z−Rである。これらの特定の実施形態において、Rは:
Figure 2008530099
からなる群から選択され、式中、Aは、−O−、−CH−又は−S(O)−であり;RはC2−4アルキレンであり;Rは水素又はC1−4アルキルであり;a及びbはそれぞれ独立して1、2又は3である。特定の実施形態において、R
Figure 2008530099
であり、式中、RはC2−4アルキレンである。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは−Z−Het又は−Z−Het’−Rである。これらの特定の実施形態において、Het及びHet’はそれぞれ、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、1,4−オキサゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナ−3−イル及びピペラジニルの一価及び二価形態からなる群から選択され、そのそれぞれは、1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの特定の実施形態の場合、Het及びHet’はそれぞれ、ピロリジニル、ピペリジニル及びモルホリニルの一価及び二価形態からなる群から選択され、そのそれぞれは1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの特定の実施形態の場合、Hetは未置換である。これらの特定の実施形態の場合、Het’は未置換である。これらの特定の実施形態の場合、Hetは、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル及びジアルキルアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換される。これらの特定の実施形態の場合、Rは複素環である。これらの特定の実施形態の場合、Rは、ピロリジニル及びピペリジニルからなる群から選択される。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは−Z−Het’−Y−Rである。これらの特定の実施形態において、Het’は、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル及びピペラジニルの二価形態からなる群から選択される。これらの特定の実施形態において、−Y−Rは、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−H、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−NH−、−C(O)−NH−アルキル及び−NH−C(O)−アルキルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rには、その化合物が二量体になるように、置換若しくは未置換チアゾロ[4,5−c]キノリニル基又は置換若しくは未置換チアゾロ[4,5−c]ナフチリジニル基及び連結基が含まれる。これらの特定の実施形態において、Rは−Z−Y−X−Y−Rであり、式中、Yは−N(R)−Q−であり、Yは−O−であり、Rはチアゾロ[4,5−c]キノリニル又はチアゾロ[4,5−c]ナフチリジニルである。これらの特定の実施形態において、Qは−C(R)−N(R)−である。これらの特定の実施形態において、チアゾロ[4,5−c]キノリニル又はチアゾロ[4,5−c]ナフチリジニル基は、アルキル及びアミノで置換される。
上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Zは、場合により1つ以上の−O−基で妨害されるアルキレンである。これらの特定の実施形態において、Zは、C1−6アルキレン及び−CHCH−O−CHCH−からなる群から選択される。
化学式I〜VII、より具体的には化学式I〜VIの条件付きで許可され、この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Zは結合である。
上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、−O−Rは7位に位置する。その他の実施形態の場合、−O−Rは8位に位置する。
特定の実施形態の場合、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、式中、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい。
特定の実施形態の場合、Rは、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択される。これらの特定の実施形態の場合、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらのその他特定の実施形態において、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの特定の実施形態の場合、アリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの特定の実施形態の場合、アリール、ヘテロアリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの特定の実施形態の場合、複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか又は置換される。
特定の実施形態の場合、Rは、水素又はアルキルである。
特定の実施形態の場合、Rはアルキルである。
特定の実施形態の場合、RはC1−4アルキルである。
特定の実施形態の場合、Rは複素環である。これらの特定の実施形態の場合、Rはピロリジニル及びピペリジニルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは、1つ以上のアルキル基で置換されないか又は置換される複素環である。これらの特定の実施形態の場合、Rは1−メチルピペリジン−4−イルである。
特定の実施形態の場合、Rは、メトキシで置換されないか又は置換されるフェニルである。
特定の実施形態の場合、Rはヘテロアリールである。
特定の実施形態の場合、Rは、アルキル、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、ニトロ及びハロアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換されるフェニルである。
特定の実施形態の場合、Rは:
Figure 2008530099
からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは:
Figure 2008530099
からなる群から選択される。これらの特定の実施形態において、Aは、−O−、−CH−又は−S(O)であり;RはC2−4アルキレンであり;Rは水素又はC1−4アルキルであり;a及びbはそれぞれ独立して1、2又は3である。これらの特定の実施形態において、a及びbはそれぞれ2である。
特定の実施形態の場合、R
Figure 2008530099
である。これらの特定の実施形態において、RはC2−4アルキレンである。特定の実施形態の場合、R
Figure 2008530099
である。これらの特定の実施形態において、RはC2−4アルキレンである。
特定の実施形態の場合、R’は:
Figure 2008530099
からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは=O及び=Sからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは=Oである。特定の実施形態の場合、Rは=Sである。
特定の実施形態の場合、RはC2−7アルキレンである。
特定の実施形態の場合、RはC2−4アルキレンである。
特定の実施形態の場合、RはC2−3アルキレンである。好ましくは、以下の化学式
Figure 2008530099
の環において、RはC2−3アルキレンである。
特定の実施形態の場合、Rは、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは水素又はC1−4アルキルである。
特定の実施形態の場合、Rは水素である。
特定の実施形態の場合、RはC1−4アルキルである。特定の実施形態の場合、Rはメチルである。
特定の実施形態の場合、Rは、水素及びアルキルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、R10はC3−8アルキレンである。
特定の実施形態の場合、R10はC4−6アルキレンである。
特定の実施形態の場合、R10はC3−6アルキレンである。
特定の実施形態の場合、Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Aは、−O−、−CH−又は−S(O)−である。
特定の実施形態の場合、Aは、−O−又は−S(O)−である。
特定の実施形態の場合、Aは、−O−である。
特定の実施形態の場合、A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CH−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、A’は、−CH−、−S(O)−及び−O−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、A’は−CH−である。
特定の実施形態において、A’は−O−である。
特定の実施形態において、Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−及び−S(O)−N(R)−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−及び−C(R)−N(R)−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Qは−C(O)−である。
特定の実施形態において、Qは−S(O)−である。
特定の実施形態において、Qは−C(R)−N(R)−である。
特定の実施形態において、Qは結合である。
特定の実施形態において、Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Vは、−C(O)−及び−N(R)−C(O)−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Wは結合又は−C(O)−である。
特定の実施形態において、Wは結合である。
特定の実施形態において、Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよい。特定の実施形態の場合、Xはフェニレンである。特定の実施形態の場合、Xはアルキレンである。
特定の実施形態において、Yは、−O−、−S(O)0−2−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−O−C(R)−、−O−C(O)−O−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、−C(R)−N(OR)−、−O−N(R)−Q−、−O−N=C(R)−、−C(=N−O−R)−、−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Yは:−S(O)0−2−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−O−C(R)−、−O−C(O)−O−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、−C(R)−N(OR)−、−O−N(R)−Q−、−O−N=C(R)−、−C(=N−O−R)−、−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択される。これらの特定の実施形態において、Yは−O−であってもよい。例えば、YがRと結合しており、Rが、水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールが1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合、Yは−O−であってもよい。これらの実施形態の場合、1つ以上の置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及び(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群から独立して選択される。別の例において、YがZ及びXと結合しており、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合、Yは−O−であってもよい。
特定の実施形態において、Yは、−N(R)−Q−、
Figure 2008530099
又は−C(O)−である。これらの特定の実施形態において、Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−及び−S(O)−N(R)−からなる群から選択され;Rは=O又は=Sからなる群から選択され;RはC2−3アルキレンであり;Rは、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択され;R10はC3−6アルキレンであり;Rは、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され、ここで、アリール、ヘテロアリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され、更にここで、複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか又は置換される。
特定の実施形態において、Yは、−N(R)−Q−又は
Figure 2008530099
である。これらの特定の実施形態において、Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−及び−C(R)−N(R)−からなる群から選択され;Rは=O又は=Sからなる群から選択され;RはC2−3アルキレンであり;Rは、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択され;Rはアルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され、ここで、アリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され、更にここで、複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか又は置換される。
特定の実施形態において、Yは−N(R)−Q−である。
特定の実施形態において、Yは、−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−及び−NH−C(O)−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Yは−O−である。
特定の実施形態において、Yは、−C(O)−、−C(O)−O−、−S−、−NH−C(O)−、−C(O)−NH−及び−S(O)−NH−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Y’は、−O−、−S(O)0−2−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−O−C(R)−、−O−C(O)−O−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、−C(R)−N(OR)−、
Figure 2008530099
からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよい。
特定の実施形態において、Zは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されるアルキレンである。
特定の実施形態において、Zは、C1−6アルキレン及び−CH−CH−O−CHCH−からなる群から選択される。これらの特定の実施形態において、Zは、C2−6アルキレン及び−CHCH−O−CHCH−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Zは結合である。例えば、Rが、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合、又はRが−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zに結合するY基が、−S(O)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
Figure 2008530099
である場合、又はRが−Z−Rであり、R
Figure 2008530099
(式中Vは、−C(R)−又は−S(O)である)又は
Figure 2008530099
である場合、Zは結合であってもよい。
特定の実施形態において、Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環である。
特定の実施形態において、Hetは、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、1,4−オキサゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナ−3−イル及びピペラジニルからなる群から選択され、そのそれぞれは、1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの実施形態の場合、1つ以上の置換基は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される。
特定の実施形態において、Hetは、ピロリジニル、ピペリジニル及びモルホリニルからなる群から選択され、そのそれぞれは、1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの実施形態の場合、1つ以上の置換基は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される。
特定の実施形態において、Hetは、アルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル及びジアルキルアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換される。
特定の実施形態において、Hetは未置換である。
特定の実施形態において、Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンである。
特定の実施形態において、Het’は、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、1,4−オキサゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナ−3−イル及びピペラジニルの二価形態からなる群から選択され、そのそれぞれは、1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの実施形態の場合、1つ以上の置換基は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される。
特定の実施形態において、Het’は、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル及びピペラジニルの二価形態からなる群から選択され、そのそれぞれは、1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの実施形態の場合、1つ以上の置換基は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される。
特定の実施形態において、Het’は、ピロリジニル、ピペリジニル及びモルホリニルの二価形態からなる群から選択され、そのそれぞれは、1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される。これらの実施形態の場合、1つ以上の置換基は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される。
特定の実施形態において、Het’は(−R又は−Y−Rによる置換を除き)未置換である。
特定の実施形態において、a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする。
特定の実施形態において、a及びbはそれぞれ独立して1、2又は3である。
特定の実施形態において、a及びbはそれぞれ2である。
特定の実施形態において、nは0又は1である。
特定の実施形態において、nは0である。
化学式I、II、III、IV、V又はVIの化合物の特定の実施形態の場合、−NH基は、化学式VIIの化合物で示されるように、−NH−G基で置換され、プロドラッグを形成することができる。このような実施形態において、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R’’’)R’、−C(=NY)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY、−CH(OC1−4アルキル)Y、−CH、及び−CH(CH)Yからなる群から選択される。これらの実施形態の場合、R’及びR’’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル及びベンジルからなる群から独立して選択され、そのそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロC1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’’’が水素であってもよいことを条件とし;α−アミノアシルは、ラセミ、D−及びL−アミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸に由来するα−アミノアシル基であり;Yは、水素、C1−6アルキル及びベンジルからなる群から選択され;Yは、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;Yは、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、本発明は、化学式I、II、III、IV、V、VI、VII、X及びXIの上記実施形態の何れか1つの治療有効量の化合物又は塩を含む薬学的組成物、並びに医薬的に許容される担体を提供する。
特定の実施形態の場合、本発明は、化学式I、II、III、IV、V、VI、VII、X及びXIの上記実施形態の何れか1つの有効量の化合物若しくは塩、又は化学式I、II、III、IV、V、VI、VII、X及びXIの上記実施形態の何れか1つの有効量の化合物若しくは塩を含む薬学的組成物を動物に投与することからなる、動物におけるサイトカインの生合成を誘導する方法を提供する。
特定の実施形態の場合、本発明は、化学式I、II、III、IV、V、VI、VII、X及びXIの上記実施形態の何れか1つの治療有効量の化合物若しくは塩、又は化学式I、II、III、IV、V、VI、VII、X及びXIの上記実施形態の何れか1つの治療有効量の化合物若しくは塩を含む薬学的組成物を動物に投与することからなる、動物のウイルス性疾患を処置する方法を提供する。
特定の実施形態の場合、本発明は、化学式I、II、III、IV、V、VI、VII、X及びXIの上記実施形態の何れか1つの治療有効量の化合物若しくは塩、又は化学式I、II、III、IV、V、VI、VII、X及びXIの上記実施形態の何れか1つの治療有効量の化合物若しくは塩を含む薬学的組成物を動物に投与することからなる、動物の腫瘍性疾患を処置する方法を提供する。
(化合物の調製)
本発明の化合物は、特に本明細書に含まれる説明に照らして、化学業界で既知のものと似たプロセスを含む合成経路によって合成される場合がある。出発材料は、一般的にAldrich Chemicals(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー)のような販売元から入手できるか、当業者に既知の方法を使用して容易に調製することができる(例えば、Louis F. Fieser and Mary Fieser, Reagents for Organic Synthesis, v. 1−19, Wiley, New York, (1967−1999 ed.); Alan R. Katrisky, Otto Meth−Cohn, Charles W. Rees, Comprehensive Organic Functional Group Transformations, v. 1−6, Pergamon Press, Oxford, England, (1995); Barry M. Trost and Ian Fleming, Comprehensive Organic Synthesis, v. 1−8, Pergamon Press, Oxford, England, (1991);又は補足を含めたBeilsteins Handbuch der organischen Chemie, 4, Aufl. Ed. Springer−Verlag, Berlin, Germany(Beilsteinオンラインデータベースでも入手可能)に概説する方法で調製される)。
例示を目的として、以下に示す反応スキームは、本発明の化合物並びに鍵となる中間体を合成できる可能性がある経路を提供する。個々の反応手順のより詳細な説明については、以下の実施例の項を参照されたい。当業者は、本発明の化合物を合成するのにその他の合成経路が使用される場合があることを認識するはずである。特異的な出発材料及び試薬は反応スキームに示されており、以下で考察しているが、その他の出発材料及び試薬を容易に置き換えて、種々の誘導体及び/又は反応条件をもたらすことができる。又、下記の方法により調製される化合物の多くは、本開示内容に照らして、当業者に既知の従来の方法を使用して更に改良することができる。
本発明の化合物の調製においては、他の官能基を中間体で反応させる間に特定の官能性を保護する必要がある場合もある。このような保護の必要性は、特定の官能基の性質及び反応手順の条件によって異なる。好適なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル及び9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)が含まれる。好適なヒドロキシ保護基には、tert−ブチルジメチルシリル基のようなアセチル及びシリル基が含まれる。保護基及びその使用法に関する概説については、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, New York, USA, 1991を参照されたい。
従来の分離及び精製の方法及び技法を使用することで、本発明の化合物又はその医薬的に許容される塩、並びにそれらに関連する種々の中間体を単離することができる。このような技法には、例えば、あらゆる種類のクロマトグラフィー(高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)、シリカゲルのようなよくある吸着剤を使用したカラムクロマトグラフィー、及び薄層クロマトグラフィー)、再結晶化及び微分(例えば液体−液体)抽出法が含まれる。
本発明の化合物は、反応スキームI(式中R、R、R及びnは上に定義された通りである)に従って調製することができる。反応スキームIの手順(1)では、化学式XVのベンジルオキシアニリンを、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(メルドラム酸)及びオルトギ酸トリエチルから生成される縮合産物で処理して、化学式XVIのイミンを得る。この反応は、化学式XVのベンジルオキシアニリン溶液を、メルドラム酸及びオルトギ酸トリエチルの加熱した混合物に添加して、この反応溶液を45℃のような高温で加熱することによって簡便に実行することができる。
反応スキームIの手順(2)では、化学式XVIのイミンを熱分解し環化して、化学式XVIIのベンジルオキシキノリン−4−オールを得る。この反応は、DOWTHERM A熱媒液のような培地において200〜250℃で簡便に実行することができる。
反応スキームIの手順(3)では、化学式XVIIのベンジルオキシキノリン−4−オールを従来の硝酸化の条件下で硝酸化し、化学式XVIIIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールを得る。この反応は、プロピオン酸のような好適な溶媒中にて化学式XVIIのベンジルオキシキノリン−4−オールに硝酸を添加し、この混合物を125℃のような高温で加熱することによって簡便に実行することができる。
反応スキームIの手順(4)では、化学式XVIIIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールを還元して、化学式XIXの3−アミノ−ベンジルオキシキノリン−4−オール又はその塩酸塩のようなその塩を得る。この反応は、炭素上の白金のような不均一系水素化触媒を使用して水素化することによって実行することができる。この水素化は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)のような好適な溶媒中にてParr装置で簡便に実行することができる。この反応は室温で実行することができる。
反応スキームIの手順(5)では、化学式XIXの3−アミノ−ベンジルオキシキノリン−4−オールをカルボン酸又はその等価物と反応させ、化学式XXの化合物を得る。カルボン酸の好適な等価物には、酸無水物及び酸塩化物が含まれる。カルボン酸等価物の選択は、Rにおける所望の置換基によって決定される。例えば、塩化ブチリルを使用すると、Rがプロピル基である化合物が得られ、塩化エトキシアセチルを使用すると、Rがエトキシメチル基である化合物が得られる。この反応は、ジクロロメタン又はアセトニトリルのような好適な溶媒中にて、トリエチルアミン、ピリジン又は4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)のような三級アミンの存在下で、化学式XIXの3−アミノ−ベンジルオキシキノリン−4−オールの溶液に酸塩化物を添加して、アミドが得ることによって簡便に実行することができる。この反応は室温以下で実行することができる。化学式XXのアミンは、場合により単離し精製してもよい。
反応スキームIの手順(6)では、化学式XXのアミドを五硫化リンと反応させ、化学式XXIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンを得る。この反応は、ピリジンのような好適な溶媒中にて化学式XXの化合物の溶液又は懸濁液に五硫化リンを添加し、その結果得られる混合物を高温、例えば溶媒の還流温度で加熱することによって実行することができる。
反応スキームIの手順(7)では、化学式XXIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンを、N−オキシドを形成することのできる従来の酸化剤を使用して酸化させ、化学式XXIIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドを得る。この反応は、ジクロロメタン又はクロロホルムのような溶媒中にて3−クロロペルオキシ安息香酸を化合物XXIの化合物の溶液に添加することによって簡便に実行することができる。この反応は室温で実行することができる。
反応スキームIの手順(8)では、化学式XXIIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドをアミン化して、化学式XXIIIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。手順(8)は、化学式XXIIのN−オキシドをエステルへの変換によって活性化させ、そのエステルをアミン化剤と反応させることによって実行することができる。好適な活性化剤には、塩化ベンゼンスルホニル、塩化メタンスルホニル又は塩化p−トルエンスルホニルのような塩化アルキル又は塩化アリールスルホニルが含まれる。好適なアミン化剤には、例えば水酸化アンモニウムの形態をとるアンモニア、並びに炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム及びリン酸アンモニウムのようなアンモニウム塩が含まれる。この反応は、1,2−ジクロロエタンのような好適な溶媒中にて、例えば65℃のような高温で、化学式XXIIのN−オキシド溶液に最初に水酸化アンモニウムを、続いて塩化p−トルエンスルホニルを添加することによって、簡便に実行することができる。この反応は、化学式XXIIのN−オキシドを単離することなく、手順(7)で得られた反応混合物に水酸化アンモニウム及び塩化p−トルエンスルホニルを添加することによっても実行することができる。
或いは、手順(8)は、化学式XXIIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドをトリクロロアセチルイソシアネートと反応させ、その結果得られる中間体を加水分解して、化学式XXIIIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得ることによって実行することができる。この反応は、以下の2つの手順で簡便に実行することができる:即ち、(i)ジクロロメタンのような溶媒中にてトリクロロアセチルイソシアネートを化学式XXIIのN−オキシド溶液に添加し、室温で攪拌して、単離可能なアミド中間体を得て;(ii)メタノール中の中間体の溶液をナトリウムメトキシド又は水酸化アンモニウムのような塩基で室温にて処理する。
反応スキームIの手順(9)では、化学式XXIIIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンのベンジル基を開裂させて、化学式XXIVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを得る。この開裂は、酢酸のような好適な溶媒中にて、65℃のような高温で臭化水素のような酸を使用して簡便に実行することができる。或いは、この開裂は、エタノールのような溶媒中にて、炭素上のパラジウムのような好適な均質な触媒を使用して、水素化分解の条件下にてParr装置で実行する場合もある。
反応スキームIの手順(10)では、化学式XXIVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを、Williamson型エーテル合成により、化学式IIのエーテル置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンに変換する。この反応は、塩基の存在下で、化学式XXIVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを化学式ハリド−Rのアルキルハリドで処理することによって実行される。この反応は、DMFのような溶媒中にて、炭酸セシウムのような好適な塩基の存在下で、アルキルハリドを化学式XXIVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールと結合させることによって簡便に実行することができる。この反応は、大気温度又は例えば60〜85℃のような高温で実行することができる。或いは、この反応は、DMFのような溶媒中の化学式XXIVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールの溶液を水素化ナトリウムで処理し、その後化学式ハリド−Rの試薬を添加することによって実行することもできる。
化学式ハリド−Z−Y−R及びハリド−Z−Het(式中、Z、Y、R及びHetは、上に定義した通りである)の試薬は多数市販されている。これらには、例えば、2−ブロモアセトフェノン及び2−ブロモ−1−(3−チエニル)−1−エタノンのようなブロモ置換ケトン、エチルブロモアセテートのようなブロモ置換エステル及び2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランのようなブロモアルキル置換複素環が含まれる。化学式ハリド−Z−Y−R、ハリド−Z−R、ハリド−Z−Y−X−Y−R及びハリド−Z−Het(式中、Z、Y、X、R、R及びHetは、上に定義した通りである)のその他の試薬は、従来の合成方法を使用して調製することができ;例えば、化学式ClC(O)−Z−Br又はBrC(O)−Z−Brのブロモ置換酸ハリドを、ジクロロメタンのような好適な溶媒中にて二級アミンで処理して、化学式Br−Z−C(O)−N(R)−R
Figure 2008530099
(式中、R、R10、A、a及びbは上に定義した通りである)の種々のブロモ置換アミドを得ることができる。この反応は−25℃のような準大気温度で実行することができる。
化学式IIの二量体(式中Rは−Z−O−Rであり、式中Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;Rは上のRで定義された通りに場合により置換される[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンである)は、化学式ハリド−Z−ハリドのジアルキルハリドの等価物の半分が使用される場合に、反応スキームIの手順(10)によって調製することができ、この反応は上述の条件に従って実行することができる。
或いは、反応スキームIの手順(10)は、化学式XXIVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを、Mitsunobu反応条件下にて、化学式HO−Rのアルコールで処理することによって実行することができる。化学式HO−Z−Y−R、HO−Z−R及びHO−Z−Hetのアルコールは、例えば1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−2−オン、1−(3−ヒドロキシプロピル)ピロリジン−2−オン、3−(メチルチオ)プロパン−1−オール及び3−ヒドロキシテトラヒドロフランのような多数が市販されており;化学式HO−Rのその他のアルコールは、従来の合成方法を使用して調製することができる。この反応は、テトラヒドロフランのような好適な溶媒中にて、トリフェニルホスフィン及び化学式HO−Rのアルコールを、化学式XXIVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールに添加し、その後ジイソプロピルアゾジカルボキシレート又はジエチルアゾジカルボキシレートを緩徐に添加することによって、簡便に実行することができる。この反応は室温又は室温以下、例えば0℃で実行することができる。
(反応スキームI)
Figure 2008530099
本発明の化合物は、反応スキームII(式中、R、R、R及びnは上に定義した通りである)に従って調製することができる。反応スキームIIの手順(1)では、化学式XXIのベンジルオキシ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンのベンジル基を開裂して、化学式XXVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを得る。この反応は、反応スキームIの手順(9)に記載の通り実行することができる。
反応スキームIIの手順(2)では、化学式XXVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを化学式XIIのエーテル置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンに変換する。この反応は、反応スキームIの手順(10)に記載の方法の一つを使用して実行することができる。
反応スキームIIの手順(3)及び(4)では、化学式XIIのエーテル置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンを酸化して、化学式XXVIの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドを得て、それをアミン化して化学式IIの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。手順(3)及び(4)は、反応スキームIの手順(7)及び(8)にそれぞれ記載の通り実行することができる。
例えば、反応スキームIの手順(5)で使用するカルボン酸又はその等価物が保護ヒドロキシ又はアミノ基を含有する場合、合成変換は、反応スキームI又はIIに示す化学式XXI、XXIII、XXIV、XXV、XII又はIIの化合物のRにおいて行うことができる。この種の酸塩化物の幾つか、例えば、塩化アセトキシアセチルは市販されており;その他は既知の合成方法で調製することができる。Rにそのように挿入された保護ヒドロキシ又はアミノ基は、その後、当業界で既知の種々の方法で脱保護することができる。例えば、反応スキームIの手順(5)でカルボン酸等価物として塩化アセトキシアセチルを使用して挿入したアセテート基は、塩基性条件下にて容易に加水分解されて、ヒドロキシ基が得られる。次いで、その結果得られるヒドロキシ基を酸化して、アルデヒド又はカルボン酸を得ることもできれば、塩化チオニルを使用して例えばクロロ基のような、又はトリフルオロメタンスルホン酸無水物を使用してトリフルオロメタンスルホネートのような、脱離基に変換することもできる。その結果得られる脱離基は、その後種々の求核分子で置換することができる。アジ化ナトリウムはアジド基を挿入するために求核分子として使用することができ、次いでこのアジド基は不均質な水素化条件を使用してアミノ基に還元することができる。アミノ基はその後、反応スキームIVの手順(7)にて後述する多くの方法の一つを使用して、アミド、スルホンアミド、スルファミド又は尿素に変換することができる。クロロ又はトリフルオロメタンスルホネート基のようなRにおける脱離基も又、反応スキームVIの手順(2)にて後述する条件下にて、二級アミン、置換フェノール又はメルカプタンで置換し、種々の化合物を得ることができる。種々のR基のその他の挿入例については、米国特許第6,110,929号(Gerster, et al.)を参照されたい。
ヒドロキシアルキレニル基も又、メトキシアルキレニル基の脱メチル化によってRに挿入することができ、この基は、反応スキームIの手順(5)にて、メトキシ置換カルボン酸等価物、例えば塩化メトキシアセチル及び2−塩化メトキシプロピオニルを使用して挿入することができる。脱メチル化は、化学式II(式中Rはメトキシアルキレニル基である)の化合物を、ジクロロメタンのような好適な溶媒中にて0℃のような準大気温度で、ボロントリブロミドにより処理することによって実行することができる。
合成は、反応スキームI又はIIの何れかで調製される化合物中のR基でも行うことができる。例えば、化学式XIIの化合物中のR基は、−S−官能基を含有する場合があり、この基は反応スキームIIの手順(3)で過剰な酸化剤を使用して−S(O)−に酸化することができる。その後、反応スキームIIの手順(4)を実行して、化学式II(式中Rは−S(O)−官能基を含有する)の化合物を得ることができる。別の例では、化学式IIの化合物中のR基が−Z−Y−Rである場合があり、式中、Yは−C(O)−である。この化学式のケトンをその後オキシムに変換し、メタノール又はエタノールのような好適な溶媒中にて化学式NHOR・HClのヒドロキシルアミン塩の水溶液をケトン溶液に添加し、その後水酸化ナトリウムのような塩を添加して、高温で加熱し、本発明の化合物(ここで、Rは−Z−Y−Rであり、式中Yは−C(=N−OR)−であり、R及びRは上に定義した通りである)を得ることができる。こうして調製したオキシムは、酢酸中のエタノール又はメタノールの混合物中にてナトリウムシアノボロヒドリドにより還元してヒドロキシルアミンを得て、これを以下の反応スキームIVの手順(7)に記載の方法の一つを使用して、塩化スルホニル、イソシアネート、塩化カルバモイル又は塩化スルファモイルのような多数の酸塩化物の一つで処理して、本発明の化合物(ここで、Rは−Z−Y−Rであり、式中Yは−CH(−N−(OR)−Q−R)−であり、Q、R及びRは上に定義した通りである)を得ることができる。
(反応スキームII)
Figure 2008530099
本発明の化合物は、反応スキームIII(式中R、R、R及びnは上に定義した通りである)に従って調製することができる。反応スキームIIIは反応スキームIIと類似しているが、反応スキームIIIでは出発材料として、化学式XVのベンジルオキシアニリンではなく、化学式XXVIIのベンジルオキシピリジンを使用する。化学式XXVIIのベンジルオキシピリジンは、従来の合成方法を使用して調製することができる(例えば、Holladay, et al., Biorg. Med. Chem. Lett., 8, pp.2797−2802, (1998)を参照)。化学式XXVII及び化学式XXIX(式中Nはピリジン環の別の位置に存在する)の化合物の異性体も合成することができ、反応スキームIIIにてこれを使用して本発明の化合物を調製することができる。反応スキームIIIの手順(1)〜(10)は、反応スキームIの手順(1)〜(10)に記載のものと同じ条件を使用して実行することができる。
(反応スキームIII)
Figure 2008530099
幾つかの実施形態の場合、本発明の化合物は、反応スキームIVに従って調製することができ、式中、R、R、R及びnが上に定義した通りであり;Zはアルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;R3aは−Z−N(R)−Q−R又は
Figure 2008530099
(式中、R、R10、Q及びRは上で定義した通りである);−Z−R(式中R
Figure 2008530099
であり、A、a、b、R及びRは上で定義した通りである);又は−Z−[N(R)−Q]−X−O−R又若しくは−Z−[N(R)−Q]−X−[V−N(R)]−X−O−R(式中、X及びVは、上に定義した通りであり、Rは、場合により上のRで定義した通りに置換される[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン)である。
反応スキームIVの手順(1)では、化学式XXXVIIのアミノアルコールのアミンをtert−ブトキシカルボニル(Boc)基で保護し、化学式XXXVIIIのヒドロキシアルキルカルバメートを得る。化学式XXXVIIのアミノアルコールは多数市販されており;その他は既知の合成方法を使用して調製することができる。この反応は、場合により水性水酸化ナトリウムのような塩基の存在下で、化学式XXXVIIのアミノアルコールをジ−tert−ブチルジカーボネートで処理することによって、簡便に実行することができる。この反応は、テトラヒドロフラン又はジクロロメタンのような好適な溶媒中にて室温で実行することができる。
反応スキームIVの手順(2)では、化学式XXXVIIIのヒドロキシアルキルカルバメートを、従来の方法を使用して、化学式XXXIXのヨードアルキルカルバメートに変換する。この反応は、化学式XXXVIIIのヒドロキシアルキルカルバメートをイオジン、トリフェニルホスフィン及びイミダゾールの溶液で処理することによって、簡便に実行することができる。この反応は、ジクロロメタンのような好適な溶媒又はジエチルエーテル/アセトニトリルのような溶媒混合物中にて、室温で実行することができる。
反応スキームIVの手順(3)では、化学式XXVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを、化学式XXXIXのヨードアルキルカルバメートで処理し、化学式XLのエーテル置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンを得る。この反応は、反応スキームIの手順(10)に記載のWilliamson条件に従って実行することができる。
反応スキームIVの手順(4)及び(5)では、化学式XLの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンを酸化して、化学式XLIの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドにし、それをアミン化して、化学式I及びIIの亜属である化学式XLIIの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。反応スキームIVの手順(4)及び(5)は、反応スキームIの手順(7)及び(8)にそれぞれ記載の通り実行することができる。手順(5)で、アミン化に好ましい条件は、化学式XLIのN−オキシドをエステルへの変換によって活性化させ、そのエステルをアミノ化剤と反応させる条件である。手順(5)は、1,2−ジクロロエタンのような好適な溶媒中にて水酸化アンモニウムを化学式XLIのN−オキシド溶液に添加し、その後p−塩化トルエンスルホニルを添加し、65℃のような高温で攪拌することによって、簡便に実行することができる。
反応スキームIVの手順(6)では、化学式XLIIの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンのBoc保護基を除去して、化学式I及びIIの亜属である化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。この反応は、エタノール中の塩酸溶液を化学式XLIIの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンに添加することによって、簡便に実行することができる。この反応は、高温、例えば溶媒の還流温度で実行することができる。
反応スキームIVの手順(7)では、化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、従来の方法を使用して、化学式I及びIIの亜属である化学式IIaの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリニル化合物に変換する。例えば、化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンは、化学式RC(O)Clの酸塩化物と反応させて、化学式IIa(式中R3aは−Z−N(R)−C(O)−Rである)の化合物を得ることができる。更に、化学式XLIIIの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンは、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル又は化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物と反応させて、化学式IIa(式中R3aは−Z−N(R)−S(O)−Rである)の化合物を得ることができる。化学式RC(O)Clの酸塩化物、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル、及び化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物は、多数市販されており;その他は既知の合成方法を使用して調製することができる。この反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、N,N−ジメチルアセタミド(DMA)又は1−メチル−2−ピロリジノンのような好適な溶媒中にて、化学式RC(O)Clの酸塩化物、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル又は化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物を、化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンの溶液に添加することによって簡便に実行することができる。場合により、トリエチルアミン、ピリジン若しくはN,N−ジイソプロピルエチルアミンのような塩基、又は触媒のDMAP、又はそれらの組み合わせを添加してもよい。この反応は、室温で、又は最初は0℃のような準大気温度から室温に温めながら実行することができる。
化学式IIa(式中R3aは−Z−Rであり、R
Figure 2008530099
である)の化合物は、化学式XLIII(式中Rは水素である)のアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、化学式Cl−RS(O)Clの塩化クロロアルカンスルホニル又は化学式Cl−RC(O)Clの塩化クロロアルカノイルで処理することによって調製することができる。この反応は、クロロホルムのような好適な溶媒中にて大気温度で、塩化クロロアルカンスルホニル又は塩化クロロアルカノイルを化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンの溶液に添加することによって簡便に実行することができる。単離可能な中間体であるクロロアルカンスルホンアミド又はクロロアルカンアミドは、その後DMFのような好適な溶媒中にて、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン又は水素化ナトリウムのような塩基で処理して、環化を行うことができる。
化学式IIa(式中R3aは−Z−N(R)−Q−Rであり、Qは−C(R)−NH−W−であり、Rは=Oであり、Wは結合である)の尿素は、化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、化学式RN=C=Oのイソシアネートと反応させることによって調製することができる。化学式RN=C=Oのイソシアネートは多数市販されており;その他は既知の合成方法を使用して調製することができる。この反応は、ジクロロメタン、クロロホルム又はDMAのような好適な溶媒中にて、化学式RN=C=Oのイソシアネートを化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンの溶液に添加することによって、簡便に実行することができる。場合により、トリエチルアミンのような塩基を添加することができる。この反応は、室温で、又は最初は0℃のような準大気温度から室温に温めながら実行することができる。或いは、化学式XLIIIの化合物を、化学式R(CO)N=C=Oのイソシアネート、化学式RN=C=Sのチオイソシアネート、化学式RS(O)N=C=Oのスルホニルイソシアネート、又は化学式RN−(R)−C(O)Clの塩化カルバモイル、
Figure 2008530099
で処理して、化学式IIa(式中、式中R3aは−Z−N(R)−Q−R
Figure 2008530099
であり、Qは−C(R)−N(R)−W−であり、R、R及びWは上に定義した通りである)の化合物を得ることができる。
化学式IIa(式中R3aは−Z−N(R)−S(O)−N(R)−Rである)のスルファミドは、化学式XLIIIの化合物を塩化スルフリルと反応させて、in situで塩化スルファモイルを生成した後、その塩化スルファモイルを化学式HN(R)Rのアミンと反応させることによって調製することができる。或いは、化学式IIaのスルファミドは、化学式XLIIIの化合物と化学式R(R)N−S(O)Clの塩化スルファモイルを反応させることによって調製することができる。化学式HN(R)Rの多くのアミン、及び化学式R(R)N−S(O)Clの幾つかの塩化スルファモイルは市販されており;その他は既知の合成方法を使用して調製することができる。
化学式IIa(式中R3aは−Z−N(R)−Rである)の化合物は、化学式XLIII(式中Rは水素である)のアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンの還元的アルキル化によって調製することができる。このアルキル化は、以下の2つの手順で簡便に実行することができる:即ち、(i)DMFのような好適な溶媒中にてN,N−ジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下で、アルデヒド又はケトンを化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン又はその塩の溶液に添加し;(ii)ボラン−ピリジン複合体のような好適な還元剤を添加することによって還元を行う。手順(i)も(ii)も室温で実行することができる。化学式XLIII(式中Rは水素である)の化合物では、上述のような酸塩化物、塩化スルホニル、スルホン酸無水物、イソシアネート又は塩化カルバモイルと反応させた後に還元的アルキル化を行い、化学式IIa(式中R3aは−Z−N(R)−Q−Rであり、Z、R、R及びQは上に定義した通りである)の化合物を得るのが簡便である。
化学式IIa(式中R3aは−Z−[N(R)−Q]−X−[V−N(R)]−X−O−Rであり、X及びRは上に定義した通りであり、Qは−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−からなる群から選択され、Vは−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され、Rは、場合により上のRで定義した通りに置換される[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンである)の二量体は、酸塩化物、塩化スルホニル及びイソシアネートとの反応について上に記載した反応条件に従って、化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン又はその塩を、塩化二酸塩、塩化ジスルホニル又はジイソシアネートで処理することによって調製することができる。塩化二酸塩、塩化ジスルホニル及びジイソシアネートは多数市販されている。これらには、塩化フマリル、塩化スクシニル、塩化グルタリル、塩化セバコイル、2,2’−塩化オキシジアセチル、1,4−塩化ブタンジスルホニル、1,4−ジイソシアナトブタン、ヘキサメチレンジイソシアネート及び1,12−ジイソシアナトドデカンのような脂肪族化合物;1,2−塩化ベンゼンジスルホニル、1,3−塩化ベンゼンジスルホニル、1,4−フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、塩化フタロイル及び塩化イソフタロイルのような芳香族化合物;ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、trans−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート及び1,3−bis(イソシアナトメチル)シクロヘキサンのような脂環式化合物;2,6−塩化ピリジンジカルボニルのようなヘテロアリール化合物;4,4’−塩化ベンゾイル、4,4’−メチレン−bis(ベンゼンスルホニル)クロリド、m−キシレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートのような化合物が含まれるが、これらに限定されない。
化学式IIa(式中R3aは−Z−[N(R)−C(O)−N(R)]−X−O−Rであり、Xは上に定義した通りであり、Rは、場合により上のRで定義したように置換される[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンである)の二量体は、DMFのような好適な溶媒中にて75℃のような高温で、化学式XLIIIのアミノ置換[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン又はその塩をカルボニルジイミダゾールで処理することによって調製することができる。
(反応スキームIV)
Figure 2008530099
本発明の化合物は、反応スキームVに従って調製することができ、式中、R、R、R10及びnは上に定義した通りであり;Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;R3b
Figure 2008530099
であり、式中、R、R、R10、A、Q、a及びbは上に定義した通りである。反応スキームVの手順(1)〜(7)は、反応スキームIVの手順(1)〜(7)に記載の通り実行することで、化学式I及びIIの亜属である化学式IIbの化合物を得ることができる。
或いは、化学式XLVの化合物は、反応スキームIの手順(10)に記載のMitsunobu反応条件下にて、化学式XXVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールと反応させてもよい。例えば、化学式XXVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノール、トリフェニルホスフィン及びtert−ブチル4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレートを、THF中にて5℃又は室温で結合させ、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを緩徐に添加することにより、化学式XLVII(式中Zは結合であり、R10はペンチレンである)の化合物が得られる。
反応スキームVの手順(4)における酸化は、反応スキームIの手順(7)に記載の反応条件に従うか、酢酸エチルのような好適な溶媒中にて化学式XLVIIの化合物の溶液を過酢酸と共に50℃のような温度で加熱し、その後亜硝酸ナトリウムを添加することによって実行することができる。
(反応スキームV)
Figure 2008530099
本発明の化合物は、反応スキームVIに従って調製することができ、式中R、R及びnは上に定義した通りであり;Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;R3cは−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、式中、Het又はHet’は窒素原子においてZと結合している。
反応スキームVIの手順(1)では、反応スキームIの手順(10)に記載のWilliamson条件を使用して、化学式XXIVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを化学式I−Z−Cl又はBr−Z−Clのジハリドで処理して、化学式Xのクロロ置換化合物を得る。
反応スキームVIの手順(2)では、化学式Xのクロロ置換化合物を、環状二級アミンで処理して、化学式I及びIIの亜属である化学式IIcの化合物を得る。非置換又は置換ピロリジン、ピペリジン、モルホリン及びピペラジンのような環状二級アミンが多数市販されており;その他は従来の方法を使用して調製することができる。この反応は、DMFのような好適な溶媒中にて環状二級アミンを化学式Xの化合物に添加することによって、簡便に実行することができる。この反応は、炭酸カルシウムのような塩基の存在下で、65℃のような高温で簡便に実行することができる。
化学式IIcの化合物は又、反応スキームIIに示すように、化学式XXVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールから調製することもできる。最初に、化学式XXVの[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールを、反応スキームVの手順(1)に従って、化学式I−Z−Cl又はBr−Z−Clのジハリドで処理する。次にこの産物を、反応スキームIの手順(7)及び(8)に記載の方法に従って酸化、アミン化し、化学式Xの化合物を得て、その後、反応スキームVIの手順(2)に記載の通りに、これを環状二級アミンで処理して、化学式IIcの化合物を得る。
化学式Xの化合物も又、本発明のその他幾つかの化合物を得るのに有用な出発材料である。例えば、化学式Xの化合物を、上の手順(2)に記載の条件下にて、非環状二級アミン又はメルカプタンで処理して、R3cが−Z−Y−Rであり、式中Rが上に定義した通りであり、Yが−N(R)−Q−又は−S−であり、式中Qが結合であり、Rが上に定義した通りである化合物を得ることができる。別の例では、化学式Xの化合物を同条件下にて置換フェノールで処理して、R3cが−Z−Y−X−Y−Rであり、式中Zに結合しているYが−O−であり、Xがフェニレンであり、R及びRに結合しているYが上に定義した通りである化合物か、又はR3cが−Z−Y−Rであり、式中Yが−O−であり、Rが、場合により置換されるフェニルである化合物を得ることができる。更に別の例では、トリエチルアミンのような塩基の存在下でDMFのような好適な溶媒中にて大気温度で、化学式Xの化合物をN−ヒドロキシフタルイミドで処理することができる。その後このフタルイミド基を、エタノールのような好適な溶媒中にて大気温度でヒドラジンにより処理するによって、その結果得られるN−フタルイミド保護ヒドロキシルアミンから除去することができる。その結果得られるヒドロキシルアミンは、その後メタノールのような好適な溶媒中にて、市販される多数のアルデヒド又はケトンの一つで処理して、化学式IIc(式中R3cは−Z−Y−R又は−Z−Rであり、式中Yは−O−N=C(R)−であり、R
Figure 2008530099
であり、R、a、b及びA’は上に定義した通りである)の化合物を得ることができる。或いは、ヒドラジンによる脱保護後に調製したヒドロキシルアミンを、反応スキームIVの手順(7)に記載の方法の一つを使用して、塩化スルホニル、イソシアネート、塩化カルバモイル又は塩化スルファモイルのような多数の酸塩化物の一つで処理して、化学式IIc(式中R3cは−Z−Y−Rであり、式中Yは−O−NH−Q−であり、Q及びRは上に定義した通りである)の化合物を得ることができる。
(反応スキームVI)
Figure 2008530099
本発明の化合物は又、当業者に明らかであるはずの反応スキームI〜VIに示す種々の合成経路を使用して調製することもできる。例えば、R3a置換基を有するキノリンを調製するための、反応スキームIVに示す合成経路は、[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールの代わりに[1,3]チアゾロ[4,5−c][1,5]ナフチリジノールを使用して、R3a置換基を有する[1,5]ナフチリジンを調製するのに使用することができる。同様に、反応スキームV及びVIIに示す合成経路は、出発材料として[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリノールの代わりに[1,3]チアゾロ[4,5−c][1,5]ナフチリジノールを使用して実行することができる。本発明の化合物は又、以下の実施例に記載の合成経路を使用して調製することもできる。
プロドラッグは種々の方法で調製することができる。例えば、R又はRが−X−OH(例えば、ヒドロキシアルキル)である化合物を、当業者に既知の方法を使用して、R又はRが例えば−X−O−C(R)−R、−X−O−C(R)−O−R又は−X−O−C(R)−N(R)−Rであり、式中X、R、R及びRが上に定義した通りであるプロドラッグに変換することができる。更に、Rがヒドロキシである化合物が、エステル、エーテル、カーボネート又はカルバメートに変換される場合もある。アルコール官能基を含有するこれらの化合物は何れも、アルコール基の水素原子を、C1−6アルカノイルオキシメチル、1−(C1−6アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−(C1−6アルカノイルオキシ)エチル、C1−6アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1−6アルコキシカルボニル)アミノメチル、スクシノイル、C1−6アルカノイル、α−アミノC1−4アルカノイル、アリールアシル、−P(O)(OH)、−P(O)(O−C1−6アルキル)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキルカルバモイル及びα−アミノアシル又はα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここで、各α−アミノアシル基は独立してラセミ、D−及びL−アミノ酸から選択される)のような基で置換することによって、プロドラッグを形成してもよい。アルコール官能基を含有する化合物の場合、特に有用なプロドラッグは、1〜6個の炭素原子を含有するカルボン酸から形成されるエステル、非置換若しくは置換安息香酸エステル、又はアミノ酸から形成されるエステルである。上の反応スキームIVの手順(7)に記載する反応条件を使用することができる。
プロドラッグは又、アミノ基を含有する化合物から、そのアミノ基をアミド、カルバメート、尿素、アミジンのような官能基又は別の加水分解が可能な基に従来の方法を使用して変換することにより製造することもできる。この種のプロドラッグは、アミノ基、特に4位のアミノ基中の水素原子を、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R’’’)−R’、−C(=NY’)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY、−CH(OC1−4アルキル)Y、−CH又は−CH(CH)Yのような基で置換することにより製造することができ;式中、R’及びR’’’はそれぞれ独立してC1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル又はベンジルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−4アルキレニル、ヘテロアリールC1−4アルキレニル、ハロC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’’’が水素であってもよいことを条件とし;各α−アミノアシル基は、ラセミ、D−及びL−アミノ酸から独立して選択され;Yは、水素、C1−6アルキル又はベンジルであり;Yは、C1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキレニル、アミノC1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノC1−4アルキレニル又はジ−N,N−C1−6アルキルアミノC1−4アルキレニルであり;Yは、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル又は4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルである。アミン官能基を含有する化合物の場合、特に有用なプロドラッグは、1〜10個の炭素原子を含有するカルボン酸に由来するアミド、ラセミ、D−又はL−アミノ酸に由来するアミド、及び1〜10個の炭素原子を含有するカルバメートである。この反応は、例えば、トリエチルアミンのような塩基の存在下でジクロロメタンのような好適な溶媒中にて室温で、化学式I、II、III、IV、V又はVIの化合物をクロロホルメート、又はエチルクロロホルメート若しくは塩化アセチルのような酸塩化物と結合させることによって実行することができる。
(薬学的組成物及び生物学的活性)
本発明の薬学的組成物は、治療有効量の上述の化合物又は塩を、薬学的に許容される担体と組み合わせて含有する。
「治療有効量」及び「有効量」という用語は、サイトカインの誘導、免疫調節、抗腫瘍活性及び/又は抗ウイルス活性のような治療的又は予防的効果を誘発するのに十分な化合物又は塩の量を意味する。本発明の薬学的組成物に使用される化合物又は塩の正確な量は、化合物又は塩の物理的及び化学的性質、担体の性質及び所期の投与法のような、当業者に既知の因子によって異なる。
幾つかの実施形態において、本発明の組成物は、約100ナノグラム/キログラム(ng/kg)〜約50ミリグラム/キログラム(mg/kg)、好ましくは約10マイクログラム/キログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの用量の化合物又は塩を対象に提供するのに十分な活性を有する成分又はプロドラッグを含有する。
他の実施形態において、本発明の組成物は、対象の体表面積(m)を対象の体重を使用して算出する(m=(体重kg0.425×身長cm0.725)×0.007184)Dubois法に基づいて算定される用量、例えば約0.01mg/m〜約5.0mg/mを提供するのに十分な活性を有する成分又はプロドラッグを含有するが、幾つかの実施形態において、これらの方法は、この範囲を超える用量の化合物又は塩又は組成物を投与することによって実施される場合もある。このような実施形態の幾つかにおいて、この方法には、対象に対して約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、例えば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物を投与することが含まれる。
剤型は、例えば錠剤、ロゼンジ、カプセル剤、非経口投与用配合剤、シロップ、クリーム、軟膏、エアロゾル配合剤、経皮パッチ、経粘膜パッチ等のような種々のものが使用される場合がある。これらの剤型は、活性成分を担体と関連付ける手順を一般的に含む従来の方法を使用して、従来の薬学的に許容される担体及び添加剤で調製することができる。
本発明の化合物又は塩は、処置法で単一の治療薬として投与されてもよく、又は本明細書に記載の化合物又は塩は、追加となる免疫反応調節剤、抗ウイルス剤、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチド等を含めた別の1つ又は他の複数の活性物質と組み合わせて投与される場合もある。
本発明の化合物又は塩は、下記の試験に従って実施される実験において、特定のサイトカインの産生を誘導することが明らかとなっている。これらの結果は、化合物又は塩が幾つかの異なる方法で免疫反応を調節するのに有用であり、そのために種々の疾患の処置に有用であることを示唆している。
本発明の化合物又は塩の投与によって産生が誘導されるサイトカインには一般的に、インターフェロン−α(IFN−α)及び腫瘍壊死因子−α(TNF−α)並びに特定のインターロイキン(IL)が含まれる。本発明の化合物又は塩によって生合成が誘導されるサイトカインには、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10及びIL−12並びにその他種々のサイトカインが含まれる。その他の作用の中でも、これらの及びその他のサイトカインは、ウイルスの産生及び腫瘍細胞の増殖を阻害することができるため、本発明の化合物又は塩はウイルス性疾患及び腫瘍性疾患の処置に有用となる。従って、本発明は、本発明の化合物又は塩の有効量を動物に投与することからなる、動物においてサイトカインの生合成を誘導する方法を提供する。サイトカインの生合成を誘導するために当該化合物及び塩が投与される動物は、以下に記載する疾患、例えばウイルス性疾患又は腫瘍性疾患を有する場合があり、当該化合物又は塩の投与が治療となる場合がある。或いは、当該化合物又は塩は、動物が疾患に罹患する前に投与されて、当該化合物又は塩の投与が予防的治療となる場合もある。
サイトカインの産生を誘導する能力に加えて、本明細書に記載の化合物又は塩は、先天免疫反応の他の側面に作用する可能性がある。例えば、ナチュラルキラー細胞の活性が刺激されるのは、サイトカインの誘導に起因する作用である場合がある。当該化合物又は塩はマクロファージも活性化し、それにより一酸化窒素の分泌が刺激されて、サイトカインが更に産生される場合もある。更に、当該化合物又は塩は、Bリンパ球の増殖及び分化を引き起こす場合がある。
本明細書に記載の化合物又は塩は又、後天性の免疫反応に対しても作用を及ぼす可能性がある。例えば、当該化合物又は塩が投与されると、Tヘルパー細胞1型(T1)サイトカインIN−γの産生が間接的に誘導され、Tヘルパー細胞2型(T2)サイトカインIL−4、IL−5及びIL−13の産生が阻害される場合がある。
疾患の予防的又は治療的処置のためであろうが、又先天性又は後天性の免疫に作用するためであろうが、当該化合物又は塩又は組成物は、単独で投与される場合もあれば、例えばワクチンアジュバント中のような1つ以上の薬剤と併用して投与される場合もある。他の成分と併用投与される場合、当該化合物又は塩又は組成物とその他の1つ又は複数の成分は、個別に投与される場合もあれば;一緒にではあるが、例えば溶液中で独立して投与される場合もあり;又は一緒に投与され、コロイド懸濁液中で互いに(a)共有結合されるか、(b)非共有結合される場合もある。
本明細書で特定される化合物又は塩又は組成物が治療薬として使用される場合がある病態には以下が含まれるが、これらに限定されない:
(a)ウイルス性疾患:例えば、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、HSV−I、HSV−II、CMV又はVZV)、ポックスウイルス(例えば、痘瘡ウイルス又は種痘ウイルスのようなオルトポックスウイルス、伝染性軟属腫)、ピコルナウイルス(例えば、ライノウイルス又はエンテロウイルス)、オルトミクソウイルス(例えば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(例えば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス及び呼吸器多核体ウイルス(RSV))、コロナウイルス(例えば、SARS)、パポバウイルス(例えば、陰部疣贅、尋常性疣贅又は足底疣贅を引き起こす乳頭腫ウイルス)、ヘパドナウイルス(例えば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(例えば、C型肝炎ウイルス又はデング熱ウイルス)又はレトロウイルス(例えば、HIVのようなレンチウイルス)の感染に起因する疾患;
(b)細菌性疾患:例えば、エシェリキア属、エンテロバクター属、サルモネラ属、スタフィロコッカス属、シゲラ属、リステリア属、アエロバクター属、ヘリコバクター属、クレブシエラ属、プロテウス属、シュードモナス属、ストレプトコッカス属、クラミジア属、マイコプラズマ属、ニューモコッカス属、ナイセリア属、クロストリジウム属、バチルス属、コリネバクテリウム属、マイコバクテリウム属、カンピロバクター属、ビブリオ属、セラチア属、プロビデンシア属、クロモバクテリウム属、ブルセラ属、エルジニア属、ヘモフィルス属又はボルデテラ属の細菌感染に起因する疾患;
(c)その他の感染性疾患:例えば、クラミジア、又はカンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラズマ症、クリプトコックス髄膜炎が含まれるがこれらに限定されない真菌性疾患、又はマラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア症、クリプトスポリジウム症、トキソプラズマ症及びトリパノソーマ感染症が含まれるがこれらに限定されない寄生虫性疾患;
(d)腫瘍性疾患:例えば、上皮内新生物、子宮頚部形成異常、光線性角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポジ肉腫、メラノーマ、及び骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、多発骨髄腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫及びヘアリー細胞白血病が含まれるがこれらに限定されない白血病、及びその他の癌;
(e)アトピー性皮膚炎又は湿疹のようなT2媒介性アトピー性疾患、好酸球増多症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、及びオーメン症候群;
(f)特定の自己免疫性疾患:例えば、全身性紅斑性狼瘡、本態性血小板血症、多発性硬化症、円板状紅斑性狼瘡、円形脱毛症;及び
(g)ケロイド形成の阻害及びその他の瘢痕(例えば、慢性創傷を含めた創傷治癒の促進)のような創傷治癒に関連する疾患。
更に、本明細書で特定する化合物又は塩は、生ウイルス、細菌又は寄生虫性免疫原;不活化ウイルス、腫瘍由来、原虫、生体由来、真菌性又は細菌性免疫原;トキソイド;毒素;自己抗原;多糖類;タンパク質;糖タンパク;ペプチド;細胞ワクチン;DNAワクチン;自家ワクチン;遺伝子組換えタンパク質等のような体液及び/又は細胞媒介性免疫反応の何れかを生じさせる何らかの物質と併用して使用するワクチンアジュバントとして、例えば、BCG、コレラ、ペスト、チフス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザA型、インフルエンザB型、パラインフルエンザ、ポリオ、狂犬病、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、黄熱病、破傷風、ジフテリア、ヘモフィルスインフルエンザb、結核、髄膜炎球菌及び肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水疱瘡、サイトメガロウイルス、デング熱、猫白血病、鶏ペスト、HSV−1及びHSV−2、豚コレラ、日本脳炎、呼吸器多核体ウイルス、ロタウイルス、乳頭腫ウイルス、黄熱病及びアルツハイマー病との関係において使用するワクチンアジュバントとして有用な場合がある。
本明細書で特定する化合物又は塩は、免疫機能が低下した対象に特に有用な場合がある。例えば、化合物又は塩は、例えば移植対象、癌対象及びHIV対象において細胞媒介性免疫の抑制後に発現する日和見感染及び腫瘍を処置するのに使用される場合がある。
このように、1つ以上の上記の疾患又は疾患の種類、例えばウイルス性疾患又は腫瘍性疾患は、治療を必要とする(疾患を有する)動物において、その動物に本発明の化合物又は塩の治療有効量を投与することによって処置される場合がある。
又、本明細書に記載の化合物又は塩の有効量をワクチンアジュバントとして投与することによって、動物にワクチン接種を行う場合もある。一実施形態においては、本明細書に記載の化合物又は塩の有効量をワクチンアジュバントとして動物に投与することからなる、動物へのワクチン接種の方法が提供される。
サイトカインの生合成を誘導するのに有効な化合物又は塩の量とは、単球、マクロファージ、樹状細胞及びB細胞のような1つ以上の種類の細胞が、例えばIFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10及びIL−12のような1つ以上のサイトカインを、このようなサイトカインの背景レベルを超えて増加(誘導)された量まで産生するのに十分な量である。正確な量は当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。その他の実施形態において、この量は、例えば約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量(上述のDubois法に従って算出)であると予想されるが、幾つかの実施形態において、サイトカイン生合成の誘導又は阻害は、この範囲を超える用量の化合物又は塩を投与することによって実施される場合もある。これらの実施形態の幾つかにおいて、この方法には、対象に対して約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、例えば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物又は塩又は組成物を投与することが含まれる。
本発明は又、本発明の化合物又は塩の有効量を動物に投与することからなる、動物におけるウイルス感染を処置する方法、及び動物における新生物性疾患を処置する方法を提供する。ウイルス感染を治療又は阻害するのに有効な量は、未処置の対照動物群と比べた場合に、ウイルス性病変、ウイルス負荷、ウイルス産生速度及び死亡率を含めた1つ以上のウイルス感染の症状を減少させることのできる量である。このような処置に有効な正確な量は、当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。新生物性疾患を処置するのに有効な化合物又は塩の量は、腫瘍のサイズ又は腫瘍巣の数を減少させることのできる量である。ここでも正確な量は当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。その他の実施形態において、この量は、例えば約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量(上述のDubois法に従って算出)であると予想されるが、幾つかの実施形態において、これらの方法の何れかは、この範囲を超える用量の化合物又は塩を投与することによって実施される場合もある。これらの実施形態の幾つかにおいて、この方法には、対象に対して約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、例えば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物又は塩又は組成物を投与することが含まれる。
本明細書に具体的に記載する製剤及び使用法に加えて、本発明の化合物に好適なその他の製剤、使用法及び投与装置は、例えば国際特許公開第WO03/077944号及び第WO02/036592号、米国特許第6,245,776号及び米国特許公開第2003/0139364号、第2003/185835号、第2004/0258698号、第2004/0265351号、第2004/076633号及び第2005/0009858号に記載されている。
本発明の目的及び利点を、以下の実施例によって更に説明するが、これらの実施例で言及されている特定の材料及びその量、並びにその他の条件及び詳細は、本発明の適用範囲を不当に制限するものとして解釈してはならない。
(実施例1)
7−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 2008530099
第A部
トリエチルオルトフォルメート(92ミリリットル(mL)、0.55モル(mol))及び2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(75.3グラム(g)、0.522mol)(メルドラム酸)の混合物を、90分間55℃で加熱し、その後45℃に冷却した。3−ベンジルオキシアニリン(100.2g、0.5029mol)のメタノール(200mL)中の溶液をこの反応液に45分かけて緩徐に添加しながら、反応温度を50℃未満に維持した。この反応液を1時間45℃で加熱し、室温に冷却し、一晩攪拌した。この反応混合物を1℃に冷却し、その産物を濾過によって単離し、冷却エタノール(約400mL)で濾過物が無色になるまで洗浄した。黄褐色の粉っぽい固形物である5−{[(3−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(170.65g)を単離した。
Figure 2008530099
第B部
5−{[(3−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(170.65g、0.483mol)及びDOWTHERM A(800mL)熱媒液の混合物を、100℃に加熱して、その後DOWTHERM A(1.3リットル(L)、210℃に加熱)熱媒液を入れたフラスコに40分間かけて緩徐に添加した。添加中、反応温度が207℃未満に低下しないようにした。添加後、反応液を210℃で1時間かけて撹拌した後、大気温度に冷却した。形成された沈殿物を濾過によって単離し、ジエチルエーテル(1.7L)及びアセトン(0.5L)で順番に洗浄し、オーブンにて乾燥させて、黄褐色の粉末である7−ベンジルオキシキノリン−4−オール76.5gを得た。
Figure 2008530099
第C部
7−ベンジルオキシキノリン−4−オール(71.47g、0.2844mol)及びプロピオン酸(700mL)の混合物を激しく攪拌しながら125℃に加熱した。硝酸(16モル(M)の23.11mL)を30分間かけて緩徐に添加しながら、反応温度を121〜125℃に維持した。添加後、反応液を125℃で1時間攪拌した後、室温に冷却した。その結果得られた固形物を濾過によって単離し、水で洗浄し、オーブンにて1.5日間乾燥させて、灰色がかった粉末である7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オール69.13gを得た。
Figure 2008530099
個別の工程で得られた材料を次の手順では使用した。
第D部
7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オール(10.67g、36.0ミリモル(mmol))及びN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(110mL)中の炭素上5%白金(1.05g)の混合物を、Parr装置で水素化した。この混合物をCELITE濾過助剤で濾過し、このCELITE濾過助剤をDMF(20mL)で洗い流した。濾過物を氷浴で冷却し、塩化水素ガスで酸性化して、赤みがかった茶色の固形物を生成した。この固形物を濾過によって単離し、アセトンで洗浄し、真空オーブンにて60℃で乾燥させ、黄褐色の固形物である塩酸3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−オール8.17gを得た。
第E部
第D部で調製した粗塩酸3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−オール(8.03g、26.5mmol)及びジクロロメタン中のトリエチルアミン(7.40mL、53mmol)の溶液に0℃で塩化ブチル(2.75mL、26.5mmol)を滴下しながら添加した。この溶液を0℃で10分間攪拌した後、冷浴を取り外した。形成された固形物を濾過によって単離し、少量のジクロロメタンで洗浄した。この固形物を水(75mL)で粉砕し、濾過によって単離した。更にこの固形物を、水及びジエチルエーテルで順番に洗い流し、真空オーブンにて60℃で乾燥させて、プロトン核磁気共鳴分光法(H NMR)分析によって測定した塩酸トリエチルアミンを少量含有するN−(7−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシキノリン−3−イル)ブチルアミド8.03gを得た。
第F部
窒素雰囲気下にて、第E部で調製したN−(7−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシキノリン−3−イル)ブチルアミド(2.97g、8.83mmol)、五硫化リン(1.96g、4.41mmol)及びピリジンの混合物を、加熱して還流した。その結果得られた溶液を冷却し、過剰な五硫化リンを10%炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で緩徐に冷却した。この反応混合物を水(40mL)とジクロロメタン(100mL)に分配した。有機相を0.1M塩酸水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、茶色がかった黄色の固形物を回収した。この固形物をヘプタン(40mL、熱濾過)から再結晶化させ、結晶を濾過によって単離し、冷却したヘプタンで洗浄して、淡黄色の固形物である7−ベンジルオキシ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン1.74gを得た。
第G部
室温のジクロロメタン(75mL)中の7−ベンジルオキシ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(4.89g、14.6mmol)に、3−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)(純度65%のものを5.82g、21.93mmol)を数回に分けて添加した。1時間攪拌した後、この混合物を10%炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。合わせた洗液をジクロロメタン(50mL)で抽出し、合わせた有機分画を水(75mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、高真空で乾燥させ、淡黄色の固形物である7−ベンジルオキシ−5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン4.93gを得た。
第H部
ジクロロメタン(100mL)中の7−ベンジルオキシ−5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(4.93g、14.1mmol)の薄オレンジ色、0℃の溶液に、トリクロロアセチルイソシアネート(2.00mL、16.9mmol)を添加した。この溶液を室温に温め、20時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、その残留物であるN−(7−ベンジルオキシ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−イル)−2,2,2−トリクロロアセタミドをそれ以上の操作を行わずに次の手順で使用した。
第I部
攪拌した室温のメタノール(100mL)中のN−(7−ベンジルオキシ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−イル)−2,2,2−トリクロロアセタミド(6.96g、14.9mmol)に、ナトリウムメトキシド(メタノール中の25重量%溶液11.3mL、52.1mmol)を添加した。数分後、溶液は固形の沈殿物を形成した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、真空下で更に乾燥させた。その結果得られた固形物をごく少量のメタノール(50mL)中で懸濁し、濾過によって単離した。この固形物をメタノールで洗浄し、融点175〜178℃の淡黄色の固形物である7−ベンジルオキシ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン3.93gを得た。
Figure 2008530099
第J部
窒素雰囲気下にて、酢酸中の臭化水素の溶液(30%重量/重量(w/w)を50mL)を、7−ベンジルオキシ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(3.55g、10.2mmol)に添加し、この反応物を65℃で30分間加熱し、約0℃に冷却した。水酸化ナトリウム水溶液(50% w/w)を緩徐に添加して、反応混合物のpHを7に調節した。淡黄色の固形物が形成され、それを濾過によって単離して風乾し、4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール酢酸塩を得た。
第K部
窒素雰囲気下にて、炭酸セシウム(6.29g、19.3mmol)を、DMF(20mL)中の第J部で得られた材料(3.86mmol)の懸濁液に添加し、この反応混合物を75℃で30分間加熱した。その後、4−(2−クロロエチル)塩酸モルホリン(0.90g、4.8mmol)を添加し、この混合物を75℃で一晩攪拌した。その後、溶媒を減圧下で65℃で除去した。その結果得られた固形物をジクロロメタン(100mL)と水(100mL)に分配した。有機層を水(50mL)及び塩水(50mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その結果得られた濃褐色の固形物を、HORIZON HPFCシステム(自動のモジュラー高性能フラッシュ精製製品、Biotage, Inc, Charlottesville, Virginia, USA)(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜30% 80:18:2 クロロホルム/メタノール/濃縮水酸化アンモニウム(CMA)で溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、高真空で乾燥させた後、淡黄色の固形物0.48gを得た。この固形物をtert−ブチルメチルエーテル(30mL、熱濾過)から再結晶化させ、結晶を冷却したtert−ブチルメチルエーテルで洗浄し、真空オーブンにて60℃で乾燥させて、融点が122〜125℃の淡黄色の針状物質である7−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン0.32gを得た。
Figure 2008530099
(実施例2)
2−プロピル−7−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 2008530099
実施例1の第K部に記載の方法を使用して、反応の実施温度を75℃ではなく70℃に変更し、実施例1の第J部で得られた材料(5.40mmol)をDMF(25mL)中で炭酸セシウム(11.00g、33.75mmol)及び1−(2−クロロエチル)塩酸ピロリジン(1.15g、6.75mmol)で処理した。実施例1の第K部に記載の精製方法を使用して、淡黄色の針状物質である、融点が124〜127℃の2−プロピル−7−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン0.33gを得た。
Figure 2008530099
(実施例3)
7−(2−ピペリジン−1−イルエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 2008530099
実施例1の第K部に記載の方法を使用して、反応の実施温度を75℃ではなく70℃に変更し、実施例1の第J部で得られた材料(5.67mmol)をDMF(25mL)中で炭酸セシウム(9.24g、28.4mmol)及び1−(2−クロロエチル)塩酸ピペリジン(1.30g、7.09mmol)で処理した。実施例1の第K部に記載の精製方法のうち、クロマトグラフィーによる精製ではクロロホルム中で0〜35% CMAで溶出を行って、淡黄色の針状物質である、融点が141〜143℃の7−(2−ピペリジン−1−イルエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン0.41gを得た。
Figure 2008530099
(実施例4)
tert−ブチル3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピルカルバメート
Figure 2008530099
第A部
ジクロロメタン(130mL)中の3−アミノ−1−プロパノール(14.88g、0.1981mol)の溶液を約0℃に冷却し、ジクロロメタン(100mL)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(46.70g、0.2140mol)の溶液を滴下しながら45分間かけて添加した。添加が完了したら、その結果得られた溶液を炭酸ナトリウム水溶液(2M、2×100mL)酢酸(5% w/w、2×50mL)及び塩水(75mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、若干量のtert−ブタノールを含有する無色の油であるtert−ブチル−3−ヒドロキシプロピルカルバメート39.02gを得た。
第B部
tert−ブチル−3−ヒドロキシプロピルカルバメート(19.36g、110.5mmol)、トリフェニルホスフィン(34.76g、132.6mmol)、イミダゾール(10.53g、154.7mmol)、ジエチルエーテル(500mL)及びアセトニトリル(150mL)の混合物を約0℃に冷却し、イオジン(36.45g、143.6mmol)を一気に添加した。この反応混合物を緩徐に室温に温め、一晩攪拌した。形成された沈殿物を濾過によって取り出し、少量のジエチルエーテルで洗浄した。この濾過物を水(2×500mL)、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(2×250mL)、水(250mL)及び塩水(250mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色の油と白色の固形物の混合物を得た。この混合物をヘプタン(50mL)で希釈し、濾過して固形物を取り出し、それをヘプタン(50mL)で洗浄した。この濾過物を減圧下で濃縮して、得られた油をヘプタン(50mL)で希釈し、濾過して固形物を取り出し、それをヘプタン(50mL)で洗浄した。この濾過物を減圧下で濃縮して、H NMRで測定したところ約9mol%のトリフェニルホスフィンオキシドを含有する黄色い油である、tert−ブチル−3−ヨードプロピルカルバメート22.60gを得た。
第C部
7−ベンジルオキシ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(実施例1の第F部に記載の通りに調製、4.52g、13.5mmol)に、臭化水素(酢酸中の45wt.%溶液 40mL)を添加した。その結果得られた溶液を65℃で1.5時間加熱し、その後氷浴で冷却した。塩酸ナトリウム水溶液(50% w/w溶液)を緩徐に添加し、溶液のpHを7に調節すると、淡黄色の固形物が形成された。この固形物を濾過によって単離し、乾燥させ、沸騰するエタノール(25mL)中で5分間懸濁させた。この混合物を室温に冷却し、濃褐色の固形物を濾過によって単離した。この固形物を冷却したエタノールで洗浄し、真空オーブンにて乾燥させ、2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール2.69gを得た。別に実行した操作で得られた材料を次の手順に使用した。
第D部
窒素雰囲気下にて、炭酸セシウム(10.13g、31.07mmol)を、DMF(110mL)中の2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(5.06g、20.7mmol)の懸濁液に添加し、反応混合物を65℃で加熱した。DMF(20mL)中のtert−ブチル3−ヨードプロピルカルバメート(7.08g、24.8mmol)の溶液を撹拌しながら滴下して添加した。この反応混合物を65℃で一晩攪拌した。その後溶媒を65℃の減圧下で除去した。その結果得られた固形物をジクロロメタン(250mL)と水(250mL)に分配した。有機層をチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)、水(100mL)及び塩水(100mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その結果得られた固形物をシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーで精製し(クロロホルム中で0〜4%メタノールで溶出)、淡黄色の固形物であるtert−ブチル3−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピルカルバメート 5.36gを得た。
第E部
実施例1の第G部に記載の方法を使用して、反応液を一晩攪拌する点を変更し、tert−ブチル3−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピルカルバメート(1.20g、2.99mmol)をジクロロメタン(20mL)中でmCPBA(65%純粋物質、4.49mmol)を使用して処理した。淡黄色の固形物であるtert−ブチル3−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピルカルバメート(1.08g)を得た。
第F部
1,2−ジクロロエタン(25mL)中のtert−ブチル3−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピルカルバメート(1.08g、2.59mmol)の溶液を封印チューブ内で65℃に加熱し、水酸化アンモニウム(30%溶液を5mL)及びp−塩化トルエンスルホニル(0.49g、2.8mmol)を添加した。この反応液を65℃で24時間加熱し、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。その結果得られた混合物を炭酸ナトリウム水溶液(2Mを2×50mL)で洗浄し、合わせた洗液をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(50mL)及び塩水(50mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その結果得られた、淡褐色の固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜18% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、高真空下で乾燥させた後、0.72gの淡黄色の固形物を得た。この固形物をtert−ブチルメチルエーテル(40mL、熱濾過)から再結晶化させ、この結晶を冷却したtert−ブチルメチルエーテルで洗浄して、40℃の真空オーブンにて一晩乾燥させ、融点が146〜149℃のオフホワイトの針状物質であるtert−ブチル3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピルカルバメートを得た。
Figure 2008530099
(実施例5)
N−{3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピル}メタンスルホンアミド
Figure 2008530099
第A部
エタノール(4.25Mを2mL)中の塩化水素溶液を、エタノール(15mL)中のtert−ブチル3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピルカルバメート(0.69g、1.66mmol)の懸濁液に添加し、その反応液を80℃で30分間加熱し、室温に冷却し、一晩攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、ジクロロメタン(100mL)を添加した。その結果得られた溶液を水(100mL)で洗浄した。この水性分画を水酸化アンモニウムの添加で塩基性にし、その結果得られた溶液をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。有機分画を合わせ、塩水(75mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、若干の不純物を含有する7−(3−アミノプロポキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン0.58gを得た。
第B部
窒素雰囲気下にて、第A部の材料とジクロロメタン(25mL)中のトリエチルアミン(0.51mL、3.7mmol)の懸濁液を約0℃に冷却した。塩化メタンスルホニル(0.14mL、1.8mmol)を滴下して添加し、反応液を緩徐に室温に温め、一晩攪拌した。高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)による分析により、出発材料が依然として存在することが示された。溶媒を減圧下で除去し、残留物を取りエチルアミン(5mL)とクロロホルム(80mL)中で懸濁した。塩化メタンスルホニル(0.14mL、1.8mmol)を添加し、反応液を室温で5.5時間攪拌した。反応液をHPLCで監視し、4日間の間に追加的な塩化メタンスルホニル(0.84mL、11mmol)を添加した。この反応混合物をクロロホルム(50mL)と水(100mL)に分配した。有機層を塩水(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その結果得られた淡黄色の固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜25% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、精製産物を60℃の真空オーブンにて一晩乾燥させ、融点が168〜171℃のオフホワイトの針状物質であるN−{3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピル}メタンスルホンアミド0.17gを得た。
Figure 2008530099
(実施例6)
N−{3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピル}−5−(ジメチルアミノ)ナフタレン−1−スルホンアミド
Figure 2008530099
ピリジン(5mL)及び4−ジメチルアミノピリジン(100mg)を、ジクロロメタン(40mL)中の7−(3−アミノプロポキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.93g、2.9mmol、実施例5の第A部で記載の方法に従って調製)に添加した。5−ジメチルアミノ−1−塩化ナフタレンスルホニル(0.95g、3.5mmol、塩化ダンシル)を順番に混合物へと添加し、その結果得られた黄色の溶液を窒素雰囲気下の室温で一晩攪拌した。HPLCによる分析では出発材料の存在が示され、塩化ダンシル(240mg)を更に添加した。この反応液を2時間攪拌した後、水(100mL)と混合した。水性分画をクロロホルムで抽出し(2×100mL)、合わせた有機分画を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その結果得られた淡黄色の固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜20% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、精製産物を高真空で乾燥させ、融点が143〜146℃の淡黄色の固形物であるN−{3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロピル}−5−(ジメチルアミノ)ナフタレン−1−スルホンアミド1.17gを得た。
Figure 2008530099
(実施例7)
7−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 2008530099
第A部
ジクロロメタン(240mL)中の臭化ブロモアセチル(3.0mL、0.034mol)溶液を、−25℃に冷却した。ジクロロメタン(20mL)中のモルホリン(9.0mL、0.10mol)溶液を1時間かけて緩徐に添加した。添加が終了した後、反応物を−25℃で15分間攪拌し、大気温度に温めた。ジクロロメタンを添加し、その結果得られた溶液を水、1N塩化水素水溶液及び塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、無色の油である4−(ブロモアセチル)モルホリンを得た。
第B部
窒素雰囲気下にて、炭酸セシウム(4.44g、13.6mmol)を、DMF(50mL)中の2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(2.22g、9.09mmol)の懸濁液に添加し、この反応混合物を75℃で15分間加熱した。DMF(10mL)中の4−(ブロモアセチル)モルホリン(2.26g、10.9mmol)の溶液を攪拌しながら滴下して添加した。この反応混合物を75℃で2.25時間攪拌した。その後、溶媒を75℃の減圧下で除去した。その結果得られた固形物をジクロロメタン(250mL)と水(250mL)に分配した。有機層を水(100mL)及び塩水(100mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その結果得られた固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜20% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、精製産物を高真空で乾燥させ、淡黄色の固形物である7−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン2.84gを得た。この産物の一部(0.37g)をtert−ブチルメチルエーテル(40mL)から再結晶化させ、その結晶を冷却したtert−ブチルメチルエーテルで洗浄して、40℃の真空オーブンにて一晩乾燥させ、以下の分析データを得た。融点133〜136℃。
1921Sについての分析値;C,61.44;H,5.70;N,11.31.実測値:C,61.26;H,5.74;N,11.25
第C部
実施例1の第G部に記載の方法を使用して、7−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(2.45g、6.60mmol)を、ジクロロメタン(50mL)中でmCPBA(2.28gの65%純粋物質、8.57mmol)で処理して、淡黄色の固形物である7−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン2.58gを得た。
第D部
実施例4の第F部に記載の方法を使用して、7−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(2.58g、6.66mmol)を、1,2−ジクロロエタン(60mL)中で水酸化アンモニウム(30%を15mL)及びp−塩化トルエンスルホニル(1.26g、7.33mmol)で処理した。反応は4時間で終了した。結果得られた淡褐色の固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜5% CMAで溶出した後、クロロホルム中で25% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、高真空で乾燥させた後、淡黄色の固形物1.88gを得た。この固形物を2−プロパノール(175mL)から再結晶化させ、その結晶を冷却した2−プロパノールで洗浄し、60℃の真空オーブンにて一晩乾燥させ、白色の針状物質である融点200〜203℃の7−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン1.54gを得た。
Figure 2008530099
(実施例8)
tert−ブチル6−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシルカルバメート
Figure 2008530099
第A部
実施例4の第A部及びBに記載の方法を使用して、6−アミノ−1−ヘキサノール(10.0g、85.3mmol)を、ジ−tert−ブチルジカーボネート(20.1g、92.2mmol)で処理し、結果得られた産物をトリフェニルホスフィン(26.14g、99.7mmol)、イミダゾール(7.92g、116.3mmol)及びイオジン(27.41g、108.0mmol)で処理した。結果得られた淡黄色の油(19.36g)をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンで溶出)で精製して、淡黄色の油であるtert−ブチル6−ヨードヘキシルカルバメート13.53gを得た。
第B部
窒素雰囲気下にて、炭酸セシウム(2.58g、7.92mmol)を、DMF(25mL)中の2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(1.29g、5.28mmol)の懸濁液に添加し、この反応混合物を65℃に加熱した。DMF(10mL)中のtert−ブチル6−ヨードヘキシルカルバメート(1.90g、5.81mmol)の溶液を攪拌しながら滴下して添加した。この反応混合物を65℃で5.5時間で攪拌した。その後溶媒を65℃の減圧下で除去した。その結果得られた固形物をジクロロメタン(100mL)と水(100mL)に分配した。有機層をチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)、水(50mL)及び塩水(50mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。結果得られた固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜6% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、その精製産物を高真空で乾燥させて、淡黄色の固形物であるtert−ブチル6−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシルカルバメート1.79gを得た。
第C部
実施例1の第G部に記載の方法を使用して、反応物を2.5時間攪拌するという変更を加えて、tert−ブチル6−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシルカルバメート(1.80g、4.06mmol)を、ジクロロメタン(30mL)中で、mCPBA(65%純粋物質を1.62g、6.09mmol)で処理した。淡黄色の固形物であるtert−ブチル6−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシルカルバメート(1.79g)を得た。
第D部
実施例4の第F部に記載の方法を使用して、tert−ブチル6−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシルカルバメート(1.79g、3.90mmol)を、1,2−ジクロロエタン(40mL)中で水酸化アンモニウム(30%を8mL)及びp−塩化トルエンスルホニル(0.74g、4.3mmol)で処理した。この反応物を65℃で1時間攪拌し、室温に戻し、一晩攪拌した。実施例4の第F部に記載の精製方法を使用して、クロマトグラフィーによる精製をクロロホルム中で0〜15% CMAでの溶出によって実施するという変更を加えて、融点が136〜139℃のオフホワイトの針状物質であるtert−ブチル6−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシルカルバメート1.06gを得た。
Figure 2008530099
(実施例9)
N−{6−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシル}メタンスルホンアミド
Figure 2008530099
第A部
エタノール(4.25Mを3mL)中の塩化水素の溶液を、エタノール(20mL)中のtert−ブチル6−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシルカルバメート(0.93g、2.0mmol)の懸濁液に添加し、反応物を80℃で1時間加熱し、室温に冷却し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。この残留物を水(50mL)とジクロロメタン(30mL)に分配した。この水性分画を、水酸化アンモニウムを添加することによって塩基性にし、結果得られた溶液をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。有機分画を合わせ、塩水(75mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、7−[(6−アミノヘキシル)オキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン0.73gを得た。
第B部
窒素雰囲気下にて、クロロホルム(50mL)中の7−[(6−アミノヘキシル)オキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.73g、2.0mmol)及びトリエチルアミン(5mL、36mmol)の懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.35mL、4.1mmol)を滴下して添加し、反応物を一晩攪拌した。その後、実施例5の第B部に記載の作業手順を実行した。結果得られた淡黄色の固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜20% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、高真空で乾燥させて0.47gの淡黄色の固形物を得た。この固形物をトルエン(25mL)から再結晶化し、その結晶を冷却したトルエンで洗浄して、60℃の真空オーブンにて一晩乾燥させて、融点が138〜134℃のオフホワイトの針状物質であるN−{6−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ヘキシル}メタンスルホンアミド0.32gを得た。
Figure 2008530099
(実施例10)
tert−ブチル2−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチルカルバメート
Figure 2008530099
第A部
テトラヒドロフラン(THF)(90mL)中の2−(2−アミノエトキシ)エタノール(15.0g、143mmol)の溶液を約0℃に冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(2Mを72mL)を20分間かけて添加した。その後、THF(90mL)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(31.1g、143mmol)の溶液を20分間かけて添加した。この反応物を1時間0℃で撹拌し、室温に温め、一晩攪拌した。減圧下でTHFを除去し、結果得られた水性の混合物のpHを、1M硫酸を添加することによって3に調節した。この酸性の混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた抽出物を水(150mL)及び塩水(150mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、無色の油であるtert−ブチル2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルカルバメート27.1gを得た。実施例4の第B部に記載の方法に従って、ジエチルエーテル及びアセトニトリルの代わりにジクロロメタン(325mL)を使用するという変更を加えて、この油の一部(10.0g、48.7mmol)をトリフェニルホスフィン(15.33g、58.45mmol)、イミダゾール(4.64g、68.2mmol)及びイオジン(16.01g、63.3mmol)で処理し、少量の酸化トリフェニルホスフィンを含有するtert−ブチル2−(2−ヨードエトキシ)エチルカルバメート7.82gを得た。
第B部
窒素雰囲気下にて、炭酸セシウム(1.50g、4.61mmol)を、DMF(15mL)中の2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(0.75g、3.1mmol)の懸濁液に添加し、この反応混合物を75℃で30分間加熱した。DMF(5mL)中のtert−ブチル2−(2−ヨードエトキシ)エチルカルバメート(1.93g、6.14mmol)の溶液を攪拌しながら滴下して添加した。この反応混合物を75℃で3.75時間攪拌した。その後溶媒を65℃の減圧下で除去した。その結果得られた固形物をジクロロメタン(100mL)と水(100mL)に分配した。有機層を水(50mL)及び塩水(50mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。結果得られた濃褐色の固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜8% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、その精製産物を高真空で乾燥させて、淡黄色の固形物であるtert−ブチル2−{2−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチルカルバメート1.31gを得た。
第C部
窒素雰囲気下にて、mCPBA(1.20g、4.30mmol、純度65%)を何回か分けて、ジクロロメタン(75mL)中のtert−ブチル2−{2−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチルカルバメート(1.25g、2.90mmol)の溶液に添加し、この反応物を室温で1.75時間攪拌し、クロロホルム(100mL)で希釈し、10%炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。水性層をクロロホルム(50mL)で抽出し、合わせた有機分画を水(75mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、高真空で乾燥させ、淡黄色の固形物であるtert−ブチル2−{2−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチルカルバメート1.23gを得た。
第D部
実施例4の第F部に記載の方法を使用して、作業手順においては、反応物を16時間反応させ、ジクロロメタンの代わりにクロロホルムを用いるという変更を加えて、tert−ブチル2−{2−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチルカルバメート(1.23g、2.75mmol)を、1,2−ジクロロエタン(25mL)中の水酸化アンモニウム(30%を5mL)及びp−塩化トルエンスルホニル(0.58g、3.0mmol)で処理した。実施例4の第F部に記載の精製方法を使用して、クロマトグラフィーによる精製をクロロホルム中で0〜20% CMAでの溶出によって実施するという変更を加えて、融点が111〜113℃の淡黄色の針状物質であるtert−ブチル2−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチルカルバメート0.583gを得た。
Figure 2008530099
(実施例11)
N−(2−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチル)メタンスルホンアミド
Figure 2008530099
第A部
実施例9の第A部に記載の方法を使用して、エタノール(20mL)中のtert−ブチル2−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチルカルバメート(0.74g、1.7mmol)を、塩化水素(エタノール中の4.25M溶液を3mL)で処理して、淡黄色の固形物である7−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン0.63gを得た。
第B部
実施例9の第B部に記載の方法を使用して、クロロホルム(40mL)中の7−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.63g、1.8mmol)を、トリエチルアミン(2.5mL、18mmol)及び塩化メタンスルホニル(0.300mL、3.64mmol)で処理した。この反応は3.5時間で完了した。実施例9の第B部に記載の精製方法を使用して、クロマトグラフィーによる精製をクロロホルム中で0〜30% CMAでの溶出によって実施するという変更を加えて、融点が134〜137℃のオフホワイトの針状物質であるN−(2−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エトキシ}エチル)メタンスルホンアミド0.40gを得た。
Figure 2008530099
(実施例12)
tert−ブチル2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチルカルバメート
Figure 2008530099
第A部
実施例4の第A部及びBに記載の方法を使用して、第2手順でジエチルエーテル及びアセトニトリルの代わりにジクロロメタン(400mL)を使用するという変更を加えて、2−アミノ−1−エタノールを、ジ−tert−ブチルジカーボネートで処理し、結果得られた産物(10.0g、62.0mmol)をトリフェニルホスフィン(19.52g、74.5mmol)、イミダゾール(5.91g、86.9mmol)及びイオジン(20.47g、80.65mmol)で処理した。その結果、淡黄色の油であるtert−ブチル2−ヨードエチルカルバメート(8.41g)を得た。
第B部
実施例10の第B部に記載の方法を使用して、DMF(40mL)中の2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(2.94g、12.0mmol)を、炭酸セシウム(5.88g、18.0mmol)及びDMF(10mL)中のtert−ブチル2−ヨードエチルカルバメート(4.89g、18.0mmol)の溶液で処理した。この反応は3.25時間で完了した。実施例10の第B部に記載の精製方法を使用して、クロマトグラフィーによる精製をクロロホルム中で0〜4% CMAでの溶出によって実施するという変更を加えて、淡黄色の固形物であるtert−ブチル2−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチルカルバメート3.85gを得た。
第C部
実施例10の第C部に記載の方法を使用して、tert−ブチル2−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチルカルバメート(3.85g、9.94mmol)を、ジクロロメタン中のmCPBA(65%純粋物質2.57g、14.9mmol)で処理して、薄いオレンジ色の固形物であるtert−ブチル2−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチルカルバメート4.01gを得た。
第D部
実施例4の第F部に記載の方法を使用して、tert−ブチル2−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチルカルバメート(4.01
g、9.94mmol)を、1,2−ジクロロエタン(85mL)中の水酸化アンモニウム(30%を17mL)及びp−塩化トルエンスルホニル(2.58g、10.9mmol)で処理した。この反応は4.5時間で完了した。実施例4の第F部に記載の精製方法を使用して、融点が136〜139℃の淡黄色の針状物質であるtert−ブチル2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチルカルバメート2.84gを得た。
Figure 2008530099
(実施例13)
N−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}メタンスルホンアミド
Figure 2008530099
第A部
エタノール(2.2Mを15mL)中の塩化水素の溶液を、エタノール(60mL)中のtert−ブチル2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチルカルバメート(2.57g、6.38mmol)の懸濁液に添加し、反応物を80℃で一晩加熱した。約10分後から沈殿物の形成が始まった。この溶媒を減圧下で除去し、結果得られた固形物をエタノール(25mL)中に懸濁させ、濾過によって単離し、エタノールで洗浄し、60℃の真空オーブンにて乾燥させ、淡黄色の固形物である7−(2−アミノエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩2.06gを得た。
第B部
窒素雰囲気下にて、クロロホルム(40mL)中の7−(2−アミノエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(0.64g、1.9mmol)及びトリエチルアミン(0.53mL、3.8mmol)の溶液に、塩化メタンスルホニル(0.20mL、2.5mmol)を滴下して添加し、反応物を1.25時間攪拌した。その後、実施例5の第B部に記載の作業手順を実行した。結果得られた淡黄色の固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜25% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、高真空で乾燥させて0.73gのオフホワイトの固形物を得た。この固形物を酢酸プロピル(35mL、熱濾過)から再結晶化し、その結晶を冷却した酢酸プロピルで洗浄して、60℃の真空オーブンにて一晩乾燥させて、融点が148〜151℃の淡黄色の針状物質であるN−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}メタンスルホンアミド0.48gを得た。
Figure 2008530099
(実施例14)
N,N”−Bis{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}尿素
Figure 2008530099
窒素雰囲気下にて、DMF中の7−(2−アミノエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(0.60g、2.0mmol)及びカルボニルジイミダゾール(150mg、0.95mmol)の懸濁液を、75℃で4時間加熱した。加熱により溶液が形成され、約30分後から沈殿物が形成され始めた。この反応混合物を、これより規模の小さい操作により得られた材料と合わせて、DMFを65℃の減圧下で除去した。残留物に水(50mL)を添加し、その結果得られた固形物を濾過によって単離し、水、メタノール(25mL)及びtert−ブチルメチルエーテル(25mL)で洗浄し、80℃の真空オーブンにて一晩乾燥させた。この固形物の一部(250mg)を温めたDMF(25mL)中に懸濁させ、濾過した。このDMFを65℃の減圧下で除去した。結果得られた固形物をクロロホルム(10mL)中に懸濁させ、濾過によって単離し、クロロホルムで洗浄し、60℃の真空オーブンにて乾燥させ、融点が213〜216℃の淡黄色の固形物であるN,N”−Bis{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}尿素0.14mgを得た。
Figure 2008530099
(実施例15)
Bis{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}エーテル
Figure 2008530099
実施例1の第K部に記載の方法を使用して、75℃の代わりに70℃で反応を実行するという変更を加えて、DMF(10mL)中の4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール酢酸塩(実施例1の第J部に記載の方法に従って調製、1.17g、4.51mmol)を、炭酸セシウム(3.27g、10.0mmol)及び2−クロロエチルエーテル(288mg、2.01mmol)で処理した。実施例1の第K部に記載の精製方法を、クロマトグラフィーによる精製をクロロホルム中で0〜25% CMAでの溶出によって実施するという変更を加えて使用した。tert−ブチルメチルエーテルからの再結晶化の後、固形物(0.38g)を2−ブタノン(40mL、熱濾過)から再結晶化させ、その結晶を冷却した2−ブタノンで洗浄し、60℃の真空オーブンにて乾燥させ、融点が186〜189℃の淡黄色の針状物質であるBis{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}エーテル0.21gを得た。
Figure 2008530099
(実施例16)
7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 2008530099
第A部
実施例10の第B部に記載の方法を使用して、DMF(17mL)中の2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(1.10g、4.50mmol)を、炭酸セシウム(1.76g、5.40mmol)及びDMF(5mL)中の1−クロロ−2−(2−ヨードエトキシ)エタン(1.27g、5.40mmol)で処理した。この反応は2.75時間で完了した。実施例10の第B部に記載の精製方法を使用して、淡黄色の固形物である7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン1.18gを得た。
第B部
実施例10の第C部に記載の方法を使用して、7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(1.2g、3.4mmol)を、ジクロロメタン(30mL)中のmCPBA(65%純粋物質を1.36g、5.13mmol)で処理した。この反応は2.5時間で完了し、薄いオレンジ色の固形物である7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン1.03gを得た。
第C部
実施例1の第H部に記載の方法を使用して、ジクロロメタン(20mL)中の7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(1.03g、2.81mmol)を、トリクロロアセチルイソシアネート(0.40mL)で処理した後、メタノール(20mL)中のナトリウムメトキシド(25% w/wメタノール溶液を2mL)で処理した。ナトリウムメトキシドとの反応は45分以内に完了した。粗固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜20% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、高真空で乾燥させた後、淡黄色の固形物0.93gを得た。この固形物をtert−ブチルメチルエーテル(35mL、熱濾過)から再結晶化させ、結晶を冷却したtert−ブチルメチルエーテルで洗浄し、60℃の真空オーブンにて乾燥させ、融点が101〜103℃の淡黄色の固形物である7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン0.23gを得た。
Figure 2008530099
(実施例17〜55)
下表の試薬(1.1当量、0.11mmol)を、N,N−ジメチルアセタミド(DMA)(1mL)中の7−[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(実施例11の第A部に記載の通り調製、35mg、0.10mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(36μL、0.20mmol)の溶液が入った試験管に添加し、各試験管のキャップを閉め、室温で振盪機に4時間入れた。その後、各試験管に水2滴を添加し、真空遠心分離によって溶媒を除去した。化合物は、Waters FractionLynx自動精製システムを使用して、分取高速液体クロマトグラフィー(prep HPLC)で精製した。このprep HPLC分画を、Waters LC/TOF−MSを使用して解析し、適切な分画を遠心蒸発させ、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。Aが0.05%トリフルオロ酢酸/水であり、Bが0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルである場合、5〜95%Bからの溶出を非線形勾配として逆相prep HPLCを実施した。分画を質量選択triggeringで回収した。下表には、各実施例で使用した酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、イソチオシアネート又は塩化カルバモイル、その結果得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
(実施例17〜55)
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
(実施例56〜101)
DMA(1mL)中の7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(実施例16に記載の通り調製;37mg、0.10mmol)及び炭酸カリウム(55mg、0.40mmol)を入れた試験管に、下表のアミン(0.15mmol、1.5当量)を添加し、各試験管のキャップを閉め、70℃で16時間加熱した。液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)による解析では、実施例59及び74で出発材料の存在が示されたため、全ての反応物を85℃で更に6時間加熱した。その後各反応混合物を濾過し、濾過ケーキをDMA(0.250mL)で洗浄した。次に、真空遠心分離によって濾過物から溶媒を除去した。化合物は、実施例17〜55に記載の方法を使用して精製した。下表には、各試験管に添加したアミン、その結果得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
(実施例56〜101)
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
(実施例102)
7−[2−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 2008530099
窒素雰囲気下にて、3−塩化クロロプロパンスルホニル(0.30mL、2.4mmol)を、クロロホルム(50mL)中の、実施例13の第A部に記載の通り調製した7−(2−アミノエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(0.75g、2.2mmol)及びトリエチルアミン(0.68mL、4.9mmol)の溶液に滴下して添加し、この不均質反応物を室温で一晩攪拌した。HPLCによる解析で出発材料の存在が示されたため、トリエチルアミン(0.68mL、4.9mmol)を更に添加した。その結果得られた溶液を室温で2.5時間攪拌し、クロロホルム(100mL)で希釈し、水(50mL)及び塩水(50mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、オレンジ色の固形物を得た。この固形物をDMF(15mL)に溶解し、その溶液を窒素雰囲気下にて50℃に加熱した。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)(0.42mL、2.8mmol)を一度に添加し、反応物を50℃で2.75時間攪拌した。65℃の減圧下でDMFを除去し、残留物をクロロホルム(100mL)と水(100mL)に分配した。有機層を分離し、水(50mL)及び塩水(50mL)で順番に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗産物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜25% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸プロピル(25mLで0.35g)から再結晶化させた。この結晶を冷却した酢酸プロピルで洗浄し、60℃の真空オーブンにて一晩乾燥させ、融点が127〜130℃の淡黄色の固形物である7−[2−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン0.156gを得た。
Figure 2008530099
(実施例103)
N−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}アクリルアミド
Figure 2008530099
窒素雰囲気下にて、3−塩化クロロプロピオニル(0.28mL、2.9mmol)を、実施例13の第A部に記載の通りに調製した7−(2−アミノエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(0.90g、2.7mmol)及びトリエチルアミン(2.0mL、15mmol)のクロロホルム(50mL)溶液に滴下して添加し、この溶液を室温で3.5時間攪拌した。この中間体を単離し、DMFに溶解し、実施例102に記載のように、但し、DBUの入った反応液を5.25時間加熱するという変更を加えて、DBU(0.50mL、3.3mmol)で処理した。実施例102に記載のこの作業手順の後、粗産物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜28% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製し、アセトニトリル(50mLで0.67g)から再結晶化させた。この結晶を冷却したアセトニトリルで洗浄し、60℃の真空オーブンにて一晩乾燥させ、融点が200〜202℃の淡黄色の固形物であるN−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}アクリルアミド0.426gを得た。
Figure 2008530099
(実施例104)
N−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}ピロリジン−2−オン
Figure 2008530099
窒素雰囲気下にて、4−塩化クロロブチリル(0.30mL、2.6mmol)を、実施例13の第A部に記載の通りに調製した7−(2−アミノエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(0.81g、2.4mmol)及びトリエチルアミン(1.8mL、13mmol)のクロロホルム(50mL)溶液に滴下して添加し、この溶液を室温で2.5時間攪拌した。実施例102に記載の手順を使用して、この中間体をオレンジ色の固形物として単離した。このオレンジ色の固形物のDMF(15mL)中の溶液を、あらかじめ0℃に冷却しておいたDMF(5mL)中の水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液を120mg、3.0mmol)の混合物に緩徐に添加した。その結果得られた混合物を0℃で15分間攪拌し、室温に温め、一晩攪拌した。65℃の減圧下でDMFを除去し、残留物をクロロホルム(100mL)と水(100mL)に分配した。有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この粗産物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜25% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製した後、アセトニトリル(25mLで0.37g)から再結晶化させた。この結晶を冷却したアセトニトリルで洗浄し、60℃の真空オーブンにて乾燥させ、融点が163〜166℃の淡黄色の固形物であるN−{2−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]エチル}ピロリジン−2−オン290mgを得た。
Figure 2008530099
(実施例105)
2−[(4−アミノ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]−1−チエン−3−イルエタノン
Figure 2008530099
第A部
Parr容器に、7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−7−オール(50.0g、169mmol)、無水DMF(500mL)及び炭素上5%白金(5.0g)を入れた。この容器をParr装置に設置し、真空にし、水素ガス(約45psi、3.1×105Pa)をチャージした。この反応混合物を一晩振盪し、濾過して触媒を除去した。その結果得られた濃い色の溶液に、濃縮塩酸水溶液(12N溶液を14mL)を添加した。沈殿物が生成され、この反応混合物を週末にかけて攪拌した。固形物を真空濾過によって回収し、ジエチルエーテル(100mL)で洗浄し、一晩風乾して、3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−オール塩酸塩44gを得た。
第B部
3−アミノ−7−ベンジルオキシキノリン−4−オール塩酸塩(40.4g、133mmol)及びトリエチルアミン(33.8g、334mmol)のジクロロメタン(1000mL)中の室温の攪拌溶液に、塩化プロピオニル(13.6g、147mmol)を緩徐に添加した。この反応物を6時間攪拌した後、水(250mL)を添加した。有機層を分離し、濃縮して、薄い黄褐色の結晶様固形物であるN−(7−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシキノリン−3−イル)プロピオンアミド41.5gを得た。MS(ACPI)m/z323(M+H)
第C部
第B部で得られた材料のピリジン(500mL)中の攪拌懸濁液に、五硫化リン(28.6g、64.4mmol)を添加した。この反応混合物を加熱して還流し、均質な濃いオレンジ色にした。この反応物を一晩還流加熱した後、室温に冷却した。炭酸ナトリウム水溶液(10% w/wを50mL)を緩徐に添加した。その結果得られた混合物を水(200mL)とジクロロメタン(700mL)に分配した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。得られた有機分画を合わせ、減圧下で濃縮した。その結果得られた黄褐色の固形物を、沸騰したヘプタン(3×400mL)で処理し、濾過した。このヘプタン濾過物を合わせ、濃縮して、薄い黄色の結晶様の固形物である7−ベンジルオキシ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン15gを得た。MS(ACPI)m/z=321(M+H)
第D部
クロロホルム(150mL)中の7−ベンジルオキシ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(15.0g、46.8mmol)の攪拌溶液に、mCPBA(50%純粋物質を16.15g、47mmol)を少量ずつ緩徐に添加した。この反応物を室温で一晩攪拌し、10%炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して、淡黄褐色の固形物である7−ベンジルオキシ−2−エチル−5−オキシド[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン15.4gを得た。MS(ACPI)m/z=337(M+H)
第E部
室温のジクロロメタン(200mL)中の7−ベンジルオキシ−2−エチル−5−オキシド[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン(15.0g、44.6mmol)の薄いオレンジ色の溶液を激しく攪拌しながら、トリクロロアセチルイソシアネート(5.6mL、46.8mmol)を緩徐に添加した。この溶液を室温で18時間維持し、その後、濃縮水酸化アンモニウム溶液(60mL)を添加した。オフホワイトの沈殿物が生成され、これを真空濾過で回収した。アセトニトリルからの再結晶化により、融点が208〜209℃の白色の結晶様固形物である7−ベンジルオキシ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン11.3gを得た。
MS(ACPI)m/z=336.1(M+H);C1917OSについての分析値;C,68.03;H,5.11;N,12.53.実測値:C,67.45;H,4.83;N,12.41
第F部
酢酸中の臭化水素(45% w/wを40mL)を7−ベンジルオキシ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(11.3g、33.7mmol)に添加し、その結果得られた溶液を65℃で2時間加熱し、その後氷浴で冷却した。水酸化ナトリウム水溶液(50% w/w溶液)を緩徐に添加して、pHを7に調節すると、薄い黄緑色の固形物が生成された。この固形物を濾過によって単離し、風乾して、4−アミノ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール8.4gを得た。MS(ACPI)m/z246.0(M+H)
第G部
4−アミノ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(245mg、1.0mmol)、炭酸セシウム(1.3g、4.0mmol)及びDMF(20mL)の混合物を75℃で10分間攪拌した。2−ブロモ−1−(3−チエニル)−1−エタノン(225mg、1.1mmol)を何度かに分けて30分かけて添加した。この反応混合物を2時間攪拌し、冷却し、水(250mL)で希釈した。沈殿物が生成された。この混合物を1時間攪拌し、固形物を濾過によって単離した。この単離された固形物を水で洗い流し、乾燥させて褐色の粉末を得た。この物質をジクロロメタンに溶解させ、HORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で700mLを超える0〜20% CMAで溶出した後、クロロホルム中で200mLの20% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製した。その結果得られた固形物をアセトニトリルから再結晶化させ、融点が202.0〜203.0℃のオフホワイトの固形物である2−[(4−アミノ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]−1−チエン−3−イルエタノン115mgを得た。
MS(ESI)m/z370(M+H)
1815についての分析値;C,58.52;H,4.09;N,11.37.実測値:C,58.44;H,3.91;N,11.32
(実施例106)
7−{3−[(4−アミノ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロポキシ}−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 2008530099
第A部
4−アミノ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(1.00g、4.08mmol)、炭酸セシウム(5.30g、16.3mmol)及びDMF(40mL)の混合物を50℃で10分間攪拌した。DMF(1.1mL)中の1−ブロモ−3−クロロプロパン(705mg、4.48mmol)の溶液を7分毎に小分け(0.05mL)にして添加した。2時間後、この反応混合物を水(225mL)に注ぎ入れた。この混合物を30分間攪拌し、その後濾過した。単離された固形物を乾燥させ、褐色の固形物である7−(3−クロロプロポキシ)−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン785mgを得た。
第B部
DMF(20mL)中の7−(3−クロロプロポキシ)−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(684mg、2.12mmol)の溶液を110℃に加熱した。アジ化ナトリウム(151mg、2.33mol)を一気に添加した。1時間後、この反応混合物を水(100mL)に注ぎ入れた。この混合物をクロロホルム(3×100mL)で抽出した。抽出物を合わせ、減圧下で濃縮した。この残留物をクロロホルムに溶解し、HORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で700mLを超える0〜20% CMAで溶出した後、クロロホルム中で600mLの20% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製した。カラム分画から単離された主要な産物は、7−(3−アジドプロポキシ)−2−エチルチアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(400mg)であった。カラムから単離された二番目の産物を、少量のメタノールを含む熱いアセトニトリルで倍散し、この混合物を室温に冷却した。その結果得られた固形物を濾過によって単離し、融点が242.0〜243.0℃のオフホワイトの固形物である7−{3−[(4−アミノ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロポキシ}−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン75mgを得た。
MS(ACPI)m/z531(M+H)
2726についての分析値;C,61.11;H,4.94;N,15.84.実測値:C,60.90;H,4.72;N,15.71
(実施例107)
3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロパン−1−オール
Figure 2008530099
4−アミノ−2−エチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール酢酸塩(実施例1の第A部からJを参照されたい)(0.640g、2.01mmol)、炭酸セシウム(2.6g、8.0mmol)及びDMF(20mL)の混合物を75℃で10分間攪拌した。DMF(10mL)中の1−ブロモ−3−クロロプロパン(0.350g、2.21mmol)の溶液を30分かけて滴下しながら添加した。この反応物を75℃で3時間攪拌し、室温に冷却し、脱イオン水(200mL)に注ぎ入れた。塩水(25mL)を添加すると、沈殿物が生成された。その結果得られた混合物を1時間攪拌し、濾過によって固形物を回収した。この固形物を炭酸カリウムとメタノールの混合物中で一晩攪拌し、その後、この混合物を0.2ミクロンのTEFLONフィルターで濾過した。濾過中にクロロホルムを添加した。この濾過物を減圧下で濃縮し、残留物をクロロホルムと水に分配した。有機分画を減圧下で濃縮し、残留物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で900mLを超える0〜20% CMAで溶出した後、クロロホルム中で500mLの20% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製した。その結果得られた固形物(400mg)をアセトニトリルから再結晶化させ、融点が157.0〜160.0℃のオフホワイトの固形物である3−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]プロパン−1−オール100mgを得た。
MS(ACPI)m/z318(M+H)
1619Sについての分析値;C,60.55;H,6.03;N,13.24.実測値:C,60.32;H,5.97;N,13.33
(実施例108〜127)
第A部
4−ヒドロキシピペリジン(10.00g、98.86mmol)、トリエチルアミン(27.55mL、197.7mmol)及びジクロロメタン(100mL)の溶液を、窒素雰囲気下にて約0℃に冷却した。ジ−tert−ブチルジカーボネート(23.73g、108.7mmol)を5分かけて添加した。この反応物を緩徐に室温に温め、一晩攪拌した後、激しく攪拌しながら冷却した(0℃)酢酸溶液(水に対して15% w/wを50mL)に緩徐に添加した。有機層を分離し、15% w/w酢酸水溶液(50mL)及び重炭酸ナトリウム飽和水溶液(3×33mL)で順番に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、オフホワイトの固形物へ緩徐に固形化する金色の油であるtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得た。
第B部
ジイソプロピルジアゾジカルボキシレートの溶液(4.63mL、23.5mmol)を、0℃のテトラヒドロフラン(150mL)中の2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−オール(実施例4の第A部からCに記載の通り調製、5.00g、20.5mmol)、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(4.74g、23.5mmol)及びトリフェニルホスフィン(6.16g、23.5mmol)の溶液に、2分かけて滴下しながら添加した。その結果得られた溶液を室温に温め、15時間攪拌した。沈殿物が認められ、濾過によって取り出した。この濾過物を減圧下で濃縮した。この粗産物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で5% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製した。その結果得られた油を、沸騰したtert−ブチルメチルエーテルで処理し、沈殿物を生成した。この沈殿物を濾過によって取り出し、この濾過物を減圧下で濃縮した。この残留物をメタノールから再結晶化させ、白色の固形物であるtert−ブチル4−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート 3.76gを得た。この母液を減圧下で濃縮し、若干量の酸化トリフェニルホスフィンを含有する産物6.24gを更に得た。
第C部
mCPBA(70%純粋物質を1.97g、11mmol)を、tert−ブチル4−[(2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート(3.76g、8.79mmol)の溶液に添加し、この反応物を室温で1.5時間攪拌した。LC/MSによる解析で出発材料の存在が示されたため、mCPBA(250mg)を更に添加した。この反応物を室温で更に1.5時間攪拌し、クロロホルム(20mL)で希釈し、炭酸ナトリウム水溶液(10% w/wを20mL)、水(20mL)及び塩水(20mL)で順番に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、淡黄色の固形物であるtert−ブチル4−[(5−オキシド−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートを得た。
第D部
第C部で得られた物質の1,2−ジクロロエタン(60mL)中の溶液を圧力容器中で65℃に加熱した。水酸化アンモニウム水溶液(30% w/wを20mL)及びp−塩化トルエンスルホニル(1.76g、9.23mmol)を迅速に添加し、容器を封印して70℃で15時間加熱し、室温に冷却した。有機層を分離し、炭酸ナトリウム水溶液(10% w/wを20mL)及び水(20mL)で順番に洗浄した。水性分画を合わせ、クロロホルム(20mL)で抽出した。有機分画を合わせて、塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗産物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜10% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製して、黄色の固形物であるtert−ブチル4−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート2.07gを得た。
第E部
塩化水素溶液(エタノール中の3.0Mを8mL)を、エタノール(16mL)中のtert−ブチル4−[(4−アミノ−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)オキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート(2.07g、4.68mmol)の溶液に添加し、その結果得られた溶液を100℃で30分間加熱した。沈殿物が生成され、この混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(25mL)で希釈した。この沈殿物を濾過によって回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で一晩乾燥させた。この固形物を少量の水で懸濁させ、この懸濁液を約0℃に冷却し、50% w/wの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを約10に調節した。黄色の沈殿物が生成され、濾過によって回収し、水で洗浄し、真空下で一晩かけて乾燥させた。この固形物をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、クロロホルム中で0〜15% CMAで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーで精製した後、アセトニトリルから再結晶化させた。この結晶を乾燥させ、黄色の結晶である7−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得た。
Figure 2008530099
第F部
DMA(1mL)中の7−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(34mg、0.10mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(35μL、0.20mmol)の溶液を入れた試験管に、下表の試薬(1.1当量、0.11mmol)を添加し、各試験管のキャップを閉め、一晩渦動した。各試験管に水(100μL)を添加し、真空遠心分離によって溶媒を除去した。化合物は、実施例17〜55に記載の方法に従って、prep HPLCにより精製した。下表には、各実施例で使用した酸塩化物、塩化スルホニル又はイソシアネート、その結果得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
(実施例108〜127)
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
(実施例128〜148)
DMA(1mL)中の、実施例13の第A部に記載の通り調製した7−(2−アミノエトキシ)−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(33.3mg、0.10mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(85μL、0.49mmol)の溶液を入れた試験管に、下表の試薬(1.1当量、0.11mmol)を添加し、各試験管のキャップを閉め、一晩渦動した。各試験管に水(2滴)を添加し、真空遠心分離によって溶媒を除去した。化合物は、実施例17〜55に記載の方法に従って、prep HPLCにより精製した。下表には、各実施例で使用した酸塩化物、塩化スルホニル又はイソシアネート、その結果得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
(実施例128〜148)
Figure 2008530099
Figure 2008530099
Figure 2008530099
(実施例149〜189)
DMA(1mL)中の7−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]−2−プロピル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(実施例16に記載の通り調製;40.3mg、0.11mmol)及び炭酸カリウム(55mg、0.40mmol)を入れた試験管に、下表のフェノール(0.165mmol、1.5当量)を添加し、各試験管のキャップを閉め、85℃で一晩加熱した。その後各反応混合物を濾過し、濾過ケーキをDMA(0.200mL)で洗浄した。次に、真空遠心分離によって濾過物から溶媒を除去した。化合物は、実施例17〜55に記載の方法を使用して精製した。下表には、各試験管に添加したフェノール、その結果得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
(実施例149〜189)
Figure 2008530099
Figure 2008530099
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Figure 2008530099
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Figure 2008530099
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(代表的な化合物)
上の実施例に記載したものも幾つか含め、特定の代表的な化合物は、以下の化学式(IId)、並びに以下のZ、R3d及びR置換基を有する。このうち、表の各行は化学式IIdに合致し、本発明の特異的な実施形態を代表する。
Figure 2008530099
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Figure 2008530099
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上の実施例に記載したものも幾つか含め、特定の代表的な化合物は、以下の化学式(IIe)、並びに以下のZ、R3e及びR置換基を有する。このうち、表の各行は化学式IIeに合致し、本発明の特異的な実施形態を代表する。
Figure 2008530099
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本発明の化合物は、下記の方法の一つを使用して試験した場合、ヒトの細胞においてインターフェロンα及び/又は腫瘍壊死因子αの産生を誘導することによって、サイトカインの生合成を調節することが明らかとなっている。
(ヒト細胞におけるサイトカインの誘導)
in vitroヒト血球細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。Testerman, et. al., Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−27609, Journal of Leukocyte Biology, 58, 365−372 (September, 1995)に記載の通り、活性は、培地に分泌されたインターフェロン(α)及び腫瘍壊死因子(α)(IFN−α及びTNF−α)の測定値に基づく。
(培養用血球細胞の調製)
健常なヒトドナーの全血を、静脈穿刺によりEDTAの入ったバキュテナー管又はシリンジに採取する。そして、HISTPAQUE−1077(Sigma[米国ミズーリ州セントルイス])又はFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences[米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ])を使用して、密度勾配遠心分離法により全血から末梢血単核球(PBMC)を分離する。血液はDulbeccoのリン酸緩衝生食水(DPBS)又はHankの平衡塩類溶液(HBSS)で1:1に希釈する。或いは、密度勾配培地を入れたAccuspin(Sigma)又はLeucoSep(Greiner Bio−One, Inc.[米国フロリダ州ロングウッド])遠心分離フリット管に全血を入れる。PBMC層を回収したら、DPBS又はHBSSで2回洗浄し、4×10細胞/mLでRPMI完全培地中に再懸濁させる。このPBMC懸濁液を、同量の試験化合物を含有するRPMI完全培地を入れた96ウエル平底滅菌組織培養プレートに添加する。
(化合物の調製)
化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解する。DMSOの濃度は、培養ウエルに添加する場合、1%の最終濃度を超えないようにする。化合物は一般的に、30〜0.014μMの濃度で試験する。対照群には、細胞試料+培地のみ、細胞試料+DMSOのみ(化合物なし)、及び細胞試料+基準化合物の組み合わせが含まれる。
(インキュベーション)
試験化合物の溶液60μMを、RPMI完全培地を含有する最初のウエルに添加し、各ウエルにて連続して3倍に希釈する。次に、同量のPBMC懸濁液をウエルに添加し、試験化合物の濃度を所期の濃度にする(通常は30〜0.014μM)。PBMC懸濁液の最終濃度は、2×10細胞/mLとする。プレートを滅菌プラスチック蓋で閉じ、ゆっくりと混合した後、5%二酸化炭素雰囲気下にて37℃で18〜24時間インキュベートする。
(分離)
インキュベーションの後、プレートを4℃、1000rpm(約200×g)で10分間遠心分離する。そして細胞を含まない培養液の上澄みを除去し、滅菌プロピレン管に移す。試料は解析するまで−30〜−70℃で維持する。試料は、ELISAでIFN−αを、Igen/BioVerisアッセイでTNF−αを解析する。
(インターフェロン(α)及び腫瘍壊死因子(α)の解析)
IFN−αの濃度を、PBL Biomedical Laboratories(米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ)のヒトマルチサブタイプ比色分析サンドイッチELISA(カタログ番号41105)で測定する。結果はpg/mLで示す。
TNF−αの濃度を、ORIGEN Mシリーズイムノアッセイで測定し、BioVeris Corporation(元IGEN International(米国メリーランド州ゲーサーズバーグ))のIGEN M−8アナライザーで読み取る。このイムノアッセイは、Biosource International(米国カリフォルニア州カマリロ)のヒトTNF−αキャプチャー及び検出抗体ペア(カタログ番号AHC3419及びAHC3712)を使用する。結果はpg/mLで示す。
(アッセイデータ及び解析)
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(X軸)に対するTNF−α及びIFN−αの濃度値(Y軸)からなる。
データの解析には2つの手順がある。まず、平均DMSO(DMSO対照ウエル)又は実験バックグラウンド(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた値を各読み取り値から減ずる。バックグラウンド減算でマイナスの値が出た場合、読み取り値は「*」と報告し、はっきり検出できずという注記を入れる。その後の計算及び統計において、「*」はゼロとして扱う。次に、バックグラウンド値を減算した値の全てに単一の調整比を乗じて、実験間の変動値を減ずる。この調整比は、過去の61件の実験測定値(未調整読み取り値)を基に基準化合物の予想面積で除した、新しい実験における基準化合物の面積である。これにより、用量反応曲線の形状を変化させることなく、新しいデータの読み取り値の尺度化(Y軸)が行われる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり、予想面積は過去61件の実験から得る平均用量値の合計である。
バックグラウンド減算を行い、基準調整した結果に基づいて、任意の実験及び化合物の最少有効濃度を算出する。最少有効濃度(μモル)は、試験するサイトカインの固定濃度(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた反応を誘導する試験化合物の最低濃度である。最大反応は、用量反応で生成されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
ヒト細胞におけるサイトカイン誘導
(ハイスループットスクリーニング)
上記のヒト細胞におけるサイトカイン誘導の試験方法を、ハイスループットスクリーニングでは以下のように改変した。
(培養用血球系細胞の調製)
健常なヒトドナーの全血を、静脈穿刺によりEDTAの入ったバキュテナー管又はシリンジに採取する。そして、HISTPAQUE−1077(Sigma[米国ミズーリ州セントルイス])又はFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences[米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ])を使用して、密度勾配遠心分離法により全血から末梢血単核球(PBMC)を分離する。そして、密度勾配培地を入れたAccuspin(Sigma)又はLeucoSep(Greiner Bio−One, Inc.[米国フロリダ州ロングウッド])遠心分離フリット管に全血を入れる。PBMC層を回収したら、DPBS又はHBSSで2回洗浄し、4×10細胞/mLでRPMI完全培地中に再懸濁させる(最終細胞密度の2倍)。このPBMC懸濁液を、96ウエル平底滅菌組織培養プレートに添加する。
(化合物の調製)
化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解する。化合物は一般的に、30〜0.014μMの濃度で試験する。対照群には、細胞試料+培地のみ、細胞試料+DMSOのみ(化合物なし)、及び細胞試料+基準化合物2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)の組み合わせが含まれ、各プレートに置かれる。試験化合物の溶液7.5mMをプレートの最初のウエルに添加し、DMSOの続く7つの濃度については、連続して3倍に希釈をしたものを添加する。次に、PRMI完全培地をこの試験化合物の希釈液に添加して、最終化合物濃度を、最終試験濃度の2倍(60〜0.028μM)にする。
(インキュベーション)
続いて、化合物の溶液を、RPMI完全培地を入れたウエルに添加し、試験化合物の濃度を所期の濃度に(通常は30〜0.014μM)、DMSO濃度を0.4%にする。PBMC懸濁液の最終濃度は、2×10細胞/mLとする。プレートを滅菌プラスチック蓋で閉じ、ゆっくりと混合した後、5%二酸化炭素雰囲気下にて37℃で18〜24時間インキュベートする。
(分離)
インキュベーションの後、プレートを4℃、1000rpm(約200×g)で10分間遠心分離する。4−plex Human Panel MSD MULTI−SPOT 96ウエルプレートを、MesoScale Discovery, Inc.(MSD[米国メリーランド州ゲーサーズバーグ])の適切な捕捉抗体でプレコーティングする。細胞を含まない培養液の上澄みを除去し、MSDプレートに移す。通常は新鮮な試料を試験するが、解析するまで−30〜−70℃で維持される場合もある。
(インターフェロン−α及び腫瘍壊死因子−αの解析)
MSD MULTI−SPOTプレートの各ウエルには、あらかじめ特異的スポットをプレコーティングしたヒトTNF−α及びヒトIFN−αの捕捉抗体が含まれる。各ウエルは以下の4つのスポットを含む:即ち、ヒトTNF−α捕捉抗体(MSD)スポット1ヵ所、ヒトIFN−α捕捉抗体(PBL Biomedical Laboratories[米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ])スポット1ヵ所、不活性ウシ血清アルブミンスポット2ヵ所。ヒトTNF−α捕捉及び検出抗体のペアは、MesoScale Discoveryのものである。ヒトIFN−αマルチサブタイプ抗体(PBL Biomedical Laboratories)は、IFN−αF(IFNA21)を除く全てのIFN−αサブタイプを捕捉する。標準品は、遺伝子組換えヒトTNF−α(R&D Systems[米国ミネソタ州ミネアポリス])及びIFN−α(PBL Biomedical Laboratories)からなる。各MSDプレートに試料及び個別の標準品を解析時に添加する。2つのヒトIFN−α検出抗体(カタログ番号21112及び21100、PBL)を互いに2:1(重量比)の比率で使用し、IFN−αの濃度を測定する。サイトカイン特異的検出抗体をSULFO−TAG試薬(MSD)で標識する。SULFO−TAGで標識した検出抗体をウエルに添加した後、各ウエルの電子化学発光レベルを、MSDのSECTOR HTS READERを使用して読み取る。結果は、既知のサイトカイン標準値から算出してpg/mLで示す。
(アッセイデータ及び解析)
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物の濃度(X軸)に対するTNF−α及びIFN−αの濃度値(Y軸)からなる。
プレート方式での尺度化は、同じ実験で生じるプレート間の変動を低減することを目的として、任意の実験内で実施する。まず、平均DMSO(DMSO対照ウエル)又は実験バックグラウンド(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた値を各読み取り値から減ずる。バックグラウンド減算でマイナス値が出た場合はゼロに設定する。任意の実験内の各プレートは、対照の役割を果たす基準化合物を有する。この対照を使用して、アッセイ中の全プレートの予想平均曲線下面積を算出する。プレート方式の尺度化因子を、実験全体の予想平均面積に対する特定のプレート上の基準化合物の面積の比率としてプレート毎に算出する。次に、各プレートのデータに、全プレートのプレート方式尺度化因子を乗じる。(IFN−αとTNF−αの何れのサイトカインについても)尺度化因子が0.5〜2.0であるプレートのデータのみを報告する。上記の範囲外の尺度化因子を有するプレートのデータについては、尺度化因子が上記の範囲内になるまで再試験を行う。上記の方法により、曲線の形状を変化させることなくY値の尺度化が行われる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり;平均予想面積は、任意の実験の一環である全プレートの平均面積である。
又、二回目の尺度化を実施して、実験間の変動を低減する場合もある(複数の実験にまたがる場合)。バックグラウンド減算を行った全ての値に単一の調整比を乗じて、実験間の変動を減ずる。この調整比は、過去の実験測定値(未調整読み取り値)の平均を基に基準化合物の予想面積で除した、新しい実験における基準化合物の面積である。これにより、用量反応曲線の形状を変化させることなく、新しいデータの読み取り値の尺度化(Y軸)が行われる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり、予想面積は過去の実験測定値の平均から得る平均用量値の合計である。
バックグラウンド減算を行い、基準調整した結果に基づいて、任意の実験及び化合物の最少有効濃度を算出する。最少有効濃度(μモル)は、試験するサイトカインの固定濃度(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた反応を誘導する試験化合物の最低濃度である。最大反応は、用量反応で生成されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
本特許の全ての開示内容、本特許の文書、及び本明細書で言及する文献は、それぞれが個別に組み入れられているかのように、全体が参考として組み入れられている。本発明の適用範囲及び趣旨を逸脱することなく本発明に加えられる種々の改変及び変更は、当業者に明らかなはずである。本発明は、本明細書に記載の例示的実施形態及び実施例によって不当に制限されるものとして意図されず、このような実施例及び実施形態は単なる例として示すだけのものであり、本発明の適用範囲は、本明細書の以下に定める請求項によってのみ制限されるものとして意図されることが理解されるはずである。

Claims (41)

  1. 化学式Iの化合物であって:
    Figure 2008530099
    式中:
    及びRは一緒になって縮合ベンゼン環又は縮合ピリジン環を形成し、ここで、ベンゼン環又はピリジン環は、1つの−O−R基で置換されるか、又は1つの−O−R基及び1つのR基で置換され;
    は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−Y−X−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−Het’−R、及び
    −Z−Het’−Y−R
    からなる群から選択され;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    R”は水素又は非妨害置換基であり;
    Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Yは:
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −O−N(R)−Q−、
    −O−N=C(R)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
    Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
    は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CHからなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
    が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
    が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
    Figure 2008530099
    (式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
    Figure 2008530099
    である場合;又は
    が−Z−Rであり、R
    Figure 2008530099
    (式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
    Figure 2008530099
    である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
    YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
    YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  2. R”はRであり;ここで、Rは、−R、−X−R、−X−Y’−R、及び−X−R’からなる群から選択され;式中、
    Y’は:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    ’は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物又は塩。
  3. 化学式VIIの化合物であって:
    Figure 2008530099
    式中:
    及びRは一緒になって縮合ベンゼン環又は縮合ピリジン環を形成し、ここで、ベンゼン環又はピリジン環は、1つの−O−R基で置換されるか、又は1つの−O−R基及び1つのR基で置換され;
    は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−Y−X−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−Het’−R、及び
    −Z−Het’−Y−R
    からなる群から選択され;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    Gは:
    −C(O)−R’、
    α−アミノアシル、
    α−アミノアシル−α−アミノアシル、
    −C(O)−O−R’、
    −C(O)−N(R’’’)R’、
    −C(=NY)−R’、
    −CH(OH)−C(O)−OY
    −CH(OC1−4アルキル)Y
    −CH、及び
    −CH(CH)Y
    からなる群から選択され;
    R’及びR’’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル及びベンジルからなる群から独立して選択され、それらは何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくても置換されてもよく、但し、R’’’が水素であってもよいことを条件とし;
    α−アミノアシルは、ラセミ、D−及びL−アミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸に由来するα−アミノアシル基であり;
    は、水素、C1−6アルキル及びベンジルからなる群から選択され;
    は、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;
    は、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択され;
    は:
    −R
    −X−R
    −X−Y’−R、及び
    −X−R
    からなる群から選択され;
    Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Yは:
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −O−N(R)−Q−、
    −O−N=C(R)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
    Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Y’は:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
    は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    ’は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CH−からなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
    が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
    が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
    Figure 2008530099
    (式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
    Figure 2008530099
    である場合;又は
    が−Z−Rであり、R
    Figure 2008530099
    (式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
    Figure 2008530099
    である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
    YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
    YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  4. 及びRは一緒になって縮合ベンゼン環を形成し、ここで、ベンゼン環が、1つの−O−R基で置換されるか、又は1つの−O−R基及び1つのR基で置換される、請求項1又は3に記載の化合物又は塩。
  5. 化学式IIの化合物であって:
    Figure 2008530099
    式中:
    は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−Y−X−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−Het’−R、及び
    −Z−Het’−Y−R
    からなる群から選択され;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    nは0又は1であり;
    は:
    −R
    −X−R
    −X−Y’−R、及び
    −X−R
    からなる群から選択され;
    Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Yは:
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −O−N(R)−Q−、
    −O−N=C(R)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
    Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Y’は:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
    は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    ’は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CH−からなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
    が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
    が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
    Figure 2008530099
    (式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
    Figure 2008530099
    である場合;又は
    が−Z−Rであり、R
    Figure 2008530099
    (式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
    Figure 2008530099
    である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
    YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
    YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  6. nが0である、請求項5に記載の化合物又は塩。
  7. が、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル及びヒドロキシアルキレニルからなる群から選択される、請求項2、3、5及び6又は請求項3に従属した請求項4の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  8. が、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、エトキシメチル、メトキシメチル及び2−メトキシエチルからなる群から選択される、請求項7に記載の化合物又は塩。
  9. が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rである、請求項1〜8の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  10. Yが−N(R)−Q−、
    Figure 2008530099
    、又は−C(O)−であって、式中、
    Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−及び−S(O)−N(R)−からなる群から選択され;
    は=O又は=Sからなる群から選択され;
    はC2−3アルキレンであり;
    は、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択され;
    10はC3−6アルキレンであり;
    は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、ここで、
    アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され;
    アリール、ヘテロアリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され;
    複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか又は置換される、請求項9に記載の化合物又は塩。
  11. Yが−N(R)−Q−又は
    Figure 2008530099
    であり、式中、
    Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−及び−C(R)−N(R)−からなる群から選択され;
    は=O又は=Sからなる群から選択され;
    はC2−3アルキレンであり;
    は、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択され;
    は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、ここで、
    アルキルはヒドロキシ、アルコキシ及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され;
    アリール及びアリールアルキレニルはアルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換され;
    複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか又は置換される、請求項9に記載の化合物又は塩。
  12. Yが−N(R)−Q−である、請求項1〜11の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  13. Qが−C(O)−である、請求項10〜12の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  14. Qが−S(O)−である、請求項10〜12の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  15. Qが−C(R)−N(R)−である、請求項10〜12の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  16. がC1−4アルキルであり、Rが水素である、請求項13〜15の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  17. が、メトキシで置換されないか又は置換されるフェニルであり、Rが水素である、請求項13〜15の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  18. Qが結合であり、Rが、1つ以上のアルキル基で置換されないか又は置換される複素環であり、RがC1−4アルキルである、請求項12に記載の化合物又は塩。
  19. が−Z−Y−Rであり、式中、Yは−O−であり、Rは、アルキル、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、ニトロ及びハロアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか又は置換されるフェニルであるか;又は
    が−Z−Y−X−Y−Rであり、式中、Yは−O−であり、Xはフェニレンであり、Y−Rが、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−アルキル、−S−アルキル、−NH−C(O)−アルキル、−C(O)−NH及び−S(O)−NHからなる群から選択される、請求項9に記載の化合物又は塩。
  20. が−Z−Rである、請求項1〜8の何れかに記載の化合物又は塩。
  21. が、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され、式中、Aは、−O−、−CH−又は−S(O)−であり;RはC2−4アルキレンであり、Rは水素又はC1−4アルキルであり;a及びbはそれぞれ独立して1、2又は3である、請求項1〜8又は請求項20の何れか1項に記載の化合物又は塩。

  22. Figure 2008530099
    であり、式中、RはC2−4アルキレンである、請求項1〜8又は請求項20の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  23. が、−Z−Het又は−Z−Het’−Rである、請求項1〜8の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  24. Het及びHet’がそれぞれ、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、1,4−オキサゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナ−3−イル及びピペラジニルの一価及び二価形態からなる群から選択され、そのそれぞれは、1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される、請求項1〜8又は請求項23の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  25. Het及びHet’がそれぞれ、ピロリジニル、ピペリジニル及びモルホリニルの一価及び二価形態からなる群から選択され、そのそれぞれは1つ以上の置換基で置換されないか又は置換される、請求項24に記載の化合物又は塩。
  26. Hetが、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル及びジアルキルアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換される、請求項1〜8の何れか1項又は請求項23〜25の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  27. が複素環である、請求項23〜25の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  28. が、−Z−Het’−Y−Rである、請求項1〜8の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  29. Het’が、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル及びピペラジニルの二価形態からなる群から選択される、請求項28に記載の化合物又は塩。
  30. −Y−Rが、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−H、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−NH−アルキル及び−NH−C(O)−アルキルからなる群から選択される、請求項28又は請求項29に記載の化合物又は塩。
  31. Zが、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されるアルキレンである、請求項1〜30の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  32. ZがC1−6アルキレン及び−CH−CH−O−CHCH−からなる群から選択される、請求項31に記載の化合物又は塩。
  33. Zが結合である、請求項1〜10の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  34. −O−Rが7位に位置する、請求項1〜33の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  35. 化学式Xの化合物であって:
    Figure 2008530099
    式中:
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    nは0又は1であり;
    は:
    −R
    −X−R
    −X−Y’−R、及び
    −X−R
    からなる群から選択され;
    Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Y’は:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
    ’は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  36. nが0であり、Rが、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル及びヒドロキシアルキレニルからなる群から選択される、請求項35に記載の化合物又は塩。
  37. 請求項1〜36の何れか1項に記載の化合物又は塩の治療有効量及び薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
  38. 請求項1〜36の何れか1項に記載の化合物若しくは塩又は請求項37に記載の薬学的組成物の有効量を動物に投与することからなる、該動物においてサイトカインの生合成を誘導する方法。
  39. 請求項1〜36の何れか1項に記載の化合物若しくは塩又は請求項37に記載の薬学的組成物の治療有効量を治療を必要とする動物に投与することからなる、該動物のウイルス性疾患を処置する方法。
  40. 請求項1〜36の何れか1項に記載の化合物若しくは塩又は請求項37に記載の薬学的組成物の治療有効量を治療を必要とする動物に投与することからなる、該動物の腫瘍性疾患を処置する方法。
  41. 化学式XIIの化合物であって:
    Figure 2008530099
    式中:
    は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−Y−X−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−Het’−R、及び
    −Z−Het’−Y−R
    からなる群から選択され;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    nは0又は1であり;
    は:
    −R
    −X−R
    −X−Y’−R、及び
    −X−R
    からなる群から選択され;
    Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Yは:
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −O−N(R)−Q−、
    −O−N=C(R)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよい複素環であり;
    Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよく、又は置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン又はヘテロシクリレンによって妨害されるか又は終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Y’は:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルへテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよく;
    は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    ’は:
    Figure 2008530099
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−及び−CH−からなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
    が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中でN以外の原子と結合している場合;
    が、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R又は−Z−Y−X−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−S(O)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−N(R)−、
    Figure 2008530099
    (式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
    Figure 2008530099
    である場合;又は
    が−Z−Rであり、R
    Figure 2008530099
    (式中Vは、−C(R)−又は−S(O)−である)、又は
    Figure 2008530099
    である場合には、Zが結合であってもよいことを条件とし;更に、
    YがRと結合し、Rが水素、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、1つ以上の置換基によって置換されなくてもよく、又は置換されてもよい場合;又は
    YがZ及びXと結合し、Xがアリーレン又はヘテロアリーレンである場合には、Yが−O−であってもよいことを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
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