JP2008530112A - 置換縮合[1,2]イミダゾ「4,5−c]環化合物および方法 - Google Patents

置換縮合[1,2]イミダゾ「4,5−c]環化合物および方法 Download PDF

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JP2008530112A
JP2008530112A JP2007555244A JP2007555244A JP2008530112A JP 2008530112 A JP2008530112 A JP 2008530112A JP 2007555244 A JP2007555244 A JP 2007555244A JP 2007555244 A JP2007555244 A JP 2007555244A JP 2008530112 A JP2008530112 A JP 2008530112A
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マイケル ジェイ. ライス,
ブリオン エー. メリル,
フィリップ ディー. ヘップナー,
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コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド
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    • C07D498/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains three hetero rings
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Abstract

動物において並びにウイルス性及び腫瘍性の疾患を含めた疾患の処置においてサイトカインの生合成を誘導するための、6、7、8又は9位に置換、例えば、置換アルコキシ置換基を有する、縮合[1,2]イミダゾ[4,5−c]環化合物、例えば、縮合[1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン及び縮合[1,2]イミダゾ[4,5−c]ナフチリジン、これらの化合物を含有する薬学的組成物、中間体、並びに免疫賦活剤としてこれらの化合物を製造する方法及び使用する方法を開示する。

Description

(関連出願の引用)
本出願は、米国仮特許出願第60/652281号(2005年2月11日出願)の優先権を主張し、この米国出願は、本明細書中で参考として援用される。
(背景)
特定の化合物は免疫反応調節剤(IRM)として有用であり、そのために種々の疾患の処置に有用であることが明らかとなっている。しかし、サイトカインの生合成又はその他の機序の誘導によって免疫反応を調節する能力を有する化合物は、依然として注目されており、必要とされている。
(要旨)
本発明は、動物におけるサイトカインの生合成を誘導するのに有用な新しい分類に属する化合物を提供する。このような化合物は、以下の化学式に基づくものであり:
Figure 2008530112
式中、R,R及びDは以下に定義する通りである。
化学式Iの化合物は、サイトカインの生合成を誘導し(例えば、少なくとも1つのサイトカインの合成を誘導する)、動物に投与された場合に免疫反応を別の方法で調節する能力を有することから、免疫反応調節剤として有用である。これにより、この化合物は、このような免疫反応の変化に対して感受性を有するウイルス性疾患及び腫瘍のような種々の病態の処置に有用とされる。
本発明は更に、化学式Iの化合物有効量のを含有する薬学的組成物、並びに化学式Iの化合物の有効量を動物に投与することによって、動物におけるサイトカインの生合成を誘導する、動物におけるウイルス感染又はウイルス性疾患を処置する及び/又は動物における腫瘍性疾患を処置する方法を提供する。
加えて、化学式Iの化合物を合成する方法、及びこれらの化合物の合成に有用な中間体も提供される。
本明細書で使用する冠詞「a」、「an」及び「the」、並びに「少なくとも1つ」及び「1つ以上」という表現は交換可能に使用される。
「含む」という用語及びその語尾変化形は、それらの用語が明細書及び請求項で使用される場合に、限定的な意味を有さない。
本発明の上記の要約は、本発明の全ての開示された実施形態又は全ての実施を説明するものとして意図されない。以下の説明では、説明的な実施形態をより具体的に例示する。説明中の幾つかの箇所では、列挙する実施例を介して目安が示されるが、これらの実施例は種々に組み合わせて使用することができる。各例において、言及する一覧は代表的な群として役割を果たすだけのものであり、排他的な一覧として解釈してはならない。
(発明の例示的実施形態の詳細な説明)
本発明は、以下の化学式I〜VIIの化合物:
Figure 2008530112
Figure 2008530112
並びに以下の化学式X〜XVの中間体:
Figure 2008530112
Figure 2008530112
(式中、R、R、R、R、n、G、及びDは以下に定義する通りである);
並びにそれらの薬学的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、化学式Iの化合物であって:
Figure 2008530112
式中:
及びRは一緒になって縮合ベンゼン環又は縮合ピリジン環を形成し、この場合、ベンゼン環又はピリジン環は、1つのR基で置換されるか、1つのR基及び1つのR基で置換され;
は、−O−R3−1又はR3−2であり;
3−1は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−HetAr、
−Z−Het’−R
−Z−HetAr’−R
−Z−Het’−Y−R、及び
−Z−HetAr’−Y−R
からなる群から選択され;
3−2は、
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは1〜3であり;
Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530112
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい複素環であり;
HetArは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリールであり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
HetAr’は、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリーレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンによって妨害されるか終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
Figure 2008530112
及び−C≡N
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル及びアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−O−、−S−、−S(O)−,−O−C(R)−、−OC(O)−O−、−N(R)−Q−、−O−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530112
(式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Rであり、Rが−C≡N、
Figure 2008530112
(式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
が−O−R3−1であり、R3−1が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中の窒素原子と結合している場合;又は
がR3−2であり、R3−2が−Z−Y−Rであり、R及びRが一緒になって縮合ベンゼン環を形成し、Y−Rがアルコキシである場合には、Zが結合以外であることを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、化学式IIの化合物であって:
Figure 2008530112
式中:
は−O−R3−1又はR3−2であり;
3−1は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−HetAr、
−Z−Het’−R
−Z−HetAr’−R
−Z−Het’−Y−R、及び
−Z−HetAr’−Y−R
からなる群から選択され;
3−2は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
nは0又は1であり;
Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3であり;
Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530112
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい複素環であり;
HetArは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリールであり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
HetAr’は、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリーレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンによって妨害されるか終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
Figure 2008530112
及び−C≡N
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル及びアリールアルキレニルからなる群から選択され;
は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
Qは、−C(R)、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−O−、−S−、−S(O)−,−O−C(R)−、−OC(O)−O−、−N(R)−Q−、−O−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530112
(式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Rであり、Rが−C≡N、
Figure 2008530112
(式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
が−O−R3−1であり、R3−1が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中の窒素原子と結合している場合;又は
がR3−2であり、R3−2が−Z−Y−Rであり、−Y−Rがアルコキシである場合には、Zが結合以外であることを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、化学式III、IV、V及びVIからなる群から選択される化合物であって:
Figure 2008530112
式中:
は−O−R3−1又はR3−2であり;
3−1は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−HetAr、
−Z−Het’−R
−Z−HetAr’−R
−Z−Het’−Y−R、及び
−Z−HetAr’−Y−R
からなる群から選択され;
3−2は:
−Z−Y−R
−Z−Y−X−Y−R
−Z−R
−Z−Het、
−Z−Het’−R、及び
−Z−Het’−Y−R
からなる群から選択され;
Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
nは0又は1であり;
Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3であり;
Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
Yは:
−O−、
−S(O)0−2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530112
からなる群から選択され;
Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい複素環であり;
HetArは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリールであり;
Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
HetAr’は、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリーレンであり;
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンによって妨害されるか終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
Figure 2008530112
及び−C≡N
からなる群から選択され;
は=O及び=Sからなる群から選択され;
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル及びアリールアルキレニルであり;
は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
Qは、−C(R)、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−O−、−S−、−S(O)−,−O−C(R)−、−OC(O)−O−、−N(R)−Q−、−O−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530112
(式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Rであり、Rが−C≡N、
Figure 2008530112
(式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
が−O−R3−2であり、R3−2が、−Z−Het、−Z−Het’−R又はZ−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中の窒素原子と結合している場合には、Zが結合以外であることを条件とする;
化合物を提供するか、或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、化学式VIIの(プロドラッグである)化合物であって:
Figure 2008530112
式中:
Gは:
−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’、
−C(O)−N(R”)R’、
−C(=NY)−R’、
−CH(OH)−C(O)−OY
−CH(OC1−4アルキル)Y
−CH、及び
−CH(CH)Y
からなる群から選択され;
R’及びR”は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル及びベンジルからなる群から独立して選択され、そのそれぞれはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C1−6アルキル,C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなれない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R”が水素であってもよいことを条件とし;
α−アミノアシルは、ラセミ、D−及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸由来のα−アミノアシルであり;
は、水素、C1−6アルキル及びベンジルからなる群から選択され;
は、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;
は、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択され;
、R及びDは、上記の化学式Iに定義される;
化合物を提供するか、或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
一実施形態において、本発明は、化学式Xの中間化合物であって:
Figure 2008530112
式中:
3aはベンジルオキシであり;
3aは7又は8位に位置し;
Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3である;
化合物を提供するか、或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、化学式XIの中間化合物であって:
Figure 2008530112
式中:
Brは7又は8位に位置し;
Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3である;
中間化合物を提供するか、或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、化学式XII及びXIIIからなる群から選択される中間化合物であって:
Figure 2008530112
式中:
3aはベンジルオキシであり;
3aは7又は8位に位置し;
Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3であり;
中間化合物を提供するか、或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、化学式XIV及びXVからなる群から選択される中間化合物であって:
Figure 2008530112
式中:
Brは7又は8位に位置し;
Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3である;
中間化合物を提供するか、或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
本明細書で使用される「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」という用語及び「アルク−」という接頭語は、直鎖及び分岐鎖基及びシクロアルキル及びシクロアルケニルのような環状基を含む。特に記載がない限り、これらの基は1〜20個の炭素原子を含み、アルケニルは2〜20個の炭素原子を、アルキニルは2〜20個の炭素原子を含む。幾つかの実施形態において、これらの基は合計10個以下の炭素原子、8個以下の炭素原子、6個以下の炭素原子又は4個以下の炭素原子を有する。環状基は単環式であってもよければ、多環式であってもよく、好ましくは3〜10環の炭素原子を有する。代表的な環状基には、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、シクロへキシル、アダマンチル、並びに置換及び未置換ボルニル、ノルボルニル及びノルボルネニルが含まれる。
特に指示がない限り、「アルキレン」、「アルケニレン」及び「アルキニレン」は、上に定義する「アルキル」、「アルケニル」及び「アルキニル」基の二価形態である。「アルキレニル」、「アルケニレニル」及び「アルキニレニル」基という用語は、「アルキレン」、「アルケニレン」及び「アルキニレン」がそれぞれ置換された場合に使用される。例えば、アリールアルキレニルは、アリール基が結合するアルキレン部分を含む。
「ハロアルキル」という用語は、過フッ素化基を含めた、1つ以上のハロゲン原子で置換されるアルキル基を含む。「ハロ−」という接頭語を含めたその他の基についても同じことが言える。好適なハロアルキル基の例には、クロロメチル、トリフルオロメチル等がある。
本明細書で使用される「アリール」という用語には、炭素環式の芳香環又は環系が含まれる。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニル及びインデニルが含まれる。
特に記載がない限り、「ヘテロ原子」という用語は、O、S又はN原子を指す。
「ヘテロアリール」という用語には、少なくとも1つの環ヘテロ原子(例えば、O、S、N)を含有する芳香環又は環系が含まれる。幾つかの実施形態において、「ヘテロアリール」という用語には、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、1〜4個のヘテロ原子、並びにヘテロ原子としてO、S及び/又はNを含有する環又は環系が含まれる。代表的なヘテロアリール基には、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル等が含まれる。
「複素環」という用語は、少なくとも1つの環へテロ原子(例えば、O、S、N)を含有する非芳香環又は環系が含まれ、上記のヘテロアリール基の完全飽和及び部分不飽和の誘導体全てが含まれる。幾つかの実施形態において、「複素環」という用語は、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、1〜4個のヘテロ原子並びにヘテロ原子としてO、S及びNを含有する環又は環系が含まれる。代表的な複素環基には、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル(アゼパニル)、1,4−オキサゼパニル、ホモピペラジニル(ジアゼパニル)、1,3−ジオキソラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナ−3−イル等が含まれる。
「複素環」という用語には、二環式及び三環式複素環系が含まれる。このような環系には、縮合及び/又は架橋環及びスピロ環が含まれる。縮合環には、飽和又は部分飽和環に加えて、例えばベンゼン環のような芳香環が含まれてもよい。スピロ環には、1個のスピロ原子により結合した2個の環及び2個のスピロ原子により結合した3個の環が含まれる。
「複素環」が窒素原子を含有する場合、複素環基の結合点は窒素原子である場合がある。
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」及び「ヘテロシクリレン」という用語は、上で定義した「アリール」、「ヘテロアリール」及び「複素環」基の二価形態である。「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」及び「ヘテロシクリレニル」という用語は、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」及び「ヘテロシクリレン」がそれぞれ置換された場合に使用される。例えば、アルキルアリーレニル基は、アルキル基が結合するアリーレン部分を含む。
本明細書に記載の何れかの化学式において、基(又は置換基又は可変基)が1回以上存在する場合、各基(又は置換基又は可変基)は、明示的に言及されていてもいなくても、独立して選択される。例えば、化学式−N(R)−C(R)−N(R)−の場合、各R基は独立して選択される。別の例において、2つのY基が存在する場合、各Y基は独立して選択される。更なる例において、1つ以上のY基が存在し、各Y基が1つ以上のR基を含有する場合、各Y基は独立して選択され、各R基は独立して選択される。
本発明は、異性体(例えば、ジアステレオマー及びエナンチオマー)、塩、溶媒化合物、多形体、プロドラッグ等を含めた、医薬的に許容される形態の何れかをとる本明細書に記載の化合物を含む。特に、化合物が光学活性を有する場合、本発明には具体的にその化合物のエナンチオマー並びにそのエナンチオマーのラセミ混合物のそれぞれが含まれる。「化合物」という用語には、明示的に言及されていてもいなくても、このような形態の何れか又は全てが含まれることが理解されるはずである(但し、「塩」は明示的に言及されることがある)。
「プロドラッグ」という用語は、上述の塩、溶媒化合物、多形体又は異性体形態の何れかを含めた、in vivoで変換されて免疫反応調節化合物を産生することができる化合物を意味する。プロドラッグそれ自体が、上述の塩、溶媒化合物、多形体又は異性体形態の何れかを含めた、免疫反応調節化合物である場合もある。変換は、種々の機序、例えば化学的(例えば、血中での加溶媒分解又は加水分解)又は酵素的な生体内変化を介して生じる場合がある。プロドラッグの使用に関する考察は、T. Higuchi and W. Stella, “Pro−drugs as Novel Delivery Systems,” Vol. 14 of the A.C.S. Symposium Series及びBioreversible Carriers in Drug Design, ed. Edward B. Roche, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987に記載されている。
本明細書に示す化合物の何れの場合も、その実施形態の何れかにおける以下の可変基(例えば、Z、X、Y、R、R、Q、G、n等)のそれぞれは、その実施形態に何れかにおけるその他の可変基の何れか1つ以上と組み合わせることができ、且つ本明細書に記載の化学式の何れか1つと結合することができるが、このことは当業者に理解されるはずである。その結果得られる可変基の組み合わせのそれぞれが、本発明の一実施形態である。
化学式I及びVIIの特定の実施形態の場合、R及びRは一緒になって縮合ベンゼン環を形成し、この場合、ベンゼン環は1つの−O−R基で置換されるか、1つの−O−R基及び1つのR基で置換される。これらの特定の実施形態において、縮合ベンゼン環は1つの−O−R基で置換される。
化学式I及びVIIの特定の実施形態の場合、R及びRは一緒になって縮合ピリジン環を形成し、この場合、ピリジン環は1つの−O−R基で置換されるか、1つの−O−R基及び1つのR基で置換される。これらの特定の実施形態において、縮合ピリジン環は1つの−O−R基で置換される。
特定の実施形態の場合、化学式III、IV、V及びVIからなる群から選択される化合物又はその医薬的に許容される塩は、以下の化学式IIIの化合物:
Figure 2008530112
又はその医薬的に許容される塩である。
特定の実施形態の場合、化学式II、III、IV、V及びVIの上記実施形態においてnは0である。
Rが存在する上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択される。
Rが存在する上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは臭素である。
上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは−O−R3−1又はR3−2であり;式中、R3−1は、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R、−Z−R、−Z−Het、−Z−HetAr、−Z−Het’−R、−Z−HetAr’−R、−Z−Het’−Y−R、及び−Z−HetAr’−Y−Rからなる群から選択され、R3−2は、−Z−Y−R、−Z−Y−X−Y−R、−Z−R、−Z−Het、−Z−Het’−R、及び−Z−Het’−Y−Rからなる群から選択される。
上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは、−O−Z−Y−R、−O−Z−Y−X−Y−R、−Z−Y−R、又は−Z−Y−X−Y−Rである。
上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Yは、−C(R)−、−C(R)−N(R)−、−N(R)−Q−、及び
Figure 2008530112
からなる群から選択され;式中、Qは、結合、−C(O)、−C(O)−O、−S(O)−、−C(R)−N(R)−からなる群から選択され;Rは=O又は=Sからなる群から選択され;Rは、水素、C1−4アルキル及びアルコキシアルキレニルからなる群から選択され;RはC2−3アルキレンから独立して選択され;Rは、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか置換され、この場合、アリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか置換され、この場合、複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか置換される。これらの特定の実施形態の場合、Yは−N(R)−Q−であり、式中Rは水素であり、Qは−S(O)−、−C(O)−又は−C(O)−NH−であり、RはC1−3アルキル又はピリジルである。これらの特定の実施形態の場合、Yは−NH−S(O)−であり、Rはメチルであるか;Yは−NH−C(O)−であり、Rは3−ピリジルであるか;Yは−NH−C(O)−NH−であり、Rはイソプロピルである。これらの特定の実施形態の場合、Yは−C(O)−であり、Rは複素環である。これらの特定の実施形態の場合、複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、チアゾリジニル、アジリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロイソキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、及びピペラジニルからなる群から選択される。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態において、Rは−Z−Y−Rである。これらの特定の実施形態の場合、Zは結合であり、Yは−O−である。これらの特定の実施形態の場合、Rは、ハロゲン、シアノ、C1−4アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されないか、置換されるアリールアルキレニルである。これらの特定の実施形態の場合、アリールアルキレニルはベンジル、1−フェニルエチル又は4−フェニルブチルである。これらの特定の実施形態の場合、アリールアルキレニルは、1つ以上のハロゲン基で置換されないか、置換されるベンジルである。これらの特定の実施形態の場合、ハロゲンはフルオロである。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態において、Rは−O−Z−Y−Rである。これらの特定の実施形態の場合、Zはアルキレンであり、Yは−O−、−C(O)−NH−、C(O)−O−、C(O)−、S(O)−又は−N(R)−Q−である。これらの特定の実施形態の場合、Rは、ハロゲン、アルキル、アリール又はアリールアルキレニルであり、この場合、アリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されないか、置換される。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは−Z−Y−X−Y−Rである。これらの特定の実施形態の場合、Zは結合である。これらの特定の実施形態の場合、Zと結合しているYは−O−である。これらの特定の実施形態の場合、Xはアルキレン−アリーレンである。これらの特定の実施形態の場合、Xはメチレン−フェニレンである。これらの特定の実施形態の場合、Rと結合しているYは−C(O)−O−である。これらの特定の実施形態の場合、RはC1−4アルキルである。或いは、これらの特定の実施形態の場合、Xはプロピレン−ピペリジン−1,4−ジイルである。これらの特定の実施形態の場合、Rと結合しているYは−C(O)−NH−である。これらの特定の実施形態の場合、Rは水素である。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態において、Rは、−O−Z−R又は−Z−Rである。これらの特定の実施形態の場合、Rは、
Figure 2008530112
からなる群から選択され、式中Aは、−O−、−S−、及び−SO−からなる群から選択され;RはC2−4アルキレンであり;Rは、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;a及びbはそれぞれ独立して1〜3の整数であるが;但し、R
Figure 2008530112
である場合には、Zが結合以外であることを条件とする。特定の実施形態の場合、Rは−O−Z−Rである。これらの特定の実施形態の場合、R
Figure 2008530112
である。これらの特定の実施形態の場合、Aは−O−であり、a及びbはそれぞれ2である。これらの特定の実施形態の場合、Zはアルキレンである。これらの特定の実施形態の場合、ZはC1−6アルキレンである。或いは、Rが−O−Z−Rであるこれらの特定の実施形態の場合、Zはアルキレンであり、Rは−C≡Nである。
特定の実施形態において、Rは−Z−Rであり、Rは−C≡Nである。これらの特定の実施形態において、Zは結合以外である。これらの特定の実施形態において、Rは−CH=CH−C≡Nである。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは、−O−Z−Het、−O−Z−Het’−R、−Z−Het又は−Z−Het’−Rである。これらの特定の実施形態の場合、Het及びHet’はそれぞれ、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ピロリジル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、1,4−オキサゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロイソキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3,2,2]ノナ−3−イル、及びピペラジニルの一価及び二価形態からなる群から選択されるが、これらはそれぞれ1つ以上の置換基で置換されないか、置換される。これらの特定の実施形態の場合、Het及びHet’はそれぞれ、ピロリジル、ピペリジニル、モルホリニル及びチオモルホリニルの一価及び二価形態からなる群から選択されるが、これらはそれぞれ1つ以上の置換基で置換されないか、置換される。これらの特定の実施形態の場合、Hetは、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル及びジアルキルアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換される。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは−O−Z−Hetである。これらの特定の実施形態の場合、Zは結合又はアルキレンであるが、但し、ZがHet中の窒素原子と結合している場合には、Zがアルキレンであることを条件とする。これらの特定の実施形態の場合、Hetは、アルキル又はオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により置換されないか、置換されるテトラヒドロフラニルである。これらの特定の実施形態の場合、ZはC1−6アルキレンである。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Rは、−O−Z−HetAr又は−O−Z−HetAr’−Rである。これらの特定の実施形態の場合、HetAr及びHet’Arはそれぞれ、ベンゾチアゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピロリル及びチアゾリルの一価及び二価形態からなる群から選択される。これらの特定の実施形態の場合、HetAr及びHet’Arはそれぞれ、チアゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル及びピリジニルの一価及び二価形態からなる群から選択される。これらの特定の実施形態の場合、Rは−O−Z−HetArである。これらの特定の実施形態の場合、Zはアルキレンである。これらの特定の実施形態の場合、ZはC1−6アルキレンである。これらの特定の実施形態の場合、HetArは、ピリジニル、ピロリル又はチアゾリルである。これらの特定の実施形態の場合、HetArは、ピロリル又はチアゾリルである。
特定の実施形態の場合、Rは−Z−Het’−Y−Rである。これらの特定の実施形態の場合、−Y−Rは、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−H、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−NH−アルキル及び−NH−C(O)−アルキルからなる群から選択される。
この定義を除外しない上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Zは、場合により1つ以上の−O−基で妨害されるアルキレンである。これらの特定の実施形態の場合、Zはアルキレンである。これらの特定の実施形態において、ZはC1−6アルキレンである。
が存在する上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態において、Rは7位に位置する。
特定の実施形態において、R3aはベンジルオキシである。
特定の実施形態において、R3aは7又は8位に位置する。
特定の実施形態において、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい。
特定の実施形態の場合、Rは、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか、置換され、アリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか、置換され、へテロサイクリルは、1つ以上のアルキル置換基で置換されないか、置換される。
特定の実施形態の場合、Rは複素環である。
特定の実施形態の場合、Rはヘテロアリール基である。
特定の実施形態の場合、Rは3−ピリジル基である。
特定の実施形態の場合、RはC1−3アルキル又はピリジルである。
特定の実施形態の場合、Rは水素又はアルキルである。
特定の実施形態の場合、Rはアルキルである。
特定の実施形態の場合、RはC1−4アルキルである。
特定の実施形態の場合、Rはイソプロピルである。
特定の実施形態の場合、Rはメチルである。
特定の実施形態の場合、Rは水素である。
特定の実施形態の場合、Rは:
Figure 2008530112
及び−C≡N
からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは:
Figure 2008530112
からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは、
Figure 2008530112
からなる群から選択され;式中、Aは、−O−、−S−及び−SO−からなる群から選択され;RはC2−4アルキレンであり;Rは、水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され;a及びbはそれぞれ独立して1〜3の整数であるが、但し、R
Figure 2008530112
である場合には、−O−Z−R中のZが結合以外であることを条件とする。これらの特定の実施形態において、a及びbはそれぞれ2である。
これらの特定の実施形態の場合、Rは、
Figure 2008530112
である。
特定の実施形態の場合、Rは=O及び=Sからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは=Oである。
特定の実施形態の場合、RはC2−7アルキレンである。
特定の実施形態の場合、RはC2−4アルキレンである。
特定の実施形態の場合、RはC2−3アルキレンから選択される。
特定の実施形態の場合、Rは、水素、アルキル、ヒドロキシアルキレニル、アルコキシアルキレニル、アリールアルキレニル及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは、水素、C1−4アルキル、及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは、水素又はC1−4アルキルである。
特定の実施形態の場合、RはC1−4アルキルである。
特定の実施形態の場合、Rは水素である。
特定の実施形態の場合、Rは、水素及びアルキルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、R10はC3−8アルキレンである。
特定の実施形態の場合、R10はC4−6アルキレンである。
特定の実施形態の場合、Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され;式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3である。
特定の実施形態の場合、Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され;式中、c及びdは整数であり、c+dは1〜3である。
特定の実施形態の場合、Dは−CH−O−であり、Dを含有する環は
Figure 2008530112
であり、式中、*を有する結合はイミダゾ環の一部である。
特定の実施形態の場合、Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Aは、−O−、−S−又は−SO−である。
特定の実施形態の場合、Aは、−O−又は−S(O)−である。
特定の実施形態の場合、Aは−O−である。
化学式VIIの上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R”)R’、−C(=NY)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY、−CH(OC1−4アルキル)Y、−CH、及び−CH(CH)Yからなる群から選択される。これらの特定の実施形態の場合、R’及びR”は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル及びベンジルからなる群から独立して選択され、そのそれぞれはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C1−6アルキル,C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなれない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R”が水素であってもよいことを条件とし;α−アミノアシルは、ラセミ、D−及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸由来のα−アミノアシルであり;Yは、水素、C1−6アルキル及びベンジルからなる群から選択され;Yは、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;Yは、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択される。
化学式VIIの上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル及び−C(O)−O−R’からなる群から選択される。
化学式VIIの上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、Gは、−C(O)−R’、α−アミノ−C2−11アシル及び−C(O)−O−R’からなる群から選択される。α−アミノ−C2−11アシルには、合計で少なくとも2個及び多くても11個以下の炭素原子が含まれ、又O,S又はNからなる群から選択される1つ以上のヘテロ原子が含まれる場合もある。これらの特定の実施形態の場合、R’は、1〜10個の炭素原子を含む。
α−アミノアシル基を含む上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、α−アミノアシルは、ラセミ、D−及びL−アミノ酸からなる群から選択される天然α−アミノ酸由来のα−アミノアシル基である。
α−アミノアシル基を含む上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態の場合、α−アミノアシルは、タンパク質に存在するアミノ酸由来のα−アミノアシル基であり、この場合、アミノ酸は、ラセミ、D−及びL−アミノ酸からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Qは、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rが−Z−Y−Rであり、Zが結合であり、Yが−N(R)−Q−である場合、Qは結合以外である。
特定の実施形態の場合、Qは、結合、−C(O)、−C(O)−O−、−S(O)−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Qは、−S(O)−、−C(O)−又は−C(O)−NH−である。
特定の実施形態の場合、Qは−C(O)−である。
特定の実施形態の場合、Qは−S(O)−である。
特定の実施形態の場合、Qは−C(R)−N(OR)−である。
特定の実施形態の場合、Qは結合である。
特定の実施形態の場合、Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Vは、−C(O)−及び−N(R)−C(O)からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Wは、結合又は−C(O)−である。
特定の実施形態の場合、Wは結合である。
特定の実施形態の場合、Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンによって妨害されるか終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよい。
特定の実施形態の場合、Xは、アリーレンによって終了されるアルキレンである。これらの特定の実施形態の場合、Xは、メチレン−フェニレン基である。
特定の実施形態の場合、Xは、ヘテロシクリレンで終了されるアルキレンである。これらの特定の実施形態の場合、Xは、プロピレン−ピペリジン−1,4−イルである。
特定の実施形態の場合、Yは、−O−、−S(O)0−2−、−S(O)−N(R)−、、−C(R)−、−C(R)−O−、−O−C(R)−、−O−C(O)−O−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、−C(R)−N(OR)−、−O−N=C(R)−、−C(=N−O−R)−、−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2008530112
からなる群から選択される。Yが存在する上記実施形態の何れか1つを含めた、特定の実施形態において、Yは−O−以外である。
特定の実施形態において、Yは、−C(R)−、−C(R)−N(R)−、−N(R)−Q−及び
Figure 2008530112
からなる群から選択される。特定の実施形態において、Qは、結合、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)−及び−C(R)−N(R)−からなる群から選択され;Rは=O及び=Sからなる群から選択され;Rは、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択され;各Rは独立してC2−3アルキレンから選択される。
特定の実施形態において、Yは−N(R)−Q−である。
特定の実施形態において、Yは−NH−S(O)−である。
特定の実施形態において、Yは、−C(O)−、−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−及び−NH−C(O)−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Yは、−O−、−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−S(O)−及び−N(R)−Q−からなる群から選択される。
特定の実施形態において、Yは−C(O)−である。
特定の実施形態において、Yは−NH−C(O)−である。
特定の実施形態において、Yは−NH−C(O)−NH−である。
特定の実施形態において、Yは−(O)−である。
特定の実施形態において、Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよいが;但し:
が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−O−、−S−、−S(O)−,−O−C(R)−、−OC(O)−O−、−N(R)−Q−、−O−C(R)−N(R)−、
Figure 2008530112
(式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Rであり、Rが−C≡N、
Figure 2008530112
(式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
が−O−R3−2であり、R3−2が−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中の窒素原子と結合している場合には、Zが結合以外であることを条件とする。これらの特定の実施形態において、更にRが−Z−Rであり、Rが−C≡Nである場合、Zは結合以外である。これらの特定の実施形態において、更にRが−Z−Y−Rであり、Yが−C(O)−又は−C(O)−O−であり、Rがアルキルである場合、Zは結合以外である。
特定の実施形態において、Zは、場合により1つ以上の−O−基により妨害されるアルキレンである。
特定の実施形態において、ZはC1−6アルキレンである。
特定の実施形態において、Zは結合である。
特定の実施形態において、Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい複素環である。
特定の実施形態において、Hetは、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、1,4−オキサゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロイソキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3,2,2]ノナ−3−イル及びピペラジニルからなる群から選択されるが、これらはそれぞれ、1つ以上の置換基で置換されないか、置換される。
特定の実施形態において、Hetは、ピロリジニル、ピペリジニル及びモルホリニルからなる群から選択されるが、これらはそれぞれ、1つ以上の置換基で置換されないか、置換される。
特定の実施形態において、Hetは、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル及びジアルキルアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか、置換される。
特定の実施形態において、Hetは未置換である。
特定の実施形態において、Hetは、アルキル及びオキソからなる群より独立して選択される1つ以上の置換基で置換されないか、置換されるテトラヒドロフラニルである。
特定の実施形態において、Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリレンである。
特定の実施形態において、Het’は、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、1,4−オキサゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロイソキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3,2,2]ノナ−3−イル及びピペラジニルの二価形態からなる群から選択されるが、これらはそれぞれ、1つ以上の置換基で置換されないか、置換される。
特定の実施形態において、Het’は、ピロリジニル、ピペリジニル及びモルホリニルの二価形態からなる群から選択されるが、これらはそれぞれ、1つ以上の置換基で置換されないか、置換される。
特定の実施形態において、Het’は未置換である(但し、−R又は−Y−Rにより置換される場合を除く)。
特定の実施形態の場合、HetArは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリールである。
特定の実施形態の場合、HetArは、ベンゾチアゾイル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピロリル及びチアゾリルからなる群から独立して選択される。
特定の実施形態の場合、HetArは、ピリジニル、ピロリル又はチアゾリルである。
特定の実施形態の場合、HetAr’は、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリーレンである。
特定の実施形態の場合、HetAr’は、ベンゾチアゾイル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピロリル及びチアゾリルからなる群から独立して選択される。
特定の実施形態の場合、a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする。
特定の実施形態の場合、a及びbはそれぞれ独立して1〜3の整数である。
特定の実施形態の場合、a及びbはそれぞれ2である。
特定の実施形態の場合、nは0又は1である。
特定の実施形態の場合、nは0である。
化学式X、XI、XII、XIII、XIV又はXVの特定の実施形態の場合、Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは1〜3である。
化学式X、XI、XII、XIII、XIV又はXVの特定の実施形態の場合、Dは、−CH−Oであり、Dを含有する環は、
Figure 2008530112
であり、*を有する結合は、イミダゾ環の一部である。
特定の実施形態の場合、化学式XIは:
Figure 2008530112
からなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
(化合物の調製)
本発明の化合物は、特に本明細書に含まれる説明に照らして、化学業界で既知のものと似たプロセスを含む合成経路によって合成される場合がある。出発材料は、一般的にAldrich Chemicals(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー)のような販売元から入手できるか、当業者に既知の方法を使用して容易に調製することができる(例えば、Louis F. Fieser and Mary Fieser, Reagents for Organic Synthesis, v. 1−19, Wiley, New York, (1967−1999 ed.); Alan R. Katrisky, Otto Meth−Cohn, Charles W. Rees, Comprehensive Organic Functional Group Transformations, v. 1−6, Pergamon Press, Oxford, England, (1995); Barry M. Trost and Ian Fleming, Comprehensive Organic Synthesis, v. 1−8, Pergamon Press, Oxford, England, (1991);又は補足を含めたBeilsteins Handbuch der organischen Chemie, 4, Aufl. Ed. Springer−Verlag, Berlin, Germany(Beilsteinオンラインデータベースでも入手可能)に概説する方法で調製される)。
例示を目的として、以下に示す反応スキームは、本発明の化合物並びに鍵となる中間体を合成できる可能性がある経路を提供する。個々の反応手順のより詳細な説明については、以下の実施例の項を参照されたい。当業者は、本発明の化合物を合成するのにその他の合成経路が使用される場合があることを認識するはずである。特異的な出発材料及び試薬は反応スキームに示されており、以下で考察しているが、その他の出発材料及び試薬を容易に置き換えて、種々の誘導体及び/又は反応条件をもたらすことができる。又、下記の方法により調製される化合物の多くは、本開示内容に照らして、当業者に既知の従来の方法を使用して更に改良することができる。
従来の分離及び精製の方法及び技法を使用することで、本発明の化合物、並びにそれらに関連する種々の中間体を単離することができる。このような技法には、例えば、あらゆる種類のクロマトグラフィー(高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)、シリカゲルのようなよくある吸着剤を使用したカラムクロマトグラフィー、及び薄層クロマトグラフィー)、再結晶化及び微分(例えば液体−液体)抽出法が含まれる。
本発明の化合物は、反応スキームI(式中R、R3−1、c、d及びnは上に定義された通りであり;Halはクロロ、ブロモ又はヨウ素であり;Eは炭素(イミダゾキノリン)又は窒素(イミダゾナフチリジン)であり;Bnはベンジルであり;Pは水酸保護基である)に従って調製することができる。反応スキームIの手順(1)では、化学式LVのベンジルオキシアニリン又はベンジルオキシアミノピリジンを、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(Meldrum酸)及びオルトギ酸トリエチルから生成した縮合産物で処理し、化学式LVIのイミンを得る。この反応は、化学式LVの化合物の溶液を、Meldrum酸とオルトギ酸トリエチルの加温混合物に添加し、この反応物を45℃のような高温で加熱することにより、簡便に実行することができる。この産物は従来の方法を使用して単離することができる。化学式LVのアニリン及びアミノピリジン数多く販売されており;その他は既知の合成方法を使用して調製することができる。例えば、化学式LVのベンジルオキシピリジンは、Holladay, et al., Biorg. Med. Chem. Lett., 8, pp.2797−2802, (1998)に記載の方法を使用して調製することができる。
反応スキームIの手順(2)では、化学式LVIのイミンを熱分解し環化して、化学式XVIIの化合物を得る。この反応は、DOWTHERM A熱媒液のような培地において200〜350℃の温度で簡便に実行することができる。この産物は従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(3)では、化学式XVIIの化合物を従来の硝酸化条件下で硝酸化し、化学式XVIIIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールを得る。この反応は、プロピオン酸のような好適な溶媒中にて化学式XVIIの化合物に硝酸を添加し、この混合物を125℃のような高温で加熱することにより、簡便に実行することができる。この産物は従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(4)では、化学式XVIIIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オール又はベンジルオキシ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−オールを、従来の塩素処理化学を使用して塩素化し、化学式XIXのベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン又はベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンを得る。この反応は、DMFのような好適な溶媒中にてオキシ塩化リンで化学式XVIIIの化合物を処理することにより簡便に実行することができる。この反応は、100℃のような高温で加熱することにより実行することができ、この産物は従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(5)では、化学式XIXのベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン又はベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンを、化学式HO−(CH−CH−NHのアミノアルコールで処理し、化学式XXのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−アミン又はベンジルオキシ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミンを得る。この反応は、トリエチルアミンのような第3アミンの存在下で、ジクロロメタンのような好適な溶媒中にて、化学式HO−(CH−CH−NHのアミノアルコールを化学式XIXの化合物の溶液に添加することにより簡便に実行することができる。この反応は、大気温度で、又は例えば溶媒の還流温度のような高温で実行することができ、この反応物は従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(6)では、化学式XXの3−ニトロキノリン−4−アミン又は3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミンのヒドロキシ基を、従来の技法を使用して保護することにより、化学式XXIの3−ニトロキノリン−4−アミン又は3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミンを得る。幾つかの好適な保護基が使用可能であるが、特に手順(7)における還元に耐え得る保護基が好ましい。好ましい保護基には、tert−ブチルジメチルシリル基のようなシリル基が含まれるが、これらに限定されない。この反応は、トリエチルアミン及び触媒的4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)のような塩基の存在下で、化学式XXのヒドロキシ基置換化合物を、tert−ブチルジメチルシリル塩化物で処理することにより簡便に実行することができる。この反応は、ピリジン又はジクロロメタンのような好適な溶媒中にて、60℃のような高温で実行することができる。この産物は従来の方法を使用して単離することができる。化学式XXI化合物は、化学式HO−(CH−CH−NHの化合物上のヒドロキシ基が反応前に保護されている場合には、反応スキームIの手順(5)で調製することもできる。
反応スキームIの手順(7)では、化学式XXIの3−ニトロキノリン−4−アミン又は3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミンを還元することにより、化学式XXIIのキノリン−3,4−ジアミン又は[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンを得る。この反応は、炭素上の白金のような不均一水素化触媒を使用して水素化することにより簡便に実行することができる。この水素化は、トルエン、メタノール又はアセトニトリルのような好適な溶媒中にて、Parr装置で簡便に実行することができる。この反応は、大気温度で実行することができ、この産物は従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(8)では、化学式XXIIのキノリン−3,4−ジアミン又は[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンを、化学式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン中で所望の−CH−(CH−Hal置換基が生じるように選択したカルボン酸等価物と反応させる。好適なカルボン酸等価物には、オルトエステル、酸ハロゲン化物及びイミデート又はそれらの塩が含まれる。
カルボン酸等価物が、化学式Hal−(CH−CH−C(=NH)−O−アルキルのイミデート又はその塩である場合、この反応は、1,2−ジクロロエタン又はクロロホルムのような好適な溶媒中にて、化学式XXIIのキノリン−3,4−ジアミン又は[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンをイミデートと結合させることによって、簡便に実行することができる。この反応は、80℃又は溶媒の還流温度のような高温で実行することができる。この産物は、従来の方法により単離することができる。化学式Hal−(CH−CH−C(=NH)−O−アルキルのイミデートは幾つか知られており;その他は既知の方法により調製することができる。化学式XXIII(式中dは0である)の化合物を得るために使用することができるエチルクロロアセトイミデート塩酸塩は、既知の化合物であり、文献の手順:Stillings、M.R., et al., J. Med. Chem., 第29巻、第2280〜2284頁(1986年)、に従って調製することができる。
カルボン酸等価物は、化学式Hal−(CH−CH−C(O)Cl又はHal−(CH−CH−C(O)Brの酸ハロゲン化物であり、この反応は、トリエチルアミンのような第3アミンの存在下で、ジクロロエタン又は1,2−ジクロロエタンのような好適な溶媒中にて、化学式XXIIのキノリン−3,4−ジアミン又は[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンの溶液に酸ハロゲン化物を添加することにより簡便に行われる。この反応は、大気温度又は準大気温度で実行することができる。この産物は従来の方法を使用して単離することができる。
化学式Hal−(CH−CH−C(O)Cl又はHal−(CH−CH−C(O)Brの酸ハロゲン化物による反応は、以下の2つに分けて実行される場合がある:即ち、(i)場合によりトリエチルアミンのような第3アミンの存在下で、ジクロロエタン又は1,2−ジクロロエタンのような好適な溶媒中にて、化学式XXIIのキノリン−3,4−ジアミン又は[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンの溶液に酸ハロゲン化物を添加して、アミド中間体を得て、(ii)環化により、化学式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンを得る。(i)により得られたアミド中間体は、従来の技法を使用して場合により単離することができる。(ii)の環化は、(i)によるアミド中間体をトルエンのような好適な溶媒中にて加熱することにより実行される場合がある。(ii)の環化は又、トリエチルアミンのような塩基の存在下で実行することもできる。
反応スキームIの手順(9)では、化学式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン上のヒドロキシ保護基を除去し、化学式XXIVの産物中のヒドロキシ基を表出させる。この脱保護反応は、使用した保護基に応じて種々の従来の方法を使用して実行することができる。Pがtert−ブチルジメチルシリルのようなシリル基である場合は、化学式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンを、水のような好適な溶媒中にて酢酸と共に加熱することによって、脱保護を実行することができる。この反応は、50℃で実行することができ、この産物は従来の方法により単離することができる。或いは、テトラヒドロフランのような好適な溶媒中にて、化学式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンの溶液にテトラブチルフッ化アンモニウム(TBAF)を添加することができる。この反応は、−78℃のような準大気温度で実行した後、大気温度に加温することができ、この産物は従来の方法を使用して単離することができる。TBAFによる反応をジクロロメタン中で行う場合は、化学式XXVの産物が単離され、手順(10)に示す反応が省略される場合がある。
反応スキームIの手順(10)では、化学式XXIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンを、塩基条件下におけるハロゲンの分子内置換によって環化する。この反応は、THFのような好適な溶媒中にて、化学式XXIVの化合物の溶液にカリウムtert−ブトキシドのような塩基を添加することにより簡便に行われる。この反応は、大気温度又は高温で実行することができる。化学式XXVの産物は、従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(11)では、化学式XXVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンを、N−オキシドを形成することができる従来の酸化剤を使用して酸化し、化学式XXVIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシド又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−5N−オキシドを得る。この反応は、クロロホルム又はジクロロメタンのような溶媒中にて、化学式XXVの化合物の溶液に3−クロロペルオキシ安息香酸を添加することにより簡便に行われる。この反応は、大気温度で実行することができる。この産物は従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(12)では、化学式XXVIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシド又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−5N−オキシドをアミノ化して、化学式XXVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−6−アミン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−6−アミンを得る。手順(12)には、エステルへ転化した後エステルをアミノ化剤と反応させることにより、化学式XXVIのN−オキシドを活性化することが含まれる。好適な活性化剤には、塩化ベンゼンスルホニル、塩化メタンスルホニル又は塩化p−トルエンスルホニルのような塩化アルキルスルホニル又は塩化アリールスルホニルが含まれる。好適なアミノ化剤には、例えば水酸化アンモニウム形態のアンモニア、並びに炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム及びリン酸アンモニウムのようなアンモニウム塩が含まれる。この反応は、ジクロロメタン又はクロロホルムのような好適な溶媒中にて、化学式XXVIのN−オキシドの溶液に水酸化アンモニウムを添加した後、塩化p−トルエンスルホニルを添加することにより簡便に行われる。この反応は大気温度で実行することができ、この産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して反応混合物から単離することができる。
或いは、ジクロロメタン又はクロロホルムのような好適な溶媒中にて化学式XXVの化合物の溶液にクロロペルオキシ安息香酸を添加した後、水酸化アンモニウム及び塩化p−トルエンスルホニルを添加することにより、化学式XXVIのN−オキシドを単離することなくワンポット法として酸化及びアミノ化を実行することができる。化学式XXVIIの産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(13)では、化学式XXVIIのベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又はベンジルオキシ−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンのベンジル基を開裂して、化学式XXVIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノール又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジノールを得る。この開裂は、エタノールのような溶媒中にて、炭素上のパラジウムのような好適な均質な触媒を使用して、水素化分解の条件下にてParr装置で簡便に実行することができる。或いは、好適な水素化触媒の存在下にて移動水素化を行うことにより、この反応を実行することができる。移動水素化は、炭素上のパラジウムのような好適な触媒の存在下でエタノールのような好適な溶媒中にてギ酸アンモニウムを化学式XXVIIの化合物の溶液に添加することにより、簡便に行われる。この反応は、例えば溶媒の還流温度のような高温で実行することができる。この産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIの手順(14)では、化学式XXVIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノール又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジノールを、Williamson型エーテル合成方法を使用して、化学式XXIXのエーテル置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンに転化する。この反応は、塩基の存在下で化学式XXVIIIの化合物を化学式Halide−R3−1のハロゲン化アルキルで処理することによって行われる。この反応は、炭酸セシウムのような好適な塩基の存在下でDMFのような溶媒中にてハロゲン化アルキルを化学式XXVIIIの化合物と結合させることにより、簡便に行われる。この反応は、大気温度又は例えば65℃若しくは85℃のような高温で実行することができる。場合により、臭化テトラブチルアンモニウムを添加することもできる。或いは、この反応は、DMFのような溶媒中にて化学式XXVIIIの化合物の溶液を水酸化ナトリウムで処理した後、化学式Halide−R3−1の試薬を添加することにより実行することもできる。この産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
化学式Halide−Z−Y−R、Halide−Z−Het、及びHalide−Z−HetAr(式中、Z、Y、R、Het及びHetArは、上に定義した通りである)の試薬は数多く市販されている。これらには、例えば、2−ブロモアセトフェノンのようなブロモ置換ケトン、ブロモ酢酸エチルのようなブロモ置換エステル、2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン、4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩、1−(2−クロロエチル)ピロリジン塩酸塩及び1−(2−クロロエチル)ピペリジン塩酸塩のような複素環、並びに4−(クロロメチル)チアゾール塩酸塩、2−クロロメチル−1−メチル−1H−イミダゾール塩酸塩及び3−(ブロモメチル)−5−メチルイソキサゾールのようなハロゲン化ヘテロアリールアルキレニルが含まれる。化学式Halide−Z−Y−R、Halide−Z−R、Halide−Z−Y−X−Y−R及びHalide−Z−Het(式中、Z、Y、R、R及びHetは、上に定義した通りである)のその他の試薬は、従来の合成方法を使用して調製することができ;例えば、化学式ClC(O)−Z−Br及びBrC(O)−Z−Brのブロモ置換酸ハロゲン化物は、ジクロロメタンのような好適な溶媒中にて第2級アミンで処理することにより、化学式Br−Z−C(O)−N(R)−R
Figure 2008530112
(式中、R、R10、A、a及びbは、上に定義した通りである)の種々のブロモ置換アミドを得る。この反応は−25℃のような準大気温度で実施することができ、この産物は従来の方法を使用して単離することができる。又、化学式I−Z−N(R)−Boc(式中、Bocはtert−ブトキシカルボニルである)の化合物の調製法も報告されている(米国特許第6,660,747号)。
或いは、反応スキームIの手順(14)は、Mitsunobu反応条件下にて化学式XXVIIIの化合物を化学式HO−R3−1のアルコールで処理することにより実行することができる。化学式HO−Z−Y−R、HO−Z−R、HO−Z−Het及びHO−Z−HetArのアルコールは数多く市販されており;例えば、1−(3−ヒドロキシプロピル)ピロリジン−2−オン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−2−オン、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸及び3−ピリジルカルビノールがある。化学式HO−R3−1のその他のアルコールは、従来の合成方法を使用して調製することができる。この反応は、テトラヒドロフランのような好適な溶媒中にて、トリフェニルホスフィン及び化学式HO−R3−1のアルコールを化学式XXVIIIの化合物の溶液に添加した後、ジイソプロピルアゾジカルボン酸塩又はジエチルアゾジカルボン酸塩を緩徐に添加することによって、簡便に実行される。この反応は、大気温度又は0℃のような準大気温度で実行することができる。この産物及びその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
手順(14)で調製された化合物は、更なる合成に供することができる。例えば、上述の通りに調製された化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)−Bocである)の化合物中にて、Boc保護基を除去することにより、アミノ置換化合物(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)を得ることができる。この反応は、エタノール中にて塩酸溶液をBoc保護アミンに添加することにより簡便に行われ;この反応は、室温又は例えば溶媒の還流温度のような高温で実行することができる。この産物及びその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)の化合物は、従来の方法を使用して、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)−Q−Rである)の化合物に転化することができる。例えば、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)の化合物を、化学式RC(O)Clの酸塩化物と反応させて、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)−C(O)−Rである)の化合物を得ることができる。更に、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)の化合物を、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル又は化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物と反応させて、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)−S(O)−Rである)の化合物を得ることができる。化学式RC(O)Clの酸塩化物、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル及び化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物は数多く市販されており;その他は既知の合成方法を使用して容易に調製することができる。この反応は、クロロホルム、ジクロロメタン又は1−メチル−2−ピロリジノンのような好適な溶媒中にて、化学式RC(O)Clの酸塩化物、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル又は化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物を、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)の化合物の溶液に添加することにより、簡便に行われる。場合により、トリエチルアミン、ピリジン若しくはN,N−ジイソプロピルエチルアミン、又はそれらの組み合わせのような塩基を添加することができる。この反応は、室温で、又は最初は0℃のような準大気温度から室温に温めながら実行することができる。この産物及びその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
化学式XXIX(式中、−R3−1は−Z−Rであり、R
Figure 2008530112
である)の化合物は、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−NHである)の化合物を、化学式Cl−RS(O)Clの塩化クロロアルカンスルホニル又は化学式Cl−RC(O)Clの塩化クロロアルカノイルで処理することにより調製することができる。この反応は、クロロホルムのような好適な溶媒中にて大気温度で、塩化クロロアルカンスルホニル又は塩化クロロアルカノイルを、化学式XXIXのアミノアルキル置換化合物の溶液に添加することにより、簡便に行われる。次に、単離可能な中間体であるクロロアルカンスルホンアミド又はクロロアルカンアミドを、DMFのような好適な溶媒中にて1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンのような塩基で処理して、環化を行うことができる。この産物及びその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
化学式XXIX(式中、−R3−1は−Z−N(R)−Q−Rであり、Qは−C(R)−NH−W−であり、Rは=0であり、Wは結合である)の尿素は、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)の化合物を化学式RN=C=Oのイソシアネートと反応させることにより調製することができる。化学式RN=C=Oのイソシアネートは数多く市販されており;その他は既知の合成方法を使用して容易に調製することができる。この反応は、ジクロロメタン又はクロロホルムのような好適な溶媒中にて、化学式RN=C=Oのイソシアネートを化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)の化合物の溶液に添加することにより、簡便に実行することができる。場合により、トリエチルアミンのような塩基を添加することもできる。この反応は、室温で、又は最初は0℃のような準大気温度から室温に温めながら実行することができる。或いは、化学式XXIXのアミノアルキル置換化合物を、化学式R(CO)N=C=Oのイソシアネート、化学式RN=C=Sのチオイソシアネート、化学式RS(O)N=C=Oのスルホニルイソシアネート、又は化学式RN−(R)−C(O)Cl、
Figure 2008530112
の塩化カルバモイルで処理することにより、化学式XXIX(式中、R3−1は−C(R)−N(R)−W−、
Figure 2008530112
であり、式中Qは−C(R)−N(R)−W−であり、式中R、R及びWは上に定義した通りである)の化合物を得ることができる。この産物及びその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
化学式XXIX(式中、−R3−1は−Z−N(R)−S(O)−N(R)−Rである)のスルファミドは、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)の化合物を塩化スルフリルと反応させて、in situで塩化スルファモイルを生成した後、この塩化スルファモイルを化学式HN(R)Rのアミンと反応させることにより、調製することができる。或いは、化学式XXIXのスルファミドは、化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Hである)の化合物を化学式R(R)N−S(O)Clの塩化スルファモイルと反応させることによって調製することができる。この産物及びその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。化学式HN(R)Rの多くのアミン、及び化学式R(R)N−S(O)Clの幾つかの塩化スルファモイルは市販されており;その他は既知の合成方法により調製することができる。この産物及びその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
化学式XXIX(式中−R3−1は−Z−N(R)Rである)の化合物は、化学式XXIX(式中、−R3−1は−Z−N(R)Hであり、Rは水素である)の化合物の還元的アルカリ化により調製することができる。アルキル化は以下の2つに分けて簡便に行われる:即ち、(i)DMFのような好適な溶媒中にてN,N−ジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下で、アルデヒド又はケトンを化学式XXIXのアミノアルキル置換化合物又はその塩に添加し;(ii)ボラン−ピリジン複合体のような好適な還元剤を添加することによって還元を行う。(i)及び(ii)は何れも大気温度で実行することができ;この産物及びその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。この還元的アルキル化に続いて、上述の酸塩化物、塩化スルホニル、スルホン酸無水物、イソシアネート又は塩化カルバモイルと反応させることで、化学式XXIX(式中、−R3−1は−Z−N(R)−Q−Rであり、Z、R、R及びQは上に定義した通りである)の化合物を得ることができる。
上述の方法により調製される化学式XXIX(式中−R3−1
Figure 2008530112
である)の化合物は、式中−R3−1が−Z−N(R)−Bocである化合物に関して上で説明した化学反応を使用することにより、化学式XXIX(式中−R3−1
Figure 2008530112
である)の化合物に転化することができる。
又、化学式LV又は化学式XVII(式中、Eは窒素であり、ピリジン環の異なる位置にある)の化合物の異性体も合成することができ、これを使用して、反応スキームIの方法に従い本発明の化合物を調製することができる。
(反応スキームI)
Figure 2008530112
本発明の化合物は、反応スキームIIに従って調製することも可能であるが、但し、E、R、c、d及びnは、先の定義に従い;Zは、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択されるが、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合により1つ又はそれ以上の−O−基が割り込むことが可能であり;R3−2は、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、式中、Het又はHet’は、窒素原子にてZと結合している。
反応スキームIIの手順(1)では、化学式XXVIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリノール又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジオールを、化学式I−Z−Cl又はBr−Z−Clのハロゲン化物で処理し、反応スキームIの手順(14)に記載のウィリアムソン条件(ウィリアムソン合成方法)を使用して、化学式XXXのクロロ置換化合物を得る。この産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
反応スキームIIの手順(2)では、化学式XXXのクロロ置換化合物を、環式第2級アミンで処理し、化学式Iの亜型である化学式XXXIを得る。多くの環式第2級アミン、例えば、置換されないか、置換されるピロリジン、ピペリジン、モルホリン及びピペラジン等は商業的に入手可能であり、その他は従来の方法を使用して調製することができる。この反応は、DMFのような好適な溶媒中にて、環式第2級アミンを化学式XXXの化合物に添加することによって、簡便に実行される。この反応は、65℃のような上昇させた温度で、炭酸カリウムのような塩基の存在下にて簡便に実行される。化学式XXXIの産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法をにより単離することができる。
化学式XXXの化合物は、数多くの本発明の他の化合物を得るための出発物質としても有用である。例えば、化学式XXXの化合物を非環式第2級アミン又はメルカプタンで処理することにより、−R3−2が−Z−Y−X−Y−R、式中、Zに結合しているYは−O−、Xはフェニレン、並びに、R及びRに結合しているYは先の定義に従う、である化合物を得ることが可能である。
(反応スキームII)
Figure 2008530112
本発明の化合物は、反応スキームIIIに従って調製することができるが、但し、E、R、c、d及びnは、先の定義に従い;Halは、−Br又は−Iであり;R3−3は、−C(H)=C(H)−Z−Y−R、−C(H)=C(H)−Z−Y−X−Y−R、−C(H)=C(H)−Z−R、−C(H)=C(H)−Z−Het、−C(H)=C(H)−Z−Het’−R、−C(H)=C(H)−Z−Het’−Y−R、−N(R)−C(R)−R、−N(R)−SO−R及び
Figure 2008530112
からなる群から選択され、式中、R8、、R5、、Y、Het、Het’及びXは、先の定義に従い、Zbは、結合及びアルキレンからなる群から選択されるが、ここで、アルキレンは1つ又はそれ以上の−O−基が任意で割り込むことが可能であり;R3−4は、−CH−CH−Z−Y−R、−CH−CH−Z−Y−X−Y−R、−CH−CH−Z−R、−CH−CH−Z−Het、−CH−CH−Z−Het’−R及び−CH−CH−Z−Het’−Y−Rからなる群から選択され、式中、R8、、R5、、Y、Het、Het’及びXは、先の定義に従う。幾つかの基質が反応スキームIIIの手順(13)で記載されるHeck反応化学には適合しないことは、当業者であれば理解している:R.F.Heck、in comprehensive Organic Synthesis、第4巻、(編者:B.M.Trost、I.Freming)、Pergamon Press、Oxford、第833ページ、(1991年)を参照のこと。例えば、Zbに結合しているY基が−O−、−O−C(R)、−OC(O)−O−、−O−C(R)−N(R)、
Figure 2008530112
、但しVは−O−C(R)、又は
Figure 2008530112
である場合;或いはZに結合しているR
Figure 2008530112
、但しVは−O−C(R)である場合;或いはZがHet又はHet’中の窒素原子に結合している場合、Zは結合以外であることは当業者であれば理解している。
反応スキームIIIの手順(1)〜(12)は、ベンジルの代わりにhalを置換基として使用した反応スキームIの(1)〜(12)と類似している。或いは、トリフルオロメタンスルホン酸塩置換化合物であって、化学式XXVIIIの化合物中のhalが−OSOCFに置換されたものを使用することができる。トリフルオロメタンスルホン酸塩置換化合物は、従来法を使用することにより、化学式XXVIIIの化合物から調製することができる。
反応スキームIIIの手順(13)では、Heck反応を使用して化学式XXXIVの化合物が得られるが、式中、R3−3は、−C(H)=C(H)−Z−Y−R、−C(H)=C(H)−Z−Y−X−Y−R、−C(H)=C(H)−Z−R、−C(H)=C(H)−Z−Het、−C(H)=C(H)−Z−Het’−R、−C(H)=C(H)−Z−Het’−Y−Rからなる群から選択される。Heck反応は、化学式XXXIIIの化合物を、化学式HC=C(H)−Z−Y−R、HC=C(H)−Z−Y−X−Y−R、HC=C(H)−Z−R、HC=C(H)−Z−Het、HC=C(H)−Z−Het’−R、HC=C(H)−Z−Het’−Y−Rの化合物とカップリングすることにより実施される。これらのビニル置換化合物の多くは商業的に入手可能であり、その他は既知の方法で調製することができる。例えば、ビニル置換化合物は、既知の手法によりアルデヒド、第1級アルコール又は第1級ハロゲン化アルキルから容易に調製される。Heck反応は、アセトニトリル、トルエン又はN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)のような好適な溶媒中にて、酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィン又はトリ−オルト−トリホスフィン、並びにトリエチルアミン又は炭酸セシウムのような塩基の存在下で、化学式XXXIIIの化合物とビニル置換化合物とを結合させることにより簡便に実行される。この反応は、不活性雰囲気下、85℃〜125℃等に上昇させた温度において実行することができる。化学式Iの亜型である化学式XXXIVの産物又はその薬学的に許容される塩は従来の方法を使用して単離することができる。
銅触媒によるカップリング反応は、R3−3が−N(R)−C(R)−R、−N(R)−SO−R又は
Figure 2008530112
である化学式XXXIVの化合物の調製に使用することができる。この反応は、ヨウ化(I)銅、リン酸カルシウム及びラセミのトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンの存在下で、1,4−ジオキサンのような好適な溶媒中にて、化学式XXXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンと、アミド、スルホンアミド、或いは、化学式HN(R)R、HN(R)−SO−R又は
Figure 2008530112
の尿素とを結合することにより簡便に実行される。この反応は、110℃等に上昇させた温度において実施することができる。多くのアミド、スルホンアミド又はこれらの式で表わされる尿素は、商業的に入手可能であり、その他は、従来法により作製することができる。この化合物又はその薬学的に許容される塩は従来の方法を使用して単離することができる。
これらの反応条件は、化学式XXXIIIの化合物を、広範囲の窒素含有ヘテロ環とカップリングして、式中、R3−3は、−Het、−Het’−R、又は−Het’Y−Rであり、但し、Het及びHet’が、窒素原子を通じてキノリン又はナフチリジン環と結合した、化学式XXXIVの化合物を得るために使用することもまた可能である。加えて、式中、R3−3は、−Het、−Het’−R、又は−Het’Y−Rであり、但し、Het及びHet’が、窒素原子を通じてキノリン又はナフチリジン環と結合した、化学式XXXIVの化合物のいくらかは、パラジウム触媒によるカップリングを使用して調製することができ、これは、トリ(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、(±)−2,2’− ビス(ジフェニルホスフィノ)1,1’−ビナフチル、tert−ブトキシドナトリウム及びトルエンのような好適な溶媒の存在下において、化学式XXXIIIの1H−イミダゾ化合物と窒素含有ヘテロ環化合物とを結合することによって簡便に実行される。この反応は、80℃等に上昇させた温度において実施することができる。この化合物又はその薬学的に許容される塩は従来の方法を使用して単離することができる。
Heck反応により調製された化学式XXXIVの化合物を、内在するアルキレンの還元に供することができる。この還元は、従来の不均一系水素化触媒を使用した水素化することにより実施することができる。この反応は、エタノール、メタノール又はそれらの混合物のような好適な溶媒中にて、Parr装置で簡便に実行することができる。化学式Iの亜型である化学式XXXVの産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
(反応スキームIII)
Figure 2008530112
幾つかの実施形態において、本発明の化合物は、反応スキームIVに従って調製することができるが、但し、E、R、R、A、R、Z、hal、a、b、c、d及びnは、先の定義に従う。反応スキームIVの手順(I)では、化学式XXXIIIの化合物と化学式HC=C(H)−C(O)−Oアルキルをカップリングすることにより、化学式Iの亜型である化学式XXXVIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンを得る。この反応は、反応スキームIIIの手順(13)で記載したHeck反応条件下で実行することができ、この産物は従来の方法により単離することができる。化学式HC=C(H)−C(O)−Oアルキルである幾つかのエステル、例えば、メチルアクリレート及びメチルメタクリレートは、商業的に 入手可能であり、その他は既知の方法で調製することができる。反応スキームIIIの手順(14)で記載した条件を、次に、反応スキームIVの手順(2)における化学式XXXVIの化合物中の二重結合を還元するために使用し、化学式Iの亜型である化学式XXXVIIのエステル置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンを得てもよい。
反応スキームIVの手順(3)では、化学式XXXVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン又は1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンのエステル基を塩基促進の加水分解に供して、化学式XXXVIIIのカルボン酸とする。加水分解は、アルコール/水の混合物、好ましくはメタノール/水の混合物のような好適な溶媒中にて、化学式XXXVIIの化合物を水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムのような塩基と結合することにより簡便に実行される。この反応は室温で実施することができ、化学式Iの亜型である化学式XXXVIIIの産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法により単離することができる。
化学式XXXVIIIのカルボン酸を、従来の方法を使用して、反応スキームIVの手順(4)又は(4a)における化学式XXXIX又はXLのアミドに転化させる。この反応は、化学式XXXVIIIのカルボン酸の溶液を、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下で、化学式HN(R)R又は
Figure 2008530112
の第2級アミン及び1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル−3−エチルカルボジイミド塩酸塩等のカップリング剤で処理することにより、簡便に実行される。この反応は、DMFのような好適な溶媒中にて、室温で実施することができ、化学式Iの亜型である化学式XXXIX又はXLの産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法により単離することができる。数多くの第2級アミンは、商業的に入手可能であり、その他は既知の合成方法で調製することができる。
(反応スキームIV)
Figure 2008530112
本発明の化合物は、反応スキームVに従って調製することができるが、但し、B、E、R、R3−1及びnは、先の定義に従い、Pはアミノ保護基であり、並びに、Dは−(CH1−4−である。反応スキームVの手順(I)では、化学式XVIのベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン又はベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンを、塩基の存在下でtert−ブチルアミンと反応させ、ついで、酸性条件下でtert−ブチル基を除去して、化学式XLIIの3−ニトロキノリン−4−アミン又は3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミンを得るが、これは手順(2)で還元されて、化学式XLIIIのキノリン−3,4−ジアミン又は[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンを得る。反応スキームVの手順(3)では、化学式XLIIIのキノリン−3,4−ジアミン又は[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンを、酢酸又は塩化アセチルと反応させて、化学式XLIVの2−メチル−1−H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は2−メチル−1−H−イミダゾ[4,5−c][1,5]を得るが、これに対して、手順(4)で適切な保護基を使用した1位(1−position)の保護が実施される。反応スキームVの手順(5)では、化学式XLIVの1−H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1−H−イミダゾ[4,5−c][1,5]の2−メチル基を、n−ブチルリチウムを使用して脱プロトン化し、次いで、化学式Br−CH−D−CH−Clのアルキル化剤と反応させた後、従来法を使用して化学式XLVIの産物を脱保護することにより、化学式XLVIIの1−H−イミダゾ[4,5−c]キノリン又は1−H−イミダゾ[4,5−c][1,5]を得る。次に、化学式XLVIIの化合物を環化して化学式XLIIIの化合物を得る。反応スキームVにおける手順(1)〜(7)は、米国特許第5,482,936(Lindstrom)に記載される条件を使用して実施することができる。
反応スキームVの手順(8)〜(11)は、反応スキームIの(11)〜(14)に類似しており、同様の方法を使用して実施することができる。化学式Iの亜型である化学式LIIの産物又はその薬学的に許容される塩は、従来の方法を使用して単離することができる。
(反応スキームV)
Figure 2008530112
本発明の化合物は、反応スキームI〜Vに示される多様な反応経路に従って調製することも可能であるが、このことは、当業者にとって自明であろう。例えば、反応スキームII、III及びIV中に示される、Dが−(CH−O−(CH−である化合物の調製に関する合成経路は、反応スキームVに由来する中間体を使用して、Dが−(CH1−4−である化合物を調製するために使用することができる。更に、本発明の化合物を調製するために、反応スキームI及びVにおける手順の順序を入れ替えることが可能である。また、保護されたアミノ、例えば、反応スキームIIIの手順(13)に記載のHeck反応化学を使用してフタルイミド保護型のアミノ基を導入し、次に従来法を使用して脱保護する場合、反応スキームIの記載されるアミノ置換化合物の合成の詳細を、反応スキームIIIに適用することもできる。本発明の化合物は、以下の実施例に記載の合成経路を使用して調製することもまた、可能である。
特定の実施形態の場合、本発明の化合物は反応スキームVIに従って調製することができるが、式中、R、R、G及びDは、先の定義に従う。化学式Iの化合物は先に記載の方法に従って調製することができる。化学式Iの化合物のアミノ基は、従来法により転化されて、例えばアミド、カルバミン酸塩、尿素、アミジン又はその他の加水分解性基等の官能基となる。このタイプの化合物は、アミノ基中の水素原子を−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R”)R’、−C(=NY)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY、−CH(OC1−4アルキル)Y、−CH又は−CH(CH)Y等の基を使用して置換することにより作製することができるが、式中、R’及びR”は、それぞれ独立してC1−10アルキル、C3−7アルキル、フェニル又はベンジルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−4アルキレニル、ヘテロアリールC1−4アルキレニル、ハロC1−4アルキレニル、ハロC1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される、1つ又はそれ以上の置換基で未置換又は置換されていても構わないものであり;R”が水素でも構わないとの条件下で、各α−アミノアシルは、ラセミ、D又はLアミノ酸からなる群から独立して選択され;Yは水素、C1−6アルキル又はベンジルであり;YはC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキレニル、アミノC1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノC1−4アルキレニル基又はジ−N,N−C1−6アルキルアミノC1−4アルキレニル基であり;Yは、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル又は4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルである。特に有用な化学式XVIの化合物は、1〜10個の炭素原子を含むカルボン酸由来のアミド、アミノ酸由来のアミド、並びに、1〜10個の炭素原子を含むカルバミン酸塩である。この反応は、例えば、化学式Iの化合物を、室温において、ジクロロメタンのような好適な溶媒中にて、トリエチルアミンのような塩基の存在下で、クロロギ酸エチル又は塩化アセチル等のクロロギ酸エステル又は酸塩化物と組み合わせることにより実施することができる。
(反応スキームVI)
Figure 2008530112
(薬学的組成物及び生物学的活性)
本発明の薬学的組成物は、治療有効量の上述の化合物又は塩を、薬学的に許容される担体と組み合わせて含有する。
「治療有効量」及び「有効量」という用語は、サイトカインの誘導、免疫調節、抗腫瘍活性及び/又は抗ウイルス活性のような治療的又は予防的効果を誘発するのに十分な化合物又は塩の量を意味する。本発明の薬学的組成物に使用される化合物又は塩の正確な量は、化合物又は塩の物理的及び化学的性質、担体の性質及び所期の投与法のような、当業者に既知の因子によって異なる。
幾つかの実施形態において、本発明の組成物は、約100ナノグラム/キログラム(ng/kg)〜約50ミリグラム/キログラム(mg/kg)、好ましくは約10マイクログラム/キログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの用量の化合物又は塩を対象に提供するのに十分な活性を有する成分又はプロドラッグを含有する。
他の実施形態において、本発明の組成物は、対象の体表面積(m)を対象の体重を使用して算出する(m=(体重kg0.425×身長cm0.725)×0.007184)Dubois法に基づいて算定される用量、例えば約0.01mg/m〜約5.0mg/mを提供するのに十分な活性を有する成分又はプロドラッグを含有するが、幾つかの実施形態において、これらの方法は、この範囲を超える用量の化合物又は塩又は組成物を投与することによって実施される場合もある。このような実施形態の幾つかにおいて、この方法には、対象に対して約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、例えば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物を投与することが含まれる。
剤型は、例えば錠剤、ロゼンジ、カプセル剤、非経口投与用配合剤、シロップ、クリーム、軟膏、エアロゾル配合剤、経皮パッチ、経粘膜パッチ等のような種々のものが使用される場合がある。これらの剤型は、活性成分を担体と関連付ける手順を一般的に含む従来の方法を使用して、従来の薬学的に許容される担体及び添加剤で調製することができる。
本発明の化合物又は塩は、処置法で単一の治療薬として投与されてもよければ、本明細書に記載の化合物又は塩は、追加となる免疫反応調節剤、抗ウイルス剤、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチド等を含めた別の1つ又は他の複数の活性物質と組み合わせて投与される場合もある。
本発明の化合物又は塩は、下記の試験に従って実施される実験において、特定のサイトカインの産生を誘導することが明らかとなっている。これらの結果は、化合物又は塩が幾つかの異なる方法で免疫反応を調節するのに有用であり、そのために種々の疾患の処置に有用であることを示唆している。
本発明の化合物又は塩の投与によって産生が誘導されるサイトカインには一般的に、インターフェロン−α(IFN−α)及び腫瘍壊死因子−α(TNF−α)並びに特定のインターロイキン(IL)が含まれる。本発明の化合物又は塩によって生合成が誘導されるサイトカインには、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10及びIL−12並びにその他種々のサイトカインが含まれる。その他の作用の中でも、これらの及びその他のサイトカインは、ウイルスの産生及び腫瘍細胞の増殖を阻害することができるため、本発明の化合物又は塩はウイルス性疾患及び腫瘍性疾患の処置に有用となる。従って、本発明は、本発明の化合物又は塩の有効量を動物に投与することからなる、動物においてサイトカインの生合成を誘導する方法を提供する。サイトカインの生合成を誘導するために当該化合物及び塩が投与される動物は、以下に記載する疾患、例えばウイルス性疾患又は腫瘍性疾患を有する場合があり、当該化合物又は塩の投与が治療となる場合がある。或いは、当該化合物又は塩は、動物が疾患に罹患する前に投与されて、当該化合物又は塩の投与が予防的治療となる場合もある。
サイトカインの産生を誘導する能力に加えて、本明細書に記載の化合物又は塩は、先天免疫反応の他の側面に作用する可能性がある。例えば、ナチュラルキラー細胞の活性が刺激されるのは、サイトカインの誘導に起因する作用である場合がある。当該化合物又は塩はマクロファージも活性化し、それにより一酸化窒素の分泌が刺激されて、サイトカインが更に産生される場合もある。更に、当該化合物又は塩は、Bリンパ球の増殖及び分化を引き起こす場合がある。
本明細書に記載の化合物又は塩は又、後天性の免疫反応に対しても作用を及ぼす可能性がある。例えば、当該化合物又は塩が投与されると、Tヘルパー細胞1型(T1)サイトカインIN−γの産生が間接的に誘導され、Tヘルパー細胞2型(T2)サイトカインIL−4、IL−5及びIL−13の産生が阻害される場合がある。
疾患の予防的又は治療的処置のためであろうが、又先天性又は後天性の免疫に作用するためであろうが、当該化合物又は塩又は組成物は、単独で投与される場合もあれば、例えばワクチンアジュバント中のような1つ以上の薬剤と併用して投与される場合もある。他の成分と併用投与される場合、当該化合物又は塩又は組成物とその他の1つ又は複数の成分は、個別に投与される場合もあれば;一緒にではあるが、例えば溶液中で独立して投与される場合もあり;又は一緒に投与され、コロイド懸濁液中で互いに(a)共有結合されるか、(b)非共有結合される場合もある。
本明細書で特定される化合物又は塩又は組成物が治療薬として使用される場合がある病態には以下が含まれるが、これらに限定されない:
(a)ウイルス性疾患:例えば、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、HSV−I、HSV−II、CMV又はVZV)、ポックスウイルス(例えば、痘瘡ウイルス又は種痘ウイルスのようなオルトポックスウイルス、伝染性軟属腫)、ピコルナウイルス(例えば、ライノウイルス又はエンテロウイルス)、オルトミクソウイルス(例えば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(例えば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス及び呼吸器多核体ウイルス(RSV))、コロナウイルス(例えば、SARS)、パポバウイルス(例えば、陰部疣贅、尋常性疣贅又は足底疣贅を引き起こす乳頭腫ウイルス)、ヘパドナウイルス(例えば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(例えば、C型肝炎ウイルス又はデング熱ウイルス)又はレトロウイルス(例えば、HIVのようなレンチウイルス)の感染に起因する疾患;
(b)細菌性疾患:例えば、エシェリキア属、エンテロバクター属、サルモネラ属、スタフィロコッカス属、シゲラ属、リステリア属、アエロバクター属、ヘリコバクター属、クレブシエラ属、プロテウス属、シュードモナス属、ストレプトコッカス属、クラミジア属、マイコプラズマ属、ニューモコッカス属、ナイセリア属、クロストリジウム属、バチルス属、コリネバクテリウム属、マイコバクテリウム属、カンピロバクター属、ビブリオ属、セラチア属、プロビデンシア属、クロモバクテリウム属、ブルセラ属、エルジニア属、ヘモフィルス属又はボルデテラ属の細菌感染に起因する疾患;
(c)その他の感染性疾患:例えば、クラミジア、又はカンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラズマ症、クリプトコックス髄膜炎が含まれるがこれらに限定されない真菌性疾患、又はマラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア症、クリプトスポリジウム症、トキソプラズマ症及びトリパノソーマ感染症が含まれるがこれらに限定されない寄生虫性疾患;
(d)腫瘍性疾患:例えば、上皮内新生物、子宮頚部形成異常、光線性角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポジ肉腫、メラノーマ、及び骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、多発骨髄腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫及びヘアリー細胞白血病が含まれるがこれらに限定されない白血病、及びその他の癌;
(e)アトピー性皮膚炎又は湿疹のようなT2媒介性アトピー性疾患、好酸球増多症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、及びオーメン症候群;
(f)特定の自己免疫性疾患:例えば、全身性紅斑性狼瘡、本態性血小板血症、多発性硬化症、円板状紅斑性狼瘡、円形脱毛症;及び
(g)ケロイド形成の阻害及びその他の瘢痕(例えば、慢性創傷を含めた創傷治癒の促進)のような創傷治癒に関連する疾患。
更に、本明細書で特定する化合物又は塩は、生ウイルス、細菌又は寄生虫性免疫原;不活化ウイルス、腫瘍由来、原虫、生体由来、真菌性又は細菌性免疫原;トキソイド;毒素;自己抗原;多糖類;タンパク質;糖タンパク;ペプチド;細胞ワクチン;DNAワクチン;自家ワクチン;遺伝子組換えタンパク質等のような体液及び/又は細胞媒介性免疫反応の何れかを生じさせる何らかの物質と併用して使用するワクチンアジュバントとして、例えば、BCG、コレラ、ペスト、チフス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザA型、インフルエンザB型、パラインフルエンザ、ポリオ、狂犬病、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、黄熱病、破傷風、ジフテリア、ヘモフィルスインフルエンザb、結核、髄膜炎球菌及び肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水疱瘡、サイトメガロウイルス、デング熱、猫白血病、鶏ペスト、HSV−1及びHSV−2、豚コレラ、日本脳炎、呼吸器多核体ウイルス、ロタウイルス、乳頭腫ウイルス、黄熱病及びアルツハイマー病との関係において使用するワクチンアジュバントとして有用な場合がある。
本明細書で特定する化合物又は塩は、免疫機能が低下した対象に特に有用な場合がある。例えば、化合物又は塩は、例えば移植対象、癌対象及びHIV対象において細胞媒介性免疫の抑制後に発現する日和見感染及び腫瘍を処置するのに使用される場合がある。
このように、1つ以上の上記の疾患又は疾患の種類、例えばウイルス性疾患又は腫瘍性疾患は、治療を必要とする(疾患を有する)動物において、その動物に本発明の化合物又は塩の治療有効量を投与することによって処置される場合がある。
又、本明細書に記載の化合物又は塩の有効量をワクチンアジュバントとして投与することによって、動物にワクチン接種を行う場合もある。一実施形態においては、本明細書に記載の化合物又は塩の有効量をワクチンアジュバントとして動物に投与することからなる、動物へのワクチン接種の方法が提供される。
サイトカインの生合成を誘導するのに有効な化合物又は塩の量とは、単球、マクロファージ、樹状細胞及びB細胞のような1つ以上の種類の細胞が、例えばIFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10及びIL−12のような1つ以上のサイトカインを、このようなサイトカインの背景レベルを超えて増加(誘導)された量まで産生するのに十分な量である。正確な量は当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。その他の実施形態において、この量は、例えば約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量(上述のDubois法に従って算出)であると予想されるが、幾つかの実施形態において、サイトカイン生合成の誘導又は阻害は、この範囲を超える用量の化合物又は塩を投与することによって実施される場合もある。これらの実施形態の幾つかにおいて、この方法には、対象に対して約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、例えば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物又は塩又は組成物を投与することが含まれる。
本発明は又、本発明の化合物又は塩の有効量を動物に投与することからなる、動物におけるウイルス感染を処置する方法、及び動物における新生物性疾患を処置する方法を提供する。ウイルス感染を治療又は阻害するのに有効な量は、未処置の対照動物群と比べた場合に、ウイルス性病変、ウイルス負荷、ウイルス産生速度及び死亡率を含めた1つ以上のウイルス感染の症状を減少させることのできる量である。このような処置に有効な正確な量は、当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。新生物性疾患を処置するのに有効な化合物又は塩の量は、腫瘍のサイズ又は腫瘍巣の数を減少させることのできる量である。ここでも正確な量は当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。その他の実施形態において、この量は、例えば約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量(上述のDubois法に従って算出)であると予想されるが、幾つかの実施形態において、これらの方法の何れかは、この範囲を超える用量の化合物又は塩を投与することによって実施される場合もある。これらの実施形態の幾つかにおいて、この方法には、対象に対して約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、例えば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物又は塩又は組成物を投与することが含まれる。
本明細書に具体的に記載する製剤及び使用法に加えて、本発明の化合物に好適なその他の製剤、使用法及び投与装置は、例えば国際特許公開第WO03/077944号及び第WO02/036592号、米国特許第6,245,776号及び米国特許公開第2003/0139364号、第2003/185835号、第2004/0258698号、第2004/0265351号、第2004/076633号及び第2005/0009858号に記載されている。
本発明の目的及び利点を、以下の実施例によって更に説明するが、これらの実施例で言及されている特定の材料及びその量、並びにその他の条件及び詳細は、本発明の適用範囲を不当に制限するものとして解釈してはならない。
(実施例1)
3−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4−]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−6−アミン
Figure 2008530112
(第A部)
オルトギ酸トリエチル(92ミリリットル(mL)、0.55モル(mol))及び2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(75.3グラム(g)、0.522mol)(Meldrum酸)を55℃で90分間加熱した後、45℃に冷却した。メタノール(200mL)中に、3−ベンジルオキシアニリン(100.2g、0.5029mol)を含む溶液を、反応温度を50℃以下に保ちながら、45分かけて緩徐に反応物に添加した。次に反応物を45℃で一時間加熱し、室温に冷却して、一晩攪拌した。反応混合物を1℃に冷却して、産物を濾過により単離してから、低温エタノール(〜400mL)を使用して、濾液が無色になるまで洗浄した。5−{[(3−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(170.65g)を褐色で粉末状の固形物として単離した。
Figure 2008530112
(第B部)
5−{[(3−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(170.65g、0.483mol)及びDOWTHERM A熱媒液(800mL)を100℃に加熱した後、DOWTHERM A熱媒液(1.3リットル(L)、210℃に加熱)を含むフラスコに40分間かけて緩徐に添加した。この添加の間は、反応温度が207℃を下まわることがないようにした。添加に続いて、反応物を210℃で一時間攪拌した後、環境温度へと冷却した。形成された沈殿物は、濾過により単離してから、ジエチルエーテル(1.7L)とアセトン(0.5L)を使用して洗浄し、褐色の粉末であるオーブンで乾燥させて、76.5gの7−ベンジルオキシキノリン−4−オールを得た。
Figure 2008530112
(第C部)
7−ベンジルオキシキノリン−4−オール(71.47g、0.2844mol)とプロピオン酸(700mL)の混合物をしっかりと攪拌しながら125℃に加熱した。硝酸(23.11mL、16モル濃度(M))を、反応温度を121℃と125℃の間に保ちながら30分間かけて緩徐に添加した。添加の後、反応物を125℃で一時間攪拌した後、環境温度へと冷却した。その結果得られた固形物は、濾過により単離し、水洗し、オーブンで1.5日間乾燥させて、灰色がかった粉末である7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オール69.13gを得た。
Figure 2008530112
(第D部)
2リットルの丸底フラスコに、7−(ベンジルオキシ)−3−ニトロキノリン−4−オール(100.0g、0.3mol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(650mL)を投入した。オキシリン化塩(62.1g、37.7mL、1.2当量(eq))を一滴ずつ緩徐に添加した。その結果得られた混合物を100℃で10分間加熱した後、39℃に冷却した。反応混合物を氷上に注いだ(3L)。茶色の沈殿物が形成された。混合物を水(1L)で希釈し、攪拌して沈殿物を崩した。沈殿物を真空濾過により回収した。濾過ケーキを水洗(2L)して、真空濾過上で空気乾燥させた。固形物をジクロロメタンに溶解し、分液漏斗に入れた。水分を除去し、ジクロロメタン溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。次に、溶液を濾過剤に通して濾過することにより、ジクロロホルム中の7−(ベンジルオキシ)−4−クロロ−3−ニトロキノリン(およそ1700mL)を得た。
(第E部)
追加の漏斗及びオーバーヘッド攪拌器を取り付けた、3リットルの三つ首の丸底フラスコに、D部で得られた溶液及びトリエチルアミン(94.2mL、2.0当量)を投入した。エタノールアミンの溶液(21.1mL、0.35mol、1.04当量)を含むジクロロメタン(20mL)を10分間かけて緩徐に添加した。反応物を室温にて一晩攪拌した後、水(1L)で希釈した。沈殿物がみられたが、これを濾過により単離することで、黄色の固形物である2−{[7−(ベンジルオキシ)−3−ニトロキノリン−4−イル]アミノ}エタノール101.3gを得た。
(第F部)
2つ首の2リットルの丸底フラスコに、2−{[7−(ベンジルオキシ)−3−ニトロキノリン−4−イル]アミノ}エタノール(95.0g、0.28mol)及びピリジン(400mL)を投入し、この懸濁液を65℃に加熱した。その結果得られた均質溶液を、tert−ブチルジメチルシリル塩化物(46.4g、0.31mol、1.1当量)及び4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(3.42g、0.028mol、0.1当量)を一回分添加した。87℃に上げた反応温度を、緩徐に65℃に冷却し、この温度を一晩維持した。反応が不完全であることが判明した。追加のtert−ブチルジメチルシリル塩化物(20g、0.13mol、0.5当量)を一回分添加し、8時間にわたり反応温度を70℃に上げた。反応は未だ完全ではなかった。追加のtert−ブチルジメチルシリル塩化物(21.5g、0.14mol、0.5当量)を一回分添加し、反応温度を一晩70℃に維持した。今回は反応が完全であった。反応混合物を2リットルのフラスコに注ぎ、次に酢酸エチルで濯いで、週末にかけて放置した。形成された沈殿物、これはピリジン塩酸塩であることが判明したが、これを濾過により除去した。反応混合物を減圧下で濃縮して茶/黄色の固形物を得た。この固形物を酢酸エチル中でスラリーにして、濾過により回収した。この作業を三回繰り返した。結合した濾液を水洗してから、固形物が沈殿し始めるまで濃縮し、当初の容量に比べておよそ1/3の容量になった。この混合物をヘキサン(700mL)で希釈して、更に一時間攪拌した。淡褐色の固形物を真空濾過により回収して、一晩乾燥させることにより、102.6gの7−(ベンジルオキシ)−N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−ニトロキノリン−4−アミンを得たが、これ以上精製は行わずに次の手順でこれを使用した。
(第G部)
3リットルのステンレススチール製のParr容器に、5%プラチナ塗装の炭素触媒、アセトニトリル(250mL)、7−(ベンジルオキシ)−N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(102g、0.225mol)及び追加のアセトニトリル(1250mL)を順次投入した。この容器を空にしてから水素ガス(30psi、2.1×10Pa)を充填した。容器を一晩振とうした。次に、反応混合物をCELITE濾過剤の積層を通して濾過した。濾過ケーキを追加のアセトニトリル(2L)で濯ぎ、結合した濾液を減圧下で濃縮して、橙緑色の固形物である7−(ベンジルオキシ)−N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)キノリン−3,4−ジアミン95gを得た。
(第H部)
オーバーヘッド攪拌器を取り付けた、5リットルの樹脂ヘッドの反応容器に、窒素雰囲気下で7−(ベンジルオキシ)−N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)キノリン−3,4−ジアミン(95g、0.225mol)及び1,2−ジクロロエタン(2.25L)を投入した。この溶液に対して、エチルクロロアセトイミデート塩酸塩(44.4g、0.28mol、1.25当量)を一回分添加した。反応溶液を、一晩しっかりと攪拌した。この時点において反応が不完全であったため、反応混合物を65℃で6時間加熱した。この時点において反応が不完全であったため、追加のエチルクロロアセトイミデート塩酸塩(8.8g、0.06mol、0.25当量)を添加して、更に6時間、65℃で反応を持続させた。今回は反応が完全であった。加熱を止めて、一晩かけて緩徐に室温へと冷却した。反応混合物を濾過し、固形分を除去した。濾液を5%の重炭酸ナトリウム溶液(800mL)、水(1L)及び塩水(ブライン)(200mL)で順次洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、濾過を行い、濃縮することにより、緑色の固形分である2−[7−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール82gを得た。
500mLの丸底フラスコに、7−(ベンジルオキシ)−1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(30g、0.06mol)、酢酸(300mL)、及び水(60mL)を投入した。この懸濁液を45℃で24時間加熱した後、熱を取り、緑色がかった同種の溶液を濃縮して乾燥させた。この固形物をジエチルエーテル(300mL)中で1時間攪拌し、真空濾過により単離し、ジエチルエーテル(100mL)で洗浄した後、真空漏斗で乾燥させて、緑色の固形物である2−[7−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール23gを得た。
(第J部)
3リットルの丸底フラスコに、2−[7−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール(23g、0.062mol)及びテトラヒドロフラン(THF)(2L)を投入した。その結果得られた懸濁液を45℃に加熱して、カリウムtert−ブトキシドを含むTHF(120mL、0.12mol、1.9当量)を緩徐に添加した。この時点で熱を取り、飽和アンモニウム水溶液(500mL)を添加して反応を停止させて、その結果得られた混合物を更に一時間攪拌した。有機層を分離し、濃縮することにより、淡黄色の固形物である3−(ベンジルオキシ)−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン16gを得た。
(第K部)
1リットルの丸底フラスコに、3−(ベンジルオキシ)−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン(5.0g、15.1mmol(mmol))及びジクロロメタン(200mL)を投入した。この溶液に、クロロペルオキシ安息香酸(mCBA)(純度50%、5.2g、15.1mol、1.0当量)を少量ずつ緩徐に添加した。この反応物に対して、3時間にわたり室温を維持した。濃縮した水酸化アンモニウム(100mL)、次に、p−トルエンスルホニル塩化物(3.2g、16.6mol、1.1当量)を少しずつ添加した。この反応物に対して、一晩室温を維持した。水(200mL)を使用して反応を停止し、更に一時間攪拌した。水層を分離してジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。結合した有機画分を濃縮して、灰白色の固形物である3−(ベンジルオキシ)−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−6−アミンを得た。少量の産物をアセトニトリルで再結晶化し、次の手順へと進めた。
(第L部)
ガラスバイアルに、3−(ベンジルオキシ)−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−6−アミン(0.1g、0.29mol)及び48%の臭化水素を含む酢酸の溶液(4.0mL)を投入した。混合物を一晩100℃に加熱してから冷却し、濃縮して、灰白色の固形物である6−アミノ−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−3−オールを得た。
(第M部)
臭化ブロムアセチル(3.0mL、0.034mol)を含むジクロロメタン(240mL)の溶液を、−25℃に冷却した。モルホリン(9.0mL、0.10mol)を含むジクロロメタン(20mL)の溶液を、一時間以上かけて緩徐に添加した。添加が完了してから、反応物を−25℃で15分間攪拌し、続いて環境温度へと温めた。ジクロロメタンを添加し、その得られた溶液を、水、1Nの水性塩化水素及び塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、濾過を行ない、減圧下で濃縮することにより、無色の油である4−(ブロモアセチル)モルホリンを得た。
(第N部)
ガラスバイアルに、4−(ブロモアセチル)モルホリン(0.05g、0.26mmol、1.1当量)、6−アミノ−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−3−オール(0.06g、0.23mmol)、DMF(3mL)及び炭酸セシウム(0.42g、1.3mmol、5当量)を投入した。反応混合物を一晩90℃に加熱した。30mLの水で反応を停止して灰白色の沈殿物を得た。固形物を真空濾過により回収し、アセトニトリルで再結晶化して、0.111gの3−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエトキシ)−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4−]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−6−アミン、融点(mp)204〜206℃を得た。
(実施例2〜43)
下表のハロゲン化物(1.1当量)及び無水炭酸カリウム(55mg)を試験官に添加した。実施例3では、臭化テトラブチルアンモニウムの結晶も少量添加した。更に、N,N−ジメチルアセトアミド(1mL)中の6−アミノ−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−3−オール(26mg、0.1mmol)の溶液を添加した。試験管の栓を緩めに閉めてから、60℃で一晩(およそ18時間)、その後80℃で6時間攪拌器に置いた。この反応混合物を濾過した後、N,N−ジメチルアセトアミド(200μL)で希釈した。溶媒は真空遠心分離により除去した。この化合物を、Waters FrantionLynx自動精製システムを使用して、分取高速液体クロマトグラフィー(prep HPLC)で精製した。このprep HPLC画分を、Waters LC/TOF−MSを使用して分析し、適切な画分を遠心蒸発させることにより、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。Aが0.05%トリフルオロ酢酸/水であり、Bが0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルである場合、5〜95%Bからの溶出を非線形勾配として逆相prep HPLCを実施した。そして質量選択トリガーを行うことにより画分を回収した。下表には、各実施例で使用したハロゲン化物、その結果得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
Figure 2008530112
Figure 2008530112
Figure 2008530112
Figure 2008530112
Figure 2008530112
(実施例44〜51)
(第A部)
DMF(25mL)及び炭酸カリウム(2.7g、20mmol)を、順に6−アミノ−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−3−オール(1g、4mmol)を含むフラスコに添加した。1−クロロ−3−イオドプロパン(0.88g、4.3mmol)を添加して反応混合物を環境温度で一晩攪拌を行った。液体クロマトグラフィー質量スペクトル分析による解析により、大部分が出発物質であることが示された。反応混合物は週末にかけて60℃に加熱した。反応混合物を分液漏斗に移し、酢酸エチル(約300g)で希釈し、水洗した後、濾過を行って微粒子の懸濁を除去した。有機層を水洗し、減圧下で濃縮して、黄色の固形物である3−(3−クロロエトキシ)−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−6−アミンを得た。
(第B部)
下表の第2級アミン(1.1当量)及び無水炭酸カリウム(55mg)を試験管に添加した。N,N−ジメチルアセトアミド(1mL)中の3−(3−クロロエトキシ)−10,11−ジヒドロ−8H−[1,4]オキサジノ[4’,3’:1,2]イミダゾ[4,5−c]キノリン−6−アミン(33mg、0.1mmol)の溶液を添加した。この試験管を一晩(およそ18時間)80℃に加熱した。反応混合物を濾過した後、真空遠心分離により溶媒を除去し、この化合物を、Waters FrantionLynx自動精製システムを使用して、分取高速液体クロマトグラフィー(prep HPLC)で精製した。このprep HPLC画分を、Waters LC/TOF−MSを使用して分析し、適切な画分を遠心蒸発させることにより、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。Aが0.05%トリフルオロ酢酸/水であり、Bが0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルである場合、5〜95%Bからの溶出を非線形勾配として逆相prep HPLCを実施した。そして質量選択トリガーを行うことにより画分を回収した。下表には、各実施例で使用したハロゲン化物、その結果得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
Figure 2008530112
本発明の化合物は、下記の方法の一つを使用して試験した場合、ヒトの細胞においてインターフェロンα及び/又は腫瘍壊死因子αの産生を誘導することによって、サイトカインの生合成を調節することが明らかとなっている。
(ヒト細胞におけるサイトカインの誘導)
in vitroヒト血球細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。Testerman, et. al., Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−27609, Journal of Leukocyte Biology, 58, 365−372 (September, 1995)に記載の通り、活性は、培地に分泌されたインターフェロン(α)及び腫瘍壊死因子−α(IFN−α及びTNF−α)の測定値に基づく。
(培養用血球細胞の調製)
健常なヒトドナーの全血を、静脈穿刺によりEDTAの入ったバキュテナー管又はシリンジに採取する。そして、HISTPAQUE−1077(Sigma[米国ミズーリ州セントルイス])又はFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences[米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ])を使用して、密度勾配遠心分離法により全血から末梢血単核球(PBMC)を分離する。血液はDulbeccoのリン酸緩衝生食水(DPBS)又はHankの平衡塩類溶液(HBSS)で1:1に希釈する。或いは、密度勾配培地を入れたAccuspin(Sigma)又はLeucoSep(Greiner Bio−One, Inc.[米国フロリダ州ロングウッド])遠心分離フリット管に全血を入れる。PBMC層を回収したら、DPBS又はHBSSで2回洗浄し、4×10細胞/mLでRPMI完全培地中に再懸濁させる。このPBMC懸濁液を、同量の試験化合物を含有するRPMI完全培地を入れた96ウエル平底滅菌組織培養プレートに添加する。
(化合物の調製)
化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解する。DMSOの濃度は、培養ウエルに添加する場合、1%の最終濃度を超えないようにする。化合物は一般的に、30〜0.014μMの濃度で試験する。対照群には、細胞試料+培地のみ、細胞試料+DMSOのみ(化合物なし)、及び細胞試料+基準化合物の組み合わせが含まれる。
(インキュベーション)
試験化合物の溶液60μMを、RPMI完全培地を含有する最初のウエルに添加し、各ウエルにて連続して3倍に希釈する。次に、同量のPBMC懸濁液をウエルに添加し、試験化合物の濃度を所期の濃度にする(通常は30〜0.014μM)。PBMC懸濁液の最終濃度は、2×10細胞/mLとする。プレートを滅菌プラスチック蓋で閉じ、ゆっくりと混合した後、5%二酸化炭素雰囲気下にて37℃で18〜24時間インキュベートする。
(分離)
インキュベーションの後、プレートを4℃、1000rpm(約200×g)で10分間遠心分離する。そして細胞を含まない培養液の上澄みを除去し、滅菌プロピレン管に移す。試料は解析するまで−30〜−70℃で維持する。試料は、ELISAでIFN−αを、Igen/BioVerisアッセイでTNF−αを解析する。
(インターフェロン(α)及び腫瘍壊死因子−αの解析)
IFN−αの濃度を、PBL Biomedical Laboratories(米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ)のヒトマルチサブタイプ比色分析サンドイッチELISA(カタログ番号41105)で測定する。結果はpg/mLで示す。
TNF−αの濃度を、ORIGEN Mシリーズイムノアッセイで測定し、BioVeris Corporation(元IGEN International(米国メリーランド州ゲーサーズバーグ))のIGEN M−8アナライザーで読み取る。このイムノアッセイは、Biosource International(米国カリフォルニア州カマリロ)のヒトTNF−αキャプチャー及び検出抗体ペア(カタログ番号AHC3419及びAHC3712)を使用する。結果はpg/mLで示す。
(アッセイデータ及び解析)
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(X軸)に対するTNF−α及びIFN−αの濃度値(Y軸)からなる。
データの解析には2つの手順がある。まず、平均DMSO(DMSO対照ウエル)又は実験バックグラウンド(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた値を各読み取り値から減ずる。バックグラウンド減算でマイナスの値が出た場合、読み取り値は「*」と報告し、はっきり検出できずという注記を入れる。その後の計算及び統計において、「*」はゼロとして扱う。次に、バックグラウンド値を減算した値の全てに単一の調整比を乗じて、実験間の変動値を減ずる。この調整比は、過去の61件の実験測定値(未調整読み取り値)を基に基準化合物の予想面積で除した、新しい実験における基準化合物の面積である。これにより、用量反応曲線の形状を変化させることなく、新しいデータの読み取り値の尺度化(Y軸)が行われる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり、予想面積は過去61件の実験から得る平均用量値の合計である。
バックグラウンド減算を行い、基準調整した結果に基づいて、任意の実験及び化合物の最少有効濃度を算出する。最少有効濃度(μモル)は、試験するサイトカインの固定濃度(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた反応を誘導する試験化合物の最低濃度である。最大反応は、用量反応で生成されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
(ヒト細胞におけるサイトカインの誘導)
(ハイスループットスクリーニング)
上記のヒト細胞におけるサイトカイン誘導の試験方法を、ハイスループットスクリーニングでは以下のように改変した。
(培養用血球系細胞の調製)
健常なヒトドナーの全血を、静脈穿刺によりEDTAの入ったバキュテナー管又はシリンジに採取する。そして、HISTPAQUE−1077(Sigma[米国ミズーリ州セントルイス])又はFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences[米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ])を使用して、密度勾配遠心分離法により全血から末梢血単核球(PBMC)を分離する。そして、密度勾配培地を入れたAccuspin(Sigma)又はLeucoSep(Greiner Bio−One, Inc.[米国フロリダ州ロングウッド])遠心分離フリット管に全血を入れる。PBMC層を回収したら、DPBS又はHBSSで2回洗浄し、4×10細胞/mLでRPMI完全培地中に再懸濁させる(最終細胞密度の2倍)。このPBMC懸濁液を、96ウエル平底滅菌組織培養プレートに添加する。
(化合物の調製)
化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解する。化合物は一般的に、30〜0.014μMの濃度で試験する。対照群には、細胞試料+培地のみ、細胞試料+DMSOのみ(化合物なし)、及び細胞試料+基準化合物2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)の組み合わせが含まれ、各プレートに置かれる。試験化合物の溶液7.5mMをプレートの最初のウエルに添加し、DMSOの続く7つの濃度については、連続して3倍に希釈をしたものを添加する。次に、PRMI完全培地をこの試験化合物の希釈液に添加して、最終化合物濃度を、最終試験濃度の2倍(60〜0.028μM)にする。
(インキュベーション)
続いて、化合物の溶液を、RPMI完全培地を入れたウエルに添加し、試験化合物の濃度を所期の濃度に(通常は30〜0.014μM)、DMSO濃度を0.4%にする。PBMC懸濁液の最終濃度は、2×10細胞/mLとする。プレートを滅菌プラスチック蓋で閉じ、ゆっくりと混合した後、5%二酸化炭素雰囲気下にて37℃で18〜24時間インキュベートする。
(分離)
インキュベーションの後、プレートを4℃、1000rpm(約200×g)で10分間遠心分離する。4−plex Human Panel MSD MULTI−SPOT 96ウエルプレートを、MesoScale Discovery, Inc.(MSD[米国メリーランド州ゲーサーズバーグ])の適切な捕捉抗体でプレコーティングする。細胞を含まない培養液の上澄みを除去し、MSDプレートに移す。通常は新鮮な試料を試験するが、解析するまで−30〜−70℃で維持される場合もある。
(インターフェロン(α)及び腫瘍壊死因子−αの解析)
MSD MULTI−SPOTプレートの各ウエルには、あらかじめ特異的スポットをプレコーティングしたヒトTNF−α及びヒトIFN−αの捕捉抗体が含まれる。各ウエルは以下の4つのスポットを含む:即ち、ヒトTNF−α捕捉抗体(MSD)スポット1ヵ所、ヒトIFN−α捕捉抗体(PBL Biomedical Laboratories[米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ])スポット1ヵ所、不活性ウシ血清アルブミンスポット2ヵ所。ヒトTNF−α捕捉及び検出抗体のペアは、MesoScale Discoveryのものである。ヒトIFN−αマルチサブタイプ抗体(PBL Biomedical Laboratories)は、IFN−αF(IFNA21)を除く全てのIFN−αサブタイプを捕捉する。標準品は、遺伝子組換えヒトTNF−α(R&D Systems[米国ミネソタ州ミネアポリス])及びIFN−α(PBL Biomedical Laboratories)からなる。各MSDプレートに試料及び個別の標準品を解析時に添加する。2つのヒトIFN−α検出抗体(カタログ番号21112及び21100、PBL)を互いに2:1(重量比)の比率で使用し、IFN−αの濃度を測定する。サイトカイン特異的検出抗体をSULFO−TAG試薬(MSD)で標識する。SULFO−TAGで標識した検出抗体をウエルに添加した後、各ウエルの電子化学発光レベルを、MSDのSECTOR HTS READERを使用して読み取る。結果は、既知のサイトカイン標準値から算出してpg/mLで示す。
(アッセイデータ及び解析)
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物の濃度(X軸)に対するTNF−α及びIFN−αの濃度値(Y軸)からなる。
プレート方式での尺度化は、同じ実験で生じるプレート間の変動を低減することを目的として、任意の実験内で実施する。まず、平均DMSO(DMSO対照ウエル)又は実験バックグラウンド(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた値を各読み取り値から減ずる。バックグラウンド減算でマイナス値が出た場合はゼロに設定する。任意の実験内の各プレートは、対照の役割を果たす基準化合物を有する。この対照を使用して、アッセイ中の全プレートの予想平均曲線下面積を算出する。プレート方式の尺度化因子を、実験全体の予想平均面積に対する特定のプレート上の基準化合物の面積の比率としてプレート毎に算出する。次に、各プレートのデータに、全プレートのプレート方式尺度化因子を乗じる。(IFN−αとTNF−αの何れのサイトカインについても)尺度化因子が0.5〜2.0であるプレートのデータのみを報告する。上記の範囲外の尺度化因子を有するプレートのデータについては、尺度化因子が上記の範囲内になるまで再試験を行う。上記の方法により、曲線の形状を変化させることなくY値の尺度化が行われる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり;平均予想面積は、任意の実験の一環である全プレートの平均面積である。
又、二回目の尺度化を実施して、実験間の変動を低減する場合もある(複数の実験にまたがる場合)。バックグラウンド減算を行った全ての値に単一の調整比を乗じて、実験間の変動を減ずる。この調整比は、過去の実験測定値(未調整読み取り値)の平均を基に基準化合物の予想面積で除した、新しい実験における基準化合物の面積である。これにより、用量反応曲線の形状を変化させることなく、新しいデータの読み取り値の尺度化(Y軸)が行われる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり、予想面積は過去の実験測定値の平均から得る平均用量値の合計である。
バックグラウンド減算を行い、基準調整した結果に基づいて、任意の実験及び化合物の最少有効濃度を算出する。最少有効濃度(μモル)は、試験するサイトカインの固定濃度(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた反応を誘導する試験化合物の最低濃度である。最大反応は、用量反応で生成されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
本特許の全ての開示内容、本特許の文書、及び本明細書で言及する文献は、それぞれが個別に組み入れられているかのように、全体が参考として組み入れられている。本発明の適用範囲及び趣旨を逸脱することなく本発明に加えられる種々の改変及び変更は、当業者に明らかなはずである。本発明は、本明細書に記載の例示的実施形態及び実施例によって不当に制限されるものとして意図されず、このような実施例及び実施形態は単なる例として示すだけのものであり、本発明の適用範囲は、本明細書の以下に定める請求項によってのみ制限されるものとして意図されることが理解されるはずである。

Claims (47)

  1. 以下の化学式Iの化合物であって:
    Figure 2008530112
    式中:
    及びRは一緒になって縮合ベンゼン環又は縮合ピリジン環を形成し、この場合、ベンゼン環又はピリジン環は、1つのR基で置換されるか、1つのR基及び1つのR基で置換され;
    は、−O−R3−1又はR3−2であり;
    3−1は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−HetAr、
    −Z−Het’−R
    −Z−HetAr’−R
    −Z−Het’−Y−R、及び
    −Z−HetAr’−Y−R
    からなる群から選択され;
    3−2は、
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−Het’−R、及び
    −Z−Het’−Y−R
    からなる群から選択され;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは1〜3であり;
    Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Yは:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2008530112
    からなる群から選択され;
    Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい複素環であり;
    HetArは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリールであり;
    Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
    HetAr’は、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリーレンであり;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンによって妨害されるか終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
    は:
    Figure 2008530112
    及び−C≡N
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル及びアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
    が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−O−、−S−、−S(O)−,−O−C(R)−、−OC(O)−O−、−N(R)−Q−、−O−C(R)−N(R)−、
    Figure 2008530112
    (式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
    が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Rであり、Rが−C≡N、
    Figure 2008530112
    (式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
    が−O−R3−1であり、R3−1が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中の窒素原子と結合している場合;又は
    がR3−2であり、R3−2が−Z−Y−Rであり、R及びRが一緒になって縮合ベンゼン環を形成し、Y−Rがアルコキシである場合には、
    Zが結合以外であることを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  2. 以下の化学式IIの化合物であって:
    Figure 2008530112
    式中:
    は−O−R3−1又はR3−2であり;
    3−1は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−HetAr、
    −Z−Het’−R
    −Z−HetAr’−R
    −Z−Het’−Y−R、及び
    −Z−HetAr’−Y−R
    からなる群から選択され;
    3−2は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−Het’−R、及び
    −Z−Het’−Y−R
    からなる群から選択され;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    nは0又は1であり;
    Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3であり;
    Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Yは:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2008530112
    からなる群から選択され;
    Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい複素環であり;
    HetArは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリールであり;
    Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
    HetAr’は、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリーレンであり;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンによって妨害されるか終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
    は:
    Figure 2008530112
    及び−C≡N
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル及びアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
    が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−O−、−S−、−S(O)−,−O−C(R)−、−OC(O)−O−、−N(R)−Q−、−O−C(R)−N(R)−、
    Figure 2008530112
    (式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
    が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Rであり、Rが−C≡N、
    Figure 2008530112
    (式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
    が−O−R3−1であり、R3−1が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中の窒素原子と結合している場合;又は
    がR3−2であり、R3−2が−Z−Y−Rであり、−Y−Rがアルコキシである場合には、
    Zが結合以外であることを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  3. 以下の化学式III、IV、V及びVIからなる群から選択される化合物であって:
    Figure 2008530112
    、式中:
    は−O−R3−1又はR3−2であり;
    3−1は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−HetAr、
    −Z−Het’−R
    −Z−HetAr’−R
    −Z−Het’−Y−R、及び
    −Z−HetAr’−Y−R
    からなる群から選択され;
    3−2は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−Het’−R、及び
    −Z−Het’−Y−R
    からなる群から選択され;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    nは0又は1であり;
    Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3であり;
    Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Yは:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2008530112
    Figure 2008530112
    からなる群から選択され;
    Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい複素環であり;
    HetArは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリールであり;
    Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
    HetAr’は、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリーレンであり;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンによって妨害されるか終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
    は:
    Figure 2008530112
    及び−C≡N
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル及びアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
    が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−O−、−S−、−S(O)−,−O−C(R)−、−OC(O)−O−、−N(R)−Q−、−O−C(R)−N(R)−、
    Figure 2008530112
    (式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
    が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Rであり、Rが−C≡N、
    Figure 2008530112
    (式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
    が−O−R3−2であり、R3−2が、−Z−Het、−Z−Het’−R又はZ−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中の窒素原子と結合している場合には、
    Zが結合以外であることを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  4. 以下の化学式VIIの化合物であって:
    Figure 2008530112
    式中:
    Gは:
    −C(O)−R’、
    α−アミノアシル、
    α−アミノアシル−α−アミノアシル、
    −C(O)−O−R’、
    −C(O)−N(R”)R’、
    −C(=NY)−R’、
    −CH(OH)−C(O)−OY
    −CH(OC1−4アルキル)Y
    −CH、及び
    −CH(CH)Y
    からなる群から選択され;
    R’及びR”は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル及びベンジルからなる群から独立して選択され、そのそれぞれはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル,C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなれない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R”が水素であってもよいことを条件とし;
    α−アミノアシルは、ラセミ、D−及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸由来のα−アミノアシルであり;
    は、水素、C1−6アルキル及びベンジルからなる群から選択され;
    は、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;
    は、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択され;
    及びRは一緒になって縮合ベンゼン環又は縮合ピリジン環を形成し、この場合、ベンゼン環又はピリジン環は、1つのR基で置換されるか、1つのR基及び1つのR基で置換され;
    は、−O−R3−1又はR3−2であり;
    3−1は:
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−HetAr、
    −Z−Het’−R
    −Z−HetAr’−R
    −Z−Het’−Y−R、及び
    −Z−HetAr’−Y−R
    からなる群から選択され;
    3−2は、
    −Z−Y−R
    −Z−Y−X−Y−R
    −Z−R
    −Z−Het、
    −Z−Het’−R、及び
    −Z−Het’−Y−R
    からなる群から選択され;
    Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選択され;
    Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは1〜3であり;
    Zは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンは、場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    Yは:
    −O−、
    −S(O)0−2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2008530112
    および
    Figure 2008530112
    からなる群から選択され;
    Hetは、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい複素環であり;
    HetArは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリールであり;
    Het’は、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリレンであり;
    HetAr’は、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、シアノ、アミノ、アルキルアミノ及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロアリーレンであり;
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンからなる群から選択され、この場合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン及びヘテロシクリレンによって妨害されるか終了されてもよく、そして場合により1つ以上の−O−基によって妨害されてもよく;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ及び(アルキル、アルケニル、アルキニル及び複素環の場合は)オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
    は:
    Figure 2008530112
    及び−C≡N
    からなる群から選択され;
    は=O及び=Sからなる群から選択され;
    はC2−7アルキレンであり;
    は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル及びアリールアルキレニルからなる群から選択され;
    は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
    10はC3−8アルキレンであり;
    Aは、−O−、−CH−、−C(O)−、−S(O)0−2−及び−N(R)−からなる群から選択され;
    Qは、結合、−C(R)、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−及び−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    Wは、結合、−C(O)−及び−S(O)−からなる群から選択され;
    a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とし;
    が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rであり、Zと結合しているY基が、−O−、−S−、−S(O)−,−O−C(R)−、−OC(O)−O−、−N(R)−Q−、−O−C(R)−N(R)−、
    Figure 2008530112
    (式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
    が−O−R3−1であり、R3−1が−Z−Rであり、Rが−C≡N、
    Figure 2008530112
    (式中Vは、−O−C(R)−又は−N(R)−C(R)−である)である場合;又は
    が−O−R3−1であり、R3−1が、−Z−Het、−Z−Het’−R又は−Z−Het’−Y−Rであり、ZがHet又はHet’中の窒素原子と結合している場合;又は
    がR3−2であり、R3−2が−Z−Y−Rであり、R及びRが一緒になって縮合ベンゼン環を形成し、−Y−Rがアルコキシである場合には、
    Zが結合以外であることを条件とする;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  5. 化合物が以下の化学式III:
    Figure 2008530112
    又はその薬学的に許容される塩である、請求項3に記載の化合物又は塩。
  6. nが0である、請求項2、3又は5の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  7. が−O−Z−Y−R、−O−Z−Y−X−Y−R、−Z−Y−R又は−Z−Y−X−Y−Rである、請求項1〜6の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  8. Yが、−C(R)−、−C(R)−N(R)−、−N(R)−Q−、及び
    Figure 2008530112
    からなる群から選択され;式中、Qは、結合、−C(O)、−C(O)−O−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−からなる群から選択され;Rは=O又は=Sからなる群から選択され;Rは、水素、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択され;各RはC2−3アルキレンから独立して選択され;
    が、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキルは、ヒドロキシ、アルコキシ及びアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか置換され、この場合、アリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ及びアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されないか置換され、この場合、複素環は1つ以上のアルキル置換基で置換されないか置換される、
    請求項1〜7の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  9. Yが−N(R)−Q−であり、式中Rは水素であり、Qは−S(O)−、−C(O)−又は−C(O)−NH−であり、RはC1−3アルキル又はピリジルである、請求項8に記載の化合物又は塩。
  10. Yが−NH−S(O)−であり、Rがメチルであるか;Yが−NH−C(O)−であり、Rが3−ピリジルであるか;Yが−NH−C(O)−NH−であり、Rがイソプロピルである、請求項9に記載の化合物又は塩。
  11. Yが−C(O)−であり、Rが複素環である、請求項8に記載の化合物又は塩。
  12. 複素環が、ピロリジニル、ピペリジニル、チアゾリジニル、アジリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロイソキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、及びピペラジニルからなる群から選択される、請求項11に記載の化合物又は塩。
  13. が−Z−Y−Rである、請求項7に記載の化合物又は塩。
  14. Zが結合であり、Yが−O−であり、Rが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されないか、置換されるアリールアルキレニルである、請求項13に記載の化合物又は塩。
  15. が−O−Z−Y−Rである、請求項7に記載の化合物又は塩。
  16. Zがアルキレンであり、Yが、−O−、−C(O)−NH−、−C(O)−O−、−C(O)−、−S(O)−又は−N(R)−Q−であり、Rが、ハロゲン、アルキル、アリール又はアリールアルキレニルであり、この場合、アリール及びアリールアルキレニルは、アルキル、アルコキシ及びハロゲンからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されないか、置換される、請求項15に記載の化合物又は塩。
  17. が−O−Z−R又は−Z−Rである、請求項1〜6の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  18. が、
    Figure 2008530112
    からなる群から選択され、式中Aは、−O−、−S−、又は−SO−であり;RはC2−4アルキレンであり;Rは、水素又はC1−4アルキルであり;a及びbはそれぞれ独立して1〜3の整数であるが;但し、R
    Figure 2008530112
    である場合には、Zが結合以外であることを条件とする、請求項17に記載の化合物又は塩。
  19. が−O−Z−Rであり、Zがアルキレンであり、Rが−C≡Nである、請求項17に記載の化合物又は塩。
  20. が−O−Z−Het、−O−Z−Het’−R、−Z−Het又は−Z−Het’−Rである、請求項1〜6の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  21. Het及びHet’がそれぞれ、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキソラニル、ピロリジル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、チアゾリジニル、アゼパニル、1,4−オキサゼパニル、ジアゼパニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロイソキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3,2,2]ノナ−3−イル、及びピペラジニルの一価及び二価形態からなる群から選択されるが、これらがそれぞれ1つ以上の置換基で置換されないか、置換される、請求項20に記載の化合物又は塩。
  22. Het及びHet’がそれぞれ、ピロリジル、ピペリジニル、モルホリニル及びチオモルホリニルの一価及び二価形態からなる群から選択されるが、これらがそれぞれ1つ以上の置換基で置換されないか、置換される、請求項21に記載の化合物又は塩。
  23. Hetが、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシアルキレニル及びジアルキルアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換される、請求項1〜6、20、21又は22の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  24. が複素環である、請求項20、21又は22の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  25. が−O−Z−Hetである、請求項20に記載の化合物又は塩。
  26. Zが結合又はアルキレンであり、Hetが、アルキル又はオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により置換されないか、置換されるテトラヒドロフラニルである、請求項25に記載の化合物又は塩。
  27. が−O−Z−HetAr又は−O−Z−HetAr’−Rである、請求項1〜6の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  28. HetAr及びHet’Arがそれぞれ、ベンゾチアゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピロリル及びチアゾリルの一価及び二価形態からなる群から選択される、請求項27に記載の化合物又は塩。
  29. HetAr及びHet’Arがそれぞれ、チアゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル及びピリジニルの一価及び二価形態からなる群から選択される、請求項28に記載の化合物又は塩。
  30. が−O−Z−HetArである、請求項27に記載の化合物又は塩。
  31. Zがアルキレンであり、HetArがピロリル又はチアゾリルである、請求項30に記載の化合物又は塩。
  32. が−Z−Het’−Y−Rである、請求項1〜6の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  33. −Y−Rが、−C(O)−アルキル、−C(O)−O−H、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−NH−アルキル及び−NH−C(O)−アルキルからなる群から選択される、請求項32に記載の化合物又は塩。
  34. Zが、場合により1つ以上の−O−基で妨害されるアルキレンである、請求項1〜13,15,17,18,20〜25,27〜30,32及び33の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  35. ZがC1−6アルキレンである、請求項34に記載の化合物又は塩。
  36. が7位に位置する、請求項1〜35の何れか1項に記載の化合物又は塩。
  37. Dが−CH−O−であり、Dを含有する環が
    Figure 2008530112
    であり、式中、*を有する結合はイミダゾ環の一部である、請求項1〜36の何れか1項に記載の化合物又はその塩。
  38. が7位又は8位に位置し、Rが−O−S(O)−CFである、請求項5又は請求項5の従属項である請求項37に記載の化合物又は塩。
  39. 請求項1〜38の何れか1項に記載の化合物又は塩の治療有効量、及び薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
  40. 請求項1〜38の何れか1項に記載の化合物若しくは塩の有効量、又は請求項39に記載の薬学的組成物を動物に投与することからなる、該動物においてサイトカインの生合成を誘導する方法。
  41. 請求項1〜38の何れか1項に記載の化合物若しくは塩の治療有効量、又は請求項39に記載の薬学的組成物を、治療を必要とする動物に投与することからなる、該動物においてウイルス性疾患を処置する方法。
  42. 請求項1〜38の何れか1項に記載の化合物若しくは塩の治療有効量、又は請求項39に記載の薬学的組成物を、治療を必要とする動物に投与することからなる、該動物において腫瘍性疾患を処置する方法。
  43. 以下の化学式Xの化合物であって:
    Figure 2008530112
    式中:
    3aはベンジルオキシであり;
    3aは7位又は8位に位置し;
    Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3である;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  44. 以下の化学式XIの化合物であって:
    Figure 2008530112
    式中:
    Brは7又は8位に位置し;
    Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3である;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  45. 以下の化学式XII及びXIIIからなる群から選択される化合物であって:
    Figure 2008530112
    式中:
    3aはベンジルオキシであり;
    3aは7又は8位に位置し;
    Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3である;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  46. 以下の化学式XIV及びXVからなる群から選択される化合物であって:
    Figure 2008530112
    式中:
    Brは7又は8位に位置し;
    Dは、−(CH1−4−及び−(CH−O−(CH−からなる群から選択され、式中、c及びdは整数であり、c+dは0〜3である;
    化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
  47. Dが−CH−O−であり、Dを含有する環が
    Figure 2008530112
    であり、式中、*を有する結合はイミダゾ環の一部である、請求項43〜46の何れか1項に記載の化合物又はその塩。
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