JP2008515928A - Dnaワクチンのためのアジュバント - Google Patents

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Abstract

本発明は、乳癌の処置に有用なDNAワクチンを提供する。通常、該ワクチンは、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターと、IRM化合物とを含む。また本発明は、DNAワクチンの効力を増大することができるDNAワクチンアジュバントも提供する。通常、該アジュバントはTLR8選択性アゴニストを含む。

Description

背景
免疫系の特定の重要な側面を刺激することによって、そして特定の他の側面を抑制することによって作用する新しい薬剤化合物を発見するために、近年大きな努力がなされており、著しい成功が収められている(例えば、米国特許第6,039,969号および第6,200,592号を参照)。本明細書中で免疫応答修飾物質(immune response modifier、IRM)と呼ばれるこれらの化合物は、トール様受容体(TLR)として知られる基本の免疫系メカニズムにより作用して、選択されるサイトカイン生合成を誘発すると思われる。これらは、様々な種類の疾患および状態を処置するために有用であり得る。例えば、特定のIRMは、ウィルス性疾患(例えば、ヒトパピローマウィルス、肝炎、ヘルペス)、新形成(例えば、基底細胞癌、扁平上皮癌、光線性角化症、メラノーマ)、およびTH2媒介性疾患(例えば、喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎)を処置するために有用であり、またワクチンアジュバントとしても有用である(米国特許第6,083,505号および米国特許出願公開第2004/0076633号)。
IRM化合物の多くは小さい有機分子のイミダゾキノリンアミン誘導体(例えば、米国特許第4,689,338号を参照)であるが、多数の他の化合物の種類も同様に知られており(例えば、米国特許第5,446,153号、第6,194,425号、および第6,110,929号、ならびに国際公開第WO2005/079195号パンフレットを参照)、さらに多くのものが今でもまだ開発されている。CpGを含むオリゴヌクレオチドなどの他のIRMは、より高い分子量を有する(例えば米国特許第6,194,388号を参照)。
積極的な多様的療法にもかかわらず再発または進行することがとても多い乳癌における成果を改善するために、免疫療法などの新しい革新的な処置戦略が必要とされる。癌ワクチンは、現存する癌を処置する可能性、その再発を防止する可能性、あるいは両方の可能性を有する。さらに、乳癌ワクチンは、乳癌の非常に早期の形態である非浸潤性乳管癌(DCIS)が浸潤性癌に進行することを防止するための理想的な介入であり得る。
1つの処置戦略は、HER−2/neuタンパク質を標的とするワクチンの投与を含む。このタンパク質は、DCIS腫瘍の50%以上および浸潤性乳癌の30%の細胞表面において異常に大量に見られる。HER−2/neuタンパク質は細胞の表面に見られ、これらの細胞を成長させるシグナルを受け取る。異常に高いレベルで存在する場合、HER−2/neuタンパク質は、細胞が成長シグナルに対してあまりにも攻撃的に応答するようにし、従って、制御不能に成長し、腫瘍性形質転換(すなわち、腫瘍成長)が起こる。
トラスツズマブ(ハーセプチン(HERCEPTIN)、ジェネンテック社(Genentech,Inc.))はHER−2/neuタンパク質に対するモノクローナル抗体であり、HER−2/neuにより促進される乳癌の処置のために承認されている。モノクローナル抗体は、腫瘍細胞表面のHER−2/neuタンパク質の少なくともいくつかと結合し、それにより、結合HER−2/neuが成長シグナルを受け取るのを阻害すると考えられる。また抗体は、HER−2/neuタンパク質に結合すると、免疫系が腫瘍細胞を異常であると確認するのを助け、従って腫瘍細胞を免疫系の細胞による破壊および/または除去の標的にするのを助けることができる。
腫瘍抗原に対する遺伝子による免疫化は、癌の進行を妨害することができる免疫応答を誘発するためのもう1つの戦略である。遺伝子による免疫化は、腫瘍特異性抗原の少なくとも一部をコードするDNA発現ベクターにより被検者にワクチン接種することを含む。ワクチン接種を行えば、被検者の体内の細胞は発現ベクターを受け取り、ベクターにコードされた遺伝子を(例えば、腫瘍抗原)を発現する。発現ベクターからの腫瘍抗原の発現は、被検者の免疫系を促して、(a)腫瘍抗原に対する抗体、そしてそれにより腫瘍細胞に対する抗体、および/または(b)抗原特異性の細胞傷害性(cytotixic)Tリンパ球(CTL)を発生させることができる。
概要
特定のIRM化合物は、DNAワクチンのためのアジュバントとして有用であり得ることが分かっている。
従って、本発明は、IRM化合物と、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターとを含むDNAワクチンを提供する。いくつかの実施形態では、ワクチンは単一の製剤でもよいが、別の特定の実施形態では、発現ベクターおよびIRM化合物は別々の製剤において提供されてもよい。
もう1つの態様では、本発明は、TLR8選択性アゴニストを含むDNAワクチンアジュバントと、アジュバントとしてTLR8選択性アゴニストを含むDNAワクチンとを提供する。
もう1つの態様では、本発明は、被検者において乳癌を処置する方法を提供する。一般に、該方法は、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドに対する免疫応答を発生させるために有効な量の、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターを被検者に投与することと、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドへの免疫応答を増強するために有効な量のIRM化合物を被検者に投与することとを含む。いくつかの実施形態では、乳癌は、浸潤性乳癌または非浸潤性乳管癌を含み得る。
さらにもう1つの態様では、本発明は、乳癌を処置するためのDNAワクチンの製造におけるIRM化合物の使用を提供し、該DNAワクチンは、IRM化合物と、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターとを含む。
もう1つの態様では、本発明は、被検者において癌を処置する方法を提供する。一般に、該方法は、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに対する免疫応答を発生させるために有効な量の、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターを被検者に投与することと、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドへの免疫応答を増強するために有効な量のTLR8選択性アゴニストを被検者に投与することとを含む。いくつかの実施形態では、癌は、乳癌、肝細胞癌、子宮頸癌、結腸癌、メラノーマ、または肺癌を含み得る。
さらにもう1つの態様では、本発明は、癌を処置するためのDNAワクチンの製造におけるIRM化合物の使用を提供し、該DNAワクチンは、TLR8選択性アゴニストと、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターとを含む。
本発明の様々な他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、実施例、特許請求の範囲および添付図面を参照して、容易に明らかになるはずである。明細書中のいくつかの箇所では、実例の一覧によって案内が提供される。各場合において、引用される一覧は単に代表群としての役割を果たすだけであり、排他的な一覧として解釈されてはならない。
発明の例証的な実施態様の詳細な説明
特定のIRM化合物は、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドを標的とするDNAワクチンのためのアジュバントとして有用であると確認されている。さらに、特定のIRM化合物は可能性のあるDNAワクチンアジュバントとして提案されているが、これは、自然発生的な(すなわち、非形質移入の)腫瘍特異性抗原を標的とするDNAワクチンのためのアジュバントとしてIRM化合物が有効であり得るという最初の証明である。
本発明の目的では、以下の用語は、以下の意味を有するものとする。
「アゴニスト」は、受容体(例えば、TLR)と組み合わされて細胞の活性を誘発することができる化合物を指す。アゴニストは、受容体に直接結合するリガンドでもよい。あるいは、アゴニストは、例えば(a)受容体に直接結合する別の分子と複合体を形成することによって、あるいは(b)別の方法で別の化合物の修飾をもたらし、他の化合物を受容体に直接結合させることによって、受容体と間接的に組み合わされてもよい。アゴニストは、特定のTLRのアゴニスト(例えば、TLR8アゴニスト)またはTLRの特定の組み合わせ(例えば、TLR7/8アゴニスト−TLR7およびTLR8の両方のアゴニスト)と見なされ得る。
「抗原」は、免疫応答の標的であることができる任意の物質を指す。抗原は、例えば、被検生物体により生じる細胞媒介性および/または体液性の免疫応答の標的でもよい。あるいは、抗原は、免疫細胞と接触される場合に細胞性免疫応答(例えば、免疫細胞の成熟、サイトカインの産生、抗体の産生など)の標的でもよい。
「抗原ペプチド」は、細胞媒介性および/または体液性の免疫応答の標的であることが可能である、指示されるタンパク質に由来する任意の長さのペプチドを指す。例えば、「抗原性HER−2/neuペプチド」は、細胞媒介性および/または体液性の免疫応答の標的であることが可能である、ヒト、ラット、またはマウスのHER−2/neuタンパク質に由来するペプチドを指す。もう1つの例として、「抗原性マンマグロブリン(mammaglobulin)−A」ペプチドは、細胞媒介性および/または体液性の免疫応答の標的であることが可能である、マンマグロブリン−Aに由来するペプチドを指す。
「DNAワクチン」およびその変形は、抗原ペプチドをコードするヌクレオチド配列を指し、被検者に直接導入されて、抗原ペプチドに対する被検者の免疫応答を誘発し得る。
「HER−2」、「neu」、および「HER−2/neu」は、ラットneu癌原遺伝子およびそのヒト相同体、HER−2、またはそのマウス相同体、neuによりコードされる185kDタンパク質を交換可能に指す。
「ペプチド」は、配列の長さに関係なくアミノ酸残基の配列を指す。従って、「ペプチド」という用語は、少なくとも2つのアミノ酸を有するアミノ酸配列を指し、全長タンパク質、そして場合によりポリタンパク質も含む。
1つの態様では、本発明は、乳癌を処置するためのDNAワクチンを提供する。一般に、該ワクチンは、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターと、IRM化合物とを含む。
本明細書で使用される場合、状態を「処置する(treating)」または「処置する(to treat)」とは、状態に関連する症候または臨床徴候を、ある程度、低減、進行の制限、回復、または解消することを指す。「処置」は、状態を処置することができる任意の物質、組成物、投与計画などを指し、治療的、予防的、または両方と説明することができる。「治療的」およびその変形は、状態に関連する1つまたは複数の現存の症候または臨床徴候を回復させる処置を指す。「予防的」およびその変形は、状態の症候または臨床徴候の発生および/または出現をある程度制限する処置を指す。
本明細書で使用される場合、「臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチド」は、細胞マーカー、通常はペプチドまたは全長タンパク質を指し、すなわち、(a)正常細胞と腫瘍細胞の間で差次的に発現されることと、(b)差次的発現が乳癌の発生を処置または防止するために利用され得ることの両方である。
正常細胞と腫瘍細胞との間の差次的発現は、通常、腫瘍細胞が正常細胞よりも大きい程度にマーカーを発現することを意味する。例えば、いくつかの臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドは腫瘍細胞によって発現され得るが、正常細胞では発現されない。このような抗原ペプチドは、腫瘍細胞によってのみ、すなわち特異的に発現されるので、腫瘍特異性抗原ペプチドと考えることができる。しかしながら、他の場合には、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドは正常細胞によって自然に発現され得るが、腫瘍細胞によって過剰発現、すなわち通常のレベルよりも多く発現される。
発現ベクターは、限定されないが、裸のDNAを含む任意の適切な形態を有し得る。あるいは、例えば、発現ベクターは、例えばシンドビドウイルス(Sindbid virus)、セムリキ森林ウィルス(SFV)、およびベネズエラウマ脳炎ウィルス(VEE)に基づくようなアルファウィルス属ベクターなどの弱毒細菌またはウィルス由来のベクター内に、あるいはその一部としてパッケージされ得る。適切なアルファウィルス属ベクターには、例えば、例えば、ライトナー(Leitner)ら、Nature Medicine(2003年)、第9巻、33−39頁、ドゥベンスキー(Dubensky)ら、J.Virol.(1996年)、第70巻、508−519頁、およびパシュコ(Pushko)ら、Virol.(1997年)、第239巻、389−401頁に記載されるようなダブルプロモーターベクターおよびレプリコンベクターが含まれる。
臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターは既知である。例えば、pCMVneuNTは、全長ラットneuタンパク質をコードする。しかしながら、特定の証拠によって、HER−2/neuの切断型をコードする発現ベクターは、全長neuタンパク質をコードするベクターよりも、保護性の抗腫瘍免疫の誘発に有効であり得ることが暗示される。HER−2/neuの切断型をコードする発現ベクターは、例えば、pCMV−ECD(neu細胞外ドメインをコードする)、およびpCMV−ECD−TM(neu細胞外および膜貫通ドメインをコードする)を含む。HER−2/neuの少なくとも一部をコードする発現ベクターは、例えば、Y.チェン(Chen)ら、Cancer Research(1998年)、第58巻、1965−1971頁に記載されている。
マンマグロブリン−Aは、乳腫瘍の80%において発現されるもう1つの臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドである。マンマグロブリン−AのcDNAでワクチン接種されたマウスは、マンマグロブリン−A+腫瘍に対してCD8+細胞傷害性Tリンパ球(CTL)応答を発生することができる。さらに、ワクチン接種されたマウスから、活発に成長するマンマグロブリン−A+腫瘍を有する動物へのCD8+CTLの移動は、著しい腫瘍の後退を引き起こした。特定のマンマグロブリン−Aエピトープは、免疫化マウスおよび乳癌患者の両方からのCD8+CTLによって認識された。マンマグロブリン−Aの少なくとも一部をコードする発現ベクターは、例えば、K.ナラヤナン(Narayanan)ら、J.Natl.Cancer Inst.(2004年)、第96巻、1388−1396頁)に記載されている。
MUC1(多型上皮ムチン(polymorphic epithelial mucin)、すなわちPEM)は、もう1つの臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドである。MUC1は、例えば、ほとんどの上皮癌などの多くの癌の腫瘍細胞によって発現される。MUC1ムチンは正常な腺上皮の頂端細胞表面において発現され、例えば、乳癌などの特定の癌において過剰発現される高分子量(>400kD)の膜貫通糖タンパク質である。MUC1コアペプチドを認識し、インビトロの腫瘍標的の溶解を媒介する細胞傷害性Tリンパ球(CTL)は、乳癌、膵癌、および卵巣癌の患者から得られている。循環MUC1免疫グロブリンM(IgM)抗体は、乳癌、結腸癌、および膵癌の患者において見出されている。循環MUC1免疫グロブリンG(IgG)抗体は、結腸直腸癌の患者において検出されている。MUC1の少なくとも一部をコードする発現ベクターでワクチン接種されたマウスは、引き続いて行なわれるMUC1を発現する同系の腫瘍細胞による攻撃の後の腫瘍の発生から保護される。MUC1の少なくとも一部をコードする特定の発現ベクターは、MUC1を発現する腫瘍細胞による攻撃の後にインビボで特異的なCD4+およびCD8+T細胞応答を発生することができる。MUC1の少なくとも一部をコードする発現ベクターは、例えば、T.プランケット(Plunkett)ら、Int.J.Cancer(2004年)、第109巻、691−697頁に記載されている。
臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする他の発現ベクターは、例えば、SINCP−βgal(カリフォルニア州エミリービルのカイロン社(Chiron Corp.,Emeryville,CA))および特定のVEEレプリコン粒子(VRP、ノースカロライナ州リサーチトライアングルパークのアルファバックス社(AlphaVax,Inc.,Research Triangle park,NC))を含む。
従って、1つの実施形態では、ワクチンは、(a)抗原性HER−2/neuペプチドをコードする発現ベクターと、(b)IRM化合物とを含む。他の実施形態では、ワクチンは、(a)抗原性マンマグロブリン−Aペプチドをコードする発現ベクターと、(b)IRM化合物とを含む。もう1つの実施形態では、ワクチンは、(a)抗原性MUC1ペプチドをコードする発現ベクターと、(b)IRM化合物とを含む。もう1つの実施形態では、ワクチンは、SINCP−βgalおよびIRM化合物を含む。さらにもう1つの実施形態では、ワクチンは、(a)乳癌関連抗原ペプチドをコードするVEEレプリコンと、(b)IRM化合物とを含む。
もう1つの態様では、本発明は、DNAワクチンにおいて使用するためのアジュバントと、結果として得られる該アジュバントを含むDNAワクチンとを提供する。一般に、該アジュバントは、TLR8選択性アゴニストであるIRM化合物を含む。従って、DNAワクチンは、一般に、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターと、TLR8選択性アゴニストであるIRM化合物とを含む。
TLR8選択性アゴニストによって提供されるアジュバント効果は、ワクチン依存性ではないかもしれない。すなわち、TLR8選択性アゴニストは、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターを含むDNAワクチンのための効果的なアジュバントであり得る。従って、特定の臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドおよび該ペプチドをコードする発現ベクターの説明は単なる例であって、全ての適切な臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドおよび該ペプチドをコードする発現ベクターの網羅的な説明であることは意図されない。
臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドは、乳癌関連抗原ペプチドである上記のものを含むが、例えばMUC1などのいくつかのものは、さらに乳癌以外の癌と関連し得る。
アルファフェトプロテイン(AFP)は、肝細胞癌(HCC)に関連する臨床的に適切な抗原ペプチドである。HCC、原発性の肝臓癌は、癌死亡の主要な原因である。アジアに特有の疾患は、B型肝炎感染の結果として肝硬変を患っている個人において顕著である。毎年およそ120万人の新たな症例が発生し、ほとんど全ての患者は診断の6ヶ月以内に死亡する。AFPの抗原性部分をコードする発現ベクターで免疫化されたマウスは、腫瘍の成長の遅延を経験した。このような発現ベクターは、例えば米国特許出願公開第2003/0143237号に記載されている。
ヒトパピローマウィルス(HPV)オンコプロテインE6およびE7は、子宮頸癌に関連する臨床的に適切な抗原ペプチドである。HPVはほとんどの子宮頸癌に存在し、HPVオンコプロテインE6およびE7はHPV関連の癌細胞において一貫して発現され、その悪性形質転換の原因である。抗原性E7ペプチドをコードする発現ベクターで免疫化されたマウスは、E7特異性CD8+Tリンパ球免疫応答を発生することができる。抗原性E6ペプチドをコードする発現ベクターで免疫化されたマウスは、(a)E6特異性CD8+Tリンパ球免疫応答を発生することができ、そして(b)E6を発現する腫瘍細胞株によるチャレンジ後の腫瘍の発生から保護され得る。E7の少なくとも抗原性部分をコードする発現ベクターは、例えば、W.F.チェン(Cheng)ら、J.Clin.Investig.(2001年)、第108巻、669−678頁に記載されている。E6の少なくとも抗原性部分をコードする発現ベクターは、例えば、ペン(Peng)ら(2004年)J.Virol.78.16:8468−8476頁に記載されている。
チロシナーゼ関連タンパク質−1(TRP−1)は、メラノーマに関連する臨床的に適切な抗原ペプチドである。TRP−1は、メラノーマ細胞において高レベルで発現される腫瘍拒絶抗原である。TRP−1の少なくとも一部をコードする発現ベクターで免疫化されたマウスは、メラノーマ細胞によるチャレンジ後の腫瘍の発生から保護された。TRP−1の少なくとも抗原性部分をコードする発現ベクターは、例えば、ライトナー(Leitner)ら(2003年)、Nature Medicine、第9巻、第1号、33−39頁に記載されている。
血管内皮成長因子受容体2(VEGF2)は、多くのタイプの腫瘍に関連する臨床的に適切な抗原ペプチドである。VEGF2の発現は、腫瘍脈管構造の血管新生の間に上方制御される。血管新生は、固形腫瘍の浸潤、成長、および転移において中心的な役割を果たす。従って、腫瘍脈管構造における増殖性内皮細胞(VEGF2を過剰発現するもの)に対する免疫応答は腫瘍血管の崩壊を発生させ、それにより、完全に発生する前に、癌を本質的に欠乏させることができる。VEGF2をコードする発現ベクターでワクチン接種されたマウスは、メラノーマまたは非小細胞肺癌細胞によりチャレンジされたときに腫瘍成長の阻害を経験し、自発性の肺転移(例えば、非小細胞肺癌)から保護され、結腸癌細胞による攻撃後に寿命の延長を有し、そして治療的なモデルでは、結腸癌細胞から生じる確定した転移の成長の減少を経験した。VEGF2の少なくとも抗原性部分をコードする発現ベクターは、例えば、ニータマー(Niethammer)ら(2002年)、Nature Medicine、第8巻、第12号、1369−1375頁に記載されている。
従って、いくつかの実施形態では、ワクチンは、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチド、すなわち、HER−2/neuペプチド、マンマグロブリン−Aペプチド、またはMUC1をコードする発現ベクターと、TLR8選択性アゴニストとを含むことができる。他の実施形態では、ワクチンは、例えば、抗原性アルファフェトプロテインペプチド(HCC関連)、抗原性TRP−1ペプチド(メラノーマ関連)、抗原性VEGF2ペプチド(多腫瘍関連)、または抗原性E6またはE7ペプチド(子宮頸癌関連)などの臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターと、TLR8選択性アゴニストと含むことができる。
上記のように、本発明に従うDNAワクチンを被検者に投与すると、被検者に予防的および/または治療的な癌処置を提供することができる。しかしながら、もう1つの態様では、本発明は、予防的および/または治療的な癌処置を別の被検者に提供することができる癌処置用組成物の調製方法を提供する。一般に、該方法は、IRM化合物と、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターとを被検者に投与することと、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドへの血清免疫応答を被検者に発生させることと、そして最後に、被検者の血清の少なくとも一部を採取することとを含む。被検者から採取された材料はさらに加工されて、採取した材料を特定の物質(例えば、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに対する抗体)について濃縮する、あるいは採取した材料を特定の物質(例えば、細胞、ABO血液型抗体、Rh因子)について枯渇させることができる。
被検者から採取した材料の少なくとも一部(さらに加工されていてもいなくても)は、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに関連する癌の処置を必要としている第2の被検者、例えば、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに関連する癌を発生する危険性のある被検者、あるいは患っていると診断された被検者に投与され得る。したがって、本発明のDNAワクチンの投与は、一次的な処置(すなわち、DNAワクチンが投与される被検者に対する)、または二次的な処置(例えば、DNAワクチンが投与された被検者から採取された血清を受け取る被検者に対する)のいずれかを提供することができる。
IRM化合物は、抗ウィルス活性および抗腫瘍活性を含むがこれらに限定されない強力な免疫調節活性を有する化合物を含む。特定のIRMは、サイトカインの産生および分泌を調節する。例えば、特定のIRM化合物は、例えば、I型インターフェロン、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−8、IL−10、IL−12、MIP−1、および/またはMCP−1などのサイトカインの産生および分泌を誘発する。さらに、いくつかのIRM化合物は、IL−1およびTNFを抑制するといわれている(米国特許第6,518,265号)。
例えば、米国特許第4,689,338号、第4,929,624号、第5,266,575号、第5,268,376号、第5,346,905号、第5,352,784号、第5,389,640号、第5,446,153号、第5,482,936号、第5,756,747号、第6,110,929号、第6,194,425号、第6,331,539号、第6,376,669号、第6,451,810号、第6,525,064号、第6,541,485号、第6,545,016号、第6,545,017号、第6,573,273号、第6,656,938号、第6,660,735号、第6,660,747号、第6,664,260号、第6,664,264号、第6,664,265号、第6,667,312号、第6,670,372号、第6,677,347号、第6,677,348号、第6,677,349号、第6,683,088号、第6,756,382号、第6,797,718号、および第6,818,650号、米国特許出願公開第2004/0091491号明細書、米国特許出願公開第2004/0147543号、および第2004/0176367号、ならびに国際公開第WO2005/18551号、第WO2005/18556号、第WO2005/20999号、第WO2005/032484号、第WO2005/048933号、第WO2005/048945号、第WO2005/051317号、第WO2005/051324号、第WO2005/066169号、第WO2005/066170号、第WO2005/066172号、第WO2005/076783号、および第WO2005/079195号に記載されるもののように、特定のIRMは、小さい有機分子(例えば、タンパク質、ペプチドなどの大きい生体分子とは対照的に約1000ダルトン未満、好ましくは約500ダルトン未満の分子量)である。
小分子IRMのさらなる例には、特定のプリン誘導体(米国特許第6,376,501号および第6,028,076号に記載されるものなど)、特定のイミダゾキノリンアミド誘導体(米国特許第6,069,149号に記載されるものなど)、特定のイミダゾピリジン誘導体(米国特許第6,518,265号に記載されるものなど)、特定のベンゾイミダゾール誘導体(米国特許第6,387,938号に記載されるものなど)、5員窒素含有複素環式環に縮合された4−アミノピリミジンの特定の誘導体(米国特許第6,376,501号、第6,028,076号および第6,329,381号、ならびに国際公開第WO02/08905号パンフレットに記載されるアデニン誘導体など)、そして特定の3−β−D−リボフラノシルチアゾロ[4,5−d]ピリミジン誘導体(米国特許出願公開第2003/0199461号に記載されるものなど)が含まれる。
他のIRMには、オリゴヌクレオチド配列などの大きい生体分子が含まれる。いくつかのIRMオリゴヌクレオチド配列は、シトシン−グアニンジヌクレオチド(CpG)を含有し、例えば、米国特許第6,194,388号、第6,207,646号、第6,239,116号、第6,339,068号、および第6,406,705号に記載されている。いくつかのCpG含有オリゴヌクレオチドは、例えば、米国特許第6,426,334号および第6,476,000号に記載されるものなどの合成免疫調節構造モチーフを含むことができる。他のIRMヌクレオチド配列はCpG配列が欠けており、例えば、国際公開第WO00/75304号パンフレットに記載されている。
他のIRMは、アミノアルキルグルコサミニドホスフェート(AGP)などの生体分子を含み、例えば、米国特許第6,113,918号、第6,303,347号、第6,525,028号、および第6,649,172号に記載されている。
別途指示されない限り、化合物への言及は、異性体(例えば、ジアステレオマーまたはエナンチオマー)、塩、溶媒和物、多形体などを含む薬学的に許容可能な任意の形態の化合物を含むことができる。特に、化合物が光学活性であれば、化合物への言及は、化合物のエナンチオマーのそれぞれ、およびエナンチオマーのラセミ混合物を含むことができる。
本発明のいくつかの実施形態では、IRM化合物は、少なくとも1つのTLRのアゴニスト、好ましくはTLR6、TLR7、またはTLR8のアゴニストであり得る。またIRMは、いくつかの場合には、TLR4またはTLR9のアゴニストでもよい。本発明のいくつかの実施形態では、IRM化合物は、小分子の免疫応答調節剤(例えば、約1000ダルトン未満の分子量)であり得る。
本発明のいくつかの実施形態では、IRM化合物は、5員窒素含有複素環式環に縮合した2−アミノピリジン、または5員窒素含有複素環式環に縮合した4−アミノピリミジンを含み得る。
本発明における使用に適したIRM化合物は、5員窒素含有複素環式環に縮合した2−アミノピリジンを有する化合物を含む。例えば、このような化合物としては、例えばアミド置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換イミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンエーテル、チオエーテル置換イミダゾキノリンアミン、ヒドロキシルアミン置換イミダゾキノリンアミン、オキシム置換イミダゾキノリンアミン、6−、7−、8−、または9−アリール、ヘテロアリール、アリールオキシまたはアリールアルキレンオキシ置換イミダゾキノリンアミン、およびイミダゾキノリンジアミンなどの置換イミダゾキノリンアミンを含むがこれらに限定されないイミダゾキノリンアミンと、アミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、尿素置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、尿素置換テトラヒドロイミダゾキノリンエーテル、チオエーテル置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、ヒドロキシルアミン置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、オキシム置換テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、およびテトラヒドロイミダゾキノリンジアミンを含むがこれらに限定されないテトラヒドロイミダゾキノリンアミンと、アミド置換イミダゾピリジンアミン、スルホンアミド置換イミダゾピリジンアミン、尿素置換イミダゾピリジンアミン、アリールエーテル置換イミダゾピリジンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾピリジンアミン、アミドエーテル置換イミダゾピリジンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾピリジンアミン、尿素置換イミダゾピリジンエーテル、およびチオエーテル置換イミダゾピリジンアミンを含むがこれらに限定されないイミダゾピリジンアミンと、1,2−架橋イミダゾキノリンアミンと、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミンと、イミダゾナフチリジンアミンと、テトラヒドロイミダゾナフチリジンアミンと、オキサゾロキノリンアミンと、チアゾロキノリンアミンと、オキサゾロピリジンアミンと、チアゾロピリジンアミンと、オキサゾロナフチリジンアミンと、チアゾロナフチリジンアミンと、ピラゾロピリジンアミンと、ピラゾロキノリンアミンと、テトラヒドロピラゾロキノリンアミンと、ピラゾロナフチリジンアミンと、テトラヒドロピラゾロナフチリジンアミンと、ピリジンアミン、キノリンアミン、テトラヒドロキノリンアミン、ナフチリジンアミン、またはテトラヒドロナフチリジンアミンに縮合した1H−イミダゾダイマーとが挙げられる。
1つの実施形態では、IRM化合物は、例えば、1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは4−アミノ−α,α,2−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノールなどのイミダゾキノリンアミンでよい。
代替の実施形態では、IRM化合物は、チアゾロキノリンアミン、チアゾロピリジンアミン、またはチアゾロナフチリジンアミンでよい。1つの特定の実施形態では、IRM化合物は、例えば、2−プロピルチアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンでよい。もう1つの実施形態では、IRM化合物は、例えば、2−プロピル−7−(ピリジン−3−イル)−チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンでよい。もう1つの実施形態では、IRM化合物は、例えば、[3−(4−アミノ−2−プロピルチアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)フェニル]メタノールでよい。さらにもう1つの実施形態では、IRM化合物は、例えば、N−[3−(4−アミノ−2−プロピルチアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)フェニル]メタンスルホンアミドでよい。
特定の実施形態では、IRM化合物は、イミダゾナフチリジンアミン、テトラヒドロイミダゾナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、またはチアゾロナフチリジンアミンでよい。
特定の実施形態では、IRM化合物は、置換イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、テトラヒドロイミダゾナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミン、ピラゾロピリジンアミン、ピラゾロキノリンアミン、テトラヒドロピラゾロキノリンアミン、ピラゾロナフチリジンアミン、またはテトラヒドロピラゾロナフチリジンアミンでよい。
本明細書で使用される場合、置換イミダゾキノリンアミンは、アミド置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミド置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンアミン、アリールエーテル置換イミダゾキノリンアミン、複素環式エーテル置換イミダゾキノリンアミン、アミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、スルホンアミドエーテル置換イミダゾキノリンアミン、尿素置換イミダゾキノリンエーテル、チオエーテル置換イミダゾキノリンアミン、ヒドロキシルアミン置換イミダゾキノリンアミン、オキシム置換イミダゾキノリンアミン、6−、7−、8−、または9−アリール、ヘテロアリール、アリールオキシまたはアリールアルキレンオキシ置換イミダゾキノリンアミン、もしくはイミダゾキノリンジアミンを指す。本明細書で使用される場合、置換イミダゾキノリンアミンは、具体的には、そして明確に、1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンおよび4−アミノ−α,α−ジメチル−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノールを除外する。
また、適切なIRM化合物は、プリン誘導体、イミダゾキノリンアミド誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、アデニン誘導体、アミノアルキルグルコサミニドホスフェート、および上記のオリゴヌクレオチド配列も含むことができる。
いくつかの実施形態では、IRM化合物は、1つまたは複数のTLRのアゴニストであると確認される化合物でもよい。例えば、IRM化合物は、TLR8のアゴニストでよい。特定の実施形態では、IRM化合物は、TLR8選択性アゴニストでよい。本明細書で使用される場合、「TLR8選択性アゴニスト」という用語は、TLR8のアゴニストとして働くが、TLR7のアゴニストとしては働かない化合物を指す。「TLR7/8アゴニスト」は、TLR7およびTLR8の両方のアゴニストとして働く化合物を指す。
TLR8選択性アゴニストは、TLR8と、TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR9、またはTLR10のうちの1つまたは複数とのアゴニストとして働くことができるが、TLR7のアゴニストとしては働かない。したがって、「TLR8選択性アゴニスト」は、TLR8のためであって他のTLRのためではないアゴニストとして働く化合物を指すことができるが、代替として、TLR8と、例えばTLR4とのアゴニストとして働く化合物を指すこともできる。
特定の化合物のTLRアゴニズムは、任意の適切な方法で評価することができる。例えば、試験化合物のTLRアゴニズムを検出するために適したアッセイおよび組換え細胞株は、例えば、米国特許出願公開第2004/0014779号、第2004/0132079号、第2004/0162309号、第2004/0171086号、第2004/0191833号、および第2004/0197865号において記載されている。
使用される特定のアッセイにかかわらず、化合物によるアッセイの実施が、少なくとも、特定のTLRにより媒介される何らかの生物活性のしきい値の増大をもたらせば、化合物は特定のTLR(例えば、TLR8)のアゴニストであると確認することができる。反対に、指定のTLRにより媒介される生物活性を検出するように設計されたアッセイを実施するために使用されたときに、化合物が生物活性のしきい値の増大を誘発することができなければ、化合物は指定のTLR(例えば、TLR7)のアゴニストとして働かないと確認することができる。別途指示されない限りは、生物活性の増大は、適切な制御の下で観察される生物活性に関して同じ生物活性の増大を指す。アッセイは、適切な制御と共に実施されてもそうでなくてもよい。経験と共に、当業者は特定のアッセイに十分に熟知する(例えば、特定のアッセイ条件下で、適切な制御において観察される値の範囲)ようになり、特定のアッセイにおいて化合物のTLRアゴニズムを決定するために制御の実施が常に必要ではないかもしれない。
所与のアッセイにおいて特定の化合物が特定のTLRのアゴニストであるかどうかを決定するためのTLR媒介の生物活性の正確なしきい値の増大は、アッセイの終点として観察される生物活性、アッセイの終点を測定または検出するために使用される方法、アッセイの信号対雑音比、アッセイの精度、両方のTLRのための化合物のアゴニズムを決定するために同じアッセイが使用されているかどうかを含むがこれらに限定されない当該技術分野で既知の因子に従って変化し得る。従って、全ての可能なアッセイについて特定のTLRのアゴニストまたは非アゴニストであると化合物を確認するために必要とされるTLR媒介の生物活性のしきい値増大を一般的に説明することは実用的ではない。しかしながら、当業者は、このような因子を十分に考慮して、適切なしきい値を容易に決定することができる。
発現可能なTLR構造遺伝子を形質移入されたHEK293細胞を用いるアッセイは、化合物が細胞内に形質移入されたTLRのアゴニストであると確認するために例えば約1μM〜約10μMの濃度で化合物が提供される場合、例えばTLR媒介の生物活性の少なくとも3倍の増大(例えば、NFκB活性化)のしきい値を使用することができる。しかしながら、特定の状況では、異なるしきい値および/または異なる濃度範囲が適切なこともある。また、異なるアッセイのためには異なるしきい値が適切であり得る。
IRM化合物および発現ベクターはそれぞれ、被検者への投与に適切な任意の製剤において提供することができる。製剤の適切なタイプな、例えば、米国特許第5,238,944号、第5,939,090号、第6,245,776号、欧州特許第EP0394026号明細書、ならびに米国特許出願公開第2003/0199538号明細書および第2004/0076633号において記載されている。適切な製剤は、溶液、懸濁液、エマルジョン、または任意の形態の混合物を含むことができるが、これらに限定されない。適切な製剤は、薬学的に許容可能な賦形剤、キャリヤ、または媒体を含むことができる。発現ベクターを送達するために適切な製剤は、裸のDNAとしても発現ベクターを含むことができる。あるいは、発現ベクターは、例えばウィルス由来レプリコンまたは弱毒細菌内に、またはその一部としてパッケージされ得る。
DNAワクチンおよび/またはアジュバントIRM化合物を含有する製剤は、例えば、非腸管外または腸管外などの適切な方法で投与することができる。本明細書における使用では、非腸管外とは、経口摂取を含む消化管を通る投与を指す。腸管外は、例えば、静脈内、筋肉内、経皮的、皮下、経粘膜的(例えば、吸入によって)、または局所的などの消化管を通る以外の投与を指す。
発現ベクターおよびIRM化合物は、単一の製剤において一緒に提供されてもよい。あるいは、発現ベクターおよびIRM化合物は、異なる製剤において別々に提供されてもよい。別々の製剤で提供される場合、発現ベクターおよびIRM化合物は、単一の部位または異なる部位で、同一または異なる経路により、そして同一または異なる時間に投与され得る。
IRM化合物を含む製剤の組成は、IRM化合物の物理的および化学的性質、キャリヤの性質、意図される投薬計画、被検者の免疫系の状態(例えば、抑制、不全、刺激)、IRM化合物の投与方法、およびDNAワクチンの効力を含むがこれらに限定されない当該技術分野において既知の因子に従って変化し得る。従って、全ての可能な用途に対してDNAワクチンアジュバントとして使用するために有効な製剤の組成を一般的に示すことは実用的でない。しかしながら、当業者は、このような因子を十分に考慮して、適切な製剤を容易に決定することができる。
いくつかの実施形態では、製剤は、例えば約0.0001%〜約10%(別途指示されない限り、本明細書において提供される全ての割合は、製剤全体に関して重量/重量である)のIRM化合物を含むことができるが、いくつかの実施形態では、製剤はこの範囲外の濃度のIRM化合物を含むことができる。特定の実施形態では、製剤は約0.01%〜約5%のIRM化合物を含み、例えば、製剤は約0.1%〜約1.0%のIRM化合物を含む。
DNAワクチンアジュバントとして使用するために有効なIRM化合物の量は、DNAワクチンの効力を増大させるのに十分な量である。DNAワクチンの効力は、例えば、以下の:特定のサイトカイン(例えば、TNF−α、IL−12、IFN−γ、IFN−α、MCP−1、IP−10)の誘発、DNAワクチンによりコードされる抗原に対する抗体の体液性の力価の増大、腫瘍の数またはサイズの減少、腫瘍の発生の遅延、被検者の期待寿命の延長、抗原特異性のCTLの発生、および/または抗原提示細胞(APCs)、特に例えばDC−1細胞における同時刺激マーカー発現の上方制御のうちの1つまたは複数によって示すことができる。
DNAワクチンアジュバントとして使用するために有効なIRM化合物の正確な量は、IRM化合物の物理的および化学的性質、キャリヤの性質、意図される投薬計画、被検者の免疫系の状態(例えば、抑制、不全、刺激)、IRM化合物の投与方法、およびDNAワクチンの効力を含むがこれらに限定されない当該技術分野において既知の因子に従って変化し得る。従って、全ての可能な用途に対してDNAワクチンアジュバントとして使用するために有効な量のIRM化合物を構成する量を一般的に示すことは実用的でない。しかしながら、当業者は、このような因子を十分に考慮して適切な量を容易に決定することができる。
いくつかの実施形態では、IRM化合物は、例えば約100ng/kg〜約50mg/kgの用量において提供され得るが、いくつかの実施形態では、IRM化合物は、この範囲外の用量で提供されてもよい。これらの実施形態のうちのいくつかでは、IRM化合物は、約10μg/kg〜約5mg/kgの用量、例えば約0.6mg/kgの用量で提供され得る。
投薬計画は、少なくとも部分的に、IRM化合物の物理的および化学的性質、キャリヤの性質、投与されているIRMの量、被検者の免疫系の状態(例えば、抑制、不全、刺激)、IRM化合物の投与方法、ならびにDNAワクチンの効力および送達方法を含むがこれらに限定されない当該技術分野で既知の多くの因子に依存し得る。従って、全ての可能な用途に対してDNAワクチンの効力を増大させるために有効な投与計画を一般的に示すことは実用的でない。しかしながら、当業者は、このような因子を十分に考慮して、適切な投与計画を容易に決定することができる。
本発明のいくつかの実施形態では、IRM化合物は、例えば1日1回〜約1回投与することができるが、いくつかの実施形態では、IRM化合物は、この範囲外の頻度で投与されてもよい。特定の実施形態では、IRM化合物は、一週間に約1回から1日あたり約1回までで投与され得る。1つの特定の実施形態では、IRM化合物は、3日ごとに1回投与される。
本発明の方法は、任意の適切な被検者において実施することができる。適切な被検者としては、ヒト、ヒト以外の霊長類、齧歯類、イヌ、ネコ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、または雌ウシなど(限定はされない)の動物が挙げられるが、これらに限定されない。
実施例
以下の実施例は、単に、本発明の特徴、利点、および他の詳細をさらに説明するために選択されている。しかしながら、実施例はこの目的を果たすが、使用される特定の材料および量、ならびに他の条件および詳細が、本発明の範囲を不当に限定し得る状況で解釈されてはならないことは明白に理解されるはずである。
IRM化合物
実施例において使用されるIRM化合物は、表1に示される。
Figure 2008515928
実施例1 インビボの腫瘍成長
活性化ラットneu遺伝子を含有するメスのFVB/Nマウス(カリフォルニア州ホリスターのチャールズ・リバー・ラボラトリーズ(Charles River Laboratories,Hollister,CA))を、標準的な明/暗療法(12時間明:12時間暗)の下で、特定の病原体がない状態に保持した。マウスをプラスチック製のメッキしていないケージ(1つのケージにつき4〜6匹のマウス)内に収容し、標準的なペレットフードおよび水道水を随意に与えた。
指示される最終濃度が得られるまでIRM化合物を0.2%のDMSOおよび水に溶解することによって、IRM溶液を調製した。
CMV真核生物プロモーターの制御下で細胞外および膜貫通HER−2/neu領域をコードするプラスミドpCMV−ECD−TMは記載されている(Y.チェン(Chen)ら、Cancer Research(1998年)、第58巻、1965−1971頁)。プラズマ・ギガ(Plasma Giga)キット(カリフォルニア州バレンシアのキアゲン社(Qiagen,Inc.,Valencia,CA))を用い、製造業者の使用説明書に従ってプラスミドDNAの大量調製を実施した。
次のような:HER−2/neu+IRM1(pCMV−ECD−TMにより免疫化、IRM1により処置)、HER−2/neu+IRM2(pCMV−ECD−TMにより免疫化、IRM2により処置)、コントロール(免疫化なし、IRMによる処置なし)、HER−2/neu(pCMV−ECD−TMにより免疫化、IRMによる処置なし)、IRM1(免疫化なし、IRM1により処置)、およびIRM2(免疫化なし、IRM2により処置)の処置グループ(n=15)に動物を分けた。
pCMV−ECD−TM DNAで免疫化した動物を、ヘリオス(HELIOS)遺伝子銃システム(カリフォルニア州ハーキュリーズのバイオ−ラッド・ラボラトリーズ社(Bio−Rad Laboratories,Inc.,Hercules,CA))を用いて、粒子媒介の免疫療法的な送達によって8、10、および12週齢で免疫化した。それぞれのワクチン接種は2μgのプラスミドDNA(2回の遺伝子銃ショット)を含み、製造業者の使用説明書に従って投与した。
IRM化合物で処置した動物は、200μLの水中の0.6mg/kgの化合物を腹腔内に受けた。これらのIRM化合物の受取りは、最初のDNA注射の2日前から開始して免疫化の期間中(8〜12週齢)3日ごとに行われた。
ノギスにより2本の垂直な直径で腫瘍性の塊(neoplastic mass)を測定することによって、腫瘍の発生および成長を一週間に2回評価した。少なくとも3mmの平均直径を有する腫瘍を発生していれば、マウスを腫瘍ありとして分類した。評価期間の最後に腫瘍の徴候のないマウスは、腫瘍なしと分類した。マウスあたりの触知可能な乳癌の平均数は、(発生腫瘍の累積数)/(マウスの総数)として計算した。
図1は、ワクチンだけで免疫化されたマウス、またはIRM1による処置と組み合わされたマウスにおいて、腫瘍なしのマウスの割合(上部)と、マウスあたりの触知可能な乳癌の平均数(下部)とを示す。
図2は、ワクチンだけで免疫化されたマウス、またはIRM2による処置と組み合わされたマウスにおいて、腫瘍なしのマウスの割合(上部)と、マウスあたりの触知可能な乳癌の平均数(下部)とを示す。
実施例2 抗原特異性の細胞傷害アッセイ
実施例1に記載したように、動物を分類し、免疫化および/または処置した。Ca2+およびMg2+を含まないリン酸緩衝食塩水(PBS、メリーランド州ゲイサーズバーグのギブコ(GIBCO,Gaithersburg,MD))溶液中で60ミクロンメッシュのふるいによって脾臓を収集して処置した。脾臓細胞をリンパ球M(カナダ国オンタリオ州ホーンビイのシダーレーン・ラボラトリーズ社(Cedarlane Laboratories,Ltd.,Hornby,Ontario,Canada)において分画し、密度勾配遠心分離(500g、20分)によって単核細胞を分離した。勾配の界面からの細胞をPBSで2回洗浄し、ペニシリン(100U/mL)およびストレプトマイシン(100μg/mL)を含有するRPMI1640(メリーランド州ゲイサーズバーグのライフ・テクノロジーズ社(Life Technologies,Inc.))中に再懸濁した。
刺激物質としてN202.1A腫瘍細胞(ナンニ(Nanni)ら、Int.J.Cancer(2000年)、第87巻、186−194頁)(20:1比の刺激物質:リンパ球)の存在下、10%のウシ胎仔血清(FCS、メリーランド州ゲイサーズバーグのライフ・テクノロジーズ社)を含有するRPMI媒体中で、脾細胞を37℃および5%CO2で5日間インキュベートした。
カルボキシフルオレセインジアセテートの保存溶液(c’FDA、オレゴン州ユージーンのモレキュラー・プローブズ社(Molecular Probes,Inc.Eugene,OR))(20mg/mLのアセトン、−20℃で貯蔵)をPBS中に希釈して、75μg/mLの最終濃度を与えた。N202.1A腫瘍細胞をPBSで2回洗浄し、次に、1mLの作用溶液中に細胞を再懸濁し、加湿した5%CO2インキュベータ中、37℃で30分間インキュベートすることによってc’FDAにより標識化した。次に、RPMI+10%FCS中に1×105細胞/mLの濃度で懸濁された1%のBSA(ミズーリ州セントルイスのシグマ・ケミカル社(Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO))を含有するPBS中で、標的細胞を3回洗浄した。
1×104のc’FDA標識化腫瘍標的細胞を、96ウェルの丸型マイクロタイタープレート(デンマーク、ロスキレのヌンク社(Nunc A/S,Roskilde,Denmark)において200μLの総体積で、エフェクター脾臓細胞と共にインキュベートした。100:1〜12.5:1の範囲であるエフェクター:標的細胞比を三重に試験した。加湿5%CO2インキュベータ中でプレートを37℃で3時間維持し、次に700gで5分間遠心分離した。プレートを急速に反転させ、上澄みをすばやく出すことによって細胞画分から上澄みを分離した。0.05Mのホウ酸緩衝液、pH9.0中の1%トリトン(Triton)X100の100μLを各ウェルに添加した。プレートを4℃で20時間保持して可溶化させた。1420ビクター(VICTOR)2マルチラベルカウンター(マサチューセッツ州ボストンのパーキンエルマー・ライフ・アンド・アナリティカル・サイエンシーズ社(PerkinElmer Life and Analytical Sciences,Inc.,Boston,MA))により蛍光についてプレートを読み取った。特異的な溶解(すなわち、抗原特異性の細胞傷害)の割合を以下のように計算した。
Figure 2008515928
式中、Fは、上澄みを除去した後の可溶化細胞の蛍光を表し、
med=媒体のみの中でインキュベートした標的からのFであり、
exp=エフェクター細胞と共にインキュベートした標的からのFである。
結果は図4に要約される。
実施例3 抗原特異性の体液性免疫
実施例1に記載したように、動物を分類し、免疫化および/または処置した。免疫化期間の完了の2週間後に、コントロールおよび実験動物から血清を収集した。血清を−80℃で貯蔵し、フローサイトメトリーにより連続的に分析した。高レベルの腫瘍特異性の抗原p185neuを発現する2×105N202.1A細胞を、2%BSAおよび0.5%ナトリウムアジドが補充された冷PBS(PBS−アジド−BSA)で2回洗浄した。次に、PBS−アジド−BSA中に1:10で希釈した50μLのコントロールまたは免疫血清を用いて、標準的な間接免疫蛍光法手順で細胞を染色した。フルオレセイン結合ウサギ抗マウスIg(カリフォルニア州サンディエゴのEMDバイオサイエンシーズ社(EMD Biosciences,Inc.,San Diego,CA))を二次抗体として使用した。細胞をアイソトン(Isoton)II中に再懸濁し、コールター・エピックス(COULTER EPICS)XL(カリフォルニア州フラートンのベックマン・コールター社(Beckman Coulter,Inc.,Fullerton,CA))フローサイトメーターにより評価した。血清のN202.1A結合能(Sbp)、抗原特異性の体液性免疫応答の尺度を以下のように計算した。
Sbp=[(%T)(蛍光平均値)]−[(%C)(蛍光平均値)]×血清希釈度
式中、%Tは、試験血清中の陽性細胞のパーセントであり、
Cは、コントロール血清中の陽性細胞のパーセントである。
結果は図3に要約される。
実施例4 細胞内サイトカインの染色
脾細胞を実施例2に記載したように入手し、刺激物質としてN202.1A腫瘍細胞(20:1比の刺激物質:リンパ球)の存在下、10%FCSを含有するRPMI媒体中で、37℃および5%CO2で一晩インキュベートした。細胞を収集し、PE結合抗CD4または抗CD8モノクローナル抗体(カリフォルニア州サンノゼのBDバイオサイエンシーズ、ベクトン、ディッキンソン社(BD Biosciences,Becton,Dickinson and Co.,San Jose,CA))により5%FCSおよび0.01%NaN3を含有するPBS緩衝液中で染色した。次に、細胞を0.2%ホルマリン(formaline)中で固定し、FITC結合抗IL10、抗IL−12、または抗IFN−γ(BDバイオサイエンシーズ)により5%FCSおよび0.05%ホルマリンを含有するPBS緩衝液中で連続的に染色した。コールター・エピックスXLフローサイトメーター(カリフォルニア州フラートンのベックマン・コールター社)によって染色を評価した。
結果は図5に要約される。
実施例5
上記のように調製および送達した50μgまたは100μgのpCMV−ECD−TMワクチンにより、2、30、および58日目にアカゲザルを左上腕で免疫化する。免疫化部位において、IRM化合物で処置される動物は、PBS中に溶解した0.5mg/kgのIRM1、もしくは0.05mg/kg、0.5mg/kg、または5mg/kgのIRM3、IRM4、IRM5、またはIRM6、もしくは50mg/kgのIRM5を含有する皮内注射を受ける。これらのIRM化合物の受け取りは、0日目から開始して期間中3日ごとに行われる。16、45、および72日目に血液を採取し、ELISPOTによりIFN−γ産生細胞の数を測定する。IFN−γ産生細胞の数は、IRM用量に依存するように変動し得る。
実施例6
実施例5に記載したように、アカゲザルを分類し、免疫化および/または処置する。免疫化期間の完了の2週間後に、コントロールおよび実験動物から血清を収集する。血清を−80℃で貯蔵し、フローサイトメトリーにより連続的に分析する。高レベルの腫瘍特異性抗原Her−2を発現する2×105SK−BR−3細胞(バージニア州マナサス(Mannasas)のATCC)を、2%BSAおよび0.5%ナトリウムアジドが補充された冷PBS(PBS−アジド−BSA)で2回洗浄する。次に、PBS−アジド−BSA中に1:10で希釈した50μLのコントロールまたは免疫血清を用いて、標準的な間接免疫蛍光法手順で細胞を染色する。フルオレセインイストチオシアネート(isthothiocyanate)結合ロバ抗ヒトIgG(H+L)(ペンシルベニア州ウェストグローブのジャクソン・イムノリサーチ・ラブズ社(Jackson ImmunoResearch Labs,Inc.,West Grove,PA))を二次抗体として使用する。細胞をフローサイトメトリー染色緩衝液(カリフォルニア州カマリロのバイオソース・インターナショナル(Biosource International,Carmarillo,CA)中に再懸濁し、FACSCalibur(カリフォルニア州サンノゼのBDバイオサイエンシーズ(BD Biosciences))フローサイトメーターにより評価する。血清のSK−BR−3結合能(Sbp)、抗原特異性の体液性免疫応答の尺度は以下のように計算される。
Sbp=[(%T)(蛍光平均値)]−[(%C)(蛍光平均値)]×血清希釈度
式中、%Tは、試験血清中の陽性細胞のパーセントであり、
Cは、コントロール血清中の陽性細胞のパーセントである。
Spbは、IRM用量に依存するように変化し得る。
実施例7
以下のグループ:(1)pCMV−ECD−TMにより免疫化、IRMによる処置なし(HER−2/neu)、(2)pCMV−ECD−TMにより免疫化、IRM2により処置(IRM+HER−2/neu)、または(3)未処置(コントロール)のそれぞれに対して、実施例1と同様にして動物を処置した。免疫化期間の完了の2週間後に、動物から血清を収集し、同じ処置を受ける動物の間でプールした。
150μLのプール血清を8週齢の動物(5匹の動物/処置血清)に注入した。血清投与の24時間後に、各マウスを105N202/1A腫瘍細胞により皮下で攻撃し、腫瘍の発生を記録するためにモニターした。
結果は、図6に示される。pCMV−ECD−TMで免疫化されたマウスからの血清で処置した、より多い割合の動物は、コントロールマウスと比較して腫瘍がないままであった。pCMV−ECD−TMおよびIRM2で免疫化されたマウスからの血清で処置した、さらにより多い割合のマウスは、モニタリングの過程を通して、腫瘍がないままであった。
本明細書中で引用される特許、特許文献および刊行物の完全な開示は、それぞれが個別に援用されたかのように参照によってその全体が援用される。抵触の場合には、本明細書は、定義を含めて規制するものとする。
本発明に対する様々な変更および変形は、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく当業者に明らかになるであろう。説明的な実施形態および実施例は例として提供されるだけであり、本発明の範囲を限定することは意図されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定される。
HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのIRMが、腫瘍の防止(図1a)によって測定される場合にワクチンの効力を増大させることを示す。 HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのIRMが、腫瘍の数の減少(図1b)によって測定される場合にワクチンの効力を増大させることを示す。 HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのもう1つのIRMが、腫瘍の防止(図2a)によって測定される場合にワクチンの効力を増大させることを示す。 HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのもう1つのIRMが、腫瘍の数の減少(図2b)によって測定される場合にワクチンの効力を増大させることを示す。 HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのIRM化合物が、ワクチンによって誘発される抗原特異性の体液性免疫を増大させることを示す。 HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのIRM化合物が、ワクチンによって誘発される細胞傷害を増大させることを示す。 HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのIRM化合物が、抗腫瘍サイトカインのIFN−γ(図5a)を産生するためにワクチンによって誘発される細胞の割合を増大させることを示す。 HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのIRM化合物が、IL−2(図5b)を産生するためにワクチンによって誘発される細胞の割合を増大させることを示す。 HER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンに対するアジュバントとしてのIRM化合物が、IL−10(図5c)を産生するためにワクチンによって誘発される細胞の割合を増大させることを示す。 IRMおよびHER−2/neuに基づく乳癌DNAワクチンで処置したマウスからの血清が、レシピエントのマウスにおける腫瘍発生に対する保護を提供できることを示す。

Claims (42)

  1. 臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクター;および
    IRM化合物
    を含むDNAワクチン組成物。
  2. 前記臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドが、ヒトHER−2タンパク質の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドが、ラットp185neuタンパク質の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドが、マウスHer−2/neuタンパク質の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドが、マンマグロブリン−Aの少なくとも一部を含む、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドが、MUC1の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記IRM化合物が、イミダゾキノリンアミンを含む、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記IRM化合物が、1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを含む、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記IRM化合物が、4−アミノ−α,α,2−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノールを含む、請求項7に記載の組成物。
  10. 前記IRM化合物が、TLR8選択性アゴニストを含む、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記発現ベクターおよび前記IRM化合物が、別々の製剤において提供される、請求項1に記載の組成物。
  12. DNA組成物の効力を増大させるのに有効な量のTLR8選択性アゴニスト、
    を含むDNAワクチンアジュバント組成物。
  13. 前記アジュバントが、イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、テトラヒドロイミダゾナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミン、ピラゾロピリジンアミン、ピラゾロキノリンアミン、テトラヒドロピラゾロキノリンアミン、ピラゾロナフチリジンアミン、またはテトラヒドロピラゾロナフチリジンアミンを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記IRM化合物が、チアゾロキノリンアミンを含む、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記IRM化合物が、2−プロピルチアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを含む、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記IRM化合物が、2−プロピル−7−(ピリジン−3−イル)−チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを含む、請求項14に記載の組成物。
  17. 前記IRM化合物が、N−[3−(4−アミノ−2−プロピルチアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)フェニル]メタンスルホンアミドを含む、請求項14に記載の組成物。
  18. 前記IRM化合物が、[3−(4−アミノ−2−プロピルチアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル)フェニル]メタノールを含む、請求項14に記載の組成物。
  19. 請求項12〜18のいずれか一項に記載の組成物を含むDNAワクチン。
  20. 臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドに対する免疫応答を被検者において発生させる方法であって、
    臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクター;および
    IRM化合物
    を含むワクチンで被検者を免疫化することを含む方法。
  21. 臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに対する免疫応答を被検者において発生させる方法であって、
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクター;および
    TLR8選択性アゴニストである化合物
    を含むワクチンで被検者を免疫化することを含む方法。
  22. 前記抗原ペプチドが、肝細胞癌関連ペプチド、子宮頸癌関連ペプチド、メラノーマ関連ペプチド、肺癌関連ペプチド、結腸癌関連ペプチド、乳癌関連ペプチド、膵癌関連ペプチド、または卵巣癌関連ペプチドである、請求項20または21に記載の方法。
  23. 前記癌関連抗原ペプチドが、Her−2/neu、マンマグロブリン−A、MUC1、アルファフェトプロテイン、HPV E6、HPV E7、TRP−1、またはVEGF2を含む、請求項20または21に記載の方法。
  24. 前記IRM化合物が、イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、テトラヒドロイミダゾナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミン、ピラゾロピリジンアミン、ピラゾロキノリンアミン、テトラヒドロピラゾロキノリンアミン、ピラゾロナフチリジンアミン、またはテトラヒドロピラゾロナフチリジンアミンを含む、請求項20〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記化合物が、チアゾロキノリンアミンを含む、請求項24に記載の方法。
  26. 被検者において乳癌を処置する方法であって、
    臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドに対する免疫応答を発生させるために有効な量の、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターを被検者に投与すること;および
    臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドへの免疫応答を増強するために有効な量のIRM化合物を被検者に投与すること
    を含む方法。
  27. 前記乳癌が、浸潤性乳癌または非浸潤性乳管癌を含む、請求項26に記載の方法。
  28. 乳癌の処置が、臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドに対する体液性抗体を発生させること、乳癌腫瘍のサイズを減少させること、乳癌腫瘍の数を減少させること、あるいは非浸潤性乳管癌が浸潤性乳癌に進行する可能性を低下させることを含む、請求項26に記載の方法。
  29. 被検者において癌を処置する方法であって、
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに対する免疫応答を発生させるために有効な量の、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターを被検者に投与すること;および
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドへの免疫応答を増強するために有効な量のTLR8選択性アゴニストを被検者に投与すること
    を含む方法。
  30. 前記癌が、肝細胞癌、子宮頸癌、メラノーマ、肺癌、結腸癌、乳癌、膵癌、または卵巣癌を含む、請求項29に記載の方法。
  31. 前記癌関連抗原ペプチドが、Her−2/neu、マンマグロブリン−A、MUC1、アルファフェトプロテイン、HPV E6、HPV E7、TRP−1、またはVEGF2を含む、請求項29に記載の方法。
  32. 癌の処置が、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに対する体液性抗体を発生させること、腫瘍のサイズを減少させること、腫瘍の数を減少させること、腫瘍の発生を遅延すること、被検者の期待寿命を延長すること、あるいは抗原特異性の細胞傷害性Tリンパ球を発生させることを含む、請求項26〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 乳癌を処置するためのDNAワクチンの製造におけるIRM化合物の使用であって、前記DNAワクチンが、
    臨床的に適切な乳癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクター;および
    IRM化合物
    を含む使用。
  34. 前記IRM化合物が、TLR8選択性アゴニストを含む、請求項33に記載の使用。
  35. 癌を処置するためのDNAワクチンの製造におけるIRM化合物の使用であって、前記DNAワクチンが、
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクター;および
    TLR8選択性アゴニストである化合物
    を含む使用。
  36. 前記化合物が、イミダゾキノリンアミン、テトラヒドロイミダゾキノリンアミン、イミダゾピリジンアミン、1,2−架橋イミダゾキノリンアミン、6,7−縮合シクロアルキルイミダゾピリジンアミン、イミダゾナフチリジンアミン、テトラヒドロイミダゾナフチリジンアミン、オキサゾロキノリンアミン、チアゾロキノリンアミン、オキサゾロピリジンアミン、チアゾロピリジンアミン、オキサゾロナフチリジンアミン、チアゾロナフチリジンアミン、ピラゾロピリジンアミン、ピラゾロキノリンアミン、テトラヒドロピラゾロキノリンアミン、ピラゾロナフチリジンアミン、またはテトラヒドロピラゾロナフチリジンアミンを含む、請求項33〜35のいずれか一項に記載の使用。
  37. 前記化合物が、チアゾロキノリンアミンを含む、請求項36に記載の使用。
  38. 癌処置用組成物を調製する方法あって、
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに対する免疫応答を発生させるために有効な量の、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターを被検者に投与すること;
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドへの免疫応答を増強するために有効な量のIRM化合物を被検者に投与すること;
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドへの血清免疫応答を被検者に発生させること;および
    被検者の血清の少なくとも一部を採取すること
    を含む方法。
  39. 前記癌が、肝細胞癌、子宮頸癌、メラノーマ、肺癌、結腸癌、乳癌、膵癌、または卵巣癌を含む、請求項38に記載の方法。
  40. 前記癌関連抗原ペプチドが、Her−2/neu、マンマグロブリン−A、MUC1、アルファフェトプロテイン、HPV E6、HPV E7、TRP−1、またはVEGF2を含む、請求項38に記載の方法。
  41. 被検者において癌を処置する方法であって、
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドに対する免疫応答を発生させるために有効な量の、臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドをコードする発現ベクターを哺乳類に投与すること;
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドへの免疫応答を増強するために有効な量のIRM化合物を哺乳類に投与すること;
    臨床的に適切な癌関連抗原ペプチドへの血清免疫応答を哺乳類に発生させること;
    哺乳類の血清の少なくとも一部を採取すること;および
    癌を処置するために有効な量で、前記哺乳類の血清の少なくとも一部を被検者に投与すること
    を含む方法。
  42. 前記哺乳類の血清の一部が、臨床的に適切な癌関連抗原に対する抗体を含む、請求項41に記載の方法。
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