JP5128940B2 - 置換イミダゾキノリン、イミダゾピリジン、およびイミダゾナフチリジン - Google Patents

置換イミダゾキノリン、イミダゾピリジン、およびイミダゾナフチリジン Download PDF

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Description

本出願は、米国仮特許出願第60/581274号(出願日2004年6月18日)の優先権を主張するものであり、その仮出願を参照により本明細書に援用する。
1950年代に1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン環系が開発され、抗マラリア剤として使用することが可能と考えられる、1−(6−メトキシ−8−キノリニル)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが合成された。それに続けて、様々な置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンの合成が報告された。たとえば、1−[2−(4−ピペリジル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンは、抗痙攣薬および心血管作動薬の候補として合成された。さらに、いくつかの2−オキソイミダゾ[4,5−c]キノリンも報告されている。
ある種の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミおよびその1−置換および2−置換誘導体は後になって、抗ウイルス薬、気管支拡張薬および免疫調節薬として有用であることが見出された。その後、ある種の置換した1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン、キノリン−4−アミン、テトラヒドロキノリン−4−アミン、ナフチリジン−4−アミン、およびテトラヒドロナフチリジン−4−アミン化合物、さらにはある種の類似体のチアゾロおよびオキサゾロ化合物が合成されたが、それらは免疫応答調節薬として有用であることが見出され、各種の障害の治療において有用なものとなった。
その後も引き続き、イミダゾキノリン環構造、ならびにその他のイミダゾ環構造に対する関心が持たれており、サイトカイン生合成の誘導またはその他の機序により、免疫応答を調節する能力を有する化合物が求められてきた。
本発明は、動物においてサイトカインの生合成を誘導するのに有用な、新しいタイプの化合物を提供する。そのような化合物は次の式(I)のものである:
Figure 0005128940
[ここで、RA、RB、R2、R’、Z、およびmは以下において定義するようなものである]
式(I)の化合物としては、イミダゾ−キノリン、−ピリジン、および−ナフチリジン環構造、特に環状置換基を用いて1位を置換されたキノリン、テトラヒドロキノリン、ピリジン、1,5−ナフチリジン、および1,5−テトラヒドロナフチリジンなどが挙げられる。
式Iの化合物は、動物に投与したときに、サイトカインの生合成を誘導(たとえば、少なくとも1種のサイトカインの合成を誘導)したり、別な方面で免疫応答を調節したりする機能を有しているために、免疫応答調節薬として有用である。そのため、これらの化合物は、免疫応答における変化の影響を受ける、ウイルス性疾患および腫瘍のような各種の症状を治療するのに有用なものとなっている。
本発明はさらに、式Iの化合物の有効量を含む医薬品組成物、および動物に式Iの化合物の有効量を投与することによる、動物におけるサイトカイン生合成を誘導し、動物におけるウイルス感染を治療し、および/または腫瘍性疾患を治療する方法を提供する。
さらに、それらの化合物を合成するのに有用な、式Iの化合物を合成する方法も提供する。
本明細書で使用するとき、不定冠詞の「a」、「an」、定冠詞の「the」、「少なくとも1種」、および「1種または複数」という用語は、相互に言い換え可能として使用される。
「含む(comprise)」およびその関連語は、それらの用語が本明細書および特許請求項において使用された場合、限定的な意味は有していない。
上述の本発明についての概要は、本発明の開示された実施形態のそれぞれやすべての実施についての記述を意図したものでない。以下の記述において、実施形態の例を挙げてより具体的に説明する。本出願のいくつかの場所においては、例を列挙することによって見本を示しているが、それらの例を種々組み合わせて使用することも可能である。それぞれの場合において、引用したリストは代表的な群を与えているだけのことであって、すべてを網羅したリストと受け取ってはならない。
本発明は、次の式(I)の化合物:
Figure 0005128940
さらには、以下の式(II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、およびX)の、より具体的な化合物:
Figure 0005128940
さらには以下の式(XI)および(XII)の中間体:
Figure 0005128940
ならびにそれらの薬学的に許容される塩を提供する。
一つの実施形態においては、式(I):
Figure 0005128940
[式中、
mは、1〜5の整数であり;
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
Zは、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
1~5アルキレン、
Figure 0005128940
A’は、以下のものからなる群より選択され:
−O−、
−C(O)−、
−N(R8)−、
−N(Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−NH−Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−W−NH−R8)−、および
−S(O)0~2−;
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
AおよびRBは、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
または、RAとRBが一緒になって、NおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む縮合アリール環またはヘテロアリール環を形成するか(ここで前記アリールまたはヘテロアリール環は、非置換であっても、または1個または複数のR基によって置換されていてもよい);
または、RAとRBが一緒になって、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であり、ただしa+b≦7であるが:
ただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンである場合には、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものであり、さらにただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4であり、Yが−N(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである]の化合物
または、医薬として許容されるそれらの塩が提供される。
別な実施形態においては、式(II):
Figure 0005128940
[式中、
mは、1〜5の整数であり;
nは、0〜4の整数であり;
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
Zは、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
1~5アルキレン、
Figure 0005128940
A’は、以下のものからなる群より選択され:
−O−、
−C(O)−、
−N(R8)−、
−N(Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−NH−Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−W−NH−R8)−、および
−S(O)0~2−;
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であり、ただしa+b≦7であるが;
ただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンである場合には、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものであり、さらにただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4であり、Yが−N(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである]の化合物
または、医薬として許容されるそれらの塩が提供される。
別な実施形態においては、式(III):
Figure 0005128940
[式中、
mは、1〜5の整数であり;
nは、0〜4の整数であり;
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
Zは、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
1~5アルキレン、
Figure 0005128940
A’は、以下のものからなる群より選択され:
−O−、
−C(O)−、
−N(R8)−、
−N(Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−NH−Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−W−NH−R8)−、および
−S(O)0~2−;
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であり、ただしa+b≦7であるが;
ただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンである場合には、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものであり、さらにただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4であり、Yが−N(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである]の化合物
または、医薬として許容されるそれらの塩が提供される。
別な実施形態において、本発明は式(IV):
Figure 0005128940
[式中、
mは、1〜5の整数であり;
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
Zは、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
1~5アルキレン、
Figure 0005128940
A’は、以下のものからなる群より選択され:
−O−、
−C(O)−、
−N(R8)−、
−N(Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−NH−Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−W−NH−R8)−、および
−S(O)0~2−;
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
A’およびRB’は、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であり、ただしa+b≦7であるが;
ただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4、Yが−N(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである]の化合物
または、医薬として許容されるそれらの塩が提供される。
別な実施形態においては、式(V):
Figure 0005128940
[式中、
mは、1〜5の整数であり;
pは、0〜3の整数であり;
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
Zは、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
1~5アルキレン、
Figure 0005128940
A’は、以下のものからなる群より選択され:
−O−、
−C(O)−、
−N(R8)−、
−N(Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−NH−Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−W−NH−R8)−、および
−S(O)0~2−;
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であり、ただしa+b≦7であるが;
ただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンである場合には、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものであり、さらにただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4であり、Yが−N(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである]の化合物
または、医薬として許容されるそれらの塩が提供される。
別な実施形態においては、式(VI):
Figure 0005128940
[式中、
mは、1〜5の整数であり;
pは、0〜3の整数であり;
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
Zは、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
1~5アルキレン、
Figure 0005128940
A’は、以下のものからなる群より選択され:
−O−、
−C(O)−、
−N(R8)−、
−N(Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−NH−Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−W−NH−R8)−、および
−S(O)0~2−;
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であり、ただしa+b≦7であるが;
ただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンである場合には、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものであり、さらにただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4であり、Yが−N(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである]の化合物
または、医薬として許容されるそれらの塩が提供される。
別な実施形態においては、式(VII):
Figure 0005128940
[式中、
Zは、単結合またはC1~3アルキレンであり;そして
2は、水素、C1~4アルキル、HO−C1~4アルキレニルおよびC1~4アルキル−O−C1~4アルキレニルからなる群より選択される]の化合物
または、それらの薬学的に許容される塩が提供される。
別な実施形態においては、式(VIII):
Figure 0005128940
[式中、R2は、水素、C1~4アルキル、HO−C1~4アルキレニルおよびC1~4アルキル−O−C1~4アルキレニルからなる群より選択される]の化合物
または、それらの薬学的に許容される塩が提供される。
別な実施形態においては、式(IX):
Figure 0005128940
[式中、R2は、水素、C1~4アルキル、HO−C1~4アルキレニルおよびC1~4アルキル−O−C1~4アルキレニルからなる群より選択される]の化合物
または、それらの薬学的に許容される塩が提供される。
別な実施形態においては、式(X):
Figure 0005128940
[式中、
mは、1〜5の整数であり;
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
Zは、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
1~5アルキレン、
Figure 0005128940
A’は、以下のものからなる群より選択され:
−O−、
−C(O)−、
−N(R8)−、
−N(Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−NH−Q−R4)−、
−N(C1~5アルキレン−W−NH−R8)−、および
−S(O)0~2−;
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
AおよびRBは、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
または、RAとRBが一緒になって、NおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む縮合アリール環またはヘテロアリール環を形成するか(ここで前記アリールまたはヘテロアリール環は、非置換であっても、または1個または複数のR基によって置換されていてもよい);
または、RAとRBが一緒になって、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
Gは、以下のものからなる群より選択され:
−C(O)−R’’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’’、
−C(O)−N(R’’’)R’’、
−C(=NY’)−R’’、
−CH(OH)−C(O)−OY’、
−CH(OC1~4アルキル)Y0
−CH21、および
−CH(CH3)Y1
R’’とR’’’は独立して、C1~10アルキル、C3~7シクロアルキル、およびベンジルからなる群より選択されるが、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2からなる群より選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよいが、ただしR’’’は水素であってもよく;
α−アミノアシルは、ラセミ、D−、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるアミノ酸から誘導されたアシル基であり;
Y’は、水素、C1~6アルキル、およびベンジルからなる群より選択され;
0は、C1~6アルキル、カルボキシC1~6アルキレニル、アミノC1~4アルキレニル、モノ−N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニル、および
ジ−N,N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニルからなる群より選択され;
1は、モノ−N−C1~6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1~6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1~4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択されるが;
ただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンである場合には、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものであり、さらにただし、Zが単結合またはC1~5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4であり、Yが−N(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである]の化合物(これは、プロドラッグである)
または、医薬として許容されるそれらの塩が提供される。
別な実施形態においては、式(XI):
Figure 0005128940
[式中、
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
AおよびRBは、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
または、RAとRBが一緒になって、NおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む縮合アリール環またはヘテロアリール環を形成するか(ここで前記アリールまたはヘテロアリール環は、非置換であっても、または1個または複数のR基によって置換されていてもよい);
または、RAとRBが一緒になって、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物
または、それらの薬学的に許容される塩が提供される。
別な実施形態においては、式(XII):
Figure 0005128940
[式中、
R’は、以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
チオール、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)2−NH−R9
アルコキシ、
−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、
−N(R92、および
−NH−Q−R4
2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X−R4
−X−Y−R4、および
−X−R5
AおよびRBは、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
または、RAとRBが一緒になって、NおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む縮合アリール環またはヘテロアリール環を形成するか(ここで前記アリールまたはヘテロアリール環は、非置換であっても、または1個または複数のR基によって置換されていてもよい);
または、RAとRBが一緒になって、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 0005128940
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物
または、それらの薬学的に許容される塩が提供される。
本明細書に現れるいずれの化合物においても、その実施形態のいずれかにおける以下の変数(たとえば、Z、X、Y、R、R’、RA、RB、RA’、RB’、R2、Q、W、m、n、p、Gなど)のいずれか一つを、それらの実施形態のいずれかにおける1種または複数の他の変数と組合せたり、本明細書に記述する式のいずれか一つに関連させたりすることが可能であるが、これは、当業者のよく理解するところである。そのようにして得られる変動基の組合せはすべて、本発明の実施形態である。
ある種の実施形態においては、mは1〜5の整数である。ある種の実施形態においては、mは、1、2、または3である。ある種の実施形態においては、mは、1または2である。好ましくは、mは1である。
ある種の実施形態においては、nは0〜4の整数である。好ましくは、nは0である。
ある種の実施形態においては、pは0〜3の整数である。好ましくは、pは0である。
ある種の実施形態においては、R’は、ヒドロキシ、チオール、−S(O)0~2−アルキル、−S(O)2−NH−R9、アルコキシ、−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル、−N(R92、および−NH−Q−R4からなる群より選択される。ある種の実施形態、特にZが単結合またはC1~5アルキレンである場合においては、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものである。
ある種の実施形態においては、R’は、ヒドロキシ、メトキシ、およびアミノからなる群より選択される。ある種の実施形態においては、R’は、ヒドロキシおよびメトキシからなる群より選択される。ある種の実施形態においては、Rはヒドロキシである。ある種の実施形態においては、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキルである。それに代わるある種の実施形態においては、R’は、−NH2および−NH−Q−R4からなる群より選択される。そのような実施形態においては、好ましくは、Qが、−C(O)−、−S(O)2−、−C(O)−O−、および−C(O)−NH−からなる群より選択され、R4が、アルキルおよびアルコキシアルキレンからなる群より選択される。別な場合としてそのような実施形態においては、好ましくは、Qが、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)2−、および−C(R6)−N(R8)−からなる群より選択され、R8が、水素およびC1~4アルキルから選択され、そしてR4が、アルキル、アリール、アリールアルキレン、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルであるが、ここでそのアリール基は非置換であっても、あるいはアセチルアミノ、アルキル、アルコキシ、シアノ、およびハロゲンにより置換されていてもよい。より好ましくは、Qが、−C(O)−、−S(O)2−、−C(O)−O−、および−C(O)−NH−からなる群より選択され、R4が、アルキルおよびアルコキシアルキレンからなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、Zは以下のものからなる群より選択される:単結合,C1~5アルキレン、
Figure 0005128940
ある種の実施形態においては、Zは、単結合およびC1~5アルキレンからなる群より選択される。そのような実施形態においては、好ましくは、R’は−O−C1~3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものである。別な場合またはさらに付け加えて、そのような実施形態においては、好ましくは、Zが単結合またはC1~5アルキレンであり、そしてR2が−X−Y−R4であり、そしてYがN(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである。
ある種の実施形態においては、Zは、単結合およびC1~3アルキレンからなる群より選択される。
それに代わるある種の実施形態においては、Zは−(CH20~1−A’−(CH20~1−である。それらの実施形態のいくつかにおいては、Zは−(CH2)−A’−(CH2)−である。いくつかの実施形態においては、好ましくは、A’が−O−である。いくつかの実施形態においては、好ましくは、A’が−S(O)2−である。いくつかの実施形態においては、好ましくは、A’が−N(R8)−および−N(Q−R4)−からなる群より選択される。いくつかの実施形態においては、好ましくは、A’が、−O−、−N(R8)−、および−N(Q−R4)−からなる群より選択される。そのような実施形態においては、好ましくは、Qが、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)2−、および−C(R6)−N(R8)−からなる群より選択されるが、ここで、好ましくはR8は水素およびC1~4アルキルから選択される。そのような実施形態においては、好ましくは、R4が、アルキル、アリール、アリールアルキレン、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで、そのアリール基は非置換であっても、あるいはアセチルアミノ、アルキル、アルコキシ、シアノ、およびハロゲンにより置換されていてもよい。そのような実施形態においては、より好ましくは、Qが−S(O)2−であり、R4がC1~4アルキルである。
ある種の実施形態においては、Zは、単結合、−CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2−O−CH2−からなる群より選択される。ある種の実施形態においては、Zは−CH2CH2CH2−または−CH2−O−CH2−である。
ある種の実施形態においては、R2は、−R4、−X−R4、−X−Y−R4、および−X−R5からなる群より選択される。ある種の実施形態においては、R2は−X−Y−R4である。
ある種の実施形態においては、R2は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、および−X−Y−R4(ここで、XはC1~2アルキレンである)からなる群より選択され;Yは、−S(O)0~2−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(R6)−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;そしてR4はアルキルである。
ある種の実施形態においては、R2は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、および−X−Y−R4(ここで、XはC1~2アルキレンである)からなる群より選択され;Yは、−S(O)0~2−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(R6)−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;そしてR4はアルキルである。好ましくは、R2は、水素、C1~4アルキル、およびC1~4アルキル−O−C1~4アルキレニルからなる群より選択される。ある種の実施形態においては、R2は水素またはC1~4アルキルである。ある種の実施形態においては、R2はC1~4アルキルである。より好ましくは、R2は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、エトキシメチル、および2−メトキシエチルからなる群より選択される。ある種の実施形態においては、R2は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、およびn−ブチルからなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、R2は、HO−C1~4アルキレニルまたはC1~4アルキル−O−C1~4アルキレニルである。ある種の実施形態においては、R2は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、エトキシメチル、および2−メトキシエチルからなる群より選択される。ある種の実施形態においては、R2は、水素、C1~4アルキル、HO−C1~4アルキレニルおよびC1~4アルキル−O−C1~4アルキレニルからなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、RA’およびRB’はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、RA’およびRB’は独立して、水素またはアルキルである。好ましくは、RA’およびRB’が共にメチルである。
ある種の実施形態においては、Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテリシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテリシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよい。ある種の実施形態、特に−X−Y−R4においては、XはC1~2アルキレンである。
ある種の実施形態においては、Yは、以下のものからなる群より選択される:−S(O)0~2−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(R6)−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 0005128940
ある種の実施形態においては、Yは、以下のものからなる群より選択される:−S(O)0~2−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(R6)−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、および−C(R6)−N(OR9)−である。ある種の実施形態においては、Yは−N(R8)−Q−である。
ある種の実施形態においては、RAおよびRBはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択される。別な場合として、ある種の実施形態においては、RAとRBが一緒になって、NおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む縮合アリール環またはヘテロアリール環を形成するが、ここで前記アリールまたはヘテロアリール環は、非置換であっても、または1個または複数のR基によって置換されていてもよい。別な場合として、RAとRBが一緒になって、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成する。ある種の実施形態においては、RAとRBが一緒になって、縮合ベンゼン環を形成する。ある種の実施形態においては、RAとRBが一緒になって、縮合ピリジン環を形成する。
ある種の実施形態において、Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよい。
ある種の実施形態においては、R4は、アルキル、アリール、アリールアルキレン、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルであるが、ここでそのアリール基は、非置換であってもよいし、あるいは、アセチルアミノ、アルキル、アルコキシ、シアノ、およびハロゲンによって置換されていてもよい。ある種の実施形態においては、R4は、アルキルおよびアルコキシアルキレンからなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、R4は、アルキルである。ある種の実施形態においては、R4は、メチル、エチル、イソプロピル、またはフェニルである。ある種の実施形態においては、R4は、メチルまたはエチルである。
ある種の実施形態においては、R5は、以下のものからなる群より選択される。
Figure 0005128940
ある種の実施形態においては、R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択される。ある種の実施形態においては、R6は=Oである。
ある種の実施形態においては、R7は、C2~7アルキレンである。ある種の実施形態、特にYが次式であるような実施形態においては、
Figure 0005128940
7は、環原子の総数が6〜8になるように選択される。
ある種の実施形態においては、R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択される。ある種の実施形態においては、R8は、水素またはアルキルである。ある種の実施形態においては、R8は、水素およびC1~4アルキルから選択される。
ある種の実施形態においては、R9は、水素またはアルキルである。ある種の実施形態においては、R9は水素である。
ある種の実施形態においては、R10は、C3~8アルキレンである。
ある種の実施形態においては、R11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、R12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、A’は、−O−、−C(O)−、−N(R8)−、−N(Q−R4)−、−N(C1~5アルキレン−NH−Q−R4)−、−N(C1~5アルキレン−W−NH−R8)−、および−S(O)0~2−からなる群より選択される。ある種の実施形態においては、A’は、−O−、−N(R8)−、または−N(Q−R4)−である。ある種の実施形態においては、A’は−O−である。ある種の実施形態においては、A’は−S(O)2−である。
ある種の実施形態においては、A’は、−N(R8)−または−N(Q−R4)−である。そのような実施形態においては、好ましくは、Qが、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)2−、および−C(R6)−N(R8)−からなる群より選択され、R8が、水素およびC1~4アルキルから選択され、そしてR4が、アルキル、アリール、アリールアルキレン、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここでそのアリール基は非置換であっても、あるいはアセチルアミノ、アルキル、アルコキシ、シアノ、およびハロゲンにより置換されていてもよい。そのような実施形態においては、より好ましくは、Qが−S(O)2−であり、R4がC1~4アルキルである。
ある種の実施形態においては、Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択される。ある種の実施形態においては、Qは、−C(O)−、−C(O)−O−、−S(O)2−、または−C(R6)−N(R8)−である。ある種の実施形態においては、Qは、−C(O)−、−S(O)2−、−C(O)−O−、および−C(O)−NH−からなる群より選択される。ある種の実施形態においては、Qは、単結合、−C(O)−、−S(O)2−、または−C(O)−NH−である。ある種の実施形態においては、Qは−S(O)2−である。
ある種の実施形態、特にZが単結合またはC1~5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4、Yが−N(R8)−Q−である場合においては、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである。
ある種の実施形態においては、Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択される。
ある種の実施形態においては、Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択される。ある種の実施形態においては、Wは単結合である。
ある種の実施形態においては、aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である。
式(I)〜(IX)の化合物のある種の実施形態においては、−NH2基が、−NH−G基によって置換されていて、プロドラッグを形成していてもよい。そのような実施形態においては、Gは、−C(O)−R’’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’’、−C(O)−N(R’’’)R’’、−C(=NY’)−R’’、−CH(OH)−C(O)−OY’、−CH(OC1~4アルキル)Y0、−CH21、および−CH(CH3)Y1からなる群より選択される。それらの実施形態のいくつかにおいては、Gは、−C(O)−R’’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、または−C(O)−O−R’’である。好ましくは、R’’とR’’’は独立して、C1~10アルキル、C3~7シクロアルキル、およびベンジルからなる群より選択されるが、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2からなる群より選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよい。R’’’は水素であってもよい。好ましくは、α−アミノアシルは、ラセミ、D−、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるアミノ酸から誘導されたアシル基である。好ましくは、Y’は、水素、C1~6アルキル、およびベンジルからなる群より選択される。好ましくは、Y0は、C1~6アルキル、カルボキシC1~6アルキレニル、アミノC1~4アルキレニル、モノ−N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニル、およびジ−N,N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニルからなる群より選択される。好ましくは、Y1は、モノ−N−C1~6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1~6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1~4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択される。
本明細書で使用するとき、「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、および接頭辞の「alk−」は、直鎖基と分枝鎖基の両方を含み、そして、環状基たとえばシクロアルキルおよびシクロアルケニルも含む。特に断らない限り、それらの基には1〜20個の炭素原子を含むが、アルケニル基では2〜20個の炭素原子を含み、アルキニル基でも2〜20個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態においては、それらの基には、合計して10個までの炭素原子、8個までの炭素原子、6個までの炭素原子、5個までの炭素原子、または4個までの炭素原子を含む。環状基は単環式であってもよいし、多環式であってもよいが、3〜10個の炭素原子を含んでいるのが好ましい。環状基を例示すれば、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、ならびに置換および非置換のボルニル、ノルボルニル、およびノルボルネニルなどが挙げられる。
特に断らない限り、「アルキレン」、「アルケニレン」、および「アルキニレン」という用語は、先に定義された「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」基の2価の形である。同様にして、「アルキレニル」、「アルケニレニル」、および「アルキニレニル」は、上に定義した「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」基の2価の形態である。たとえば、アリールアルキレニル基には、アリール基がついたアルキレン残基が含まれる。
「ハロアルキル」という用語には、ペルフルオロ化された基も含めて、1個または複数のハロゲン原子で置換された基が含まれる。これは、接頭辞「halo−」を含む他の基についても同様である。好適なハロアルキル基の例としては、クロロメチル、トリフルオロメチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「アリール」という用語には、炭素環式芳香族環および環系が含まれる。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニルおよびインデニルなどが挙げられる。
「ヘテロ原子」という用語は、O、S、またはNを指す。
「ヘテロアリール」という用語には、少なくとも1個の環ヘテロ原子(たとえば、O、S、N)を含む、芳香族環および環系が含まれる。いくつかの実施形態においては、「ヘテロアリール」という用語には、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、O、Sおよび/またはNをヘテロ原子として1〜4個のヘテロ原子を含む環または環構造が含まれる。ヘテロアリール基として好適なものを挙げると、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、などがある。
「ヘテロシクリル」という用語には、少なくとも1個の環ヘテロ原子(たとえば、O、S、N)を含む非芳香族環または環系を含み、そして、上記のヘテロアリール基を完全に飽和させたものおよび部分的に不飽和のある誘導体はすべて含む。いくつかの実施形態においては、「ヘテロシクリル」という用語には、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、O、SおよびNをヘテロ原子として1〜4個のヘテロ原子を含む環または環構造が含まれる。ヘテロシクリック基の例としては、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル(アゼパニル)、1,4−オキサゼパニル、ホモピペラジニル(ジアゼパニル)、1,3−ジオキソラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル、などが挙げられる。
「ヘテロシクリル」という用語には、2環式および3環式複素環式環系が含まれる。そのような環構造としては、縮合および/または橋かけ環およびスピロ環などが挙げられる。縮合環には、飽和または部分飽和環に加えて、芳香族環、たとえばベンゼン環などが挙げられる。スピロ環としては、1個のスピロ原子により結合された2環および2個のスピロ原子による結合された3環などが挙げられる。
「ヘテロシクリル」が窒素原子を含む場合には、ヘテロシクリル基の結合位置は、窒素原子であってもよい。
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」という用語は、先に定義された「アリール」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロシクリル」基の2価の形である。同様にして、「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」、および「ヘテロシクリレニル」という用語は、先に定義された「アリール」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロシクリル」基の2価の形である。たとえば、アルキルアリーレニル基には、アルキル基がついた「アリーレン」残基が含まれる。
「縮合アリール環」という用語には、縮合炭素芳香族環または環構造が含まれる。縮合アリール環の例としては、ベンゾ、ナフト、フルオレノおよびインデノなどが挙げられる。
「縮合ヘテロアリール環」という用語には、SおよびNから選択される1個のヘテロ原子を含む、5員または6員の芳香環の縮合した形態が含まれる。
「飽和5〜7員縮合環」という用語には、環が縮合される結合を除いては、完全に飽和である環が含まれる。
本明細書のいずれかの式において、1個の基(または置換基または変動基)が2回以上現れる場合には、それぞれの基(または置換基または変動基)は、明記されているかどうかに関わらず、独立して選択される。たとえば、式−N(R92の場合、それぞれのR9基は独立して選択される。他の例では、R’基とA’基の両方にR4基が含まれている場合、それぞれのR4基は独立して選択される。
本発明には、本明細書に記載の化合物が包含され、それらは薬学的に許容されるいかなる形態であってもよく、それには、異性体(たとえば、ジアステレオマーおよび鏡像異性体)、塩、溶媒和化合物、多形、プロドラッグなどが含まれる。具体的には、ある化合物が光学的に活性であるならば、本発明には、具体的にはその化合物の各鏡像異性体、さらにはその鏡像異性体のラセミ混合物が含まれる。「化合物」という用語には、明記されているかどうかには関わらず(「塩」と明記されていることも多いが)、そのような形態のいずれかまたはすべてが含まれる、ということは理解されたい。
「プロドラッグ」という用語は、in vivoでトランスフォームされて、先に述べたような塩、溶媒和、多形、または異性体のいずれかの形態の、免疫応答調節化合物を生じることが可能な化合物を意味する。プロドラッグそのものが、先に述べたような塩、溶媒和、多形、または異性体のいずれかの形態の免疫応答調節化合物であってもよい。トランスフォーメーションは、各種の機構により起き得るが、たとえば、化学的(たとえば、血液中における加溶媒分解または加水分解)または酵素的生体内変化による。「プロドラッグ」の使用に関する議論は、T.ヒグチ(T.Higuchi)およびW.ステラ(W.Stella)『プロドラッグズ・アズ・ノーベル・デリバリー・システムス(Pro−drugs as Novel Delivery Systems)』、A.C.S.シンポジウム・シリーズ(A.C.S.Symposium Series)、第14巻、および『バイオリバーシブル・キャリヤーズ・イン・ドラッグ・デザイン(Bioreversible Carriers in Drug Design)』(エドワード・B・ロシェ(Edward B.Roche)編、アメリカン・ファーマシューティカル・アソシエーション・アンド・ペルガモン・プレス(American Pharmaceutical Association and Pergamon Press)、1987にある。
化合物の調製
本発明の化合物は、化学分野では周知のものと類似のプロセスを含む合成経路により、特に本明細書に含まれる記載を参照すれば、合成することが可能である。出発物質は一般に、たとえばアルドリッチ・ケミカルズ(Aldrich Chemicals)(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee,Wisconsin,USA)のような商業的供給源から入手するか、あるいは当業者には周知の方法によって調製することができる。たとえば、以下の文献に一般的に記載されている方法により調製することができる:ルイ・F・フィーザー(Louis Fieser)およびメアリー・フィーザー(Mary Fieser)『リエージェンツ・フォア・オーガニック・シンセシス(Reagents for Organic Synthesis)』、第1〜19卷(ニューヨーク(New York)のワイリー(Wiley)、1967〜1999エディション);アラン・R・カトリツキー(Alan R.Katritsky)、オットー・メス=コーン(Otto Meth−Cohn)、チャールズ・W・リース(Charles W Rees)、『コンプリヘンシブ・オーガニック・ファンクショナル・グループ・トランスフォーメーション(Comprehensive Organic Functional Group Transformation)』、第1〜6卷(英国オックスフォード(Oxford England)のペルガモン・プレス(Pergamon Press)、1995);バリー・M・トロスト(Barry M.Trost)およびイアン・フレミング(Ian Fleming)『コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス(Comprehensive Organic Synthesis)』第1〜8卷(英国オックスフォード(Oxford England)のペルガモン・プレス(Pergamon Press)、1991);または、バイルシュタイン・ハンドブーフ・デア・オルガニッシェン・ヘミー、第4版(独国ベルリン(Berlin,Germany)のシュプリングラー・フェルラーク(Springer−Verlag)、増補を含む(バイルシュタイン(Beilstein)のオンラインデータベースからも利用可能)。
説明することを目的とした、以下において示す反応スキームから、本発明の化合物、さらにはキーとなる中間体を合成するための有力な経路が得られる。個々の反応ステップのさらに詳細な記述については、後に記す実施例のセクションを参照されたい。当業者のよく知るところではあるが、本発明の化合物を合成するために、他の合成経路を使用してもよい。以下の反応スキームにおいて、特定の出発物質および反応剤を挙げて論じているが、他の出発物質および反応剤に置きかえて、各種の誘導体および/または反応条件を得ることも容易に可能である。さらに、本明細書の開示では、当業者には周知の慣用の方法を使用していることを考慮すれば、以下において述べる方法によって調製される化合物の多くのものをさらに変性させることも可能である。
本発明の化合物の調製においては、中間体上の他の官能基を反応させている間、特定の官能基を保護することが必要となることが時に起こりうる。そのような保護の必要性は、その特定の官能基の性質と、その反応ステップの条件に依存して変化するであろう。好適なアミノ保護基としては、アセチル、トリフルオロアセチル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル、および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)などが挙げられる。好適なヒドロキシ保護基としては、アセチル基およびシリル基たとえばtert−ブチルジメチルシリル基などが挙げられる。保護基およびその使用についての一般的な著述としては、T.W.グリーン(T.W.Greene)およびP.G.M.ウッツ(P.M.G.Wuts)『プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)』(ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)、米国ニューヨーク(New York,USA)、1991)を参照されたい。
本発明の化合物、さらにはそれに関連する様々な中間体を単離するためには、分離および精製についての慣用の方法および手法を使用することができる。そのような手法としては、たとえば、次のようなものが挙げられる:すべてのタイプのクロマトグラフィー(高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、たとえばシリカゲルのような一般的な吸着剤を用いたカラムクロマトグラフィーおよび薄層クロマトグラフィー)、再結晶、および分画(すなわち、液液)抽出手法。
式IIの化合物(R、R’、R2、n、m、およびZは先に定義されたもの)は、反応スキームIに示したように、2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリンXVから出発して調製することができる。反応スキームIに示した経路は、Z、R’、およびR2が、反応スキームIIのステップ(4)において使用される反応剤によって容易に酸化される官能基を含んでいる場合には、特に有用である。容易に酸化される基としては、−S−、ヘテロアリール基およびアミンなどが挙げられる。反応スキームIのステップ(1)においては、式XVの2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリンを、式XVIのアミンまたはその塩酸塩と反応させて、式XVIIの化合物を形成させる。この反応は、式XVIの化合物またはその塩を、塩基たとえばトリエチルアミンの存在下に、式XVの2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリンの溶液に添加することにより実施される。その反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルムの中で実施される。式XVIのアミンおよびその塩酸塩は、市販品として得ることもできるし、あるいは、公表されている手順またはその修正法に従い、スキームIII〜VおよびXIに従って、調製することもできる。式XVの化合物は公知であり、公知の合成法を使用して調製することが可能である(たとえば、米国特許第4,988,815号明細書およびそれに引用されている文献を参照されたい)。
得られた式XVIIの化合物を、反応スキームIのステップ(2)で還元して、式XVIIIのキノリン−3,4−ジアミンを得る。この反応は、不均一系水素化触媒たとえば、白金/カーボンまたはパラジウム/カーボンを用いた水素化により、実施することができる。この水素化は、パール(Parr)反応装置を用い、適切な溶媒たとえばアセトニトリル、酢酸エチル、またはエタノールの中で、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、ステップ(2)を、1相または2相の亜ジチオン酸ナトリウム還元を用いて実施することも可能である。この反応は、K.K.パク(K.K.Park)ら、W.K.;テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.),34,7445〜7446(1993)に記述された条件を使用し、炭酸カリウムおよびエチルビオロゲン二臭化物、エチルビオロゲン二ヨウ化物、または1,1’−ジ−n−オクチル−4,4’−ビピリジニウム二臭化物の存在下に、周囲温度で、ジクロロメタンと水の混合物中の式XVIIの化合物に亜ジチオン酸ナトリウムを添加することによって、簡便に実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(3)においては、式XVIIIのキノリン−3,4−ジアミンを、カルボン酸等価物を用いて処理することにより、式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得る。好適なカルボン酸等価物としては、式R2C(O−アルキル)3のオルトエステル、式R2C(O−アルキル)2(O−C(O)−アルキル)の1,1−ジアルコキシアルキルアルカン酸、および式R2C(O)Clの酸塩化物などが挙げられる。カルボン酸等価物の選択は、R2において所望する置換基によって決める。たとえば、塩化エトキシアセチルからは、R2がエトキシメチル基である化合物が得られ、塩化アセチルからは、R2がメチル基である化合物が得られる。ステップ(3)を、カルボン酸等価物として式R2C(O)Clの酸塩化物を使用して、2ステップで実施することも可能である。第一のステップは、式XVIIIのキノリン−3,4−ジアミンの、適切な溶媒たとえばジクロロメタン中の溶液に、塩基たとえばトリエチルアミン、ピリジン、または4−ジメチルアミノピリジンの存在下に酸塩化物を添加することによって簡便に実施して、アミドを得ることができる。場合によっては、第三級アミンを存在させることなくその反応を実施することも可能である。その反応は、周囲以下の温度、たとえば0℃で開始して周囲温度まで温めるか、または周囲温度で実施することができる。アミド生成物を単離し、場合によっては慣用の手法を用いて精製してから、加熱して環化させると、式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られる。その環化反応は、溶媒たとえばエタノールまたはメタノール中、塩基たとえばトリエチルアミンの存在下に簡便に実施されるが、昇温下、たとえば溶媒の環流温度で実施してもよい。式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンは常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、式R2C(O−アルキル)3のオルトエステル、または式R2C(O−アルキル)2(O−C(O−アルキル)のアルカン酸1,1−ジアルコキシアルキルを使用すれば、ステップ(3)を1ステップで実施することができる。たとえば、オルトギ酸トリエチルを使用すればR2が水素である化合物が得られるし、オルト吉草酸トリメチルを使用すればR2がブチルである化合物を得ることができる。この反応は、カルボン酸等価物を、適切な溶媒たとえばトルエン中の式XVIIIのキノリン−3,4−ジアミンに添加することによって、簡便に実施できる。場合によっては、触媒のピリジン塩酸塩またはp−トルエントルエンスルホン酸ピリジウムを使用することもできる。その反応は昇温下、たとえば環流温度で実施する。
反応スキームIのステップ(4)においては、適切な溶媒中、加熱加圧下で、式XIXの化合物をアンモニアと反応させる。式IIの反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法により単離することができる。
Figure 0005128940
式IIの化合物は、反応スキームIIに従って調製することができるが、ここでR、n、およびmは先に定義されたものであり、そしてZaおよびR2aは先に定義されたZおよびR2のサブセットであり、それらは、ステップ(4)において酸化を受けやすい、あるいは存在している他の官能基と両立しないと当業者には認識されているような置換基は含まない。そのような置換基としては、−S−、ヘテロアリール基、およびアルキルアミンなどが挙げられる。唯一の例外は、Zaのセットに含まれ、ステップ(4)の間に酸化されてスルホンとなる−S−である。したがって、Zbは、−S(O)2−、および−S−以外のすべてのZaを含むZのサブセットである。反応スキームIIのステップ(1)においては、式XXの4−クロロ−3−ニトロキノリンを、式XVIaのアミンまたはその塩酸塩と反応させて、式XXIの化合物を形成させる。式XVIaのアミンおよびその塩酸塩は、市販品として得ることもできるし、あるいは、公表されている手順またはその修正法に従い、スキームIII〜Vに従って、調製することもできる。式XXの多くの化合物が公知であるか、または公知の合成方法を用いて調製することができる。たとえば、米国特許第4,689,338号明細書、米国特許第5,175,296号明細書、米国特許第5,367,076号明細書、および米国特許第5,389,640号明細書、ならびにそれらに引用されている文献を参照されたい。反応スキームIIのステップ(1)は、反応スキームIのステップ(1)における記述に従って実施され、ステップ(2)および(3)も同様である。
反応スキームIIのステップ(4)において、式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを、N−オキシドを形成させることが可能な通常の酸化剤を用いて酸化して、式XXIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドを得る。この反応は、溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式XXIIIの化合物の溶液に3−クロロペルオキシ安息香酸を添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIのステップ(5)において、式XXIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドをアミノ化して式IIaの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。ステップ(5)は、エステルへの転化により式XXIVのN−オキシドを活性化させ、次いでそのエステルをアミノ化剤と反応させることにより、実施することができる。好適な活性化剤としては、塩化アルキルスルホニルまたは塩化アリールスルホニルたとえば、塩化ベンゼンスルホニル、塩化メタンスルホニル、または塩化p−トルエンスルホニルなどが挙げられる。好適なアミノ化剤としては、たとえば、水酸化アンモニウムの形態での、アンモニア、ならびに、アンモニウム塩たとえば、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、およびリン酸アンモニウムなどが挙げられる。この反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式XXIVのN−オキシドの溶液に、水酸化アンモニウムを加え、次いで塩化p−トルエンスルホニルを添加することによって、簡便に実施することができる。その反応は周囲温度で実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、式XXIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドをトリクロロアセチルイソシアネートと反応させ、次いで、そうして得られた中間体を塩基促進加水分解させることにより、式IIaの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得ることにより、ステップ(9)を実施することも可能である。この反応は2段のステップで実施するのが都合がよいが、(i)は、溶媒たとえばジクロロメタン中の式XXIVのN−オキシドの溶液にトリクロロアセチルイソシアネートを添加し、周囲温度で撹拌して、単離可能なアミド中間体を得る。ステップ(ii)においては、その中間体のメタノール中溶液を、周囲温度で、ナトリウムメトキシドまたは水酸化アンモニウムのような塩基を用いて処理する。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIのステップ(4)と(5)を、溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式XXIIIの化合物の溶液に3−クロロペルオキシ安息香酸を添加し、次いで、式XXIVのN−オキシド化合物を単離することなく、水酸化アンモニウムおよび塩化p−トルエンスルホニルを添加することによって、ワンポット法として実施することも可能である。式IIaの反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法により単離することができる。
Figure 0005128940
式XVIのアミン(ここで、mは1であり、R’は−OHであり、そしてZは−CH2CH2CH2−である)は、その塩酸塩として購入することができる。式XVIのいくつかのアミンは、公表されている手順またはその変法に従って調製することができる。たとえば、式XVIのアミン(ここで、mは2であり、R’は−OHであり、そしてZは−CH2CH2CH2−である)は、すでにJ.ビッキング(J.Bicking)らによって調製されている(J.Med.Chem.、26、342〜348(1983))。J.ビッキング(J.Bicking)らによって記述されている経路は、mが2でR’が−OHである式XVIの多くのアミンの合成に適用することもできる。I.L.ライセンコ(I.L.Lysenko)らの、Russ.J.Org.Chem.、37、1238〜1243(2001)に、mが1で、R’が−OH、そしてZが単結合である式XVIのアミンの合成が記載されている。ブチロラクトンからの、mが3、R’が−OH、Zが単結合である式XVIのアミンの合成は、A.エスポジト(A.Esposito)らによる、J.Org.Chem.、65、9245〜9248(2000)に記載されている。A.エスポジト(A.Esposito)らにより記述された方法は、適切な市販されているラクトンから出発して、mが2、4または5で、R’が−OHで、そしてZが単結合である、式XVIのアミンを合成するのにも適用できる。R’が−OHであるその他の式XVIのアミンも、スキームIII〜Vに従って調製することができる。
式XVIbのアミン(Zは先に定義されたもの)およびその塩酸塩は、反応スキームIIIに従って調製することができる。反応スキームIIIのステップ(1)においては、適切な溶媒たとえばエタノールまたはメタノール中で、触媒量の塩基たとえばナトリウムエトキシドまたは水酸化ナトリウムの存在下で、式XXVのケトンを過剰量のニトロメタンを用いて処理することにより、式XXVIの化合物が得ることができる。式XXVの広く各種のケトンが、商業的供給源から得ることも、あるいは公知の合成方法を用いて合成することもできる。その反応は周囲温度で実施することができる。式XXVIの反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIIのステップ(2)は、不均一系水素化触媒たとえば水酸化パラジウム/カーボンまたはパラジウム/カーボンまたはラネー(Raney)ニッケルを使用して、水素化することにより実施することができる。この水素化は、パール反応装置を用い、適切な溶媒たとえばエタノールまたはメタノールの中で、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、式XVIbの反応生成物アミノアルコールは、常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、式XVIbのアミノアルコールは、触媒量のクラウンエーテルたとえば18−クラウン−6と、触媒量のシアニド源たとえばシアン化カリウムの存在下に、式XXVのケトンを、シアニド源たとえばシアン化トリメチルシリルを用いて処理することにより調製することができる。次いで、中間体のシアノヒドリンを、ヒドリド還元剤たとえば水素化アルミニウムリチウムを用いて還元させる。その還元反応は、適切な溶媒たとえばTHF中で、周囲以下の温度、たとえば0℃で実施することができ、式XVIbのアミノアルコールは情報により単離することができる。
Figure 0005128940
反応スキームIVは式XVIcのアミンの合成を示しているが、ここでm’は0〜3に等しく、Zは先に定義されたもの、そしてTBS−はtert−ブチルジメチルシリル基である。ステップ(1)においては、式XXVのケトンを、式H2C=CH2(CH2m’Mの有機金属反応剤を用いて処理するが、ここでMは、MgCl、MgBr、MgI、ZnBr、ZnI、またはLiであるか、あるいはそのような反応剤とCeCl3との反応生成物である。その有機金属反応剤は市販されているか、またはH2C=CH2(CH2m’Xから調製することができるが、ここでXは、塩化物または好ましくは臭化物またはヨウ化物である。その反応は、適当な溶媒たとえば、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルの中で実施することができる。得られた式XXVIIの第三級アルコールは、常法を用いて単離することができる。
反応スキームIVのステップ(2)においては、新規に形成された式XXVIIの第三級アルコールを、tert−ブチルジメチルシリル(TBS)エーテルとして保護して、式XXVIIIの反応生成物を得る。式XXVIIの第三級アルコールは、適切な溶媒たとえばアセトニトリルまたはジクロロメタン中、場合によっては触媒量のジメチルアミノピリジンを使用して、塩基たとえばピリジン、2,6−ルチジン、トリエチルアミン、またはエチルジイソプロピルアミンと共に、塩化tert−ブチルジメチルシリルまたはtert−ブチルジメチルシリルトリフレートと反応させることができる。得られる式XXVIIIの化合物は常法を用いて単離することができる。
反応スキームIVのステップ(3)においては、式XXVIIIの末端オレフィンを、ヒドロホウ素化、次いで酸化させることにより、式XXIXの第一級アルコールを得る。この二つのステップ手順は、最初に、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフランの中に存在させた(PPh33RhClの存在下または非存在下で、反応剤たとえばボラン、カテコールボランまたは9−ボラビシクロ(3.3.1)ノナンを添加して、アルキルボラン中間体を生成させる。水酸化ナトリウムおよび過酸化水素の水溶液を添加して、その中間体を転化させて式XXIXの反応生成物とするが、それは、常法を使用して単離することができる。
反応スキームIVのステップ(4)においては、式XXIXの第一級アルコールを塩化メタンスルホニルと反応させて、式XXXの化合物を得る。その反応は、溶媒たとえばジクロロメタンの中で、塩基たとえばトリエチルアミンの存在下に簡便に実施される。その反応は、周囲以下の温度、たとえば0℃で開始して周囲温度まで温めることにより実施してもよい。得られる式XXXの化合物は常法を用いて単離することができる。
反応スキームIVのステップ(5)においては、式XXXの化合物を、適切な溶媒たとえばジメチルホルムアミド中で、アジ化ナトリウムと反応させることができる。この反応は周囲温度で実施してもよいし、あるいは昇温下で実施してもよい。得られる式XXXIの化合物は常法を用いて単離することができる。
反応スキームIVのステップ(6)においては、式XXXIの化合物からtert−ブチルジメチルシリル(TBS)基を除去して、式XXXIIの化合物におけるアルコールを生成させる。典型的には、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフランの中、添加酢酸の存在下または非存在下で、式XXXIの化合物をフッ化物源たとえばフッ化テトラブチルアンモニウムを用いて処理する。別な方法として、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフラン中で、場合によっては反応に添加したピリジンと共に、フッ化水素−ピリジンを使用してもよい。その反応は周囲温度で実施することができる。得られる式XXXIIの化合物は常法を用いて単離することができる。
反応スキームIVのステップ(7)においては、式XXXIIの化合物を還元して、式XVIcのアミノアルコールを得ることができる。この還元反応は、不均一系水素化触媒たとえばパラジウム/カーボンを使用して水素化することにより実施できる。この水素化は、パール反応装置を用い、適切な溶媒たとえばエタノールの中で、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、式XVIcの反応生成物(ここでRa’は−OH)は常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIVのステップ(7a)においては、式XXXIのアジドを、反応スキームIVのステップ(7)に記載の条件を使用して還元して、式XVIcの対応するアミン(ここでRa’は−OTBS)を得るが、このものは、反応スキームIIにおける式XVIaのアミンに置きかえて使用してもよい。適切な溶媒たとえばメタノール中の水性塩酸を使用するか、または反応スキームIVのステップ(6)で記述した条件を使用することにより、反応スキームIIのステップ(4)の完了後にtert−ブチルジメチルシリル保護基を除去することによって、最終的に式XXIIIの化合物を得るが、このものを、式IIaの化合物に転化させることも可能である。
Figure 0005128940
反応スキームVは、式XVIdのアミンの一般的な合成法を示すが、ここでmは1〜5に等しく、Bzはベンジル基である。式XXXIIIの化合物を出発物質として使用することができるが、それは、商業的供給源から入手することもできるし、あるいは下記の文献の記述に従って容易に合成することもできる:R.K.オルセン(R.K.Olsen)ら、J.Org.Chem.、47、4605〜4611(1982);S.コバヤシ(S.Kobayashi)ら、Syn.Lett.、909〜912(1999)、およびC.F.ガルシア(C.F.Garcia)ら、J.Chem.Soc.Chem.Commun.、12、1465〜1466(1996)。反応スキームVのステップ(1)においては、式XXXIVのシクロプロパンを、式XXXIIIの出発物質を、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフラン中、周囲以下の温度で、チタン(IV)イソプロポキシドの存在下に、エチルマグネシウムブロミドを用いて処理することにより、形成させる。式XXXIVの反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVのステップ(2)においては、式XXXIVの化合物を還元することにより、式XVIdの化合物を調製する。この還元反応は、不均一系水素化触媒たとえばパラジウム/カーボンを使用して水素化することにより実施できる。この水素化は、パール(Parr)反応装置中で、適切な溶媒たとえばエタノール、メタノール、または酢酸エチルを用いて、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、式XVIdの反応生成物は常法を用いることにより単離することができる。
Figure 0005128940
式XXIIIの化合物の中の官能基トランスフォーメーションは、公知の合成方法を使用することにより可能である。たとえば、反応スキームVIのステップ(1)で見たように、式XXIIIの化合物(ここで、Za=−(CH20~3−NBoc−(CH20~3−(Bocは、tert−ブチルオキシカルボニルとして定義される)を酸で処理することでBoc基を除去して、式XXXVのアミンを得ることができる。反応スキームVIのステップ(2)においては、式XXXVのアミンを、式R4C(O)Clの酸塩化物、式R4OC(O)Clのアルキルクロロホーメート、式R4S(O)2Clの塩化スルホニル、式(R4S(O)22Oのスルホン酸無水物、または式(R4C(O))2Oの酸無水物と反応させて、式XXIIIの化合物を得ることができるが、ここでZaは−CH2−A’−CH2−であり、A’は−N(Q−R4)であり、ここで、R4は先に示したように定義され、そしてQは、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)2−である。各種の酸塩化物、アルキルクロロホーメート、塩化スルホニル、およびスルホン酸無水物などが、市販品として入手可能であり、その他のものであっても、公知の合成方法を使用すれば容易に調製することができる。その反応は、酸塩化物、アルキルクロロホーメート、塩化スルホニル、スルホン酸無水物、または酸無水物を、適切な溶媒たとえばピリジン中の式XXXVのアミンの溶液に添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いることにより単離することができる。反応スキームVIのステップ(3)においては、式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンの第三級ヒドロキシ基をアルキル化して、式XXXVIのエーテルを製造することができる。その反応は、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフラン中で、塩基たとえば水素化ナトリウムまたは水素化カリウムを使用して、まずアルコールの脱プロトン化をし、次いでヨウ化アルキルまたはアルキルトリフレートを添加することによって、簡便に実施される。その反応は昇温下で実施することができる。別な方法として、そのヒドロキシ基を、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフラン中、周囲温度で準化学量論的な量の水素化ナトリウムを用いて処理してから、メチルビニルスルホンと反応させることも可能である。式XXXVIの反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。ステップ(4)および(5)は、反応スキームIIのステップ(4)および(5)の記載に従って実施して、式IIbの化合物を得ることができる。
Figure 0005128940
いくつかの実施形態においては、反応スキームIおよびIIに示した化合物は、通常の合成方法を使用して、さらに手を加えることも可能である。たとえば、スキームVIIで示すように、式IIaの化合物(ここで、Zは、−(CH20~3−NBoc−(CH20~3−であり、Bocはtert−ブチルオキシカルボニルと定義される)を、ステップ(1)におけるBoc基の酸媒介開裂をさせて第二級アミンを形成させることができ、それを、ステップ(2)において、式R4C(O)Clの酸塩化物、式R4OC(O)Clのアルキルクロロホーメート、式R4S(O)2Clの塩化スルホニル、式(R4S(O)22Oのスルホン酸無水物、式R4NCOのイソシアネート、または式R4NCSのイソチオシアネートを用いて官能化させることも可能であり、それによって、式IIdの化合物(ここで、Zは−(CH20~3−A’−(CH20~3−、そしてA’は−N(Q−R4)であるが、ここでR4は先に定義されたもの、そしてQは、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)2−、−C(O)NH−、または−C(S)NH−である)を得ることができる。別な方法として、反応スキームIIの式XXIIIの化合物(ここで、たとえばZa=−(CH20~3−NBoc−(CH20~3−)を酸を用いて処理して、Boc基を除去することができる。得られるアミンは、反応スキームIIのステップ(4)の前に、さらに、式R4C(O)Clの酸塩化物、式R4OC(O)Clのアルキルクロロホーメート、式R4S(O)2Clの塩化スルホニル、式(R4S(O)22Oのスルホン酸無水物、または式R4NCOのイソシアネートと反応させることができる。次いでその反応生成物を、反応スキームIIのステップ(4)および(5)に従って処理することにより、式IIdの化合物を得ることができるが、ここでZは、−(CH20~3−A’−(CH20~3−であり、A’は−N(Q−R4)であるが、ここでR4は先に定義されたものであり、そしてQは、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)2−、または−C(O)NH−である。各種の酸塩化物、アルキルクロロホーメート、塩化スルホニル、スルホン酸無水物、イソシアネート、およびイソチオシアネートは、市販品として入手可能であり、その他のものであっても、公知の合成方法を使用すれば容易に調製することができる。その反応は、酸塩化物、アルキルクロロホーメート、塩化スルホニル、スルホン酸無水物、イソシアネート、またはイソチオシアネートを、式IIcまたはXXIIIのアミンの溶液に添加することにより簡便に実施することができるが、ここで、ZおよびZaは、適切な溶媒たとえばピリジン中に第二級アミンを含んでいる。その反応は周囲温度で実施することができる。
さらに、反応スキームVIIにおける式IIcの化合物は、第二級アミンのアルキル化にかけることができる。ステップ(3)においては、式IIcの化合物を、アルデヒド、アルキルハライドまたはトリフレートと反応させて、化合物式IIeを与えるが、ここでR8は先に定義されたものである。たとえば、式IIcの化合物を、適切な溶媒たとえば、メタノール中で、水性ホルムアルデヒドおよび還元剤たとえばシアノホウ水素化ナトリウムとを用いて処理することによって、式IIeの化合物が生成するが、ここでR8はメチル基である。
Figure 0005128940
式IIfおよびIIgの本発明の化合物は、反応スキームVIIIに従って調製することができるが、ここでR、n、Za、Zb、およびR2aは先に定義したものである。反応スキームVIIIのステップ(1)においては、式XXの4−クロロ−3−ニトロキノリンを、式XVIeのアミンまたはその塩酸塩と反応させて、式XXXVIIIの化合物を形成させる。この反応は、反応スキームIのステップ(1)に記載したようにして実施することができる。式XVIeのアミンおよびそれらの塩は、公表されている手順またはその変法によるか、あるいは慣用の合成方法を使用することによって、調製することができる。たとえば、式XVIのアミン(ここで、mは1であり、R’=NH2であり、Zは−(CH22-4−、および−CH2(NCH3)CH2−である)の合成は、M.A.フェルナンデス(M.A.Fernandez)ら、Anales de la Real Academia de Farmacia、第54卷、p.502〜510(1988)により公表されれいる。M.A.フェルナンデス(M.A.Fernandez)らが使用した出発物質は、式XXVのケトンであった。式XXVの広く各種のケトンが、商業的供給源から得ることも、あるいは合成することもできる。それらの式XXVのケトンを、式XVIのアミンの合成において使用してもよいが、ここでmは1であり、R’=NH2であり、そしてZは先に記述されたものである。フェルナンデス(Fernandez)らによって公表されたものに類似の、関連の化学物質は、さらにS.L.デング(S.L.Deng)ら、Synthesis、2445〜2449(2001)、A.A.コルディ(A.A.Cordi)ら、J.Med.Chem.,44、787〜805(2001)、およびM.フライトフェルダー(M.Freifelder)、J.Amer.Chem.Soc.,82、696〜698(1960)に公表されている。さらに、式XVIeのアミン(ここで、mは1であり、Zaは単結合である)は、F.ベルニュ(F.Vergne)ら、J.Org.Chem.,57、6071〜6075(1992)によってすでに合成されている。式XXの多くの化合物が公知であるか、または公知の合成方法を用いて調製することができる。たとえば、米国特許第4,689,338号明細書、米国特許第5,175,296号明細書、米国特許第5,367,076号明細書、および米国特許第5,389,640号明細書、ならびにそれらに引用されている文献を参照されたい。
反応スキームVIIIのステップ(2)においては、式XXXVIIIの化合物中の第一級アミンをtert−ブチルカルバメートに転化させて、式XXXIXの化合物を得る。この反応は、溶媒たとえばテトラヒドロフラン中で、塩基たとえば水酸化ナトリウム水溶液の存在下に、ジ−tert−ブチルジカーボネートを使用することにより、簡便に実施される。式XXXIXの化合物は常法を用いて単離することができる。
反応スキームVIIIのステップ(3)、(4)、(5)、および(6)はそれぞれ、反応スキームIIのステップ(2)、(3)、(4)、および(5)の記述に従って実施して、式IIfの化合物を得ることができる。
反応スキームVIIIのステップ(7)においては、式IIfの化合物の中のtert−ブチルカルバメートを転化させて、式IIgの第一級アミンとする。その反応は、適切な溶媒たとえばエタノール中で酸たとえば塩化水素の存在下で簡便に実施される。その反応は、昇温下で実施され、式IIgの反応生成物またはその薬学的に許容される塩は常法を用いて単離される。
Figure 0005128940
いくつかの実施形態においては、反応スキームVIIIに示した化合物に、通常の合成方法を使用して、さらに手を加えることも可能である。たとえば、スキームIXに示したように、ステップ(1)において式XLIの化合物からBoc基を酸媒介開裂させて、式XLIIIの第一級アミンを得ることが可能であり、それを、反応スキームVIIのステップ(2)に記載されているような反応剤を用いて官能化させて、式XLIVの化合物を得ることができるが、ここで、R4は、先に定義されてものであり、Qは、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)2−、−C(O)NH−、または−C(S)NH−である。この反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタン中、第三級アミンたとえばトリエチルアミンの存在下で実施することが可能であるか、あるいは、ピリジン中で実施することができる。場合によっては、その反応にジメチルアミノピリジンを用いてもよい。その反応は周囲温度で実施される。反応スキームIXのステップ(3)および(4)を、反応スキームIIのステップ(4)および(5)における記載に従って実施して、式IIhの化合物を得ることができる。式IIhの化合物の中のZbが、適切に保護されたアミンを含んでいるような場合には、脱保護により遊離のアミンを得て、それを、反応スキームVIIのステップ(2)における記載された反応剤を用いて、官能化させてもよい。
Figure 0005128940
式IIiの化合物は、反応スキームXに従って調製することができるが、ここでR、n、およびmは、先に定義されたものであり、Za、ZbおよびR2aは、先に定義されたZおよびR2のサブセットである。反応スキームXのステップ(1)においては、式XXの4−クロロ−3−ニトロキノリンを、式XVIfのアミンまたはその塩酸塩と反応させて、式XLVの化合物を形成させる。反応スキームXのステップ(1)は、反応スキームIIのステップ(1)における記述に従って実施される。反応スキームXのステップ(2)、(3)、(4)、および(5)をそれぞれ、反応スキームIIのステップ(2)、(3)、(4)、および(5)における記述に従って実施して、式IIiの化合物またはその薬剤的に活性な塩を得ることができる。
Figure 0005128940
式XVIfのいくつかのアミンおよびそれらの塩酸塩は、反応スキームXIに従い、慣用の合成法により調製することが可能である。反応スキームXIのステップ(1)においては、式XXVのケトンを、W.W.リン(W.W.Lin)らのJ.Org.Chem.、66、1984〜1991(2001)の手順を修正することにより、適切な溶媒中塩基の存在下においてニトロメタンとアルキルチオールとを用いて処理することにより、式XLIXの化合物が得られる。
反応スキームXIのステップ(2)においては、式XLIXの化合物を、水素化アルミニウムリチウムを用いて還元するか、あるいは、不均一系水素化触媒のパラジウム/カーボンを用いて水素化する。式XVIfの反応生成物またはその塩は、常法を用いて単離することができる。
式IIの化合物(ここで、R’はスルフィドであり、R、R2、n、m、およびZは先に定義されたものである)は、出発物質として式XVIfのアミンを使用して、反応スキームIに示された経路に従って調製することができる。
Figure 0005128940
反応スキームXIIに見られるように、式IIjの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを還元して、式IIIaの6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンとすることができるが、ここでZおよびR’は、先に定義されたものであり、R2bおよびRbは、先に定義されたR2およびRのサブセットであるが、それらには、ステップ(1)の酸性水素化条件下では還元を受けやすいと当業者が認識しているような置換基は含まない。それらの影響を受けやすい基としては、たとえば、アルケニル、アルキニル、アリール基、およびニトロ置換基を担持する基などが挙げられる。この反応は、不均一系水素化条件下で、トリフルオロ酢酸中の式IIjの化合物の溶液に酸化白金(IV)を添加して、加圧水素下の反応条件とすることによって、簡便に実施することができる。この反応は、パール(Parr)反応装置中で、周囲温度で実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法により単離することができる。
Figure 0005128940
いくつかの実施形態においては、本発明の化合物は反応スキームXIIIに従って調製されるが、ここでZ、R’、R2、RA、およびRBは先に定義されたものである。反応スキームXIIIのステップ(1)においては、LIの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンを、式XVIのアミンまたはその塩酸塩と反応させて、式LIIの2−クロロ−3−ニトロピリジンを形成させる。この反応は、式XVIのアミンまたはその塩酸塩と式LIの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンとを、溶媒たとえばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中、塩基たとえばトリエチルアミンの存在下で組み合わせることにより簡便に実施される。この反応は周囲温度またはそれ以上で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いて、反応混合物から単離することができる。式LIの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンの多くのものが公知であって、公知の合成方法により、容易に調製することができる。(たとえば、米国特許第6,525,064号明細書(デラリア(Dellaria)ら)およびその中に引用されている文献を参照されたい。)
反応スキームXIIIのステップ(2)においては、式LIIの2−クロロ−3−ニトロピリジンを、ジベンジルアミンと反応させて、式LIIIの化合物を得る。その反応は、適切な溶媒たとえばトルエン中で、式LIIの化合物を、ジベンジルアミンおよび第三級アミンたとえばトリエチルアミンと組み合わせることにより、実施することができる。この反応は昇温下で実施することが可能で、式LIIIの反応生成物は常法を用いて、反応混合物から単離することができる。
反応スキームXIIIのステップ(3)においては、式LIIIの化合物を還元して、式LIVの化合物を得る。この還元反応は、通常の不均一系触媒たとえば、白金/カーボンまたはパラジウム/カーボンを用いた水素化により、実施することができる。この反応は、パール(Parr)反応装置で、適切な溶媒たとえばアセトニトリルまたは酢酸エチルの中で、好適に実施することができる。式LIVの反応生成物は、常法を用いてその反応混合物から単離することができる。
反応スキームXIIIのステップ(4)においては、式LIVの化合物をカルボン酸等価物と反応させて、式LVの化合物を得る。その反応は、先に反応スキームIのステップ(3)において記載したようにして実施することができ、その生成物は、常法を用いることにより反応混合物から単離することができる。
式LVの化合物は、以下の方法によって調製してもよい:式LIIの化合物をステップ(3)および(4)において記述された反応条件にかけて4−クロロイミダゾピリジンを得て、次いでそれをマイクロ波中でジベンジルアミンを用いて処理して、式LVの化合物を得る。
反応スキームXIIIのステップ(5)においては、式LVの化合物のベンジル基を開裂させて、式IIIの化合物を得る。その反応を、適切な水素化触媒の存在下で、移動水素化反応(transfer hydrogenation)によって実施することも可能である。その移動水素化反応は、パラジウム/カーボンのような触媒の存在下で、適切な溶媒たとえばエタノールまたはメタノール中の式LVの化合物の溶液にギ酸アンモニウムを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は、昇温下、たとえば、その溶媒の還流温度で実施する。式IIIの反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いて単離することができる。
Figure 0005128940
本発明の化合物は、反応スキームXIVに従って調製することができるが、ここで、R、Za、Zb、R2a、およびmは先に定義されたものである。反応スキームXIVは、式LVIの4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンから出発する。式LVIの化合物およびそれらの調製法は、公知であって、たとえば、米国特許第6,194,425号明細書(ゲルスター(Gerster))および米国特許第6,518,280号明細書(ゲルスター(Gerster))を参照されたい。反応スキームXIVのステップ(1)〜(5)を、反応スキームIIの対応するステップ(1)〜(5)の記述に従って実施することにより、式IVaの置換された1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−4−アミンを得ることができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法により単離することができる。
Figure 0005128940
いくつかの実施形態においては、本発明のナフチリジンは、反応スキームXVに従って、式LVIIIおよびLXIのテトラゾロ化合物から調製されるが、ここで、R、R’、R2、m、およびZは先に定義されたものであり、そして−OTfはトリフルオロメタンスルホネート基である。式LVIIIおよびLXIの化合物およびそれらの化合物に至る合成経路は公知であって、たとえば、米国特許第6,194,425号明細書(ゲルスター(Gerster))および米国特許第6,518,280号明細書(ゲルスター(Gerster))を参照されたい。
反応スキームXVのステップ(1)および(1a)においては、式LVIIIまたはLXIのテトラゾロナフチリジンを式XVIのアミンまたはその塩酸塩と反応させて、式LIXまたはLXIIの化合物を形成させる。その反応は、反応スキームIのステップ(1)の記述のようにして実施することができる。式LIXまたはLXIIの化合物を、反応スキームIのステップ(2)および(3)の方法に従って、式LXまたはLXIIIの化合物に転化させる。次いで、式LXまたはLXIIIの化合物のテトラゾロ基を除去して、式VIIまたはVIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]ナフチリジン−4−アミンを得ることができる。テトラゾロ基の除去は、米国特許第6,194,425号明細書(ゲルスター(Gerster))および米国特許第6,518,280号明細書(ゲルスター(Gerster))に記載の方法によって実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法により単離することができる。
Figure 0005128940
本発明の化合物はさらに、反応スキームI〜XVに示した合成系路を修正したものを使用しても調製することができる。たとえば、テトラヒドロナプチリジンは、テトラヒドロキノリンを調製するための反応スキームXIIに記載された方法を使用して、調製することができる。本発明の化合物は、後述の実施例に記載する合成系路を使用して調製することもできる。
プロドラッグは各種の方法で調製することができる。たとえば、R2が−X−OHである化合物を、当業者公知の方法を用いて、R2がたとえば、−X−O−C(R6)−R4、−X−O−C(R6)−O−R4、または−X−O−C(R6)−N(R8)−R4であるプロドラッグに転化させることが可能であるが、ここでR4、R6、およびR8は先に定義されたものである。さらに、R’またはRがヒドロキシである化合物もまた、エステル、エーテル、カーボネート、またはカルバメートに転化させてもよい。アルコール官能基を含むこれらの化合物の場合はいずれも、アルコール基の水素原子を、たとえば下記の基によって置換することによりプロドラッグを形成させることが可能である:C1~6アルカノイルオキシメチル、1−(C1~6アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−(C1~6アルカノイルオキシ)エチル、C1~6アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1~6アルコキシカルボニル)アミノメチル、スクシノイル、C1~6アルカノイル、α−アミノC1~4アルカノイル、アリールアシル、−P(O)(OH)2、−P(O)(O−C1~6アルキル)2、C1~6アルコキシカルボニル、C1~6アルキルカルバモイル、およびα−アミノアシルまたはα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここで、それぞれのα−アミノアシル基は、独立してラセミ、D−、およびL−アミノ酸から選択される)。アルコール官能基を含む化合物の場合、特に有用なプロドラッグは、1〜6個の炭素原子を含むカルボン酸から製造されるエステル、非置換もしくは置換安息香酸エステル、またはラセミ、D−、もしくはL−アミノ酸から製造されるエステルである。
さらに、プロドラッグは、アミノ基を含む化合物から製造することも可能であって、それには、常法を用いてそのアミノ基を、たとえばアミド、カルバメート、尿素、アミジン、またはその他の加水分解性基のような官能基に転化させる。このタイプのプロドラッグは、アミノ基、特に4位にあるアミノ基中の水素原子を、たとえば以下に挙げるような基を用いて置換させることによって製造することができる:−C(O)−R’’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’’、−C(O)−N(R’’’)−R’’、−C(=NY’)−R’’、−CH(OH)−C(O)−OY’、−CH(OC1~4アルキル)Y0、−CH21、または−CH(CH3)Y1
ここで、R’’とR’’’はそれぞれ独立して、C1~10アルキル、C3~7シクロアルキル、またはベンジルであるが、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2からなる群より選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよいが、ただし、R’’’は水素であってもよく;それぞれのα−アミノアシル基は独立してラセミ、D−、およびL−アミノ酸から選択され;Y’は、水素、C1~6アルキル、もしくはベンジルであり;Y0は、C1~6アルキル、カルボキシC1~6アルキレニル、アミノC1~4アルキレニル、モノ−N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニル、またはジ−N,N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニルであり;そしてY1は、モノ−N−C1~6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1~6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、または4−C1~4アルキルピペラジン−1−イルである。
医薬品組成物および生物活性
本発明の医薬品組成物には、医薬として許容される担体とともに、治療有効量の上述の本発明の化合物または塩が含まれる。
「治療有効量(therapeutically effective amount)」および「有効量(effective amount)」という用語は、その化合物または塩の、サイトカイン誘導、免疫調節、抗腫瘍活性および/または抗ウイルス活性のような治療効果または予防効果を誘導するのに充分な量を意味する。本発明の医薬品組成物において使用される有効化合物または塩の正確な量は、当業者に公知の要因、たとえば、その化合物または塩の物理的および化学的特性、キャリアの特性、および意図する用法などによって変化するが、本発明の組成には、被験者に対して、約100ナノグラムキログラム(ng/kg)〜約50ミリグラム/キログラム(mg/kg)、好ましくは約10マイクログラム/キログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの化合物または塩を投与するのに充分な有効成分が含まれると、考えられる。たとえば、錠剤、トローチ錠、カプセル剤、非経口製剤、シロップ剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾル製剤、経皮パッチ、経粘膜パッチなど、各種の剤型が使用できる。
本発明の化合物または塩は、治療法における単一の治療薬として使用してもよいし、あるいは、本発明の化合物または塩を、その他1種または複数の活性薬物、たとえば、追加の免疫応答調節薬、抗ウイルス薬、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチドなどと組み合わせて投与してもよい。
本発明の化合物または塩は、後述する試験の組合せに従って実施した実験において、ある種のサイトカインの産生を誘導することが見出された。それらの結果から、これらの化合物または塩は、各種のタイプで免疫応答を調節することが可能な免疫応答調節薬として有用であり、そのため各種の障害の治療に有用であることが示唆される。
その産生を、本発明による化合物または塩の投与によって誘導することが可能なサイトカインとしては、一般的には、インターフェロン−α(IFN−α)および/または腫瘍壊死因子−α(TNF−α)さらにはある種のインターロイキン(IL)などが挙げられる。その生合成を、本発明の化合物または塩によって誘導することが可能なサイトカインとしては、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12、ならびに各種その他のサイトカインなどが挙げられる。各種の効果の内でも、これらおよびその他のサイトカインは、ウイルスの増殖および腫瘍細胞の成長を阻害することができるので、そのため、この化合物または塩はウイルス性疾患および腫瘍性疾患の治療において有用なものとなる。したがって本発明は、動物に対して本発明の化合物もしくは塩または組成物の有効量を投与することを含む、動物におけるサイトカイン生合成を誘導するための方法を提供する。サイトカイン生合成を誘導するために本発明の化合物もしくは塩または組成物が投与される対象の動物は、後述する疾病のたとえばウイルス性疾患または腫瘍性疾患などを有していて、その化合物または塩の投与が、治療のための処置を与える。別な方法で、動物が発病する前にその動物に化合物または塩を投与して、その化合物または塩の投与が予防処置となるようにすることも可能である。
サイトカイン産生を誘導する能力に加えて、本発明の化合物または塩は、他の態様の先天性免疫応答にも作用することができる。たとえば、ナチュラルキラー細胞活性を刺激することができるが、これは、サイトカイン誘導が原因と考えられる効果である。これらの化合物または塩は、マクロファージを活性化させることも可能であって、それによって、酸化窒素の分泌と、さらなるサイトカインの産生を刺激する。さらに、これらの化合物または塩は、Bリンパ球の増殖と分化を引き起こす可能性がある。
本発明の化合物または塩はさらに、後天性免疫応答にも効果を有する。たとえば、Tヘルパータイプ1(TH1)サイトカインIFN−γの産生は、間接的に誘導できるし、Tヘルパータイプ2(TH2)サイトカインIL−4、IL−5およびIL−13の産生は、これらの化合物または塩の投与により阻害することができる。
疾病の予防と治療処置にかかわらず、かつ先天性免疫と後天性免疫に関わらず、これらの化合物もしくは塩または組成物は、単独で投与してもよいし、あるいは、たとえば、ワクチンアジュバント中の1種または複数の活性成分と組み合わせて投与してもよい。他の成分とともに投与する場合、この化合物または塩と他の1種または複数の成分を別途に;たとえば溶液中などのように同時ではあるが独立して;あるいは、(a)共有結合的に結合されるか、もしくは(b)コロイド懸濁液中のように非共有結合的に会合して、同時ではあるが互いに関連して投与することができる。
本明細書に提示される化合物または塩を、治療法として使用することが可能な状態を挙げれば、以下のようなものがあるが、これらに限定される訳ではない:
(a)ウイルス性疾患、たとえば、下記のものによる感染から来る疾病:アデノウイルス、ヘルペスウイルス(たとえば、HSV−I、HSV−II、CMV、またはVZV)、ポックスウイルス(たとえば、オルソポックスウイルス、たとえば痘瘡もしくはワクシニア、または伝染性軟疣)、ピコルナウイルス(たとえば、ライノウイルスまたはエンテロウイルス)、オルソミクソウイルス(たとえば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(たとえば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、および呼吸系発疹ウイルス(RSV))、コロナウイルス(たとえば、SARS)、パポーバウイルス(たとえば、パピローマウイルス、たとえば、性器疣贅、尋常性疣贅、または足底疣贅を引き起こすもの)、ヘパドナウイルス(たとえば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(たとえば、C型肝炎ウイルスまたはデング熱ウイルス)、または、レトロウイルス(たとえば、レンチウイルスたとえばHIV);
(b)細菌性疾患、たとえば、以下の種の細菌による感染から来る疾患:エシュリキア、エンテロバクター、サルモネラ、ブドウ球菌、赤痢菌、リステリア、アエロバクター、ヘリコバクター、クレブシェラ、プロテウス、シュードモナス、連鎖球菌、クラミジア、マイコプラズマ、肺炎球菌、ナイセリア、クロストリジウム、桿菌、コリネバクテリウム、マイコバクテリウム、カンピロバクター、ビブリオ、セラチア、プロビデンシア、クロモバクテリウム、ブルセラ、イェルシニア、ヘモフィルス、または、ボルデテラなど;
(c)その他の感染症、たとえば、クラミジア、真菌性疾患たとえば(以下のものに限定される訳ではない)カンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラスマ症、クリプトコッカス性髄膜炎、または、寄生虫疾患たとえば(以下のものに限定される訳ではない)マラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア、クリプトスポリジウム症、トキソプラスマ症、およびトリパノソーマ感染;
(d)腫瘍性疾患、たとえば、上皮内新生物、子宮頸部形成異常、紫外線角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、白血病たとえば(以下のものに限定される訳ではない)、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、および毛様細胞白血病、ならびにその他の癌;
(e)TH2媒介性、アトピー性疾患、たとえばアトピー性皮膚炎または湿疹、好酸球増加症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、およびオーメン症候群;
(f)ある種の自己免疫疾患、たとえば全身性エリテマトーデス、本態性血小板血症、多発性硬化症、円板状エリテマトーデス、円形脱毛症;および
(g)創傷の治癒に伴う疾患、たとえば、ケロイドの生成およびその他のタイプの瘢痕化の阻害(たとえば、慢性の創傷も含めた、創傷治癒の促進)。
さらに、本発明の化合物または塩は、体液性免疫応答および/または細胞媒介性免疫応答のいずれかを向上させる物質と組み合わせて使用するためのワクチンアジュバントとして有用であるが、そのような物質としては、たとえば、弱毒化したウイルス性、細菌性または寄生虫性免疫原;不活化したウイルス性、腫瘍由来、原虫性、微生物性、生物由来、真菌性、または細菌性免疫原;トキソイド;トキシン;自己抗原;多糖類;タンパク質;糖タンパク質;ペプチド;細胞ワクチン;DNAワクチン;自己ワクチン;組換え体タンパク質;などが挙げられ、それを、以下のようなものに関連して使用する:たとえば、BCG、コレラ、ペスト、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザA、インフルエンザB、パラインフルエンザ、小児麻痺、狂犬病、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、黄熱病、破傷風、ジフテリア、インフルエンザ菌b、結核、髄膜炎菌および肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水痘、サイトメガロウイルス、デング熱、ネコ白血病、家禽ペスト、HSV−1およびHSV−2、ブタコレラ、日本脳炎、呼吸系発疹ウイルス、ロタウイルス、パピローマウイルス、黄熱病、およびアルツハイマー病。
本発明の化合物または塩は、日和見免疫機能を有する個体には特に有用であろう。たとえば、化合物または塩は、たとえば、移植患者、癌患者およびHIV患者において、細胞媒介性免疫の抑制の後に起きる日和見感染および腫瘍を治療するために使用しうる。
したがって、上述の疾病または上述のタイプの疾病の一つまたは複数、たとえば、ウイルス性疾患または腫瘍性疾患を、(疾病を有する)動物においてその動物の必要に応じて、その動物に対して本発明の化合物または塩の治療有効量を投与することによって、治療することができる。
サイトカイン生合成を誘導するのに効果のある化合物または塩の量とは、1種または複数の細胞のタイプ、たとえば単球、マクロファージ、樹状細胞およびB細胞が、1種または複数のサイトカイン、たとえばIFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12の、そのようなサイトカインのバックグラウンドレベルを超えて増加した(誘導された)ある量を産生するのに充分な量である。その正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。本発明はさらに、動物におけるウイルス感染の治療方法、および動物における腫瘍性疾患の治療方法を提供するが、それには、その動物に、本発明の化合物もしくは塩または組成物の有効量を投与することが含まれる。ウイルス感染を治療または阻害するのに有効な量とは、ウイルス感染の1種または複数の発現、たとえば、ウイルスの変形(viral lesions)、ウイルス量、ウイルスの増殖速度、死亡率を、未処置の対照動物と比較して、減少させるような量である。そのような治療に有効である正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。腫瘍性の病状を治療するために有効な化合物または塩の量とは、腫瘍の大きさまたは腫瘍病巣の数の減少を起こさせるような量である。この場合もその正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。
本明細書に具体的に記述された製剤および用法に加えて、本発明の化合物に好適なその他の製剤、用法、および投与器具が、たとえば下記の特許に記載されている:国際公開第03/077944号パンフレットおよび国際公開第02/036592号パンフレット、米国特許第6,245,776号明細書、および米国特許出願公開第2003/0139364号明細書、米国特許出願公開第2003/185835号明細書、米国特許出願公開第2004/0258698号明細書、米国特許出願公開第2004/0265351号明細書、米国特許出願公開第2004/076633号明細書、および米国特許出願公開第2005/0009858号明細書。
本発明の目的および利点を以下の実施例によりさらに説明するが、それらの実施例に記載された特定の物質およびその量、さらにはその他の条件および詳細が、本発明を限定すると不当に受け取ってはならない。
実施例1
1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
ジクロロメタン(100mL)中の4−クロロ−3−ニトロキノリン(6.30g、30.2mmol)の混合物に、0℃で、トリエチルアミン(0.1mL)を添加した。そうして得られた溶液に、1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール塩酸塩(5.00g、30.2mmol)を加え、次いで、トリエチルアミン(4.1mL)およびテトラヒドロフラン(THF、20mL)を加えた。その混合物を放置して室温(rt)にまで温め、さらにトリエチルアミン(4.2mL)を加えた。その黄色の混合物を一夜撹拌してから、濃縮してその容積を約半分とし、還流温度で1時間(h)加熱した。その混合物を濃縮し、固形物を1MのNaOH水溶液(100mL)とCH2Cl2(200mL)との間で分配させた。その有機層を、水(2×50mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、黄色の固形物となったが、それを熱イソプロパノールから結晶化させると、黄色の結晶物(9.04g)が得られた。その黄色の結晶物を1H NMRで分析すると、イソプロピルアルコール対1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノールが1:1.4の混合物であることが判った。1H NMRの結果から、混合物の中の1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノールの質量が計算された(7.88g、87%)。その生成物は、さらに生成することなく次のステップに使用した。
パートB
トルエン(160mL)およびエタノール(20mL)中の、上で調製した1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノール(87%、7.00g、20.3mmol)および5%白金/カーボン(0.60g)の混合物を、パール(Parr)反応装置で2h、20〜30psi(1.4×105Pa〜2.1×105Pa)の圧力で水素化させた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、トルエンを用いて洗い流した。その炉液を濃縮すると、黄金色の油状物となった。その油状物を、トルエンから2回濃縮した。その油状物にCH2Cl2(200mL)を加え、得られた溶液を氷浴の中で冷却した。トリエチルアミン(3.11mL、22.3mmol)を添加してから、塩化エトキシアセチル(88%、2.96g、21.3mmol)を滴下により添加した。その溶液を放置して1hかけてrtにまで温めたが、その間に沈殿物が生成した。反応混合物を濃縮すると黄色の泡状物が得られたので、それにエタノール(200mL)とトリエチルアミン(11mL)を加えた。得られた溶液を還流温度で13h加熱した。その溶液を濃縮すると黄色の固形物となったので、それをCH2Cl2(150mL)に溶解させ、水(50mL)および塩水(75mL)を用いて洗浄した。その有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると固形物となったので、それをCDCl3/CH2Cl2から結晶化させると、乾燥後に、1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが淡オレンジ色の結晶として得られた(1.94g、28%)。
パートC
CHCl3(43mL)中の1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール(1.90g、5.60mmol)の溶液に、m−クロロペルオキシ安息香酸(m−CPBA、77%w/w、1.26g、5.60mmol)を15分かけて添加した。その反応を薄層クロマトグラフィー(TLC)によってモニターして、1hかけてさらにm−CPBAを加えて、出発物質を消費させた。水(40mL)および固形のK2CO3をその反応混合物に添加して、pH=10とした。その混合物を分液ロートに入れ、クロロホルムを用いて抽出すると、エマルションとなった。その水層を、クロロホルムを用いて3回抽出した。有機層を合わせ、水および塩水を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、そして濃縮すると、粗製の白色の固形物(1.51g)が得られた。その白色の固形物(1.51g、4.24mmol)をrtでジクロロメタン(25mL)に溶解させ、濃水酸化アンモニウム(16mL)、続いて塩化p−トルエンスルホニル(TsCl、0.81g、4.24mmol)を添加した。その混合物を1日(d)撹拌した。水(25mL)を加え、ジクロロメタン(2×30mL)を用いて水層を抽出した。有機層を合わせ、塩水(25mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2/MeOH/NH4OH(98:1:1)からCH2Cl2/MeOH/NH4OH(94:5:1)まで、グラジエント溶出)により精製し、次いでアセトニトリルから結晶化させると、1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが淡いオレンジ色の結晶として得られ、それを高真空下で乾燥させた(0.32g、2段のステップで16%)。融点:186〜188℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.15(dm,J=8.4Hz,1H)、7.81(dm,J=8.4Hz,1H)、7.52(m,1H)、7.32(m,1H)、5.38(brs,2H)、4.90(brs,2H)、4.74(brs,2H)、3.66(q,J=7.0Hz,2H)、3.00(s,1H)、1.71〜1.52(m,10)、1.25(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:355(M+H+)。
元素分析計算値(C202624):C、67.77;H、7.39;N、15.81。実測値:C、67.52;H、7.57;N、15.78。
実施例2
4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸エチル
Figure 0005128940
パートA
ニトロメタン(5.3mL)およびエタノール(2mL)中のN−カルブエトキシ−4−ピペリドン(11.34g、66.24mmol)の溶液に、エタノール中ナトリウムエトキシド溶液(2.67M、1.24mL、3.31mmol)を添加した。その混合物を5分間撹拌すると溶液が形成され、それから固形物が沈殿した。1.5h後に、水(100mL)を加え、その固形物を濾過により単離し、水(100mL)を用いて洗浄し、加熱真空下で乾燥させると、生成物の4−ヒドロキシ−4−(ニトロメチル)ピペリジン−1−カルボン酸エチルがオフホワイト色の固形物として得られた(9.58g(62%))。
パートB
エタノール(190mL)中、4−ヒドロキシ−4−(ニトロメチル)ピペリジン−1−カルボン酸エチル(5.2g、22.4mmol)と20%水酸化パラジウム/カーボン(0.50g)の混合物を、パール(Parr)反応装置上、35psi(2.4×105Pa)で5hかけて、水素化した。その混合物をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を濃縮した。1H NMR分析から、その反応が不完全であったので、その粗生成物を、フレッシュな20%水酸化パラジウム/カーボン(0.50g)を用いて、再度反応条件にさらに24h置いた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を濃縮すると、4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸エチルが得られたが、そのものをクロロホルムから濃縮して残存エタノールを除去してから、次の反応に使用した。
パートC
ジクロロメタン(90mL)中の4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸エチル(22.4mmol、上述のようにして調製したもの)の溶液に、トリエチルアミン(3.12mL、22.4mmol)および4−クロロ−3−ニトロキノリン(3.71g、17.8mmol)を添加した。その混合物を超音波処理してから、さらなるジクロロメタン(10mL)を添加して、4−クロロ−3−ニトロキノリンを溶解させた。その溶液をrtで18h静置してから、分液ロートに移し、1MのNaOH(25mL)、水(2×30mL)、および塩水(30mL)を用いて洗浄した。その有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、そして濃縮すると、黄色の泡状物が得られたので、それをイソプロパノールから結晶化させた。その固形物を、濾過により単離し、乾燥させると、4−ヒドロキシ−4−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸エチルが黄色の結晶物として得られた(4.53g、54%)。
パートD
エタノール中4−ヒドロキシ−4−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸エチル(4.53g、12.1mmol)と5%白金/カーボン(0.50g)との混合物を、パール(Parr)反応装置を用い、40psi(2.8×105Pa)で2.5hかけて水素化させた。その混合物をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を濃縮した。その残分をトルエンから2回、クロロホルムから1回濃縮してエタノールを除去し、次いでジクロロメタン(100mL)に溶解させた。0℃でその溶液に、トリエチルアミン(1.86mL、13.3mmol)および塩化エトキシアセチル(88%、1.77g、12.7mmol)を添加した。rtで1h後に、その溶液を濃縮すると黄色の泡状物となったので、エタノール(120mL)とトリエチルアミン(6mL)とを加えた。得られた溶液を環流温度に16h加熱してから、真空下に濃縮した。得られた残分を、ジクロロメタンと水の間で分配させた。その有機層を塩水を用いて2回洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、粗製の黄色の油状物が得られた。その油状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、2〜7%メタノール/ジクロロメタンを用いてグラジエント溶出)により精製すると、4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸エチルが黄色の泡状物として得られた(3.04g、61%)。
パートE
ジクロロメタン(40mL)中の4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸エチル(2.43g、5.90mmol)の溶液にrtで、m−CPBA(55%、1.85g、5.90mmol)を添加した。1h後、濃水酸化アンモニウム(40mL)、それに続けてTsCl(1.18g、6.20)を加えた。その反応溶液を一夜激しく撹拌した。水(40mL)を加え、その混合物を、ジクロロメタンを用いて3回抽出した。有機相を合わせ、塩水を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、4%メタノール/ジクロロメタン、0.1%濃NH4OH添加)により精製した。適切なフラクションを濃縮すると、黄色の油状物が得られたので、それをトルエンから2回濃縮すると、黄色の泡状物として反応生成物が得られ、それをアセトニトリルから結晶化させた。そのオフホワイト色の微細な結晶物を真空下65℃で乾燥させると、0.71g(28%)の4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸エチルが得られた。融点:165〜167℃。
1H NMR(CDCl3、300MHz):δ 8.03(dd,J=8.3、0.8Hz,1H)、7.80(dm,J=8.3Hz,1H)、7.52(m,1H)、7.32(m,1H)、5.42(brs,2H)、4.84(s,2H)、4.74(brs,2H)、4.10(q,J=7.1Hz,2H)、4.00(brs,3H)、3.71(q,J=7.0Hz,2H)、3.08(m,2H)、1.85〜1.30(m,4H)、1.26(t,J=7.0Hz,3H)、1.22(t,J=7.2Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:428(M+H+)。
元素分析計算値(C222954):C、61.81;H、6.84;N、16.38。実測値:C、61.77;H、6.99;N、16.44。
実施例3
1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロペンタノール
Figure 0005128940
パートA
ニトロメタン(36mL)およびエタノール(14mL)中のシクロペンタノン(40.0mL、452mmol)の溶液に、エタノール中のナトリウムエトキシドの溶液(2.67M、8.5mL、23mmol)を添加した。その溶液をrtで5d撹拌した。水(400mL)を加え、その混合物を、酢酸エチル(2×350mL)を用いて抽出した。有機抽出物を合わせ、水(2×200)および塩水(200mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。減圧下での蒸留により、生成物から出発物質と溶媒を除去すると、1−(ニトロメチル)シクロペンタノールが黄色の液状物として得られた(8.3g、13%)。
パートB
エタノール(150mL)中で1−(ニトロメチル)シクロペンタノール(8.3g、57.2mmol)と20%水酸化パラジウム/カーボン(0.6g)との混合物を、パール(Parr)反応装置中で1dかけて、35psi(2.4×105Pa)で水素化した。仕上げをすると、その反応が不完全であったので、新しい触媒を用いて、再度反応条件下に8d置いた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、その濾液を濃縮すると、油状物が得られたが、そのものには、所望のアミン生成物である1−(アミノメチル)シクロペンタノールとそれに対応するヒドロキシルアミンが13:1の比率で含まれていた。その油状物をトルエンから濃縮してエタノールを除去し、さらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
パートC
ジクロロメタン(280mL)中の1−(アミノメチル)シクロペンタノール(約55.2mmol、上述のようにして調製したもの)の溶液に、トリエチルアミン(7.76mL、55.7mmol)および4−クロロ−3−ニトロキノリン(9.22g、44.3mmol)を添加した。その混合物をrtで週末の間、静置した。生成した固形物を濾過により単離した。さらに2回、固形物を母液から単離した。その黄色の固形物を水中で撹拌し、濾過した。その固形物を、水を用いて数回洗浄し、真空下で加熱して乾燥させると、1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロペンタノールが黄色の結晶物として得られた(8.29g、52%)。
パートD
エタノール(200mL)中の1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロペンタノール(8.26g、28.8mmol)および5%白金/カーボン(0.9g)の混合物を、パール(Parr)反応装置で一夜かけて水素化させた。その混合物をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を濃縮した。反応生成物の1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−1−シクロペンタノールを、トルエンおよびジクロロメタン1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロペンタノールから濃縮してエタノールを除去し、直ちに次のステップに使用した。
パートE
ジクロロメタン(200mL)中の1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロペンタノール(約28.8mmol、上述のようにして調製したもの)の0℃として溶液に、トリエチルアミン(4.41mL、31.6mmol)および塩化エトキシアセチル(88%、3.96g、30.2mmol)を添加した。rtに3h置いたあと、その溶液を濃縮し、エタノール(260mL)とトリエチルアミン(14mL)を加えた。得られた溶液を環流温度に18h加熱してから、真空下に濃縮した。得られた残分を、ジクロロメタンと水の間で分配させた。その有機層を、塩水を用いて2回洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、油状物が得られたが、それにアセトニトリルを加えると白色の固形物が生成した。その混合物を短時間超音波処理し、濾過した。その白色の粉末を真空下で乾燥させると、純1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロペンタノール(4.55g、3回のステップで49%)が得られた。
パートF
ジクロロメタン(60mL)中の1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロペンタノール(3.00g、9.22mmol)の溶液に、rtで、m−CPBA(2.89g、9.22mmol)を添加した。1h後に、濃水酸化アンモニウム(60mL)を加え、その混合物を氷浴の中で冷却した。その混合物にTsCl(1.85g、9.68mmol)を添加した。その反応物をrtで一夜、激しく撹拌した。翌朝、追加のTsCl(0.21g)を加え、その混合物を45分間撹拌した。水(75mL)を加え、その混合物をジクロロメタン(3×100mL)を用いて抽出した。有機相を合わせ、塩水を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた泡状物をアセトニトリルで処理すると、白色の固形物が生成した。その固形物をアセトニトリルから再結晶し、真空下で乾燥させると、1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロペンタノールが微細な淡褐色の結晶物として得られた(1.57g、50%)。融点:156.5〜158.0℃。
1H NMR(300MHz、d6−DMSO):δ 8.27(dm,J=8.4Hz,1H)、7.59(dd,J=8.4、1.2Hz,1H)、7.40(m,1H)、7.20(m,1H)、6.54(brs,2H)、4.89(brs,2H)、4.82(brs,2H)、4.78(s,1H)、3.52(q,J=7.0Hz,2H)、1.75〜1.43(m,8H)、1.14(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:341(M+H+)。
元素分析計算値(C192442):C、67.04;H、7.11;N、16.46。実測値:C、67.12;H、6.94;N、16.36。
実施例4
4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005128940
パートA
ニトロメタン(21mL)およびエタノール(8mL)中の4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(52.65g、264mmol)の溶液に、エタノール中ナトリウムエトキシド溶液(2.67M、5.0mL、13.4mmol)を添加した。その混合物をrtで撹拌し、さらなるエタノール(30mL)を加えた。その混合物を15分間超音波処理し、一夜撹拌してから、再度超音波処理をした。その混合物に水(400mL)を加えた。固形物を濾過により単離し、水(300mL)を用いて洗浄し、乾燥させると、4−ヒドロキシ−4−(ニトロメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが白色の固形物として得られた(67.60g(98%))。
パートB
エタノール(250mL)中の4−ヒドロキシ−4−(ニトロメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(20.42g、78.4mmol)と20%水酸化パラジウム/カーボン(1.21g)との混合物を、パール(Parr)反応装置の上40psi(2.8×105Pa)で、3dかけて水素化した。さらなる20%水酸化パラジウム/カーボン(1.0g)を加え、水素化をさらに2日続けた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を濃縮すると、4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが得られたが、そのものをトルエン(200mL)から濃縮して残存エタノールを除去してから、次の反応に使用した。
パートC
ジクロロメタン(300mL)中の4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(78.4mmol、上述のようにして調製したもの)の溶液に、トリエチルアミン(11mL、79mmol)および4−クロロ−3−ニトロキノリン(12.7g、61.2mmol)を添加した。その混合物をrtで1h撹拌してから、環流温度で1h加熱した。その溶液を分液ロートに移し替え、水(100mL)を用いて抽出した。その有機層を単離し、静置すると、沈殿物が生成した。固形物を濾過により単離し、ジクロロメタンおよび水を用いて洗浄し、乾燥させた。その母液から追加の固形物が沈殿したので、単離した。その2種の黄色の固形物を合わせて、乾燥させると、4−ヒドロキシ−4−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが得られた(20.23g、82%)。
パートD
出発物質の4−ヒドロキシ−4−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(20.23g、50.3mmol)を二つの部分に分けた。それぞれの部分に、エタノール(220mL)と5%白金/カーボン(1.1g)を加えた。両方の部分を、パール(Parr)反応装置上40psi(2.8×105Pa)で一夜かけて水素化した。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過した。濾液を合わせ、濃縮すると、生成物の4−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが褐色の油状物として得られた。その生成物をトルエンから2回、クロロホルムから1回濃縮して、次の実験に使用した。
パートE
ジクロロメタン(330mL)中の4−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(50.3mmol、上述のようにして調製したもの)の溶液に、0℃で、トリエチルアミン(8mL、57.4mmol)を添加し、続いて塩化エトキシアセチル(88%、6.59g、50.3mmol)を滴下により添加した。rtで3h後、さらなるトリエチルアミン(4mL)と酸塩化物(1.70g)を加えた。その溶液を1h撹拌してから、真空中で濃縮すると、泡状物が得られたので、それにエタノール(400mL)およびトリエチルアミン(24mL)を加えた。得られた溶液を環流温度に20h加熱してから、真空下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(600mL)に溶解させ、水(2×200mL)および塩水(2×250mL)を用いて洗浄した。その有機層をMgSO4上で2回乾燥させ、濾過し、濃縮すると、油状物となった。その油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、3〜5%メタノール/ジクロロメタンを用いてグラジエント溶出)を用いて2回精製すると、4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが、ジクロロメタンを含む黄色の泡状物として得られた(13.13g)。1H NMRの積分からは、生成物の計算量は12.59g(57%)であった。
パートF
ジクロロメタン(150mL)中の4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(96%、10.0g、22.7mmol)の溶液に、rtで、m−CPBA(55%、7.12g、22.7mmol)を添加した。1.5h後に、その混合物冷却して0℃とし、濃水酸化アンモニウム(150mL)、それに続けてTsCl(4.54g、23.8mmol)を添加した。その反応溶液を一夜激しく撹拌した。さらなるTsCl(1.00gおよび0.47g)を混合物として加え、それをさらに6h撹拌した。水(200mL)を加え、その混合物をジクロロメタン(3×200mL)を用いて抽出した。有機相を合わせ、塩水を用いて洗浄し(3×250mL)、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると泡状物が得られたので、それをアセトニトリルから2回結晶化させた。その微細な黄色の結晶物を真空下で乾燥させると、1.60g(15%)の4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが得られた。融点:195〜197℃。
1H NMR(CDCl3、300MHz):δ 8.04(dm,J=8.3Hz,1H)、7.82(dm,J=8.3Hz,1H)、7.53(m,1H)、7.31(m,1H)、5.40(brs,2H)、4.85(s,2H)、4.75(brs,2H)、3.93(brs,3H)、3.72(q,J=7.0Hz,2H)、3.03(m,2H)、1.76(m,2H)、1.49〜1.40(m,2H)、1.42(s,9H)、1.27(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:456(M+H+)。
元素分析計算値(C243354):C、63.28;H、7.30;N、15.37。実測値:C、63.32;H、7.53;N、15.39。
実施例5
4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}ピペリジン−4−オール二塩酸塩
Figure 0005128940
エタノール(10mL)中の4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.720g、1.62mmol、実施例4の記載に従って調製したもの)の溶液に、エタノール(2mL)中4.3MのHClを添加した。その溶液を、65℃で1.5h加熱した。その混合物をrtにまで冷却してから、固形物を濾過により単離した。その固形物を、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、100℃で減圧下に乾燥させると、4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}ピペリジン−4−オール二塩酸塩が0.5水和物として、そして白色の固形物として得られた。融点:>260℃。
MS(APCI)m/z:356(M+H)+
元素分析計算値(C192552・2HCl・0.5H2O):C、52.18;H、6.45;N、16.01。実測値:C、52.32;H、6.40;N、15.90。
実施例6
4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}ピペリジン−4−オール二塩酸塩の1.5水和物(1.00g、2.20mmol、実施例5の記載と同様な方法で調製したもの)に、クロロホルム(150mL)およびトリエチルアミン(1.1mL、7.7mmol)を添加した。その出発物質は、完全には溶解しなかった。その混合物に、塩化メタンスルホニル(MeSO2Cl、0.19mL、2.42mmol)と追加のトリエチルアミン(0.3mL)とを加えた。rtで4h後に、さらなるMeSO2Cl(0.06mL)およびトリエチルアミン(0.3mL)を添加し、その混合物を一夜撹拌した。ピリジン(20mL)およびジメチルホルムアミド(DMF、20mL)、それに続けてMeSO2Cl(0.06mL)を加えた。その混合物に、メタンスルホニル無水物(115mg)を添加し、その混合物を2d静置させた。混合物を濾過し、その濾液を濃縮して約25mLとしてから、それを、クロロホルム(400mL)を用いて希釈し、1MのNaOH(2×150mL)、水(150mL)、および塩水(200mL)を用いて抽出した。その有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、黄色の油状物となった。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、1%CMA/CHCl3を用いて溶出、ここでCMAとは、80:18:2のクロロホルム/メタノール/濃水酸化アンモニウムからなる溶液である)により精製すると、4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールが、減圧下60℃で乾燥させた後では、白色の固形物として得られた(0.34g、36%)。融点:254〜256℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.35(dm,J=8.4Hz,1H)、7.59(dd,J=8.4、1.4Hz,1H)、7.41(m,1H)、7.23(m,1H)、6.57(brs,2H)、5.16〜4.60(brm,4H)、5.05(s,1H)、3.53(q,J=7.0Hz,2H)、3.37〜3.27(brs,2H)、2.89〜2.79(m,2H)、2.81(s,3H)、1.93〜1.78(m,2H)、1.62〜1.29(brs,2H)、1.14(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:434(M+H)+
元素分析計算値(C202754S):C、55.41;H、6.28;N、16.15;S、7.40。実測値:C、55.21;H、6.11;N、16.35;S、7.37。
実施例7
2−(エトキシメチル)−1−[(1−メトキシシクロペンチル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128940
パートA
THF(18mL)中の1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロペンタノール(1.19g、3.66mmol、実施例3の記載に従って調製したもの)の溶液に、室温で、水素化ナトリウム(オイル中60%分散体、161mg、4.03mmol)を添加した。その混合物を1h撹拌し、ヨードメタン(0.25mL、4.03mmol)を加えた。その混合物を50℃で3h加熱してから、rtで一夜静置した。さらなる水素化ナトリウム(オイル中60%分散体、80mg)およびヨードメタン(0.13mL)を加えた。その混合物を2h加熱してから、水を加え、その混合物を、酢酸エチルを用いて3回抽出した。有機抽出物を合わせ、塩水を用いて洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると油状物となった。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチルを用いて溶出)により精製すると、2−(エトキシメチル)−1−[(1−メトキシシクロペンチル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが黄色の油状物として得られた(0.30g、24%)。
パートB
ジクロロメタン中の2−(エトキシメチル)−1−[(1−メトキシシクロペンチル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.30g、0.88mmol)の溶液にrtで、m−CPBA(278mg、0.88mmol)を添加した。その溶液を1.5h撹拌し、濃水酸化アンモニウム(5.73mL)を加え、その混合物を氷浴中で冷却した。その混合物に、TsCl(176mg、0.924mmol)を添加した。混合物をrtで3h撹拌した。水(10mL)を加え、その混合物をジクロロメタン(3×20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて2回洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、黄色の油状物となった。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、1〜10%CMA/CHCl3を用いてグラジエント溶出)により精製した。その精製した生成物をアセトニトリルから結晶化させると、2−(エトキシメチル)−1−[(1−メトキシシクロペンチル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが、80℃での真空乾燥の後では、オフホワイト色の結晶物として得られた(0.122g、39%)。融点:148.0〜150.0℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.13(dd,J=8.4、1.4Hz,1H)、7.81(dd,J=8.4、1.4Hz,1H)、7.51(ddd,J=8.4、7.0、1.4Hz,1H)、7.30(ddd,J=8.4、7.0、1.4Hz,1H)、5.39(brs,2H)、4.94(s,2H)、4.92(s,2H)、3.57(q,J=7.0Hz,2H)、3.17(s,3H)、1.92〜1.56(m,8H)、1.23(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:355(M+H+)。
元素分析計算値(C202642):C、67.77;H、7.39;N、15.81。実測値:C、67.76;H、7.45;N、15.76。
実施例8
1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール
Figure 0005128940
パートA
エタノール(10mL)中のシクロブタノン(10.0g、143mmol)およびニトロメタン(12mL)の溶液に、エタノール中のナトリウムエトキシド(2.67M、2.7mL、7.2mmol)を添加した。その混合物をrtで6d撹拌した。水を添加し、その混合物を、酢酸エチルを用いて3回抽出した。有機相を合わせ、水および塩水を用いて洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。その揮発分を真空下で蒸留により除去すると、1−(ニトロメチル)シクロブタノールが黄色の液状物として得られた(8.51g、45%)。
パートB
エタノール(200mL)中の1−(ニトロメチル)シクロブタノール(8.2g、62.5mmol)および20%水酸化パラジウム/カーボン(1.0g)の混合物を、パール(Parr)反応装置で40psi(2.8×105Pa)の圧力で6dかけて水素化させた。20%水酸化パラジウム/カーボン(1.2g)をさらに加え、その混合物を40psi(2.8×105Pa)でさらに5dかけて水素化させた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、エタノールを用いて洗い流した。濾液を濃縮すると油状物となったので、それをジクロロメタンおよびクロロホルムから濃縮して、残存のエタノールを除去した。1−(アミノメチル)シクロブタノールがオフホワイト色の固形物(6.15g)として得られたが、それをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
パートC
ジクロロメタン(312mL)中の1−(アミノメチル)シクロブタノール(62.5mmol)の溶液に、トリエチルアミン(8.71mL、62.5mmol)および4−クロロ−3−ニトロキノリン(13.04g、62.5mmol)を添加した。ほとんど直後に、トリエチルアミン(3mL)をさらに加えた。その反応溶液をN2下rtで10d撹拌してから、ジクロロメタンを用いて希釈し、1MのNaOH水溶液を用いて洗浄した。固形物が生成したので、濾過により単離した。その有機層を、水および塩水を用いて洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、固形物となったので、それをイソプロパノールから結晶化させた。得られた結晶物を、抽出物から単離された固形物と合わせその混合物を、熱イソプロパノールを用いて磨砕した。その固形物を濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、空気乾燥させると、1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが黄色の結晶物として得られた(12.83g、75%)。
パートD
EtOH(100mL)中の1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノール(6.32g、23.1mmol)および20%水酸化パラジウム/カーボン(0.60g)の混合物を、パール(Parr)反応装置で、40psi(2.8×105Pa)の圧力で一夜水素化した。その混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、EtOHを用いて数回洗い流し、その濾液を濃縮すると、1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが淡黄色の固形物として得られた(5.66g)。その固形物を、トルエンおよびクロロホルムから濃縮してエタノールを除去してから、次の反応に直接使用した。
パートE
ジクロロメタン(154mL)中の1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノール(23.1mmol、パートDの記載に従って調製したもの)とトリエチルアミン(3.54mL、25.4mmol)との混合物に0℃で、クロロホルム(100mL)を添加した。その混合物を放置して温めてrtとし、出発物質の約2/3を溶解させた。その混合物に、塩化エトキシアセチル(88%、3.1g、24.3mmol)を徐々に添加した。その溶液をrtで2h撹拌した。トリエチルアミン(2mL)と塩化エトキシアセチル(88%、1.0g)をさらに加えた。さらに16hの後、反応溶液を真空中で濃縮した。その残分に、エタノール(190mL)およびトリエチルアミン(13mL)を加えた。得られた溶液を環流温度に20h加熱してから、真空下に濃縮すると、黄色の固形物となった。その固形物を、ジクロロメタン(400mL)と水(100mL)との間で分配させた。その有機層を、水(100mL)および塩水(100mL)を用いて洗浄した。その有機層を、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。その粗生成物をアセトニトリルから結晶化させ、その結晶を濾過により単離すると、1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノールが得られた(4.52g、63%)。
パートF
ジクロロメタン(85mL)中の1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール(4.05g、13.0mmol)の溶液にrtで、m−CPBA(55%、4.08g、13.0mmol)を添加した。1h後に、濃水酸化アンモニウム(85mL)、続けてTsCl(2.73g、14.3mmol)を加えた。その反応液を2d、激しく撹拌した。さらなるTsCl(0.25g)を加え、その混合物をさらに1日撹拌した。層分離させた。その水層に水を加え、それを、ジクロロメタンを用いて2回抽出した。有機層を合わせ、水および塩水を用いて洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、淡黄色の泡状物となった。その泡状物にアセトニトリルを加え、固形物を生成させた。その固形物を、熱アセトニトリルを用いて摩砕すると、オフホワイト色の固形物が生じたので、それをアセトニトリル/ジクロロメタンから結晶化させた。淡黄色の結晶物を濾過により単離し、真空下80℃で乾燥させると、1.81g(43%)の1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノールが得られた。融点:174〜175℃。
1H NMR(CDCl3、300MHz):δ 8.23(dd,J=8.3、1.4Hz,1H)、7.78(dd,J=8.4、1.4Hz,1H)、7.50(ddd,J=8.4、7.0、1.4Hz,1H)、7.31(ddd,J=8.4、7.0、1.4Hz,1H)、5.41(brs,2H)、4.893(s,2H)、4.886(s,2H)、3.64(q,J=7.0Hz,2H)、3.50(brs,1H)、2.35〜2.27(m,2H)、2.10〜1.78(m,4H)、1.25(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:327(M+H+)。
元素分析計算値(C182242):C、66.24;H、6.79;N、17.16。実測値:C、66.02;H、6.87;N、17.09。
実施例9
8−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール
Figure 0005128940
パートA
エタノール(18mL)中の1,4−シクロヘキサンジオンモノ−エチレンケタール(30.0g、192mmol)およびニトロメタン(15.6mL、288mmol)の溶液に、エタノール中のナトリウムエトキシドの溶液(2.67M、3.4mL、9.6mmol)を添加した。その溶液を室温(rt)で5日(d)間撹拌してから、減圧下で濃縮すると、褐色の油状物が得られたので、それを、水(100mL)とジクロロメタン(100mL)との間に分配させた。その水層を、ジクロロメタン(3×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、淡褐色の油状物となった。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、生成物の8−(ニトロメチル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オールが透明な油状物(16.7g、40%)として得られたが、それは徐々に、一夜の内に透明な結晶となった。
パートB
エタノール(160mL)中の8−(ニトロメチル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(16.0g、13.8mmol)と20%水酸化パラジウム/カーボン(3.2g)との混合物を、パール(Parr)反応装置上で、50psi(3.5×105Pa)で5dかけて水素化した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、濾液を濃縮すると、8−(アミノメチル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オールが透明な油状物(13.7g、99%)として得られたが、それは一夜放置すると固化した。
パートC
ジクロロメタン(150mL)中の4−クロロ−3−ニトロキノリン(7.50g、36.0mmol)およびトリエチルアミン(7.5mL、54mmol)の0℃の溶液に、8−(アミノメチル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(8.10g、43.1mmol)を添加した。その反応液を放置して室温にまで温めて一夜撹拌してから、減圧下に濃縮すると黄色の固形物が生成した。その固形物を水(500mL)中で撹拌し、濾過により単離し、真空下で乾燥させ、トルエン(280mL)から再結晶させると、8−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オールが明黄色の結晶物として得られた(12.3g、72%)。
パートD
アセトニトリル(120mL)中の8−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(12.0g、33.4mmol)および5%白金/カーボン(1.2g)の混合物を、パール(Parr)反応装置上、50psi(3.5×105Pa)で4時間(h)かけて水素化した。その反応混合物を、ジクロロメタンおよびエタノールを用い、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過した。その濾液を濃縮すると、8−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オールがオレンジ色の固形物として得られた(10.9g、99%)。
パートE
ジクロロメタン(50mL)中の塩化エトキシアセチル(4.38g、35.7mmol)の溶液を、ジクロロメタン(250mL)中の8−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(10.7g、32.5mmol)およびトリエチルアミン(4.98mL、35.7mmol)の0℃の溶液に添加した。1時間後に、その溶液を放置してrtまで温め、2d撹拌した。さらなる塩化エトキシアセチル(0.15当量)を添加した。2時間後に、その溶液を分液ロートに移し替え、水(200mL)を用いて洗浄した。その有機層を、Na2SO4を用いて乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の固形物が得られた。その固形物をエタノール(150mL)に溶解させ、トリエチルアミン(13.6mL、97.4mmol)を加えた。その溶液を還流温度で16h加熱した。減圧下で揮発分を除去すると、褐色の油状物が得られたので、それをイソプロパノールから結晶化させると、8−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オールがオフホワイト色の結晶物(2.50g)および結晶物の第二バッチ(1.50g)が得られた。酢酸エチルから母液を再結晶してから、第三バッチ(4.91g)を単離した。合計で8.91g(69%)の8−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オールが単離された。
パートF
クロロホルム中の8−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(3.0g、10.1mmol)の溶液に、室温で、m−クロロ過安息香酸(m−CPBA、3.6g、12.1mmol)を添加した。2h後に、その溶液を分液ロートに移し替え、10%Na2CO3(100mL)を用いて洗浄した。その水層を、クロロホルムを用いて逆抽出した。有機層を合わせて、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オフホワイト色の固形物となった。その固形物に、ジクロロメタン(30mL)および濃水酸化アンモニウム(10mL)を加えた。塩化p−トルエンスルホニル(TsCl、1.69g、8.85mmol)を5分(min)かけて添加した。3h後に、水(100mL)を用いてその反応混合物を希釈し、ジクロロメタン(3×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル中20%メタノール)により精製し、イソプロパノール(20mL)から再結晶させた。その結晶物をメタノールに溶解させ、減圧下に濃縮し、真空オーブン中80℃で乾燥させると、8−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(1.03g、33%)が淡褐色の泡状の固形物が得られた。融点:207〜209℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.12(m,1H)、7.79(m,1H)、7.49(m,1H)、7.31(m,1H)、5.39(brs,2H)、4.85(s,2H)、4.74(s,2H)、3.90(m,4H)、3.65(q,J=7.0Hz,2H)、3.21(brs,1H)、2.01〜1.45(m,8H)、1.24(t,J=6.9Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:413(M+H)+
元素分析計算値(C222844・0.25H2O):C、63.37;H、6.89;N、13.44)実測値:C、63.32;H、6.85;N、13.41。
実施例10
4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
エタノール(27mL)中のテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(45.0g、449mmol)およびニトロメタン(36.5mL、674mmol)の溶液を、実施例9のパートAに記載の方法を用いて、エタノール中ナトリウムエトキシドの溶液(2.67M、8.40mL、22.5mmol)で処理した。その反応混合物を分液ロートに移し替え、水(450mL)を加えた。その混合物を、酢酸エチル(3×900mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、淡褐色の油状物となった。酢酸エチル/ヘキサンを加えると淡褐色の結晶物が生成したので、それを濾過により単離し、乾燥させると、4−(ニトロメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが得られた(24.4g、34%)。
パートB
4−(ニトロメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(23.3g、145mmol)を、実施例9のパートBに記載の方法に従って水素化すると、4−(アミノメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが透明な油状物として得られた(19.0g、100%)。
パートC
実施例9のパートCに記載の方法に従って、4−クロロ−3−ニトロキノリン(12.0g、57.5mmol)を4−(アミノメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(11.3g、86.3mmol)と反応させた。粗製の黄色の固形物を水(100mL)中で撹拌し、濾過により単離し、真空下で乾燥させ、1,2−ジクロロエタンから再結晶させると、4−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが明黄色の結晶物として得られた(15.6g、90%)。
パートD
アセトニトリル(180mL)中の4−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(9.00g、29.7mmol)および5%白金/カーボン(0.90g)の混合物を、実施例9のパートに記載の方法に従って水素化すると、4−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが褐色の固形物(7.60g、94%)として得られた。
パートE
4−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(7.50g、27.4mmol)を塩化エトキシアセチル(3.70g、30.1mmol)と反応させ、得られた反応生成物を実施例9のパートEに記載の方法に従って環化させると、4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが、エタノールからの結晶化の後で、淡褐色の結晶物として得られた(7.50g、76%)。
パートF
クロロホルム(60mL)中の4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(3.0g、8.79mmol)の溶液に、rtで、m−クロロ過安息香酸(m−CPBA、3.2g、10.5mmol)を添加した。2h後に、その溶液を分液ロートに移し替え、10%Na2CO3(100mL)を用いて洗浄した。その水層を、クロロホルムを用いて逆抽出した。有機層を合わせて、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、淡オレンジ色の固形物が得られた。その固形物にジクロロメタン(30mL)を加えた。トリクロロアセチルイソシアネート(1.05mL、8.79mL)を滴下により添加した。1h後に、追加のトリクロロアセチルイソシアネート(0.3当量)を加えた。1h後に、減圧下に揮発分を除去し、その残分をメタノール(30mL)に溶解させた。メタノール中のナトリウムメトキシドの溶液(25%、5.0mL)を加え、その溶液をrtで一夜撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、ジクロロメタン(100mL)と水(100mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)により精製すると、透明な油状物が得られたので、それをイソプロパノール(50mL)を用いて摩砕すると白色の結晶物が得られた。その結晶物をメタノールに溶解させ、減圧下に濃縮し、真空炉中80℃で乾燥させると、4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の泡状固形物として得られた(1.27g、41%)。融点:212〜214℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.33(dd,J=8.3、1.1Hz,1H)、7.60(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.40(ddd,J=8.3、7.0、1.4Hz,1H)、7.22(ddd,J=8.3、7.0、1.4Hz,1H)、6.37(brs,2H)、4.90(brs,2H)、4.88(s,1H)、4.70(brs,2H)、3.62〜3.47(m,6H)、1.87〜1.74(m,2H)、1.28(m,2H)、1.14(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:357(M+H)+
元素分析計算値(C192443):C、64.03;H、6.79;N、15.72。実測値:C、63.75;H、7.06;N、15.71。
実施例11
4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
トルエン(160mL)中の、4−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(実施例10のパートDの記載に従って調製したもの、8.0g、29.3mmol)、オルト酢酸トリエチル(5.6mL、30.7mmol)、およびピリジン塩酸塩(1.0g)の溶液を環流温度で2h加熱してから、rtで2d撹拌した。さらなるオルト酢酸トリエチルを加え、その溶液を環流温度で加熱した。その溶液を放冷してrtとし、10%Na2CO3水溶液(100mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(10×100mL)中10%メタノールの溶液を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、MgSO4を用いて乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の固形物が得られた(8.7g)。その固形物をジクロロメタン(50mL)に溶解させた。その溶液に、トリエチルアミン(4.00mL、28.5mmol)を加えた。その溶液を冷却して0℃とし、塩化アセチル(0.68mL、9.5mmol)を滴下により添加した。rtで3日おいてから、その反応液を減圧下に濃縮した。その残分をピリジン(80mL)に溶解させ、ピリジン塩酸塩(5.0g)を加えた。その反応液を、環流温度で4h加熱し、減圧下に濃縮した。得られた褐色の油状物を10%Na2CO3(200mL)に溶解させ、連続抽出器でクロロホルムを用いて一夜かけて抽出した。そのクロロホルム層を減量させると淡褐色の固形物が得られたので、それをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中15%メタノールを用いて溶出)により精製すると、4−[(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた(6.2g、71%)。
パートB
実施例10のパートFに記載の方法に従って、4−[(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(3.0g、10.1mmol)を転化させて、4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールとした(0.28g、9%)。その生成物の4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%メタノール/酢酸エチルを用いて溶出)により精製し、メタノール/水から結晶化させると、白色の結晶物が得られた。融点:>250℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.32(m,1H)、7.58(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.37(ddd,J=8.3、7.0、1.2Hz,1H)、7.20(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、6.44(brs,2H)、4.90(s,1H)、4.55(brs,2H)、3.65〜3.46(m,4H)、2.66(s,3H)、1.88〜1.74(m,2H)、1.40〜1.24(m,2H)。
MS(APCI)m/z:313(M+H)+
元素分析計算値(C172042・0.40H2O):C、63.89;H、6.56;N、17.53。実測値:C、63.96;H、6.69;N、17.61。
実施例12
1−{3−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]プロピル}シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
ジエチルエーテル中のアリルマグネシウムブロミドの溶液(1M、53mL、53mmol)を、滴下により、ジエチルエーテル中のシクロヘキサノンの溶液(5.00mL、48.2mmol)に0℃で添加した。濁った白色の反応混合物をrtで一夜撹拌させておいた。NH4Cl飽和水溶液(100mL)を用いてその反応を停止させ、水(20mL)およびジエチルエーテル(50mL)を用いて希釈した。その混合物を分液ロートに移し替えて、層分離させた。その水層を、ジエチルエーテル(2×50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水(100mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、1−アリルシクロヘキサノールが無色の油状物(6.97、103%)として得られたが、それには少量のジエチルエーテルが含まれていた。
パートB
ピリジン(11.7mL、145mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP、0.59g、4.82mmol)および塩化tert−ブチルジメチルシリル(8.71g、57.8mmol)を、アセトニトリル(120mL)中の1−アリルシクロヘキサノール(48.2mmol)の溶液に添加した。その反応液を環流温度で一夜加熱してから、冷却してrtとし、減圧下で濃縮して約50mLとした。その溶液を冷却して0℃とし、tert−ブチルジメチルシリルトリフレート(13.3mL、57.8mmol)を添加した。その溶液をrtで一夜撹拌してから、追加のtert−ブチルジメチルシリルトリフレート(5.00mL)を加え、その溶液をさらに6h撹拌した。その反応を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(120mL)を用いて停止させ、ジクロロメタン(100mL、次いで2×75mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、無色の油状物が得られたので、それを、ホライズン(HORIZON)高速度フラッシュクロマトグラフィー(HPFC)装置(米国バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville,Virginia,USA)のバイオテージ・インコーポレーテッド(Biotage,Inc.)から入手可能)(シリカゲル、0〜5%酢酸エチル/ヘキサンを用いてグラジエント溶出)を用いて精製すると、[(1−アリルシクロヘキシル)オキシ](tert−ブチル)ジメチルシランが無色の油状物として得られた(11.96g、97%)。
パートC
テトラヒドロフラン中のボランの溶液(1M、15.7mL、15.7mmol)を、テトラヒドロフラン中の[(1−アリルシクロヘキシル)オキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(8.00g、31.4mmol)の溶液に添加した。2h後に、水(5mL)を滴下により加え、次いで、3MのNaOH(6mL)、次いで滴下により30%過酸化水素水溶液(6mL)を加えた。その混合物をrtで1h撹拌してから、ジエチルエーテル(100mL)および水(70mL)を用いて希釈した。層分離させ、水層をジエチルエーテル(2×35mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて洗浄し(90mL)、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、無色の油状物が得られたので、それをHPFC(シリカゲル、2〜30%酢酸エチル/ヘキサンを用いてグラジエント溶出)を用いて精製すると、純粋な3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロパン−1−オールが得られた(6.80g、79%)。
パートD
塩化メタンスルホニル(2.1mL、27.4mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中の3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロパン−1−オール(6.80g、24.9mmol)およびトリエチルアミン(4.20mL、29.9mmol)の溶液に、0℃で添加した。その溶液を0℃で2h撹拌してから、ジクロロメタン(20−25mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(70mL)を用いて希釈した。層分離させ、水層をジクロロメタン(40mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、メタンスルホン酸3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロピルが淡青色の油状物として得られたので、それを直接次のステップにおいて使用した。
パートE
アジ化ナトリウム(1.78g、27.4mmol)を、ジメチルホルムアミド(100mL)中のメタンスルホン酸3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロピル(パートDの記載に従って調製したもの、24.9mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を2.5d撹拌してから、追加のアジ化ナトリウム(160mg)を加えた。その混合物をさらに1d撹拌し、次いでジエチルエーテル(250mL)を用いて希釈し、水(3×75mL)を用いて洗浄した。水層を合わせ、ジエチルエーテル(50mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて洗浄し(100mL)、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、{[1−(3−アジドプロピル)シクロヘキシル]オキシ}(tert−ブチル)ジメチルシランが淡黄色の油状物として得られた(7.05g、2段のステップで95%)。エタノール(100mL)中の{[1−(3−アジドプロピル)シクロヘキシル]オキシ}(tert−ブチル)ジメチルシラン(7.05g、23.7mmol)および5%パラジウム/カーボン(0.71g)の混合物を、パール(Parr)反応装置上30psi(2.1×105Pa)で4hかけて水素化した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その後でジクロロメタンを用いて洗い流し、その濾液を濃縮すると、3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロパン−1−アミンが淡黄色の油状物(6.57g、102%)として得られたが、それには微量の溶媒が含まれていた。
パートF
4−クロロ−3−ニトロキノリン(0.700g、3.37mmol)を2回に分けて、ジクロロメタン(15mL)中の3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロパン−1−アミン(0.960g、3.54mmol)およびトリエチルアミン(0.610mL、4.38mmol)の溶液に0℃で加えた。30分後に、その反応液を放置してrtにまで温め、一夜撹拌した。その混合物を、ジクロロメタン(40mL)を用いて希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、黄色の固形物が得られた。その粗生成物をHPFC(シリカゲル、0〜2%酢酸エチル/ヘキサンを用いてグラジエント溶出)を用いて精製すると、N−[3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロピル]−3−ニトロキノリン−4−アミンが明黄色の固形物として得られた(1.40g、93%)。
パートG
酢酸エチル(15mL)中のN−[3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロピル]−3−ニトロキノリン−4−アミン(1.40g、3.16mmol)および5%白金/カーボン(0.14g)の混合物を、パール(Parr)反応装置上30psi(2.1×105Pa)で2hかけて水素化した。その反応混合物をセライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、次いで酢酸エチルを用いて洗い流し、その濾液を濃縮すると、N4−[3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロピル]キノリン−3,4−ジアミンがオレンジ色に着色したゴム状物として得られた。そのゴム状物をジクロロメタン(15mL)に溶解させ、その溶液を冷却して0℃とした。塩化エトキシアセチル(0.350mL、3.48mmol)を、2分かけて滴下により添加した。その反応液を0℃で1h撹拌させておいてから、真空中で濃縮すると、N−(4−{[3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロピル]アミノ}キノリン−3−イル)−2−エトキシアセトアミド塩酸塩が黄色の固形物として得られた。その黄色の固形物をエタノール(12mL)に溶解し、2MのNaOH(2.4mL、4.8mmol)を加えた。その反応液を60℃で1h加熱した。その反応を冷却してrtとし、溶媒を真空下に除去した。その残分を、ジクロロメタン(50mL)と水(30mL)との間で分配させ、1MのHClをその混合物に加えてpHを7〜8とした。その水層を、ジクロロメタン(2×15mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、1−[3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロピル]−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが褐色の油状物(1.57g、96%)として得られたが、それには幾分かのジクロロメタンが含まれていた。
パートH
3MのHCl水溶液(3.0mL)を、メタノール(10mL)中の1−[3−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)プロピル]−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(パートGの記載に従って調製したもの、3.16mmol)の溶液に添加した。固形物が生成し、追加のメタノール(10mL)を加えた。その反応液をrtで3d撹拌してから、溶媒を真空中で除去した。その残分をジクロロメタン(40mL)に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)を加えてpHを8となるようにした。その水層を、ジクロロメタン(20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、1−{3−[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]プロピル}シクロヘキサノール(1.14g、98%)が褐色のゴム状物として得られた。
パートI
クロロホルム(15mL)中の1−{3−[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]プロピル}シクロヘキサノール(1.10g、2.99mmol)の溶液に、rtで、m−CPBA(0.96g、3.89mmol)を数回に分けて添加した。その反応液を1.5h撹拌してから、冷却して0℃とし、濃水酸化アンモニウム(5mL)を加え、次いで塩化p−トルエンスルホニル(0.630g、3.29mmol)を少量ずつ加えた。その混合物を0℃で1h撹拌してから、濾過した。その濾液を、ジクロロメタン(30mL)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液(30mL)を用いて希釈した。層分離させ、水層をジクロロメタン(20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、オレンジ色の固形物が得られたので、それをHPFC(シリカゲル、0〜35%CMA/クロロホルムを用いて溶出)により精製した。適切なフラクションを濃縮すると淡褐色の固形物が得られたので、それをクロロホルム/ヘキサンから再結晶させ、真空下75℃で乾燥させると、1−{3−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]プロピル}シクロヘキサノールが白色の結晶物として得られた(600mg、53%)。融点:175〜176℃。
元素分析計算値(C223042):C、69.08;H、7.91;N、14.65。実測値:C、68.94;H、8.21;N、14.53。
実施例13
2−(エトキシメチル)−1−({4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−4−イル}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128940
パートA
テトラヒドロフラン(17mL)中の4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例4のパートEの記載に従って調製したもの、1.9g、4.3mmol)の溶液に、rtで、固形のNaH(60%、17mg、0.43mmol)を加えた。10分後に、メチルビニルスルホン(0.92g、8.6mmol)を滴下により加えた。1h後に、その反応を、水(50mL)を用いて停止させ、酢酸エチル(50mL)を用いて抽出した。その有機層を減圧下に濃縮すると、黄色の油状物が得られた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)により精製すると、4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.40g、19%)が得られた。
パートB
クロロホルム(13mL)中の4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−1−カルボン酸エステル(0.7g、1.28mmol)の溶液に、rtで、m−クロロ過安息香酸(m−CPBA、0.37g、1.28mmol)を添加した。30分後に、その溶液を分液ロートに移し替え、クロロホルム(50mL)を用いて希釈し、Na2CO3飽和水溶液(50mL)を用いて洗浄した。その有機層を、Na2CO3飽和水溶液(50mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の着色油状物が得られた。その油状物に、ジクロロメタン(6mL)および濃水酸化アンモニウム(12mL)を加えた。塩化p−トルエンスルホニル(TsCl、0.270g、1.41mmol)を数回に分けて加えた。10分後に、その反応混合物を、クロロホルム(50mL)とNa2CO3飽和水溶液との間に分配させた。その有機層を、塩水(50mL)を用いて洗浄し、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)を用いて精製すると、4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが白色の泡状物として得られた(0.40g、56%)。
パートC
エタノール中HCl溶液(4.2M、0.8mL、3.56mmol)を、エタノール(4mL)中4−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.40g、0.71mmol)の懸濁液に、室温で添加した。得られた黄色の溶液を環流温度で1.5h加熱した。その反応液をrtで16h撹拌してから、減圧下に濃縮した。得られた固形物を水(20mL)に溶解し、20%NaOH水溶液を添加してpHを13とした。その溶液を、ジクロロメタン(3×50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて洗浄し(50mL)、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、固形物が得られたので、それをアセトニトリルから結晶化させた。その結晶物を、真空下65℃で乾燥させると、2−(エトキシメチル)−1−({4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−4−イル}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.25g、76%)が、板状結晶物として得られた。融点:212〜214℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.26(d,J=8.1Hz,1H)、7.61(d,J=8.1Hz,1H)、7.44(t,J=8.1Hz,1H)、7.26(t,J=8.1Hz,1H)、6.61(bs,2H)、4.85(s,2H)、4.81(s,2H)、3.70(t,J=5.6Hz,2H)、3.55(q,J=7.5Hz,2H)、3.19(t,J=5.6Hz,2H)、2.92(s,3H)2.66〜2.58(m,4H)、1.84(bs,1H)、1.70〜1.66(m,2H)、1.48〜1.38(m,2H)、1.16(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:462(M+H)+
元素分析計算値(C223154S):C、57.25;H、6.77:N、15.17。実測値:C、57.48;H、7.05;N、15.57。
実施例14
1−({1−アセチル−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−4−イル}メチル)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128940
パートA
エタノール(170mL)中の4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例4のパートEの記載に従って調製したもの、14.94g、33.91mmol)の溶液に、エタノール中HCl溶液(2.7M、31mL、84.7mmol)を添加した。その溶液を環流温度で1h加熱すると、その間に沈殿が生じた。その混合物を放冷してrtとし、揮発分を減圧下に除去した。その残分に水(400mL)を加え、次いで50%NaOH水溶液を加えてpHを10とした。その溶液を、ジクロロメタン(3×100mL)を用いて抽出した。その水層を50%NaOH水溶液を用いて処理してpHを12としてから、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固形物を、熱酢酸エチルを用いて摩砕し、残った固形物を濾過により単離すると、4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}ピペリジン−4−オールがオフホワイト色の粉末として得られた(7.0g、61%)。
パートB
塩化アセチル(0.57mL、8.1mmol)を、ジクロロメタン(37mL)中の4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}ピペリジン−4−オール(2.50g、7.34mmol)およびトリエチルアミン(1.50mL、11.0mmol)の懸濁液にrtで添加した。得られた溶液を1h撹拌した。その溶液を、ジクロロメタン(100mL)を用いて希釈し、水(50mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)を用いて洗浄した。水層を合わせて、ジクロロメタン(150mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて洗浄し(50mL)、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の泡状物が得られた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)により精製すると、1−アセチル−4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}ピペリジン−4−オールが白色の泡状物として得られた(1.8g、64%)。
パートC
実施例13のパートAに記載の方法に従って、1−アセチル−4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}ピペリジン−4−オール(1.80g、4.68mmol)を転化させて、1−({1−アセチル−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−4−イル}メチル)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンとした。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)により精製すると、1−({1−アセチル−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−4−イル}メチル)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.30g、13%)が得られ、出発物質の1−アセチル−4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}ピペリジン−4−オール(1.20g)が回収された。
パートD
実施例13のパートBに記載の方法に従って、1−({1−アセチル−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−4−イル}メチル)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(0.28g、0.57mmol)を転化させて、1−({1−アセチル−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−4−イル}メチル)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンとした。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)を2回、それに続けてアセトニトリルからの結晶化により精製すると、1−({1−アセチル−4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]ピペリジン−4−イル}メチル)−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(0.10g、34%)が板状結晶物として得られた。融点:208〜210℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.27(d,J=8.1Hz,1H)、7.61(d,J=8.1Hz,1H)、7.45(t,J=8.1Hz,1H)、7.27(t,J=8.1Hz,1H)、6.62(bs,2H)、4.89(s,2H)、4.80(s,2H)、4.12(d,J=13.8Hz,1H)、3.74(t,J=5.6Hz,2H)、3.55(q,J=6.8Hz,2H)、3.31(t,J=5.6Hz,2H)、3.24〜3.16(m,2H)、2.97(s,3H)2.72(t,J=11.8Hz,1H)、1.90(s,3H)、1.83〜1.76(m,2H)、1.60〜1.44(m,2H)、1.14(t,J=6.8Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:504(M+H)+
元素分析計算値(C243355S):C、57.24;H、6.60:N、13.91。実測値:C、57.08;H、6.83;N、13.90。
実施例15
1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロペンタノール
Figure 0005128940
トリフルオロ酢酸(20mL)中の1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロペンタノール(実施例3の記載に従って調製したもの、0.50g、1.47mmol)および酸化白金(IV)(0.25g)の混合物を、パール(Parr)反応装置上、50psi(3.5×105Pa)で5dかけて水素化した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を飽和NaOH水溶液を用いて処理してpHを14とし、次いでジクロロメタン(3×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、油状物が得られたので、それを、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中10%メタノール)により精製した。適切なフラクションを合わせて濃縮すると、無色の油状物が得られた。その油状物をエタノールに溶解し、エタノール中2.7MのHCl(1mL)を加え、その混合物を減圧下に濃縮した。得られた油状物を水に溶解し、Na2CO3を加えてそのpHを12とした。ゴム状の白色の固形物が生成したが、その混合物を60℃で20分加熱すると、自由に流動する沈殿物が生成した。その混合物を放冷してrtとし、沈殿物を濾過により単離し、真空炉中80℃で乾燥させると、1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロペンタノールが白色の固形物として得られた。融点:171〜173℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 5.78(brs,2H)、4.77(brs,2H)、4.66(s,1H)、4.45(brs,2H)、3.46(q,J=7.0Hz,2H)、2.95(m,2H)、2.66(m,2H)、1.82〜1.36(m,12H)、1.11(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(ESI)m/z:345(M+H)+
元素分析計算値(C192842・0.2H2O):C、65.57;H、8.22;N、16.10。実測値:C、65.78;H、8.27;N、15.70。
実施例16〜53
4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン(2.26g、5mmol、実施例5の記載と同様にして調製したもの)の二塩酸塩の1.5水和物と無水ピリジンとの混合物(50mL)を加熱して、溶液とした。その溶液を放冷し、一定分量(1mL、0.1mmol)ずつ、50本の試験管に移し替えた。下記に示す反応剤の適当量(1.1当量)を、試験管中の溶液に添加した。試験管を一夜振盪させた。試験管から真空遠心分離法により溶媒を除去した。
それらの化合物は、ウォーターズ・フラクション・リンクス(Waters Fraction Lynx)自動精製システムを用いた分取用高速液体クロマトグラフィー(分取HPLC)により精製した。分取HPLCのフラクションは、マイクロマス(Micromass)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。カラム:ゾルバックス・ボーナス・RP(Zorbax Bonus RP)、21.2×50ミリメートル(mm)、粒径5ミクロン;5〜95%Bの非直線性グラジエント溶出(ここでAは、0.05%トリフルオロ酢酸/水、Bは0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル);フラクションの試料採取は質量選択トリガリングによった。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 0005128940
Figure 0005128940
Figure 0005128940
Figure 0005128940
Figure 0005128940
実施例54
N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)アセトアミド
Figure 0005128940
パートA
シアン化ナトリウム(23.7g、482mmol)を、水(100mL)中の水酸化アンモニウム(28%、122mL、965mmol)および塩化アンモニウム(28.4mL、531mmol)の溶液に添加した。シクロヘキサノン(50mL、482mmol)を5分かけて添加した。その反応液を60℃で6h加熱してから、放冷してrtとし、一夜撹拌した。その混合物を分液ロートに移し替え、ジクロロメタン(3×200mL)を用いて洗浄した。有機層を合わせて、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20%ヘキサン/酢酸エチルを用いて溶出)により精製すると、1−アミノシクロヘキサンカルボニトリルが透明な油状物として得られた(49.5g、83%)。
パートB
1−アミノシクロヘキサンカルボニトリル(48.5g、391mmol)と、エタノール中4.2MのHCl(200mL)中の酸化白金(5.0g)と、エタノール中2.7MのHCl(300mL)との混合物を、パール(Parr)反応装置上、50psi(3.4×105Pa)で20hかけて水素化させた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を濃縮すると透明な油状物が得られた。その油状物をイソプロパノールを用いて摩砕すると、白色の固形物が得られたので、それを濾過により単離し、エーテルを用いて洗浄し、乾燥させると、1−(アミノメチル)シクロヘキサナミン二塩酸塩(70.0g、89%)が得られた。
パートC
ジクロロメタン(500mL)中の4−クロロ−3−ニトロキノリン(25.0g、120mmol)およびトリエチルアミン(84mL、599mmol)の0℃の溶液に、1−(アミノメチル)シクロヘキサナミン二塩酸塩(36.2g、180mmol)を添加した。その反応液を放置してrtまで温め、20h撹拌した。その反応液を分液ロートに移し替え、水(200mL)を用いて洗浄した。その水を、ジクロロメタン(2×500mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、N−[(1−アミノシクロヘキシル)メチル]−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の固形物として得られた(35.5g、99%)。
パートD
テトラヒドロフラン(250mL)中のN−[(1−アミノシクロヘキシル)メチル]−3−ニトロキノリン−4−アミン(38.0g、127mmol)の0℃の溶液に、2MNaOH水溶液(64mL、128mmol)を滴下により添加した。テトラヒドロフラン(150mL)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(27.6g、127mmol)の溶液を、60分かけてその反応混合物に添加した。その反応液を放置して、rtにまで温めた。3d後に、追加のジ−tert−ブチルジカーボネート(10g)を反応液に加えた。溶媒を減圧下に除去し、得られたオレンジ色の油状物をジクロロメタン(1L)に溶解させ、水(3×500mL)を用いて洗浄した。水層を合わせて、ジクロロメタン(500mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせて、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の油状物が得られた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出)により精製すると、1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキシルカルバミン酸tert−ブチルが黄色の固形物として得られた(29.8g、59%)。
パートE
トルエン(300mL)中の1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキシルカルバミン酸tert−ブチル(29.5g、73.7mmol)および5%白金/カーボン(0.30g)の混合物を、パール(Parr)反応装置上、50psi(3.5×105Pa)で4時間(h)かけて水素化した。その反応混合物を、エタノール(200mL)を用いて希釈し、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過した。その濾液を濃縮すると、1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキシルカルバミン酸tert−ブチルが褐色の固形物として得られた(27.3g、100%)。
パートF
実施例9のパートEに記載の方法に従って、塩化エトキシアセチル(9.00g、73.4mmol)を1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキシルカルバミン酸tert−ブチル(27.2g、73.4mmol)と反応させ、得られた生成物を、実施例9のパートEに記載の方法に従って処理した。溶媒を除去した後に、油状物が得られたので、その油状物をエタノール(300mL)および水(30mL)の中に溶解させた。水酸化ナトリウム(4.3g、108mmol)を加え、その溶液を環流温度で6h加熱した。揮発分を減圧下に除去し、得られた褐色の油状物をジクロロメタン(500mL)と水との間で分配させた。その有機層を、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の油状物が得られた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシルカルバミン酸tert−ブチルが褐色の固形物として得られた(11.9g、38%)。
パートG
エタノール(100mL)中の1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシルカルバミン酸tert−ブチル(24.6g、56.1mmol)の溶液に、エタノール中2.7MのHCl(150mL)を添加した。その溶液を65℃で4h加熱してから、一夜放冷してrtとした。淡褐色の沈殿物を濾過により単離し、エタノールを用いて洗浄した。その沈殿物を水(100mL)に溶解させ、NaOHを加えてpHを14にした。その混合物を、ジクロロメタン(3×200mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、油状物となったので、それをエタノール(100mL)に溶解させた。そのエタノール溶液に、エタノール中2.7MのHCl(18.7mL)を添加した。淡褐色の固形物が溶液から析出したので、それを濾過により単離し、乾燥させた。その固形物を水(100mL)に溶解させ、NaOHを加えてpHを14にした。その混合物を、ジクロロメタン(3×200mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサナミンが淡黄色の油状物として得られた(15.1g、79%)。
パートH
塩化アセチル(0.036mL、0.50mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサナミン(0.17g、0.50mmol)およびトリエチルアミン(0.11mL、0.75mmol)の0℃の溶液に添加した。その溶液を0℃で2h、次いでrtで1h撹拌した。1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサナミン(2.00g、5.91mmol)を用いて、その反応をより大きなスケールで繰り返した。反応液を合わせて、水(100mL)を用いて洗浄した。その有機相を、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、淡黄色の油状物が得られた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、15%メタノール/酢酸エチル)により精製すると、N−(1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)アセトアミドが白色の油状物として得られた(2.20g、90%)。
パートI
実施例9のパートFに記載の方法に従って、N−(1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)アセトアミド(2.0g、5.26mmol)を転化させて、N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)アセトアミドとした。その最終生成物を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化させると、N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)アセトアミドが淡褐色の結晶物として得られた(0.52g、25%)。融点:178〜180℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.29(dd,J=8.3、1.0Hz,1H)、7.80(dd,J=8.4、0.9Hz,1H)、7.51(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、7.32(ddd,J=8.3、6.9、1.4Hz,1H)、5.46(brs,2H)、5.19(brs,1H)、5.07(brs,2H)、4.83(brs,2H)、3.62(m,2H)、2.39(brs,2H)、1.94(s,3H)、1.65〜1.44(m,3H)、1.39〜0.95(m,8H)。
MS(ESI)m/z:396(M+H)+
元素分析計算値(C222952・0.25H2O):C、66.06;H、7.43;N、17.51。実測値:C、65.73;H、7.61;N、17.48。
実施例55
N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)メタンスルホンアミド
Figure 0005128940
パートA
塩化メタンスルホニル(0.75mL、9.75mmol)を、ジクロロメタン(28mL)中の1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサナミン(2.75g、8.13mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP、2.75g)およびピリジン(11mL)の0℃の溶液に添加した。その溶液を0℃で2h、次いでrtで1h撹拌した。その反応液を、水(100mL)を用いて洗浄した。その有機相を、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、淡黄色の油状物が得られた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20%メタノール/酢酸エチル)により精製すると、N−(1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた(2.72g、80%)。
パートB
実施例10のパートFに記載の方法を用いて、N−(1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)メタンスルホンアミド(2.60g、6.24mmol)を転化させて、N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)メタンスルホンアミドとした。粗製のN−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)メタンスルホンアミドを、フラッシュクロマトグラフィーを用いて2回(シリカゲル、第一カラムでは20%メタノール/酢酸エチル、第二カラムでは15%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)、次いでアセトニトリルから結晶化させて精製すると、白色の結晶物が得られた(1.3g、48%)。融点:186〜188℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.39(m,1H)、7.61(dd,J=8.3、1.4Hz,1H)、7.42(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、7.21(ddd,J=8.3、7.1、1.4Hz,1H)、7.03(brs,1H)、6.45(brs,2H)、5.05(brs,2H)、4.84(brs,2H)、3.56(q,J=7.0Hz,2H)、3.14(s,3H)、2.22〜2.07(m,2H)、1.64〜1.26(m,5H)、1.18〜1.00(m,2H)、1.15(t,J=7.0Hz,3H)、0.90〜0.69(m,1H)。
MS(APCI)m/z:432(M+H)+
元素分析計算値(C212953S):C、58.45;H、6.77;N、16.23。実測値:C、58.34;H、6.80;N、16.19。
実施例56
N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)−N’−イソプロピル尿素
Figure 0005128940
パートA
イソプロピルイソシアネート(0.15mL、1.45mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサナミン(0.50g、1.45mmol)の溶液に室温で添加した。4h後に、1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサナミン(1.50g、4.43mmol)を用いて、その反応をより大きなスケールで実施した。両方の反応液を一夜撹拌させておいてから、追加のイソプロピルイソシアネート(0.5当量)をそれぞれの反応液に添加した。もう一日撹拌してから、それらの反応液を合わせ、減圧下に濃縮すると油状物が得られた。その油状物を、ヘキサンを用いて摩砕し、N−(1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)−N’−イソプロピル尿素を白色の固形物として単離した(2.23g、89%)。
パートB
実施例9のパートFに記載の方法に従って、N−(1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)−N’−イソプロピル尿素(2.20g、5.19mmol)を転化させて、N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)−N’−イソプロピル尿素とした。その粗製反応生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20%メタノール/酢酸エチルを用いて溶出)により精製すると、淡褐色の油状物が得られた。その油状物を、酢酸エチル/ヘキサンを用いて摩砕すると、白色の粉末が得られたので、それを濾過により単離した。その白色の粉末を再び、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロメタン)により精製した。得られた油状物をエタノール(20mL)に溶解し、エタノール中1MのHCl(1mL)を加えた。30分後に、減圧下に揮発分を除去し、その残分を水(100mL)に溶解させた。固形のNa2CO3をその溶液に、沈殿が形成されるまで添加した。その固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、真空炉中80℃で乾燥させると、N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキシル)−N’−イソプロピル尿素が白色の固形物として得られた(0.40g、18%)。融点:135〜160℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.24(m,1H)、7.78(m,1H)、7.47(m,1H)、7.29(m,1H)、5.37(brs,2H)、5.03(s,2H)、4.83(brs,2H)、4.24(brd,J=6.9Hz,1H)、4.00(s,1H)、3.85〜3.74(m,1H)、3.64(q,J=7.0Hz,2H)、1.72〜0.96(m,10H)、1.23(t,J=7.0Hz,3H)、1.14(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z:439(M+H)+
元素分析計算値(C243462・0.60H2O):C、64.15;H、7.90;N、18.70。実測値:C、64.05;H、7.77;N、18.63。
実施例57
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
トリエチルアミン(8.38mL、60.1mmol)を、ジクロロメタン(115mL)中の4−クロロ−3−ニトロ−1,5−ナフチリジン(6.00g、28.6mmol)および1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール塩酸塩(5.00g、30.1mmol)の撹拌している混合物に、0℃で10分かけて添加した。その溶液を放置してrtとし、さらなる1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール塩酸塩(0.2g)を加えた。その溶液を一夜撹拌し、さらなるトリエチルアミン(0.5mL)を加えた。30分後に、その溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)とクロロホルム(200mL)との間で分配させた。その水層を、クロロホルム(3×200mL)を用いて抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×100mL)および塩水(80mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮し、真空下で乾燥させると、1−{[(3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノールが黄色の固形物として得られた(8.65g、100%)。
パートB
アセトニトリル(100mL)中の1−{[(3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノール(4.55g、15.1mmol)および5%白金/カーボン(0.50g)の混合物を、パール(Parr)反応装置上、50psi(3.5×105Pa)で一夜かけて水素化した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、その後メタノールを用いて洗い流した。その濾液を濃縮すると、1−{[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノールが得られた。その1−{[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノールをクロロホルムから数回濃縮して、残存しているメタノールを除去し、直接次のステップで使用した。
パートC
トルエン(100mL)中の1−{[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノール(パートBの記載に従って調製したもの、15.1mmol)、オルト酪酸トリメチル(2.63mL、16.6mmol)、およびピリジン塩酸塩(0.650g、5.64mmol)の溶液を、環流温度で一夜加熱した。その溶液を放冷してrtとしてから、減圧下に濃縮した。その残分を、クロロホルム(200mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(75mL)との間で分配させた。その水層を、クロロホルム(2×50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて洗浄し(50mL)、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた固形物を、酢酸エチルを用いて摩砕し、濾過により単離した。その濾液を濃縮し、固形物を、酢酸エチルを用いて摩砕したが、この手順をさらに2回繰り返した。白色の固形物を集め、真空下で乾燥すると、1−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールが得られた(3.40g、2ステップで70%)。
パートD
クロロホルム(20mL)中の1−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール(1.43g、4.41mmol)の溶液に、rtで、m−クロロ過安息香酸(m−CPBA、70%、2.17g、8.82mmol)を添加した。1.5h後に、その溶液を冷却して0℃とし、濃水酸化アンモニウム(5mL)を加えた。3分後に、塩化p−トルエンスルホニル(TsCl、0.920g、4.85mmol)を少量ずつ加えた。1h後にその反応混合物を濾過し、その濾過ケークをクロロホルムを用いて洗浄した。その濾液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)を用いて洗浄し、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の泡状物が得られたので、それをHPFCにより2回精製した(シリカゲル、0〜25%CMA/CHCl3(ここでCMAとは、80%のCHCl3、18%のMeOH、および2%の濃NH4OHからなる溶液である);次いで0〜30%CMA/CHCl3を用いてグラジエント溶出)。適切なフラクションを濃縮し、アセトニトリルを用いて摩砕した。その固形物を濾過により単離し、真空下100℃で乾燥させると、1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールが白色の粉末として得られた(567mg、38%)。融点:209.0〜211.0℃。
元素分析計算値(C19255O・0.2H2O):C、66.35;H、7.47;N、20.36。実測値:C、66.62;H、7.34;N、20.05。
実施例58
1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
塩化エトキシアセチル(1.78g、14.6mmol)を、ジクロロメタン(90mL)中の1−{[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノール(実施例57のパートBの記載に従って調製したもの、13.2mmol)の0℃の溶液に滴下により添加した。1.5h後に、さらなる塩化エトキシアセチル(0.3mL)を加え、撹拌をさらに30分続けた。さらなる塩化エトキシアセチル(0.4mL)を加え、撹拌を一夜続けた。減圧下で溶媒を除去し、残分をエタノール(90mL)中に溶解させた。水酸化ナトリウム(1.06g、26.5mmol)を加え、その反応液を環流温度で約1d加熱した。溶媒を減圧下に除去し、その残分をジクロロメタン(200mL)と水(100mL)の間で分配させた。その水相を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて洗浄し(50mL)、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の泡状物が得られた。その泡状物を、酢酸エチルを用いて摩砕し、短時間超音波処理した。白色の固形物を濾過により単離した。その濾液を濃縮し、摩砕プロセスをさらに2回繰り返した。白色の固形物を集め、乾燥すると、1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが得られた(3.40g、3ステップで76%)。
パートB
実施例57のパートDに記載の方法に従って、1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール(1.50g、4.41mmol)を転化させて、1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールとした。その最終生成物を、HPFCにより2回精製した(シリカゲル、0〜30%CMA/CHCl3を用いてグラジエント溶出)。適切なフラクションを濃縮し、アセトニトリルを用いて摩砕した。その固形物を濾過により単離し、ジクロロメタン/ヘキサンから2回再結晶させ、真空下100℃で乾燥させると、1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが白色の粉末として得られた(350mg、22%)。融点:171.0〜173.0℃。
元素分析計算値(C192552):C、64.20;H、7.09;N、19.70。実測値:C、63.91;H、7.40;N、19.67。
実施例59
1−[(4−アミノ−6,7−ジメチル−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
500mLの丸底フラスコに、2,4−ジクロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン(6.00g、27.1mmol)、1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール塩酸塩(4.94g、29.8mmol)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)を仕込んだ。その溶液を冷却して0℃とし、トリエチルアミン(8.31mL、59.6mmol)を滴下により加えた。その溶液を35℃で3d加熱した。揮発分を減圧下に除去し、得られた褐色の油状物をジクロロメタン(300mL)と水(50mL)との間で分配させた。その有機層を、水(50mL)および塩水(30mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮し、真空下で乾燥すると、1−{[(2−クロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノールが得られたが、それにさらに手を加えることなく次のステップにおいて使用した。
パートB
トルエン(100mL)中の1−{[(2−クロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノール(パートAの記載に従って調製したもの、27.1mmol)、ジベンジルアミン(15.6mL、81.3mmol)、およびトリエチルアミン(5.67mL、40.7mmol)の溶液を、環流温度で7d加熱した。揮発分を減圧下に除去し、その残分をクロロホルム(300mL)と水(100mL)の間で分配させた。その水層を、クロロホルム(2×75mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて洗浄し(50mL)、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると半固形物が得られた。その半固形物を、酢酸エチル/ヘキサン(1:2)を用いて摩砕し、濾過した。その濾液を濃縮すると、オレンジ色の油状物となったので、それをバイオテージ(Biotage)上(グラジエント溶出、0〜30%酢酸エチル/ヘキサン)で精製すると、反応生成物とジベンジルアミンの両方を含む油状物が得られた。その油状物を酢酸エチル(100mL)に溶解させ、ジエチルエーテル(50mL)およびメタノール(100mL)中の1MのHClを添加した。その溶液を10分間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。その残分を、酢酸エチル/ヘキサン(1:2)を用いて摩砕し、濾過した。その濾液を濃縮し、得られた油状物をクロロホルム(300mL)に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、濃縮した。その物質を酢酸エチル(400mL)に溶解させ、10%クエン酸水溶液(2×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮すると、1−({[2−(ジベンジルアミノ)−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル]アミノ}メチル)シクロヘキサノールが得られた(10.14g、2ステップで収率79%)。
パートC
酢酸エチル(84mL)中の1−({[2−(ジベンジルアミノ)−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル]アミノ}メチル)シクロヘキサノール(4.00g、8.43mmol)および5%白金/カーボン(0.40g)の混合物を、パール(Parr)反応装置上、50psi(3.4×105Pa)で3hかけて水素化した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、その後酢酸エチルを用いて洗い流した。その濾液を濃縮すると、1−({[3−アミノ−2−(ジベンジルアミノ)−5,6−ジメチルピリジン−4−イル]アミノ}メチル)シクロヘキサノールが得られたので、それを直接次のステップに使用した。
パートD
実施例57のパートCに記載の方法に従って、1−({[3−アミノ−2−(ジベンジルアミノ)−5,6−ジメチルピリジン−4−イル]アミノ}メチル)シクロヘキサノール(パートCの記載に従って調製したもの、8.43mmol)を転化させて、1−{[4−(ジベンジルアミノ)−6,7−ジメチル−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールとした(4.08g、97%)。
パートE
メタノール(60mL)およびエタノール(120mL)中の、1−{[4−(ジベンジルアミノ)−6,7−ジメチル−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール(1.50g、3.02mmol)、ギ酸アンモニウム(2.84g、45.0mmol)、および10%パラジウム/カーボン(1.50g)の混合物を、85℃で2h加熱した。さらなるギ酸アンモニウム(1.00g)を加え、加熱を3h続けてから、その反応混合物をrtで一夜撹拌した。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、その濾液を真空中で濃縮した。その粗生成物を、HPFC(10〜40%CMA/クロロホルムを用いてグラジエント溶出)を用いて精製した。適切なフラクションを濃縮し、得られた固形物を、アセトニトリルを用いて摩砕した。固形物を濾過により単離し、真空下100℃で乾燥させると、1−[(4−アミノ−6,7−ジメチル−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールが白色の粉末として得られた(0.61g、64%)。融点:214.0〜216.0℃。
元素分析計算値(C18284O):C、68.32;H、8.92;N、17.71。実測値:C、68.06;H、8.65;N、17.45。
実施例60
4−{[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
4−{[2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを、実施例10の一般的な方法に従って調製したが、ただしパートEにおいて、塩化エトキシアセチルに代えて、塩化メトキシプロピオニルを使用した。
パートB
4−{[2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(2.97g)を酸化させ、次いで、実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化したが、そのアミノ化は室温で実施した。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜45%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、黄色の固形物が得られた。その固形物を、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離し、真空炉中85℃で乾燥させると、4−{[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた。融点:205〜206℃。
MS(ESI)m/z:357(M+H)+
元素分析計算値(C192443):C、64.03;H、6.79;N、15.72。実測値:C、63.93;H、6.79;N、15.61。
実施例61
4−{[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
ジクロロメタン(15mL)中の4−{[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(0.95g、2.67mmol)の懸濁液を、冷却して0℃とした。三臭化ホウ素(8mL、8.00mmol)を加え、その反応混合物を、一夜撹拌させておいたが、その間に徐々に温まって周囲温度となった。その反応混合物を濃縮した。その残分を、メタノール(15mL)と6M塩酸(10mL)の混合物の中に加え、2.5時間環流させた。その反応混合物を冷却して周囲温度とし、2Mの水酸化ナトリウムを用いてそのpHを8に調節した。その混合物を、クロロホルム(12×20mL)を用いて抽出物した。抽出物を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、黄色の固形物が得られた。その物質をHPFC(クロロホルム中0〜45%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、オフホワイト色の固形物が得られた。その固形物を、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離し、真空炉中140℃で乾燥させると、0.536gの4−{[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の固形物として得られた。融点:237〜238℃。
MS(ESI)m/z:343(M+H)+
元素分析計算値(C182243):C、63.14;H、6.48;N、16.36。実測値:C、63.04;H、6.57;N、16.19。
実施例62
4−{[4−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
4−[(2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを、実施例10の一般的な方法に従って調製したが、ただしパートEにおいて、塩化エトキシアセチルに代えて、塩化クロロアセチルを使用した。
パートB
3−クロロ過安息香酸(0.46g)を、クロロホルム(8mL)中の4−[(2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(0.44g)の溶液に添加し、その反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。その反応混合物を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(30mL)を用いて希釈し、20分間撹拌した。4−[(2−クロロメチル−5−オキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを、白色の固形物として濾過により単離した。
パートC
塩化ベンゼンスルホニル(0.36mL)を、メタノール(8mL)および水酸化アンモニウム(0.44mL)中の、パートBからの物質の懸濁液に、滴下により添加した。その反応混合物を周囲温度で撹拌してから、濾過すると、4−[(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール塩酸塩が白色の固形物として得られた。
パートD
酢酸カリウム(0.08g)を、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中のパートCからの物質(0.25g)の溶液に加えた。その反応混合物を一夜撹拌した。追加の酢酸カリウム(0.08g)を加え、その反応混合物を一夜撹拌した。真空下で溶媒を除去すると、4−[(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールアセテート塩酸塩が得られた。
パートE
炭酸カリウム(0.36g)を、メタノール(8mL)中のパートDからの物質の溶液に加えた。その反応混合物を1時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、水を用いて希釈し、次いでクロロホルム(20×10mL)を用いて抽出した。抽出物を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、白色の固形物が得られた。その固形物を、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離し、真空炉中85℃で乾燥させると、71mgの4−{[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の固形物として得られた。融点:>250℃。
MS(ESI)m/z:329(M+H)+
元素分析計算値(C172043):C、62.18;H、6.14;N、17.06。実測値:C、61.97;H、6.02;N、17.00。
実施例63
4−[(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
オルト吉草酸トリメチル(1.8mL、10.4mmol)およびピリジン塩酸塩(92mg、0.8mmol)を、トルエン(40mL)中の4−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]テトラヒドロピラン−4−オール(8.0mmol)の懸濁液に添加した。その反応混合物を還流温度で2.5時間加熱してから、冷却して周囲温度とした。沈殿物を濾過により単離し、乾燥させると、4−[(2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の固形物として得られた。融点:180〜181℃。
MS(ESI)m/z:340(M+H)+
元素分析計算値(C202532):C、70.77;H、7.42;N、12.38。実測値:C、70.58;H、7.53;N、12.40。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで、実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化したが、そのアミノ化は周囲温度で実施した。その粗生成物を、熱エタノールを用いて摩砕すると、0.822gの4−[(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の固形物として得られた。融点:235〜236℃。
MS(ESI)m/z:355(M+H)+
元素分析計算値(C202642):C、67.77;H、7.39;N、15.81。実測値:C、67.57;H、7.49;N、15.84。
実施例64
4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
オルト酪酸トリメチル(1.9mL、12.0mmol)およびピリジン塩酸塩(58mg、0.5mmol)を、トルエン(50mL)中の4−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]テトラヒドロピラン−4−オール(10.0mmol)の懸濁液に添加した。その反応混合物を環流温度で4時間加熱してから、減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過すると、4−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで、実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化したが、そのアミノ化は周囲温度で実施した。その粗生成物を、熱エタノールを用いて摩砕すると、0.758gの4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の固形物として得られた。融点:231〜233℃。
MS(ESI)m/z:341(M+H)+
元素分析計算値(C192442):C、67.04;H、7.11;N、16.46。実測値:C、66.85;H、7.39;N、16.42。
実施例65
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
オルトプロピオン酸トリエチル(2.4mL、12.0mmol)およびピリジン塩酸塩(60mg、0.5mmol)を、トルエン(50mL)中の4−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]テトラヒドロピラン−4−オール(10.0mmol)の懸濁液に添加した。その反応混合物を環流温度で2.5時間加熱してから、減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過すると、4−[(2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで、実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化したが、そのアミノ化は周囲温度で実施した。その粗生成物を、1Mの水酸化ナトリウムを用いて摩砕し、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、真空下で85℃乾燥させると、1.6gの4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた。融点:>250℃。
MS(ESI)m/z:327(M+H)+
元素分析計算値(C182242):C、66.24;H、6.79;N、17.17。実測値:C、65.99;H、7.08;N、17.23。
実施例66
4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
ジクロロメタン(250mL)中の4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン(16.6g、79.0mmol)の溶液とトリエチルアミン(14.3mL、102.7mmol)とを冷却して4℃とした。ジクロロメタン(70mL)中の4−アミノメチルテトラヒドロピラン−4−オール(11.4g、86.9mmol)の溶液を、30分かけて滴下により添加した。その反応混合物を、周囲温度で週末のあいだ撹拌させておいてから、減圧下に濃縮した。その残分を、水(300mL)を用いて撹拌した。得られた固形物を濾過により単離し、水を用いて洗い流し、真空炉中50℃で4時間乾燥させると、22.53gの4−[(3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)メチル]テトラヒドロピラン−4−オールが得られた。
パートB
4−[(3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)メチル]テトラヒドロピラン−4−オール(12.2g)、5%白金/カーボン(1.22g)、および酢酸エチル(160mL)の混合物を、3時間のあいだ、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークを酢酸エチル:メタノール(1:1、150mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、12.66gの4−[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)メチル]テトラヒドロピラン−4−オールが粘稠な半固形物として得られた。
パートC
塩化エトキシアセチル(1.1mL、11.0mmol)を、冷却(0℃)したジクロロメタン(50mL)中のパートBからの物質の懸濁液(10.0mmol)に、5分かけて滴下により添加した。その反応混合物を放置して周囲温度とし、次いで2時間撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮すると、2−エトキシ−N−{4−[(4−ヒドロキシテトラヒドロピラン−4−イルメチル)アミノ][1,5]ナプチリジン−3−イル}アセトアミド塩酸塩がオレンジ色の固形物として得られた。
パートD
トリエチルアミン(4.2mL、30.0mmol)を、エタノール(40mL)中のパートCからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を60℃で一夜加熱してから減圧下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(50mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(2×25mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、暗黄色の油状物が得られた。その物質をアセトニトリルから結晶化させると、2.96gのオフホワイト色の固形物が得られた。その一部(375mg)をアセトニトリルから再結晶させると、281mgの4−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の針状物が得られた。融点:168〜169℃。
MS(ESI)m/z:343(M+H)+
元素分析計算値(C182243):C、63.14;H、6.48;N、16.36。実測値:C、63.06;H、6.32;N、16.28。
パートE
パートDからの物質(2.92g)を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜30%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、淡褐色の固形物が得られた。その物質をメタノールから再結晶させると、0.404gの4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがオフホワイト色の針状物として得られた。融点:166〜167℃。
MS(ESI)m/z:358(M+H)+
元素分析計算値(C182353):C、60.49;H、6.49;N、19.59。実測値:C、60.43;H、6.45;N、19.94。
実施例67
4−[(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
三臭化ホウ素(ジクロロメタン中1M、8.4mL)を、ジクロロメタン(15mL)中の4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.00g、2.81mmol)の冷却した(0℃)懸濁液に、滴下により10分かけて添加した。その反応混合物を放置して、一夜かけてゆっくりと周囲温度まで温め、メタノール(5mL)を用いて反応を停止させてから、減圧下に濃縮した。その残分をメタノール(15mL)および6M塩酸(10mL)に溶解させた。その反応混合物を環流温度で6時間加熱し、周囲温度にまで冷却し、固形の重炭酸ナトリウムおよび水(15mL)を用いて中和し、次いでクロロホルム(6×15mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過してから、減圧下に濃縮すると、0.72gの淡褐色の固形物が得られた。その物質を、HPFC(クロロホルム中0〜50%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、白色の固形物が得られたので、それを真空下140℃で20時間乾燥させると、0.39gの4−[(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがオフホワイト色の針状物として得られた。融点:>250℃。
MS(ESI)m/z:330(M+H)+
元素分析計算値(C161953):C、58.35;H、5.81;N、21.26。実測値:C、58.32;H、5.81;N、21.21。
実施例68
4−{[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
実施例66のパートA〜Dの方法に従って、4−{[2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを調製したが、ただし、パートCにおいては塩化エトキシアセチルに代えて塩化3−メトキシプロピオニルを使用した。その反応生成物は白色の針状物として得られた。融点:156〜157℃。
MS(ESI)m/z:343(M+H)+
元素分析計算値(C182243):C、63.14;H、6.48;N、16.36。実測値:C、62.91;H、6.52;N、16.53。
パートB
パートAからの物質(2.1g)を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜50%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、淡黄色の油状物が得られた。その油状物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、0.83gの4−{[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた。
パートC
そのエーテル結合を、実施例67の方法に従って開裂させた。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜50%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、白色の固形物が得られたので、それを真空下140℃で20時間乾燥させると、0.43gの4−{[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがオフホワイト色の針状物として得られた。融点:226〜227℃。
MS(ESI)m/z:344(M+H)+
元素分析計算値(C172153):C、59.46;H、6.16;N、20.40。実測値:C、59.40;H、6.17;N、20.35。
実施例69
4−{[4−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
4−ベンジルオキシ酪酸(0.87mL、4.93mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.79g、5.83mmol)、およびN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(1.12g、5.83mmol)を、DMF(20mL)中の4−[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)メチル]テトラヒドロピラン−4−オール(1.23g、4.48mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を周囲温度で5.5時間撹拌した。追加の、0.5当量のN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを加え、その反応混合物を一夜撹拌した。追加の、0.3当量の酸を加え、その反応混合物を1時間撹拌した。その反応混合物を、別のバッチからのものと合わせ、水(100mL)を用いて希釈し、ジクロロメタン(3×50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水(75mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させてから、減圧下に濃縮すると、8.03gの褐色の油状物が得られた。その物質をHPFC(クロロホルム中0〜35%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、2.67gの4−ベンジルオキシ−N−4−[(4−ヒドロキシテトラヒドロピラン−4−イルメチル)アミノ][1,5]ナプチリジン−3−イル}酪酸アミドが黄色の油状物として得られた。
パートB
パートAからの物質に、アンモニア溶液(メタノール中7M、25mL)を加え、加圧容器に入れた。その容器を密封してから、150℃で18時間加熱した。その反応混合物を冷却してから、減圧下に濃縮した。その残分を、HPFC(クロロホルム中0〜40%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、1.77gの4−{[2−(3−ベンジルオキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。
パートC
パートBからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜40%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、黄色の油状物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、0.70gの4−{[4−アミノ−2−(3−ベンジルオキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた。
パートD
塩化アセチル(0.12mL、1.64mmol)とエタノール(10mL)とを0℃で合わせてから、周囲温度で30分間撹拌した。パートCからの物質(1.56mmol)および10%パラジウム/カーボン(0.14g)を加え、その混合物を週末のあいだ、水素圧下(45psi、3.1×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークをメタノール(30mL)を用いて洗い流した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分に重炭酸ナトリウム飽和水溶液(30mL)を加えてから、クロロホルム(9×15mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、黄色の固形物が得られた。その物質を、HPFC(クロロホルム中0〜50%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、0.36gの白色の固形物が得られた。その物質を、熱メタノールを用いて摩砕し、ついで真空下140℃で乾燥させると、140mgの4−{[4−アミノ−2−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがオフホワイト色の針状物として得られた。融点:237〜238℃。
MS(ESI)m/z:358(M+H)+
元素分析計算値(C182353):C、60.49;H、6.49;N、19.59。実測値:C、60.56;H、6.48;N、19.64。
実施例70
4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
オルト酪酸トリメチル(1.9mL、12.0mmol)およびピリジン塩酸塩(23mg、0.2mmol)を、トルエン(50mL)中の4−[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)メチル]テトラヒドロピラン−4−オール(10.0mmol)の懸濁液に添加した。その反応混合物を環流温度で一夜加熱してから減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕してから、得られた固形物を濾過により単離すると、2.26gの4−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化したが、そのアミノ化は周囲温度で実施した。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、黄色の固形物が得られた。その物質を、熱エタノールから再結晶させると、淡黄色の結晶物が得られたので、それを、熱アセトニトリルを用いて摩砕し、次いで真空下85℃で乾燥させると、0.546gの4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがオフホワイト色の針状物として得られた。融点:209〜210℃。
MS(ESI)m/z:342(M+H)+
元素分析計算値(C182352):C、63.32;H、6.79;N、20.51。実測値:C、63.44;H、6.92;N、20.65。
実施例71
4−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
実施例70のパートAの方法に従って、4−[(1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを調製したが、ただし、オルト酪酸トリメチルに代えて、オルトギ酸トリメチルを使用した。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化したが、そのアミノ化は5℃で実施した。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜35%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、オフホワイト色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕してから、真空炉中85℃で乾燥させると、0.154gの4−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがベージュ色の固形物として得られた。融点:225〜226℃。
MS(ESI)m/z:300(M+H)+
元素分析計算値(C151752):C、60.19;H、5.72;N、23.40。実測値:C、59.97;H、5.71;N、23.39。
実施例72
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
実施例70のパートAの方法に従って、4−[(2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを調製したが、ただし、オルト酪酸トリメチルに代えて、オルトプロピオン酸トリエチルを使用した。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化したが、そのアミノ化は5℃で実施した。その粗生成物を、熱アセトニトリル、熱エタノールの順で用いて摩砕し、次いでHPFC(クロロホルム中0〜30%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、オフホワイト色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕してから、真空炉中85℃で乾燥させると、0.543gの4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがオフホワイト色の針状物として得られた。融点:>250℃。
MS(ESI)m/z:328(M+H)+
元素分析計算値(C172152):C、62.37;H、6.47;N、21.39。実測値:C、62.38;H、6.39;N、21.53。
実施例73
1−[3−(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
オルト酪酸トリメチル(0.86mL、5.41mmol)およびピリジン塩酸塩(0.03g、0.23mmol)を、トルエン(20mL)中のN4−{3−[1−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]プロピル}キノリン−3,4−ジアミン(4.51mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を2時間環流させ、冷却して周囲温度としてから、減圧下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)を用いて洗浄した。その水相を、ジクロロメタン(2×20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、2.23gの粗製の1−{3−[1−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]プロピル}−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンがオレンジ色のグー(goo)として得られた。
パートB
そのtert−ブチルジメチルシリル基を、実施例12のパートHの方法に従って除去すると、1−[3−(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]シクロヘキサノールが褐色の固形物として得られた。
パートC
パートBからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜35%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、淡褐色の固形物が得られた。その物質を、クロロホルム/ヘキサンから3回再結晶させてから、真空炉中75℃で乾燥させると、239mgの1−[3−(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]シクロヘキサノールがオフホワイト色の針状物として得られた。融点:200.5〜201.5℃。
MS(ESI)m/z:367(M+H)+
元素分析計算値(C22304O):C、72.10;H、8.25;N、15.29。実測値:C、72.00;H、8.50;N、15.42。
実施例74
1−[2−(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
実施例12のパートA〜Gの一般的な方法に従って、N4−{2−[1−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]エチル}キノリン−3,4−ジアミンを調製したが、ただし、パートAにおいてはアリルマグネシウムブロミドに代えてビニルマグネシウムブロミドを使用し、さらに、2,6−ルチジンの存在下に、ジクロロメタン中のシクロヘキサノールの溶液をtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートで処理することにより、tert−ブチルジメチルシラニル保護基を組み込んだ。
パートB
オルト酢酸トリメチル(1.1mL)およびピリジン塩酸塩(42mg、0.37mmol)を、トルエン(30mL)中のN4−{2−[1−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]エチル}キノリン−3,4−ジアミン(2.95g、7.38mmol)の懸濁液に添加した。その反応混合物を2.5時間環流させ、冷却して周囲温度としてから、減圧下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(80mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(30mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、1−{2−[1−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]エチル}−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが褐色の固形物として得られた。
パートC
実施例12のパートHの方法に従って、tert−ブチルジメチルシリル基を除去した。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜40%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、1.70gの1−[2−(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロヘキサノールが淡褐色の固形物として得られた。
パートD
パートCからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、熱メタノール、熱エタノールの順で用いて摩砕し、次いで真空炉中85℃で乾燥させると、0.549gの1−[2−(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロヘキサノールがベージュ色の針状物として得られた。融点:>252℃。
MS(ESI)m/z:325(M+H)+
元素分析計算値(C19244O・0.02CHCl3):C、69.90;H、7.41;N、17.14。実測値:C、69.69;H、7.41;N、16.95。
実施例75
1−[2−(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
1−[2−(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロヘキサノールを、実施例74のパートA〜Dの方法に従って調製したが、ただし、パートBにおいてオルト酢酸トリメチルに代えてオルト酪酸トリメチルを使用した。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜40%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、淡褐色の固形物が得られた。その物質を、熱クロロホルムから再結晶させ、熱アセトニトリルを用いて摩砕すると、0.444gの純粋な反応生成物がベージュ色の針状物として得られた。融点:181〜182℃。
MS(ESI)m/z:353(M+H)+
元素分析計算値(C21284O):C、71.56;H、8.01;N、15.90。実測値:C、71.37;H、8.15;N、15.82。
実施例76
1−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチル}シクロヘキサノール
Figure 0005128940
1−{2−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチル}シクロヘキサノールを実施例12のパートG〜Iの一般的な方法に従って調製したが、ただしパートGにおいて、N4−{3−[1−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]プロピル}−3−ニトロキノリン−4−アミンに代えてN−{2−[1−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]エチル}−3−ニトロキノリン−4−アミンを使用した。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜25%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、淡褐色の固形物が得られた。その物質を、熱クロロホルムから再結晶させると、0.346gの純粋な反応生成物がオフホワイト色の針状物として得られた。融点:205〜206℃。
MS(ESI)m/z:369(M+H)+
元素分析計算値(C212842):C、68.45;H、7.66;N、15.20。実測値:C、68.38;H、7.74;N、15.13。
実施例77
N−({4−アミノ−1−[(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}メチル)シクロプロパンカルボキサミド
Figure 0005128940
パートA
フタルイミドカリウム(2.59g、14.0mmol)を、DMF(50mL)中の1−[(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール(13.3mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。追加のフタルイミドカリウム(1.0g)を加えた。その反応混合物を5時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、メタノールを用いて摩砕すると、6.91gの粗製の2−({4−アミノ−1−[(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}メチル)イソインドール−1,3−ジオンが白色の固形物として得られた。
パートB
ヒドラジン(2.1mL、66.5mmol)を、エタノール(50mL)中のパートAからの物質の懸濁液に添加した。その反応混合物を周囲温度で24時間撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、1M塩酸(50mL)を用いて超音波処理し、次いで濾過した。固形重炭酸ナトリウムを用いて、その濾液のpHを8に調節した。得られた沈殿物を、濾過により単離し、真空炉中50℃で乾燥させると、2.99gの1−[(4−アミノ−2−アミノメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールが白色の粉末として得られた。
パートC
トリエチルアミン(0.28mL、2.01mmol)を、ジクロロメタン(12mL)中のパートBからの物質(0.503g、1.55mmol)の懸濁液に添加した。その混合物を冷却して0℃とし、塩化シクロプロピルカルボニル(0.15mL、1.62mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度で一夜撹拌してから、ジクロロメタン(50mL)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液(40mL)を用いて希釈した。層分離させ、水層をジクロロメタン(2×20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過してから、減圧下に濃縮すると、0.70gの白色の固形物が得られた。その物質を、HPFC(クロロホルム中0〜45%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、0.56gの白色の粉末が得られた。その物質を、熱アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離し、高真空下100℃で乾燥させると、0.440gのN−({4−アミノ−1−[(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}メチル)シクロプロパンカルボキサミドが白色の針状物として得られた。融点:>250℃。
MS(ESI)m/z:394(M+H)+
元素分析計算値(C222752):C、67.15;H、6.92;N、17.80。実測値:C、66.93;H、7.07;N、17.92。
実施例78
1−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
1−[(3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロヘキサノール(10.0g、33.2mmol)、5%白金/カーボン(1.0g)、および酢酸エチル(140mL)の混合物を、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に2.5時間置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークを酢酸エチル(100mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、1−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロヘキサノールがオレンジ色のねばねばとした固形物として得られた。
パートB
オルト酢酸トリメチル(1.7mL、13.2mmol)を、トルエン(45mL)中のパートAからの物質(11.0mmol)の懸濁液に添加した。その反応混合物を還流温度で6時間加熱してから、放冷して周囲温度とし、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、2.61gの1−[(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールが淡褐色の固形物として得られた。
パートC
パートBからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法を用いてアミノ化したが、そのアミノ化は周囲温度で実施した。その粗生成物を、2M水酸化ナトリウム、熱エタノールの順に用いて摩砕すると、1.00gの1−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールがベージュ色の針状物として得られた。融点:>250℃。
MS(ESI)m/z:311(M+H)+
元素分析計算値(C18224O):C、69.65;H、7.14;N、18.05。実測値:C、69.64;H、7.40;N、18.35。
実施例79
1−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールを、実施例78の一般的な方法に従って調製したが、ただしパートBにおいて、オルト酢酸トリメチルに代えてオルトギ酸トリメチルを使用した。その粗生成物を、1M水酸化ナトリウム、熱エタノールの順で用いて摩砕し、次いでHPFC(クロロホルム中0〜50%CMAを用いてグラジエント溶出)によりさらに精製すると、オフホワイト色の固形物が得られた。その物質を、沸騰メタノールを用いて摩砕し、次いで真空炉中130℃で乾燥させると、反応生成物がオフホワイト色の針状物として得られた。融点:>250℃。
MS(ESI)m/z:297(M+H)+
元素分析計算値(C17204O):C、68.90;H、6.80;N、18.90。実測値:C、68.57;H、6.62;N、18.75。
実施例80
1−{[4−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
クロロアセトイミド酸エチル塩酸塩(1.90g、12.0mmol)を、1,2−ジクロロエタン(70mL)中の1−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロヘキサノール(10.0mmol)の溶液に添加し、その反応混合物を65℃で8時間加熱した。追加のイミデート(1.2当量)を加え、その反応混合物を65℃で一夜加熱した。追加のイミデート(2当量)を、6時間かけて少量ずつ加えた。その反応混合物を冷却して、周囲温度とした。固形物を濾過により単離し、ジクロロメタンを用いて洗い流した。その固形物を水と共に30分間撹拌し、濾過により単離し、次いで乾燥させると、2.77gの1−(2−クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが得られた。
パートB
パートAからの物質の一部(2.34g、7.09mmol)を酸化させ、次いで、実施例12のパートIの方法を用いてアミノ化したが、ただし、そのアミノ化は周囲温度で実施した。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、0.57gの1−{[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが淡褐色の固形物として得られた。
パートC
酢酸カリウム(0.28g、2.89mmol)を、DMF(10mL)中の1−{[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール(0.83g、2.41mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌してから、減圧下に濃縮すると、粗製の酢酸[4−アミノ−1−(1−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチルが得られた。
パートD
炭酸カリウム(0.67g、4,82mmol)を、メタノール(10mL)中のパートCからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、水、熱アセトニトリルの順に用いて摩砕し、次いで真空炉中85℃で乾燥させると、0.458gの1−{[4−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが淡褐色の針状物として得られた。融点:244〜248℃。
MS(ESI)m/z:327(M+H)+
元素分析計算値(C182242):C、66.24;H、6.79;N、17.17。実測値:C、66.23;H、6.57;N、17.04。
実施例81
4−[2−(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
N−{2−[4−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)テトラヒドロピラン−4−イル]エチル}−3−ニトロキノリン−4−アミンを、実施例74のパートAの一般的な方法に従って調製したが、ただし、シクロヘキサノンに代えてテトラヒドロピラン−4−オンを使用した。
パートB
酢酸(27mL)および水(9mL)を、テトラヒドロフラン(THF、9mL)中のN−{2−[4−tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)テトラヒドロピラン−4−イル]エチル}−3−ニトロキノリン−4−アミンの溶液に添加した。その反応混合物を50℃で2時間加熱した。分析から、その保護基がまだ残っていることが判明した。6M塩酸(5mL)を加え、その反応混合物を50℃で48時間加熱し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)を用いてスラリー化させ、固形の重炭酸ナトリウムを用いてそのpHを8に調節した。固形物を濾過により単離してから、ジクロロメタンを用いて摩砕すると、3.43gの4−[2−(3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)エチル]テトラヒドロピラン−4−オールが黄色の固形物として得られた。
パートC
パートBからの物質(3.43g、10.8mmol)、5%白金/カーボン(0.34g)、および酢酸エチル(50mL)の混合物を、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に3時間置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークを酢酸エチル(100mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、2.92gの4−[2−(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)エチル]テトラヒドロピラン−4−オールが黄色の固形物として得られた。
パートD
オルト酪酸トリメチル(0.93mL、5.88mmol)およびピリジン塩酸塩(27mg、0.23mmol)を、トルエン(20mL)中の、パートCからの物質の一部(1.30g、4.52mmol)の懸濁液に添加した。その反応混合物を還流温度で3時間加熱してから、放冷して周囲温度とし、次いで減圧下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、活性炭を用いて脱色し、次いで減圧下に濃縮すると、黄色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルから再結晶させると、0.491gの4−[2−(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の針状物として得られた。融点:186〜188℃。
MS(ESI)m/z:340(M+H)+
元素分析計算値(C202532):C、70.77;H、7.42;N、12.38。実測値:C、70.63;H、7.31;N、12.43。
パートE
パートDからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法を用いてアミノ化させた。その粗生成物を、2M水酸化ナトリウムを用いて摩砕した。得られた固形物を、クロロホルム/ヘキサンから再結晶させ、真空下85℃で乾燥させると、0.322gの4−[2−(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがベージュ色の針状物として得られた。融点:181〜183℃。
MS(ESI)m/z:355(M+H)+
元素分析計算値(C202642):C、67.77;H、7.39;N、15.81。実測値:C、67.62;H、7.59;N、15.84。
実施例82
4−[2−(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
4−[2−(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを、実施例81のパートA〜Dの方法に従って調製したが、ただし、パートDにおいてオルト酪酸トリメチルに代えてオルト酢酸トリメチルを使用した。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、0.69gの生成物が灰色の固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法を用いてアミノ化させた。その粗生成物を、2M水酸化ナトリウムを用いて摩砕した。得られた固形物を、クロロホルム/ヘキサンから再結晶させ、真空下120℃で乾燥させると、0.363gの4−[2−(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールがベージュ色の針状物として得られた。融点:>253℃。
MS(ESI)m/z:327(M+H)+
元素分析計算値(C182242):C、66.24;H、6.79;N、17.17。実測値:C、65.98;H、6.80;N、16.97。
実施例83
4−[2−(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
4−[2−(2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを、実施例81のパートA〜Dの方法に従って調製したが、ただし、パートDにおいてオルト酪酸トリメチルに代えてオルトプロピオン酸トリエチルを使用した。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、0.78gの生成物が灰色の固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法を用いてアミノ化させた。その粗生成物を、2M水酸化ナトリウムを用いて摩砕した。得られた固形物を、クロロホルム/ヘキサンから再結晶させ、真空下120℃で乾燥させると、0.405gの4−[2−(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが黄色の針状物として得られた。融点:243〜244℃。
MS(ESI)m/z:341(M+H)+
元素分析計算値(C192442):C、67.04;H、7.11;N、16.46。実測値:C、66.81;H、7.28;N、16.29。
実施例84
1−[2−(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロプロパノール
Figure 0005128940
パートA
炭酸ナトリウム(21.1g、199mmol)を、アセトニトリル(265mL)中のβ−アラニンエチルエステル塩酸塩(10.2g、66.4mmol)および臭化ベンジル(16.2mL、136mmol)の懸濁液に添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌してから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、アセトニトリル(100mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、20.28gの3−ジベンジルアミノプロピオン酸エチルが淡黄色の油状物として得られた。
パートB
チタン(IV)イソプロポキシド(3.9mL、13.28mmol)を、ジエチルエーテル中のパートAの物質の溶液に添加した。その混合物を冷却して4℃とし、エチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3.16M、63mL)を90分間かけて、滴下により添加したが、その間温度は1.5〜4℃に維持した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。塩酸(3M、75mL)を加え、その反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。その反応混合物を、固形の重炭酸ナトリウムを用いて塩基性とし、水(200mL)を用いて希釈した。層分離させた。その水層を、ジエチルエーテル(4×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、黄色の油状物が得られた。その物質を、HPFC(ヘキサン中0〜40%酢酸エチルを用いてグラジエント溶出)により精製すると、6.73gの1−[2−(ジベンジルアミノ)エチル]シクロプロパノールが淡黄色の油状物として得られた。
パートC
ギ酸アンモニウム(6.03g、95.7mmol)および10%パラジウム/カーボン(1.10g)を、メタノール(95mL)中のパートBからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を65℃で2時間撹拌してから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、メタノール(70mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、2.78gの粗製1−(2−アミノエチル)シクロプロパノールが得られた。
パートD
パートCからの物質を、ジクロロメタン(65mL)とトリエチルアミン(6.0mL、43.4mmol)との混合物に溶解させた。その溶液を冷却して0℃とし、次いで、5分間かけて、4−クロロ−3−ニトロキノリン(4.53g、21.7mmol)を少しずつ添加した。その反応混合物を週末のあいだ撹拌しておいたが、その間に徐々に温まって周囲温度となった。その反応混合物を、ジクロロメタン(20mL)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液(40mL)を用いて希釈した。層分離させ、水層をジクロロメタン(2×15mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、3.16gの1−[2−(3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)エチル]シクロプロパノールが黄色の固形物として得られた。
パートE
パートDからの物質、5%白金/カーボン(0.32g)、および酢酸エチル(50mL)の混合物を、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に3時間置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークを酢酸エチル(75mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、粗製の1−[2−(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)エチル]シクロプロパノールが得られた。
パートF
オルトプロピオン酸トリエチル(1.2mL、5.78mmol)およびピリジン塩酸塩(45mg、0.39mmol)を、トルエン(16mL)中のパートEからの物質の懸濁液に添加した。その反応混合物を環流温度で2.5時間加熱し、放冷して周囲温度とし、沈殿物を濾過により単離すると、0.68gの1−[2−(2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロプロパノールが白色の固形物として得られた。
パートG
パートFからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、2M水酸化ナトリウムを用いて摩砕し、クロロホルム/メタノール(99/1)およびヘキサンから再結晶させ、次いで真空炉中85℃で乾燥させると、300mgの1−[2−(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロプロパノールが白色の針状物として得られた。融点:199〜200℃。
MS(ESI)m/z:297(M+H)+
元素分析計算値(C17204O):C、68.90;H、6.80;N、18.90。実測値:C、68.72;H、7.04;N、18.83。
実施例85
1−[2−(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロプロパノール
Figure 0005128940
1−[2−(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロプロパノールを、実施例84のパートA〜Gの方法に従って調製、精製したが、ただしパートFにおいて、オルトプロピオン酸トリエチルに代えてオルト酢酸トリメチルを使用した。その生成物は白色の針状物として得られた。融点:203℃で分解。
MS(ESI)m/z:283(M+H)+
元素分析計算値(C16184O):C、68.06;H、6.43;N、19.84。実測値:C、67.86;H、6.33;N、19.87。
実施例86
1−[2−(4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロプロパノール
Figure 0005128940
パートA
塩化エトキシアセチル(0.43mL)を、ジクロロメタン(16mL)中の1−[2−(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)エチル]シクロプロパノール(3.85mmol)の冷却した(0℃)溶液に添加した。その反応混合物を0〜5℃で60分間撹拌してから、減圧下に濃縮すると、粗製の2−エトキシ−N−{4−[2−(1−ヒドロキシシクロプロピル)エチルアミノ]キノリン−3−イル}アセトアミド塩酸塩が得られた。
パートB
トリエチルアミン(1.6mL)を、エタノール(16mL)中のパートAからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜、次いで60℃で2時間撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分をジクロロメタン(50mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(40mL)との間で分配させた。その水層を分離し、ジクロロメタン(2×20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、緑色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、0.77gの1−[2−(2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロプロパノールが白色の固形物として得られた。
パートC
パートFからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、2M水酸化ナトリウムを用いて摩砕し、クロロホルム/メタノール(99/1)およびヘキサンから再結晶させ、次いで真空炉中85℃で乾燥させると、0.333gの1−[2−(4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]シクロプロパノールが白色の針状物として得られた。融点:210〜211℃。
MS(ESI)m/z:327(M+H)+
元素分析計算値(C182242):C、66.24;H、6.79;N、17.17。実測値:C、65.98;H、6.82;N、17.08。
実施例87
1−[3−(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]シクロプロパノール
Figure 0005128940
1−[3−(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]シクロプロパノールを、実施例84のパートA〜Gの一般的な方法に従って調製したが、ただし、パートAにおいては、β−アラニンエチルエステル塩酸塩に代えて4−アミノ酪酸エチル塩酸塩を使用し、また、パートFにおいては、オルトプロピオン酸トリエチルに代えてオルト酢酸トリメチルを使用した。その粗生成物を、2M水酸化ナトリウムを用いて摩砕し、そして得られた淡褐色の固形物をHPFC(クロロホルム中0〜60%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、0.57gのオフホワイト色の固形物が得られた。その物質を、熱アセトニトリルを用いて摩砕し、次いで真空炉中85℃で乾燥させると、0.34gの反応生成物がオフホワイト色の針状物として得られた。融点:210〜212℃。
MS(ESI)m/z:297(M+H)+
元素分析計算値(C17204O):C、68.90;H、6.80;N、18.90。実測値:C、68.69;H、7.06;N、19.07。
実施例88
1−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロプロパノール
Figure 0005128940
パートA
ブロモ酢酸エチル(19.52mL、176mol)を、THF中のジベンジルアミン(33.84mL、176mmol)およびトリエチルアミン(27mL、193.6mmol)の冷却した(0℃)溶液に一度に加えた。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。追加のトリエチルアミン(30mL)およびTHF(100mL)を加え、その反応混合物を50℃で1.5時間加熱した。追加のブロモ酢酸エチル(13mL)を加え、その反応混合物を1時間加熱してから、周囲温度で一夜撹拌した。約半量のTHFを減圧下に除去した。その混合物を、水(300mL)を用いて希釈し、次いで酢酸エチル(2×400mL)を用いて抽出した。抽出物を合わせ、水および塩水を順に用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、フラッシュクロマトグラフィー(700gのシリカゲル、ヘキサン中20%酢酸エチルを用いて溶出)により精製すると、37.12gのジベンジルアミノ酢酸エチルが無色の油状物として得られた。
パートB
1−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロプロパノールを、の実施例84のパートB〜G一般的な方法に従って調製したが、パートBにおいては3−ジベンジルアミノプロピオン酸エチルに代えてジベンジルアミノ酢酸エチルを、またパートDにおいては4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて4−クロロ−3−ニトロナフチリジンを使用した。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、淡褐色の固形物が得られた。その物質を、HPFC(クロロホルム中0〜35%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、オフホワイト色の固形物が得られた。その物質を、熱アセトニトリルを用いて摩砕し、次いで真空炉中85℃で乾燥させると、0.515gの反応生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。融点:210〜212℃。
MS(APCI)m/z:284(M+H)+
元素分析計算値(C15175O):C、63.59;H、6.05;N、24.72。実測値:C、63.27;H、5.99;N、25.06。
実施例89
1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロプロパノール
Figure 0005128940
パートA
1−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロプロパノールを、実施例84のパートB〜Eの方法に従って調製したが、パートBにおいて3−ジベンジルアミノプロピオン酸エチルに代えてジベンジルアミノ酢酸エチルを使用した。
パートB
1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロプロパノールを、実施例86のパートA〜Cの方法に従って調製したが、パートAにおいて1−[2−(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)エチル]シクロプロパノールに代えて、1−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロプロパノールを使用した。その粗成物をHPFC(クロロホルム中0〜50%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、淡褐色の固形物が得られた。その物質を、クロロホルムおよびヘキサンから再結晶させ、真空炉中85℃で乾燥させると、反応生成物が淡褐色の結晶物として得られた。融点:185〜186℃。
MS(ESI)m/z:313(M+H)+
元素分析計算値(C172042):C、65.37;H、6.45;N、17.94。実測値:C、65.14;H、6.43;N、17.92。
実施例90
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロプロパノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロプロパノールを、実施例84のパートD〜Gの一般的な方法に従って調製したが、パートDにおいては1−(2−アミノエチル)シクロプロパノールに代えて1−(アミノメチル)シクロプロパノールを、パートDにおいては、4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて4−クロロ−3−ニトロナフチリジンを、そしてパートFにおいては、オルトプロピオン酸トリエチルに代えてオルト酪酸トリメチルを使用した。その粗生成物を、熱アセトニトリルを用いて摩砕すると、淡褐色の固形物が得られた。そのものを、クロロホルムおよびヘキサンから再結晶させ、真空下140℃で乾燥させると、反応生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。融点:199〜200℃。
MS(ESI)m/z:298(M+H)+
元素分析計算値(C16195O):C、64.63;H、6.44;N、23.55。実測値:C、64.32;H、6.62;N、23.67。
実施例91
1−[(4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロプロパノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]シクロプロパノールを、実施例89の一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいて、4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて4−クロロ−3−ニトロナフチリジンを使用した。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜35%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、それに続けて熱アセトニトリルから再結晶させると、反応生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。融点:178〜179℃。
MS(APCI)m/z:314(M+H)+
元素分析計算値(C161952):C、61.33;H、6.11;N、22.35。実測値:C、60.99;H、6.09;N、22.52。
実施例92
N−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロプロピル)メタンスルホンアミド
Figure 0005128940
パートA
シアノ酢酸エチル(15mL、141mmol)を、炭酸カリウム(48.7g、353mmol)とアセトン(200mL)との混合物に添加した。1,2−ジブロモエタン(13.4mL、155mmol)を、8分かけて滴下により添加した。その反応混合物を一夜環流させた。さらなる1,2−ジブロモエタン(1.8mL)を加え、その反応混合物を4時間環流させた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、アセトン(200mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、1−シアノシクロプロピオン酸エチルが淡オレンジ色の油状物として得られた。
パートB
濃塩酸(25mL)および酸化白金(0.98g)を、エタノール(225mL)中のパートAからの物質の溶液に添加した。その混合物を、パール(Parr)反応装置上で20時間、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、メタノール(200mL)を用いて洗い流した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分を、減圧下にメタノールから3回、トルエンから2回再濃縮すると、31.7gの1−アミノメチルシクロプロピオン酸エチル塩酸塩が得られた。
パートC
トリエチルアミン(41mL、294mmol)を、ジクロロメタン(250mL)中の4−クロロ−3−ニトロキノリン(24.5g、118mmol)の懸濁液に添加した。その混合物を冷却して5℃とした。ジクロロメタン(200mL)中のパートBからの物質の溶液を、15分かけて添加した。その反応混合物を5℃で1時間、次いで周囲温度で一夜撹拌した。その反応混合物を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(250mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(2×50mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、オレンジ色の油状物が得られた。その物質をアセトニトリルから再結晶させると、21.47gの1−[(3−ニトロキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロプロピオン酸エチルが明黄色の固形物として得られた。
パートD
パートCからの物質(8.0g、25.4mmol)、5%白金/カーボン(0.80g)、および酢酸エチル(100mL)の混合物を、パール(Parr)反応装置上で3時間水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。濾過ケークを、酢酸エチル(50mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、1−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロプロピオン酸エチルが黄色の固形物として得られた。
パートE
塩化エトキシアセチル(2.9mL、28mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中のパートDからの物質の冷却した(0℃)溶液に、5分間かけて滴下により添加した。その反応混合物を一夜放置して、徐々に周囲温度にまで温め、次いで減圧下に濃縮すると、粗製の、1−{[3−(2−エトキシアセチルアミノ)キノリン−4−イルアミノ]メチル]シクロプロピオン酸エチル塩酸塩が得られた。
パートF
トリエチルアミン(10.6mL、76.2mmol)を、エタノール(100mL)中のパートEからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を60℃で一夜加熱してから減圧下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(75mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(2×35mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、9.5gの1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロプロピオン酸エチルが褐色の半固形物として得られた。
パートG
水酸化ナトリウム(6M、8.5mL)を、エタノール(80mL)中のパートFからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を周囲温度で3時間撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、水(60mL)を用いてスラリー化した。その混合物のpHを12に調節し、次いでジエチルエーテル(3×20mL)を用いてそれを抽出した。水層のpHを4に調節すると、沈殿物が生成した。その沈殿物を濾過により単離すると、4.36gの1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロプロプロパンカルボン酸が得られた。
パートH
トリエチルアミン(3.9mL、27.7mol)およびジフェニルホスホリルアジド(2.2mL、10.1mmol)を、トルエン(45mL)中のパートGからの物質(3.00g、9.2mmol)の冷却した(0℃)懸濁液に添加した。その反応混合物を0℃で2時間撹拌し、温めて周囲温度としてから、さらに4時間撹拌した。tert−ブタノールを加え、その反応混合物を一夜環流させた。その反応混合物を、ジクロロメタン(50mL)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液(75mL)を用いて希釈した。その水層を、ジクロロメタン(2×30mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、3.41gの{1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロプロピル}カルバミン酸tert−ブチルがオフホワイト色の泡状物として得られた。
パートI
塩酸(6M、2mL)を、エタノール(4mL)中のパートHからの物質(0.49g、1.24mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を50℃で4時間加熱し、冷却して周囲温度としてから、減圧下に濃縮した。その残分をメタノールから減圧下に3回濃縮した。得られた固形物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、0.43gの1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロプロピルアミン塩酸塩が得られた。
パートJ
塩化メタンスルホニル(0.12mL、1.6mmol)を、ジクロロメタン(8mL)中のパートIからの物質とトリエチルアミン(0.52mL、3.7mmol)との冷却した(0℃)溶液に滴下により添加した。その反応混合物を0〜5℃で2.5時間、撹拌させておいた。その反応混合物を、ジクロロメタン(25mL)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液(25mL)を用いて希釈した。その水層を、ジクロロメタン(2×10mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、0.48gのN−(1−{[2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロプロピル)メタンスルホンアミドが白色の固形物として得られた。
パートK
パートJからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜35%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、黄色のねばねばとした固形物が得られた。その物質に2M塩酸を加え、1時間撹拌した。その混合物を、固形の重炭酸ナトリウムを用いて塩基性(pH=8)とした。得られた固形物を、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、次いで真空炉中85℃で乾燥させると、201mgのN−(1−{[4−アミノ−2−(エトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロプロピル)メタンスルホンアミドが白色の針状物として得られた。融点:98℃で脱水、明確な融点無し。
MS(ESI)m/z:390(M+H)+
元素分析計算値(C182353S・1.8H2O):C、51.24;H、6.35;N、16.60。実測値:C、51.19;H、6.36;N、16.38。
実施例93
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
パートA
1−[(3−アミノ−2−ジベンジルアミノ−5,6−ジメチルピリジン−4−イルアミノ)メチル]シクロヘキサノール(0.94g、2.1mmol、実施例59の実施例A〜Cの記載に従って調製したもの)を、実施例58のパートAの一般的な方法に従って、塩化エトキシアセチル(0.31g、2.52mmol)と反応させた。得られたアミドを、実施例58のパートAの一般的な方法に従って環化させると、0.67gの1−[(4−ジベンジルアミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールが白色の固形物として得られた。
パートB
実施例59のパートEの一般的な方法を用いて、パートAの物質からベンジル基を除去した。その粗生成物を、アセトニトリルから再結晶させると、321mgの1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールが白色の針状物として得られた。融点:194.0〜195.0℃。
元素分析計算値(C182842):C、65.03;H、8.49;N、16.85。実測値:C、64.92;H、8.42;N、17.11。
実施例94
2−エトキシメチル−1−(1−メトキシシクロヘキシル)−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、ヨードメタン(0.58mL、9.3mmol)および1−[(4−ジベンジルアミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール(1.59g、3.10mmol)を、水素化カリウム(30重量%、0.87g、6.5mmol)およびテトラヒドロフラン(31mL)の混合物に添加した。その反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いでメタノールを用いて反応を停止させた。水と数滴の酢酸を加えて、その反応混合物をやや酸性とした。真空下でその反応混合物を減容させてから、水(20mL)およびヘキサン(20mL)を用いて希釈した。固形物を濾過により単離し、水およびヘキサンを用いて洗い流し、次いで真空炉中70℃で乾燥させると、1.50gのジベンジル[2−エトキシメチル−1−(1−メトキシシクロヘキシル)−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−イル]アミンが得られた。
パートB
実施例59のパートEの一般的な方法を用いて、パートAの物質からベンジル基を除去した。その粗生成物をアセトニトリルから再結晶させた。得られた固形物を、ジクロロメタン(150mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)および塩水(30mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルから再結晶させると、2−エトキシメチル−1−(1−メトキシシクロヘキシル)−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミンが白色の針状物として得られた。融点:172.0〜173.0℃。
元素分析計算値(C193042):C、65.87;H、8.73;N、16.17。実測値:C、65.64;H、8.93;N、16.32。
実施例95
1−(1−メトキシシクロヘキシル)−6,7−ジメチル−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]]ピリジン−4−アミン
Figure 0005128940
1−(1−メトキシシクロヘキシル)−6,7−ジメチル−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミンを、実施例94の一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいて、1−[(4−ジベンジルアミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールに代えて、1−[(4−ジベンジルアミノ−6,7−ジメチル−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−]ピリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール(実施例59、パートA〜D)を使用した。その粗生成物を、アセトニトリルから再結晶すると、純粋な反応生成物が白色の針状物として得られた。融点:192.0〜193.0℃。
元素分析計算値(C19304O):C、69.06;H、9.15;N、16.95。実測値:C、68.79;H、9.27;N、16.88。
実施例96
2−エトキシメチル−1−(1−メトキシシクロヘキシル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミン
Figure 0005128940
パートA
1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール(1.87g、5.49mmol、実施例58パートA)を、実施例94のパートAの一般的な方法に従って、ヨードメタンを用いて処理すると、1.75gの2−エトキシメチル−1−(1−メトキシシクロヘキシル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンが得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例57のパートDの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を2回のHPFC(第1回目は、クロロホルム中0〜35%CMAでグラジエント溶出、第2回目はクロロホルム中0〜30%CMAでグラジエント溶出)により精製し、次いでアセトニトリルから再結晶させると、304mgの2−エトキシメチル−1−(1−メトキシシクロヘキシル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンがオフホワイト色の粉末として得られた。融点:160.0〜161.0℃。
元素分析計算値(C202752):C、65.02;H、7.37;N、18.96。実測値:C、65.03;H、7.43;N、18.94。
実施例97
1−(1−メトキシシクロヘキシル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミン
Figure 0005128940
1−(1−メトキシシクロヘキシル)−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンを実施例96の一般的な方法に従って調製したが、ただし、1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールに代えて、1−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールを使用した。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜30%CMAを用いてグラジエント溶出)により2回精製し、次いでアセトニトリルを用いて2回摩砕すると、純粋な反応生成物がオフホワイト色の粉末として得られた。融点:187.0〜188.0℃。
元素分析計算値(C20275O):C、67.96;H、7.70;N、19.81。実測値:C、67.63;H、7.84;N、19.96。
実施例98
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノールを、実施例57パートA〜Dの一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいては、1−(アミノメチル)シクロヘキサノールに代えて1−(アミノメチル)シクロペンタノールを使用した。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜30%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、次いでアセトニトリル、酢酸エチルに順に用いて摩砕すると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:184.0〜186.0℃。
元素分析計算値(C18235O):C、66.44;H、7.12;N、21.52。実測値:C、66.18;H、7.31;N、21.45。
実施例99
1−[(4−アミノ−2−プロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノール(511mg)、酸化白金(511mg)、およびトリフルオロ酢酸の混合物を、パール(Parr)反応装置上で一夜水素圧下(50psi、3.4×105Pa)に置いた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをメタノールを用いて洗い流した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分に濃塩酸(2mL)を加え、周囲温度で2時間撹拌した。その混合物を、水(10mL)を用いて希釈し、次いで冷却して0℃とした。6N水酸化ナトリウムを用いてそのpHを12に調節してから、ジクロロメタン(3×50mL)を用いてその混合物を抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕し、HPFC(クロロホルム中0〜35%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、次いでアセトニトリルを用いて摩砕すると、167mgの1−[(4−アミノ−2−プロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノールが白色の粉末として得られた。融点:207.0〜208.0℃。
元素分析計算値(C18275O・0.25H2O):C、64.74;H、8.30;N、20.97。実測値:C、64.71;H、8.29;N、20.98。
実施例100
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノールを、実施例58の一般的な方法に従って調製したが、1−(アミノメチル)シクロヘキサノールに代えて1−(アミノメチル)シクロペンタノールを使用した。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜30%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、アセトニトリルを用いて摩砕してから、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶させると、純粋な反応生成物がオフホワイト色の粉末として得られた。融点:165.0〜166.0℃。
元素分析計算値(C182352):C、63.32;H、6.79;N、20.51。実測値:C、63.07;H、7.01;N、20.35。
実施例101
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノール(503mg)を、実施例100の方法に従って還元した。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて2回摩砕させると、329mgの純粋な反応生成物が、白色の粉末として得られた。融点:207.0〜208.0℃。
元素分析計算値(C182752):C、62.59;H、7.88;N、20.27。実測値:C、62.36;H、7.82;N、20.42。
実施例102
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロブタノールを、実施例57パートA〜Dの一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいては、1−(アミノメチル)シクロヘキサノールに代えて1−(アミノメチル)シクロブタノールを使用した。その粗生成物を、アセトニトリル、酢酸エチルの順に用いて摩砕し、次いでクロロホルム/ヘキサンから再結晶させると、純粋な反応生成物が、白色の粉末として得られた。融点:226.0〜227.0℃。
元素分析計算値(C17215O・0.1H2O):C、65.20;H、6.82;N、22.36。実測値:C、64.95;H、6.94;N、22.40。
実施例103
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロブタノールを、実施例58の一般的な方法に従って調製したが、1−(アミノメチル)シクロヘキサノールに代えて1−(アミノメチル)シクロブタノールを使用した。その粗生成物を、アセトニトリル、酢酸エチルの順に用いて摩砕し、次いでクロロホルム/ヘキサンから2回再結晶させ、HPFC(クロロホルム中を0〜25%CMA用いてグラジエント溶出)により精製し、次いでアセトニトリルを用いて摩砕すると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:162.0〜163.0℃。
元素分析計算値(C172152・0.2H2O):C、61.69;H、6.52;N、21.16。実測値:C、61.51;H、6.47;N、21.13。
実施例104
1−[(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
窒素雰囲気下で、三臭化ホウ素(ジクロロメタン中1M、6.15mL)を、ジクロロメタン(20mL)中の1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロブタノール(0.67g、2.0mmol)の冷却した(0℃)溶液に、10分かけて滴下により添加した。その反応溶液を放置して周囲温度に温め、一夜撹拌した。その反応混合物を冷却して0℃とし、次いでさらなる三臭化ホウ素(1.0mL)を加えた。その反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。メタノール(10mL)および塩酸(6N、10mL)を加え、その反応混合物を環流温度で1時間加熱した。その反応混合物を放冷して周囲温度とし、次いで6N水酸化ナトリウムを用いて塩基性とした。真空下で溶媒の一部を除去し、水(10mL)を加え、その混合物を超音波処理した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗い流した。その水性炉液を、クロロホルム(3×80mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を単離された固形物と合わせ、次いでHPFC(クロロホルム中0〜30%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、アセトニトリルを用いて摩砕し、乾燥させた。得られた物質を、水(70mL)中に懸濁させ、90℃に加熱した。濃塩酸(約0.8mL)を加えて、溶液とした。固形の重炭酸ナトリウムを用いてその加熱溶液を塩基性としてから、放冷した。沈殿物を濾過により単離し、水を用いて充分に洗浄し、乾燥させると、1−[(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロブタノールが白色の粉末として得られた。融点:244.0〜246.0℃。
元素分析計算値(C151752):C、60.19;H、5.72;N、23.40。実測値:C、59.97;H、5.81;N、23.31。
実施例105
1−[(4−アミノ−2−プロピル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−プロピル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロブタノールを、実施例59の一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいて、1−(アミノメチル)シクロヘキサノールに代えて1−(アミノメチル)シクロブタノールを用いた。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕し、HPFC(クロロホルム中0〜50%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、1N水酸化ナトリウムを用いて摩砕し、水を用いて洗浄し、乾燥させ、熱酢酸エチルを用いて摩砕し、次いで乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:180.0〜181.0℃。
元素分析計算値(C16244O):C、66.64;H、8.39;N、19.43。実測値:C、66.49;H、8.74;N、19.60。
実施例106
1−[(4−アミノ−2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロブタノールを、実施例59の一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいて、1−(アミノメチル)シクロヘキサノールに代えて1−(アミノメチル)シクロブタノールを、そしてパートDにおいて、オルト酪酸トリメチルに代えてオルト酢酸トリメチルを用いた。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜50%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、1N水酸化ナトリウムを用いて摩砕し、次いで、水(70mL)の中に懸濁させた。濃塩酸(1.0mL)を加え、その混合物を加熱して90℃とした。固形の重炭酸ナトリウムを用いてその加熱溶液を塩基性としてから、放冷した。沈殿物を濾過により単離し、水を用いてよく洗浄してから、乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:>250.0℃。
元素分析計算値(C14204O):C、64.59;H、7.74;N、21.52。実測値:C、64.57;H、7.81;N、21.61。
実施例107
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]シクロブタノールを、実施例93の一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいて、1−[(3−アミノ−2−ジベンジルアミノ−5,6−ジメチルピリジン−4−イルアミノ)メチル]シクロヘキサノールに代えて、1−[(3−アミノ−2−ジベンジルアミノ−5,6−ジメチルピリジン−4−イルアミノ)メチル]シクロブタノールを使用した。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜50%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、次いで水(70mL)の中に懸濁させた。濃塩酸(2mL)を加え、その混合物を加熱して90℃とした。その加熱溶液を、固形の重炭酸ナトリウムを用いて塩基性(pH=8)とした。水酸化ナトリウム(1N)を、溶液が濁るまで加えた。その溶液を放冷して周囲温度とした。沈殿物を濾過により単離し、水を用いてよく洗浄してから、乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:190.0〜191.0℃。
元素分析計算値(C162442):C、63.13;H、7.95;N、18.41。実測値:C、63.01;H、8.04;N、18.48。
実施例108
1−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールを、実施例57の一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいては、4−クロロ−3−ニトロナフチリジンに代えて4−クロロ−3−ニトロキノリン、そして1−(アミノメチル)シクロヘキサノールに代えて1−(アミノメチル)シクロブタノールを使用し、さらにパートCにおいてはオルト酪酸トリメチルに代えてオルト酢酸トリメチルを使用した。その粗生成物を、酢酸エチル、熱クロロホルム、およびアセトニトリルの順に用いて摩砕し、HPFC(クロロホルム中0〜40%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、次いで水(100mL)の中に懸濁させた。濃塩酸(2mL)を加え、その混合物を加熱して90℃とした。その加熱溶液を、固形の重炭酸ナトリウムを用いて塩基性(pH=10)とした。その溶液を放冷して周囲温度とした。沈殿物を濾過により単離し、水を用いてよく洗浄してから、乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:>250.0℃。
元素分析計算値(C16184O):C、68.06;H、6.43;N、19.84。実測値:C、67.99;H、6.54;N、19.81。
実施例109
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
パートA
1−[(4−クロロ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールを、実施例57の一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいて、4−クロロ−3−ニトロナフチリジンに代えて2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリンを、そして1−(アミノメチル)シクロヘキサノールに代えて1−(アミノメチル)シクロブタノールを使用した。
パートB
1−[(4−クロロ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール(1.56g)を、メタノール(23mL)中のアンモニア溶液と合わせた。その混合物を、加圧容器の中で150℃で2日間加熱した。真空下にその溶媒の一部を除去してから、その混合物を、追加のメタノールを用いて希釈した。固形物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗浄し、アセトニトリルを用いて摩砕し、次いで乾燥させた。その物質を水(70mL)の中に懸濁させた。濃塩酸(1.4mL)を加え、その混合物を90℃で30分間加熱した。その熱い溶液を、固形の重炭酸ナトリウムを用いて中和した。その溶液を放冷して周囲温度とした。沈殿物を濾過により単離し、水を用いて充分に洗浄し、乾燥させると、1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールが白色の粉末として得られた。融点:228.0〜229.0℃。
元素分析計算値(C18224O):C、69.65;H、7.14;N、18.05。実測値:C、69.36;H、7.24;N、18.03。
実施例110
1−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールを実施例109の一般的な方法に従って調製したが、ただしオルト酪酸トリメチルに代えてオルトギ酸トリメチルを使用した。その粗生成物を、環流状態の酢酸エチル:アセトニトリル(1:1)を用いて摩砕し、HPFC(クロロホルム中0〜45%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製し、水:アセトニトリル(1:1)を用いて摩砕し、次いで水(80mL)の中に懸濁させた。濃塩酸(1.5mL)を加え、その混合物を90℃で10分間加熱した。その加熱溶液を、固形の重炭酸ナトリウムを用いて塩基性(pH=9)とした。その溶液を放冷して周囲温度とした。沈殿物を濾過により単離し、水を用いて充分に洗浄してから、乾燥させた。その物質を、水酸化ナトリウム(1N、15mL)を用いて摩砕し、濾過により単離し、水を用いて充分に洗浄してから、乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:>250.0℃。
元素分析計算値(C15164O):C、67.15;H、6.01;N、20.88。実測値:C、67.06;H、6.01;N、21.09。
実施例111
1−[(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
パートA
1−[(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールを、実施例103の一般的な方法に従って調製したが、ただし、塩化エトキシアセチルに代えて塩化クロロアセチルを使用し、そして水酸化ナトリウムに代えてトリエチルアミンを使用した。
パートB
実施例62のパートDおよびEの一般的な方法に従って、1−[(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールを転化させて、1−[(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールとした。その粗生成物を、酢酸エチル:メタノール(1:1)を用いて摩砕し、乾燥させ、次いで水(90mL)を用いて懸濁させた。濃塩酸(1.5mL)を加え、その混合物を90℃で3分間加熱した。その反応混合物を放冷して周囲温度とし、次いで固形の重炭酸ナトリウムを用いて塩基性とした。固形物を濾過により単離し、水を用いて充分に洗い流し、乾燥させ、次いでHPFC(クロロホルム中0〜60%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製した。得られた固形物を、アセトニトリルを用いて摩砕し、乾燥させ、次いで水(80mL)の中に懸濁させた。濃塩酸(1.5mL)を加え、その混合物を90℃で10分間加熱した。その加熱溶液を、固形の重炭酸ナトリウムを用いて塩基性(pH=9)とした。その溶液を放冷して周囲温度とした。沈殿物を濾過により単離し、水を用いてよく洗浄してから、乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:>250.0℃。
元素分析計算値(C161842):C、64.41;H、6.08;N、18.78。実測値:C、64.30;H、6.10;N、18.54。
実施例112
1−[(4−アミノ−2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、2,4−ジクロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン(25g、113mmol)を、DMF(375mL)中の4−(アミノメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(17g、130mmol)の溶液に添加した。トリエチルアミン(18mL、130mmol)を徐々に加え、その反応混合物を周囲温度で週末のあいだ撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分を酢酸エチル(700mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)との間に分配させた。有機相を、水(3×100mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、オレンジ色の固形物が得られた。その物質を、酢酸エチルを用いて摩砕すると、6.38gの4−{[(2−クロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが黄色の固形物として得られた。母液から、追加として4.36gの反応生成物が回収された。
パートB
4−{[(2−クロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(8.74g、27.7mmol)、10%白金/カーボン(874mg)、および酢酸エチル(185mL)を合わせて、パール(Parr)反応装置上で4時間、水素圧下(50psi、3.4×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークを酢酸エチル:メタノール(1:1)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、粗製の4−{[(3−アミノ−2−クロロ−5,6−ジメチルピリジン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが得られた。
パートC
窒素雰囲気下で、パートBからの物質、オルト酢酸トリメチル(1.94mL、15.2mmol)、ピリジン塩酸塩(240mg)、およびトルエンの混合物を、環流温度で一夜加熱した。その反応混合物を放冷して周囲温度とした。沈殿物を濾過により単離すると、2.35gの1−[(4−クロロ−2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の固形物として得られた。母液から、追加として1.15gが単離された。一部を酢酸エチルヘキサンから再結晶させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:217.0〜218.0℃。
元素分析計算値(C1520ClN32):C、58.16;H、6.51;N、13.56;Cl、11.44。実測値:C、58.14;H、6.37;N、13.31;Cl、11.30。
パートD
1−[(4−クロロ−2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.00g、3.23mmol)、ベンジルアミン(3.53mL、32.3mmol)、ピリジン塩酸塩(2.52g、16.2mmol)および2,2,2−トリフルオロエタノール(10mL)をプロセスバイアルの中で合わせ、マイクロウェーブにより160℃で2.5時間加熱した。その反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分をクロロホルム(200mL)に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)および塩水(30mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、黄色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、1.14gの1−{[4−(ベンジルアミノ)−2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の固形物として得られた。
パートE
実施例59のパートEの一般的な方法に従って、パートDの物質からベンジル基を除去した。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕し、乾燥させると、白色の固形物が得られた。その物質をクロロホルム(200mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)および塩水(30mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕し、乾燥させると、1−[(4−アミノ−2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の粉末として得られた。融点:>250.0℃。
元素分析計算値(C152242):C、62.05;H、7.64;N、19.30。実測値:C、61.89;H、7.77;N、19.34。
実施例113
1−[(2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
1−[(4−クロロ−2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.0g)、10%パラジウム/カーボン(200mg)、およびエタノール(16mL)の混合物を合わせ、パール(Parr)反応装置上で6日間、水素圧下(50psi、3.4×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをメタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕すると固形物が得られた。その物質をジクロロメタン(100mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(1N、2×30mL)および塩水を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、1−[(2,6,7−トリメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の粉末として得られた。融点:246.0〜248.0℃。
元素分析計算値(C152132):C、65.43;H、7.69;N、15.26。実測値:C、65.53;H、7.79;N、15.42。
実施例114
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、塩化エトキシアセチル(2.26g、16.6mmol)を、ジクロロメタン(140mL)中の4−{[(3−アミノ−2−クロロ−5,6−ジメチルピリジン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(3.96g)の冷却した(0℃)懸濁液に滴下により添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。その反応混合物を冷却して0℃とし、さらなる塩化エトキシアセチル(0.3mL)を加え、その反応混合物をさらに4時間周囲温度で撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮すると、粗製のN−(2−クロロ−4−{[(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]アミノ}−5,6−ジメチルピリジン−3−イル)−2−エトキシアセトアミドが得られた。
パートB
水酸化ナトリウム(1.11g、27.7mmol)を、エタノール(138mL)中のパートAからの物質の懸濁液に添加した。その反応混合物を環流温度で1.5時間加熱してから、減圧下に濃縮した。その残分を、ジクロロメタン(400mL)に溶解し、水(2×80mL)および塩水(40mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、4.46gの黄色の固形物が得られた。その物質を、酢酸エチルを用いて摩砕し、次いで酢酸エチル/ヘキサンから再結晶させると、1−[(4−クロロ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の粉末として得られた。融点:151.0〜152.0℃。
元素分析計算値(C1724ClN33):C、57.70;H、6.84;N、11.88;Cl、10.02。実測値:C、57.57;H、6.87;N、11.68;Cl、10.00。
パートC
実施例112のパートDおよびEの一般的な方法に従って、1−[(4−クロロ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.4g)を転化させて1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールとした。その粗反応生成物をクロロホルム(200mL)およびメタノール(10mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)および塩水(30mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕し、乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:197.0〜198.0℃。
元素分析計算値(C172643):C、61.06;H、7.84;N、16.75。実測値:C、60.91;H、8.18;N、16.87。
実施例115
1−[(2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
1−[(4−クロロ−2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.0g)、10%パラジウム/カーボン(200mg)、およびエタノール(16mL)の混合物を合わせ、パール(Parr)反応装置上で1週間、水素圧下(50psi、3.4×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをメタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(150mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(1N、2×20mL)および塩水(20mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて摩砕し、次いでアセトニトリルから再結晶すると、1−[(2−エトキシメチル−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが白色の粉末として得られた。融点:144.0〜145.0℃。
元素分析計算値(C172533):C、63.93;H、7.89;N、13.16。実測値:C、63.68;H、7.89;N、13.04。
実施例116
4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、ナトリウムメトキシド(メタノール中25重量%、1.03mL、4.51mmol)を、エタノール(6mL)中のテトラヒドロ−4H−チオピラン−4−オン(10.48g、90.20mol)およびニトロメタン(7.33mL、135.3mmol)の溶液に滴下により添加した。その反応混合物を周囲温度で5日間撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、クロロホルム(400mL)と水(60mL)との間で分配させた。その水層を、クロロホルム(5×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、HPFC(ヘキサン中3−35%酢酸エチルを用いてグラジエント溶出)により精製すると、10.23gの4−(ニトロメチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オールが得られた。
パートB
パートBからの物質、20%水酸化パラジウム/カーボン(2.0g)、およびエタノール(165mL)を合わせ、パール(Parr)反応装置上で1週間、水素圧下(50psi、3.4×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをメタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分を高真空下に乾燥させると、8.54gの4−(アミノメチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オールが白色の半固形物として得られた。
パートC
窒素雰囲気下で、トリエチルアミン(3.91mL、28.0mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(7.22g、26.7mmol)の冷却した(0℃)溶液に添加した。ジクロロメタン(30mL)中の4−(アミノメチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール(4.12g、28.0mmol)の溶液を滴下により添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。オレンジ色の残分を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)および酢酸エチル(40mL)と合わせ、10分間超音波処理してから、濾過した。単離された固形物を、水で徹底的に洗浄し、次いで乾燥させると、5.63gの4−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オールが黄色の固形物として得られた。
パートD
パートCからの物質の一部(1.00g)、5%白金/カーボン(200mgg)および酢酸エチル(28mL)を合わせて、パール(Parr)反応装置上で一夜水素圧下(50psi、3.4×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをメタノールを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、4−{[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。
パートE
窒素雰囲気下で、塩化ブチリル(322μL、3.11mmol)を、ジクロロメタン(28mL)中の4−{[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール(0.92g、2.83mmol)の懸濁液に滴下により添加した。2時間後に、トリエチルアミン(0.79mL、5.66mol)を加え、その反応混合物を2時間撹拌した。さらなる塩化ブチリル(0.2mL)およびトリエチルアミン(0.30mL)を加えた。その反応混合物をさらに1時間撹拌してから、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)を用いて希釈し、ジクロロメタン(3×60mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(40mL)および塩水(30mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、N−(2−クロロ−4−{[(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2Hチオピラン−4−イル)メチル]アミノ}キノリン−3−イル)ブタナミドがオフホワイト色の固形物として得られた。
パートF
パートEからの物質に、アンモニア溶液(メタノール中7N、17mL)を加え、加圧容器に入れた。その容器を密封し、150℃で24時間加熱した。固形物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗い流すと、0.60gの黄色の針状物が得られた。その物質をアセトニトリルと合わせて、超音波処理した。白色の固形物を濾過により単離し、アセトニトリルを用いて洗い流し、高真空下120℃で乾燥させると、538mgの4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オールが白色の粉末として得られた。融点:243.0〜244.0℃。
元素分析計算値(C19244OS):C、64.02;H、6.79;N、15.72。実測値:C、64.20;H、6.99;N、15.52。
実施例117
4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール 1,1−ジオキシド
Figure 0005128940
窒素雰囲気下で、3−クロロ過安息香酸(70%、1.20g、4.89mmol)を、クロロホルム(22mL)およびメタノール(22mL)中の4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール(0.79g、2.22mmol)の冷却した(0℃)溶液に添加した。その反応混合物を温めて、周囲温度とした。その反応混合物を、追加の3−クロロ過安息香酸(全量で0.8g)を用いて処理し、LC−MS(液体クロマトグラフィー−質量スペクトル法)による分析において反応の完了が示されるまで、撹拌を続けた。その反応混合物を、炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)を用いて希釈し、次いでクロロホルム(4×50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、1.1gの褐色の固形物が得られた。その物質を、HPFC(クロロホルム中0〜30%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、0.43gの固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕し、高真空下130℃で乾燥させると、266mgの4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール 1,1−ジオキシドが淡褐色の粉末として得られた。融点:>250.0℃。
元素分析計算値(C192443S):C、58.74;H、6.23;N、14.42。実測値:C、58.71;H、6.14;N、14.42。
実施例118
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール
Figure 0005128940
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オールを、実施例116の一般的な方法に従って調製したが、ただしパートEにおいて、塩化ブチリルに代えて、塩化プロピオニルを使用した。その粗生成物を、メタノール/クロロホルムから再結晶させ、濾過により単離し、クロロホルムおよびメタノールを用いて洗い流し、次いで高真空下130℃で乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:>250.0℃。
元素分析計算値(C18224OS・0.2H2O):C、62.47;H、6.52;N、16.19。実測値:C、62.47;H、6.37;N、16.09。
実施例119
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール 1,1ジオキシド
Figure 0005128940
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール(900mg)を、実施例117の方法に従って酸化させた。その粗生成物(1.1gの褐色の固形物)を、アセトニトリルを用いて摩砕し、次いでHPFC(クロロホルム中0〜40%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製すると、1.1gの褐色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕し、高真空下120℃で乾燥させると、330mgの4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オール 1,1 ジオキシドが白色の粉末として得られた。融点:>250.0℃。
元素分析計算値(C182243S):C、57.74;H、5.92;N、14.96。実測値:C、57.51;H、5.97;N、15.13。
実施例120
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、ジクロロメタン(420mL)中の4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(38.9g、169mmol、実施例4のパートAおよびBに従って調製したもの)の溶液を冷却して0℃とした。トリエチルアミン(23.6mL、169mmol)を加え、それに続けて、4−クロロ−3−ニトロナフチリジン(30.8g、147mmol)を添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌してから、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)を用いて希釈した。層分離させ、水層をジクロロメタン(3×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、減圧下に濃縮すると、暗黄色の固形物が得られた。その物質を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を用いて摩砕し、濾過により単離し、水を用いて充分に洗浄し、次いで真空炉中70℃で一夜乾燥させると、58.85gの4−ヒドロキシ−4−{[(3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが黄色の固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質、5%白金/カーボン(5.89g)、および酢酸エチル(500mL)を合わせて、パール(Parr)反応装置上、2.5時間のあいだ水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークを、酢酸エチルを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、4−ヒドロキシ−4−{[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが得られた。
パートC
窒素雰囲気下で、パートBからの物質の一部(27.24g、72.9mmol)を、トルエン(300mL)、オルトプロピオン酸トリエチル(16.1mL、80.2mmol)、およびピリジン塩酸塩(1.3g、10.9mmol)と合わせた。その反応混合物を還流温度で3時間撹拌してから、放冷して周囲温度とし、次いで減圧下に濃縮した。その残分を高真空下で乾燥させ、クロロホルム(500mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×80mL)および塩水(40mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、34gの黄色の固形物が得られた。その物質を、酢酸エチル/ヘキサンを用いて摩砕し、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗い流し、次いで乾燥させると、4−[(2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが得られた。その物質の一部(2g)を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶させ、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗い流し、次いで真空下120℃で乾燥させると、1.1gの純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:155.0〜156.0℃。
元素分析計算値(C222953):C、64.21;H、7.10;N、17.02。実測値:C、63.99;H、6.88;N、16.90。
パートD
窒素雰囲気下で、3−クロロペルオキシ安息香酸(70%、13.8g、56.0mmol)を、クロロホルム(160mL)中の4−[(2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(16.5g、40.0mmol)の溶液に添加した。1.5時間後に、その反応混合物を減圧下に濃縮すると、黄色の泡状物が得られた。窒素雰囲気下で、その物質をメタノール(160mL)に溶解させてから、冷却して0℃とした。水酸化アンモニウム(13.3mL、200mmol)を徐々に加え、さらに、塩化ベンゼンスルホニル(10.7mL、84.0mmol)を滴下により添加した。その反応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、クロロホルム(400mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)との間で分配させた。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)および塩水(30mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、酢酸エチルを用いて摩砕すると、黄色の固形物が得られた。その物質を、炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて摩砕すると、7.2gの黄色の固形物が得られた。その物質の一部(1.2g)を、アセトニトリルを用いて2回摩砕し、濾過により単離し、真空下120℃で乾燥させると、736mgの4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが白色の粉末として得られた。融点:233.0〜235.0℃。
元素分析計算値(C223063):C、61.95;H、7.09;N、19.70。実測値:C、61.78;H、7.15;N、19.51。
実施例121
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6.00g)、塩酸水溶液(6M、14mL)、およびエタノール(56mL)の混合物を、50℃で一夜加熱した。その反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分を、メタノールから3回濃縮し、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離し、アセトニトリルを用いて洗浄し、次いで高真空下で乾燥させると、5.55gの4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩が淡褐色の粉末として得られた。
パートB
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩(0.80g)および1N水酸化ナトリウム(8mL)の混合物を、2分間超音波処理した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、乾燥させた。この手順を繰り返し、その物質を高真空下120℃で乾燥させると、0.61gの4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オールが淡褐色の粉末として得られた。融点:232.0〜233.0℃。
元素分析計算値(C17226O):C、62.56;H、6.79;N、25.75。実測値:C、62.43;H、7.04;N、25.78。
実施例122
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
窒素雰囲気下で、トリエチルアミン(1.39mL、10.0mmol)を、ジクロロメタン(25mL)中の4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩(1.00g、2.50mmol)の懸濁液に添加した。その混合物を冷却して−5℃とした。塩化4−モルホリンカルボニル(292μL、2.50mmol)を加え、その反応混合物を放置して、徐々に周囲温度にまで温めた。その反応混合物を周囲温度で2日間、次いで30℃で2日間撹拌した。さらなる塩化4−モルホリンカルボニル(30μL)を加え、その反応混合物を30℃で5日間撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分を、クロロホルム(150mL)と炭酸ナトリウム飽和水溶液(30mL)との間で分配させた。その有機層を、炭酸ナトリウム飽和水溶液(20mL)および塩水(20mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、オフホワイト色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕し、クロロホルム/ヘキサンから再結晶させ、濾過により単離し、ヘキサンを用いて洗浄し、高真空下130℃で乾燥させると、0.97gの4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−オールが白色の粉末として得られた。融点:>255.0℃。
元素分析計算値(C222973・0.25H2O):C、59.51;H、6.70;N、22.08。実測値:C、59.32;H、6.36;N、22.00。
実施例123
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
窒素雰囲気下で、トリエチルアミン(1.12mL、8.06mmol)を、クロロホルム(26mL)中の4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩(1.04g、2.60mmol)の懸濁液に添加した。メタンスルホン酸無水物(0.50g、2.86mmol)を加え、その反応混合物を周囲温度で撹拌した。1.5時間後に、さらなるメタンスルホン酸無水物(0.25g)を加えると、溶液が得られた。続けて2日間、さらにメタンスルホン酸無水物(0.50g)およびトリエチルアミン(360μL)を加えた。2回目の添加の後、その反応混合物を2時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を用いて摩砕し、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、熱クロロホルムを用いて摩砕し、濾過により単離し、クロロホルムおよびヘキサンを用いて洗浄し、乾燥させ、アセトニトリルを用いて摩砕し、超音波処理し、濾過により単離し、高真空下130℃で乾燥させると、4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールが白色の粉末として得られた。融点:>255.0℃。
元素分析計算値(C182463S):C、53.45;H、5.98;N、20.78。実測値:C、53.55;H、5.71;N、20.75。
実施例124
4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005128940
パートA
4−[(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、実施例120のパートA〜Cの方法に従って調製したが、パートCにおいては、オルトプロピオン酸トリエチルに代えてオルト酢酸トリメチルを使用した。その反応生成物は白色の粉末として得られた。融点:175.0〜176.0℃。
元素分析計算値(C212753):C、63.46;H、6.85;N、17.62。実測値:C、63.30;H、6.77;N、17.53。
パートB
4−[(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(15.9g)を酸化させてから、実施例120のパートDの方法に従ってアミノ化した。その粗生成物を、酢酸エチルを用いて摩砕すると、5.8gの黄色の固形物が得られた。その物質の一部(0.8g)を、アセトニトリルを用いて2回摩砕し、濾過により単離し、高真空下120℃で乾燥させると、736mgの4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが白色の粉末として得られた。融点:233.0〜235.0℃。
元素分析計算値(C212863・0.5H2O):C、59.84;H、6.93;N、19.94。実測値:C、59.96;H、6.78;N、19.59。
実施例125
4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5.00g)、塩酸水溶液(6M、12mL)、およびエタノール(48mL)の混合物を、50℃で一夜加熱した。その反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分を、メタノールから3回濃縮し、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離し、アセトニトリルを用いて洗浄し、次いで高真空下で乾燥させると、4.67gの4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩が淡黄色の粉末として得られた。
パートB
4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩(0.80g)および1N水酸化ナトリウム(8mL)の混合物を、2分間超音波処理した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、高真空下100℃で乾燥させると、0.50gの4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オールが黄色の粉末として得られた。融点:>260.0℃。
元素分析計算値(C16206O):C、61.52;H、6.45;N、26.90。実測値:C、61.23;H、6.39;N、26.92。
実施例126
4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−オールを、実施例122の一般的な方法に従って調製および精製したが、ただし、4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩に代えて、4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩を使用した。その反応生成物は白色の粉末として得られた。融点:245.0〜248.0℃。
元素分析計算値(C212773):C、59.28;H、6.40;N、23.04。実測値:C、58.98;H、6.67;N、22.91。
実施例127
4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールを、実施例123の一般的な方法に従って調製および精製したが、ただし、4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩に代えて、4−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩を使用した。その反応生成物は白色の粉末として得られた。融点:>255.0℃。
元素分析計算値(C172263S):C、52.29;H、5.68;N、21.52。実測値:C、52.14;H、5.39;N、21.38。
実施例128
1−[(1−アミノシクロヘキシル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128940
パートA
1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキシルカルバミン酸tert−ブチル(3.80g、実施例54パートA〜F)を酸化し、実施例10のパートFの一般的な方法に従ってアミノ化することにより、2.46gの1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキシルカルバミン酸tert−ブチルが淡褐色の泡状の固形物として得られた。融点:82.0〜92.0℃。
パートB
窒素雰囲気下で、パートAからの物質、塩酸(エタノール中2.7M、25mL)、およびエタノール(50mL)の混合物を、環流温度で2時間加熱した。その反応混合物を、イソプロパノールを用いて希釈した。固形物を濾過により単離してから、ジクロロメタン(100mL)と5%炭酸ナトリウム(100mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、淡黄色の油状物が得られた。その物質を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(90/10)を用いて溶出)により精製すると、透明な油状物が得られた。その油状物をメタノールに溶解させてから、減圧下に濃縮すると、1.10gの1−[(1−アミノシクロヘキシル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の泡状固形物として得られた。融点:166〜168℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.26(m,1H)、7.80(m,1H)、7.49(ddd,J=8.3、6.9、1.4Hz,1H)、7.30(ddd,J=8.3、6.9、1.4Hz,1H)、5.45(brs,2H)、5.02(brs,2H)、4.66(brs,2H)、3.57(q,J=7.0Hz,2H)、1.70〜1.37(m,10H)、1.29〜0.94(m,2H)、1.23(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:354(M+H)+
元素分析計算値(C20275O・0.25H2O):C、67.11;H、7.74;N、19.56。実測値:C、67.06;H、7.74;N、19.36。
実施例129
1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキシルカルバミン酸エチル
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキシルアミン(2.00g、5.91mmol、実施例54パートA〜G)およびTHF(40mL)の混合物を氷浴の中で冷却した。水酸化ナトリウム(3mLの水中、0.24g、5.97mmol)を滴下により添加し、それに続けてピロ炭酸ジエチル(0.87mL、5.91mmol)を添加した。2日間の後に、追加として水酸化ナトリウムおよびピロ炭酸ジエチル両方の0.5当量を加えた。5日後にその反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分を、水(100mL)とジクロロメタン(100mL)との間で分配させた。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、油状物が得られた。その物質を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール(95/5)を用いて溶出)により精製すると、1.89gの1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキシルカルバミン酸エチルが透明な油状物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例9のパートFの一般的な方法に従ってアミノ化させた。粗生成物(0.25gのこはく色の油状物)を熱酢酸エチル/ヘキサンに溶解させ、その溶液を冷却すると固形物が得られた。その物質をメタノールに溶解し、次いで減圧下に濃縮すると、67mgの1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキシルカルバミン酸エチルが白色泡状の固形物として得られた。融点:95〜100℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.24(m,1H)、7.80(dd,J=8.3、1.0Hz,1H)、7.50(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、7.31(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、5.45(brs,2H)、5.00(s,2H)、4.83(brs,2H)、4.54(brs,1H)、4.07(q,J=7.1Hz,2H)、3.59(q,J=7.0Hz,2H)、1.79〜0.96(m,10H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)、1.21(t,J=7.2Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:426(M+H)+
元素分析計算値(C233153・0.25H2O):C、64.24;H、7.38;N、16.29。実測値:C、63.99;H、7.41;N、16.31。
実施例130
1−{[4−アミノ−2−(2−メトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、1−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロブタノール(6.65g、27.3mmol、実施例8パートA〜D)、トリエチルアミン(3.81mL、27.3mmol)、およびジクロロメタン(200mL)の混合物を氷浴中で冷却した。塩化3−メトキシプロピオニル(3.35g、27.3mmol)を滴下により加えた。その反応混合物を冷却したままで2時間置いてから、放置して周囲温度に温め一夜置いた。さらなる酸塩化物(0.25当量)を加え、その反応混合物を4時間撹拌した。その反応混合物を、水を用いて洗浄した。有機層を減圧下に濃縮すると、粗製のアミド中間体がオレンジ色の泡状固形物として得られた。その物質を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(80/20)を用いて溶出)により精製すると、5.2gの白色の泡状固形物が得られた。その物質を、エタノール(100mL)とトリエチルアミン(10mL)に溶解させた。その溶液を4日間環流させてから、減圧下に濃縮した。その残分を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール(85/15)を用いて溶出)により精製すると、3.51gの1−{[2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノールが白色の泡状固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例9のパートFの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中10〜20%メタノールを用いてグラジエント溶出)により精製すると、淡褐色の油状物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕した。得られた固形物を濾過により単離し、真空炉中80℃で乾燥させると、1.85gの1−{[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノールが淡褐色の結晶物として得られた。融点:169〜171℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.31(m,1H)、7.60(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.38(ddd,J=8.2、7.1、1.2Hz,1H)、7.21(ddd,J=8.3、6.9、1.3Hz,1H)、6.44(brs,2H)、5.53(s,1H)、4.70(brs,2H)、3.81(t,J=6.9Hz,2H)、3.29(t,J=6.9Hz,2H)、3.28(s,3H)、2.08(m,2H)、1.90(m,2H)、1.73(m,2H)。
MS(APCI)m/z:327(M+H)+
元素分析計算値(C182242):C、66.24;H、6.79;N、17.16。実測値:C、66.05;H、6.64;N、17.28。
実施例131
1−{[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール
Figure 0005128940
窒素雰囲気下で、1−{[4−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール(1.43g、4.38mmol)およびジクロロメタン(30mL)の混合物を、氷浴中で冷却した。三臭化ホウ素(ジクロロメタン中1M、11.0mL)を滴下により加えた。その反応混合物を放置して周囲温度として1時間後、それから6時間撹拌した。その反応混合物を、小スケールの実験によるものと合わせた。メタノール(20mL)を加え、その反応混合物を20分間撹拌した。塩酸(6N、20mL)を加えた。その反応混合物を40℃で2時間加熱してから、周囲温度で一夜撹拌させておいた。その反応混合物を、50%水酸化ナトリウムを用いて塩基性(pH=13)とし、次いでジクロロメタン(5×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、減圧下に濃縮した。その残分を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中10〜30%メタノールを用いてグラジエント溶出)により精製すると、1.2gの白色の泡状固形物が得られた。その物質を、酢酸エチルを用いて摩砕すると、白色の固形物が得られたので、それを水(100mL)から再結晶させると、0.83gの1−{[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノールが白色の針状物として得られた。融点:132〜137℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.31(m,1H)、7.59(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.38(ddd,J=8.2、7.1、1.1Hz,1H)、7.20(ddd,J=8.3、6.9、1.2Hz,1H)、6.47(brs,2H)、5.52(s,1H)、4.85(t,J=5.6Hz,1H)、4.71(brs,2H)、3.86(m,2H)、3.19(t,J=6.6Hz,2H)、2.09(m,2H)、1.90(m,2H)、1.72(m,2H)。
MS(APCI)m/z:313(M+H)+
元素分析計算値(C172042・0.50H2O):C、63.53;H、6.59;N、17.43。実測値:C、63.76;H、6.19;N、17.52。
実施例132
1−[4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[4−クロロ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール(2.95g、9.34mmol、実施例8の一般的な方法に従ったが、ただし、パートCにおいて4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリンを、パートEにおいて塩化エトキシアセチルに代えて塩化プロピオニルを使用して調製したもの)、塩化アンモニウム(0.50g、9.34mmol)、およびアンモニア(メタノール中7.0N、90mL)を組み合わせて、加圧反応器の中に入れた。その反応器を密封し、150℃で48時間加熱した。その反応混合物を濾過し、減圧下に濃縮すると、淡褐色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリル/エタノールから再結晶し、真空下80℃で乾燥させると、1.14gの1−[4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールが淡褐色の結晶物として得られた。融点:226〜228℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.30(m,1H)、7.59(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.37(ddd,J=8.3、7.0、1.2Hz,1H)、7.20(ddd,J=8.3、6.9、1.2Hz,1H)、6.40(brs,2H)、5.51(s,1H)、4.65(brs,2H)、3.03(q,J=7.4Hz,2H)、2.08(m,2H)、1.90(m,2H)、1.71(m,2H)、1.35(t,J=7.4Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:297(M+H)+
元素分析計算値(C17204O):C、68.90;H、6.80;N、18.90。実測値:C、68.71;H、7.16;N、18.94。
実施例133
1−[4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール
Figure 0005128940
1−[4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールを実施例132の方法に従って調製したが、塩化プロピオニルに代えて塩化バレリルを使用した。その粗生成物を、5%炭酸ナトリウム(100mL)とジクロロメタン(200mL)との間で分配させた。その有機層を減圧下に濃縮すると淡褐色の固形物が得られたので、それをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(85/15)を用いて溶出)により精製すると、白色の固形物が得られた。その固形物を、イソプロパノールから再結晶させ、次いでメタノールに溶解した。その溶液を減圧下に濃縮すると白色の固形物が得られたので、それを真空下80℃で乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の固形物として得られた。融点:186〜188℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.30(m,1H)、7.59(dd,J=8.4、1.2Hz,1H)、7.37(ddd,J=8.3、7.0、1.2Hz,1H)、7.20(ddd,J=8.3、6.9、1.2Hz,1H)、6.40(brs,2H)、5.50(s,1H)、4.65(brs,2H)、3.00(m,2H)、2.08(m,2H)、1.98〜1.58(m,6H)、1.43(セクステット、J=7.4Hz,2H)、0.94(t,J=7.3Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:325(M+H)+
元素分析計算値(C19244O):C、70.34;H、7.46;N、17.27。実測値:C、70.26;H、7.62;N、17.27。
実施例134
4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、トリフルオロ酢酸(40mL)およびジクロロメタン(200mL)の混合物を氷浴中で冷却した。ジクロロメタン(200mL)中の4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(20g、実施例4パートA〜E)の溶液を徐々に添加した。その反応混合物を放置して周囲温度にまで温め、6時間撹拌してから、減圧下に濃縮すると、暗こはく色の油状物が得られた。その油状物を水(200mL)に溶解させ、50%水酸化ナトリウムを用いてそのpHを13に調節し、その混合物を、ジクロロメタンを用いて抽出した。抽出物を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、15.2gの4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オールが淡褐色の泡状固形物として得られた。
パートB
窒素雰囲気下で、フェニルイソシアネート(1.00mL、9.25mmol)を、4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール(3.00g、8.81mmol)およびジクロロメタン(90mL)の冷却した混合物に滴下により添加した。その反応混合物を放置して周囲温度まで温めた。2時間後に、反応混合物を減圧下に濃縮すると、オレンジ色の油状物が得られた。その物質を、ジエチルエーテルを用いて摩砕すると、4.1gの4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミドが淡オレンジ色の固形物として得られた。
パートC
パートBからの物質を酸化させ、実施例10のパートFの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中10〜30%メタノールを用いてグラジエント溶出)により精製すると、1.5gの白色の泡状固形物が得られた。その物質を、アセトニトリル(12mL)から再結晶させ、真空下80℃で乾燥させると、4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミドが白色の結晶物として得られた。融点:184〜186℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.40(s,1H)、8.34(m,1H)、7.59(dd,J=8.4、1.2Hz,1H)、7.45〜7.36(m,3H)、7.24〜7.16(m,3H)、6.90(ddd,J=8.4、7.2、1.1Hz,1H)、6.56(brs,2H)、5.29〜4.34(m,4H)、5.02(s,1H)、3.90(m,2H)、3.53(q,J=7.0Hz,2H)、2.95(m,2H)、1.75(m,2H)、1.39(brs,2H)、1.14(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:475(M+H)+
元素分析計算値(C263063・0.25H2O):C、65.19;H、6.42;N、17.54。実測値:C、64.80;H、6.38;N、17.45。
実施例135
4−[4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、塩化シクロプロパンカルボニル(0.84mL、9.25mmol)を、4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール(3.00g、8.81mmol)、トリエチルアミン(1.47mL、10.6mmol)およびジクロロメタン(90mL)の冷却した混合物に滴下により添加した。その反応混合物を放置して周囲温度まで温めた。2時間後に、その反応混合物を、水を用いて洗浄した。その有機層を減圧下に濃縮した。その残分を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(90/10)を用いて溶出)により精製すると、3.16gの4−[2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−オールが淡オレンジ色の泡状固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、実施例10のパートFの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中15〜20%メタノールを用いてグラジエント溶出)により精製すると、1.9gの白色の泡状固形物が得られた。その物質生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール(80/20)を用いて溶出)により精製すると、透明な油状物が得られた。その物質を熱水(100mL)に溶解させ、その溶液を放冷して周囲温度とした。沈殿物を濾過により単離し、真空下60℃で乾燥させると、1.39gの4−[4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−オールが白色の結晶物として得られた。融点:128〜131℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.33(m,1H)、7.59(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.40(m,1H)、7.21(ddd,J=8.3、6.9、1.3Hz,1H)、6.56(brs,2H)、5.40〜4.40(m,4H)、5.07(s,1H)、4.10(m,2H)、3.53(q,J=7.0Hz,2H)、2.97(m,2H)、2.00〜1.20(m,5H)、1.13(t,J=7.0Hz,3H)、0.79〜0.56(m,4H)。
MS(APCI)m/z:424(M+H)+
元素分析計算値(C232953・1.00H2O):C、62.57;H、7.08;N、15.86。実測値:C、62.78;H、7.04;N、15.92。
実施例136
4−[4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミド
Figure 0005128940
4−[4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルピペリジン−1−カルボキサミドを、実施例135の一般的な方法に従って調節したが、パートAにおいて塩化シクロプロパンカルボニルに代えて塩化ジメチルカルバモイルを使用した。その粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中15〜20%メタノールを用いてグラジエント溶出)により精製すると、白色の固形物が得られた。その物質をアセトニトリルから再結晶させると、1.3gの淡褐色の固形物が得られた。その固形物をメタノールに溶解し、濃塩酸を加えた。その混合物を30分間撹拌してから、減圧下に濃縮すると塩酸塩が油状物として得られた。その油状物を水(100mL)に溶解してから、炭酸ナトリウム(5g)を加えた。沈殿物を濾過により単離し、真空炉中50℃で乾燥させると、0.92gの純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。融点:115〜125℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.32(m,1H)、7.59(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.40(m,1H)、7.20(ddd,J=8.2、6.9、1.2Hz,1H)、6.57(brs,2H)、5.50〜4.20(m,4H)、4.95(s,1H)、3.52(q,J=7.0Hz,2H)、3.28(m,2H)、2.89(m,2H)、2.68(s,6H)、1.75(m,2H)、1.34(m,2H)、1.13(t,J=6.9Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:427(M+H)+
元素分析計算値(C223063):C、61.95;H、7.09:N、19.70。実測値:C、61.71;H、7.18;N、19.50。
実施例137
4−[4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(プロピルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、塩化1−プロパンスルホニル(1.04mL、9.25mmol)を、4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール(3.00g、8.81mmol)、ジメチルアミノピリジン(3.00g)、ピリジン(10mL)、およびジクロロメタン(60mL)の冷却した混合物に滴下により添加した。その反応混合物を放置して周囲温度まで温めた。2時間後にその反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分を、水(100mL)とジクロロメタン(100mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の油状物が得られた。その油状物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を用いて溶出)により精製すると、3.68gの4−[2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(プロピルスルホニル)ピペリジン−4−オールが淡オレンジ色の泡状固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、実施例10のパートFの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗製物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(90/10)を用いて溶出)により精製すると、白色の固形物が得られた。その物質を、酢酸エチルから再結晶させると、1.8gの白色の結晶性固形物が得られた。その固形物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール(80/20)を用いて溶出)により精製すると、透明な油状物が得られた。その油状物を、熱水を用いて摩砕した。得られた固形物を濾過により単離し、真空炉中80℃で乾燥させると、4−[4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(プロピルスルホニル)ピペリジン−4−オールが白色の結晶物として得られた。融点:211〜213℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.34(m,1H)、7.60(dd,J=8.3、1.1Hz,1H)、7.41(m,1H)、7.23(m,1H)、6.57(brs,2H)、5.50〜4.20(m,4H)、5.05(s,1H)、3.53(q,J=6.9Hz,2H)、3.35(m,2H)、3.05〜2.80(m,4H)、1.95〜1.20(m,6H)、1.14(t,J=7.0Hz,3H)、0.96(t,J=7.3Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:462(M+H)+
元素分析計算値(C223154S):C、57.25;H、6.77;N、15.17。実測値:C、57.10;H、6.97;N、15.24。
実施例138
4−[4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
実施例134のパートAの方法を用いて、4−[(4−クロロ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.55g、実施例4の一般的な方法に従うが、ただしパートCにおいて4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリンを使用し、パートEにおいて塩化エトキシアセチルに代えて塩化バレリルを使用して調製したもの)からBOC保護基を除去すると、2.60gの4−[4−クロロ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オールが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
窒素雰囲気下で、塩化メタンスルホニル(0.53mL、7.18mmol)を、パートAからの物質(2.55g、6.84mmol)、ジメチルアミノピリジン(1.27g)、ピリジン(10mL)、およびジクロロメタン(75mL)の冷却した混合物に滴下により添加した。その反応液を、0℃で2時間保持してから、放置して周囲温度にまで温めた。16時間後に、その反応混合物を、水(100mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、減圧下に濃縮した。その残分を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を用いて溶出)により精製すると、2.60gの4−[4−クロロ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールが白色の泡状固形物として得られた。
パートC
パートBからの物質の一部(2.35g、5.21mmol)、塩化アンモニウム(0.28g、5.21mmol)、およびアンモニア(メタノール中7.0N、50mL)を合わせて、加圧反応器に入れた。その反応器を密封し、150℃で48時間加熱した。その反応混合物を濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、5%炭酸ナトリウムとジクロロメタンとの間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(×2)を用いて抽出した。有機層を合わせ、減圧下に濃縮すると、こはく色の油状物が得られた。その油状物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(90/10)を用いて溶出)により精製すると、透明な油状物が得られた。その物質を、アセトニトリルを用いて摩砕すると固形物が得られた。その固形物を水(100mL)中に懸濁させ、濃塩酸(5mL)を加え、そしてその混合物を2時間撹拌した。炭酸ナトリウム(10g)を加え、その混合物を45℃で1時間加熱した。その混合物を放冷して周囲温度とした。固形物を濾過により単離し、真空炉中80℃で乾燥させると、1.43gの4−[4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールが白色の固形物として得られた。融点:240〜242℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.32(m,1H)、7.58(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.37(m,1H)、7.21(ddd,J=8.3、6.9、1.3Hz,1H)、6.40(brs,2H)、5.00〜4.20(m,2H)、4.94(s,1H)、3.34(m,2H)、3.32(brt、J=7.7Hz,2H)、2.85(m,2H)、2.81(s,3H)、2.00−1.10(m,6H)、1.43(セクステット、J=7.4Hz,2H)、0.95(t,J=7.3Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:432(M+H)+
元素分析計算値(C212953S・0.25H2O):C、57.84;H、6.82;N、16.06。実測値:C、57.71;H、7.00;N、16.00。
実施例139
4−[4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
4−[4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールを、実施例138の一般的な方法に従って調整したが、ただし塩化バレリルに代えて塩化ブチリルを使用した。その粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中10〜20%メタノールを用いてグラジエント溶出)により精製すると、白色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリル、次いでメタノールから再結晶させた。得られた固形物を水(100mL)に溶解させ、濃塩酸(10mL)を加え、その混合物を1時間撹拌した。炭酸ナトリウム(10g)を加え、その混合物を40℃で1時間加熱した。固形物を濾過により単離し、真空炉中80℃で乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の固形物として得られた。融点:>250℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6、354K):δ 8.29(m,1H)、7.60(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.36(ddd,J=8.2、7.0、1.2Hz,1H)、7.20(ddd,J=8.2、7.0、1.2Hz,1H)、6.06(brs,2H)、4.72(brs,1H)、4.60(brs,2H)、3.36(m,2H)、3.06〜2.84(m,4H)、2.78(s,3H)、1.94〜1.72(m,4H)、1.53(m,2H)、1.02(t,J=7.3Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:418(M+H)+
元素分析計算値(C202753S・0.50H2O):C、56.32;H、6.62;N、16.42。実測値:C、56.41;H、6.39;N、16.49。
実施例140
4−[4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
4−[4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールを、実施例138の一般的な方法に従って調整したが、ただし塩化バレリルに代えて塩化プロピオニルを使用した。その粗生成物を水中に懸濁させ、濾過により単離し、次いで乾燥させると、白色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルから2回再結晶させると、0.95gの純粋な反応生成物が白色の針状物として得られた。融点:260〜262℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6、354K):δ 8.29(dd,J=8.3、1.0Hz,1H)、7.60(dd,J=8.3、1.1Hz,1H)、7.36(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、7.20(ddd,J=8.3、6.9、1.4Hz,1H)、6.04(brs,2H)、4.73(brs,1H)、4.60(s,2H)、3.37(m,2H)、3.03(q,J=7.5Hz,2H)、2.92(m,2H)、2.78(s,3H)、1.80(ほぼtd、J=12.8、4.7Hz,2H)、1.53(m,2H)、1.37(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:404(M+H)+
元素分析計算値(C192553S):C、56.56;H、6.25:N、17.36。実測値:C、56.38;H、6.45;N、17.53。
実施例141
4−[4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
4−[4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールを、実施例138の一般的な方法に従って調整したが、ただし塩化バレリルに代えて塩化アセチルを使用した。その粗生成物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗浄し、次いで熱DMFに溶解させた。その溶液を放冷して周囲温度とした。固形物を濾過により単離し、DMFを用いて洗浄し、次いで熱水に溶解させた。沈殿物を濾過により単離し、真空下80℃で乾燥させると、純粋な反応生成物が白色の固形物として得られた。融点:294〜296℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.33(m,1H)、7.58(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.37(m,1H)、7.20(m,1H)、6.44(brs,2H)、4.97(s,1H)、4.60(brs,2H)、3.34(m,2H)、2.87(m,2H)、2.82(s,3H)、2.66(s,3H)、1.85(m,2H)、1.54(m,2H)。
MS(APCI)m/z:390(M+H)+
元素分析計算値(C182353S):C、55.51;H、5.95;N、17.98。実測値:C、55.29;H、6.18;N、17.95。
実施例142
4−[4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、4{[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.25g、0.61mmol、実施例4パートA〜Dの一般的な方法に従ったが、パートCにおいて4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリンを使用して調製したもの)、トルエン(5mL)、ピリジン塩酸塩(0.02g)、およびオルトギ酸トリエチル(0.11mL、0.65mmol)を環流温度で2時間加熱した。さらなるオルトギ酸トリエチル(0.5当量)を加え、その反応混合物をさらに1時間加熱した。同様にして、5.25gの4{[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いて、その反応を再度実施した。小スケールと大スケールの反応混合物を合わせて、水(50mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、減圧下に濃縮した。その残分を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル中0〜10%メタノールを用いてグラジエント溶出)により精製すると、4.08gの4−[(4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルが淡褐色の泡状固形物として得られた。
パートB
実施例138の一般的な方法に従って、パートAからの物質を転化させて、4−[4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−オールとした。その粗生成物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗浄し、メタノール/水から再結晶させ、次いで真空炉中80℃で乾燥させると、0.84gの純粋な反応生成物が白色の針状物として得られた。融点:>250℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6、354K):δ 8.33(m,1H)、8.04(s,1H)、7.61(m,1H)、7.40(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、7.22(ddd,J=8.3、6.9、1.3Hz,1H)、6.18(brs,2H)、4.81(brs,1H)、4.61(s,2H)、3.40(m,2H)、2.99(m,2H)、2.80(s,3H)、1.78(m,2H)、1.53(m,2H)。
MS(APCI)m/z:376(M+H)+
元素分析計算値(C172153S):C、54.38;H、5.64;N、18.65。実測値:C、54.18;H、5.68;N、18.64。
実施例143
1−[(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128940
パートA
{4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロピラン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(1.70g、実施例54のパートA〜Fの一般的な方法に従うが、パートAにおいてシクロヘキサノンに代えてテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンを使用して調製したもの)を酸化させ、実施例10のパートFの一般的な方法に従ってアミノ化させると、1.13gの{4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロピラン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチルが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質に塩酸(エタノール中2.8M、20mL)を加え、環流温度で6時間加熱した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分を、10%水酸化ナトリウム(100mL)とジクロロメタン(100mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。塩酸および炭酸ナトリウムを用いて、その水層のpHを11に調節し、ジクロロメタン(3×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過してから、減圧下に濃縮すると、0.95gのこはく色の油状物が得られた。その物質を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(90/10)を用いて溶出)により精製すると、0.45gの白色の固形物が得られた。その物質をメタノールに溶解させてから、真空炉中40℃で乾燥させると、1−[(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが白色の泡状固形物として得られた。融点:53〜63℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.19(dd,J=8.3、1.0Hz,1H)、7.81(dd,J=8.4、0.9Hz,1H)、7.51(ddd,J=8.4、7.0、1.4Hz,1H)、7.30(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、5.50(brs,2H)、4.97(brs,2H)、4.69(brs,2H)、3.82−3.63(m,4H)、3.59(q,J=7.0Hz,2H)、2.10〜1.27(m,6H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(ESI)m/z:356(M+H)+
元素分析計算値(C192552・0.50H2O):C、62.62;H、7.19;N、19.22。実測値:C、62.61;H、7.20;N、19.20。
実施例144
N−{[4−(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロピラン−4−イル}メタンスルホンアミド
Figure 0005128940
パートA
窒素雰囲気下で、{4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロピラン−4−イル}カルバミン酸tert−ブチル(3.0g、実施例54のパートA〜Fの一般的な方法に従うが、ただし、パートAにおいてシクロヘキサノンに代えてテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンを使用して調製したもの)、塩酸(エタノール中2.8M、12.2mL)、およびエタノール(18mL)の混合物を環流温度で4時間加熱した。その反応混合物を放冷して周囲温度とし、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、イソプロパノール(100mL)と合わせた。固形物を濾過により単離すると、2.56gの4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロピラン−4−アミンが淡褐色の固形物として得られた。
パートB
窒素雰囲気下で、塩化メタンスルホニル(0.068mL、0.88mmol)を、パートAからの物質(0.25g、0.73mmol)、ジメチルアミノピリジン(0.25g)、ピリジン(2mL)、およびジクロロメタン(2.5mL)の冷却した混合物に滴下により添加した。その反応液を0℃で1時間保持し、放置して周囲温度にまで温め、次いで16時間撹拌した。パートAからの物質の残りを使用して、その反応をより大きなスケールで繰り返した。その反応混合物を合わせて、減圧下に濃縮した。その残分を、水(100mL)とジクロロメタン(100mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール(80/20)を用いて溶出)により精製すると、1.64gのN−{[4−(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロピラン−4−イル}メタンスルホンアミドが淡黄色の固形物として得られた。
パートC
パートBからの物質を酸化させ、実施例10のパートFの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、水(100mL)とジクロロメタン(100mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。塩酸および炭酸ナトリウムを用いて、その水層のpHを11に調節し、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、透明な油状物が得られた。その油状物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(90/10)を用いて溶出)により精製すると、0.90gの透明な油状物が得られた。その物質をメタノールに溶解させ、次いで真空炉中50℃で乾燥させると、0.86gのN−{[4−(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロピラン−4−イル}メタンスルホンアミドが白色の泡状固形物として得られた。融点:97〜110℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 8.20(dd,J=8.3、0.9Hz,1H)、7.80(dd,J=8.4、1.1Hz,1H)、7.51(ddd,J=8.3、7.0、1.3Hz,1H)、7.29(ddd,J=8.3、6.9、1.3Hz,1H)、6.02(brs,1H)、5.66(brs,2H)、5.25(brs,2H)、4.90(brs,2H)、3.78〜3.58(m,4H)、3.68(q,J=7.0Hz,2H)、3.20(s,3H)、2.70〜1.30(m,4H)、1.23(t,J=7.0Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:434(M+H)+
元素分析計算値(C202754S・0.75H2O):C、53.74;H、6.43;N、15.67。実測値:C、53.87;H、6.34;N、15.70。
実施例145
1−[(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールを、実施例1の一般的な方法に従って調製したが、パートBにおいては塩化エトキシアセチルに代えて塩化バレリルを使用した。その粗生成物をアセトニトリルから再結晶させると、純粋な反応生成物が褐色の固形物として得られた。融点:218〜220℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.30(d,J=8.1Hz,1H)、7.57(d,J=6.9Hz,1H)、7.36(t,J=6.9Hz,1H)、7.19(t,J=8.1Hz,1H)、6.37、(brs,2H)、4.53(s,1H)、4.51(brs,1H)、3.01(t,J=8.1Hz,2H)、1.79(ペンテット,J=7.5Hz,2H)、1.46(ヘクステット、J=7.5Hz,2H)、1.43(m,10H)、1.10(brs,1H)、0.94(t,J=6.9Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:353(M+H)+
元素分析計算値(C21284O):C、71.56;H、8.01;N、15.89。実測値:C、71.29;H、8.01;N、16.02。
実施例146
1−{[4−アミノ−2−(2−メトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール
Figure 0005128940
1−{[4−アミノ−2−(2−メトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールを、実施例1の一般的な方法に従って調製したが、パートBにおいては塩化エトキシアセチルに代えて塩化3−メトキシプロピオニルを使用した。その粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中5%メタノールを用いて溶出)により精製し、アセトニトリル/水から再結晶させ、ついで真空炉中105℃で乾燥させると、水和された生成物が褐色の固形物として得られた。融点:189〜191℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.30(d,J=8.1Hz,1H)、7.57(d,J=8.1Hz,1H)、7.37(t,J=8.1Hz,1H)、7.19(t,J=8.1Hz,1H)、6.39、(brs,2H)、4.56(s,1H)、4.54(brs,1H)、3.81(t,J=6.9Hz,2H)、3.30(m,2H)、3.28(s,3H)、1.47(m,10H)、1.10(brs,1H)。
MS(APCI)m/z:355(M+H)+
元素分析計算値(C202642・0.29H2O):C、66.79;H、7.45;N、15.58。実測値:C、66.74;H、7.54;N、15.81。
実施例147
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールを、実施例1の一般的な方法に従って調製したが、パートBにおいては塩化エトキシアセチルに代えて塩化ブチリルを使用した。その粗生成物を、HPFCにより2回(第1回:クロロホルム中2〜40%CMAを用いてグラジエント溶出、第2回:クロロホルム中8〜25%CMAを用いてグラジエント溶出)精製すると、純粋な反応生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。融点:250〜252℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.30(d,J=7.5Hz,1H)、7.57(d,J=7.5Hz,1H)、7.36(t,J=7.5Hz,1H)、7.19(t,J=7.5Hz,1H)、6.36、(brs,2H)、4.52(s,1H)、4.49(brs,1H)、2.99(t,J=7.5Hz,2H)、1.83(ヘクステット、J=7.5Hz,2H)、1.46(m,10H)、1.10(brs,1H)、1.00(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:339(M+H)+
元素分析計算値(C20264O):C、70.98;H、7.74;N、16.55。実測値:C、70.73;H、7.73;N、16.44。
実施例148
1−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロヘキサノールを、実施例1の一般的な方法に従って調製したが、パートBにおいては塩化エトキシアセチルに代えて塩化プロピオニルを使用した。その粗生成物をアセトニトリル/水から再結晶させると、純粋な反応生成物が褐色の固形物として得られた。融点:217〜218℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.31(d,J=7.5Hz,1H)、7.57(d,J=7.5Hz,1H)、7.36(t,J=7.5Hz,1H)、7.19(t,J=7.5Hz,1H)、6.36、(brs,2H)、4.53(s,1H)、4.49(brs,1H)、3.04(q,J=7.5Hz,2H)、1.46(m,10H)、1.35(t,J=7.5Hz,3H)、1.10(brs,1H)。
MS(APCI)m/z:325(M+H)+
元素分析計算値(C19244O):C、70.34;H、7.46;N、17.27。実測値:C、70.06;H、7.34;N、17.21。
実施例149
4−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
4−[(1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを実施例11の一般的な方法に従って調製したが、パートAにおいてオルト酢酸トリエチルに代えてオルトギ酸トリエチルを使用した。
パートB
4−[(1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを酸化させ、次いで実施例2のパートEの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中9%メタノールを用いて溶出)、次いでHPFC(クロロホルム中8〜35%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製した。得られた物質を、メタノールを用いて摩砕し、次いで真空炉中105℃で乾燥させると、4−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールが褐色の固形物として得られた。融点:260〜262℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.37(d,J=8.1Hz,1H)、8.08(s,1H)、7.59(d,J=8.1Hz,1H)、7.41(t,J=8.1Hz,1H)、7.21(t,J=8.1Hz,1H)、6.51、(brs,2H)、4.91(s,1H)、4.57(brs,2H)、3.58(m,4H)、1.76(dt,J=6.9Hz,2H)、1.31(d,J=6.9Hz,2H)。
MS(APCI)m/z:299(M+H)+
元素分析計算値(C161842):C、64.41;H、6.08;N、18.78。実測値:C、64.04;H、5.87;N、18.83。
実施例150
1−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノールを、実施例3の一般的な方法に従って調製したが、パートEにおいては塩化エトキシアセチルに代えて塩化アセチルを使用した。その粗生成物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗い流してから乾燥させた。その物質を、熱アセトニトリル/水を用いて摩砕し、冷却することなく濾過により単離し、水を用いて洗い流し、次いで乾燥させた。得られた物質を、1N塩酸水溶液(20mL/g)を用いて2時間かけて摩砕した。固形物を濾過により単離した。その固形物を、最小量の水を用いて摩砕し、次いで50%水酸化ナトリウム水溶液を使用して、そのpHを14に調節した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗い流し、次いで真空炉中108℃で乾燥させると、純粋な反応生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。融点:306.5〜307.5℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.26(d,J=8.1Hz,1H)、7.57(d,J=8.1Hz,1H)、7.37(d,J=7.5Hz,1H)、7.19(t,J=7.5Hz,1H)、6.42(brs,2H)、4.73(s,1H)、4.67(s,2H)、2.65(s,3H)、1.66(m,4H)、1.55(m,4H)。
MS(APCI)m/z:297(M+H)+
元素分析計算値(C17204O):C、68.89;H、6.80;N、18.90。実測値:C、68.62;H、6.60;N、18.76。
実施例151
1−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノールを、実施例3の一般的な方法に従って調製したが、パートEにおいては塩化エトキシアセチルに代えて塩化プロピオニルを使用した。その粗生成物をアセトニトリル/水から再結晶させ、次いで1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて摩砕し、濾過により単離し、水を用いて洗い流し、真空下100℃で乾燥させると、純粋な反応生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。融点:251.0〜252.5℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.26(d,J=7.5Hz,1H)、7.58(d,J=8.1Hz,1H)、7.37(d,J=8.1Hz,1H)、7.19(t,J=8.1Hz,1H)、6.38(brs,2H)、4.71(s,1H)、4.68(s,2H)、3.03(q,J=7.5Hz,2H)、1.64(m,4H)、1.53(m,4H)、1.35(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:311(M+H)+
元素分析計算値(C18224O):C、69.65;H、7.14;N、18.05。実測値:C、69.45;H、6.88;N、17.94。
実施例152
1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノールを、実施例3の一般的な方法に従って調製したが、パートEにおいては塩化エトキシアセチルに代えて塩化ブチリルを使用した。その粗生成物を濾過により単離し、最小量のクロロホルムを用いて摩砕、濾過により単離し、乾燥させた。得られた物質を、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて摩砕し、濾過により単離し、真空下100℃で乾燥させると、純粋な反応生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。融点:209.5〜210.5℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.26(d,J=8.1Hz,1H)、7.58(d,J=7.5Hz,1H)、7.37(d,J=8.1Hz,1H)、7.19(t,J=8.1Hz,1H)、6.38(brs,2H)、4.71(s,1H)、4.69(s,2H)、2.98(t,J=7.5Hz,2H)、1.84(ヘクステット,J=7.5Hz,2H)、1.63(m,4H)、1.53(m,4H)、1.00(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:325(M+H)+
元素分析計算値(C19244O):C、70.34;H、7.46;N、17.27。実測値:C、70.27;H、7.43;N、17.30。
実施例153
1−[(4−アミノ−7−ブロモ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
1−[(4−アミノ−7−ブロモ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノールを、実施例3の一般的な方法に従って調製したが、パートCにおいて4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて7−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロキノリンを使用した。その粗生成物をアセトニトリル、次いでトルエンから再結晶させると、純粋な反応生成物が褐色の固形物として得られた。融点:128〜130℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.24(d,J=9.4Hz,1H)、7.71(s,1H)、7.31(d,J=8.7Hz,1H)、6.81(brs,2H)、4.87(brs,2H)、4.78(s,2H)、4.76(s,1H)、3.52(q,J=6.9Hz,2H)、1.66(m,4H)、1.51(m,4H)、1.13(t,J=6.9Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:420(M+H)+
元素分析計算値(C1923BrN42):C、54.42;H、5.53;N、13.36。実測値:C、54.18;H、5.29;N、13.10。
実施例154
1−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
パートA
1−{{(3−アミノキノリン−1−イル)アミノ]メチル}シクロペンタノール(2.00g、7.8mmol、実施例3パートA〜D)、オルトギ酸トリエチル(1.36mL、8.2mmol)、ピリジン塩酸塩(0.2g)、およびトルエン(20mL)の混合物を環流温度で3.5時間加熱した。その反応混合物を放冷して周囲温度とした。固形物を濾過により単離し、乾燥させた。その固形物を、最小量の飽和重炭酸ナトリウム水溶液を用いて、1時間かけて摩砕した。その固形物を濾過し、乾燥させると、1.85gの1−[(1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノールが白色の固形物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例62のパートBおよびCの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗い流し、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて摩砕し、濾過により単離し、次いで真空炉中100℃で乾燥させると、1−[(4−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロペンタノールが白色の固形物として得られた。融点:253.5〜255.0℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.31(d,J=8.1Hz,1H)、8.14(s,1H)、7.59(d,J=7.5Hz,1H)、7.40(t,J=7.5Hz,1H)、7.21(t,J=7.5Hz,1H)、6.50、(brs,2H)、4.79(s,1H)、4.67(s,2H)、4.69(m,4H)、4.55(m,4H)。
MS(APCI)m/z:283(M+H)+
元素分析計算値(C16184O):C、68.06;H、6.43;N、19.84。実測値:C、67.89;H、6.29;N、20.07。
実施例155
1−[(4−アミノ−7−ブロモ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノール
Figure 0005128940
パートA
オルトギ酸トリエチル(10mL、60.1mmol)と2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(40.9g、0.23mol)(メルドラム酸)との混合物を、92℃で90分間加熱し、次いで、1時間かけて70℃まで冷却した。3−アミノ−5−ブロモピリジン(40.9g、0.20mol)を、エタノールで洗い流しながら、10分かけて徐々に添加したが、その際に、反応温度は60〜70℃に維持するようにした。次いで、その反応溶液をさらに20分間加熱してから、放冷して室温とした。その反応混合物を濾過し、エタノール(150mL)を用いて洗浄すると、淡褐色の固形物が得られた。その固形物を真空下で2時間かけて乾燥させると、59.14gの5−{[(5−ブロモピリジン−3−イル)イミノ]メチル}−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオンが淡黄色の結晶質固形物として得られた。mp:200〜202℃。
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ 11.26(d、J=14.3Hz、1H)、8.80(d、J=2.3Hz、1H)、8.62(d、J=14.3Hz、1H)、8.56(d、J=1.9Hz、1H)、8.44〜8.40(m、1H)、1.68(s、6H)。
パートB
5−{[(5−ブロモピリジン−3−イル)イミノ]メチル}−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(59g、0.18mol)を、235〜238℃のダウサーム・A(DOWTHERM A)伝熱流体(2000mL)に、5分かけて、徐々に添加した。添加が済んだら、その反応溶液をさらに5分間維持し、次いで、放冷して40℃とした。褐色の沈殿物が生成したので、それを濾過し、ヘキサン(150mL)を用いて洗浄した。その褐色の固形物を、エタノール/水混合物(90:10、1500mL)中に懸濁させ、30分間加熱沸騰させ、濾過により単離し、エタノール(200mL)を用いて洗浄すると、30.8gの7−ブロモ[1,5]ナフチリジン−4−オールが暗褐色の粉末として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ 11.81(brs、1H)、8.69(d、J=1.9Hz、1H)、8.21(d、J=1.9Hz、1H)、7.95(d、J=7.7Hz、1H)、6.22(d、J=7.5Hz、1H)。
パートC
7−ブロモ[1,5]ナフチリジン−4−オール(33g、0.147mol)と発煙硝酸(350mL)との混合物を、還流温度(反応容器内部温度90℃)で3時間加熱した。その反応混合物を冷却して50℃とし、1Lの氷の上に注ぎ、50%NaOH水溶液を用いて、pHを2〜3に中和した。得られた沈殿物を濾過し、水を用いて洗浄し、真空下で3日間乾燥させると、25.1gの7−ブロモ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−オールが、黄色の結晶性固形物として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ 13.06(brs、1H)、9.26(s、1H)、8.88(d、J=2.0Hz、1H)、8.37(d、J=2.0Hz、1H)。
パートD
オキシ塩化リン(24mL、257.7mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF;410mL)中の7−ブロモ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−オール(60.00g、222.2mmol)の0℃の懸濁液に、滴下により徐々に添加したが、温度は10℃未満に維持した。添加が完了したら、その反応液を放置して周囲温度にまで温めたが、それには3時間かかった。次いでその反応混合物を、撹拌しながら氷水(1700mL)に加えた。固形沈殿物が形成されたので、それを真空濾過により単離し、水を用いて洗い流した。その物質を、クロロホルム(3リットル)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300mL)との間で分配させた。有機相を単離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで減圧下に濃縮すると、54.42gの7−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンがオフホワイト色の短い針状物として得られた。
1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 9.32(s,1H)、9.21(d,J=2.5Hz,1H)、8.71(d,J=2.5Hz,1H)。
パートE
1−[(4−アミノ−7−ブロモ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノールを、実施例3の一般的な方法に従って調製したが、パートCにおいて4−クロロ−3−ニトロキノリンに代えて7−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンを使用した。その粗生成物を、熱アセトニトリルを用いて摩砕した。アセトニトリル相を減圧下に濃縮した。その残分をクロロホルムに溶解させ、1%重炭酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下に濃縮した。その残分を、カラムクロマトグラフィー(クロロホルム中1.5%メタノールを用いて溶出)により精製した。得られた物質を、熱アセトニトリルを用いて摩砕した。その混合物を冷却して周囲温度とし、固形物を濾過により単離し、真空炉中110℃で乾燥させると、1−[(4−アミノ−7−ブロモ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]シクロペンタノールが白色の固形物として得られた。融点:166〜167.5℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.53(s,1H)、8.10(s,1H)、7.15(brs,2H)、5.05(brs,2H)、4.95(s,2H)、4.82(s,1H)、3.52(q,J=6.9Hz,2H)、4.64(m,6H)、1.39(s,2H)、1.14(t,J=6.9Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:421(M+H)+
元素分析計算値(C1822BrN52):C、51.44;H、5.28;N、16.66。実測値:C、51.32;H、5.24;N、16.63。
実施例156
4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−メチルピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
パートA
ニトロメタン(6.6mL、122.0mmol)およびナトリウムメトキシド(メタノール中25重量%、0.94mL、4.1mmol)を、エタノール(10mL)中の1−メチル−4−ピペリドン(10mL、81.3mmol)の溶液に添加した。30分後に、さらなるエタノール(15mL)を加えて、撹拌を容易にした。その反応混合物を周囲温度で2日間撹拌してから、濾過した。単離された固形物を、エーテルを用いて洗い流すと、10.39gの1−メチル−4−ニトロメチルピペリジン−4−オールが白色の粉末として得られた。その濾液から、追加として1.18gが単離された。
パートB
水酸化パラジウム(カーボン上20%、2.3g)を、エタノール(120mL)中の1−メチル−4−ニトロメチルピペリジン−4−オール(11.57g)の溶液に添加した。その混合物を、パール(Parr)反応装置上で55時間、水素圧下(50psi、3.4×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークをメタノール(100mL)を用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、10.18gの4−アミノメチル−1−メチルピペリジン−4−オールが粘稠な油状物として得られた。
パートC
トリエチルアミン(10.9mL、78.5mmol)を、ジクロロメタン(180mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(14.7g、60.4mmol)の懸濁液に添加した。その混合物を冷却して5℃とし、ジクロロメタン(70mL)中のパートBからの物質(66.4mmol)の溶液を、15分かけて添加した。その反応混合物を5℃で1時間、次いで周囲温度で一夜撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分に水(500mL)を加え、1時間撹拌してから濾過した。単離された固形物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、13.25gの4−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−1−メチルピペリジン−4−オールが明黄色の固形物として得られた。
パートD
4−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−1−メチルピペリジン−4−オール(14.05g)、5%白金/カーボン(1.1g)、アセトニトリル(280mL)、およびイソプロパノール(84mL)の混合物を、パール(Parr)反応装置上で一夜水素圧下に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾液を減圧下に濃縮すると、粗製の4−{[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}−1−メチルピペリジン−4−オールが得られた。その物質を、240mLのアセトニトリルに溶解させた。
パートE
塩化ブチリル(1.19mL、1.15当量)を、パートDからの溶液の60mLの部分に添加した。1時間後に、さらなる塩化ブチリル(0.1当量)を添加した。その反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分を、ジエチルエーテルを用いて摩砕し、濾過により単離し、乾燥させると、粗製のN−(2−クロロ−4−{[(4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン−4−イル)メチル]アミノ}キノリン−3−イル)ブタナミドが得られた。
パートF
水(10.2mL)中50%水酸化ナトリウム水溶液(2.39g)の溶液を、エタノール(30mL)中のパートEからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を1時間環流させてから、減圧下に濃縮した。残分を、クロロホルムと水との間で分配させた。その有機層を、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、HPFC(クロロホルム中20〜50%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製した。その残分をアセトニトリルから再結晶させ、その混合物を濾過した。その濾液を減圧下に濃縮すると、4−[(4−クロロ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−メチルピペリジン−4−オールが得られた。
パートG
パートFからの物質に、アンモニア溶液(メタノール中7N、16mL)を加え、加圧容器に入れた。その容器を密封してから、150℃で18時間加熱した。その反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分を、HPFC(クロロホルム中30%メタノールの6Lについて、25〜100%溶液を用いてグラジエント溶出)により精製し、アセトニトリルを用いて摩砕し、乾燥させた。得られた物質を水に溶解させた。その溶液のpHを、1N塩酸を用いてpH2に調節し、次いで50%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH14としてから、クロロホルムを加えた。有機相を分離し、減圧下に濃縮した。その残分を、熱クロロホルムを用いて摩砕し、まだ熱いうちに濾過した。単離された固形物をクロロホルム(400mL)と合わせ、重炭酸ナトリウム水溶液(2×60mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下に濃縮した。その残分を真空下110℃で乾燥させると、0.33gの4−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−メチルピペリジン−4−オールがオフホワイト色の固形物として得られた。融点:241〜242℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.28(d,J=8.1Hz,1H)、7.57(d,J=8.1Hz,1H)、7.36(t,J=8.1Hz,1H)、7.19(t,J=8.1Hz,1H)、6.37、(brs,2H)、4.60(s,1H)、4.54(brs,1H)、3.00(t,J=7.5Hz,2H)、2.40(s,2H)、2.08(s,3H)、2.08(m,2H)、1.83(ヘクステット,J=7.5Hz,2H)、1.72(m,4H)、1.31(brs,1H)、1.00(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:354(M+H)+
元素分析計算値(C20275O):C、67.96;H、7.70;N、19.81。実測値:C、67.86;H、7.67;N、19.85。
実施例157
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−メチルピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
4−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−メチルピペリジン−4−オールを、実施例156の一般的な方法に従って調製したが、ただしパートEにおいて、塩化ブチリルに代えて、塩化プロピオニルを使用した。その粗生成物を、クロロホルムを用いて摩砕した。得られた物質を水に溶解させた。その溶液のpHを、1N塩酸を用いてpH2に調節し、次いで50%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH14としてから、クロロホルムを加えた。その混合物を濾過すると、灰色の固形物が得られた。濾液からの有機相を減圧下に濃縮した。その残分を、クロロホルムを用いて磨砕した。得られた固形物を灰色の固形物と合わせ、クロロホルムを用いて摩砕し、乾燥させると、純粋な反応生成物が灰色の固形物として得られた。融点:233〜234℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.29(d,J=8.1Hz,1H)、7.58(d,J=8.1Hz,1H)、7.37(t,J=8.1Hz,1H)、7.19(t,J=8.1Hz,1H)、6.38、(brs,2H)、4.61(s,1H)、4.55(brs,1H)、3.05(q,J=7.5Hz,2H)、2.40(s,2H)、2.08(s,3H)、2.08(m,2H)、1.73(m,4H)、1.32(brs,1H)、1.35(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:340(M+H)+
元素分析計算値(C19255O):C、67.23;H、7.42;N、20.63。実測値:C、66.91;H、7.70;N、20.66。
実施例158
4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−メチルピペリジン−4−オール
Figure 0005128940
4−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−1−メチルピペリジン−4−オールを、実施例156の一般的な方法に従って調製したが、ただしパートEにおいて、塩化ブチリルに代えて、塩化エトキシアセチルを使用した。その粗生成物を、熱アセトニトリルを用いて摩砕し、その混合物を放冷し、固形物を濾過により単離した。その固形物を水に溶解させた。その溶液のpHを、1N塩酸を用いてpH2に調節し、次いで50%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH14としてから、クロロホルムを加えた。その有機相を分離し、減圧下に濃縮すると、黄色の固形物が得られた。その物質をアセトニトリルから再結晶させ、次いで真空下105℃で乾燥させると、純粋な反応生成物が淡褐色の固形物として得られた。融点:197.5〜198.5℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 8.30(d,J=8.1Hz,1H)、7.59(d,J=8.1Hz,1H)、7.40(t,J=6.9Hz,1H)、7.21(t,J=6.9Hz,1H)、6.54、(brs,2H)、4.88(brs,2H)、4.71(s,2H)、4.67(brs,1H)、3.51(q,J=6.9Hz,2H)、2.40(m,2H)、2.08(s,3H)、2.08(m,2H)、1.76(m,2H)、1.30(brs,2H)、1.13(t,J=6.9Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:370(M+H)+
元素分析計算値(C202752):C、65.02;H、7.37;N、18.96。実測値:C、64.75;H、7.45;N、19.15。
実施例159
2−エトキシメチル−1−({4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン
Figure 0005128940
実施例13の一般的な方法に従ったが、ただしパートAにおいて、[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルに代えて、4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを使用して、4−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(4.05g、実施例10パートA〜E)を転化させて、2−エトキシメチル−1−({4−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンとした。その粗製物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を用いて溶出)により精製すると、白色の泡状物が得られた。その物質をアセトニトリルから再結晶させ、濾過により単離し、アセトニトリルを用いて洗浄し、次いで真空下65℃で乾燥させると、50mgの純粋な反応生成物が白色の粉末として得られた。
MS(APCI)m/z:463(M+H)+
元素分析計算値(C223045S):C、57.12;H、6.54:N、12.11。実測値:C、57.08;H、6.75;N、12.04。
実施例160
3−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール
Figure 0005128940
パートA
ジクロロメタン(115mL)中の3−ヒドロキシテトラヒドロフラン(10.02g、1.0当量)の溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(85.8g、3.5当量)を、5分かけて少量ずつ添加した。その反応混合物を周囲温度で3.5時間撹拌してから、シリカゲル(325g)に直接担持させた。そのカラムを、ジエチルエーテルを用いて溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせて、溶媒を常圧蒸留により除去すると、5.22gのテトラヒドロフラン−3−オンが得られた。
パートB
シアン化カリウム(50mg、0.02当量)および18−クラウン−6マクロ環状ポリエーテル(203mg、0.02当量)をメタノール(8mL)に溶解させた。その溶液を5分間撹拌してから、減圧下に濃縮した。得られた白色の固形物をトリメチルシリルシアニド(5.5mL、1.0当量)に溶解させ、その溶液を、パートAからの物質(1.0当量)に1分かけて滴下により添加した。添加のあいだ、その反応液は氷浴を用いて冷却した。その反応混合物を氷浴中で2分間撹拌し、放置して周囲温度にまで温め、15分間撹拌した。
パートC
パートBからの反応混合物(1.0当量)を、テトラヒドロフラン(THF)を用いて希釈し、冷却して0℃とした。固形の水素化アルミニウムリチウム(1.46g、1.0当量)を5分間かけて、少しずつ添加した。1時間後に、水(1.5mL)を滴下により添加し、氷浴をはずし、反応液を数分間撹拌した。水酸化ナトリウム(10%、1.5mL)および水(4.5mL)を加え、その反応混合物を30分間撹拌した。硫酸マグネシウムを添加し、その反応混合物をさらに10分間撹拌した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、THF(2×100mL)を用いて洗い流した。その濾液を真空下に濃縮すると、淡黄色の液状物が得られた。その物質を、アセトニトリル(2×100mL)から濃縮すると、3−(アミノメチル)テトラヒドロフラン−3−オールと(3−トリメチルシリルオキシテトラヒドロフラン−3−イル)メチルアミンとの混合物5.19gが得られた。
パートD
4−クロロ−3−ニトロナフチリジン(7.13g、1.1当量)とトリエチルアミン(5.21mL、1.1当量)とをこの順で、ジクロロメタン(113mL)中のパートCからの物質(1.0当量)の溶液に添加した。発熱を調節するために、その反応混合物を、氷浴を用いて簡単に冷却してから、周囲温度で一夜撹拌した。その反応混合物を、水(200mL)およびジクロロメタン(350mL)を用いて希釈した。その水層を、ジクロロメタン(400mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させてから、減圧下に濃縮すると、10.96gの黄色の固形物が得られた。その物質をメタノール(350mL)に溶解させた。炭酸カリウム(5.0g)を加え、得られた懸濁液を20分間撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、水(130mL)を用いて一夜スラリー化し、次いで濾過した。単離された固形物を、水(2×70mL)を用いて洗い流し、真空下で乾燥させると、8.27gの3−[3−ニトロ[1,5]ナプチリジン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールが黄色の固形物として得られた。
パートE
エタノール(68mL)中の3−[3−ニトロ[1,5]ナプチリジン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール(2.00g)および10%パラジウム/カーボン(200mg)の懸濁液を、パール(Parr)反応装置上で4時間、水素圧下(50psi、3.4×105Pa)に置いた。その反応混合物を窒素を用いて15分間スパージしてから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾液を減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリル(2×75mL)およびジクロロメタン(2×50mL)から再濃縮し、次いで高真空下で乾燥させると、1.79gの3−[3−アミノ[1,5]ナプチリジン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールが黄色の泡状物として得られた。
パートF
トルエン(29mL)、オルト酪酸トリメチル(0.56mL、1.1当量)、およびピリジン塩酸塩(37mg、0.1当量)を、クロロホルム(3mL)中の3−[3−アミノ[1,5]ナプチリジン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール(0.83g、1.0当量)の懸濁液に添加した。その反応混合物を撹拌しながら還流温度で16時間加熱してから、放冷して周囲温度とし、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリル(約6mL)を用いて摩砕し、濾過した。単離された固形物を、アセトニトリル(3×4mL)を用いて洗い流すと、0.80gの淡褐色の固形物が得られた。その一部(112mg)を、HPFC(シリカゲル、クロロホルム中20%CMAを用いて溶出)により精製すると、88mgの3−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールが淡褐色の針状物として得られた。融点:151〜152℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6): δ 9.25(s,1H)、8.96(dd,J=1.6、4.3Hz,1H)、8.51(dd,J=1.6、8.5Hz,1H)、7.73(dd,J=4.3、8.5Hz,1H)、5.37(s,1H)、5.30(m,1H)、5.08(m,1H)、3.80(m,3H)、3.46(d,J=8.9Hz,1H)、3.12(t,J=7.5Hz,2H)、2.12(m,1H)、1.91(m,2H)、1.66(m,1H)、1.03(t,J=7.4Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:313(M+H)+
元素分析計算値(C172042):C、65.37;H、6.45;N、17.94。実測値:C、65.13;H、6.18;N、17.88。
パートG
3−クロロ過安息香酸(77%、0.60g、1.1当量)を、クロロホルム中の3−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール(0.68g、1.0当量)の溶液に添加した。その反応混合物を周囲温度で3.5時間撹拌した。水酸化アンモニウム(22mL)および塩化p−トルエンスルホニル(0.50g、1.2当量)をこの順で加え、その反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。その反応混合物を、水(20mL)およびクロロホルム(30mL)を用いて希釈した。その水層を、クロロホルム(30mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、次いで減圧下に濃縮すると、褐色の泡状物が得られた。その物質を、酢酸エチル(約12mL)を用いて磨砕した。固形物を濾過により単離し、酢酸エチル(4×5mL)を用いて洗い流し、次いで真空下で乾燥すると、383mgの黄色の固形物が得られた。その物質を、温酢酸エチル(約15mL)を用いて磨砕した。固形物を濾過により単離し、酢酸エチル(3×5mL)を用いて洗い流し、次いで真空下で乾燥させると、260mgの3−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]−ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールが淡褐色の粉末として得られた。融点:171〜173℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6): δ 8.47(dd,J=1.5、4.3Hz,1H)、7.91(dd,J=1.5、8.4Hz,1H)、7.43(dd,1H)、6.75(s,2H)、5.46(s,1H)、5.22(m,1H)、4.98(m,1H)、3.80(m,3H)、3.45(d,J=8.9Hz,1H)、3.04(t,J=7.6Hz,2H)、2.09(m,1H)、1.85(セクステット、J=7.5Hz,2H)、1.66(m,1H)、1.01(t,J=7.4Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:328(M+H)+
元素分析計算値(C172152):C、62.37;H、6.47;N、21.39。実測値:C、62.14;H、6.33;N、21.31。
実施例161
3−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール
Figure 0005128940
パートA
3−[(2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールを、実施例160のパートA〜Fの方法に従って調製したが、パートFにおいてオルト酪酸トリメチルに代えてオルトギ酸トリエチルを使用した。その粗生成物を、酢酸エチル(約6mL)を用いて摩砕した。固形物を濾過により単離し、酢酸エチル(4×5mL)を用いて洗い流し、次いで真空下で乾燥すると、839mgの淡褐色の粉末が得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例160のパートGの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、酢酸エチル(約15mL)を用いて摩砕した。固形物を濾過により単離し、酢酸エチルを用いて洗い流し、次いで真空下で乾燥させると、610mgの淡オレンジ色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリル(約60mL)から再結晶させ、濾過により単離し、アセトニトリル(3×10mL)を用いて洗い流し、次いで高真空下で乾燥させると、462mgの3−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールがオフホワイト色の針状物として得られた。融点:234〜236℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6): δ 8.47(dd,J=1.6、4.3Hz,1H)、7.92(dd,J=1.6、8.4Hz,1H)、7.43(dd,J=4.3、8.4Hz,1H)、6.76(s,2H)、5.47(s,1H)、5.21(m,1H)、4.97(m,1H)、3.79(m,3H)、3.45(d,J=8.9Hz,1H)、3.08(q,J=7.5Hz,2H)、2.11(m,1H)、1.66(m,1H)、1.37(t,J=7.5Hz,3H)。
MS(APCI)m/z:314(M+H)+
元素分析計算値(C161952):C、61.33;H、6.11;N、22.35。実測値:C、61.27;H、6.02;N、22.58。
実施例162
3−{[4−アミノ−2−(フルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロフラン−3−オール
Figure 0005128940
パートA
フルオロ塩化アセチル(0.36mL、1.1当量)を、ジクロロメタン(44mL)中の3−[3−アミノ[1,5]ナプチリジン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール(1.14g、1.0当量)の冷却した(0℃)懸濁液に2分間かけて滴下により添加した。30分後に、その反応混合物を放置して、周囲温度にまで温めた。その反応混合物をさらに30分間撹拌してから、減圧下に濃縮すると、2−フルオロ−N−(4−{[(3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)メチル]アミノ}[1,5]ナフチリジン−3−イル)アセトアミド塩酸塩が黄色の泡状物として得られた。
パートB
トリエチルアミン(1.83mL、3.0当量)を、エタノール(30mL)中のパートAからの物質(1.0当量)の懸濁液に添加した。その反応混合物を70℃で2.5時間、次いで環流温度でさらに1時間加熱した。その反応混合物を放冷して周囲温度とし、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、クロロホルム中10%CMAに懸濁させ、綿栓を通して濾過することにより固形物を除去し、次いでクロマトグラフィー(2カラム容積分についてクロロホルム中10%CMAを用いて溶出、8カラム容積分について10〜25%CMAのグラジエント溶出、最後に4カラム容積分をクロロホルム中25%CMAを用いて溶出)により精製すると、0.69gの3−{[2−(フルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロフラン−3−オールが得られた。
パートC
パートBからの物質を酸化させ、次いで実施例160のパートGの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、酢酸エチル(約8mL)を用いて摩砕した。固形物を濾過により単離し、酢酸エチル(4×56mL)を用いて洗い流し、次いで真空下で乾燥すると、345mgのオレンジ色の泡状物が得られた。その物質を、加熱したクロロホルム中20%CMA(10mL)に溶解させ、次いでクロマトグラフィー(8カラム容積分のクロロホルム中20%CMAを用いて溶出)により精製すると、270mgのオフホワイト色の固形物が得られた。その物質を、酢酸エチル(約8mL)を用いて磨砕した。固形物を濾過により単離し、酢酸エチル(2×2mL)を用いて洗い流し、次いで真空下で乾燥させると、196mgの3−{[4−アミノ−2−(フルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]メチル}テトラヒドロフラン−3−オールがオフホワイト色の粉末として得られた。融点:209〜210℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6): δ 8.51(dd,J=1.5、4.3Hz,1H)、7.94(dd,J=1.5、8.4Hz,1H)、7.49(dd,J=4.3、8.4Hz,1H)、7.00(brs,2H)、5.86(m,2H)、5.54(s,1H)、5.36(d,J=14.3Hz,1H)、5.10(d,J=14.3Hz,1H)、3.82(m,3H)、3.43(d,J=9.0Hz,1H)、2.14(ddd,J=8.5、8.5、12.6Hz,1H)、1.62(m,1H)。
MS(APCI)m/z:318(M+H)+
元素分析計算値(C1516FN52・0.38H2O):C、55.58;H、5.21;N、21.60。実測値:C、55.96;H、4.89;N、21.72。
実施例163
3−{[4−アミノ−2−(フルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロフラン−3−オール
Figure 0005128940
パートA
3−[3−ニトロキノリン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール(2.5g、実施例160のパートA〜D、ただしパートDにおいて4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンに代えて4−クロロ−3−ニトロキノリンを使用)、5%白金/カーボン(0.25g)、および酢酸エチル(150mL)の混合物を、パール(Parr)反応装置上で4時間、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾液を減圧下に濃縮し、高真空下で乾燥させると、2.20gの3−[3−アミノキノリン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールが褐色の泡状物として得られた。
パートB
フルオロ塩化アセチル(0.578g、1.2当量)を、ジクロロメタン(50mL)中の3−[3−アミノキノリン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール(1.3g、1.0当量)の冷却した(0℃)懸濁液に3分間かけて滴下により添加した。30分後に、その反応混合物を放置して、周囲温度にまで温めた。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌してから減圧下に濃縮すると、2−フルオロ−N−(4−{[(3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル)メチル]アミノ}キノリン−3−イル)アセトアミド塩酸塩が褐色の固形物として得られた。
パートC
トリエチルアミン(2.1mL、3.0当量)を、パートBからの物質(1.0当量)およびメタノール(50mL)の混合物に添加した。その反応混合物を80℃で2時間加熱し、放冷して周囲温度とし、次いで減圧下に濃縮すると、褐色の固形物が得られた。その物質を、他のバッチからの生成物と合わせて、クロロホルムに溶解させ、HPFC(600mL分は、クロロホルム中0〜50%CMAを用いてグラジエント溶出、次いで1200mL分は、クロロホルム中50%CMAを用いて溶出)により精製すると、800mgの3−{[2−(フルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロフラン−3−オールがオレンジ色の固形物として得られた。
パートD
パートDからの物質を酸化させ、次いで実施例160のパートGの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、クロロホルムを用いて摩砕し、次いで濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分を、HPFC(順に、4カラム容積分ではクロロホルムを使用、6カラム容積分ではクロロホルム中0〜50%CMAのグラジエント、6カラム容積分ではクロロホルム中50%CMAを用いて溶出)により精製すると、黄色の固形物が得られた。その物質を、メタノールを用いて摩砕した。固形物を濾過により単離し、高真空下で乾燥させると、148mgの3−{[4−アミノ−2−(フルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}テトラヒドロフラン−3−オールがオレンジ色の固形物として得られた。融点:169〜171℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):8.30(d,J=7.9Hz,1H)、7.61(dd,J=8.3、1.1Hz,1H)、7.45(dt,J=7.5、0.8Hz,1H)、7.23(t,J=7.6、1.1Hz,1H)、6.67(s,2H)、5.83(d,J=48.0Hz,2H)、5.48(s,1H)、4.89(s,2H)、3.83(m,2H)、3.59(dd,J=103.8、9.1Hz,2H)、1.91(m,2H)。
MS(EI)m/z:316(M+H)+
元素分析計算値(C1617FN42・0.58H2O):C、58.81;H、5.60;N、17.14。実測値:C、58.92;H、5.72;N、17.01。
実施例164
3−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール
Figure 0005128940
パートA
3−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールを、実施例160のパートFの方法を使用して調製したが、ただし3−[3−アミノ[1,5]ナプチリジン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールに代えて、3−[3−アミノキノリン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールを使用した。その粗生成物を、アセトニトリル(約10mL)を用いて摩砕すると、500mgの純粋な反応生成物が得られた。その濾液から、さらに190mgが単離された。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例160のパートGの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、クロロホルムを用いて摩砕し、次いで濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分を、HPFC(順に、3カラム容積分ではクロロホルムを使用、10カラム容積分ではクロロホルム中0〜50%CMAのグラジエント溶出)により精製すると、黄色〜オレンジ色の固形物が得られた。その物質を、メタノールを用いて摩砕した。固形物を濾過により単離した。その物質を、10%水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を用いて摩砕すると、オレンジ色の固形物が得られた。その物質をアセトニトリルとあわせ、環流温度に加熱し、ついで放冷して周囲温度とした。固形物を濾過により単離し、高真空下で乾燥させると、3−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールが淡褐色の固形物として得られた。融点:201〜203℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):8.25(d,J=7.4Hz,1H)、7.59(dd,J=8.3、1.1Hz,1H)、7.38(t,J=7.7Hz,1H)、7.19(td,J=7.6、1.2Hz,1H)、6.41(s,2H)、5.33(s,1H)、4.75(s,2H)、3.80(m,2H)、3.58(dd,J=73.4、9.0Hz,2H)、2.98(t,J=7.4Hz,2H)、1.94(m,2H)、1.83(m,J=7.5Hz,2H)、1.01(t,J=7.4Hz,3H)。
MS(EI)m/z:327(M+H)+
元素分析計算値(C182242):C、66.24;H、6.79;N、17.17。実測値:C、65.86;H、6.82;N、17.25。
実施例165
3−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール
Figure 0005128940
パートA
3−[(2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールを、実施例160のパートFの方法を使用して調製したが、ただし3−[3−アミノ[1,5]ナプチリジン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールに代えて、3−[3−アミノキノリン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールを、そしてオルト酪酸トリメチルに代えてオルトプロピオン酸トリメチルを使用した。その粗生成物を、アセトニトリル(約10mL)を用いて摩砕すると、737mgの純粋な反応生成物が得られた。その濾液から、さらに210mgが単離された。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例160のパートGの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、アセトニトリル(約2mL)を用いて摩砕すると、淡褐色の固形物が得られた。その物質を他のバッチからの物質を合わせ、環流状態のアセトニトリル(50mL)に溶解させた。その溶液を濾過してから冷却して−20℃とした。固形物を濾過により単離し、次いで高真空下で乾燥させると、3−[(4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールが淡褐色の固形物として得られた。融点:245〜247℃。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):8.25(d,J=7.6Hz,1H)、7.59(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、7.38(t,J=7.6、1.0Hz,1H)、7.19(t,J=7.6、1.2Hz,1H)、6.41(s,2H)、5.33(s,1H)、4.75(s,2H)、3.81(m,2H)、3.58(dd,J=75.4、9.0Hz,2H)、3.02(q,J=7.4Hz,2H)、1.89(m,2H)、1.36(t,J=7.4Hz,3H)。
MS(EI)m/z:312(M+H)+
元素分析計算値(C172042):C、65.37;H、6.45;N、17.94。実測値:C、65.30;H、6.29;N、18.00。
実施例166
3−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オール
Figure 0005128940
パートA
3−[(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールを、実施例160のパートFの方法を使用して調製したが、ただし3−[3−アミノ[1,5]ナプチリジン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールに代えて、3−[3−アミノキノリン−4−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールを、そしてオルト酪酸トリメチルに代えてオルト酢酸トリメチルを使用した。その粗生成物をクロロホルムに溶解させ、HPFC(3カラム容積分はクロロホルムを用いて溶出、次いで8カラム容積分をクロロホルム中0〜50%CMAのグラジエント溶出)により精製すると、0.87gの生成物がオフホワイト色の泡状物として得られた。
パートB
パートAからの物質を酸化させ、次いで実施例160のパートGの方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を濾過により単離し、10%水酸化ナトリウムを用いて摩砕した。得られた固形物を濾過により単離し、水を用いて洗い流し、次いでアセトニトリルを用いて環流させた。この精製手順を繰り返し、得られた固形物を濾過により単離し、次いで高真空下で乾燥させると、3−[(4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]テトラヒドロフラン−3−オールが淡褐色の固形物として得られた。融点:278℃(分解)。
1H NMR(300MHz、DMSO−d6):8.24(d,J=8.0Hz,1H)、7.59(d,J=8.7Hz,1H)、7.38(t,J=7.4Hz,1H)、7.19(t,J=7.2Hz,1H)、6.45(s,2H)、5.36(s,1H)、4.74(s,2H)、3.82(m,2H)、3.50(dd,J=77.6、9.0Hz,2H)、2.65(s,3H)、1.92(m,2H)。
MS(EI)m/z:298(M+H)+
元素分析計算値(C161842・0.52H2O):C、62.45;H、6.24;N、18.21。実測値:C、62.39;H、5.95;N、17.81。
実施例167〜190
パートA
ジクロロメタン(550mL)中の1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール塩酸塩(20.0g、121mmol)および4−クロロ−3−ニトロキノリン(24.0g、115mmol)の懸濁液を冷却して0℃とし、トリエチルアミン(40mL、290mmol)を滴下により30分かけて添加した。その反応液を放置して、2時間かけて室温にまで温めた。HPLCによる分析から、4−クロロ−3−ニトロキノリン出発物質には実際には幾分かの3−ニトロキノリン−4−オールが含まれていることが判明したので、追加の純4−クロロ−3−ニトロキノリン(12.0g、57.5mmol)を加えた。その反応液を4時間撹拌し、追加の1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール塩酸塩(2.0g、12mmol)を加え、得られた懸濁液を3日間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、残分を水中で1時間摩砕し、濾過により単離した。得られた固形物を、熱ジクロロメタンを用いて摩砕し、濾過によりその加熱混合物から単離すると、36.5gの1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノールが明黄色の粉末として得られた。
パートB
パール(Parr)容器中の1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノール(15.0g、49.8mmol)の酢酸エチル(225mL)中懸濁液を、窒素を用いてパージし、5%白金/カーボン(1.5g)を加えた。その反応液を水素圧下(35psi、2.4×105Pa)に3.5時間置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、酢酸エチル(100mL)を用いて洗浄し、濾液を減圧下に濃縮すると、1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロヘキサノールが黄色の固形物として得られた。
パートC
ジクロロメタン(200mL)中のパートBからの物質の溶液を冷却して0℃とし、塩化クロロアセチル(4.4mL、55mmol)を10分かけて添加した。その反応液を0℃で1時間撹拌してから、減圧下に濃縮すると、2−クロロ−N−(4−{[(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]アミノ}キノリン−3−イル)アセトアミド塩酸塩が黄色の固形物として得られた。
パートD
トリエチルアミン(21mL、150mmol)を、エタノール(200mL)中のパートCからの物質の溶液に添加し、その反応液を60℃で4時間加熱した。溶媒を減圧下に除去し、その残分を、ジクロロメタン(150mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(125mL)との間で分配させた。その水層を分離し、ジクロロメタン(2×50mL)を用いて抽出し、有機フラクションを合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、14.2gのオレンジ色の固形物が得られた。その固形物を、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離すると、10.74gの1−{[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが淡黄色の固形物として得られた。
パートE
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度70%、8.37g、34mmol)を、クロロホルム(100mL)中の1−{[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール(8.0g、24mmol)の懸濁液に添加し、その反応液を室温で4時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)を加え、その混合物を15分間撹拌した。沈殿物が生成したので、濾過により単離すると、1−{[2−(クロロメチル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが白色の固形物として得られた。
パートF
水酸化アンモニウム(15M、8mL)を、メタノール(100mL)中のパートEからの物質の懸濁液に添加した。その混合物を冷却して0℃とし、塩化ベンゼンスルホニル(6.5mL、51mmol)を滴下により8分かけて添加した。その反応液を0℃で1時間撹拌してから、HPLCにより分析すると、出発物質が存在していることが判った。追加の塩化ベンゼンスルホニル(6.5mL、51mmol)を、2時間かけて2回に分けて加えた。その反応溶液を放置して徐々に室温とし、一夜撹拌した。沈殿物が存在していたので、濾過により単離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)と共に撹拌し、濾過により単離し、水(50mL)を用いて洗浄し、乾燥させると、6.14gの1−{[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが得られた。
パートG
フタルイミドカリウム(2.59g、14.0mmol)を、DMF(50mL)中の1−{[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール(5.07g、13.3mmol)の溶液に添加し、その反応混合物を室温で一夜撹拌した。HPLCの分析から、出発物質の存在が認められたので、追加のフタルイミドカリウム(1g)を加えた。その反応液をさらに5時間撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分をメタノールを用いて摩砕し、得られた白色の固形物を濾過により単離した。その濾液を減圧下に濃縮し、残分を、メタノールを用いて摩砕すると、追加の白色の固形物が得られたので、それを濾過により単離した。二つの固形をあわせると、2−({4−アミノ−1−[(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}メチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンが得られた。
パートH
ヒドラジン(2.1mL、66mmol)を、エタノール(50mL)中のパートGからの物質の懸濁液に加え、その反応液を室温で24時間撹拌した。エタノールを減圧下に除去し、得られた白色の固形物を、塩酸(1M、50mL)と共に超音波処理した。得られた懸濁液を濾過して固形物を除去し、その濾液を、固形の重炭酸ナトリウムを添加することによりpH8に調節した。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、真空炉中50℃で一夜乾燥させると、2.99gの1−{[4−アミノ−2−(アミノメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノールが白色の粉末として得られた。
パートI
下記の表からの反応剤(0.11mmol、1.1当量)を、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)(1mL)中に1−{[4−アミノ−2−(アミノメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロヘキサノール(33mg、0.10mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.035mL、0.20mmol)を含む試験管に加えた。試験管を密栓し、周囲温度で一夜振盪させた。次いで溶媒を真空遠心分離により除去した。
それらの化合物を、実施例16〜53に記載の方法に従って、分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 0005128940
Figure 0005128940
Figure 0005128940
実施例191〜205
パートA
窒素雰囲気下で、ニトロメタン(116mL、2.14mol)およびナトリウムエトキシド(純度96%品、2.6g、36mmol)をこの順で、エタノール(71mL)中のシクロブタノン(50.0g、713mmol)の溶液に添加し、得られた溶液を室温で4日間撹拌した。幾分かのエタノールを減圧下に除去し、水(100mL)を加えた。得られた混合物を、酢酸エチル(3×150mL)を用いて抽出した。抽出物を合わせ、水(2×80mL)、塩水(40mL)の順に用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、高真空下70℃で真空蒸留することにより精製すると、46.1gの1−(ニトロメチル)シクロブタノールがオレンジ色の液状物として得られた。
パートB
1−(ニトロメチル)シクロブタノール(46.0g、351mmol)、20%水酸化パラジウム/カーボン(6.9g)およびエタノール(1L)の混合物を、パール(Parr)反応装置上で2日間、水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に置いた。核磁気共鳴スペクトル分析から、反応が不十分であることが判ったので、追加の20%水酸化パラジウム/カーボン(5g)を加えた。その反応液を、水素圧(30psi(2.1×105Pa))下に4日間置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過剤の層を通して濾過し、そのフィルターケークをメタノールを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、34.8gの1−(アミノメチル)シクロブタノールが白色の固形物として得られた。
パートC
窒素雰囲気下で、ジクロロメタン(350mL)中の4−クロロ−3−ニトロキノリン(30.0g、144mmol)の溶液を冷却して0℃とし、トリエチルアミン(22.1mL、158mmol)を加えた。次いで、ジクロロメタン(130mL)中の1−(アミノメチル)シクロブタノール(16.0g、158mmol)の溶液を1時間かけて添加し、それに続けてジクロロメタン(100mL)を用いて洗い流した。その反応溶液を室温で一夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、その残分を、水(500mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)を用いて2時間摩砕した。固形物が存在していたので、濾過により単離し、大量の水を用いて洗浄し、真空炉中55℃で乾燥させると、38.7gの1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。
パートD
実施例167〜190のパートBに記載の方法に従って、1−{[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノール(14.0g、51.2mmol)を水素化(50psi、3.5×105Pa)すると、1−{[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。
パートE
ジクロロメタン(250mL)中のパートDからの物質の溶液を冷却して0℃とし、塩化クロロアセチル(4.50mL、56.4mmol)を15分かけて添加した。その反応溶液を放置して室温とし、4時間撹拌した。LC/MSの分析から出発物質の存在が認められたので、追加の塩化クロロアセチル(1mL)を加えた。その反応液を室温で一夜撹拌してから、減圧下に濃縮すると、2−クロロ−N−(4−{[(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル]アミノ}キノリン−3−イル)アセトアミド塩酸塩が得られた。
パートF
実施例167〜190のパートDに記載の方法を使用して、パートEからの物質を、トリエチルアミン(21.4mL、154mmol)を用いて処理したが、ただし、以下のような修正を加えた:反応液を50℃で4時間加熱したこと、仕上げ手順においてクロロホルムを使用したこと、ならびに仕上げ手順の後では摩砕による反応生成物の精製を行わなかったこと。1−{[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール(16.5g)が黄色の固形物として得られたが、それには少量のクロロホルムおよびトリエチルアミンが含まれていた。
パートG
窒素雰囲気下で、3−クロロペルオキシ安息香酸(純度70%品、9.15g、37.1mmol)を、クロロホルム(100mL)中の1−{[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール(8.00g、26.5mmol)の懸濁液に添加し、その反応液を室温で一夜撹拌した。追加のクロロホルム(200mL)を加え、その溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×80mL)、塩水(20mL)の順に用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、1−{[2−(クロロメチル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。
パートH
水酸化アンモニウム(15M、8.83mL)を、メタノール(100mL)中のパートGからの物質の溶液に添加した。窒素雰囲気下で、その混合物を冷却して0℃とし、塩化ベンゼンスルホニル(7.10mL、55.7mmol)を8分かけて滴下により添加した。その反応液を0℃で2時間撹拌し、他のバッチからの物質と合わせて、減圧下に濃縮した。その残分をクロロホルム(300mL)中に溶解させ、得られた溶液を、炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×80mL)、塩水(40mL)の順に用いて洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステムを用いた分取HPLC(シリカカートリッジ、クロロホルム:CMAで100:0から70:30までのグラジエントをかけて溶出)により精製すると、4.00gの1−{[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。
パートI
窒素雰囲気下で、フタルイミドカリウム(1.21g、6.52mmol)を、DMF(30mL)中の1−{[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール(1.88g、5.93mmol)の溶液に添加し、その反応混合物を室温で一夜撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、クロロホルム(200mL)と水(25mL)/飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)との間で分配させた。その有機層を、塩水(2×40mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、2.42gの2−({4−アミノ−1−[(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}メチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンが得られた。
パートJ
窒素雰囲気下で、ヒドラジン(0.89mL、28mmol)を、エタノール(57mL)中の2−({4−アミノ−1−[(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}メチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(2.42g、5.66mmol)の懸濁液に添加し、その反応液を室温で2時間撹拌した。エタノールを減圧下に除去し、得られた白色の固形物を、2N塩酸を用いて摩砕した。得られた懸濁液を濾過して固形物を除去し、その濾過ケークを、水を用いて洗浄した。その濾液に固形の重炭酸ナトリウムを添加することにより塩基性とした。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、真空炉中50℃で3日間乾燥させると、0.994gの1−{[4−アミノ−2−(アミノメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。
パートK
下記の表からの反応剤(0.11mmol、1.1当量)を、DMA(1mL)中に1−{[4−アミノ−2−(アミノメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]メチル}シクロブタノール(30mg、0.10mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.036mL、0.20mmol)を含む試験管に加えた。試験管を密栓し、周囲温度で一夜ボルテックスさせた。それぞれの反応液に水を2滴加え、次いで溶媒を真空遠心分離により除去した。
それらの化合物を、実施例16〜53に記載の方法に従って、分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 0005128940
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実施例206〜248
下記の表からの反応剤(0.11mmol、1.1当量)を試験管に入れた。DMA(1mL)およびクロロホルム(1mL)中の、4−[4−アミノ−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩(38mg、0.10mmol、1.0当量、実施例125パートA)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.086mL、5当量))の溶液を添加した。試験管を密栓し、周囲温度で一夜振盪させた。水(2滴)を用いて、その反応を停止させた。次いで溶媒を真空遠心分離により除去した。
それらの化合物を、実施例16〜53に記載の方法に従って、分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 0005128940
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実施例249〜285
下記の表からの反応剤(0.11mmol、1.1当量)を試験管に入れた。DMA(1mL)およびクロロホルム(1mL)中の、4−[4−アミノ−2−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナプチリジン−1−イル)メチル]ピペリジン−4−オール二塩酸塩(40mg、0.10mmol、1.0当量、実施例121パートA)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.086mL、5当量))の溶液を添加した。試験管を密栓し、周囲温度で一夜振盪させた。試験管に水酸化アンモニウム(100μL)を加え、その試験管を4時間ボルテックスした。次いで溶媒を真空遠心分離により除去した。
それらの化合物を、実施例16〜53に記載の方法に従って、分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
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実施例286〜330
パートA
{1−[(2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロプロピル}カルバミン酸tert−ブチル(3.40g、実施例92のパートA〜H)を酸化させ、次いで実施例12のパートIの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物をHPFC(クロロホルム中0〜30%CMAでグラジエント溶出)により精製すると、黄色の固形物が得られた。その物質を、ジクロロメタン/ヘキサンから再結晶させると、2.60gの{1−[(4−アミノ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロプロピル}カルバミン酸tert−ブチルが淡黄色の固形物として得られた。
パートB
塩酸水溶液(6M、6mL)を、エタノール(12mL)中のパートAからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を50℃で4時間加熱してから、減圧下に濃縮した。その残分を、メタノールから3回濃縮し、次いでアセトニトリルを用いて摩砕すると、2.43gの1−[(1−アミノシクロプロピル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩が得られた。
パートC
下記の表からの反応剤(1.1当量)を、N,N−ジメチルアセトアミド(1mL)中に1−[(1−アミノシクロプロピル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(33mg、0.010mmol、1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.083mL、5当量)の溶液を含む試験管に加えた。試験管を密栓し、周囲温度で一夜振盪させた。水(2滴)を用いて、その反応を停止させた。次いで溶媒を真空遠心分離により除去した。
それらの化合物を、実施例16〜53に記載の方法に従って、分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
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実施例331〜338
パートA
下記の表からの反応剤(1.1当量)を、N,N−ジメチルアセトアミド(1mL)中に1−[(1−アミノシクロプロピル)メチル]−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(3.6mg、0.1mmol、1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.083mL、5当量)の溶液を含む試験管に加えた。試験管に蓋をして、周囲温度で4時間振盪させた。次いで溶媒を真空遠心分離により除去した。その残分を、以下の手順に従って、固相担持液液抽出により精製した。残分を、クロロホルム(1mL)に溶解させ、20分間水(1mL)を用いて平衡に達するようにしておいた珪藻土の上に担持させる。10分間後に、クロロホルム(5mL)を加えて、珪藻土から反応生成物を試験管へと溶出させた。次いで溶媒を真空遠心分離により除去した。
パートB
ジクロロメタン(1mL)を試験管に加え、試験管を振盪させてすべての物質を溶液へと移した。溶液を冷却して0℃とした。三臭化ホウ素(ジクロロメタン中1M、400μL)を試験管に加えた。試験管を振盪させてから、氷浴の中に30分間漬けた。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。メタノール(1mL)および塩酸(6N、500μL)を試験管に加え、試験管を振盪させた。溶媒を真空遠心法により除去した。
それらの化合物を、実施例16〜53に記載の方法に従って、分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 0005128940
実施例339〜378
パートA
オルト酪酸トリメチル(5.0mL、1.3当量)およびピリジン塩酸塩(0.14g、0.05当量)を、トルエン(100mL)中の1−[(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)メチル]シクロ酪酸エチル(24.3mmol、1.0当量、実施例92のパートA〜Dの一般的な方法に従ったが、ただし、パートAにおいて1,2−ジブロモエタンに代えて1,3−ジブロモプロパンを使用して調製したもの)の懸濁液に添加した。その混合物を還流温度で2時間加熱してから、放冷して周囲温度とし、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、アセトニトリルを用いて磨砕した。固形物を濾過により単離すると、7.55gの1−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロ酪酸エチルが白色の固形物として得られた。
パートB
実施例92のパートG〜Hの一般的な方法に従って、パートAからの物質を転化させて、{1−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルとした。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、4.36gの{1−[(2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルが白色の固形物として得られた。
パートC
パートBからの物質を酸化させ、次いで実施例12のパートIの一般的な方法に従ってアミノ化させた。その粗生成物を、アセトニトリルを用いて摩砕すると、2.91gの{1−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルが淡褐色の粉末として得られた。
パートD
塩酸水溶液(6M、6mL)を、エタノール(12mL)中のパートCからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を60℃で8時間加熱してから、減圧下に濃縮した。その残分を、メタノールから3回濃縮し、次いでアセトニトリルを用いて摩砕すると、2.99gの1−[(1−アミノシクロブチル)メチル]−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩が得られた。
パートE
下記の表からの反応剤(1.1当量)を、N,N−ジメチルアセトアミド(1mL)中に1−[(1−アミノシクロブチル)メチル]−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(42mg、0.010mmol、1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.087mL、5当量)の溶液を含む試験管に加えた。試験管を密栓し、周囲温度で一夜振盪させた。水(2滴)を用いて、その反応を停止させた。次いで溶媒を真空遠心分離により除去した。
それらの化合物を、実施例16〜53に記載の方法に従って、分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの試験管に添加した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
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実施例379
3−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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パートA
エタノール(100mL)中の、1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−オール(5.00g、20.9mmol、A.G.アンダーソン・ジュニア(A.G.Anderson,Jr)およびR.ロック(R.Lok)、J.Org.Chem.、37、3953(1972)に従って調製したもの)、ギ酸アンモニウム(6.59g、104.5mmol)、および10%パラジウム/カーボン(1.00g)の混合物を70℃で一夜加熱した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤を通して濾過し、メタノールを用いて洗い流し、その濾液を真空中で濃縮すると、粗製のアゼチジン−3−オールが得られた。
パートB
窒素雰囲気下で、パートAからの物質、ジ(tert−ブチル)ジカーボネート(11.4g、52.2mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(255mg、2.09mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(75mL)の混合物室温で3時間撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分を酢酸エチル(100mL)に溶解させ、水(2×50mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その物質を、HPFC(ヘキサン中0〜20%酢酸エチルを用いてグラジエント溶出)により精製すると、3.70gの透明な油状物が得られた。その油状物をメタノール(200mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液(2N、12.6mL)を加え、その溶液を室温で3時間撹拌した。溶媒を一部減圧下に除去し、水(20mL)を加え、その溶液を、クロロホルム(3×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、2.30gの3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルが透明な油状物として得られた。
パートC
窒素雰囲気下で、三酸化硫黄ピリジン錯体(6.34g、39.8mmol)を、ジメチルスルホキシド(11.5mL)およびジクロロメタン(23mL)中の、3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.30g)およびトリエチルアミン(5.55mL、39.8mmol)の冷却した(0℃)溶液に少量ずつ添加した。その溶液を、0℃でさらに1時間撹拌し、70mLの飽和塩化アンモニウム水溶液の中に注ぎ、次いでジエチルエーテル(3×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、水(2×30mL)および塩水(20mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、3−オキソアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルが透明な油状物として得られた。
パートD
実施例4のパートA〜Bの一般的な方法に従って、パートCからの物質を転化させて、3−(アミノメチル)−3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボンtert−ブチルとした。その生成物を単離すると、1.48gの白色の固形物が得られた。
パートE
3−[(4−アミノ−2−プロピル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)メチル]−3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、実施例120のパートA〜Dの方法に従って調製したが、ただし、パートAにおいて、4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルに代えて、3−(アミノメチル)−3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、そしてパートCにおいて、オルトプロピオン酸トリエチルに代えてオルト酪酸トリメチルを使用した。その粗生成物を、HPFC(クロロホルム中0〜25%CMAを用いてグラジエント溶出)により精製した。アセトニトリルを用いて摩砕すると、620mgの純粋な反応生成物がオフホワイト色の粉末として得られた。融点:134.0〜135.0℃。
HRMS(EI)計算値(C212863+H):413.2301。実測値:413.2319。
例示化合物(表1)
上述の実施例に記載したものの幾つかも含めて、ある種の例示化合物は、次の化学式(II−1、III−1、IV−1、およびV−1)を有しているが、ここでR2、Z、R’およびmは、下記の表において定義されるものである。この表においては、それぞれの環構造について、それぞれの列が一つの特定の化合物を表している。
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例示化合物(表2)
上述の実施例に記載したものの幾つかも含めて、ある種の例示化合物は、次の化学式(II−2、III−2、IV−2、およびV−2)を有しているが、ここでR2、Q、R’、R4、およびmは、下記の表において定義されるものである。この表においては、それぞれの環構造について、それぞれの列が一つの特定の化合物を表している。
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例示化合物(表3)
上述の実施例に記載したものの幾つかも含めて、ある種の例示化合物は、次の化学式(II−3、III−3、IV−3、およびV−3)を有しているが、ここでR2、Z、Q、R4、およびmは、下記の表において定義されるものである。この表においては、それぞれの環構造について、それぞれの列が一つの特定の化合物を表している。
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例示化合物(表4)
上述の実施例に記載したものの幾つかも含めて、ある種の例示化合物は、次の化学式(II−4、III−4、IV−4、およびV−4)を有しているが、ここでR2、Z、およびmは、下記の表において定義されるものである。この表においては、それぞれの環構造について、それぞれの列が一つの特定の化合物を表している。
Figure 0005128940
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例示化合物(表5)
上述の実施例に記載したものの幾つかも含めて、ある種の例示化合物は、次の化学式(II−5、III−5、IV−5、およびV−5)を有しているが、ここでR2およびmは、下記の表において定義されるものである。この表においては、それぞれの環構造について、それぞれの列が一つの特定の化合物を表している。
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本発明の化合物は、以下に記述する方法を用いて試験すると、生合成を誘導することが見出された。
ヒト細胞におけるサイトカイン誘導
ヒトのin vitro血液細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。活性は、培地に分泌されたインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)(それぞれ、IFN−αおよびTNF−α)の測定値に基づくものであるが、これについてはテスターマン(Testerman)らの、「Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−267609」(Journal of Leukocyte Biology,58,365〜372(1995年9月)に記載がある。
培養のための血液細胞の調製
健康なヒトドナーからの全血を、EDTAを含む静脈穿刺により、バキュテーナーチューブまたは注射筒に集めた。末梢血単核細胞(PBMC)を全血から分離したが、それには、ヒストパック(HISTOPAQUE)−1077(ミズーリ州セントルイス(St.Louis,MO)のシグマ(Sigma)製)またはフィコール−ペイク・プラス(Ficoll−Paque Plus)(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,N.J.)のアマシャム・バイオサイエンシズ(Amersham Biosciences)製)を使用した密度勾配遠心法を用いた。ダルベッコリン酸緩衝生理食塩液(DPBS)またはハンクス平衡塩溶液(HBSS)を用いて、血液を1:1に希釈する。別な方法として、全血を、アキュスピン(Accuspin)(シグマ(Sigma)製)またはロイコセップ(LeucoSep)(フロリダ州ロングウッド(Longwood,FL)のグライナー・バイオ−ワン・インコーポレーテッド(Greiner Bio−One,Inc.)製)の密度勾配媒体を含む遠心フリットチューブに入れる。PBMC層を集め、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄し、RPMI完全培地に細胞数4×106個/mLの濃度で再懸濁させる。PBMC懸濁液を、試験化合物を含む等容積のRPMI完全培地を含む96ウェルの平底滅菌組織培養プレートに加える。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。対照としては、媒体のみを含む細胞試料、DMSOのみを含む(化合物なし)細胞試料、および参照化合物を含む細胞試料などが挙げられる。
インキュベーション
被検化合物の溶液を、RPMI完全培地を含む第1のウェルに60μMで加え、ウェル中で3倍稀釈系列を作る。次いでPBMC懸濁液を等量ずつウェルに加えて、被検化合物の濃度が所望の範囲(通常30〜0.014μM)になるようにする。PBMC懸濁液の最終濃度は、細胞数2×106個/mLである。プレートを滅菌済みのプラスチックの蓋で覆い、緩やかに混合してから、5%二酸化炭素雰囲気中、37℃で18〜24時間インキュベートする。
分離
インキュベーションに続けて、プレートを遠心分離器にかけるが、その条件は温度4℃、回転数1000rpm(約200×g)で10分である。細胞を含まない培養上澄み液を取り出して、滅菌ポリプロピレン管に移し替える。試料は分析にかけるまでは、−30〜−70℃で保存しておく。それらの試料について、ELISAによってIFN−αを、IGEN/BioVerisアッセイによってTNF−αを分析する。
インターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)の分析
IFN−α濃度は、ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,N.J.)のPBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories)からの、ヒト・マルチタイプ・カロリメトリック・サンドイッチ・ELISA(カタログ番号41105)を用いて測定する。結果は、pg/mLの単位で表す。
TNF−α濃度は、オリゲン・Mシリーズ・イムノアッセイ(ORIGEN M−Series Immunoassay)により測定し、メリーランド州ゲーサーズバーグ(Gaithersburg,MD)のバイオベリス・コーポレーション(BioVeris Corporation)(旧、アイゲン・インターナショナル(IGEN International))からのアイゲン・M−8・アナライザー(IGEN M−8 analyzer)で読み取る。イムノアッセイでは、カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)からの、ヒトTNF−α捕捉および検出抗体ペア(カタログ番号AHC3419およびAHC3712)を使用する。結果は、pg/mLの単位で表す。
アッセイデータおよび解析
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(x軸)の関数としての、TNF−αおよびIFN−αの濃度の値(y軸)からなる。
データの解析は2段からなる。第一段では、平均DMSO(DMSO対照ウェル)または実験バックグラウンドの大きい方(通常、IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mL)をそれぞれの読みから差し引く。バックグラウンドの引き算によって負の結果が出た場合には、その読みは「*」と記録され、検出値が信頼できない旨注記する。以後の計算および統計では、「*」はゼロとして扱う。第二段では、バックグラウンドを差し引いたすべての数値に単一の調整比を掛けて、実験・実験間の変動を抑制する。この調整比は、新しい実験における参照化合物の領域を、過去の61種の実験(未調整読み)に基づいた参照化合物の予想領域で割り算をしたものである。これにより、用量−反応曲線の形を変えることなく、新しいデータのための読み(y軸)のスケーリングが可能となる。使用した参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)であり、その予想領域は、過去の61種の実験からの中央投与量の合計である。
最小有効濃度は、所定の実験および化合物についての、バックグラウンドを差し引いた、参照調節をした結果から計算される。この最小有効濃度(μモル濃度)とは、試験したサイトカインにおける固定されたサイトカイン濃度(通常IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mLである)に対して応答を誘発する、試験した化合物濃度の最小値である。最大応答は、用量−反応において産生されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
ヒト細胞におけるサイトカイン誘導
(ハイスループットスクリーニング)
上述のヒト細胞におけるサイトカイン誘導の試験方法を、ハイスループットスクリーニングのために、以下のように修正した。
培養のための血液細胞の調製
健康なヒトドナーからの全血を、EDTAを含む静脈穿刺により、バキュテーナーチューブまたは注射筒に集めた。末梢血単核細胞(PBMC)を全血から分離したが、それには、ヒストパック(HISTOPAQUE)−1077(ミズーリ州セントルイス(St.Louis,MO)のシグマ(Sigma)製)またはフィコール−ペイク・プラス(Ficoll−Paque Plus)(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,N.J.)のアマシャム・バイオサイエンシズ(Amersham Biosciences)製)を使用した密度勾配遠心法を用いた。全血を、アキュスピン(Accuspin)(シグマ(Sigma)製)またはロイコセップ(LeucoSep)(フロリダ州ロングウッド(Longwood,FL)のグライナー・バイオ−ワン・インコーポレーテッド(Greiner Bio−One,Inc.)製)の密度勾配媒体を含む遠心フリットチューブに入れる。PBMC層を集め、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄し、RPMI完全培地に細胞数4×106個/mLの濃度で再懸濁させる(最終細胞密度の2倍)。PBMC懸濁液を96ウェルの、平底滅菌組織培養プレートに加える。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。対照としては、それぞれのプレートで、媒体のみを含む細胞試料、DMSOのみを含む(化合物なし)細胞試料、および参照化合物を含む細胞試料などが挙げられるが、その参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)である。試験化合物の溶液を、投与プレートの第一のウェルに、7.5mMで加え、3倍稀釈系列で、DMSO中で7個の連続の濃度を作る。次いで、RPMI完全培地を試験化合物の希釈物に加えて、最終化合物濃度を、最終試験濃度範囲よりも2倍高い(60〜0.028μM)ものとする。
インキュベーション
次いで化合物の溶液をPBMC懸濁液を含むウェルに加えて、試験化合物濃度を所望の範囲(通常、30〜0.014μM)、そしてDMSO濃度を0.4%とする。PBMC懸濁液の最終濃度は、細胞数2×106個/mLである。プレートを滅菌済みのプラスチックの蓋で覆い、緩やかに混合してから、5%二酸化炭素雰囲気中、37℃で18〜24時間インキュベートする。
分離
インキュベーションに続けて、プレートを遠心分離器にかけるが、その条件は温度4℃、回転数1000rpm(約200g)で10分である。4プレックス・ヒューマン・パネル・MSD・マルチスポット(4−plex Human Panel MSD MULTI−SPOT)96ウェルプレートに、メリーランド州ゲーサーズバーグ(Gaithersburg,MD)のメソスケール・ディスカバリー・インコーポレーテッド(MesoScale Discovery,Inc.、MSD)からの適切な捕捉抗体(capture antibody)をプレコートしておく。細胞を含まない培養上澄み液を取り出し、MSDプレートに移し替える。典型的にはフレッシュな試料を試験するが、分析にかけるまで、−30〜−70℃に保管しておいてもよい。
インターフェロン−αおよび腫瘍壊死因子−αの分析
MSD・マルチスポット(MSD MULTI−SPOT)プレートでは、それぞれのウェルの中に、所定のスポットにプレコートされたヒトTNF−αおよびヒトIFN−αのための捕捉抗体が含まれている。それぞれのウェルには四つのスポットがあり、それらは、一つのヒトTNF−α捕捉抗体(MSD)スポット、一つのヒトIFN−α捕捉抗体(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,N.J.)のPBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))スポット、そして二つの不活性ウシ血清アルブミンスポットである。ヒトTNF−α捕捉抗体および検出抗体のペアは、メソスケール・ディスカバリー(MesoScale Discovery)からのものである。ヒトIFN−αマルチ−サブタイプ抗体(PBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))は、IFN−αF(IFNA21)を除く、すべてのIFN−αサブタイプを捕捉する。標準は、組換え体ヒトTNF−α(ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis,MN)のR・アンド・D・システムズ(R&D Systems))およびIFN−α(PBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))からなる。試料および個別の標準を、分析の際にそれぞれのMSDプレートに加える。IFN−α濃度を求めるためには、2種のヒトIFN−α検出抗体(PBLカタログ番号21112および21100)を互いに2対1の比率(重量:重量)で使用する。サイトカイン特有の検出抗体は、SULFO−TAG反応剤(MSD)を用いて標識されている。SULFO−TAG標識化された検出抗体をウェルに加えてから、それぞれのウェルの電気化学発光レベルを、MSDのセクター・HTS・リーダー(Sector HTS READER)を用いて読み取る。結果は、公知のサイトカイン標準を用いて計算して、pg/mLの単位で表す。
アッセイデータおよび解析
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(x軸)の関数としての、TNF−αまたはIFN−αの濃度の値(y軸)からなる。
プレートに関わるスケーリングは、同一の実験の中で起きるプレート対プレート変動性を抑制することを目的とした所定の実験の範囲内で実施する。第一段では、中央DMSO(DMSO対照ウェル)または実験バックグラウンドの大きい方(通常、IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mL)をそれぞれの読みから差し引く。バックグラウンドを差し引くことに起因する負の数値は、ゼロとする。所定の実験の内のそれぞれのプレートは、対照として使用する参照化合物を含む。この対照を使用して、そのアッセイにおけるすべてのプレートについての曲線より下の予想中央領域を計算する。プレートに関わるスケーリング因子は、それぞれのプレートについて、特定のプレート上の参照化合物の領域の、全部の実験で期待される中央領域に対する比率として、計算される。したがって、それぞれのプレートからのデータに、全部のプレートについてのプレートに関わるスケーリング因子の掛け算をする。(IFN−α、TNF−αの両方のサイトカインに対して)0.5〜2.0の間のスケーリング因子を有するプレートからのデータのみを報告する。上述の範囲から外れるスケーリング因子を有するプレートからのデータは、それらが、上述の範囲の中のスケーリング因子を有するまで再試験する。上述の方法によって、曲線の形を変えることなく、y軸のスケーリングが可能となる。使用する参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)である。中央期待領域とは、所定の実験の一部である、全部のプレートに関する中央領域である。
第二のスケーリングもまた、(多数回の実験にまたがる)実験間の変動を抑制するために実施される。バックグラウンドを差し引いたすべての数値に単一の調整比を掛けて、実験・実験間の変動を抑制する。この調整比は、新しい実験における参照化合物の領域を、過去のそれまでの実験(未調整読み)の平均値に基づいた参照化合物の予想領域で割り算をしたものである。これにより、用量−反応曲線の形を変えることなく、新しいデータのための読み(y軸)のスケーリングが可能となる。使用した参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)であり、その予想領域は、それまでの実験の平均値からの中央投与量の合計である。
最小有効濃度は、所定の実験および化合物についての、バックグラウンドを差し引いた、参照調節をした結果から計算される。この最小有効濃度(μモル濃度)とは、試験したサイトカインにおける固定されたサイトカイン濃度(通常IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mLである)に対して応答を誘発する、試験した化合物濃度の最小値である。最大応答は、用量−反応において産生されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
本明細書に引用した特許、特許文献および公刊物におけるすべての開示を、あたかもそれぞれを個別に取り入れたがごとくに、それらのすべてを参照することにより取り入れたものとする。本発明の範囲と精神から外れることなく、本発明の様々な変更形態修正および代替形態変更が可能なことは当業者には自明であろう。本明細書に記載した、説明のための実施態様および実施例によって、本発明が不当に限定されるものではなく、そのような実施例および実施態様は例示のために提示されたものであり、本発明の範囲は、本明細書で冒頭以下に述べる特許請求項によってのみ限定されるということは、理解されたい。

Claims (5)

  1. 式(I):
    Figure 0005128940
    [式中、
    mは、1〜5の整数であり;
    R’は、以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    チオール、
    −S(O)0-2−アルキル、
    −S(O)2−NH−R9
    アルコキシ、
    −O−C1-3アルキレン−S(O)2−アルキル、
    −N(R92、および
    −NH−Q−R4
    Zは、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    1-5アルキレン、
    Figure 0005128940
    A’は、以下のものからなる群より選択され:
    −O−、
    −C(O)−、
    −N(R8)−、
    −N(Q−R4)−、
    −N(C1-5アルキレン−NH−Q−R4)−、
    −N(C1-5アルキレン−W−NH−R8)−、および
    −S(O)0-2−;
    2は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X−R4
    −X−Y−R4、および
    −X−R5
    AおよびRBは、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択されるか:
    水素、
    ハロゲン、
    アルキル、
    アルケニル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    または、RAとRBが一緒になって、NおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む縮合アリール環またはヘテロアリール環を形成するか(ここで前記アリールまたはヘテロアリール環は、非置換であっても、または1個または複数のR基によって置換されていてもよい);
    または、RAとRBが一緒になって、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0-2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 0005128940
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 0005128940
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2-7アルキレンであり;
    8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3-8アルキレンであり;
    11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
    12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
    Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0-2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であるが;
    ただし、Zが単結合またはC1-5アルキレンである場合には、R’は−O−C1-3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものであり、さらにただし、Zが単結合またはC1-5アルキレンであり、R2が水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、及び−X−Y−R4からなる群より選択され、ここで、XがC1−2アルキレンであり、 Yが−S(O)0−2−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−O−C(R)−、−O−C(O)−O−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択され、Qは−C(O)−及び−S(O)−からなる群より選択され、及びRはアルキルである]の化合物
    または、医薬として許容されるそれらの塩。
  2. 式(X):
    Figure 0005128940
    [式中、
    mは、1〜5の整数であり;
    R’は、以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    チオール、
    −S(O)0-2−アルキル、
    −S(O)2−NH−R9
    アルコキシ、
    −O−C1-3アルキレン−S(O)2−アルキル、
    −N(R92、および
    −NH−Q−R4
    Zは、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    1-5アルキレン、
    Figure 0005128940
    A’は、以下のものからなる群より選択され:
    −O−、
    −C(O)−、
    −N(R8)−、
    −N(Q−R4)−、
    −N(C1-5アルキレン−NH−Q−R4)−、
    −N(C1-5アルキレン−W−NH−R8)−、および
    −S(O)0-2−;
    2は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X−R4
    −X−Y−R4、および
    −X−R5
    AおよびRBは、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択されるか:
    水素、
    ハロゲン、
    アルキル、
    アルケニル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    または、RAとRBが一緒になって、NおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む縮合アリール環またはヘテロアリール環を形成するか(ここで前記アリールまたはヘテロアリール環は、非置換であっても、または1個または複数のR基によって置換されていてもよい);
    または、RAとRBが一緒になって、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または末端封止されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0-2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 0005128940
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アセチルアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 0005128940
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2-7アルキレンであり;
    8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3-8アルキレンであり;
    11は、水素、アルキル、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択され;
    12は、水素、アルキル、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、および4−ピリジルからなる群より選択され;
    Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0-2−、−CH2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり:
    Gは、以下のものからなる群より選択され:
    −C(O)−R''、
    α−アミノアシル、
    α−アミノアシル−α−アミノアシル、
    −C(O)−O−R''、
    −C(O)−N(R''')R''、
    −C(=NY’)−R''、
    −CH(OH)−C(O)−OY’、
    −CH(OC1-4アルキル)Y0
    −CH21、および
    −CH(CH3)Y1
    R''とR'''は独立して、C1-10アルキル、C3-7シクロアルキル、およびベンジルからなる群より選択されるが、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1-6アルキル、C1-4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1-4アルキレニル、ヘテロアリールC1-4アルキレニル、ハロC1-4アルキレニル、ハロC1-4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2からなる群より選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよいが、ただしR'''は水素であってもよく;
    α−アミノアシルは、ラセミ、D−、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるアミノ酸から誘導されたアシル基であり;
    Y’は、水素、C1-6アルキル、およびベンジルからなる群より選択され;
    0は、C1-6アルキル、カルボキシC1-6アルキレニル、アミノC1-4アルキレニル、モノ−N−C1-6アルキルアミノC1-4アルキレニル、およびジ−N,N−C1-6アルキルアミノC1-4アルキレニルからなる群より選択され;
    1は、モノ−N−C1-6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1-6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1-4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択されるが;
    ただし、Zが単結合またはC1-5アルキレンである場合には、R’は−O−C1-3アルキレン−S(O)2−アルキル以外のものであり、さらにただし、Zが単結合またはC1-5アルキレンであり、かつR2が−X−Y−R4であり、Yが−N(R8)−Q−である場合には、Qは−C(R6)−N(R8)−W−以外のものである]の化合物
    または、医薬として許容されるそれらの塩。
  3. AとRBが一緒になって、縮合ベンゼン環を形成する、請求項1または2に記載の化合物または塩。
  4. Zが−(CH0−1−A’−(CH0−1−であり、A’が−O−である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  5. が水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、及びヒドロキシアルキレニルからなる群より選択される、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物または塩。
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