JP2008511683A - 2−アミノ1h−イミダゾ環構造および方法 - Google Patents
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- YADFUFIZGPSJMK-UHFFFAOYSA-N CC(C)C[n]1c(N)nc2c(N)nc(C)c(C)c12 Chemical compound CC(C)C[n]1c(N)nc2c(N)nc(C)c(C)c12 YADFUFIZGPSJMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Abstract
その2−位にアミノ置換基を有する、1H−イミダゾ環構造(たとえば、イミダゾピリジン、イミダゾキノリン、イミダゾナフチリジン、6,7,8,9−テトラヒドロイミダゾキノリンおよびイミダゾナフチリジン)、それらの化合物を含む医薬品組成物、それらの化合物を製造する方法、中間体、および動物におけるサイトカイン生合成の調節のための、およびウイルス性および腫瘍性疾患を含む疾患の治療におけるそれらの化合物の免疫調節薬としての使用、が開示されている。
Description
本出願は、米国仮特許出願第60/606,607号明細書(出願日2004年9月2日)の優先権を主張するものであり、その仮出願を参照により本明細書に引用する。
ある種の化合物が免疫応答調節剤(IRM)として有用であって、各種の障害の治療において有効に使用できるということは、すでに見出されている。サイトカイン生合成の誘導またはその他の機序により免疫応答を調節する能力を有する化合物に対する関心と必要性は、依然として続いている。
ある種の2−アミノ1H−イミダゾ環構造がサイトカイン生合成を調節することが今や見出された。一態様において、本発明は、式Iの化合物:
および、より詳しくは、以下の式II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの化合物:
[式中、R,R’、R1、R2、R2’、R3、RA、RB、RA1、RB1、RA2、RB2、G、m、n、およびpは以下において定義されるものである];ならびにそれらの薬学的に許容される塩を提供する。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの化合物は、免疫応答調節剤(IRM)として有用であるが、その理由は、動物に投与したときに、それらが、サイトカインの生合成を調節する(たとえば、1種または複数のサイトカインの生合成または産生を誘導または阻害する)、および別な方法で免疫応答を調節する能力を有しているからである。それらの化合物については、実施例のセクションにおいて記載する試験手順に従って、試験をすることができる。それらの化合物については、培養液中30〜0.014μMの濃度範囲の(単一または複数の)化合物を用いて、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)をインキュベートし、培養上澄み液中のインターフェロン(α)または腫瘍壊死因子(α)を分析することによって、サイトカインの生合成の誘導について試験をすることができる。それらの化合物については、それらの(単一または複数の)化合物を単一濃度たとえば5μMで用いた培養液中でマウスのマクロファージ細胞系Raw264.7を培養し、その培養上澄み液中の腫瘍壊死因子(α)を解析することにより、サイトカインの生合成の阻害についての試験をすることができる。たとえば、1種または複数のサイトカインの生合成を誘導するような、サイトカインの生合成を調節する能力があるために、それらの化合物は、免疫応答におけるそのような変化に応答するウイルス性疾患や腫瘍性疾患などのような、各種の病状を治療するのに有用なものとなっている。
また別な態様においては、本発明は、免疫応答調節剤化合物を含む医薬品組成物、ならびに、動物の細胞におけるサイトカイン生合成の誘導方法、動物に対して、式I、II、III、IV、V、VI、VII、および/またはVIII、および/またはそれらの薬学的に許容される塩の1種または複数の化合物を投与することによる、動物におけるウイルス性疾患の治療方法、および/または動物における腫瘍性疾患の治療方法を提供する。
また別な態様において、本発明は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの化合物、ならびにそれらの化合物を合成するのに有用な中間体化合物を合成する方法を提供する。
本明細書で使用するとき、不定冠詞の「a」、「an」、定冠詞の「the」、「少なくとも1種」、および「1種または複数」という用語は、相互に言い換え可能として使用される。
「含む(comprising)」およびその関連語は、それらの用語が本明細書および特許請求項において使用された場合、限定的な意味は有していない。
上述の本発明についてのまとめは、本発明の開示された実施態様のそれぞれ、またはすべての実施についての記述を意図したものでない。以下の記述において、実施態様の例を挙げてより具体的に説明する。本明細書においては、実施例のリストによって指針を与えているが、それらのリストは各種の組合せで使用することができる。それぞれの場合において、引用したリストは代表的な群を与えているだけのことであって、すべてを網羅したリストと解してはならない。
本発明は、以下の式I〜VIIの化合物:
および、以下の式IX、X、XI、およびXIIの中間体:
[式中、R,R’、R1、R2、R2’、R3、RA、RB、RA1、RB1、RA2、RB2、G、m、n、およびpは以下において定義されるものである];ならびに医薬として許容されるその塩を提供する。
一実施態様において、本発明は下記の式I:
[式中、
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R7aは、C2~4アルキレンであり;
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RAおよびRBは、独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
または、RAとRBが一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個または複数のR’’’基によって置換されているか;
または、RAとRBが一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む5員〜7員の飽和環を形成するが、ここでその環は非置換であるか、または1個または複数のR基によって置換されており;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R’は、水素および非妨害置換基からなる群より選択され;
R’’’は、非妨害置換基であり;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;そして
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択される]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RAおよびRBは、独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
または、RAとRBが一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個または複数のR’’’基によって置換されているか;
または、RAとRBが一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む5員〜7員の飽和環を形成するが、ここでその環は非置換であるか、または1個または複数のR基によって置換されており;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R’は、水素および非妨害置換基からなる群より選択され;
R’’’は、非妨害置換基であり;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;そして
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択される]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
一実施態様において、本発明は下記の式II:
[式中、
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R7aは、C2~4アルキレンであり;
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RA1およびRB1は、独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
または、RA1とRB1が一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個のR3基によって置換されるか、または1個のR3基と1個のR基によって置換されるか、または1個もしくは複数のR基によって置換されているか;
または、RA1とRB1が一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む5員〜7員の飽和環を形成するが、ここでその環は非置換であるか、または1個または複数のR基によって置換されており;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Zは、単結合および−O−からなる群より選択され;
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり:
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RA1およびRB1は、独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
または、RA1とRB1が一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個のR3基によって置換されるか、または1個のR3基と1個のR基によって置換されるか、または1個もしくは複数のR基によって置換されているか;
または、RA1とRB1が一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む5員〜7員の飽和環を形成するが、ここでその環は非置換であるか、または1個または複数のR基によって置換されており;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり:
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
一実施態様において、本発明は下記の式III:
[式中、
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R7aは、C2~4アルキレンであり;
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RA2およびRB2は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RA2およびRB2は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
一実施態様において、本発明は下記の式IV:
[式中、
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R7aは、C2~4アルキレンであり;
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Zは、単結合および−O−からなる群より選択され;
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはnは0または1であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはnは0または1であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
一実施態様において、本発明は下記の式V:
[式中、
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R7aは、C2~4アルキレンであり;
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
一実施態様において、本発明は下記の式VI:
[式中、
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R7aは、C2~4アルキレンであり;
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Zは、単結合および−O−からなる群より選択され;
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
pは、0〜3の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはpは0または1であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
pは、0〜3の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはpは0または1であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
一実施態様において、本発明は下記の式VII:
[式中、
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R7aは、C2~4アルキレンであり;
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
pは、0〜3の整数であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
pは、0〜3の整数であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
一つの実施態様において、本発明は、下記の式VIII:
[式中、
Gは、以下のものからなる群より選択され:
−C(O)−R’’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’’、
−C(O)−N(R’’’’)R’’、
−C(=NY’)−R’’、
−CH(OH)−C(O)−OY’、
−CH(OC1~4アルキル)Y0、
−CH2Y2、および
−CH(CH3)Y2;
R’’およびR’’’’は独立して、C1~10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群より選択されるが、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2からなる群より選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよいが、ただしR’’’’は水素であってもよく;
α−アミノアシルは、ラセミ、D−、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるアミノ酸から誘導されたアシル基であり;
Y’は、水素、C1~6アルキル、およびベンジルからなる群より選択され;
Y0は、C1~6アルキル、カルボキシC1~6アルキレニル、アミノC1~4アルキレニル、モノ−N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニル、およびジ−N,N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニルからなる群より選択され;
Y2は、モノ−N−C1~6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1~6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1~4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択され;そして
RA1、RB1、R1、R2、およびR2’は先に式IIにおいて定義されたものである]の化合物(これは、プロドラッグである)、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
Gは、以下のものからなる群より選択され:
−C(O)−R’’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’’、
−C(O)−N(R’’’’)R’’、
−C(=NY’)−R’’、
−CH(OH)−C(O)−OY’、
−CH(OC1~4アルキル)Y0、
−CH2Y2、および
−CH(CH3)Y2;
R’’およびR’’’’は独立して、C1~10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群より選択されるが、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2からなる群より選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよいが、ただしR’’’’は水素であってもよく;
α−アミノアシルは、ラセミ、D−、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるアミノ酸から誘導されたアシル基であり;
Y’は、水素、C1~6アルキル、およびベンジルからなる群より選択され;
Y0は、C1~6アルキル、カルボキシC1~6アルキレニル、アミノC1~4アルキレニル、モノ−N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニル、およびジ−N,N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニルからなる群より選択され;
Y2は、モノ−N−C1~6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1~6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1~4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択され;そして
RA1、RB1、R1、R2、およびR2’は先に式IIにおいて定義されたものである]の化合物(これは、プロドラッグである)、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
また別な態様においては、本発明は下記の式IX、X、XI、およびXIIの中間体化合物を提供する。
別な実施態様において、本発明は下記の式XI:
[式中、
−N(Bn)2は、ジ(ベンジル)アミノ、ジ(p−メトキシベンジル)アミノ、ジ(p−メチルベンジル)アミノ、およびジ(2−フラニルメチル)アミノからなる群より選択されるアミノ基であり;そして
R、n、R1、R2、およびR2’は、先に式IVにおいて定義されたものである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
−N(Bn)2は、ジ(ベンジル)アミノ、ジ(p−メトキシベンジル)アミノ、ジ(p−メチルベンジル)アミノ、およびジ(2−フラニルメチル)アミノからなる群より選択されるアミノ基であり;そして
R、n、R1、R2、およびR2’は、先に式IVにおいて定義されたものである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
別な実施態様において、本発明は下記の式XII:
[式中、
−OPhはフェノキシであり;そして
RA2、RB2、R1、R2、およびR2’は、先に式IIIにおいて定義されたものである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
−OPhはフェノキシであり;そして
RA2、RB2、R1、R2、およびR2’は、先に式IIIにおいて定義されたものである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩を提供する。
本明細書に現れるいずれの化合物においても、その実施態様のいずれかにおける以下の変数(たとえば、R、R’、R1、R2、R2’、R3、RA、RB、RA1、RB1、m、n、p、Aなど)のいずれか一つを、それらの実施態様のいずれかにおける1種または複数の他の変数と組合せたり、本明細書に記述する式のいずれか一つに関連させたりすることが可能であるが、これは、当業者のよく理解するところである。そのようにして得られる変動基の組合せはすべて、本発明の実施態様である。
ある種の実施態様、たとえば式Iの実施態様においては、R’およびR’’’のそれぞれは独立して、非妨害置換基である。本明細書においては、「非妨害」という用語は、非妨害置換基を含む化合物または塩が、1種または複数のサイトカインの生合成を調節するための能力(たとえば、1種または複数のサイトカインの生合成を誘導する能力、または1種または複数のサイトカインの生合成を阻害する能力)が破壊されないということ意味している。R’基の実例としては、本明細書においてR1として記載しているようなものが挙げられる。R’’’基の実例としては、本明細書においてRおよびR3として記載しているようなものが挙げられる。
式I、II、IV、V、VI、VII、VII、X、XI、またはXIIの実施態様を含めて、ある種の実施態様においては、Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択される。ある種の実施態様においては、Rは、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、およびトリフルオロメチルからなる群より選択される。ある種の実施態様においては、Rは、ハロゲンおよびヒドロキシからなる群より選択される。それらの実施態様のある種のもの、たとえば式IVまたはVIの実施態様においては、mは0である。ある種の実施態様、たとえば式IVまたはVIの実施態様においては、mは0であり、そしてRは、ブロモおよびヒドロキシからなる群より選択される。それらの実施態様のある種のものにおいては、Rはヒドロキシである。
ある種の実施態様、たとえば式Iの実施態様においては、R’は、水素および非妨害置換基からなる群より選択される。
式Iの上述の実施態様のいずれのものをも含めて、ある種の実施態様においては、R’は、−R4、−X1−R4、−X1−Y1−R4、−X1−Y1−X1−Y1−R4、および−X1−R5からなる群より選択される。
式Iの上述の実施態様のいずれのものをも含めて、ある種の実施態様においては、R’は、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、および−X1−R5からなる群より選択されるが、ここで、X1はアルキレンであり、Y1は−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−O−、または
であり;R4は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、またはアリールアルケニレニルであるが、ここでアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアリールアルキレニルは、場合によっては、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル、シアノ、アルコキシ、およびジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基によって置換されており;そしてR5は以下のものである
式Iの上述の実施態様のいずれのものをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R’は、アルキル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、−X1−R5、および−X1−Y1−X1’−Y1’−R4からなる群より選択されるが、ここで、X1は、アルキレンであり、X1’は、C1~4アルキレンまたはフェニレンであり、Y1は、−C(O)−、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−C(R6)−O−、
であり、Y1’は、−S−、−NHC(O)−、−C(O)−O−、または−C(O)−であり;R4は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、またはアリールアルケニレニルであるが、ここで、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはアリールアルキレニルは、場合によっては、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル、シアノ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、およびアルキルまたはヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換されており;そしてR5は次式のものである。
それらの実施態様のある種のものにおいては、R4としてのヘテロシクリルは、ピペリジニル、イミダゾリジニル、またはピロリジニルである。それらの実施態様のある種のものにおいては、R4の上の置換基としてのヘテロシクリルは、テトラヒドロフラニルまたはモルホリニルであり、そしてR4はアルキルである。
上述の実施態様のいずれのものをも含めて、R’のある種の実施態様においては、X1はC2~4アルキレンである。
上述の実施態様のいずれのものをも含めて、R’のある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、Y1は以下のものである:−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、
式Iの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R’は水素である。
式Iの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R’は以下のものからなる群より選択される:2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、3−(アセチルアミノ)プロピル、4−(アセチルアミノ)ブチル、4−[(モルホリン−4−イルカルボニル)アミノ]ブチル、3−(イソブチリルアミノ)プロピル、および2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル。
式Iの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R’は以下のものからなる群より選択される:2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、3−(アセチルアミノ)プロピル、4−(アセチルアミノ)ブチル、4−[(モルホリン−4−イルカルボニル)アミノ]ブチル、3−(イソブチリルアミノ)プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、2,2−ジメチル−4−オキソペンチル、(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、(1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル、2−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]エチル、および[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メチル。
ある種の実施態様、たとえば式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの実施態様においては、R1は、−R4、−X1−R4、−X1−Y1−R4、−X1−Y1−X1−Y1−R4、および−X1−R5からなる群より選択される。
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれのものをも含めて、ある種の実施態様においては、R1は、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、および−X1−R5からなる群より選択されるが、ここで、X1はアルキレンであり、Y1は−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−O−、または
であり;R4は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、またはアリールアルケニレニルであるが、ここでアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアリールアルキレニルは、場合によっては、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル、シアノ、アルコキシ、およびジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基によって置換されており;そしてR5は以下のものである
それらの実施態様のある種のものにおいては、R1はベンジルである。
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれのものをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R1は、アルキル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、−X1−R5、および−X1−Y1−X1’−Y1’−R4からなる群より選択されるが、ここで、X1は、アルキレンであり、X1’は、C1~4アルキレンまたはフェニレンであり、Y1は、−C(O)−、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−C(R6)−O−、
であり、Y1’は、−S−、−NHC(O)−、−C(O)−O−、または−C(O)−であり;R4は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、またはアリールアルケニレニルであるが、ここで、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはアリールアルキレニルは、場合によっては、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル、シアノ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、およびアルキルまたはヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換されており;そしてR5は次式のものである。
それらの実施態様のある種のものにおいては、R4としてのヘテロシクリルは、ピペリジニル、イミダゾリジニル、またはピロリジニルである。それらの実施態様のある種のものにおいては、R4の上の置換基としてのヘテロシクリルは、テトラヒドロフラニルまたはモルホリニルであり、そしてR4はアルキルである。
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、R1のある種の実施態様においては、X1はC2~4アルキレンである。
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、R1のある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、Y1は以下のものである:−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、R1のある種の実施態様においては、Y1は以下のものである:−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、または
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R1は水素である。
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R1は以下のものからなる群より選択される:2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、3−(アセチルアミノ)プロピル、4−(アセチルアミノ)ブチル、4−[(モルホリン−4−イルカルボニル)アミノ]ブチル、3−(イソブチリルアミノ)プロピル、および2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル。
式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R1は以下のものからなる群より選択される:2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、3−(アセチルアミノ)プロピル、4−(アセチルアミノ)ブチル、4−[(モルホリン−4−イルカルボニル)アミノ]ブチル、3−(イソブチリルアミノ)プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、2,2−ジメチル−4−オキソペンチル、(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、(1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル、2−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]エチル、および[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メチル。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、R2は、−R4a、−Qa−R4a、−X2−R5a、および−X2−N(R8a)−Qa−R4aからなる群より選択される。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、R2は、−R4aおよび−Qa−R4aからなる群より選択される。それらの実施態様のある種のものにおいては、R2は−Qa−R4aである。それらの実施態様のある種のものにおいては、Qaは−C(O)−O−である。それらの実施態様のある種のものにおいては、R2は−C(O)−O−C1~4アルキルである。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、Qaは、−C(O)−、−S(O)2−、または−N(R8a)−C(O)−N(R8a)−である。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R2はR4aである。それらの実施態様のある種のものにおいては、R4aは、水素、C1~4アルキル、C1~4アルコキシC2~4アルキレニル、およびヒドロキシC2~4アルキレニルからなる群より選択される。それらの実施態様のある種のものにおいては、R4aは、水素、メチル、エチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−ヒドロキシエチル、および3−ヒドロキシプロピルからなる群より選択される。それらの実施態様のある種のものにおいては、R4aは水素である。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択される。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、R2’は水素である。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、R4aは水素であり、そしてR2’も水素である。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIのある種の実施態様においては、R2は−C(O)−O−C1~4アルキルであり、そしてR2’は水素である。
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、またはXIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、R2は、−R4a、−X2−R5a、および−X2−N(R8a)−Qa−R4aからなる群より選択される。それらの実施態様のある種のものにおいては、X2はエチレンである。それらの実施態様のある種のものにおいては、Qaは、−C(O)−、−S(O)2−、または−N(R8a)−C(O)−N(R8a)−である。それらの実施態様のある種のものにおいては、R8aは水素である。それらの実施態様のある種のものにおいては、R4aは、水素、C1~4アルキル、C1~4アルコキシC2~4アルキレニル、またはヒドロキシC2~4アルキレニルからなる群より選択される。
ある種の実施態様、たとえば式II、IV、VI、およびVIIIの実施態様においては、R3は、−Z−R4、−Z−X−R4、−Z−X−Y−R4、および−Z−X−R5からなる群より選択される。それらの実施態様のあるものにおいて、Zは単結合である。それらの実施態様のある種のものにおいては、Xは、アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよい。
式II、IV、VI、およびVIIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、R3が存在する場合、R3は以下のものからなる群より選択される:フェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル、3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル、3−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニル、4−メトキシフェニル、4−(ヒドロキシメチル)フェニル、3−クロロフェニル、および4−クロロフェニル。それらの実施態様のある種のものにおいては、mは1、そしてnは0である。
式II、IV、VI、およびVIIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、R3が存在する場合、R3は以下のものからなる群より選択される:フェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル、3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル、3−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニル。それらの実施態様のある種のものにおいては、mは1、そしてnは0である。
式II、IV、VI、およびVIIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、R3が存在する場合、R3は7位にある。
式Iの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、RAおよびRBは独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択される。
式Iの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、RAおよびRBが一緒になって縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個または複数のR’’’基で置換されている。それらの実施態様のある種のものにおいては、1個のR’’’基が存在する。ある種の実施態様においては、RAおよびRBが一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個のR3基によって置換されるか、または1個のR3基と1個のR基によって置換されるか、または1個もしくは複数のR基によって置換されている。それらの実施態様のあるものにおいては、RAおよびRBが一緒になって、縮合ベンゼン環を形成する。それらの実施態様のあるものにおいては、RAおよびRBが一緒になって、縮合ピリジン環を形成する。それらの実施態様のあるものにおいては、それらの縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環は非置換である。
式Iの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、RAおよびRBが一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む、縮合5員〜7員飽和環を形成するが、ここでその環は非置換であるか、または1個もしくは複数のR基により置換されている。それらの実施態様のあるものにおいては、その縮合5員〜7員飽和環は炭素環式環である。それらの実施態様のあるものにおいては、その縮合5員〜7員飽和環は1個の窒素原子を含む。それらの実施態様のあるものにおいては、その縮合5員〜7員飽和環は非置換である。
式IIまたはVIIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、RA1およびRB1は独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択される。
式IIまたはVIIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、RA1およびRB1が一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個のR3基によって置換されるか、または1個のR3基と1個のR基によって置換されるか、または1個もしくは複数のR基によって置換されている。それらの実施態様のあるものにおいては、RA1およびRB1が一緒になって、縮合ベンゼン環を形成する。それらの実施態様のあるものにおいては、RA1およびRB1が一緒になって、縮合ピリジン環を形成する。それらの実施態様のあるものにおいては、それらの縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環は非置換である。
式IIまたはVIIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、RA1およびRB1が一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む、縮合5員〜7員飽和環を形成するが、ここでその環は非置換であるか、または1個もしくは複数のR基により置換されている。それらの実施態様のあるものにおいては、その縮合5員〜7員飽和環は炭素環式環である。それらの実施態様のあるものにおいては、その縮合5員〜7員飽和環は1個の窒素原子を含む。それらの実施態様のあるものにおいては、その縮合5員〜7員飽和環は非置換である。
ある種の実施態様、たとえば式IIIおよびXIIの実施態様においては、RA2およびRB2は独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択される。ある種の実施態様においては、RA2およびRB2はそれぞれ独立して、水素およびアルキルからなる群より選択される。ある種の実施態様においては、RA2とRB2それぞれが、メチルである。
ある種の実施態様においては、R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換される。
ある種の実施態様においては、R4aは、水素、C1~4アルキル、C1~4アルコキシC2~4アルキレニル、またはヒドロキシC2~4アルキレニルからなる群より選択される。
ある種の実施態様においては、R4aは水素である。
ある種の実施態様においては、R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよい。
ある種の実施態様においては、R4は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、またはアリールアルケニレニルであるが、ここでアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアリールアルキレニルは、場合によっては、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル、シアノ、アルコキシ、およびジアルキルアミノからなる群より選択される1種または複数の置換基によって置換されている。
ある種の実施態様においては、R4は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、またはアリールアルケニレニルであるが、ここで、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはアリールアルキレニルは、場合によっては、以下のものからなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換されている:アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロシクリル、シアノ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、およびアルキルまたはヘテロシクリルの場合には、オキソ。それらの実施態様のある種のものにおいては、R4としてのヘテロシクリルは、ピペリジニル、イミダゾリジニル、またはピロリジニルである。それらの実施態様のある種のものにおいては、R4の上の置換基としてのヘテロシクリルは、テトラヒドロフラニルまたはモルホリニルであり、そしてR4はアルキルである。
ある種の実施態様においては、R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択される。ある種の実施態様においては、R6は=Oである。
ある種の実施態様においては、R7aはC2~4アルキレンである。
ある種の実施態様においては、R7は、C2~7アルキレンである。ある種の実施態様においては、R7はエチレンである。ある種の実施態様においては、R7はプロピレンである。
ある種の実施態様においては、R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択される。ある種の実施態様においては、R8aは水素である。
ある種の実施態様においては、R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択される。ある種の実施態様においては、R8は水素である。
ある種の実施態様において、R9は、水素およびアルキルからなる群より選択される。
ある種の実施態様においては、R10は、C3~8アルキレンである。ある種の実施態様においては、R10はペンチレンである。
ある種の実施態様においては、Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択される。ある種の実施態様においては、Aは−O−である。ある種の実施態様においては、Aは−N(R4)−である。
ある種の実施態様においては、Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択される。ある種の実施態様においては、Qaは、−C(O)−、−S(O)2−、または−N(R8a)−C(O)−N(R8a)−である。ある種の実施態様においては、Qaは−C(O)−O−である。
ある種の実施態様においては、Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択される。ある種の実施態様においては、Qは−C(R6)−N(R8)−である。ある種の実施態様においては、Qは−S(O)2−である。ある種の実施態様においては、Qは−C(R6)−である。ある種の実施態様においては、Qは、−C(O)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、および−C(R6)−O−からなる群より選択される。それらの実施態様のあるものにおいて、Wは単結合である。それらの実施態様のある種のものにおいては、Wは−C(O)−である。
ある種の実施態様においては、Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択される。ある種の実施態様においては、Vは−N(R8)−C(O)−である。
ある種の実施態様においては、Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択される。ある種の実施態様においては、Wは単結合である。ある種の実施態様においては、Wは−C(O)−である。
ある種の実施態様においては、XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよい。
ある種の実施態様においては、Xは、アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよい。ある種の実施態様においては、Xはフェニレンである。ある種の実施態様においては、Xはピリジニレンである。
ある種の実施態様においては、X1はアルキレンである。ある種の実施態様においては、X1はC2~4アルキレンである。
ある種の実施態様においては、X1はC1~4アルキレンまたはフェニレンである。
ある種の実施態様においては、X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択される。ある種の実施態様においては、X2はエチレンである。
ある種の実施態様においては、YおよびY1は独立して、以下のものからなる群より選択される;−S(O)0-2−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(R6)−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、−C(R6)−N(OR9)−、
ある種の実施態様においては、YまたはY1は、以下のものである;−C(O)−、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−C(R6)−O−、
ある種の実施態様においては、Y1は、−S−、−NHC(O)−、−C(O)−O−、または−C(O)−である。
ある種の実施態様においては、Zは、単結合および−O−からなるからなる群より選択される。ある種の実施態様においては、Zは単結合である。
ある種の実施態様においては、aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である。ある種の実施態様においては、aおよびbはそれぞれ2である。
式IVまたはVの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、nは0〜4の整数である。
ある種の実施態様、たとえば式IVの実施態様においては、mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはnは0または1である。
式IVの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、mは1であり、nは0である。
式Vの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、nは0である。
ある種の実施態様においては、式IVまたはVIの上述の実施態様のいずれをも含めて、特に除外されない限りにおいて、mは0である。
式IVの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、mは0であり、nは0である。
ある種の実施態様、たとえば式VIの実施態様においては、mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはpは0または1である。
式VIまたはVIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、pは0〜3の整数である。
式VIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、mは1であり、pは0である。
式VIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、mは0であり、pは0である。
式VIIの上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、特に除外されない限りにおいて、pは0である。
式I、II、III、IV、V、VI、またはVIIの化合物のある種の実施態様においては、式VIIIの化合物において示されているように、−NH2基を−NH−G基に置きかえて、プロドラッグを形成することも可能である。そのような実施態様においては、Gは、以下のものからなる群より選択される;−C(O)−R’’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’’、−C(O)−N(R’’’’)R’’、−C(=NY’)−R’’、−CH(OH)−C(O)−OY’、−CH(OC1~4アルキル)Y0、−CH2Y2、および−CH(CH3)Y2。いくつかの実施態様においては、Gは、以下のものからなる群より選択される;−C(O)−R’’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、および−C(O)−O−R’’。好ましくは、R’’とR’’’’は独立して、C1~10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニルおよびベンジルからなる群より選択されるが、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよい。R’’’’は水素であってもよい。好ましくは、α−アミノアシルは、ラセミ、D−、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるアミノ酸から誘導されたアシル基である。好ましくは、Y’は、水素、C1~6アルキル、およびベンジルからなる群より選択される。好ましくは、Y0は、C1~6アルキル、カルボキシC1~6アルキレニル、アミノC1~4アルキレニル、モノ−N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニル、およびジ−N,N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニルからなる群より選択される。好ましくは、Y2は、モノ−N−C1~6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1~6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1~4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択される。
−NH−Gを含む上述の実施態様のいずれをも含めて、ある種の実施態様においては、Gは、−C(O)−R’’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、または−C(O)−O−R’’である。
いくつかの実施態様においては、式I、II、III、IV、V、VI、VI、VII、VIII、または本明細書に記載されるそれらの各種の実施態様の化合物は、1種または複数のサイトカイン(たとえば、IFN−αおよび/またはTNF−α)の生合成を誘導する。
いくつかの実施態様においては、式I、II、III、IV、V、VI、VI、VII、VIII、または本明細書に記載されるそれらの各種の実施態様の化合物は、1種または複数のサイトカイン(たとえば、TNF−α)の生合成を阻害する。
ある種の実施態様においては、本発明は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの上述の実施態様のいずれかの、化合物または塩の治療有効量および薬学的に許容されるキャリアを含む医薬品組成物を提供する。
ある種の実施態様においては、本発明は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの上述の実施態様のいずれかの化合物もしくは塩、または式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの上述の実施態様のいずれかの医薬品組成物の有効量を動物に投与することを含む、動物におけるサイトカインの生合成を誘導する方法を提供する。
ある種の実施態様においては、本発明は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの上述の実施態様のいずれかの化合物もしくは塩、または式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの上述の実施態様のいずれかの医薬品組成物の治療有効量を動物に投与することを含む、動物におけるウイルス性疾患を治療する方法を提供する。
ある種の実施態様においては、本発明は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの上述の実施態様のいずれかの化合物もしくは塩、または式I、II、III、IV、V、VI、VII、およびVIIIの上述の実施態様のいずれかの医薬品組成物の治療有効量を動物に投与することを含む、動物における腫瘍性疾患を治療する方法を提供する。
本明細書で使用する場合、「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」および接頭辞の「alk−」は、直鎖基と分枝鎖基の両方を含み、また、環状基たとえばシクロアルキルおよびシクロアルケニルも含む。特に断らない限り、それらの基には1〜20個の炭素原子を含むが、アルケニル基では2〜20個の炭素原子を含み、アルキニル基でも2〜20個の炭素原子を含む。いくつかの実施態様においては、それらの基には、合計して10個までの炭素原子、8個までの炭素原子、6個までの炭素原子、または4個までの炭素原子を含む。環状基は単環式であってもよいし、多環式であってもよいが、3〜10個の炭素原子を含んでいるのが好ましい。環状基の例を挙げれば、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロブチルメチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、アダマンチル、ならびに置換および非置換のボルニル、ノルボルニル、およびノルボルネニルなどがある。
特に断らない限り、「アルキレン」、「−アルキレン−」、「アルケニレン」、「−アルケニレン−」、「アルキニレン」、および「−アルキニレン−」という用語は、先に定義された「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」基の2価の形である。「アルキレニル」、「アルケニレニル」、および「アルキニレニル」という用語はそれぞれ、「アルキレン」、「アルケニレン」および「アルキニレン」が置換された場合に用いられる。たとえば、アリールアルキレニル基には、アリール基がついた「アルキレン」残基が含まれる。
「ハロアルキル」という用語には、ペルフルオロ化された基も含めて、1つまたは複数のハロゲン原子で置換されたアルキル基が含まれる。これは、接頭辞「halo−」を含む他の基についても同様である。好適なハロアルキル基の例としては、クロロメチル、トリフルオロメチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「アリール」という用語には、炭素環式芳香族環および環状システムが含まれる。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニルおよびインデニルなどが挙げられる。
特に断らない限り、「ヘテロ原子」という用語は、O、S、またはN原子を指す。
「ヘテロアリール」という用語には、少なくとも1個の環ヘテロ原子(たとえば、O、S、N)を含む、芳香族環および環状システムが含まれる。いくつかの実施態様においては、「ヘテロアリール」という用語には、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、O、Sおよび/またはNをヘテロ原子として1〜4個のヘテロ原子を含む環または環構造が含まれる。ヘテロアリール基として好適なものを挙げると、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、などがある。
「ヘテロシクリル」という用語には、少なくとも1個の環ヘテロ原子(たとえば、O、S、N)を含む非芳香族環または環状システムを含み、そして、上記のヘテロアリール基を完全に飽和させたものおよび部分的に不飽和のある誘導体はすべて含む。いくつかの実施態様においては、「ヘテロシクリル」という用語には、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、O、SおよびNをヘテロ原子として1〜4個のヘテロ原子を含む環または環構造が含まれる。ヘテロシクリル基の例としては、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル(アゼパニル)、1,4−オキサゼパニル、ホモピペラジニル(ジアゼパニル)、1,3−ジオキソラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル、などが挙げられる。
「ヘテロシクリル」という用語には、2環式および3環式複素環式環系が含まれる。そのような環構造としては、縮合および/または橋かけ環およびスピロ環などが挙げられる。縮合環には、飽和または部分飽和環に加えて、芳香族環、たとえばベンゼン環などが挙げられる。スピロ環としては、1個のスピロ原子により結合された2環および2個のスピロ原子による結合された3環などが挙げられる。
「ヘテロシクリル」が窒素原子を含む場合には、ヘテロシクリル基の結合位置は、窒素原子であってもよい。
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」という用語は、先に定義された「アリール」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロシクリル」基の2価の形である。「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」,および「ヘテロシクリレニル」という用語はそれぞれ、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」が置換された場合に用いられる。たとえば、アルキルアリーレニル基には、アルキル基がついた「アリーレン」残基が含まれる。
「飽和5〜7員縮合環」という用語には、環が縮合される結合を除いては、完全に飽和である環が含まれる。
本明細書のいずれかの式において、1個の基(または置換基または変動基)が2回以上現れる場合には、それぞれの基(または置換基または変動基)は、明記されているかどうかに関わらず、独立して選択される。たとえば、式−N(R9)2の場合、それぞれのR9基は独立して選択される。他の例では、R1基とR3基との両方にR4基が含まれている場合、それぞれのR4基は独立して選択される。さらなる例においては、2個以上の−N(R8)−C(R6)−N(R8)−基が存在する(すなわち、YおよびY1が共に−N(R8)−C(R6)−N(R8)−基を含む)場合には、それぞれのR8基が独立して選択され、そしてそれぞれのR6基が独立して選択される。
本発明には、本明細書に記載の化合物(中間体を含む)が包含され、それらは薬学的に許容されるいかなる形態であってもよく、それには、異性体(たとえば、ジアステレオマーおよび鏡像異性体)、塩、溶媒和化合物、多形、プロドラッグなどが含まれる。具体的には、ある化合物が光学的に活性であるならば、本発明には、具体的にはその化合物の各鏡像異性体、さらにはその鏡像異性体のラセミ混合物が含まれる。「化合物」という用語には、明記されているかどうかには関わらず(「塩」と明記されていることも多いが)、そのような形態のいずれかまたはすべてが含まれる、ということは理解されたい。
「プロドラッグ」という用語は、in vivoでトランスフォームされて、先に述べたような塩、溶媒和、多形、または異性体のいずれかの形態の、免疫応答調節化合物を生じることが可能な化合物を意味する。プロドラッグそのものが、先に述べたような塩、溶媒和、多形、または異性体のいずれかの形態の免疫応答調節化合物であってもよい。トランスフォーメーションは、各種の機構により起き得るが、たとえば、化学的(たとえば、血液中における加溶媒分解または加水分解)または酵素的生体内変化による。「プロドラッグ」の使用に関する議論は、T.ヒグチ(T.Higuchi)およびW.ステラ(W.Stella)『プロドラッグズ・アズ・ノーベル・デリバリー・システムス(Pro−drugs as Novel Delivery Systems)』、A.C.S.シンポジウム・シリーズ(A.C.S.Symposium Series)、第14巻、および『バイオリバーシブル・キャリヤーズ・イン・ドラッグ・デザイン(Bioreversible carriers in Drug Design)』(エドワード・B・ロシェ(Edward B.Roche)編、アメリカン・ファーマシューティカル・アソシエーション・アンド・ペルガモン・プレス(American Pharmaceutical Association and Pergamon Press)、1987にある。
化合物の調製
本発明の化合物は、化学分野では周知のものと類似のプロセスを含む合成経路により、特に本明細書に含まれれる記載を参照すれば、合成することが可能である。出発物質は一般に、たとえばアルドリッチ・ケミカルズ(Aldrich Chemicals)(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee,Wisconsin,USA)のような商業的供給源から入手するか、あるいは当業者には周知の方法によって調製することができる。たとえば、以下の文献に一般的に記載されている方法により調製することができる:ルイ・F・フィーザー(Louis Fieser)およびメアリー・フィーザー(Mary Fieser)『リエージェンツ・フォア・オーガニック・シンセシス(Reagents for Organic Synthesis)』、第1〜19卷(ニューヨーク(New York)のワイリー(Wiley)、1967〜1999エディション);アラン・R・カトリツキー(Alan R.Katritsky)、オットー・メス=コーン(Otto Meth−Cohn)、チャールズ・W・リース(Charles W Rees)、『コンプリヘンシブ・オーガニック・ファンクショナル・グループ・トランスフォーメーション(Comprehensive Organic Functional Group Transformation)』、第1〜6卷(英国オックスフォード(Oxford England)のペルガモン・プレス(Pergamon Press)、1995);バリー・M・トロスト(Barry M.Trost)およびイアン・フレミング(Ian Fleming)『コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス(Comprehensive Organic Synthesis)』第1〜8卷(英国オックスフォード(Oxford England)のペルガモン・プレス(Pergamon Press)、1991);または、バイルシュタイン・ハンドブーフ・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Beilsheins Handbuch der organischen Chemie)、第4版(独国ベルリン(Berlin,Germany)のシュプリングラー・フェルラーク(Springer−Verlag)、増補を含む(バイルシュタイン(Beilstein)のオンラインデータベースからも利用可能)。
本発明の化合物は、化学分野では周知のものと類似のプロセスを含む合成経路により、特に本明細書に含まれれる記載を参照すれば、合成することが可能である。出発物質は一般に、たとえばアルドリッチ・ケミカルズ(Aldrich Chemicals)(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee,Wisconsin,USA)のような商業的供給源から入手するか、あるいは当業者には周知の方法によって調製することができる。たとえば、以下の文献に一般的に記載されている方法により調製することができる:ルイ・F・フィーザー(Louis Fieser)およびメアリー・フィーザー(Mary Fieser)『リエージェンツ・フォア・オーガニック・シンセシス(Reagents for Organic Synthesis)』、第1〜19卷(ニューヨーク(New York)のワイリー(Wiley)、1967〜1999エディション);アラン・R・カトリツキー(Alan R.Katritsky)、オットー・メス=コーン(Otto Meth−Cohn)、チャールズ・W・リース(Charles W Rees)、『コンプリヘンシブ・オーガニック・ファンクショナル・グループ・トランスフォーメーション(Comprehensive Organic Functional Group Transformation)』、第1〜6卷(英国オックスフォード(Oxford England)のペルガモン・プレス(Pergamon Press)、1995);バリー・M・トロスト(Barry M.Trost)およびイアン・フレミング(Ian Fleming)『コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス(Comprehensive Organic Synthesis)』第1〜8卷(英国オックスフォード(Oxford England)のペルガモン・プレス(Pergamon Press)、1991);または、バイルシュタイン・ハンドブーフ・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Beilsheins Handbuch der organischen Chemie)、第4版(独国ベルリン(Berlin,Germany)のシュプリングラー・フェルラーク(Springer−Verlag)、増補を含む(バイルシュタイン(Beilstein)のオンラインデータベースからも利用可能)。
説明することを目的とした、以下において示す反応スキームから、本発明の化合物、さらにはキーとなる中間体を合成するための有力な経路が得られる。個々の反応ステップのさらに詳細な記述については、後に記す実施例のセクションを参照されたい。当業者のよく知るところではあるが、本発明の化合物を合成するために、他の合成経路を使用してもよい。以下の反応スキームにおいて、特定の出発物質および反応剤を挙げて論じているが、他の出発物質および反応剤に置きかえて、各種の誘導体および/または反応条件を得ることも容易に可能である。さらに、本明細書の開示では、当業者には周知の慣用の方法を使用していることを考慮すれば、以下において述べる方法によって調製される化合物の多くのものをさらに変性させることも可能である。
本発明の化合物の調製においては、中間体上の他の官能基を反応させている間、特定の官能基を保護することが必要となることが時に起こりうる。そのような保護の必要性は、その特定の官能基の性質と、その反応ステップの条件に依存して変化するであろう。好適なアミノ保護基としては、アセチル、トリフルオロアセチル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル、および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)などが挙げられる。好適なヒドロキシ保護基としては、アセチル基およびシリル基たとえばtert−ブチルジメチルシリル基などが挙げられる。保護基およびその使用についての一般的な著述としては、T.W.グリーン(T.W.Greene)およびP.G.M.ウッツ(P.M.G.Wuts)『プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)』(ジョン・ワイリー・アンド・ソンズ(John Wiley & Sons)、米国ニューヨーク(New York,USA)、1991)を参照されたい。
本発明の化合物、さらにはそれに関連する様々な中間体を単離するためには、分離および精製についての慣用の方法およびテクニックを使用することができる。そのようなテクニックとしては、たとえば、次のようなものが挙げられる:すべてのタイプのクロマトグラフィー(高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、たとえばシリカゲルのような一般的な吸着剤を用いたカラムクロマトグラフィーおよび薄層クロマトグラフィー)、再結晶、および分画(すなわち、液液)抽出テクニック。
本発明の化合物は反応スキームIに従って調製することができるが、ここで、R,R1、R2、R2’、R4a、およびnは先に定義されたものであり、R2aは−X2−R5aまたは−X2−N(R8a)−Qa−R4aである。反応スキームIのステップ(1)または(1a)においては、式XIIIの2−クロロキノリン−3,4−ジアミンが式R4aN=C=SまたはR2’N=C=Sのイソチオシアネートと反応して、チオ尿素が得られ、それが環化して式XIVまたはXVIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミンとなる。多くのイソチオシアネートが市販されているが、その他のものも慣用の合成方法を用いて調製することができる。式XIIIのいくつかの2−クロロキノリン−3,4−ジアミンが公知であって、公知の方法により調製することができる。たとえば、米国特許第4,988,815号明細書(アンドレ(Andre)ら);米国特許第6,069,149(ナンバ(Nanba)ら);米国特許第6,518,265(カト(Kato)ら)、米国特許第6,670,372(チャールズ(Charles)ら);米国特許第6,683,088(クルックス(Crooks)ら);および米国特許第6,664,260(チャールズ(Charles)ら)を参照されたい。いくつかの実施態様においては、式XIIIの化合物の上のR1基を、各種の合成方法を用いて別なR1基に転化させる。たとえば、R1がtert−ブチル基である式XIIIの化合物または塩は、メタノールのような適切な溶媒中、昇温下たとえば75℃で、塩酸と共にtert−ブチルアミンを加熱することによって、R1が水素である式XIIIの化合物に転化させることができる。また別な例においては、R1が−X1−NH−Bocである(ここでBocはtert−ブトキシカルボニルである)式XIIIの化合物を、後に示す反応スキームIIIの方法を用いて、R1がR1aである式XIIIの化合物に転化させることができる。同様にして、R1が次式である式XIIIの化合物を、
R1が次式である式XIIIの化合物に転化させることができるが、
それには、反応スキームIIIの方法を用いる。
R1が1−ヒドロキシシクロアルキルメチル基または2−フルオロ−2−メチルプロピル基である式XIIIのいくつかの化合物は、(i)2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリンを式H2N−R1のアミンまたはその塩と反応させるステップ、および(ii)慣用の方法を用いてニトロ基を還元するステップ、の二段のステップで調製することができる。ステップ(i)およびステップ(ii)を実施するのに使用できる方法は、先に引用した米国特許に記載されている。
R1が1−ヒドロキシシクロアルキルメチル基である、式H2N−R1のいくつかのアミンまたはそれらの塩は、市販されている。その他のものも、公知の方法により調製することが可能である。たとえば、シアン化カリウムと18−クラウン−6を錯体化させることにより生成させることが可能な、シアニドアニオンを、トリメチルシリルシアニドの存在下で、環状ケトンに転化することができる。その反応は、無希釈または適切な溶媒中で、室温またはそれ以下で実施するのがよい。生成したシアノヒドリンを、次いで、慣用の方法を用いて還元して1−アミノメチルアルコールとすることが可能であり、たとえば、シアノヒドリンを、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフラン中、周囲温度以下のたとえば0℃で、水素化アルミニウムリチウムと組み合わせる。R1が1−ヒドロキシシクロアルキルメチルである、式H2N−R1のアミンは、適切な溶媒、たとえばエタノールまたはメタノール中、触媒量の塩基、たとえばナトリウムエトキシドまたは水酸化ナトリウムの存在下で、環状ケトンと過剰のニトロメタンを組合せ、得られたニトロメチル置換化合物を、慣用の不均一系水素化条件を用いて還元させることにより、調製することも可能である。水素化は、典型的には、適切な溶媒たとえばエタノール中、水酸化パラジウム/カーボン、パラジウム/カーボン、またはラネーニッケルのような触媒の存在下で実施される。ニトロメタンとの反応および還元反応のいずれも、周囲温度で実施することができる。広く各種の環状ケトン、たとえばシクロペンタノンおよびシクロブタノンは、商業的供給源から得ることができるが、その他のものも公知の合成方法を用いて合成することができる。
いくつかの実施態様においては、R1は2−フルオロ−2−メチルプロピル基である。式H2N−R1またはその塩の対応するアミンは、次の三段のステップで調製することが可能である:(i)1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オールのアミノ基を適切な保護基たとえばBoc基を用いて保護するステップ、(ii)ヒドロキシ基をフルオロ基に転化させるステップ、および(iii)アミノ基を脱保護するステップ。ステップ(ii)におけるフッ素化は、適切な溶媒、たとえばジクロロメタン中で、保護されたアミノアルコールを三フッ化(ジエチルアミノ)硫黄と組み合わせることにより実施することができる。その反応は、室温またはそれ以下の温度で実施することができる。保護化および脱保護化ステップは、慣用の方法により実施することができる。
式H2N−R1のその他の有用なアミン、たとえば2,2−ジメチル−3−(2−メチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)プロピルアミンおよびテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルアミンの合成については、すでに報告されている;国際公開第2005/051317号パンフレット(クレプスキイ(Krepski)ら)および米国特許出願第2004/0147543号明細書(ヘイズ(Hays)ら)の実施例477〜480を参照されたい。それらのアミンを用いて、ケタール脱保護後には、R1が2,2−ジメチル−4−オキソペンチル基、またはテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル基である式XIIIの化合物を調製することができる。式H2N−R1の多くの他のアミン、たとえば置換ベンジルアミンは、市販されていて、式XIIIの化合物を作るのに使用することができる。
ステップ(1)および(1a)における反応は、脱硫剤たとえば1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、および塩基たとえばトリエチルアミンの存在下で、式XIIIの2−クロロキノリン−3,4−ジアミンを、イソチオシアネートと組み合わせることにより簡便に実施することができる。その反応は、適切な溶媒、たとえばトルエンまたはピリジン中、昇温下たとえば80℃で実施される。別な方法として、R4aまたはR2’が水素である、式XIVまたはXVIの化合物または塩を調製するためには、適切な溶媒たとえばエタノール中、昇温下たとえば65℃〜120℃、好ましくは80℃〜110℃で、式XIIIの2−クロロキノリン−3,4−ジアミンの溶液に臭化シアンを添加することにより、簡便に実施される。場合によっては、トリエチルアミンのような塩基を加えることも可能である。
反応スキームIのステップ(2)または(2a)においては、式XIVまたはXVIの4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミンをアミノ化することにより、式XVまたはXVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが得られるが、これらはいずれも、式I、II、およびIVの亜属である。この反応は、適切な溶媒たとえばメタノール中のアンモニアの溶液を、式XIVまたはXVIの化合物に添加し、その反応液を、昇温下、たとえば135℃〜175℃、好ましくは150℃〜170℃に加熱することにより、簡便に実施される。
反応スキームIのステップ(3)を使用して、各種の官能基変換法を用いて、式XVの化合物を、R2aが−X2−R5aまたは−X2−N(R8a)−Qa−R4aである、式XVaの化合物に転化させてもよい。ステップ(1)において、たとえば2−メトキシエチルイソチオシアネートまたは3−メトキシプロピルイソチオシアネートのようなイソチオシアネートを用いて調製することが可能な、たとえば、R4aが−X2−OCH3である式XVの化合物は、慣用の方法を用いて脱メチル化させることができる。脱メチル化は、適切な溶媒たとえばジクロロメタン中、周囲温度以下たとえば−78℃で、R4aが−X2−OCH3である式XVの化合物を、BBr3を用いて処理することにより実施することができる。そうして得られた、R4aが−X2−OHである式XVの化合物を、そのヒドロキシ基をメタンスルホネートのような脱離基に転化させ、アジ化ナトリウムを用いて処理し、次いで慣用の方法を用いて還元させることによって、R4aが−X2−NH2である式XVの化合物に転化させることができる。R4aが−X2−NH2である式XVの化合物は、慣用の方法を用いて式XVaの化合物に転化させることができる。たとえば、R4aが−X2−NH2である、1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを、式R4aC(O)Clの酸塩化物、式R4aS(O)2Clの塩化スルホニル、または式(R4aS(O)2)2Oのスルホン酸無水物と反応させて、R2aが−X2−N(R8a)−Qa−R4a(ここで、Qaは−C(O)−または−S(O)2−である)である、式XVaの化合物を得ることができる。多くの酸塩化物、塩化スルホニル、およびスルホン酸無水物が市販されているが、その他のものも、公知の合成方法を用いて容易に調製することができる。その反応は、酸塩化物、塩化スルホニル、またはスルホン酸無水物を、R4aが−X2−NH2である式XVの化合物およびたとえばトリエチルアミンのような塩基の、適切な溶媒たとえばクロロホルム、ジクロロメタン、またはアセトニトリル中の溶液に添加することにより、簡便に実施することができる。この反応は、周囲温度または周囲温度以下の温度たとえば0℃で実施することができる。
R2aが−X2−N(R8a)−Qa−R4a(ここで、Qaは−C(R6)−N(R8a)−W−である)である式XVaの尿素は、R4aが−X2−NH2である式XVの化合物を、式R4aN=C=Oのイソシアネート、または式R4aN−(R8a)−C(O)Clの塩化カルバモイルと反応させることにより、調製することができる。各種のイソシアネートおよび塩化カルバモイルが市販されているが、その他のものも、公知の合成方法を使用して容易に調製することができる。その反応は、酸塩化物または塩化スルホニルとの反応について先に記述したようにして、簡便に実施することができる。別な方法として、R4aが−X2−NH2である式XVの化合物を、式R4a(CO)N=C=Oのイソシアネート、式R4aN=C=Sのイソチオシアネート、または式R4aS(O)2N=C=Oのスルホニルイソシアネートと反応させて、R4aが−X2−N(R8a)−C(R6)−N(R8a)−R4a(ここで、R6、R8a、およびWは先に定義されたものである)である式XVの化合物を得ることができる。
R4aが−X2−NH2である、式XVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンもまた、式Cl−R7aS(O)2Clの塩化クロロアルカンスルホニル、または式Cl−R7aC(O)Clの塩化クロロアルカノイル(ここで、R7aは先に定義されたものである)と反応させることによって、R2aが−X2−R5aである式XVの化合物に転化させることができる。この反応は、塩化クロロアルカンスルホニルまたは塩化クロロアルカノイルを、周囲温度で塩基たとえばトリエチルアミンの存在下に、適切な溶媒たとえばクロロホルムまたはジクロロメタン中のアミンの溶液に、添加することにより簡便に実施される。単離可能な中間体のクロロアルカンスルホンアミドまたはクロロアルカンアミドを次いで、周囲温度、適切な溶媒たとえばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で、塩基たとえば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−センを用いて処理することにより、環化を起こさせて、式XVaの化合物(ここでR2aは−X2−R5aである)を得ることができる。
反応スキームIのステップ(3a)においては、式XVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを、各種の方法を用いて、式XVIIIの化合物に転化させるが、このものは式I、II、およびIVの亜属である。たとえば、式XVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを、先にステップ(3)に記載した方法に従って、式R4aC(O)ClもしくはCl−R7aC(O)Clの酸塩化物、式R4aS(O)2ClもしくはCl−R7aS(O)2Clの塩化スルホニル、式(R4aS(O)2)2Oのスルホン酸無水物、式R4aN=C=O、R4a(CO)N=C=O、R4aN=C=S、もしくはR4aS(O)2N=C=Oのイソシアネート、または式R4aN−(R8)−C(O)Clの塩化カルバモイルと反応させることによって、R2が−Q2−R4aである式XVIIIの化合物に転化させることができる。別な方法として、式XVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを、適切な溶媒、たとえばDMF中塩基たとえば炭酸カリウムの存在下で、各種のアリールアルキレニルまたはアルキルハライドを用いて処理することにより、R2がR4aである式XVIIIの化合物を得ることができる。多くのアリールアルキレニルまたはアルキルハライドが市販されており、その他のものも公知の方法によって調製することができる。このステップで調製される、R2がR4aである式XVIIIのいくつかの化合物は、先にステップ(3)に記載された方法に従って、R2がR2aである式XVIIIの化合物に転化させることができる。
本発明の化合物はさらに、反応スキームIIに従って調製することもできるが、ここで、R,R1、R2、R2’、R4a、N(Bn)2、m、およびnは、先に定義されたものであり、またDは、−Br、−I、または−OCH2Ph(ここでPhはフェニルである)である。反応スキームIIのステップ(1)においては、式XIXの3−ニトロキノリン−2,4−ジオールを転化させて、式XXのアミン−置換キノリン−2−イルトリフルオロメタンスルホネートとする。nおよびmが0である、式XIXの化合物は、市販されており、またその他の式XIXの3−ニトロキノリン−2,4−ジオールは、置換アニリンから調製することができるが、その方法は、下記の文献に記載されている:コーラー(Kohler)ら、ヘミッシェ・ベリヒテ(Chem.Ber.)、60、p.1108(1927);バックル(Buckle)ら、ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー(J.Med.Chem.)18、p.726〜732(1975)、およびカッペ(Kappe)ら、ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.Heterocyclic Chem.)、25、p.857(1988)。ステップ(1)は、適切な溶媒、たとえばジクロロメタン中、トリエチルアミンのような塩基の存在下に、式XIXの3−ニトロキノリン−2,4−ジオールの溶液に、2当量のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を添加することにより簡便に実施されるその反応は、昇温下、たとえば溶媒の沸点で行わせることができ、次いで冷却してから、1当量の式R1−NH2のアミンを添加する。次いでその反応液を周囲温度で撹拌すると、式XXの化合物を得ることができる。その反応は、米国特許第5,395,937号明細書(ニコライデス(Nikolaides)ら)に記載された条件下で実施することも可能であって、場合によっては、中間体の3−ニトロキノリン−2,4−ジスルホネートを単離してから、式R1−NH2のアミンと反応させる。多くの式R1−NH2のアミンが市販されているが、その他のものも、反応スキームIにおいて記載した方法も含めて、公知の方法を用いて調製することができる。
反応スキームIIのステップ(2)においては、式XXのキノリンの中のトリフルオロメタンスルホネート基を、式HN(Bn)2のアミンによって置きかえて、式XXIのキノリンを得る。その置き換えは、適切な溶媒たとえばトルエンまたはキシレン中、トリエチルアミンのような塩基の存在下で、式HN(Bn)2のアミンを、式XXの化合物と組合せ、昇温下たとえばその溶媒の沸騰温度で加熱することにより簡便に実施される。
反応スキームIIのステップ(3)においては、式XXIの化合物を還元して、式XXIIのキノリン−2,3,4−トリアミンを得る。その反応は、不均一系水素化触媒として白金/カーボンを使用して水素化することにより実施することができる。この水素化は、パール(Parr)反応装置を用い、適切な溶媒たとえばトルエン、メタノール、アセトニトリル、または酢酸エチルの中で、簡便に実施することができる。その反応は周囲温度で実施することができる。その反応は、米国特許第5,395,937号明細書(ニコライデス(Nikolaides)ら)に記載された、また別の方法を使用して実施することも可能である。
反応スキームIIのステップ(4)においては、式XXIIのキノリン−2,3,4−トリアミンを環化させて、式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンとする。その反応は、反応スキームIのステップ(1)または(1a)に記載された方法に従って実施する。
反応スキームIIのステップ(5)においては、式XXIIIの化合物の4−アミンから保護基を外して、式XXIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを得るが、このものは、式I、II、およびIVの亜属である。その反応は、トリフルオロ酢酸を式XXIIIの化合物に添加し、昇温下たとえば50〜70℃に加熱することにより簡便に実施される。
反応スキームIIのステップ(6)においては、式XXIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを転化させて、式XXVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(このものは、式I、II、およびIVの亜属である)とするが、それには、反応スキームIのステップ(3)およびステップ(3a)に記載した1種または複数の方法を使用する。
mが1である場合の反応スキームIIにおいては、ステップ(7)を用いて、式XXVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを転化させて、式IVeの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(このものは、式I、II、およびIVの亜属である)とするが、ここでR3はR3aであり、各種の方法を用いる。Dが−Brまたは−Iである場合には、式XXIVの化合物を、たとえばスズキ(Suzuki)カップリングまたはヘック(Heck)反応のような、パラジウム触媒カップリング反応させることもできる。たとえば、臭素置換またはヨウ素置換した式XXVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンは、式R3a−B(OH)2のボロン酸、その無水物、または式R3a−B(O−アルキル)2のボロン酸エステルとスズキ(Suzuki)カップリングをするが;ここで、R3aは−R4b、−Xa−R4、−Xb−Y−R4、または−Xb−R5であり;ここでXaはアルケニレンであり;Xbはアリーレン、ヘテロアリーレン、およびアリーレンまたはヘテロアリーレンで中断されるか末端停止されたアルケニレンであり;R4bはアリールまたはヘテロアリールであるが、ここでそのアリールまたはヘテロアリール基は非置換であっても、先にR4において提示されたように置換されていてもよく;そして、R4、R5、およびYは先に定義されたものである。そのカップリング反応は、適切な溶媒たとえばn−プロパノール中で、酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィン、および炭酸ナトリウムのような塩基の存在下に、式XXVの化合物を、ボロン酸またはそのエステルもしくは無水物と組み合わせることによって実施することができる。この反応は、昇温下たとえば、還流温度で実施することができる。式R3a−B(OH)2のボロン酸、その無水物、および式R3a−B(O−アルキル)2のボロン酸エステルとして多くのものが市販されているが、その他のものも、公知の合成方法を用いて容易に調製することができる。
反応スキームIIのステップ(7)においてヘック(Heck)反応を使用して、式IVeの化合物(ここで、R3は−Xa−R4bおよび−Xa−Y−R4である)を得ることができる。そのヘック(Heck)反応は、式XXVの化合物を、式H2C=C(H)−R4bまたはH2C=C(H)−Y−R4の化合物とカップリングさせることによって、実施される。それらのビニル置換化合物のいくつかは市販されているが、その他のものも公知の方法により調製することができる。この反応は、適切な溶媒たとえばアセトニトリルまたはトルエン中で、酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィンまたはトリ−オルト−トリルホスフィン、およびトリエチルアミンのような塩基の存在下、式XXVの化合物とビニル置換した化合物とを組み合わせることによって、簡便に実施することができる。この反応は昇温下、たとえば100〜120℃で、不活性雰囲気下で実施することができる。
式IVeの化合物であって、R3が−Xc−R4、Xcがアルキニレン、そしてR4が先に定義されたものである化合物は、スチル(Stille)カップリングまたはソノガシラ(Sonogashira)カップリングのようなパラジウム触媒を用いたカップリング反応によっても調製することができる。それらの反応は、式XXVの化合物を、式(アルキル)3Sn−C≡C−R4、(アルキル)3Si−C≡C−R4、またはH−C≡C−R4の化合物とカップリングさせることにより、実施する。
R3が−Xa−R4、−Xa−Y−R4、−Xb2−Y−R4、−Xb2−R5、または−Xc−R4(ここで、Xb2は、アリーレンまたはヘテロアリーレンによって中断されるかまたは末端停止されたアルケニレンであり、Xa、Xc、Y、R4、およびR5は先に定義されたものである)である、パラジウム−媒介カップリング反応によって上述のようにして調製した式IVeの化合物は、存在しているアルケニレンまたはアルキニレン基を還元反応させることにより、式IVeの化合物を得ることができるが、その化合物においては、R3が−Xd−R4、−Xd−Y−R4、−Xe−Y−R4、または−Xe−R5であって、ここでXdはアルキレン;Xeは、アリーレンまたはヘテロアリーレンによって中断されるかまたは末端停止されたアルキレンであり;そしてR4、R5、およびYは先に定義されたものである。この還元反応は、慣用の不均一系水素化触媒たとえばパラジウム/カーボンを使用して水素化することにより実施できる。この反応は、パール(Parr)反応装置で、適切な溶媒たとえばエタノール、メタノール、またはそれらの混合物の中で、好適に実施することができる。
Dが−OCH2Phである、式XXVの化合物を、ステップ(7)において転化させて式IVeの化合物とすることができるが、ここで、R3は−O−R4b、−O−X−R4、−O−X−Y−R4、または−O−X−R5であり、ここでR4、R4b、R5、X、およびYは先に定義されたものである。Dが−OCH2Phである場合には、ステップ(7)は二つのパートで実施される。パート(i)においては、式XXVのベンジルオキシ置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンの中のベンジル基を切断して、ヒドロキシ基とする。その切断反応は、パール(Parr)反応装置で、溶媒たとえばエタノール中で、適切な不均一系触媒たとえばパラジウムまたは白金/カーボンを使用した水素化分解条件下で簡便に実施することができる。別な方法として、その反応を、適切な水素化触媒の存在下で、移動水素化反応(transfer hydrogenation)によって、実施することも可能である。その移動水素化反応は、パラジウム/カーボンのような触媒の存在下で、適切な溶媒たとえばエタノール中の式XXVの化合物の溶液にギ酸アンモニウムを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は、昇温下、たとえば、その溶媒の還流温度で実施する。
反応スキームIIのステップ(7)のパート(ii)においては、パート(i)で調製されたヒドロキシ置換化合物を、ウィリアムソン(Williamson)タイプのエーテル合成反応を使用して転化させて、式IVeの化合物とするが、ここでR3は、−O−R4b、−O−X−R4、−O−X−Y−R4、または−O−X−R5である。その反応は、塩基の存在下で、ヒドロキシ置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを、式ハライド−R4b、ハライド−アルキレン−R4、ハライド−アルキレン−Y−R4、またはハライド−アルキレン−R5の、アリール、アルキル、またはアリールアルキレニルハライドを用いて処理することにより、実施される。これらの式のアルキル、アリールアルキレニル、およびアリールハライドの多くのものが市販されているが、たとえば、置換の臭化および塩化ベンジル、置換または非置換の臭化および塩化アルキルまたはアリールアルキレニル、および置換フルオロベンゼンなどが挙げられる。これらの式を有するその他のハライドも、慣用の合成方法を用いて調製することができる。この反応は、溶媒溶媒たとえばDMF中、好適な塩基たとえば炭酸セシウムの存在下に、アルキル、アリールアルキレニル、またはアリールハライドを、パート(i)で調製されたヒドロキシ−置換した化合物と組み合わせることにより、簡便に実施される。場合によっては、触媒の臭化テトラブチルアンモニウムを添加してもよい。この反応は、周囲温度か、または昇温下たとえば65℃または85℃などで実施できるが、その温度条件は、ハライド反応剤の反応性によって決まってくる。別な方法として、パート(ii)を、ウルマン(Ullmann)エーテル合成を用いて実施してもよいが、その場合には、銅塩の存在下で、パート(i)で調製されたヒドロキシ置換化合物から調製されたアルカリ金属アリールオキシドを、アリールハライドと反応させることによって、R3が−O−R4b、−O−Xf−R4、または−O−Xf−Y−R4(ここで、Xfはアリーレンまたはヘテロアリーレン)の式IVeの化合物を得る。多くの置換および非置換のアリールハライドが市販されているが、その他のものも、慣用の方法を使用して調製することが可能である。
いくつかの実施態様においては、本発明の化合物に、慣用の方法を用いて、さらに合成的な手を加えることもできる。その一例を反応スキームIIIに示すが、ここでR,X1、R4a、N(Bn)2、およびnは先に定義されたものであり;Bocはtert−ブトキシカルボニルであり;そしてR1aは−X1−N(R8)−Q−、および下記のものであるが、
ここで、R6、R7、R8、Q、A、aおよびbは、先に定義されたものである。式XXVIの化合物は、反応スキームIIにおいて記載された方法に従って調製することができるが、ここでは、反応スキームIIのステップ(1)において式Boc−NH−X1−NH2のアミンを使用する。
反応スキームIIIのステップ(1)においては、そのアミン保護基を酸性の条件下で除去する。反応スキームIIのステップ(5)に記載された条件を使用して、BnおよびBoc保護基の両方を切断して、式XXVIIの1−アミノ置換された1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを得ることができるが、このものは、式I、II、およびIVの亜属である。
反応スキームIIIのステップ(2)においては、式XXVIIの化合物の中の1−アミノ基を、反応スキームIのステップ(3)に記載された反応条件に従って、式R4C(O)ClもしくはCl−R7C(O)Clの酸塩化物、式R4S(O)2ClもしくはCl−R7S(O)2Clの塩化スルホニル、式(R4S(O)2)2Oのスルホン酸無水物、式R4N=C=O、R4(CO)N=C=O、R4N=C=S、もしくはR4S(O)2N=C=Oのイソシアネート、式R4N−(R8)−C(O)Clもしくは
の塩化カルバモイル、または、式R4−N(R8)−S(O)2Clの塩化スルファモイルを用いて処理することにより、アミド、スルホンアミド、尿素、またはスルファミドを得る。その反応生成物は、式XXVIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(このものは、式I、II、およびIVの亜属である)として、またはその薬学的に許容される塩として、単離することができる。
本発明のイミダゾピリジン−2,4−ジアミンは、反応スキームIVに従って調製することができるが、ここで、R1、RA2、RB2、Ph、R4a、R2、およびR2’は先に定義されたものである。反応スキームIVのステップ(1)においては、式XXIXの2−フェノキシピリジン−3,4−ジアミンを、チオ尿素または臭化シアンと反応させることによって、式XXXの4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジンに転化させる。その反応は、反応スキームIのステップ(1)の記述のようにして実施することができる。いくつかの式XXIXの2−フェノキシピリジン−3,4−ジアミンが公知であって、公刊されている方法により調製することができる。たとえば、米国特許第6,545,016号明細書(デラリア(Dellaria)ら);米国特許第6,743,920号明細書(リンドストローム(Lindstrom)ら)、および米国特許第6,797,718号明細書(デラリア(Dellaria)ら)を参照されたい。
反応スキームIVのステップ(2)においては、式XXXの4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジンをアミノ化させて、式XXXIの1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミンを得るが、このものは式I、II、およびIIIの亜属である。この反応は、適切な溶媒たとえばメタノール中のアンモニアの溶液を、式XXXの化合物に添加し、その反応溶液を昇温下、たとえば170℃に加熱することにより簡便に実施される。
反応スキームIVのステップ(3)においては、式XXXIの化合物を、各種の官能基変換法、たとえば反応スキームIのステップ(3)および(3a)に記載の方法を用いて、式XXXIIの化合物に転化させる。その反応生成物は、式XXXIIの化合物(このものは、式I、II、およびIIIの亜属である)として、またはそれらの薬学的に許容される塩として、単離することができる。
本発明のイミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2,4−ジアミンは、反応スキームVに従って調製することができるが、ここでD、R,R1、R4a、Ph、mおよびpは先に定義されたものである。式XXXIIIの3−アミノピリジン−2−カルボン酸は公知であり、公知の方法により調製することができる。nとmの両方が0である化合物は市販されている。反応スキームVのステップ(1)においては、式IIIの3−アミノピリジン−2−カルボン酸を無水酢酸と加熱することにより、式XXXIVの2−メチル−4H−ピリド[3,2−d][1,3]オキサジン−4−オンが得られる。
反応スキームVのステップ(2)において、式XXXIVの化合物を適切な溶媒、たとえば酢酸中でアジ化ナトリウムと組み合わせると、式XXXVのテトラアゾリルピリジン−2−カルボン酸が得られる。その反応は周囲温度で簡便に進めることができる。
反応スキームVのステップ(3)においては、式XXXVの酸を、慣用の方法によりエステル化して、式XXXVIの化合物を得る。その反応は、適切な溶媒たとえばアセトン中、塩基たとえば炭酸カリウムの存在下で、式XXXVの酸をヨウ化エチルと組み合わせることによって、簡便に実施される。
反応スキームVのステップ(4)においては、式XXXVIの化合物を環化させて、式XXXVIIのテトラアゾロ[1,5−a][1,5]ナフチリジン−5−オールを得る。その反応は、適切な溶媒たとえばDMF中で、アルコキシド塩基たとえばカリウムエトキシドを用いて、式XXXVIの化合物を処理することにより実施することができる。その反応は周囲温度で進めることができる。
反応スキームVのステップ(5)においては、式XXXVIIの化合物を、たとえば硝酸のような適切なニトロ化剤を用いてニトロ化することにより、式XXXVIIIの4−ニトロテトラアゾロ[1,5−a][1,5]ナフチリジン−5−オールが得られる。この反応は、適切な溶媒たとえばプロピオン酸中の式XXXVIIの化合物に硝酸を添加し、その混合物を高温で加熱することにより、簡便に実施することができる。
反応スキームVのステップ(6)においては、式XXXVIIIの化合物のヒドロキシ基をトリフルオロメタンスルホネートに転化させて、式XXXIXの化合物を得る。その反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタン中で、式XXXVIIIの化合物を塩基、好ましくは三級アミンたとえばトリエチルアミンと組み合わせ、次いで、トリフルオロメタンスルホン酸無水物を徐々に添加することによって好適に実施される。その添加は、低温たとえば約0℃で実施するのが好ましい。その反応生成物は、慣用の方法により単離することもできるし、あるいは、単離することなく以下に記載するようにして、ステップ(7)に続けることもできる。
反応スキームVのステップ(7)においては、式XXXIXの化合物を式R1−NH2のアミンと反応させて、式XLの4−ニトロテトラアゾロ[1,5−a][1,5]ナフチリジン−5−アミンを得る。この反応は、ステップ(6)から得られた反応混合物に、そのアミンを添加することにより実施することができる。この反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタン中の、式XXXIXの化合物および三級アミンたとえばトリエチルアミンの溶液に、そのアミンを添加することによって実施することも可能である。その反応は周囲温度で進めることができる。
反応スキームVのステップ(8)においては、式XLの化合物を還元して、式XLIのテトラアゾロ[1,5−a][1,5]ナフチリジン−4,5−ジアミンを得る。この反応は、不均一系水素化触媒として白金/カーボンを用いて実施するのが好ましい。この反応は、パール(Parr)反応装置で、適切な溶媒たとえばエタノールの中で、簡便に実施することができる。
反応スキームVのステップ(9)においては、式XLIの化合物を、チオ尿素または臭化シアンを用いて環化させて、式XLIIの1H−テトラアゾロ[1,5−a]イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−アミンを得る。その環化反応は、反応スキームIのステップ(1)に記載された方法に従って実施することができる。
反応スキームVのステップ(10)においては、式XLIIの化合物をトリフェニルホスフィンと反応させて、式XLIIIのN4−トリフェニルホスフィニル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2,4−ジアミンを得る。この反応は、適切な溶媒たとえば1,2−ジクロロベンゼン中で、式XLIIの化合物をトリフェニルホスフィンと共に加熱することにより実施することができる。
反応スキームVのステップ(11)においては、式XLIIIの化合物を加水分解して、式XLIVの1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2,4−ジアミンを得るが、このものは、式I、II、およびVIの亜属である。この加水分解は、酸の存在下に低級アルカノール中で加熱するような、慣用の方法により実施することができる。
反応スキームVにおいては、mが1の場合、ステップ(12)を用い、反応スキームIIのステップ(7)に記載した方法の一つを使用して、式XLIVの1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2,4−ジアミンを転化させて、式XLVの1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2,4−ジアミンとするが、このものは、式I、II、およびVIの亜属である。
反応スキームVに示した方法および米国特許第6,194,425号明細書(ゲルスター(Gerster)ら)に記載された方法を使用し、出発物質として式XXXIIIの化合物に代えて2−アミノニコチン酸または3−アミノイソニコチン酸を使用すると、式XLIVまたはXLVのナフチリジンの他の位置異性体を作ることもできる。
本発明の化合物はさらに、反応スキームVIに従って調製することもできるが、ここで、Rbは、アルキル、アルコキシ、または−N(R9)2であり;Eは、炭素(イミダゾキノリン環構造)または窒素(イミダゾナフチリジン環構造);nは0〜4の整数(イミダゾキノリン環構造)または0〜3の整数(イミダゾナフチリジン環構造)であり;R2’は先に定義されたものであり;そして、R2bおよびR1bは、先に定義されたR2およびR1のサブセットであるが、これらには、この反応の酸性水素化条件下で還元を受けやすいと当業者が認めているような置換基は含まれていない。そのような影響を受けやすい基としては、たとえば、アルケニル、アルキニル、およびアリール基、ならびにニトロ置換基を有する基などが挙げられる。
反応スキームVIに示したように、式XLVIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2,4−ジアミンを還元して、式XLVIIの6,7,8,9−テトラヒドロキノリンまたはテトラヒドロナフチリジンとすることができる。式XLVIの化合物は、反応スキームI、II、III、またはVに記載の方法に従って調製することができる。この反応は、不均一系水素化条件下で、トリフルオロ酢酸中の式XLVIの化合物の溶液に酸化白金(IV)を添加して、加圧水素下の反応条件とすることによって、簡便に実施することができる。この反応は、パール(Parr)反応装置中で、周囲温度で実施することができる。
ある種の実施態様においては、本発明の化合物は、反応スキームVIIに従って調製することができるが、ここでD、E、R,R1、R3、R4a、Qa、およびmは先に定義されたものであり;nは、0〜4の整数(イミダゾキノリン環構造)または0〜3の整数(イミダゾナフチリジン環構造)であるが、ただしmが1のときには、nは0または1であり;R6xはOまたはSであり;そしてR11は−C(O)−O−C1~4アルキルまたは水素である。反応スキームIのステップ(1)においては、式XLVIIIのキノリン−または[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンを、式XLIXの化合物と反応させて、式Lの化合物を得る。その反応は、酸、たとえば酢酸、p−トルエンスルホン酸一水和物、もしくはそれらの組合せの存在下に、適切な溶媒たとえば低級アルコールまたはクロロホルム中で、式XLIXの化合物を式XLVIIIのジアミンと組み合わせることにより、簡便に実施することができる。酸性条件下で、式Lの化合物得るための環化およびイミダゾール環の形成が起きないような場合には、適切な溶媒たとえばメタノール中で、塩基たとえばナトリウムメトキシドを用いてその未環化の中間体を処理することにより、環化させることができる。反応スキームIのステップ(1)における反応は、以下の文献の方法に従って実施することもできる:ククラ(Kukla),M.J.ら、ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、34、p.3187〜3197(1991)またはエリオット(Elliott)ら、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、62、p.8071〜8075(1997)。
多くの式XLVIIIの化合物が公知であり、公知の合成方法を用いて容易に調製することができる:たとえば以下の特許、米国特許第4,689,338号明細書(ゲルスター(Gerster))、米国特許第4,929,624号明細書(ゲルスター(Gerster)ら)、米国特許第5,268,376号明細書(ゲルスター(Gerster))、米国特許第5,389,640号明細書(ゲルスター(Gerster)ら)、米国特許第6,194,425号明細書(ゲルスター(Gerster)ら)、米国特許第6,331,539号明細書(クルックス(Crooks)ら)、米国特許第6,451,810号明細書(コールマン(Coleman)ら)、米国特許第6,541,485号明細書(クルックス(Crooks)ら)、米国特許第6,660,747号明細書(クルックス(Crooks)ら)、米国特許第6,670,372号明細書(チャールズ(Charles)ら)、米国特許第6,683,088号明細書(クルックス(Crooks)ら)、米国特許第6,656,938号明細書(クルックス(Crooks)ら)、および米国特許第6,664,264号明細書(デラリア(Dellaria)ら)、米国特許出願公開第2004/0147543号明細書(ヘイズ(Hays)ら)、ならびに、国際公開第2005/020999号パンフレット(リンドストローム(Lindstrom)ら)および国際公開第2005/051317号パンフレット(クレプスキイ(Krepski)ら)などを参照されたい。
式XLIXの化合物は公知であるか、あるいは公知の方法によって調製することができる。たとえば、−Qa−が−C(O)−O−であるような化合物は、適切な溶媒たとえば1,2−ジクロロエタン中、塩基たとえばピリジンの存在下で、O−メチルイソ尿素もしくはS−メチルイソチオ尿素またはそれらの塩を、1当量または2当量のクロロホーメート、たとえば、メチルクロロホーメートと組み合わせることにより、調製することができる。いくつかの化合物では、その反応を、塩基たとえば水酸化ナトリウムの存在下で、水中で実施してもよい。その反応は室温で実施することができる。−Qa−R4aが−C(O)−O−CH3である化合物の調製法については、下記の文献に報告がある:スキビンスキイ(Skibinski)ら、ジャヤーナル・オブ・アプライド・ケミストリー(J.Appl.Chem.)、37、p.291〜294(1993);ハンプレヒト(Hamprecht)ら、リービッヒス・アンナーレン・デル・ヘミー(Liebigs Ann.Chem.)、12、p.2363〜2370(1985);ビスワナンタン(Viswananthan),N.、インド国特許第168,784号明細書(ケミカル・アブストラクト(Chem.Abstr.)、118、22237(1993)、および米国特許第4,026,936号明細書(ラウエル(Lauer)およびワルサー(Walser))。−Qa−R4aが−C(O)−CH3または−S(O)2−CH3である化合物の調製方法についても報告がある:ウィリアムス(Willams)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオティックス(J.Antibiot.)、2、p.189〜201(1998)参照。
反応スキームVIIのステップ(2)においては、式Lの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンを、N−オキシドを生成することが可能な慣用の酸化剤を用いて酸化させて、式LIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−5N−オキシドを得る。この反応は、溶媒たとえばクロロホルムまたはジクロロメタン中の式Lの化合物の溶液に3−クロロペルオキシ安息香酸を添加することによって、簡便に実施することができる。その反応は室温で実施することができる。
反応スキームVIIのステップ(3)においては、式LIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−5N−オキシドまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−5N−オキシドをアミノ化して、式LIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンを得るが、これらは式IおよびIIの亜属である。ステップ(3)には、式LIのN−オキシドをエステルに転化させて活性化し、次いでそのエステルをアミノ化剤と反応させることが含まれる。好適な活性化剤としては、塩化アルキルスルホニルまたは塩化アリールスルホニルたとえば、塩化ベンゼンスルホニル、塩化メタンスルホニル、または塩化p−トルエンスルホニルなどが挙げられる。好適なアミノ化剤としては、たとえば、水酸化アンモニウムの形態での、アンモニア、ならびに、アンモニウム塩たとえば、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、およびリン酸アンモニウムなどが挙げられる。この反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式LIのN−オキシドの溶液に、水酸化アンモニウムを加え、次いで塩化p−トルエンスルホニルまたは塩化ベンゼンスルホニルを添加することによって、簡便に実施することができる。その反応は室温で実施することができる。
別な方法として、その酸化とアミノ化を、式LIのN−オキシドを単離することなく、ワンポット法として実施することもできるが、そのためには、3−クロロペルオキシ安息香酸を、溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式Lの化合物の溶液に添加し、次いで水酸化アンモニウムおよび塩化p−トルエンスルホニルまたは塩化ベンゼンスルホニルを加える。
反応スキームVIIにおいて、mが1の場合には、ステップ(4)を使用し、反応スキームIIのステップ(7)に記載の方法の一つを用いて、式LIIの化合物を、式LIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2,4−ジアミン(これらは、R3がR3aである、式IおよびIIの亜属である)に転化させることができる。
−Qa−R4aが−C(O)−O−CH3である、式LIIのカルバメートもまた、R2とR2’のいずれもが水素である、式XVIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンへの有用な前駆体である。その2−アミノ置換化合物は、水中昇温下で式LIIのカルバメートを水酸化カリウムを用いて処理するか、または酢酸中室温で臭化水素を用いて処理することにより調製することができる。
本発明の化合物はさらに、当業者に明かであるが、反応スキームI〜VIIに示した合成系路の変法を使用しても調製することができる。たとえば、反応スキームVIIのステップ(1)の方法では、式XIII、XXIII、XXIX、またはXLIの出発原料を用いて、本発明の化合物を調製することができる。本発明の化合物は、後述の実施例に記載する合成系路を使用して調製することもできる。
プロドラッグは各種の方法で調製することができる。たとえば、R1が−X1−OH(たとえば、ヒドロキシアルキル)である化合物は、当業者には公知の方法を用いて、R1が、たとえば、−X1−O−C(R6)−R4、−X1−O−C(R6)−O−R4、または−X1−O−C(R6)−N(R8)−R4(ここで、X1、R4、R6、およびR8は先に定義されたものである)であるプロドラッグに転化させることができる。さらに、Rがヒドロキシである化合物を、エステル、エーテル、カーボネート、またはカルバメートに転化させてもよい。アルコール官能基を含む化合物の場合は、アルコール基の水素原子を、たとえば下記の基によって置換することによりプロドラッグを形成させることが可能である:C1~6アルカノイルオキシメチル、1−(C1~6アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−(C1~6アルカノイルオキシ)エチル、C1~6アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1~6アルコキシカルボニル)アミノメチル、スクシノイル、C1~6アルカノイル、α−アミノC1~4アルカノイル、アリールアシル、−P(O)(OH)2、−P(O)(O−C1~6アルキル)2、C1~6アルコキシカルボニル、C1~6アルキルカルバモイル、およびα−アミノアシルまたはα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここで、それぞれのα−アミノアシル基は、独立してラセミ、D−、およびL−アミノ酸から選択される)。アルコール官能基を含む化合物の場合、特に有用なプロドラッグは、1〜6個の炭素原子を含むカルボン酸から製造されるエステル、非置換もしくは置換安息香酸エステル、または天然由来のL−アミノ酸から製造されるエステルである。
さらに、プロドラッグは、アミノ基を含む化合物から製造することも可能であって、それには、慣用の方法を用いてそのアミノ基を、たとえばアミド、カルバメート、尿素、アミジン、またはその他の加水分解性基のような官能基に転化させる。このタイプのプロドラッグは、アミノ基、特に4位にあるアミノ基中の水素原子を、たとえば以下に挙げるような基を用いて置換させることによって製造することができる:−C(O)−R’’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’’、−C(O)−N(R’’’’)−R’’、−C(=NY’’)−R’’、−CH(OH)−C(O)−OY’、−CH(OC1~4アルキル)Y0、−CH2Y3、または−CH(CH3)Y3;ここでR’’およびR’’’’はそれぞれ独立して、C1~10アルキル、C3~7シクロアルキル、またはベンジルであり、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2、からなる群より選択される1個また複数の置換基によって置換されいてもよいが;ただし、R’’’’は水素であってもよく;α−アミノアシル基のそれぞれは独立して、ラセミ、D、またはL−アミノ酸から選択され;Y’は水素、C1~6アルキル、またはベンジルであり;Y0は、C1~6アルキル、カルボキシC1~6アルキレニル、アミノC1~4アルキレニル、モノ−N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニル、またはジ−N,N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニルであり;そしてY3は、モノ−N−C1~6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1~6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、または4−C1~4アルキルピペラジン−1−イルである。アミン官能基を含む化合物の場合、特に有用なプロドラッグは、1〜10個の炭素原子を含むカルボン酸から誘導されたアミド、アミノ酸から誘導されたアミド、および1〜10個の炭素原子を含むカルバメートである。
医薬品組成物および生物活性
本発明の医薬品組成物には、薬学的に許容されるキャリアと組み合わせて、上述の本発明の化合物の治療有効量が含まれる。
本発明の医薬品組成物には、薬学的に許容されるキャリアと組み合わせて、上述の本発明の化合物の治療有効量が含まれる。
「治療有効量(therapeutically effective amount)」および「有効量(effective amount)」という用語は、その化合物または塩の、サイトカイン誘導、サイトカイン阻害、免疫調節、抗腫瘍活性および/または抗ウイルス活性のような治療効果または予防効果を誘導するのに充分な量を意味する。本発明の医薬品組成物において使用される有効化合物または塩の正確な量は、当業者に公知の要因、たとえば、その化合物または塩の物理的および化学的特性、キャリアの特性、および意図する用法などによって変化するが、本発明の組成には、被験者に対して、約100ナノグラムキログラム(ng/kg)〜約50ミリグラム/キログラム(mg/kg)、好ましくは約10マイクログラム/キログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの化合物または塩を投与するのに充分な有効成分が含まれると、考えられる。たとえば、錠剤、トローチ錠、カプセル剤、非経口製剤、シロップ剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾル製剤、経皮パッチ、経粘膜パッチなど、各種の剤型が使用できる。
本発明の化合物または塩は、治療法における単一の治療薬として使用してもよいし、あるいは、本発明の化合物または塩を、その他1種または複数の活性薬物、たとえば、追加の免疫応答調節薬、抗ウイルス薬、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチドなどと組み合わせて投与してもよい。
以下に示す試験法に従って実施した実験においては、本発明の化合物または塩は、ある種のサイトカインの産生を誘導し、そして、本発明のある種の化合物または塩は、ある種のサイトカインの産生を阻害するする可能性がある。それらの結果から、これらの化合物または塩は、多くの異なる方法で免疫応答を調節することが可能な免疫応答調節薬として有用であり、そのため各種の障害の治療に有用であることが示唆される。
その産生を、本発明による化合物または塩の投与によって誘導することが可能なサイトカインとしては、一般的には、インターフェロン−α(IFN−α)および/または腫瘍壊死因子−α(TNF−α)さらにはある種のインターロイキン(IL)などが挙げられる。その生合成を、本発明の化合物または塩によって誘導することが可能なサイトカインとしては、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12、ならびに各種その他のサイトカインなどが挙げられる。各種の効果の内でも、これらおよびその他のサイトカインは、ウイルスの増殖および腫瘍細胞の成長を阻害することができるので、そのため、この化合物または塩はウイルス性疾患および腫瘍性疾患の治療において有用なものとなる。したがって本発明は、動物に対して本発明の化合物もしくは塩または組成物の有効量を投与することを含む、動物におけるサイトカイン生合成を誘導するための方法を提供する。サイトカイン生合成を誘導するために本発明の化合物もしくは塩または組成物が投与される対象の動物は、後述する疾病のたとえばウイルス性疾患または腫瘍性疾患などを有していて、その化合物または塩の投与が、治療のための処置を与える。別な方法で、動物が発病する前にその動物に化合物または塩を投与して、その化合物または塩の投与が予防処置となるようにすることも可能である。
サイトカイン産生を誘導する能力に加えて、本発明の化合物または塩は、他の態様の先天性免疫応答にも作用することができる。たとえば、ナチュラルキラー細胞活性を刺激することができるが、これは、サイトカイン誘導が原因と考えられる効果である。これらの化合物または塩は、マクロファージを活性化させることも可能であって、それによって、酸化窒素の分泌と、さらなるサイトカインの産生を刺激する。さらに、これらの化合物または塩は、Bリンパ球の増殖と分化を引き起こす可能性がある。
本発明の化合物または塩はさらに、後天性免疫応答にも効果を有する。たとえば、Tヘルパータイプ1(TH1)サイトカインIFN−γの産生は、間接的に誘導できるし、Tヘルパータイプ2(TH2)サイトカインIL−4、IL−5およびIL−13の産生は、これらの化合物または塩の投与により阻害することができる。
本発明によるある種の化合物または塩を投与することによってその産生が阻害されうるその他のサイトカインとしては、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)などが挙げられる。各種の効果の内でも、TNF−α産生を阻害することによって、TNFが媒介される動物における疾患の予防または治療処置が得られるので、その化合物または塩は、たとえば、自己免疫疾患の治療において有用なものとなる。したがって本発明は、動物に対して本発明の化合物もしくは塩または組成物の有効量を投与することを含む、動物におけるTNF−αの生合成を阻害するための方法を提供する。TNF−αの生合成を阻害するために本発明の化合物もしくは塩または組成物を投与される動物は、後述するような疾患、たとえば自己免疫疾患を有していて、化合物または塩の投与により治療処置を与えることができる。別な方法で、動物が発病する前にその動物に化合物または塩を投与して、その化合物または塩の投与が予防処置となるようにすることも可能である。
疾病の予防と治療処置にかかわらず、かつ先天性免疫と後天性免疫に関わらず、これらの化合物もしくは塩または組成物は、単独で投与してもよいし、あるいは、たとえば、ワクチンアジュバント中の1種または複数の活性成分と組み合わせて投与してもよい。他の成分とともに投与する場合、この化合物または塩と他の1種または複数の成分を別途に;たとえば溶液中などのように同時ではあるが独立して;あるいは、(a)共有結合的に結合されるか、もしくは(b)コロイド懸濁液中のように非共有結合的に会合して、同時ではあるが互いに関連して投与することができる。
本明細書に提示される化合物または塩を、治療法として使用することが可能な状態を挙げれば、以下のようなものがあるが、これらに限定される訳ではない:
(a)ウイルス性疾患、たとえば、下記のものによる感染から来る疾病:アデノウイルス、ヘルペスウイルス(たとえば、HSV−I、HSV−II、CMV、またはVZV)、ポックスウイルス(たとえば、オルソポックスウイルス、たとえば痘瘡もしくはワクシニア、または伝染性軟疣)、ピコルナウイルス(たとえば、ライノウイルスまたはエンテロウイルス)、オルソミクソウイルス(たとえば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(たとえば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、および呼吸系発疹ウイルス(RSV))、コロナウイルス(たとえば、SARS)、パポーバウイルス(たとえば、パピローマウイルス、たとえば、性器疣贅、尋常性疣贅、または足底疣贅を引き起こすもの)、ヘパドナウイルス(たとえば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(たとえば、C型肝炎ウイルスまたはデング熱ウイルス)、または、レトロウイルス(たとえば、レンチウイルスたとえばHIV);
(b)細菌性疾患、たとえば、以下の種の細菌による感染から来る疾患:エシュリキア、エンテロバクター、サルモネラ、ブドウ球菌、赤痢菌、リステリア、アエロバクター、ヘリコバクター、クレブシェラ、プロテウス、シュードモナス、連鎖球菌、クラミジア、マイコプラズマ、肺炎球菌、ナイセリア、クロストリジウム、桿菌、コリネバクテリウム、マイコバクテリウム、カンピロバクター、ビブリオ、セラチア、プロビデンシア、クロモバクテリウム、ブルセラ、イェルシニア、ヘモフィルス、または、ボルデテラなど;
(c)その他の感染症、たとえば、クラミジア、真菌性疾患たとえば(以下のものに限定される訳ではない)カンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラスマ症、クリプトコッカス性髄膜炎、または、寄生虫疾患たとえば(以下のものに限定される訳ではない)マラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア、クリプトスポリジウム症、トキソプラスマ症、およびトリパノソーマ感染;
(d)腫瘍性疾患、たとえば、上皮内新生物、子宮頸部形成異常、紫外線角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、白血病たとえば(以下のものに限定される訳ではない)、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、および毛様細胞白血病、ならびにその他の癌;
(e)TH2媒介性、アトピー性疾患、たとえばアトピー性皮膚炎または湿疹、好酸球増加症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、およびオーメン症候群;
(f)ある種の自己免疫疾患、たとえば全身性エリテマトーデス、本態性血小板血症、多発性硬化症、円板状エリテマトーデス、円形脱毛症;および
(g)創傷の治癒に伴う疾患、たとえば、ケロイドの生成およびその他のタイプの瘢痕化の阻害(たとえば、慢性の創傷も含めた、創傷治癒の促進)。
(a)ウイルス性疾患、たとえば、下記のものによる感染から来る疾病:アデノウイルス、ヘルペスウイルス(たとえば、HSV−I、HSV−II、CMV、またはVZV)、ポックスウイルス(たとえば、オルソポックスウイルス、たとえば痘瘡もしくはワクシニア、または伝染性軟疣)、ピコルナウイルス(たとえば、ライノウイルスまたはエンテロウイルス)、オルソミクソウイルス(たとえば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(たとえば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、および呼吸系発疹ウイルス(RSV))、コロナウイルス(たとえば、SARS)、パポーバウイルス(たとえば、パピローマウイルス、たとえば、性器疣贅、尋常性疣贅、または足底疣贅を引き起こすもの)、ヘパドナウイルス(たとえば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(たとえば、C型肝炎ウイルスまたはデング熱ウイルス)、または、レトロウイルス(たとえば、レンチウイルスたとえばHIV);
(b)細菌性疾患、たとえば、以下の種の細菌による感染から来る疾患:エシュリキア、エンテロバクター、サルモネラ、ブドウ球菌、赤痢菌、リステリア、アエロバクター、ヘリコバクター、クレブシェラ、プロテウス、シュードモナス、連鎖球菌、クラミジア、マイコプラズマ、肺炎球菌、ナイセリア、クロストリジウム、桿菌、コリネバクテリウム、マイコバクテリウム、カンピロバクター、ビブリオ、セラチア、プロビデンシア、クロモバクテリウム、ブルセラ、イェルシニア、ヘモフィルス、または、ボルデテラなど;
(c)その他の感染症、たとえば、クラミジア、真菌性疾患たとえば(以下のものに限定される訳ではない)カンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラスマ症、クリプトコッカス性髄膜炎、または、寄生虫疾患たとえば(以下のものに限定される訳ではない)マラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア、クリプトスポリジウム症、トキソプラスマ症、およびトリパノソーマ感染;
(d)腫瘍性疾患、たとえば、上皮内新生物、子宮頸部形成異常、紫外線角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、白血病たとえば(以下のものに限定される訳ではない)、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、および毛様細胞白血病、ならびにその他の癌;
(e)TH2媒介性、アトピー性疾患、たとえばアトピー性皮膚炎または湿疹、好酸球増加症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、およびオーメン症候群;
(f)ある種の自己免疫疾患、たとえば全身性エリテマトーデス、本態性血小板血症、多発性硬化症、円板状エリテマトーデス、円形脱毛症;および
(g)創傷の治癒に伴う疾患、たとえば、ケロイドの生成およびその他のタイプの瘢痕化の阻害(たとえば、慢性の創傷も含めた、創傷治癒の促進)。
さらに、本発明の化合物または塩は、体液性免疫応答および/または細胞媒介性免疫応答のいずれかを向上させる物質と組み合わせて使用するためのワクチンアジュバントとして有用であるが、そのような物質としては、たとえば、弱毒化したウイルス性、細菌性または寄生虫性免疫原;不活化したウイルス性、腫瘍由来、原虫性、微生物性、生物由来、真菌性、または細菌性免疫原;トキソイド;トキシン;自己抗原;多糖類;タンパク質;糖タンパク質;ペプチド;細胞ワクチン;DNAワクチン;自己ワクチン;組換え体タンパク質;などが挙げられ、それを、以下のようなものに関連して使用する:たとえば、BCG、コレラ、ペスト、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザA、インフルエンザB、パラインフルエンザ、小児麻痺、狂犬病、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、黄熱病、破傷風、ジフテリア、インフルエンザ菌b、結核、髄膜炎菌および肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水痘、サイトメガロウイルス、デング熱、ネコ白血病、家禽ペスト、HSV−1およびHSV−2、ブタコレラ、日本脳炎、呼吸系発疹ウイルス、ロタウイルス、パピローマウイルス、黄熱病、およびアルツハイマー病。
本発明の化合物または塩は、日和見免疫機能を有する個体には特に有用であろう。たとえば、化合物または塩は、たとえば、移植患者、癌患者およびHIV患者において、細胞媒介性免疫の抑制の後に起きる日和見感染および腫瘍を治療するために使用しうる。
したがって、上述の疾患または疾患のタイプ、たとえばウイルス性疾患または腫瘍性疾患の一つまたは複数を、それらを必要としている(その疾患を有する)動物において、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、本明細書に記載されたすべての実施態様、またはそれらの組合せの化合物または塩の治療有効量をその動物に投与することにより、治療することができる。式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、本明細書に記載されたすべての実施態様、またはそれらの組合せの化合物または塩の治療有効量を、動物にワクチンアジュバントとして投与することによって、その動物にワクチン接種することもできる。一つの実施態様においては、本明細書に記載された化合物または塩の有効量を、ワクチンアジュバントとして動物に投与することを含む、動物にワクチン接種するための方法を提供する。
サイトカイン生合成を誘導または阻害するのに効果のある化合物または塩の量とは、1種または複数の細胞のタイプ、たとえば単球、マクロファージ、樹状細胞およびB細胞が、1種または複数のサイトカイン、たとえばIFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12の、そのようなサイトカインのバックグラウンドレベルを超えて増加した(誘導された)または減少した(阻害された)、ある量を産生するのに充分な量である。その正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。本発明はさらに、動物におけるウイルス感染の治療方法、および動物における腫瘍性疾患の治療方法を提供するが、それには、その動物に、本発明の化合物もしくは塩または組成物の有効量を投与することが含まれる。ウイルス感染を治療または阻害するのに有効な量とは、ウイルス感染の1種または複数の発現、たとえば、ウイルスの変形(viral lesions)、ウイルス量、ウイルスの増殖速度、死亡率を、未処置の対照動物と比較して、減少させるような量である。そのような治療に有効である正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。腫瘍性の病状を治療するために有効な化合物または塩の量とは、腫瘍の大きさまたは腫瘍病巣の数の減少を起こさせるような量である。この場合も、その正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。
本明細書に具体的に記述された製剤および用法に加えて、本発明の化合物に好適なその他の製剤、用法、および投与器具が、たとえば下記の特許に記載されている:国際公開第03/077944号パンフレットおよび国際公開第02/036592号パンフレット、米国特許第6,245,776号明細書、および米国特許出願公開第2003/0139364号明細書、米国特許出願公開第2003/185835号明細書、米国特許出願公開第2004/0258698号明細書、米国特許出願公開第2004/0265351号明細書、米国特許出願公開第2004/076633号明細書、および米国特許出願公開第2005/0009858号明細書。
本発明の目的および利点を以下の実施例によりさらに説明するが、それらの実施例に記載された特定の物質およびその量、さらにはその他の条件および詳細が、本発明を不当に限定すると解してはならない。
以下の実施例においては、自動化フラッシュクロマトグラフィーを実施したが、それに使用したのは、コンビフラッシュ(COMBIFLASH)システム(自動化高速フラッシュ精製製品、米国ネブラスカ州リンカーン(Licoln,Nebraska,USA)のテレダイン・イスコ・インコーポレーテッド(Teledyne Isco.Inc.)から入手可能)、ホライズン・HPFC(HORIZON HPFC)システム(自動化高速フラッシュ精製製品、米国バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville,Virginia,USA)のバイオテージ・インコーポレーテッド(Biotage Inc.)から入手可能)、またはそれらの組合せである。それらの精製のいくつかにおいては、フラッシュ(FLASH)40+Mシリカカートリッジまたはフラッシュ(FLASH)65Iシリカカートリッジ(いずれも、米国バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville,Virginia,USA)のバイオテージ・インコーポレーテッド(Biotage Inc.)から入手可能)を使用した。それぞれの精製で使用した溶出液は、実施例に記載している。いくつかのクロマトグラフィー分離においては、溶出液の極性成分として、溶媒混合物クロロホルム/メタノール/濃水酸化アンモニウム(80/18/2(v/v/v))(CMA)を使用した。それらの分離においては、CMAをクロロホルムと混合して、表示した比率とした。
実施例1
1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
エタノール(50mL)中の2−クロロ−N4−(2−メチルプロピル)−3,4−キノリンジアミン(アンドレ(Andre)ら、米国特許第4,988,815号明細書、実施例6、8.92g、35.7mmol)の溶液を100℃で撹拌し、臭化シアン(5.67g、53.5mmol)を一時に加えた。その赤色の溶液を一夜撹拌し、水を用いて3回洗浄し、塩水を用いて1回洗浄した。その水性洗浄液から沈殿物が生成したので、濾過により単離した。その有機フラクションを、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させて、単離された沈殿物を合わせると、9.81gの4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が暗赤色の固形物として得られた。
1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
エタノール(50mL)中の2−クロロ−N4−(2−メチルプロピル)−3,4−キノリンジアミン(アンドレ(Andre)ら、米国特許第4,988,815号明細書、実施例6、8.92g、35.7mmol)の溶液を100℃で撹拌し、臭化シアン(5.67g、53.5mmol)を一時に加えた。その赤色の溶液を一夜撹拌し、水を用いて3回洗浄し、塩水を用いて1回洗浄した。その水性洗浄液から沈殿物が生成したので、濾過により単離した。その有機フラクションを、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させて、単離された沈殿物を合わせると、9.81gの4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が暗赤色の固形物として得られた。
パートB
4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(8.61g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、131mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱した。得られた溶液を減圧下に濃縮すると、7gの粗生成物が得られた。その反応生成物の一部を、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中3〜4%メタノールに1%水酸化アンモニウムを加えたもので溶出)により精製した。単離された反応生成物を、メタノールを用いて洗浄し、フラッシュクロマトグラフィーで同一の条件でもう一度精製し、高真空下で乾燥させると、1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンがグレー色の結晶質の固形物として得られた。融点>250℃。
元素分析計算値(C14H17N5):C、65.68:H、6.71:N、27.43。実測値:C、65.69:H、6.79:N、27.42。
4−クロロ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(8.61g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、131mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱した。得られた溶液を減圧下に濃縮すると、7gの粗生成物が得られた。その反応生成物の一部を、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中3〜4%メタノールに1%水酸化アンモニウムを加えたもので溶出)により精製した。単離された反応生成物を、メタノールを用いて洗浄し、フラッシュクロマトグラフィーで同一の条件でもう一度精製し、高真空下で乾燥させると、1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンがグレー色の結晶質の固形物として得られた。融点>250℃。
元素分析計算値(C14H17N5):C、65.68:H、6.71:N、27.43。実測値:C、65.69:H、6.79:N、27.42。
実施例2
1−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩
パートA
臭化シアン(4.78g、45.2mmol)を、エタノール(200mL)中の1−[(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(アンドレ(Andre)ら、米国特許第4,988,815号明細書、実施例13、10.0g、37.6mmol)の溶液に添加し、その溶液を90℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とした。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて1回洗浄し、次いでジクロロメタンを用いて数回洗浄すると、9.28gの1−(4−クロロ−2−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩がグレー色の粉末として得られた。
1−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩
臭化シアン(4.78g、45.2mmol)を、エタノール(200mL)中の1−[(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(アンドレ(Andre)ら、米国特許第4,988,815号明細書、実施例13、10.0g、37.6mmol)の溶液に添加し、その溶液を90℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とした。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて1回洗浄し、次いでジクロロメタンを用いて数回洗浄すると、9.28gの1−(4−クロロ−2−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩がグレー色の粉末として得られた。
パートB
1−(4−クロロ−2−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩(2.00g、5.38mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、50mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱した。溶媒を減圧下に除去し、その残分をアセトニトリル中に懸濁させ、濾過により単離し、温アセトニトリル(2×100mL)を用いて洗浄し、ジエチルエーテル(100mL)を用いて洗浄し、メタノールを用いて洗浄し、高真空下で乾燥させると、1.02gの1−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩が白色の粉末として得られた。融点>230℃。
元素分析計算値(C14H17N5O・0.8HBr):C、50.04:H、5.34;N、20.84。実測値:C、49.64:H、5.47;N、21.00。
1−(4−クロロ−2−アミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩(2.00g、5.38mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、50mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱した。溶媒を減圧下に除去し、その残分をアセトニトリル中に懸濁させ、濾過により単離し、温アセトニトリル(2×100mL)を用いて洗浄し、ジエチルエーテル(100mL)を用いて洗浄し、メタノールを用いて洗浄し、高真空下で乾燥させると、1.02gの1−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩が白色の粉末として得られた。融点>230℃。
元素分析計算値(C14H17N5O・0.8HBr):C、50.04:H、5.34;N、20.84。実測値:C、49.64:H、5.47;N、21.00。
実施例3
N−[2−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド
パートA
トリエチルアミン(75mL、0.54mol)を、無水1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)(450mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(アンドレ(Andre)ら、米国特許第4,988,815号明細書、実施例2、114g、0.470mol)の溶液に徐々に加え、得られた黒色の溶液を冷却して0℃とした。無水NMP(42mL)中の1,2−ジアミノ−2−メチルプロパン(42g、0.54mol)の溶液を、3時間かけて滴下により添加した。添加が完了してから、その反応液を放置して周囲温度にまで温め、5時間撹拌し、激しく撹拌しながら温水(4L)の中に徐々に注いだ。黄色の沈殿物が生成したが、その懸濁液を周囲温度で1時間撹拌した。沈殿物を濾過により単離し、濾液が無色となるまで冷水を用いて洗浄した。その固形物をジクロロメタン(4L)に溶解させ、得られた溶液を炭酸ナトリウム飽和水溶液、塩水の順に用いて洗浄し、硫酸マグネシウムおよび硫酸ナトリウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そして減圧下に濃縮すると、130gのN1−(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−2−メチルプロパン−1,2−ジアミンが鮮黄色の粉末として得られた。
N−[2−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド
トリエチルアミン(75mL、0.54mol)を、無水1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)(450mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(アンドレ(Andre)ら、米国特許第4,988,815号明細書、実施例2、114g、0.470mol)の溶液に徐々に加え、得られた黒色の溶液を冷却して0℃とした。無水NMP(42mL)中の1,2−ジアミノ−2−メチルプロパン(42g、0.54mol)の溶液を、3時間かけて滴下により添加した。添加が完了してから、その反応液を放置して周囲温度にまで温め、5時間撹拌し、激しく撹拌しながら温水(4L)の中に徐々に注いだ。黄色の沈殿物が生成したが、その懸濁液を周囲温度で1時間撹拌した。沈殿物を濾過により単離し、濾液が無色となるまで冷水を用いて洗浄した。その固形物をジクロロメタン(4L)に溶解させ、得られた溶液を炭酸ナトリウム飽和水溶液、塩水の順に用いて洗浄し、硫酸マグネシウムおよび硫酸ナトリウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、そして減圧下に濃縮すると、130gのN1−(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−2−メチルプロパン−1,2−ジアミンが鮮黄色の粉末として得られた。
パートB
トリエチルアミン(1.77mL、12.7mmol)を、ジクロロメタン(25mL)中のN1−(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−2−メチルプロパン−1,2−ジアミン(2.5g、8.5mmol)の溶液に添加し、得られた溶液を冷却して0℃とし、5分間撹拌した。塩化メタンスルホニル(1.07g、9.33mmol)を数回に分けて、5分かけて添加し、得られた反応液を放置して周囲温度にまで温め、一夜撹拌した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分析から、反応が不完全であることが判ったので、追加の塩化メタンスルホニル(0.5当量)を加えた。その反応液を2時間撹拌してから、再度測定したが不完全であった。追加の塩化メタンスルホニル(0.5当量)およびトリエチルアミン(1.5当量)を加え、その反応液を2時間撹拌してから、ジクロロメタンを用いて希釈した。得られた溶液を、塩水を用いて2回、そして重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、3.1gのN−{2−[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが黄色の固形物として得られた。
トリエチルアミン(1.77mL、12.7mmol)を、ジクロロメタン(25mL)中のN1−(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−2−メチルプロパン−1,2−ジアミン(2.5g、8.5mmol)の溶液に添加し、得られた溶液を冷却して0℃とし、5分間撹拌した。塩化メタンスルホニル(1.07g、9.33mmol)を数回に分けて、5分かけて添加し、得られた反応液を放置して周囲温度にまで温め、一夜撹拌した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分析から、反応が不完全であることが判ったので、追加の塩化メタンスルホニル(0.5当量)を加えた。その反応液を2時間撹拌してから、再度測定したが不完全であった。追加の塩化メタンスルホニル(0.5当量)およびトリエチルアミン(1.5当量)を加え、その反応液を2時間撹拌してから、ジクロロメタンを用いて希釈した。得られた溶液を、塩水を用いて2回、そして重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、3.1gのN−{2−[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが黄色の固形物として得られた。
パートC
N−{2−[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド(3.1g、8.3mmol)、5%白金/カーボン(310mg)、およびアセトニトリル(40mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(50psi、3.4×105Pa)で4時間振盪させた。HPLCの分析から出発物質が存在していることが判ったので、追加の白金/カーボン(310mg)を加えた。その反応液を水素圧下で一夜振盪させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、ジクロロメタンを用いて洗浄し、その濾液を減圧下に濃縮すると、2.55gのN−{2−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが暗色の油状物として得られたので、それを精製することなく使用した。
N−{2−[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド(3.1g、8.3mmol)、5%白金/カーボン(310mg)、およびアセトニトリル(40mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(50psi、3.4×105Pa)で4時間振盪させた。HPLCの分析から出発物質が存在していることが判ったので、追加の白金/カーボン(310mg)を加えた。その反応液を水素圧下で一夜振盪させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、ジクロロメタンを用いて洗浄し、その濾液を減圧下に濃縮すると、2.55gのN−{2−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミドが暗色の油状物として得られたので、それを精製することなく使用した。
パートD
臭化シアン(0.945g、8.93mmol)を、エタノール(25mL)中のN−{2−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド(2.55g、7.44mmol)の溶液に添加し、その溶液を周囲温度で2時間撹拌した。HPLCによる分析から、反応がまったく起きていないことが判ったので、その反応液を90℃で一夜加熱し、放冷して周囲温度とした。水を加えると、沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄すると、510mgのN−[2−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド・臭化水素酸塩が褐色の固形物として得られた。その濾液を減圧下で濃縮し、残分をメタノール中に溶解させた。ジエチルエーテルを加えるとゴム状の沈殿物が生成したので、それを再びメタノールに溶解させ、減圧下に濃縮すると、追加の反応生成物1.1gが、暗褐色の固形物として得られた。
臭化シアン(0.945g、8.93mmol)を、エタノール(25mL)中のN−{2−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]−1,1−ジメチルエチル}メタンスルホンアミド(2.55g、7.44mmol)の溶液に添加し、その溶液を周囲温度で2時間撹拌した。HPLCによる分析から、反応がまったく起きていないことが判ったので、その反応液を90℃で一夜加熱し、放冷して周囲温度とした。水を加えると、沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄すると、510mgのN−[2−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド・臭化水素酸塩が褐色の固形物として得られた。その濾液を減圧下で濃縮し、残分をメタノール中に溶解させた。ジエチルエーテルを加えるとゴム状の沈殿物が生成したので、それを再びメタノールに溶解させ、減圧下に濃縮すると、追加の反応生成物1.1gが、暗褐色の固形物として得られた。
パートE
粗製のN−[2−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド・臭化水素酸塩(0.400g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、25mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、その残分を、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーを用いて精製した(ジクロロメタン中2〜6%メタノールに1%水酸化アンモニウムを加えたもので溶出)。反応生成物の一部をアセトニトリルおよび少量のメタノールから再結晶させ、、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄すると、39mgのN−[2−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが褐色の針状物として得られた。融点>230℃。
元素分析計算値(C15H20N6O2S):C、51.71:H、5.79:N、24.12。実測値:C、51.61:H、5.71:N、24.17。
粗製のN−[2−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミド・臭化水素酸塩(0.400g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、25mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、その残分を、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーを用いて精製した(ジクロロメタン中2〜6%メタノールに1%水酸化アンモニウムを加えたもので溶出)。反応生成物の一部をアセトニトリルおよび少量のメタノールから再結晶させ、、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄すると、39mgのN−[2−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−1,1−ジメチルエチル]メタンスルホンアミドが褐色の針状物として得られた。融点>230℃。
元素分析計算値(C15H20N6O2S):C、51.71:H、5.79:N、24.12。実測値:C、51.61:H、5.71:N、24.17。
実施例4
1−ベンジル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(130mL)中2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(25g、0.10mol)の溶液を冷却して0℃とした。トリエチルアミン(17.2mL、0.123mol)およびベンジルアミン(11.2mL、0.10mol)をこの順で加え、その反応液を周囲温度で一夜撹拌した。その反応液を水(1L)中に注ぎ、その懸濁液を周囲温度で30分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により単離し、水を用いて洗浄すると、31.92gのN−ベンジル−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミンが鮮黄色の粉末として得られた。
1−ベンジル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(130mL)中2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(25g、0.10mol)の溶液を冷却して0℃とした。トリエチルアミン(17.2mL、0.123mol)およびベンジルアミン(11.2mL、0.10mol)をこの順で加え、その反応液を周囲温度で一夜撹拌した。その反応液を水(1L)中に注ぎ、その懸濁液を周囲温度で30分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により単離し、水を用いて洗浄すると、31.92gのN−ベンジル−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミンが鮮黄色の粉末として得られた。
パートB
N−ベンジル−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミン(31.9g、0.102mol)、5%白金/カーボン(3.2g)、およびアセトニトリル(325mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(30psi、2.1×105Pa)で一夜振盪させた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾液を減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させると、27.82gのN4−ベンジル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミンが得られたので、精製することなくそれを使用した。
N−ベンジル−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミン(31.9g、0.102mol)、5%白金/カーボン(3.2g)、およびアセトニトリル(325mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(30psi、2.1×105Pa)で一夜振盪させた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾液を減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させると、27.82gのN4−ベンジル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミンが得られたので、精製することなくそれを使用した。
パートC
臭化シアン(2.2g、21mmol)を、エタノール(50mL)中のN4−ベンジル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミン(5.0g、17mmol)の溶液に加え、その溶液を90℃で2時間加熱した。液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)により分析すると、出発原料が存在していることが判った。追加の臭化シアン(2.2g、21mmol)を加え、その反応液を90℃で1時間撹拌してから、50℃で3日間撹拌し、放冷して周囲温度とした。溶媒を減圧下に除去し、得られた固形物を、ジエチルエーテル(1L)を用いて洗浄すると、6.84gの1−ベンジル−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が暗グレー色の粉末として得られた。
臭化シアン(2.2g、21mmol)を、エタノール(50mL)中のN4−ベンジル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミン(5.0g、17mmol)の溶液に加え、その溶液を90℃で2時間加熱した。液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)により分析すると、出発原料が存在していることが判った。追加の臭化シアン(2.2g、21mmol)を加え、その反応液を90℃で1時間撹拌してから、50℃で3日間撹拌し、放冷して周囲温度とした。溶媒を減圧下に除去し、得られた固形物を、ジエチルエーテル(1L)を用いて洗浄すると、6.84gの1−ベンジル−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が暗グレー色の粉末として得られた。
パートD
粗製の1−ベンジル−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(0.500g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、20mL)を高圧容器に加え、密封して、炉中170℃で6日間加熱した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、その残分を、シリカゲル上自動フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノールに1%水酸化アンモニウムを加えたもので溶出)を用いて精製すると、42mgの1−ベンジル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが褐色の粉末として得られた。融点254〜256℃。
元素分析計算値(C17H15N5・0.7H2O):C、67.62:H、5.47:N、23.19。実測値:C、67.67:H、5.33:N、22.92。
粗製の1−ベンジル−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(0.500g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、20mL)を高圧容器に加え、密封して、炉中170℃で6日間加熱した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、その残分を、シリカゲル上自動フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜10%メタノールに1%水酸化アンモニウムを加えたもので溶出)を用いて精製すると、42mgの1−ベンジル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが褐色の粉末として得られた。融点254〜256℃。
元素分析計算値(C17H15N5・0.7H2O):C、67.62:H、5.47:N、23.19。実測値:C、67.67:H、5.33:N、22.92。
実施例5
N2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
4−メトキシベンジルアミン(40g、290mmol)を冷却して0℃とし、p−アニスアルデヒド(39.7g、292mmol)を滴下により添加した。その反応液を周囲温度で2時間撹拌し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で一夜乾燥させると、97gのN−(4−メトキシベンジル)−N−[(4−メトキシフェニル)メチリデン]アミンが白色のワックス状固形物として得られた。
N2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
4−メトキシベンジルアミン(40g、290mmol)を冷却して0℃とし、p−アニスアルデヒド(39.7g、292mmol)を滴下により添加した。その反応液を周囲温度で2時間撹拌し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で一夜乾燥させると、97gのN−(4−メトキシベンジル)−N−[(4−メトキシフェニル)メチリデン]アミンが白色のワックス状固形物として得られた。
パートB
エタノール(300mL)中のパートAからの物質の溶液を冷却して0℃とし、激しく撹拌した。固形のホウ水素化ナトリウム(22.1g、584mmol)を数分かけて徐々に添加し、その反応液を周囲温度で2時間撹拌した。水(300mL)を加え、得られた混合物を振盪させてから、一夜静置した。その混合物を、ジエチルエーテル(3×100mL)を用いて抽出し、抽出液を合わせて、水(200mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させると、67gのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミンが白色の固形物として得られた。
エタノール(300mL)中のパートAからの物質の溶液を冷却して0℃とし、激しく撹拌した。固形のホウ水素化ナトリウム(22.1g、584mmol)を数分かけて徐々に添加し、その反応液を周囲温度で2時間撹拌した。水(300mL)を加え、得られた混合物を振盪させてから、一夜静置した。その混合物を、ジエチルエーテル(3×100mL)を用いて抽出し、抽出液を合わせて、水(200mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させると、67gのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミンが白色の固形物として得られた。
パートC
トリエチルアミン(40.4mL、0.290mol)およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(62.0g、242mmol)をこの順で、トルエン(300mL)中の[4−(2−メチルプロピル)アミノ−3−ニトロキノリン−2−イル]トリフルオロメタンスルホネート(ニコライデス(Nikolaides)ら、米国特許第5,395,937号明細書、実施例1、95.0g、242mmol)の溶液に周囲温度で添加した。その溶液を周囲温度で数分間撹拌し、環流温度で2時間加熱してから、放冷して周囲温度とした。酢酸エチルおよび重炭酸ナトリウム飽和水溶液(300mL)を加えた。その有機層を分離し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて2回洗浄した。水フラクションを合わせ、濾過して固形物を除去し、その濾液を、酢酸エチル(3×150mL)を用いて抽出した。抽出物を合わせ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて1回洗浄した。次いで、すべての有機フラクションを合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で3日間乾燥させると、N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−N4−(2−メチルプロピル)−3−ニトロキノリン−2,4−ジアミンが赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
トリエチルアミン(40.4mL、0.290mol)およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(62.0g、242mmol)をこの順で、トルエン(300mL)中の[4−(2−メチルプロピル)アミノ−3−ニトロキノリン−2−イル]トリフルオロメタンスルホネート(ニコライデス(Nikolaides)ら、米国特許第5,395,937号明細書、実施例1、95.0g、242mmol)の溶液に周囲温度で添加した。その溶液を周囲温度で数分間撹拌し、環流温度で2時間加熱してから、放冷して周囲温度とした。酢酸エチルおよび重炭酸ナトリウム飽和水溶液(300mL)を加えた。その有機層を分離し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて2回洗浄した。水フラクションを合わせ、濾過して固形物を除去し、その濾液を、酢酸エチル(3×150mL)を用いて抽出した。抽出物を合わせ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて1回洗浄した。次いで、すべての有機フラクションを合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で3日間乾燥させると、N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−N4−(2−メチルプロピル)−3−ニトロキノリン−2,4−ジアミンが赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
パートD
パートCからの粗製物質の一部(218g)、5%白金/カーボン(15g)、およびアセトニトリル(500mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(45psi、3.1×105Pa)で一夜振盪させた。LC/MSによる分析から、出発原料が存在していることが判ったので、追加の5%白金/カーボン(5g)を加えた。その反応液を水素圧下で一夜振盪させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、194gのN2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−2,3,4−トリアミンが赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
パートCからの粗製物質の一部(218g)、5%白金/カーボン(15g)、およびアセトニトリル(500mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(45psi、3.1×105Pa)で一夜振盪させた。LC/MSによる分析から、出発原料が存在していることが判ったので、追加の5%白金/カーボン(5g)を加えた。その反応液を水素圧下で一夜振盪させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、194gのN2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−2,3,4−トリアミンが赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
パートE
トリエチルアミン(57mL、408mmol)およびメチルイソチオシアネート(18g、245mmol)をこの順で、トルエン(100mL)中のパートDからの物質の一部(粗製物で96g)の懸濁液に添加し、その反応液を80℃で1時間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(38g、245mmol)を徐々に加え、その反応液を80℃で2時間加熱してから、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分を酢酸エチルに溶解させ、得られた溶液を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の液状物が得られた。その粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(順に、ヘキサン中50%酢酸エチルおよび1%水酸化アンモニウムを含む酢酸エチル中10%メタノールを用いて溶出)により精製すると、15gのN4,N4−ビス(4−メトキシベンジル)−N2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが、高粘度の褐色の油状物として得られた。
トリエチルアミン(57mL、408mmol)およびメチルイソチオシアネート(18g、245mmol)をこの順で、トルエン(100mL)中のパートDからの物質の一部(粗製物で96g)の懸濁液に添加し、その反応液を80℃で1時間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(38g、245mmol)を徐々に加え、その反応液を80℃で2時間加熱してから、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分を酢酸エチルに溶解させ、得られた溶液を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の液状物が得られた。その粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(順に、ヘキサン中50%酢酸エチルおよび1%水酸化アンモニウムを含む酢酸エチル中10%メタノールを用いて溶出)により精製すると、15gのN4,N4−ビス(4−メトキシベンジル)−N2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが、高粘度の褐色の油状物として得られた。
パートF
トリフルオロ酢酸(150mL)をN4,N4−ビス(4−メトキシベンジル)−N2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(15g、29.5mmol)に添加し、その反応液を70℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とした。水酸化ナトリウム水溶液(12M、170mL)を加えて、その溶液をpH9に調節した。得られた混合物を、クロロホルム(3×)を用いて抽出し、抽出液を合わせて塩水(3×)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、酢酸エチル中0〜25%メタノールを用いて溶出)により精製した。得られた反応生成物を、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(最初にジクロロメタン中5〜10%メタノールを用いて溶出、次いでジクロロメタン中5〜7.5%メタノールを用いて溶出)によりさらに2回精製すると、3gのN2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが得られた。
MS(ESI)m/z:270.1(M+H)。
トリフルオロ酢酸(150mL)をN4,N4−ビス(4−メトキシベンジル)−N2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(15g、29.5mmol)に添加し、その反応液を70℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とした。水酸化ナトリウム水溶液(12M、170mL)を加えて、その溶液をpH9に調節した。得られた混合物を、クロロホルム(3×)を用いて抽出し、抽出液を合わせて塩水(3×)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、酢酸エチル中0〜25%メタノールを用いて溶出)により精製した。得られた反応生成物を、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(最初にジクロロメタン中5〜10%メタノールを用いて溶出、次いでジクロロメタン中5〜7.5%メタノールを用いて溶出)によりさらに2回精製すると、3gのN2−メチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが得られた。
MS(ESI)m/z:270.1(M+H)。
実施例6
N2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
実施例5のパートCからの粗製物質の一部(30g)、5%白金/カーボン(3g)、およびアセトニトリル(200mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(45psi、3.1×105Pa)で一夜振盪させた。硫酸マグネシウムをその反応混合物に加え、それを、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮すると、N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−2,3,4−トリアミンが赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
N2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
実施例5のパートCからの粗製物質の一部(30g)、5%白金/カーボン(3g)、およびアセトニトリル(200mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(45psi、3.1×105Pa)で一夜振盪させた。硫酸マグネシウムをその反応混合物に加え、それを、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮すると、N2,N2−ビス(4−メトキシベンジル)−N4−(2−メチルプロピル)キノリン−2,3,4−トリアミンが赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
パートB
トリエチルアミン(16.7mL、0.120mol)およびエチルイソチオシアネート(6.3mL、72mmol)をこの順で、ピリジン(100mL)中パートAからの物質の溶液に添加し、その反応液を80℃で5分間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(38g、245mmol)を徐々に加え、その反応液を80℃で3日間加熱してから、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(200mL)に溶解し、得られた溶液を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の油状物が得られた。その粗生成物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、ジクロロメタン中0〜10%メタノールを用いて溶出)を用いて精製してから、次いで、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5%メタノールを用いて溶出)を用いて精製すると、8gのN2−エチル−N4,N4−ビス(4−メトキシベンジル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが高粘度の褐色の油状物として得られた。
トリエチルアミン(16.7mL、0.120mol)およびエチルイソチオシアネート(6.3mL、72mmol)をこの順で、ピリジン(100mL)中パートAからの物質の溶液に添加し、その反応液を80℃で5分間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(38g、245mmol)を徐々に加え、その反応液を80℃で3日間加熱してから、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分をジクロロメタン(200mL)に溶解し、得られた溶液を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の油状物が得られた。その粗生成物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、ジクロロメタン中0〜10%メタノールを用いて溶出)を用いて精製してから、次いで、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5%メタノールを用いて溶出)を用いて精製すると、8gのN2−エチル−N4,N4−ビス(4−メトキシベンジル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが高粘度の褐色の油状物として得られた。
パートC
トリフルオロ酢酸(20mL)をN2−エチル−N4,N4−ビス(4−メトキシベンジル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(2.0g、3.8mmol)に加え、その反応液を50℃で4時間加熱してから、放冷して周囲温度とした。水酸化ナトリウム水溶液(6M)を加えたその溶液をpH9に調節し、次いで、ジクロロメタンおよび重炭酸ナトリウム飽和水溶液を加えた。その有機層を分離し、重炭酸ナトリウム水溶液を用いて2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジで、ジクロロメタン中12%メタノールを用いて溶出し、次いで、シリカカートリッジでジクロロメタン中3〜12%メタノール用いて溶出)により精製した。得られた反応生成物を、数滴のメタノールを含むアセトニトリルから再結晶させ、別な反応バッチからの物質と合わせて、同一の溶媒を用いてもう一度再結晶させると、210mgのN2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンがベージュ色の針状物として得られた。融点:188〜190℃。
元素分析計算値(C16H21N5):C、67.82:H、7.47:N、24.71。実測値:C、67.50:H、8.08:N、24.38。
トリフルオロ酢酸(20mL)をN2−エチル−N4,N4−ビス(4−メトキシベンジル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(2.0g、3.8mmol)に加え、その反応液を50℃で4時間加熱してから、放冷して周囲温度とした。水酸化ナトリウム水溶液(6M)を加えたその溶液をpH9に調節し、次いで、ジクロロメタンおよび重炭酸ナトリウム飽和水溶液を加えた。その有機層を分離し、重炭酸ナトリウム水溶液を用いて2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジで、ジクロロメタン中12%メタノールを用いて溶出し、次いで、シリカカートリッジでジクロロメタン中3〜12%メタノール用いて溶出)により精製した。得られた反応生成物を、数滴のメタノールを含むアセトニトリルから再結晶させ、別な反応バッチからの物質と合わせて、同一の溶媒を用いてもう一度再結晶させると、210mgのN2−エチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンがベージュ色の針状物として得られた。融点:188〜190℃。
元素分析計算値(C16H21N5):C、67.82:H、7.47:N、24.71。実測値:C、67.50:H、8.08:N、24.38。
実施例7
1−[4−アミノ−2−(エチルアミノ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
パートA
トリエチルアミン(3.15mL、22.6mmol)およびエチルイソチオシアネート(1.19mL、13.6mmol)をこの順で、ピリジン(50mL)中の1−[(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(3.00g、11.3mmol)の溶液に添加し、その反応液を80℃で5分間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(2.60g、13.6mmol)を徐々に加え、その反応液を80℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分を酢酸エチル(300mL)に溶解させ、得られた溶液を、塩水(3×)および水(1×)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2〜3%メタノールを用いて溶出)により精製すると、2.78gの1−[4−クロロ−2−(エチルアミノ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
1−[4−アミノ−2−(エチルアミノ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
トリエチルアミン(3.15mL、22.6mmol)およびエチルイソチオシアネート(1.19mL、13.6mmol)をこの順で、ピリジン(50mL)中の1−[(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(3.00g、11.3mmol)の溶液に添加し、その反応液を80℃で5分間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(2.60g、13.6mmol)を徐々に加え、その反応液を80℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分を酢酸エチル(300mL)に溶解させ、得られた溶液を、塩水(3×)および水(1×)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2〜3%メタノールを用いて溶出)により精製すると、2.78gの1−[4−クロロ−2−(エチルアミノ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
パートB
1−[4−クロロ−2−(エチルアミノ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(2.49g、7.81mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、70mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱した。HPLCによる分析から出発原料が残存していることが判ったので、追加のメタノール中アンモニア(10mL)を加えた。その反応液を150℃で4時間加熱してから、冷却して周囲温度とした。溶媒を減圧下に濾過し、その残分を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(1%水酸化アンモニウムを加えたジクロロメタン中2〜2.5%メタノールを用いて溶出)を用いて精製した。その反応生成物の一部をメタノールから再結晶させ、濾過により単離し、冷メタノールを用いて洗浄すると、496mgの1−[4−アミノ−2−(エチルアミノ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の針状物として得られた。融点:233〜235℃。
元素分析計算値(C16H21N5O・1.2CH3OH):C、61.37:H、7.37:N、20.81。実測値:C、61.05:H、7.56:N、20.90。
1−[4−クロロ−2−(エチルアミノ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(2.49g、7.81mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、70mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱した。HPLCによる分析から出発原料が残存していることが判ったので、追加のメタノール中アンモニア(10mL)を加えた。その反応液を150℃で4時間加熱してから、冷却して周囲温度とした。溶媒を減圧下に濾過し、その残分を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(1%水酸化アンモニウムを加えたジクロロメタン中2〜2.5%メタノールを用いて溶出)を用いて精製した。その反応生成物の一部をメタノールから再結晶させ、濾過により単離し、冷メタノールを用いて洗浄すると、496mgの1−[4−アミノ−2−(エチルアミノ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが白色の針状物として得られた。融点:233〜235℃。
元素分析計算値(C16H21N5O・1.2CH3OH):C、61.37:H、7.37:N、20.81。実測値:C、61.05:H、7.56:N、20.90。
実施例8
1−{4−アミノ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
パートA
実施例7のパートAに記載の方法を用いて、1−[(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(3.00g、11.3mmol)を2−メトキシエチルイソチオシアネート(1.59g、13.6mmol)で処理し、クロマトグラフィーにより精製すると、2.59gの1−{4−クロロ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
1−{4−アミノ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
実施例7のパートAに記載の方法を用いて、1−[(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(3.00g、11.3mmol)を2−メトキシエチルイソチオシアネート(1.59g、13.6mmol)で処理し、クロマトグラフィーにより精製すると、2.59gの1−{4−クロロ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
パートB
1−{4−クロロ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(2.1g、6.2mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、25mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とした。溶媒を減圧下に濾過し、その残分を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(1%水酸化アンモニウムを加えたジクロロメタン中2%メタノールを用いて溶出)を用いて精製した。単離された反応生成物を高真空下で一夜乾燥させると、1.08gの1−{4−アミノ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。融点:176〜178℃。
元素分析計算値(C17H23N5O2):C、61.99:H、7.04:N、21.26。実測値:C、61.63:H、7.12:N、21.15。
1−{4−クロロ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(2.1g、6.2mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、25mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中150℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とした。溶媒を減圧下に濾過し、その残分を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(1%水酸化アンモニウムを加えたジクロロメタン中2%メタノールを用いて溶出)を用いて精製した。単離された反応生成物を高真空下で一夜乾燥させると、1.08gの1−{4−アミノ−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。融点:176〜178℃。
元素分析計算値(C17H23N5O2):C、61.99:H、7.04:N、21.26。実測値:C、61.63:H、7.12:N、21.15。
これらのデータは、クロマトグラフィーにかけて得られた反応生成物の一部に関して得られたものである。
実施例9
1−{4−アミノ−2−[(3−メトキシプロピル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
パートA
実施例7のパートAに記載の方法を用いて、1−[(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(3.00g、11.3mmol)を3−メトキシプロピルイソチオシアネート(1.78g、13.6mmol)で処理し、クロマトグラフィーにより精製すると、2.9gの1−{4−クロロ−2−[(3−メトキシプロピル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
1−{4−アミノ−2−[(3−メトキシプロピル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール
実施例7のパートAに記載の方法を用いて、1−[(3−アミノ−2−クロロ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(3.00g、11.3mmol)を3−メトキシプロピルイソチオシアネート(1.78g、13.6mmol)で処理し、クロマトグラフィーにより精製すると、2.9gの1−{4−クロロ−2−[(3−メトキシプロピル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
パートB
実施例8のパートBに記載の方法を用いて、1−{4−クロロ−2−[(3−メトキシプロピル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(2.9g、8.0mmol)をアンモニアで処理し、クロマトグラフィーにより精製すると、0.83gの1−{4−アミノ−2−[(3−メトキシプロピル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。融点:209〜210℃。
元素分析計算値(C18H25N5O2・0.49CH3OH):C、61.90:H、7.44:N、19.51。実測値:C、61.60:H、7.58:N、19.90。
実施例8のパートBに記載の方法を用いて、1−{4−クロロ−2−[(3−メトキシプロピル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(2.9g、8.0mmol)をアンモニアで処理し、クロマトグラフィーにより精製すると、0.83gの1−{4−アミノ−2−[(3−メトキシプロピル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。融点:209〜210℃。
元素分析計算値(C18H25N5O2・0.49CH3OH):C、61.90:H、7.44:N、19.51。実測値:C、61.60:H、7.58:N、19.90。
実施例10〜13
パートA
メタノール(200mL)および塩酸(6N、22mL)をN4−(tert−ブチル)−2−クロロキノリン−3,4−ジアミン(16.6g、66.5mmol)に加え、その反応液を75℃で一夜加熱し、100℃で減圧下に濃縮した。固形の残分を、3時間かけてさらに高真空下で乾燥させてから、ジエチルエーテルと混合した。その固形物を濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、減圧下に乾燥させると、16.17gの2−クロロキノリン−3,4−ジアミン・塩酸塩が得られた。
パートA
メタノール(200mL)および塩酸(6N、22mL)をN4−(tert−ブチル)−2−クロロキノリン−3,4−ジアミン(16.6g、66.5mmol)に加え、その反応液を75℃で一夜加熱し、100℃で減圧下に濃縮した。固形の残分を、3時間かけてさらに高真空下で乾燥させてから、ジエチルエーテルと混合した。その固形物を濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、減圧下に乾燥させると、16.17gの2−クロロキノリン−3,4−ジアミン・塩酸塩が得られた。
パートB
トリエチルアミン(2.0当量)と、下記の表に示すイソチオシアネート(1.2当量)をこの順で、ピリジン中2−クロロキノリン−3,4−ジアミン・塩酸塩(1.0当量)の0.14〜0.23M溶液に加え、その反応液を80℃で5分間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.2当量)を加え、その反応液を80℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とし、減圧下100℃で濃縮した。その残分をクロロホルム(500mL)に溶解させ、得られた溶液を、塩水(3×300mL)および水(1×300mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、5%水酸化アンモニウム水溶液を添加したジクロロメタン中0〜8%メタノールを用いて溶出)により精製した。
トリエチルアミン(2.0当量)と、下記の表に示すイソチオシアネート(1.2当量)をこの順で、ピリジン中2−クロロキノリン−3,4−ジアミン・塩酸塩(1.0当量)の0.14〜0.23M溶液に加え、その反応液を80℃で5分間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.2当量)を加え、その反応液を80℃で一夜加熱してから、放冷して周囲温度とし、減圧下100℃で濃縮した。その残分をクロロホルム(500mL)に溶解させ、得られた溶液を、塩水(3×300mL)および水(1×300mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、5%水酸化アンモニウム水溶液を添加したジクロロメタン中0〜8%メタノールを用いて溶出)により精製した。
パートC
パートBからの物質(230mg〜1.76g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、45mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中170℃で2日間(実施例10および11)または4日間(実施例12および13)加熱した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、5%水酸化アンモニウムを加えたジクロロメタン中0〜10%メタノールを用いて溶出)により精製すると、下記の表に示した構造を有する反応生成物が得られた。それぞれの実施例についての高分解能質量分析法データ(ESI)も下記の表に示した。
パートBからの物質(230mg〜1.76g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、45mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中170℃で2日間(実施例10および11)または4日間(実施例12および13)加熱した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、5%水酸化アンモニウムを加えたジクロロメタン中0〜10%メタノールを用いて溶出)により精製すると、下記の表に示した構造を有する反応生成物が得られた。それぞれの実施例についての高分解能質量分析法データ(ESI)も下記の表に示した。
実施例14
N2,1−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
実施例4のパートAに記載の方法を用いて、2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(10.0g、40.8mmol)を、トリエチルアミン(8.53mL、61.2mmol)およびメチルアミン(テトラヒドロフラン中2M溶液、20.41mL、40.82mmol)を用いて処理すると、9.45gのN−メチル−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の粉末として得られた。
N2,1−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
実施例4のパートAに記載の方法を用いて、2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(10.0g、40.8mmol)を、トリエチルアミン(8.53mL、61.2mmol)およびメチルアミン(テトラヒドロフラン中2M溶液、20.41mL、40.82mmol)を用いて処理すると、9.45gのN−メチル−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の粉末として得られた。
パートB
実施例4のパートBに記載の方法の方法を用いて、N−メチル−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミン(9.45g、39.4mmol)を水素化(50psi、3.4×105Pa)すると、8.4gのN4−メチル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミンが得られたので、精製することなくそれを使用した。
実施例4のパートBに記載の方法の方法を用いて、N−メチル−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミン(9.45g、39.4mmol)を水素化(50psi、3.4×105Pa)すると、8.4gのN4−メチル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミンが得られたので、精製することなくそれを使用した。
パートC
トリエチルアミン(5.64mL、40.5mmol)およびメチルイソチオシアネート(1.66mL、24.3mmol)をこの順で、ピリジン(100mL)中のN4−メチル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミン(4.2g、20mmol)の溶液に添加し、その反応液を周囲温度で5分間撹拌した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(3.77g、24.3mmol)を加え、その反応液を周囲温度で一夜撹拌した。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、その反応液を80℃で一夜加熱した。LC/MSによる分析では、まだ出発原料が残存していることが判ったので、1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(4.56g、24.3mmol)を加えた。その反応液を80℃で一夜撹拌してから、放冷して周囲温度とし、水(500mL)を用いて希釈した。その混合物を、酢酸エチルを用いて抽出し、抽出液を、水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた固形物に、ジクロロメタン(20mL)、メタノール(2mL)、およびジエチルエーテル(100mL)を加えた。白色の固形物が得られたので、それを濾過により単離すると、600mgの未環化のチオ尿素中間体が得られた。濾液を減圧下に濃縮し、自動化シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、287mgの4−クロロ−N,1−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミンが得られた。
トリエチルアミン(5.64mL、40.5mmol)およびメチルイソチオシアネート(1.66mL、24.3mmol)をこの順で、ピリジン(100mL)中のN4−メチル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミン(4.2g、20mmol)の溶液に添加し、その反応液を周囲温度で5分間撹拌した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(3.77g、24.3mmol)を加え、その反応液を周囲温度で一夜撹拌した。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、その反応液を80℃で一夜加熱した。LC/MSによる分析では、まだ出発原料が残存していることが判ったので、1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(4.56g、24.3mmol)を加えた。その反応液を80℃で一夜撹拌してから、放冷して周囲温度とし、水(500mL)を用いて希釈した。その混合物を、酢酸エチルを用いて抽出し、抽出液を、水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた固形物に、ジクロロメタン(20mL)、メタノール(2mL)、およびジエチルエーテル(100mL)を加えた。白色の固形物が得られたので、それを濾過により単離すると、600mgの未環化のチオ尿素中間体が得られた。濾液を減圧下に濃縮し、自動化シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、287mgの4−クロロ−N,1−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミンが得られた。
パートD
4−クロロ−N,1−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン(0.280g、0.88mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、15mL)を高圧容器に加え、密封して、炉中145℃で2日間加熱した。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、合計して2週間、145℃での加熱を続けた。溶媒を減圧下に除去し、その残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、1%水酸化アンモニウム水溶液を添加したジクロロメタン中1〜20%メタノールを用いて溶出)により精製すると、153mgのN2,1−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが得られた。
MS(ESI)m/z:228.1227(M+H)+。
4−クロロ−N,1−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン(0.280g、0.88mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、15mL)を高圧容器に加え、密封して、炉中145℃で2日間加熱した。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、合計して2週間、145℃での加熱を続けた。溶媒を減圧下に除去し、その残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、1%水酸化アンモニウム水溶液を添加したジクロロメタン中1〜20%メタノールを用いて溶出)により精製すると、153mgのN2,1−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが得られた。
MS(ESI)m/z:228.1227(M+H)+。
実施例15
N2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
実施例14のパートCに記載の方法を用いてN4−メチル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミン(4.2g、20mmol)をエチルイソチオシアネート(2.1g、24.3mmol)で処理し、クロマトグラフィーにより精製すると、201mgの4−クロロ−N−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミンが得られた。
N2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
実施例14のパートCに記載の方法を用いてN4−メチル−2−クロロキノリン−3,4−ジアミン(4.2g、20mmol)をエチルイソチオシアネート(2.1g、24.3mmol)で処理し、クロマトグラフィーにより精製すると、201mgの4−クロロ−N−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミンが得られた。
パートB
4−クロロ−N−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン(0.200g、0.77mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、10mL)を高圧容器に加え、密封して、炉中145℃で18時間加熱した。LC/MSによる分析では、出発物質の存在が認められた。追加のメタノール中アンモニアを加え、さらに2日間145℃での加熱を続けた。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、さらに1週間、145℃での加熱を続けた。溶媒を減圧下に除去し、その残分を、ウォーターズ・フラクションリンクス(Waters FractionLynx)自動化精製システムを用いた分取HPLCにより精製した。分取HPLCのフラクションは、ウォーターズ(Waters)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、目的の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。逆相分取液体クロマトグラフィーは、非線形グラジエント溶出、5〜95%B液(ここでA液は0.05%トリフルオロ酢酸/水、B液は0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)で実施した。フラクション試料採取は重量選択トリガーによった。クロマトグラフィーにより精製すると、N2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが単離された。
MS(ESI)m/z:242.1411(M+H)。
4−クロロ−N−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン(0.200g、0.77mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、10mL)を高圧容器に加え、密封して、炉中145℃で18時間加熱した。LC/MSによる分析では、出発物質の存在が認められた。追加のメタノール中アンモニアを加え、さらに2日間145℃での加熱を続けた。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、さらに1週間、145℃での加熱を続けた。溶媒を減圧下に除去し、その残分を、ウォーターズ・フラクションリンクス(Waters FractionLynx)自動化精製システムを用いた分取HPLCにより精製した。分取HPLCのフラクションは、ウォーターズ(Waters)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、目的の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。逆相分取液体クロマトグラフィーは、非線形グラジエント溶出、5〜95%B液(ここでA液は0.05%トリフルオロ酢酸/水、B液は0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)で実施した。フラクション試料採取は重量選択トリガーによった。クロマトグラフィーにより精製すると、N2−エチル−1−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが単離された。
MS(ESI)m/z:242.1411(M+H)。
実施例16
N2−エチル−6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミン
パートA
実施例4のパートAに記載の方法を修正して使用して、2,4−ジクロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン(デラリア(Dellaria)ら、米国特許第6,545,016号明細書、実施例7、パートA、50.0g、0.194mol)を、無水DMF(500mL)中のトリエチルアミン(47mL、0.34mol)およびイソブチルアミン(27mL、0.27mol)を用いて処理した。その仕上げ手順を以下に示す。反応混合物を熱水(1L)中に注いだ。得られた混合物を、クロロホルム(2×800mL)を用いて抽出し、その抽出液を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮すると、60.78gの2−クロロ−5,6−ジメチル−4−(2−メチルプロピル)−3−ニトロピリジンが、鮮オレンジ色の固形物として得られた。
N2−エチル−6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミン
実施例4のパートAに記載の方法を修正して使用して、2,4−ジクロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン(デラリア(Dellaria)ら、米国特許第6,545,016号明細書、実施例7、パートA、50.0g、0.194mol)を、無水DMF(500mL)中のトリエチルアミン(47mL、0.34mol)およびイソブチルアミン(27mL、0.27mol)を用いて処理した。その仕上げ手順を以下に示す。反応混合物を熱水(1L)中に注いだ。得られた混合物を、クロロホルム(2×800mL)を用いて抽出し、その抽出液を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮すると、60.78gの2−クロロ−5,6−ジメチル−4−(2−メチルプロピル)−3−ニトロピリジンが、鮮オレンジ色の固形物として得られた。
パートB
テトラヒドロフラン(THF)(450mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、19.8g、0.495mol)を冷却して0℃とし、THF(150mL)中フェノール(77.7g、0.826mol)の溶液を30分かけて徐々に添加した。その反応液を周囲温度で30分間撹拌し、THF(350mL)中2−クロロ−5,6−ジメチル−4−(2−メチルプロピル)−3−ニトロピリジン(60.78g、0.236mol)の溶液を加えた。その反応液を70℃に加熱してから、50℃で一夜加熱し、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分を酢酸エチル(800mL)に溶解させた。得られた溶液を、順に1N水酸化ナトリウム水溶液(1×800mL)、塩水(3×400mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1×400mL)、塩水(1×400mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1×400mL)、脱イオン水(1×400mL)を用いて洗浄し;硫酸マグネシウム上で乾燥させ;セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し;減圧下に濃縮し;高真空下で一夜さらに乾燥させると、80.46gの5,6−ジメチル−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ−2−フェノキシピリジン−4−アミンがオレンジ色〜赤色の固形物として得られたが、これにはいくぶんかの鉱油が含まれていた。
テトラヒドロフラン(THF)(450mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、19.8g、0.495mol)を冷却して0℃とし、THF(150mL)中フェノール(77.7g、0.826mol)の溶液を30分かけて徐々に添加した。その反応液を周囲温度で30分間撹拌し、THF(350mL)中2−クロロ−5,6−ジメチル−4−(2−メチルプロピル)−3−ニトロピリジン(60.78g、0.236mol)の溶液を加えた。その反応液を70℃に加熱してから、50℃で一夜加熱し、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分を酢酸エチル(800mL)に溶解させた。得られた溶液を、順に1N水酸化ナトリウム水溶液(1×800mL)、塩水(3×400mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1×400mL)、塩水(1×400mL)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1×400mL)、脱イオン水(1×400mL)を用いて洗浄し;硫酸マグネシウム上で乾燥させ;セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し;減圧下に濃縮し;高真空下で一夜さらに乾燥させると、80.46gの5,6−ジメチル−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ−2−フェノキシピリジン−4−アミンがオレンジ色〜赤色の固形物として得られたが、これにはいくぶんかの鉱油が含まれていた。
パートC
パートBからの物質の一部(25g)をアセトニトリル(110mL)に溶解させ、得られた溶液を、ヘキサン(3×80mL)を用いて洗浄してから、減圧下に濃縮した。その残分をアセトニトリル(270mL)に溶解させ、5%白金/カーボン(14g)と共にパール(Parr)反応容器に加えた。その混合物を一夜水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤を通して2回濾過した。その濾液を容積が100mLになるまで濃縮し、シリンジフィルターを通してから減圧下に濃縮すると、14.28gの5,6−ジメチル−N4−(2−メチルプロピル)−2−フェノキシピリジン−3,4−ジアミンが淡褐色の油状物として得られた。
パートBからの物質の一部(25g)をアセトニトリル(110mL)に溶解させ、得られた溶液を、ヘキサン(3×80mL)を用いて洗浄してから、減圧下に濃縮した。その残分をアセトニトリル(270mL)に溶解させ、5%白金/カーボン(14g)と共にパール(Parr)反応容器に加えた。その混合物を一夜水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤を通して2回濾過した。その濾液を容積が100mLになるまで濃縮し、シリンジフィルターを通してから減圧下に濃縮すると、14.28gの5,6−ジメチル−N4−(2−メチルプロピル)−2−フェノキシピリジン−3,4−ジアミンが淡褐色の油状物として得られた。
パートD
トリエチルアミン(2.44mL、17.5mmol)およびエチルイソチオシアネート(0.92g、10.5mmol)をこの順で、ピリジン(25mL)中の5,6−ジメチル−N4−(2−メチルプロピル)−2−フェノキシピリジン−3,4−ジアミン(2.5g、8.8mmol)の溶液に添加し、その反応液を80℃で5分間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.63g、10.5mmol)を加え、その反応液を100℃で2時間加熱してから放冷して周囲温度とし、酢酸エチルを用いて希釈した。得られた溶液を、塩水(2×)、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(1×)の順に用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると油状物が得られた。その粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中1〜3%メタノールを用いて溶出)により精製すると、1.73gのN−エチル−6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミンが油状物として得られたが、それは、周囲温度で一夜静置させると固化して白色の結晶物となった。
トリエチルアミン(2.44mL、17.5mmol)およびエチルイソチオシアネート(0.92g、10.5mmol)をこの順で、ピリジン(25mL)中の5,6−ジメチル−N4−(2−メチルプロピル)−2−フェノキシピリジン−3,4−ジアミン(2.5g、8.8mmol)の溶液に添加し、その反応液を80℃で5分間加熱した。1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.63g、10.5mmol)を加え、その反応液を100℃で2時間加熱してから放冷して周囲温度とし、酢酸エチルを用いて希釈した。得られた溶液を、塩水(2×)、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(1×)の順に用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると油状物が得られた。その粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中1〜3%メタノールを用いて溶出)により精製すると、1.73gのN−エチル−6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミンが油状物として得られたが、それは、周囲温度で一夜静置させると固化して白色の結晶物となった。
パートE
N−エチル−6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミン(1.3g、3.8mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、25mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中170℃で4日間加熱した。得られた溶液を放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮し、その残分を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(1%水酸化アンモニウム水溶液を添加したジクロロメタン中2〜4%メタノールを用いて溶出)により精製すると、294mgのN2−エチル−6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミンが黄色の粉末として得られた。融点:168〜170℃。
元素分析計算値(C14H23N5・0.2C2H5OH):C、63.74:H、8.89:N、26.17。実測値:C、63.97:H、9.28:N、26.02。
N−エチル−6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミン(1.3g、3.8mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、25mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中170℃で4日間加熱した。得られた溶液を放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮し、その残分を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(1%水酸化アンモニウム水溶液を添加したジクロロメタン中2〜4%メタノールを用いて溶出)により精製すると、294mgのN2−エチル−6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミンが黄色の粉末として得られた。融点:168〜170℃。
元素分析計算値(C14H23N5・0.2C2H5OH):C、63.74:H、8.89:N、26.17。実測値:C、63.97:H、9.28:N、26.02。
アセトニトリル/エタノールから反応生成物を再結晶させようと試みたが失敗した。
実施例17
6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミン
パートA
臭化シアン(1.11g、10.5mmol)を、エタノール(50mL)中の5,6−ジメチル−N4−(2−メチルプロピル)−2−フェノキシピリジン−3,4−ジアミン(2.5g、8.8mmol)の溶液に添加し、その溶液を90℃で一夜加熱した。LC/MSの分析から出発物質が残存していることが判ったので、追加の臭化シアン(100mg)を加えた。その反応液をさらに1時間加熱してから、放冷して周囲温度とした。酢酸エチルおよび重炭酸ナトリウム飽和水溶液を加えた。有機層を分離し、塩水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製(ジクロロメタン中2〜5%メタノールを用いて溶出)すると、1.46gの6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミン・臭化水素酸塩が白色の粉末として得られた。
6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミン
臭化シアン(1.11g、10.5mmol)を、エタノール(50mL)中の5,6−ジメチル−N4−(2−メチルプロピル)−2−フェノキシピリジン−3,4−ジアミン(2.5g、8.8mmol)の溶液に添加し、その溶液を90℃で一夜加熱した。LC/MSの分析から出発物質が残存していることが判ったので、追加の臭化シアン(100mg)を加えた。その反応液をさらに1時間加熱してから、放冷して周囲温度とした。酢酸エチルおよび重炭酸ナトリウム飽和水溶液を加えた。有機層を分離し、塩水を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製(ジクロロメタン中2〜5%メタノールを用いて溶出)すると、1.46gの6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミン・臭化水素酸塩が白色の粉末として得られた。
パートB
実施例16のパートEに記載の方法を用いて、6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミン・臭化水素酸塩(1.0g)をアミノ化した。クロマトグラフィーによる精製を2回実施すると、90mgの6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミンが白色の粉末として得られた。
MS(ESI)m/z:235.1(M+H)+。
実施例16のパートEに記載の方法を用いて、6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−4−フェノキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミン・臭化水素酸塩(1.0g)をアミノ化した。クロマトグラフィーによる精製を2回実施すると、90mgの6,7−ジメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2,4−ジアミンが白色の粉末として得られた。
MS(ESI)m/z:235.1(M+H)+。
実施例18
1−(2,4−ジアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール
1−(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(0.50g、1.8mmol)、トリフルオロ酢酸(200mL)、および酸化白金(IV)(300mg)を、パール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(45psi、3.1×105Pa)で8日間振盪させた。揮発分を減圧下に除去し、残分をメタノールに溶解させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾液を減圧下で濃縮し、得られた固形物をメタノール中に溶解させた。塩化水素(ジオキサン中4M溶液、30mL)を加え、得られた溶液を2時間撹拌した。アンモニア(メタノール中7M)を加え、次いで揮発分を減圧下に除去した。2回目のアンモニア(メタノール中7M)を加え、得られた混合物を減圧下に濃縮した。その残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液を添加したジクロロメタン中0〜8%メタノールを用いて溶出)により精製した。得られた白色の固形物を、熱アセトニトリルを用いて洗浄し、真空炉の中で乾燥させると、280mgの1−(2,4−ジアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールが白色の固形物として得られた。融点>270℃。
元素分析計算値(C14H21N5O):C、61.07:H、7.69:N、25.43。実測値:C、60.81:H、8.00:N、25.60。
1−(2,4−ジアミノ−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール
元素分析計算値(C14H21N5O):C、61.07:H、7.69:N、25.43。実測値:C、60.81:H、8.00:N、25.60。
実施例19〜42
パートA
ジクロロメタン(400mL)中の3−ニトロ−2,4−キノリンジオール(100.0g、485mmol)の溶液を冷却して0℃とし、トリエチルアミン(202mL、1.46mol)を徐々に加えた。得られた褐色の溶液を数分間撹拌してから、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(274g、0.970mol)を加えた。次いでその反応溶液を還流温度で3時間加熱してから、放冷して周囲温度とした。その溶液の半分を分離して、冷却して0℃とした。(3−アミノプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(58g、335mmol)を少量ずつ加え、得られた溶液を周囲温度で一夜撹拌し、シリカゲルのプラグを通し(ジクロロメタンを用いて溶出)、減圧下に濃縮すると、302.5gの4−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}アミノ)−3−ニトロキノリン−2−イルトリフルオロメタンスルホネートが高粘度の赤色の油状物として得られた。
パートA
ジクロロメタン(400mL)中の3−ニトロ−2,4−キノリンジオール(100.0g、485mmol)の溶液を冷却して0℃とし、トリエチルアミン(202mL、1.46mol)を徐々に加えた。得られた褐色の溶液を数分間撹拌してから、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(274g、0.970mol)を加えた。次いでその反応溶液を還流温度で3時間加熱してから、放冷して周囲温度とした。その溶液の半分を分離して、冷却して0℃とした。(3−アミノプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(58g、335mmol)を少量ずつ加え、得られた溶液を周囲温度で一夜撹拌し、シリカゲルのプラグを通し(ジクロロメタンを用いて溶出)、減圧下に濃縮すると、302.5gの4−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}アミノ)−3−ニトロキノリン−2−イルトリフルオロメタンスルホネートが高粘度の赤色の油状物として得られた。
パートB
トリエチルアミン(56.8mL、408mmol)およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(93.5g、0.340mol)をこの順で、トルエン(200mL)中の4−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}アミノ)−3−ニトロキノリン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(168g、0.340mol)の溶液に周囲温度で添加した。その溶液を周囲温度で数分間撹拌し、65℃で一夜加熱し、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分を酢酸エチル(>200mL)に溶解させ、得られた溶液を、水を用いて3回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させると、3−({2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−3−ニトロキノリン−4−イル}アミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチルが赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
トリエチルアミン(56.8mL、408mmol)およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(93.5g、0.340mol)をこの順で、トルエン(200mL)中の4−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}アミノ)−3−ニトロキノリン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(168g、0.340mol)の溶液に周囲温度で添加した。その溶液を周囲温度で数分間撹拌し、65℃で一夜加熱し、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分を酢酸エチル(>200mL)に溶解させ、得られた溶液を、水を用いて3回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させると、3−({2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−3−ニトロキノリン−4−イル}アミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチルが赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
パートC
パートBからの物質、5%白金/カーボン(17g)、および酢酸エチル(350mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(45psi、3.1×105Pa)で一夜振盪させた。硫酸マグネシウムをその反応混合物に加え、それをセライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮すると、3−({3−アミノ−2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]キノリン−4−イル}アミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチルが高粘度の赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
パートBからの物質、5%白金/カーボン(17g)、および酢酸エチル(350mL)をパール(Parr)反応容器に加え、水素圧下(45psi、3.1×105Pa)で一夜振盪させた。硫酸マグネシウムをその反応混合物に加え、それをセライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮すると、3−({3−アミノ−2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]キノリン−4−イル}アミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチルが高粘度の赤色の油状物として得られたが、精製することなくそれを使用した。
パートD
臭化シアン(53.9g、509mmol)を、エタノール(200mL)中のパートCからの物質およびトリエチルアミン(84.0mL、598mmol)の溶液に添加し、その反応液を65℃で一夜加熱した。追加の臭化シアン(0.75当量)を加え、その反応液を環流温度で3時間加熱し、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分をクロロホルム(250mL)に溶解させ、得られた溶液を、塩水を用いて2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させた。その粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中メタノールを用いて溶出)により精製すると、3−{2−アミノ−4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}プロピルカルバミン酸tert−ブチル・臭化水素酸塩が赤色の半固形物として得られた。
臭化シアン(53.9g、509mmol)を、エタノール(200mL)中のパートCからの物質およびトリエチルアミン(84.0mL、598mmol)の溶液に添加し、その反応液を65℃で一夜加熱した。追加の臭化シアン(0.75当量)を加え、その反応液を環流温度で3時間加熱し、放冷して周囲温度とし、減圧下に濃縮した。その残分をクロロホルム(250mL)に溶解させ、得られた溶液を、塩水を用いて2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、減圧下に濃縮し、さらに高真空下で乾燥させた。その粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中メタノールを用いて溶出)により精製すると、3−{2−アミノ−4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}プロピルカルバミン酸tert−ブチル・臭化水素酸塩が赤色の半固形物として得られた。
パートE
トリフルオロ酢酸(28.15mL、365.5mmol)を、3−{2−アミノ−4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}プロピルカルバミン酸tert−ブチル・臭化水素酸塩(8.3g)に加え、その反応液を50℃で4時間加熱し、放冷して周囲温度とし、周囲温度で3日間撹拌した。揮発分は減圧下に除去した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0.3:4.8:95)から(2.5:47.5:50)までのグラジエントをかけて溶出)により精製すると、630mgの1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが得られた。
トリフルオロ酢酸(28.15mL、365.5mmol)を、3−{2−アミノ−4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}プロピルカルバミン酸tert−ブチル・臭化水素酸塩(8.3g)に加え、その反応液を50℃で4時間加熱し、放冷して周囲温度とし、周囲温度で3日間撹拌した。揮発分は減圧下に除去した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0.3:4.8:95)から(2.5:47.5:50)までのグラジエントをかけて溶出)により精製すると、630mgの1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが得られた。
パートF
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(37.7μL、0.216mmol)を、試験管中ピリジン(1mL)中の1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(25.2mg、0.098mmol)の溶液に添加した。下記の表に示した、酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、または塩化カルバモイル(0.11mmol、1.1当量)をその試験管に加えてから、栓をして、周囲温度で一夜振盪させた。2滴の水を試験管に加え、真空遠心法により溶媒を除去した。それらの化合物を、ウォーターズ・フラクションリンクス(Waters FractionLynx)自動精製システムを用いた分取HPLCにより精製した。分取HPLCのフラクションは、ウォーターズ(Waters)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、目的の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。逆相分取液体クロマトグラフィーは、非線形グラジエント溶出、5〜95%B液(ここでA液は0.05%トリフルオロ酢酸/水、B液は0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)で実施した。フラクション試料採取は重量選択トリガーによった。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(37.7μL、0.216mmol)を、試験管中ピリジン(1mL)中の1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(25.2mg、0.098mmol)の溶液に添加した。下記の表に示した、酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、または塩化カルバモイル(0.11mmol、1.1当量)をその試験管に加えてから、栓をして、周囲温度で一夜振盪させた。2滴の水を試験管に加え、真空遠心法により溶媒を除去した。それらの化合物を、ウォーターズ・フラクションリンクス(Waters FractionLynx)自動精製システムを用いた分取HPLCにより精製した。分取HPLCのフラクションは、ウォーターズ(Waters)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、目的の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。逆相分取液体クロマトグラフィーは、非線形グラジエント溶出、5〜95%B液(ここでA液は0.05%トリフルオロ酢酸/水、B液は0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)で実施した。フラクション試料採取は重量選択トリガーによった。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例43
1−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
ジクロロメタン(500mL)中の2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチル(19.2g、101mmol)の溶液を窒素雰囲気下−78℃で撹拌し、三フッ化(ジエチルアミノ)硫黄(DAST)(18.0g、112mmol)を滴下により添加した。その溶液を放置して室温とし、一夜撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)を加えた。次いでその有機層を分離し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)、水(150mL)、塩水(150mL)の順に用いて洗浄し;硫酸マグネシウム上で乾燥させ;濾過し;減圧下に濃縮した。得られた油状物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(フラッシュ(FLASH)65Iカートリッジ、ヘキサン中10%酢酸エチルを用いて溶出)により精製すると、13.7gの2−フルオロ−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチルが淡黄色の油状物として得られたが、そのものは一夜おくと結晶化した。
1−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
ジクロロメタン(500mL)中の2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチル(19.2g、101mmol)の溶液を窒素雰囲気下−78℃で撹拌し、三フッ化(ジエチルアミノ)硫黄(DAST)(18.0g、112mmol)を滴下により添加した。その溶液を放置して室温とし、一夜撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)を加えた。次いでその有機層を分離し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)、水(150mL)、塩水(150mL)の順に用いて洗浄し;硫酸マグネシウム上で乾燥させ;濾過し;減圧下に濃縮した。得られた油状物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(フラッシュ(FLASH)65Iカートリッジ、ヘキサン中10%酢酸エチルを用いて溶出)により精製すると、13.7gの2−フルオロ−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチルが淡黄色の油状物として得られたが、そのものは一夜おくと結晶化した。
パートB
塩化水素(1,4−ジオキサン中4M溶液、50mL)を、ジクロロメタン(300mL)中の2−フルオロ−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチル(13.7g、71.6mmol)の溶液に添加し、その反応液を室温で5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。その残分を、トルエン中に3回溶解させ、減圧下に濃縮すると、8.08gの2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン・塩酸塩が白色の固形物として得られた。
塩化水素(1,4−ジオキサン中4M溶液、50mL)を、ジクロロメタン(300mL)中の2−フルオロ−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチル(13.7g、71.6mmol)の溶液に添加し、その反応液を室温で5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。その残分を、トルエン中に3回溶解させ、減圧下に濃縮すると、8.08gの2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン・塩酸塩が白色の固形物として得られた。
パートC
トリエチルアミン(2.76g、27.3mmol)を、2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(アンドレ(Andre)ら、米国特許第4,988,815号明細書、実施例2、4.44g、18.2mmol)およびDMF(50mL)の混合物に添加してから、2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン・塩酸塩(2.5g、20mmol)を加えた。その反応液を室温で一夜撹拌し、次いで水(500mL)の中に注いだ。得られた混合物を15分間撹拌した。固形物が現れたので、濾過により単離すると、4.8gの2−クロロ−N−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の固形物として得られた。
トリエチルアミン(2.76g、27.3mmol)を、2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(アンドレ(Andre)ら、米国特許第4,988,815号明細書、実施例2、4.44g、18.2mmol)およびDMF(50mL)の混合物に添加してから、2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン・塩酸塩(2.5g、20mmol)を加えた。その反応液を室温で一夜撹拌し、次いで水(500mL)の中に注いだ。得られた混合物を15分間撹拌した。固形物が現れたので、濾過により単離すると、4.8gの2−クロロ−N−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の固形物として得られた。
パートD
パール(Parr)反応容器に、2−クロロ−N−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(4.75g、15.8mmol)、アセトニトリル(50mL)、5%白金/カーボン(475mg)の順に仕込み、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に一夜置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークをメタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮すると、4.45gの2−クロロ−N4−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミンが固形物として得られた。
パール(Parr)反応容器に、2−クロロ−N−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(4.75g、15.8mmol)、アセトニトリル(50mL)、5%白金/カーボン(475mg)の順に仕込み、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に一夜置いた。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークをメタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮すると、4.45gの2−クロロ−N4−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミンが固形物として得られた。
パートE
臭化シアン(2.1g、19.8mmol)を、エタノール(100mL)中のパートDからの物質の溶液に添加し、その反応液をを100℃で一夜加熱した。さらに加熱を加え、加熱を2時間続けた。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、追加の臭化シアン(1.05g、9.91mmol)を加えた。その反応液を環流温度でさらに2時間加熱したが、その反応はまだ不完全であった。追加の臭化シアン(2.1g、19.8mmol)を加え、その反応液を環流温度で一夜加熱し、放冷し、濾過した。その濾過ケークを、ジエチルエーテル(100mL)を用いて洗浄してから、真空下で4時間乾燥させると、2.32gの4−クロロ−1−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が褐色の固形物として得られた。
臭化シアン(2.1g、19.8mmol)を、エタノール(100mL)中のパートDからの物質の溶液に添加し、その反応液をを100℃で一夜加熱した。さらに加熱を加え、加熱を2時間続けた。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、追加の臭化シアン(1.05g、9.91mmol)を加えた。その反応液を環流温度でさらに2時間加熱したが、その反応はまだ不完全であった。追加の臭化シアン(2.1g、19.8mmol)を加え、その反応液を環流温度で一夜加熱し、放冷し、濾過した。その濾過ケークを、ジエチルエーテル(100mL)を用いて洗浄してから、真空下で4時間乾燥させると、2.32gの4−クロロ−1−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が褐色の固形物として得られた。
パートF
粗製の4−クロロ−1−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(1.14g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、約100mL)を加圧容器に加え、密閉し、150℃で5日間加熱した。3日後、および4日後に再度追加のアンモニア(メタノール中)を加えた。その反応が完了してから、揮発分を減圧下に除去し、残分を別の反応バッチからのものと組み合わせた。その粗生成物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(1:14:85)までグラジエントさせて溶出)により精製すると、270mgの1−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが淡褐色の固形物として得られた。融点:251℃。
元素分析計算値(C14H16FN5・0.1H2O):C、61.12:H、5.94:N、25.46。実測値:C、60.93:H、6.15:N、25.40。
粗製の4−クロロ−1−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(1.14g)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、約100mL)を加圧容器に加え、密閉し、150℃で5日間加熱した。3日後、および4日後に再度追加のアンモニア(メタノール中)を加えた。その反応が完了してから、揮発分を減圧下に除去し、残分を別の反応バッチからのものと組み合わせた。その粗生成物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(1:14:85)までグラジエントさせて溶出)により精製すると、270mgの1−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが淡褐色の固形物として得られた。融点:251℃。
元素分析計算値(C14H16FN5・0.1H2O):C、61.12:H、5.94:N、25.46。実測値:C、60.93:H、6.15:N、25.40。
実施例44
1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
実施例4のパートAに記載の方法を用いて、DMF(100mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(20.6g、85.1mmol)を、トリエチルアミン(35mL、0.225mol)および(R)−(+)−α−メチルベンジルアミン(13.3mL、102mmol)で処理した。沈殿物を濾過により単離してから、それを、水およびジエチルエーテルを用いて洗浄すると、24.35gの2−クロロ−3−ニトロ−N−[(1R)−1−フェニルエチル]キノリン−4−アミンがオレンジ色の固形物として得られた。
1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
実施例4のパートAに記載の方法を用いて、DMF(100mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(20.6g、85.1mmol)を、トリエチルアミン(35mL、0.225mol)および(R)−(+)−α−メチルベンジルアミン(13.3mL、102mmol)で処理した。沈殿物を濾過により単離してから、それを、水およびジエチルエーテルを用いて洗浄すると、24.35gの2−クロロ−3−ニトロ−N−[(1R)−1−フェニルエチル]キノリン−4−アミンがオレンジ色の固形物として得られた。
パートB
実施例4のパートBの方法を用いて、2−クロロ−3−ニトロ−N−[(1R)−1−フェニルエチル]キノリン−4−アミン(24.35g、73.3mmol)を水素化したが、ただし修正を加えて、その反応は1時間後に停止させ、硫酸マグネシウムを混合物に加えてから濾過した。2−クロロ−N4−[(1R)−1−フェニルエチル]キノリン−3,4−ジアミン(21.0g)がこはく色の油状物として単離された。
実施例4のパートBの方法を用いて、2−クロロ−3−ニトロ−N−[(1R)−1−フェニルエチル]キノリン−4−アミン(24.35g、73.3mmol)を水素化したが、ただし修正を加えて、その反応は1時間後に停止させ、硫酸マグネシウムを混合物に加えてから濾過した。2−クロロ−N4−[(1R)−1−フェニルエチル]キノリン−3,4−ジアミン(21.0g)がこはく色の油状物として単離された。
パートC
エタノール(100mL)中の2−クロロ−N4−[(1R)−1−フェニルエチル]キノリン−3,4−ジアミン(10.0g、33.6mmol)の溶液を加熱して80℃とした。臭化シアン(3.84g、36.9mmol)を加え、暗色の溶液を80℃で2時間加熱した。LC/MSによる分析では、出発物質の存在が認められた。追加の臭化シアン(3.84g、36.9mmol)を加え、その反応液を80℃で一夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた油状物をジエチルエーテル(300L)と共に撹拌し、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、13.77gの4−クロロ−1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が褐色の固形物として得られた。
エタノール(100mL)中の2−クロロ−N4−[(1R)−1−フェニルエチル]キノリン−3,4−ジアミン(10.0g、33.6mmol)の溶液を加熱して80℃とした。臭化シアン(3.84g、36.9mmol)を加え、暗色の溶液を80℃で2時間加熱した。LC/MSによる分析では、出発物質の存在が認められた。追加の臭化シアン(3.84g、36.9mmol)を加え、その反応液を80℃で一夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた油状物をジエチルエーテル(300L)と共に撹拌し、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、13.77gの4−クロロ−1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が褐色の固形物として得られた。
パートD
4−クロロ−1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(4.2g、13mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、65mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中135℃で一夜加熱した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用いて(0:0:100)から(0.4:7.6:92)までグラジエントさせて溶出)により精製した。クロマトグラフィー精製した反応生成物を、ジエチルエーテルを用いて洗浄すると、362mgの1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが褐色の針状物として得られた。融点:156〜160℃。
元素分析計算値(C18H17N5・0.3H2O):C、70.02:H、5.75:N、22.68。実測値:C、69.59:H、5.56:N、22.37。
4−クロロ−1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(4.2g、13mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、65mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中135℃で一夜加熱した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用いて(0:0:100)から(0.4:7.6:92)までグラジエントさせて溶出)により精製した。クロマトグラフィー精製した反応生成物を、ジエチルエーテルを用いて洗浄すると、362mgの1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが褐色の針状物として得られた。融点:156〜160℃。
元素分析計算値(C18H17N5・0.3H2O):C、70.02:H、5.75:N、22.68。実測値:C、69.59:H、5.56:N、22.37。
実施例45
1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
パートA
実施例4のパートAに記載の方法を用いて、DMF(100mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(19.4g、78.5mmol)を、トリエチルアミン(32mL、0.235mol)および(S)−(−)−α−メチルベンジルアミン(11.5g、94.2mmol)で処理したが、ただし修正を加えて、その反応液を放置して室温にまで温め、2時間撹拌した。水を用いて、その単離された沈殿物を洗浄してから、高真空下で一夜乾燥させると、25.1gの2−クロロ−3−ニトロ−N−[(1S)−1−フェニルエチル]キノリン−4−アミンがオレンジ色の固形物として得られた。
1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン
実施例4のパートAに記載の方法を用いて、DMF(100mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(19.4g、78.5mmol)を、トリエチルアミン(32mL、0.235mol)および(S)−(−)−α−メチルベンジルアミン(11.5g、94.2mmol)で処理したが、ただし修正を加えて、その反応液を放置して室温にまで温め、2時間撹拌した。水を用いて、その単離された沈殿物を洗浄してから、高真空下で一夜乾燥させると、25.1gの2−クロロ−3−ニトロ−N−[(1S)−1−フェニルエチル]キノリン−4−アミンがオレンジ色の固形物として得られた。
パートB
実施例44のパートBの方法を用いて、2−クロロ−3−ニトロ−N−[(1S)−1−フェニルエチル]キノリン−4−アミン(24.35g、73.3mmol)を水素化すると、2−クロロ−N4−[(1S)−1−フェニルエチル]キノリン−3,4−ジアミンがこはく色の油状物として得られた。
実施例44のパートBの方法を用いて、2−クロロ−3−ニトロ−N−[(1S)−1−フェニルエチル]キノリン−4−アミン(24.35g、73.3mmol)を水素化すると、2−クロロ−N4−[(1S)−1−フェニルエチル]キノリン−3,4−ジアミンがこはく色の油状物として得られた。
パートC
エタノール(100mL)中の2−クロロ−N4−[(1S)−1−フェニルエチル]キノリン−3,4−ジアミン(13.0g、43.7mmol)の溶液を80℃で30分間加熱した。臭化シアン(4.6g、44mmol)を加え、その暗色の溶液を80℃で1時間加熱した。LC/MSによる分析では、出発物質の存在が認められた。追加の臭化シアン(4.6g、44mmol)を加え、その反応液を80℃で一夜撹拌した。反応がまだ不完全であったので、追加の臭化シアン(4.6g、44mmol)を加えた。1/4当量の臭化シアン(4.6g、44mmol)を加えてから、その反応液を100℃で一夜加熱した。溶媒を減圧下に除去し、得られた油状物に水酸化ナトリウム水溶液(2N、200mL)を徐々に加えた。その混合物を室温で2時間撹拌すると、沈殿物が生成したので、それを濾過により単離した。次いでその固形物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.3:4.7:95)までのグラジエントをさせて溶出)により精製すると、9.4gの4−クロロ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が褐色の固形物として得られた。その反応生成物の一部を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.2:3.8:96)までのグラジエントをさせて溶出)によりもう一度精製すると、反応生成物のサンプルが灰色の針状物として得られた。融点:170〜172℃。
元素分析計算値(C18H15ClN5・0.3HBr):C、62.29:H、4.44:N、16.14。実測値:C、62.20:H、4.38:N、16.15。
エタノール(100mL)中の2−クロロ−N4−[(1S)−1−フェニルエチル]キノリン−3,4−ジアミン(13.0g、43.7mmol)の溶液を80℃で30分間加熱した。臭化シアン(4.6g、44mmol)を加え、その暗色の溶液を80℃で1時間加熱した。LC/MSによる分析では、出発物質の存在が認められた。追加の臭化シアン(4.6g、44mmol)を加え、その反応液を80℃で一夜撹拌した。反応がまだ不完全であったので、追加の臭化シアン(4.6g、44mmol)を加えた。1/4当量の臭化シアン(4.6g、44mmol)を加えてから、その反応液を100℃で一夜加熱した。溶媒を減圧下に除去し、得られた油状物に水酸化ナトリウム水溶液(2N、200mL)を徐々に加えた。その混合物を室温で2時間撹拌すると、沈殿物が生成したので、それを濾過により単離した。次いでその固形物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.3:4.7:95)までのグラジエントをさせて溶出)により精製すると、9.4gの4−クロロ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩が褐色の固形物として得られた。その反応生成物の一部を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.2:3.8:96)までのグラジエントをさせて溶出)によりもう一度精製すると、反応生成物のサンプルが灰色の針状物として得られた。融点:170〜172℃。
元素分析計算値(C18H15ClN5・0.3HBr):C、62.29:H、4.44:N、16.14。実測値:C、62.20:H、4.38:N、16.15。
パートD
実施例44のパートDにおける方法に従って、4−クロロ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(4.0g、12mmol)をアンモニア(メタノール中7N溶液、65mL)を用いて処理した。その粗生成物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.2:3.8:96)までのグラジエントをさせて溶出)を用いて2回精製した。そのクロマトグラフィー精製した反応生成物を、ジエチルエーテルを用いて数回洗浄し、真空炉の中で乾燥させると、285mgの1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが褐色の固形物として得られた。融点:135〜140℃。
元素分析計算値(C18H17N5・0.9CH4O):C、68.33:H、6.25:N、21.08。実測値:C、68.09:H、6.14:N、21.11。
実施例44のパートDにおける方法に従って、4−クロロ−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン・臭化水素酸塩(4.0g、12mmol)をアンモニア(メタノール中7N溶液、65mL)を用いて処理した。その粗生成物を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.2:3.8:96)までのグラジエントをさせて溶出)を用いて2回精製した。そのクロマトグラフィー精製した反応生成物を、ジエチルエーテルを用いて数回洗浄し、真空炉の中で乾燥させると、285mgの1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが褐色の固形物として得られた。融点:135〜140℃。
元素分析計算値(C18H17N5・0.9CH4O):C、68.33:H、6.25:N、21.08。実測値:C、68.09:H、6.14:N、21.11。
実施例46
1−[(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール
パートA
シアン化カリウム(39mg、0.60mmol)および18−クラウン−6(159mg、0.60mmol)をメタノール(8mL)と組合せ、その混合物を10分間撹拌し、超音波処理した固形物をすべて溶解させた。メタノールを減圧下に除去し、その残分を高真空下で10分かけて乾燥させ、次いでトリメチルシリルシアニド(8.4mL、63mmol)に溶解させた。そうして得られた溶液を、無希釈の冷(0℃)シクロブタノン(4.20g、59.9mmol)に滴下により添加し、そのオレンジ色の混合物を0℃で5分間、次いで室温で2時間撹拌すると、(1−トリメチルシラニルオキシ)シクロブタンカルボニトリルが得られた。
1−[(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール
シアン化カリウム(39mg、0.60mmol)および18−クラウン−6(159mg、0.60mmol)をメタノール(8mL)と組合せ、その混合物を10分間撹拌し、超音波処理した固形物をすべて溶解させた。メタノールを減圧下に除去し、その残分を高真空下で10分かけて乾燥させ、次いでトリメチルシリルシアニド(8.4mL、63mmol)に溶解させた。そうして得られた溶液を、無希釈の冷(0℃)シクロブタノン(4.20g、59.9mmol)に滴下により添加し、そのオレンジ色の混合物を0℃で5分間、次いで室温で2時間撹拌すると、(1−トリメチルシラニルオキシ)シクロブタンカルボニトリルが得られた。
パートB
パートAからの物質とTHF(240mL)との混合物を冷却して0℃とした。水素化アルミニウムリチウム(2.27g、59.9mmol)を、5分かけて、2回に分けて添加し、得られた混合物を0℃〜5℃で1時間撹拌した。水(2.5mL)を滴下により添加した。冷却浴を除き、水酸化ナトリウム水溶液(2M、2.5mL)を加えた。その混合物を10分間撹拌し、水(7.5mL)を加えた。その混合物を1.5時間撹拌し、硫酸マグネシウムを加えた。その混合物を10分間撹拌してから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、THF(200mL)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、6.31gの1−(アミノメチル)シクロブタノールと[(1−トリメチルシラニルオキシ)シクロブチル]メチルアミンの50:50混合物が白色の固形物として得られた。
パートAからの物質とTHF(240mL)との混合物を冷却して0℃とした。水素化アルミニウムリチウム(2.27g、59.9mmol)を、5分かけて、2回に分けて添加し、得られた混合物を0℃〜5℃で1時間撹拌した。水(2.5mL)を滴下により添加した。冷却浴を除き、水酸化ナトリウム水溶液(2M、2.5mL)を加えた。その混合物を10分間撹拌し、水(7.5mL)を加えた。その混合物を1.5時間撹拌し、硫酸マグネシウムを加えた。その混合物を10分間撹拌してから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークを、THF(200mL)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、6.31gの1−(アミノメチル)シクロブタノールと[(1−トリメチルシラニルオキシ)シクロブチル]メチルアミンの50:50混合物が白色の固形物として得られた。
パートC
ジクロロメタン(150mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(12.4g、46.0mmol)の溶液を冷却して0℃として、トリエチルアミン(7.8mL、55mmol)を加えた。ジクロロメタン(30mL)中のパートBからの物質の溶液を滴下により添加し、その反応液を放置してゆっくりと室温にまで温め、一夜撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)を加えると、水層の中に固形物が生成した。その水層を、ジクロロメタン(2×50mL)を用いて抽出し、次いで濾過により固形物を単離した。有機フラクションを合わせて、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。有機フラクションからのの残分を、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離すると、4.63gの1−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。摩砕物からの濾液を減圧下に濃縮し、その残分を、水層から濾過した固形物、メタノール(100mL)、および炭酸カリウム(30g)と合わせた。その混合物を2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。その残分を、水(100mL)を用いて2時間摩砕し、濾過により単離すると、6.22gの1−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが、黄色の固形物として得られた。
ジクロロメタン(150mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(12.4g、46.0mmol)の溶液を冷却して0℃として、トリエチルアミン(7.8mL、55mmol)を加えた。ジクロロメタン(30mL)中のパートBからの物質の溶液を滴下により添加し、その反応液を放置してゆっくりと室温にまで温め、一夜撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)を加えると、水層の中に固形物が生成した。その水層を、ジクロロメタン(2×50mL)を用いて抽出し、次いで濾過により固形物を単離した。有機フラクションを合わせて、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。有機フラクションからのの残分を、アセトニトリルを用いて摩砕し、濾過により単離すると、4.63gの1−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。摩砕物からの濾液を減圧下に濃縮し、その残分を、水層から濾過した固形物、メタノール(100mL)、および炭酸カリウム(30g)と合わせた。その混合物を2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。その残分を、水(100mL)を用いて2時間摩砕し、濾過により単離すると、6.22gの1−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが、黄色の固形物として得られた。
パートD
白金/カーボン(5%、0.40g)を、酢酸エチル(65mL)中の1−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノール(4.0g、13mmol)の溶液に添加し、その混合物をパール(Parr)試験装置で、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に3.5時間置いた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークを酢酸エチル(100mL)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、1−{[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。
白金/カーボン(5%、0.40g)を、酢酸エチル(65mL)中の1−{[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノール(4.0g、13mmol)の溶液に添加し、その混合物をパール(Parr)試験装置で、水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に3.5時間置いた。その混合物を、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、その濾過ケークを酢酸エチル(100mL)を用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮すると、1−{[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]メチル}シクロブタノールが黄色の固形物として得られた。
パートE
エタノール(30mL)中のパートDからの物質の溶液を、環流温度で加熱した。臭化シアン(0.74g、7.15mmol)を加え、その反応液を環流温度で一夜加熱してから、放冷して室温とした。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて摩砕し、濾過により単離すると、1.14gの1−[(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールが白色の固形物として得られた。
エタノール(30mL)中のパートDからの物質の溶液を、環流温度で加熱した。臭化シアン(0.74g、7.15mmol)を加え、その反応液を環流温度で一夜加熱してから、放冷して室温とした。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて摩砕し、濾過により単離すると、1.14gの1−[(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールが白色の固形物として得られた。
パートF
1−[(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール(1.14g、3.77mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、15mL)を加圧容器に加え、密封し、150℃で5日間加熱した。2日後に、追加のアンモニア(メタノール中、50mL)を加えた。反応が完了したら、揮発分を減圧下に除去し、その残分を、メタノール、重炭酸ナトリウム飽和水溶液の順に用いて摩砕し、濾過により単離した。得られた黄色の固形物を、自動化シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、クロロホルム中0%〜75%CMAを用いて溶出)により精製し、次いでメタノールから再結晶させた。その結晶を真空炉中90℃で一夜乾燥させると、0.240gの1−[(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールが淡黄色の結晶物として得られた。融点:295℃(分解)。
MS(ESI)m/z:284(M+H)+。
元素分析計算値(C15H17N5O):C、63.59:H、6.05:N、24.72。実測値:C、63.48:H、5.77:N、24.63。
1−[(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノール(1.14g、3.77mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、15mL)を加圧容器に加え、密封し、150℃で5日間加熱した。2日後に、追加のアンモニア(メタノール中、50mL)を加えた。反応が完了したら、揮発分を減圧下に除去し、その残分を、メタノール、重炭酸ナトリウム飽和水溶液の順に用いて摩砕し、濾過により単離した。得られた黄色の固形物を、自動化シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、クロロホルム中0%〜75%CMAを用いて溶出)により精製し、次いでメタノールから再結晶させた。その結晶を真空炉中90℃で一夜乾燥させると、0.240gの1−[(2,4−ジアミノ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)メチル]シクロブタノールが淡黄色の結晶物として得られた。融点:295℃(分解)。
MS(ESI)m/z:284(M+H)+。
元素分析計算値(C15H17N5O):C、63.59:H、6.05:N、24.72。実測値:C、63.48:H、5.77:N、24.63。
実施例47〜53
パートA
エタノール(100mL)中の4−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチル(ナンバ(Nanba)ら、米国特許第6,069,149号明細書、実施例14、9.5g、26mmol)の溶液を加熱して110℃とし;臭化シアン(2.98g、28.6mmol)を添加した。その反応液を110℃で3時間撹拌したが、LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判った。追加の臭化シアン(0.55当量)を加え、その反応液を110℃で3日間撹拌してから、放冷して室温とした。減圧下に大部分の溶媒を除去し、2Nの水酸化ナトリウム水溶液(500mL)を加えた。その混合物を30分間撹拌し、酢酸エチル(400mL)を添加した。沈殿物が精製したので、濾過により単離すると、7.188gの4−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチルカルバミン酸tert−ブチルがクリーム色の固形物として得られた。
パートA
エタノール(100mL)中の4−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチル(ナンバ(Nanba)ら、米国特許第6,069,149号明細書、実施例14、9.5g、26mmol)の溶液を加熱して110℃とし;臭化シアン(2.98g、28.6mmol)を添加した。その反応液を110℃で3時間撹拌したが、LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判った。追加の臭化シアン(0.55当量)を加え、その反応液を110℃で3日間撹拌してから、放冷して室温とした。減圧下に大部分の溶媒を除去し、2Nの水酸化ナトリウム水溶液(500mL)を加えた。その混合物を30分間撹拌し、酢酸エチル(400mL)を添加した。沈殿物が精製したので、濾過により単離すると、7.188gの4−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチルカルバミン酸tert−ブチルがクリーム色の固形物として得られた。
パートB
4−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチルカルバミン酸tert−ブチル(5.5g、14mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、50mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中170℃で2日間加熱した。得られた溶液を放冷して室温とし、減圧下に濃縮した。得られた暗色の油状物の一部をメタノールに溶解させ、ジエチルエーテルを加えた。その混合物を1時間撹拌し、固形物を濾過により単離した。その固形物を、ジエチルエーテル、ジクロロメタン:メタノール(90:10、100mL)の順に用いて洗浄し、濾過ロートの上で30分間乾燥させた。得られた緑色の固形物(2.52g)を、自動化シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(2.5:47.5:50)までグラジエントさせて溶出)により精製すると、167mgの1−(4−アミノブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが暗緑色の固形物として得られた。
4−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチルカルバミン酸tert−ブチル(5.5g、14mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、50mL)を高圧容器に加え、密封し、炉中170℃で2日間加熱した。得られた溶液を放冷して室温とし、減圧下に濃縮した。得られた暗色の油状物の一部をメタノールに溶解させ、ジエチルエーテルを加えた。その混合物を1時間撹拌し、固形物を濾過により単離した。その固形物を、ジエチルエーテル、ジクロロメタン:メタノール(90:10、100mL)の順に用いて洗浄し、濾過ロートの上で30分間乾燥させた。得られた緑色の固形物(2.52g)を、自動化シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(2.5:47.5:50)までグラジエントさせて溶出)により精製すると、167mgの1−(4−アミノブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが暗緑色の固形物として得られた。
パートC
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(29.4μL、0.169mmol)を、試験管中のN,N−ジメチルアセトアミド(DMA)(1mL)中の1−(4−アミノブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(22.8mg、0.0845mmol)の溶液に添加した。下記の表に示した酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、または塩化カルボニル(0.0887mmol、1.05当量)をその試験管に加えてから、栓をし、室温で4時間ボルテックスさせた。2滴の水を試験管に加え、真空遠心法により溶媒を除去した。それらの化合物は、実施例19〜42のパートFに記載の方法に従って、逆相分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(29.4μL、0.169mmol)を、試験管中のN,N−ジメチルアセトアミド(DMA)(1mL)中の1−(4−アミノブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(22.8mg、0.0845mmol)の溶液に添加した。下記の表に示した酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、または塩化カルボニル(0.0887mmol、1.05当量)をその試験管に加えてから、栓をし、室温で4時間ボルテックスさせた。2滴の水を試験管に加え、真空遠心法により溶媒を除去した。それらの化合物は、実施例19〜42のパートFに記載の方法に従って、逆相分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例54〜148
実施例19〜42のパートFの方法を用いて、1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを、下記の表に示した酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、または塩化カルバモイルを用いて処理し、その反応生成物を精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例19〜42のパートFの方法を用いて、1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンを、下記の表に示した酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、または塩化カルバモイルを用いて処理し、その反応生成物を精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例149〜171
パートA
トリエチルアミン(30.98g、306.1mmol)を、DMF(200mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(50.0g、204mmol)の溶液に添加した。次いで、DMF(100mL)中のN−Boc−エチレンジアミン(32.7g、204mmol)の溶液を少量ずつ添加した。その反応液を室温で撹拌してから、DMFの大部分を減圧下に除去した。その残分に水(600mL)を加え、その混合物を3時間撹拌した。固形物が生成したので、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、ハウス真空下で乾燥させると、71gの2−[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチルが黄色の固形物として得られた。その物質の一部(15g)をジクロロメタン(200mL)に溶解させ、得られた溶液を、塩水(2×100mL)および脱イオン水(2×100mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮し、真空ポンプで3日間さらに乾燥させると、13.99gの反応生成物が得られた。
パートA
トリエチルアミン(30.98g、306.1mmol)を、DMF(200mL)中の2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(50.0g、204mmol)の溶液に添加した。次いで、DMF(100mL)中のN−Boc−エチレンジアミン(32.7g、204mmol)の溶液を少量ずつ添加した。その反応液を室温で撹拌してから、DMFの大部分を減圧下に除去した。その残分に水(600mL)を加え、その混合物を3時間撹拌した。固形物が生成したので、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、ハウス真空下で乾燥させると、71gの2−[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチルが黄色の固形物として得られた。その物質の一部(15g)をジクロロメタン(200mL)に溶解させ、得られた溶液を、塩水(2×100mL)および脱イオン水(2×100mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮し、真空ポンプで3日間さらに乾燥させると、13.99gの反応生成物が得られた。
パートB
白金/カーボン(5%、1.5g)を、パール(Parr)反応容器の中のアセトニトリル(100mL)中の2−[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチル(13.99g、38.19mmol)の溶液に添加した。その混合物を水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に3時間置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾液を減圧下に濃縮し、真空ポンプで一夜さらに乾燥させると、13.46gの2−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチルが淡褐色の固形物として得られた。
白金/カーボン(5%、1.5g)を、パール(Parr)反応容器の中のアセトニトリル(100mL)中の2−[(2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチル(13.99g、38.19mmol)の溶液に添加した。その混合物を水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に3時間置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾液を減圧下に濃縮し、真空ポンプで一夜さらに乾燥させると、13.46gの2−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチルが淡褐色の固形物として得られた。
パートC
臭化シアン(4.6g、44mmol)を、エタノール(140mL)中の2−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチル(13.46g、39.96mmol)の溶液に添加し、その反応液を環流温度で一夜加熱した。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、追加の臭化シアン(1.25g、12.0mmol)を加えた。その反応液を環流温度でさらに2時間加熱したが、その反応はまだ不完全であった。追加の臭化シアン(1.25g、12.0mmol)を加え、その反応液を環流温度で2時間加熱してから、放冷して室温とした。溶媒の大部分を減圧下に除去し、水酸化ナトリウム水溶液(2N、700mL)を加えた。その混合物を30分間撹拌し、その水相をデカントにより取り出した。酢酸エチル(500mL)を加え、その混合物を20分間撹拌した。次いで酢酸エチルをデカントにより取り出し、残分を濾過した。その濾過ケークを、ジエチルエーテル(合計1L)を用いて数回洗浄して、得られた固形物をジエチルエーテル(500mL)と共に激しく撹拌した。その固形物を濾過により集め、真空下で一夜乾燥させると、7.02gの2−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチルが赤褐色の固形物として得られた。
臭化シアン(4.6g、44mmol)を、エタノール(140mL)中の2−[(3−アミノ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]エチルカルバミン酸tert−ブチル(13.46g、39.96mmol)の溶液に添加し、その反応液を環流温度で一夜加熱した。LC/MSによる分析から、出発原料が残存していることが判ったので、追加の臭化シアン(1.25g、12.0mmol)を加えた。その反応液を環流温度でさらに2時間加熱したが、その反応はまだ不完全であった。追加の臭化シアン(1.25g、12.0mmol)を加え、その反応液を環流温度で2時間加熱してから、放冷して室温とした。溶媒の大部分を減圧下に除去し、水酸化ナトリウム水溶液(2N、700mL)を加えた。その混合物を30分間撹拌し、その水相をデカントにより取り出した。酢酸エチル(500mL)を加え、その混合物を20分間撹拌した。次いで酢酸エチルをデカントにより取り出し、残分を濾過した。その濾過ケークを、ジエチルエーテル(合計1L)を用いて数回洗浄して、得られた固形物をジエチルエーテル(500mL)と共に激しく撹拌した。その固形物を濾過により集め、真空下で一夜乾燥させると、7.02gの2−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチルが赤褐色の固形物として得られた。
パートD
2−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(3.5g、9.7mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、約100mL)を圧力容器に加え、密封し、150℃で一夜加熱した。揮発分を減圧下に除去し、その残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(1.5:28.5:70)までのグラジエントをかけて溶出)により精製すると、840mgの1−(2−アミノエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが暗灰色の固形物として得られた。
2−(2−アミノ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(3.5g、9.7mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、約100mL)を圧力容器に加え、密封し、150℃で一夜加熱した。揮発分を減圧下に除去し、その残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(1.5:28.5:70)までのグラジエントをかけて溶出)により精製すると、840mgの1−(2−アミノエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが暗灰色の固形物として得られた。
パートE
下記の表に示した酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、または塩化カルボニル(0.105mmol、1.05当量)を、DMA(1mL)中にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(35.3μL、0.203mmol)および1−(2−アミノエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(24.4mg、0.100mmol)の溶液を含む試験管に加えた。次いでその試験管に栓をして、室温で一夜ボルテックスさせた。それぞれの試験管に水酸化アンモニウム(250μL)を加え、その内容物を室温で一夜ボルテックスさせた。2滴の水を試験管に加え、真空遠心法により溶媒を除去した。それらの化合物は、実施例19〜42のパートFに記載の方法に従って、逆相分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
下記の表に示した酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネート、または塩化カルボニル(0.105mmol、1.05当量)を、DMA(1mL)中にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(35.3μL、0.203mmol)および1−(2−アミノエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(24.4mg、0.100mmol)の溶液を含む試験管に加えた。次いでその試験管に栓をして、室温で一夜ボルテックスさせた。それぞれの試験管に水酸化アンモニウム(250μL)を加え、その内容物を室温で一夜ボルテックスさせた。2滴の水を試験管に加え、真空遠心法により溶媒を除去した。それらの化合物は、実施例19〜42のパートFに記載の方法に従って、逆相分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用した反応剤、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例172〜174
パートA
トリエチルアミン(5.24g、51.8mmol)およびベンジルアミン(4.15mL、38.0mmol)をこの順で、DMF(100mL)中の7−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(10.0g、34.5mmol、米国特許出願第2004/0147543号明細書(ヘイズ(Hays)ら)の実施例1のパートA〜Dを参照されたい)の溶液に添加した。その反応液を室温で3日間撹拌してから、水(800mL)の中に注ぎ、20分間激しく撹拌した。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、ジエチルエーテル(800mL)を用いて洗浄し、真空下で4時間乾燥させると、10.98gのN−ベンジル−7−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の固形物として得られた。
パートA
トリエチルアミン(5.24g、51.8mmol)およびベンジルアミン(4.15mL、38.0mmol)をこの順で、DMF(100mL)中の7−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(10.0g、34.5mmol、米国特許出願第2004/0147543号明細書(ヘイズ(Hays)ら)の実施例1のパートA〜Dを参照されたい)の溶液に添加した。その反応液を室温で3日間撹拌してから、水(800mL)の中に注ぎ、20分間激しく撹拌した。沈殿物が生成したので、濾過により単離し、ジエチルエーテル(800mL)を用いて洗浄し、真空下で4時間乾燥させると、10.98gのN−ベンジル−7−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の固形物として得られた。
パートB
白金/カーボン(5%、1.2g)を、パール(Parr)反応容器中でアセトニトリル(300mL)中のN−ベンジル−7−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−アミン(10.9g、30.4mmol)の溶液に添加した。その混合物を水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に一夜置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークをメタノールを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮し、真空ポンプを用いてさらに2時間乾燥させると、6.33gのN4−ベンジル−7−ブロモキノリン−3,4−ジアミンが暗緑色の固形物として得られた。
白金/カーボン(5%、1.2g)を、パール(Parr)反応容器中でアセトニトリル(300mL)中のN−ベンジル−7−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−アミン(10.9g、30.4mmol)の溶液に添加した。その混合物を水素圧下(30psi、2.1×105Pa)に一夜置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークをメタノールを用いて洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮し、真空ポンプを用いてさらに2時間乾燥させると、6.33gのN4−ベンジル−7−ブロモキノリン−3,4−ジアミンが暗緑色の固形物として得られた。
パートC
臭化シアン(3.4g、10.3mmol)を、エタノール(100mL)中のパートBからの物質の溶液に加え、その反応液を環流温度で一夜加熱してから、放冷して室温とした。水酸化ナトリウム水溶液(6M)を加えたその反応液をpH11に調節した。溶媒を減圧下に除去し、酢酸エチル(200mL)および脱イオン水(150mL)を加えた。その混合物を30分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(2×150mL)を用いて抽出した。有機フラクションを合わせ、水酸化ナトリウム水溶液(2M、300mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分(4.6g)を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.7:14.3:85)までのグラジエントをかけて溶出)により精製すると、2.91gの1−ベンジル−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミンが淡褐色の固形物として得られた。
臭化シアン(3.4g、10.3mmol)を、エタノール(100mL)中のパートBからの物質の溶液に加え、その反応液を環流温度で一夜加熱してから、放冷して室温とした。水酸化ナトリウム水溶液(6M)を加えたその反応液をpH11に調節した。溶媒を減圧下に除去し、酢酸エチル(200mL)および脱イオン水(150mL)を加えた。その混合物を30分間撹拌した。水層を分離し、酢酸エチル(2×150mL)を用いて抽出した。有機フラクションを合わせ、水酸化ナトリウム水溶液(2M、300mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分(4.6g)を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.7:14.3:85)までのグラジエントをかけて溶出)により精製すると、2.91gの1−ベンジル−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミンが淡褐色の固形物として得られた。
パートD
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度約77%品、3.7g)を1−ベンジル−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン(2.91g、8.24mmol)の溶液に添加し、その反応液を室温で2時間撹拌した。濃水酸化アンモニウム水溶液(50mL)および塩化p−トルエンスルホニル(3.1g、16mmol)を加え、その混合物を室温で一夜撹拌した。その有機層を分離し、水(3×200mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物(1.88g)を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.55:10.45:89)までグラジエントをかけて溶出)により精製すると、123gの1−ベンジル−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが赤褐色の固形物として得られた。
MS(ESI)計算値(C17H14BrN5):368.0519(M+H)、実測値:368.0511。
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度約77%品、3.7g)を1−ベンジル−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−アミン(2.91g、8.24mmol)の溶液に添加し、その反応液を室温で2時間撹拌した。濃水酸化アンモニウム水溶液(50mL)および塩化p−トルエンスルホニル(3.1g、16mmol)を加え、その混合物を室温で一夜撹拌した。その有機層を分離し、水(3×200mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物(1.88g)を自動化フラッシュクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、水酸化アンモニウム水溶液:メタノール:ジクロロメタンを用い、(0:0:100)から(0.55:10.45:89)までグラジエントをかけて溶出)により精製すると、123gの1−ベンジル−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンが赤褐色の固形物として得られた。
MS(ESI)計算値(C17H14BrN5):368.0519(M+H)、実測値:368.0511。
パートE
クロロホルム:メタノール(7:3、容積:容積(v:v))(2mL)中の1−ベンジル−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(26.7mg、0.072mmol)の溶液を試験管に加え、その溶媒を真空遠心によって除去した。下記の表に示したボロン酸(0.08mmol)とn−プロパノール(1.6mL)をこの順で加え、試験管を窒素でパージした。酢酸パラジウム(II)(トルエン中4mg/mL溶液、0.150mL、0.0027mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(600μL)、脱イオン水(113μL)、n−プロパノール中0.15mol%トリフェニルホスフィン(53μL、0.0078mmol)の溶液を、この順で添加した。試験管を窒素でパージし、栓をしてから、砂浴中で一夜80℃で加熱した。
クロロホルム:メタノール(7:3、容積:容積(v:v))(2mL)中の1−ベンジル−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミン(26.7mg、0.072mmol)の溶液を試験管に加え、その溶媒を真空遠心によって除去した。下記の表に示したボロン酸(0.08mmol)とn−プロパノール(1.6mL)をこの順で加え、試験管を窒素でパージした。酢酸パラジウム(II)(トルエン中4mg/mL溶液、0.150mL、0.0027mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(600μL)、脱イオン水(113μL)、n−プロパノール中0.15mol%トリフェニルホスフィン(53μL、0.0078mmol)の溶液を、この順で添加した。試験管を窒素でパージし、栓をしてから、砂浴中で一夜80℃で加熱した。
それぞれの試験管の内容物を、下記の手順に従って、ウォーターズ・オアシス・サンプル・エクストラクション・カートリッジ(Waters Oasis Sample Extraction Cartridge)MCX(6cc)を通過させた。塩酸(メタノール中1N、3mL)を加えてそれぞれの例のpHが5〜7になるように調節し、得られた溶液を、場合によっては軽く窒素圧をかけながら、カートリッジを通過させた。そのカートリッジを、場合によっては軽く窒素圧をかけながら、メタノール(5mL)を用いて洗浄して、清浄な試験管に移し替えた。次いで、メタノール中1%アンモニアの溶液(2×5mL)を、場合によっては軽く窒素圧をかけながら、カートリッジを通過させ、その塩基性溶液を集めて、真空遠心により濃縮した。それらの化合物は、実施例19〜42のパートFに記載の方法を使用して、逆相分取HPLCにより精製した。下記の表に、それぞれの試験管に添加したボロン酸、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例175〜180
パートA
1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(575mg、6.45mmol)およびトリエチルアミン(889mg、8.79mmol)を、DMF(25mL)中の7−ブロモ−2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(1.9g、5.9mmol)の溶液に添加し、その反応液を室温で2時間撹拌してから、水(750mL)の中に注いだ。沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、水(500mL)を用いて洗浄し、真空下で2時間乾燥させると、1.94gの1−[(7−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オールが黄色の固形物として得られた。
パートA
1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(575mg、6.45mmol)およびトリエチルアミン(889mg、8.79mmol)を、DMF(25mL)中の7−ブロモ−2,4−ジクロロ−3−ニトロキノリン(1.9g、5.9mmol)の溶液に添加し、その反応液を室温で2時間撹拌してから、水(750mL)の中に注いだ。沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、水(500mL)を用いて洗浄し、真空下で2時間乾燥させると、1.94gの1−[(7−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オールが黄色の固形物として得られた。
パートB
白金/カーボン(5%、0.2g)を、パール(Parr)反応容器の中の、アセトニトリル中1−[(7−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オール(1.94g、5.16mmol)の溶液に添加した。その混合物を水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に2時間置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークをメタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮すると、1.5gの1−[(3−アミノ−7−ブロモ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オールが油状物として得られた。
白金/カーボン(5%、0.2g)を、パール(Parr)反応容器の中の、アセトニトリル中1−[(7−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オール(1.94g、5.16mmol)の溶液に添加した。その混合物を水素圧下(40psi、2.8×105Pa)に2時間置いてから、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過した。その濾過ケークをメタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮すると、1.5gの1−[(3−アミノ−7−ブロモ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オールが油状物として得られた。
パートC
エタノール(25mL)中の1−[(3−アミノ−7−ブロモ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オール(1.5g、4.35mmol)の懸濁液を加熱して80℃とした。得られた溶液に臭化シアン(0.50g、4.8mmol)を加え、その反応液を80℃で一夜加熱してから放冷した。沈殿物が存在していたので、それを濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下で1時間乾燥させると、1.34gの1−(2−アミノ−7−ブロモ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩が桃色がかった白色の固形物として得られた。融点>260℃。
元素分析計算値(C14H14BrClN4O・1.0HBr):C、37.32:H、3.36:N、12.23。実測値:C、37.58:H、3.15:N、12.40。
エタノール(25mL)中の1−[(3−アミノ−7−ブロモ−2−クロロキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オール(1.5g、4.35mmol)の懸濁液を加熱して80℃とした。得られた溶液に臭化シアン(0.50g、4.8mmol)を加え、その反応液を80℃で一夜加熱してから放冷した。沈殿物が存在していたので、それを濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下で1時間乾燥させると、1.34gの1−(2−アミノ−7−ブロモ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩が桃色がかった白色の固形物として得られた。融点>260℃。
元素分析計算値(C14H14BrClN4O・1.0HBr):C、37.32:H、3.36:N、12.23。実測値:C、37.58:H、3.15:N、12.40。
パートD
1−(2−アミノ−7−ブロモ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩(1.18g、3.19mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、50mL)を圧力容器に加え、密閉し、140℃で5日間加熱した。2日後に、追加のアンモニア(メタノール中)を加えた。反応が完結したら、その揮発分を減圧下に除去し、その残分を水酸化ナトリウム水溶液(2N、100mL)と共に15分間撹拌した。固形物が存在していたので、それを濾過により単離し、水およびジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、681mgの1−(2,4−ジアミノ−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールが灰色の固形物として得られた。
1−(2−アミノ−7−ブロモ−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール・臭化水素酸塩(1.18g、3.19mmol)およびアンモニア(メタノール中7N溶液、50mL)を圧力容器に加え、密閉し、140℃で5日間加熱した。2日後に、追加のアンモニア(メタノール中)を加えた。反応が完結したら、その揮発分を減圧下に除去し、その残分を水酸化ナトリウム水溶液(2N、100mL)と共に15分間撹拌した。固形物が存在していたので、それを濾過により単離し、水およびジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、681mgの1−(2,4−ジアミノ−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールが灰色の固形物として得られた。
パートE
実施例172〜174、パートEの方法に従ったが、ただし、7−ブロモ−1−ベンジル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンに代えて、1−(2,4−ジアミノ−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(35.7mg、0.10mmol)を使用し、その反応液を一夜加熱した後に、メタノール(1mL)および追加の酢酸パラジウム(II)(トルエン中4mg/mL溶液、0.150mL、0.0027mmol)をそれぞれの試験管に加えるように変更した。その反応液をさらに5時間80℃で加熱した。下記の表に、それぞれの試験管に添加したボロン酸、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例172〜174、パートEの方法に従ったが、ただし、7−ブロモ−1−ベンジル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2,4−ジアミンに代えて、1−(2,4−ジアミノ−7−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(35.7mg、0.10mmol)を使用し、その反応液を一夜加熱した後に、メタノール(1mL)および追加の酢酸パラジウム(II)(トルエン中4mg/mL溶液、0.150mL、0.0027mmol)をそれぞれの試験管に加えるように変更した。その反応液をさらに5時間80℃で加熱した。下記の表に、それぞれの試験管に添加したボロン酸、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例181
[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチル
パートA
メタノール(20mL)中の1−[(3−アミノ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(1.0g、4.3mmol)、1,3−ジメトキシカルボニル−O−メチルイソ尿素(ビスワナタン,N.(Viswanathan,N.)によるインド国特許第168,784号明細書の一般的な方法に従って調製したもの、1.64g、8.64mmol)、酢酸(1.3g、22mmol)、およびp−トルエンスルホン酸(0.82g、4.3mmol)の混合物を、環流温度で16時間加熱した。揮発分を減圧下に除去し、残分をクロロホルム(100mL)中に溶解させた。その溶液を、水(100mL)、炭酸ナトリウム水溶液(4%(w/w)、100mL)、水(100mL)、塩水(100mL)の順に用いて洗浄してから、減圧下に濃縮した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、クロロホルム中0%〜25%CMAを用いて溶出)により精製し、それに続けてアセトニトリルから再結晶させると、0.64gの[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチルが白色の固形物として得られた。融点:225℃。
MS(APCI)m/z 315.14(M+H)+。
元素分析計算値(C16H18N4O3):C、61.14:H、5.77;N、17.82。実測値:C、61.10:H、5.61;N、17.96。
[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチル
メタノール(20mL)中の1−[(3−アミノ−4−キノリニル)アミノ]−2−メチル−2−プロパノール(1.0g、4.3mmol)、1,3−ジメトキシカルボニル−O−メチルイソ尿素(ビスワナタン,N.(Viswanathan,N.)によるインド国特許第168,784号明細書の一般的な方法に従って調製したもの、1.64g、8.64mmol)、酢酸(1.3g、22mmol)、およびp−トルエンスルホン酸(0.82g、4.3mmol)の混合物を、環流温度で16時間加熱した。揮発分を減圧下に除去し、残分をクロロホルム(100mL)中に溶解させた。その溶液を、水(100mL)、炭酸ナトリウム水溶液(4%(w/w)、100mL)、水(100mL)、塩水(100mL)の順に用いて洗浄してから、減圧下に濃縮した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、クロロホルム中0%〜25%CMAを用いて溶出)により精製し、それに続けてアセトニトリルから再結晶させると、0.64gの[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチルが白色の固形物として得られた。融点:225℃。
MS(APCI)m/z 315.14(M+H)+。
元素分析計算値(C16H18N4O3):C、61.14:H、5.77;N、17.82。実測値:C、61.10:H、5.61;N、17.96。
パートB
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度約75%品、1.83g)を、ジクロロメタン(25mL)中の[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチル(1.0g、3.18mmol)の撹拌した溶液に添加し、その反応液を室温で24時間撹拌した。沈殿物が生成したので、濾過により集め、最小量のジクロロメタンを用いて洗浄し、乾燥させると、0.8gの[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチルが固形物として得られた。
MS(ESI)m/z:331.26(M+H)+。
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度約75%品、1.83g)を、ジクロロメタン(25mL)中の[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチル(1.0g、3.18mmol)の撹拌した溶液に添加し、その反応液を室温で24時間撹拌した。沈殿物が生成したので、濾過により集め、最小量のジクロロメタンを用いて洗浄し、乾燥させると、0.8gの[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチルが固形物として得られた。
MS(ESI)m/z:331.26(M+H)+。
パートC
[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチル(0.80g、2.4mmol)のメタノール(10mL)中懸濁液を激しく撹拌して、0℃に冷却した。濃水酸化アンモニウム(0.8mL、25mmol)を加え、それに続けて塩化ベンゼンスルホニル(0.9g、5mmol)を滴下により添加した。その混合物を、0℃〜5℃で2時間撹拌した。LC/MSによる分析から、反応が不完全であることがわかった。追加の塩化ベンゼンスルホニル(0.9g)を加え、その反応混合物を室温で一夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、クロロホルム中0%〜25%CMAを用いて溶出)により精製し、それに続けて酢酸エチルから再結晶させると、0.36gの[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチルが白色の固形物として得られた。融点:255〜258℃(分解)。
MS(ESI)m/z:330.33(M+H)+。
元素分析計算値(C16H19N5O3・0.3H2O):C、57.41:H、5.90;N、20.92。実測値:C、57.64:H、6.11;N、20.91。
[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチル(0.80g、2.4mmol)のメタノール(10mL)中懸濁液を激しく撹拌して、0℃に冷却した。濃水酸化アンモニウム(0.8mL、25mmol)を加え、それに続けて塩化ベンゼンスルホニル(0.9g、5mmol)を滴下により添加した。その混合物を、0℃〜5℃で2時間撹拌した。LC/MSによる分析から、反応が不完全であることがわかった。追加の塩化ベンゼンスルホニル(0.9g)を加え、その反応混合物を室温で一夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、残分を自動化フラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、クロロホルム中0%〜25%CMAを用いて溶出)により精製し、それに続けて酢酸エチルから再結晶させると、0.36gの[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]カルバミン酸メチルが白色の固形物として得られた。融点:255〜258℃(分解)。
MS(ESI)m/z:330.33(M+H)+。
元素分析計算値(C16H19N5O3・0.3H2O):C、57.41:H、5.90;N、20.92。実測値:C、57.64:H、6.11;N、20.91。
実施例182
[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチル
パートA
メタノール(50mL)中のN4−(2−メチルプロピル)[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミン(ゲルスター(Gerster)ら、米国特許第6,194,425号明細書、実施例30、パートA、4.10g、19.0mmol)、1,3−ジメトキシカルボニル−O−メチルイソ尿素(7.21g、37.9mmol)、酢酸(5.69g、94.8mmol)、およびp−トルエンスルホン酸(3.60g、19.0mmol)の混合物を環流温度で16時間加熱した。揮発分を減圧下に除去し、残分をクロロホルム(150mL)中に溶解させた。その溶液を、水(150mL)、炭酸ナトリウム水溶液(4%(w/w)、150mL)、水(150mL)、塩水(150mL)の順に用いて洗浄してから、減圧下に濃縮した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、クロロホルム中0%〜20%CMAを用いて溶出)により精製し、次いでアセトニトリルから再結晶させると、1.78gの[1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチルが白色の固形物として得られた。融点:195〜197℃。
MS(ESI)m/z:300.29(M+H)+。
元素分析計算値(C15H17N5O2):C、60.19:H、5.72;N、23.40。実測値:C、60.03:H、5.49;N、23.38。
[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチル
メタノール(50mL)中のN4−(2−メチルプロピル)[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミン(ゲルスター(Gerster)ら、米国特許第6,194,425号明細書、実施例30、パートA、4.10g、19.0mmol)、1,3−ジメトキシカルボニル−O−メチルイソ尿素(7.21g、37.9mmol)、酢酸(5.69g、94.8mmol)、およびp−トルエンスルホン酸(3.60g、19.0mmol)の混合物を環流温度で16時間加熱した。揮発分を減圧下に除去し、残分をクロロホルム(150mL)中に溶解させた。その溶液を、水(150mL)、炭酸ナトリウム水溶液(4%(w/w)、150mL)、水(150mL)、塩水(150mL)の順に用いて洗浄してから、減圧下に濃縮した。その残分を、自動化フラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、クロロホルム中0%〜20%CMAを用いて溶出)により精製し、次いでアセトニトリルから再結晶させると、1.78gの[1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチルが白色の固形物として得られた。融点:195〜197℃。
MS(ESI)m/z:300.29(M+H)+。
元素分析計算値(C15H17N5O2):C、60.19:H、5.72;N、23.40。実測値:C、60.03:H、5.49;N、23.38。
パートB
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度約75%品、1.73g)を、ジクロロメタン(40mL)中の[1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチル(1.5g、5.01mmol)の撹拌した溶液に添加し、その反応液を室温で76時間撹拌した。沈殿物が生成したので、濾過により集め、最小量のジクロロメタンを用いて洗浄し、乾燥させると、0.9gの[1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチルが固形物として得られた。
MS(ESI)m/z:316.29(M+H)+。
3−クロロペルオキシ安息香酸(純度約75%品、1.73g)を、ジクロロメタン(40mL)中の[1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチル(1.5g、5.01mmol)の撹拌した溶液に添加し、その反応液を室温で76時間撹拌した。沈殿物が生成したので、濾過により集め、最小量のジクロロメタンを用いて洗浄し、乾燥させると、0.9gの[1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチルが固形物として得られた。
MS(ESI)m/z:316.29(M+H)+。
パートC
[1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチル(0.9g、3mmol)のメタノール(25mL)中懸濁液を激しく撹拌し、加熱して50℃とした。濃水酸化アンモニウム(0.95mL、14mmol)を加え、それに続けて塩化ベンゼンスルホニル(1.06g、5.99mmol)を滴下により添加した。その混合物を50℃で2時間撹拌した。LC/MSによる分析から、反応が不完全であることがわかった。追加の塩化ベンゼンスルホニル(1.06g)および濃水酸化アンモニウム(0.95mL)を加え、その反応混合物を45℃で一夜撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残分をクロロホルム(100mL)中に溶解させた。その溶液を、炭酸ナトリウム水溶液(4%(w/w)、2×100mL)、水(100mL)の順に用いて洗浄し、次いで自動化フラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、クロロホルム中5%〜25%CMAを用いて溶出)により精製し、それに続けて酢酸エチルから再結晶させると、0.28gの[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチルが黄色の固形物として得られた。
MS(APCI)m/z 315.19(M+H)+。
1HNMR(300MHz、DMSO);δ 10.09(bs,1H)、8.52(d,J=2.8Hz,1H)、7.90(d,J=7.7Hz,1H)、7.47(dd,J=8.5,3.2Hz,1H)、6.79(brs,2H)、4.54(d,J=7.3Hz,2H)、3.72(s,3H)、2.25(m,1H)、0.86(m,6H)。
[1−(2−メチルプロピル)−5−オキシド−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチル(0.9g、3mmol)のメタノール(25mL)中懸濁液を激しく撹拌し、加熱して50℃とした。濃水酸化アンモニウム(0.95mL、14mmol)を加え、それに続けて塩化ベンゼンスルホニル(1.06g、5.99mmol)を滴下により添加した。その混合物を50℃で2時間撹拌した。LC/MSによる分析から、反応が不完全であることがわかった。追加の塩化ベンゼンスルホニル(1.06g)および濃水酸化アンモニウム(0.95mL)を加え、その反応混合物を45℃で一夜撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残分をクロロホルム(100mL)中に溶解させた。その溶液を、炭酸ナトリウム水溶液(4%(w/w)、2×100mL)、水(100mL)の順に用いて洗浄し、次いで自動化フラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、クロロホルム中5%〜25%CMAを用いて溶出)により精製し、それに続けて酢酸エチルから再結晶させると、0.28gの[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]カルバミン酸メチルが黄色の固形物として得られた。
MS(APCI)m/z 315.19(M+H)+。
1HNMR(300MHz、DMSO);δ 10.09(bs,1H)、8.52(d,J=2.8Hz,1H)、7.90(d,J=7.7Hz,1H)、7.47(dd,J=8.5,3.2Hz,1H)、6.79(brs,2H)、4.54(d,J=7.3Hz,2H)、3.72(s,3H)、2.25(m,1H)、0.86(m,6H)。
代表的化合物
先に実施例に記載したものも含めて、いくつかの代表的化合物は、次式(IVa、Va、VIa、IVb、またはVIb)の一つで下記の表の中に示したR1置換基を含むが、ここで表のそれぞれの行は、式(IVa、Va、VIa、IVb、またはVIb)に対応した本発明の具体的な実施態様を表している。
先に実施例に記載したものも含めて、いくつかの代表的化合物は、次式(IVa、Va、VIa、IVb、またはVIb)の一つで下記の表の中に示したR1置換基を含むが、ここで表のそれぞれの行は、式(IVa、Va、VIa、IVb、またはVIb)に対応した本発明の具体的な実施態様を表している。
先に実施例に記載したものも含めて、いくつかの代表的化合物は、次式(IVc、Vb、またはVIc)の一つで下記の表の中に示したR2置換基を含むが、ここで表のそれぞれの行は、式(IVc、Vb、またはVIc)に対応した本発明の具体的な実施態様を表している。
先に実施例に記載したものも含めて、いくつかの代表的化合物は、次式(IVdまたはVId)の一つで下記の表の中に示したR1置換基を含むが、ここで表のそれぞれの行は、式(IVdまたはVId)に対応した本発明の具体的な実施態様を表している。
本発明の化合物は、以下に記載する方法の一つを用いて試験すると、インターフェロンαおよび/または腫瘍壊死因子αの産生を誘導することにより、サイトカインの生合成を調節することが見出された。具体的な例には、以下の化合物が挙げられるが、これらに限定される訳ではない:実施例1〜4、8、10、12〜14、18〜23、25〜28、31、32、34〜37、41〜45、49〜52、54〜56、62〜64、67、71、73、76、83、107、131〜133、140、141、145、147、150、151、153〜155、157、158、161、163、168、169、171、および172。
ヒト細胞におけるサイトカイン誘導
ヒトのin vitro血液細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。活性は、培地に分泌されたインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)(それぞれ、IFN−αおよびTNF−α)の測定値に基づくものであるが、これについてはテスターマン(Testerman)らの、「Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−27609」(Jouranal of Leukocyte Biology,58,365〜372(1995年9月)に記載がある。
ヒトのin vitro血液細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。活性は、培地に分泌されたインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)(それぞれ、IFN−αおよびTNF−α)の測定値に基づくものであるが、これについてはテスターマン(Testerman)らの、「Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−27609」(Jouranal of Leukocyte Biology,58,365〜372(1995年9月)に記載がある。
培養のための血液細胞の調製
健康なヒトドナーからの全血を、EDTAを含む静脈穿刺により、バキュテーナーチューブまたは注射筒に集めた。末梢血単核細胞(PBMC)を全血から分離したが、それには、ヒストパック(HISTOPAQUE)−1077(ミズーリ州セントルイス(St.Louis,MO)のシグマ(Sigma)製)またはフィコール−ペイク・プラス(Ficoll−Paque Plus)(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,NJ)のアメルシャム・バイオサイエンシズ(Amersham Biosciences)製)を使用した密度勾配遠心法を用いた。ダルベッコリン酸緩衝生理食塩液(DPBS)またはハンクス平衡塩溶液(HBSS)を用いて、血液を1:1に希釈する。別な方法として、全血を、アキュスピン(Accuspin)(シグマ(Sigma)製)またはロイコセップ(LeucoSep)(フロリダ州ロングウッド(Longwood,FL)のグライナー・バイオ−ワン・インコーポレーテッド(Greiner Bio−One,Inc.)製)の密度勾配媒体を含む遠心フリットチューブに入れる。PBMC層を集め、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄し、RPMI完全培地に細胞数4×106個/mLの濃度で再懸濁させる。PBMC懸濁液を、試験化合物を含む等容積のRPMI完全培地を含む96ウェルの平底滅菌組織培養プレートに加える。
健康なヒトドナーからの全血を、EDTAを含む静脈穿刺により、バキュテーナーチューブまたは注射筒に集めた。末梢血単核細胞(PBMC)を全血から分離したが、それには、ヒストパック(HISTOPAQUE)−1077(ミズーリ州セントルイス(St.Louis,MO)のシグマ(Sigma)製)またはフィコール−ペイク・プラス(Ficoll−Paque Plus)(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,NJ)のアメルシャム・バイオサイエンシズ(Amersham Biosciences)製)を使用した密度勾配遠心法を用いた。ダルベッコリン酸緩衝生理食塩液(DPBS)またはハンクス平衡塩溶液(HBSS)を用いて、血液を1:1に希釈する。別な方法として、全血を、アキュスピン(Accuspin)(シグマ(Sigma)製)またはロイコセップ(LeucoSep)(フロリダ州ロングウッド(Longwood,FL)のグライナー・バイオ−ワン・インコーポレーテッド(Greiner Bio−One,Inc.)製)の密度勾配媒体を含む遠心フリットチューブに入れる。PBMC層を集め、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄し、RPMI完全培地に細胞数4×106個/mLの濃度で再懸濁させる。PBMC懸濁液を、試験化合物を含む等容積のRPMI完全培地を含む96ウェルの平底滅菌組織培養プレートに加える。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。対照としては、媒体のみを含む細胞試料、DMSOのみを含む(化合物なし)細胞試料、および参照化合物を含む細胞試料などが挙げられる。
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。対照としては、媒体のみを含む細胞試料、DMSOのみを含む(化合物なし)細胞試料、および参照化合物を含む細胞試料などが挙げられる。
インキュベーション
被検化合物の溶液を、RPMI完全培地を含む第1のウェルに60μMで加え、ウェル中で3倍稀釈系列を作る。次いでPBMC懸濁液を等量ずつウェルに加えて、被検化合物の濃度が所望の範囲(通常30〜0.014μM)になるようにする。PBMC懸濁液の最終濃度は、細胞数2×106個/mLである。プレートを滅菌済みのプラスチックの蓋で覆い、緩やかに混合してから、5%二酸化炭素雰囲気中、37℃で18〜24時間インキュベートする。
被検化合物の溶液を、RPMI完全培地を含む第1のウェルに60μMで加え、ウェル中で3倍稀釈系列を作る。次いでPBMC懸濁液を等量ずつウェルに加えて、被検化合物の濃度が所望の範囲(通常30〜0.014μM)になるようにする。PBMC懸濁液の最終濃度は、細胞数2×106個/mLである。プレートを滅菌済みのプラスチックの蓋で覆い、緩やかに混合してから、5%二酸化炭素雰囲気中、37℃で18〜24時間インキュベートする。
分離
インキュベーションに続けて、プレートを遠心分離器にかけるが、その条件は温度4℃、回転数1000rpm(約200×g)で10分である。細胞を含まない培養上澄み液を取り出して、滅菌ポリプロピレン管に移し替える。試料は分析にかけるまでは、−30〜−70℃で保存しておく。それらの試料について、ELISAによってIFN−αを、IGEN/BioVerisアッセイによってTNF−αを分析する。
インキュベーションに続けて、プレートを遠心分離器にかけるが、その条件は温度4℃、回転数1000rpm(約200×g)で10分である。細胞を含まない培養上澄み液を取り出して、滅菌ポリプロピレン管に移し替える。試料は分析にかけるまでは、−30〜−70℃で保存しておく。それらの試料について、ELISAによってIFN−αを、IGEN/BioVerisアッセイによってTNF−αを分析する。
インターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)の分析
IFN−α濃度は、ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,NJ)のPBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories)からの、ヒト・マルチタイプ・カロリメトリック・サンドイッチ・ELISA(カタログ番号41105)を用いて測定する。結果は、pg/mLの単位で表す。
IFN−α濃度は、ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,NJ)のPBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories)からの、ヒト・マルチタイプ・カロリメトリック・サンドイッチ・ELISA(カタログ番号41105)を用いて測定する。結果は、pg/mLの単位で表す。
TNF−α濃度は、オリゲン・Mシリーズ・イムノアッセイ(ORIGEN M−Series Immunoassay)により測定し、メリーランド州ゲーサーズバーグ(Gaithersburg,MD)のバイオベリス・コーポレーション(BioVeris Corporation)(旧、アイゲン・インターナショナル(IGEN International))からのアイゲン・M−8・アナライザー(IGEN M−8 analyzer)で読み取る。イムノアッセイでは、カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)からの、ヒトTNF−α捕捉および検出抗体ペアー(カタログ番号AHC3419およびAHC3712)を使用する。結果は、pg/mLの単位で表す。
アッセイデータおよび解析
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(x軸)の関数としての、TNF−αおよびIFN−αの濃度の値(y軸)からなる。
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(x軸)の関数としての、TNF−αおよびIFN−αの濃度の値(y軸)からなる。
データの解析は2段からなる。第一段では、平均DMSO(DMSO対照ウェル)または実験バックグラウンドの大きい方(通常、IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mL)をそれぞれの読みから差し引く。バックグラウンドの引き算によって負の結果が出た場合には、その読みは「*」と記録され、検出値が信頼できない旨を注記する。以後の計算および統計では、「*」はゼロとして扱う。第二段では、バックグラウンドを差し引いたすべての数値に単一の調整比を掛けて、実験・実験間の変動を抑制する。この調整比は、新しい実験における参照化合物の領域を、過去の61種の実験(未調整読み)に基づいた参照化合物の予想領域で割り算をしたものである。これにより、用量−反応曲線の形を変えることなく、新しいデータのための読み(y軸)のスケーリングが可能となる。使用した参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)であり、その予想領域は、過去の61種の実験からの中央投与量の合計である。
最小有効濃度は、所定の実験および化合物についての、バックグラウンドを差し引いた、参照調節をした結果から計算される。この最小有効濃度(μモル濃度)とは、試験したサイトカインにおける固定されたサイトカイン濃度(通常IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mLである)に対して応答を誘発する、試験した化合物濃度の最小値である。最大応答は、用量−反応において産生されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
ヒト細胞におけるサイトカイン誘導
(ハイスループットスクリーニング)
上述のヒト細胞におけるサイトカイン誘導の試験方法を、ハイスループットスクリーニングのために、以下のように修正した。
(ハイスループットスクリーニング)
上述のヒト細胞におけるサイトカイン誘導の試験方法を、ハイスループットスクリーニングのために、以下のように修正した。
培養のための血液細胞の調製
健康なヒトドナーからの全血を、EDTAを含む静脈穿刺により、バキュテーナーチューブまたは注射筒に集めた。末梢血単核細胞(PBMC)を全血から分離したが、それには、ヒストパック(HISTOPAQUE)−1077(ミズーリ州セントルイス(St.Louis,MO)のシグマ(Sigma)製)またはフィコール−ペイク・プラス(Ficoll−Paque Plus)(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,NJ)のアメルシャム・バイオサイエンシズ(Amersham Biosciences)製)を使用した密度勾配遠心法を用いた。全血を、アキュスピン(Accuspin)(シグマ(Sigma)製)またはロイコセップ(LeucoSep)(フロリダ州ロングウッド(Longwood,FL)のグライナー・バイオ−ワン・インコーポレーテッド(Greiner Bio−One,Inc.)製)の密度勾配媒体を含む遠心フリットチューブに入れる。PBMC層を集め、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄し、RPMI完全培地に細胞数4×106個/mLの濃度で再懸濁させる(最終細胞密度の2倍)。PBMC懸濁液を96ウェルの、平底滅菌組織培養プレートに加える。
健康なヒトドナーからの全血を、EDTAを含む静脈穿刺により、バキュテーナーチューブまたは注射筒に集めた。末梢血単核細胞(PBMC)を全血から分離したが、それには、ヒストパック(HISTOPAQUE)−1077(ミズーリ州セントルイス(St.Louis,MO)のシグマ(Sigma)製)またはフィコール−ペイク・プラス(Ficoll−Paque Plus)(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,NJ)のアメルシャム・バイオサイエンシズ(Amersham Biosciences)製)を使用した密度勾配遠心法を用いた。全血を、アキュスピン(Accuspin)(シグマ(Sigma)製)またはロイコセップ(LeucoSep)(フロリダ州ロングウッド(Longwood,FL)のグライナー・バイオ−ワン・インコーポレーテッド(Greiner Bio−One,Inc.)製)の密度勾配媒体を含む遠心フリットチューブに入れる。PBMC層を集め、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄し、RPMI完全培地に細胞数4×106個/mLの濃度で再懸濁させる(最終細胞密度の2倍)。PBMC懸濁液を96ウェルの、平底滅菌組織培養プレートに加える。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。対照としては、それぞれのプレートで、媒体のみを含む細胞試料、DMSOのみを含む(化合物なし)細胞試料、および参照化合物を含む細胞試料などが挙げられるが、その参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)である。試験化合物の溶液を、投与プレートの第一のウェルに、7.5mMで加え、3倍稀釈系列で、DMSO中で7個の連続の濃度を作る。次いで、RPMI完全培地を試験化合物の希釈物に加えて、最終化合物濃度を、最終試験濃度範囲よりも2倍高い(60〜0.028μM)ものとする。
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。対照としては、それぞれのプレートで、媒体のみを含む細胞試料、DMSOのみを含む(化合物なし)細胞試料、および参照化合物を含む細胞試料などが挙げられるが、その参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)である。試験化合物の溶液を、投与プレートの第一のウェルに、7.5mMで加え、3倍稀釈系列で、DMSO中で7個の連続の濃度を作る。次いで、RPMI完全培地を試験化合物の希釈物に加えて、最終化合物濃度を、最終試験濃度範囲よりも2倍高い(60〜0.028μM)ものとする。
インキュベーション
次いで化合物の溶液をPBMC懸濁液を含むウェルに加えて、試験化合物濃度を所望の範囲(通常、30〜0.014μM)、そしてDMSO濃度を0.4%とする。PBMC懸濁液の最終濃度は、細胞数2×106個/mLである。プレートを滅菌済みのプラスチックの蓋で覆い、緩やかに混合してから、5%二酸化炭素雰囲気中、37℃で18〜24時間インキュベートする。
次いで化合物の溶液をPBMC懸濁液を含むウェルに加えて、試験化合物濃度を所望の範囲(通常、30〜0.014μM)、そしてDMSO濃度を0.4%とする。PBMC懸濁液の最終濃度は、細胞数2×106個/mLである。プレートを滅菌済みのプラスチックの蓋で覆い、緩やかに混合してから、5%二酸化炭素雰囲気中、37℃で18〜24時間インキュベートする。
分離
インキュベーションに続けて、プレートを遠心分離器にかけるが、その条件は温度4℃、回転数1000rpm(約200g)で10分である。4プレックス・ヒューマン・パネル・MSD・マルチスポット(4−plex Human Panel MSD MULTI−SPOT)96ウェルプレートに、メリーランド州ゲーサーズバーグ(Gaithersburg,MD)のメソスケール・ディスカバリー・インコーポレーテッド(MesoScale Discovery,Inc.、MSD)からの適切な捕捉抗体(capture antibody)をプレコートしておく。細胞を含まない培養上澄み液を取り出し、MSDプレートに移し替える。典型的にはフレッシュな試料を試験するが、分析にかけるまで、−30〜−70℃に保管しておいてもよい。
インキュベーションに続けて、プレートを遠心分離器にかけるが、その条件は温度4℃、回転数1000rpm(約200g)で10分である。4プレックス・ヒューマン・パネル・MSD・マルチスポット(4−plex Human Panel MSD MULTI−SPOT)96ウェルプレートに、メリーランド州ゲーサーズバーグ(Gaithersburg,MD)のメソスケール・ディスカバリー・インコーポレーテッド(MesoScale Discovery,Inc.、MSD)からの適切な捕捉抗体(capture antibody)をプレコートしておく。細胞を含まない培養上澄み液を取り出し、MSDプレートに移し替える。典型的にはフレッシュな試料を試験するが、分析にかけるまで、−30〜−70℃に保管しておいてもよい。
インターフェロン−αおよび腫瘍壊死因子−αの分析
MSD・マルチスポット(MSD MULTI−SPOT)プレートでは、それぞれのウェルの中に、所定のスポットにプレコートされたヒトTNF−αおよびヒトIFN−αのための捕捉抗体が含まれている。それぞれのウェルには四つのスポットがあり、それらは、一つのヒトTNF−α捕捉抗体(MSD)スポット、一つのヒトIFN−α捕捉抗体(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,NJ)のPBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))スポット、そして二つの不活性ウシ血清アルブミンスポットである。ヒトTNF−α捕捉抗体および検出抗体のペアは、メソスケール・ディスカバリー(MesoScale Discovery)からのものである。ヒトIFN−αマルチ−サブタイプ抗体(PBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))は、IFN−αF(IFNA21)を除く、すべてのIFN−αサブタイプを捕捉する。標準は、組換え体ヒトTNF−α(ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis,MN)のR・アンド・D・システムズ(R&D Systems))およびIFN−α(PBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))からなる。試料および個別の標準を、分析の際にそれぞれのMSDプレートに加える。IFN−α濃度を求めるためには、2種のヒトIFN−α検出抗体(PBLカタログ番号21112および21100)を互いに2対1の比率(重量:重量)で使用する。サイトカイン特有の検出抗体は、SULFO−TAG反応剤(MSD)を用いて標識されている。SULFO−TAG標識化された検出抗体をウェルに加えてから、それぞれのウェルの電気化学発光レベルを、MSDのセクター・HTS・リーダー(SECTOR HTS READER)を用いて読み取る。結果は、公知のサイトカイン標準を用いて計算して、pg/mLの単位で表す。
MSD・マルチスポット(MSD MULTI−SPOT)プレートでは、それぞれのウェルの中に、所定のスポットにプレコートされたヒトTNF−αおよびヒトIFN−αのための捕捉抗体が含まれている。それぞれのウェルには四つのスポットがあり、それらは、一つのヒトTNF−α捕捉抗体(MSD)スポット、一つのヒトIFN−α捕捉抗体(ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway,NJ)のPBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))スポット、そして二つの不活性ウシ血清アルブミンスポットである。ヒトTNF−α捕捉抗体および検出抗体のペアは、メソスケール・ディスカバリー(MesoScale Discovery)からのものである。ヒトIFN−αマルチ−サブタイプ抗体(PBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))は、IFN−αF(IFNA21)を除く、すべてのIFN−αサブタイプを捕捉する。標準は、組換え体ヒトTNF−α(ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis,MN)のR・アンド・D・システムズ(R&D Systems))およびIFN−α(PBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories))からなる。試料および個別の標準を、分析の際にそれぞれのMSDプレートに加える。IFN−α濃度を求めるためには、2種のヒトIFN−α検出抗体(PBLカタログ番号21112および21100)を互いに2対1の比率(重量:重量)で使用する。サイトカイン特有の検出抗体は、SULFO−TAG反応剤(MSD)を用いて標識されている。SULFO−TAG標識化された検出抗体をウェルに加えてから、それぞれのウェルの電気化学発光レベルを、MSDのセクター・HTS・リーダー(SECTOR HTS READER)を用いて読み取る。結果は、公知のサイトカイン標準を用いて計算して、pg/mLの単位で表す。
アッセイデータおよび解析
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(x軸)の関数としての、TNF−αまたはIFN−αの濃度の値(y軸)からなる。
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(x軸)の関数としての、TNF−αまたはIFN−αの濃度の値(y軸)からなる。
プレートに関わるスケーリングは、同一の実験の中で起きるプレート対プレート変動性を抑制することを目的とした所定の実験の範囲内で実施する。第一段では、中央DMSO(DMSO対照ウェル)または実験バックグラウンドの大きい方(通常、IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mL)をそれぞれの読みから差し引く。バックグラウンドを差し引くことに起因する負の数値は、ゼロとする。所定の実験の内のそれぞれのプレートは、対照として使用する参照化合物を含む。この対照を使用して、そのアッセイにおけるすべてのプレートについての曲線より下の予想中央領域を計算する。プレートに関わるスケーリング因子は、それぞれのプレートについて、特定のプレート上の参照化合物の領域の、全部の実験で期待される中央領域に対する比率として、計算される。したがって、それぞれのプレートからのデータに、全部のプレートについてのプレートに関わるスケーリング因子の掛け算をする。(IFN−α、TNF−αの両方のサイトカインに対して)0.5〜2.0の間のスケーリング因子を有するプレートからのデータのみを報告する。上述の範囲から外れるスケーリング因子を有するプレートからのデータは、それらが、上述の範囲の中のスケーリング因子を有するまで再試験する。上述の方法によって、曲線の形を変えることなく、y軸のスケーリングが可能となる。使用する参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)である。中央期待領域とは、所定の実験の一部である、全部のプレートに関する中央領域である。
第二のスケーリングもまた、(多数回の実験にまたがる)実験間の変動を抑制するために実施される。バックグラウンドを差し引いたすべての数値に単一の調整比を掛けて、実験・実験間の変動を抑制する。この調整比は、新しい実験における参照化合物の領域を、過去のそれまでの実験(未調整読み)の平均値に基づいた参照化合物の予想領域で割り算をしたものである。これにより、用量−反応曲線の形を変えることなく、新しいデータのための読み(y軸)のスケーリングが可能となる。使用した参照化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号明細書、実施例91)であり、その予想領域は、それまでの実験の平均値からの中央投与量の合計である。
最小有効濃度は、所定の実験および化合物についての、バックグラウンドを差し引いた、参照調節をした結果から計算される。この最小有効濃度(μモル濃度)とは、試験したサイトカインにおける固定されたサイトカイン濃度(通常IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mLである)に対して応答を誘発する、試験した化合物濃度の最小値である。最大応答は、用量−反応において産生されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
本発明のある種の化合物は、以下に記載の方法を用いて試験したときに、腫瘍壊死因子α(TNF−α)の産生を阻害することによって、サイトカインの生合成を調節する。具体例としては、実施例7、8、および9の化合物を挙げることができるが、これらに限定される訳ではない。
マウスの細胞におけるTNF−α阻害
マウスのマクロファージ細胞系Raw264.7を用いて、リポ多糖(LPS)の刺激による腫瘍壊死因子−α(TNF−α)の産生を阻害する、化合物の能力を試験する。
マウスのマクロファージ細胞系Raw264.7を用いて、リポ多糖(LPS)の刺激による腫瘍壊死因子−α(TNF−α)の産生を阻害する、化合物の能力を試験する。
単一濃度試験:
培養のための血液細胞の調製
Raw細胞(ATCC)は、穏やかに掻き取ることにより収集してから、カウントする。細胞懸濁液は、10%ウシ胎仔血清(FBS)を用いてRPMI培地中で3×105細胞/mLにする。細胞懸濁液(100μL)を96ウェル平底滅菌組織培養プレート(ニュージャージー州リンカーンパーク(Lincoln Park,NJ)のベクトン・ディッキンソン・ラブウェア(Becton Dickinson Labware)製)に加える。細胞の最終濃度を3×104細胞/ウェルとする。そのプレートを3時間インキュベートする。試験化合物を添加する前に、培地を、3%FBSを含む無色のRPMI培地に置きかえる。
培養のための血液細胞の調製
Raw細胞(ATCC)は、穏やかに掻き取ることにより収集してから、カウントする。細胞懸濁液は、10%ウシ胎仔血清(FBS)を用いてRPMI培地中で3×105細胞/mLにする。細胞懸濁液(100μL)を96ウェル平底滅菌組織培養プレート(ニュージャージー州リンカーンパーク(Lincoln Park,NJ)のベクトン・ディッキンソン・ラブウェア(Becton Dickinson Labware)製)に加える。細胞の最終濃度を3×104細胞/ウェルとする。そのプレートを3時間インキュベートする。試験化合物を添加する前に、培地を、3%FBSを含む無色のRPMI培地に置きかえる。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は5μMで試験した。LPS(サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)からのリポ多糖、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich))を、無色のRPMIを用いて希釈して、用量応答試験によって測定されるEC70濃度とする。
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は5μMで試験した。LPS(サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)からのリポ多糖、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich))を、無色のRPMIを用いて希釈して、用量応答試験によって測定されるEC70濃度とする。
インキュベーション
試験化合物の溶液(1μL)をそれぞれのウェルに加える。そのプレートを、マイクロタイタープレートシェーカー上で1分間混合してから、インキュベーターに入れる。20分後に、LPS(1μL、EC70濃度約10ng/mL)の溶液を加え、そのプレートをシェーカーの上で1分間混合する。プレートを、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で18〜24時間インキュベートする。
試験化合物の溶液(1μL)をそれぞれのウェルに加える。そのプレートを、マイクロタイタープレートシェーカー上で1分間混合してから、インキュベーターに入れる。20分後に、LPS(1μL、EC70濃度約10ng/mL)の溶液を加え、そのプレートをシェーカーの上で1分間混合する。プレートを、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で18〜24時間インキュベートする。
TNF−α分析
インキュベーションの後で、その上澄みをピペットを用いて取り出す。TNF−α濃度は、マウスTNF−αキット(カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)製)を用いたELISAにより求める。結果は、pg/mLの単位で表す。LPS刺激のみによるTNF−αの発現は、100%応答と考えられる。
インキュベーションの後で、その上澄みをピペットを用いて取り出す。TNF−α濃度は、マウスTNF−αキット(カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)製)を用いたELISAにより求める。結果は、pg/mLの単位で表す。LPS刺激のみによるTNF−αの発現は、100%応答と考えられる。
用量応答試験:
培養のための血液細胞の調製
Raw細胞(ATCC)は、穏やかに掻き取ることにより収集してから、カウントする。細胞懸濁液は、10%FBSを用いてRPMI培地中で4×105細胞/mLにする。細胞懸濁液(250μL)を48ウェル平底滅菌組織培養プレート(マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のコスター(Costar)製)に加える。細胞の最終濃度を1×105細胞/ウェルとする。そのプレートを3時間インキュベートする。試験化合物を添加する前に、培地を、3%FBSを含む無色のRPMI培地に置きかえる。
培養のための血液細胞の調製
Raw細胞(ATCC)は、穏やかに掻き取ることにより収集してから、カウントする。細胞懸濁液は、10%FBSを用いてRPMI培地中で4×105細胞/mLにする。細胞懸濁液(250μL)を48ウェル平底滅菌組織培養プレート(マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のコスター(Costar)製)に加える。細胞の最終濃度を1×105細胞/ウェルとする。そのプレートを3時間インキュベートする。試験化合物を添加する前に、培地を、3%FBSを含む無色のRPMI培地に置きかえる。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は、0.03、0.1、0.3、1、3、5および10μMの濃度で試験する。LPS(サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)からのリポ多糖、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich))を、無色のRPMIを用いて希釈して、用量応答試験によって測定されるEC70濃度とする。
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は、0.03、0.1、0.3、1、3、5および10μMの濃度で試験する。LPS(サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)からのリポ多糖、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich))を、無色のRPMIを用いて希釈して、用量応答試験によって測定されるEC70濃度とする。
インキュベーション
試験化合物の溶液(200μL)をそれぞれのウェルに加える。そのプレートを、マイクロタイタープレートシェーカー上で1分間混合してから、インキュベーターに入れる。20分後に、LPS(200μL、EC70濃度約10ng/mL)の溶液を加え、そのプレートをシェーカーの上で1分間混合する。プレートを、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で18〜24時間インキュベートする。
試験化合物の溶液(200μL)をそれぞれのウェルに加える。そのプレートを、マイクロタイタープレートシェーカー上で1分間混合してから、インキュベーターに入れる。20分後に、LPS(200μL、EC70濃度約10ng/mL)の溶液を加え、そのプレートをシェーカーの上で1分間混合する。プレートを、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で18〜24時間インキュベートする。
TNF−α分析
インキュベーションの後で、その上澄みをピペットを用いて取り出す。TNF−α濃度は、マウスTNF−αキット(カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)製)を用いたELISAにより求める。結果は、pg/mLの単位で表す。LPS刺激のみによるTNF−αの発現は、100%応答と考えられる。
インキュベーションの後で、その上澄みをピペットを用いて取り出す。TNF−α濃度は、マウスTNF−αキット(カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)製)を用いたELISAにより求める。結果は、pg/mLの単位で表す。LPS刺激のみによるTNF−αの発現は、100%応答と考えられる。
本明細書に引用した特許、特許文献および公刊物におけるすべての開示を、あたかもそれぞれを個別に取り入れたがごとくに、それらのすべてを参照することにより取り入れたものとする。本発明の範囲と精神から外れることなく、本発明の様々な修正および変更が可能なことは当業者には自明であろう。本明細書に記載した、説明のための実施態様および実施例によって、本発明が不当に限定されるものではなく、そのような実施例および実施態様は例示のために提示されたものであり、本発明の範囲は、本明細書の冒頭に記載した特許請求項によってのみ限定されるということは、理解されたい。
Claims (61)
- 次式I:
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され;
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RAおよびRBは、独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
または、RAとRBが一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個または複数のR’’’基によって置換されているか;
または、RAとRBが一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む5員〜7員の飽和環を形成するが、ここで前記環は非置換であるか、または1個または複数のR基によって置換されており;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R’は、水素および非妨害置換基からなる群より選択され;
R’’’は、非妨害置換基であり;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;そして
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択される]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。 - R’が、以下のものからなる群より選択され、
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
式中、
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである、
請求項1に記載の化合物または塩。 - R’が水素である、請求項2に記載の化合物または塩。
- R’が、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、および−X1−R5からなる群より選択されるが、ここで、X1はアルキレンであり、Y1は−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−O−、または
- R’が、アルキル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、−X1−R5、および−X1−Y1−X1’−Y1’−R4からなる群より選択されるが、ここで、X1はアルキレンであり、X1’はC1~4アルキレンまたはフェニレンであり、Y1は−C(O)−、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−C(R6)−O−、
- 次式II:
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され;
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RA1およびRB1は、独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
または、RA1とRB1が一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個のR3基によって置換されるか、または1個のR3基と1個のR基によって置換されるか、または1個もしくは複数のR基によって置換されているか;
または、RA1とRB1が一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む縮合5員〜7員の飽和環を形成するが、ここで前記環は非置換であるか、または1個または複数のR基によって置換されており;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。 - 次式III:
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RA2およびRB2は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。 - RA2およびRB2がそれぞれメチルである、請求項7に記載の化合物または塩。
- 次式IV:
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはnは0または1であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。 - Zが単結合である、請求項9に記載の化合物または塩。
- Xが、アルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよい、請求項9または10に記載の化合物または塩。
- R3が7−位にある、請求項9に記載の化合物または塩。
- mが1であり、nが0であり、そしてR3が、フェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル、3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル、および3−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニルからなる群より選択される、請求項9または12に記載の化合物または塩。
- R3が7−位にある、請求項10または11に記載の化合物または塩。
- mが0であり、Rがブロモおよびヒドロキシからなる群より選択される、請求項9に記載の化合物または塩。
- Rがヒドロキシである、請求項15に記載の化合物または塩。
- mが0であり、そしてnが0である、請求項9に記載の化合物または塩。
- 次式V:
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され;
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、それらの薬学的に許容される塩。 - nが0である、請求項18に記載の化合物または塩。
- 次式VI:
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
pは、0〜3の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはpは0または1であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、それらの薬学的に許容される塩。 - Zが単結合である、請求項20に記載の化合物または塩。
- mが1であり、pが0であり、そしてR3が、フェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル、3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル、および3−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニルからなる群より選択される、請求項20に記載の化合物または塩。
- mが0であり、Rがハロゲンおよびヒドロキシからなる群より選択される、請求項20に記載の化合物または塩。
- mが0であり、そしてpが0である、請求項20に記載の化合物または塩。
- 次式VIII:
Gは、以下のものからなる群より選択され:
−C(O)−R’’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’’、
−C(O)−N(R’’’’)R’’、
−C(=NY’)−R’’、
−CH(OH)−C(O)−OY’、
−CH(OC1~4アルキル)Y0、
−CH2Y2、および
−CH(CH3)Y2;
R’’およびR’’’’は独立して、C1~10アルキル、C3~7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群より選択されるが、それらのそれぞれは、非置換であっても、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルキレニル、ハロC1~4アルコキシ、−O−C(O)−CH3、−C(O)−O−CH3、−C(O)−NH2、−O−CH2−C(O)−NH2、−NH2、および−S(O)2−NH2からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよいが、ただしR’’’’は水素であってもよく;
α−アミノアシルは、ラセミ、D−、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるアミノ酸から誘導されたアシル基であり;
Y’は、水素、C1~6アルキル、およびベンジルからなる群より選択され;
Y0は、C1~6アルキル、カルボキシC1~6アルキレニル、アミノC1~4アルキレニル、モノ−N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニル、およびジ−N,N−C1~6アルキルアミノC1~4アルキレニルからなる群より選択され;
Y2は、モノ−N−C1~6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1~6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1~4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択され;
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され:
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RA1およびRB1は、独立して以下のものからなる群より選択されるか:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
または、RA1とRB1が一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここでベンゼン環またはピリジン環は非置換であるか、または1個のR3基によって置換されるか、または1個のR3基と1個のR基によって置換されるか、または1個もしくは複数のR基によって置換されているか;
または、RA1とRB1が一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む縮合5員〜7員の飽和環を形成するが、ここで前記環は非置換であるか、または1個または複数のR基によって置換されており;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
R3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4、
−Z−X−R4、
−Z−X−Y−R4、および
−Z−X−R5;
XおよびX1は独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
YおよびY1は、独立して以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。 - RA1とRB1が一緒になって、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成するが、ここで前記ベンゼン環またはピリジン環が非置換である、請求項6または25に記載の化合物または塩。
- RA1とRB1が一緒になって、縮合ベンゼン環を形成する、請求項6、25、または26に記載の化合物または塩。
- RA1とRB1が一緒になって、縮合ピリジン環を形成する、請求項6、25、または26に記載の化合物または塩。
- RA1とRB1が一緒になって、場合によっては1個の窒素原子を含む縮合5員〜7員飽和環を形成し、ここで前記環が非置換である、請求項6または25に記載の化合物または塩。
- R1が水素である、請求項6〜29のいずれか一項に記載の塩の化合物。
- R1が、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、および−X1−R5からなる群より選択されるが、ここで、X1はアルキレンであり、Y1は−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−O−、または
- R1が、アルキル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、−X1−R5、および−X1−Y1−X1’−Y1’−R4からなる群より選択されるが、ここで、X1はアルキレンであり、X1’はC1~4アルキレンまたはフェニレンであり、Y1は−C(O)−、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−C(R6)−O−、
- X1がC2~4アルキレンである、請求項6〜29、31および32のいずれか一項に記載の化合物または塩。
- R1が、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、3−(アセチルアミノ)プロピル、4−(アセチルアミノ)ブチル、4−[(モルホリン−4−イルカルボニル)アミノ]ブチル、3−(イソブチリルアミノ)プロピル、および2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピルからなる群より選択される、請求項31に記載の化合物または塩。
- R1が、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、3−(アセチルアミノ)プロピル、4−(アセチルアミノ)ブチル、4−[(モルホリン−4−イルカルボニル)アミノ]ブチル、3−(イソブチリルアミノ)プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、2,2−ジメチル−4−オキソペンチル、(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、(1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル、2−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]エチル、および[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メチル、からなる群より選択される、請求項32に記載の化合物または塩。
- R1がベンジルである、請求項31に記載の化合物または塩。
- R2が、−R4aおよび−Qa−R4aからなる群より選択される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の化合物または塩。
- R2が−Qa−R4aである、請求項39に記載の化合物または塩。
- Qaが、−C(O)−、−S(O)2−、または−N(R8a)−C(O)−N(R8a)−である、請求項1〜40のいずれか一項に記載の化合物または塩。
- Qaが−C(O)−O−である、請求項40に記載の化合物または塩。
- R2が−C(O)−O−C1~4アルキルである、請求項40に記載の化合物または塩。
- R2が−R4aである、請求項39に記載の化合物または塩。
- −R4aが、水素、C1~4アルキル、C1~4アルコキシC2~4アルキレニル、およびヒドロキシC2~4アルキレニルからなる群より選択される、請求項44に記載の化合物または塩。
- R2’が水素である、請求項1〜45のいずれか一項に記載の化合物または塩。
- −R4aが水素であり、R2’が水素である、請求項45に記載の化合物または塩。
- R2が−C(O)−O−C1~4アルキルである、請求項1〜10、12、および15〜25のいずれか一項に記載の化合物または塩。
- R2が水素であり、R2’が水素である、請求項1〜10、12、および15〜25のいずれか一項に記載の化合物または塩。
- R1が、アルキル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、−X1−R5、および−X1−Y1−X1’−Y1’−R4からなる群より選択されるが、ここで、X1はアルキレンであり、X1’はC1~4アルキレンまたはフェニレンであり、Y1は−C(O)−、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−C(R6)−O−、
- 医薬として許容されるキャリアとともに、治療有効量の請求項1〜50のいずれか一項に記載の化合物または塩を含む、医薬品組成物。
- 有効量の請求項1〜50のいずれか一項に記載の化合物または塩、または請求項51の組成物を動物に投与することを含む、前記動物においてサイトカイン生合成を誘導する方法。
- ウイルス性疾患の治療を必要とする動物において、治療有効量の請求項1〜50のいずれか一項に記載の化合物または塩、または請求項51に記載の組成物を前記動物に投与することを含む、ウイルス性疾患の治療方法。
- 腫瘍性疾患の治療を必要とする動物において、治療有効量の請求項1〜50のいずれか一項に記載の化合物または塩、または請求項51に記載の組成物を前記動物に投与することを含む、腫瘍性疾患の治療方法。
- 次式IX:
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され;
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。 - 次式X:
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され;
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。 - R2が−C(O)−O−C1~4アルキルであり、R2’が水素である、請求項55または56に記載の化合物または塩。
- 次式XI:
−N(Bn)2は、ジ(ベンジル)アミノ、ジ(p−メトキシベンジル)アミノ、ジ(p−メチルベンジル)アミノ、およびジ(2−フラニルメチル)アミノからなる群より選択されるアミノ基であり;
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され;
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R9)2からなる群より選択され;
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
nは、0〜4の整数であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。 - R1が、アルキル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X1−Y1−R4、−X1−R5、および−X1−Y1−X1’−Y1’−R4からなる群より選択されるが、ここで、X1はアルキレンであり、X1’はC1~4アルキレンまたはフェニレンであり、Y1は−C(O)−、−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−、−N(R8)−C(R6)−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−C(R6)−O−、
- R1が、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−メチルプロピル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、3−(アセチルアミノ)プロピル、4−(アセチルアミノ)ブチル、4−[(モルホリン−4−イルカルボニル)アミノ]ブチル、3−(イソブチリルアミノ)プロピル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、2,2−ジメチル−4−オキソペンチル、(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル、(1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル、2−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]エチル、および[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メチル、からなる群より選択される、請求項59に記載の化合物または塩。
- 次式XII:
−OPh、はフェノキシであり;
R2は、以下のものからなる群より選択され:
−R4a、
−Qa−R4a、
−X2−R5a、および
−X2−N(R8a)−Qa−R4a;
R2’は、水素、C1~4アルキル、ヒドロキシC2~4アルキレニル、およびアルコキシC2~4アルキレニルからなる群より選択され;
Qaは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8a)−W−、−S(O)2−N(R8a)−、および−C(R6)−O−からなる群より選択され;
X2は、C2~4アルキレンおよびC2~4アルケニレンからなる群より選択され;
R4aは、水素、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、前記C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、アリール、アリールC1~4アルキレニル、アリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1~4アルキレニル、ヘテロアリールオキシC1~4アルキレニル、C1~4アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルC1~4アルキレニル基は、非置換であるか、あるいは、C1~4アルキル、C1~4アルコキシ、C1~4アルカノイル、C1~4アルコキシカルボニル、ヒドロキシC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ハロC1~4アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アミノ、C1~4アルキルアミノ、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ならびにC1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基によって置換され;
R5aは、以下のものからなる群より選択され:
R8aは、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択され;
RA2およびRB2は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R9)2:
R1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4、
−X1−R4、
−X1−Y1−R4、
−X1−Y1−X1−Y1−R4、および
−X1−R5;
X1は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで、前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレン、またはヘテロシクリレンによって中断または終端されていたり、場合によっては1個または複数の−O−基によって中断されていたりしてもよく;
Y1は、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
R5は、以下のものからなる群より選択され:
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、−C(R6)−S−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7であり;
R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
R7は、C2~7アルキレンであり;
R8は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、およびアリールアルキレニルからなる群より選択され;
R9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;そして
R10は、C3~8アルキレンである]の化合物、
または、医薬として許容されるその塩。
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