JP2007511527A - オキシム置換イミダゾ環化合物 - Google Patents

オキシム置換イミダゾ環化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007511527A
JP2007511527A JP2006539911A JP2006539911A JP2007511527A JP 2007511527 A JP2007511527 A JP 2007511527A JP 2006539911 A JP2006539911 A JP 2006539911A JP 2006539911 A JP2006539911 A JP 2006539911A JP 2007511527 A JP2007511527 A JP 2007511527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
aryl
alkylene
alkenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006539911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007511527A5 (ja
Inventor
エー. クシルサガール,トゥシャール
ディー.,ジュニア ルンドクイスト,グレゴリー
ティー. アモス,デイビッド
エフ.,ジュニア デラリア,ジョセフ
エム. ジンマーマン,ベルンハルト
ディー. ヘップナー,フィリップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2007511527A publication Critical patent/JP2007511527A/ja
Publication of JP2007511527A5 publication Critical patent/JP2007511527A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/02Drugs for dermatological disorders for treating wounds, ulcers, burns, scars, keloids, or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/12Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D471/14Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00

Abstract

2-位にオキシム置換基を有するイミダゾ環化合物(たとえば、イミダゾキノリン、6,7,8,9-テトラヒドロイミダゾキノリン、イミダゾナフチリジン、およびイミダゾピリジン)、前記化合物を含む医薬品組成物、中間体、ならびにそれら化合物の、動物におけるサイトカイン生合成を誘導するための免疫調節薬としての使用方法、およびウイルス性疾患および腫瘍性疾患を含む疾患の治療における使用方法が開示されている。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国仮出願第60/520,418号明細書(出願日2003年11月14日)の優先権を主張するものであり、その内容のすべてを参照により本明細書に引用する。
1950年代に1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン環構造が開発され、抗マラリア剤として使用することが可能と考えられる、1−(6−メトキシ−8−キノリニル)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが合成された。それに続けて、様々な置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンの合成が報告された。たとえば、1−[2−(4−ピペリジル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンは、抗痙攣薬および心血管作動薬の候補として合成された。さらに、いくつかの2−オキソイミダゾ[4,5−c]キノリンも報告されている。
ある種の1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミおよびその1−置換および2−置換誘導体は後になって、抗ウイルス薬、気管支拡張薬および免疫調節薬として有用であることが見出された。その後、ある種の置換した1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン、キノリン−4−アミン、テトラヒドロキノリン−4−アミン、ナフチリジン−4−アミン、およびテトラヒドロナフチリジン−4−アミン化合物、さらにはある種の類似体のチアゾロおよびオキサゾロ化合物が合成されたが、それらは免疫応答調節薬(IRM)として有用であることが見出され、各種の障害の治療において有用なものとなった。
サイトカイン生合成の誘導またはその他の機序により免疫応答を調節する能力を有する化合物に対する関心と必要性は、依然として続いている。
本発明は、動物においてサイトカインの生合成を誘導するのに有用な、新しいタイプの化合物を提供する。そのような化合物は次の式Iのもの:
Figure 2007511527
および、さらに詳しくは、次の式IIの化合物であるが:
Figure 2007511527
ここで、R’、R’’、RA、RB、RA1、RB1、R1、R2、およびXは、以下において定義するものである。
式IおよびIIの化合物は、免疫応答調節剤(IRM)として有用であるが、その理由は、動物に投与したときに、それらが、サイトカインの生合成を誘導する(たとえば、1種または複数のサイトカインの生合成または産生を誘導する)、および別な方法で免疫応答を調節する能力を有しているからである。そのようなことから、それらの化合物は、免疫応答におけるそのような変化に応答するウイルス性疾患や腫瘍性疾患などのような、各種の病状を治療するのに有用なものとなっている。
別な側面において、本発明は、免疫応答調節剤化合物を含む医薬品組成物、ならびに動物に式Iおよび/または式IIの化合物および/またはそれらの薬学的に許容される塩の1種または複数の有効量を投与することによる、動物におけるサイトカインの生合成の誘導、動物におけるウイルス性疾患の治療、および動物における腫瘍性疾患の治療のための方法を提供する。
別な側面において、本発明は、式IおよびIIの化合物ならびにそれらの化合物の合成に有用な中間体を合成する方法を提供する。
本明細書で使用するとき、不定冠詞の「a」、「an」、定冠詞の「the」、「少なくとも1種」、および「1種または複数」という用語は、相互に言い換え可能として使用される。
「含む(comprising)」およびその関連語は、それらの用語が本明細書および特許請求項において使用された場合、限定的な意味は有していない。
上述の本発明についてのまとめは、本発明の開示された実施態様のそれぞれやすべての実施についての記述を意図したものでない。以下の記述において、実施態様の例を挙げてより具体的に説明する。本明細書においては、実施例のリストによって指針を与えているが、それらのリストは各種の組合せで使用することができる。それぞれの場合において、引用したリストは代表的な群を与えているだけのことであって、すべてを網羅したリストと受け取ってはならない。
本発明は、以下の式I〜VIの化合物を提供し、
Figure 2007511527
さらに、以下の式VII〜VIII中間体(それらの内のいくつかは活性化合物である)を提供するが、
Figure 2007511527
ここで、R、R’、R’’、R’’’、RA、RB、RA1、RB1、RA2、RB2、RA3、RB3、R1、R2、R3、n、m、p、およびXは、以下において定義するものである。
一つの側面において、本発明は、次の式I:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
AおよびRBは、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
または、RAとRBが合体して、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここで、前記アリール環またはヘテロアリール環は非置換であるか、または1個または複数のR’’’基によって置換されているか;
または、RAとRBが合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
2およびR’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
アミノ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ(すなわち、ニトリル)、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
R’は、水素または非妨害置換基であり;
R’’’は、非妨害置換基であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;そして
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択される]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式II:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
A1およびRB1は、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
または、RA1とRB1が合体して、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここで前記アリール環またはヘテロアリール環は、非置換であるか、または、1個または複数のR基で置換されているか、または1個のR3基で置換されているか、または1個のR3基と1個のR基で置換されているか;
または、RA1とRB1が合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
アミノ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4
−Z−X’−R4
−Z−X’−Y−R4
−Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
−Z−X’−R5
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択され;ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
Zは、単結合または−O−であり;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式III:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
2およびR’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
nは、0〜4の整数であり;
R’’’は、非妨害置換基であり;そして
R’は、水素または非妨害置換基である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式IIIa:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
アミノ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4
−Z−X’−R4
−Z−X’−Y−R4
−Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
−Z−X’−R5
nは、0〜4の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはnは0または1であり;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
Zは、単結合または−O−であり;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式IIIa:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NH−Y’−R1’、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
2、R’’、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4
−Z−X’−R4
−Z−X’−Y−R4
−Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
−Z−X’−R5
nは、0〜4の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはnは0または1であり;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
Zは、単結合または−O−であり;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式IV:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
2およびR’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
nは、0〜4の整数であり;そして
R’は、水素または非妨害置換基である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式IVa:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
nは、0〜4の整数であり;
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
アミノ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式IVa:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
nは、0〜4の整数であり;
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NH−Y’−R1’、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
2、R’’、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式V:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
アミノ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4
−Z−X’−R4
−Z−X’−Y−R4
−Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
−Z−X’−R5
pは、0〜3の整数であり;
mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはpは0または1であり;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
Zは、単結合または−O−であり;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式VI:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
A2およびRB2は、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
アミノ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式VII:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
A3とRB3が合体すると、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここで前記アリール環またはヘテロアリール環は、非置換であるか、または、1個または複数のR基で置換されているか、または1個のR3基で置換されているか、または1個のR3基と1個のR基で置換されているか;
または、RA3とRB3が合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
アミノ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4
−Z−X’−R4
−Z−X’−Y−R4
−Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
−Z−X’−R5
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
Zは、単結合または−O−であり;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式VIIa:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NH−Y’−R1’、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
nは、0〜4の整数であり;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式VIIb:
Figure 2007511527
[式中:
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
nは、0〜4の整数であり;
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NH−Y’−R1’、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
一つの側面において、本発明は、次の式VIII:
Figure 2007511527
[式中:
A2およびRB2は、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
1は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、および
1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
アミノ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0~2−アルキル、
−S(O)0~2−アリール、
−NH−S(O)2−アルキル、
−NH−S(O)2−アリール、
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R82
−N(R8)−C(O)−アルキル、
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル;
または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
Figure 2007511527
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
または、その薬学的に許容される塩を提供する。
本発明のある種の実施態様には、非妨害置換基が含まれる。たとえば、ある種の実施態様においては、R’が水素または非妨害置換基であり、そしてある種の実施態様においては、R’’’が非妨害置換基である。
本明細書においては、「非妨害」という用語は、非妨害置換基を含む、1種または複数のサイトカインの生合成を調節する(たとえば、誘導するまたは阻害する)ための化合物または塩の性能が、その非妨害置換基によって破壊されることがない、ということを意味する。非妨害R’基の実例としては、本明細書においてR1として記載しているようなものが挙げられる。非妨害R’’’基の実例としては、本明細書においてRおよびR3として記載しているようなものが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」および接頭辞の「alk−」は、直鎖基と分枝鎖基の両方を含み、また、環状基すなわちシクロアルキルおよびシクロアルケニルも含む。特に断らない限り、それらの基には1〜20個の炭素原子を含むが、アルケニル基では2〜20個の炭素原子を含み、アルキニル基でも2〜20個の炭素原子を含む。幾つかの実施態様においては、それらの基には、合計して10個までの炭素原子、8個までの炭素原子、6個までの炭素原子、または4個までの炭素原子を含む。環状基は単環式であってもよいし、多環式であってもよいが、3〜10個の炭素原子を含んでいるのが好ましい。環状基を例示すれば、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、ならびに置換および非置換のボルニル、ノルボルニル、およびノルボルネニルなどが挙げられる。
特に断らない限り、「アルキレン」、「アルケニレン」、および「アルキニレン」という用語は、先に定義された「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」基の2価の形である。「アルキレニル」、「アルケニレニル」、および「アルキニレニル」という用語はそれぞれ、「アルキレン」、「アルケニレン」および「アルキニレン」が置換された場合に用いられる。たとえば、アリールアルキレニル基には、アリール基がついたアルキレン残基が含まれる。
「ハロアルキル」という用語には、ペルフルオロ化された基も含めて、1個または複数のハロゲン原子で置換された基が含まれる。これは、接頭辞「halo−」を含む他の基についても同様である。好適なハロアルキル基の例としては、クロロメチル、トリフルオロメチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「アリール」という用語には、炭素環式芳香族環および環状システムが含まれる。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニルおよびインデニルなどが挙げられる。
特に断らない限り、「ヘテロ原子」という用語は、O、S、またはNを指す。
「ヘテロアリール」という用語には、少なくとも一つの環にヘテロ原子(たとえば、O、S、N)を含む、芳香族環および環状システムが含まれる。ヘテロアリール基として好適なものを挙げると、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、イミダゾキノリニルなどがある。
「ヘテロシクリル」という用語には、少なくとも1個の環ヘテロ原子(たとえば、O、S、N)を含む非芳香族環または環状システムを含み、そして、上記のヘテロアリール基を完全に飽和させたものおよび部分的に不飽和のある誘導体はすべて含む。ヘテロシクリック基の例としては、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル(アゼパニル)、ホモピペラジニル(ジアゼパニル)、1,3−ジオキソラニル、アジリジニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリルなどが挙げられる。「ヘテロシクリル」が窒素原子を含む場合には、ヘテロシクリル基の結合位置は、窒素原子であってもよい。
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」という用語は、先に定義された「アリール」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロシクリル」基の2価の形である。「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」,および「ヘテロシクリレニル」という用語はそれぞれ、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」が置換された場合に用いられる。たとえば、アルキルアリーレニル基には、アルキル基がついた「アリーレン」残基が含まれる。
本明細書のいずれかの式において、1個の基(または置換基または変動基)が2回以上現れる場合には、それぞれの基(または置換基または変動基)は、明記されているかどうかに関わらず、独立して選択される。たとえば、式−C(O)−N(R82の場合、それぞれのR8基は、独立して選択される。他の例では、R1基とR3基との両方にR4基が含まれている場合、それぞれのR4基は独立して選択される。さらなる例を挙げれば、2つ以上のY基が存在する場合(すなわち、R1とR3との両方がY基を含む場合)、それぞれのY基には、1個またはそれ以上のR7基を含み、それぞれのY基は独立して選択され、それぞれのR7基は独立して選択される。
本発明には、本明細書に記載の化合物が包含され、それらは薬学的に許容されるいかなる形態であってもよく、それには、異性体(たとえば、ジアステレオマーおよび鏡像異性体)、塩、溶媒和化合物、多形、などが含まれる。具体的には、ある化合物が光学的に活性であるならば、本発明には、具体的にはその化合物の各鏡像異性体、さらにはその鏡像異性体のラセミ混合物が含まれる。「化合物」という用語には、明記されているかどうかには関わらず(「塩」と明記されていることも多いが)、そのような形態のいずれかまたはすべてが含まれる、ということは理解されたい。
本明細書に現れるいずれの化合物においても、その実施態様のいずれかにおける以下の変数(たとえば、R、R’、R’’、R1、R2、R3、RA、RB、RA1、RB1、RA2、RB2、RA3、RB3、n、m、p、X、Y、Y’、Zなど)のいずれか一つを、それらの実施態様のいずれかにおける1種または複数の他の変数と組合せたり、本明細書に記述する式のいずれか一つに関連させたりすることが可能であるが、これは、当業者のよく理解するところである。そのようにして得られる変動基の組合せはすべて、本発明の実施態様である。
いくつかの実施態様において、Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Rは、ハロゲンおよびヒドロキシからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R’は、水素または非妨害置換基である。いくつかの実施態様において、R’は、−R4、−X’−R4、−X’−Y−R4、−X’−Y−X’−Y−R4、−X’−R5、−X’’−O−NH−Y’−R1’、および−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’)からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R’は、−R4、−X’−R4、−X’−Y−R4、−X’−Y−X’−Y−R4、−X’−R5、−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’)からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1は、−R4、−X’−R4、−X’−Y−R4、−X’−Y−X’−Y−R4、−X’−R5、−X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’)からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1は、−R4、−X’−R4、−X’−Y−R4、−X’−Y−X’−Y−R4、−X’−R5、−X’’−O−NH−Y’−R1’、および−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’)からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1は、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X’−Y−R4、および−X’−R5からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R1は、2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、または−X’−Y−R4である。いくつかの実施態様において、R1は、2−メチルプロピルまたは−X’−Y−R4である。いくつかの実施態様において、R1は、C1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキルである。いくつかの実施態様において、R1は、2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、またはブチルである。いくつかの実施態様において、R1は、2−メチルプロピル、または2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルである。いくつかの実施態様において、R1は、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピルまたは4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチルである。
いくつかの実施態様において、R1a、R1b、R1’およびR’’は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、さらには、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、−S(O)0~2−アルキル、−S(O)0~2−アリール、−NH−S(O)2−アルキル、−NH−S(O)2−アリール、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R82、−N(R8)−C(O)−アルキル、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より選択される1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1a、R1b、R1’およびR1’’は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、さらには、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)0~2−アルキル、−S(O)0~2−アリール、−NH−S(O)2−アルキル、−NH−S(O)2−アリール、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R82、−N(R8)−C(O)−アルキル、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より選択される1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R1’およびR1’’は、R2およびR’’と同じである(以下において説明する)。
いくつかの実施態様において、R1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能である:
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、R1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能である:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、その環の中の原子の総数は4〜9である)。
いくつかの実施態様において、R1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能である:
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、R1aは水素である。
いくつかの実施態様において、R2およびR’’は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、さらには、ヒドロキシ(すなわち、ヒドロキシル)、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アミノ、ジアルキルアミノ、−S(O)0~2−アルキル、−S(O)0~2−アリール、−NH−S(O)2−アルキル、−NH−S(O)2−アリール、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ(すなわち、ニトリル)、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R82、−N(R8)−C(O)−アルキル、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より選択される1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、からなる群より選択される。本明細書においては、ある種の実施態様では、「置換される」、または「場合によっては置換される」と言及された場合には、ここの置換基のリストが参照される。
いくつかの実施態様において、R2およびR’’は独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、さらには、ヒドロキシ(すなわち、ヒドロキシル)、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)0~2−アルキル、−S(O)0~2−アリール、−NH−S(O)2−アルキル、−NH−S(O)2−アリール、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ(すなわち、ニトリル)、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R82、−N(R8)−C(O)−アルキル、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より選択される1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、からなる群より選択される。本明細書においては、ある種の実施態様では、R2あるいはR’’基が「置換される」、または「場合によっては置換される」と言及された場合には、ここの置換基のリストが参照される。
いくつかの実施態様において、R2とR’’とが合体して、環構造を形成することが可能である。いくつかの実施態様において、その環構造は下記のものからなる群より選択される:
Figure 2007511527
その環構造が、下記のものからなる群より選択されるのが好ましい:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、その環の中の原子の総数は4〜9である)。
いくつかの実施態様において、その環構造は下記のものである:
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、R’’またはR2は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルは、場合によっては置換されている(これは、R2およびR’’のために使用可能な置換基として先に挙げたリストの基によって、置換されていてもよいということを意味している)。いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方は、アルキルまたは置換アルキルである。いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方は、アルケニルまたは置換アルケニルである。いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方は、アリール、アリールアルキレニル、置換アリール、または置換アリールアルキレニルである。いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方は、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、置換ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールアルキレニルである。いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方は、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、置換ヘテロシクリル、または置換ヘテロシクリルアルキレニルである。
いくつかの実施態様において、R2は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルは、場合によっては置換されている(これは、R2のために使用可能な置換基として先に挙げたリストの基によって、置換されていてもよいということを意味している)。いくつかの実施態様において、R2は、アルキルまたは置換アルキルである。いくつかの実施態様において、R2は、アルケニルまたは置換アルケニルである。いくつかの実施態様において、R2は、アリール、アリールアルキレニル、置換アリール、または置換アリールアルキレニルである。いくつかの実施態様において、R2は、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、置換ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールアルキレニルである。いくつかの実施態様において、R2は、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、置換ヘテロシクリル、または置換ヘテロシクリルアルキレニルである。
いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方は、以下のものからなる群より選択される:メチル、エチル、シクロプロピル、2−(エトキシカルボニル)シクロプロピル、プロピル、ブチル、2−メチルプロピル、tert−ブチル、シクロペンチル、2−シクロペンチルエチル、アセトキシメチル,(エトキシカルボニル)メチル、フリル、フルフリル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、2−(メチルチオ)エチル、フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル、4−アセトアミドフェニル、4−(メトキシカルボニル)フェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、フェニルメチル、フェノキシメチル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェニルエテニル、ビフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、1−メチルピロル−2−イル、1−メチルイミダゾル−2−イル、1−メチルイミダゾル−4−イル、3−シクロヘキセン−1−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル、2−チエニル、3−チエニル、チエン−2−イルメチル、チアゾル−2−イル、5−イソオキサゾリル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノリン−4−イル、1−メチルインドル−2−イル、1−メチルインドル−3−イル、ヒドロキシメチル、3,4−ジフルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、4−ヒドロキシフェニル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、ヘプチル、およびピロル−3−イル。
いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方は、以下のものからなる群より選択される:メチル、エチル、シクロプロピル、2−(エトキシカルボニル)シクロプロピル、プロピル、ブチル、2−メチルプロピル、tert−ブチル、シクロペンチル、2−シクロペンチルエチル、アセトキシメチル,(エトキシカルボニル)メチル、フリル、フルフリル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、2−(メチルチオ)エチル、フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル、4−アセトアミドフェニル、4−(メトキシカルボニル)フェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、フェニルメチル、フェノキシメチル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェニルエテニル、ビフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、1−メチルピロル−2−イル、1−メチルイミダゾル−2−イル、1−メチルイミダゾル−4−イル、3−シクロヘキセン−1−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル、2−チエニル、3−チエニル、チエン−2−イルメチル、チアゾル−2−イル、5−イソオキサゾリル、およびキノリン−2−イル。
いくつかの実施態様において、R2およびR’’は独立して、C1~10アルキルである。いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、または2−メチルプロピルである。いくつかの実施態様において、R2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、または2−メチルプロピルである。いくつかの実施態様において、R2とR’’それぞれが、メチルである。
いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方が、水素である。いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様においては、R’’は水素である。
いくつかの実施態様において、R2は、C1~4アルキルである。いくつかの実施態様において、R’’は、水素またはC1~4アルキルである。いくつかの実施態様において、R’’は、C1~4アルキルである。いくつかの実施態様において、R2は、水素またはC1~4アルキルである。
いくつかの実施態様において、R’’’は、非妨害置換基である。いくつかの実施態様において、R’’’はR3である。いくつかの実施態様、特に式IIIの実施態様においては、R’’’は、nが1の場合にはRまたはR3であり、nが2の場合にはRまたは1個のRおよび1個のR3であり、またはnが3〜4の場合にはRである。
いくつかの実施態様において、R3は、−Z−R4、−Z−X’−R4、−Z−X’−Y−R4、−Z−X’−Y−X’−Y−R4、および−Z−X’−R5からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R3は、−Z−R4および−Z−X’−Y−R4からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよい。
いくつかの実施態様において、R4は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、またはヘテロアリールである。いくつかの実施態様において、R4は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、またはヘテロアリールであるが、ここで、アルキルおよびアルケニルは、場合によっては、アリールまたはアリールオキシによって置換されていてもよく、そしてここで、アリールは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、シアノ、およびハロゲンからなる群より選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよい。いくつかの実施態様において、R4は、アルキルまたはアリールアルキレニルである。いくつかの実施態様において、R4は、アリールまたはヘテロアリールからなる群より選択されるが、それらはそれぞれ、非置換であってもよいし、あるいは、アルキル、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシアルキル、ジアルキルアミノ、およびアルコキシからなる群より選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよい。
いくつかの実施態様において、R5は以下のものからなる群より選択される:
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、R5は以下のものである。
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、R6は、=Oおよび=Sからなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R6は=Oである。
いくつかの実施態様において、R7はC2~7アルキレンである。いくつかの実施態様において、R7はエチレンである。いくつかの実施態様において、R7はプロピレンである。
いくつかの実施態様において、R8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R8は、水素またはメチルである。いくつかの実施態様において、R8は水素である。
いくつかの実施態様において、R9は、水素およびアルキルからなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、R10は、C3~8アルキレンである。いくつかの実施態様において、R10はペンチレンである。
いくつかの実施態様において、R11は、場合によっては1個のヘテロ原子によって分断された、C3~9アルキレンまたはC3~9アルケニレンである。いくつかの実施態様において、R11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここでそのアルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されている。いくつかの実施態様において、R11はC1~2アルキレンである。いくつかの実施態様において、R11はメチレンであり、またいくつかの実施態様においては、R11はエチレンである。
いくつかの実施態様において、R12は、場合によっては1個のヘテロ原子によって分断された、C2~7アルキレンまたはC2~7アルケニレンである。いくつかの実施態様において、R12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここでそのアルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されている。いくつかの実施態様において、R12はエチレンである。
いくつかの実施態様において、R13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、R13は水素である。
いくつかの実施態様において、RAおよびRBは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、または、RAとRBが合体して、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここでアリールまたはヘテロアリール環は非置換であるか、もしくは、1個または複数のR’’’基によって置換されているか、または、RAとRBが合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成する。
いくつかの実施態様、特に式Iの実施態様において、RAおよびRBは互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオおよび−N(R92からなる群より選択される。
いくつかの実施態様、特に式Iの実施態様において、RAおよびRBは、縮合アリール環またはヘテロアリール環を形成する。
いくつかの実施態様、特に式Iの実施態様において、RAおよびRBは、飽和5〜7員縮合環を形成する。
いくつかの実施態様において、RA1およびRB1は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、または、RA1とRB1が合体して、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここで、そのアリールまたはヘテロアリール環は非置換であってもよいし、あるいは、1個または複数のR基により置換されるか、または1個のR3基により置換されるか、または1個のR3基と1個のR基により置換されるか、あるいは、RA1とRB1が合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成する。
いくつかの実施態様、特に式IIの実施態様において、RA1とRB1が、非置換の縮合ベンゼン環を形成する。
いくつかの実施態様、特に式IIの実施態様において、RA1とRB1が、非置換の縮合ピリジン環を形成する。
いくつかの実施態様、特に式IIの実施態様において、RA1とRB1が、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む飽和5〜7員縮合環を形成するが、ここでその環は、非置換である。ある種のこれら実施態様においては、縮合飽和環がシクロヘキセン環である。
いくつかの実施態様において、RA2およびRB2はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択される。それらの実施態様のあるものにおいては、RA2とRB2がそれぞれ独立して、アルキルである。いくつかの実施態様において、RA2とRB2それぞれが、メチルである。
いくつかの実施態様において、RA3とRB3が合体すると、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここで、そのアリールまたはヘテロアリール環は非置換であってもよいし、あるいは、1個または複数のR基により置換されるか、または1個のR3基により置換されるか、または1個のR3基と1個のR基により置換されるか、あるいは、RA3とRB3が合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成する。
いくつかの実施態様において、RA3とRB3が、非置換である縮合ベンゼン環を形成する。
いくつかの実施態様において、RA3とRB3が、非置換である縮合ピリジン環を形成する。
いくつかの実施態様において、RA3とRB3が、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含む飽和5〜7員縮合環を形成するが、ここでその環は、非置換である。ある種のこれら実施態様においては、縮合飽和環がシクロヘキセン環である。
いくつかの実施態様において、RcおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能である。いくつかの実施態様において、RcまたはRdの少なくとも一方が、アリールである。
いくつかの実施態様において、Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Aは、−CH2−および−O−からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、A’は、−CH2−、−O−、または−N(−Q−R4)−である。いくつかの実施態様において、A’は−CH2−または−N(−Q−R4)−である。いくつかの実施態様において、A’は−CH2−である。
いくつかの実施態様において、Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Qは、単結合または−C(O)−である。いくつかの実施態様において、Qは、−C(O)−、−S(O)2−、および−C(O)−N(R8)−W−からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Vは−N(R8)−C(O)−である。
いくつかの実施態様において、Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択される。いくつかの実施態様において、Wは、単結合および−C(O)−からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンである。Xが、C1~10アルキレンまたはC3~10アルケニレンであるのが好ましい。いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、Xは、C1~4アルキレンである。いくつかの実施態様において、Xはメチレンである。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよい。いくつかの実施態様において、X’はアルキレンである。いくつかの実施態様において、X’は、エチレン、プロピレン、またはブチレン(イソブチレンを含む)である。
いくつかの実施態様において、X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよい。いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−である。
いくつかの実施態様において、Yは、以下のものからなる群より選択される:−S(O)0~2−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(R6)−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、Yは、以下のものからなる群より選択される:−S(O)0~2−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−、−C(R6)−O−、−O−C(R6)−、−O−C(O)−O−、−N(R8)−Q−、−C(R6)−N(R8)−、−O−C(R6)−N(R8)−、−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、Yは、以下のものである:−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−S(O)2−N(R8)−、−N(R8)−C(O)−N(R8)−、−N(R8)−C(O)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、Yは、以下のものである:−NH−C(O)−、−NH−S(O)2−、−NH−S(O)2−N(R8)−、−NH−C(O)−N(R8)−、−NH−C(O)−NH−C(O)−、または
Figure 2007511527
いくつかの実施態様においては、Y’は、以下のものからなる群より選択される:単結合、−C(O)−、−C(S)−、−S(O)2−、−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、−C(O)−N(R8)−、−C(S)−N(R8)−、−C(O)−N(R8)−S(O)2−、−C(O)−N(R8)−C(O)−、−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、−C(O)−C(O)−O−、および−C(=NH)−N(R8)−。いくつかの実施態様において、Y’は、−C(O)−、−S(O)2−、および−C(O)−N(R8)−からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、Zは単結合であるか、またはZは単結合または−O−である。いくつかの実施態様において、Zは単結合である。いくつかの実施態様において、Zは−O−である。
いくつかの実施態様において、aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である。いくつかの実施態様において、aとbはそれぞれ2である。
いくつかの実施態様においては、nは0〜4の整数である。いくつかの実施態様において、nは0または1である。いくつかの実施態様、特に式IVaの実施態様において、nは0である。いくつかの実施態様において、nは1である。いくつかの実施態様において、nは2である。いくつかの実施態様において、nは3または4である。
いくつかの実施態様において、mは0または1である。いくつかの実施態様において、mは0である。いくつかの実施態様において、mは1である。
いくつかの実施態様においては、pは0〜3の整数である。いくつかの実施態様において、pは0または1である。いくつかの実施態様において、pは0である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaの実施態様において、nとmの両方とも0である。いくつかの実施態様、特に式Vの実施態様において、mとpの両方とも0である。
いくつかの実施態様において、nが0、mが0、またはnとmの両方とも0である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaの実施態様において、mが0または1であるが、ただし、mが1の場合には、nは0または1である。
いくつかの実施態様、特に式Vの実施態様において、mが0または1であるが、ただし、mが1の場合には、pは0または1である。
いくつかの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R2がC1~4アルキル;R’’が水素またはC1~4アルキル;そしてR1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキルである。
いくつかの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R’’がC1~4アルキル;R2が水素またはC1~4アルキル;そしてR1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキルである。
いくつかの実施態様において、Xがメチレン;R’’またはR2の少なくとも一方が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、または2−メチルプロピル;そしてR1が、2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、またはブチルである。
いくつかの実施態様において、Xがメチレン;R’’およびR2がメチル;そしてR1が2−メチルプロピルまたは2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルである。
いくつかの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R’’がC1~4アルキル;R2が水素またはC1~4アルキル;R1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキル;そしてnおよびmが0である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R’’が水素またはC1~4アルキル;R2がC1~4アルキル;R1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキル;そしてnおよびmが0である。
いくつかの実施態様、特に式VIの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R2がC1~4アルキル;R’’が水素またはC1~4アルキル;R1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキル;そしてRA2およびRB2がそれぞれメチルである。
いくつかの実施態様、特に式VIの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R’’がC1~4アルキル;R2’が水素またはC1~4アルキル;R1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキル;そしてRA2およびRB2がそれぞれメチルである。
いくつかの実施態様、特に式Vの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R2がC1~4アルキル;R’’が水素またはC1~4アルキル;R1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキル;そしてpおよびmが0である。
いくつかの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R2がC1~4アルキル;R’’が水素またはC1~4アルキル;R1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキル;そしてnが0である。
いくつかの実施態様、特に式Vの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R’’がC1~4アルキル;R2が水素またはC1~4アルキル;R1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキル;そしてpおよびmが0である。
いくつかの実施態様において、XがC1~4アルキレン;R’’がC1~4アルキル;R2が水素またはC1~4アルキル;R1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキル;そしてnが0である。
いくつかの実施態様において、Xがメチレン;R’’またはR2の少なくとも一方が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、または2−メチルプロピル;R1が、2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、またはブチル;そしてnおよびmが0である。
いくつかの実施態様、特に式Vの実施態様において、Xがメチレン;R’’またはR2の少なくとも一方が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、または2−メチルプロピル;R1が、2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、またはブチル;そしてpおよびmが0である。
いくつかの実施態様、特に式Vの実施態様において、Xがメチレン;R’’およびR2がメチル;R1が2−メチルプロピルまたは2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル;そしてpおよびmが0である。
いくつかの実施態様、特に式VIの実施態様において、Xがメチレン;R2がメチル、エチル、プロピル、ブチル、または2−メチルプロピル;R1が2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、またはブチル;そしてRA2およびRB2がそれぞれメチルである。
いくつかの実施態様、特に式VIの実施態様において、Xがメチレン;R’’およびR2がメチル;R1が2−メチルプロピルまたは2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル;そしてRA2およびRB2がそれぞれメチルである。
いくつかの実施態様、特に式IIIaの実施態様において、Xがメチレン;R2がメチル、エチル、プロピル、ブチル、または2−メチルプロピル;R1が2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、またはブチル;そしてnおよびmが0である。
いくつかの実施態様において、Xがメチレン;R’’およびR2がメチル;R1が2−メチルプロピルまたは2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル;そしてnおよびmが0である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaの実施態様において、Xがメチレン;R’’およびR2がメチル;R1が2−メチルプロピル;そしてnおよびmが0である。
いくつかの実施態様において、R1は、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X’−Y−R4、および−X’−R5からなる群より選択されるが、ここで、X’は、アルキレン、Yは、以下のものであり:−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−S(O)2−N(R8)−、−N(R8)−C(O)−N(R8)−、−N(R8)−C(O)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
4は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、またはヘテロアリールであるが、ここで、アルキルおよびアルケニルは、場合によっては、アリールまたはアリールオキシによって置換されていてもよく、そしてここで、アリールは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、シアノ、およびハロゲンからなる群より選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよく;R5は、次式のものである。
Figure 2007511527
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R1は、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X’−Y−R4、および−X’−R5からなる群より選択されるが、ここで、X’は、アルキレン、Yは、以下のものであり:−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−S(O)2−N(R8)−、−N(R8)−C(O)−N(R8)−、−N(R8)−C(O)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
4は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、またはヘテロアリールであり;そしてR5は、次式のものである。
Figure 2007511527
いくつかの実施態様において、R1は、2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、または−X’−Y−R4であり;X’は、エチレン、プロピレン、またはブチレンであり;Yは以下のものであり:−NH−C(O)−、−NH−S(O)2−、−NH−S(O)2−N(R8)−、−NH−C(O)−N(R8)−、−NH−C(O)−NH−C(O)−、または
Figure 2007511527
そして、R8は水素またはメチルである。
いくつかの実施態様において、R1は、2−メチルプロピル、または−X’−Y−R4であり;X’は、エチレン、プロピレン、またはブチレンであり;Yは以下のものであり:−NH−C(O)−、−NH−S(O)2−、−NH−S(O)2−N(R8)−、−NH−C(O)−N(R8)−、−NH−C(O)−NH−C(O)−、または
Figure 2007511527
そして、R8は水素またはメチルである。
いくつかの実施態様、特に式IIIの実施態様において、R’は、以下のものからなる群より選択され:
−R4
−X’−R4
−X’−Y−R4
−X’−Y−X’−Y−R4
−X’−R5
−X’’−O−NH−Y’−R1’、および
−X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
ここで:
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
Y’は、以下のものからなる群より選択され:
単結合、
−C(O)−、
−C(S)−、
−S(O)2−、
−S(O)2−N(R8)−、
Figure 2007511527
−C(O)−O−、
−C(O)−N(R8)−、
−C(S)−N(R8)−、
−C(O)−N(R8)−S(O)2−、
−C(O)−N(R8)−C(O)−、
−C(S)−N(R8)−C(O)−、
Figure 2007511527
−C(O)−C(O)−、
−C(O)−C(O)−O−、および
−C(=NH)−N(R8)−;
1’およびR1’’はR2およびR’’と同じであり;
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である。
いくつかの実施態様、特に式IIIの実施態様においては、R’’’は、nが1の場合にはRまたはR3であり、nが2の場合にはRまたは1個のRおよび1個のR3であり、またはnが3〜4の場合にはRであり;
Rは、以下のものからなる群より選択され:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R92
3は、以下のものからなる群より選択され:
−Z−R4
−Z−X’−R4
−Z−X’−Y−R4
−Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
−Z−X’−R5
nは、0〜4の整数であり;
Zは、単結合または−O−であり;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
Yは、以下のものからなる群より選択され:
−S(O)0~2−、
−S(O)2−N(R8)−、
−C(R6)−、
−C(R6)−O−、
−O−C(R6)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R8)−Q−、
−C(R6)−N(R8)−、
−O−C(R6)−N(R8)−、
−C(R6)−N(OR9)−、
Figure 2007511527
4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
5は、以下のものからなる群より選択され:
Figure 2007511527
6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
7は、C2~7アルキレンであり;
8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3~8アルキレンであり;
Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R2は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群より選択されるが、ここで、そのアルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルは、場合によっては、先にR2の定義において定義された1個または複数の置換基によって置換される。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R2はアルキルまたは置換アルキルであり、そしてR’’は水素である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R2およびR’’は独立してアルキルである。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R2はアルケニルまたは置換アルケニルであり、そしてR’’は水素である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R2は、アリール、アリールアルキレニル、置換アリール、または置換アリールアルキレニルであり、そしてR’’は水素である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R2は、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、置換ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールアルキレニルであり、そしてR’’は水素である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R2は、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、置換ヘテロシクリル、または置換ヘテロシクリルアルキレニルであり、そしてR’’は水素である。
いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方が、アルキルまた置換アルキルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である。
いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方が、アルケニルまた置換アルケニルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である。
いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方が、アリール、アリールアルキレニル、置換アリール、または置換アリールアルキレニルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である。
いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方が、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、置換ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールアルキレニルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である。
いくつかの実施態様において、R’’またはR2の少なくとも一方が、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、置換ヘテロシクリル、または置換ヘテロシクリルアルキレニルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である。
いくつかの実施態様、特に式IIIaおよびIVaの実施態様において、R2は、以下のものからなる群より選択される:メチル、エチル、シクロプロピル、2−(エトキシカルボニル)シクロプロピル、プロピル、ブチル、2−メチルプロピル、tert−ブチル、シクロペンチル、2−シクロペンチルエチル、アセトキシメチル,(エトキシカルボニル)メチル、フリル、フルフリル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、2−(メチルチオ)エチル、フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル、4−アセトアミドフェニル、4−(メトキシカルボニル)フェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、フェニルメチル、フェノキシメチル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェニルエテニル、ビフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、1−メチルピロル−2−イル、1−メチルイミダゾル−2−イル、1−メチルイミダゾル−4−イル、3−シクロヘキセン−1−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル、2−チエニル、3−チエニル、チエン−2−イルメチル、チアゾル−2−イル、5−イソオキサゾリル、およびキノリン−2−イル。
いくつかの実施態様において、R2とR’’および/またはR1’とR1’’は、合体して環構造を形成する。
いくつかの実施態様において、R2とR’’および/またはR1’とR1’’から形成される環構造は、以下のものからなる群より選択される:
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
Figure 2007511527
(ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
ここで、R11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで、そのアルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては1個のヘテロ原子により分断され;R12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここでそのアルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては1個のヘテロ原子により分断され;RcおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;そしてA’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択される。
いくつかの実施態様において、特にR2とR’’との場合に、その環構造は、次式で表されるが、
Figure 2007511527
ここで、R11がC1~2アルキレンであり;A’が−CH2−、−O−、または−N(−Q−R4)−であり;Qが単結合または−C(O)−であり;そしてR4がアルキルまたはアリールアルキレニルである。それらの実施態様の内のあるもの、特に式IIIaおよびIVaの実施態様においては、R11がC1~2アルキレンであり;A’が−CH2−または−N(−Q−R4)−であり;Qが単結合または−C(O)−であり;そしてR4がアルキルまたはアリールアルキレニルである。
いくつかの実施態様において、R2とR’’および/またはR1’とR1’’から形成される環構造は、以下のものからなる群より選択されるが、
Figure 2007511527
ここで、R11は、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されたC3~9アルキレンまたはC3~9アルケニレンであり;R12は、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されたC2~7アルキレンまたはC2~7アルケニレンであり;RcおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;そしてA’は、−O−、−S(O)0-2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択される。
化合物の調製
本発明の化合物は、反応スキームIに従って調製することができるが、ここで、R1、R2、R、R’’、X、およびnは先に定義したものであり、Halはクロロ、ブロモ、またはヨードである。反応スキームIのステップ(1)において、式Xのキノリン−3,4−ジアミンをカルボン酸またはその等価物と反応させて式XIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得る。好適なカルボン酸の等価物としては、オルトエステル、および1,1−ジアルコキシアルキルアルカノエートなどが挙げられる。カルボン酸または等価物を選択して、式XIの化合物の中に所望の−X−Hal置換基が得られるようにする。たとえば、Hal−X−CO2HまたはHal−X−C(O−アルキル)3を用いれば、2位に所望の−X−Hal置換基を有する化合物が得られるであろう。この反応は無溶媒中でも、あるいはトルエンのような不活性溶媒中でも実施することができる。この反応は、反応の副生物として生成する各種アルコールまたは水をすべて追い出すために、充分な加熱下で実施する。場合によっては、ピリジン塩酸塩などのような触媒を加えてもよい。
別な方法として、(i)式Xの化合物を、式Hal−X−C(O)ClまたはHal−X−C(O)Brのアシルハライドと反応させ、次いで(ii)環化させることにより、ステップ(1)を実施することも可能である。パート(i)においては、不活性溶媒たとえばアセトニトリル、ピリジンまたはジクロロメタン中の式Xの化合物の溶液にアシルハライドを添加する。この反応は周囲温度で実施することができる。ピリジン塩酸塩などのような触媒を加えてもよい。別な方法として、この反応をトリエチルアミンの存在下で実施することもできる。パート(ii)において、パート(i)の生成物をピリジン中で加熱する。これら二つのステップを組み合わせて、単一のステップとし、ピリジン中、または、ジクロロメタンまたはジクロロエタンなどの溶媒中トリエチルアミンの存在下に反応を行わせることもできる。
式Xの多くの化合物が公知であって、公知の合成経路を用いることにより容易に調製することができる。たとえば、以下の特許を参照されたい:米国特許第4,689,338号明細書(ゲルスター(Gerster))、米国特許第4,929,624号明細書(ゲルスター(Gerster)ら)、米国特許第5,268,376号明細書(ゲルスター(Gerster))、米国特許第5,389,640号明細書(ゲルスター(Gerster)ら)、米国特許第6,331,539号明細書(クルークス(Crooks)ら)、米国特許第6,451,810号明細書(コールマン(Coleman)ら)、米国特許第6,541,485号明細書(クルークス(Crooks)ら)米国特許第6,660,747号明細書(クルークス(Crooks)ら)、米国特許第6,670,372号明細書(チャールス(Charles)ら)、米国特許第6,683,088号明細書(クルークス(Crooks)ら)、米国特許第6,656,938号明細書(クルークス(Crooks)ら)、および米国特許第6,664,264号明細書(デラリア(Dellaria)ら)。
反応スキームIのステップ(2)においては、N−オキシドを形成させることが可能な通常の酸化剤を使用して、式XIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを酸化して、式XIIのN−オキシドを得る。この反応は、適切な溶媒たとえばクロロホルムまたはジクロロメタン中の式XIの化合物の溶液を、周囲温度で、3−クロロペルオキシ安息香酸を用いて処理することにより、実施することができる。
反応スキームIのステップ(3)において、式XIIのN−オキシドをアミノ化して、式XIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。この反応は、二つのパートに分けて実施する。パート(i)においては、式XIIの化合物をアシル化剤と反応させる。好適なアシル化剤としては、塩化アルキル−またはアリールスルホニル(たとえば、塩化ベンゼンスルホニル、塩化メタンスルホニル、または塩化p−トルエンスルホニル)などが挙げられる。パート(ii)においては、パート(i)の生成物を過剰のアミノ化剤と反応させる。好適なアミノ化剤としては、アンモニア(たとえば、水酸化アンモニウムの形態で)、およびアンモニウム塩(たとえば、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、リン酸アンモニウム)などが挙げられる。この反応は、式XIIの化合物を、ジクロロメタンまたはクロロホルムのような適切な溶媒の中に溶解させ、その溶液に水酸化アンモニウムを加え、さらに塩化p−トルエンスルホニルを添加することにより、実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(4)においては、式XIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンをN−ヒドロキシフタルイミドを用いて処理し、式VIIaのN−フタルイミドで保護した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを得る。この反応は、塩基たとえばトリエチルアミンを、適切な溶媒たとえばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中のN−ヒドロキシフタルイミドの溶液に添加し、次いで、適切な溶媒(たとえば、DMF)中の式XIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、その得られた混合物に添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(5)においては、式VIIaのN−フタルイミドで保護した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを転化させて、式XIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンとする。N−フタルイミド保護基の除去は、適切な溶媒たとえばエタノール中で、式VIIaのN−フタルイミドで保護した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンの懸濁液にヒドラジンを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIのステップ(6)においては、式XIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを、式R2C(O)R’’のアルデヒドまたはケトンと反応させて、式IIIbの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを得るが、このものは、式I、II、IIIおよびIIIaの亜属である。式R2C(O)R’’の多くのアルデヒドおよびケトンが市販されており、他のものも、公知の合成方法により容易に調製することができる。この反応は、式R2C(O)R’’のアルデヒドまたはケトンを、適切な溶媒たとえばメタノールの中の、式XIVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンに添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。ステップ(6)において、アセトン、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン、1−アセチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−4−ピペリドン、および1−メチル−4−ピペリドンのようなケトンを使用することにより、好ましい本発明の化合物を作ることができる。
Figure 2007511527
本発明の化合物は、反応スキームIIに従って調製することができるが、ここでR2、R4、R8、R、R’’、Q、X、X’、Halおよびnは、先に定義したものであり、Bocはtert−ブトキシカルボニルであり、そしてR5aは次式のものであるが、
Figure 2007511527
ここで、Vは−N(R8)−C(R6)−である。反応スキームIIのステップ(1)において、式XVのtert−ブチルカルバミン酸1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イルを、N−ヒドロキシフタルイミドを用いて処理することにより、式XVIのN−フタルイミドで保護した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを得るが、このものは、式VIIおよびVIIaの亜属である。この反応は、塩基たとえばトリエチルアミンを、適切な溶媒たとえばDMF中のN−ヒドロキシフタルイミドの溶液に添加し、次いで、適切な溶媒(たとえば、DMF)中の式XVのtert−ブチルカルバミン酸1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イルを、その得られた混合物に添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。式XVの化合物は、公知の合成経路を用いて調製することが可能であり、たとえば、反応スキームIのステップ(1)〜(3)に従って処理することが可能なキノリン−3,4−ジアミンを調製するための、米国特許第6,451,485号明細書(クルークス(Crooks)ら)、および米国特許第6,660,747(クルークス(Crooks)ら)号明細書を参照されたい。
反応スキームIIのステップ(2)においては、式XVIのN−フタルイミドで保護した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを転化させて、式XVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンとする。N−フタルイミド保護基の除去は、適切な溶媒たとえばエタノール中で、式XVIのN−フタルイミドで保護した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンの懸濁液にヒドラジンを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIのステップ(3)においては、式XVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを、式R2C(O)R’’のアルデヒドまたはケトンと反応させて、式XVIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを得るが、このものは、式I、II、IIIおよびIIIaの亜属である。式R2C(O)R’’の多くのアルデヒドおよびケトンが市販されており、他のものも、公知の合成方法により容易に調製することができる。この反応は、式R2C(O)R’’のアルデヒドまたはケトンを、適切な溶媒たとえばメタノールの中の、式XVIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンの溶液に添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。このステップにおいて、アセトン、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン、1−アセチル−4−ピペリドン、1−ベンジル−4−ピペリドン、および1−メチル−4−ピペリドンのようなケトンを使用することにより、好ましい本発明の化合物を作ることができる。
反応スキームIIのステップ(4)において、式XVIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを脱保護して、式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムの1位にアミノ基を得る。この反応は、トリフルオロ酢酸と適切な溶媒たとえばジクロロメタンとの混合物の中に、式XVIIIの化合物を溶解させることによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。その生成物または薬学的に許容されるその塩(トリフルオロ酢酸塩も含める)は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIのステップ(5)および(5a)においては、式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを常法を用いることにより転化させて、式XXまたはXXIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムとするが、これらのものは、式I、II、III、およびIIIaの亜属である。たとえば、式XXのスルホンアミドは、式XIXの化合物を式R4S(O)2Clの塩化スルホニルと反応させることにより、調製することができる。その反応は、周囲温度で、不活性溶媒たとえばクロロホルムまたはジクロロメタン中で、たとえばN,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下に、その塩化スルホニルを、式XIXの化合物に添加することによって、実施することができる。式XXのスルファミドは、式XIXの化合物を、式R4(R8)NS(O)2Clの塩化スルファモイルまたは塩化スルフリルと反応させて、インサイチューで塩化スルファモイルを生成させ、次いで、その塩化スルファモイルを式HN(R8)R4のアミンと反応させることによって、調製することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。式R4(R8)NS(O)2Clのいくつかの塩化スルファモイルおよび式R4S(O)2Clの多くの塩化スルホニル、ならびに式HN(R8)R4のアミンは、市販されており、他のものも、公知の合成方法により調製することができる。
反応スキームIIのステップ(5a)に示されるまた別な例においては、式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを、式Cl−R7−S(O)2Clの塩化クロロアルカンスルホニルと反応させて、式XXIの化合物を得るが、ここで、R5は次式の構造を有する環である。
Figure 2007511527
この反応は、塩基たとえばトリエチルアミンの存在下に、ジクロロメタンのような適切な溶媒の中の式XIXの化合物の溶液に、塩化クロロアルカンスルホニルを添加することによって、好適に実施することができる。中間体のクロロアルカンスルホンアミドは、場合によっては、単離した後で、周囲温度で、より強い塩基、たとえば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)を用いて処理することもできる。中間体のクロロアルカンスルホンアミドを単離したときには、DBUとの反応は、適切な溶媒たとえばDMFの中で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
式XXおよびXXIのアミドは、常法を用いることにより、式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムから調製することができる。たとえば、式XIXの化合物を式R4C(O)Clの酸塩化物と反応させて、式XXの化合物を得ることができる。その反応は、周囲温度で、場合によっては、塩基たとえばN,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、またはピリジンの存在下に、その酸塩化物を、適切な溶媒たとえばクロロホルム中の式XIXの化合物の溶液に、添加することによって実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
ステップ(5a)に示したまた別な例においては、式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを、式Cl−R7−C(O)Clの塩化クロロアルカノイル化合物と反応させて、式XXIの化合物を得るが、ここで、R5は次式の構造を有する環である。
Figure 2007511527
この反応は、塩基たとえばN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下に、ジクロロメタンのような適切な溶媒の中の式XIXの化合物に、塩化クロロアルカノイル化合物を添加することによって、好適に実施することができる。その中間体のクロロアルカンアミドは、場合によっては、単離してから、より強い塩基たとえばDBUを用いて、周囲温度で処理することができる。中間体のクロロアルカンアミドを単離したときには、DBUとの反応は、適切な溶媒たとえばDMFの中で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
式XXおよびXXIの尿素およびチオ尿素は、常法を用いることにより、式XIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムから調製することができる。たとえば、式XIXの化合物を、式R4N=C=Oのイソシアネートと反応させることができる。その反応は、周囲温度で、場合によっては、塩基たとえばN,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはトリエチルアミンの存在下に、そのイソシアネートを、適切な溶媒たとえばクロロホルム中の式XIXの化合物の溶液に、添加することによって実施することができる。別な方法として、式XIXの化合物を、式R4N=C=Sのチオイソシアネート、式R4S(O)2N=C=Oのスルホニルイソシアネート、または式R4N(R8)C(O)Clの塩化カルバモイルと反応させることもできる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
Figure 2007511527
本発明の化合物を、反応スキームIIIに従って調製することができるが、ここで、R2、R’’およびnは先に定義したものであり;XcはC1~10アルキレンであり;Pは除去可能な保護基、たとえばアルカノイルオキシ基(たとえば、アセトキシ)またはアロイルオキシ基(たとえば、ベンゾイルオキシ)基であり;RBは、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、−N(R92からなる群より選択され;そして、R1cは先に述べたようにR1のサブセットであって、それらには、ステップ(5)において還元の影響を受けやすいと当業者が認識しているような基は含まない。そのような基としては、たとえば、アルケニル、アルキニル、およびアリール基、ならびにニトロおよび−S−置換基を担持する基などが挙げられる。
反応スキームIIIのステップ(1)においては、式Xaのキノリン−3,4−ジアミンを、式HO−X−CO2Hのカルボン酸と反応させるか、式HO−X−C(O−C1~4アルキル)3のトリアルキルオルトエステルと反応させるか、またはそれらの組合せと反応させるかして(ここで「アルキル」は直鎖または分岐鎖)、式XXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルアルコールを得る。この反応は、反応の副生物として生成する各種アルコールまたは水をすべて追い出すために、充分な加熱下で実施する。場合によっては、ピリジン塩酸塩などのような触媒を加えてもよい。式Xaの化合物は、反応スキームIに示した式Xの化合物のサブセットである。
反応スキームIIIのステップ(2)において、式XXIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンのヒドロキシル基は、除去可能な保護基たとえばアルカノイルオキシ基(たとえば、アセトキシ)またはアロイルオキシ基(たとえば、ベンゾイルオキシ)を用いて保護されて、式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが得られる。適切な保護基ならびにそれらの付加および除去のための反応は、当業者には周知である。たとえば、米国特許第4,689,338号明細書(ゲルスター(Gerster))の実施例115および120、ならびに米国特許第5,389,640号明細書(ゲルスター(Gerster)ら)の実施例2および3を参照されたい。
いくつかの実施態様において、式PO−X−CO2Clの酸塩化物をステップ(1)の条件下で使用して、ステップ(1)と(2)とを組み合わせることも可能である。このタイプの酸塩化物のいくつか、たとえば塩化アセトキシアセチルは、市販されている。
反応スキームIIIのステップ(3)においては、N−オキシドを形成させることが可能な通常の酸化剤を使用して、式XXIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを酸化して、式XXIVのN−オキシドを得る。この反応は、適切な溶媒たとえばクロロホルムまたはジクロロメタン中の式XXIIIの化合物の溶液を、周囲温度で、3−クロロペルオキシ安息香酸を用いて処理することにより、実施することができる。
反応スキームIIIのステップ(4)において、式XXIVのN−オキシドをアミノ化し、保護基を除去して、式XXVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。このアミノ化反応は、二つのパートに分けて実施する。パート(i)においては、式XXIVの化合物をアシル化剤と反応させる。好適なアシル化剤としては、塩化アルキル−またはアリールスルホニル(たとえば、塩化ベンゼンスルホニル、塩化メタンスルホニル、または塩化p−トルエンスルホニル)などが挙げられる。パート(ii)においては、パート(i)の生成物を過剰のアミノ化剤と反応させる。好適なアミノ化剤としては、アンモニア(たとえば、水酸化アンモニウムの形態で)、およびアンモニウム塩(たとえば、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、リン酸アンモニウム)などが挙げられる。この反応は、式XXIVの化合物を、ジクロロメタンまたはクロロホルムのような適切な溶媒の中に溶解させ、その溶液に水酸化アンモニウムを加え、さらに塩化p−トルエンスルホニルを添加することにより、実施することができる。その保護基は、常法を用いることにより除去する。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIIのステップ(5)においては、式XXVの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを還元して、式XXVIの6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを得る。この反応は、式XXVの化合物をエタノール中に懸濁または溶解させ、触媒量のロジウム/カーボンを添加して、水素化することにより、簡便に実施することができる。別な方法として、この反応を、式XXVの化合物をトリフルオロ酢酸中に懸濁または溶解させ、酸化白金(IV)を添加し、水素化することにより、実施することもできる。この反応は、パール(Parr)反応装置の中で実施することも可能である。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIIのステップ(6)においては、式XXVIの6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、ミツノブ(Mitsunobu)反応条件下に、N−ヒドロキシフタルイミドを用いて処理することにより、式VIIcの、N−フタルイミドで保護した6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを得る。その反応は、トリフェニルホスフィンおよびN−ヒドロキシフタルイミドを、適切な溶媒たとえばテトラヒドロフランまたはDMFの中の式XXVIの化合物の溶液に添加し、次いで、ジエチルアゾジカルボキシレートまたはジイソプロピルアゾジカルボキシレートを徐々に添加することにより、簡便に実施される。この反応は、周囲温度または昇温下、たとえば60℃で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、ステップ(6)を、(i)式XXVIの化合物の中のヒドロキシ基を脱離基に転化させる工程と、(ii)塩基の存在下にその脱離基をN−ヒドロキシフタルイミドに置きかえる工程の、二つのパートに分離して実施することもできる。ステップ(6)のパート(i)は、式XXVIのヒドロキシ−置換した6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、適切な溶媒たとえば1,2−ジクロロエタンの中で塩化チオニルを用いて処理することにより、簡便に実施される。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いることにより単離することができる。ステップ(6)のパート(ii)は、反応スキームIのステップ(4)に記載の条件下で実施することができ、式VIIcの生成物またはその薬学的に許容される塩を、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIIのステップ(7)においては、式VIIcの、N−フタルイミドで保護した6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを転化させて、式XXVIIの6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンとする。N−フタルイミド保護基の除去は、適切な溶媒たとえばエタノール中で、式VIIcの、N−フタルイミドで保護した6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンの懸濁液にヒドラジンを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームIIIのステップ(8)においては、反応スキームIIのステップ(3)と同様にして、式XXVIIの6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルヒドロキシルアミンを、式R2C(O)R’’のアルデヒドまたはケトンと反応させて、式IVbの6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを得る。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
Figure 2007511527
本発明の化合物は、反応スキームIVに従って調製することができるが、ここでR1、R2、R、R’’、およびXは先に定義したものであり、halはブロモまたはヨードであり、pは0〜3であり、そしてR3aは、−R4b、−X’a−R4、−X’b−Y−R4、または−X’b−R5であるが、ここでX’aはアルケニレンであり;X’bはアリーレン、ヘテロアリーレン、およびアリーレンまたはヘテロアリーレンで分断されるか末端封止されたアルケニレンであり;R4bはアリールまたはヘテロアリールであるが、ここでそのアリールまたはヘテロアリール基は、非置換であるか、または先のR4のところで定義されたように置換されており;そしてR4、R5、およびYは先に定義したものである。反応スキームIVのステップ(1)においては、式IIIcのハロゲン置換した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを、スズキ(Suzuki)カップリング条件を用いて、式R3a−B(OH)2のボロン酸(または対応する無水物またはそのエステル、R3a−B(O−アルキル)2)とカップリングさせて、式IIIdの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムを得る。式IIIcの化合物を、酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィンおよび塩基たとえば炭酸ナトリウム水溶液の存在下、適切な溶媒たとえばn−プロパノールまたはn−プロパノール/水の中で、式R3a−B(OH)2のボロン酸またはそのエステルもしくは無水物と結合させる。その反応は、昇温下(たとえば、80℃〜100℃)で実施することができる。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。式IIIcのハロゲン置換した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イルオキシムは、反応スキームIのステップ(1)〜(6)または反応スキームIIのステップ(1)〜(5)または(5a)の記載に従って、調製することができるが、ここで、R基のうちの一つはhalである。式R3a−B(OH)2のボロン酸、その無水物、および式R3a−B(O−アルキル)2のボロン酸エステルとして多くのものが市販されているが、その他のものも、公知の合成方法を用いて容易に調製することができる。
Figure 2007511527
本発明の化合物は、反応スキームVに従って調製することができるが、ここでR1、R2、R’’、R、XおよびHalは先に定義されたものであり;Eは、炭素(イミダゾキノリン環)または窒素(イミダゾナフチリジン環)であり;nは、0〜4の整数(イミダゾキノリン環)、または0〜3の整数(イミダゾナフチリジン環)であるが、ただし、mが1の場合には、nは0または1であり;そしてDは、−Br、−I、または−OCH2Phであるが、ここでPhはフェニルを表す。反応スキームVのステップ(1)において、式XXVIIIのアニリンまたはアミノピリジンを、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(メルドラム酸(Meldrum’s acid))とオルトギ酸トリエチルとから得られる縮合生成物を用いて処理することにより、式XXIXのイミンを得る。この反応は、式XXVIIIのアニリンまたはアミノピリジンの溶液を、メルドラム酸とオルトギ酸トリエチルの加熱混合物に添加し、その反応溶液を高温で加熱することにより、簡便に実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。式XXVIIIのアニリンおよびアミノピリジンの多くのものが市販されており、またそれ以外のものも公知の合成方法により調製することが可能である。たとえば、式XXVIIIのベンジルオキシピリジンは、ホラデイ(Holladay)らの、Biorg.Med.Chem.Lett.,8,p.2797〜2802(1998)の方法を用いて、調製することができる。
反応スキームVのステップ(2)においては、式XXIXのイミンを熱分解、環化させて、式XXXの化合物を得る。この反応は、ダウサーム・A(DOWTHERM A)伝熱流体のような媒体中で、200℃〜250℃の温度で、簡便に実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。Eが窒素の場合の、式XXVIIIまたは式XXXの化合物の異性体もまた、合成することができ、本発明の化合物を調製するために使用することができる。
反応スキームVのステップ(3)においては、式XXXの化合物を、通常のニトロ化条件下でニトロ化することにより、式XXXIの化合物を得る。この反応は、適切な溶媒たとえばプロピオン酸中の式XXXの化合物に硝酸を添加し、その混合物を高温で加熱することにより、簡便に実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVのステップ(4)においては、式XXXIの3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−オールまたは3−ニトロキノリン−4−オールを、通常の塩素化条件下で塩素化することにより、式XXXIIの4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンまたは4−クロロ−3−ニトロキノリンを得る。この反応は、適切な溶媒たとえばDMF中で、式XXXIの化合物をオキシ塩化リンを用いて処理することにより、簡便に実施することができる。この反応は、周囲温度で実施することも、あるいは昇温下たとえば100℃で実施することもでき、その生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
式XXXIIの4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン(ここで、mとnは共に0)は公知であって、公知の合成経路を使用して容易に調製することができる(たとえば、米国特許第6,194,425号明細書(ゲルスター(Gerster)ら)参照)。
反応スキームVのステップ(5)においては、式XXXIIの4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンまたは4−クロロ−3−ニトロキノリンを、式R1−NH2のアミンを用いて処理することにより、式XXXIIIの化合物を得る。式R1−NH2のいくつかのアミンが市販されているが、その他のものも、公知の合成方法により調製することができる。この反応は、適切な溶媒たとえばジクロロメタン中に式XXXIIの4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジンまたは4−クロロ−3−ニトロキノリンを溶解させた溶液に、三級アミンたとえばトリエチルアミンの存在下で、式R1−NH2のアミンを添加することにより、簡便に実施することができる。この反応は、周囲温度または周囲温度以下の温度たとえば0℃で実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVのステップ(6)においては、式XXXIIIの化合物を還元して、式XXXIVのジアミンを得る。この反応は、パラジウム/カーボンまたは白金/カーボンのような不均一系水素化触媒を使用した水素化により実施することができる。この水素化は、パール(Parr)反応装置を用い、適切な溶媒たとえばトルエン、メタノール、アセトニトリル、または酢酸エチルの中で、簡便に実施することができる。mが1、Dが−OCH2Phである式XXXIIIの化合物の場合、好適な触媒は、白金/カーボンである。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いることにより単離することができる。
別な方法として、ステップ(6)の還元を、ホウ水素化ナトリウムと塩化ニッケル(II)からインサイチューで調製したホウ化ニッケルを用いて、実施することも可能である。その還元反応は、適切な溶媒または溶媒混合物たとえばジクロロメタン/メタノール中の式XXXIIIの化合物の溶液を、メタノール中の過剰のホウ水素化ナトリウムと触媒の塩化ニッケル(II)の混合物の中に添加することにより、簡便に実施される。この反応は周囲温度で実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVのステップ(7)においては、式XXXIVのジアミンをカルボン酸等価物と反応させることにより、式XXXVの1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンまたは1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得る。そのカルボン酸または等価物としては、式XXXVの化合物に所望の−X−Hal置換基を与えるようなものを選択し、その反応は、反応スキームIのステップ(1)の記載に従って実施することができる。酸塩化物、たとえば塩化クロロアセチルをカルボン酸等価物として使用する場合には、その反応は2段のステップで実施することができる。ステップ(7)のパート(i)は、適切な溶媒たとえばジクロロメタン、クロロホルム、またはアセトニトリル中の式XXXIVのジアミン溶液に、酸塩化物を添加することにより簡便に実施することができる。場合によっては、三級アミンたとえば、トリエチルアミン、ピリジン、または4−ジメチルアミノピリジンを加えてもよい。この反応は周囲温度で実施することができる。そのアミド生成物またはその塩を単離し、場合によっては常法を用いて精製することができる。ステップ(7)のパート(ii)では、パート(i)で得られたアミドを塩基の存在下に加熱して、式XXXVの1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンまたは1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得る。この反応は、昇温下、適切な溶媒たとえばエタノール中で、水性水酸化ナトリウム、水性炭酸カリウム、またはトリエチルアミンのような塩基の存在下で、簡便に実施することができる。場合によっては、式XXXVの生成物をパート(i)から直接得ることもできる。別な方法として、式XXXIVのジアミンを、カルボン酸等価物としてのクロロアセトイミド酸エチル塩酸塩を用いて処理し、Xがメチレンである化合物を得ることも可能である。その反応は、適切な溶媒、たとえばクロロホルム中、周囲温度で実施し、式XXXVの生成物を常法を用いることにより単離することができる。クロロアセトイミド酸エチル塩酸塩は公知の化合物であって、次の文献の手順に従って調製することができる:M.R.スティリングズ(M.R.Stillings)ら、J.Med.Chem.,29,2280〜2284(1986)。
反応スキームVのステップ(8)〜(10)においては、式XXXVの、クロロ−置換した1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンまたは1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを転化させて、式XXXVIIIのフタルイミド−置換した1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンとすることができるが、それには、反応スキームIのステップ(2)〜(4)に記載の化学反応を使用する。別な方法として、ステップ(8)と(9)を組み合わせて、溶媒たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム中の式XXXVの化合物の溶液に3−クロロペルオキシ安息香酸を添加し、次いで、式XXXVIのN−オキシドを単離することなく、水酸化アンモニウムおよび塩化p−トルエンスルホニルを添加することによって、ワンポット法として実施することも可能である。式XXXVI、XXXVII、およびXXXVIIIの化合物またはそれらの薬学的に許容される塩を、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVのステップ(11)および(12)においては、式XXXVIIIのフタルイミド−置換した1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを転化させて、式XXXIXのヒドロキシルアミン−置換した1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンとし、それをアルデヒドまたはケトンを用いて縮合させて、式XLのオキシムを形成させるが、それには、反応スキームIのステップ(5)および(6)に記載の化学反応を順に使用する。式XXXIXおよびXLの化合物またはそれらの薬学的に許容される塩を、常法を用いることにより単離することができる。
いくつかの実施態様においては、反応スキームVに示した化合物に、通常の合成方法を使用して、さらに手を加えることも可能である。たとえば、反応スキームVのステップ(5)において使用される、式R1−NH2のアミンが、保護された官能基、たとえばtert−ブトキシカルボニルで保護されたアミノ基を含むようにすることもできる。その保護基を、反応スキームVのステップ(12)の後に除去して、R1基の上にアミンを復活させることができる。この方法で導入したアミノ基を、反応スキームIIのステップ(5)および(5a)に記載の化学反応を用いてさらに官能化させて、式XLの化合物(ここで、R1は、−X’−N(R8)−Q−R4または−X’−R5aである)を得ることができる。別な方法として、その保護基を反応スキームVのステップ(7)の後で除去し、得られたアミノ基を、ステップ(8)より前に、上述のようにして官能化させることも可能である。得られる式XXXVの化合物に、反応スキームVのステップ(8)〜(12)を実施することで、式XLの化合物(ここでR1は、−X’−N(R8)−Q−R4または−X’−R5aである)を得ることができる。
別な方法として、反応スキームVのステップ(5)で用いられる式R1−NH2のアミンには、適切に保護されたヒドロキシル基、たとえば、tert−ブチルジメチルシリルで保護されたヒドロキシル基が含まれていてもよい。その保護基を、反応スキームVのステップ(12)の後に除去して、R1基の上のアルコールを得ることができる。式XLの化合物の中にこのような方法で導入したアルコールは、反応スキームIIIのステップ(6)に記載のミツノブ(Mitsunobu)反応条件を使用して、N−ヒドロキシフタルイミドを用いた処理により、ヒドロキシルアミンに転化させることができ、次いでエタノール中で、ヒドラジンを用いて、得られたフタルイミドで保護されたヒドロキシルアミンを脱保護する。R1基の上のヒドロキシルアミンは、式R1’C(O)R1”のケトンまたはアルデヒドと反応させることによりオキシムを形成させることができるが、それには、反応スキームIのステップ(6)に記載の反応条件を使用して、式XLの化合物を得る(ここで、R1は、−X”−O−N=C(R1’)(R1”)であり、ここでX”、R1’、およびR1”は先に定義したものである)。
上述のようにして調製した、式XLの化合物のR1基の上のヒドロキシルアミンは、さらに官能化させて、R1が−X”−O−NR1a−Y’−R1bである式XLの化合物とすることができるが、ここで、Y’は−C(O)−、−S(O)2−、−C(O)−N(R8)−、−C(S)−N(R8)−、−C(O)−N(R8)−S(O)2−、−C(O)−N(R8)−C(O)−、−S(O)2−N(R8)−であり;R1aは水素であり、そしてR1bは先に述べたものであるが、それらの化合物を得るためには、それぞれ、酸塩化物、塩化スルホニルまたはスルホン酸無水物;イソシアネート;アシルイソシアネート、イソチオシアネート、スルホニルイソシアネート、塩化カルバモイル、または塩化スルファモイルを用いる。この反応は、反応スキームIIのステップ(5)に記述した条件を使用して、実施することができる。上述した反応剤の多くのものが市販されているが、その他のものも、公知の合成方法を用いて容易に調製することができる。
1が−X”−O−NR1a−Y’−R1bである、式XLの化合物(ここで、Y’は単結合、−C(O)−、−C(S)−、−S(O)2−、または−C(O)−C(O)−であり;R1bは上述のものであり、そしてR1aは水素である)は、適切な溶媒たとえばDMFの中で、塩基たとえば炭酸セシウムの存在下に、(反応スキームIIIのステップ(6)において記載した)ミツノブ(Mitsunobu)反応条件下で式R1a−OHのアルコールからインサイチューで生成したアルキル化剤、または、式R1a−BrまたはR1a−Iのアルキル化剤を用いて処理することにより、さらに誘導体化させることができる。後者の反応は、たとえば、ヨウ化メチル、臭化ベンジル、および置換臭化ベンジルのような反応性のアルキル化剤では周囲温度で、あるいは昇温下に実施することができる。場合によっては、触媒の硫酸水素テトラブチルアンモニウムを添加してもよい。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。当業者のよく知るところであるが、アルキル化のステップに記述した反応は、二分子求核性置換反応による導入が困難なR1a基の場合には、おそらく成功しないであろう。そのような基としては、たとえば、立体障害のあるアルキル基などが挙げられる。
式XLの化合物で、R1が−X”−O−NR1a−Y’−R1bであって、ここでR1aとR1bとが、それらが共に結合している窒素原子とY’基と共に合体して、次式の環、
Figure 2007511527
を形成している化合物は、R1が−X”−O−NH2である式XLの化合物から、反応スキームIのステップ5aに記載の方法を用いて、2段のステップ手順で調製することができる。別な方法として、式P−O−R7C(O)Cl(ここでPは保護基である)の反応剤を、式XLの化合物(ここで、R1は−X”−O−NH2である)と反応させて、単離可能な中間体を生成させ、次いでそれを脱保護して、ヒドロキシアルカンアミドを得ることもできる。その単離可能なヒドロキシアルカンアミドを、反応スキームIIIのステップ(6)に記載した、ミツノブ(Mitsunobu)条件下で環化させる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
Figure 2007511527
本発明の化合物は、反応スキームVIによって調製することができるが、ここで、D、E、R、R1、R2、R’’、およびhalは、先に定義したものであり、mは1であり、nは0または1であり、そしてR3bおよびR3cは、以下において定義するものである。Dが−Brまたは−Iである、反応スキームVIにおいては、反応スキームVのステップ(12)の場合と同様に、ステップ(1)を用いて、式XXXIXのヒドロキシルアミン−置換した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンを転化させて、式XLIのオキシム−置換した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンとするが、これらは、式IおよびIIの亜属である。
反応スキームVIのステップ(2)においては、式XLIのブロモ−またはヨード−置換した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンに、スズキ(Suzuki)カップリング反応およびヘック(Heck)反応のような、公知のパラジウム触媒カップリング反応をさせることができる。たとえば、式XLIのブロモまたヨード−置換した化合物は、反応スキームIVに記載の方法に従って、式R3a−B(OH)2のボロン酸、その無水物、または式R3a−B(O−アルキル)2のボロン酸エステル(ここでR3aは先に定義したもの)と、スズキ(Suzuki)カップリングを行う。式IおよびIIの亜属であり、ここでR3bはR3aと同じである、式XLIIの生成物、またはその薬学的に許容される塩は、常法により単離することができる。
さらに、ヘック(Heck)反応を反応スキームVIのステップ(2)において使用して、式XLII化合物(ここで、R3bは−X’a−R4bおよび−X’a−Y−R4であり、ここでX’a、Y、R4b、およびR4は先に定義したもの)を得ることができる。ヘック(Heck)反応は、式XLIの化合物を、式H2C=C(H)−R4bまたはH2C=C(H)−Y−R4の化合物とカップリングさせることによって、実施される。それらのビニル置換化合物のいくつかは市販されているが、その他のものも公知の方法により調製することができる。この反応は、適切な溶媒たとえばアセトニトリルまたはトルエン中で、酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィンまたはトリ−オルト−トリルホスフィン、およびトリエチルアミンのような塩基の存在下、式XLIの化合物とビニル置換した化合物とを組み合わせることによって、簡便に実施することができる。この反応は昇温下、たとえば100℃〜120℃、不活性雰囲気下で実施することができる。式XLIIの反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いて単離することができる。
式XLIIの化合物であって、R3bが−X’c−R4、X’cがアルキニレン、そしてR4が先に定義されたものである化合物は、スチル(Stille)カップリングまたはソノガシラ(Sonogashira)カップリングのようなパラジウム触媒を用いたカップリング反応によっても調製することができる。それらの反応は、式XLIの化合物を、式(アルキル)3Sn−C≡C−R4、(アルキル)3Si−C≡C−R4、またはH−C≡C−R4の化合物とカップリングさせることにより、実施する。
パラジウム−媒介カップリング反応により上述のようにして調製した式XLIIの化合物(ここで、R3bは、−X’a−R4、−X’a−Y−R4、−X’b2−Y−R4、−X’b2−R5、または−X’c−R4で、ここでX’b2はアリーレンまたはヘテロアリーレンにより分断されるかまたは末端封止されたアルケニレンであり、そしてX’a、X’c、Y、R4およびR5は先に定義したもの)は、存在しているアルケニレンまたはアルキニレン基を還元されて、式XLの化合物(ここでR3bは、−X’d−R4、−X’d−Y−R4、−X’e−Y−R4、または−X’e−R5であり、ここでX’dはアルキレンであり;X’eはアリーレンまたはヘテロアリーレンにより分断されるかまたは末端封止されたアルキレンであり、そしてR4、R5、およびYは先に定義したもの)が得られる。この還元反応は、通常の不均一系水素化触媒たとえばパラジウム/カーボンを使用して水素化することにより実施できる。この反応は、パール(Parr)反応装置で、適切な溶媒たとえばエタノール、メタノール、またはそれらの混合物の中で、好適に実施することができる。こうして得られる反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
Dが−OCH2Phである、式XXXIXの化合物を反応スキームVIにおいて転化させて、式XLVの化合物(ここで、R3cは、−O−R4b、−O−X’−R4、−O−X’−Y−R4、または−O−X’−R5;ここで、R4、R4b、R5、X’およびYは、は先に定義したもの)を得る。反応スキームVIのステップ(1a)においては、式XXXIXの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミン(ここでDは−OCH2Ph)におけるベンジル基を開裂させて、ヒドロキシ基を得る。その切断反応は、パール(Parr)反応装置で、溶媒たとえばエタノール中で、適切な不均一系触媒たとえばパラジウムまたは白金/カーボンを使用した水素化分解条件下で簡便に実施することができる。別な方法として、その反応を、適切な水素化触媒の存在下で、移動水素化反応(transfer hydrogenation)によって、実施することも可能である。その移動水素化反応は、パラジウム/カーボンのような触媒の存在下で、適切な溶媒たとえばエタノール中の式XXXIXの化合物の溶液にギ酸アンモニウムを添加することによって、簡便に実施することができる。この反応は、昇温下、たとえば、その溶媒の還流温度で実施する。式XLIIIの反応生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVIのステップ(1b)においては、反応スキームVのステップ(12)の方法に従って、式XLIIIのヒドロキシルアミン−置換した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンを転化させて、式XLIVのオキシム−置換した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンを得るが、これらは、式IおよびIIの亜属である。
反応スキームVIのステップ(2a)においては、ウィリアムソン(Williamson)型エーテル合成反応を用いて、式XLIVのヒドロキシ−置換したオキシムを転化させて、式XLVの化合物を得るが、これは式IおよびIIの亜属であって、ここでR3cは、−O−R4b、−O−X’−R4、−O−X’−Y−R4、または−O−X’−R5である。その反応は、塩基の存在下に、式XLIVのヒドロキシ−置換した1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンまたは1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンを、式ハライド−R4b、ハライド−アルキレン−R4、ハライド−アルキレン−Y−R4、またはハライド−アルキレン−R5の、アリール、アルキル、またはアリールアルキレニルハライドを用いて処理することにより、実施する。これらの式のアルキル、アリールアルキレニル、およびアリールハライドの多くのものが市販されているが、たとえば、置換の臭化および塩化ベンジル、置換または非置換の臭化および塩化アルキルまたはアリールアルキレニル、および置換フルオロベンゼンなどが挙げられる。これらの式を有するその他のハライドも、通常の合成方法を用いて調製することができる。この反応は、溶媒溶媒たとえばDMF中、好適な塩基たとえば炭酸セシウムの存在下に、アルキル、アリールアルキレニル、またはアリールハライドを、式XLIVのヒドロキシ−置換した化合物と組み合わせることにより、簡便に実施される。場合によっては、触媒の臭化テトラブチルアンモニウムを添加してもよい。この反応は、周囲温度か、または昇温下たとえば65℃または85℃などで実施できるが、その温度条件は、ハライド反応剤の反応性によって決まってくる。別な方法として、ウルマン(Ullmann)エーテル合成反応を用いてステップ(2a)を実施することも可能であり、その場合、式XLIVのヒドロキシ−置換した化合物から調製したアルカリ金属アリールオキシドを、銅塩の存在下にアリールハライドと反応させて、式XLVの化合物を得るが、ここでR3cは−O−R4b、−O−X’f−R4、または−O−X’f−Y−R4であり、ここでX’fはアリーレンまたはヘテロアリーレンである。多くの置換および非置換のアリールハライドが市販されているが、その他のものも、常法を使用して調製することが可能である。これらの方法のいずれかで調製された式XLVの生成物、またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
Figure 2007511527
いくつかの実施態様では、本発明の化合物を反応スキームVIIに従って調製するが、ここで、R1、R2、R’’、RA2、RB2、X、およびHalは先に定義したものであり、Phはフェニルである。反応スキームVIIのステップ(1)においては、式XLVIの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンを、式H2N−R1のアミンと反応させて、式XLVIIの2−クロロ−3−ニトロピリジンを形成させる。この反応は、溶媒たとえばDMF中でトリエチルアミンの塩基の存在下に、式H2N−R1のアミンと式XLVIの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンとを組み合わせることによって、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いて、反応混合物から単離することができる。式H2N−R1の多くのアミンが市販されているが、その他のものも、公知の合成方法により調製することができる。式XLVIの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンも多くのものが公知であって、公知の合成方法を使用して容易に調製することができる(たとえば、デラリア(Dellaria)ら、米国特許第6,525,064号明細書およびその中に引用された文献を参照されたい)。
反応スキームVIIのステップ(2)においては、式XLVIIの2−クロロ−3−ニトロピリジンをアジ化アルカリ金属と反応させて、式XLVIIIの8−ニトロテトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−アミンを得る。この反応は、適切な溶媒たとえばアセトニトリル/水、好ましくは90/10アセトニトリル/水中、塩化セリウム(III)、好ましくは塩化セリウム(III)七水塩の存在下で、式XLVIIの化合物をアジ化アルカリ金属、たとえば、アジ化ナトリウムと組み合わせることにより、実施することができる。場合によっては、この反応は、加熱、たとえば還流温度で実施することができる。別な方法として、この反応を、適切な溶媒たとえばDMF中、加熱たとえば約50〜60℃で、場合によっては塩化アンモニウムの存在下に、式XLVIIの化合物とアジ化アルカリ金属、たとえば、アジ化ナトリウムとを組み合わせることにより実施することができる。この反応生成物は、常法を用いてその反応混合物から単離することができる。
反応スキームVIIのステップ(3)においては、式XLVIIIの8−ニトロテトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−アミンを還元して、式XLIXの化合物を得る。この反応は、パラジウム/カーボンまたは白金/カーボンのような不均一系水素化触媒を使用した水素化により実施することができる。この水素化は、パール(Parr)反応装置を用い、適切な溶媒たとえばトルエン、メタノール、アセトニトリル、または酢酸エチルの中で、簡便に実施することができる。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVIIのステップ(4)においては、式XLIXのテトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7,8−ジアミンを、カルボン酸またはその等価物と反応させて、式Lの7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジンを得る。カルボン酸または等価物を選択して、式Lの化合物の中に所望の−X−Hal置換基が得られるようにする。その反応は、反応スキームVのステップ(7)に記述したようにして実施することができる。その反応生成物は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVIIのステップ(5)においては、式Lの7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジンを、N−ヒドロキシフタルイミドを用いて処理して、式LIの化合物を得るが、そのものにはN−フタルイミドで保護したヒドロキシルアミンが含まれる。その反応は、反応スキームIのステップ(4)に記述したようにして簡便に実施される。こうして得られる生成物またはその薬学的に許容される塩は、常法を用いることにより単離することができる。
反応スキームVIIのステップ(6)においては、適切な溶媒たとえばエタノール中で、式LIのN−フタルイミドで保護したヒドロキシルアミンをヒドラジンを用いて処理することにより、式LIIのヒドロキシルアミンを得る。この反応は周囲温度で実施することが可能で、その反応生成物は常法を用いて、反応混合物から単離することができる。
反応スキームVIIのステップ(7)においては、式LIIの7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン中のヒドロキシルアミン基を、式R2C(O)R’’のアルデヒドまたはケトンと反応させて、式VIIIのオキシムを得る。その反応は、先に反応スキームIのステップ(6)において記載した条件を用いて実施することができ、その生成物は、常法を用いることにより反応混合物から単離することができる。
反応スキームVIIのステップ(8)においては、トリフェニルホスフィンと反応させることによって、式VIIIの7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジンからテトラアゾロ環を除去して、式LIIIのN−トリフェニルホスフィニル中間体を形成させる。トリフェニルホスフィンとの反応は、適切な溶媒たとえばトルエンまたは1,2−ジクロロベンゼン中、窒素雰囲気下、たとえば還流温度で実施することができる。
反応スキームVIIのステップ(9)においては、式LIIIのN−トリフェニルホスフィニル中間体を加水分解させて、式VIのオキシム置換した1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミンを得る。この加水分解反応は、当業者に周知の一般的な方法、たとえば、トリフルオロ酢酸、酢酸または塩酸のような酸の存在下で、低級アルカノールまたはアルカノール/水溶液中で加熱することによって、実施することができる。その反応生成物は、常法を用いてその反応混合物から、式VIの化合物として、あるいはその薬学的に許容される塩として、単離することができる。
いくつかの実施態様においては、反応スキームVIIに示した化合物に、通常の合成方法を使用して、さらに手を加えることも可能である。たとえば、反応スキームVIIのステップ(1)において使用される、式R1−NH2のアミンが、保護された官能基、たとえばtert−ブトキシカルボニルで保護されたアミノ基を含むようにすることもできる。その保護基は、後に反応スキームVIIにおいて、ステップ(4)の後に除去することが可能で、たとえば、式Lの化合物のR1基の上にアミンが露出される。この方法により導入したアミノ基は、反応スキームIIのステップ(5)および(5a)に記載した化学反応を適用することによってさらに官能化させて、R1が−X’−N(R8)−Q−R4または−X’−R5aである、式Lの化合物を得ることができ、それを、反応スキームVIIのステップ(5)〜(9)に記載の化学反応を用いて、式VIの化合物に転化させることができる。別な方法として、その保護基を、反応スキームVIIのステップ(7)の後に除去して、式VIIIの化合物のR1基の上にアミンを露出させることもできる。そのアミノ基を、上述のようにしてさらに官能化させて、R1が−X’−N(R8)−Q−R4または−X’−R5aである式VIIIの化合物を得ることができるが、それを、反応スキームVIIのステップ(8)および(9)に記載の化学反応を用いて、式VIの化合物に転化させることができる。
1が−X”−O−N=C(R1’)(R1”)または−X”−O−NR1a−Y’−R1bである式VIの化合物は、先に反応スキームVの場合に記述した化学反応を用いて、反応スキームVIIに示した化合物から合成することができる。
Figure 2007511527
医薬品組成物および生物活性
本発明の医薬品組成物には、薬学的に許容されるキャリアと組み合わせた、上述の本発明の化合物または塩の治療有効量が含まれる。
「治療有効量(therapeutically effective amount)」および「有効量(effective amount)」という用語は、その化合物または塩の、サイトカイン誘導、免疫調節、抗腫瘍活性および/または抗ウイルス活性のような治療効果または予防効果を誘導するのに充分な量を意味する。本発明の医薬品組成物において使用される有効化合物または塩の正確な量は、当業者に公知の要因、たとえば、その化合物または塩の物理的および化学的特性、キャリアの特性、および意図する用法などによって変化するが、本発明の組成には、被験者に対して、約100ナノグラムキログラム(ng/kg)〜約50ミリグラム/キログラム(mg/kg)、好ましくは約10マイクログラム/キログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの化合物または塩を投与するのに充分な有効成分が含まれると、考えられる。たとえば、錠剤、トローチ錠、カプセル剤、非経口製剤、シロップ剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾル製剤、経皮パッチ、経粘膜パッチなど、各種の剤型が使用できる。
本発明の化合物または塩は、治療法における単一の治療薬として使用してもよいし、あるいは、本発明の化合物または塩を、その他1種または複数の活性薬物、たとえば、追加の免疫応答調節薬、抗ウイルス薬、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチドなどと組み合わせて投与してもよい。
本発明の化合物または塩は、ある種のサイトカインの産生を誘導するすることが示されており、また本発明のある種の化合物または塩は、以下に示す試験法に従って実施した実験においては、ある種のサイトカインの産生を阻害するする可能性がある。それらの結果から、これらの化合物または塩は、各種のタイプで免疫応答を調節することが可能な免疫応答調節薬として有用であり、そのため各種の障害の治療に有用であることが示唆される。
その産生を、本発明による化合物または塩の投与によって誘導することが可能なサイトカインとしては、一般的には、インターフェロン−α(IFN−α)および/または腫瘍壊死因子−α(TNF−α)さらにはある種のインターロイキン(IL)などが挙げられる。その生合成を、本発明の化合物または塩によって誘導することが可能なサイトカインとしては、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12、ならびに各種その他のサイトカインなどが挙げられる。各種の効果の内でも、これらおよびその他のサイトカインは、ウイルスの増殖および腫瘍細胞の成長を阻害することができるので、そのため、この化合物または塩はウイルス性疾患および腫瘍性疾患の治療において有用なものとなる。したがって本発明は、動物に対して本発明の化合物もしくは塩または組成物の有効量を投与することを含む、動物におけるサイトカイン生合成を誘導するための方法を提供する。サイトカイン生合成を誘導するために本発明の化合物もしくは塩または組成物が投与される対象の動物は、後述する疾病のたとえばウイルス性疾患または腫瘍性疾患などを有していて、その化合物または塩の投与が、治療のための処置を与える。別な方法で、動物が発病する前にその動物に化合物または塩を投与して、その化合物または塩の投与が予防処置となるようにすることも可能である。
サイトカイン産生を誘導する能力に加えて、本発明の化合物または塩は、他の態様の先天性免疫応答にも作用することができる。たとえば、ナチュラルキラー細胞活性を刺激することができるが、これは、サイトカイン誘導が原因と考えられる効果である。これらの化合物または塩は、マクロファージを活性化させることも可能であって、それによって、酸化窒素の分泌と、さらなるサイトカインの産生を刺激する。さらに、これらの化合物または塩は、Bリンパ球の増殖と分化を引き起こす可能性がある。
本発明の化合物または塩はさらに、後天性免疫応答にも効果を有する。たとえば、Tヘルパータイプ1(TH1)サイトカインIFN−γの産生は、間接的に誘導できるし、Tヘルパータイプ2(TH2)サイトカインIL−4、IL−5およびIL−13の産生は、これらの化合物または塩の投与により阻害することができる。
本発明による化合物または塩を投与することによってその産生が阻害されうるその他のサイトカインとしては、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)などが挙げられる。各種の効果の内でも、TNF−α産生を阻害することによって、TNF−αにより媒介される動物における疾患の予防または治療処置が得られるので、その化合物または塩は、たとえば、自己免疫疾患の治療において有用なものとなる。したがって本発明は、動物に対して本発明の化合物もしくは塩または組成物の有効量を投与することを含む、動物におけるTNF−αの生合成を阻害するための方法を提供する。TNF−αの生合成を阻害するために本発明の化合物もしくは塩または組成物を投与される動物は、後述するような疾患、たとえば自己免疫疾患を有していて、化合物または塩の投与により治療処置を与えることができる。別な方法で、動物が発病する前にその動物に化合物または塩を投与して、その化合物または塩の投与が予防処置となるようにすることも可能である。
疾病の予防と治療処置にかかわらず、かつ先天性免疫と後天性免疫に関わらず、これらの化合物もしくは塩または組成物は、単独で投与してもよいし、あるいは、たとえば、ワクチンアジュバント中の1種または複数の活性成分と組み合わせて投与してもよい。他の成分とともに投与する場合、この化合物または塩と他の1種または複数の成分を別途に;たとえば溶液中などのように同時ではあるが独立して;あるいは、(a)共有結合的に結合されるか、もしくは(b)コロイド懸濁液中のように非共有結合的に会合して、同時ではあるが互いに関連して投与することができる。
本明細書に提示されるIRMを、治療法として使用することが可能な状態を挙げれば、以下のようなものがあるが、これらに限定される訳ではない:
(a)ウイルス性疾患、たとえば、下記のものによる感染から来る疾病:アデノウイルス、ヘルペスウイルス(たとえば、HSV−I、HSV−II、CMV、またはVZV)、ポックスウイルス(たとえば、オルソポックスウイルス、たとえば痘瘡もしくはワクシニア、または伝染性軟疣)、ピコルナウイルス(たとえば、ライノウイルスまたはエンテロウイルス)、オルソミクソウイルス(たとえば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(たとえば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、および呼吸系発疹ウイルス(RSV))、コロナウイルス(たとえば、SARS)、パポーバウイルス(たとえば、パピローマウイルス、たとえば、性器疣贅、尋常性疣贅、または足底疣贅を引き起こすもの)、ヘパドナウイルス(たとえば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(たとえば、C型肝炎ウイルスまたはデング熱ウイルス)、または、レトロウイルス(たとえば、レンチウイルスたとえばHIV);
(b)細菌性疾患、たとえば、以下の種の細菌による感染から来る疾患:エシュリキア、エンテロバクター、サルモネラ、ブドウ球菌、赤痢菌、リステリア、アエロバクター、ヘリコバクター、クレブシェラ、プロテウス、シュードモナス、連鎖球菌、クラミジア、マイコプラズマ、肺炎球菌、ナイセリア、クロストリジウム、桿菌、コリネバクテリウム、マイコバクテリウム、カンピロバクター、ビブリオ、セラチア、プロビデンシア、クロモバクテリウム、ブルセラ、イェルシニア、ヘモフィルス、または、ボルデテラなど;
(c)その他の感染症、たとえば、クラミジア、真菌性疾患たとえば(以下のものに限定される訳ではない)カンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラスマ症、クリプトコッカス性髄膜炎、または、寄生虫疾患たとえば(以下のものに限定される訳ではない)マラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア、クリプトスポリジウム症、トキソプラスマ症、およびトリパノソーマ感染;
(d)腫瘍性疾患、たとえば、上皮内新生物、子宮頸部形成異常、紫外線角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、白血病たとえば(以下のものに限定される訳ではない)、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、および毛様細胞白血病、ならびにその他の癌;
(e)TH2媒介性、アトピー性疾患、たとえばアトピー性皮膚炎または湿疹、好酸球増加症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、およびオーメン症候群;
(f)ある種の自己免疫疾患、たとえば全身性エリテマトーデス、本態性血小板血症、多発性硬化症、円板状エリテマトーデス、円形脱毛症;および
(g)創傷の治癒に伴う疾患、たとえば、ケロイドの生成およびその他のタイプの瘢痕化の阻害(たとえば、慢性の創傷も含めた、創傷治癒の促進)。
さらに、本発明のIRM化合物または塩は、体液性免疫応答および/または細胞媒介性免疫応答のいずれかを向上させる物質と組み合わせて使用するためのワクチンアジュバントとして有用であるが、そのような物質としては、たとえば、弱毒化したウイルス性、細菌性または寄生虫性免疫原;不活化したウイルス性、腫瘍由来、原虫性、微生物性、生物由来、真菌性、または細菌性免疫原、トキソイド、トキシン;自己抗原;多糖類;タンパク質;糖タンパク質;ペプチド;細胞ワクチン;DNAワクチン;自己ワクチン;組換え体タンパク質;などが挙げられ、それを、以下のようなものに関連して使用する:たとえば、BCG、コレラ、ペスト、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザA、インフルエンザB、パラインフルエンザ、小児麻痺、狂犬病、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、黄熱病、破傷風、ジフテリア、インフルエンザ菌b、結核、髄膜炎菌および肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水痘、サイトメガロウイルス、デング熱、ネコ白血病、家禽ペスト、HSV−1およびHSV−2、ブタコレラ、日本脳炎、呼吸系発疹ウイルス、ロタウイルス、パピローマウイルス、黄熱病、およびアルツハイマー病。
本発明のある種のIRM化合物または塩は、日和見免疫機能を有する個体には特に有用であろう。たとえば、ある種の化合物または塩は、たとえば、移植患者、癌患者およびHIV患者において、細胞媒介性免疫の抑制の後に起きる日和見感染および腫瘍を治療するために使用しうる。
したがって、上述の疾病または上述のタイプの疾病の一つまたは複数、たとえば、ウイルス性疾患または腫瘍性疾患を、(疾病を有する)動物においてその動物の必要に応じて、その動物に対して本発明の化合物または塩の治療有効量を投与することによって、治療することができる。
サイトカイン生合成を誘導または阻害するのに効果のある化合物または塩の量とは、1種または複数の細胞のタイプ、たとえば単球、マクロファージ、樹状細胞およびB細胞が、1種または複数のサイトカイン、たとえばIFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12の、そのようなサイトカインのバックグラウンドレベルを超えて増加した(誘導された)または減少した(阻害された)、ある量を産生するのに充分な量である。その正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。本発明はさらに、動物におけるウイルス感染の治療方法、および動物における腫瘍性疾患の治療方法を提供するが、それには、その動物に、本発明の化合物もしくは塩または組成物の有効量を投与することが含まれる。ウイルス感染を治療または阻害するのに有効な量とは、ウイルス感染の1種または複数の発現、たとえば、ウイルスの変形(viral lesions)、ウイルス量、ウイルスの増殖速度、死亡率を、未処置の対照動物と比較して、減少させるような量である。そのような治療に有効である正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。腫瘍性の病状を治療するために有効な化合物または塩の量とは、腫瘍の大きさまたは腫瘍病巣の数の減少を起こさせるような量である。この場合も、その正確な量は、当業者公知の各種要因によって変化するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの投与量であろうと考えられる。
本発明の目的および利点を以下の実施例によりさらに説明するが、それらの実施例に記載された特定の物質およびその量、さらにはその他の条件および詳細が、本発明を限定すると不当に受け取ってはならない。
実施例1
プロパン−2−オン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
パートA
4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミン(41g)、ジクロロメタン(550mL)、トリエチルアミン(40mL、1.5当量)、および塩化クロロアセチル(16.7mL、1.1当量)を組合せ、週末の間、周囲温度で撹拌しておいた。1,2−ジクロロエタン(75mL)を用いて、その反応混合物を希釈し、次いで重炭酸ナトリウム飽和水溶液(3×400mL)を用いて洗浄した。その有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、52.81gの2−クロロメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが褐色の固形物として得られた。
パートB
3−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)(最高純度77%、16.4g、73.1mmol)を、クロロホルム(250mL)中の2−クロロメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(10g、36.5mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。水酸化アンモニウム(100mL)を添加し、その反応混溶液を15分間激しく撹拌した。塩化パラ−トルエンスルホニル(8.4g、43.8mmol)を、10分かけて、少しずつ加えた。その反応混合物を周囲温度で1時間撹拌してから、濾過をして、沈殿物を除去した。その濾液を分液ロートに移し替えて、層分離させた。その水層を、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、16gの粗生成物が黄色の泡状物として得られた。その泡状物を、ジクロロメタン中10%メタノール(20mL)の中に溶解させた。その溶液を分割し、2本のフラッシュ(FLASH)40+Mのシリカカートリッジ(90g)(米国バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville,Virginia)のバイオテージ・インコーポレーテッド(Biotage,Inc.)から入手可能)に担持させた。そのカートリッジから、1Lの酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の2%メタノール、そして酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の5%メタノールをその順で用いて、溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせ、次いで減圧下に濃縮すると、6.4gの2−クロロメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンがオレンジ色の泡状物として得られた。
パートC
トリエチルアミン(536mg、5.19mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中のN−ヒドロキシフタルイミド(678mg、4.16mmol)の溶液に添加し、5分後に、DMF(10mL)中の2−クロロメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(1g)の溶液を加えた。その反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。その反応混合物を、ジクロロメタン(50mL)を用いて希釈し、次いで水(1×100mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(2×50mL)および酢酸エチル(1×50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過助剤の層を通して濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、1.8gの粗生成物が黄色の固形物として得られた。その固形物を、クロロホルム中5%メタノール(10mL)に溶解させ、フラッシュ(FLASH)40+Mのシリカカートリッジ(90g)上に担持させた。そのカートリッジを、1Lのクロロホルム中1%メタノールおよびクロロホルム中3%メタノールの順で用いて、溶出させた。所望の反応生成物を含むフラクションを合わせて、次いで減圧下に濃縮すると、950mgの黄色の固形物が得られた。その物質を、アセトニトリルから再結晶し、濾過により単離し、アセトニトリルおよびジエチルエーテルを順に用いて洗浄し、次いで真空炉中65℃で一夜乾燥させると、640mgの2−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メトキシ}イソインドル−1,3−ジオンが、黄色の結晶質固形物として得られた。融点221〜222℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.10(d,J=7.6Hz,1H)、7.88(s,4H)、7.63(dd,J=8.3Hz,1.2Hz,1H)、7.48(m,1H)、7.32(m,1H)、6.69(br s,2H)、5.51(s,2H)、4.73(d,J=7.6Hz,2H)、2.35(m,1H)、1.01(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 448.0(M+H)+
元素分析計算値(C232153・0.5CH3CN・0.5H2O):C、64.78;H、5.32;N、17.31。実測値:C、64.87;H、5.28;N、17.63。
パートD
ヒドラジン水和物(9mL)を、エタノール(90mL)中2−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メトキシ}イソインドル−1,3−ジオン(3.9g)の懸濁液に添加した。得られた溶液を周囲温度で3時間撹拌した。その反応混合物を濾過して沈殿物を除去し、エタノールおよびジクロロメタンを用いて、その濾過ケークを洗浄した。その濾液を減圧下に濃縮し、1N塩酸水溶液(100mL)で希釈してから、ジクロロメタン(2×50mL)および酢酸エチル(1×50mL)を用いてこの順で洗浄した。有機洗浄液をLCMSにより分析すると、反応生成物が含まれていないことが判った。その酸性の水層を、固形炭酸ナトリウムを用いて塩基性(pH約9)とし、次いでジクロロメタン(1×100mL)、酢酸エチル(1×100mL)、ジクロロメタン(1×100mL)を用いてこの順で抽出した。有機抽出物を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、2.07gのO−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}ヒドロキシルアミンが淡褐色の泡状物として得られた。
パートE
アセトン(3.5mL)を、メタノール(30mL)中のO−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}ヒドロキシルアミン(1g)の溶液に加えた。その反応混合物を、周囲温度で4時間撹拌させておいてから、減圧下に濃縮した。その残分を、一夜高真空下におくと、1.07gの粗生成物が褐色の泡状物として得られた。その泡状物を、ジクロロメタン(9mL)に溶解させてから、フラッシュ(FLASH)40+Sシリカカートリッジ(40g)(米国バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville,Virginia)のバイオテージ・インコーポレーテッド(Biotage,Inc.)から入手可能)に担持させた。そのカートリッジから、500mLの酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の2%メタノール、そして酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の5%メタノールをその順で用いて、溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮すると、690mgの黄色の固形物が得られた。その物質を酢酸エチルから再結晶させ、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄してから、高真空下で乾燥させると、430mgのプロパン−2−オン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムが、淡黄色の結晶質固形物として得られた。融点194〜195℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.03(d,J=8.0Hz,1H)、7.63(dd,J=8.2Hz,0.8Hz,1H)、7.45(dd,J=7.9,7.9Hz,1H)、7.29(m,1H)、6.65(br s,2H)、5.30(s,2H)、4.48(d,J=7.6Hz,2H)、2.25(m,1H)、1.82(s,3H)、1.81(s,3H)、0.92(d,J=6.6Hz,6H)。
13CNMR(75MHz、DMSO−d6)δ 156.2、152.4、149.4、145.6、133.3、127.2、127.0、126.7、121.5、121.0、115.1、67.3、52.2、29.0、21.6、19.6(2)、15.8。
MS(APCI)m/z 326.2(M+H)+
元素分析計算値(C18235O):C、66.44;H、7.12;N、21.52。実測値:C、66.44;H、7.14;N、21.37。
実施例2
アセトアルデヒド O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
アセトアルデヒド(3.5mL)を、メタノール(30mL)中のO−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}ヒドロキシルアミン(1g)の冷却(0℃)溶液に加えた。その反応混合物を放置して周囲温度とし、4時間撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分を一夜高真空下におくと、1.37gの粗生成物が褐色の泡状物として得られた。円形クロマトグラフィーにより精製を試みたが失敗し、1.16gの粗生成物が残った。その物質をジクロロメタン(6mL)に溶解させてから、フラッシュ(FLASH)40+Sシリカカートリッジ(40g)の上に担持させた。そのカートリッジを、500mLの、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中2%のメタノール、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中5%メタノール、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中6%メタノールの順に用いて溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせてから、減圧下に濃縮すると、570mgの黄色の固形物が得られた。4mmのプレートを用い、ヘキサン中1%、3%、5%および10%メタノールを用いて溶出させる、円形クロマトグラフィーにより、その物質を精製すると、480mgの黄色の固形物が得られた。その物質をアセトニトリルから再結晶させ;濾過により単離し;アセトニトリル、酢酸エチル、およびジエチルエーテルを順に用いて洗浄し;次いで高真空下で乾燥させると、115mgのアセトアルデヒド O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムが、淡黄色の結晶質固形物として得られた。融点155〜156℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.02(d,J=8.0Hz,1H)、7.62(dd,J=8.2Hz,0.8Hz,1H)、7.52(副異性体,q,J=5.8Hz,0.33H)、7.44(ddd,J=8.0,7.1,0.9Hz,1H)、7.27(ddd,J=8.2,7.0,1.1Hz,1H)、6.94(主異性体,q,J=5.5Hz,0.67H)、6.64(br s,2H)、5.37(主異性体,s,1.33H)、5.30(副異性体,s,0.67H)、4.48〜4.44(m,2H)、2.31〜2.17(m,1H)、1.79〜1.76(m,3H)、0.92(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 312.2(M+H)+
元素分析計算値(C17215O):C、65.57;H、6.80;N、22.49。実測値:C、65.29;H、7.04;N、22.46。
実施例3
ベンズアルデヒド O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
ベンズアルデヒド(0.94mL)を、メタノール(50mL)中のO−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}ヒドロキシルアミン(2.2g)の溶液に加えた。その反応混合物を周囲温度で撹拌した。2時間後に、追加のベンズアルデヒドを1mL加え、その反応溶液を一夜撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮した。得られた残分を、クロロホルム中10%メタノール(10mL)に溶解させ、次いでフラッシュ(FLASH)40+Mのシリカカートリッジ(90g)上に担持させた。そのカートリッジを、1Lの酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、500mLの酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中2%、3%、4%、および5%メタノールをこの順で用いて溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮すると、1.14gの淡褐色の固形物が得られた。この物質を、アセトニトリルから再結晶させ、濾過により単離し、アセトニトリルを用いて洗浄してから高真空下で乾燥させると、708mgのベンズアルデヒド O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムが、桃色の結晶質固形物として得られた。融点180〜181℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.35(s,1H)、8.04(d,J=7.8Hz,1H)、7.65〜7.61(m,3H)、7.48〜7.41(m,4H)、7.31〜7.25(m,1H)、6.68(br s,2H)、5.52(s,2H)、4.54(d,J=7.6Hz,2H)、2.35〜2.20(m,1H)、0.95(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 374.2(M+H)+
元素分析計算値(C22235O):C、70.76;H、6.21;N、18.75。実測値:C、70.53;H、6.20;N、18.75。
実施例4
ピリジン−3−カルボクスアルデヒド O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシム二塩酸塩
Figure 2007511527
メタノール(50mL)中のO−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}ヒドロキシルアミン(2.2g)の溶液を、3−ピリジンカルボクスアルデヒド(3.6mL)と組合せ、LCMS分析により反応が完了することが確認できるまで、周囲温度で撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分をフラッシュ(FLASH)40+Mのシリカカートリッジ(90g)の上に担持させた。そのカートリッジを、1Lの酢酸エチル、酢酸エチル中2.5%、5%、および10%メタノールをこの順に用いて溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせ、次いで減圧下に濃縮した。得られた残分をジクロロメタン(50mL)に溶解させてから、ジオキサン中4M塩酸(30mL)と合わせた。白色の固形物が沈殿した。その混合物を濃縮してから、熱エタノール中に溶解させた。そのエタノール溶液を、週末の間、冷凍庫の中で冷却した。得られた沈殿物を濾過により単離し;エタノール、アセトニトリル、ジエチルエーテルの順に用いて洗浄し、次いで高真空下で乾燥させると、230mgのピリジン−3−カルボクスアルデヒド O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシム二塩酸塩が淡褐色の結晶質固形物として得られた。融点213〜215℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.97(s,1H)、8.83(m,1H)、8.58(s,1H)、8.42(d,J=8.1Hz,1H)、8.26(d,J=8.2Hz,1H)、7.85(m,2H)、7.74(dd,J=7.3,7.3Hz,1H)、7.61(m,1H)、5.72(s,2H)、4.65(d,J=7.6Hz,2H)、2.26(m,1H)、0.99(d,J=6.6Hz,6H)。
13CNMR(75MHz、DMSO−d6)δ 151.9、149.7、147.5、146.6、144.3、138.8、135.7、134.3、130.3、129.7、126.4、125.4、125.3、122.6、118.9、112.9、68.1、52.6、29.1、19.5(2)。
MS(APCI)m/z 375.1(M+H)+
元素分析計算値(C21226O・2HCl・0.5H2O):C、56.17;H、5.79;N、17.87。実測値:C、56.04;H、5.75;N、17.90。
実施例5
N−[3−(4−アミノ−2−イソプロピリデンアミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド
Figure 2007511527
パートA
トリエチルアミン(9mL、64.7mmol)を、ジクロロメタン(150mL)中の[3−(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(13.65g、43.1mmol)の溶液に添加した。塩化クロロアセチル(3.8mL、47.5mmol)を10分かけて、滴下により添加した。その反応混合物を周囲温度で週末の間、撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。その残分を、酢酸エチル(100mL)と水:重炭酸ナトリウム飽和水溶液(1:1)との間で分配させた。その有機層を塩水(100mL)を用いて洗浄した。その水層を合わせて、酢酸エチル(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下に濃縮すると、14.1gの粗生成物が褐色の泡状物として得られた。その泡状物を、ジクロロメタン(15mL)とメタノール(0.5mL)との混合物中に溶解させた。その溶液を分割して、2本のフラッシュ(FLASH)40+Mのシリカカートリッジ(90g)に担持させた。そのカートリッジから、1Lの酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の5%メタノール、そして酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の10%メタノールをその順で用いて、溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせて、減圧下に濃縮すると、8.96gの[3−(2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルが淡褐色の泡状物として得られた。
パートB
3−クロロペルオキシ安息香酸(最高純度77%、13.3g、59.4当量)を、クロロホルム(200mL)中の[3−(2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(8.9g、23.7mmol)の溶液に、5分かけて少量ずつ添加した。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。水酸化アンモニウム(50mL)を添加し、その反応混合物を激しく撹拌した。塩化パラ−トルエンスルホニル(5.43g、28.5mmol)を、5分かけて加えた。その反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、追加の塩化パラ−トルエンスルホニルを1g加えて、その反応混合物をさらに1時間撹拌した。反応混合物を濾過して、固形物を除去した。その濾液を分液ロートに移し替えて、層分離させた。その有機層を、水:重炭酸ナトリウム飽和水溶液(1:1)(2×150mL)を用いて洗浄した。水層を合わせて、ジクロロメタン(2×150mL)および酢酸エチル(1×100mL)を用いて抽出した。有機抽出物を合わせて、減圧下に濃縮すると、13.6gの粗生成物が褐色の泡状物として得られた。その泡状物をジクロロメタン(20mL)に溶解させた。その溶液を分割して、2本のフラッシュ(FLASH)40+Mのシリカカートリッジ(90g)に担持させた。第一のカートリッジから、1Lの酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の5%メタノール、そして酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の10%メタノールをその順で用いて、溶出させた。第二のカートリッジから、1Lの酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の7%メタノール、そして酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中の7%メタノールをその順で用いて、溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせてから、減圧下に濃縮すると、4.3gの[3−(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルが淡黄色の泡状物として得られた。
パートC
トリエチルアミン(4.6mL、33.1mmol)を、DMF(10mL)中のN−ヒドロキシフタルイミド(2.16g、13.2mmol)の溶液に添加した。DMF(20mL)中、[3−(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(4.3g、11.0mmol)の溶液を添加した。その反応溶液を周囲温度で3.5時間撹拌してから、水(100mL)を用いて希釈した。得られた沈殿物を濾過により単離し、水を用いて洗浄してから、真空炉中60℃で週末の間、乾燥させると、4.25gの(3−{4−アミノ−2−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドル−2−イル)オキシメチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチルが淡黄色の固形物として得られた。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.2(d,J=8.0Hz,1H)、7.9(s,4H)、7.7(m,1H)、7.5(m,1H)、7.3(m,1H)、7.2(m,1H)、6.7(br s,2H)、5.5(s,2H)、4.8(m,2H)、3.2(m,2H)、2.2(m,2H)、1.4(s,9H)。
MS(APCI)m/z 517.3(M+H)+
パートD
ヒドラジン水和物(55%、8mL)を、エタノール(70mL)中の(3−{4−アミノ−2−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドル−2−イル)オキシメチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチル(4.25g、8.23mmol)の懸濁液に添加した。その反応溶液は約2分後には均質となった。約1時間後に、沈殿物が生じ始めた。周囲温度で合計2時間撹拌してから、その反応混合物を濾過し、その濾過ケークをジクロロメタンを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。その残分をトルエンと共に2回共沸させると、3.63gの[3−(4−アミノ−2−アミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルが白色の固形物として得られた。
パートE
アセトン(20mL)を、メタノール(70mL)中の[3−(4−アミノ−2−アミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(3.6g)の溶液に加えた。その反応混合物を周囲温度で一夜撹拌し、次いで減圧下に濃縮すると、4.12gの[3−(4−アミノ−2−イソプロピリデンアミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチルが淡黄色の泡状物として得られた。
パートF
トリフルオロ酢酸(7mL)を、ジクロロメタン(70mL)中の[3−(4−アミノ−2−イソプロピリデンアミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(4.12g)の懸濁液に添加した。その反応液は均質となり、周囲温度で2.5時間撹拌した。さらなるトリフルオロ酢酸(10mL)を加え、その反応溶液をさらに1時間撹拌した。その反応混合物を減圧下に濃縮し、一夜高真空下におくと、7.68gのプロパン−2−オン O−{[4−アミノ−1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムが白色の固形物として得られた。その物質の重量から判断して、それには5当量のトリフルオロ酢酸が含まれていると考えられる。
パートG
トリエチルアミン(3.1mL)を、ジクロロメタン(20mL)中にパートFからの物質2gを懸濁させたものに加えると、その反応溶液は均質となった。塩化メタンスルホニル(0.207mL)を加え、その反応溶液を周囲温度で撹拌した。1時間後にLCMSの分析をすると、反応が完了していないことが判った。さらなる塩化メタンスルホニル(0.15mL)を加え、その反応溶液をさらに30分撹拌した。その反応混合物を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(1×40mL)を用いて洗浄した。その水洗液を、ジクロロメタン(2×30mL)および酢酸エチル(1×20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、塩水を用いて洗浄し、次いで減圧下に濃縮すると、1.5gの粗生成物が淡褐色の固形物として得られた。その固形物を、クロロホルム中10%メタノール(10mL)に溶解させ、次いでフラッシュ(FLASH)40+Sのシリカカートリッジ(40g)上に担持させた。カートリッジは、500mLの酢酸エチル:ヘキサン(1:1)、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)中5%メタノール、クロロホルム中2%メタノール、クロロホルム中5%メタノール(×3)をこの順で用いて、溶出させた。反応生成物を含むフラクションを合わせて、濃縮した。その残分をアセトニトリルから再結晶させ、濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、高真空下で乾燥させると、623mgのN−[3−(4−アミノ−2−イソプロピリデンアミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミドが白色結晶質固形物として得られた。融点178〜179℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.13(d,J=7.9Hz,1H)、7.64(dd,J=8.3Hz,0.8Hz,1H)、7.49〜7.43(m,1H)、7.30〜7.25(m,2H)、6.67(br s,2H)、5.33(s,2H)、4.67(t,J=7.6Hz,2H)、3.17〜3.15(m,2H)、2.94(s,3H)、2.08〜2.03(m,2H)、1.82(d,J=7.0Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 405.2(M+H)+
元素分析計算値(C182463S):C、53.45;H、5.98;N、20.78。実測値:C、53.35;H、6.22;N、20.78。
実施例6〜51
下記の表からのアルデヒドまたはケトン(1.1当量)を、メタノール(1mL)中のO−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}ヒドロキシルアミン(30mg)の溶液を含む試験管に加えた。試験管に栓をして、周囲温度で一夜(約18時間)シェーカーにかけた。溶媒を真空遠心分離により除去した。それらの化合物は、ウォーターズ・フラクション・リンクス(Waters Fraction Lynx)自動精製システムを用いた分取用高速液体クロマトグラフィー(分取HPLC)により精製した。分取HPLCのフラクションは、マイクロマス(Micromass)LC−TOFMSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、目的の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。カラム:フェノメネックス(Phenomenex)LUNA C18(2)、21.2×50ミリメートル(mm)、粒径10ミクロン、細孔径100オングストローム(Å);流速:25mL/分;非線形グラジエント溶出、5〜95%B液で9分、次いで95%B液で2分保持したが、ここでA液は0.05%トリフルオロ酢酸/水、B液は0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルであり、フラクション試料採取は重量選択トリガーによった。下記の表に、それぞれの実施例で使用したケトンまたはアルデヒド、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 2007511527
Figure 2007511527
Figure 2007511527
Figure 2007511527
Figure 2007511527
実施例52〜59
パートA
実施例5パートAの一般的な方法を使用して、[2−(3−アミノキノリン−4−イルアミノ)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(43.5g、144mmol)を、塩化クロロアセチル(17.72g、158mmol)と反応させて、37.39gの[2−(2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルを得た。
パートB
実施例5パートBの一般的な方法を使用して、クロロホルム(500mL)中の[2−(2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(27.45g、76.1mmol)の溶液を、3−クロロペルオキシ安息香酸(最高純度77%、25.6g、114mmol)を用いて処理し、得られた5−オキシドを、水酸化アンモニウム(150mL)および塩化パラ−トルエンスルホニル(17.4g、91.3mmol)を用いてアミノ化して、41.83gの粗製[2−(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルを褐色の固形物として得た。その粗製物の一部(約32g)をジクロロメタン中に溶解させてから、1Nの塩酸(×3)を用いて洗浄した。その有機層を数日間放置しておくと、沈殿物が生成した。その物質を濾過により単離すると、7.0gの[2−(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルがオフホワイト色の固形物として得られた。
パートC
実施例5パートCの一般的な方法を使用して、[2−(4−アミノ−2−クロロメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(7g、19mmol))をN−ヒドロキシフタルイミド(3.65g、22.3mmol)と反応させて、6.37gの(2−{4−アミノ−2−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドル−2−イル)オキシメチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルを黄色の固形物として得た。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.3(d,J=8.5Hz,1H)、7.9(s,4H)、7.6(m,1H)、7.5(m,1H)、7.3(m,1H)、7.1(m,1H)、6.6(br s,2H)、5.5(s,2H)、4.9(m,2H)、3.6(m,2H)、1.3(s,9H)。
MS(APCI)m/z 503.2(M+H)+
パートD
実施例5パートDの一般的な方法を使用して、(2−{4−アミノ−2−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドル−2−イル)オキシメチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(6.35g)からN−フタルイミド保護基を除去して、粗製の[2−(4−アミノ−2−アミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルを得た。
パートE
アセトン(25mL)を、パートDからの組成物のメタノール(100mL)中懸濁液に添加した。得られた溶液を周囲温度で3時間撹拌し、次いで減圧下に濃縮した。その残分をトルエンを用いて一度共沸させ、エタノール(100mL)でスラリー化させてから、濾過した。その濾過ケークを、追加のエタノールを用いて洗浄した。濾液を減圧下に濃縮すると、3.9gの反応生成物が黄色の固形物として得られた。濾過ケークをジクロロメタンを用いて抽出することにより、追加の生成物(0.9g)を得た。それら2ロットを合わせると、4.8gの[2−(4−アミノ−2−イソプロピリデンアミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートF
トリフルオロ酢酸(10mL)を、[2−(4−アミノ−2−イソプロピリデンアミノオキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(4.8g)のジクロロメタン(100mL)中懸濁液に添加した。その反応溶液は均質となり、周囲温度で撹拌した。2.5時間目と3.5時間目に、さらなるトリフルオロ酢酸(それぞれ、10mLおよび5mL)を加えた。全反応時間が4時間となってから、その反応混合物を減圧下に濃縮した。その残分をトルエン(×3)を用いて共沸させてから、一夜高真空下におくと、9.97gのプロパン−2−オン O−{[4−アミノ−1−(2−アミノエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムが黄色の固形物として得られた。その物質の重量から判断して、それには5当量のトリフルオロ酢酸が含まれていると考えられる。
パートG
下記の表からの、酸塩化物、塩化スルホニル、塩化カルバモイルまたはイソシアネート(1.1当量)を、パートFで調製したプロパン−2−オン O−{[4−アミノ−1−(2−アミノエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムトリフルオロ酢酸塩(約90mg)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(350μL、10当量)、およびクロロホルム(2mL)を含む試験管に添加した。試験管に栓をして、周囲温度で一夜(約18時間)シェーカーにかけた。溶媒を真空遠心分離により除去した。それらの化合物は、上記の実施例6〜51に記載した、ウォーターズ・フラクション・リンクス(Waters Fraction Lynx)自動精製システムを使用した、分取用高速液体クロマトグラフィー(prepHPLC)により精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用した酸塩化物、塩化スルホニル、塩化カルバモイルまたはイソシアネート、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 2007511527
実施例60〜83
下記の表からの、酸塩化物、塩化スルホニル、塩化カルバモイルまたはイソシアネート(1.1当量)を、パートFで調製したプロパン−2−オン O−{[4−アミノ−1−(3−アミノプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムトリフルオロ酢酸塩(90mg)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(350μL、10当量)、およびクロロホルム(2mL)を含む試験管に添加した。試験管に栓をして、周囲温度で一夜(約18時間)シェーカーにかけた。水(1滴)を加えてから、溶媒を真空遠心により除去した。それらの化合物は、上記の実施例6〜51に記載した、ウォーターズ・フラクション・リンクス(Waters Fraction Lynx)自動精製システムを使用した、分取用高速液体クロマトグラフィー(prepHPLC)により精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用した酸塩化物、塩化スルホニル、塩化カルバモイルまたはイソシアネート、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 2007511527
Figure 2007511527
Figure 2007511527
実施例84
アセトン O−{[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
パートA
トリエチルアミン(50.0mL、360mmol)を、4−クロロ−3−ニトロキノリン(50.0g、240mmol)のDMF(200mL)中懸濁液に添加し、次いで、DMF(50mL)中の1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オール(23.5g、264mmol)の溶液を、滴下により加えた。その反応混合物を室温で一夜撹拌してから、水(500mL)を加え、撹拌を30分続けた。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、乾燥させると、60.9gの2−メチル−1−[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]プロパン−2−オールが得られたので、それをさらなる精製を加えることなく、使用した。
パートB
2−メチル−1−[(3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]プロパン−2−オール(60.9g、233mmol)、5%白金/カーボン(6.1g)、およびエタノール(500mL)の混合物を、パール(Parr)反応装置で、30psi(2.1×105Pa)で3時間かけて水素化した。その混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、次いでメタノールおよびジクロロメタンを用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、油状物が得られたので、それをトルエンから2回濃縮すると、56.6gの褐色の油状物が得られたので、それをそのまま次のステップに使用した。
パートC
バートBからの物質のジクロロメタン(450mL)中懸濁液を撹拌しながら、トリエチルアミン(49.0mL、350mmol)を添加した。ジクロロメタン(50mL)中の塩化クロロアセチル(21.0mL、257mmol)の溶液を、45分かけて滴下により添加した。その反応混合物を室温で約3日間撹拌した。その溶液を減圧下に濃縮した。その残分を、酢酸エチル(500mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液/水(1:1)(500mL)との間で分配させた。その水層を、酢酸エチル(3×250mL)およびクロロホルム(250mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた淡褐色の固形物をジクロロメタン(80mL)から結晶化させると、25.7gの1−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが淡黄色の結晶として得られた。母液を濃縮し、ジクロロメタン(40mL)から結晶化させると、さらに3.56gの生成物が得られた。母液を減圧下に濃縮し、得られた残分を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(自動モジュラー高性能フラッシュ精製機器、米国バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville,Virginia)のバイオテージ・インコーポレーテッド(Biotage,Inc.)から入手可能)(シリカゲル、酢酸エチル中3〜13%メタノールを用いてグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーにより精製すると、15.5gの1−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
パートD
1−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(23.6g、81.4mmol)のクロロホルム(500mL)中懸濁液を撹拌しながら、mCPBA(純度77%、36.5g、163mmol)を10分かけて添加した。得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。濃水酸化アンモニウム(200mL)を添加した。5分後に、塩化p−トルエンスルホニル(18.6g、97.7mmol)を少しずつ加えた。その混合物を室温で2.3時間撹拌してから、分液ロートに移し替えた。層分離させて、ジクロロメタン(2×100mL、次いで3×200mL)を用いてその水層を抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、泡状物が得られた。その粗生成物を少量ずつ、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中5%メタノールを用いて溶出、次いでクロロホルム中5〜15%メタノールを用いてグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、9.42gの1−[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが淡黄色の固形物として得られた。
パートE
DMF(3.0mL)中の1−[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(1.00g、3.28mmol)の溶液を、DMF(3.0mL)中のN−ヒドロキシフタルイミド(642mg、3.94mmol)およびトリエチルアミン(0.915mL、6.56mmol)の溶液に添加した。1−[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールの溶液が入っていたフラスコをDMF(3.0mL)を用いてすすいで、それを反応溶液に加えた。その溶液を室温で3時間撹拌すると、固形物が生成した。その固形物を濾過により単離し、ジクロロメタンを用いて洗浄し、乾燥させた。そのオフホワイト色の固形物を熱DMF(20mL)中に溶解させた。アセトニトリル(50mL)をその溶液に加え、次いで冷凍庫の中に入れた。結晶が生成し、それを濾過により単離し、アセトニトリルを用いて洗浄し、乾燥させると、288mgの2−{[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メトキシ}−1H−イソインドル−1,3(2H)−ジオンがオレンジ色の結晶として得られた。融点270.0〜272.0℃。
元素分析計算値(C232154):C、64.03;H、4.91;N、16.23。実測値:C、63.65;H、4.65;N、16.50。
パートF
2−{[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メトキシ}−1H−イソインドル−1,3(2H)−ジオン(14.0g、32.4mmol)のエタノール(100mL)中懸濁液に、撹拌しながら、ヒドラジン(20mL)を添加した。その混合物を室温で撹拌すると、5分後には溶液が形成された。1時間後、固形物が生成し始めたので、追加のエタノール(100mL)を加えた。4.5時間後、固形物を濾過により単離し、ジクロロメタンを用いて洗浄し、乾燥させると、9.30gの1−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが黄色の固形物として得られたので、その一部を、さらに精製することなく次のステップに使用した。生成物の二つのバッチ(6.63gおよび1.00g)を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、メタノール/クロロホルム中5〜15%の2MのNH3を用いてグラジエント溶出)を用いるクロマトグラフィーで精製すると、それぞれ、4.45gおよび650mgの1−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが黄色の固形物として得られた。クロマトグラフィーにかけた生成物の一部(650mg)をアセトニトリルから結晶化させると、377mgの1−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが淡黄色の結晶として得られた。融点178.0〜179.0℃。
元素分析計算値(C151952):C、59.79;H、6.36;N、23.24。実測値:C、59.93;H、6.38;N、23.40。
パートG
アセトン(10mL)およびメタノール(10mL)中の1−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(800mg、2.65mmol)の溶液を室温で20時間撹拌し、減圧下に濃縮した。得られた黄色の固形物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中5〜15%のメタノールを用いてグラジエント溶出)を用いるクロマトグラフィーで精製し、それに続けて、アセトニトリルから結晶化させると、400mgのアセトン O−{[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムが淡黄色の結晶として得られた。融点212〜216℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.27(d,J=8.3Hz,1H)、7.60(dd,J=8.3,1.3Hz,1H)、7.41(ddd,J=8.3,7.0,1.3Hz,1H)、7.21(ddd,J=8.3,7.0,1.3Hz,1H)、6.61(s,2H)、5.44(br s,2H)、4.93(s,1H)、4.73(br s,2H)、1.80(s,3H)、1.78(s,3H)、1.17(br s,6H)。
MS(APCI)m/z 342.1(M+H)+
元素分析計算値(C182352):C、63.32;H、6.79;N、20.51。実測値:C、63.32;H、7.00;N、20.65。
実施例85
N−{2−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチル}−N’−イソプロピル尿素
Figure 2007511527
ジクロロメタン(25mL)中の実施例52〜59のパートA〜Fにおいて調製した物質(2.42mmol)およびトリエチルアミン(1.70mL、12.1mmol)の溶液に、室温で撹拌しながら、イソプロピルイソシアネート(0.262mL、2.66mmol)を添加した。10分後に、固形物が生成した。1時間後に、その反応混合物を減圧下に濃縮すると固形物が得られたが、それを、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中5〜25%のメタノールを用いてグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製した。適切なフラクションを合わせて、減圧下に濃縮すると、1.73gの白色の固形物が得られたが、それをアセトニトリルから結晶化させると、650mgのN−{2−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチル}−N’−イソプロピル尿素が、水和物かつ部分的なトリフルオロ酢酸塩の、白色の結晶物として得られた。融点230.0〜231.0℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.17(br s,2H)、8.54(d,J=8.1Hz,1H)、7.81(dd,J=8.3,0.9Hz,1H)、7.73(m,1H)、7.56(m,1H)、6.08(t,J=5.7Hz,1H)、5.92(d,J=7.8Hz,1H)、5.32(s,2H)、4.75(t,J=6.1Hz,2H)、3.61(m,1H)、3.49(m,2H)、1.84(s,3H)、1.80(s,3H)、0.98(d,J=6.4Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 398.2(M+H)+
元素分析計算値(C202772・0.7CF3CO2H・1.0H2O):C、51.89;H、6.04;N、19.80。実測値:C、51.99;H、5.78;N、19.74。
実施例86
N−{3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]プロピル}−N’−イソプロピル尿素
Figure 2007511527
実施例85に記載した方法を使用して、実施例5のパートA〜Fにおいて調製した物質(2.58mmol)を転化させて、440mgのN−{3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]プロピル}−N’−イソプロピル尿素を得たが、それを、水和物かつ部分的なトリフルオロ酢酸塩の、白色の結晶物として単離した。融点184.0〜186.0℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.55(br s,2H)、8.18(d,J=7.8Hz,1H)、7.77(dd,J=8.4,1.1Hz,1H)、7.67(m,1H)、7.49(m,1H)、6.05(t,J=5.8Hz,1H)、5.86(d,J=7.7Hz,1H)、5.34(s,2H)、4.65(t,J=7.8Hz,2H)、3.70(m,1H)、3.20(m,2H)、1.97(m,2H)、1.84(s,3H)、1.81(s,3H)、1.05(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 412.2(M+H)+
元素分析計算値(C212972・0.5CF3CO2H・1.0H2O):C、54.31;H、6.53;N、20.15。実測値:C、54.19;H、6.14;N、20.13。
実施例87
N−{4−[4−アミノ−6,7−ジメチル−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド
Figure 2007511527
パートA
DMF(100mL)中の2,4−ジクロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン(10.0g、45.2mmol)およびトリエチルアミン(9.30mL、67.8mmol)の溶液を撹拌しながら、それに滴下ロートの中の、DMF(20mL)中の4−アミノブチルカルバミン酸tert−ブチル(8.50g、45.2mmol)の溶液を1時間かけて添加した。その滴下ロートをDMF(17mL)で洗い、その溶液を反応容器に加えた。その反応溶液を室温で一夜撹拌してから、追加の4−アミノブチルカルバミン酸tert−ブチル(0.1当量)を添加した。その溶液をさらに2時間撹拌させておいてから、減圧下に濃縮した。得られた油状物を、酢酸エチル(400mL)と水(100mL)の間で分配させた。有機相を水(4×50mL)を用いて洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中33%酢酸エチル、次いでヘキサン中66%酢酸エチルで溶出)により精製すると、9.2gの4−[(2−クロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートB
Aからの精製した4−[(2−クロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチルと、同様の実験で得た粗製の4−[(2−クロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロピリジン−4−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチルとを合わせて、38g(約101mmol)の原料とし、それを、アジ化ナトリウム(13.0g、202mmol)、塩化セリウム(III)七水塩(19.0g、51.0mmol)、およびアセトニトリル/水(9:1)(300mL)と組み合わせた。その反応混合物を3日間加熱還流させ、次いで放冷して室温とし、濾過した。その濾過ケークをDMFを用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると油状物が得られたので、それをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン/クロロホルム(2:1:1)、次いで酢酸エチル/クロロホルム(4:1)を用いて溶出)により精製すると、23gの4−[(5,6−ジメチル−8−ニトロテトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートC
4−[(5,6−ジメチル−8−ニトロテトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチル(9.00g、23.7mmol)、10%パラジウム/カーボン(900mg)、およびアセトニトリル(100mL)の混合物を、パール(Parr)反応装置で5時間かけて水素化した。その混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、その後メタノールを用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮すると、6.70gの4−[(8−アミノ−5,6−ジメチルテトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートD
2−クロロエタンイミド酸エチル塩酸塩(クロロアセトイミド酸エチル塩酸塩)(2.58g、16.4mmol)を、クロロホルム(75mL)中の4−[(8−アミノ−5,6−ジメチルテトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)アミノ]ブチルカルバミン酸tert−ブチル(3.80g、10.9mmol)の溶液に添加した。その溶液を3日間撹拌してから、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(40mL)を加えた。その水相を、クロロホルム(3×40mL)を用いて抽出した。その有機相を合わせて、水(2×20mL)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液(20mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、4.3gの4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチルカルバミン酸tert−ブチルが得られたが、それを精製することなく次のステップに使用した。
パートE
4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチルカルバミン酸tert−ブチル(4.05g、9.40mmol)を、ジオキサン中4MのHCl(25mL)に溶解させた。ほとんど瞬間的に、固形物が沈殿したので、メタノールを加えた(25mL)。10分後に、その反応混合物を減圧下に濃縮し、残分を真空下で乾燥させた。その残分をジクロロメタン(50mL)の中に溶解させ、その溶液を冷却して0℃としてから、トリエチルアミン(5.24mL、37.6mmol)、それに続けたメタンスルホン酸無水物(2.46g、14.1mmol)を添加した。10分後に、追加のトリエチルアミンおよびメタンスルホン酸無水物(各2当量)を加え、撹拌を50分間続けた。その反応混合物を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(20mL)とジクロロメタン(40mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×150mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×20mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、オフホワイト色の固形物が得られた。その固形物をジクロロメタン/クロロホルムに溶解させ、その溶液を分液ロートに移し替えた。その溶液を、炭酸ナトリウム飽和水溶液、水、および炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて洗浄した。その溶液を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、2.1gのN−{4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}メタンスルホンアミドが得られた。
パートF
DMF(2.6mL)中のN−{4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}メタンスルホンアミド(100mg、0.26mmol)の溶液に、撹拌しながら、N−ヒドロキシフタルイミド(64mg、0.39mmol)を添加した。トリエチルアミン(0.109mL、0.78mmol)を滴下により加えると、その溶液が赤色に変化した。3時間後に、追加のN−ヒドロキシフタルイミドおよびトリエチルアミン(各3当量ずつ)を加え、一夜撹拌を続けた。溶媒を減圧下に除去した。得られた油状物に、酢酸エチルと水を加えると、黄色の固形物が生成した。その固形物を濾過により単離し、クロロホルムを用いて洗浄してから、酢酸エチルを用いて磨砕し、濾過により単離すると、N−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]メタンスルホンアミドが黄色の固形物として得られた。
パートG
N−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]メタンスルホンアミド(205mg、0.40mmol)、ヒドラジン水和物(0.4mL)、およびエタノール(4mL)の混合物を30分間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、その残分を、1MのHCl水溶液(20mL)とジクロロメタン(10mL)との間で分配させた。その水相を、ジクロロメタン(3×8mL)を用いて洗浄してから、1Mの水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを12に調節し、減圧下に濃縮した。その残分にアセトン(10mL)およびメタノール(10mL)を加え、その反応混合物を3時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、その残分を、ジクロロメタン(20mL)と炭酸ナトリウム飽和水溶液(20mL)との間で分配させた。その水相を、ジクロロメタン(3×10mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、炭酸ナトリウム飽和水溶液(3×10mL)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中20〜40%CMAを用いてグラジエント溶出、ここでCMAは、クロロホルム/メタノール/濃水酸化アンモニウム(80:18:2)である)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、91mgのN−{4−[5,6−ジメチル−8−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}メタンスルホンアミドが白色の泡状物として得られた。
パートH
N−{4−[5,6−ジメチル−8−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}メタンスルホンアミド(720mg、1.70mmol)、トリフェニルホスフィン(670mg、2.55mmol)、および1,2−ジクロロベンゼン(15mL)の混合物を2日間110℃で加熱した。溶媒を減圧下に除去し、その残分を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中15〜45%CMAを用いてグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、出発物質とイリド生成物が得られたので、それらを合わせて、元の反応条件に5日間戻した。5日後に、温度を上昇させて120℃とし、もう1日撹拌を続けた。その反応溶液を放冷して室温とし、減圧下に濃縮すると残分が得られたので、それを上述の条件で精製すると、N−トリフェニルホスフィニルイリド生成物が得られた。その物質を分割して、メタノール中1MのHClを用いて室温で処理するか、またはメタノールおよび水を用いて60℃で処理した。その二つの反応液を合わせて、メタノールを減圧下に除去した。酸性の水層を、ジクロロメタン(3×5mL)を用いて洗浄してから、炭酸ナトリウムを用いて塩基性のpHに調節した。その混合物を、ジクロロメタン(3×20mL)を用いて抽出物した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その粗生成物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中15〜35%CMAを用いてグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製し、それに続けて、ジクロロメタン/ヘプタンから結晶化させると、104mgのN−{4−[4−アミノ−6,7−ジメチル−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミドが白色の粉末として得られた。融点157.0〜159.0℃。
元素分析計算値(C172863S):C、51.50;H、7.12;N、21.19。実測値:C、51.41;H、7.22;N、21.17。
実施例88
N−{4−[4−アミノ−6,7−ジメチル−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}−N’−シクロヘキシル尿素
Figure 2007511527
パートA
濃塩酸(10mL)を、4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例87のパートA〜Dで調製したもの、1.00g、2.30mmol)のメタノール(23mL)中懸濁液に添加した。その反応混合物を室温で2時間撹拌してから、減圧下に濃縮すると残分が得られた。その残分をトルエンから2回濃縮することにより残存している水を除去し、次いでメタノールを用いて磨砕した。固形物を濾過により単離し、真空下で乾燥させると、0.68gの4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブタン−1−アミン塩酸塩が得られた。
パートB
シクロヘキシルイソシアネート(0.285mL、2.20mmol)を、4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブタン−1−アミン塩酸塩(680mg、1.98mmol)、トリエチルアミン(0.311mL、2.2mmol)、およびジクロロメタン(20mL)を含むフラスコに添加した。その反応混合物を室温で2時間撹拌してから、追加のトリエチルアミンおよびシクロヘキシルイソシアネート(各1.1当量)を加えた。その反応混合物を室温で一夜撹拌してから、ジクロロメタン(50mL)と水/炭酸ナトリウム飽和水溶液(2:1)(30mL)との間で分配させた。その水相を、ジクロロメタン(3×20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせ、0.5Mの水酸化ナトリウム水溶液(2×30mL)を用いて洗浄し、減圧下に濃縮した。得られた白色の固形物を、酢酸エチルを用いて磨砕し、濾過により単離し、酢酸エチルおよび水を用いて洗浄すると、777mgのN−{4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}−N’−シクロヘキシル尿素が得られた。
パートC
N−ヒドロキシフタルイミド(5.32g、32.6mmol)およびトリエチルアミン(4.54mL、32.6mmol)を、N−{4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}−N’−シクロヘキシル尿素(9.00g、23.3mmol)のDMF(1L)中懸濁液に添加した。その反応混合物を一夜撹拌させておき、次いで減圧下に濃縮すると、白色のスラリーが得られた。メタノールを加え、白色の固形物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、11.6gのN−シクロヘキシル−N’−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]尿素が得られた。
パートD
無水ヒドラジン(0.50mL、16.1mmol)を、N−シクロヘキシル−N’−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]尿素(3.00g、5.36mmol)のエタノール(36mL)中懸濁液に、撹拌しながら添加した。1時間後に、ジクロロメタン(40mL)とエタノール(20mL)を加えて、その反応溶液の固化を防止した。さらに1時間経ってから、溶媒を減圧下に除去し、次いでアセトン(27mL)およびメタノール(27mL)を加えた。その混合物を室温で2時間撹拌してから、固形物を濾過により単離し、メタノールを用いて洗浄した。その固形物に1Mの水酸化ナトリウム水溶液を加え、その混合物を1分間超音波処理した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、真空下70℃で乾燥させると、2.36gのN−シクロヘキシル−N’−{4−[5,6−ジメチル−8−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}尿素が得られた。
パートE
N−シクロヘキシル−N’−{4−[5,6−ジメチル−8−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}尿素(2.30g、4.90mmol)、トリフェニルホスフィン(2.81g、10.7mmol)、および1,2−ジクロロベンゼン(50mL)の混合物を120℃で1日間加熱した。その反応混合物を放冷して室温とし、一夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去した。その残分を、メタノール/酢酸エチルを用いて磨砕し、濾過すると、1.5gの出発物質が得られた。その濾液を減圧下に濃縮し、その残分を1.5gの出発物質と合わせた。その組み合わせた原料を再度、先の反応条件に2日間かけた。反応混合物を放冷して室温とし、減圧下に濃縮し、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中5〜30%CMAを用いてグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、イリド生成物が得られた。そのイリド生成物をメタノール/水/酢酸に溶解させ、50℃で1日加熱した。追加の酢酸を加え、その反応溶液をさらに1日55℃で加熱した。その反応溶液を放冷して室温とし、減圧下に濃縮した。その残分を、炭酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)とクロロホルム(100mL)との間で分配させた。その水相を、クロロホルム(3×40mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×20mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その物質を、クロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン/酢酸エチルを用いて磨砕してから、2−プロパノール/水から結晶化させると固形物が得られたので、それを1MのHCl水溶液を用いて処理し、濾過により単離し、乾燥させると、38mgのN−{4−[4−アミノ−6,7−ジメチル−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}−N’−シクロヘキシル尿素が白色の粉末として得られた。融点210.0〜212.0℃。
元素分析計算値(C233772・1.0HCl・0.2H2O):C、57.12;H、8.00;N、20.27。実測値:C、57.42;H、8.39;N、20.30。
実施例89
N−{4−[4−アミノ−6,7−ジメチル−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}ベンズアミド
Figure 2007511527
パートA
無水安息香酸(3.1g、13.8mmol)を、4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブタン−1−アミン塩酸塩(実施例88のパートAの記載に従って調製したもの、4.30g、12.5mmol)、トリエチルアミン(3.70mL、26.3mmol)、およびジクロロメタン(100mL)を含む0℃のフラスコに添加した。その反応混合物を室温で1日撹拌してから、追加のトリエチルアミン(0.5mL)および無水安息香酸(0.8g)を加えた。その反応混合物を室温で6時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、水(50mL)、次いで酢酸エチル(50mL)をその固形物残分に加えた。その混合物を1分間超音波処理してから、固形物を濾過により単離し、水および酢酸エチルを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、4.7gのN−{4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}ベンズアミドが得られた。
パートB
実施例88のパートCに記載の方法を用いて、4.7gのN−{4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}ベンズアミドを転化させて、5.7gのN−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]ベンズアミドとした。
パートC
無水ヒドラジン(0.47mL、15mmol)を、N−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]ベンズアミド(2.8g、5.0mmol)のエタノール(50mL)中懸濁液に、撹拌しながら添加した。2時間後に、固形物を濾過により単離し、その濾過ケークを、エタノールを用いて洗浄した。アセトン(25mL)およびメタノール(25mL)をその固形物に加え、その混合物を一夜撹拌した。揮発分を減圧下に除去すると固形物が得られたので、それを、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(10mL)およびメタノール/アセトン(1:1)(4mL)を用いて磨砕した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、クロロホルム(100mL)に溶解させた。その溶液を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮し、真空下で乾燥させると、1.9gのN−{4−[5,6−ジメチル−8−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}ベンズアミドが白色の固形物として得られた。
パートD
N−{4−[5,6−ジメチル−8−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}ベンズアミド(1.9g、4.2mmol)、トリフェニルホスフィン(2.2g、8.4mmol)、および1,2−ジクロロベンゼン(40mL)の混合物を2日間125℃で加熱した。その反応溶液を放冷して室温とし、減圧下に濃縮した。その残分をメタノール(20mL)および1M塩酸水溶液(20mL)に溶解させ、40℃で6時間加熱した。その反応溶液を一夜室温で放置すると、白色の沈殿物が生成したので、濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮し、残分を、1M塩酸水溶液(20mL)とクロロホルム(10mL)との間で分配させた。その水層を、クロロホルム(3×10mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その固形物は、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中CMA10〜35%使用グラジエント溶出)を使用したクロマトグラフィーにより精製した。適切なフラクションを合わせて、減圧下に濃縮した。その固形物を、酢酸エチルを用いて磨砕し、濾過により単離し、酢酸エチルを用いて洗浄し、真空下50℃で一夜乾燥させると、0.85gのN−{4−[4−アミノ−6,7−ジメチル−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}ベンズアミドが白色の粉末として得られた。融点206.0〜208.0℃。
元素分析計算値(C233062・0.06CHCl3):C、64.46;H、7.05;N、19.56。実測値:C、64.31;H、7.06;N、19.55。
実施例90
N−{4−[4−アミノ−6,7−ジメチル−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}−2−メチルプロパンアミド
Figure 2007511527
パートA
無水イソ酪酸(2.28mL、13.8mmol)を、4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブタン−1−アミン塩酸塩(実施例88のパートAの記載に従って調製したもの、4.30g、12.5mmol)、トリエチルアミン(3.66mL、26.3mmol)、およびジクロロメタン(100mL)を含む0℃のフラスコに添加した。その反応混合物を室温で3時間撹拌した。その溶液を減圧下に濃縮し、水(50mL)、次いで酢酸エチル(50mL)をその固形物残分に加えた。その混合物を1分間超音波処理してから、固形物を濾過により単離し、水および酢酸エチルを用いて洗浄した。固形物にトルエンを加え、その混合物を減圧下に濃縮した。固形物を真空下で乾燥させると、4.12gのN−{4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}−2−メチルプロパンアミドが得られた。
パートB
実施例88のパートCに記載の一般的な方法を用いて、4.10gのN−{4−[8−(クロロメチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}−2−メチルプロパンアミドを転化させて、4.92gのN−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]−2−メチルプロパンアミドとした。
パートC
無水ヒドラジン(0.91mL、29mmol)を、N−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]−2−メチルプロパンアミド(4.90g、9.71mmol)のエタノール(100mL)中懸濁液に、撹拌しながら添加した。ジクロロメタン(50mL)を加えた。4時間後に、アセトン(50mL)を加え、その反応混合物を一夜撹拌した。固形物を濾過により除去し、メタノールを用いて洗浄した。その濾液を濃縮すると、固形物が得られたので、それを、重炭酸ナトリウム飽和水溶液/水(1:1)を用いて磨砕した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、クロロホルム(300mL)に溶解させた。その溶液を、水(2×50mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下に濃縮し、真空下で乾燥させると、N−{4−[5,6−ジメチル−8−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}−2−メチルプロパンアミドが得られたので、それを次の実験に使用した。
パートD
N−{4−[5,6−ジメチル−8−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}−2−メチルプロパンアミド(パートCからのもの、約9.71mmol)、トリフェニルホスフィン(5.1g、19mmol)、および1,2−ジクロロベンゼン(97mL)の混合物を125℃で2日間加熱し、次いで、室温で3日間撹拌し、次いで130℃で5時間加熱した。その反応溶液を放冷して室温とし、減圧下に濃縮した。その残分をメタノール(80mL)および1M塩酸水溶液(40mL)に溶解させ、40℃で6時間加熱した。その反応溶液を一夜室温で撹拌させておくと、白色の沈殿物が生成したので、濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮し、残分を、1M塩酸水溶液(20mL)とクロロホルム(10mL)との間で分配させた。その水層を、クロロホルム(3×10mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を用いて洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その固形物は、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中CMA5〜55%使用グラジエント溶出)を使用したクロマトグラフィーにより精製した。適切なフラクションを合わせて、減圧下に濃縮した。得られた固形物を、アセトニトリルを用いて磨砕してから、アセトニトリルから再結晶させると、N−{4−[4−アミノ−6,7−ジメチル−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}−2−メチルプロパンアミドが白色の粉末として得られた。融点180.0〜181.0℃。
元素分析計算値(C203262):C、61.83;H、8.30;N、21.63。実測値:C、61.65;H、8.65;N、21.70。
実施例91
N−{4−[4−アミノ−2−({[エチリデンアミノ]オキシ}メチル)−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}ベンズアミド
Figure 2007511527
パートA
無水ヒドラジン(0.481mL、15.3mmol)を、N−[4−(8−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)ブチル]ベンズアミド(実施例89のパートBの記載に従って調製したもの、2.86g、5.11mmol)のエタノール(50mL)中懸濁液に、撹拌しながら添加した。その反応溶液を一夜撹拌してから、減圧下に濃縮した。メタノール(25mL)を加え、その混合物を冷却して0℃とした。アセトアルデヒド(2.9mL)を加え、その反応混合物を一夜撹拌した。その反応混合物の一部を減圧下で濃縮してから、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(50mL)を加え、その混合物を1分間超音波処理した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、真空下70℃で乾燥させると、N−{4−[8−({[エチリデンアミノ]オキシ}メチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}ベンズアミドのオキシム異性体が3:1の比率で得られた。
パートB
N−{4−[8−({[エチリデンアミノ]オキシ}メチル)−5,6−ジメチル−7H−イミダゾ[4,5−c]テトラアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル]ブチル}ベンズアミド(2.0g、4.6mmol)、トリフェニルホスフィン(2.4g、9.2mmol)、および1,2−ジクロロベンゼン(50mL)の混合物を125℃で2日間加熱した。その反応混合物を放冷して室温とし、減圧下に濃縮した。その残分をメタノール(40mL)中に溶解させ、1M塩酸水溶液(20mL)を加えた。混合物を50℃で6時間加熱した。その混合物を一夜室温で放置すると、白色の沈殿物が生成したので、濾過により除去した。メタノールを減圧下に除去し、クロロホルム(20mL)を加えた。1Mの水酸化ナトリウム水溶液を用いてその水相のpHを12に調節した。その水相を、クロロホルム(3×10mL)を用いて抽出した。有機相を合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その物質は、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中CMA10〜35%使用グラジエント溶出)を使用したクロマトグラフィーにより精製した。適切なフラクションを合わせて、減圧下に濃縮すると、固形物が得られたので、それを、アセトニトリルを用いて磨砕し、アセトニトリルから結晶化させ、上述のようにして溶出液としてクロロホルム中5〜40%CMA使用のクロマトグラフィーにより再度精製すると、32mgのN−{4−[4−アミノ−2−({[エチリデンアミノ]オキシ}メチル)−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル]ブチル}ベンズアミドが、白色の粉末のオキシム異性体の混合物(約1:1の混合物)として得られた。融点192.0〜194.0℃。
元素分析計算値(C222862・0.07CHCl3):C、63.59;H、6.79;N、20.16。実測値:C、63.25;H、7.03;N、20.43。
実施例92
N−{3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−2−メチルプロパンアミド
Figure 2007511527
パートA
ジクロロメタン(50mL)中の3−アミノプロピルカルバミン酸tert−ブチル(15.7g、90.2mmol)の溶液を、ジクロロメタン(235mL)中の4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン(18.0g、85.9mmol)およびトリエチルアミン(15.6mL、112mmol)の溶液に、室温で30分かけて滴下により加えた。その反応混合物を2.5時間撹拌し、次いで減圧下に濃縮すると、オレンジ色の固形物が得られた。水(300mL)を加え、その混合物を1時間撹拌した。固形物を濾過により単離し、水(3×50mL)を用いて洗浄し、真空下70℃で乾燥させると、29.5gの3−[(3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]プロピルカルバミン酸tert−ブチルが黄色の固形物として得られた。
パートB
3−[(3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]プロピルカルバミン酸tert−ブチル(20.0g、57.6mmol)、5%白金/カーボン、および酢酸エチルの混合物を、パール(Parr)反応装置で、30psi(2.1×105Pa)で2時間かけて、水素化した。その混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、その後、酢酸エチル(150mL)を用いて洗い流した。その濾液を濃縮すると、3−[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]プロピルカルバミン酸tert−ブチルが黄色の泡状物として得られたので、それをすべて、次のステップにおいて使用した。
パートC
塩化クロロアセチル(5.00mL、63.4mmol)を、0℃とした、ジクロロメタン(230mL)中の3−[(3−アミノ[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミノ]プロピルカルバミン酸tert−ブチル(パートBからのもの、約57.6mmol)の溶液に滴下により添加した。その反応溶液を放置して室温とし、1時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去すると、3−({3−[(クロロアセチル)アミノ]−[1,5]ナフチリジン−4−イル}アミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチル塩酸塩が固形分として得られたので、それをすべて、次のステップにおいて使用した。
パートD
エタノール/水(3:1)(240mL)中の3−({3−[(クロロアセチル)アミノ][1,5]ナフチリジン−4−イル}アミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチル塩酸塩(パートCからのもの、約57.6mmol)の溶液に、6Mの炭酸カリウム水溶液を添加した。その反応混合物を室温で1時間、40℃で1.5時間、次いで室温で一夜撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、その残分をジクロロメタン(250mL)と水(150mL)の間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×75mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、18.9gの3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートE
濃塩酸(15mL)を、3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピルカルバミン酸tert−ブチル(8.0g、21.3mmol)のメタノール(90mL)中懸濁液に添加した。得られた溶液を室温で72時間撹拌させておいた。形成された固形物を、濾過により単離し、最小限のメタノールを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、6.11gの3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロパン−1−アミン塩酸塩が淡黄色の固形物として得られた。
パートF
無水イソ酪酸(0.850mL、5.11mmol)およびトリエチルアミン(1.50mL、10.7mmol)を、3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロパン−1−アミン塩酸塩(1.33g、4.26mmol)のジクロロメタン(25mL)中懸濁液に添加した。その反応混合物を3時間撹拌すると、懸濁液が徐々に溶解した。その溶液を、ジクロロメタン(20mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(30mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し濃縮すると、1.41gのN−{3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−2−メチルプロパンアミドが得られたが、それをさらなる精製をすることなく、使用した。
パートG
mCPBA(0.985g、5.71mmol)を、N−{3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−2−メチルプロパンアミド(1.41g、4.08mmol)のクロロホルム(20mL)中懸濁液に添加した。その反応混合物を室温で4時間撹拌させておいた。濃水酸化アンモニウム(5mL)、次いで塩化p−トルエンスルホニル(0.854g、4.48mmol)を添加し、その混合物を室温で1時間撹拌した。その混合物を、クロロホルム(25mL)および塩水(40mL)を用いて希釈し、分液ロートに移し替えた。その水層を、クロロホルム(20mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、淡褐色の固形物が得られた。メタノールを用いて磨砕し、濾過により単離すると、0.670gのN−{3−[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−2−メチルプロパンアミドが得られた。
パートH
トリエチルアミン(0.340mL、2.41mmol)およびN−ヒドロキシフタルイミド(0.333g、2.04mmol)を、N−{3−[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−2−メチルプロパンアミド(0.670g、1.86mmol)のDMF(10mL)中懸濁液に添加した。その反応溶液を、室温で4時間撹拌させておいてから、減圧下に濃縮した。その残分を、メタノールを用いて磨砕すると、0.848gのN−[3−(4−アミノ−2−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)プロピル]−2−メチルプロパンアミドが淡褐色の固形物として得られた。
パートI
無水ヒドラジン(0.160mL、5.22mmol)を、N−[3−(4−アミノ−2−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4,5−c]−[1,5]ナフチリジン−1−イル)プロピル]−2−メチルプロパンアミド(0.848g、1.74mmol)のエタノール(10mL)中懸濁液に添加した。その混合物を室温で2.5時間撹拌しておいてから、減圧下に濃縮すると、粗製のN−(3−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル}プロピル)−2−メチルプロパンアミドが黄色の固形物として得られたが、それをすべて、次のステップにおいて使用した。
パートJ
アセトン(1mL)を、パートIからのN−(3−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル}プロピル)−2−メチルプロパンアミドのメタノール(10mL)溶液に添加した。その反応混合物を室温で一夜撹拌させておいた。揮発分を減圧下に除去し、その残分を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜25%CMA)を用いたクロマトグラフィーにより精製すると、0.495gのN−{3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−2−メチルプロパンアミドがオフホワイト色の針状物として得られた。融点195〜197℃。
MS(APCI)m/z 398(M+H)+
元素分析計算値(C202772):C、60.44;H、6.85;N、24.67。実測値:C、60.28;H、7.14;N、24.34。
実施例93
N−{3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−1−イル]プロピル}−N’−シクロヘキシル尿素
Figure 2007511527
パートA
シクロヘキシルイソシアネート(0.70mL、5.50mmol)およびトリエチルアミン(1.74mL、12.5mmol)を、3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロパン−1−アミン塩酸塩(実施例92のパートA〜Eの記載に従って調製したもの、1.56g、5.00mmol)のジクロロメタン(25mL)中懸濁液に、撹拌しながら添加した。最終的には溶液が形成されたが、それから固形物が沈殿した。その混合物を室温で一夜静置してから、固形物を濾過により単離し、最小量のジクロロメタンを用いて洗浄すると、1.52gのN−{3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−N’−シクロヘキシル尿素が白色の固形物として得られた。
パートB
mCPBA(0.982g、5.69mmol)を、N−{3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−N’−シクロヘキシル尿素(1.52g、3.79mmol)のクロロホルム(20mL)中懸濁液に添加した。その反応混合物を4時間撹拌させておいてから、追加のmCPBA(1当量)を加えた。2時間経ってから、その反応混合物を、クロロホルムを用いて希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×40mL)を用いて洗浄した。水層を合わせ、クロロホルム(20mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、1.61gの淡黄色の固形物が得られた。その固形物をクロロホルム(20mL)中に懸濁させ、濃水酸化アンモニウム(5mL)および塩化p−トルエンスルホニル(0.795g、4.17mmol)を添加した。その反応混合物を室温で2時間しておいてから、生成物を濾過により単離すると、0.972gのN−{3−[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−N’−シクロヘキシル尿素が白色の固形物として得られた。
パートC
実施例92のパートHに記載した一般的な方法を使用して、N−{3−[4−アミノ−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−N’−シクロヘキシル尿素(0.972g、2.34mmol)を転化させて、0.738gのN−[3−(4−アミノ−2−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)プロピル]−N’−シクロヘキシル尿素とし、それを単離すると、白色の固形物が得られた。
パートD
実施例92のパートIに記載した一般的な方法を使用して、N−[3−(4−アミノ−2−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)プロピル]−N’−シクロヘキシル尿素(0.738g、1.36mmol)を転化させて、0.561gのN−(3−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル}プロピル)−N’−シクロヘキシル尿素とし、それを単離すると、白色の固形物が得られたが、それを精製することなく、次のステップに使用した。
パートE
実施例92のパートJに記載した一般的な方法に修正を加えて、N−(3−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル}プロピル)−N’−シクロヘキシル尿素(パートDからのもの、約1.36mmol)を転化させて、0.403gのN−{3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピル}−N’−シクロヘキシル尿素を得た。その粗生成物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜30%CMA)を用いたクロマトグラフィーにより精製した。N−{3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−1−イル]プロピル}−N’−シクロヘキシル尿素が、白色の針状物として単離された。融点207〜208℃。
MS(APCI)m/z 453(M+H)+
元素分析計算値(C233282):C、61.04;H、7.13;N、24.76。実測値:C、60.98;H、7.27;N、24.80。
実施例94
3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−1−イル]プロピルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2007511527
パートA
N−ヒドロキシフタルイミド(2.06g、12.7mmol)およびトリエチルアミン(2.40mL、17.3mmol)を、DMF(60mL)中の3−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピルカルバミン酸tert−ブチル(実施例92のパートA〜Dの記載に従って調製したもの、11.5mmol)の溶液に添加した。その反応溶液を室温で一夜撹拌させておいた。得られたオレンジ色の懸濁液を、水(40mL)を用いて希釈し、固形物を濾過により単離し、水(2×30mL)を用いて洗浄し、真空炉中70℃で乾燥させると、4.86gの3−(2−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)プロピルカルバミン酸tert−ブチルが白色の固形物として得られた。その物質は、さらに生成することなく次のステップに使用した。
パートB
mCPBA(2.33g、13.5mmol)を、3−(2−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(4.86g、9.67mmol)のクロロホルム(50mL)中懸濁液に添加した。その反応混合物を4時間撹拌させておいてから、濃水酸化アンモニウム(27mL)および塩化p−トルエンスルホニル(2.03g、10.6mmol)を加えた。その反応混合物を室温で一夜撹拌させておいてから、濾過した。その濾液を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)を用いて希釈し、クロロホルム(2×40mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、褐色の固形物が得られたので、それを、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜30%CMA使用のグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、1.00gの3−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル}プロピルカルバミン酸tert−ブチルが黄色の固形物として得られたが、それにはいくつかの少量の不純物が含まれていた。
パートC
実施例92のパートJに記載の一般的な方法に修正を加えて、3−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル}プロピルカルバミン酸tert−ブチル(1.00g、2.58mmol)を転化させて、1.11gの粗製3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−1−イル]プロピルカルバミン酸tert−ブチルを得た。その生成物(0.709g)の一部を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜25%CMA使用のグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーにより精製すると、0.271gの3−[4−アミノ−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]プロピルカルバミン酸tert−ブチルがオフホワイト色の針状物として得られた。融点148〜150℃。
MS(APCI)m/z 428(M+H)+
元素分析計算値(C212973):C、59.00;H、6.84;N、22.93。実測値:C、58.69;H、6.86;N、22.80。
実施例95
アセトン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
パートA
イソブチルアミン(15.6mL、157mmol)を、ジクロロメタン(300mL)中の4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン(15.0g、71.6mmol)の5℃の溶液に、滴下により添加した。その反応溶液を室温で4時間撹拌させておいてから、減圧下に濃縮すると、残分が得られたので、それを、水(300mL)を用いて処理した。その混合物を30分間撹拌し、次いで固形物を濾過により単離し、水(100mL)を用いて洗い流し、真空炉中50℃で一夜乾燥させると、17.25gのN−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミンが黄色の固形物として得られた。
パートB
実施例92のパートBに記載の一般的な方法を用いて、N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミン(17.25g、70.0mmol)を転化させて、N4−(2−メチルプロピル)[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンとし、それを、高粘度の黄色の油状物として単離したが、そのものに精製を加えることなく、次のステップに直接使用した。
パートC
実施例92のパートCに記載の一般的な方法を用いて、N4−(2−メチルプロピル)[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミン(パートBからのもの)を転化させて、2−クロロ−N−{4−[(2−メチルプロピル)アミノ][1,5]ナフチリジン−3−イル}アセトアミド塩酸塩とし、それを、淡黄色の固形物として単離したが、そのものに精製を加えることなく、次のステップに直接使用した。
パートD
エタノール/水(3:1)(280mL)中の2−クロロ−N−{4−[(2−メチルプロピル)アミノ][1,5]ナフチリジン−3−イル}アセトアミド塩酸塩(パートCからのもの、約70mmol)の溶液に、6Mの炭酸カリウム水溶液(17.5mL)を加えた。その反応混合物を、室温で週末の間、撹拌させておいた。揮発分を減圧下に除去し、その残分をジクロロメタン(200mL)と塩水(100mL)の間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、19.5gの2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンが得られた。それには、少量のジクロロメタンが含まれていたが、さらに精製することなく、次のステップに使用した。
パートE
mCPBA(純度70%、9.85g、40.0mmol)を、クロロホルム(80mL)中の2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン(5.49g、20.0mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を、1.5時間撹拌させておいてから、ジクロロメタン(150mL)を用いて希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×75mL)を用いて洗浄した。水層を合わせ、ジクロロメタン(2×30mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、黄色の半固形物が得られたが、それを、精製することなく直ちに次のステップに使用した。
パートF
パートEからの物質をメタノール(70mL)に溶解させ、その溶液を冷却して0℃とした。濃水酸化アンモニウム(6.7mL)を加え、次いで塩化ベンゼンスルホニル(5.25mL、42.0mmol)を滴下により加えた。その反応混合物を0℃で1時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、その残分を、ジクロロメタン(150mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(75mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。その粗生成物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜25%CMA使用のグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、4.14gの純度約85%の2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンが得られたが、それを、さらに精製することなく次のステップに使用した。
パートG
実施例92のパートHに記載の一般的な方法を用いて、パートFからの物質(純度85%、4.14g、14.3mmol)を転化させて、2.81gの2−[(4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル)メトキシ]−1H−イソインドル−1,3(2H)−ジオンとした。
パートH
無水ヒドラジン(0.640mL、20.2mmol)を、2−[(4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル)メトキシ]−1H−イソインドル−1,3(2H)−ジオン(2.81g、6.75mmol)のエタノール(40mL)中懸濁液に添加した。徐々に溶液が形成されていき、それから固形物が沈殿し始めた。その反応混合物を室温で一夜撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、1M塩酸水溶液(50mL)を用いて磨砕した。その混合物を超音波処理し、固形物を濾過により単離した。固形の炭酸ナトリウムを用いてその濾液をpHが8になるように調節し、ジクロロメタン(3×25mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、黄色の固形物が得られた。その固形物を、メタノールを用いて磨砕すると、0.863gの2−[(アミノオキシ)メチル]−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミンが白色の固形物として得られた。
パートI
実施例92のパートJに記載の一般的な方法を用いて、2−[(アミノオキシ)メチル]−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミン(0.555g、1.94mmol)を転化させて、アセトン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシムとした。その粗生成物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜30%CMA使用でグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製し、次いでメタノールから結晶化させると、0.262gのアセトン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシムが黄色の結晶として得られたので、それを真空炉中85℃で一夜乾燥させた。融点173〜175℃。
MS(ESI)m/z 327(M+H)+
元素分析計算値(C17226O):C、62.56:H、6.79:N、25.75。実測値:C、62.49;H、7.08;N、26.01。
実施例96
アセトン O−{[4−アミノ−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
パートA
イソブチルアミン(16.2mL、163mmol)を、ジクロロメタン(350mL)中の7−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン(約74.1mmol)の0℃の溶液に、滴下により添加した。その反応混合物を、撹拌しながら3時間で室温にまで温め、次いでジクロロメタン(50mL)を用いて希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(300mL)を用いて洗浄した。その水層を、ジクロロメタン(2×75mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、23.06gの7−ブロモ−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミンが黄色の固形物として得られた。
パートB
実施例92のパートBに記載の一般的な方法を用いて、7−ブロモ−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−アミン(23.06g、70.9mmol)を転化させて、7−ブロモ−N4−(2−メチルプロピル)[1,5]ナフチリジン−3,4−ジアミンとした。その混合物を、40psi(2.8×105Pa)で2.5時間かけて水素化し、次いで、実施例92のパートBに記載のようにして、仕上げ作業を行った。
パートC
実施例92のパートCに記載の一般的な方法を用いて、パートBからの物質を転化させて、N−{7−ブロモ−4−[(2−メチルプロピル)アミノ][1,5]ナフチリジン−3−イル}−2−クロロアセトアミド塩酸塩とし、それをすべて、次のステップに使用した。
パートD
パートCからの物質(約70.9mmol)をエタノール/水(3:1)(280mL)に懸濁させ、6Mの炭酸カリウム水溶液(17.7mL、106mmol)を加えた。30分後に、その混合物が固化したので、追加のエタノールを加えて、撹拌を再開した。その反応混合物を室温で一夜撹拌した。追加の6M炭酸カリウム水溶液(18mL)を加え、撹拌をさらに2日間続けた。その反応混合物を減圧下に濃縮し、その残分を、ジクロロメタン(200mL)と水(100mL)との間に分配させ、2M塩酸水溶液を用いてその混合物のpHを8に調節した。その水層を、ジクロロメタン(2×35mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、22.8gの7−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジンが淡褐色の固形物として得られた。
パートE
mCPBA(純度70%、11.2g、45.2mmol)を、クロロホルム(100mL)中の7−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン(8.00g、22.6mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を、3時間撹拌しておき、次いでジクロロメタン(50mL)を用いて希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(250mL)を用いて洗浄した。水層を合わせ、ジクロロメタン(2×30mL)を用いて逆抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、油状の固形物が得られたが、それを、精製することなく直ちに次のステップに使用した。
パートF
パートEからの物質をメタノール(100mL)に溶解させ、その溶液を冷却して0℃とした。濃水酸化アンモニウム(7.5mL)を加え、それに続けて、塩化ベンゼンスルホニル(6.10mL、47.5mmol)を滴下により加えた。その反応混合物を0℃で1時間撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、固形物をジクロロメタンを用いて磨砕した。淡褐色の固形(4.92g)が濾過により単離された。その濾液を濃縮し、得られた固形物を、アセトニトリルを用いて磨砕した。淡褐色の固形(3.62g)が濾過により単離された。淡褐色の固形物の二つのバッチを合わせ、さらに精製することなく、次のステップに使用した。
パートG
パートFからの物質をDMFに溶解させ、N−ヒドロキシフタルイミド(2.12g、13.0mmol)およびトリエチルアミン(2.1mL、15.3mmol)を添加した。その赤色の溶液を室温で一夜撹拌してから、溶媒を減圧下に除去した。残分を、メタノールを用いて磨砕し、淡褐色の固形物を濾過により単離すると、4.23gの2−{[4−アミノ−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メトキシ}−1H−イソインドル−1,3(2H)−ジオンが得られたが、それを、さらに精製することなく、次のステップに使用した。
パートH
無水ヒドラジン(0.80mL、25.6mmol)を、2−{[4−アミノ−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メトキシ}−1H−イソインドル−1,3(2H)−ジオン(4.23g、8.54mmol)のエタノール(45mL)中懸濁液に添加した。その反応混合物を室温で一夜撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分を、1M塩酸水溶液(50mL)を用いて磨砕した。淡褐色の固形物が濾過により単離され、次にステップに進んだ。
パートI
アセトン(10mL)を、パートHからの組成物のメタノール(80mL)中懸濁液に添加した。その反応混合物を室温で一夜撹拌させておいた。揮発分を減圧下に除去し、その残分をジクロロメタンを用いて磨砕した。固形物を濾過により単離し、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜30%CMA使用のグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーにより精製すると、高粘度の油状物が得られたので、それをアセトニトリルから結晶化させた。結晶を濾過により単離してから、クロロホルムと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配させた。その有機層を、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。その結晶質固形物を、アセトニトリルを用いて磨砕し、濾過により単離し、真空下120℃で乾燥させると、1.27gのアセトン O−{[4−アミノ−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシムがオフホワイト色の針状物として得られた。融点176.5〜177.5℃。
MS(ESI)m/z 406(M+H)+
元素分析計算値(C1721BrN6O):C、50.38;H、5.22;N、20.74。実測値:C、50.29;H、5.24;N、20.95。
実施例97
アセトン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
アセトン O−{[4−アミノ−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシム(実施例96の記載に従って調製したもの、1.16g、2.86mmol)、フェニルボロン酸(0.42g、3.43mmol)、トリフェニルホスフィン(7mg、0.026mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(4.3mL、8.58mmol)、およびプロパノール/水(5:1)(18mL)の混合物を含むフラスコを減圧下で脱気し、窒素ガスを再充填した。酢酸パラジウム(II)(2mg、0.009mmol)を加え、再度フラスコを減圧下で脱気し、窒素ガスを再充填した。その反応混合物を100℃で18時間加熱した。反応混合物を放冷して室温とし、ジクロロメタン(40mL)および水(30mL)を用いて希釈した。その水層を、ジクロロメタン(2×150mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、淡褐色の固形物が得られた。その固形物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜30%CMA使用でグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、高粘度の油状物が得られたので、それをアセトニトリルから結晶化させた。結晶を濾過により単離し、真空炉中80℃で乾燥させると、0.501gのアセトン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシムが白色の粉末として得られた。融点196〜197℃。
MS(ESI)m/z 403(M+H)+
元素分析計算値(C23266O):C、68.63;H、6.51;N、20.88。実測値:C、68.56;H、6.62;N、21.04。
実施例98
シクロヘプタノン O−{[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
パートA
1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オール(42.1g、0.472mol)を、クロロホルム(1.98L)中の4−クロロ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン(99.0g、0.472mol)およびトリエチルアミン(132mL、0.945mol)の溶液に、室温で徐々に添加した。その反応混合物を45分間撹拌した。沈殿物を含む反応混合物を、半分ずつに分けた。それぞれの半分を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(750mL)を用いて洗浄した。濾過により沈殿物を水相から単離し、真空下で一夜乾燥させた。有機相は、減圧下に濃縮した。その残分を、熱2−プロパノールを用いて磨砕し、次いで濾過すると、黄色の短い針状物が得られた。その結晶を、先に単離した固形物を合わせ、それらの物質全部を、さらに手を加えることなく、次のステップに移した。
パートB
パートAからの物質を、2−プロパノール(490mL)およびアセトニトリル(1.63L)の中に溶解させた。その溶液に、5%白金/カーボン(6.5g)を加えた。その混合物を、パール(Parr)反応装置で一夜かけて水素化し、次いでセライト(CELITE)濾過材を通して濾過した。その濾液を減圧下に濃縮し、その残分を直接次のステップに使用した。
パートC
塩化クロロアセチル(32.2mL、0.404mol)を、クロロホルム(2.8L)中のパートBからの物質の溶液に、滴下により添加した。その反応混合物を室温で撹拌させておいた。次の3時間経過後、追加の塩化クロロアセチル(9.9mL、0.125mol)を加えると、沈殿物が生成した。その沈殿物を濾過により単離し、クロロホルムを用いて洗浄した。固形物を、アセトンを用いて磨砕し、濾過により単離し、乾燥させた。固形物を二つに分けた。それぞれの部分に、エタノール(3.7L)およびトリエチルアミン(65mL)を添加した。得られた溶液を室温で1週間撹拌し、さらに1週間置いておいた。その溶液を減圧下に濃縮すると、固形物が得られたので、それを、アセトニトリルを用いて磨砕し、濾過により単離し、真空下で乾燥させ、合わせると、91.1gの1−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
パートD
トリエチルアミン(4.00mL、28.9mmol)およびN−ヒドロキシフタルイミド(2.36g、14.4mmol)を、DMF(80mL)中の1−[2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール(4.00g、13.8mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を室温で20分間撹拌すると、その間に沈殿物が生成した。その沈殿物を濾過により単離し、さらに精製することなく、次のステップに使用した。
パートE
無水ヒドラジン(1.74mL、55.0mmol)を、パートDからの物質のクロロホルム(115mL)中懸濁液に、撹拌しながら添加した。15分後に、その反応混合物を濾過した。その濾液を減圧下に濃縮し、精製することなく、次のステップに使用した。
パートF
シクロペンタノン(0.62mL、7.1mmol)を、メタノール(40mL)中のパートEからの物質の溶液に、撹拌しながら添加した。20分後に、揮発分を減圧下に除去し、その残分(1.8g)を次のステップに使用した。
パートG
パートFからの残分をクロロホルム(36mL)に溶解させた。その溶液を撹拌しながら、mCPBA(全部で9.6g、28.0mmol)を2時間かけて少しずつ添加した。濃水酸化アンモニウム(18mL)、次いでクロロホルム(30mL)、塩化p−トルエンスルホニル(1.94g、10.2mmol)、およびクロロホルム(100mL)を加えた。その反応混合物を一夜撹拌させておいてから、濾過した。その濾液に、クロロホルム(400mL)、濃水酸化アンモニウム(10mL)、および塩化p−トルエンスルホニル(1.94g)を撹拌しながら添加した。1時間後に、その反応混合物を分液ロートに移し替え、その水相を除去した。その有機相に、無水アンモニアを30分間バブリングさせた。追加の塩化p−トルエンスルホニル(1.94g)を加えた。その有機相に、無水アンモニアをさらに2時間バブリングさせた。さらに塩化p−トルエンスルホニル(1.94g)および濃水酸化アンモニウム(40mL)を加え、その混合物を週末の間、撹拌させておいた。混合物を、分液ロートに移し替えた。有機相を単離し、減圧下に濃縮した。その残分を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中2.5%メタノール使用で溶出)、それに続けて、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、クロロホルム中0〜20%CMA使用)を用いたクロマトグラフィーにより、精製した。その生成物を、ジエチルエーテルを用いて磨砕し、濾過により単離し、真空炉中で乾燥させると、10mgのシクロペンタノン O−{[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシムが白色の固形物として得られた。融点195〜197℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.48(d,J=4.4Hz,1H)、7.91(d,J=8.1Hz,1H)、7.44(dd,J=8.7Hz,1H)、6.90(s,2H)、5.46(br s,2H)、5.01(s,1H)、3.31(s,2H)、2.32(t,J=6.2Hz,2H)、2.23(t,J=6.2Hz,2H)、1.64(m,4H)、1.11(br s、6H)。
MS(APCI)m/z 369(M+H)+
元素分析計算値(C192462):C、61.94;H、6.57;N、22.81。実測値:C、61.65;H、6.40;N、22.75。
実施例99
アセトン O−{[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
パートA
mCPBA(23.7g、68.8mmol)を、実施例98のパートDからの粗生成物(14.36g、約34.4mmol)のクロロホルム(360mL)中懸濁液に添加した。その溶液を1時間撹拌してから、分液ロートに移し替え、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)を用いて洗浄した。その有機相を単離し、濃水酸化アンモニウム(80mL)、次いで塩化p−トルエンスルホニル(6.88g、1.05当量)を加えた。30分後に、追加の塩化p−トルエンスルホニル(13.8g)を加え、その混合物を一夜撹拌しておいた。その反応混合物を、クロロホルム(125mL)を用いて希釈し、分液ロートに移し替えた。有機層を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(250mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その残分を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中4.25%メタノールで溶出)により精製すると、1.31gの1−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが黄色の固形物として得られた。
パートB
メタノール(21mL)およびアセトン(2.6mL)を、1−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(1.31g、4.3mmol)に添加した。その反応溶液を15分間撹拌してから、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム中0.7%メタノールを用いて溶出)により精製し、次いで、アセトニトリル/水から再結晶させると、0.56gのアセトン O−{[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]−1,5−ナフチリジン−2−イル]メチル}オキシムが白色の固形物として得られた。融点198〜200℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.49(d,J=4.4Hz,1H)、7.91(d,J=8.1Hz,1H)、7.44(dd,J=8.7Hz,1H)、6.91(s,2H)、5.46(br s,2H)、5.02(s,1H)、3.32(s,2H)、1.78(d,J=8.7Hz,6H)、1.12(br s,6H)。
MS(APCI)m/z 343(M+H)+
元素分析計算値(C172262):C、59.63;H、6.48;N、24.54。実測値:C、59.42;H、6.69;N、24.62。
実施例100
アセトン O−{[4−アミノ−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
パートA
オルトギ酸トリエチル(154g、1.04mol)とメルドラム酸(142g、0.983mol)の混合物を、55℃で4時間加熱した。50℃に冷却してから、エタノール(300mL)中3−ブロモアニリン(162.6g、0.945mol)の溶液を添加したが、その際その反応液の温度が50〜55℃の間に維持されるようにした。3−ブロモアニリンの半量を添加した後では、固形物が生成して撹拌が困難となったので、さらなるエタノール(1L)を加えて、撹拌を容易にした。添加が完了したら、反応溶液を室温にまで冷却し、その固形物を濾過により集めた。その濾過ケークを、氷冷したエタノールを用いて、濾液がほとんど無色になるまで洗浄し、反応生成物を真空下65℃で乾燥させると、287gの5−[(3−ブロモフェニルイミノ)メチル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオンが、オフホワイト色の固形物として得られた。
1HNMR(300MHz,CDCl3)δ 11.19(brd,J=12.8Hz,1H)、8.60(d,J=14.0Hz,1H)、7.44〜7.38(m,2H)、7.30(t,J=8.0Hz,1H)、7.18(ddd,J=8.0,2.2,0.9Hz,1H)、1.75(s,6H)。
パートB
7−ブロモキノリン−4−オールを、文献(D.ディベンデュ(D.Dibyendu)ら、J.Med.Chem.,41,4918〜4926(1998))の手順に従うか、またはダウサームA(DOWTHERM A)伝熱流体中における5−[(3−ブロモフェニルイミノ)メチル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオンの熱分解により調製したが、それは下記のスペクトル特性を有していた。
1HNMR(300MHz,d6−DMSO)δ 11.70(brs,1H)、8.00(d,J=8.7Hz,1H)、7.92(d,J=7.5Hz,1H)、7.74(d,J=1.9Hz,1H)、7.44(dd,J=8.7,1.9Hz,1H)、6.05(d,J=7.5Hz,1H)。
パートC
プロピオン酸(1500mL)中の7−ブロモキノリン−4−オール(162g、0.723mol)懸濁液を撹拌しながら110℃にした。硝酸(70%、85g)を1時間かけて滴下により添加したが、その際、温度が110〜115℃の間に維持されるようにした。硝酸の半量を添加した後では、固形物が生成して撹拌が困難となったので、追加の200mLのプロピオン酸を加えた。添加が完了したら、その反応溶液を110℃で1時間撹拌し、室温にまで冷却し、固形物を濾過により集めた。その濾過ケークを、冷エタノールを用いて、洗浄液がほとんど無色になるまで(800mL)洗浄し、その反応生成物を真空下、60℃で乾燥させると、152gの7−ブロモ−3−ニトロ−キノリン−4−オールが淡黄色の固形物として得られた。
1HNMR(300MHz,d6−DMSO)δ 13.0(brs,1H)、9.22(s,1H)、8.15(d,J=8.4Hz,1H)、7.90(d,J=1.6Hz,1H)、7.66(dd,J=8.7,1.9Hz,1H)。
パートD
7−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−オール(42g、156mmol)をPOCl3(130mL)中に懸濁させ、N2雰囲気下で102℃にした。45分後には、すべての固形物が溶解したので、反応溶液を冷却して室温とした。得られた固形物を濾過により集め、H2Oを用いて洗浄し、次いで、CH2Cl2(3L)と2MのNa2CO3(500mL)との間で分配させた。その有機層を分離し、H2O(1×)を用いて洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、33.7gの7−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロキノリンがベージュ色の固形物として得られた。
1HNMR(300MHz,CDCl3)δ 9.26(s,1H)、8.41(d,J=1.8Hz,1H)、8.30(d,J=9.0Hz,1H)、7.90(dd,J=8.9,2.1Hz,1H)。
パートE
7−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(25.0g、87.0mmol)のDMF(70mL)中懸濁液に、トリエチルアミン(18.2mL、130mmol)を添加した。DMF(20mL)中のイソブチルアミン(9.50mL、95.7mmol)の溶液を滴下により添加した。その粘稠な反応混合物を周囲温度で一夜撹拌した。水(200mL)を加え、その混合物を1時間撹拌した。固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、真空炉中で一夜乾燥させると、26.1gの7−ブロモ−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロキノリン−4−アミンが黄色の粉末として得られた。
パートF
7−ブロモ−N−(2−メチルプロピル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(25.1g、77.4mmol)および5%白金/カーボン(2.5g)、ジクロロエタン(160mL)、ならびにエタノール(80mL)の混合物を、パール(Parr)反応装置中で、30psi(2.1×105Pa)、2時間かけて水素化した。その混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、その濾液を減圧下に濃縮すると、23.1gの褐色の油状物が得られた。
パートG
ジクロロメタン(300mL)中の、パートF(23.1g)からの物質およびトリエチルアミン(16.4mL、118mmol)の溶液を撹拌しながら、滴下により塩化クロロアセチル(6.9mL、86.3mmol)を加えた。その反応混合物を、室温で7日間撹拌させておいてから、減圧下に濃縮した。得られた褐色の泡状物を、酢酸エチル(400mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液/水(1:1)(400mL)との間で分配させた。その水層を、ジクロロメタン(2×200mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、減圧下に濃縮した。その粗生成物を三つに分けて、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、ヘキサン中酢酸エチルを使用してグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーにより精製した。その生成物を合わせると、18.32gの7−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが黄色の固形物として得られた。
パートH
クロロホルム(300mL)中7−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(13.9g、39.4mmol)の溶液に、mCPBA(純度77%、17.7g、78.8mmol)を室温で10分かけて、添加した。その反応混合物を室温で3時間撹拌してから、濃水酸化アンモニウム(150mL)を加え、次いで、塩化p−トルエンスルホニル(9.00g、47.3mmol)を10分かけて、少しずつ加えた。その混合物を室温で1時間撹拌してから、分液ロートに移し替えた。層分離させ、水層をジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、減圧下で濃縮した。その粗生成物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、ヘキサン中酢酸エチルを使用してグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、7.69gの7−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが黄色の泡状物として得られた。
パートI
DMF(20mL)中7−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(7.65g、20.8mmol)の溶液を、DMF(20mL)のN−ヒドロキシフタルイミド(4.07g、25.0mmol)およびトリエチルアミン(4.3mL、31.2mmol)の溶液に、滴下ロートからの滴下により添加した。その滴下ロートはDMF(20mL)で洗浄し、その洗浄液も反応溶液に加え、その反応液を室温で撹拌した。30分後に、沈殿物が生成した。その粘稠な混合物を室温で一夜撹拌してから、ジエチルエーテル(150mL)を加えた。固形物を濾過により単離し、ジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、7.44gの2−{[4−アミノ−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メトキシ}−1H−イソインドル−1,3(2H)−ジオンが得られたが、これには幾分かのトリエチルアミン塩酸塩が含まれていた。その濾液を濃縮すると8.5gの褐色の油状物が得られたが、このものには反応生成物が含まれていることが判ったので、上述の物質と合わせて、次のステップに使用した。
パートJ
無水ヒドラジン(20mL)を、パートIからの物質(約20.8mmol)のエタノール(150mL)中懸濁液に、室温で撹拌しながら添加した。その混合物は2分後には均質となった。30分後に、沈殿物が生成した。その混合物をさらに1.5時間撹拌してから、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過した。その濾液を減圧下に濃縮すると、粗製の2−[(アミノオキシ)メチル]−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが褐色の固形物として得られたので、それを、精製することなく次のステップに使用した。
パートK
パートJからの物質を、メタノール(150mL)およびアセトン(50mL)の中に溶解させた。その溶液を室温で3時間撹拌してから、減圧下に濃縮すると褐色の固形物が得られた。ジクロロメタン(100mL)を加え、その混合物を30分間撹拌してから濾過した。その濾液を減圧下に濃縮し、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル)を用いたクロマトグラフィーにより3回精製すると、4.11gのアセトン O−{[4−アミノ−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムが淡オレンジ色の固形物として得られた。
実施例101
アセトン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシム
Figure 2007511527
パートA
[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノール(15.2g、56.2mmol、米国特許第5,389,640号明細書実施例9)、酸化白金(IV)(7.6g)、およびトリフルオロ酢酸(75mL)の混合物を、パール(Parr)反応装置を用い、50psi(3.5×105Pa)の水素圧で、2日間かけて水素化した。その混合物を、ジクロロメタンを用いて希釈し、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、その後にジクロロメタンおよびメタノールを用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮し、その残分を、ジクロロメタン(250mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液/水(1:1)(250mL)との間で分配させた。幾分かの固形物が生成したので、それを濾過により単離した。その水層を、ジクロロメタン(2×200mL)を用いて抽出した。その固形物をメタノール中に溶解させ、得られた溶液を有機層と合わせて、減圧下に濃縮し、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、メタノール/ジクロロメタン中10%の1MのNH3を使用して溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、4.98gの[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノールが灰色の固形物として得られた。
パートB
塩化チオニル(2.65mL、36.2mmol)を、[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノール(4.97g、18.1mmol)の1,2−ジクロロエタン(200mL)中懸濁液に、滴下により添加した。その懸濁液が溶解し、5分後には沈殿物が生成した。その反応混合物を室温で6時間撹拌してから減圧下に濃縮すると、粗製の2−(クロロメチル)−1−(2−メチルプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩が得られたが、それをすべて次のステップに使用した。
パートC
DMF(25mL)中のN−ヒドロキシフタルイミド(3.54g、21.7mmol)およびトリエチルアミン(7.6mL、54.3mmol)の溶液を、パートBからの物質のDMF(25mL)中懸濁液に、室温で添加した。その反応混合物を室温で一夜撹拌してから、減圧下に濃縮し、精製することなく、次のステップに使用した。
パートD
ヒドラジン水和物(8.8mL、181mmol)を、エタノール(180mL)中のパートCからの物質の溶液に添加した。その反応混合物を一夜撹拌し、固形物が生成したので、それを濾過により除去した。その濾液を減圧下に濃縮し、次いで、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、メタノール/ジクロロメタン中5〜10%の1MのNH3を用いたグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、4.52gの2−[(アミノオキシ)メチル]−1−(2−メチルプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが淡黄色の泡状物として得られた。
パートE
メタノール(12mL)およびアセトン(12mL)中の2−[(アミノオキシ)メチル]−1−(2−メチルプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(700mg、2.42mmol)の溶液を室温で1日間撹拌し、次いで減圧下に濃縮すると、油状物が得られた。その油状物を、アセトニトリルを用いて希釈し、減圧下に濃縮すると、固形物が得られたので、それをアセトニトリルから再結晶させた。その結晶を濾過により単離し、アセトニトリルを用いて洗浄し、真空炉中で乾燥させると、379mgのアセトン O−{[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムが白色の結晶物として得られた。融点176〜177℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 5.87(br s,2H)、5.17(s,2H)、4.15(d,J=7.7Hz,2H)、2.91(m,2H)、2.67(m,2H)、2.03(m,1H)、1.80(s,3H)、1.79(s,3H)、1.76(m,4H)、0.84(d,J=6.6Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 330.2(M+H)+
元素分析計算値(C18275O):C、65.62;H、8.26;N、21.26。実測値:C、65.53;H、8.43;N、21.45。
実施例102〜115
以下の表のアルデヒドまたはケトン(1.1当量)を、メタノール(1mL)中に溶解させた2−[(アミノオキシ)メチル]−1−(2−メチルプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(実施例101のパートA〜Dの記載に従って調製したもの、29mg、0.1mmol)の溶液を含む試験管に加えた。試験管に栓をして、周囲温度で一夜(約18時間)シェーカーにかけた。溶媒を真空遠心分離により除去した。それらの化合物は、ウォーターズ・フラクション・リンクス(Waters Fraction Lynx)自動精製システムを用いた分取用高速液体クロマトグラフィー(分取HPLC)により精製した。分取HPLCのフラクションは、ウォーターズ(Waters)LC/TOF−MSを使用して分析し、適切なフラクションを遠心蒸発させて、目的の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。逆相分取液体クロマトグラフィーは、非線形グラジエント溶出、5〜95%B液(ここでA液は0.05%トリフルオロ酢酸/水、B液は0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル)で実施した。フラクション試料採取は重量選択トリガーによった。下記の表に、それぞれの実施例で使用したケトンまたはアルデヒド、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 2007511527
Figure 2007511527
実施例116〜164
以下の表のアルデヒドまたはケトン(1.2当量)を、メタノール(1mL)に溶解させた1−{4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(実施例84のパートA〜Fの記載に従って調製したもの、30mg、0.1mmol)の溶液を含む試験管に加えた。試験管に栓をして、周囲温度で一夜(約18時間)シェーカーにかけた。溶媒を真空遠心分離により除去した。それらの化合物は、実施例102〜115に記載した方法を用いて精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用したケトンまたはアルデヒド、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
実施例116の1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−カルブアルデヒドの調製法:
ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(2.5M、45.5mL、1.15当量)を、テトラヒドロフラン(450mL)中の1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(米国特許第4,689,338号明細書実施例32の記載に従って調製したもの、25.64g)の−78℃とした溶液に、撹拌しながら滴下により添加した。その溶液を10分間撹拌してから、DMF(20.1mL、2.3当量)を加えた。その反応混合物を放置して、1時間かけて室温にまで温めた。揮発分を減圧下に除去し、その残分を酢酸エチル(400mL)と塩水(400mL)との間に分配させた。その有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、褐色の固形物が得られたので、それをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中0.5〜1%メタノールを使用してグラジエント溶出)により精製すると、10.5gの1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−カルブアルデヒドが得られた。
実施例117の4−[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブタン−2−オンの調製法:
パートA
DMF(40mL)中のN4−(2−メチルプロピル)キノリン−3,4−ジアミン(2.15g、10mmol)の冷却した溶液に、3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン酸(2.40g、15mmol)を添加し、それに続けて、4−メチルモルホリン(1.6mL、15mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカーボジイミド塩酸塩(EDCI)(2.9g、15mmol)を添加した。得られた懸濁液を室温で撹拌し、4−ジメチルアミノピリジン(0.12g、1mmol)を添加した。その暗黄色の溶液を室温で16時間撹拌してから、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)を加えた。その混合物を分液ロートに移し替え、ジクロロメタン(2×100mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)および塩水(100mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、油状物が得られたので、それを、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中5%メタノールを用いて溶出)を用いて精製すると、2.55gのN−{4−[(2−メチルプロピル)アミノ]キノリン−3−イル}−3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパンアミドが得られた。
パートB
水(3mL)とそれに続けて固形の水酸化ナトリウム(0.4g、10.7mmol)を、エタノール(10mL)中のN−{4−[(2−メチルプロピル)アミノ]キノリン−3−イル}−3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパンアミド(2.55g、7.13mmol)の溶液に、撹拌しながら添加した。その反応混合物を還流温度で30分間撹拌してから、放冷して室温とし、減圧下に濃縮した。得られた水性スラリーを、水(50mL)を用いて希釈し、ジクロロメタン(2×50mL)を用いて抽出した。その有機層を合わせて、塩水(50mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、2.3gの粗製の1−(2−メチルプロピル)−2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンが透明な油状物として得られた。
パートC
mCPBA(純度60%、2.3g、7.95mmol)を、クロロホルム(40mL)中の1−(2−メチルプロピル)−2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(2.7g、7.95mmol)の溶液に、室温で撹拌しながら少量ずつ添加した。その反応混合物を20分撹拌してから、ジクロロメタン(100mL)と炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)との間で分配させた。有機層を、炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、精製することなく濃縮し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の泡状物が得られたが、それを、精製することなく次のステップに使用した。
パートD
ジクロロメタン(40mL)中に溶解させたパートCの物質の溶液に、激しく撹拌しながら、濃水酸化アンモニウム(13mL)、次いで塩化p−トルエンスルホニル(1.50g、7.95mmol)を添加した。塩化p−トルエンスルホニルは、少量ずつ添加した。その混合物を室温で10分間撹拌してから、その混合物を、クロロホルム(100mL)と炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)との間で分配させた。その有機層を、塩水(50mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。粗製固形物を、酢酸エチルから結晶化させた。淡褐色の固形物を、濾過により単離し、アセトニトリルを用いて洗浄し、真空下65℃で乾燥させると、1.8gの1−(2−メチルプロピル)−2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが得られた。
パートE
濃塩酸(0.80mL、9.3mmol)を、水(24mL)中の1−(2−メチルプロピル)−2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(1.10g、3.10mmol)の懸濁液に、撹拌しながら添加した。溶液が生成したので、それを室温で30分間撹拌した。20%水酸化ナトリウム水溶液を用いて、その溶液のpHを12に調節した。白色の固形物が沈殿したので、それを、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、酢酸エチルから再結晶させると、0.6gの4−[4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブタン−2−オンが一水塩として、白色の粉末で得られた。融点172〜174℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 7.98(d,J=8.1Hz,1H)、7.61(d,J=8.1Hz,1H)、7.41(t,J=8.1Hz,1H)、7.26(t,J=8.1Hz,1H)、6.41(bs,2H)、4.34(d,J=7.5Hz,2H)、3.08(bs,4H)、2.23(s,3H)、2.23−2.15(m,1H)、0.95(d,J=6.9Hz,6H)。
MS(APCI)m/z 311(M+H)+
元素分析計算値(C18224O・H21):C、65.83;H、7.37:N、17.06。実測値:C、66.03;H、7.34;N、17.10。
実施例118の4−{4−アミノ−1−[5−(メチルスルホニル)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}ブタン−2−オンの調製法:
パートA
4−[5−(メチルチオ)ペンチル]キノリン−3,4−ジアミン(米国特許出願公開第2003/0100764A1号明細書実施例11パートA〜Dの記載に従って調製したもの、4.20g、15.3mmol)を転化させて、1.7gの2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1−[5−(メチルチオ)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを得たが、それには、下記の(実施例119のための)、4−[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブタン−2−オンの調製法のパートBに記載した方法を用いた。
パートB
mCPBA(純度75%、3.23g、14.0mmol)を、クロロホルム(21mL)中の2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1−[5−(メチルチオ)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(1.70g、4.25mmol)の溶液に、室温で撹拌しながら少量ずつ添加した。その反応混合物を30分間撹拌してから、濃水酸化アンモニウム(21mL)を加え、それに続けて塩化p−トルエンスルホニル(0.97g、5.1mmol)を少量ずつ加えた。その混合物を室温で10分間撹拌してから、その混合物を、クロロホルム(100mL)と1%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)との間で分配させた。その有機層を、1%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた粗製の固形物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中5%メタノール)により精製すると、1.1gの2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1−[5−(メチルチオ)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが得られた。
パートC
上述の(実施例117のための)4−(4−アミノ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル)ブタン−2−オンの調製法のパートEにおいて用いた一般的な手順を用いて、2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1−[5−(メチルチオ)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンを転化させて、4−{4−アミノ−1−[5−(メチルチオ)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}ブタン−2−オンとした。濾過により単離した粗製の固形物を、還流エタノール中で1時間撹拌してから、その懸濁液を放冷して室温とし、1時間撹拌した。固形物を、濾過により単離し、エタノールを用いて洗浄し、乾燥させると、4−{4−アミノ−1−[5−(メチルチオ)ペンチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル}ブタン−2−オンが70%の収率で、白色の粉末として得られた。融点179〜181℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.02(d,J=8.1Hz,1H)、7.61(d,J=8.1Hz,1H)、7.42(t,J=8.1Hz,1H)、7.26(t,J=8.1Hz,1H)、6.40(bs,2H)、4.52(t,J=7.5Hz,2H)、3.13〜3.09(m,6H)、2.92(s,3H)、2.23(s,3H)、1.89〜1.81(m,2H)、1.79〜1.67(m,2H)、1.60〜1.53(m,2H)。
MS(APCI)m/z 403(M+H)+
元素分析計算値(C202643S):C、59.68;H、6.51:N、13.92。実測値:C、59.59;H、6.54;N、13.82。
実施例119の4−[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブタン−2−オンの調製法:
パートA
ジクロロメタン(12mL)中の3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン酸(1.00g、6.24mmol)の0℃の溶液に、N−ヒドロキシコハク酸アミド(0.80g、6.9mmol)、それに続けて4−メチルモルホリン(0.70g、6.9mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカーボジイミド塩酸塩(EDCI)(1.32g、6.9mmol)を添加した。その溶液を放置して室温にまで温め、一夜撹拌した。その反応混合物を、ジクロロメタン(10mL)を用いて希釈し、分液ロートに移し替え、水(2×10mL)、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×10mL)、および塩水(10mL)を用いて洗浄した。その有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、1.1gの1−{[3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオンが白色の固形物として得られた。
パートB
トルエン(50mL)中の1−[(3−アミノキノリン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オール(1.00g、4.33mmol)、1−{[3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1.3g、5.2mmol)およびピリジン塩酸塩(0.1g)の懸濁液を、ディーン・スターク(Dean Stark)トラップを使用して還流温度で6時間加熱し、次いで冷却して室温とし、減圧下に濃縮すると、油状物が得られた。その油状物をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2×50mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中5%メタノール)により精製すると、0.6gの2−メチル−1−{2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}プロパン−2−オールが得られた。
パートC
mCPBA(純度75%、0.62g、2.7mmol)を、クロロホルム(12mL)中の2−メチル−1−{2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}プロパン−2−オール(0.80g、2.25mmol)の溶液に、撹拌しながら室温で少量ずつ添加した。その反応混合物を20分撹拌してから、クロロホルム(100mL)と1%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)との間で分配させた。有機層を、1%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、精製することなく濃縮し、減圧下に濃縮すると、オレンジ色の固形物が得られたが、それを、精製することなく次のステップに使用した。
パートD
ジクロロメタン(12mL)中に溶解させたパートCの物質の溶液に、激しく撹拌しながら、濃水酸化アンモニウム(4mL)、次いで塩化p−トルエンスルホニル(0.47g、2.48mmol)を添加した。塩化p−トルエンスルホニルは、少量ずつ添加した。その混合物を室温で10分間撹拌してから、その混合物を、クロロホルム(100mL)と1%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)との間で分配させた。水層の中に白色の固形物が生成したので、それを濾過により単離し、水を用いて洗浄し、乾燥させると、0.2gの1−{4−アミノ−2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。その有機層を、1%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)および塩水(50mL)を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた粗製の固形物を水中で撹拌しながら、炭酸ナトリウムを加えてそのpHを10に調節した。その混合物を一夜撹拌し、固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、乾燥させると、0.1gの1−{4−アミノ−2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オールが得られた。
パートE
濃塩酸(0.20mL、2.4mmol)を、1−{4−アミノ−2−[2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}−2−メチルプロパン−2−オール(0.30g、0.81mmol)の水(5mL)中懸濁液に、撹拌しながら添加した。溶液が生成したので、それを室温で3時間撹拌した。20%水酸化ナトリウム水溶液を用いて、その溶液のpHを13に調節した。ゴム状の固形物が生成した。ジクロロメタンを加えたが、その固形物は溶解しなかった。その混合物を分液ロートに入れ、ロートの内容物を濾過した。その白色の固形物を、濾過により単離し、水を用いて洗浄し、乾燥させると、0.17gの4−[4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]ブタン−2−オンが白色の粉末として得られた。融点181〜184℃。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.26(d,J=8.1Hz,1H)、7.58(d,J=8.1Hz,1H)、7.37(t,J=8.1Hz,1H)、7.19(t,J=8.1Hz,1H)、6.35(bs,2H)、4.79(s,1H)、4.57(bs,2H)、3.21(t,J=6.9Hz,2H)、3.05(t,J=6.9Hz,2H)、2.20(s,3H)、1.18(bs,6H)。
MS(APCI)m/z 327(M+H)+
元素分析計算値(C182242):C、66.24;H、6.79:N、17.17。実測値:C、65.85;H、6.71;N、17.16。
Figure 2007511527
Figure 2007511527
Figure 2007511527
Figure 2007511527
Figure 2007511527
実施例165〜172
以下の表のアルデヒドまたはケトン(1.1当量)を、メタノール(1mL)中に溶解させた2−[(アミノオキシ)メチル]−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン−4−アミン(実施例95のパートA〜Hの記載に従って調製したもの、29mg、0.1mmol)の溶液を含む試験管に加えた。試験管に栓をして、周囲温度で3時間シェーカーにかけた。溶媒を真空遠心分離により除去した。それらの化合物は、実施例102〜115に記載した方法を用いて精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用したケトンまたはアルデヒド、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 2007511527
実施例173〜192
3−ブロモ−5−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジンは、公表されている手順に従って調製した(チャン(Zhang)、N.ら、J.Med.Chem.,45,2832〜2840(2002))。窒素雰囲気下で、無水のTHF中の3−ブロモ−5−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン(28.70g、94.94mmol)およびホウ酸トリイソプロピル(26.3mL、114mmol)の溶液を冷却して−70℃とした。n−ブチルリチウム(45.6mL、114mmol)を、1.5時間かけて滴下により添加した。その反応溶液をさらに30分撹拌してから、放置して−20℃まで温めた。希薄な塩化アンモニウム水溶液を加え、その混合物を放置して周囲温度にまで温めた。その水層を分離して、ジエチルエーテルを用いて抽出した。有機フラクションを合わせ、減圧下に濃縮し、得られた油状物にメタノールを加えた。固形物が生成したので、それを水と共に2日間撹拌し、濾過により単離し、減圧下で乾燥させると、18.19gの5−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン−3−ボロン酸が白色の固形物として得られた。
下記の表中の化合物を、次の方法に従って調製した。クロロホルム:メタノール(容積:容積(v:v)で7:3)(2mL)の中の2−[(アミノオキシ)メチル]−7−ブロモ−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(実施例100のパートA〜Jの記載に従って調製したもの、80mg、0.20mmol)の溶液を、試験管に加え、溶媒を真空遠心分離により除去した。下記の表に示したボロン酸(0.22mmol)とn−プロパノール(3.2mL)をこの順で加え、試験管を窒素でパージした。溶液が形成されるまで、反応混合物を超音波処理した。酢酸パラジウム(II)(トルエン中0.018M溶液を0.292mL、0.0053mmol)、2Mの炭酸ナトリウム水溶液(1.2mL)、脱イオン水(225μL)、およびn−プロパノール中の0.15Mトリフェニルホスフィンの溶液(106μL、0.0159mmol)をこの順で加えた。試験管を窒素でパージし、栓をしてから、砂浴中で一夜80℃に加熱した。実施例183の場合には、溶媒を真空遠心分離により除去し、氷酢酸(1mL)、テトラヒドロフラン(1mL)、および脱イオン水(1mL)を試験管に加えた。その反応溶液を60℃で一夜加熱した。試験管から真空遠心分離により溶媒を除去した。
それぞれの試験管の内容物を、下記の手順に従って、ウォーターズ・オアシス・サンプル・エクストラクション・カートリッジ(Waters Oasis Sample Extraction Cartridge)MCX(6cc)を通過させた。塩酸(1N、3mL)を加えてそれぞれの例のpHが5〜7になるように調節し、得られた溶液を、場合によっては軽く窒素圧をかけながら、カートリッジを通過させた。そのカートリッジを、場合によっては軽く窒素圧をかけながら、メタノール(5mL)を用いて洗浄して、清浄な試験管に移し替えた。次いで、メタノール中1%アンモニアの溶液(2×5mL)を、場合によっては軽く窒素圧をかけながら、カートリッジを通過させ、その塩基性溶液を集めて、濃縮した。
それらの化合物は、実施例102〜115の記載に従って精製した。下記の表に、それぞれの実施例で使用したボロン酸、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩で観察された正確な質量を示している。
Figure 2007511527
Figure 2007511527
実施例193
2−[4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2007511527
パートA
オルトギ酸トリエチル(92mL、0.55mol)と2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(75.3g、0.522mol)(メルドラム酸)との混合物を、55℃で90分間加熱し、次いで冷却して45℃とした。その反応溶液に、メタノール(200mL)中の3−ベンジルオキシアニリン(100.2g、0.5029mol)の溶液を、45分かけて徐々に添加したが、その間、反応溶液の温度は50℃未満に維持した。次いでその反応溶液を45℃で1時間加熱し、放冷して室温として、一夜撹拌した。その反応混合物を冷却して1℃とし、その反応生成物を濾過により単離し、冷エタノール(約400mL)を用いて、濾液が無色となるまで洗浄した。5−{[(3−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(170.65g)が、淡褐色の粉末状固形物として単離された。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6):δ 11.21(d,J=14.2Hz,1H)、8.61(d,J=14.2Hz,1H)、7.49〜7.30(m,7H)、7.12(dd,J=8.1,1.96Hz,1H)、6.91(dd,J=8.4,2.1Hz,1H)、5.16(s,2H)、1.68(s,6H)。
パートB
5−{[(3−ベンジルオキシ)フェニルイミノ]メチル}−2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキサン−4,6−ジオン(170.65g、0.483mol)とダウサームA(DOWTHERM A)伝熱流体(800mL)との混合物を加熱して100℃とし、次いでそれを、ダウサームA(DOWTHERM A)伝熱流体(1.3L、210℃に加熱)を入れたフラスコの中に、40分かけて徐々に添加した。その添加の間は、反応溶液の温度が207℃を下回らないようにした。添加の後、その反応溶液を210℃で1時間撹拌してから、放冷して周囲温度とした。沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジエチルエーテル(1.7L)およびアセトン(0.5L)を用いて洗浄し、炉の中で乾燥させると、76.5gの7−ベンジルオキシキノリン−4−オールが淡褐色の粉末として得られた。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6):δ 11.53(s,1H)、7.99(dd,J=2.4,7.4Hz,1H)、7.79(d,J=7.4Hz,1H)、7.50〜7.32(m,5H)、7.00(s,1H)、6.98(dd,J=2.5,7.4Hz,1H)、5.93(d,J=7.5Hz,1H)、5.20(s,2H)。
パートC
7−ベンジルオキシキノリン−4−オール(71.47g、0.2844mol)とプロピオン酸(700mL)との混合物を激しく撹拌しながら加熱して125℃とした。硝酸(16M、23.11mL)を30分かけて徐々に添加したが、その間、反応温度を121℃〜125℃の間に維持した。添加の後、その反応溶液を125℃で1時間撹拌してから、放冷して周囲温度とした。得られた固形物を濾過により単離し、水を用いて洗浄し、炉の中で1.5日かけて乾燥させると、69.13gの7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールが灰色がかった粉末として得られた。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.77(s,1H)、9.12(s,1H)、8.17(dd,J=3.3,6.3Hz,1H)、7.51〜7.33(m,5H)、7.21〜7.17(m,2H)、5.25(s,2H)。
パートD
DMF(100mL)を冷却して0℃とし、オキシ塩化リン(27.5mL、0.295mol)を滴下により加えた。そうして得られた溶液を25分間撹拌してから、DMF(400mL)中の7−ベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オール(72.87g、0.2459mol)の混合物に滴下により添加した。添加した後、その反応溶液を100℃で5分間加熱し、冷却して周囲温度とし、撹拌しながら氷水の中に注いだ。淡褐色の沈殿物が生成したので、それを濾過により単離し、ジクロロメタンに溶解させた。得られた溶液を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮すると、72.9gの7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリンが淡褐色の固形物として得られた。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 9.34(s,1H)、8.36(d,J=8.7Hz,1H)、7.71(d,J=2.4Hz,1H)、7.66(dd,J=2.4,9.3Hz,1H)、7.56〜7.51(m,2H)、7.46〜7.34(m,3H)、5.40(s,2H)。
パートE
2−アミノエチルカルバミン酸tert−ブチル(54.1g、338mmol)を、DMF(800mL)中の7−ベンジルオキシ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(88.6g、282mmol)およびトリエチルアミン(58.9mL、422mmol)の溶液に、撹拌しながら室温で添加した。その反応混合物を4時間撹拌してから、それを、ビーカー中で撹拌中の熱水に注ぐと、黄色の固形物が沈殿したので、それを濾過により単離し、真空下65℃で乾燥させると、123.7gの2−{[7−(ベンジルオキシ)−3−ニトロキノリン−4−イル]アミノ}エチルカルバミン酸tert−ブチルが得られた。
パートF
2−{[7−(ベンジルオキシ)−3−ニトロキノリン−4−イル]アミノ}エチルカルバミン酸tert−ブチル(10.0g、22.8mmol)、5%白金/カーボン(1g)、および酢酸エチル(100mL)の混合物を、パール(Parr)反応装置を用い、30psi(2.1×105Pa)の水素圧で、一夜かけて水素化した。その反応混合物を、セライト(CELITE)濾過材を通して濾過し、その後メタノールを用いて洗い流した。その濾液を減圧下に濃縮し、次のステップに直接使用した。
パートG
塩化クロロアセチル(2.00mL、25.1mmol)を、ジクロロメタン(200mL)中のパートFからの物質およびトリエチルアミン(6.40mL、45.6mmol)の溶液に、室温で添加した。その反応混合物を室温で30分間撹拌してから、減圧下に濃縮した。その残分をエタノール(200mL)に溶解させ、その溶液を室温で4日間撹拌した。その溶液を濃縮すると、褐色の泡状物が得られたが、それを、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、5%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、4.87gの2−[7−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチルが黄色の泡状物として得られた。
パートH
mCPBA(純度77%、5.84g、26.1mmol)を、クロロホルム(100mL)中の2−[7−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(4.87g、10.4mmol)の溶液に、撹拌しながら室温で添加した。30分後に、その反応混合物を分液ロートに移し替え、1%炭酸ナトリウム水溶液(100mL)を用いて洗浄した。その有機層を、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過した。その濾液を次のステップに使用した。
パートI
濃水酸化アンモニウム(50mL)を、パートHの溶液に室温で加えた。その混合物を2分間撹拌してから、塩化p−トルエンスルホニル(2.39g、12.5mmol)を添加した。その反応混合物を30分間撹拌してから、分液ロートに移し替えた。層分離させ、水層をジクロロメタン(3×50mL)を用いて抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、褐色の泡状物が得られた。その泡状物を、ホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、5〜10%メタノール/ジクロロメタンを用いてグラジエント溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、2.71gの2−[4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチルが黄色の泡状物として得られた。
パートJ
DMF(10mL)中の2−[4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(2.70g、5.60mmol)の溶液を、DMF(10mL)中のN−ヒドロキシフタルイミド(1.10g、6.72mmol)およびトリエチルアミン(1.56mL、11.2mmol)の溶液に、撹拌しながら室温で添加した。10分後には、固形物が生成した。1.5時間後に、ジクロロメタン(50mL)を加え、固形物を濾過により単離し、ジクロロメタン次いでジエチルエーテルを用いて洗浄し、真空下で乾燥させると、3.15gの2−(4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチルがオフホワイト色の固形物として得られた。
パートK
ヒドラジン水和物(0.753mL、15.5mmol)を、2−(4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−{[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドル−2−イル)オキシ]メチル}−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(3.15g、5.18mmol)のエタノール(50mL)中懸濁液に、撹拌しながら添加した。その懸濁液を室温で3時間撹拌してから、濾過した。濾液を減圧下に濃縮すると、2.43gの粗製の2−[4−アミノ−2−[(アミノオキシ)メチル]−7−(ベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチルが得られたが、それを、精製することなく、次のステップに使用した。
パートL
アセトン(25mL)およびメタノール(25mL)中のパートKからの物質の溶液を、室温で一夜撹拌してから、減圧下に濃縮すると、黄色の固形物が得られたので、それをホライズン(HORIZON)HPFCシステム(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロメタンを用いて溶出)を用いたクロマトグラフィーで精製すると、2.27gの2−[4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチルが泡状物として得られた。
1HNMR(300MHz,DMSO−d6)δ 8.09(d,J=9.2Hz,1H)、7.29〜7.52(m,5H)、7.16(m,1H)、7.14(d,J=2.6Hz,1H)、6.94(dd,J=8.9,2.6Hz,1H)、6.58(br s,2H)、5.24(s,2H)、5.22(s,2H)、4.63(m,2H)、3.39(m,2H)、1.82(s,3H)、1.79(s,3H)、1.36(s,9H)。MS(APCI)m/z 519.2(M+H)+
実施例194〜217
ジクロロメタン(40mL)中の2−[4−アミノ−7−(ベンジルオキシ)−2−({[(1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ}メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例193の記載に従って調製したもの、2.26g、4.36mmol)の溶液を撹拌しながら、ジオキサン中の4MのHCl(10mL)を添加すると、直ちに沈殿物が生じた。数時間後に、メタノール(80mL)と追加のジオキサン中4MのHCl(10mL)を加えた。その混合物を減圧下に濃縮し、次いでジクロロメタン(50mL)およびトリフルオロ酢酸(10mL)を用いて希釈した。その濁りのある懸濁液を室温で3.5時間撹拌してから、減圧下に濃縮すると褐色のペースト状物が得られた。そのペースト状物をジクロロメタンおよびジエチルエーテルから濃縮すると、3.02gのアセトン O−{[4−アミノ−1−(2−アミノエチル)−7−(ベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムトリス(トリフルオロアセテート)が黄色の固形物として得られた。
下記の表からの反応剤(1.1当量、0.11mmol)を、クロロホルム(1mL)中のアセトン O−{[4−アミノ−1−(2−アミノエチル)−7−(ベンジルオキシ)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチル}オキシムトリス(トリフルオロアセテート)(76mg、0.10mmol)およびトリエチルアミン(73μL、0.50mmol)の溶液を含む試験管に添加することができるが、その反応と精製は、実施例60〜83に記載の手順に従って実施することができる。下記の表に示したのは、それぞれの実施例において使用可能な反応剤と、得られた化合物の構造である。
Figure 2007511527
Figure 2007511527
代表的化合物
上述の実施例に記載したものも含めた、幾つかの代表的化合物は、以下の式(IIIe、IVc、Va、およびVIa)ならびに以下のR’’、R2、およびR1置換基を有するが、ここで、表の中のそれぞれの行は、式IIIe、IVc、Va、またはVIaに対応し、本発明の具体的な実施態様を表している。
Figure 2007511527
Figure 2007511527
ヒト細胞におけるサイトカイン誘導
本発明の化合物は、以下に記述する方法を用いて試験すると、サイトカイン生合成を誘導することが見出された。
ヒトのin vitro血液細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。活性は、培地に分泌されたインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)(それぞれ、IFN−αおよびTNF−α)の測定値に基づくものであるが、これについてはテスターマン(Testerman)らの、「Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−267609」(Jouranal of Leukocyte Biology,58,365〜372(1995年9月)に記載がある。
培養のための血液細胞の調製
健常なヒトのドナーから採取した全血を、静脈穿刺によりEDTAバキュテーナーチューブの中に集める。末梢血単核細胞(PBMC)を、ヒストパック(HISTOPAQUE)−1077を用いた密度勾配遠心法によって、全血から分離する。ダルベッコリン酸緩衝生理食塩液(DPBS)またはハンクス平衡塩溶液(HBSS)を用いて、血液を1:1に希釈する。PBMC層を集め、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄し、RPMI完全培地に細胞数4×106個/mLの濃度で再懸濁させる。そのPBMC懸濁液を、被験化合物を含む等容量のRPMI完全培地を含む、48ウェルの平底滅菌組織培養プレート(マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のコスター(Costar)製またはニュージャージー州リンカーンパーク(Lincoln Park,NJ)のベクトン・ディッキンソン・ラブウェア(Becton Dickinson Labware)製)に添加する。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。
インキュベーション
被検化合物の溶液を、RPMI完全培地を含む第1のウェルに60μMで加え、ウェル中で3倍稀釈系列を作る。次いでPBMC懸濁液を等量ずつウェルに加えて、被検化合物の濃度が所望の範囲(30〜0.014μM)になるようにする。PBMC懸濁液の最終濃度は、細胞数2×106個/mLである。プレートを滅菌済みのプラスチックの蓋で覆い、緩やかに混合してから、5%二酸化炭素雰囲気中、37℃で18〜24時間インキュベートする。
分離
インキュベーションに続けて、プレートを遠心分離器にかけるが、その条件は温度4℃、回転数1000rpm(約200×g)で10分である。細胞を含まない培養上澄み液を滅菌ポリプロピレンピペットを用いて抜き出し、滅菌ポリプロピレンチューブに移し替える。試料は分析にかけるまでは、−30〜−70℃で保存しておく。それらの試料を、インターフェロン(α)に関してはELISA、腫瘍壊死因子(α)に関してはELISAまたはIGENアッセイで分析する。
ELISAによるインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)の分析
インターフェロン(α)濃度は、PBL・バイオメディカル・ラボラトリーズ(PBL Biomedical Laboratories)(ニュージャージー州ニューブランズウィック(New Brunswick,NJ))から入手可能なヒューマン・マルチ−スピーシーズ(Human Multi−Species)キットを使用して、ELISAによって定量する。結果は、pg/mLの単位で表す。
腫瘍壊死因子(α)(TNF)の濃度は、カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)から入手可能なELISAキットを使用して測定する。別な方法としては、TNF濃度を、オリジェン(ORIGEN)M−シリーズイムノアッセイで測定し、メリーランド州ゲーサーズバーグ(Gaithersburg,MD)のアイゲン・インターナショナル(IGEN International)からのアイゲン(IGEN)M−8アナライザーで読むことができる。そのイムノアッセイでは、カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)からのヒトTNFキャプチャー抗体と検出抗体のペアを使用する。結果は、pg/mLの単位で表す。
本発明のある種の化合物は、以下に記載の方法を用いて試験したときに、腫瘍壊死因子α(TNF−α)の産生を阻害することによって、サイトカインの生合成を調節することが可能である。
マウスの細胞におけるTNF−α阻害
マウスのマクロファージ細胞系Raw264.7を用いて、リポ多糖(LPS)の刺激による腫瘍壊死因子−α(TNF−α)の産生を阻害する、化合物の能力を試験する。
単一濃度試験:
培養のための血液細胞の調製
Raw細胞(ATCC)は、穏やかに掻き取ることにより収集してから、カウントする。細胞懸濁液は、10%ウシ胎仔血清(FBS)を用いてRPMI培地中で3×105細胞/mLにする。細胞懸濁液(100μL)を96ウェル平底滅菌組織培養プレート(ニュージャージー州リンカーンパーク(Lincoln Park,NJ)のベクトン・ディッキンソン・ラブウェア(Becton Dickinson Labware)製)に加える。細胞の最終濃度を3×104細胞/ウェルとする。そのプレートを3時間インキュベートする。試験化合物を添加する前に、培地を、3%FBSを含む無色のRPMI培地に置きかえる。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は5μMで試験した。LPS(サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)からのリポ多糖、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich))を、無色のRPMIを用いて希釈して、用量応答試験によって測定されるEC70濃度とする。
インキュベーション
試験化合物の溶液(1μL)をそれぞれのウェルに加える。そのプレートを、マイクロタイタープレートシェーカー上で1分間混合してから、インキュベーターに入れる。20分後に、LPS(1μL、EC70濃度約10ng/mL)の溶液を加え、そのプレートをシェーカーの上で1分間混合する。プレートを、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で18〜24時間インキュベートする。
TNF−α分析
インキュベーションの後で、その上澄みをピペットを用いて取り出す。TNF−α濃度は、マウスTNF−αキット(カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)製)を用いたELISAにより求める。結果は、pg/mLの単位で表す。LPS刺激のみによるTNF−αの発現は、100%応答と考えられる。
用量応答試験:
培養のための血液細胞の調製
Raw細胞(ATCC)は、穏やかに掻き取ることにより収集してから、カウントする。細胞懸濁液は、10%FBSを用いてRPMI培地中で4×105細胞/mLにする。細胞懸濁液(250μL)を48ウェル平底滅菌組織培養プレート(マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のコスター(Costar)製)に加える。細胞の最終濃度を1×105細胞/ウェルとする。そのプレートを3時間インキュベートする。試験化合物を添加する前に、培地を、3%FBSを含む無色のRPMI培地に置きかえる。
化合物の調製
化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化させる。DMSO濃度は、培養ウェルへの添加のための最終濃度1%を超えてはならない。化合物は、0.03、0.1、0.3、1、3、5および10μMの濃度で試験する。LPS(サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)からのリポ多糖、シグマ−アルドリッチ(Sigma−Aldrich))を、無色のRPMIを用いて希釈して、用量応答試験によって測定されるEC70濃度とする。
インキュベーション
試験化合物の溶液(200μL)をそれぞれのウェルに加える。そのプレートを、マイクロタイタープレートシェーカー上で1分間混合してから、インキュベーターに入れる。20分後に、LPS(200μL、EC70濃度約10ng/mL)の溶液を加え、そのプレートをシェーカーの上で1分間混合する。プレートを、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で18〜24時間インキュベートする。
TNF−α分析
インキュベーションの後で、その上澄みをピペットを用いて取り出す。TNF−α濃度は、マウスTNF−αキット(カリフォルニア州カマリロ(Camarillo,CA)のバイオソース・インターナショナル(Biosource International)製)を用いたELISAにより求める。結果は、pg/mLの単位で表す。LPS刺激のみによるTNF−αの発現は、100%応答と考えられる。
本明細書に引用した特許、特許文献および公刊物におけるすべての開示を、あたかもそれぞれを個別に取り入れたがごとくに、それらのすべてを参照することにより取り入れたものとする。本発明の範囲と精神から外れることなく、本発明の様々な修正および変更が可能なことは当業者には自明であろう。本明細書に記載した、説明のための実施態様および実施例によって、本発明が不当に限定されるものではなく、そのような実施例および実施態様は例示のために提示されたものであり、本発明の範囲は、本明細書で以下に述べる特許請求項によってのみ限定されるということは、理解されたい。

Claims (47)

  1. 式I:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    AおよびRBは、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    ハロゲン、
    アルキル、
    アルケニル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    または、RAとRBが合体して、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここで、前記アリール環またはヘテロアリール環は非置換であるか、または1個または複数のR’’’基によって置換されているか;
    または、RAとRBが合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
    2およびR’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    アミノ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    R’は、水素または非妨害置換基であり;
    R’’’は、非妨害置換基であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;そして
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択される]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  2. 式II:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    A1およびRB1は、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    ハロゲン、
    アルキル、
    アルケニル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    または、RA1とRB1が合体して、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここで前記アリール環またはヘテロアリール環は、非置換であるか、または、1個または複数のR基で置換されているか、または1個のR3基で置換されているか、または1個のR3基と1個のR基で置換されているか;
    または、RA1とRB1が合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    アミノ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    3は、以下のものからなる群より選択され:
    −Z−R4
    −Z−X’−R4
    −Z−X’−Y−R4
    −Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
    −Z−X’−R5
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    Zは、単結合または−O−であり;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  3. 式III:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    2およびR’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    nは、0〜4の整数であり;
    R’’’は、非妨害置換基であり;そして
    R’は、水素または非妨害置換基である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  4. 式IIIa:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    アミノ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    3は、以下のものからなる群より選択され:
    −Z−R4
    −Z−X’−R4
    −Z−X’−Y−R4
    −Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
    −Z−X’−R5
    nは、0〜4の整数であり;
    mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはnは0または1であり;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    Zは、単結合または−O−であり;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  5. 式IIIa:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NH−Y’−R1’、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    2、R’’、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    3は、以下のものからなる群より選択され:
    −Z−R4
    −Z−X’−R4
    −Z−X’−Y−R4
    −Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
    −Z−X’−R5
    nは、0〜4の整数であり;
    mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはnは0または1であり;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    Zは、単結合または−O−であり;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  6. 式IV:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    2およびR’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    nは、0〜4の整数であり;そして
    R’は、水素または非妨害置換基である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  7. 式IVa:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    nは、0〜4の整数であり;
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    アミノ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  8. 式IVa:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    nは、0〜4の整数であり;
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NH−Y’−R1’、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    2、R’’、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  9. 式V:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    アミノ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    3は、以下のものからなる群より選択され:
    −Z−R4
    −Z−X’−R4
    −Z−X’−Y−R4
    −Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
    −Z−X’−R5
    pは、0〜3の整数であり;
    mは0または1であるが、ただし、mが1の場合にはpは0または1であり;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    Zは、単結合または−O−であり;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  10. 式VI:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    A2およびRB2は、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    ハロゲン、
    アルキル、
    アルケニル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    アミノ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  11. 式VII:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    A3とRB3が合体すると、縮合アリール環またはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含むヘテロアリール環を形成するが、ここで前記アリール環またはヘテロアリール環は、非置換であるか、または、1個または複数のR基で置換されているか、または1個のR3基で置換されているか、または1個のR3基と1個のR基で置換されているか;
    または、RA3とRB3が合体して、場合によってはNおよびSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を含み、非置換であっても、あるいは1個または複数のR基によって置換されていてもよい、飽和5〜7員縮合環を形成し;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    アミノ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    3は、以下のものからなる群より選択され:
    −Z−R4
    −Z−X’−R4
    −Z−X’−Y−R4
    −Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
    −Z−X’−R5
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    Zは、単結合または−O−であり;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  12. 式VIIaの化合物:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NH−Y’−R1’、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    nは、0〜4の整数であり;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  13. 式VIIbの化合物:
    Figure 2007511527
    [式中:
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    nは、0〜4の整数であり;
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NH−Y’−R1’、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
  14. pが0である、請求項9に記載の化合物または塩。
  15. mが0である、請求項4、5、9、または14のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  16. nが0である、請求項3〜8のいずれか1項、または請求項4もしくは請求項5に従属する請求項15に記載の化合物または塩。
  17. nおよびmが0である、請求項4もしくは5のいずれか1項、または請求項4、5、もしくは15のいずれか1項に従属する請求項16に記載の化合物または塩。
  18. nが0である、請求項7もしくは8のいずれか1項、または請求項7もしくは8に従属する請求項16に記載の化合物または塩。
  19. mおよびpが0である、請求項9、または請求項9もしくは14に従属する請求項15に記載の化合物または塩。
  20. A2およびRB2がそれぞれメチルである、請求項10に記載の化合物または塩。
  21. R’が、以下のものからなる群より選択され、
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NH−Y’−R1’、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    ここで:
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−または−CH(R13)−アルケニレン−であり;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    1’およびR1’’はR2およびR’’と同じであり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である、
    請求項1、3もしくは6のいずれか1項、または請求項3もしくは6に従属する請求項16に記載の化合物または塩。
  22. R’’’が、nが1の場合にはRまたはR3であり、nが2の場合にはRまたは1個のRおよび1個のR3であり、またはnが3〜4の場合にはRであり;
    Rは、以下のものからなる群より選択され:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    3は、以下のものからなる群より選択され:
    −Z−R4
    −Z−X’−R4
    −Z−X’−Y−R4
    −Z−X’−Y−X’−Y−R4、および
    −Z−X’−R5
    nは、0〜4の整数であり;
    Zは、単結合または−O−であり;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である、
    請求項1もしくは3のいずれか1項、または請求項1もしくは3のいずれか1項に従属する請求項21に記載の化合物または塩。
  23. 1が、アルキル、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、ヒドロキシアルキル、アルキルスルホニルアルキレニル、−X’−Y−R4、および−X’−R5からなる群より選択されるが、ここで、X’は、アルキレン、Yは、以下のものであり:−N(R8)−C(O)−、−N(R8)−S(O)2−、−N(R8)−S(O)2−N(R8)−、−N(R8)−C(O)−N(R8)−、−N(R8)−C(O)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、またはヘテロアリールであるが、ここで、アルキルおよびアルケニルは、場合によっては、アリールまたはアリールオキシによって置換されていてもよく、そしてここで、アリールは、場合によっては、アルキル、アルコキシ、シアノ、およびハロゲンからなる群より選択される1個または複数の置換基によって置換されていてもよく;R5
    Figure 2007511527
    である、
    請求項2、4、5、7〜15、請求項17〜20のいずれか1項、または請求項4、5、7、8もしくは15のいずれか1項に従属する請求項16に記載の化合物または塩。
  24. 1が、2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、または−X’−Y−R4であり;X’は、エチレン、プロピレン、またはブチレンであり;Yは以下のものであり:−NH−C(O)−、−NH−S(O)2−、−NH−S(O)2−N(R8)−、−NH−C(O)−N(R8)−、−NH−C(O)−NH−C(O)−、または
    Figure 2007511527
    そして、R8は水素またはメチルである、請求項23に記載の化合物または塩。
  25. R’’またはR2の少なくとも一方が水素である、請求項1〜10、14〜22、もしくは24のいずれか1項、または請求項2、4、5、7〜10、もしくは14〜20のいずれか1項に従属する請求項23に記載の化合物または塩。
  26. R’’またはR2の少なくとも一方が、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニルからなる群より選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルが場合によっては置換されている、請求項1〜10、14〜22、24、もしくは25のいずれか1項、または請求項2、4、5、7〜10、もしくは14〜20のいずれか1項に従属する請求項23に記載の化合物または塩。
  27. R’’またはR2の少なくとも一方が、アルキルまた置換アルキルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である、請求項26に記載の化合物または塩。
  28. R’’またはR2の少なくとも一方が、アルケニルまた置換アルケニルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である、請求項26に記載の化合物または塩。
  29. R’’またはR2の少なくとも一方が、アリール、アリールアルキレニル、置換アリール、または置換アリールアルキレニルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である、請求項26に記載の化合物または塩。
  30. R’’またはR2の少なくとも一方が、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、置換ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールアルキレニルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である、請求項26に記載の化合物または塩。
  31. R’’またはR2の少なくとも一方が、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキレニル、置換ヘテロシクリル、または置換ヘテロシクリルアルキレニルであり、そして、R’’またはR2の少なくとも一方が水素である、請求項26に記載の化合物または塩。
  32. 2およびR’’が独立してC1~10アルキルである、請求項1〜10、14〜22、もしくは24のいずれか1項、または請求項2、4、5、7〜10、もしくは14〜20のいずれか1項に従属する請求項23に記載の化合物または塩。
  33. 2およびR’’がそれぞれメチルである、請求項32に記載の化合物または塩。
  34. R’’またはR2の少なくとも一方が、メチル、エチル、シクロプロピル、2−(エトキシカルボニル)シクロプロピル、プロピル、ブチル、2−メチルプロピル、tert−ブチル、シクロペンチル、2−シクロペンチルエチル、アセトキシメチル,(エトキシカルボニル)メチル、フリル、フルフリル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、2−(メチルチオ)エチル、フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル、4−アセトアミドフェニル、4−(メトキシカルボニル)フェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、フェニルメチル、フェノキシメチル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェニルエテニル、ビフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、1−メチルピロル−2−イル、1−メチルイミダゾル−2−イル、1−メチルイミダゾル−4−イル、3−シクロヘキセン−1−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル、2−チエニル、3−チエニル、チエン−2−イルメチル、チアゾル−2−イル、5−イソオキサゾリル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノリン−4−イル、1−メチルインドル−2−イル、1−メチルインドル−3−イル、ヒドロキシメチル、3,4−ジフルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、4−ヒドロキシフェニル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、ヘプチル、およびピロル−3−イル、からなる群より選択される、請求項1〜10、14〜22、もしくは24のいずれか1項、または請求項2、4、5、7〜10、もしくは14〜20のいずれか1項に従属する請求項23に記載の化合物または塩。
  35. 2とR’’が共に合体して環構造を形成する、請求項1〜10、14〜22、もしくは24のいずれか1項、または請求項2、4、5、7〜10、もしくは14〜20のいずれか1項に従属する請求項23に記載の化合物または塩。
  36. 前記環構造が、
    Figure 2007511527
    であり、ここで、R11がC1~2アルキレンであり;A’が−CH2−、−O−、または−N(−Q−R4)−であり;Qが単結合または−C(O)−であり;そしてR4がアルキルまたはアリールアルキレニルである、請求項35に記載の化合物または塩。
  37. XがC1~4アルキレンである、請求項1〜36のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  38. Xがメチレンである、請求項37に記載の化合物または塩。
  39. XがC1~4アルキレン;R2がC1~4アルキル;R’’が水素またはC1~4アルキル;そしてR1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキルである、請求項2、4、5、7〜10、14、15、もしくは17〜20のいずれか1項、または請求項4、5、7、8もしくは15のいずれか1項に従属する請求項16に記載の化合物または塩。
  40. XがC1~4アルキレン;R’’がC1~4アルキル;R2が水素またはC1~4アルキル;そしてR1がC1~6アルキルまたはヒドロキシ−C1~6アルキルである、請求項2、4、5、7〜10、14、15、もしくは17〜20のいずれか1項、または請求項4、5、7、8もしくは15のいずれか1項に従属する請求項16に記載の化合物または塩。
  41. Xがメチレン;R’’またはR2の少なくとも一方が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、または2−メチルプロピル;そしてR1が、2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、またはブチルである、請求項39または40のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  42. Xがメチレン;R’’およびR2がメチル;そしてR1が2−メチルプロピルまたは2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルである、請求項39、40、または41のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  43. 薬学的に許容されるキャリアと組み合わせて、請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物または塩の治療有効量を含む、医薬品組成物。
  44. 請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物または塩の有効量を動物に投与することを含む、動物においてサイトカイン生合成を誘導する方法。
  45. 請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物または塩の治療有効量を動物に投与することを含む、ウイルス性疾患の治療を必要とする動物におけるウイルス性疾患の治療方法。
  46. 請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物または塩の治療有効量を動物に投与することを含む、腫瘍性疾患の治療を必要とする動物における腫瘍性疾患の治療方法。
  47. 式VIII:
    Figure 2007511527
    [式中:
    A2およびRB2は、それぞれ独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    ハロゲン、
    アルキル、
    アルケニル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R92
    Xは、C1~10アルキレンまたはC2~10アルケニレンであり;
    1は、以下のものからなる群より選択され:
    −R4
    −X’−R4
    −X’−Y−R4
    −X’−Y−X’−Y−R4
    −X’−R5
    −X’’−O−NR1a−Y’−R1b、および
    −X’’−O−N=C(R1’)(R1’’);
    2、R’’、R1a、R1b、R1’、およびR1’’は、独立して以下のものからなる群より選択され:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、および
    1個または複数の置換基により置換された、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルであって、前記1個または複数の置換基は以下のものからなる群より選択され:
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    アミノ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0~2−アルキル、
    −S(O)0~2−アリール、
    −NH−S(O)2−アルキル、
    −NH−S(O)2−アリール、
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R82
    −N(R8)−C(O)−アルキル、
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル;
    または、R2とR’’および/またはR1’とR1’’が合体して、下記のものからなる群より選択される環構造を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である)、および
    Figure 2007511527
    (ここで、前記環の中の原子の総数は4〜9である);
    またはR1aとR1bが、それらが結合している窒素原子およびY’と共に合体して、以下のものからなる群より選択される環を形成することが可能であり:
    Figure 2007511527
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によってはアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンによって分断されるか末端封止されていてもよいし、また、場合によっては1個もしくは複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    X’’は、−CH(R13)−アルキレン−および−CH(R13)−アルケニレン−からなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンおよびアルケニレンは、場合によっては、1個または複数の−O−基によって分断されていてもよく;
    Yは、以下のものからなる群より選択され:
    −S(O)0~2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    −C(R6)−、
    −C(R6)−O−、
    −O−C(R6)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R8)−Q−、
    −C(R6)−N(R8)−、
    −O−C(R6)−N(R8)−、
    −C(R6)−N(OR9)−、
    Figure 2007511527
    Y’は、以下のものからなる群より選択され:
    単結合、
    −C(O)−、
    −C(S)−、
    −S(O)2−、
    −S(O)2−N(R8)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−O−、
    −C(O)−N(R8)−、
    −C(S)−N(R8)−、
    −C(O)−N(R8)−S(O)2−、
    −C(O)−N(R8)−C(O)−、
    −C(S)−N(R8)−C(O)−、
    Figure 2007511527
    −C(O)−C(O)−、
    −C(O)−C(O)−O−、および
    −C(=NH)−N(R8)−;
    cおよびRdは独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(R92からなる群より選択されるか、またはRcとRdが合体して、縮合アリール環または1〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成することが可能であり;
    4は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択されるが、ここで前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、あるいは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、およびアルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロシクリルの場合には、オキソ、からなる群より独立して選択される1個または複数の置換基により置換されていてもよく;
    5は、以下のものからなる群より選択され:
    Figure 2007511527
    6は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    7は、C2~7アルキレンであり;
    8は、水素、C1~10アルキル、C2~10アルケニル、C1~10アルコキシ−C1~10アルキレニル、およびアリール−C1~10アルキレニルからなる群より選択され;
    9は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3~8アルキレンであり;
    11は、C1~6アルキレンまたはC2~6アルケニレンであるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    12は、単結合、C1~5アルキレン、およびC2~5アルケニレンからなる群より選択されるが、ここで前記アルキレンまたはアルケニレンは、場合によっては、1個のヘテロ原子によって分断されており;
    13は、水素、および場合によっては1個または複数の−O−基によって分断されていてもよいアルキル、からなる群より選択され;
    Aは、−CH2−、−O−、−C(O)−、−S(O)0~2−、および−N(R4)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0~2−、−N(−Q−R4)−、および−CH2−からなる群より選択され;
    Qは、単結合、−C(R6)−、−C(R6)−C(R6)−、−S(O)2−、−C(R6)−N(R8)−W−、−S(O)2−N(R8)−、−C(R6)−O−、および−C(R6)−N(OR9)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R6)−、−O−C(R6)−、−N(R8)−C(R6)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;
    Wは、単結合、−C(O)−、および−S(O)2−からなる群より選択され;そして
    aとbは独立して、1〜6の整数であるが、ただしa+b≦7である]の化合物;
    または、その薬学的に許容される塩。
JP2006539911A 2003-11-14 2004-11-12 オキシム置換イミダゾ環化合物 Pending JP2007511527A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US52041803P 2003-11-14 2003-11-14
PCT/US2004/037854 WO2005048933A2 (en) 2003-11-14 2004-11-12 Oxime substituted imidazo ring compounds

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007511527A true JP2007511527A (ja) 2007-05-10
JP2007511527A5 JP2007511527A5 (ja) 2007-12-27

Family

ID=34619463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006539911A Pending JP2007511527A (ja) 2003-11-14 2004-11-12 オキシム置換イミダゾ環化合物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7897767B2 (ja)
EP (1) EP1685129A4 (ja)
JP (1) JP2007511527A (ja)
CN (1) CN1906193A (ja)
AU (1) AU2004291101A1 (ja)
CA (1) CA2545774A1 (ja)
WO (1) WO2005048933A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515436A (ja) * 2008-03-24 2011-05-19 4エスツェー アクチェンゲゼルシャフト 新規の置換イミダゾキノリン
JP2018526422A (ja) * 2015-09-14 2018-09-13 ファイザー・インク LRRK2阻害薬としての新規のイミダゾ[4,5−c]キノリンおよびイミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン誘導体
US11724982B2 (en) 2014-10-10 2023-08-15 The Research Foundation For The State University Of New York Trifluoromethoxylation of arenes via intramolecular trifluoromethoxy group migration

Families Citing this family (67)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6677347B2 (en) * 2000-12-08 2004-01-13 3M Innovative Properties Company Sulfonamido ether substituted imidazoquinolines
US20040265351A1 (en) 2003-04-10 2004-12-30 Miller Richard L. Methods and compositions for enhancing immune response
WO2004096144A2 (en) * 2003-04-28 2004-11-11 3M Innovative Properties Company Compositions and methods for induction of opioid receptors
CA2535117A1 (en) * 2003-08-12 2005-03-03 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazo-containing compounds
EP1658076B1 (en) * 2003-08-27 2013-03-06 3M Innovative Properties Company Aryloxy and arylalkyleneoxy substituted imidazoquinolines
CA2537763A1 (en) * 2003-09-05 2005-03-17 3M Innovative Properties Company Treatment for cd5+ b cell lymphoma
US7544697B2 (en) * 2003-10-03 2009-06-09 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridines and analogs thereof
EP1673087B1 (en) 2003-10-03 2015-05-13 3M Innovative Properties Company Alkoxy substituted imidazoquinolines
SG149829A1 (en) 2003-10-03 2009-02-27 3M Innovative Properties Co Pyrazolopyridines and analogs thereof
US20090075980A1 (en) * 2003-10-03 2009-03-19 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridines and Analogs Thereof
US7897767B2 (en) * 2003-11-14 2011-03-01 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazoquinolines
US8598192B2 (en) * 2003-11-14 2013-12-03 3M Innovative Properties Company Hydroxylamine substituted imidazoquinolines
RU2409576C2 (ru) 2003-11-25 2011-01-20 3М Инновейтив Пропертиз Компани Системы, содержащие имидазольное кольцо с заместителями, и способы их получения
EP1701955A1 (en) * 2003-12-29 2006-09-20 3M Innovative Properties Company Arylalkenyl and arylalkynyl substituted imidazoquinolines
US8735421B2 (en) * 2003-12-30 2014-05-27 3M Innovative Properties Company Imidazoquinolinyl sulfonamides
CA2559863A1 (en) * 2004-03-24 2005-10-13 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazopyridines, imidazoquinolines, and imidazonaphthyridines
US8017779B2 (en) * 2004-06-15 2011-09-13 3M Innovative Properties Company Nitrogen containing heterocyclyl substituted imidazoquinolines and imidazonaphthyridines
US7897609B2 (en) * 2004-06-18 2011-03-01 3M Innovative Properties Company Aryl substituted imidazonaphthyridines
US8541438B2 (en) 2004-06-18 2013-09-24 3M Innovative Properties Company Substituted imidazoquinolines, imidazopyridines, and imidazonaphthyridines
US8026366B2 (en) * 2004-06-18 2011-09-27 3M Innovative Properties Company Aryloxy and arylalkyleneoxy substituted thiazoloquinolines and thiazolonaphthyridines
WO2006065280A2 (en) * 2004-06-18 2006-06-22 3M Innovative Properties Company Isoxazole, dihydroisoxazole, and oxadiazole substituted imidazo ring compounds and methods
WO2006026760A2 (en) * 2004-09-02 2006-03-09 3M Innovative Properties Company 1-amino imidazo-containing compounds and methods
US20110070575A1 (en) * 2004-12-08 2011-03-24 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immunomodulatory Compositions, Combinations and Methods
US8436176B2 (en) * 2004-12-30 2013-05-07 Medicis Pharmaceutical Corporation Process for preparing 2-methyl-1-(2-methylpropyl)-1H-imidazo[4,5-c][1,5]naphthyridin-4-amine
JP5313502B2 (ja) 2004-12-30 2013-10-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 置換キラル縮合[1,2]イミダゾ[4,5−c]環状化合物
AU2005322898B2 (en) 2004-12-30 2011-11-24 3M Innovative Properties Company Chiral fused (1,2)imidazo(4,5-c) ring compounds
US8461174B2 (en) 2004-12-30 2013-06-11 3M Innovative Properties Company Treatment for cutaneous metastases
CA2595994A1 (en) 2005-01-27 2006-08-03 Alma Mater Studiorum - Universita' Di Bologna Organic compounds useful for the treatment of alzheimer's disease, their use and method of preparation
US9248127B2 (en) 2005-02-04 2016-02-02 3M Innovative Properties Company Aqueous gel formulations containing immune response modifiers
AU2006212765B2 (en) * 2005-02-09 2012-02-02 3M Innovative Properties Company Alkyloxy substituted thiazoloquinolines and thiazolonaphthyridines
WO2007120121A2 (en) 2005-02-09 2007-10-25 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Oxime and hydroxylamine substituted thiazolo[4,5-c] ring compounds and methods
JP2008532933A (ja) * 2005-02-11 2008-08-21 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド 置換イミダゾキノリン類および置換イミダゾナフチリジン類
US7968563B2 (en) 2005-02-11 2011-06-28 3M Innovative Properties Company Oxime and hydroxylamine substituted imidazo[4,5-c] ring compounds and methods
CA2598639A1 (en) 2005-02-23 2006-08-31 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Hydroxyalkyl substituted imidazonaphthyridines
JP2008543725A (ja) * 2005-02-23 2008-12-04 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド ヒドロキシアルキル置換イミダゾキノリン
WO2006091567A2 (en) * 2005-02-23 2006-08-31 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Hydroxyalkyl substituted imidazoquinoline compounds and methods
AU2006216686A1 (en) * 2005-02-23 2006-08-31 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Method of preferentially inducing the biosynthesis of interferon
AU2006232377A1 (en) 2005-04-01 2006-10-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridine-1,4-diamines and analogs thereof
US7943636B2 (en) 2005-04-01 2011-05-17 3M Innovative Properties Company 1-substituted pyrazolo (3,4-C) ring compounds as modulators of cytokine biosynthesis for the treatment of viral infections and neoplastic diseases
BRPI0615250A2 (pt) * 2005-09-02 2011-05-10 Pfizer 1h-imidazopiridinas substituÍdas por hidràxi, composiÇço farmacÊutica contendo as mesmas, bem como seus usos
ZA200803029B (en) 2005-09-09 2009-02-25 Coley Pharm Group Inc Amide and carbamate derivatives of alkyl substituted /V-[4-(4-amino-1H-imidazo[4,5-c] quinolin-1-yl)butyl] methane-sulfonamides and methods
US8476292B2 (en) * 2005-09-09 2013-07-02 3M Innovative Properties Company Amide and carbamate derivatives of N-{2-[4-amino-2-(ethoxymethyl)-1H-imidazo[4,5-c] quinolin-1-Yl]-1,1-dimethylethyl}methanesulfonamide and methods
CA2623541A1 (en) * 2005-09-23 2007-03-29 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Method for 1h-imidazo[4,5-c]pyridines and analogs thereof
EP1948173B1 (en) * 2005-11-04 2013-07-17 3M Innovative Properties Company Hydroxy and alkoxy substituted 1h-imidazoquinolines and methods
EP1988896A4 (en) 2006-02-22 2011-07-27 3M Innovative Properties Co CONJUGATES TO MODIFY IMMUNE REACTIONS
WO2007106854A2 (en) * 2006-03-15 2007-09-20 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Hydroxy and alkoxy substituted 1h-imidazonaphthyridines and methods
US7906506B2 (en) * 2006-07-12 2011-03-15 3M Innovative Properties Company Substituted chiral fused [1,2] imidazo [4,5-c] ring compounds and methods
WO2008008398A2 (en) * 2006-07-14 2008-01-17 Shionogi & Co., Ltd. Oxime compounds and the use thereof
US8178539B2 (en) * 2006-09-06 2012-05-15 3M Innovative Properties Company Substituted 3,4,6,7-tetrahydro-5H-1,2a,4a,8-tetraazacyclopenta[cd]phenalenes and methods
US20080149123A1 (en) 2006-12-22 2008-06-26 Mckay William D Particulate material dispensing hairbrush with combination bristles
WO2008150470A1 (en) 2007-05-31 2008-12-11 Shionogi & Co., Ltd. Oxyimino compounds and the use thereof
US8518934B2 (en) 2008-06-11 2013-08-27 Shonogi & Co., Ltd. Oxycarbamoyl compounds and the use thereof
MX2011010050A (es) 2009-03-25 2011-12-14 Univ Texas Composiciones para estimulación de resistencia inmune innata de mamiferos a patógenos.
DK2606047T3 (en) 2010-08-17 2017-03-27 3M Innovative Properties Co COMPOSITIONS AND FORMULATIONS WITH LIPIDIZED IMMUNE RESPONSE-MODIFIING COMPOUND AND PROCEDURES THEREOF
US8728486B2 (en) 2011-05-18 2014-05-20 University Of Kansas Toll-like receptor-7 and -8 modulatory 1H imidazoquinoline derived compounds
EP2718292B1 (en) 2011-06-03 2018-03-14 3M Innovative Properties Company Hydrazino 1h-imidazoquinolin-4-amines and conjugates made therefrom
CN103582496B (zh) 2011-06-03 2016-05-11 3M创新有限公司 具有聚乙二醇链段的异双官能连接基以及由其制成的免疫应答调节剂缀合物
PT2941233T (pt) 2013-01-07 2020-11-13 Univ Pennsylvania Composições e métodos para tratar linfoma cutâneo de células t
WO2016044839A2 (en) 2014-09-19 2016-03-24 The Board Of Regents Of The University Of Texas System Compositions and methods for treating viral infections through stimulated innate immunity in combination with antiviral compounds
CA3086439A1 (en) 2017-12-20 2019-06-27 3M Innovative Properties Company Amide substitued imidazo[4,5-c]quinoline compounds with a branched chain linking group for use as an immune response modifier
BR112020016859A2 (pt) 2018-02-28 2020-12-29 Pfizer Inc. Variantes de il-15 e usos da mesma
WO2019224715A1 (en) 2018-05-23 2019-11-28 Pfizer Inc. Antibodies specific for cd3 and uses thereof
KR20230146098A (ko) 2018-05-23 2023-10-18 화이자 인코포레이티드 GUCY2c에 특이적인 항체 및 이의 용도
WO2020128893A1 (en) 2018-12-21 2020-06-25 Pfizer Inc. Combination treatments of cancer comprising a tlr agonist
US11702474B2 (en) 2019-12-17 2023-07-18 Pfizer Inc. Antibodies specific for CD47, PD-L1, and uses thereof
EP4182346A1 (en) 2020-07-17 2023-05-24 Pfizer Inc. Therapeutic antibodies and their uses
CN115403456B (zh) * 2022-09-22 2023-11-17 成都大学 一种合成爱德万甜中间体3-羟基-4-甲氧基苯丙醛的方法

Family Cites Families (302)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3314941A (en) * 1964-06-23 1967-04-18 American Cyanamid Co Novel substituted pyridodiazepins
DE1645976A1 (de) 1966-06-18 1971-01-21 Ajinomoto Kk Verfahren zur Herstellung von Adenosin und 2',3'-O-Isopropylidenadenosin
ZA704419B (en) 1969-07-21 1971-04-28 Ici Australia Ltd Injectable aqueous solutions of tetramisole
US3692907A (en) 1970-10-27 1972-09-19 Richardson Merrell Inc Treating viral infections with bis-basic ethers and thioethers of fluorenone and fluorene and pharmaceutical compositons of the same
US3917624A (en) 1972-09-27 1975-11-04 Pfizer Process for producing 2-amino-nicotinonitrile intermediates
US4006237A (en) 1973-10-11 1977-02-01 Beecham Group Limited Tetrahydrocarbostyril derivatives for the prophylaxis of asthma, hayfever and rhinitis
US3891660A (en) 1974-02-07 1975-06-24 Squibb & Sons Inc Derivatives of 1H-imidazo{8 4,5-c{9 pyridine-7-carboxylic acids and esters
US3899508A (en) 1974-04-12 1975-08-12 Lilly Co Eli 5-(2-Aminophenyl)pyrazole-3-carboxylic acids and esters thereof
DE2423389A1 (de) 1974-05-14 1975-12-04 Hoechst Ag Arzneimittel mit psychotroper wirkung und verfahren zu ihrer herstellung
US4381344A (en) 1980-04-25 1983-04-26 Burroughs Wellcome Co. Process for producing deoxyribosides using bacterial phosphorylase
DE3204126A1 (de) 1982-02-06 1983-08-11 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Pyrazoloxazine, -thiazine, -chinoline, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als arzneimittel
US4758574A (en) 1982-05-03 1988-07-19 Eli Lilly And Company 2-phenylimidazio (4,5-c) pyridines
US4563525A (en) 1983-05-31 1986-01-07 Ici Americas Inc. Process for preparing pyrazolopyridine compounds
HU190109B (en) 1983-06-14 1986-08-28 Egyt Gyogyszervegyeszeti Gyar,Hu Process for preparing imidazo/4,5-c/quinolines
IL73534A (en) * 1983-11-18 1990-12-23 Riker Laboratories Inc 1h-imidazo(4,5-c)quinoline-4-amines,their preparation and pharmaceutical compositions containing certain such compounds
CA1271477A (en) 1983-11-18 1990-07-10 John F. Gerster 1h-imidazo[4,5-c]quinolin-4-amines
ZA848968B (en) * 1983-11-18 1986-06-25 Riker Laboratories Inc 1h-imidazo(4,5-c)quinolines and 1h-imidazo(4,5-c)quinolin-4-amines
JPS61112075A (ja) 1984-11-05 1986-05-30 Shionogi & Co Ltd チエニルピラゾロキノリン誘導体
US4668686A (en) 1985-04-25 1987-05-26 Bristol-Myers Company Imidazoquinoline antithrombrogenic cardiotonic agents
US4593821A (en) 1985-04-25 1986-06-10 Laros Equipment Company, Inc. Belt separator for blow molding parts
US4698346A (en) 1985-05-08 1987-10-06 Usv Pharmaceutical Corporation Thiazolo[5,4-h]quinoline compounds useful as anti-allergy agents
US4826830A (en) 1985-07-31 1989-05-02 Jui Han Topical application of glyciphosphoramide
CA1306260C (en) 1985-10-18 1992-08-11 Shionogi & Co., Ltd. Condensed imidazopyridine derivatives
HU197019B (en) 1985-11-12 1989-02-28 Egyt Gyogyszervegyeszeti Gyar Process for producing thiqzolo (4,5-c) quinoline derivatives and pharmaceuticals comprising same
US4837378A (en) 1986-01-15 1989-06-06 Curatek Pharmaceuticals, Inc. Topical metronidazole formulations and therapeutic uses thereof
US4775674A (en) 1986-05-23 1988-10-04 Bristol-Myers Company Imidazoquinolinylether derivatives useful as phosphodiesterase and blood aggregation inhibitors
CA1287061C (en) 1986-06-27 1991-07-30 Roche Holding Ltd. Pyridine ethanolamine derivatives
US5500228A (en) 1987-05-26 1996-03-19 American Cyanamid Company Phase separation-microencapsulated pharmaceuticals compositions useful for alleviating dental disease
US4880779A (en) 1987-07-31 1989-11-14 Research Corporation Technologies, Inc. Method of prevention or treatment of AIDS by inhibition of human immunodeficiency virus
US4774339A (en) 1987-08-10 1988-09-27 Molecular Probes, Inc. Chemically reactive dipyrrometheneboron difluoride dyes
US5536743A (en) 1988-01-15 1996-07-16 Curatek Pharmaceuticals Limited Partnership Intravaginal treatment of vaginal infections with buffered metronidazole compositions
US5225183A (en) 1988-12-06 1993-07-06 Riker Laboratories, Inc. Medicinal aerosol formulations
US5736553A (en) 1988-12-15 1998-04-07 Riker Laboratories, Inc. Topical formulations and transdermal delivery systems containing 1-isobutyl-1H-imidazo 4,5-C!quinolin-4-amine
US5238944A (en) * 1988-12-15 1993-08-24 Riker Laboratories, Inc. Topical formulations and transdermal delivery systems containing 1-isobutyl-1H-imidazo[4,5-c]quinolin-4-amine
US5756747A (en) * 1989-02-27 1998-05-26 Riker Laboratories, Inc. 1H-imidazo 4,5-c!quinolin-4-amines
DE69029212T2 (de) 1989-02-27 1997-05-22 Riker Laboratories Inc 4-Amino-1H-Imidazo(4,5-c)chinoline als antivirale Mittel
US5457183A (en) 1989-03-06 1995-10-10 Board Of Regents, The University Of Texas System Hydroxylated texaphyrins
US5037986A (en) * 1989-03-23 1991-08-06 Minnesota Mining And Manufacturing Company Olefinic 1H-imidazo[4,5-c]quinolin-4-amines
US4929624A (en) 1989-03-23 1990-05-29 Minnesota Mining And Manufacturing Company Olefinic 1H-imidazo(4,5-c)quinolin-4-amines
NZ232740A (en) 1989-04-20 1992-06-25 Riker Laboratories Inc Solution for parenteral administration comprising a 1h-imidazo(4,5-c) quinolin-4-amine derivative, an acid and a tonicity adjuster
US4988815A (en) 1989-10-26 1991-01-29 Riker Laboratories, Inc. 3-Amino or 3-nitro quinoline compounds which are intermediates in preparing 1H-imidazo[4,5-c]quinolines
US5750134A (en) 1989-11-03 1998-05-12 Riker Laboratories, Inc. Bioadhesive composition and patch
JPH05503517A (ja) 1989-12-18 1993-06-10 バージニア・コモンウェルス・ユニバーシティ シグマレセプターリガンド及びその用途
US5274113A (en) 1991-11-01 1993-12-28 Molecular Probes, Inc. Long wavelength chemically reactive dipyrrometheneboron difluoride dyes and conjugates
US5530114A (en) 1990-04-30 1996-06-25 Isis Pharmaceuticals, Inc. Oligonucleotide modulation of arachidonic acid metabolism
AU653524B2 (en) 1990-06-08 1994-10-06 Roussel-Uclaf New imidazole derivatives, their preparation process, the new intermediates obtained, their use as medicaments and the pharmaceutical compositions containing them
WO1992006093A1 (en) * 1990-10-05 1992-04-16 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process for the preparation of imidazo[4,5-c]quinolin-4-amines
MX9203481A (es) 1990-10-18 1992-07-01 Minnesota Mining & Mfg Formulaciones.
US5248782A (en) 1990-12-18 1993-09-28 Molecular Probes, Inc. Long wavelength heteroaryl-substituted dipyrrometheneboron difluoride dyes
US5389640A (en) * 1991-03-01 1995-02-14 Minnesota Mining And Manufacturing Company 1-substituted, 2-substituted 1H-imidazo[4,5-c]quinolin-4-amines
US5175296A (en) * 1991-03-01 1992-12-29 Minnesota Mining And Manufacturing Company Imidazo[4,5-c]quinolin-4-amines and processes for their preparation
US5342784A (en) 1991-04-12 1994-08-30 Mitsubishi Paper Mills Limited Electrophotographic lithographic printing plate
JPH04327587A (ja) 1991-04-26 1992-11-17 Asahi Chem Ind Co Ltd 6’−c−アルキル−3−デアザネプラノシンa誘導体、その製造法およびその用途
US5187288A (en) 1991-05-22 1993-02-16 Molecular Probes, Inc. Ethenyl-substituted dipyrrometheneboron difluoride dyes and their synthesis
US5268376A (en) * 1991-09-04 1993-12-07 Minnesota Mining And Manufacturing Company 1-substituted 1H-imidazo[4,5-c]quinolin-4-amines
TW300219B (ja) 1991-09-14 1997-03-11 Hoechst Ag
PH31245A (en) 1991-10-30 1998-06-18 Janssen Pharmaceutica Nv 1,3-Dihydro-2H-imidazoÄ4,5-BÜ-quinolin-2-one derivatives.
US5266575A (en) * 1991-11-06 1993-11-30 Minnesota Mining And Manufacturing Company 2-ethyl 1H-imidazo[4,5-ciquinolin-4-amines
US5378848A (en) 1992-02-12 1995-01-03 Shionogi & Co., Ltd. Condensed imidazopyridine derivatives
IL105325A (en) * 1992-04-16 1996-11-14 Minnesota Mining & Mfg Immunogen/vaccine adjuvant composition
EP0641192B1 (en) 1992-05-18 1997-07-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Transmucosal drug delivery device
US5352680A (en) 1992-07-15 1994-10-04 Regents Of The University Of Minnesota Delta opioid receptor antagonists to block opioid agonist tolerance and dependence
US6608201B2 (en) 1992-08-28 2003-08-19 3M Innovative Properties Company Process for preparing 1-substituted, 2-substituted 1H-imidazo[4,5-c]quinolin-4-amines
US5395937A (en) * 1993-01-29 1995-03-07 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process for preparing quinoline amines
EP0689424B1 (en) 1993-03-17 1998-10-14 Minnesota Mining And Manufacturing Company Aerosol formulation containing an ester-, amide-, or mercaptoester-derived dispersing aid
DE4309969A1 (de) 1993-03-26 1994-09-29 Bayer Ag Substituierte heteroanellierte Imidazole
DE69314318T2 (de) 1993-04-27 1998-04-09 Agfa Gevaert Nv Verfahren zum Einfügen von einer Wasserumlöslichen Verbindung in eine hydrophile Schicht
US5352784A (en) * 1993-07-15 1994-10-04 Minnesota Mining And Manufacturing Company Fused cycloalkylimidazopyridines
ES2149276T3 (es) * 1993-07-15 2000-11-01 Minnesota Mining & Mfg Imidazo(4,5-c)piridin-4-aminas.
US5648516A (en) 1994-07-20 1997-07-15 Minnesota Mining And Manufacturing Company Fused cycloalkylimidazopyridines
CA2131680C (en) 1993-09-17 2006-11-07 Gerhard Stucky Process for preparing imidazopyridine derivatives
US5837809A (en) 1995-08-11 1998-11-17 Oregon Health Sciences University Mammalian opioid receptor ligand and uses
JPH07163368A (ja) 1993-12-15 1995-06-27 Hayashibara Biochem Lab Inc 組換えdnaとその組換えdnaを含む形質転換体
TW574214B (en) 1994-06-08 2004-02-01 Pfizer Corticotropin releasing factor antagonists
PT772619E (pt) 1994-07-15 2006-10-31 Univ Iowa Res Found Oligonucleotidos imunomoduladores
US6207646B1 (en) 1994-07-15 2001-03-27 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
US6239116B1 (en) 1994-07-15 2001-05-29 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
US5612377A (en) 1994-08-04 1997-03-18 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of inhibiting leukotriene biosynthesis
US5644063A (en) 1994-09-08 1997-07-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Imidazo[4,5-c]pyridin-4-amine intermediates
GB9420168D0 (en) 1994-10-06 1994-11-23 Boots Co Plc Therapeutic agents
US5571819A (en) 1994-11-22 1996-11-05 Sabb; Annmarie L. Imidazopyridines as muscarinic agents
US5482936A (en) * 1995-01-12 1996-01-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Imidazo[4,5-C]quinoline amines
US6071949A (en) 1995-03-14 2000-06-06 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Use of lipoxygenase inhibitors as anti-cancer therapeutic and intervention agents
US5585612A (en) 1995-03-20 1996-12-17 Harp Enterprises, Inc. Method and apparatus for voting
FR2732605B1 (fr) 1995-04-07 1997-05-16 Pasteur Merieux Serums Vacc Composition destinee a l'induction d'une reponse immunitaire mucosale
US5766789A (en) 1995-09-29 1998-06-16 Energetics Systems Corporation Electrical energy devices
DE69628804T2 (de) 1995-12-08 2003-12-18 Pfizer Substitutierte heterozyclische Derivate als CRF Antagonisten
US5939047A (en) 1996-04-16 1999-08-17 Jernberg; Gary R. Local delivery of chemotherapeutic agents for treatment of periodontal disease
US5861268A (en) 1996-05-23 1999-01-19 Biomide Investment Limited Partnership Method for induction of tumor cell apoptosis with chemical inhibitors targeted to 12-lipoxygenase
US5741908A (en) * 1996-06-21 1998-04-21 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process for reparing imidazoquinolinamines
US5693811A (en) * 1996-06-21 1997-12-02 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process for preparing tetrahdroimidazoquinolinamines
WO1998001448A1 (fr) 1996-07-03 1998-01-15 Japan Energy Corporation Nouveaux derives de purine
US6387938B1 (en) 1996-07-05 2002-05-14 Mochida Pharmaceutical Co., Ltd. Benzimidazole derivatives
KR100518903B1 (ko) 1996-10-25 2005-10-06 미네소타 마이닝 앤드 매뉴팩춰링 캄파니 Th2 매개 질병 및 관련 질병의 치료용 면역 반응 조절 화합물
US5939090A (en) * 1996-12-03 1999-08-17 3M Innovative Properties Company Gel formulations for topical drug delivery
US6069149A (en) * 1997-01-09 2000-05-30 Terumo Kabushiki Kaisha Amide derivatives and intermediates for the synthesis thereof
US6406705B1 (en) 1997-03-10 2002-06-18 University Of Iowa Research Foundation Use of nucleic acids containing unmethylated CpG dinucleotide as an adjuvant
US6426334B1 (en) 1997-04-30 2002-07-30 Hybridon, Inc. Oligonucleotide mediated specific cytokine induction and reduction of tumor growth in a mammal
US6303347B1 (en) 1997-05-08 2001-10-16 Corixa Corporation Aminoalkyl glucosaminide phosphate compounds and their use as adjuvants and immunoeffectors
US6113918A (en) 1997-05-08 2000-09-05 Ribi Immunochem Research, Inc. Aminoalkyl glucosamine phosphate compounds and their use as adjuvants and immunoeffectors
AU7690898A (en) 1997-05-20 1998-12-11 Ottawa Civic Hospital Loeb Research Institute Vectors and methods for immunization or therapeutic protocols
US6123957A (en) 1997-07-16 2000-09-26 Jernberg; Gary R. Delivery of agents and method for regeneration of periodontal tissues
KR100528112B1 (ko) 1997-08-20 2006-03-17 소니 가부시끼 가이샤 원반형 기록 매체의 제조 장치 및 방법
US6309623B1 (en) 1997-09-29 2001-10-30 Inhale Therapeutic Systems, Inc. Stabilized preparations for use in metered dose inhalers
DE69817393T2 (de) 1997-11-28 2004-06-17 Sumitomo Pharmaceuticals Co., Ltd. Neue heterozyklische verbindungen
US6121323A (en) 1997-12-03 2000-09-19 3M Innovative Properties Company Bishydroxyureas
UA67760C2 (uk) 1997-12-11 2004-07-15 Міннесота Майнінг Енд Мануфакчурінг Компані Імідазонафтиридин та тетрагідроімідазонафтиридин, фармацевтична композиція, спосіб індукування біосинтезу цитокінів та спосіб лікування вірусної інфекції, проміжні сполуки
TW572758B (en) 1997-12-22 2004-01-21 Sumitomo Pharma Type 2 helper T cell-selective immune response inhibitors comprising purine derivatives
GB9804377D0 (en) 1998-03-03 1998-04-22 Speights Limited Lighting device
US6114058A (en) 1998-05-26 2000-09-05 Siemens Westinghouse Power Corporation Iron aluminide alloy container for solid oxide fuel cells
US6110929A (en) 1998-07-28 2000-08-29 3M Innovative Properties Company Oxazolo, thiazolo and selenazolo [4,5-c]-quinolin-4-amines and analogs thereof
US5962636A (en) 1998-08-12 1999-10-05 Amgen Canada Inc. Peptides capable of modulating inflammatory heart disease
JP2000119271A (ja) 1998-08-12 2000-04-25 Hokuriku Seiyaku Co Ltd 1h―イミダゾピリジン誘導体
US6518280B2 (en) 1998-12-11 2003-02-11 3M Innovative Properties Company Imidazonaphthyridines
EP1495758A3 (en) 1999-01-08 2005-04-13 3M Innovative Properties Company Formulations and methods for treatment of mucosal associated conditions with an immune response modifier
AU776654B2 (en) * 1999-01-08 2004-09-16 3M Innovative Properties Company Formulations and methods for treatment of mucosal associated conditions with an immune response modifier
US20020058674A1 (en) * 1999-01-08 2002-05-16 Hedenstrom John C. Systems and methods for treating a mucosal surface
US6486168B1 (en) 1999-01-08 2002-11-26 3M Innovative Properties Company Formulations and methods for treatment of mucosal associated conditions with an immune response modifier
US6558951B1 (en) * 1999-02-11 2003-05-06 3M Innovative Properties Company Maturation of dendritic cells with immune response modifying compounds
US6294271B1 (en) 1999-02-12 2001-09-25 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Flip-chip type semiconductor device sealing material and flip-chip type semiconductor device
JP2000247884A (ja) 1999-03-01 2000-09-12 Sumitomo Pharmaceut Co Ltd アラキドン酸誘発皮膚疾患治療剤
WO2000061765A2 (en) 1999-04-12 2000-10-19 Lexicon Genetics Incorporated Lipoxygenase proteins and polynucleotides encoding the same
US6541485B1 (en) 1999-06-10 2003-04-01 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazoquinolines
US6756382B2 (en) * 1999-06-10 2004-06-29 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazoquinolines
US6451810B1 (en) * 1999-06-10 2002-09-17 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazoquinolines
US6573273B1 (en) 1999-06-10 2003-06-03 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazoquinolines
US6331539B1 (en) * 1999-06-10 2001-12-18 3M Innovative Properties Company Sulfonamide and sulfamide substituted imidazoquinolines
US6315985B1 (en) 1999-06-18 2001-11-13 3M Innovative Properties Company C-17/21 OH 20-ketosteroid solution aerosol products with enhanced chemical stability
AU783745B2 (en) 1999-08-13 2005-12-01 Hybridon, Inc. Modulation of oligonucleotide CpG-mediated immune stimulation by positional modification of nucleosides
US6432989B1 (en) 1999-08-27 2002-08-13 Pfizer Inc Use of CRF antagonists to treat circadian rhythm disorders
CO5271670A1 (es) 1999-10-29 2003-04-30 Pfizer Prod Inc Antagonistas del factor de liberacion de corticitropina y composiciones relacionadas
PT1666028E (pt) 1999-10-29 2010-06-15 Novartis Ag Composições de pós anidros com melhor dispersividade
US6916925B1 (en) 1999-11-05 2005-07-12 3M Innovative Properties Co. Dye labeled imidazoquinoline compounds
US6376669B1 (en) 1999-11-05 2002-04-23 3M Innovative Properties Company Dye labeled imidazoquinoline compounds
US6313156B1 (en) 1999-12-23 2001-11-06 Icos Corporation Thiazole compounds as cyclic-AMP-specific phosphodiesterase inhibitors
US20040023870A1 (en) 2000-01-21 2004-02-05 Douglas Dedera Methods of therapy and diagnosis using targeting of cells that express toll-like receptor proteins
GB0001704D0 (en) 2000-01-25 2000-03-15 Glaxo Group Ltd Protein
BR0108303A (pt) 2000-02-09 2003-03-05 Hokuriku Pharmaceutical Derivados do 1h-imidazopiridina
JP2003528068A (ja) 2000-03-17 2003-09-24 コリクサ コーポレイション 新規両親媒性アルデヒドならびにアジュバントおよび免疫エフェクターとしてのそれらの使用
US20010046968A1 (en) 2000-03-23 2001-11-29 Zagon Ian S. Opioid growth factor modulates angiogenesis
MXPA02009460A (es) 2000-03-30 2003-02-12 Shionogi & Co Nuevo proceso para producir derivados de imidazopiridina condensados y nuevas formas de cristales.
US6894060B2 (en) * 2000-03-30 2005-05-17 3M Innovative Properties Company Method for the treatment of dermal lesions caused by envenomation
WO2001090323A2 (en) 2000-05-19 2001-11-29 Millennium Pharmaceuticals, Inc. 46638, a putative family member of human lipoxygenase
DE10020465A1 (de) 2000-04-26 2001-11-08 Osram Opto Semiconductors Gmbh Strahlungsemittierendes Halbleiterbauelement mit Lumineszenzkonversionselement
DE10029580C1 (de) 2000-06-15 2002-01-10 Ferton Holding Sa Vorrichtung zum Entfernen von Körpersteinen mit einem intrakorporalen Lithotripter
US6387383B1 (en) 2000-08-03 2002-05-14 Dow Pharmaceutical Sciences Topical low-viscosity gel composition
US6900016B1 (en) 2000-09-08 2005-05-31 Applera Corporation Polymorphisms in known genes associated with inflammatory autoimmune disease, methods of detection and uses thereof
JP2005500806A (ja) 2000-09-15 2005-01-13 コーリー ファーマシューティカル ゲーエムベーハー CpGに基づく免疫アゴニスト/免疫アンタゴニストの高スループットスクリーニングのためのプロセス
US20020055517A1 (en) * 2000-09-15 2002-05-09 3M Innovative Properties Company Methods for delaying recurrence of herpes virus symptoms
GB0023008D0 (en) 2000-09-20 2000-11-01 Glaxo Group Ltd Improvements in vaccination
EP1342799B1 (en) 2000-12-07 2007-01-17 Aoyama Seisakusho Co., Ltd. Method for baking steel parts
US6677347B2 (en) 2000-12-08 2004-01-13 3M Innovative Properties Company Sulfonamido ether substituted imidazoquinolines
US6677348B2 (en) 2000-12-08 2004-01-13 3M Innovative Properties Company Aryl ether substituted imidazoquinolines
US6545017B1 (en) 2000-12-08 2003-04-08 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazopyridines
US20020107262A1 (en) * 2000-12-08 2002-08-08 3M Innovative Properties Company Substituted imidazopyridines
US6664260B2 (en) * 2000-12-08 2003-12-16 3M Innovative Properties Company Heterocyclic ether substituted imidazoquinolines
US6664264B2 (en) 2000-12-08 2003-12-16 3M Innovative Properties Company Thioether substituted imidazoquinolines
US6525064B1 (en) * 2000-12-08 2003-02-25 3M Innovative Properties Company Sulfonamido substituted imidazopyridines
US6660747B2 (en) 2000-12-08 2003-12-09 3M Innovative Properties Company Amido ether substituted imidazoquinolines
US6660735B2 (en) * 2000-12-08 2003-12-09 3M Innovative Properties Company Urea substituted imidazoquinoline ethers
WO2002046749A2 (en) 2000-12-08 2002-06-13 3M Innovative Properties Company Screening method for identifying compounds that selectively induce interferon alpha
US6667312B2 (en) 2000-12-08 2003-12-23 3M Innovative Properties Company Thioether substituted imidazoquinolines
UA74593C2 (en) 2000-12-08 2006-01-16 3M Innovative Properties Co Substituted imidazopyridines
US6664265B2 (en) 2000-12-08 2003-12-16 3M Innovative Properties Company Amido ether substituted imidazoquinolines
US6545016B1 (en) 2000-12-08 2003-04-08 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazopyridines
UA74852C2 (en) 2000-12-08 2006-02-15 3M Innovative Properties Co Urea-substituted imidazoquinoline ethers
US20020182274A1 (en) 2001-03-21 2002-12-05 Kung-Ming Lu Methods for inhibiting cancer growth, reducing infection and promoting general health with a fermented soy extract
ES2314042T3 (es) 2001-04-17 2009-03-16 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. Derivados nuevos de adenina.
EP1379552B2 (en) 2001-04-20 2014-11-19 The Institute for Systems Biology Toll-like receptor 5 ligands and methods of use
US20020193729A1 (en) 2001-04-20 2002-12-19 Cormier Michel J.N. Microprojection array immunization patch and method
US6627639B2 (en) 2001-04-26 2003-09-30 Wyeth Uses for indoletetrahydropyridine derivatives of 2,3-dihydro-7H-[1,4]dioxino-[2,3-e]indole
US7226928B2 (en) 2001-06-15 2007-06-05 3M Innovative Properties Company Methods for the treatment of periodontal disease
US6756399B2 (en) 2001-06-29 2004-06-29 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Use of lipoxygenase inhibitors and PPAR ligands as anti-cancer therapeutic and intervention agents
US6987187B2 (en) 2001-07-16 2006-01-17 Shionogi & Co., Ltd. Process for preparation of amidine derivatives
US6664280B2 (en) * 2001-07-25 2003-12-16 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Antivesicant compounds and methods of making and using thereof
EP1427445A4 (en) * 2001-08-30 2006-09-06 3M Innovative Properties Co METHOD FOR MATURIZING PLASMACYTIDES DENDRITIC CELLS USING IMMUNE RESPONSE MODIFYING MOLECULES
US7132438B2 (en) * 2001-10-09 2006-11-07 Amgen Inc. Benzimidazole derivatives
CA2462203A1 (en) * 2001-10-12 2003-11-20 University Of Iowa Research Foundation Methods and products for enhancing immune responses using imidazoquinoline compounds
PT1719511E (pt) * 2001-11-16 2009-03-06 Coley Pharm Group Inc N-[4-(4-amino-2-etil-1h-imidazo[4,5-c]quinolina-1- -il)-butil]-metano-sulfonamida, uma composição farmacêutica que a contém e sua utilização
US20050009858A1 (en) 2001-11-17 2005-01-13 Martinez-Colon Maria I Imiquimod therapies
BR0214407A (pt) 2001-11-27 2004-10-19 Anadys Pharmaceuticals Inc Compostos, composições farmacêuticas e método de modulação das imunoatividades da citocina
NZ532769A (en) * 2001-11-29 2005-12-23 3M Innovative Properties Co Pharmaceutical formulations comprising an immune response modifier
US6677349B1 (en) 2001-12-21 2004-01-13 3M Innovative Properties Company Sulfonamide and sulfamide substituted imidazoquinolines
US6775514B2 (en) 2002-01-11 2004-08-10 Xerox Corporation Substrate size monitoring system for use in copier/printers
US6525028B1 (en) 2002-02-04 2003-02-25 Corixa Corporation Immunoeffector compounds
US20050281813A1 (en) 2002-02-14 2005-12-22 Nuvelo, Inc. Methods of therapy and diagnosis using targeting of cells that express toll-like receptor proteins
US7030129B2 (en) * 2002-02-22 2006-04-18 3M Innovative Properties Company Method of reducing and treating UVB-induced immunosuppression
US20030185835A1 (en) 2002-03-19 2003-10-02 Braun Ralph P. Adjuvant for vaccines
US8153141B2 (en) 2002-04-04 2012-04-10 Coley Pharmaceutical Gmbh Immunostimulatory G, U-containing oligoribonucleotides
EP2108370A1 (en) 2002-04-30 2009-10-14 Unigen Pharmaceuticals, Inc. Formulation of a mixture of free-B-ring flavonoids and flavans as a therapeutic agent
GB0211649D0 (en) * 2002-05-21 2002-07-03 Novartis Ag Organic compounds
US6743920B2 (en) * 2002-05-29 2004-06-01 3M Innovative Properties Company Process for imidazo[4,5-c]pyridin-4-amines
AU2003237386A1 (en) * 2002-06-07 2003-12-22 3M Innovative Properties Company Ether substituted imidazopyridines
US6852861B2 (en) * 2002-07-23 2005-02-08 Biogal Gyogyszergyar Rt. Preparation of 1H-imidazo [4,5-C] quinolin-4-amines via 1H-imidazo [4,5-C] quinolin-4-phthalimide intermediates
KR20050030958A (ko) * 2002-07-26 2005-03-31 비오갈 기오기스제르갸르 알티. 신규한 1H-이미다조[4,5-c]퀴놀린-4-시아노 및1H-이미다조[4,5-c]퀴놀린-4-카르복스아미드 중간체를통한 1H-이미다조[4,5-c]퀴놀린-4-아민의 제조 방법
CA2495570C (en) * 2002-08-15 2012-12-04 3M Innovative Properties Company Immunostimulatory compositions and methods of stimulating an immune response
AU2003299082A1 (en) 2002-09-26 2004-04-19 3M Innovative Properties Company 1h-imidazo dimers
CA2502429A1 (en) 2002-10-31 2004-05-21 Amgen Inc. Antiinflammation agents
AU2003294249A1 (en) 2002-11-08 2004-06-03 Trimeris, Inc. Hetero-substituted benzimidazole compounds and antiviral uses thereof
AU2003287324A1 (en) * 2002-12-11 2004-06-30 3M Innovative Properties Company Gene expression systems and recombinant cell lines
AU2003287316A1 (en) 2002-12-11 2004-06-30 3M Innovative Properties Company Assays relating to toll-like receptor activity
JP2006513212A (ja) 2002-12-20 2006-04-20 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー アリール/ヘタリール置換されたイミダゾキノリン
EP2572715A1 (en) * 2002-12-30 2013-03-27 3M Innovative Properties Company Immunostimulatory Combinations
US7375180B2 (en) * 2003-02-13 2008-05-20 3M Innovative Properties Company Methods and compositions related to IRM compounds and Toll-like receptor 8
EP1599726A4 (en) * 2003-02-27 2009-07-22 3M Innovative Properties Co SELECTIVE MODULATION OF TLR-MEDIATED BIOLOGICAL ACTIVITY
EP1601365A4 (en) * 2003-03-04 2009-11-11 3M Innovative Properties Co PROPHYLACTIC TREATMENT OF UV-INDUCED EPIDERMAL NEOPLASIA
BRPI0408125A (pt) 2003-03-07 2006-03-01 3M Innovative Properties Co 1-amino 1h-imidazoquinolinas
US7163947B2 (en) 2003-03-07 2007-01-16 3M Innovative Properties Company 1-Amino 1H-imidazoquinolines
AU2004220466A1 (en) * 2003-03-13 2004-09-23 3M Innovative Properties Company Methods for diagnosing skin lesions
US7179253B2 (en) * 2003-03-13 2007-02-20 3M Innovative Properties Company Method of tattoo removal
CA2518282C (en) * 2003-03-13 2012-11-06 3M Innovative Properties Company Methods of improving skin quality
US20040192585A1 (en) * 2003-03-25 2004-09-30 3M Innovative Properties Company Treatment for basal cell carcinoma
WO2004087049A2 (en) * 2003-03-25 2004-10-14 3M Innovative Properties Company Selective activation of cellular activities mediated through a common toll-like receptor
ES2423800T3 (es) 2003-03-28 2013-09-24 Novartis Vaccines And Diagnostics, Inc. Uso de compuestos orgánicos para la inmunopotenciación
US20040265351A1 (en) 2003-04-10 2004-12-30 Miller Richard L. Methods and compositions for enhancing immune response
WO2004091500A2 (en) 2003-04-10 2004-10-28 3M Innovative Properties Company Delivery of immune response modifier compounds
WO2004096144A2 (en) 2003-04-28 2004-11-11 3M Innovative Properties Company Compositions and methods for induction of opioid receptors
US20050032829A1 (en) 2003-06-06 2005-02-10 3M Innovative Properties Company Process for imidazo[4,5-c]pyridin-4-amines
WO2004110991A2 (en) 2003-06-06 2004-12-23 3M Innovative Properties Company PROCESS FOR IMIDAZO[4,5-c]PYRIDIN-4-AMINES
BRPI0411514A (pt) 2003-06-20 2006-08-01 Coley Pharm Gmbh antagonistas de receptor toll-like de molécula pequena
MY157827A (en) 2003-06-27 2016-07-29 3M Innovative Properties Co Sulfonamide substituted imidazoquinolines
US20050106300A1 (en) 2003-06-30 2005-05-19 Purdue Research Foundation Method for producing a material having an increased solubility in alcohol
JP2007501252A (ja) 2003-08-05 2007-01-25 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 免疫応答調整剤を含有する製剤
CA2535117A1 (en) * 2003-08-12 2005-03-03 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazo-containing compounds
WO2005018574A2 (en) 2003-08-25 2005-03-03 3M Innovative Properties Company Immunostimulatory combinations and treatments
EP1658076B1 (en) 2003-08-27 2013-03-06 3M Innovative Properties Company Aryloxy and arylalkyleneoxy substituted imidazoquinolines
AP2006003542A0 (en) * 2003-09-05 2006-04-30 Anadys Pharmaceuticals Inc Administration of TLR7 ligands and prodrugs for treatment of infection by hepatitis C virus.
CA2537763A1 (en) 2003-09-05 2005-03-17 3M Innovative Properties Company Treatment for cd5+ b cell lymphoma
GB0321615D0 (en) 2003-09-15 2003-10-15 Glaxo Group Ltd Improvements in vaccination
US20050059072A1 (en) 2003-09-17 2005-03-17 3M Innovative Properties Company Selective modulation of TLR gene expression
WO2005033049A2 (en) * 2003-10-01 2005-04-14 Taro Pharmaceuticals U.S.A., Inc. METHOD OF PREPARING 4-AMINO-1H-IMIDAZO(4,5-c)QUINOLINES AND ACID ADDITION SALTS THEREOF
EP1673087B1 (en) 2003-10-03 2015-05-13 3M Innovative Properties Company Alkoxy substituted imidazoquinolines
US20090075980A1 (en) 2003-10-03 2009-03-19 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridines and Analogs Thereof
US7544697B2 (en) 2003-10-03 2009-06-09 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridines and analogs thereof
US20050239733A1 (en) 2003-10-31 2005-10-27 Coley Pharmaceutical Gmbh Sequence requirements for inhibitory oligonucleotides
CA2543685A1 (en) 2003-10-31 2005-05-12 3M Innovative Properties Company Neutrophil activation by immune response modifier compounds
ITMI20032121A1 (it) * 2003-11-04 2005-05-05 Dinamite Dipharma Spa In Forma Abbr Eviata Dipharm Procedimento per la preparazione di imiquimod e suoi intermedi
US7897767B2 (en) 2003-11-14 2011-03-01 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazoquinolines
US8598192B2 (en) * 2003-11-14 2013-12-03 3M Innovative Properties Company Hydroxylamine substituted imidazoquinolines
CU23404A1 (es) 2003-11-19 2009-08-04 Ct Ingenieria Genetica Biotech Polisacáridos capsulares de neisseria meningitidis como inmunopotenciadores mucosales y formulaciones resultantes
RU2409576C2 (ru) 2003-11-25 2011-01-20 3М Инновейтив Пропертиз Компани Системы, содержащие имидазольное кольцо с заместителями, и способы их получения
EP1686992A4 (en) 2003-11-25 2009-11-04 3M Innovative Properties Co HYDROXYLAMINE, AND IMIDAZOQUINOLEINS, AND IMIDAZOPYRIDINES AND IMIDAZONAPHTYRIDINE SUBSTITUTED WITH OXIME
WO2005055932A2 (en) 2003-12-02 2005-06-23 3M Innovative Properties Company Therapeutic combinations and methods including irm compounds
US20050226878A1 (en) 2003-12-02 2005-10-13 3M Innovative Properties Company Therapeutic combinations and methods including IRM compounds
JP2007513170A (ja) 2003-12-04 2007-05-24 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー スルホン置換イミダゾ環エーテル
US7888349B2 (en) 2003-12-29 2011-02-15 3M Innovative Properties Company Piperazine, [1,4]Diazepane, [1,4]Diazocane, and [1,5]Diazocane fused imidazo ring compounds
EP1701955A1 (en) 2003-12-29 2006-09-20 3M Innovative Properties Company Arylalkenyl and arylalkynyl substituted imidazoquinolines
WO2005067500A2 (en) 2003-12-30 2005-07-28 3M Innovative Properties Company Enhancement of immune responses
US8735421B2 (en) 2003-12-30 2014-05-27 3M Innovative Properties Company Imidazoquinolinyl sulfonamides
WO2005065678A1 (en) 2003-12-30 2005-07-21 3M Innovative Properties Company Immunomodulatory combinations
CA2559863A1 (en) 2004-03-24 2005-10-13 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazopyridines, imidazoquinolines, and imidazonaphthyridines
US20070166384A1 (en) 2004-04-09 2007-07-19 Zarraga Isidro Angelo E Methods , composition and preparations for delivery of immune response modifiers
US20050267145A1 (en) 2004-05-28 2005-12-01 Merrill Bryon A Treatment for lung cancer
US20080015184A1 (en) 2004-06-14 2008-01-17 3M Innovative Properties Company Urea Substituted Imidazopyridines, Imidazoquinolines, and Imidazonaphthyridines
US8017779B2 (en) 2004-06-15 2011-09-13 3M Innovative Properties Company Nitrogen containing heterocyclyl substituted imidazoquinolines and imidazonaphthyridines
US8026366B2 (en) 2004-06-18 2011-09-27 3M Innovative Properties Company Aryloxy and arylalkyleneoxy substituted thiazoloquinolines and thiazolonaphthyridines
WO2006009832A1 (en) 2004-06-18 2006-01-26 3M Innovative Properties Company Substituted imidazo ring systems and methods
US20070259907A1 (en) 2004-06-18 2007-11-08 Prince Ryan B Aryl and arylalkylenyl substituted thiazoloquinolines and thiazolonaphthyridines
WO2006065280A2 (en) 2004-06-18 2006-06-22 3M Innovative Properties Company Isoxazole, dihydroisoxazole, and oxadiazole substituted imidazo ring compounds and methods
US7897609B2 (en) 2004-06-18 2011-03-01 3M Innovative Properties Company Aryl substituted imidazonaphthyridines
WO2006026760A2 (en) 2004-09-02 2006-03-09 3M Innovative Properties Company 1-amino imidazo-containing compounds and methods
EP1819226A4 (en) 2004-12-08 2010-12-29 3M Innovative Properties Co COMBINATIONS AND METHODS OF IMMUNOSTIMULATION
US20110070575A1 (en) 2004-12-08 2011-03-24 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Immunomodulatory Compositions, Combinations and Methods
AU2005322898B2 (en) 2004-12-30 2011-11-24 3M Innovative Properties Company Chiral fused (1,2)imidazo(4,5-c) ring compounds
AU2005322843B2 (en) 2004-12-30 2012-03-08 3M Innovative Properties Company Immune response modifier formulations and methods
JP5313502B2 (ja) 2004-12-30 2013-10-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 置換キラル縮合[1,2]イミダゾ[4,5−c]環状化合物
US9248127B2 (en) 2005-02-04 2016-02-02 3M Innovative Properties Company Aqueous gel formulations containing immune response modifiers
WO2007120121A2 (en) 2005-02-09 2007-10-25 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Oxime and hydroxylamine substituted thiazolo[4,5-c] ring compounds and methods
AU2006212765B2 (en) 2005-02-09 2012-02-02 3M Innovative Properties Company Alkyloxy substituted thiazoloquinolines and thiazolonaphthyridines
JP2008532933A (ja) 2005-02-11 2008-08-21 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド 置換イミダゾキノリン類および置換イミダゾナフチリジン類
WO2006086633A2 (en) 2005-02-11 2006-08-17 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Substituted fused [1,2]imidazo[4,5-c] ring compounds and methods
US7968563B2 (en) * 2005-02-11 2011-06-28 3M Innovative Properties Company Oxime and hydroxylamine substituted imidazo[4,5-c] ring compounds and methods
WO2006091567A2 (en) 2005-02-23 2006-08-31 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Hydroxyalkyl substituted imidazoquinoline compounds and methods
CA2598639A1 (en) 2005-02-23 2006-08-31 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Hydroxyalkyl substituted imidazonaphthyridines
JP2008543725A (ja) 2005-02-23 2008-12-04 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド ヒドロキシアルキル置換イミダゾキノリン
AU2006216686A1 (en) 2005-02-23 2006-08-31 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Method of preferentially inducing the biosynthesis of interferon
AU2006232294A1 (en) 2005-04-01 2006-10-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolo[3,4-c]quinolines, pyrazolo[3,4-c]naphthyridines, analogs thereof, and methods
US7943636B2 (en) 2005-04-01 2011-05-17 3M Innovative Properties Company 1-substituted pyrazolo (3,4-C) ring compounds as modulators of cytokine biosynthesis for the treatment of viral infections and neoplastic diseases
AU2006232377A1 (en) 2005-04-01 2006-10-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridine-1,4-diamines and analogs thereof
WO2006121528A2 (en) 2005-04-01 2006-11-16 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Ring closing and related methods and intermediates
GB0510390D0 (en) 2005-05-20 2005-06-29 Novartis Ag Organic compounds
BRPI0615250A2 (pt) 2005-09-02 2011-05-10 Pfizer 1h-imidazopiridinas substituÍdas por hidràxi, composiÇço farmacÊutica contendo as mesmas, bem como seus usos
US8476292B2 (en) 2005-09-09 2013-07-02 3M Innovative Properties Company Amide and carbamate derivatives of N-{2-[4-amino-2-(ethoxymethyl)-1H-imidazo[4,5-c] quinolin-1-Yl]-1,1-dimethylethyl}methanesulfonamide and methods
ZA200803029B (en) 2005-09-09 2009-02-25 Coley Pharm Group Inc Amide and carbamate derivatives of alkyl substituted /V-[4-(4-amino-1H-imidazo[4,5-c] quinolin-1-yl)butyl] methane-sulfonamides and methods
CA2623541A1 (en) 2005-09-23 2007-03-29 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Method for 1h-imidazo[4,5-c]pyridines and analogs thereof
EP1948173B1 (en) 2005-11-04 2013-07-17 3M Innovative Properties Company Hydroxy and alkoxy substituted 1h-imidazoquinolines and methods
WO2007062043A1 (en) 2005-11-23 2007-05-31 Coley Pharmaceutical Group Inc. Method of activating murine toll-like receptor 8
KR20080077982A (ko) 2005-12-16 2008-08-26 콜레이 파마시티컬 그룹, 인코포레이티드 치환된 이미다조퀴놀린, 이미다조나프티리딘 및이미다조피리딘, 조성물 및 방법
WO2007079086A1 (en) 2005-12-28 2007-07-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazoloalkyl substituted imidazo ring compounds and methods
WO2007079146A1 (en) 2005-12-28 2007-07-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc Treatment for non-hodgkin's lymphoma
WO2007079169A2 (en) 2005-12-28 2007-07-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Treatment for acute myeloid leukemia
WO2007079202A2 (en) 2005-12-28 2007-07-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Treatment for acute lymhoblastic leukemia
WO2007079171A2 (en) 2005-12-28 2007-07-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Treatment for hodgkin's lymphoma
WO2007079203A2 (en) 2005-12-28 2007-07-12 3M Innovative Properties Company Treatment for cutaneous t cell lymphoma
WO2007092641A2 (en) 2006-02-10 2007-08-16 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Method for substituted 1h-imidazo[4,5-c]pyridines
WO2007106854A2 (en) 2006-03-15 2007-09-20 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Hydroxy and alkoxy substituted 1h-imidazonaphthyridines and methods
US8088788B2 (en) 2006-03-15 2012-01-03 3M Innovative Properties Company Substituted fused[1,2] imidazo[4,5-c] ring compounds and methods
WO2007143526A2 (en) 2006-06-05 2007-12-13 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Substituted tetrahydroimidazonaphthyridines and methods
US7906506B2 (en) 2006-07-12 2011-03-15 3M Innovative Properties Company Substituted chiral fused [1,2] imidazo [4,5-c] ring compounds and methods
US8178539B2 (en) 2006-09-06 2012-05-15 3M Innovative Properties Company Substituted 3,4,6,7-tetrahydro-5H-1,2a,4a,8-tetraazacyclopenta[cd]phenalenes and methods
WO2008036312A1 (en) 2006-09-19 2008-03-27 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Fungicidal methods using immune response modifier compounds
WO2008045543A1 (en) 2006-10-13 2008-04-17 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Substituted 4h-imidazo [4, 5, 1-ij] [1, 6] naphthyridine-9-amines and their pharmaceutical use

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515436A (ja) * 2008-03-24 2011-05-19 4エスツェー アクチェンゲゼルシャフト 新規の置換イミダゾキノリン
JP2014043458A (ja) * 2008-03-24 2014-03-13 4Sc Discovery Gmbh 新規の置換イミダゾキノリン
US11724982B2 (en) 2014-10-10 2023-08-15 The Research Foundation For The State University Of New York Trifluoromethoxylation of arenes via intramolecular trifluoromethoxy group migration
JP2018526422A (ja) * 2015-09-14 2018-09-13 ファイザー・インク LRRK2阻害薬としての新規のイミダゾ[4,5−c]キノリンおよびイミダゾ[4,5−c][1,5]ナフチリジン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005048933A2 (en) 2005-06-02
CA2545774A1 (en) 2005-06-02
EP1685129A4 (en) 2008-10-22
EP1685129A2 (en) 2006-08-02
US7897767B2 (en) 2011-03-01
AU2004291101A1 (en) 2005-06-02
CN1906193A (zh) 2007-01-31
US20090042925A1 (en) 2009-02-12
WO2005048933A3 (en) 2005-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007511527A (ja) オキシム置換イミダゾ環化合物
US8598192B2 (en) Hydroxylamine substituted imidazoquinolines
US8802853B2 (en) Arylalkenyl and arylalkynyl substituted imidazoquinolines
EP1687307B1 (en) Substituted imidazo ring systems and methods
AU2002230618B2 (en) Heterocyclic ether substituted imidazoquinolines
US8778963B2 (en) Hydroxylamine and oxime substituted imidazoquinolines, imidazopyridines, and imidazonaphthyridines
JP5543068B2 (ja) キラル縮合[1,2]イミダゾ[4,5−c]環状化合物
JP2007530450A (ja) ピペラジン、[1,4]ジアゼパン、[1,4]ジアゾカン、および[1,5]ジアゾカン縮合イミダゾ環化合物
JP2007502293A (ja) ヒドロキシルアミン置換イミダゾ含有化合物
JP2008511683A (ja) 2−アミノ1h−イミダゾ環構造および方法
JP2007517044A (ja) イミダゾキノリニル、イミダゾピリジニル、およびイミダゾナフチリジニルスルホンアミド
JP2008530113A (ja) オキシムおよびヒドロキシラミン置換イミダゾ[4,5−c]環化合物および方法
EP1850849A2 (en) Method of preferentially inducing the biosynthesis of interferon

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110719