JP2008527680A - 封止材料およびそのような材料を用いたデバイス - Google Patents

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Abstract

固体酸化物燃料電池デバイスは、600℃〜800℃の中間温度範囲にある封止温度で水素ガス透過に対して耐性がある封止材料を含み、その封止材料は、100×10-7/℃から120×10-7/℃のCTEを有し、この封止材料は、質量%で、(i)75から95質量%のガラスフリットであって、それ自体、モルパーセントで、70〜85%のSiO2、0〜5%のAl23、0〜8%のNa23、10〜25%のK2O、0〜10%のZnO、0〜6%のZrO2、0〜7%のMgO、0〜2%のTiO2の組成を有するガラスフリット、および(ii)アルミナ、ジルコニアまたは白榴石の内の少なくとも1つを含む、5質量%から25質量%の添加物を含む。

Description

本発明は広く、アルカリ−亜鉛−ケイ酸塩フリットなどのガラス封止フリット、およびそのようなフリットを用いたシールとデバイスに関する。より詳しくは、これらフリットおよび封止材料は、固体酸化物燃料電池(SOFC)における封止フリットとして有用である。
600℃から1000℃の温度範囲で封止するフリットは、多くの市販用ガラス製品の低温封止に用いられるB23またはP25系フリットと、進歩したセラミックの構造部材の高温接合に用いられる様々な数多くのケイ酸塩との間の中間群の材料に相当する。
低温フリットは、陰極線管(CRT)、電球などの製品を封止するために、600℃より低い温度で用いられる。高温フリットは、高温の繊維強化構造セラミックを具現するであろう物品を製造するために、1000℃を超える温度で用いられる。
中間温度範囲(600℃から1000℃)の封止における非常に古いものは、ZnO−B23−SiO2フリットである。別のものは、900℃から1000℃の間で使用するために設計されたLi2O−改良ZnO−Al23−SiO2フリットである。600℃から800℃の範囲で封止するフリットは、多くの用途にとって重要である。そのようなフリットの必要性は、固体酸化物燃料電池(SOFC)のためのシーラントフリットの需要によって明白になってきた。
さらに、燃料電池デバイスは、燃料電池積重部材において熱応力を誘発する、相当な熱サイクルおよび大きな温度勾配を経る。それゆえ、シールは、大きな温度変動に耐え、かつ電解質シートおよびフレームに適合する熱膨張係数を有する必要がある。そのシールが、フレームまたは電解質シートの熱膨張率と異なる熱膨張率で膨張すると、そのシールに亀裂が生じるか、または電解質シートに亀裂を生じさせるであろう。シールまたは電解質シートのいずれに欠陥が生じても、その燃料電池デバイスを交換する必要が生じるであろう。
特許文献1には、固体酸化物に使用するのに適した、B23を含まないフリットシールが記載されている。これらのフリットシールは、多くの用途においてうまく使われてきた。しかしながら、燃料電池デバイスのあるものでは、鋼製部材(例えば、フレームまたは基板)が用いられる。特許文献1の表1に開示されたフリットシールは、CrおよびAlなどの多くのステンレス鋼合金化元素に関するレドックス反応によって、適切な条件下で還元され得る成分であるZnOを比較的多量含有する。
米国特許第6291092号明細書
それゆえ、固体酸化物燃料電池のための代わりのフリットシール化合物を見いだす必要性が、近年の甚大な量の研究の課題であった。
本発明の封止材料のある利点は、この材料が、温度範囲(700〜900℃)で燃料電池デバイス部材を封止しつつ、これらの部材のCTEに適合するCTEを有することである。本発明の封止材料の別の利点は、それにより得られたシールがSOFC環境において耐久性であることである。
本発明のある態様によれば、固体酸化物燃料電池デバイスは、600℃〜800℃の中間温度範囲にある封止温度で水素ガス透過に対して耐性がある封止材料を含み、その封止材料は、100×10-7/℃から120×10-7/℃のCTEを有し、この封止材料は、質量%で、
(i)75から95質量%のガラスフリットであって、それ自体、モルパーセントで、60〜80%のSiO2、1〜3%のAl23、0〜8%のNa23、10〜20%のK2O、0〜10%のZnO、0〜6%のZrO2、0〜7%のMgO、0〜2%のTiO2の組成を有するガラスフリット、および
(ii)5質量%から25質量%のアルミナミル、ジルコニアまたは白榴石添加物、
を含む。
本発明の別の態様によれば、固体酸化物燃料電池デバイスの封止材料は、60〜80%のSiO2、1〜3%のAl23、0〜8%のNa23、10〜20%のK2O、0〜10%のZnO、0〜6%のZrO2、0〜7%のMgO、および0〜2%のTiO2のフリットガラスを含む。本発明の実施の形態によれば、このフリットガラスは、充填剤と混合され、次いで、焼成されたときに、600℃〜800℃の中間温度範囲にある封止温度で水素ガス透過に対して耐性があるシールを形成し、このシールは、100×10-7/℃から120×10-7/℃のCTEを有する。
本発明の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明に述べられており、一部は、その説明から当業者にとって容易に明白であるか、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付の図面を含む、ここに記載された発明を実施することによって認識されるであろう。
先の一般的な説明および以下の詳細な説明は、本発明の例示の実施の形態を表し、特許請求の範囲に記載された本発明の性質および特徴を理解するための概要または構成を提供することが意図されているのが理解されよう。添付の図面は、本発明をさらに理解するために含まれ、この明細書に包含され、その一部を構成する。これらの図面は、本発明の様々な実施の形態を示しており、説明と共に解釈すると、本発明の原理および動作を説明するように働く。
ここで、本発明の現在好ましい実施の形態を詳しく参照する。その実施例が添付の図面に示されている。同じまたは同様の部品を参照するために、図面に亘り、できる限り同じ参照番号が用いられている。本発明の無機電解質シートの3つの例示の実施の形態が図1に示されている。燃料電池デバイスは、参照番号10により全般にわたり指し示されている。
図1は、一般的なSOFCデバイスアセンブリ10の斜視図である。図2は、積重された燃料電池デバイス12を含む、燃料電池デバイスアセンブリ10の一部を示している。SOFCデバイスアセンブリ10は、それぞれが、固体電解質、陰極板および陽極板の各層から構成された、交互の燃料電池デバイスを含む。固体電解質は一般に、イットリウム(Y)ドープZrO2である。燃料電池デバイス12は、陽極14、陰極16および電解質(図示せず)を含む。各燃料電池デバイス12は、電解質、酸化体または燃料を供給するための複数の平行通路20が組み込まれた分配部材18も備えている。通路20の軸は、共通面内にある。
分配部材18は、2枚の波形セラミック板から製造されることが好ましい。これの波形板は平行に配列され、これらの板の内の一方の谷は、別の板の頂部に結合される。これにより、約2mmの直径を持つ通路20が形成される。
図2に示されているように、多孔質支持構造体22が、分配部材18を取り囲み、それを横切って延在している。この構造体は、部材18の頂部および谷と接触して、固体酸化物燃料電池デバイス12の陽極14または陰極16のチャンバである複数の平行通路を形成している。それらの通路は、固体酸化物燃料電池デバイス12のための電解質の分配と除去を行う。波形セラミック板は、燃料が、通路20から、固体酸化物燃料電池デバイス12の陽極14または陰極16のチャンバ中に流し込めるように通路20の間に開口を有する。
図3は、交互の陽極14および陰極16並びに通路20に対するそれらの関係を示す、拡大部分図である。
本発明のガラスフリットベースのシールは、各デバイス12を被包しても、あるいは、デバイス12、デバイスの群、または1つ以上のデバイス12を含む部材の間にバリアを形成してもよい。バリアを形成する場合、このガラスフリットベースのシールは、隣接するデバイス12の間に挟まれた板の形態をとってもよい。構造体22も、本発明のガラスフリットから製造されていてもよい。このガラスフリットベースのシールは、水素ガスが、あるデバイス12(またはデバイスの群)から別のデバイスへと拡散するのを防ぐ。このガラスフリットベースのシールは、図1〜3に示されたものとは異なる構造を持つSOFCデバイスに、1つ以上のSOFCデバイス部材が別の部材に封止される必要のある任意の場所で、用いてもよい。
本発明のある実施の形態によれば、固体酸化物燃料電池デバイスアセンブリ10は、600℃〜800℃の中間温度範囲にある封止温度で水素ガス透過に対して耐性のある封止材料を含む。この封止材料は、100×10-7/℃から120×10-7/℃のCTEを有する。この封止材料は、ガラスフリットとミル添加物の総質量%が100質量%となるように、75から95(好ましくは80から90)質量%の封止ガラスフリット、および5質量%から25質量%(好ましくは、10から20質量%)のミル添加物、例えば、アルミナ、ジルコニアまたは白榴石ミル添加物を含む。添加物の平均粒径が、好ましくは5μm未満、より好ましくは1μm未満、最も好ましくは0.5μm未満である。
本発明の封止ガラスフリットは、B23を含まず、かつZnOを全く含まないか、比較的少量しか含まない。この封止ガラスフリットは、モルパーセントで、70〜85%のSiO2、0〜5%のAl23、0〜8%のNa23、10〜25%のK2O、0〜10%のZnO、0〜6%のZrO2、0〜7%のMgO、0〜2%のTiO2を含む。
ガラスフリット中のSiO2の量が72と80モル%の間にあることが好ましい。ガラスフリット中のZnOの量は、5モル%未満であることが好ましく、1モル%未満がより好ましい。ガラスフリット中のAl23の量は1と3モル%の間にあることが好ましい。ガラスフリット中のK2Oの量が12と20モル%の間にあることが好ましい。ガラスフリット中のTiO2の量が1モル%未満であることが好ましく、0%であることがより好ましい。
本発明の封止ガラスフリットを、ガラスフリット組成をモルパーセントで示す、以下の3つの実施例によりさらに明白にする。
Figure 2008527680
表1に示されたデータは、3種類の例示のアルカリケイ酸塩ガラス組成物に関する。より詳しくは、これらは、ケイ酸カリウムフリットガラス組成物である。溶融後、各組成物を、乾式ボールミル粉砕により、30μm未満、例えば、5μmから20μmの平均粒径にすることによって、フリットにした。SOFC封止材料に要求される高いCTE値および高い軟化点は、比較的粘性の高いガラス質粉末ベースガラスに、膨張係数上昇充填剤を添加することによって、満たされる。例示の充填剤は、5質量%から25質量%、好ましくは5から20質量%の、アルミナ、ジルコニア(CTE約120×10-7/℃)または白榴石K2O−Al23−4SiO2(CTEは約200×10-7/℃)ミル添加物である。
実施例1のフリットは、四ケイ酸塩の化学量論(すなわち、SiO2/K2O=4)を持つことが好ましい、実質的にK2O−Al23−SiO2である。何故ならば、微細なアルミナが添加されたフリットガラスの反応によって、その場で白榴石が形成され得るからである。
第2の実施例は、第1の実施例と組成が似ているが、カリウムの一部がMgOで置換されている。この変化によって、低粘度のフリットが形成され、900℃の封止温度でフリットブレンドを使用したときに、良好な流動(実施例1の流動よりも)が得られる。表1に示された第2の実施例のガラス組成物により形成されたガラスフリットは、846℃の軟化点を有する。
第3の実施例の組成は、第2の実施例の組成に似ているが、MgOが少なく、Na23およびTiO2も少量含まれている。Na23およびTiO2は、それから得られる組成物の軟化点を低下させるための充填剤として用いられる。この第3の実施例は、実施例1の軟化点よりも実質的に低い軟化温度、およびより低い粘度を有する。表1に示された第3の実施例のガラス組成物により形成されたガラスフリットは、773℃の軟化点を有する。
シーラントブレンド
前記シーラント材料は、ガラスフリットとミル添加物の総質量%が100質量%であるように、75から95質量%のアルカリ−シリカ系ガラスフリット、および5質量%から25質量%、好ましくは10から20質量%のミル添加物を含む。この添加物の平均粒径は、30μm未満であることが好ましく、20μm未満がより好ましく、10μm未満がさらにより好ましい。例えば、白榴石の形成を促進するために、平均粒径が5μm未満、好ましくは1μm未満の、90%の粉末ガラスおよび10%のAlcoa(商標)アルミナなどの、90:10ブレンド(質量%基準)を使用してよい。アルミナ添加物の目的は、組成物全体のCTEを約100から110×10-7/℃まで増加させるために、封止中に少量の白榴石(K2O−Al23−4SiO2)を形成することである。これらのCTEは、燃料電池電極、相互接続部および支持構造体に用いられる材料のCTEと一致する。このブレンドにおける白榴石の形成後、得られた材料は、温度が約1100℃に到達するまでほとんど流動を示さないほど十分に結晶質であり、それゆえ、そのシールは、1000℃までの動作温度で機能する。
3種類の例示のブレンドが、実施例1のガラスフリット材料に用いられ(表1)、表2に示されている。第1のブレンドは、80質量%のガラスフリットおよび20質量%のジルコニアミル添加物からなるものであった。第2のブレンドは、90質量%のガラスフリットおよび20質量%の白榴石ミル添加物からなるものであった。第3のブレンドは、85質量%のガラスフリットおよび15質量%のアルミナミル添加物からなるものであった。表2の4番目のものは、実施例3のガラスフリット(90質量%)および白榴石添加物(10質量%)からなる。
Figure 2008527680
表2は、3種類のブレンド全てにより、1000℃未満の封止温度でシールが生成されたことを示している。ガラスフリット/ジルコニアブレンドにより、最低のシールのCTE値が得られた。それゆえ、シールのCTE値が高い必要があれば、あるアルミナ添加物は、混合物に、得られたブレンドのCTEを要求されるレベルまで上昇させるのに要する量で加えてもよい。
ガラスフリット/白榴石のブレンドは、たった10質量%の白榴石しか含んでいない。微粉末の天然白榴石を用いてこのブレンドを形成することもできるが、この例示の実施の形態において、得られたシールのCTE値を上昇させるために加えた白榴石の供給源は、ガラスセラミック(モル%で表された組成:4.7%のNa23、13.0%のK2O、18.0%のAl23、59.1%のSiO2、5.1%のTiO2)であった。この(ガラスセラミック)組成物を1600℃と1650℃の間の温度で溶融した後、得られた材料を、4時間に亘りセラミック化し、次いで、10〜20μmの平均粒径にボールミル粉砕した。得られたガラス/白榴石ブレンドによって、全てのブレンドの最低の焼成温度(すなわち、それぞれ、875℃および750℃の最低の封止温度を有する)でシールを生成した。
白榴石充填剤を表1の実施例3のガラスフリットに用いた場合、その混合物は、強力な粘着性のガラス質コーティングを形成し、750℃ほど低い温度で、高CTE基板(例えば、E−brite(商標)およびジルコニアなどの)に良好に封止した。このシーラントは、XnOを含有していないので、他の2種類のシーラントよりも潜在的に還元性が低い。実施例3のガラスに関する適切な化学量論が、750℃での加熱によって、第2(すなわち、白榴石)のガラスのケイ酸カリウム水ガラス(例えば、Kasil(商標)16(ペンシルベニア州、フィラデルフィア所在のピー・キュー社(PQ corporation)から市販されている))による低い溶解および均質化により達成されるであろう。得られたコーティングは、「E−brite」基板に施され、均質化プロセス後にガラス質、透明、および強力に粘着性であった。
ガラスフリット/アルミナブレンドは、充填剤として微細なアルミナ(ペンシルベニア州、ピッツバーグ所在のアルコア(Alcoa)社から得られるAlcoa A1000SG)を用い、よって、白榴石は、ガラスフリットと充填剤との間の反応によって、焼成中にその場で形成できた;K2O−SiO2(フリット)+α−Al23(A1000SG)→K2O・Al23・4SiO2(白榴石)。得られたシールの高いCTEによって、この反応が実際に生じた(焼成中に)ことが裏付けられた。
図4は、表2に示されたブレンドの内の2つの温度/CTE挙動を示している。これらのブレンドは、特許文献1に開示された封止材料(一番下の曲線)のものよりも、高いCTEおよび低い粘度を有することに留意されたい。
表2に示された2番目の組成物ブレンドを「E−bright」基板上に被覆し、空気中において1時間に亘り875℃で焼成した。次いで、これを、2時間に亘り750℃で、蒸気で飽和させたフォーミングガス(97%のCO2、3%のH2)であるシミュレートしたSOFC環境に曝露した。得られたシールは、シールと基板との間に良好な界面を形成し、亀裂の証拠は見られなかった。その界面の品質は、シミュレートしたSOFC環境中の200時間の曝露後にも不変のままであった。
ケイ酸カリウムフリットブレンドが、750℃ほど低い温度でSOFCのための高CTE基板上にシールを形成することが本発明の利点である。これらのブレンドは、レドックス反応の可能性なく、高Crステンレス鋼合金への優れた適合性を提供し、蒸気で飽和されたフォーミングガス(97%のCO2、3%のH2)からなるシミュレートした還元性SOFC環境中の750℃での200時間の曝露後に影響を受けない。
本発明の精神および範囲から逸脱せずに、本発明に様々な変更および改変をお粉売ることが当業者には明白である。それゆえ、本発明は、本発明の変更および改変を、それらが添付の特許請求の範囲およびその同等物に含まれるという条件で包含することが意図されている。
例示の固体酸化物燃料電池デバイスアセンブリの斜視図 図1の固体酸化物燃料電池デバイスアセンブリの一部の分解斜視図 例示の燃料電池デバイスの斜視図 例示のガラスフリット/充填剤ブレンドの温度挙動を示すグラフ
符号の説明
10 燃料電池デバイスアセンブリ
12 燃料電池デバイス
14 陽極
16 陰極
18 分布部材
20 通路

Claims (8)

  1. 600℃〜800℃の中間温度範囲にある封止温度で水素ガス透過に耐性がある封止材料を含む固体酸化物燃料電池デバイスであって、前記封止材料は、100×10-7/℃から120×10-7/℃の範囲にあるCTEを有し、該封止材料は、質量%で、
    (i)75から95質量%のガラスフリットであって、それ自体、モルパーセントで、70〜85%のSiO2、0〜5%のAl23、0〜8%のNa23、10〜25%のK2O、0〜10%のZnO、0〜6%のZrO2、0〜7%のMgO、0〜2%のTiO2の組成を有するガラスフリット、および
    (ii)5質量%から25質量%のアルミナ、ジルコニアまたは白榴石添加物、
    を含むことを特徴とする固体酸化物燃料電池デバイス。
  2. 5μm未満の平均粒径を持つアルミナ、ジルコニアまたは白榴石添加物を5質量%から20質量%含むことを特徴とする請求項1記載の固体酸化物燃料電池デバイス。
  3. 前記ガラスフリットが、モルパーセントで、70〜80%のSiO2、1〜3%のAl23、0〜5%のNa23、12〜20%のK2O、0〜5%のZnO、0〜6%のZrO2、0〜7%のMgO、および0〜2%のTiO2の組成を有することを特徴とする請求項1記載の固体酸化物燃料電池デバイス。
  4. 前記ガラスフリット中のZnOの量が1モル%未満であることを特徴とする請求項1記載の請求項1記載の固体酸化物燃料電池デバイス。
  5. モルパーセントで、70〜85%のSiO2、0〜5%のAl23、0〜8%のNa23、10〜20%のK2O、0〜10%のZnO、0〜6%のZrO2、0〜7%のMgO、0〜2%のTiO2の組成を有するガラスフリットを有してなる封止材料。
  6. モルパーセントで、70〜80%のSiO2、1〜3%のAl23、0〜5%のZnOを有することを特徴とする請求項5記載の封止材料。
  7. 1モル%未満のZnOを有することを特徴とする請求項5記載の封止材料。
  8. 前記ガラスフリットが充填剤と混合され、次いで、焼成され、600℃〜800℃の中間温度範囲にある封止温度で水素ガス透過に耐性があるシールを形成し、該シールが100×10-7/℃から120×10-7/℃の範囲にあるCTEを有することを特徴とする請求項5記載の封止材料。
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