JP2008527099A - 耐衝撃性組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1種の化合物A、少なくとも1種の直鎖状又は分枝状のポリエステルB、及び少なくとも1種の靭性改良剤Cを含む組成物に関するものであり、直鎖状又は分枝状のポリエステルBは、有機スズ又は有機チタン触媒の存在下で、大環状ポリ(α,ω−アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω−アルキレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート)から製造される。それらの化合物の製造方法、及び複合部材の製造のためのそれらの使用も開示する。

Description

本発明は、耐衝撃性ポリエステル組成物、特に繊維強化複合材製品に用いるための耐衝撃性ポリエステル組成物の分野に関する。
熱可塑性ポリエステルは公知のプラスチックであり、広く使用されている。繊維複合材におけるそれらの使用についての好ましい特性は、繊維の良好な濡れ性、すなわち、成形品の製造時の低粘度だけでなく、高分子量であることであり、それは所望の機械特性だからである。しかし、通常のポリエステルの粘度はこの用途には高すぎ、特に、ポリエステルを成形品の製造に用いる場合にそうである。米国特許第5,498,651号明細書は、重合触媒と、エポキシド及び/又はチオエポキシドとの存在下で、低粘度大環状ポリエステルオリゴマーから出発する重合方法を開示している。この用途のために開示されている特に好ましいエポキシドは、3,4-エポキシシクロヘキシル-3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレートである。米国特許第6,197,849号明細書は、熱硬化物(熱硬化性ポリマー)中の添加物、特にエポキシ樹脂又はポリウレタン中の添加物として用いられる有機親和性フィロシリケートを開示している。米国特許第5,707,439号明細書は、カチオン交換された層状鉱物の製造を開示している。これらのカチオン交換された層状鉱物中での大環状オリゴマーの重合をさらに開示している。しかし、このタイプのポリマー混合物は、加工するのが非常に困難であり、劣る機械特性しかもたらさず、それは層状鉱物が造核剤として作用しうるからである。
米国特許第5,498,651号明細書 米国特許第6,197,849号明細書 米国特許第5,707,439号明細書
したがって、本発明の目的は、第一に良好な加工性を有し、第二に高められた耐衝撃性を有する組成物を提供することである。
請求項1に記載した組成物がこの目的を達成する。
〔本発明を実施する方法〕
本発明は、少なくとも1種の化合物Aを含む組成物を含み、且つさらに少なくとも1種の直鎖状又は分枝状ポリエステルBを含み、且つさらに少なくとも1種の靭性改良剤Cを含む組成物に関する。
化合物Aは、少なくとも2つのグリシジルエーテル基を有し、好ましくは、ビスフェノールAの、又はビスフェノールFの、又はビスフェノールA/ビスフェノールF混合物のジグリシジルエーテルであるか、あるいはそれらの液状オリゴマーである。ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(DGEBA)、ビスフェノールFのジグリシジルエーテル、及びビスフェノールA/Fのジグリシジルエーテルは、特に好適な化合物Aであることが判明している(ここで、「A/F」の表示は、ビスフェノールAとビスフェノールFとからなり、ジグリシジルエーテル製造において出発物質として用いられる混合物をいう)。これらの樹脂の製造工程により、この液状樹脂中にかなり高分子量の成分も存在することは明らかである。これらのジグリシジルエーテルの構造は式(I)によって示される。液状樹脂に対する式(I)中の重合度sは、通常0.05〜0.20である。これらの液状樹脂は市販されており、典型的な市販製品の例は、Araldite(登録商標)GY 250、Araldite(登録商標)PY 304、Araldite(登録商標)GY 282(Huntsman)、又はD.E.R 331(Dow)である。
Figure 2008527099
式中、Rは、H又はメチルである。
別の可能性は、化合物Aが、重合度sが通常2〜12である、式(I)のかなり高分子量の固体エポキシ樹脂であることである。もちろん常に分子量分布がある。このタイプの固体エポキシ樹脂は、例えば、Dow、又はHuntsman、又はResolutionから市販されている。
本発明の一つの態様では、液状エポキシ樹脂と固体エポキシ樹脂との混合物を用いる。液状樹脂と固体樹脂との重量比は、好ましくは9:1〜1:1である。
特に、ポリエステルBは、直鎖状ポリエステルであり、以下の構造式(II)又は(III)を有することが好ましい。
Figure 2008527099
ここで記号n及びn’のそれぞれは、1、2、3、又は4を意味する。特に、n=1又は3、かつn’=1又は3である。n=3及びn’=3であることが好ましい。
記号m及びm’は、50〜2000、特に50〜800、好ましくは100〜600、特に好ましくは100〜600の値を有する。
好ましいポリエステルBは、ポリ(1,2-エチレンテレフタレート)(PET)、ポリ(1,2-エチレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)(PEN)、及びポリ(1,4-ブチレンテレフタレート)(PBT)である。最も好ましいポリエステルBは、ポリ(1,4-ブチレンテレフタレート)(PBT)である。
ポリエステルBの製造に用いる大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)は、下記式(IV)の構造を有することが好ましい。
Figure 2008527099
式中、Rは、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、又はペンチレン基であり、R’は、下記式の基である。
Figure 2008527099
式中に示した破線は、アルキレン基Rへの結合を示すことを意図しており、
指数pは、大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)の分子量Mが300〜2000g/mol、特に350〜800g/molとなるように選択される。
大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)の製造のためには、公知の方法、例えば、米国特許第5,039,783号明細書中に記載された方法が用いられる。
直鎖状又は分枝状ポリエステルBの製造において存在させる有機スズ触媒又は有機チタン触媒は、当業者にとってこの用途のために公知の任意の触媒、例えば米国特許第5,407,984号明細書によって公知のものである。
本組成物中の直鎖状又は分枝状ポリエステルBの量は、組成物の85〜98重量%、好ましくは90〜98%であることが望ましい。
本組成物はさらに、少なくとも1種の靭性改良剤Cを含む。ここ及び以下で「靭性改良剤」とは、マトリクスに、特に熱硬化物(例えばエポキシ樹脂)に添加される物質であって、添加した量が0.5〜8重量%程度の少量の場合でさえ、靭性の顕著な増加をもたらし、このものは、マトリクスの亀裂又は破壊が起こる前の曲げ、引張り、又は衝撃によるかなり高いレベルの応力を吸収しうる。
靭性改良剤Cは、特に、有機イオン交換された層状鉱物C1、又は反応性液状ゴムC2、又はブロックコポリマーC3である。
イオン交換された層状鉱物C1は、カチオン交換された層状鉱物C1c、又はアニオン交換された層状鉱物C1aのいずれかでありうる。
カチオン交換された層状鉱物C1cは、ここでは、層状鉱物C1’から得られ、C1’において少なくとも一部のカチオンが有機カチオンで置換されている。これらのカチオン交換された層状鉱物C1cの例は、特に、米国特許第5,707,439号明細書又は同6,197,849号明細書中に述べられているものである。この文献はまた、これらのカチオン交換された層状鉱物C1cの製造法も記載している。層状鉱物C1’として、フィロシリケートが好ましい。層状鉱物C1’は、米国特許第6,197,849号明細書第2欄第38行から第3欄第5行に記載されたフィロシリケートであることが好ましく、特にベントナイトであることが好ましい。カオリナイト又はモンモリロナイト又はヘクトライト又はイライトなどの層状鉱物C1’は、特に好適であることがわかっている。
層状鉱物C1’のカチオンの少なくとも一部が、有機カチオンと交換される。これらの有機カチオンは、特に、下記式(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、又は(IX)を有する有機カチオンである。
置換基R、R1’、R1’’、及びR1’’’のそれぞれは、他から独立して、H、又はC〜C20-アルキル、又は置換もしくは非置換のアリールである。R、R1’、R1’’、及びR1’’’は同じ置換基でないことが好ましい。
置換基Rは、H、又はC〜C20-アルキル、又は置換もしくは非置換のアリールである。
Figure 2008527099
置換基R及びRは、それぞれ、H、又はC〜C20-アルキル、又は置換もしくは非置換のアリール、又は-N(R)置換基である。置換基Rは、式(VII)に示したNとともに、4〜9原子の置換又は非置換の環を形成し、所望により二重結合を有してもよい。
置換基Rは、式(VIII)に示したNとともに、6〜12原子の置換又は非置換のビシクロ環を形成し、所望によりヘテロ原子、例えば、N、O、及びS、あるいはそれらのカチオン、を含んでもよい置換基である。
置換基Rは、式(IX)に示したNとともに、その大きさが5〜7原子である置換又は非置換のヘテロ芳香族環を形成している置換基である。
式(V)のこれらの有機カチオンの具体例は、n-オクチルアンモニウム(R=n-オクチル、R1’=R1’’=R1’’’=H)、トリメチルドデシルアンモニウム(R=C12-アルキル、R1’=R1’’=R1’’’=CH)、ジメチルドデシルアンモニウム(R=C12-アルキル、R1’=R1’’=CH、R1’’’ =H)、又はビス(ヒドロキシエチル)オクタデシルアンモニウム(R=C18-アルキル、R1’=R1’’=CHCHOH、R1’’’ =H)、又は、天然脂肪及び天然オイルから得ることができる、アミン類の類似誘導体、である。
式(VI)のこれらの有機カチオンの具体例は、グアニジウムカチオン又はアミジニウムカチオンである。
式(VII)のこれらの有機カチオンの具体例は、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、及びチオモルホリンの、N−置換誘導体である。
式(VIII)のこれらの有機カチオンの具体例は、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、及び1-アゾビシクロ[2.2.2]オクタンのカチオンである。
式(IX)のこれらの有機カチオンの具体例は、ピリジン、ピロール、イミダゾール、オキサゾール、ピリミジン、キノリン、イソキノリン、ピラジン、インドール、ベンズイミダゾール、ベンゾオキサゾール、チアゾール、フェナジン、及び2,2’-ビピリジン、のN−置換誘導体である。さらに好適なカチオンは、環状アミジニウムカチオンであり、特に、米国特許第6,197,849号明細書の第3欄第6行目から第4欄第67行目に開示されたものである。
環状アンモニウム化合物は、それらが熱的ホフマン分解を起こすことができないので、直鎖状アンモニウム化合物と比較した場合に、高い熱安定性を特徴とする。
カチオン交換された好ましい層状鉱物C1cは、有機クレー又はナノクレーの用語によって当業者には公知であり、例えば、製品群名称Tixogel(登録商標)、又はNanofil(登録商標)(Suedchemie社)、Cloisite(登録商標)(Southern Clay Products社)、又はNanomer(登録商標)(Nanocor Inc.)で市販されている。
アニオン交換された層状鉱物C1aは、層状鉱物C1’’から得られ、層状鉱物C1’’においてアニオンの少なくとも一部が有機アニオンに交換されている。このタイプのアニオン交換された層状鉱物C1aの例は、中間層の炭酸アニオンの少なくとも一部が有機アニオンに交換されているハイドロタルサイトである。
本組成物は、カチオン交換された層状鉱物C1cと、アニオン交換された層状鉱物C1aとを同時に含むこともまた確実に可能である。
反応性液状ゴムC2は、高温、典型的には80℃〜200℃の温度、特に100℃〜160℃の温度で、それ自身と、あるいは組成物中の他の化合物と反応できる官能基を有する。このタイプの特に好ましい官能基は、エポキシ基である。エポキシ樹脂接着剤の靭性を改良するために提案されている反応性液状ゴムが特に好ましい。この反応性液状ゴムC2は、グリシジルエーテル基末端のポリウレタンプレポリマーであることが好ましい。下記式(X)の反応性液状ゴムC2が特に好適であることがわかっている。
Figure 2008527099
式(X)中、Yは、イソシアネート基末端の直鎖状又は分枝状ポリウレタンプレポリマーの末端イソシアネート基を除いた後のq価の基であり、
は、一級もしくは二級水酸基を含む、脂肪族、脂環族、芳香族、又は芳香族脂肪族(araliphatic)エポキシドから、ヒドロキシ基及びエポキシ基を除いた後の残基である。ここで指数qは、2、3、又は4の値を有し、指数rは、1、2、又は3の値を有する。一つの態様では、式(X)は、ウレタン基による高分子鎖への結合を有する少なくとも1つの芳香族構造単位を有する。
式(XI)の液状ゴムが特に有利であることが判明している。
Figure 2008527099
式(XI)中、Yはイソシアネート基末端の直鎖状又は分枝状ポリウレタンプレポリマーから末端イソシアネート基を除いた後の(u+w)価の残基であり、
は、一級もしくは二級水酸基を含む、脂肪族、脂環族、芳香族、又は芳香族脂肪族(araliphatic)エポキシドから、ヒドロキシ基及びエポキシ基を除いた後の残基である。
ここで指数wは、1、2、又は3の値を有し、指数uは4−wの値を有し、指数vは1、2、又は3の値を有する。式(XI)中、Xは、O、又はNH、又は1〜6の炭素原子を有するN−アルキルのいずれかであり、R’’は、6〜24の炭素原子を有する分枝状又は非分枝状のアルキルもしくはアルケニル置換基、又は分子量が1000〜10000g/モルであるポリ(ジメチルシロキサン)残基である。一つの態様においては、式(XI)は、ウレタン基によるポリマー鎖への結合を有する少なくとも1つの芳香族構造単位をもつ。
これらの反応性液状ゴムの製造は、例えば、欧州特許公開第1431325A1の第4頁第37行目から第6頁第55行目に記載された方法で行われる。
式(X)及び(XI)の液状ゴムC2は、別個に、又は好ましくは混合物として使用できる。それらを混合物として用いる場合は、式(X)と(XI)のゴムの重量比(X)/(XI)は、100:1〜1:1が有利である。
ブロックコポリマーC3は、メタクリル酸エステルと、オレフィン二重結合を有する少なくとも1種のさらなるモノマーとのアニオン重合又は制御したフリーラジカル重合で得られる。オレフィン二重結合を有するモノマーは、特に、二重結合が、ヘテロ原子あるいは少なくとも1つのさらなる二重結合と直接共役しているものである。特に、好適なモノマーは、スチレン、ブタジエン、アクリロニトリル、及び酢酸ビニルからなる群から選択されるものである。
特に好ましいブロックコポリマーC3は、メタクリル酸メチル、スチレン、及びブタジエンからなるブロックコポリマーである。これらのブロックコポリマーは、例えば、Arkema社の製品群名SBMをもつトリブロックコポリマーの形態で入手できる。
一つの態様では、本組成物中に存在する靭性改良剤Cはさらに、イオン交換された層状鉱物C1と同時に、反応性液状ゴムC2又はブロックコポリマーC3のいずれかを含有する。イオン交換された層状鉱物C1と、反応性液状ゴムC2が同時に存在することが特に好ましい。ここでは、カチオン交換された層状鉱物C1cが、イオン交換された層状鉱物C1として好ましい。
靭性改良剤Cの量は、A+Cの総重量に基づいて10〜85重量%であることが好ましい。
適切であれば、本組成物は、さらなる成分、特に、フィラー、可塑剤、チキソ性付与効果を有する薬剤、接着促進物質(特にアルコキシシラン類及びチタネート類)、安定剤(特に熱安定性、例えば、HALS(ヒンダードアミン光安定剤)として当業者に公知のもの)、及びUV安定剤(例えば、Ciba Specialty Chemicals社から商標TINUVIN(登録商標)として入手できるもの)、あるいは、接着剤、ポッティング組成物、又はシーリング組成物の配合において当業者に知られているその他の添加剤、をさらに含むことができる。溶媒及び/又は可塑剤を含まない組成物が好ましい。
本組成物は、第一に高い靱性、そして第二に良好な加工特性、例えば、低溶融粘度と合わせて重合後の高い融点、を特徴とする。
本組成物は、以下のステップを含む工程によって製造されることが好ましい。
− 靭性改良剤Cと、少なくとも2つのグリシジルエーテル基を有する化合物AとのプレミックスACの形成、
− 有機スズ触媒又は有機チタン触媒を混合した大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)への、上記の混合したプレミックスACの添加。
直鎖状又は分枝状のポリエステルBは、プレミックスACとさらに有機スズ又は有機チタン触媒の存在下、160℃〜220℃、特に160℃〜200℃の温度で、大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)から出発する開環重合によって製造されることが好ましい。
プレミックスACは、靭性改良剤Cを化合物Aに混合によって組み込むことで製造することが好ましい。この予備混合は、高剪断力を用いて、高温で行うことが好ましい。化合物が固体樹脂である場合は、プレミックスACは、粉末形態の化合物Aの混合によって、あるいは押出しによっても製造できる。
重合温度よりもずっと低い温度において、例えば、二軸スクリュー押出機中で、大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)と、有機スズ触媒又は有機チタン触媒との均一なプレミックスを製造することから始め、次に、冷却後、その物質を粉砕して粉末にすることが好ましい。好ましくは、プレミックスACは、次に、撹拌しながら、大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)と有機スズ触媒又は有機チタン触媒との均一な粉末プレミックスに室温で添加されて、粉末形態を型に入れるか、あるいは160〜180℃で大環状化合物の融点まで加熱して、次に液体混合物の形態を型に入れる。次に、開環重合を、180℃を超える温度で行う。
しかし、例えば、押出機中で140℃未満の温度にて、ACからなる混合物をプレミックスし、冷却し、粉砕し、それを貯蔵するか、あるいは溶融物に調製した混合物を冷却し、粉砕し、そしてそれを貯蔵することもできる。
本組成物のさらなる使用は、最終的重合度に到達する前に行うことが好ましい。
このタイプの製造方法は、靭性改良剤Cの、予想を超える良好かつ均一な組み込みを可能にし、したがって、溶媒又は可塑剤の使用を排除することを可能にし、又は少なくとも大きく低減可能にする、という利点を有する。このことの特別な効果は、組成物の融点を不必要に低下させることを避けることである。
本発明の一つの態様では、説明した本組成物は、複合材製品、特にナノコンポジット材料(ナノコンポジット)の製造に用いられる。
これらの複合材製品は、少なくとも1つの上述した組成物、及びさらに繊維を含む。繊維は、すなわち、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、アラミド繊維、鉱物繊維、植物繊維、及びそれらの混合物からなる群から選択される繊維である。好ましい繊維は、炭素繊維又は金属繊維である。スチール繊維が特に好ましい。様々なタイプの繊維が、本複合材製品中に同時に存在することができる。繊維がとる形態は、短繊維及び長繊維の形態、特に単繊維またはロービングの形態でありうる。繊維がとりうるその他の形態は、編物(ニット)、スクリム(scrim)、又は織物の形態である。繊維の方向は、単一方向又はランダムでありうる。一つの特に好ましい態様では、存在する繊維が、単一方向繊維層の形態をとる。これらのニット、スクリム、又は織物の複数の層が、複合材製品中に存在することも可能である。用いる繊維、及び繊維の方向の正確な性質は、複合材製品の形状と、機械的負荷との関連で複合材製品に求められる必要条件に大きく左右される。複合材製品中の繊維の割合は、複合材製品の体積を基準にして、30〜65体積%であることが好ましい。
本複合材製品の製造には、様々な方法を用いることができる。例えば、複数のロービングのロールから、又は1以上の繊維編物、繊維スクリム、又は繊維ニットのロールから、連続して巻き出し、かつ加熱したモールドを通してその繊維を引き出し、そこで溶融組成物が繊維に適用され、繊維中に浸透することによって、連続形状を、特に、シート状で製造できる。一つの態様では、上記モールドは出口を有し、その出口を通って複合材製品が冷却されながら連続して排出される。別の態様では、このモールドは同様に、複合材製品がそこから連続して排出される出口をもつが、製品は下流のさらなるステップで、プレス、好ましくは加熱プレスを用いて圧縮され、かつ必要な場合は、マスクを用いて所望の断面形状に変換される。続く冷却ゾーンでは、このように製造された複合材製品は室温に冷却される。最後に、連続形状品は巻き上げられるか、長さにあわせて切断される。これらの連続形状は、強化用形状物として、特に建築部材の静的強化用に用いられるものなどの強化用シートとして、特に良好な適合性を有する。これらの強化用形状物は、強化を必要としている構造物に、これら2つの部材を一緒にする方法によって、接着により結合される。このために用いることができる特に好ましい繊維は、炭素繊維とガラス繊維である。
さらに、複合材製品は、繊維を横にして入れたモールドを用い、組成物で充填できる。最終形状は、圧縮及び成形によって達成されうる。このために用いる方法は当業者に周知であり、なかでも特にRIM及びRTM法が含まれる。最後に、特に、ばらばらの短繊維を用いる場合は、繊維は、適切な場合は溶融組成物製造時に溶融組成物と均一に混合でき、複合材製品を形成するために、圧縮するか、あるいはモールド中に流し込む。
用いられる方法と繊維強化の性質は、複合材製品に設定された必要条件に大きく左右される。
本発明の複合材製品は汎用性が高い。特に、それらは建築部材又は運送機関の静力学的強化のために用いられる。それらは、その他の材料とともに、あるいは単独で用いることができる。例えば、初めに、橋梁の、又はトンネルの、又はビルディングの強化が挙げられる。その他の例は、自動車、列車車両、あるいはバス又はトラックの、運転席、車体、バンパー、車輪まわり、スペア車輪収納部、車体底面、及び屋根である。これらの複合材製品のさらなる応用例は、スポーツ及びレジャー用品、例えば、テニスラケット、自転車、レジャーボートなどにある。従来の材料の使用と比較した場合に、これらの本発明の複合材製品の使用が重量の低減をもたらす任意の用途が特に好ましい。
[実施例]
(比較例1(Ref. 1))
大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)20gを、窒素下で、160℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT XB3)とともに溶融する。溶融物を、195℃にその温度を調節した金属型に入れ、そこで空気を排除して30分間重合させる。これにより、2 x 40 x 120 mmの寸法のシートが得られ、このシートから次の機械的試験のために試験片が加工される。
(比較例2〜4(Ref. 2, Ref. 3, Ref. 4))
大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.0gを、窒素下で、160℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT XB3)及び液状エポキシ樹脂(Huntsma社のAraldite(登録商標)GY 250)とともに溶融する。溶融物を、195℃にその温度を調節した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。これにより、2 x 40 x 120 mmの寸法のシートが得られ、このシートから次の機械的試験のために試験片が加工される(Ref. 2)。
Araldite(登録商標)MY 790(蒸留した、純粋なビスフェノールAジグリシジルエーテル、Huntsman社製造)1.0gを用いてRef. 3用の試験片のために、そしてAraldite(登録商標)CY 179(3,4-エポキシシクロヘキシル 3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、Huntsman社製造)1.0gを用いてRef. 4の試験片のために、類似した方法を用いる。
(比較例5(Ref. 5))
大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.6gを、窒素下で、175℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT XB3)とともに溶融し、Tixogel(登録商標)VZ(カチオン交換したベントナイト、Suedchemie社製造)を混ぜる。得られた溶液を重合のために、195℃に温度制御した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。これにより、2 x 40 x 120 mmの寸法のシートが得られ、このシートから次の機械的試験のために試験片が加工される。
(比較例6(Ref. 6))
比較例6(Ref. 6)は、2倍量のTixogel(登録商標)VZ、すなわち、19.2gのPBTに対して0.8gを用いたことを除いて、比較例5(Ref. 5)と同じである。しかし、カチオン交換された層状鉱物のこのような高い濃度は、均一に混ざらないことがわかった。したがって、機械特性は測定できなかった。
(本発明例1(1))
SBM AF-X M22(1:1:1の割合の、スチレン、ブタジエン、及びメチルメタクリレートからなるトリブロックコポリマー、分子量20000ダルトン、Arkema社製造)(“SBM”)20gを、窒素下で、205℃で撹拌しながら、工業グレードのビスフェノールAジグリシジルエーテル(Araldite(登録商標)GY 250、Huntsman社)80g中に溶かした。室温まで冷却後、透明な高粘度溶液(AC)が得られる。
大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.0gを、窒素下で、175℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT XB3)とともに溶融し、液状樹脂(AC)中のSBMの溶液1gを混ぜる。得られた溶液を、重合のために、195℃に温度制御した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。これにより、2 x 40 x 120 mmの寸法のシートが得られ、このシートから次の機械的試験のために試験片が加工される。
(本発明例2(2))
反応性液状ゴム(”RLR”)を以下のように製造した:
PolyTHF(登録商標)2000(OH価 57.5 mgKOH/g)200gを、100℃で、真空中で30分間乾燥させた。IPDI 47.5gとジブチルスズジラウレート0.04gを次に添加した。反応を、真空中で90℃にて、2.5時間後に3.58%の一定のNCO含有量になるまで行った(理論NCO含量:3.70%)。118.0gの工業等級トリメチロールプロパングリシジルエーテル(Araldite(登録商標)DY-T、Huntsman社製、OH含量1.85当量/kg)を次に添加した。真空中90℃で、3時間後にNCO含量が0.1%未満まで下がるまで撹拌を続けた。これにより、エポキシ含量が2.50当量/kgである透明な生成物を得た。
得られた反応性液状ゴム(RLR1)25gを、工業等級のビスフェノールAジグリシジルエーテル(Araldite(登録商標)GY 250、Huntsman)75gで希釈する。大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.0gを、窒素下で、175℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT X3)とともに溶融し、液状樹脂(AC)中のRLR1の溶液1gを混ぜる。得られた溶液を、重合のために、195℃に温度制御した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。
(本発明例3(3))
本発明の実施例2に記載した反応性液状ゴム(RLR1)50gを、工業等級のビスフェノールAジグリシジルエーテル(Araldite(登録商標)GY 250、Huntsman)50gで希釈する。大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.0gを、窒素下で、175℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT X3)とともに溶融し、液状樹脂(AC)中のRLR1の溶液1gを混ぜる。得られた溶液を、重合のために、195℃に温度制御した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。
(本発明例4(4))
Cloisite(登録商標)93A(カチオン交換されたモンモリロナイト、製造者Southern Clay Products)30gを、90℃で、工業等級のビスフェノールAジグリシジルエーテル(Araldite(登録商標)GY 250、Huntsman)70gとともに撹拌する。1時間後、生成物は透明で粘稠な塊である。
大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.0gを、オイルバス中、窒素下で、160℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT XB3)とともに溶融し、液状樹脂(AC)中の膨潤したフィロシリケート1gを混ぜる。得られた溶液を、重合のために、195℃に温度制御した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。
(本発明例5(5))
反応性液状ゴム(“RLR”)を以下のように製造した。
イソホロンジイソシアネート(IPDI)48.19g(217mmol)とα,ω-ジヒドロキシポリブチレンオキシド(PolyTHF(登録商標)2000、製造者BASF)200g(100mmol)とから、触媒としてジブチルスズジラウレート25mgを用いて、イソシアネート末端プレポリマーを90℃で調製する。モノヒドロキシ末端ポリ(ジメチルシロキサン)(Silaplan FM 041、分子量1000ダルトン、製造者Itochu)11.1gと、工業等級のトリメチロールプロパングリシジルエーテル(Araldite(登録商標)DY-T、製造者Huntsman、OH含量1.85当量/kg)109gとを、撹拌しながら次に添加する。イソシアネート濃度が60分後に0.1%未満になる。得られる反応性液状ゴム(RLR2)を、液状エポキシ樹脂(Araldite(登録商標)GY 250、製造者Huntsman)100gで希釈する。
Cloisite(登録商標)30B(カチオン交換されたモンモリロナイト、製造者Southern Clay Products)50gを、90℃で、液状エポキシ樹脂で希釈したこの反応性液状ゴム150gと混合し、膨潤させて、透明な粘稠ペーストを得る。(AC)
大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.0gを、オイルバス中、窒素下で、175℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT XB3)とともに溶融し、上述したRLR2/ナノクレー/液状樹脂プレミックス(AC)1gを混ぜる。得られる溶液を、重合のために、195℃に温度制御した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。これにより、2 x 40 x 120 mmの寸法のシートが得られ、このシートから次の機械的試験のために試験片が加工される。
(本発明例6(6))
イソホロンジイソシアネート(IPDI)48.19g(217mmol)とα,ω-ジヒドロキシポリブチレンオキシド(PolyTHF(登録商標)2000、製造者BASF)200g(100mmol)とから、触媒としてジブチルスズジラウレート25mgを用いて、イソシアネート末端プレポリマーを90℃で調製する。
次に以下のものを撹拌しながら添加する:最初に、n-ドデシルアミン4.11g(22.2mmol)、次に工業等級のトリメチロールプロパングリシジルエーテル(Araldite(登録商標)DY-T、製造者Huntsman、OH含量1.85当量/kg)109g。イソシアネート濃度は、60分後に0.1%より小さくなる。
得られた反応性液状ゴム(RLR3)40gを、工業等級のビスフェノールAジグリシジルエーテル(Araldite(登録商標)GY 250、製造者Huntsman)40gで希釈し、撹拌しながら90℃に加熱する。Cloisite(登録商標)93A(カチオン交換されたモンモリロナイト、製造者Southern Clay Products)20gを次に添加し、膨潤させて、透明な粘稠ペーストを得る。(AC)
大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.0gを、オイルバス中、窒素下で、175℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT XB3)とともに溶融し、上述したRLR3/ナノクレー/液状樹脂プレミックス(AC)1gを混ぜる。得られる溶液を、重合のために、195℃に温度制御した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。
(本発明例7(7))
20gのRLR3(本発明例6に記載した)を、工業等級のビスフェノールAジグリシジルエーテル(Araldite(登録商標)GY 250、製造者Huntsman)60gで希釈し、撹拌しながら90℃に加熱する。Cloisite(登録商標)93A(カチオン交換されたモンモリロナイト、製造者Southern Clay Products)20gを次に添加し、膨潤させて、透明な粘稠ペーストを得る。(AC)
大環状ポリブチレンテレフタレート(PBT)19.0gを、オイルバス中、窒素下で、175℃で撹拌しながら、1%のチタネート触媒(Cyclics Corp.のPBT XB3)とともに溶融し、上述したRLR3/ナノクレー/液状樹脂プレミックス(AC)1gを混ぜる。得られる溶液を、重合のために、195℃に温度制御した金属型に入れ、そこで、空気を排除して30分間重合させる。
(比較例7(Ref.7))
比較例7(Ref.7)は、Araldite(登録商標)GY 250に代えて、同量のAraldite(登録商標)CY 179(3,4-エポキシシクロヘキシル 3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、製造者Huntsman)を用いたことを除いて、本発明例1(1)と同じである。そうして製造された試験片は、非常に脆く、機械加工時に壊れ、試験することができなかった。
Figure 2008527099
〔試験方法〕
曲げ強度、曲げ歪み、曲げ弾性率を、DIN EN ISO 178(曲げ特性の測定)に準拠して、1185-5500Rインストロン試験機で、23℃、50%相対湿度で、2mm/分で測定した。
Figure 2008527099
表2は、ある割合のヒドロキシ官能性オリゴマーを含む工業等級液状エポキシ樹脂(Araldite(登録商標)GY 250)(式(I)でs>0)を用いた配合物は、ヒドロキシ基を全くもたないビスフェノールAジグリシジルエーテル(Araldite(登録商標)MY 790)を用いた場合に示す機械特性(Ref.2及びRef.3)よりも良好な機械特性を示すことを明らかにしている。表2は、さらに、2つのグリシジルエーテル基を有する化合物、Araldite(登録商標)GY 250とAraldite(登録商標)MY 790とを含む化合物を、Araldite(登録商標)CY 179(3,4-エポキシシクロヘキシルメチル 3,4-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート Ref.4)と比較した場合に、機械特性が顕著に改善されることを示している。
本発明の組成物からのこれらの結果は、さらに、機械特性についての非常に増大した値を示している。さらに、本発明の組成物は、比較例と比べた場合に、曲げ強度について及び曲げ歪みについての高い値を同時に示していることがわかる。
本発明の組成物では、比較例においてよりも、靱性改良剤のさらに高い含有量を達成することができる。例えば、組成物中での4重量%の靭性改良剤含有量を用いての、均一な混合を達成するための混合はRef.6を達成することができないが、5においてはさらに高い含有量を用いてさえ、困難なくそれが実際に可能である。
最後に、本発明の実施例は、比較例よりも良好な靭性特性を有することがわかった。

Claims (31)

  1. 少なくとも2つのグリシジルエーテル基を有する少なくとも1種の化合物Aを含み;
    さらに、有機スズ触媒又は有機チタン触媒の存在下で、大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)から又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)から製造される直鎖状又は分枝状ポリエステルBを含み;
    さらに、少なくとも1種の靭性改良剤Cを含む、組成物。
  2. 少なくとも2つのグリシジルエーテル基を有する前記化合物Aが、ビスフェノールAの又はビスフェノールFのジグリシジルエーテル、あるいはビスフェノールA/ビスフェノールFの混合物のジグリシジルエーテル、又はそれらの液状オリゴマー、であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記直鎖状又は分枝状ポリエステルBが、直鎖状ポリエステルBであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記ポリエステルBが下記構造式(II):
    Figure 2008527099
    (式中、n=1、2、3、又は4、特にn=1又は3、好ましくはn=3であり;
    m=50〜2000、特に50〜800、好ましくは50〜600、特に好ましくは100〜600である。)
    を有することを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記ポリエステルBが下記式(III):
    Figure 2008527099
    (式中、n’=1、2、3、又は4、特にn’=1又は3、好ましくはn’=3であり;
    m’=50〜200、特に50〜800、好ましくは50〜600、特に好ましくは100〜600である。)
    を有することを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
  6. 前記大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)が下記式(IV):
    Figure 2008527099
    [式中、R=エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、特にエチレン又はブチレン、好ましくはブチレンであり;
    Figure 2008527099
    (式中、破線はRへの結合を示す)
    であり、
    pは、前記大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)の又は大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)の分子量Mが300〜2000g/mol、特に350〜800g/mol、となるように選択される。]
    の構造を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記靭性改良剤Cが、
    イオン交換された層状鉱物C1;又は
    反応性液状ゴムC2;又は
    メタクリル酸エステルと、オレフィン二重結合を有する少なくとも1種のさらなるモノマーとのフリーラジカル重合によって得られるブロックコポリマーC3、
    であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記靭性改良剤Cが、イオン交換された層状鉱物C1であることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  9. 組成物中に存在する前記靭性改良剤Cが、イオン交換された層状鉱物C1とともに、反応性液状ゴムC2又はブロックコポリマーC3のいずれかをも含むことを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  10. 前記イオン交換された層状鉱物C1が、カチオンの少なくとも一部が有機カチオンと交換された、層状粘土鉱物C1’から得られるカチオン交換された層状鉱物C1cであることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記層状鉱物C1’がフィロシリケートであることを特徴とする、請求項7〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記層状鉱物C1’が、カオリナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、又はイライトであることを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記イオン交換された層状鉱物C1が、アニオンの少なくとも一部が有機アニオンと交換されている、層状鉱物C1’’から得られるアニオン交換された層状鉱物C1aであることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記層状鉱物C1’’がハイドロタルサイトであることを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記有機カチオンが、下記式(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、又は(IX):
    Figure 2008527099
    (式中、X=N、O、P、又はSであり;
    、R1’、R1’’、R1’’’は、互いに独立して、H、C〜C20-アルキル、置換又は非置換のアリール;
    =H、C〜C20-アルキル、置換又は非置換のアリール;
    =H、C〜C20-アルキル、置換又は非置換のアリール、あるいはN(R
    =H、C〜C20-アルキル、置換又は非置換のアリール、あるいはN(R
    =式(V)中に示されるNとともに、適切な場合は二重結合を有する、4〜9原子の置換又は非置換の環を形成する置換基;
    =式(VIII)中に示されるNとともに、適切な場合はさらなるヘテロ原子又はヘテロ原子のカチオンを含む、6〜12原子の置換又は非置換のビシクロ環を形成する置換基;
    =式(IX)中に示されるNとともに、環の大きさが5〜7原子である置換又は非置換のヘテロ芳香族環を形成する置換基)
    を有することを特徴とする、請求項7〜14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記反応性液状ゴムC2が、グリシジルエーテル末端のポリウレタンプレポリマーであることを特徴とする、請求項7〜15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 前記反応性液状ゴムC2が下記式(X):
    Figure 2008527099
    (式中、Yは、イソシアネート基末端の直鎖状又は分枝状ポリウレタンプレポリマーの末端イソシアネート基を除いた後のq価の基であり;
    は、一級もしくは二級水酸基を含む、脂肪族、脂環族、芳香族、又は芳香族脂肪族(araliphatic)エポキシドから、ヒドロキシ基及びエポキシ基を除いた後の残基であり;
    q=2、3、又は4であり;
    r=1、2、又は3である。)
    を有する、請求項16に記載の組成物。
  18. 前記ブロックコポリマーC3の製造に用いられ且つオレフィン二重結合を有する前記の少なくとも1種のさらなるモノマーが、スチレン、ブタジエン、アクリロニトリル、及び酢酸ビニルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項7〜17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 前記ブロックコポリマーC3が、メチルメタクリレート、スチレン、及びブタジエンからなるブロックコポリマーであることを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
  20. 靭性改良剤Cの量が、A+Cの総重量に基づいて10〜85重量%であることを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 直鎖状又は分枝状ポリエステルBの量が、組成物の重量に対して85〜98%であることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物の製造方法であって、前記方法が以下のステップ:
    − 靭性改良剤Cと、少なくとも2つのグリシジルエーテル基を有する化合物AとのプレミックスACを形成するステップ、
    − 前記の混合されたプレミックスACを、有機スズもしくは有機チタン触媒と混合された、前記大環状ポリ(α,ω-アルキレンテレフタレート)もしくは大環状ポリ(α,ω-アルキレン 2,6-ナフタレンジカルボキシレート)に添加するステップ、
    を含むことを特徴とする製造方法。
  23. 前記直鎖状又は分枝状ポリエステルBの製造を、160℃〜220℃の、特に160℃〜200℃の温度にて、前記プレミックスACの存在下で行うことを特徴とする、請求項22に記載の製造方法。
  24. 請求項1〜21のいずれか一項中に記載した直鎖状又は分枝状ポリエステルBの製造における、靭性改良剤Cと少なくとも2つのグリシジルエーテル基を有する化合物AとのプレミックスACの使用。
  25. 請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物と繊維とを含む複合材製品であって、前記繊維が、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、アラミド繊維、鉱物繊維、植物繊維、及びそれらの混合物からなる群から選択される、複合材製品。
  26. 前記繊維が、炭素繊維又は金属繊維、特にスチール繊維である、請求項25に記載の複合材製品。
  27. 繊維の割合が、複合材製品の体積を基準にして、30〜65体積%であることを特徴とする、請求項25又は26に記載の複合材製品。
  28. 複合材製品の形状がシート状であることを特徴とする、請求項25〜27のいずれか一項に記載の複合材製品。
  29. 溶融された組成物が繊維と接触させられ、型中で冷却によって固化されることを特徴とする、請求項25〜28のいずれか一項に記載の複合材製品の製造方法。
  30. 前記型が出口をもち、前記出口を通って複合材製品が冷却されながら連続して排出されることを特徴とする、請求項29に記載の製造方法。
  31. 建築物又は運送機関の構造的強化のための、請求項25〜28のいずれか一項に記載の複合材製品又は請求項29もしくは30に記載の製造方法によって製造された複合材製品の使用。
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