JP2008522996A - N,n−ジメチルアセトアミド(dmac)の製造方法 - Google Patents

N,n−ジメチルアセトアミド(dmac)の製造方法 Download PDF

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Abstract

塩基性触媒の存在下に、酢酸メチル(MeOAc)とジメチルアミン(DMA)とを連続的に反応させることにより、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)を製造する方法において、MeOAcをメタノール溶液として使用し、かつMeOAC1モルあたり、触媒を0.0002〜0.09モルの範囲で使用し、かつ反応を90〜140℃の範囲の温度および10〜30バールの範囲の絶対圧力で実施することを特徴とする、N,N−ジメチルアセトアミドの製造方法。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、酢酸メチル(MeOAc)とジメチルアミン(DMA)とを塩基性触媒の存在下で連続的に反応させることにより、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)を製造する方法に関する。
Figure 2008522996
DMACは、たとえばポリマーのため、および気体のための極性溶剤として、塗料剥離剤、抽出剤、触媒および結晶化助剤として使用されている。塗料工業では、DMACはその高い沸点に基づいて、ポリマー、たとえばポリアミドおよびポリウレタンの結合剤をベースとする特殊な被覆剤のために使用される。DMACはさらに、繊維およびシートの製造のために、および反応媒体として使用される。DMACは、Spandex(登録商標)繊維を紡糸する際に助剤として使用され、引き続き少なくとも部分的に回収される。
DMACは、たとえばFR−A−1,406,279によれば酢酸とジメチルアミンとから製造することができる。
カルボン酸アミドは、相応するカルボン酸エステルのアミノ分解によっても得られる。たとえばOrganikum、VEB Deutscher Verlag der Wissenschaften、1963年、第374〜375頁を参照されたい。
J. Am. Chem. Soc. 96に記載されているJ.P. Guthrie の論文(第3608〜3615頁)(1974年)は、特にカルボン酸エステルのアミノ分解の反応動力学および熱力学の側面に関する。
CA−A−1073467およびCA−A−1073468(いずれもGeneral Electric Comp.)は、カルボン酸ジオールエステルとジアルキルアミンとの反応によりジオールとN,N−ジアルキルアミドとを製造することを記載している。
US−A−4,258,200(Air Products)は、コバルト触媒の存在下での酢酸メチルとDMAとからのDMACの製造を教示している。
例1によれば、「20%のメタノール−酢酸メチル共沸混合物」が、155〜160゜F(68.4〜71.2℃)で反応のために使用されている。
JP−A−02160749(Lion Akzo KK)は、Patent Abstracts of Japanによれば、「アルカリ触媒」の存在下に、50〜180℃、特に80〜160℃および標準圧力から9.81バール(10kg・cm-2・G)の圧力範囲での、脂肪族カルボン酸エステルとアンモニアまたはアミン、たとえばモノメチルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミンの反応に関する。
触媒としてナトリウムメタノラート(NaOMe)が、使用されるカルボン酸エステルに対して0.1〜10モル%、特に1〜5モル%使用されている。
Derwent Abstract 84-016399/03(SU−A−1004357;Dnepr Chem. Techn. Inst.)は、メタノール中で相応するカルボン酸メチルエステルの5〜20%過剰を50〜150℃でDMAと反応させ、かつ引き続き反応しなかったエステルとメタノールとを反応段階へ返送することにより、DMACまたはジメチルホルムアミド(DMF)を製造することを記載している。
実施例では、メタノール0.2kg中のギ酸メチル0.4kg/hの溶液を蒸気状のDMA0.2kg/hと連続的に反応させてDMFが得られている。
BASF AG社の2004年6月24日の両方のドイツ国特許出願第102004030616.8号およびDE−A−10315214はいずれもDMACの精製法に関する。
本発明の課題は、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)を製造するための改善された、経済的な、選択的な、エネルギーと資源を節約する方法を見いだすことであった。この方法は、DMACを高い収率および空時収率で、および高い純度で(たとえば酢酸を含有していないか、またはほぼ不含であり、高い色の品質)提供すべきである。
これに応じて、塩基性触媒の存在下に、酢酸メチル(MeOAc)とジメチルアミン(DMA)とを連続的に反応させることにより、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)を製造する方法において、MeOAcをメタノール溶液として使用し、かつMeOAC1モルあたり、触媒を0.0002〜0.09モルの範囲で使用し、かつ反応を90〜140℃の範囲の温度および10〜30バールの範囲の絶対圧力で実施することを特徴とする、N,N−ジメチルアセトアミドの製造方法が判明した。
本発明による方法を以下のように実施することができる:
DMACを合成するために、ジメチルアミン(DMA)を、ポリTHFの製造の副生成物流であってよい酢酸メチル(MeOAc)のメタノール溶液と連続的に反応させる。
酢酸メチル1モルあたり、ジメチルアミン(DMA)を有利には0.2〜2.0モルの範囲で、特に0.5〜1.5モル、特に有利には0.8〜1.2モル、たとえば0.9〜1.1モルまたは1.0〜1.05モルの範囲で使用する。
使用されるDMAは、有利に99質量%以上の純度、特に99.4質量%以上の純度を有し、かつたとえば99.5〜99.8質量%の範囲である。
MeOAcのメタノール溶液は有利にMeOAc 65〜90質量%の範囲の濃度、好ましくは70〜85質量%、特に75〜82質量%の濃度を有する。
本発明の特別な実施態様では、MeOAcのメタノール溶液として、たとえばEP−A−3112、DE−A−19758296および/またはDE−A−19817113に記載されている2段階のBASF法によりポリTHF(ポリテトラヒドロフラン)を製造する際に生じる相応する副生成物流を使用する。
相応する副生成物流としてのMeOAcのメタノール溶液は、たとえば蒸留による後処理の際に酢酸メチル/メタノール共沸混合物(沸点:54℃/1013ミリバール)として生じる。というのも、ポリTHF−ジアセテート(=ポリ−(1,4−ブタンジオール)−ビス−(アセテート))とメタノールとのエステル交換によりポリTHFが生じる際に、化学量論的な量のMeOAcが生じるからである。
有利にはMeOAcのメタノール溶液は、以下の含有率を有する:
MeOAc:65〜90質量%、有利に70〜85質量%、特に75〜82質量%、
メタノール:10〜30質量%、有利に14.8〜25質量%、特に17.6〜22質量%、
ジメチルエーテル:0〜2質量%、有利に0.1〜1.5質量%、特に0.2〜1.2質量%、
THF:0〜4質量%、有利に0.1〜3.5質量%、特に0.2〜1.5質量%、および
2O:0〜0.1質量%、有利に0〜0.01質量%、特に0〜0.003質量%。
特にMeOAcのメタノール溶液は、上記の量でのMeOAc、MeOH、ジメチルエーテル、THFおよび水からなる。
連続的な反応は、10〜30バール、特に12〜25バールの範囲、たとえば15〜20バールの絶対圧力で実施する。
反応温度は、90〜140℃の範囲、有利には95〜130℃、特に97〜120℃、特に有利には98〜110℃の範囲、たとえば100〜105℃である。
本発明による反応のための反応器として、特に逆混合式の反応器、たとえば攪拌タンク式反応器またはジェットループ型反応器、逆混合を行わない反応器、たとえば攪拌タンク式反応器カスケードまたは管型反応器および特殊な構成の反応器、たとえば内部もしくは外部に存在するVWZ(VWZ=滞留時間)容量を有するか、もしくは有していない反応塔が考えられ、その際、内部もしくは外部に存在する熱除去が可能である。
反応は特に有利にはジェットループ型反応器中で行う。ジェットループ型反応器は有利には差込管を有しており、かつ下側に存在するノズルを備えている。この場合、有利にはDMAを触媒と一緒に循環ポンプにより搬送される噴流により、およびMeOAcを外側ジャケットにより添加する。
反応を完了するために、主反応器、たとえばジェットループ型反応器に、特に有利には後反応器、たとえば流れ管またはカスケード式の滞留時間用の容器を後方接続する。
前記のタイプの反応器は、たとえばUllmanns Enzyklopaedie der Technischen Chemie、第4版、第13巻、第135頁以降、およびUllmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry、第5版、CD−ROM版のP.N. Rylander、"Hydrogenation and Dehydrogenation"から当業者に公知である。
本発明による方法では、塩基性触媒として、有利にはアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属アルコラート、アルカリ土類金属アルコラート、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩および/またはアミン、特に第3級アミンを使用する。
アルカリ金属は、Li、Na、K、RbまたはCsであり、特にNaまたはKである。
アルカリ土類金属は、Be、Mg、Ca、SrまたはBaであり、とくにMgまたはCaである。
アルコラートは、有利にはC1〜C4−アルコラート、特にメタノラートである。
特に脂肪族アミンとは、有利にはC3〜C12−アルキルアミン、たとえばトリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、N−メチル−ピペリジン、トリエチレンジアミン(TEDA)である。
本発明による方法では、US−A−4,258,200に記載されているコバルト触媒を使用しない。
本発明による方法における特に有利な触媒は、ナトリウムメタノラート(NaOMe)である。
触媒は反応混合物中に均一に、および/または懸濁して存在している。
有利には連続的な方法で、使用される酢酸メチル1モルあたり、触媒または触媒混合物を0.0002〜0.09モルの範囲で、有利には0.002〜0.05モル、特に0.003〜0.02モルの範囲で使用する。
触媒または触媒混合物は有利には溶剤もしくは懸濁剤中の溶液および/または懸濁液として使用する。
有利な溶剤および/または懸濁剤は、水およびアルコール(たとえばC1〜C4−アルコール、たとえばメタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール)またはこれらの混合物である。
有利には触媒としてアルカリ金属アルコラートの場合、プロトン化によりアルコラートに相応するアルコール中にアルカリ金属アルコラートを溶解する。
触媒または触媒混合物は、上記の有利な量で、有利には1〜35質量%、特に5〜30質量%の溶液または懸濁液として使用する。
特に有利には触媒として、上記の有利な量でのNaOMeをメタノール溶液として、特に1〜35質量%の溶液として、特に有利には25〜30質量%の溶液として使用する。
本発明による方法におけるMeOAcの反応は、両方の使用物質であるMeOAcとDMAの質量(の合計)に対して、有利には1質量%より少ない水の存在下に、特に有利には0.5質量%より少なく、とりわけ有利には0〜0.3質量%の範囲の水の存在下に実施する。
反応からの反応熱の除去は、有利には外部の熱交換器により行う。特に有利には外部の熱交換器中で生じる蒸気、たとえば1.5バールの蒸気を、メタノールとアンモニアからメチルアミンを合成する装置中で利用する。
本発明による方法では、合成段階からの液状の反応搬出物は、DMAC45〜74.5質量%、特に50〜70質量%の範囲、メタノール25〜45質量%、特に29〜40質量%の範囲、およびDMA、酢酸メチル、触媒(たとえばナトリウムメタノラート)、場合により触媒の溶剤/懸濁剤および副生成物合計で0.5〜6質量%、特に1〜5質量%の範囲からなる。
ポリTHFを製造する際に生じるMeOAcのメタノール溶液を使用することにより、テトラヒドロフラン(THF)および/またはジメチルエーテルは、このような副生成物でありうる。
さらなる後処理のために、液状の反応搬出物を直接、蒸留塔のボイラへと放圧することができる。
特別な実施態様では、交互に運転される2つの蒸留がまへ放圧する。
搬出物には有利には水または水性もしくは無水のプロトン酸、たとえば硫酸、メタンスルホン酸、カルボン酸(たとえばC1〜C4−カルボン酸)、特にリン酸を、有利には使用される塩基性触媒が完全に相応する酸と、プロトン酸の相応するアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩へと反応することが保証される量で添加する。つまり有利には使用され、かつ反応搬出物中に存在する塩基性触媒は、H+との反応により完全に中和される。
これは有利である。というのも、塩基性触媒、たとえばナトリウムメタノラートは、残りのDMAを気体として排出した後に、DMACの再分解を触媒するからである。
有機生成物混合物は、たとえば析出する塩が熱交換性能を明らかに低下させ、かつスケールを生じるまでは、有利には気化(標準圧力またはたとえばボイラー中で真空下に)によって、存在する塩から分離される。
その場合には反応器搬出物のためのボイラを交換し、かつ古いボイラの残留物をできる限り蒸発させて濃縮する。析出した固体の塩残留物は水中に溶解し、かつ溶液として水処理装置に廃棄処理することができる。
固体から蒸発され、かつ部分的に、もしくは完全に凝縮された反応器搬出物を蒸留により、たとえば1つ、2つ、3つ、4つもしくはそれ以上の、場合により相互に接続された塔中で後処理する。
有利には連続的に運転される3つの蒸留塔中で後処理する。
その際、まず1つの塔A中で有利に0.8〜1.2バールでメタノールおよび場合によりその他の低沸点物(DMA、水、THF、酢酸メチル等)を塔頂を介して分離する。
有利に後方接続された蒸留塔D中で、低沸点物の後処理のために場合により水性の、DMAを含有していてもよいメタノール流を富化し、これをたとえば有利にはメチルアミンの合成装置中で(特にDMAの製造のために)使用するために返送する。
塔Aの塔底搬出物は、塔Bへ供給される。ここで有利に100〜500ミリバール絶対で、純粋なDMAC(≧99.5質量%、特に≧99.7質量%、特に有利には≧99.8質量%、たとえば≧99.9〜99.99質量%の範囲)を、有利に精留部に存在する有利に液体の側方排出部を介して分離する。
塔Bの塔頂搬出物はDMAC(たとえばDMACを98質量%以上、特にDMACを98.5〜99.5質量%)含有し、有利には塔Aへと返送される。
塔Bの塔底搬出物は、塔C中で有利に標準圧力で再度分離され、その際、DMACおよびメタノール(たとえばDMAC約94質量%およびメタノール約6質量%)を含有する塔頂搬出物は有利には同様に塔Aへと返送され、かつ塔Cの塔底搬出物(高沸点物、DMACおよび添加されたメタノール)は廃棄処理、たとえば燃焼へと送られる。第三の塔Cにより残留物の量は明らかに低減される。
DMACの蒸留による精製は、2004年6月24日の両方のドイツ国特許出願第102004030616.8およびDE−A−10315214(いずれもBASF AG社)に記載されている方法でも行うことができる。
本発明により、この方法は有利には、本来N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)を一酸化炭素(CO)とDMAとから製造するために設計された装置中でも実施することができることが判明した。
わずかな改良/装置の追加(たとえば後反応器、DMACのためのタンクおよび/または相応して塔の接続部)により、たとえばK. Weissermel、H.-J. Arpe、 Industrielle Organische Chemie、Wiley-VCH、第5版、1998年、第49頁に記載されているか、またはJP−A2−11092434に一般的に、かつ原理的に記載されているようなDMF装置中で、有利にはDMFならびにDMACを、たとえば交互に運転して製造することができる。つまり本発明により、DMF装置中でDMACを代替的に、または交互に製造することが可能になる。
本発明による方法により、88%以上の範囲、特に95%以上、特に有利には99%以上、たとえば99.5〜99.9%の範囲(そのつど使用されるMeOAcに対する)のDMAC収率が達成され、MeOAc反応率の場合、90%以上、特に96%以上、特に有利には99%以上、たとえば99.5〜100%の範囲が達成される。
DMAC空時収率は、0.1〜0.85kgDMAC/(反応器体積のリットル・h)の範囲、たとえば0.2〜0.5kgDMAC/(反応器体積のリットル・h)である。
本発明による方法は、99.5質量%以上の純度、特に99.7質量%、特に有利には99.8質量%、たとえば99.9〜99.99質量%の範囲の純度(純度の測定法および条件は下記を参照のこと)を有し、200ppm以下の含水率、たとえば50〜150ppmの範囲(DIN51777による)およびPt/Co色数10以下、特に8以下、たとえば1〜6の範囲(DIN ISO 6271による)を有するDMACを提供する。
DMACの酸含有率(酢酸として計算)は特に80ppm以下、特に有利には70ppm以下、たとえば5〜60ppm以下の範囲である(DIN53402による)。
全てのppmの記載はこの出願では質量に対するものである(質量ppm)。
実施例
例1
一段階のDMAC合成のために、ジメチルアミン(DMA)45.0g/hを、EP−A−3112、DE−A−19758296および/またはDE−A−19817113に記載されているポリTHF製造の際の副生成物流として予め生じていた(THF含有率1.5質量%の)酢酸メチルのメタノール溶液(77.5質量%)95.5g/hと、20バールおよび120℃で反応させた。供給流(DMA+酢酸メチルのメタノール溶液)の含水率は、109ppmであった。
反応はループ型反応器中、1時間の平均滞留時間(VWZ)および均一系触媒としてメタノール溶液中(30質量%の)ナトリウムメタノラート(0.48g/h)で行った。熱の除去は外部の熱交換器により行った。外部の熱交換器により除去されたエネルギーは、1.5バールの蒸気を生じうる。
合成段階からの液状搬出物は、DMAC57.7質量%、メタノール34.2質量%、酢酸メチル5.0質量%、およびDMA、テトラヒドロフラン、ナトリウムメタノラートおよび副生成物を合計して3.1質量%からなっていた。
例2
例1からの全ての設定をそのまま使用した。ただし、供給流の含水率は550ppmであった。短時間で、反応器中に析出した酢酸ナトリウムによって閉塞が生じ、かつ試験を中断しなくてはならなかった。
例3
二段階のDMAC合成のために、ジメチルアミン(DMA)45.2g/hを、EP−A−3112、DE−A−19758296および/またはDE−A−19817113に記載されているポリTHF製造の際の副生成物流として予め生じていた(THF含有率1.0質量%の)酢酸メチルのメタノール溶液(78.8質量%)92.5g/hと、20バールおよび120℃で反応させた。
反応はループ型反応器中、1時間の平均VWZおよび均一系触媒としてメタノール溶液中(30質量%の)ナトリウムメタノラート(0.56g/h)で行った。熱の除去は外部の熱交換器により行った。外部の熱交換器により除去されたエネルギーは、1.5バールの蒸気を生じうる。
合成段階からの液状搬出物は、DMAC53.9質量%、メタノール36.3質量%、酢酸メチル3.9質量%、およびDMA、テトラヒドロフラン、ナトリウムメタノラートおよび副生成物を合計して5.9質量%からなっていた。
この搬出物を、120℃、20バールおよび平均VWZ1時間で管型反応器に通過させた。搬出物は、DMAC58.3質量%、メタノール37.3質量%、酢酸メチル1.1質量%、およびDMA、テトラヒドロフラン、ナトリウムメタノラートおよび副生成物を合計して3.3質量%からなっていた。
例4
例3からの反応搬出物に、触媒に対して10質量%化学量論を上回るH2Oを連続的に添加して、ナトリウムメタノラートを分解した。連続的な蒸発がま中、135℃で全ての揮発性成分(1.8kg/h)を留去した。20時間の運転時間内に回収され、かつボイラの塔底で蒸発乾固された塩状の残留物(245g)を、H2O1.5kg中に溶解し、かつ残留物が残らないようボイラから処理の必要な廃水(bbA)へと排出した。
例5
例3からの反応搬出物に85%のリン酸を連続的に添加して、化学量論のNa2HPO4を形成した。例4に記載されているように触媒の分解を行い、かつ揮発性成分を留去した後に、凝縮された混合物400g/hを連続的に蒸留塔に供給し、かつ塔底温度175℃で高沸点物流(218g/h)をDMAC99.2質量%および副生成物0.8質量%と共に除去した。その後の連続的な蒸留で、この流をさらに後処理し、その際、側方排出部から、純度99.9%のDMAC198g/hが得られた。

Claims (22)

  1. 塩基性触媒の存在下に、酢酸メチル(MeOAc)とジメチルアミン(DMA)とを連続的に反応させることにより、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)を製造する方法において、MeOAcをメタノール溶液として使用し、かつMeOAC1モルあたり、触媒を0.0002〜0.09モルの範囲で使用し、かつ反応を90〜140℃の範囲の温度および10〜30バールの範囲の絶対圧力で実施することを特徴とする、N,N−ジメチルアセトアミドの製造方法。
  2. 反応を95〜130℃の範囲の温度で実施することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 反応を12〜25バールの範囲の絶対圧力で実施することを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. MeOAcを、ポリTHF−ジアセテートとメタノールとのエステル交換によりポリTHFを製造する際に副生成物として生じるメタノール溶液として使用することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. MeOAcのメタノール溶液が、MeOAc70〜85質量%、メタノール14.8〜25質量%、ジメチルエーテル0.1〜1.5質量%、テトラヒドロフラン(THF)0.1〜3.5質量%および水0〜0.01質量%を含有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. MeOAcのメタノール溶液が、MeOAc75〜82質量%、メタノール17.6〜22質量%、ジメチルエーテル0.2〜1.2質量%、テトラヒドロフラン(THF)0.2〜1.5質量%および水0〜0.003質量%を含有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  7. 触媒としてナトリウムメタノラートを使用することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 触媒をメタノール溶液として使用することを特徴とする、請求項7記載の方法。
  9. 酢酸メチル1モルあたり、触媒を0.002〜0.05モルの範囲で使用することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 反応をジェットループ型反応器中で実施することを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. ジェットループ型反応器が、差込管および下側に存在するノズルを有することを特徴とする、請求項10記載の方法。
  12. 反応後および蒸留による後処理前に、反応器搬出物中に存在する塩基性触媒を、プロトン酸との反応により中和するか、または水で分解することを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
  13. プロトン酸がリン酸であることを特徴とする、請求項12記載の方法。
  14. 反応後、プロトン酸による中和後および蒸留による後処理前に、有機生成物混合物を蒸発させることにより、存在する塩から分離することを特徴とする、請求項12または13記載の方法。
  15. 連続的な蒸留による後処理を、まず塔A中でメタノールおよび場合によりその他の低沸点物を塔頂を介して分離し、かつ塔Aの塔底搬出物を塔Bに供給し、塔B中で99.7質量%以上の純度を有するDMACを側方排出部を介して分離することによって行うことを特徴とする、請求項1から14までのいずれか1項記載の方法。
  16. 塔B中で99.7質量%以上の純度を有するDMACを、塔の精留部に存在する液体側方排出部を介して分離することを特徴とする、請求項15記載の方法。
  17. DMACを含有する塔Bの塔頂搬出物を塔Aへ返送することを特徴とする、請求項15または16記載の方法。
  18. 塔Bの塔底搬出物を塔C中で分離し、その際、DMACとメタノールとを含有する塔頂搬出物を塔Aに返送することを特徴とする、請求項15から17までのいずれか1項記載の方法。
  19. メタノールを含有する塔Aの塔頂搬出物を、塔D中で精製し、かつメタノールとアンモニアとからメチルアミンを製造するための合成装置中で使用することを特徴とする、請求項15から18までのいずれか1項記載の方法。
  20. 99.7質量%以上の純度、200ppm以下の含水率および10以下のPt/Co色数を有するDMACを製造する、請求項1から19までのいずれか1項記載の方法。
  21. 80ppm以下の酸含有率(酢酸として計算)を有するDMACを製造する、請求項1から20までのいずれか1項記載の方法。
  22. 一酸化炭素(CO)とDMAとからN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)も製造することができる装置中で実施することを特徴とする、請求項1から21までのいずれか1項記載の方法。
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