JP2008520564A - 酢酸ビニル及び酢酸エチルの共製造 - Google Patents

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Abstract

(a)エチレン、酢酸及び酸素を反応させて、酢酸ビニル及び少なくとも少量の酢酸エチルを形成し;
(b)工程(a)の酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む粗生成物流と酢酸とを、蒸留塔に供給し;
(c)粗生成物流を、
(i)粗生成物流に対して酢酸ビニルに富む酢酸ビニル生成物流;
(ii)粗生成物流に対して酢酸に富む酸再循環流;
(iii)酢酸ビニル生成物流に対して酢酸エチルに富む、酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む混合副流;
に分離し;そして
(d)混合副流中の酢酸ビニルを水素化して、酢酸エチル生成物流を与える;
ことを含む、酢酸ビニル及び酢酸エチルを共製造する方法。

Description

本発明は、酢酸ビニル及び酢酸エチルを同時に製造するための共製造方法及び装置に関する。本方法によって、全設備コストが減少し、より高い共沸カラム処理量が可能になる。酢酸ビニル共沸カラムからの酢酸エチルに富む副流中の酢酸ビニルは、酢酸エチルに水素化される。
酢酸ビニルの製造は周知である。好ましい方法は、酢酸(I)とエチレン(II)とを酸素の存在下で反応させて、酢酸ビニルモノマー(III)を製造することによる。
Figure 2008520564
水及び副生成物、とりわけ酢酸エチルも製造される。「酢酸ビニル製造のためのプロセス制御」と題されたHallinanらの米国特許6,420,595においては、粗生成物を共沸カラムに供給して生成物流と廃棄酢酸エチル流に分離する、商業的に好ましい気相酸化プロセスの概要が与えられている。このプロセスの更なる詳細は、Collingの米国特許6,410,817及びHerzogらの米国特許6,696,596のような他の特許に記載されている。
また、Adamsらの米国特許6,620,965において示されているように、液相又は混合相プロセスを用いることができる。
「触媒を製造する方法」と題されたWunderらの米国特許5,225,388は、C〜C20カルボン酸のLi、Mg、Al、Zn又はMn塩或いはかかる塩の混合物をバインダーとして用いて支持体粒子を圧縮することを含む、50〜250m/gの表面積、0.4〜1.2ml/gの孔容積及び4〜9mmの粒径を有するSiO又はSiO−Al混合物で構成される支持体上の、パラジウム及び/又はその化合物、及び所望の場合には金及び/又は金化合物、並びに活性化剤としてアルカリ金属化合物、並びに所望の場合には更にカドミウム化合物を含む触媒上で、エチレン、酢酸、及び酸素又は酸素含有ガスから酢酸ビニルを製造する方法に関する。
「抽出蒸留による酢酸エチルからの酢酸ビニルの分離」と題されたBergらの米国特許4,897,161においては、ある種のグリコール又はグリコールエーテルを用いた抽出蒸留によって酢酸エチルから酢酸ビニルを速やかに分離することができる方法が記載されている。代表的な有効な薬剤は、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,3−ブタンジオール、エチレングリコールメチルエーテル及びジエチレングリコールエチルエーテルである。
「酢酸ビニルを単離する方法」と題されたRoscherらの米国特許4,818,347は、パラジウム又はパラジウム化合物を含む触媒上での、気相中のエチレンと酢酸及び酸素との反応で形成された酢酸ビニル、酢酸エチル、水及び二酸化炭素を含むガス混合物から酢酸ビニルを単離する方法に関する。反応領域から排出されるガス混合物を蒸留カラムに送り、その頂部から排出されるガス混合物を冷却する。冷却中に凝縮されなかったガスを、洗浄カラム内において酢酸で洗浄して、酢酸ビニルを含む酢酸溶液を得る。蒸留カラムからの塔底生成物は、第2の蒸留カラムに送って、その底部の上方の富化領域から酢酸エチルを含む副流を取り出し、主として酢酸からなる第2の蒸留カラムからの塔底生成物の全部又は一部を、洗浄カラムにおける洗浄に用いる。第2の蒸留カラムの頂部蒸気を冷却する。これによって形成された縮合物の有機相の一部を、洗浄カラムにおいて塔底生成物として得られた酢酸溶液と一緒に、中間トレイを有していてもよい第3の蒸留カラム中に送る。第3の蒸留カラムの塔底生成物を、第4の蒸留カラムに送る。第4の蒸留カラムの頂部から純粋な酢酸ビニルが回収される。
蒸留によって酢酸ビニルを単離する他の方法が、「蒸留による酢酸ビニルの単離方法」と題されたRoscherらの米国特許5,066,365において記載されている。酢酸ビニルを単離するためのこの方法は、再循環ガス洗浄の塔底生成物を水−飽和酢酸ビニルと混合せず、それを、気相中、パラジウム又はパラジウム化合物を含む触媒上でのエチレンと酢酸及び酸素との反応で形成されたガス混合物からの更なる多重蒸留カラムに導入する。
より特殊な方法が、「カルボン酸ビニルエステルを生成する方法」と題されたZoellerらの米国特許5,821,384において見られる。これには、カルボニル化合物及びカルボン酸無水物からカルボン酸ビニルエステルを製造する方法が記載されている。この方法は、反応性蒸留カラム(RDC)の中間部にカルボン酸無水物を供給し、同時に、RDCのより低い部分にカルボニル化合物を供給し、カルボン酸ビニルエステルを含む生成物を取り出すことを含む。無水物反応物質に対応するカルボン酸共生成物を、カルボン酸ビニルエステルと共にRDCの上部から、或いは別の副生成物としてRDCの上部から取り出すことができる。未反応のカルボニルは、RDCの頂部からカルボン酸ビニルエステルと共に取り出すか、或いは別々に取り出して、RDCの底部に再循環することができる。未反応の無水物及びアルキリデンジカルボキシレートは、RDCの底部から取り出して、RDCの中間部に再循環することができる。生成物であるカルボン酸ビニルは、1つ又は2つの更なる蒸留容器内で更に精製することができる。
酢酸エチルは、エチレンによる酢酸の直接付加、或いはエチレンの酸化アセトキシル化に続く酢酸ビニルの水素化、或いはエタノールによる酢酸のエステル化をはじめとする種々の方法によって製造することができる。直接付加によって酢酸エチルを製造する方法は、方法に必要な装置のために比較的高価である。これらの方法は、次式で表される。
Figure 2008520564
Figure 2008520564
Figure 2008520564
他の方法としては、出発材料としてアセトアルデヒド又はエタノールを用いる方法が挙げられる。
アルデヒドを含まない生成物流と共にヘテロポリ酸を用いた低級脂肪族エステルの合成が、「アルデヒドを含まない生成物流と共にヘテロポリ酸を用いた低級脂肪族エステルの合成」と題されたFroomらの米国特許6,187,949において記載されている。この発明では、付加反応において、気相中で、低級オレフィン及び飽和した低級脂肪族モノカルボン酸を一緒にヘテロポリ酸触媒と接触させることによって低級脂肪族エステルを製造する方法が記載されている。反応物質であるオレフィン及び酸並びに全ての再循環流は、ヘテロポリ酸触媒と接触する前は実質的にアルデヒド不純物を含まないようにされる。アルデヒドは触媒毒であり、これらを供給流から除去することによって、ヘテロポリ酸触媒の寿命及び活性が長くなる。
「アルケン及びカルボン酸を製造するための酸化プロセス」と題されたEllisらの米国特許6,727,380、「アルケン及びカルボン酸を製造するための酸化プロセス」と題されたEllisらの米国特許6,548,697、及び「アルケン及びカルボン酸を製造するための酸化プロセス」と題されたEllisらの米国特許6,476,261においては、C〜Cアルカンを酸化して対応するアルケン及びカルボン酸を製造する方法、更に、生成したアルケン及びカルボン酸の一部を第2の反応領域においてアルキルカルボキシレートを製造するための反応物質として用いる統合プロセスが記載されている。
「オレフィンのカルボニル化」と題されたZoellerらの米国特許5,936,117においては、(1)第6族金属、即ちクロム、モリブデン及び/又はタングステンの少なくとも1種から選択される第1成分、及び(2)第15族元素、即ち窒素、リン及び/又はヒ素のある種のハロゲン化物及び第3級及び第4級化合物の少なくとも1種から選択される第2成分を含む触媒系の存在下におけるオレフィンのカルボニル化によって、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸のアルキルエステル及び脂肪族カルボン酸の無水物から選択される脂肪族カルボニル化合物を製造する方法が記載されている。この方法は、高価な貴金属触媒、ニッケルテトラカルボニル、ギ酸又はギ酸エステルのような揮発性で毒性の材料を用いる必要なしに、温和なカルボニル化条件で行うことができる。「酢酸エステルの製造方法」と題されたNakajimaらの米国特許4,405,808においては、気相中、蒸気及び芳香族ジスルホン酸及びそれらのエステルから選択される触媒の存在下で、酢酸を低級脂肪族オレフィンと反応させることによって酢酸エステルを製造する方法が記載されている。反応中に蒸気を存在させることにより、触媒の高い活性を保持することができ、生成物が高い空時収量で得られる。高い活性を保持する効果は、担体として強酸で処理したシリカを用いることによって更に増大することができる。
「アルキルカルボキシレートの製造」と題されたYoungの米国特許4,365,084においては、特定のタイプのゼオライト触媒の存在下でオレフィンとカルボン酸化合物とを反応させることによって、アルキルカルボキシレート化合物、特にα−メチルアルキルカルボキシレート化合物を製造する方法が記載されている。ゼオライトは、少なくとも12のシリカ:アルミナモル比、及び1〜12の制約指数(constraint index)によって特徴づけられる。
酢酸ビニル又は酢酸エチルのいずれかの製造に関しては、上記の参考文献並びに以下に論じる文献から認められるように、設備経費及び運転経費の大半は精製の必要性のためである。
2003年2月2日のBP ChemicalsのWO 03/011809においては、不純物を含む酢酸エチルを、1bar絶対圧未満の圧力で運転する蒸留カラムに供給することによって、酢酸エチルから第2級ブタノールの不純物を分離する方法が記載されている。これにより、(1)主成分として酢酸エチルを含む流、及び(2)酢酸エチルからの第2級ブタノールの少なくとも一部を含む残留物又は第2の流が与えられる。この方法は、(a)エチレンと酢酸とを接触反応させ、次に(b)水素化工程を行う、ことから誘導される酢酸エチルを精製するのに適用することができる。工程(a)において生成する2−ブタノン不純物は酢酸エチルから分離するのが困難であり、工程(b)ではそれを第2級ブタノールに転化し、これを減圧分別によって分離することができる。
更に二酸化炭素を含む気体状フラクションから、酢酸、アセテートエステル及びアルデヒドから選択される少なくとも1種の化合物を除去する方法が、「二酸化炭素含有ガス流を精製する方法」と題されたPoitiersらの米国特許6,663,692において記載されている。この方法は、スクラバー内で、ガス状フラクションの少なくとも一部を水及び酢酸でスクラビングして酢酸、アセテートエステル及び/又はアルデヒドを除去し、炭酸カリウム水溶液中に吸収することによってスクラビングされた生成物から二酸化炭素を取り出す工程を含む。この方法を用いて、酢酸ビニル及び酢酸エチルのようなアセテートエステル及びアセトアルデヒドのようなアルデヒドを除去することができる。この方法は、触媒の存在下でのエチレン、酢酸及び酸素含有ガスの反応による酢酸ビニルの製造、或いは(a)エタン及び/又は(b)エチレンを接触酸化して、それぞれ(a)酢酸及び/又はエチレン、並びに(b)酢酸を製造する方法において用いることができる。
本発明は、従来技術を凌ぐ多数の有利性を提供する。一つとしては、与えられた設備投資に対する全処理量が増大する。他のものとしては、酢酸エチルに富む酢酸ビニル流を回収し、酢酸エチルを除去するのではなく酢酸ビニルを酢酸エチルに転化することによって、精製コストが減少する。本発明の更に他の有利性は、従来の処理に対してパージ比(最終的に廃棄される原材料)が減少するということである。
本発明にかかる酢酸ビニル及び酢酸エチルを共製造する方法は、
(a)エチレン、酢酸及び酸素を反応させて、酢酸ビニル及び少なくとも少量の酢酸エチルを形成し;
(b)工程(a)の酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む粗生成物流と酢酸とを、蒸留塔に供給し;
(c)粗生成物流を、
(i)粗生成物流に対して酢酸ビニルに富む酢酸ビニル生成物流;
(ii)粗生成物流に対して酢酸に富む酸再循環流;
(iii)酢酸ビニル生成物流に対して酢酸エチルに富む、酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む混合副流;
に分離し;そして
(d)混合副流中の酢酸ビニルを水素化して、酢酸エチル生成物流を与える;
ことを含む。好ましくは、混合副流中の酢酸ビニルは、ラネーニッケル触媒又はパラジウム/炭素触媒を用いて接触水素化する。水素化は、CSTR中、或いはトリクルベッド反応器のような固定床反応器中で行うことができる。この方法は、典型的には、好ましくは単一の蒸留塔を用いて酢酸エチル生成物流を蒸留する工程を更に含む。
一般に、工程(c)の酢酸ビニル生成物流は、実質的に水及び酢酸ビニルの共沸混合物であり、好ましくは酢酸エチル及び酢酸ビニルの重量を基準として約0.025重量%未満の酢酸エチルを含む。生成物流における酢酸ビニルの質量フローレートの、混合副流におけるフローレートに対する比は、典型的には、約10:1〜約2:1であり、多くの場合においては約6:1〜約3:1であることができる。エチレン、酢酸及び酸素を反応させる工程は、液相中で行うことができるが、恐らくはより典型的には、気相中で、パラジウム触媒又はパラジウム/金触媒を用いて行う。
本発明にかかる酢酸ビニル及び酢酸エチルを共製造するための装置は、
(a)エチレン、酢酸及び酸素を反応させて酢酸ビニル及び少なくとも少量の酢酸エチルを形成するための反応器;
(b)工程(a)の酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む粗生成物流と酢酸とを蒸留塔に供給する手段;
(c)粗生成物流を、
(i)粗生成物流に対して酢酸ビニルに富む酢酸ビニル生成物流;
(ii)粗生成物流に対して酢酸に富む酸再循環流;
(iii)酢酸ビニル生成物流に対して酢酸エチルに富む、酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む混合副流;
に分離するように適合された蒸留塔;及び
(d)混合副流中の酢酸ビニルを水素化して、酢酸エチル生成物流を与える手段;
を含む。混合副流を水素化する手段は、ラネーニッケル触媒及びパラジウム/炭素水素化触媒から選択される触媒が備えられたCSTR反応器を含む。
詳細な説明
例示及び実例のみの目的で、図面を参照して本発明を以下に詳細に説明する。特許請求の範囲に示す本発明の精神及び範囲内における修正は、当業者には容易に明らかとなろう。
より具体的に定義しない限りにおいて、本明細書において用いる用語はその元々の意味を与える。例えば、パーセントは重量%を指す。明細書及び特許請求の範囲の全体に亘って、以下の略号を場合によって用いる。
”AcH”−アセトアルデヒド;
”CSTR”−連続撹拌タンク反応器;
”DMK”−ジメチルケトン;
”EtAc”−酢酸エチル;
”HOAc”−酢酸;
”I−PrAc”−イソプロピルアセテート;
”I−PrOH”−イソプロピルアルコール;
”pBQ”−p−ベンゾキノン;
”Pd/C”−炭素上パラジウム触媒;
”RaNi”又は”ラネーNi”−ラネーニッケル触媒;
”STY”−空時収量;及び
”VAM”−酢酸ビニル。
酢酸ビニルモノマーは、モノマー形態及び重合形態の両方で用いる。モノマー形態においては、酢酸ビニルモノマーは、合成接着剤、アクリル繊維、ポリマーなどの製造において幅広い適用性を有する。また、ポリマー形態の酢酸ビニルのエマルジョンとしては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びエチルビニルアセテートを含むエマルジョンが挙げられる。これらのエマルジョンは、木材、紙、ラバーなどのような種々の産業において用いられる。酢酸ビニルモノマーの典型的な規格は以下の通りである。
Figure 2008520564
酢酸エチルは、一般に、接着剤、塗料、オフセットインク、重合媒体、合成樹脂などのために用いられる。酢酸エチルの典型的な規格は次の通りである。
Figure 2008520564
酢酸エチルは、酢酸ビニル製造に共通の、精製システムで除去することが必要な副生成不純物である。気相で、パラジウムで触媒する酢酸ビニルシステムは、酢酸ビニル生成物中において、典型的には1000ppm又はそれ以上のレベルで酢酸エチルを生成し、これは<250ppmに減少しなければならない。この減少は、従来は、蒸留によって廃棄流中の酢酸エチルを濃縮することにより行われている。この廃棄流(通常は廃棄される)は、現在は、原材料の廃棄を減少するために高い運転及び設備コストで最小にされている。
本発明によれば、酢酸ビニルと酢酸エチルのより大きな質量流を副流中に迂回して、これを水素化反応器に送って、流中の酢酸ビニルを酢酸エチルに転化するために、処理量が改良される。効率性、生成物収量、エネルギー消費及び設備コストにおける相乗的な有利性が得られる。この共製造プロセスによって、共沸塔精留における必要条件及びエネルギー使用量が減少する。本発明方法の一つの利点は、同等の製造能力を有するEtOHエステル化ユニットよりも約1.8〜2.0倍コストが高い専用のエチレンアセトキシル化設備に基づくEtAc製造ユニットを建設する資本を費やすことなく、エチレン原材料の値段に直接関連する地域的なEtAc製造が可能になることである。
上記に説明したように、酢酸ビニルモノマーの製造は周知である。その方法は、酸素の存在下で酢酸(I)とエチレン(II)とを化合して酢酸ビニルモノマー(III)を製造することを含む。
Figure 2008520564
本発明によれば、酢酸ビニル/酢酸エチルの副流中の酢酸ビニルモノマーを水素化することによって、比較的純粋な酢酸エチル(IV)が得られる。
Figure 2008520564
種々の水素化方法、例えば、単一段階連続撹拌タンク反応器(CSTR)又はトリクルベッドタイプの反応器を用いることができる。触媒に関しては、ラネーNi及びPd/Cタイプの触媒を初めとする多数のオプションを利用できる。いずれの触媒も有効である。塔の底部付近に位置する共沸塔副流から由来する可能性のある高酸蒸気中でニッケル触媒を用いることは薦められない。Pd/C水素化は、実質的にラネーNiと同等である。しかしながら、ニッケル触媒は、一般に、より純粋な酢酸ビニルモノマー(即ちより低いHOAc含量を有するもの)を水素化するために利用することのできるより低コストの触媒系である。
また、酢酸ビニルの水素化は、「シクロメタレーション化遷移金属触媒を用いた不飽和炭化水素の水素化」と題されたLewisの米国特許4,645,849において記載されているシクロメタレーション化遷移金属触媒を用いて行うことができる。不飽和炭化水素を水素化するためのこの方法は、約20℃を超える温度において、シクロメタレーション化コンプレックス触媒の溶液中で、不飽和炭化水素と水素とを反応させることを含み、不飽和炭化水素は、反応混合物の約50モル%未満を構成し、炭素原子数2〜10の脂肪族及び環式オレフィン及びアルキン、炭素原子数2〜4の炭化水素基以内のオレフィン又はアルキン官能性を有する炭素原子数8〜18の芳香族炭化水素、及び炭素原子数2〜4の炭化水素基以内のオレフィン又はアルキン官能性を有する1〜10個の−(Si−O)−単位を有するシロキサンから選択され、但し、不飽和炭化水素は酸性官能基を有さず、シクロメタレーション化コンプレックス触媒は、式:
Figure 2008520564
(式中、Mは遷移金属であり、Lは、リン、窒素、ヒ素、酸素及びイオウからなる群から選択される配位子であり、Cは、少なくとも6個の炭素原子を有する炭化水素基の共有結合炭素原子である)
の化学結合単位を有する4〜6員環を有する。
環構造は、典型的には、式:
Figure 2008520564
(式中、Zは窒素又は炭素である)
のものである。
好ましくは、水素化は、酢酸ビニルの全部又はほぼ全部を転化するのに有効であるので、水素化流を単一の蒸留工程で精製することができる。
以下の説明及び実施例によって、本発明の好ましい方法及び装置を説明する。これらの実施例は、例示のみのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。他に示さない限りにおいて、全てのパーセントは重量基準である。
気相プロセスによって酢酸ビニルを製造するための典型的な装置10が図1に図示されている。接触反応器20において、酢酸、エチレン及び酸素が反応して、酢酸ビニルが生成し、反応器から生成物流22に排出される。流22は、流出物冷却器24で冷却され、酢酸ビニル吸収器カラム26に供給される。吸収器の底部からの粗生成物流28が、共沸塔30に供給される。簡潔化の目的で、補助流は省略されているが、上記に記載の米国特許6,420,595において見られるように構成することができる。
粗流28は、主として酢酸ビニル、酢酸及び水からなるが、相当量の酢酸エチルも含む。
塔30においては、酢酸から、酢酸ビニル、水及び他の軽質成分が分離される。酢酸ビニル−水共沸混合物に相当する酢酸ビニルと水とが、酢酸ビニル生成物流32として塔頂から回収される。塔底流34は、概して70〜90%の酢酸であり、系に戻される。
副流38は、供給流よりも高い箇所に位置し、水素化のために更に送られる。流38は、以下に更に議論するように、VAM、HO、酢酸エチル及び酢酸を含む。
副流38は、水素流42と共に、CSTR反応器又は固定床反応器であってよい反応器40(図2)に供給される。反応器42は、場合によっては、水素化を溶液中で行う場合には撹拌手段を有する。流38によって供給されたVAMの水素化が反応器40において行われ、生成物である粗酢酸エチルが、44において、示されているように分離されているか又は分割されている塔であってよい蒸留塔46に供給される。完成した酢酸エチルが48において排出され、酢酸がライン50を通して再循環される。塔46からの塔頂流は、52においてデカンテーションされて、カラムへの還流を与えると共に、少量の成分がパージ又は排気される。
本発明は、原材料使用量、設備コスト及びエネルギーコストの点で、従来の方法に勝るとも劣らない。以下を考慮すべきである。酸化アセトキシル化VAM製造ユニットは、典型的には、反応副生成物としてVAM 1トンあたり約0.0016トンのEtAcを生成する。この副生成物は、販売グレードの製品(<0.025重量%EtAc)を生成するためにはVAMから分離しなければならない不純物である。EtAcは、共沸カラムにおいて「バルジ」として濃縮することができ、典型的には次に、供給流トレーの下方の液体副流排出口を通してパージされる。上記の参考文献であるHallinanの’595特許を参照されたい。パージ副流は、一般に、共沸カラム内のトレーの数に依存して種々の比でVAM、HOAc、HO、EtAc及びAcHを含む。副流は、例えば、約17.5%のVAM、約9%のHO、約61%のHOAc、約0.6%のAcHを含み、EtAcは約15.5%に濃縮される。VAMユニットは、最終的にはEtAc不純物を処分しなければならず、これにより、効率性の損失が起こり、EtAcを濃縮するのに必要なエネルギーコスト及び装置コストがかかる。反応工程で形成された0.16重量%のEtAcを少なくとも0.025重量%の規格レベルにまで低減しなければならず、この0.135重量%ΔのEtAcを例えば15.5重量%に濃縮する場合には、大体VAM製造速度の0.135/0.155=0.87%(w/w)の廃棄流が生成する。全てのEtAcを除去するには、約1.34%のパージ速度が必要である。
本発明によれば、製造プロセスを統合して、結合したVAM及びEtAc製造ユニットによって例えばVAM製造能力の1/4を用いることができ、規格グレードのVAMにおける不純物としてのEtAcを制御するために共沸塔副流廃棄流を用いる現在の手順を排除することができる。VAM/EtAc共製造合同ユニットによって、このEtAc「バルジ」廃棄流が排除されるのみならず、EtAc形成を最小にするように設計されたVAM触媒及び反応器運転条件の必要性も減少する。
上記の図1及び2を参照すると、共沸塔供給流トレーの僅かに上方のトレーで回収される高容量液体副流(VAMユニット製造速度の約25%)は、高容量残留再循環流、及び低酸低EtAc含量塔頂VAM流(VAM精製への供給流)において、継続してHOAcを濃縮する。提案された液体副流は、主としてVAMを含まなければならないが、同様にHO、少量のHOAc、及びこのVAM不純物の十分なパージを与えて規格グレードのVAM製造を保持するのに十分な量のEtAcも含む。液体副流は、以下の組成:約94.3重量%のVAM、約5.28重量%のHO、0.14重量%のHOAc、及び約0.05重量%のEtAc:を有することができる。この流の水素化により、HOAc、水及び低濃度の軽質留分(一部は粗VAMからのものであり、一部は水素化工程によって生成されたものである)を含む粗EtAc生成物(含有量>94%)が生成する。
本発明は、更に、以下の実施例を参照することによって理解される。ここでは、材料、工程及び結果を表3に要約し、以下に更に説明する。
実施例:VAMのEtAcへの水素化
基本手順:スターラーを有する300mlのオートクレーブを、p−ベンゾキノンで阻害されたVAM又は合成副流VAM混合物のいずれかを用いてラネーニッケル及びPd/C水素化触媒の両方を試験するためのバッチ水素化反応器として構成した。一定の反応圧力設定点を保持するために用いた圧力制御バルブを通して反応器にHを供給するのに用いた約2500mlのH貯留容器内の圧力変化によって、水素吸収量を測定した。温度制御は、一般に、スターラーを始動することによって反応を開始した後に、内部オートクレーブ冷却コイルを通して冷却水を流すことによって行った。オートクレーブ内に配置した焼結ステンレス鋼濾材を通して、反応試料を反応器から回収した。反応の充填物、条件、実験データ、及び反応器試料分析データを、添付の表3に示す。表3に示す反応時間(分)は、Hの吸収時間を指す。Hを加えずに予備実験を行って、RaNiの反応充填物を含むHOAcとの適合性を測定した。この実験で用いたRaNiは、水中で保存されているGrace Raney 4310 w/Moであった。RaNi(乾燥重量として6.4g)を、125mlのフラスコ中で、イソプロパノールで3回、そしてHOAcで再びすすいだ後、更なるHOAcと共にオートクレーブに移した。pBQ(500ppm)で阻害されたVAMをオートクレーブに加え、次にオートクレーブをNで約115psigに加圧し、撹拌(約1500rpm)しながら約72℃に約2時間加熱した。生成物試料は緑色であり、分析すると3522ppmのNi、0.18重量%のHO、77.22重量%のVAM、0.39重量%のEtAc、21.67重量%のHOAcを含んでいた。イソプロパノールのすすぎを用い、しかしながらHOAcのすすぎ或いは反応器へのHOAcの添加を行わずに、予備実験を繰り返した。この試験からの生成物は無色透明であり、分析すると0.2重量%のHO、24.22重量%のイソプロパノール、及び74,75重量%のVAMを含んでいた。イソプロパノールに関しては適合性の問題は観察されなかったが、RaNiを用いた場合にはHOAcの存在によって許容できないニッケルの溶解度の損失が起こった。
ラネーNi接触水素化(実施例1〜6)
6つのバッチオートクレーブRaNi接触VAM水素化実験を行った。第1の実験(実験173)は、110psigの圧力、撹拌速度=約1500rpm、目標温度=50℃で、実験169(上記)からの反応器充填物を用いて行った。発熱反応からのピーク温度は85℃であった。
実施例2は、RaNiの新鮮な充填物(I−PrOHのみで洗浄)を用いて、105±2psigの圧力、目標温度=50℃(ピーク=61℃)、及び約1500rpmの撹拌速度で、予備実験を繰り返した。
実施例3も、触媒の他の新鮮な充填物を用いた繰り返しであった。ピーク温度は54℃であり、約1500rpmの撹拌速度において、圧力を100〜105psigの範囲に制御した。
実施例4に関しては、反応器圧力を約204psigに上昇させた。反応温度目標値は50℃であるが、撹拌(約1500rpm)を開始した約3分後に一時的に89℃に達した。実施例4に関するRaNi充填溶媒交換は、VAMを用いて触媒から水を洗い落とすことを試みたが、VAMと反応した水によって固形分がすすぎ工程のために用いた125mlのフラスコに付着し、溶液は緑色を発現し、ガスの発生が認められた。I−PrOH工程を用いて新しい触媒充填物をすすいだ。また、55ガロンのドラムから、約52ppmのp−ベンゾキノンを含むVAMを用いて新しいVAM供給溶液を調製した。
実施例5では、まずイソプロパノールですすぎ、つぎにVAMすすぎによってI−PrOHの大部分を除去したRaNiの新鮮な充填物を用いた。反応温度を実験の間中<51℃に保持し、圧力を103±3psigに調整し、撹拌速度は約1500rpmであった。二重溶媒交換法によって、低水分の「生」VAM水素化反応が行われた。
実施例6では、Ra/Ni二重溶媒交換法、約50℃の反応温度及び約101psigの反応圧力を用いて実施例を繰り返した。しかしながら、撹拌速度を約750rpmへ半分に減少させた。発熱はより低い撹拌速度では全くはっきりせず、H吸収速度は実質的に半分に減少した。
炭素上パラジウム接触水素化(実施例7〜9)
炭素担体上のPMC5%Pdを用いて三つの実験を行った。Pd/Cは58.13重量%のHOを含んでいた。触媒充填量は、水含量に関して調整し、表Iにおいて「乾燥」基準で報告した。
実施例7では、HOAc、HO、EtAc、VAM、pBQ及びPd/C触媒を用いて、VAM共沸塔副流をほぼ水素化した。最初の30分間は107±3psigの圧力、約50℃の温度で、実験を行った。反応時間の最後の35分間においては反応温度が約10℃上昇したが、水素供給容器は、約4分の反応時間の後に圧力の低下を示さなかった。撹拌速度は実験を通して約1000rpmであった。
実施例8では、最後の30分間において反応温度を初期目標値である50℃から60℃に上昇させて、前述のPd/C触媒実験である実施例7を繰り返した。撹拌速度は実験の間約1000rpmであり、圧力は103±3psigに保持した。最初の6分間の反応時間の後にはHの吸収は観察されなかった。
実施例9に関しては、反応容器に、Pd/C触媒及び50ppmのpBQで阻害されたVAMのみを充填した。運転は、最初の30分間に関しては106±3psigの圧力、約50℃の初期目標温度であり、最後の30分間においては60℃及び約1000rpmの撹拌速度であった。この生VAM実験に関しては、発熱によって最初の10分間に59℃の最高温度に達した。水素吸収は、約16分の反応時間の後に停止した。
代表的な結果を図3に示す。
表3及び図3から認められるように、EtAcへのVAM水素化の選択性は、全ての実験に関して良好であった。また、オートクレーブの撹拌速度によって、H吸収における顕著な相違が与えられた。スターラーを始動するまではH吸収は観察されなかった。全ての不均一触媒オートクレーブ実験に関して、スターラーの始動時間を反応時間=0として用いた。RaNi触媒実験とPd/C触媒実験との間の初期H吸収速度の直接的な比較は行っていないが、図3は、三つの異なるオートクレーブ撹拌速度における三つのVAM水素化実験に関するプロットを示す。RaNi触媒実験は、およそ3%(w/w)の触媒濃度で行った。5%Pd/C実験は、より低い触媒濃度、即ち<1.5%(w/w)(これは、金属装填見込みから<0.075%Pdの触媒レベルに低下する)で行った。反応の完了(H吸収によって測定)は、例えばHOAcを用いずに行ったVAM水素化実験に関して約0.065±0.004gモル/分であったように、Ni触媒とPd触媒との間で同程度であった。全ての実験(両方の触媒)に関してH吸収速度から算出されるSTYは、約30±2gモル/リットル/時(平均で低撹拌速度及び高圧力実験を除く)であった。VAM水素化モル転化率は、実験の殆ど(最初のRaNi及びPd/C実験を除く)に関して高かった(>95%)。VAM濃度は、反応器生成物試料中0.02〜1.12重量%であった(最初の実験を除く)。
HOAc及びAcHのような不純物はVAM加水分解と一致し、EtOHはAcHの水素化によって形成することができる。エチレン及びHOAcはVAMから生成することができる。エチレンはブチレンの源となることができ、エチレンのエタンへの水素化及びブテンのブタンへの水素化は、期待されるその後の生成物である。
かくして、VAM及びVAMを含む混合物の液相不均一触媒水素化が、温和な水素化条件(即ち、100〜200psig、<90℃)を用いて、高い転化率(>95%)、良好な空時収量(STY)反応速度で実証された。
規格グレードのVAMを用いて、ラネーニッケル(RaNi)及び炭素上パラジウム(Pd/C)不均一触媒の両方を試験し、実験結果はほとんど同等であった。60±5重量%の酢酸濃度を含む溶液中の酢酸ビニルの水素化も、Pd/C触媒を用いて試験し、良好な結果を得た。しかしながら、RaNi触媒系は、HOAc中のニッケルの溶解度が高く過剰のRaNi触媒が損失してしまうために、低いHOAc含量のVAMの水素化反応を触媒するのみに適用することができることがわかった。
エタン、ブタン及びブタンのような副生成不純物は、RaNi触媒を用いるとより高い量生成した。エタン形成はエチレンの水素化によると推測され、また低酢酸Pd/C触媒実験においても形成された。RaNi実験中のアセトン形成は、RaNi反応充填物から水をすすぎ落とすために用いたイソプロパノールの脱水素に帰するものであった。
RaNi実験に関して用いた初期H吸収速度は、100psig(システム圧力)、約50℃及び約1500rpmの撹拌速度において約43gモル/リットル/時であった。反応器運転圧力を200psigに2倍にすると、100psigで行ったバッチ反応に関して観察された吸収速度の少なくとも3倍である増大したH吸収速度が示された。オートクレーブ撹拌速度を約750rpmから1500rpmに変化させると、H吸収速度との間に直接的な相関関係を有していることが分かった。ラネーニッケルは、高い分析値(実質的に規格グレード)のVAMを供給する「単独型」のEtAc製造ユニットのための好ましい触媒系であろう。
本発明のVAM及びEtAcの相乗共製造は、おそらくは、VAM販売品を供給し且つEtAc供給原料を供給するのに必要なより大きなVAMユニットの建設に関連する経済的大量生産によって得られる節約を活用した新しい製造ユニットの建設に最も適用可能である。VAM/EtAc共製造の他の有利性は、(1)EtAc不純物制御に必要な現在の共沸塔廃棄流(VAM製造の約1%)が排除されること、及び(2)EtAc生成を最小にするように設計された触媒及びVAM反応器条件を用いる必要があること、である。
Figure 2008520564
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本発明を幾つかの実施例に関して説明したが、本発明の精神及び範囲内でのこれらの実施例の修正は、当業者に容易に明らかとなろう。背景及び詳細な説明に関して上記で議論した、上述の議論、当該技術における関連する知識、及び参考文献(その開示は全て参照として本明細書に包含する)を考慮すると、更なる説明は不要であると考えられる。
本発明の好ましい態様にかかる、酢酸ビニルモノマー産出流、及び酢酸エチル/酢酸ビニル産出副流を有する共沸塔を含む酢酸ビニル製造ユニットのフロー図である。 本発明の一つの好ましい態様にかかる、図1の酢酸エチル/酢酸ビニル産出流の水素化に関するフロー図である。 異なる条件、触媒及び撹拌速度に関する、酢酸ビニル水素化中の水素吸収のプロットである。

Claims (20)

  1. (a)エチレン、酢酸及び酸素を反応させて、酢酸ビニル及び少なくとも少量の酢酸エチルを形成し;
    (b)工程(a)の酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む粗生成物流と酢酸とを、蒸留塔に供給し;
    (c)粗生成物流を、
    (i)粗生成物流に対して酢酸ビニルに富む酢酸ビニル生成物流;
    (ii)粗生成物流に対して酢酸に富む酸再循環流;
    (iii)酢酸ビニル生成物流に対して酢酸エチルに富む、酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む混合副流;
    に分離し;そして
    (d)混合副流中の酢酸ビニルを水素化して、酢酸エチル生成物流を与える;
    ことを含む、酢酸ビニル及び酢酸エチルを共製造する方法。
  2. 混合副流中の酢酸ビニルを接触水素化する請求項1に記載の方法。
  3. 混合副流中の酢酸ビニルを、ラネーニッケル触媒を用いて接触水素化する請求項1に記載の方法。
  4. 混合副流中の酢酸ビニルを、パラジウム/炭素触媒を用いて接触水素化する請求項1に記載の方法。
  5. 混合副流中の酢酸ビニルを水素化する工程をCSTR中で行う請求項1に記載の方法。
  6. 混合副流中の酢酸ビニルを水素化する工程を固定床反応器中で行う請求項1に記載の方法。
  7. 酢酸エチル生成物流を蒸留する工程を更に含む請求項1に記載の方法。
  8. 酢酸エチル生成物流を蒸留する工程を、単一の蒸留塔を用いて行う請求項7に記載の方法。
  9. 工程(c)の酢酸ビニル生成物流が、実質的に水及び酢酸ビニルの共沸混合物である請求項1に記載の方法。
  10. 酢酸ビニル生成物流が、約0.025重量%未満の酢酸エチルを含む請求項1に記載の方法。
  11. 生成物流における酢酸ビニルの質量フローレートの、混合副流におけるフローレートに対する比が、約10:1〜約2:1である請求項1に記載の方法。
  12. 生成物流における酢酸ビニルの質量フローレートの、混合副流におけるフローレートに対する比が、約6:1〜約3:1である請求項1に記載の方法。
  13. エチレン、酢酸及び酸素を反応させる工程を液相中で行う請求項1に記載の方法。
  14. エチレン、酢酸及び酸素を反応させる工程を気相中で行う請求項1に記載の方法。
  15. エチレン、酢酸及び酸素を反応させて酢酸ビニルを形成する反応を、パラジウム触媒によって触媒する請求項14に記載の方法。
  16. エチレン、酢酸及び酸素を反応させて酢酸ビニルを形成する反応を、パラジウム/金触媒によって触媒する請求項14に記載の方法。
  17. (a)エチレン、酢酸及び酸素を反応させて酢酸ビニル及び少なくとも少量の酢酸エチルを形成するための反応器;
    (b)工程(a)の酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む粗生成物流と酢酸とを蒸留塔に供給する手段;
    (c)粗生成物流を、
    (i)粗生成物流に対して酢酸ビニルに富む酢酸ビニル生成物流;
    (ii)粗生成物流に対して酢酸に富む酸再循環流;
    (iii)酢酸ビニル生成物流に対して酢酸エチルに富む、酢酸ビニル及び酢酸エチルを含む混合副流;
    に分離するように適合された蒸留塔;及び
    (d)混合副流中の酢酸ビニルを水素化して、酢酸エチル生成物流を与える手段;
    を含む、酢酸ビニル及び酢酸エチルを共製造するための装置。
  18. 反応器にパラジウム含有触媒が備えられており、反応が気相中で行われる請求項17に記載の装置。
  19. 反応器に、パラジウムを含有し金を含有する触媒が備えられており、反応が気相中で行われる請求項17に記載の装置。
  20. 混合副流を水素化する手段が、ラネーニッケル触媒及びパラジウム/炭素水素化触媒から選択される触媒が備えられたCSTR反応器を有する請求項17に記載の装置。
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