JP2008512506A - チーグラ−ナッタ触媒、その製造方法及びそれを用いたアルケンの重合での使用 - Google Patents

チーグラ−ナッタ触媒、その製造方法及びそれを用いたアルケンの重合での使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、多孔性の粒状担体を、炭化水素に可溶性の有機マグネシウム前駆体化合物を炭化水素溶剤に溶解した溶液と接触させる工程と、炭化水素に可溶性の有機マグネシウム前駆体化合物を、下式(I):
Figure 2008512506

[但し、Equアルカノールが有機マグネシウム前駆体化合物のモル数に対する脂肪族又は芳香族のアルカノールのモル当量を表し、(MgR[mmol]/担体[g])が固体の粒状担体1gあたりの有機マグネシウム前駆体化合物のミリモル数を表し、(HO/担体)[wt%]が固体の粒状担体に物理的に吸着した水の質量パーセントを表す。]に従って計算される脂肪族又は芳香族のアルコールの受容可能なモル当量の範囲の量の、脂肪族又は芳香族のアルコールと反応させ、有機マグネシウム前駆体化合物をマグネシウム−酸素化合物に変換させる工程と、を含むチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、チーグラ−ナッタ触媒に関し、特に、その触媒の製造方法と、その触媒を用いた重合反応での使用に関する。
チーグラ−ナッタ触媒は、立体規則性の直鎖のポリマーを製造するために、オレフィンの重合反応で有利に用いられる。一般に、このような触媒は、ハロゲン化マグネシウムを含む担体において、塩化チタンのような遷移金属化合物を含む固体成分と共触媒として組み合わせられるトリアルキルアルミニウム(例えば、トリエチルアルミニウム)と、必要により、多孔性の粒状担体(例えば、シリカ、アルミナ)と、必要により内部電子供与体(internal electron donor)と、を含む。一般に、チーグラ−ナッタ触媒は、小さく、固体粒子であるものの、可溶形であり、そして担持触媒を用いることもある。
チーグラ−ナッタ触媒は、エチレン、プロピレン、及び他のアルカ−1−エンを単独重合及び共重合して、フィルム、繊維及び成形体を製造する場合に特に有用である。
特許文献1及び特許文献2では、微粉化した形状を付与するシリカゲルを基礎とし、チタンのほか、マグネシウム、塩素及びベンゼンカルボン酸誘導体を含むチタン成分と、アルミニウム成分と、シラン成分と、からなるチーグラ−ナッタ触媒系(チーグラ−ナッタ触媒組成物)を用いたプロペンのポリマーの製造方法を開示している。いずれの特許でも、有機マグネシウム前駆体化合物を用いて担体粒子への含浸を行う点で共通している。これらの化合物は、一般に、空気及び湿気に敏感であるとともに、触媒を調製する工程で加える追加の溶剤を必要とする。
次に、有機マグネシウム前駆体化合物のハロゲン化マグネシウムへの変換は、塩素又は塩化水素等のハロゲン化試薬を用いて行われており、これらの試薬は、一般に、有害有毒で且つ環境に悪影響を与える化合物であると考えられている。
特許文献3では、ハロゲン化マグネシウムを含む担持触媒成分と、担体である微粒状の固体(固体はシリカゲルと特定され、その調製法に従って、当該微粒状担体と有機マグネシウム前駆体化合物との反応により得られる。)と、を開示している。このような触媒成分を用いることにより、アルカ−1−エンから良好なモルホロジー及び嵩密度を有するポリマーを良好な触媒効率で製造することが可能となる。
特許文献4は、噴霧乾燥によってより小さな微粒子から形成され、5〜200μmの平均粒径を有するマクロ多孔性の微粒状シリカゲルを担体として含むチーグラ−ナッタ触媒型の触媒系に関する。この場合も同様に、ハロゲン化マグネシウムへの前駆体化合物を、有機マグネシウム化合物の類から得ている。触媒系は、(C〜C10アルカ)−1−エンの重合において良好な生産性及び立体特異性を示す。
特許文献5でも、粒状担体への有機マグネシウム化合物の含浸を行い、最終的にハロゲンを含むマグネシウム化合物へと変換するチーグラ−ナッタ触媒型の触媒系を記載している。
米国特許第5162465号明細書 米国特許第5006620号明細書 欧州特許第288845号明細書 欧州特許出願公開第761696号明細書 欧州特許第829490号明細書
従来技術を記載する上述の特許では、有機マグネシウム前駆体化合物を用いて担体粒子への含浸を行う点で共通している。特に、特許文献5では、担持された有機マグネシウム前駆体を、酸素−マグネシウム結合を含む中間体に変換することについて記載している。その次の工程で、マグネシウムの中間体を、ハロゲンを含有したマグネシウム化合物に変換している。しかしながら、上述の手順は、前駆体を中間体のマグネシウム化合物に変換する点についてはおよそ明確ではなく、特に重合生産性について性能の劣った触媒を与えるものである。
従って、本発明は、上述の制限を克服するとともに、重合生産性について改良された、チーグラ−ナッタ触媒型の触媒系を作成することを目的とする。これにより得られる触媒は、高い活性を有するとともに、良好なモルホロジー及び嵩密度を有するα−アルカ−1−エンのポリマーを製造することが可能となる。
チーグラ−ナッタ触媒用の固体触媒成分の製造方法を提供する。その製造方法は、以下の工程:
a)多孔性の粒状担体を、炭化水素に可溶性の有機マグネシウム前駆体化合物を炭化水素溶剤に溶解した溶液と接触させる工程、
b)炭化水素に可溶性の有機マグネシウム前駆体化合物を、下式(I):
Figure 2008512506
[但し、Equアルカノールが、有機マグネシウム前駆体化合物のモル数に対する脂肪族又は芳香族のアルカノールのモル当量を表し、
(MgR[mmol]/担体[g])が、固体の粒状担体1gあたりの有機マグネシウム前駆体化合物のミリモル数を表し、
(HO/担体)[wt%]が、固体の粒状担体に物理的に吸着した水の質量パーセントを表す。]
に従って計算される脂肪族又は芳香族のアルコールのモル当量Equアルカノールに対して、少なくとも同量であってその約15%多い値を超えない量の、脂肪族又は芳香族のアルコールと反応させ、有機マグネシウム前駆体化合物をマグネシウム−酸素化合物に変換させる工程と、を含む。
本発明は、共触媒であるアルミニウム化合物と、必要により追加の共触媒である外部電子供与体(external electron donor:‘立体調節剤’と称されることもある)とともに用いることのできる固体触媒成分を提供し、チーグラ−ナッタ触媒型の触媒系を形成する。その固体触媒成分は、チタン又はバナジウム化合物、少なくとも1種のハロゲンを含むマグネシウムの化合物、多孔性の粒状担体、及び必要により内部電子供与体を含む。この固体触媒成分は、多孔性の粒状担体を、炭化水素溶剤中において炭化水素に可溶性の有機マグネシウム前駆体化合物と接触させ、続いて、その有機マグネシウム前駆体を、酸素を含むマグネシウム中間体に変換することによって調製される。その後、中間体のマグネシウム−酸素化合物を、少なくとも1種のハロゲンを含むマグネシウムの化合物に変換する。
本発明者等は、有機マグネシウム前駆体化合物からマグネシウム−酸素中間体化合物への変換工程における化学量論は固定されないものの、反応パラメータ、すなわち、担体表面で用いることが可能なヒドロキシル部分(ヒドロキシル基)のみならず、有機マグネシウム前駆体に対する担体のモル比や、担体に物理吸着する水の水準に対しても、極めて明確に調節される必要があることを予想外にも見出した。最適な化学量論から外れると、重合活性及びポリマーモルホロジーの劣った触媒が、非線形的な態様で得られる。ここで、非線形的とは、反応物の化学量論における微妙な変化により生ずる触媒性能の急激(予期し得ない、推定不可能)で重大な変化を称する。
[固体の粒状担体]
本発明によると、触媒系の製造(調製)において、多孔性の粒状担体を用いる。担体は、チーグラ−ナッタ触媒型の触媒で一般的に用いられる任意の種類の担体であっても良く、これらはアルカ−1−エンの重合に対して適合する。担体は、少なくとも1種のハロゲンを含むマグネシウム化合物と化学的、物理的又は機械的に結合する能力を有している必要がある。
一般に用いられる種類のチーグラ−ナッタ触媒の担体は、ドイツ工業規格66131に準拠して測定される、約10〜約1000m/gの範囲、好ましくは約50〜約700m/gの範囲、更に好ましくは約100〜約600m/gの範囲の比表面積を有し、そして約5〜約200μmの範囲、好ましくは約10〜約100μmの範囲、更に好ましくは約15〜約60μmの範囲の平均粒径を有する粒状の無機酸化物である。本実施の形態において、平均粒径は、ASTM標準D4464−00に準拠するMalvern Mastersizer Analysis(フラウンホーファーレーザー光散乱)により測定される粒径分布の体積平均(中央値)を称する。
本発明の触媒系における固体触媒成分の製造で用いられる粒状の無機酸化物は、顆粒(不規則)又は噴霧乾燥(半球、ミクロ回転楕円面)された性質のものであっても良い。ヒュームドシリカを有利に用いることが可能である。ヒュームドシリカの粒子は、次の湿潤化学処理において、より大きな凝集体を構築することが可能である。更に、粒状担体は、文献で知られている処理方法を形成する粒子から生成された任意の他の粒状酸化物であっても良い。
無機酸化物として、主に、ケイ素、アルミニウム、チタン、ジルコニウムの酸化物、周期表I又はII主族の金属の酸化物、或いはこれらの酸化物の混合物が推奨される。好ましい酸化物の例示として、酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、酸化マグネシウム又は層状シリケートが考えられる。酸化ケイ素(シリカゲル)を用いることが特に好ましい。更に、混合酸化物、例えばアルミニウムシリケート又はマグネシウムシリケートを用いても良い。
本発明の触媒成分において担体として用いられる粒状の無機酸化物は、一般に、0.1〜10cm/gの範囲、好ましくは1.0〜4.0cm/gの範囲の細孔容積を有しているが、これらの値は、ドイツ工業規格66133に準拠する水銀ポロシメータ及びドイツ工業規格66131に準拠する窒素吸着によって測定される。
本発明の触媒系における固体触媒成分の製造で用いられる粒状の無機酸化物のpH値(すなわち、Hイオン濃度のマイナスの対数)は、用いられる製造方法に応じて変化する場合がある。約3.0〜約9.0の範囲であることが好ましく、約5.0〜約7.0の範囲であることが更に好ましい。pH値は、S.R.Morrison, The Chemical Physics of Surfaces, Plenum Press, New York [1977],130頁以降に記載の方法を用いて測定される。
その製造後、無機酸化物は、その表面にヒドロキシル基を含む場合がある。水の分解又はSi−OH基の縮合のそれぞれにより、ヒドロキシル基含有量を低減することが可能であり、又は完全に取り除くことも可能である。これは、熱的又は化学的な処理によって行うことが可能である。一般に、熱的な処理では、約250℃〜約900℃の範囲、好ましくは約600℃〜約800℃の範囲の温度で、約1〜約24時間、好ましくは約2〜約20時間、更に好ましくは約3〜約12時間に亘る、酸化物の加熱を含む。化学的な処理によるヒドロキシル基の除去は、酸化物を一般的な乾燥剤、例えばSiCl、クロロシラン又はアルキルアルミニウムで処理することで行っても良い。好ましくは、ここで用いられる無機酸化物は、ヒドロキシ構造に結合する水に加えて、通常0.1〜5質量%の物理吸着水を含む。水分含有量は、160℃及び通常の圧力条件下で一定の重さになるまで無機酸化物を乾燥することによって測定される。重さの損失は、当初の物理吸着水の含有量に相当する。
[チタン又はバナジウムの化合物]
固体触媒成分は、更に、チタン又はバナジウムの化合物を含む。
一般に用いられるチタン化合物は、3価又は4価のチタンのハロゲン化物を含む。ハロゲン化アルコキシチタン化合物又は2種以上のチタン化合物の混合物も考えられる。チタン化合物の適例は、TiBr、TiBr、TiCl、TiCl、Ti(OCH)Cl、Ti(OC)Cl、Ti(O−iso−C)Cl、Ti(O−n−C)Cl、Ti(OC)Br、Ti(O−n−C)Br、Ti(OCHCl、Ti(OCCl、Ti(O−n−CCl、Ti(OCBr、Ti(OCHCl、Ti(OCCl、Ti(O−n−CCl、Ti(OCBr、Ti(OCH、Ti(OC又はTi(O−n−Cである。チタン化合物のハロゲン成分は塩素であることが好ましい。これらハロゲン化チタンは、チタンに加えて、ハロゲンのみを含むものであることも好ましい。これらの中で、塩化チタン、特に四塩化チタンが好ましい。
本発明の触媒系における固体触媒成分の製造で用いられても良いバナジウム化合物は、ハロゲン化バナジウム、オキシハロゲン化バナジウム、バナジウムアルコキシド及びバナジウムアセチルアセトネートを含む。好ましいバナジウム化合物は、3〜5段階の酸化段階を有するバナジウム化合物である。
[有機マグネシウム化合物]
固体触媒成分の製造において、多孔性の粒状触媒担体に、少なくとも1種の炭化水素に可溶性の有機マグネシウム化合物を含浸させる。本実施の形態において、「炭化水素に可溶性の」なる用語は、有機マグネシウム化合物が室温下で、エーテル等の共溶剤を実質的に含まない脂肪族又は芳香族の炭化水素に対して、少なくとも5質量%の量で溶解することを意味する。有機金属化合物、例えばトリス(アルキル)アルミニウムを添加して、有機マグネシウム化合物の溶解性を増大させても良い。
更に、固体触媒化合物の製造中に、公知の手段、例えばハロゲン化試薬と接触させることによって、有機マグネシウム化合物を少なくとも1種(1個)のハロゲンを含むマグネシウムの化合物に変換する。本実施の形態において、ハロゲンなる用語は、塩素、臭素、ヨウ素又はフッ素或いは2種以上のハロゲンの混合物を称する。少なくとも1種のハロゲンを含むマグネシウムの化合物としては、塩素又は臭素、特に塩素を含むことが好ましい。
有機マグネシウム化合物の適例は、ジアルキル、ジアリール又はアルキルアリールマグネシウム化合物、マグネシウムアルコキシ又はマグネシウムアリールオキシ化合物、或いはグリニャール化合物を含む。
ハロゲンを含有しないマグネシウム化合物の適例は、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジ−n−プロピルマグネシウム、ジ−イソプロピルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジ−sec−ブチルマグネシウム、ジ−tert−ブチルマグネシウム、ジアミルマグネシウム、n−ブチルエチルマグネシウム、n−ブチル−sec−ブチルマグネシウム、n−ブチルオクチルマグネシウム、ジフェニルマグネシウム、ジエトキシマグネシウム、ジ−n−プロピルオキシマグネシウム、ジ−イソプロピルオキシマグネシウム、ジ−n−ブチルオキシマグネシウム、ジ−sec−ブチルオキシマグネシウム、ジ−tert−ブチルオキシマグネシウム、ジアミルオキシマグネシウム、n−ブチルオキシエトキシマグネシウム、n−ブチルオキシ−sec−ブチルオキシマグネシウム、n−ブチルオキシオクチルオキシマグネシウム又はジフェノキシマグネシウムを含む。
これらの中で、ジエチルマグネシウム、n−ブチルエチルマグネシウム及びn−ブチルオクチルマグネシウムが好ましい。
ハロゲンを含有するグリニャール化合物としては、例えば、n−ブチルマグネシウムクロリド、n−ブチルマグネシウムブロミド、sec−ブチルマグネシウムクロリド、sec−ブチルマグネシウムブロミド、tert−ブチルマグネシウムクロリド、tert−ブチルマグネシウムブロミド、アミルマグネシウムクロリド、イソアミルマグネシウムクロリド、ヘキシルマグネシウムクロリド、オクチルマグネシウムクロリド、フェニルマグネシウムクロリド又はフェニルマグネシウムブロミドを含む。
固体触媒成分の製造で特に好ましいマグネシウム化合物は、C〜C10のアルキル基を2個有するマグネシウム化合物である。
[内部電子供与体化合物]
担体に有機マグネシウム化合物を含浸させる工程中に有機マグネシウム化合物と接触させる配位電子供与体化合物に加えて、1種以上の、いわゆる内部電子供与体化合物を、固体触媒成分の製造で用いても良い。内部電子供与体化合物の適例は、単官能性又は多官能性カルボン酸、無水カルボン酸、又はカルボン酸エステル、そして更にケトン、エーテル、アルコール、ラクトン或いは有機リン化合物又は有機ケイ素化合物を含む。
好ましい内部電子供与体化合物は、カルボン酸誘導体、特に、以下の一般式:
Figure 2008512506
[但し、X及びYが、それぞれ塩素又は臭素原子を表すか、又はC〜C10のアルコキシ基を表すか、或いは、X及びYが一緒に結合して無水物基を形成する酸素原子を表す。]
を有するフタル酸誘導体である。特に好ましい内部電子供与体化合物は、式(I)[但し、X及びYが、それぞれC〜Cのアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ又はtert−ブチルオキシ基を表す。]で表されるフタル酸エステルである。好ましいフタル酸エステルとしては、例えば、ジエチルフタレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジ−イソブチルフタレート、ジ−n−ペンチルフタレート、ジ−n−ヘキシルフタレート、ジ−n−ヘプチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート又はジ−2−エチルヘキシルフタレートを含む。
好ましい内部電子供与体化合物の他の例示は、3又は4員の、必要により置換されているシクロアルカン1,2−ジカルボン酸のジエステル、並びに置換ベンゾフェノン2−カルボン酸又は置換ベンゾフェノン3−カルボン酸のモノエステルを含む。このようなエステルの合成でのエステル化反応におけるヒドロキシ化合物として、一般的なアルカノール、例えばアルカノールが適宜1個以上のC〜Cのアルキル基で置換されたC〜C15又はC〜Cのシクロアルカノール、並びにC〜C10を付加したフェノール類を用いる。
好適な内部電子供与体化合物の他の群は、無置換及び置換の(C〜C10アルキル)−1,3−プロパンジエーテル及びスクシナートの群の誘導体である。
更に、2種以上の内部電子供与体化合物の混合物を、本発明の固体触媒成分の製造で用いても良い。
粒状の固体成分の製造で用いる場合、内部電子供与体化合物を、有機マグネシウム化合物及びハロゲン化マグネシウム化合物の合計1モルに対して、0.05〜2.0モル、好ましくは0.4〜0.6モルの量で用いるのが一般的である。
[有機マグネシウム前駆体からマグネシウム−酸素中間体への変換工程]
有機マグネシウム前駆体化合物からマグネシウム−酸素中間体、特にマグネシウムアルコキシドへの変換は、他の経路の中でも特に、特定の化学量論に従ってアルカノールを添加することによって達成され得る。
一般に、固体触媒成分の製造において、C〜Cのアルカノール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、イソブチルアルコール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール又は2−エチルヘキサノール、又はこれらアルカノールの2種以上の混合物、好ましくはエタノールが用いられる。
本発明により、アルカノールのモル当量(有機マグネシウム前駆体化合物に対するもの)を、有機マグネシウム前駆体化合物がマグネシウム−酸素中間体に定量的に変換するように調節する必要がある。しかし、有機マグネシウム前駆体化合物の定量的な変換のために必要なアルカノールの量を大幅に超過すべきではない。アルカノールの最適なモル当量は、下式(I):
Figure 2008512506
[但し、Equアルカノールが、有機マグネシウム前駆体化合物のモル数に対するアルカノールのモル当量を表し、
(MgR[mmol]/担体[g])が、固体の粒状担体1gあたりの有機マグネシウム前駆体化合物のミリモル数を表し、
(HO/担体)[wt%]が、固体の粒状担体に物理的に吸着した水の質量パーセントを表す。]
に従って計算される(以下を参照されたい)。
用いるアルカノールのモル当量は、式1によって決定されるEquアルカノールの数値に対して、少なくとも同量であって、その約15%多い値を超えず、好ましくはその約10%多い値を超えず、更に好ましくは、上述の式1により決定されるEquアルカノールの数値に対して、約2%多い値を超えるべきではない。
[固体触媒成分の製造]
本発明の固体触媒成分は、以下の2段階のプロセスで製造されることが好ましい。
第1段階において、多孔性の粒状担体、例えば無機酸化物を不活性の溶剤、例えば液体のアルカン(例、ヘキサン、ヘプタン、オクタン)又は芳香族炭化水素溶剤(例、トルエン、エチルベンゼン)に懸濁させ、それにより形成したスラリーを炭化水素に可溶性の有機マグネシウム化合物の溶液で(ヘプタン等の炭化水素溶剤中において)処理し、その後、形成した混合物を約10℃〜約120℃の温度条件下、約0.5〜約5時間に亘って、通常は撹拌しながら反応させる。次に、式(1)に従って、化学量論量のC〜Cのアルカノールを、約−20〜約50℃の範囲の温度で添加し、そして好ましくは約60分に亘って反応させる。
次に、チタン又はバナジウムの化合物、好ましくはチタン化合物と、必要により内部電子供与体化合物を、結合させたマグネシウム化合物1モルに対して、約1〜約15モル、好ましくは約2〜約10モルのチタン化合物、及び約0.01〜約1モル、好ましくは約0.4〜約0.6モルの内部電子供与体化合物の量で添加する。その結果得られる混合物を、通常は撹拌しながら、約10℃〜150℃の範囲、好ましくは約60℃〜約130℃の範囲の温度条件下、少なくとも約30分間に亘って反応させる。その結果得られる固体生成物をろ過によって集め、そしてC〜C10のアルキルベンゼン、好ましくはエチルベンゼンで洗浄する。
第2段階において、第1段階から得られる固体生成物を、過剰の四塩化チタンで、又は四塩化チタンを不活性の溶剤、例えばC〜C10のアルキルベンゼンに溶解した過剰の溶液(少なくとも5質量%の四塩化チタンを含む)で、抽出を行う。一般に、この抽出は、少なくとも約30分間に亘って行われる。その後、洗浄液中の四塩化チタン含有量が2質量%未満となるまで、生成物を液体のアルカンを用いて洗浄する。
固体触媒成分において、チタン又はバナジウムの化合物に対する無機酸化物の好ましいモル比は1000〜1の範囲であり、更に好ましくは100〜2の範囲であり、特に好ましくは50〜3の範囲である。
本発明の固体触媒成分は、重合性能、特に触媒の生産性が従来よりも著しく増大している点において有効である。
[アルミニウム化合物共触媒]
更に、本発明の触媒系は、固体触媒成分に加えて、共触媒としてアルミニウム化合物を含む。
アルミニウム化合物の適例は、トリアルキルアルミニウム化合物及びその誘導体であり、そのアルキル基は、アルコキシ基又はハロゲン原子、例えば塩素又は臭素原子で置換されている。アルキル基は、同一でも又は異なっていても良い。アルキル基は、直鎖のアルキル基であっても、又は分岐のアルキル基であっても良い。好ましいトリアルキルアルミニウム化合物は、アルキル基が1〜8個の炭素原子を有する化合物であり、例えばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−イソブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム又はメチルジエチルアルミニウムである。
[外部電子供与体化合物]
アルミニウム化合物に加えて、本発明の触媒系は、他の共触媒として、外部電子供与体化合物を含むことが好ましい。本発明の触媒系において用いることのできる外部電子供与体化合物としては、例えば、単官能性及び多官能性のカルボン酸、無水カルボン酸及びカルボン酸エステル、そしてケトン、エーテル、アルコール、ラクトン並びに有機リン化合物及び有機ケイ素化合物である。更に、2種以上の外部電子供与体化合物の混合物を用いても良い。固体触媒成分a)の製造で用いられる外部電子供与体化合物及び内部電子供与体化合物は、同一でも又は異なっていても良い。好ましい外部電子供与体化合物は、以下の一般式(II):
Figure 2008512506
[但し、各々のRが、同一でも又は異なっていても良く、それはC〜C20のアルキル基、必要によりC〜C10のアルキル基で置換されている5〜7員の環式アルキル基、C〜C18のアリール基又は(C〜C18のアリール)−(C〜C10のアルキル)基を表し、
各Rが同一でも又は異なっていても良く、それはC〜C20のアルキル基を表し、そして
nが1、2又は3の整数を表す。]
で表される有機ケイ素化合物である。
式(II)で表される好ましい化合物は、ジイソプロピルジメトキシシラン、イソブチルイソプロピルジメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、イソプロピル−tert−ブチルジメトキシシラン、イソプロピル−sec−ブチルジメトキシシラン及びイソブチル−sec−ブチルジメトキシシランである。
[触媒系の製造]
本発明の触媒系を製造するために、共触媒であるアルミニウム化合物及び追加の共触媒である外部電子供与体化合物を、通常約0℃〜約200℃の範囲、好ましくは約20℃〜約90℃の範囲の温度、そして約1〜約100バールの範囲、特に好ましくは約1〜約40バールの範囲の圧力の条件下で、固体触媒成分と任意の順序で別個に接触させ、或いは一緒に混合する。
好ましくは、共触媒のアルミニウム化合物を、固体触媒成分における遷移金属に対するアルミニウム化合物の原子比率が約10:1〜約800:1の範囲となるような量で、特に好ましくは約20:1〜約200:1の範囲となるような量で添加する。
本発明の触媒系は、アルカ−1−エンの重合で有利に用いられ得る。好適なアルカ−1−エンは、直鎖又は分岐のC〜C10のアルケン、特に直鎖の(C〜C10アルカ)−1−エン、例えばエチレン、プロピレン、ブタ−1−エン、ペンタ−1−エン、ヘキサ−1−エン、ヘプタ−1−エン、オクタ−1−エン、ノナ−1−エン、デカ−1−エン又は4−メチルペンタ−1−エンである。同様に、このようなアルカ−1−エンの混合物を重合しても良い。
固体触媒成分と、共触媒であるアルミニウム化合物又はアルミニウム化合物と、外部電子供与体化合物と、を含む本発明の触媒系は、プロピレン重合体、すなわち、プロピレンの単独重合体、及びプロピレンと炭素原子数10個以下の1種以上の他のアルカ−1−エンとの共重合体の両方の製造において用いる場合に良好な触媒系である。本実施の形態で用いられる共重合体なる用語は、炭素原子数10個以下の他のアルカ−1−エンをランダムに導入した共重合体をも称する。このような共重合体において、コモノマーの含有量は約15質量%未満であるのが一般的である。共重合体は、いわゆるブロック共重合体又は耐衝撃性共重合体の形であっても良く、この場合、プロピレンの単独重合体又はプロピレンのランダム共重合体(炭素原子数10個以下の他のアルカ−1−エンを15質量%未満含む)と、プロピレンのランダム共重合体(炭素原子数10個以下の他のアルカ−1−エンを15質量%〜80質量%含む)の軟質層とのマトリックスを少なくとも含むのが一般的である。更に、コモノマーの混合物も考えられ、これにより、例えばプロピレンのターポリマーを得る。
[重合]
プロピレンポリマーの製造は、アルカ−1−エンの重合に好適な任意の公知の反応器中で、バッチ式に又は好ましくは連続的に、すなわち、溶液中において(バルク相)、懸濁重合又は気相重合として行われても良い。反応器の適例は、連続操作撹拌反応器、ループ式反応器、流動床反応器、或いは横型又は縦型の撹拌粉末床反応器である。重合が、連続的に連結された一連の反応器で行われても良いことが理解されるであろう。反応時間は、選択された反応条件に応じて異なる。一般には、反応時間は約0.2〜約20時間であり、通常は約0.5〜約10時間である。
一般に、重合は約20℃〜約150℃の範囲、好ましくは約50℃〜約120℃の範囲、更に好ましくは約60℃〜約90℃の範囲の温度、そして約1〜約100バールの範囲、好ましくは約15〜約40バールの範囲、更に好ましくは約20〜約35バールの範囲の圧力の条件下で行われる。
これにより得られるポリマーの分子量は、重合の分野で一般に用いられる試薬を含むポリマー連鎖移動剤又はポリマー連鎖停止剤、例えば水素を添加することで、広範囲で制御され且つ調節されても良い。更に、不活性の溶剤、例えばトルエン又はヘキサン、又は不活性のガス、例えば窒素又はアルゴンと、少量の粉末化ポリマー、例えばポリプロピレン粉末を添加しても良い。
一般に、本発明の触媒系を用いて製造されるプロピレンポリマーの質量平均分子量は約10,000〜1,000,000g/molの範囲であり、溶融流れ速度は約0.1〜100g/10分の範囲、好ましくは約0.5〜50g/10分の範囲である。溶融流れ速度は、230℃の温度及び2.16kgの負荷条件下、ISO1133に準拠する試験機器から10分内で加圧された量に相当する。一定の応用が、上述と異なる分子量で必要な場合があるが、これらも本発明の範囲内に含まれると考えられる。
本発明の触媒系により、従来技術の触媒系と比較して、アルカ−1−エンを重合して、良好なモルホロジー及び高い嵩密度を有するポリマーを製造することが可能となる。更に、本発明の触媒系は、改善された生産性を有している。
ポリマーの機械的特性が良好であることに起因して、本発明の固体触媒成分を含む触媒系を用いることにより得られるポリマー、特にプロピレンの単独重合体、又はプロピレンと炭素原子数10個以下の他の1種以上のアルカ−1−エンとの共重合体は、フィルム、繊維又は成形体の製造、特にフィルムの製造に有利に用いられ得る。
以下の実施例で得られる固体触媒成分、触媒系及びポリマーを、以下の試験に基づき特徴付けた。
[平均粒径Dの測定]
粒状の無機酸化物の平均粒径Dを測定するために、酸化物の粒子の粒径分布を、ASTM標準D4464−00に準拠するレーザー光散乱(Malvern)分析によって測定し、その結果から、粒径の体積平均(中央値(メジアン値))を計算した。
[ポリマーサンプルの粒径分布の測定]
これにより得られるポリマーサンプルの粒径分布を測定するために、未処理のオートクレーブ用ポリプロピレン粉末を、ASTM標準D4464−00に準拠するレーザー光散乱(Malvern)分析によって測定し、その結果から、粒径の体積平均(中央値)を計算した。
[比表面積の測定]
比表面積を、ドイツ工業規格66131(DIN66131)に準拠する窒素吸着によって測定した。
[細孔容積の測定]
細孔容積を、ドイツ工業規格66133(DIN66133)に準拠する水銀ポロシメータによって測定した。
[pH値の測定]
シリカゲルのpH値を、S.R.Morrison, The Chemical Physics of Surfaces, Plenum Press, New York [1977],130頁以降に記載の方法を用いて測定した。
[水分含有量の測定]
物理的に吸着した水(物理吸着水)の含有量を測定するために、5gのシリカゲルを、160℃及び通常の圧力の条件下で乾燥した(一定の重さになるまで)。重さの損失が、最初に物理的に結合した水の含有量に相当する。
[触媒の生産性の測定]
触媒の生産性は、用いる固体触媒成分1グラム当りの得られたポリマーの量(グラム)として定義される。
[溶融流れ速度(MFR)の測定]
MFRを、230℃及び2.16kgの負荷条件下、ISO標準1133に準拠して測定した。
[アイソタクチックインデックスの測定]
アイソタクチックインデックス(isotacticity index)を、ISO標準1873−1:1999に準拠して測定した。
以下の実施例で本発明を説明する。比較実施例は、比較の目的で設けられたものであり、本発明を例示するものではない。
[実施例1]
60μmの平均粒径Dを有する噴霧乾燥シリカゲル(SiO)を多孔性の粒状担体として用いた。更に、シリカゲルは、500m/gの比表面積、1.6cm/gの細孔容積、6.5のpH値及び2.5質量%の水分含有量によって特徴付けられた。
シリカゲルをエチルベンゼン中でスラリーにし、そして、1モルのSiOに対して、0.5モルの有機マグネシウム化合物を用い、(n−ヘプタン中における)n−ブチルエチルマグネシウムの溶液で処理した。溶液を95℃の温度条件下で30分間撹拌し、その後、5℃に冷却し、その後、有機マグネシウム化合物に対して、1.3モル当量のエタノールを導入した。添加後、反応混合物を60℃に加熱し、次に、10℃まで冷却した。この温度で、有機マグネシウム化合物に対して4モル当量のTiClを添加した後、105℃まで加熱した。加熱中、1モルの有機マグネシウム化合物に対して、0.41モルのジ−n−ブチルフタレートを50℃で添加した。105℃で1時間撹拌し、次に、これにより形成した固体をろ過した。
これにより得られた固体生成物を、四塩化チタンをエチルベンゼンに溶解した10%(体積)溶液で抽出した。その後、固体生成物を抽出剤から分離し、洗浄液中の四塩化チタン含有量が0.3質量%となるまでn−ヘプタンで洗浄した。
これにより得られた固体触媒成分は、
4.2質量%のTi、
8.9質量%のMg、
33.6質量%のCl、
を含んでいた。
[比較実施例A]
この比較実施例において、有機マグネシウム化合物に対して、2.5モル当量のエタノールを添加した以外は、実施例1の処理を繰り返した。シリカ担体及びマグネシウムのモル比は、実施例1と同じであった。
これにより得られた固体触媒成分は、
4.2質量%のTi、
8.7質量%のMg、
34.5質量%のCl、
を含んでいた。
[実施例2]
シリカゲルが3.0質量%の物理吸着水を含んでいた以外は、実施例1の処理を繰り返した。エタノールの量は、式(I)に従って1.1当量に変更した。シリカ担体及びマグネシウムのモル比は、実施例1と同じであった。
これにより得られた固体触媒成分は、
4.2質量%のTi、
8.4質量%のMg、
34.5質量%のCl、
を含んでいた。
[比較実施例B]
この比較実施例において、シリカゲルが2.0質量%の物理吸着水を含んでいた以外は、実施例2の処理を繰り返した。エタノールの量は調節されずに、1.1当量で保持された。シリカ担体及び固体の塩化マグネシウムのモル比は、実施例1と同じであった。
TiClの添加中、Ti(IV)の還元を示す黒色への顕著な変色が生じた。触媒は用いることができなくなり、廃棄する必要があった。
[実施例3]
有機マグネシウム化合物の量を、1モルのSiOに対して0.33モルの割合で用いた以外は、実施例1の処理を繰り返した。添加するエタノールの量を、式(I)に従って0.8モル当量に調節した。
これにより得られた固体触媒成分は、
4.2質量%のTi、
9.9質量%のMg、
34.5質量%のCl、
を含んでいた。
[比較実施例C]
この比較実施例において、過剰のエタノール(1.85モル当量)を添加した以外は、実施例3の処理を繰り返した。
これにより得られた固体触媒成分は、
4.2質量%のTi、
9.2質量%のMg、
34.5質量%のCl、
を含んでいた。
[重合]
実施例1〜3の固体触媒成分並びに比較実施例A〜Cの固体触媒成分を、以下のように行われる重合において、同一条件下で試験した。
バルク重合の場合、5リットルの加圧オートクレーブに、10ミリモルのトリエチルアルミニウム、0.5ミリモルのシクロヘキシルメチルジメトキシシラン(それぞれ、10mlのヘプタンに溶解)及び915gの液体のプロピレンを、室温下で撹拌しながら導入した。次いで、触媒(10mlのヘプタン中において25mg)を、反応器内で、更に別の915gの液体のプロピレンに流し込んだ。反応器を10分内で70℃に加熱した後、触媒を更に60分間重合した。圧力を開放し、反応器を冷却することによって、反応を停止させた。ポリプロピレンの単独重合体を回収し、そして触媒の生産性(ポリマー(g)/固体触媒成分(g))を質量測定により測定した。キシレンの溶解性に対して、不変形(unaltered form)のポリマーの溶融流れ速度及びアイソタクチックインデックスを測定した。
気相重合の場合、反応器に導入されるプロピレンの量を減らした。最初に、水素を添加(導入)した後で、190mlのプロピレンを添加した。別の(第2の)190mlのプロピレンを反応器に添加して、反応器内にアルキル及びシランを流し込んだ。その後、反応器を40℃に加熱し、一定量すなわち190mlの第3のプロピレンを用いて、触媒を反応器に導入した。その後、反応器を75℃に迅速に加熱し、反応器の圧力を1時間に亘って400psigに保持した。1時間後、反応器の圧力を大気圧に減圧し、内容物を、Strahman弁を介して、反応器の底部から取り除いた。
上述の重合処理を用い、そして実施例1〜3及び比較実施例A〜Cで調製された固体触媒成分を用いることによって得られたプロピレンの単独重合体の特性を、以下の表1に示す。
Figure 2008512506
n.m.=測定不能
チーグラ−ナッタ触媒は、進展した改良の主題をなす。なぜなら、触媒の特性、例えば触媒活性/生産性、モルホロジー、立体特異性により、重合処理を極めて良好に行うからである。製造/生産中、触媒の高い活性及び高い立体特異性とするために洗浄除去する必要のある、通常生成される副生成物は形成された。従って、高い触媒性能の触媒を最小限の望まない副生成物とともに産出する化学量論を見出すことに興味がある。
このような特定の場合、これは、有機マグネシウム前駆体のマグネシウム−酸素中間体への変換を注意深く制御することによって達成可能であった。予期し得ないことに、過剰の変換試薬(アルカノール)を用いる場合、それぞれの触媒の重合性能が、正確な化学量論量の変換試薬を用いた触媒より大幅に低くなることが分かった。正確な化学量論量の変換試薬は、触媒担体の種類、物理吸着水の量及び(不活性な)担体と活性成分、すなわちマグネシウム成分との間の割合による影響を受ける。
[実施例4〜6及び比較実施例D〜H]
典型的な実験室規模の実験において、Silipol2229という名称でW.R. Grace Co. Davison Divisionから得られる10gのシリカゲルを、室温にて150mlのエチルベンゼンでスラリーにした後、ブチルエチルマグネシウム(BEM、39℃で発熱反応)を添加し、次いで95℃で30分間加熱した。それらの混合物を5℃に冷却した。この温度で、エタノール(40mlのエチルベンゼンに溶解したもの)を20分間で滴下し(更に外部から冷却する)、発熱反応とエタン及びブタンの放出を観察した。添加している間、溶液の温度は、10℃を超えなかった。エタノールの量(マグネシウムに対してのモル当量として表される)を、上述の式Iに従って計算した。式1から計算される仮想上の量と比較すると、実際に用いられたエタノールのモル当量は、以下のように異なっていた:
Figure 2008512506
無色のスラリーを10℃で更に10分間撹拌し、次いで、段階的手法で85℃まで加熱し(20−40−85℃)、そしてこの温度で30分間撹拌した。そのスラリーを10℃に冷却し、20℃を超えない6モル当量のTiClで処理(ゆっくり滴下)した。白色から、淡黄色を経て橙色へと色の変化が生じた。混合物を50℃に加熱した後、0.41モル当量のジ−アルキルフタレートを滴下し、更に105℃まで加熱し、これを撹拌しながら保持し、60分間還流した(約90分後までの加熱を含む)。最後に、その橙色のスラリーを抽出フリットに移し(80℃)、溶剤からろ過し、そしてジャケット温度を125℃として、エチルベンゼン中におけるTiClの1:9混合物で2.0時間に亘って連続的に抽出した。抽出の後、抽出溶剤をろ過し、そして触媒をヘプタンで3回に分けて洗浄した。固体触媒を真空下で乾燥して、易流動性の緑がかったベージュ色の粉末を産出した。1時間あたり、1gの触媒に対して、製造された1gのポリプロピレンの生産性Pを測定した。
Figure 2008512506
実施例及び比較実施例では、各触媒の重合性能が、負荷(mmol Mg/g SiO)とシリカ担体の水分含有量に適したエタノールの量に大きく依存していることが明白に示されていた。このような最適なエタノールの量から逸脱すると、触媒が劣化する。
従来技術では、このような依存(水及び負荷)を記載していないばかりか、理想的な化学量論からの予期し得ない性能の改善についても記載していない。
上述の記載では多くの特性を含んでいるものの、このような特性により、本発明が限定して解釈されるべきではなく、単に本発明の好ましい実施の形態を例示しているだけである。当業者であれば、本願に添付の請求項に規定されているように、本発明の目的及び精神の範囲内で多くの他の実施の形態を構想するだろう。

Claims (40)

  1. a)多孔性の粒状担体を、炭化水素に可溶性の有機マグネシウム前駆体化合物を炭化水素溶剤に溶解した溶液と接触させる工程、
    b)炭化水素に可溶性の前記有機マグネシウム前駆体化合物を、下式(I):
    Figure 2008512506
    [但し、Equアルカノールが、有機マグネシウム前駆体化合物のモル数に対する脂肪族又は芳香族のアルカノールのモル当量を表し、
    (MgR[mmol]/担体[g])が、固体の粒状担体1gあたりの有機マグネシウム前駆体化合物のミリモル数を表し、
    (HO/担体)[wt%]が、固体の前記粒状担体に物理的に吸着した水の質量パーセントを表す。]
    に従って計算される脂肪族又は芳香族のアルコールのモル当量Equアルカノールに対して、少なくとも同量であってその15%多い値を超えない量の、脂肪族又は芳香族のアルコールと反応させ、前記有機マグネシウム前駆体化合物をマグネシウム−酸素化合物に変換させる工程、及び
    c)遷移金属化合物を、多孔性の前記粒状担体及び前記マグネシウム−酸素化合物と結合させて、反応混合物を得る工程、
    を含むことを特徴とする、チーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  2. 多孔性の前記粒状担体が、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、リン酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウム及びケイ酸マグネシウムからなる群から選択される無機酸素化合物である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 多孔性の前記粒状担体の比表面積が10〜1000m/gの範囲である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  4. 多孔性の前記粒状担体の比表面積が50〜700m/gの範囲である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  5. 多孔性の前記粒状担体の比表面積が100〜600m/gの範囲である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  6. 多孔性の前記粒状担体の平均粒径が5〜200μmの範囲である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  7. 多孔性の前記粒状担体の平均粒径が10〜100μmの範囲である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  8. 多孔性の前記粒状担体の平均粒径が15〜60μmの範囲である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  9. 前記炭化水素溶剤が、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン及びエチルベンゼンから選択される芳香族又は脂肪族の炭化水素である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  10. 前記有機マグネシウム前駆体化合物が、ジアルキル、ジアリール又はアルキルアリールマグネシウム化合物、マグネシウムアルコキシ又はマグネシウムアリールオキシ化合物、或いはグリニャール化合物を含む、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  11. 前記有機マグネシウム前駆体化合物が、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジ−n−プロピルマグネシウム、ジ−イソプロピルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジ−sec−ブチルマグネシウム、ジ−tert−ブチルマグネシウム、ジアミルマグネシウム、n−ブチルエチルマグネシウム、n−ブチル−sec−ブチルマグネシウム、n−ブチルオクチルマグネシウム、ジフェニルマグネシウム、ジエトキシマグネシウム、ジ−n−プロピルオキシマグネシウム、ジ−イソプロピルオキシマグネシウム、ジ−n−ブチルオキシマグネシウム、ジ−sec−ブチルオキシマグネシウム、ジ−tert−ブチルオキシマグネシウム、ジアミルオキシマグネシウム、n−ブチルオキシエトキシマグネシウム、n−ブチルオキシ−sec−ブチルオキシマグネシウム、n−ブチルオキシオクチルオキシマグネシウム及びジフェノキシマグネシウムからなる群から選択される1種以上の化合物を含む、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  12. 前記有機マグネシウム前駆体化合物が、ジエチルマグネシウム、n−ブチルエチルマグネシウム及びn−ブチルオクチルマグネシウムからなる群から選択される1種以上の化合物を含む、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  13. 前記有機マグネシウム前駆体化合物が、n−ブチルマグネシウムクロリド、n−ブチルマグネシウムブロミド、sec−ブチルマグネシウムクロリド、sec−ブチルマグネシウムブロミド、tert−ブチルマグネシウムクロリド、tert−ブチルマグネシウムブロミド、アミルマグネシウムクロリド、イソアミルマグネシウムクロリド、ヘキシルマグネシウムクロリド、オクチルマグネシウムクロリド、フェニルマグネシウムクロリド及びフェニルマグネシウムブロミドからなる群から選択される1種以上の化合物を含む、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  14. 前記有機マグネシウム前駆体化合物がジ(C〜C10アルキル)マグネシウム化合物である請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  15. 脂肪族の前記アルコールが、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、イソブチルアルコール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール又は2−エチルヘキサノール及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  16. 前記アルコールの量が、式Iから計算されるEquアルカノールに対して10%多い値を越えない量である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  17. 前記アルコールの量が、式Iから計算されるEquアルカノールに対して2%多い値を越えない量である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  18. 前記遷移金属化合物がチタン又はバナジウムの化合物である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  19. 前記遷移金属化合物が、TiBr、TiBr、TiCl、TiCl、Ti(OCH)Cl、Ti(OC)Cl、Ti(O−iso−C)Cl、Ti(O−n−C)Cl、Ti(OC)Br、Ti(O−n−C)Br、Ti(OCHCl、Ti(OCCl、Ti(O−n−CCl、Ti(OCBr、Ti(OCHCl、Ti(OCCl、Ti(O−n−CCl、Ti(OCBr、Ti(OCH、Ti(OC及びTi(O−n−Cからなる群から選択されるチタン化合物である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  20. 前記遷移金属化合物が、ハロゲン化バナジウム、オキシハロゲン化バナジウム、バナジウムアルコキシド及びバナジウムアセチルアセトネートからなる群から選択されるバナジウム化合物である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  21. 多孔性の前記粒状担体に対する前記有機マグネシウム前駆体化合物のモル比が0.1:1〜1.0:1の範囲である、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  22. 多孔性の前記粒状担体を不活性な液体媒体に懸濁させて、スラリーを形成し、これに対して、前記有機マグネシウム前駆体化合物を前記炭化水素溶剤に溶解させた溶液を添加する、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  23. 更に、前記反応混合物と内部電子供与体化合物とを結合させる工程を含む、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  24. 前記内部電子供与体化合物が、以下の一般式:
    Figure 2008512506
    [但し、X及びYが、それぞれ塩素又は臭素原子を表すか、又はC〜C10のアルコキシ基を表すか、或いは、X及びYが一緒に結合して無水物基を形成する酸素原子を表す。]
    を有するフタル酸誘導体である、請求項23に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  25. 前記内部電子供与体化合物が、フタル酸エステル[但し、X及びYが、それぞれメトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ又はtert−ブチルオキシ基を表す。]から選択される、請求項24に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  26. 前記フタル酸エステルが、ジエチルフタレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジ−イソブチルフタレート、ジ−n−ペンチルフタレート、ジ−n−ヘキシルフタレート、ジ−n−ヘプチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート及びジ−2−エチルヘキシルフタレートからなる群から選択される、請求項24に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  27. 前記内部電子供与体化合物が、1種以上の、3又は4員の置換又は無置換のシクロアルカン1,2−ジカルボン酸のジエステル、置換ベンゾフェノン2−カルボン酸又は置換ベンゾフェノン3−カルボン酸のモノエステルを含む、請求項23に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  28. 更に、前記反応混合物から得られる前記固体触媒成分を、四塩化チタンを不活性溶剤に溶解させた溶液で抽出し、そして前記固体触媒成分を回収する工程を含む、請求項1に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  29. 更に、前記固体触媒成分をアルミニウム化合物からなる共触媒と結合させて、チーグラ−ナッタ触媒を提供する工程を含む、請求項28に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  30. 前記アルミニウム化合物がトリアルキルアルミニウム化合物[但し、アルキル基が同一でも又は異なっていても良く、それぞれ1〜8個の炭素原子を有する。]を表す、請求項29に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  31. 前記トリアルキルアルミニウム化合物が、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−イソブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム及びメチルジエチルアルミニウムからなる群から選択される1種以上の化合物を含む、請求項29に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  32. 更に、外部電子供与体を前記固体触媒成分と結合させる工程を含む請求項29に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  33. 前記外部電子供与体が、単官能性及び多官能性のカルボン酸、無水カルボン酸、カルボン酸エステル、ケトン、エーテル、アルコール、ラクトン、有機リン化合物及び有機ケイ素化合物からなる群から選択される1種以上の化合物を含む、請求項32に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  34. 前記外部電子供与体が、以下の一般式:
    Figure 2008512506
    [但し、各々のRが、同一でも又は異なっていても良く、C〜C20のアルキル基、必要によりC〜C10のアルキル基で置換されている5〜7員の環式アルキル基、C〜C18のアリール基又は(C〜C18アリール)−(C〜C10アルキル基)を表し、
    各Rが同一でも又は異なっていても良く、それぞれC〜C20のアルキル基を表し、そして
    nが1、2又は3の整数を表す。]
    で表される有機ケイ素化合物を含む、請求項32に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  35. 前記外部電子供与体が、ジイソプロピルジメトキシシラン、イソブチルイソプロピルジメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、イソプロピル−tert−ブチルジメトキシシラン、イソプロピル−sec−ブチルジメトキシシラン及びイソブチル−sec−ブチルジメトキシシランからなる群から選択される1種以上の化合物を含む、請求項34に記載のチーグラ−ナッタ触媒用固体触媒成分の製造方法。
  36. チーグラ−ナッタ触媒の固体触媒成分を製造する際に有機マグネシウム前駆体化合物と反応させるアルカノールの化学量論量を測定する方法であって、
    以下の工程:
    a)所定量の有機マグネシウム前駆体化合物を準備して、所定量の固体の粒状担体に添加する工程、
    b)前記有機マグネシウム前駆体化合物と反応させる脂肪族又は芳香族アルカノールのモル当量を計算し、且つその脂肪族又は芳香族アルカノールのモル当量が、下式:
    Figure 2008512506
    [但し、Equアルカノールが、有機マグネシウム前駆体化合物のモル数に対する脂肪族又は芳香族のアルカノールのモル当量を表し、
    (MgR[mmol]/担体[g])が、固体の粒状担体1gあたりの有機マグネシウム前駆体化合物のミリモル数を表し、
    (HO/担体)[wt%]が、固体の前記粒状担体に物理的に吸着した水の質量パーセントを表す。]
    に従って計算される工程、
    を含むことを特徴とする測定方法。
  37. 以下の工程a)及びb):
    a)以下の工程i)〜vi):
    i)多孔性の粒状担体を、炭化水素に可溶性の有機マグネシウム前駆体化合物を炭化水素溶剤に溶解させた溶液と接触させる工程、
    ii)炭化水素に可溶性の前記有機マグネシウム前駆体化合物を、下式(I):
    Figure 2008512506
    [但し、Equアルカノールが、有機マグネシウム前駆体化合物のモル数に対する脂肪族又は芳香族のアルカノールのモル当量を表し、
    (MgR[mmol]/担体[g])が、固体の粒状担体1gあたりの有機マグネシウム前駆体化合物のミリモル数を表し、
    (HO)/担体)[wt%]が、固体の前記粒状担体に物理的に吸着した水の質量パーセントを表す。]
    に従って計算される脂肪族又は芳香族のアルコールのモル当量Equアルカノールに対して、少なくとも同量であってその15%多い値を超えない量の、脂肪族又は芳香族のアルコールと反応させ、前記有機マグネシウム前駆体化合物をマグネシウム−酸素化合物に変換させる工程、
    iii)遷移金属化合物を、多孔性の前記粒状担体及び前記マグネシウム−酸素化合物と結合させて、反応混合物を形成する工程、
    iv)前記反応混合物を、チタン化合物又はバナジウム化合物と反応させて、前記固体触媒成分を形成する工程、
    v)前記固体触媒成分を回収する工程、
    vi)前記固体触媒成分を有機アルミニウムからなる共触媒と結合させて、チーグラ−ナッタ触媒を提供する工程、
    を含む方法に従ってチーグラ−ナッタ触媒を準備する工程、及び
    b)重合反応条件下、少なくとも1種のオレフィンを前記チーグラ−ナッタ触媒と接触させて、ポリマー生成物を提供する工程、
    を含むことを特徴とする少なくとも1種のオレフィンの重合方法。
  38. 前記オレフィンが、エチレン、プロピレン、ブタ−1−エン、ペンタ−1−エン、ヘキサ−1−エン、ヘプタ−1−エン、オクタ−1−エン、ノナ−1−エン、デカ−1−エン及び4−メチルペンタ−1−エンからなる群から選択される、請求項37に記載の重合方法。
  39. 少なくとも1種の前記オレフィンがプロピレン及び10個以下の炭素原子数のアルカ−1−エンを含む、請求項37に記載の重合方法。
  40. 前記ポリマー生成物を、フィルム、シート、繊維又は成形体に形成する、請求項38に記載の重合方法。
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