JP2008510087A - 面上に構造物を支持するための支持体 - Google Patents

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Abstract

面上に構造物を支持するための支持体であって、当該支持体は、少なくとも1つの支持体要素を有し、そのまたはそれぞれの支持体要素は、ピストンを有し、シリンダを有し、該シリンダの中でピストンが移動可能であり、シリンダに対して不動のポジションにピストンを維持するためのブレーキ手段を有し、ここで、構造物に関連する荷重が支持体要素の調整をもたらすように、ピストンとシリンダとが配設されており、かつ、構造物に関連する荷重によってもたらされたシリンダ内の液圧の増大が、ブレーキ手段を作動させる。
【選択図】図1B

Description

本発明の分野
本発明は、広範囲には、構造物を面(surface)上に支持するための支持体に関し、例えば、少なくとも2つの、自己調整を行なう支持体要素を有する支持体に関する。
本発明の背景
テーブル、はしご、三脚といった構造物は、面上に位置決め(positioning)するための脚部を有する。脚部の全てが該面に接触しなければ、該構造物のポジションは不安定になる。該構造物のポジションは、個々の脚部の高さを調整することで、さらに安定させることができる。それは、脚部の底部において通常見られるような、ねじタイプの機構を用いてなされることが多い。
その他の場合、脚部の全てが面と接触する場合であっても、構造物が面に対して所望の向きにならないことがある。また、面に対する構造物のポジションは、同じタイプのねじ機構を用いて、個々の脚部の高さを調整することで調整される場合がある。大型機械や家屋といった他の構造物では、脚部なしで、あるいは、支持ビームまたはベースプレートを通じて直接的に地面と接触する場合もある。これらの大型構造物の高さまたは傾きの調整は、典型的には、個々に制御されたジャッキまたはくさびを用いて行われる。
いかなる場合でも、構造物のポジションの調整は、典型的には、扱いが厄介であって時間もかかる。そこに、技術的に改善された解決策に対するニーズがある。
ピストンは、はしご、三脚およびテーブルといった構造物を安定させるために利用されてきた。一般的には、構造物のそれぞれの脚部に1つのピストンが関係付けられる。それらピストンは、流体連通(fluid communication)している。このようにして、それらピストンは、個々の支持脚部のポジションを、いっしょになって調整するよう用いられ得る。構造物のポジションが安定していると判断されると、それらピストンは、それ以上の調整が行われないように手作業で切り離される。これらのシステムは、自己調整する支持体を提供しない。
発明の概要
本発明は、第1の態様では、面上に構造物を支持するための支持体を提供し、当該支持体は、少なくとも1つの支持体要素を有し、そのまたは各々の支持体要素は、
ピストンを有し、
シリンダを有し、該シリンダの内部でピストンが移動可能であり、かつ、
シリンダに対して不動のポジションにピストンを維持するためのブレーキ手段を有し、
構造物に関連する荷重が支持体要素の調整をもたらすように、ピストンとシリンダとが配設されており、かつ、
構造物に関連する荷重によってもたらされたシリンダ内の作動流体圧の上昇が、ブレーキ手段を作動させるものである。
前記のまたは各々のシリンダは、典型的には、流体入口/出口を持っており、かつ、典型的には、該入口/出口を通って流れる流体の量が、シリンダに対するピストンの動きを制御するように、該シリンダが配設されている。前記のまたは各々のシリンダは、典型的には、開口部を有しており、該開口部は、使用時において、面に対する支持体要素の面接触部分の移動にピストンの移動が作用するように位置決めされている。
当該支持体は、典型的には、少なくとも2つの支持体要素を有する。この場合、流体入口/出口は、典型的には、流体が入口/出口同士の間で流れることができるように、少なくとも1つの流体導管路によって相互に接続されている。当該支持体は、典型的には、使用時において、支持体が面上に置かれ、面接触部分の少なくとも1つが面に接触しない場合、面に対する面接触部分の位置を調整するように、シリンダに対するピストンの移動がもたらされる。
当該支持体は、典型的には、自己調整型であって、それが重要な実際的利点を有する。例えば、支持体を有する構造物は面上に置かれ、面接触部分の少なくとも1つは面と接触する一方、少なくとも他の1つの接触部分は面と接触しない場合もある。面が不均一である場合、あるいは構造物が角度をもった面上に置かれる場合もある。構造物は典型的には、次のように配設され。即ち、面と接触する面接触部分に関連するピストンが、内側へ移動して、典型的には、面に接触しない接触部分と関連するシリンダ内に流体を押し込み、典型的には、各接触部分の移動をもたらす、というようにである。
その他の場合、全ての接触部分は、面と接触してよいが、構造物は、例えば、構造物の後方部へ傾いている場合もある。この場合、後方部の支持体要素にかかる荷重が増大し、前方部の支持体要素にかかる荷重は減少する。当該支持体は、典型的には、次のように配設される。即ち、増大した荷重と関連するピストンが内側に向って移動し、典型的には、減少した荷重と関連する支持体要素と関連するシリンダ内に流体を押し込む、というようにである。
当該支持体は、典型的には、次のように配設される。即ち、調整後に、全ての接触部分が面と接触すれば、支持体要素にかかる荷重によって、シリンダ内の液圧が増大し、これによってブレーキ手段が作動し、構造物が調整された不動のポジションにいるよう、ピストンの移動を抑制するというようにである。
一実施形態では、各ピストンは、面と接触するように配設された面接触部分を有する。代替的には、面接触部分は、ピストンと直接的または間接的のいずれかで接触し、シリンダに対するピストンの移動によって面接触部分の移動もたらすように位置決めされた構成要素であってもよい。
この実施形態の変形例では、各シリンダは、面と接触するように配設された面接触部分を有していてもよい。代替的には、面接触部分は、シリンダと直接的または間接的のいずれかで接触し、ピストンに対するシリンダの移動によって面接触部分の移動をもたらすように位置決めされた構成要素であってもよい。
特定の一実施形態では、支持体は、次のように配設される。即ち、シリンダの圧力増加がブレーキ手段を作動させるまで、シリンダに対してピストンが移動する、というようにである。例えばこれが、全てのシリンダの圧力が同じレベルである場合の事例であってもよい。
各支持体要素のブレーキ手段は、作動液圧式(hydraulic)であってもよい。例えば、各支持体要素のピストンは、キャビティを持っており、使用時において、流体が、入口/出口からシリンダ内にそして該キャビティ内に入り込むことができるように、配設されていてもよい。本発明の特定の一実施形態では、ピストンは細長く、少なくとも1つの側面部分が、前記キャビティに連絡した少なくとも1つの凹部を有している。ブレーキパッドまたはブレーキシリンダは、典型的には、次のように配設されてもよい。即ち、ピストンの前記または各々の凹部内に位置し、流体がキャビティ内に入り込んだならば、ブレーキパッドまたはブレーキシリンダが、使用時においてシリンダの内壁に向って移動するようにである。この場合、典型的には、ブレーキ手段は次のように配設される。即ち、キャビティ内での流体圧力の上昇によって、シリンダの内壁に対する前記のまたは各々のブレーキパッドまたはブレーキシリンダの圧力が増加し、それによって、シリンダ内におけるピストンの可動性に抗して作用をするようにである。
この実施形態の一変形例では、シリンダは、内部の側壁に少なくとも1つの凹部を有してもよい。ブレーキパッドまたはブレーキシリンダは、内部の側壁の凹部内に位置し、ピストンに抗してそれを押すように配設されてもよい。
各支持体要素のブレーキ手段は機械式であってもよい。例えば、支持体要素は、ブレーキ部分を有していてもよく、典型的には、該ブレーキ部分は、例えば、面との接触によって面接触部分の動きが制限されるまで、シリンダに対してかつピストンと共に移動可能である。例えば、該ブレーキ部分は、面接触部分であってもよい。この場合、ピストンおよびブレーキ部分は次のように配設されていてもよい。即ち、ブレーキ部分の移動が制限されている場合に、シリンダに対するピストンのさらなる移動がブレーキ手段を作動させるというようにである。例えば、シリンダ内壁に対してブレーキ部分が移動するようにブレーキ手段が配設されてもよい。この場合、ピストンとブレーキ手段とは、くさび部分を有していてもよく、該くさび部分は、使用時において、シリンダ内壁に抗するブレーキ部分の移動をもたらすものである。さらに、ブレーキ部分は、外側部分上に1つ以上の歯を有していてもよく、該歯は、ブレーキ部分がシリンダの内壁に対して押し付けられると、該シリンダの内壁上の1つ以上の歯とかみ合うように配設されているものである。
本発明の一実施形態では、当該支持体は、流体のための貯留槽を有し、該貯留槽は、流体入口/出口と相互に接続され、かつ、使用時において典型的には、シリンダの上に位置する。シリンダと流体入口/出口とは、典型的には、貯留槽を有する閉じたシステムが形成されるように接続される。
当該支持体は、また、圧媒液(hydraulic liquid)を受け入れるように配設された弁を有していてもよい。この場合、支持体は典型的には次のように配設される。即ち、弁が開かれ、そして、圧媒液が当該支持体内に送り込まれると、支持体要素が構造物を第1のレベルから第2のレベルまで持ち上げるというようにである。
例えば、構造物は、テーブルのような家具物品、家屋のような建物、または他のあらゆる構造物であってもよく、それは、空輸車両を含んで、面上に配置されるものであればよい。構造物は、典型的には、3つあるいは4つの支持体要素を有するが、その他の場合、任意の数の支持体要素を有していてもよい。
本発明は、第2の態様では、下にある面(underlying surface)上に構造物を支持するための調整可能な支持体を提供し、当該支持体は、ピストンシリンダ組立体を有し、ピストンがシリンダに対して移動可能であり、ピストンまたはシリンダのうちの一方が、前記構造物に接続されているかまたはその一部を形成しており、他方が、接触部分と関連付けられており、該接触部分は前記下にある面と係合するように作動するものであり、
ブレーキ手段を有し、該ブレーキ手段は、前記シリンダに対する前記ピストンの動きを阻止するためのものであり、該ブレーキ手段が、予め定められた荷重状態が当該支持体の一部に加わることに応じて作動するものである。
本発明は、第3の態様では、ピストンおよびシリンダアセンブリに対するブレーキシステムを提供し、当該ブレーキ手段はブレーキ手段を有し、該ブレーキ手段が、シリンダ内の流体圧力の増加によって作動するように適合している。
第3の態様の一実施形態では、ピストンがキャビティを持っており、使用時に、流体が、入口/出口からシリンダ内にそして該キャビティ内に入り込むことができるように、該キャビティ配設されており、かつ、前記ピストンのうちの少なくとも1つの側面部分が、前記キャビティと連絡している少なくとも1つの凹部を有する。この実施形態では、ブレーキパッドまたはブレーキシリンダがピストンの凹部内に位置し、かつ、流体が前記キャビティ内に入り込むと、ブレーキパッドまたはブレーキシリンダが使用時においてシリンダの内壁に向って移動するように、該ブレーキパッドまたはブレーキシリンダが配設されている。そして、該ブレーキ手段は、次のように配設されていてもよい。即ち、キャビティ内での流体圧力の上昇によって、シリンダの内壁に抗するブレーキパッドまたはブレーキシリンダの圧力が増加し、それによってシリンダ内におけるピストンの可動性に抗する作用をなすというようにである。
第3の態様の第2の実施形態では、当該ブレーキシステムは、ピストンプレートをピストンから分離させているキャビティを含んでいる。該キャビティは、抵抗手段を含んでおり、使用時において、ピストンプレートとピストンとが互いに対して遠くのポジションにあるよう維持され、流体チャンバー内での流体圧力の増加によって、ピストンとピストンプレートとが互いに対して近くに移動し、ブレーキ手段を始動させるようになっている。該キャビティは、さらに、少なくとも1つの前記入口/出口の延伸部を含んでおり、該延伸部は、キャビティの少なくとも一部を通って延びており、使用時において、流体が該入口/出口の延伸部を通って前記シリンダ内に流れることができるようになっており、かつ、該キャビティは、シリンダ内の流体圧力の増加に応じて、入口/出口の延伸部を通って前記シリンダ内へ入る流体の流れを中断させ、シリンダに対するピストンのブレーキを作動させるための手段を含んでいる。
一つの形態では、抵抗手段は、バネ、または、流体が充填された袋を有する。
一つの形態では、入口/出口の延伸部は、キャビティを通ってシリンダ内に延びるチューブを有する。
一つの形態では、該チューブはフレキシブル(柔軟)であり、かつ、ピストンプレートおよびピストンのうちの少なくとも1つが押付け具を有し、該押付け具は、キャビティ内に延びており、シリンダ内の流体圧力が増加してピストンプレートとピストンとが互いに近接するように移動する場合に、該押付け具が前記のフレキシブルなチューブを圧縮してシリンダ内への流体の流れを中断するようになっている。
他の形態では、チューブが弁を含んでおり、該弁は、シリンダ内の流体の圧力が増加してピストンプレートおよびピストンが互いに近接するように移動すると、チューブを通るシリンダ内への流体の流れを該弁が中断するようになっている。
一つの形態では、チューブがそれを通って延びる第1の部材を含み、キャビティが第2の部材を含み、第1の部材は、流れがチューブを通過することを可能にする流孔を含み、
閉ポジションで流孔が第2の部材によって遮断されて、チューブを通過してシリンダ内へ流体が入り込むことを中断させるように、第2の部材が、開ポジションと閉ポジションとの間で動くように適合している。
一形態では、入口/出口の延伸部は、シリンダの少なくとも一部を通って延びる螺旋状のフレキシブルなチューブを有する。
第3態様のさらなる実施形態では、ブレーキ手段が、2つ以上の支持体要素同士の間に置かれ、かつ、少なくとも2つの流体貯留槽を有しており、それら流体貯留槽は、少なくとも一方の流体貯留槽の圧力がしきい値レベルよりも下であるならば、それら流体貯留槽は流体連通し、全ての流体貯留槽の圧力がしきい値レベルよりも上であるならば、それら流体貯留槽は流体連通しないように適合がなされている。
第4の態様では、本発明は、面上に構造物を支持するための支持体を提供し、当該支持体は、少なくとも1つの支持体要素を有し、そのまたは各々の支持体要素は、ピストンを有し、シリンダを有し、該シリンダの内部でピストンが移動可能であり、かつ、シリンダに対して不動のポジションにピストンを維持するためのブレーキ手段を有し、前記構造物に関連する荷重が支持体要素の調整に作用するように、ピストンとシリンダとが配設され、支持体要素の面接触部分の可動性がしきい値よりも下に減じられた場合、構造物に関連する荷重がブレーキ手段を作動させる。
特定実施形態の詳細な説明
先ず、図1Aおよび1Bを参照して、本発明の一実施形態による、構造物のための支持体をここで説明する。図1Aは、構造物16を支持する支持体10を示している。図1Aでは、支持体要素のうちの2つだけを示しているが、この実施形態では、支持体は、3つまたは4つの支持体要素を有している。各支持体要素12および14は、シリンダ18およびピストン20を有する。シリンダ18は、各々、流体入口/出口(fluid inlet/outlet)22を有しており、これは、管24によって他方の支持体要素の流体入口/出口22に接続されている。シリンダ18は、流体で満たされている。入口/出口22を通って流れる流体の量によって、シリンダ18内のピストン20の移動(movement)が判定される。各々の流体入口/出口22は、他の流体入口/出口22に相互に接続されているため、それぞれのシリンダ中にあるピストンのうちの1つが上方へ移動することで、管24を通じて流体が移動し、それによって、他のシリンダ20の下方への移動がもたらされる。
支持体が面26の上に設置されると、構造物の重みが、支持体要素14内のピストン20の上方への移動をもたらし、そして、支持体要素12内のピストン20の下方への移動をもたらす。従って、ピストンのその移動が、支持体要素12と14の高さを調整する。両方のピストンがいったん調整ポジションに達すると、構造物16に関連する荷重によってシリンダ内の圧力が増加し、ブレーキ(図示せず)が、シリンダ内のピストンを静止(stationary)ポジションに固定する。シリンダ内のピストンの調整および固定が自動的に行われるので、当該支持体は、自己調整的(self-adjusting)である。
この実施形態では、支持体10は、また、バルブ25を含んでおり、該バルブは、圧媒液(hydraulic liquid、液圧用液)を受け入れるために配設されている。バルブ25が開いている場合、流体は支持体12と支持体14との間を移動するくことができる。
バルブ25は、該バルブ25の両側の流体がしきい値を超えて加圧されると、該バルブ25を通過する流体の流れが制限されるかまたは妨げられるというように、流体の移動(transfer)を制限するよう適応する。反対に、バルブ25の一方の側の流体圧力がしきい値よりも下である場合、バルブ25は、流体の移動を可能にするよう適応する。流体の移動が起きると、バルブ25の両側の圧力は、予め定められた制限値よりも下に落ち、そして、各支持体要素12、14の相互接続されたバルブ25は、流体の移動を可能にするよう開く。
これによって、荷重の変化に応じて支持体要素30に自己調整させることができる。つまり、いずれか1つの脚部が無荷重である場合に、バルブ25が開くことによって、そして、管24を通る流体の流れによって、脚部の高さの調整が可能になる。
図1Bは、図1Aで示される実施形態の変形例を示している。この事例では、支持体26で支持される構造物はテーブル26である。
図2は、構造物を支持するための支持体要素30(図1Aおよび1Bに示した支持体要素12または14など)の詳細を示している。該支持体要素30は、シリンダ32を有しており、該シリンダの中に、ピストン34がガイドされている。該シリンダ32は、圧媒液または水といった流体38を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部36を有する。ピストン34は、シリンダ32内の流体38を封止するためのシール35を有する。流体入口/出口36は、他の支持体要素(図示せず)の、他の同様の流体入口/出口に接続されている。
図2に示した実施形態では、ピストン34は、キャビティ40を含んでおり、該キャビティは、ピストン34の側面部分に開口部42と44とを持っている。該開口部42と44の内部に、ブレーキシリンダ46と48がガイドされており、シリンダ32内の流体圧力がしきい値を超えれば、該ブレーキシリンダ46と48は、シリンダ32の内壁に押し付けられ、ピストン34がシリンダ32に対して静止ポジションに位置取りするようになる。シリンダ32は、また、構造物にマウントするためのネジ33を有する。この機構は、支持体要素30内の弁として作動する。
典型的には、テーブルなどのような構造物は、3つまたは4つの支持体要素30によって支持され、該支持体要素は相互に接続されている。テーブルを面上に設置した後、それら支持体要素は、典型的には、不均一な面に対する調整をし、ピストンが調整ポジションに達するまでシリンダ間で流体が流れる。構造物の重さが、圧力をしきい値よりも上まで増加させ、そして、該ブレーキシリンダ46と48は、ピストンを静止ポジションに位置させるようにシリンダ32の内壁に抗するように移動する。そして、その結果として、テーブルは、ぐらつかないポジションを得る。
図3は、本発明の他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素50を示している。さらに、該支持体要素50は、図1Aおよび1Bに示しかつ上述した実施形態における支持体要素12または14として機能してもよい。該支持体要素50は、シリンダ52を有しており、該シリンダの中に、ピストン54がガイドされている。シリンダ52は、圧媒液または水といった流体58を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部56を有する。ピストン54は、シリンダ52内の流体を封止するためのシール55を有する。流体入口/出口56は、他の支持体要素(図示せず)の他の同様の流体入口/出口に接続されている。この実施形態では、支持体要素50は、もう1つのピストン60(それはピストン54の下方に位置する)を有している。ピストン54は、円筒状の突出部62を有しており、該突出部は、ピストン60の対応する円筒穴66によって受け入れられている。ピストン60は、キャビティ68を有し、該キャビティは圧媒液58で満たされ、かつ、該キャビティは、開口部70と72とを持ってる。ブレーキシリンダ74と76とが、該開口部70と72の内部でガイドされており、該キャビティ68内での流体圧力が、しきい値を超えれば、該ブレーキシリンダ74と76は、シリンダ52の内壁に押し付けられ、ピストン60が、そしてそれによってピストン54が、シリンダ52に対して静止ポジションに位置するようになる。キャビティ68内の流体圧力は、構造物と関係する荷重に応じて増加する。それは、該支持体要素50の面接触部分(surface contact portion)102の可動性(moveability、移動性)が、構造物に関連する荷重によってしきい値よりも下に減少した場合である。
シリンダ32は、また、構造物にマウントするためのネジ77を有する。
さらに、該支持体要素50は、突出部62を取り巻いて位置する圧縮バネ79を有する。該構造物が持ち上げられて、それにより支持体要素50への荷重が減少すると、該バネ79は、ピストン54と60とを押して互いに離すように機能し、これによってキャビティ68内の流体の圧力が低下する。その結果、ブレーキシリンダ74と76の、後退する移動が支持される。
図4は、本発明のさらなる実施形態による、構造物を支持するための支持体要素80を示している。さらに、支持体要素80は、図1Aおよび1Bに示しかつ上述した実施形態における支持体要素12または14として機能してもよい。該支持体要素80は、シリンダ82を有しており、該シリンダの中に、ピストン84がガイドされている。シリンダ82は、圧媒液または水といった流体88を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部86を有する。ピストン84は、シリンダ82内の流体を封止するためのシール85を有する。流体入口/出口86は、他の支持体要素(図示せず)の、他の同様の流体入口/出口に接続されている。この実施形態では、支持体要素80は、もう1つのピストン90(それはピストン84の下方に位置する)を有している。ピストン84は、円筒状の突出部92を有しており、該突出部は、ピストン90の凹部96内に位置している。
ピストン90は、環状部(ring-portion)98を有し、該環状部は、ゴム状の材料などの弾性材料でできており、かつ、ピストン84の突出部92は、くさび部(wedge portion)100を有する。この実施形態では、ピストン90は、面接触部分102を有し、シリンダ82に対してピストン84が移動した後、支持体要素80が調整されたポジションにあれば、該面接触部分は、面と接触し、ピストン90の移動は制限される。構造物の重さが、ピストン84をピストン90に抗してさらに下方に移動させ、そして、くさび部100が、弾性的環状部98をシリンダ82の内壁に抗して外向きに押し出し、これによりシリンダ82内でのピストン90および84のさらなる移動を抑制する。
図5は、本発明のさらなる他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素110を示している。さらに、支持体要素110は、図1Aおよび1Bに示しかつ上述した実施形態における支持体要素12または14として機能してもよい。該支持体要素110は、シリンダ122を有しており、該シリンダの中に、ピストン114がガイドされている。シリンダ112は、圧媒液または水といった流体118を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部(図示せず)を有する。ピストン114は、シリンダ112内の流体を封止するためのシール115を有する。流体入口/出口は、他の支持体要素(図示せず)の、他の同様の流体入口/出口に接続されている。この実施形態では、支持体要素110は、面接触部分120を有しており、該面接触部分は、ピストン114の下方に位置し、かつ、ピストン114の突出部122の周りに位置している。
突出部122は、くさび形状とされた(wedge-shaped)側面突出部(side projections)124を有し、面接触部分120は、くさび形状とされた凹部126を有する。この実施形態では、面接触部分は、2つの部分120aと120bとを有する。ピストン114がシリンダ112に対して移動した後、支持体要素110が調整されたポジションにあれば、該面接触部分120は面と接触し、これによって、面接触部分の移動が抑えられる。構造物の重さが、ピストン114を面接触部分120に抗してさらに下方に移動させ、そして、くさび部122が、部分120Aと120bとを互いに離し、シリンダ112の内壁に向けて動かす。この実施形態では、シリンダ112の内壁の下部は、面に少なくとも1つの歯128を有し、かつ、部分120Aと120Bは、歯付面(toothed surface)130を有する。部分120Aおよび120Bがシリンダ112の内壁に向って移動すると、歯128が歯付面130と係合し、この係合が、ピストン118および面接触部分120のさらなる移動を抑制する。
図6−7は、テーブル141で用いられる2つの支持体要素140および140’を示している。支持体要素140および140’は、シリンダ132および132’を有しており、これらシリンダの中に、ピストン134と134’とがガイドされている。シリンダ132と132’は、流体入口/出口の開口部136と136’とを有する。流体入口/出口の開口部136と136’は、相互に流体連通している。この実施形態では、支持体要素140と140’は、ピストン延長部144と144’とを有し、該延長部は、ピストン134と134’の下方に位置し、かつ、それに取り付けられている。ピストン延長部144と144’は、テレスコープ形(伸縮形)シリンダ142および142’の中でガイドされる。
使用時においては、テーブル141は、不均一な面の上に置かれ、そして、支持体要素140と140’は、典型的には、不均一な面に対し適応する。流体138は、シリンダ132と132’との間を流れ、それは、構造物に関連する荷重が作用してシリンダ132と132’の内部の流体圧力をしきい値より上へ増大させ、そして、ブレーキ手段135が作用してピストン134と134’をシリンダ132と132’に対して静止ポジションに維持するまで流れる。そして、その結果として、テーブル141は、ぐらつかないポジションを得る。
図8、9および10は、本発明のさらに他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素150を示している。さらに、該支持体要素150は、図1Aおよび1Bに示しかつ上述した実施形態における支持体要素12または14として機能してもよい。該支持体要素150は、シリンダ152を有しており、該シリンダの中に、ピストン154がガイドされている。ピストン154は、流体158をシリンダ152から流出させないためのシール155を含む。シリンダ152は、流体入口/出口の開口部156を有する。流体入口/出口の開口部156は、他の同様の流体入口/出口の開口部156’と流体連通している。この実施形態では、支持体要素150は、ピストン延長部160を有し、該ピストン延長部は、ピストン154の下方に位置し、かつ、それに取り付けられている。ピストン延長部160は、テレスコープ形シリンダ162の中でガイドされている。このピストン延長部160とテレスコープ形シリンダ162との組合せ(コンビネーション)が、支持体要素150の、ピストン154とシリンダ152とのアセンブリを保護する。使用時において、ピストン154とシリンダ152とのアセンブリにかかる横方向(transverse)荷重が、防護用ピストン延長部160とテレスコープ形シリンダ162との組合せによって、制限されることがわかる。
使用時においては、ピストン延長部160とテレスコープ形シリンダ162とによって、ピストン延長部160とテレスコープ形シリンダ162が無い場合に必要とされる強度よりも、低い強度をもった、より軽量の材料で支持体要素150を構成できるようになる。
図10は、テーブル161に組み込まれた2つの支持体要素150と150’を示している。支持体要素150と150’は、流体チャネル163によって流体連通している。
図11−14は、構造物を支持するための支持体要素170を、さらに詳細に示している。支持体要素170は、シリンダ172を有しており、該シリンダの中に、ピストン174がガイドされている。シリンダ172は、圧媒液または水といった流体178を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部176を有する。流体178は、袋(bladder)179内に収容されている。流体入口/出口176は、他の支持体要素(図示せず)の、他の同様の流体入口/出口に接続されている。この実施形態では、ピストン174は、キャビティ180を持っており、ピストン184の側部に開口部182および184のあるもつ。キャビティ180は、圧媒液または水といった流体181を含む。開口部182と184の内部に、ブレーキシリンダ186と188がガイドされており、シリンダ172内の流体圧力がしきい値を超えれば、該ブレーキシリンダ186と188は、シリンダ172の内壁に押し付けられ、ピストン174がシリンダ172に対して静止ポジションに位置取りするようになる。キャビティ180は、さらに、キャビティ180内に流体181をとどめておくためのシール189を含む。シリンダ172は、また、構造物にマウントするためのネジ173を有する。図14に示された実施形態では、キャビティ流体181は、袋183内に保たれている。
さらに、図11−14で示される実施形態では、ピストンプレート194が、シリンダ172内の流体178と、ピストン174との間に置かれている。ピストンプレート194は、キャビティ180内に延伸するピストンプレートガイド195を含んでいる。シール197が、流体181をキャビティ180内にとどめておくように置かれている。
シリンダ172内の流体圧力がしきい値レベルを超えると、圧力がキャビティ180内の流体191を通じてブレーキシリンダ186と188内に伝達されて、ブレーキシリンダ186と188がシリンダ172の内壁に対して押し付けられるようになる。しきい値レベルでは、ピストン174は、シリンダ172に対して固定(fixed)ポジションに保持される。
ブレーキシリンダ186および188と、シリンダ172内の流体178との間の距離は、支持体要素170の全体的な長さを減らすために、最小化される。
図15は、本発明の他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素200の詳細を示している。支持体要素200は、シリンダ202を有しており、該シリンダの中に、ピストン204がガイドされている。シリンダ202は、圧媒液または水といった流体208を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部206を有する。流体入口/出口206は、他の支持体要素(図示せず)の他の同様の流体入口/出口に接続されている。流体入口/出口の開口部206は、流体入口/出口の延伸部207を含んでおり、該延伸部は、シリンダ202の流体チャンバー209を通って延びている。
この実施形態では、支持体要素200は、ピストンプレート214とピストン204との間に位置するキャビティ210を有する。該キャビティ210は、ピストン204内に延びる開口部211を有する。ピストンプレート214は、流体チャンバー209に隣接し、かつ、ピストンプレートガイド216を有しており、該ガイドは、ピストン204内の開口部211内に延びている。ピストンプレート214は、また、押付け具(crimpers、クリンパー)218を有する。
流体入口/出口の延伸部207は、キャビティ210内へと延び、そして、流体入口出口206へと延びており、流体が、流体入口/出口の延伸部207の内部を、キャビティ210を通って進んだ後、流体チャンバー209に入るようになっている。流体入口/出口の延伸部207は、キャビティ210を通って延びるフレキシブル部分208を含んでいる。
キャビティ10は、さらに、抵抗手段212を含んでいる。該抵抗手段212は、ピストンプレート214をピストン204から離れたポジションに維持する。流体チャンバー209内の流体圧力の増加は、抵抗手段212に抗して作用し、ピストンプレート214を、ピストン204に接近するよう移動させる。この動きが、押付け具218をフレキシブル部分208に接触させるということがわかる。このことによって、使用では、流体入口/出口の延伸部207と入口/出口206とを通って流体チャンバー209へ入る流体の流れが妨げられる。
シリンダ202と流体チャンバー209における流体圧力が、しきい値レベルを超えると、この流れの中断によって、ピストン204がシリンダ202に対して固定ポジションに保持されるようになり、ピストン204にブレーキがかかる結果となる。
図16−18は、本発明の他の実施形態における、構造物を支持するための支持体要素220の詳細を示している。支持体要素220は、シリンダ222を有しており、該シリンダの中に、ピストン224がガイドされている。シリンダ222は、圧媒液または水といった流体228を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部226を有する。流体入口/出口226は、他の支持体要素(図示せず)の、他の同様の流体入口/出口に接続されている。流体入口/出口の開口部226は、シリンダ222の流体チャンバー229を通って延びる流体入口/出口の延伸部227を含んでいる。
この実施形態では、支持体要素220は、ピストンプレート234とピストン224との間に位置するキャビティ230を有する。ピストンプレート234は、流体チャンバー229に隣接している。
流体入口/出口の延伸部227は、キャビティ230内へと延び、そして、流体入口/出口226へと延びており、流体が、流体入口/出口の延伸部227の内部を、キャビティ220を通って進んだ後、流体チャンバー229に入るようになっている。
流体入口/出口の延伸部227は、閉ポジションと開ポジションとの間で動くことが可能なブレーキバルブ236を含んでいる。開ポジションでは、流体228は、流体入口/出口の延伸部227と、入口/出口226とを通って流れる。閉ポジションでは、流体入口/出口の延伸部227は閉鎖され、該システム内の流体の流れを妨げる。
キャビティ230は、さらに抵抗手段232を含んでいる。該抵抗手段232は、ピストンプレート234をピストン224から離れたポジションに維持する。流体チャンバー229内の流体圧力の増加は、抵抗手段232に抗して作用し、ピストンプレート234を、ピストン224に接近するよう移動させる。この動きが、バルブ236を閉ポジションへともっていくように作動(アクチェート)させる。
閉鎖されたバルブ236によって、ピストン224がシリンダ222に対して固定ポジションに保持されるようになり、ピストン224のブレーキがかかる結果となる。
図19の実施形態では、ピストンプレート234は、ピストンプレートガイド235を含んでおり、該ガイドは、ピストン224にあるピストンキャビティ237内に延びている。
ブレーキバルブ236は、ピストン弁、または、ボール(ball)弁である。
図18は、支持体要素220内のボール弁236の詳細図を示している。ボール弁236は、キャビティ230内に延びる弁アーム238を有している。シリンダ222内の流体圧力が上昇すると、ピストンプレート234が、ピストン224の近くに移動して、弁アーム238を作動(actuating)させる。しきい値の圧力において、ボール弁236は、入口/出口の延伸部227を閉鎖する。
図19は、本発明の他の実施形態における、構造物を支持するための支持体要素240の詳細を示している。支持体要素240は、シリンダ242を有しており、該シリンダの中に、ピストン244がガイドされている。シリンダ242は、圧媒液または水といった流体248を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部246を有する。流体248は、袋249内に収容されている。流体入口/出口246は、他の支持体要素(図示せず)の他の同様の流体入口/出口に接続されている。流体入口/出口の開口部246は、流体入口/出口の延伸部247を含んでおり、該延伸部は、袋249を通って延びている。
この実施形態では、支持体要素240は、ピストンプレート254とピストン244との間に位置するキャビティ250を有する。ピストンプレート254は、袋249に隣接している。
流体入口/出口の延伸部247は、キャビティ250内へと延び、そして、流体入口/出口246へと延びており、流体248が、流体入口/出口の延伸部247の内部を、キャビティ250を通って進んだ後、袋249に入るようになっている。
流体入口/出口の延伸部247は、閉ポジションと開ポジションとの間で移動可能なブレーキ部材(braking member)256を含んでいる。開ポジションでは、流体248は、流体入口/出口の延伸部247と、入口/出口246とを通って流れる。閉ポジションでは、流体入口/出口の延伸部247は閉鎖され、該システム内の流体248の流れを妨げる。ブレーキ部材256は、第1のセラミックディスク257と第2のセラミックディスク258とを有する。第1のセラミックディスク257は、孔(aperture)259を含んでおり、該孔は、流体248の流れが入口/出口の延伸部247を通ることを可能にする。
キャビティ250は、さらに、抵抗袋252を含んでいる。該抵抗袋252には、空気または流体が充填されており、ピストンプレート254をピストン244から離れたポジションに維持する。流体チャンバー249内の流体圧力の増加は、抵抗手段252に抗して作用し、ピストンプレート254を、ピストン244に接近するように移動させる。この動きが、第2のセラミックディスク258を移動させて、該ディスクが孔259を覆い、入口/出口の延伸部247を通る流体の流れを遮るようになる。このことによって、ピストン244がシリンダ242に対して固定ポジションに保持されるようになり、ピストン244にブレーキがかかる結果となる。
図20は、支持体要素内のレバーブレーキ手段300を示している。支持体要素290は、シリンダ292を有しており、該シリンダの中に、ピストン294がガイドされている。シリンダ292は、圧媒液または水といった流体298を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部298を有する。流体296は、袋299内に含まれている。流体入口/出口296は、他の支持体要素(図示せず)の他の同様の流体入口/出口に接続されている。
ブレーキ手段300は、ブレーキアーム306を有しており、該ブレーキアームは、ピストンガイド305に取り付けられ、それによって、ピストンプレート304に間接的に取り付けられている。シリンダ292内の流体圧力がしきい値に達すると、ピストンプレート304は下方へ移動し、ブレーキアーム306を作動させる。ブレーキアーム306は、シリンダ292の内壁と接触するようになる。ブレーキアーム306とシリンダ292の内面との接触によって、ピストン294は、シリンダ292に対する静止ポジションに維持される。
当該支持体は、種々の分野で用いることができる。例えば、該支持体のシステムは、建物、移動式建物、足場(scaffold)、三脚、はしご、白物(white goods;大型家電製品)、テーブル、椅子、家具、スタンド、見晴らし台(viewing platform)、機械類、ブルドーザおよび建設機器を支持できる。
図21は、本発明のさらに他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の弁要素(valve element)310を示している。該弁要素310は、2つの支持体要素(図示せず)の間に位置している。該弁要素310は、上方の流体貯留槽(fluid reservoir)311と、下方の流体貯留槽312とを有している。セラミックディスク313が、上方の貯留槽311と下方の貯留槽312との間に配設されている。該弁要素310は、さらに、2つの対向するピストン(上方のピストン315と下方のピストン316)を有する。上方のピストン315は、上方の貯留槽311内の圧力の変化によって押される(impacted)ように位置している。下方のピストン316は、下方の下部貯留槽312内の圧力変化によって押されるように位置している。セラミックディスク313は、上方の貯留槽の孔320と、下方の貯留槽の孔321とを有する。上方のピストン315は、上方ピストン孔322を含み、一方、下方のピストンは、下方ピストン孔323を含む。ピストン315と316には、バネ318および319によってバイアスがかけられており、圧力が、上方の貯留槽311内でしきい値レベルより下の場合には、上方ピストン孔322が上方の貯留槽孔320と一線上に並び、流体が内部を通って流れることができるようになる。同様に、圧力が下方の貯留槽312内でしきい値より下になると、下方のピストン孔323は、下方の貯留槽の孔321と一線上に並び、流体が内部を通って流れることができるようになる。
ピストン315および316のどちらかにかかる流体圧力の力が、バネ318および319のどちらかのバイアス力よりも下の場合、弁310は、開ポジションになり、流体は弁を通って流れることができるようになる。もし、脚部(図示せず)が地面のような面上に置かれていると、その脚部に関連する貯留槽内の流体内の圧力を、テーブルの質量が増加させ、この脚部に関連するピストンに力を加えて、関連する孔を覆うように該ピストンを移動させる。
図21では、1つの調整可能な脚部内の流体が下方の貯留槽312に連絡され、そして、この脚部が持ち上げられて、もはや荷重がかからなくなった場合、下方のピストン316と脚部との間の流体圧力が低下する。バネ319のテンションは、次のように設定される。即ち、圧力の低下によって、下方のピストン316が移動する結果となり、該下方のピストンの孔が、セラミックディスク313内の下方貯留槽の孔と一線上に並ぶようにである。これによって、各々の脚部の間での流体の移送が可能になる。代替的には、上方の貯留槽311と関連する脚部が持ち上げられると、上方のピストン315とそれに関連する脚部との間の流体圧力が低下し、上方のピストン315が移動して上方の貯留槽の孔322を開くことができるようになる。
図22は、本発明のさらに他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の弁要素330を示している。弁要素330は、2つの支持体要素(図示せず)の間に位置している。弁要素330は、上方の流体貯留槽331と、下方の流体貯留槽332とを有している。上方のゲル要素334が、上方の貯留槽331と関連しており、一方、下方のゲル要素334が、下方の貯留槽332と関連している。ゲル要素333と334は、そのゲル要素の両側に、力の不均衡(imbalance)が作り出されるような形状とされている。ゲル要素の外側の端部335と336は、内側の端部337と338よりも大きい表面積を持っている。上方の貯留槽331の圧力が上昇すると、上方のゲル要素333の外側の端部335にかかる圧力が、力の不均衡を生み出し、その結果、ゲル要素333が変形して、上方の貯留槽331と下方の貯留槽332との間の流体の流れが減少することになる。下方の貯留槽332と上方の貯留槽331とが両方ともある圧力を超えると、下方のゲル要素334と上方のゲル要素333とが変形して、互いに当接し、下方の貯留槽332と上方の貯留槽331との間の流体の流れを阻止するというようにして、弁要素330が適応する。下方の貯留槽332または上方の貯留槽331のいずれかが圧力を失ったならば、それに関連するゲル要素が跳ね返って(spring back)、上方の貯留槽331と下方の貯留槽332との間での流体の流れが可能になる。
弁要素330は、次のように配置される。即ち、1つの調整可能な脚部の流体が下方の貯留槽332に連絡(link)され、一方、第2の調整可能な脚部(図示せず)の流体が上方の貯留槽331に連絡されるというようにである。それ故に、1つの脚部が持ち上げられて、荷重がかからなくなると、各々の脚部の間での流体の移動が可能になる。
図23は、本発明のさらに他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の弁要素340を示している。弁要素340は、2つの支持体要素(図示せず)の間に位置している。弁要素340は、上方の貯留槽341と、下方の貯留槽342とを有する。上方の貯留槽341内の圧力の上昇が上方のピストン343を押す(impact)ように、該上方のピストン343は、上方の貯留槽341と関連付けられている。同様に、下方の貯留槽342内の圧力の上昇が下方のピストン344を押すように、下方のピストン344は、上方の貯留槽342と関連付けられている。各ピストン343と344は、内側の膜345および346と、外側の膜347および348との間に配設される。上方のピストン343、隔膜345および347、下方のピストン344、隔膜346および348は、対応する貯留槽内の圧力の上昇が、内側の膜345および346よりも、外側の膜347および348をより押すような形状とされている。各ピストンの両側の間での力の不均衡が作り出される。その結果、上方の貯留槽341の圧力が上昇すると、上方のピストン343の外側の端部にかかる圧力によって力の不均衡が生じ、ピストン343が内向きに移動し、上方の貯留槽341と下方の貯留槽342との間の流体の流れが減少する。
下方の貯留槽342と上方の貯留槽341とが両方ともある圧力を超えると、下方のピストン344の内側隔膜346と、上方のピストン343の内側隔膜345とが、互いに当接し、下方の貯留槽342と上方の貯留槽341との間の流体の流れを阻止するというようにして、弁要素340が適応する。下方の貯留槽342または上方の貯留槽341のいずれかが圧力を失ったならば、それに関連するピストンが跳ね返って、上方の貯留槽341と下方の貯留槽342との間での流体の流れが可能になる。
弁要素340は、次のように配置される。即ち、1つの調整可能な脚部の流体が下方の貯留槽342に連絡され、一方、第2の調整可能な脚部(図示せず)の流体が上方の貯留槽341に連絡されるというようにである。そのため、1つの脚部が持ち上げられて、荷重がかからなくなると、各々の脚部の間での流体の移動が可能になる。
図24は、本発明のさらに他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の弁要素350を示している。弁要素350は、2つの支持体要素(図示せず)の間に位置している。弁要素350は、上方の貯留槽351と、下方の貯留槽352とを有する。上方の貯留槽351内の圧力の上昇が上方のピストン353を押すように、該上方のピストン353は、上方の貯留槽351と関連付けられている。同様に、下方の貯留槽352内の圧力の上昇が下方のピストン354を押すように、下方のピストン354は、上方の貯留槽352と関連付けられている。ピストン353と354の各々が、変形可能な膜チューブ(membrane tube)356の一方の側に配設され、該膜チューブが、上方の貯留槽351と下方の貯留槽352との間の流体連通を可能にしている。上方のピストン353と、下方のピストン354とは、該ピストンの内側の端部359および360よりも広い外側の端部357および358を持つような形状とされている。それにより、対応する貯留槽内での圧力の上昇が、内側の端部359および360よりも、外側の端部357および358を押す。各ピストンの両側の間での力の不均衡が作り出される。その結果、上方の貯留槽351の圧力が上昇すると、上方のピストン353の外側の端部にかかる圧力によって力の不均衡が生じ、ピストン353が内向きに移動し、上方の貯留槽351と下方の貯留槽352との間の、変形可能な膜チューブ356を通る流体の流れが減少する。
下方の貯留槽352と上方の貯留槽351の両方がある圧力を超えると、変形可能な膜チューブが、下方の貯留槽352と上方の貯留槽351との間の流体の流れを阻止するというようにして、弁要素350が適応する。下方の貯留槽352または上方の貯留槽351のいずれかが圧力を失ったならば、それに関連するピストンが跳ね返って、上方の貯留槽351と下方の貯留槽352との間での流体の流れが可能になる。
弁要素350は、次のように配置される。即ち、1つの調整可能な脚部の流体が下方の貯留槽352に連絡され、一方、第2の調整可能な脚部(図示せず)の流体が上方の貯留槽351に連絡されるというようにである。それ故に、1つの脚部が持ち上げられて、荷重がかからなくなると、各々の脚部の間での流体の移動が可能になる。
図25および26は、本発明のさらなる他の実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の弁要素370を示している。この実施形態では、支持される各脚部371−374は、流体袋(fluid bladder)375と375’とを含んでいる。加圧されると、該流体袋375は、テーブルの脚部の荷重を受ける。各袋375は、2つのホース接続376と377とを有しており、それが流体袋375同士の間での流体の移動を可能にしている。ホース376と377は、流体袋375同士の間で延びており、与えられた全ての流体袋に対して、1つのホース接続が弁378で制御され、他のホース接続が該袋に開いているようになっている。
2つの袋375を持った支持体の事例では、ホース376および377は、図5に示したように、交差する様式(cross over style)にて接続される。即ち、一方の脚部上のホース377(弁378を通して接続されている)は、弁は無しで他の脚部上の袋に直接的に接続されており、そしてその逆も同じである。この接続配設によって、両方の弁が閉止される場合、流体転送が起こらず、いずれかの弁が開の場合、流体転送が起こりうる。
4つの袋の配置では、各袋は、それに最も近い隣りの2つに接続される。図6は、脚部間の接続を示している。各脚部は、2つの他の脚部に接続されているが、斜めに対向する脚部には接続されていない。これにより、脚部372が、荷重を受ける地面上にない場合、この脚部は、隣合って接続された2つの脚部から流体を引き込むことができるが、斜めに対向する脚部からは引き込まない。さらに、1つよりも多い脚部が地面から持ち上げられると、全ての持ち上げられた脚部は、荷重を受けている脚部から流体を受け入れる。
弁378は、チューブピンチ弁であって、重さがテーブルの脚部にかかると、流体の移送チューブを遮断するように作用する。全ての足が地面に触れている場合、各袋は加圧され、そして、テーブルからの重さを支持することができる。その結果、テーブルの重みは、流体の流れが生じないように、移送チューブを挟んで(ピンチして)閉鎖するように作用する。足が地面から持ち上げられると、そのユニットは、もはやテーブルからいかなる重さも受けることがなく、接続された他の袋からの圧力が力をかけて弁378を上方のチューブから離れるように移動させ、流体が上方のチューブを通って流れることを可能にし、これによって、脚部が地面に触れるまで、そして、テーブルの重さのいくらかをうけ始めるまで、該脚部を延ばす。
図27および28は、ヘリコプター着陸用構造物380に組み込まれた支持体要素を示している。ヘリコプター着陸用構造物380は、2つ以上の独立した着陸用支柱382を有している。各着陸用支柱382には、1つ以上の支持体要素400が組み込まれている。1つの着陸用支柱382が1つより多い支持体要素400を組み込んでいる事例では、使用時においては、4つまたはそれ以上の独立した着陸用要素があるように、着陸用支柱が分割されてもよい。
支持体要素400は、シリンダ402を有しており、該シリンダの中に、ピストン404がガイドされている。着陸用構造物382の動きがピストン404の動きと関連するように、ピストン404はヘリコプター着陸用支柱382に取り付けられる。シリンダ402は、圧媒液または水といった流体408を、受け入れそして排出するための流体入口/出口の開口部406を有する。流体408は、袋409内に収容されている。流体入口/出口406は、他の支持体要素(図示せず)の他の同様の流体入口/出口に接続されている。
支持体要素400は、さらに、ブレーキ手段384を有している。
使用時においては、不均一な面上にヘリコプター(図示せず)の着陸(ランディング)することで、支持体要素400は、典型的には、該面に対して調整を行い、そして、シリンダ402と、別個の着陸用支柱(図示せず)に関連付けられた他の支持体要素(図示せず)のシリンダとの間を、流体408が流れる。構造物に関連する荷重が作用してシリンダ402内の流体圧力がしきい値より大きくなり、ブレーキ手段384が作用してピストン404がシリンダ402に対して静止ポジションに維持されるまで、流体408が流れる。従って、ヘリコプター着陸用構造物380は、その後、安定した位置になる。これによって、ヘリコプター着陸の安全性が増す。
図1Aおよび1Bに示される支持体は、家具や白物のレベル調整のために用いることができる。例えば、構造物16は、支持体要素12および14のような4つの支持体要素によって支持される冷蔵庫であってよい。冷蔵庫が後方に傾くと、後部にある支持体要素のピストンが上方に動き、そして、圧媒液を押して前部の支持体要素のシリンダ内へ入れ、前部の支持体要素のピストンが下方向に移動する。いったん冷蔵庫が解放されると、冷蔵庫は調整されたポジションに留まり、該冷蔵庫の重さが各支持体要素のブレーキを引き起こして、それぞれのピストンをそれぞれのシリンダに係合させる。
シリンダおよびピストンは、アルミニウムまたは鋼のような金属材料で構成されてもよい。代替的には、ピストンおよびシリンダは、適当なプラスチック材料で構成されてもよい。支持体要素の入口/出口は、典型的には、適当なゴムホースを用いて相互接続されるが、同じく、プラスチックまたは金属製ホースを用いて相互接続されてもよい。
ホース内径を用いて、また追加的な弁をも用いて、ホースを通る圧媒液の押し出し量を制御し、これにより、変化した荷重の状態に対して調整するための支持体の感度(応答速度)を制御してもよい。入口/出口は、また、貯留槽を通じて相互に接続されてもよい。
本発明は、特定の例を参照して説明したが、本発明が多数の他の形態で具現化できることは当業者には理解されるだろう。例えば、各支持体要素のシリンダは、ピストンの側部に抗して動く部品を有するブレーキ手段を有していてもよい。さらに、各支持体要素のシリンダは、面接触部分を有し、そして、ピストンが構造物に接続されるように配設されてもよい。さらに、ピストンおよびシリンダが、任意の適当な材料で構成され、任意の適当な形状を有する場合があることも理解されるはずである。
さらに、支持体は、1つの支持体要素を有するだけであってもよい。例えば、支持体は、単一の支持部材であってもよく、それは、建物構造物を支持するための支えなどのものであり、圧縮性でありかつブレーキ手段を有し、該ブレーキ手段は、該支持部材が構造物を支持できるように、予め定められた荷重よりも上で係合する。
付随する請求項および前述の本発明の説明では、表現言語または必要な意味づけのために文脈が別段に必要とする場合を除き、「有する(comprise)」という語句や、「有する(comprises)」のようなその変形は、含むという意味合いで用いられており、即ち、述べられている特徴の存在を特定するが、しかし、本発明の種々の実施形態におけるさらなる特徴の存在または追加を妨げることはない。
図1Aおよび1Bは、本発明の一実施形態による、構造物に対する支持体の概略図を示している。 図1Aおよび1Bは、本発明の一実施形態による、構造物に対する支持体の概略図を示している。 図2は、本発明の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図3は、本発明の他の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図4は、本発明のさらに他の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図5は、本発明のさらに他の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図6は、本発明の一実施形態による、構造物に対する支持体の斜視図を示している。 図7は、図6の構造物に対する支持体の前方斜視図を示している。 図8および9は、本発明の一実施形態による、構造物に対する支持体の概略図を示している。 図8および9は、本発明の一実施形態による、構造物に対する支持体の概略図を示している。 図10は、使用時における、図10Aおよび10Bの構造物に対する支持体の概略図を示している。 図11は、本発明の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図12は、図12の構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図13は、図12の構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図14は、図12の構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図15は、本発明の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図16は、本発明の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図17は、本発明の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図18は、図17の構造物を支持するための支持体要素のボール弁の概略図を示している。 図19は、本発明の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図20は、本発明の一実施形態による、構造物を支持するための支持体要素の概略図を示している。 図21は、本発明の一実施形態による弁要素の概略図を示している。 図22は、本発明の一実施形態による弁要素の概略図を示している。 図23は、本発明の一実施形態による弁要素の概略図を示している。 図24は、本発明の一実施形態による弁要素の概略図を示している。 図25は、本発明の一実施形態による弁要素の概略図を示している。 図26は、図25の実施形態を用いたシステムの概略図を示している。 図27は、ヘリコプターで用いた、本発明の一実施形態による支持体要素の概略図を示している。 図28は、ヘリコプターで用いた、本発明の一実施形態による支持体要素の概略図を示している。

Claims (46)

  1. 面上に構造物を支持するための支持体であって、当該支持体は、少なくとも1つの支持体要素を有し、そのまたは各々の支持体要素は、
    ピストンを有し、
    シリンダを有し、該シリンダの内部でピストンが移動可能であり、かつ、
    シリンダに対して不動のポジションにピストンを維持するためのブレーキ手段を有し、
    構造物に関連する荷重が支持体要素の調整をもたらすように、ピストンとシリンダとが配設されており、かつ、
    構造物に関連する荷重によってもたらされたシリンダ内の作動流体圧の上昇が、ブレーキ手段を作動させるものである、
    前記支持体。
  2. シリンダが流体入口/出口を持っており、かつ、該入口/出口を通って流れる流体の量が、シリンダに対するピストンの動きを制御するように、該シリンダが配設されている、請求項1に記載の支持体。
  3. ピストンの移動が、支持体要素の面接触部分の、面に対する移動を生じさせる、請求項2に記載の支持体。
  4. 少なくとも2つの支持体要素を有し、各々の支持体要素は面接触部分を持っており、少なくとも1つの流体導管路によって流体入口/出口同士が相互に接続されて、流体が入口/出口同士の間で流れることができるようになっている、請求項3に記載の支持体。
  5. 使用時において、当該支持体が面上に配置されて少なくとも1つの面接触部分が面に接触しない場合、シリンダに対するピストンの移動がもたらされ、面に対する面接触部分のポジションを調整するように、当該支持体が配設されている、請求項4に記載の支持体。
  6. 各ピストンが、面に接触するように配設された面接触部分を有する、請求項5に記載の支持体。
  7. 面接触部分が、ピストンと直接的または間接的に接触する構成要素である、請求項5に記載の支持体。
  8. シリンダ内の流体圧力の上昇がブレーキ手段を始動させるまで、シリンダに対してピストンが移動するように、当該支持体が配設されている、請求項5から7のうちの1つの請求項に記載の支持体。
  9. 各支持体要素のブレーキ手段が液圧式である、請求項5から8のうちの1つの請求項に記載の支持体。
  10. 各支持体要素のピストンがキャビティを持っており、使用時に、流体が、入口/出口からシリンダ内にそして該キャビティ内に入り込むことができるように、該キャビティが配設されている、請求項9に記載の支持体。
  11. 各支持体要素のピストンは細長く、かつ、少なくとも1つの側面部分が、前記キャビティと連絡した少なくとも1つの凹部を有する、請求項10に記載の支持体。
  12. ブレーキパッドまたはブレーキシリンダが、ピストンの凹部内に位置しており、かつ、
    流体がキャビティ内に入り込んだならば、ブレーキパッドまたはブレーキシリンダが、使用時にシリンダの内壁に向かって移動するように、該ブレーキパッドまたはブレーキシリンダが配設されている、請求項11に記載の支持体。
  13. キャビティ内の流体圧力の上昇によって、シリンダの内壁に対する前記のまたは各々のブレーキパッドまたはブレーキシリンダの圧力が増加し、それによって、シリンダ内でのピストンの可動性に抗して作用をするように、ブレーキ手段が配設されている、請求項12に記載の支持体。
  14. シリンダが、内側の壁に少なくとも1つの凹部を有し、少なくとも1つのブレーキバッドまたはブレーキシリンダが、該内側の壁の、前記のまたは各々の凹部内に位置し、かつ、ピストンを押しつけて、シリンダ内の該ピストンの可動性に抗する作用をするように、配設されている、請求項9に記載の支持体。
  15. 各支持体要素のブレーキ手段が機械式である、請求項5から8のうちの1つの請求項に記載の支持体。
  16. ブレーキ部分を有し、該ブレーキ部分は、面接触部分の移動が制限されるまで、シリンダに対してかつピストンと共に、移動可動である、請求項15に記載の支持体。
  17. ブレーキ部分の移動が制限された場合に、シリンダに対するピストンのさらなる移動がブレーキ手段を作動させるように、該ブレーキ部分が配設されている、請求項16に記載の支持体。
  18. ブレーキ手段がくさび部分を持っており、該くさび部分が、使用時において、シリンダの内壁に抗するブレーキ部分の移動をもたらす、請求項17に記載の支持体。
  19. 3つの支持体要素を持っている、前記請求項のいずれか1つの請求項に記載の支持体。
  20. 4つの支持体要素を持っている、請求項1から18のいずれか1つの請求項に記載の支持体。
  21. 構造物が家具である、前記請求項のいずれか1つの請求項に記載の支持体。
  22. 構造物がテーブルである、前記請求項のいずれか1つの請求項に記載の支持体。
  23. ブレーキ手段が2つ以上の支持体要素の間に置かれ、かつ、少なくとも2つの流体貯留槽を有し、これら流体貯留槽は、少なくとも1つの流体貯留槽内の圧力がしきい値レベルよりも下である場合には、それら流体貯留槽は流体連通し、そして、少なくとも2つの流体貯留槽内の圧力がしきい値レベルを超えている場合には、それら流体貯留槽は流体連通しないように、適合させたものである、請求項1から8のうちのいずれか1つの請求項に記載の支持体。
  24. 流体貯留槽の間に配置された弁をさらに有する、請求項23に記載の支持体。
  25. 前記弁が、
    貯留槽同士の間に配置されたセラミックディスクを有し、該セラミックディスクは、貯留槽の孔を少なくとも1つ含んでおり、
    少なくとも2つのピストンを有し、各ピストンは貯留槽と関連付けられており、各ピストンはピストンの孔を含んでおり、
    各ピストンにはバイアスがかけられており、貯留槽内のどれかの圧力がしきい値レベルより下の場合には、ピストンの孔が、貯留槽の孔と一線上に並んで、それを通って流体が流れることが可能になり、かつ、全ての貯留槽内の圧力がしきい値レベルを超える場合には、ピストンとなるようになっている、請求項24に記載の支持体。
  26. 前記弁が、
    少なくとも2つのシール要素を有し、各シール要素は、貯留槽と関連付けられており、それらシール要素は、圧力の変化が、シール要素の相いの間の相対移動をもたらすような形状とされており、全ての貯留槽内の圧力がしきい値レベルを超えると、シール要素が当接して貯留槽同士の間の流体の流れを妨げるような形状とされている
    請求項24に記載の支持体。
  27. シール要素がゲルで構成されている、請求項26に記載の支持体。
  28. シール要素がピストンである、請求項27に記載の支持体。
  29. ピストンが隔膜同士の間に配置されている、請求項28に記載の支持体。
  30. 下にある面上に構造物を支持するための調整可能な支持体であって、当該支持体は、
    ピストンシリンダ組立体を有し、ピストンがシリンダに対して移動可能であり、ピストンまたはシリンダのうちの一方が、前記構造物に接続されているかまたはその一部を形成しており、他方が、接触部分と関連付けられており、該接触部分は前記下にある面と係合するように作動するものであり、
    ブレーキ手段を有し、該ブレーキ手段は、前記シリンダに対する前記ピストンの動きを阻止するためのものであり、該ブレーキ手段が、予め定められた荷重状態が当該支持体の一部に加わることに応じて作動するものである、
    前記調整可能な支持体。
  31. 接触部分と関連付けられているピストンシリンダ組立体の前記部分に印加されるしきい値の荷重に応じて、ブレーキ手段が作動するものである、請求項30に記載の調整可能な支持体。
  32. ピストンとシリンダの組立体のためのブレーキシステムであって、当該ブレーキシステムはブレーキ手段を有し、該ブレーキ手段が、シリンダ内の流体圧力の増加によって作動するように適合している、前記ブレーキシステム。
  33. ピストンがキャビティを持っており、使用時に、流体が、入口/出口からシリンダ内にそして該キャビティ内に入り込むことができるように、該キャビティ配設されており、かつ、前記ピストンのうちの少なくとも1つの側面部分が、前記キャビティと連絡している少なくとも1つの凹部を有する、請求項32に記載のブレーキシステム。
  34. ブレーキパッドまたはブレーキシリンダがピストンの凹部内に位置し、かつ、流体が前記キャビティ内に入り込むと、ブレーキパッドまたはブレーキシリンダが使用時においてシリンダの内壁に向って移動するように、該ブレーキパッドまたはブレーキシリンダが配設されている、請求項33に記載のブレーキシステム。
  35. キャビティ内での流体圧力の上昇によって、シリンダの内壁に抗するブレーキパッドまたはブレーキシリンダの圧力が増加し、それによってシリンダ内におけるピストンの可動性に抗する作用をなすように、前記ブレーキ手段が配設されている、請求項34に記載のブレーキシステム。
  36. さらに、シリンダ内にある流体チャンバーと、ピストンと該流体チャンバーとの間に位置するピストンプレートと、ピストンと該ピストンプレートとの間にあるキャビティとを含んでおり、該キャビティが、
    抵抗手段を含んでおり、使用時において、ピストンとピストンプレートとが互いに対して遠くのポジションにあるよう維持され、流体チャンバー内での流体圧力の増加によって、ピストンとピストンプレートとが互いに対して近くに移動するようになっており、
    少なくとも1つの前記入口/出口の延伸部を含んでおり、該延伸部は、キャビティの少なくとも一部を通って延びており、使用時において、流体が該入口/出口の延伸部を通って前記シリンダ内に流れることができるようになっており、かつ、
    シリンダ内の流体圧力の増加に応じて、入口/出口の延伸部を通って前記シリンダ内へ入る流体の流れを中断させるための手段を含んでいる、
    請求項32に記載のブレーキシステム。
  37. 抵抗手段がバネを有する、請求項36に記載のブレーキシステム。
  38. 抵抗手段が、流体を充填された袋を有する、請求項36に記載のブレーキシステム。
  39. 入口/出口の延伸部が、キャビティを通って、シリンダ内に延びるチューブを有する、請求項36〜38のいずれか1つの請求項に記載のブレーキシステム。
  40. チューブがフレキシブルであり、かつ、ピストンプレートおよびピストンのうちの少なくとも1つが押付け具を有し、該押付け具は、キャビティ内に延びており、シリンダ内の流体圧力が増加してピストンプレートとピストンとが互いに近接するように移動する場合に、該押付け具が前記のフレキシブルなチューブを圧縮してシリンダ内への流体の流れを中断するようになっている、請求項39に記載のブレーキシステム。
  41. チューブが弁を含んでおり、該弁は、シリンダ内の流体の圧力が増加してピストンプレートおよびピストンが互いに近接するように移動すると、チューブを通るシリンダ内への流体の流れを該弁が中断するようになっている、請求項39に記載のブレーキシステム。
  42. 弁がボール弁である、請求項41に記載のブレーキシステム。
  43. チューブがそれを通って延びる第1の部材を含み、キャビティが第2の部材を含み、第1の部材は、流れがチューブを通過することを可能にする流孔を含み、
    閉ポジションで流孔が第2の部材によって遮断されて、チューブを通過してシリンダ内へ流体が入り込むことを中断させるように、第2の部材が、開ポジションと閉ポジションとの間で動くように適合している、請求項39に記載のブレーキシステム。
  44. 第1の部材と第2の部材とが、それぞれセラミックディスクである、請求項43に記載のブレーキシステム。
  45. 入口/出口の延伸部が、螺旋状のフレキシブルなチューブを有し、該チューブが、シリンダの少なくとも一部を通って延びている、請求項36から44のいずれか1つの請求項に記載のブレーキシステム。
  46. 面上に構造物を支持するための支持体であって、当該支持体は、少なくとも1つの支持体要素を有し、そのまたは各々の支持体要素は、
    ピストンを有し、
    シリンダを有し、該シリンダの内部でピストンが移動可能であり、かつ、
    シリンダに対して不動のポジションにピストンを維持するためのブレーキ手段を有し、
    前記構造物に関連する荷重が支持体要素の調整に作用するように、ピストンとシリンダとが配設され、
    支持体要素の面接触部分の可動性がしきい値よりも下に減じられた場合、構造物に関連する荷重がブレーキ手段を作動させる、
    前記支持体。
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