JPH07246500A - プレス機械のクッションシリンダ装置 - Google Patents

プレス機械のクッションシリンダ装置

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JPH07246500A
JPH07246500A JP6066777A JP6677794A JPH07246500A JP H07246500 A JPH07246500 A JP H07246500A JP 6066777 A JP6066777 A JP 6066777A JP 6677794 A JP6677794 A JP 6677794A JP H07246500 A JPH07246500 A JP H07246500A
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hydraulic
cylinder body
cylinder
pressure
piston
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JP6066777A
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Seiji Kimura
清二 木村
Koji Wada
幸治 和田
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Aioi Seiki Inc
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Aioi Seiki Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で且つガイド性能が高く、ワーク
を安定よく弾性支持できるプレス機械のクッションシリ
ンダ装置を提供する。 【構成】 プレス機械10におけるアウタポンチ16b
と対向する位置に設けられたワーク支持部材60を連動
ロッド61を介して弾性支持するシリンダ本体30を、
ガイド用筒部材20によって昇降自在に支持し、シリン
ダ本体30と協働して油室31を形成するピストン40
にピストンロッド50を固定し、このピストンロッド5
0をシリンダ本体外へ延設してガイド用筒体20に固定
し、このピストンロッド50とピストン40とに油圧通
路70の少なくとも一部を形成し、この油圧通路70を
介して油室31に圧油を給排する油圧給排ユニット80
を設けたものである。この油圧給排ユニット80には、
窒素ガスのガス圧により圧油の油圧を保持する油圧アキ
ュムレータ90が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機械のクッショ
ンシリンダ装置に関し、特に、ワークをプレス成形する
ときに、金型のアウタポンチと対向する位置に設けられ
たワーク支持部材を昇降自在に支持するクッションシリ
ンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワークをプレス成形するとき
に、ワークの成形時の塑性変形に対処するために、ワー
クの端部を弾性的に強固に支持する必要がある。これに
対処する為の装置として、金型のアウタポンチと対向す
る位置に設けられるワーク支持部材を弾性的に支持する
クッションシリンダ装置が種々提供されている。
【0003】このクッションシリンダ装置としては、従
来、上下数段に形成されたベローズ内に圧縮エアを供給
してベローズシリンダを形成し、このベローズシリンダ
のエア圧によるクッション作用によって、ワーク支持部
材を弾性的に支持するベローズ式ダイクッション装置
と、エアシリンダにおけるクッション用のピストンロッ
ドの上端部にワーク支持部材を連動連結し、エア圧によ
るクッション作用によってワーク支持部材を弾性的に支
持するエアシリンダ式ダイクッション装置等がある。更
に、油圧シリンダにおけるピストンロッドの上端部にワ
ーク支持部材を連動連結し、油圧によるクッション作用
によってワーク支持部材を弾性的に支持する油圧式のダ
イクッション装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ベロー
ズ式ダイクッション装置においては、エア圧でワーク支
持部材を弾性的に支持しているが、このエア圧が約5k
gf/cm2 と低いために、例えベローズを複数段重ね
て構成しても、ワーク支持部材を弾性的に支持する支持
力が小さく、支持力を大きくする為には、装置全体を大
型化する必要があるという問題がある。
【0005】前記エアシリンダ式ダイクッション装置に
おいては、径の大きさが限られているピストンロッドの
上端部でワーク支持部材を支持し、このピストンロッド
はシリンダ本体の上端部のロッド通過孔だけでガイドさ
れているだけなので、ガイド性能が低く、ワーク支持部
材に対する支持バランスが不安定になり易いという問題
がある。しかも、このエアシリンダ式ダイクッション装
置もエア圧でワーク支持部材を弾性的に支持しているた
めに、前記ベローズ式ダイクッション装置と同様にエア
圧が低いので、ワーク支持部材を弾性的に支持する支持
力が小さく、装置全体が大型化するという問題がある。
【0006】更に、油圧式のダイクッション装置におい
ては、ワーク支持部材を支持する支持力は、充分に大き
くできるが、径の大きさが限られているピストンロッド
は、シリンダ本体の上端部のロッド通過孔だけでガイド
されているだけので、ガイド性能が低く、ワーク支持部
材に対する支持バランスが不安定になり易いという問題
点がある。本発明の目的は、構造が簡単で且つガイド性
能が高く、ワークを安定よく弾性支持できるプレス機械
のクッションシリンダ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るプレス機
械のクッションシリンダ装置は、ワークをプレス成形す
るときに、金型のアウタポンチと対向する位置に設けら
れたワーク支持部材を昇降自在に支持するクッションシ
リンダ装置において、ガイド部材により昇降自在に案内
され、且つ、連動ロッドを介してワーク支持部材に連動
連結されたクッション用のシリンダ本体と、前記シリン
ダ本体内に装着されシリンダ本体と協働して油室を形成
するピストン及びこのピストンに固定されシリンダ本体
外へ延び且つ外部の固定部材に固定されたピストンロッ
ドと、前記油室に油圧通路を介して接続され、前記油室
の油圧を所定圧に保持したまま油室に圧油を給排する油
圧給排ユニットとを備えたものである。
【0008】ここで、請求項2のように、前記油圧給排
ユニットが、窒素ガスのガス圧により圧油の油圧を保持
する油圧アキュムレータを備えたものとしてもよいし、
請求項3のように、前記油圧通路の少なくとも一部が、
ピストンロッドとピストンとに形成されていてもよく、
請求項4のように前記ガイド部材が、シリンダ本体に摺
動自在に外嵌されたガイド用筒部材で構成され、前記ピ
ストンロッドがガイド用筒部材に固定されていてもよ
い。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1のプレス機械のクッシ
ョンシリンダ装置においては、油圧給排ユニットから、
油室に圧油が給排され、ピストン及び固定部材に固定さ
れたピストンロッドに対してシリンダ本体が昇降され
る。そして、油室の油圧を所定圧に保持したまま、この
シリンダ本体が圧油の供給によって上昇し、このシリン
ダ本体に連動連結された連動ロッドを介してワーク支持
部材が、クッション的に支持される。この状態で、ワー
クのプレス成形時における金型のアウタパンチの降下時
に、このアウタパンチとワーク支持部材との間にワーク
の外周部が保持されるが、ワーク支持部材が所定圧の油
圧でクッション的に支持されているので、プレス成形時
におけるワークの外周部が、アウタパンチとワーク支持
部との間に強固に支持される。従って、ワークのプレス
成形時にワークの外周部を強固に支持することができ
る。
【0010】このプレス機械のクッションシリンダ装置
によれば、シリンダ本体がガイド部材によって昇降自在
に案内され、ピストンロッドが外部の固定部材に固定さ
れていることにより、特に、外周面積の大きいシリンダ
本体の外周部をガイド部材で案内支持するので、このシ
リンダ本体の案内支持の自由度が高く、依って、ガイド
性能が高く、安定したシリンダ本体の昇降が行われ、耐
久性に優れている。しかも、油圧を利用していることに
よって、ワーク及びワーク支持部材に対する支持力が大
きく且つ小型化を図ることができる。しかも、ガイド部
材により昇降自在に案内されるシリンダ本体と、シリン
ダ本体内に装着されたピストン及びこのピストンに固定
されシリンダ本体外に延び且つ外部の固定部材に固定さ
れたピストンロッドと、油室に圧油を給排する油圧給排
ユニットを主体とする構成であるので、構造が簡単で且
つ小型化を図ることができる。
【0011】ここで、請求項2のプレス機械のクッショ
ンシリンダ装置においては、油圧給排ユニットが、窒素
ガスのガス圧により油圧を保持する油圧アキュムレータ
を備え、この油圧アキュムレータによって、油圧が所定
圧に保持されるので、油圧を所定圧に保持する為の構成
が簡略化する。
【0012】また、請求項3のプレス機械のクッション
シリンダ装置においては、油圧通路の少なくとも一部が
ピストンロッドとピストンとに形成されるので、シリン
ダ本体に油圧通路を設ける必要がなく、油圧通路の構造
を簡単化することができる。更に、請求項4のプレス機
械のクッションシリンダ装置においては、ガイド部材
が、シリンダ本体に摺動自在に外嵌されたガイド用筒部
材で構成されているので、シリンダ本体がガイド用筒部
材で良好に昇降自在に案内され、ガイド性能を高くする
ことができ、しかもピストンロッドがガイド用筒部材に
固定されているので、構造を簡単化することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。図1に示すように、本実施例に係るプ
レス機械のクッションシリンダ装置1は、プレス機械1
0の基台12であって、上下に貫通した貫通孔11を有
する基台12の下端面に複数のボルト部材13で固定さ
れたガイド用筒部材20と、このガイド用筒部材20内
に内嵌され、ガイド用筒部材20の内周面に沿って上下
にガイド移動されるシリンダ本体30と、このシリンダ
本体30に装着されたピストン40と、このピストン4
0に固定されてシリンダ本体外に延び、ガイド用筒部材
20の底壁部22に固定されたピストンロッド50とが
設けられている。
【0014】ここで、前記基台12の上面には、プレス
機械10における下金型14を載置するベース板15が
設置され、このベース板15と下金型14とを上下移動
可能に貫通し、上端部にリング状のワーク支持部材60
を固定した複数の連動ロッド61が、基台12の貫通孔
11に挿通されて、シリンダ本体30の上端面35aに
当接されている。プレス機械10における下金型14の
上方には、上金型16のインナポンチ16aとアウタポ
ンチ16bとが配置され、アウタポンチ16bに対向す
る位置に、ワーク支持部材60が配設されている。
【0015】この実施例における下金型14と上金型1
6は、カップ状のワークWをプレス成形するもので、下
金型14の上部中央部に縦断面台形の凸部18が設けら
れ、上金型16のインナポンチ16aの下部中央部に縦
断面台形の凹部19が設けられている。ワークWは、ワ
ーク支持部材60上に架け渡されて、ワーク支持部材6
0上に載置支持される。その後、図2,図3に示すよう
に、上金型15を下降し、この上金型15と下金型14
によって、カップ状のワークWがプレス成形される。
【0016】前記ガイド用筒部材20は、筒状本体部2
1と、この筒状本体部21の下端部に内嵌して溶着され
た底壁部22と、筒状本体部21の上端部に外嵌して溶
着され、プレス機械10の基台12の下端面にボルト部
材13で固定された鍔状部23とから形成されている。
また、シリンダ本体30は、このガイド用筒部材20に
上下摺動自在に内嵌され、シリンダ本体30は、カップ
状の中央本体部33と、この中央本体部33の上端に固
着された上部支持板35と、中央本体部33の下端部に
固着されたロッド側端板38とから構成され、上部支持
板35とロッド側端板38との間に中央本体部33を配
設した状態で、複数の連結ボルト39で上部支持板38
とロッド側端板35とを連結することによって、上部支
持板8とロッド側端板35と中央本体部33とが一体的
に構成されている。
【0017】前記連結ボルト39は、その頭部39aを
下部支持板38の凹設部38aに埋設され、透孔38b
に挿通されてその先端部の雄ネジ部39bが上部支持板
35に設けられたネジ穴35bに螺入され、シリンダ本
体30の全体を一体的に締結している。シリンダ本体3
0の中央本体部33内には、ピストンロッド50の先端
に一体形成されたピストン40が摺動自在に内嵌され、
ピストンロッド50は、シリンダ本体30のロッド側端
板38に設けられた中央貫通孔37を経て下方の外部に
延び、その下部の小径部51がガイド用筒部材20の底
壁部22の中央部に透設された貫通孔24に摺動自在に
内嵌され、底壁部22の外部側から挿入された複数の小
連結ボルト25でピストンロッド50とガイド用筒部材
20の底壁部22とが一体的に連結されている。
【0018】また、ピストン40とピストンロッド50
の軸心部には、外部からシリンダ本体30の油室31に
通じる油圧通路70が形成され、この油圧通路70に後
述する油圧給排ユニット80に接続される油圧通路71
が接続される。尚、図中符号75は、シリンダ本体30
のロッド側端板38と上部支持板35の外周部に夫々配
設された摺動メタルであり、符号76は、シリンダ本体
30のロッド側端板38の中央貫通孔37の孔壁部に配
設されたオイルシールである。
【0019】次に、クッションシリンダ装置1の油圧給
排ユニット80について、図5を参照しつつ説明する。
尚、シリンダ本体30とガイド用筒部材20とピストン
ロッド50とは簡略化して図示してある。油圧給排ユニ
ット80には、油圧供給装置81が設けられ、この油圧
供給装置81は、油タンク82と、この油タンク82か
ら油圧を油圧通路73を経て油圧通路71に供給する油
圧ポンプ84と、油圧ポンプ84へのエア圧を調節する
レギュレータ85と、圧力計86とが備えられている。
尚、エアは外部からレギュレータ85へ供給される。ま
た、油圧ホンプ84と油タンク82との間に、油圧ポン
プ84から油タンク83に油が逆流するのを防止する逆
止弁87が設けられ、油圧通路73と油圧ポンプ84と
の間に、油圧通路71から油圧通路73を経て油圧ポン
プ84に油が逆流するのを防止する逆止弁87が設けら
れている。
【0020】更に、油圧給排ユニット80には、窒素ガ
スのガス圧によって、シリンダ本体30の油室31に油
圧通路70,71,74を介して給排される圧油の油圧
を所定の圧力(例えば、125kgf/cm2 )に保持するた
めの油圧アキュムレータ90が設けられ、この油圧アキ
ュムレータ90内には、別に設けた窒素ボンベ91から
ホース92を介して給排される所定圧の窒素ガスによっ
て伸縮して、油圧を所定の油圧に保持する袋状伸縮体9
3が配設されている。この油圧アキュムレータ90に
は、圧力計94が設けられ、調整ハンドル95によっ
て、油圧アキュムレータ90内の窒素ガスのガス圧を調
整することができるようになっている。尚、図5におい
て、符号72は、シリンダ本体30の油室31内に、油
圧を供給するときに、油室31内のエアを抜き取るため
のエア抜き弁である。
【0021】次に、以上説明したプレス機械のクッショ
ンシリンダ装置1の作用について説明する。まず、使用
開始に際して、油室31内に油を充填する場合、シリン
ダ本体30の油室31内に、油圧供給装置81の油圧ポ
ンプ84から、油圧通路70,71,73を介して、所
定圧の油圧が供給される。すると、シリンダ本体は、図
4に仮想線で示す下降位置から実線で示す上昇位置へと
上昇移動される。このとき、シリンダ本体30の油室3
1内のエアは、エア抜き弁72から外部へ抜き取られ
て、シリンダ本体30の油室31内には、油圧が充填さ
れた状態となる。
【0022】この状態で、油圧アキュムレータ90内の
窒素ガスのガス圧によって、油室31内の油圧は所定圧
に保持される。従って、油圧供給装置81は、油室31
内に油圧が充填された後に、油圧通路71との接続を切
り離して取り除いてもよい。この上昇位置で、図1に示
すように、シリンダ本体30の上部支持板35の上端面
35aに、ワーク支持部材60に連動連結された連動ロ
ッド61の下端部が当接する。
【0023】ワーク支持部材60には、ワークWが載置
されており、プレス機械10によるプレス成形が開始さ
れると、図2に示すように、上金型16が下降され、ア
ウタポンチ16bとワーク支持部材60との間に、ワー
クWの外周部が支持される。このとき、図2に示すよう
に、シリンダ本体30は、ガイド筒部材20内で、僅か
に下降し、連動ロッド61を介してワークWは、油圧と
後述する窒素ガスの体積変化を介したシリンダ本体30
のクッション作用を介して、ワーク支持部材60とアウ
タポンチ16bとの間で強力に弾性支持される。
【0024】次に、図3に示すように、上金型16が更
に下降されて、下金型14と上金型16との間で、ワー
クWがプレス成形される。これと同時に、上金型16の
アウタポンチ16bの下降によって、ワーク支持部材6
0が下方に押され、連動ロッド61を介して、シリンダ
本体30の油室31内の油圧に抗して下方へ移動する。
そして、連動ロッド61の下降によって、シリンダ本体
30が更に下方へ押され、このシリンダ本体30がガイ
ド用筒部材20にガイドされながら図3に示す下降位置
まで下降する。
【0025】このとき、シリンダ本体30の油室31内
の油圧は常時所定の圧力に保持されたまま、圧油の一部
が油圧通路70,71,74を介して油圧アキュムレー
タ90側へ移動し、その分だけ油アキュムレータ90の
袋状伸縮体93が収縮する。この袋状伸縮体93の収縮
による袋状伸縮体93内の窒素ガスの体積変化を介して
シリンダ本体30にクッション作用が生じる。そして、
シリンダ本体のクッション性によって、プレス成形時
に、ワークWの外周部は、ワーク支持部材60とアウタ
ポンチ16bとの間で、より強力に弾性支持されてい
る。
【0026】従って、ワークWのプレス成形時に、ワー
クWの外周部が金型内部に移動することがなく、ワーク
Wの塑性変形を促進することができるので、プレス成形
が良好に行われる。このプレス機械のクッションシリン
ダ装置1によれば、ガイド用筒部材20によってシリン
ダ本体30を昇降自在に案内し、しかも、シリンダ本体
30の上部支持板35とロッド側端板38とをガイド用
筒部材20内で摺動して昇降するように構成し、且つピ
ストンロッド50がガイド用筒部材20の底壁部22に
固定されていることにより、特に、外周面積の大きいシ
リンダ本体をガイド用筒部材20で案内支持するので、
案内支持の自由度が高く、安定したシリンダ本体30の
昇降が行われる。従って、このシリンダ本体に支持され
たワーク支持部材60と連動ロッド61の移動が安定し
た状態で行われる。
【0027】しかも、ピストンロッド50がガイド用筒
部材20の底壁部22に固定され、このピストンロッド
50の上端部に固定されたピストン40に沿ってシリン
ダ本体30が昇降するので、このシリンダ本体30の昇
降がより安定した状態で行われる。また、シリンダ本体
30を案内するのに、ガイド用筒部材20を用い且つこ
のガイド用筒部材20の底壁部22にピストンロッド5
0を固定した構成としているので、構造が簡単で、装置
全体の小型化を図ることができる。更に、油圧シリンダ
を用いているので、装置全体を小型化することができる
とともに、強力なワーク支持力が得られる。
【0028】また、ガイド用筒部材20でシリンダ本体
30の昇降をガイドする構成なので、耐久性に優れた構
造とすることができる。しかも、油圧通路70がピスト
ン40とピストンロッド50とに形成されているので、
シリンダ本体30に油圧通路を設ける必要がなく、構造
を簡単化することができて小型化を図ることができる。
【0029】尚、ガイド部材としては、前記のガイド筒
部材20に限らず、例えば、シリンダ本体30の外周部
が摺動して昇降する複数のガイド用ロッドでガイド部材
を構成し、このガイド用ロッドでシリンダ本体を昇降自
在に案内する構成としてもよい。また、シリンダ本体3
0は、前記の実施例のように、複数の部材で構成するも
のに限らず、シリンダ本体30の全体を一体的に構成し
てもよい。この場合は、部品点数を減らすことができ、
装置全体の小型化を図ることができる。更に、プレス機
械としては、前記の構成のものに限らず、大型のプレス
機械にも本発明の装置を適用でき、この場合は、クッシ
ョンシリンダ装置1を複数設置し、ワーク支持部材60
に連動連結された複数の連動ロッド61を複数のクッシ
ョンシリンダ装置1で夫々一本づづ弾性支持するように
構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るプレス機械のクッションシリン
ダ装置(プレス成形開始直前状態)の縦断面図である。
【図2】図1のプレス機械のクッションシリンダ装置
(プレス成形開始状態)の縦断面図である。
【図3】図1のプレス機械のクッションシリンダ装置
(プレス成形完了状態)の縦断面図である。
【図4】前記クッションシリンダ装置の全体構造を示す
縦断面図である。
【図5】前記クッションシリンダ装置の油圧系の構成図
である。
【符号の説明】
W ワーク 1 クッションシリンダ装置 10 プレス機械 14 下金型 16 上金型 16a インナポンチ 16b アウタポンチ 20 ガイド用筒部材 30 シリンダ本体 31 油室 40 ピストン 50 ピストンロッド 60 ワーク支持部材 61 連動ロッド 70 油圧通路 80 油圧給排ユニット 90 油圧アキュムレータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークをプレス成形するときに、金型の
    アウタポンチと対向する位置に設けられたワーク支持部
    材を昇降自在に支持するクッションシリンダ装置におい
    て、 ガイド部材により昇降自在に案内され、且つ、連動ロッ
    ドを介してワーク支持部材に連動連結されたクッション
    用のシリンダ本体と、 前記シリンダ本体内に装着されシリンダ本体と協働して
    油室を形成するピストン及びこのピストンに固定されシ
    リンダ本体外へ延び且つ外部の固定部材に固定されたピ
    ストンロッドと、 前記油室に油圧通路を介して接続され、前記油室の油圧
    を所定圧に保持したまま油室に圧油を給排する油圧給排
    ユニットと、 を備えたことを特徴とするプレス機械のクッションシリ
    ンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧給排ユニットが、窒素ガスのガ
    ス圧により圧油の油圧を保持する油圧アキュムレータを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載のプレス機械の
    クッションシリンダ装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧通路の少なくとも一部が、ピス
    トンロッドとピストンとに形成されたことを特徴とする
    請求項2に記載のプレス機械のクッションシリンダ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材が、シリンダ本体に摺動
    自在に外嵌されたガイド用筒部材で構成され、前記ピス
    トンロッドがガイド用筒部材に固定されたことを特徴と
    する請求項3に記載のプレス機械のクッションシリンダ
    装置。
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WO1999042741A1 (fr) * 1998-02-18 1999-08-26 Pascal Kabushiki Kaisha Ressort a gaz
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