JP2008311410A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体素子の温度上昇を防止することができるパワー素子と非パワー素子とが混載された半導体装置を実現する。
【解決手段】 素子形成基板11cのLDMOS12とCMOS13との間の領域には、パッシベーション膜15の表面に開口を有し、埋込酸化膜11bに到達する溝状に形成された空隙部である第1遮蔽部16が設けられている。支持基板11aのCMOS13直下の領域には、表面11fに開口を有し、埋込酸化膜11bに向かって、横断面が四角形状に空隙部が形成された第2遮蔽部17が設けられている。これにより、LDMOS12とCMOS13との間に熱伝導の悪い空隙部を形成することができるので、LDMOS12における発熱が素子形成基板11cまたは支持基板11aを介して基板面方向に伝達してCMOS13に伝わることを抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、パワー素子と、バイポーラトランジスタ、CMOSなどの非パワー素子とを混載して形成される半導体装置に関する。
近年、アナログ信号処理を高集積化するとともに、高速でかつ消費電力が少ないという相反する特性を満足する半導体装置への要求が高まっている。そのような半導体装置として、バイポーラトランジスタや横拡散型トランジスタ(LDMOS)などのパワー素子と、各種論理素子やメモリー素子などの非パワー素子とを複合形成した半導体装置が提案されている。パワー素子は、出力パワーが大きく、出力歪みが小さいという利点を有し、非パワー素子は高速かつ低消費電力という利点を有しており、それぞれの利点を生かしたデバイスを形成することができる。
このような半導体装置においても更なる高速化や高機能化の要請があり、微細化による高集積化や大電流化が進んでいる。しかし、高集積化及び大電流化により、単位面積あたりに発生する熱量が増加するため、温度上昇により素子特性が変動する、例えばリーク電流が増加する、という問題があった。
半導体素子の温度上昇を防ぐために、例えば、特許文献1では、半導体基板の裏面側から絶縁膜を貫通して半導体島領域に達する裏面溝部と、この裏面溝部内に埋め込んだ金属製熱伝導部と、この金属製熱伝導部に接合されたベースと、を備えることにより、中実で熱容量のある金属製熱伝導部を介して半導体基板及びベース側へ良くヒートシンクして放熱効率を増大させる、という技術が開示されている。
特許第3173147号公報
しかし、上述のような構造を有する半導体装置においても、基板面方向への熱拡散を抑制しているのではないため、パワー素子において発生した熱が周囲に伝達されてしまい、非パワー素子の温度上昇を十分に抑制できないという問題があった。
そこで、本発明は、半導体素子の温度上昇を防止することができるパワー素子と非パワー素子とが混載された半導体装置を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、パワー素子と非パワー素子とが形成された素子形成基板が、埋込酸化膜を介して支持基板上に積層形成されたSOI(Silicon on Insulator)基板からなる半導体装置において、前記素子形成基板の表面に開口を有し、前記埋込酸化膜に向かって形成された空隙部を備え、前記パワー素子により生じた熱が前記素子形成基板を介して前記非パワー素子に伝達されることを抑制する第1遮蔽部と、前記支持基板の表面に開口を有し、前記埋込酸化膜に向かって形成された空隙部を備え、前記パワー素子により生じた熱が前記支持基板を介して前記非パワー素子に伝達されることを抑制する第2遮蔽部と、を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明によれば、素子形成基板の表面に開口を有し、埋込酸化膜に向かって形成された空隙部を備えた第1遮蔽部により、パワー素子により生じた熱が素子形成基板を介して非パワー素子に伝達されることを抑制することができる。また、支持基板の表面に開口を有し、前記埋込酸化膜に向かって形成された空隙部を備えた第2遮蔽部により、パワー素子により生じた熱が支持基板を介して非パワー素子に伝達されることを抑制することができる。これにより、パワー素子により生じた熱が非パワー素子に伝達されることを抑制することができるので、非パワー素子の温度上昇を防止することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の半導体装置において、前記第1遮蔽部は、前記パワー素子の外周部または前記非パワー素子の外周部を囲んだ溝状に形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明によれば、第1遮蔽部は、パワー素子の外周部または非パワー素子の外周部を囲んだ溝状に形成されているため、パワー素子から素子形成基板を介して非パワー素子へ伝熱する際に、すべての方向からの伝熱を抑制することができるので、パワー素子により生じた熱が非パワー素子に伝達されることをより効果的に抑制することができるので、非パワー素子の温度上昇を防止することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の半導体装置において、前記第1遮蔽部は、少なくとも前記パワー素子及び前記非パワー素子の両方に面する部分が前記埋込酸化膜に到達するように形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明によれば、第1遮蔽部は、少なくともパワー素子及び非パワー素子の両方に面する部分が埋込酸化膜に到達するように形成されているため、パワー素子と非パワー素子との間に素子形成基板が存在しない空隙部が存在するので、パワー素子により生じた熱が非パワー素子に伝達されることをより効果的に抑制することができ、非パワー素子の温度上昇を防止することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の半導体装置において、前記第2遮蔽部は、前記非パワー素子の下方に設けられ、前記非パワー素子よりも開口の面積が大きくなるように形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明によれば、第2遮蔽部は、非パワー素子の下方に設けられ、非パワー素子よりも開口の面積が大きくなるように形成されているため、非パワー素子の下方に支持基板が少ない空隙部が存在するので、パワー素子により生じた熱が支持基板を介して非パワー素子の下方から非パワー素子に伝達されることをより効果的に抑制することができ、非パワー素子の温度上昇を防止することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の半導体装置において、前記第1遮蔽部と前記第2遮蔽部とが、一体的に形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明によれば、第1遮蔽部と第2遮蔽部とが、一体的に形成されているため、SOI基板を貫通する空隙部が形成されるので、基板面方向の熱伝導をより確実に抑制することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の半導体装置において、前記第1遮蔽部の空隙部には、前記素子形成基板より熱伝導率が低い材料が充填されている、という技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明によれば、第1遮蔽部の空隙部には、素子形成基板より熱伝導率が低い材料が充填されているため、熱伝導を抑制した状態を保ちつつ、素子形成基板の空隙部がなくすことができるので、SOI基板の強度を向上させることができる。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の半導体装置において、前記第2遮蔽部の空隙部には、前記支持基板より熱伝導率が低い材料が充填されている、という技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明によれば、第2遮蔽部の空隙部には、支持基板より熱伝導率が低い材料が充填されているため、熱伝導を抑制した状態を保ちつつ、支持基板の空隙部がなくすことができるので、SOI基板の強度を向上させることができる。
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の半導体装置において、前記パワー素子は、LDMOSである、という技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明のように、パワー素子として、LDMOSを用いることができる。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の半導体装置において、前記非パワー素子は、CMOSまたはバイポーラトランジスタである、という技術的手段を用いる。
請求項9に記載の発明のように、非パワー素子として、CMOSまたはバイポーラトランジスタを用いることができる。
[第1実施形態]
この発明に係る半導体装置の第1実施形態について、図を参照して説明する。ここでは、SOI基板にパワー素子であるLDMOSと非パワー素子であるCMOSとが混載されて形成された半導体装置を例に説明する。
図1は、第1実施形態の半導体装置の説明図である。図1(A)は、素子形成基板側から見た平面説明図であり、図1(B)は、図1(A)のA−A矢視断面図である。図2ないし図4は、第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。図5は、第1遮蔽部の変更例を示す断面説明図である。
なお、各図では、説明のために一部を拡大して誇張して示している。
図1(A)及び(B)に示すように、半導体装置10は、SOI(Silicon On Insulator)基板11の素子形成基板11cに、発熱量の大きなパワー素子であるLDMOS12及び発熱量の小さな論理素子であるCMOS13を混載して形成されている。素子形成基板11cの表面には、半導体装置10が搭載される配線基板にLDMOS12及びCMOS13を電気的に接続するための配線層14と、SiNなどからなるパッシベーション膜15とが積層して形成されている。
なお、図1(A)では、視覚的にわかりやすくするために、配線層14とパッシベーション膜15の図示を省略する。また、LDMOS12及びCMOS13は、公知の構成からなり、内部の構成の図示及び説明を省略する。
図1(B)に示すように、SOI基板11は、支持基板11a上に埋込酸化膜11bを介して素子形成基板11cを積層して形成されている。
LDMOS12及びCMOS13は、外周部がそれぞれSOI基板11の深さ方向に形成された素子分離領域であるトレンチ11dにより絶縁分離されて、素子形成基板11cに形成されている。
素子形成基板11cのLDMOS12とCMOS13との間の領域には、パッシベーション膜15の表面に開口を有し、埋込酸化膜11bに到達する溝状に形成された空隙部である第1遮蔽部16が設けられている。本実施形態では、第1遮蔽部16は、CMOS13の外周部を囲んで、幅1〜2μmの溝状に形成されている。
この構成によれば、LDMOS12とCMOS13との間に、熱伝導の悪い空隙部を形成することができるので、LDMOS12における発熱が素子形成基板11c、配線層14及びパッシベーション膜15を介して基板面方向に伝達されてCMOS13に伝わることを抑制することができる。従って、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
また、第1遮蔽部16は、CMOS13の外周部を囲んで形成されているため、LDMOS12から素子形成基板11c、配線層14及びパッシベーション膜15を介してCMOS13へ伝熱する際に、すべての方向からの伝熱を抑制することができるので、LDMOS12により生じた熱がCMOS13に伝達されることをより効果的に抑制することができ、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
第1遮蔽部16は、埋込酸化膜11bに到達する溝状に形成されているため、LDMOS12とCMOS13との間に素子形成基板11cが存在しない空隙部が存在するので、LDMOS12により生じた熱がCMOS13に伝達されることをより効果的に抑制することができ、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
ここで、第1遮蔽部16は、LDMOS12の外周部を囲んで形成してもよい。この構成を用いた場合にも、同様の効果を奏することができる。
また、第1遮蔽部16を囲んで、更に第1遮蔽部16を形成してもよい。この構成によれば、LDMOS12により生じた熱がCMOS13に伝達されることをより確実に抑制することができる。
支持基板11aのCMOS13直下の領域には、表面11fに開口を有し、埋込酸化膜11bに向かって、横断面が四角形状に空隙部が形成された第2遮蔽部17が設けられている。第2遮蔽部17は、CMOS13より開口の面積より大きく形成されており、底部17mから埋込酸化膜11bまでの距離が50μm以下になるように形成されている。第2遮蔽部17は、埋込酸化膜11bに到達するように形成してもよい。
この構成によれば、CMOS13の下方に支持基板11aが少ない空隙部が存在するので、LDMOS12における発熱が支持基板11aを介して基板面方向に伝達して、CMOS13の下方の埋込酸化膜11b側からCMOS13に伝わることを抑制することができる。従って、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
また、第2遮蔽部17は、SOI基板11の厚さ方向に見た場合に、第1遮蔽部16が形成されている領域の下方と重ならない位置に形成されている。
これにより、SOI基板11の厚さ方向において、第1遮蔽部16と第2遮蔽部17とが重なって、SOI基板11の厚さが素子形成基板11c側からと支持基板11a側からとの両側から空隙部が重なる領域が存在しないので、SOI基板11の強度を確保することができる。
この半導体装置10の製造方法について、図2ないし図4を参照して説明する。
まず、図2(A)に示すように、パワー素子であるLDMOS12と論理素子であるCMOS13とが公知の方法により混載されたSOI基板11を用意する。SOI基板11の素子形成基板11cの表面11eには、配線層14とパッシベーション膜15とが公知の方法により積層されて形成されている。
次に、図2(B)に示すように、パッシベーション膜15の表面に、フォトリソグラフィ法によりマスク膜40を形成し、CMOS13の上方を囲んで第1遮蔽部16の形状に対応する部分が開口するようにパターニングする。
続いて、図2(C)に示すように、マスク膜40をマスクとしてドライエッチングを行い、パッシベーション膜15、配線層14及び素子形成基板11cを貫通し、埋込酸化膜11bに到達する第1遮蔽部16を形成する。
続いて、図3(D)に示すように、支持基板11aの表面11fを研磨した後にCVD法などにより窒化膜18を成膜する。続いて、図3(E)に示すように、フォトリソグラフィ法によりマスク膜41を形成し、CMOS13の下方を囲んで第2遮蔽部17の形状に対応する部分が開口するようにパターニングする。
続いて、図3(F)に示すように、ドライエッチングにより窒化膜18のマスク膜41の開口部に対応する部分をエッチングして支持基板11aを露出させ、その後、マスク膜41を除去する。
続いて、図4(G)に示すように、窒化膜18をマスクとしてドライエッチングを行い、支持基板11aを所定の厚さ、例えば50μmだけ残して、第2遮蔽部17を形成する。ここで、支持基板11aのエッチングは、例えばKOH溶液を用いたウェットエッチングにより行ってもよい。
そして、図4(H)に示すように、窒化膜18をCVDエッチングやリン酸により除去する。
上述の工程を経て、半導体装置10を製造することができる。
(変更例)
本実施形態では、LDMOS12及びCMOS13を形成したSOI基板11に、第1遮蔽部16及び第2遮蔽部17を形成する工程を示したが、SOI基板11に第1遮蔽部16及び第2遮蔽部17を形成した後に、LDMOS12及びCMOS13を形成する工程を採用することもできる。
図5(A)に示すように、第1遮蔽部16は、埋込酸化膜11bを貫通し、支持基板11aに到達する形状に形成してもよい。この構成を用いると、LDMOS12からCMOS13に向かって支持基板11aの基板面方向に熱が伝達する経路を長くすることができるので、LDMOS12における発熱がCMOS13に伝わることを更に抑制することができるとともに、放熱効率を向上させることができる。従って、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
また、図5(B)に示すように、第1遮蔽部16を埋込酸化膜11bまで到達させない構造を採用することもできる。この構成を用いると、第1遮蔽部16の深さが浅くなるので、埋込酸化膜11bまで到達させて形成した場合に比べてSOI基板11の強度を向上することができ、CMOS13の島飛びなどを防止することができる。
また、第1遮蔽部16がCMOS13の外周部を囲んだ形状に形成されていない場合には、第1遮蔽部16は、SOI基板11を貫通して形成することもできる。
[第1実施形態の効果]
(1)半導体装置10には、第1遮蔽部16が設けられているため、LDMOS12とCMOS13との間に、熱伝導の悪い空隙部を形成することができるので、LDMOS12における発熱が素子形成基板11c、配線層14及びパッシベーション膜15を介して基板面方向に伝達されてCMOS13に伝わることを抑制することができる。
また、半導体装置10には、第2遮蔽部17が設けられているため、CMOS13の下方に支持基板11aが少ない空隙部が存在するので、LDMOS12における発熱が支持基板11aを介して基板面方向に伝達して、CMOS13の下方の埋込酸化膜11b側からCMOS13に伝わることを抑制することができる。従って、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
(2)第1遮蔽部16は、CMOS13の外周部を囲んで形成されているため、LDMOS12から素子形成基板11c、配線層14及びパッシベーション膜15を介してCMOS13へ伝熱する際に、すべての方向からの伝熱を抑制することができるので、LDMOS12により生じた熱がCMOS13に伝達されることをより効果的に抑制することができ、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
(3)第1遮蔽部16は、少なくともLDMOS12及びCMOS13の両方に面する部分が埋込酸化膜11bに到達するように形成されているため、LDMOS12とCMOS13との間に素子形成基板11cが存在しない空隙部が存在するので、LDMOS12により生じた熱がCMOS13に伝達されることをより効果的に抑制することができ、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
(4)第2遮蔽部17は、CMOS13の下方に設けられ、CMOS13よりも開口の面積が大きくなるように形成されているため、CMOS13の下方に支持基板11aが少ない空隙部が存在するので、LDMOS12における発熱が支持基板11aを介して基板面方向に伝達して、CMOS13の下方の埋込酸化膜11b側からCMOS13に伝わることを抑制することができる。従って、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
[第2実施形態]
この発明に係る半導体装置の第2実施形態について、図を参照して説明する。図6は、第2実施形態の半導体装置の説明図である。図6(A)は、素子形成基板側から見た平面説明図であり、図6(B)は、図6(A)のB−B矢視断面図であり、図6(C)は、第2実施形態の変更例の説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
図6(A)及び(B)に示すように、第2実施形態の半導体装置20では、第1遮蔽部16は、横断面がコの字状に形成された大きさの異なる第1遮蔽部16a、16bとからなる。大きい方の第1遮蔽部16aは開口部がLDMOS12と反対側となるように設けられており、小さい方の第1遮蔽部16bと、それぞれの開口部を対向させて、CMOS13を取り囲んでいる。
第2遮蔽部17は、本実施形態では、CMOS13が第1遮蔽部16により囲まれて区画されていないため、第1遮蔽部16a、16bとオーバーラップする位置まで形成することもできる。
この構成を用いると、LDMOS12からCMOS13に向かって支持基板11aの基板面方向に熱が伝達する経路を第1遮蔽部16a、16bによりラビリンス状に長くすることができるので、LDMOS12における発熱がCMOS13に伝わることを更に抑制することができる。従って、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
(変更例)
図6(C)に示すように、第2遮蔽部17を第1遮蔽部16に対応する溝状に形成して、第1遮蔽部16と一体的に形成することができる。つまり、第1遮蔽部16と第2遮蔽部17とが一体となった遮蔽部をSOI基板11に貫通形成することができる。
この構成によれば、SOI基板11を貫通する空隙部が形成されるので、基板面方向の熱伝導をより確実に抑制することができる。
本実施形態においても、第1遮蔽部16a、16bがLDMOS12を囲んで設けられる構成を用いることができる。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態の半導体装置20によれば、LDMOS12からCMOS13に向かって支持基板11aの基板面方向に熱が伝達する経路を第1遮蔽部16a、16bによりラビリンス状に長くすることができるので、LDMOS12における発熱がCMOS13に伝わることを更に抑制することができる。また、第2実施形態の半導体装置においても、第1実施形態の半導体と同様の効果を奏することができる。更に、第1遮蔽部16と第2遮蔽部17とが、一体的に形成されている構成を用いた場合には、SOI基板11を貫通する空隙部が形成されるので、基板面方向の熱伝導をより確実に抑制することができる。
[その他の実施形態]
(1)上述の実施形態では、パワー素子として、LDMOS12を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、縦型DMOS(VDMOS)や絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)などを用いることができる。また、非パワー素子として、CMOS13を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、バイポーラトランジスタ、抵抗素子、コンデンサ素子など用いることができる。
(2)第1遮蔽部16または第2遮蔽部17の内部には、素子形成基板11cまたは支持基板11aよりも低熱伝導率の材料、例えば、樹脂材料を充填してもよい。この構成によれば、熱伝導を抑制した状態を保ちつつ、SOI基板11の空隙部がなくすことができるので、SOI基板11の強度を向上させることができる。
(3)図7に示すように、素子形成基板11cに第1遮蔽部16を形成した後に素子形成基板11cよりも低熱伝導率の材料19を充填し、配線層14のCMOS13を覆う部分14aにはLDMOS12を覆う部分14bよりも熱伝導率が小さい材料を用いることができる。例えば、CMOS13を覆う部分14aは、例えばSiOCなどのLow−k材料により形成し、LDMOS12を覆う部分14bは、シリカ膜により形成することができる。
この構成によれば、配線層14のうち、CMOS13を覆う部分14aの熱伝導率が小さくなるように形成されているため、LDMOS12から配線層14を介して伝達する熱をCMOS13に伝わりにくくすることができるので、CMOS13の温度上昇を防止することができる。
(4)半導体装置10、20では、LDMOS12とCMOS13とは、素子形成基板11cに横に並んで設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、図8(A)に示すように、LDMOS12を取り囲むように、CMOS13を配置することもできる。このとき、例えば、第2実施形態の第1遮蔽部16a、16bにより、LDMOS12を取り囲むことができる。
また、図8(B)に示すように、LDMOS12を素子形成基板11cの角部に配置することもできる。なお、図8(B)では、CMOS13の図示を省略する。第1遮蔽部16はSOI基板11を貫通して第2遮蔽部17と一体的に形成されており、LDMOS12の隣接する2辺にそれぞれ対向して設けられている。この構成を用いると、配線基板に搭載したときに、応力が集中しやすい角部の熱応力を緩和することができる。
[各請求項と実施形態との対応関係]
LDMOS12が請求項1に記載のパワー素子に、CMOS13が非パワー素子にそれぞれ対応する。
第1実施形態の半導体装置の説明図である。図1(A)は、素子形成基板側から見た平面説明図であり、図1(B)は、図1(A)のA−A矢視断面図である。 第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 第1実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面説明図である。 第1遮蔽部の変更例を示す断面説明図である。 第2実施形態の半導体装置の説明図である。図6(A)は、素子形成基板側から見た平面説明図であり、図6(B)は、図6(A)のB−B矢視断面図であり、図6(C)は、第2実施形態の変更例の説明図である。 その他の実施形態の半導体装置の断面説明図である。 LDMOS及びCMOSの配置の変更例を示す平面説明図である。
符号の説明
10 半導体装置
11 SOI基板
11a 支持基板
11b 埋込酸化膜
11c 素子形成基板
12 LDMOS(パワー素子)
13 CMOS(非パワー素子)
14 配線層
16 第1遮蔽部
17 第2遮蔽部

Claims (9)

  1. パワー素子と非パワー素子とが形成された素子形成基板が、埋込酸化膜を介して支持基板上に積層形成されたSOI(Silicon on Insulator)基板からなる半導体装置において、
    前記素子形成基板の表面に開口を有し、前記埋込酸化膜に向かって形成された空隙部を備え、前記パワー素子により生じた熱が前記素子形成基板を介して前記非パワー素子に伝達されることを抑制する第1遮蔽部と、
    前記支持基板の表面に開口を有し、前記埋込酸化膜に向かって形成された空隙部を備え、前記パワー素子により生じた熱が前記支持基板を介して前記非パワー素子に伝達されることを抑制する第2遮蔽部と、を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1遮蔽部は、前記パワー素子の外周部または前記非パワー素子の外周部を囲んだ溝状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1遮蔽部は、少なくとも前記パワー素子及び前記非パワー素子の両方に面する部分が前記埋込酸化膜に到達するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2遮蔽部は、前記非パワー素子の下方に設けられ、前記非パワー素子よりも開口の面積が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記第1遮蔽部と前記第2遮蔽部とが、一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第1遮蔽部の空隙部には、前記素子形成基板より熱伝導率が低い材料が充填されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記第2遮蔽部の空隙部には、前記支持基板より熱伝導率が低い材料が充填されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記パワー素子は、LDMOSであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記非パワー素子は、CMOSまたはバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の半導体装置。
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