JP2008310935A - メディア処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メディアを高品質な状態のまま不具合なく容易にかつ迅速に取り出すことが可能なメディア処理装置を提供する。
【解決手段】パブリッシャ1からなるメディア処理装置は、メディアMを収容可能なスタッカ部71を有する引出トレイ70と、引出トレイ70を引き出し位置と収納位置との間にて移動可能に保持する引出保持部とを備え、引出トレイ70の上部に対向する引出保持部の天井部とが互いにオーバーラップする凹凸状に形成されている。
【選択図】図17

Description

本発明は、CDあるいはDVD等のメディアに所定の処理を行うメディア処理装置に関する。
近年、多数枚のブランクCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等のメディア(情報記録媒体)にデータの書き込みを行うディスクダビング装置、データの書き込みとレーベル印刷を行ってメディアを制作して発行可能なCD/DVDパブリッシャ等のメディア処理装置が用いられつつある。この種のメディア処理装置としては、メディアへデータを書き込むドライブ、メディアのレーベル面に印刷を施すプリンタおよびこれらドライブやプリンタに対してメディアを把持して搬送するメディア搬送機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−202379号公報
上記のようなメディア処理装置には、多数枚のブランクメディアを装填したり、処理が行われた後の多数枚のメディアを取り出したりするために、開閉扉によって開閉可能な開口部が装置前面に設けられ、この開閉扉を開いて装置内に配設されたメディア収納用の着脱可能なスタッカを出し入れする構造とされている。
ところで、メディアの処理枚数の増大やメディアの取り出しの容易化もしくは迅速化の要求から、装置本体に対して水平方向に出し入れ可能な引き出し式のスタッカを設けることが考えられている。
しかし、この引き出し式のスタッカにあっては、そのスタッカの収納部を構成する上面側のフレームとスタッカとの隙間に、メディアが入り込んで挟まれてしまい、メディアを損傷させたり、装置の故障を引き起こす要因になってしまう。
そこで本発明の目的は、メディアを高品質な状態のまま不具合なく容易にかつ迅速に取り出すことが可能なメディア処理装置を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係るメディア処理装置は、メディアを収容可能なスタッカ部を有する引出トレイと、前記引出トレイを引き出し位置と収納位置との間で移動可能に保持する引出保持部とを備え、前記引出トレイの上部と前記上部に対向する前記引出保持部の天井部とが互いにオーバーラップする凹凸状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、引出トレイの上部と引出保持部の天井部とが、互いにオーバーラップする凹凸状に形成されているため、例えば何らかの理由でスタッカ部に収容できなかったメディアがあっても、引出トレイの移動時に引出トレイと引出保持部との間に挟まれてしまうことがない。したがって、メディアを高品質な状態のまま排出することができる。
また、前記引出トレイの上面に、引き出し方向に沿う溝部が形成され、前記引出保持部の天井部に、前記溝部内に配置される凸部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、引き出し方向に沿う溝部に、天井部の凸部が配置されているので、例えば何らかの理由でスタッカ部に収容できなかったメディアが引出トレイの上面に落とされたとしても、凸部によってメディアが係止され、これにより、引出トレイとともにメディアが移動することによる天井部との間への入り込みを防ぐことができる。
また、前記引出保持部の天井部に設けられた前記凸部は、前記引出保持部に収納された前記引出トレイの前記スタッカ部に対して、引き出し方向の前後にそれぞれ設けられていることが好ましい。
この構成によれば、引出保持部に収納された引出トレイのスタッカ部に対して、引き出し方向の前後にそれぞれ凸部が設けられているので、例えメディアが引出トレイ上に載置されたとしても、引出トレイを収納位置へ移動させることにより、凸部によって係止されたメディアを引出トレイのスタッカ部へ導き入れることができる。
また、前記スタッカ部は、その下方側がメディアの外径よりも僅かに大きな内径のメディア保持部とされ、このメディア保持部の上部が上端開口側ほど大径となるテーパ状とされ、底部の中央にメディアの中央部を所定の範囲内で支持可能な突起が形成されているのが好ましい。
この構成によれば、スタッカ部の上部のテーパで案内されてメディア保持部に収容されるメディアは実質的にクリアランスなしで保持されるため、引出トレイを引き出す際にメディア保持部内でメディア同士がずれて擦れ合うことがない。したがって、メディア同士の接触面を高品質に保つことができる。また、最下位置のメディアは、その中央部がスタッカ部の底部の中央に設けられた突起に支持されるため、最下位置のメディアの下面も高品質に保つことができる。
また、収納状態にある前記引出トレイの前記スタッカ部の上側に、前記スタッカ部にメディアを案内するメディアガイド部が設けられ、前記メディアガイド部は上端の内径が下端の内径よりも大径のテーパ状とされており、前記スタッカ部の上端の内径が前記メディアガイド部の下端の内径より大きく、且つ前記スタッカ部の前記メディア保持部の内径が前記メディアガイド部の下端の内径とほぼ等しくされているのが好ましい。
この構成によれば、メディアがメディアガイド部の大径の上端から小径の下端に案内されることになり、その後、このメディアガイド部の下端の内径より大径のスタッカ部の上端に放出されて、スタッカ部の小径のメディア保持部に案内されるため、引出トレイのスタッカ部がメディアガイド部に対して多少位置ずれを生じていても、メディア保持部に良好にメディアを収容できる。
また、前記スタッカ部の周囲にはメディア取り出し用の取出凹部が設けられているのが好ましい。
この構成によれば、スタッカ部に収容されたメディアを、スタッカ部の周囲に設けられた取出凹部に指を入れながら表裏面に触れることなく容易に取り出すことができる。
また、収納位置にある前記引出トレイを検出するトレイ収納センサが設けられているのが好ましい。
この構成によれば、トレイ収納センサで収納位置にある引出トレイを検出することができるため、例えば引出トレイが収納位置にあるか否かによってメディアに対する処理を変更することができる。
また、前記スタッカ部に収容されたメディアの高さを検出するメディアセンサが設けられているのが好ましい。
この構成によれば、メディアセンサでスタッカ部に収容されたメディアの高さを検出できるため、引出トレイのスタッカ部に許容高さ以上にメディアが収容されてしまうことを防止できる。したがって、スタッカ部から溢れ出たメディアによって引出トレイの引き出しを阻害したり、スタッカ部から溢れ出たメディアが引き出し時に傷ついたりすることがない。
また、前記引出トレイよりも引き出し方向奥側のスペースを外部に開放可能な開閉部が設けられているのが好ましい。
この構成によれば、引出トレイよりも引き出し方向奥側のスペースに異物が入り込んでしまっても、開閉部でスペースを外部に開放することで異物を容易に除去することができる。したがって、異物で引出トレイが収納できない状況が生じても、すぐに復旧できる。
以下、本発明に係るメディア処理装置の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では、パブリッシャからなるメディア処理装置に適用した場合を例にとって説明する。
図1は各部を閉状態としたパブリッシャ(メディア処理装置)の外観斜視図、図2は各部を開状態としたパブリッシャの外観斜視図、図3はパブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図、図4および図5はパブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図、図6はパブリッシャのケースおよび引出機構の一部を外した状態の前方下側から見た斜視図、図7および図8はパブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図、図9はパブリッシャのケースおよび引出機構の一部を外した状態の前方下側から見た斜視図、図10はパブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図、図11は引出トレイのみを開状態としたパブリッシャの外観斜視図、図12はパブリッシャに設置されたレーベルプリンタ部分の斜視図である。
図1に示すように、パブリッシャ1は、例えばCDあるいはDVD等の円板状のメディアへのデータの書き込みやメディアのレーベル面への印刷を行うメディア処理装置であり、ほぼ直方体形状のケース2を備えている。このケース2の前面には、左右に開閉可能な開閉扉3,4が取り付けられている。ケース2の上側左端部には、表示ランプ、操作ボタン等が配列された操作面5が設けられており、また、ケース2の下端には、下方に突出するように載置用の脚部6が左右両側に設けられている。左右の脚部6の間位置には引出機構7が設けられている。
正面視右側の開閉扉3は、図2に示すように、パブリッシャ1の前面側の開口部8を開閉するもので、例えば未使用(ブランク)のメディアMを開口部8を介してセットする時、あるいは作成済みのメディアMを、開口部8を介して取り出すときに、開閉する扉である。
また、正面視左側の開閉扉4は、図3に示すレーベルプリンタ11のインクカートリッジ12の入れ換え時に開閉するためのものであり、この開閉扉4を開けると、鉛直方向に配列された複数のカートリッジホルダ13を有するカートリッジ装着部14が露出するようになっている。
パブリッシャ1のケース2の内部には、データ書き込み処理が行われていない複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMをスタック可能なメディア保管部としてのメディアスタッカ21と、複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMあるいは作成済みメディアMが保管されるメディア保管部としてのメディアスタッカ22とが保管されるメディアMの中心軸線が同一となるように上下に配置されている。メディアスタッカ21およびメディアスタッカ22は、それぞれ所定位置に対して着脱自在である。
上側のメディアスタッカ21は、左右一対の円弧状の枠板24,25を備えており、これにより、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能な構成をなしている。メディアスタッカ21にメディアMを収容あるいは補充する作業は、開閉扉3を開けてメディアスタッカ21を取り出すことにより、簡単に行うことが可能となっている。
下側のメディアスタッカ22も同一構造となっており、左右一対の円弧状の枠板27,28を備え、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能なスタッカが構成されている。
これらのメディアスタッカ21およびメディアスタッカ22の後側には、メディア搬送機構31が配置されている。メディア搬送機構31は、本体フレーム30とシャーシ32の天板33との間に垂直に架け渡されている垂直ガイド軸35を有している。この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降および旋回可能な状態で支持されている。搬送アーム36は、駆動モータ37によって垂直ガイド軸35に沿って昇降可能であるとともに、垂直ガイド軸35を中心に左右に旋回可能である。
上下のスタッカ21,22およびメディア搬送機構31の側方の後方の部位には、上下に積層された2つのメディアドライブ41が配置され、これらメディアドライブ41の下側にレーベルプリンタ11の後述するキャリッジ62が移動可能に配置されている。
メディアドライブ41は、メディアMへのデータ書き込み位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ41aをそれぞれ有している。
また、レーベルプリンタ11は、メディアMのレーベル面へのレーベル印刷可能な印刷位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ45を有している。
図3では、上下のメディアドライブ41のメディアトレイ41aが手前に引き出されてメディア受け渡し位置にある状態および下側のレーベルプリンタ11のメディアトレイ45が手前側のメディア受け渡し位置にある状態が示されている。また、レーベルプリンタ11はインクジェットプリンタであり、インク供給機構60として各色(本実施形態ではブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタの6色)のインクカートリッジ12が用いられ、これらのインクカートリッジ12がカートリッジ装着部14の各カートリッジホルダ13に前方から装着されている。
ここで、メディアスタッカ21の左右一対の枠板24,25の間およびメディアスタッカ22の左右一対の枠板27,28の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、これら上下のメディアスタッカ21とメディアスタッカ22との間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が水平に旋回して、メディアスタッカ22の真上に位置できるように隙間が開いている。さらに、両メディアトレイ41aをメディアドライブ41に押し込むと、メディア搬送機構31の搬送アーム36を下降させて、メディア受け渡し位置にあるメディアトレイ45にアクセス可能となっている。
メディア搬送機構31の搬送アーム36は、両メディアトレイ41aをデータ書き込み位置に位置させ、メディアトレイ45を奥側の印刷位置に位置させた状態で、メディアトレイ45の高さ位置よりもさらに下側まで下降可能となっている。そして、メディアトレイ45のメディア受け渡し位置の下方には、搬送アーム36がこの位置まで下降してリリースしたメディアMが通過するガイド穴65であって、後述するメディアスタッカ(別体スタッカ)が装着されるガイド穴65が形成されている。
引出機構7は、本体フレーム30の下側に、本体フレーム30から引き出して開いたり、収納して閉じたりすることが可能な引出トレイ70を有している。引出トレイ70には、スタッカ部71が下方に凹んで設けられている。引出トレイ70が収納位置(閉位置)にあるとき、スタッカ部71は、ガイド穴65の下方に位置し、スタッカ部71の中心部は、受け渡し位置にある両メディアトレイ41aとメディアトレイ45の中心軸線が同一となるように位置されている。このスタッカ部71は、ガイド穴65を介して投入されるメディアMを受け入れ、このメディアMを比較的少量(例えば5枚〜10枚程度)だけ収容する。スタッカ部71は、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能となっている。
収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71およびガイド穴65には、スタッカ部71よりもメディアMの収容量が多いメディアスタッカ(別体スタッカ)72が着脱可能となっている(図3参照)。このメディアスタッカ72も、一対の円弧状の枠板73,74を備えており、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で複数枚(例えば50枚)収容可能となっている。一対の円弧状の枠板73,74の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、一方の枠板74の上部には着脱時にユーザによって把持される取っ手75が設けられている。
そして、つまり、図4〜図7に示すようにメディアスタッカ72を取り付けた状態とすれば、下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41およびレーベルプリンタ11でデータ記録および印刷を行った後に、メディアスタッカ72に収容することができる。
また、例えば、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22にそれぞれの最大収容枚数(50枚+50枚)の未使用のメディアMを装填し、下側のメディアスタッカ22の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理してメディアスタッカ72に収容し、次に、上側のメディアスタッカ21の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理して、空となった下側のメディアスタッカ22に収容する。このようにして、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22の最大収容枚数(50枚+50枚)のメディアMを一度に処理する(バッチ処理モード)。
また、図8〜図10に示すように、メディアスタッカ72を取り外した状態とすれば、上側のメディアスタッカ21あるいは下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41およびレーベルプリンタ11でデータ記録および印刷を行った後に、収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71に収容することができる。
これにより、その後、図11に示すように、引出トレイ70を引き出すことでスタッカ部71から処理が完了したメディアMを取り出すことができる。つまり、メディアMへの処理中であっても、開閉扉3を閉じたまま、処理が完了したメディアMから順に一枚ずつあるいは複数枚ずつ取り出すことができる(外部排出モード)。
ここで、メディア搬送機構31の搬送アーム36の昇降および左右への旋回の組み合わせ動作によって、メディアMは、メディアスタッカ21、メディアスタッカ22、引出トレイ70のスタッカ部71(またはメディアスタッカ72)、各メディアドライブ41のメディアトレイ41aおよびレーベルプリンタ11のメディアトレイ45間で適宜搬送される。
図12に示すように、レーベルプリンタ11はインク吐出用のノズル(図示省略)を備えたインクジェットヘッド61を有するキャリッジ62を備えており、このキャリッジ62は、キャリッジモータの駆動力でキャリッジガイド軸に沿って水平方向に往復移動する(図示省略)。
レーベルプリンタ11は、インクカートリッジ12が装着されるカートリッジ装着部14を有するインク供給機構60を備えている。このインク供給機構60は、縦型構造を有しており、パブリッシャ1の本体フレーム30上に立設されて鉛直方向に配設されている。このインク供給機構60には、可撓性を有するインク供給チューブ63の一端が接続されており、このインク供給チューブ63の他端は、キャリッジ62に接続されている。
そして、インク供給機構60に装着されるインクカートリッジ12のインクは、インク供給チューブ63を介してキャリッジ62に供給され、このキャリッジ62に設けられたダンパユニットおよび背圧調整ユニット(図示省略)を経てインクジェットヘッド61に供給されインクノズル(図示省略)から吐出される。
なお、インク供給機構60には、その上部に加圧機構64が設けられており、この加圧機構64は、圧縮空気を送り出してインクカートリッジ12内を加圧し、インクカートリッジ12内のインクパックに貯留しているインクを送り出す。
また、キャリッジ62のホームポジション(図12に示す位置)における下方側には、ヘッドメンテナンス機構81が設けられている。
このヘッドメンテナンス機構81は、ホームポジションに配置されたキャリッジ62の下面に露出するインクジェットヘッド61のインクノズルを覆うヘッドキャップ82と、インクジェットヘッド61のヘッドクリーニング動作やインク充填動作によってヘッドキャップ82に排出されたインクを吸引する廃インク吸引ポンプ83とを備えている。
そして、このヘッドメンテナンス機構81の廃インク吸引ポンプ83によって吸引されたインクは、チューブ84を介して、廃インク吸収タンク85へ送り込まれる。
この廃インク吸収タンク85は、ケース86内に図示しない吸収材を配設したもので、その上面は、複数の通気孔87を有するカバー88によって覆われている。
なお、ヘッドメンテナンス機構81の下方には、廃インク吸収タンク85の一部である廃インク受け部89が設けられ、ヘッドメンテナンス機構81から滴下したインクを受け止め、吸収材によって吸収するようになっている。
なお、パブリッシャ1を制御する図示略の制御部は、開閉扉3,4の開閉状態を図示略の扉開閉センサからの検出信号に基づいて判断することになり、メディア搬送機構31およびレーベルプリンタ11の動作中に、開閉扉3,4のいずれかが開状態となると、動作を中断する。つまり、開状態にあるときメディアMに対する印刷および搬送の両処理を制限する。そして、開閉扉3,4の両方が閉状態になると、動作を再開する。
次に、引出機構7およびその周辺部について説明する。
図13は本体フレーム等を示す斜視図、図14は凹状フレームおよび引出トレイを示す斜視図、図15は引出保持部を示す正面図、図16および図17は引出トレイを示す斜視図、図18は引出保持部への収納状態の引出トレイの平面図、図19は引出保持部から引出トレイを引き出した平面図、図20は引出トレイのスタッカ部およびガイド部材の筒状ガイド部を示す断面図、図21はガイド部材を後方下側から視た斜視図、図22はガイド部材を示す斜視図、図23はメディアフル検出センサの取付状態を示す断面図、図24はトレイ収納センサの作動状態を示す部分拡大図、図25および図26はパブリッシャの後方から見た斜視図である。
図13および図14に示すように、引出機構7は、板金製の本体フレーム30と、本体フレーム30の下面に固定される同じく板金製の凹状フレーム91とを有している。
凹状フレーム91は、底板部92と底板部92の左右両側縁部から垂直に立ち上がる一対の側板部93と、各側板部93の上縁部から互いに相反する方向に延出する一対の取付板部94とを有して凹状をなしている。また、凹状フレーム91は、各側板部93の前端縁から互いに相反する方向に延出する一対の規制板部(収納規制部)96を有しており、各側板部93と規制板部96との屈曲部分が円弧状に曲げられた円弧状境界部95とされている。
そして、図15に示すように、両取付板部94を本体フレーム30の下面に当接させた状態で、凹状フレーム91は本体フレーム30に固定される。これら本体フレーム30および凹状フレーム91が、引出トレイ70を引き出し方向および収納方向に往復摺動可能に保持する引出保持部98を構成している。
この引出保持部98と、これに保持される引出トレイ70は、引出保持部98が本体フレーム30とその下側の凹状フレーム91とで構成されることによって、本体フレーム30の上側で開閉する開閉扉3の領域外の位置に設けられている。また、引出トレイ70に設けられたスタッカ部71は、本体フレーム30の下面下方側に配置されている。なお、側板部93と規制板部96との境界部分が円弧状境界部95とされていることで、引出トレイ70の摺動時の傷付きが防止される。
また、引出保持部98を構成する凹状フレーム91の底板部92の上面には、引出トレイ70の下面との摺動摩擦を低減させる樹脂製の低摩擦シート114が左右両側に貼着されている。これら低摩擦シート114は、引出トレイ70の引き出し方向に沿って延設されており、引出保持部98を構成する本体フレーム30の下面の左右両側にも、引出トレイ70の上面との摺動摩擦を低減させる同様の低摩擦シート115が貼着されている。
凹状フレーム91の一対の側板部93、つまり引出保持部98の左右両側部には、図16に示すように、引出トレイ70の側面に形成された制御溝100が設けられている。一方、図14に示すように側板部93には、制御溝100の底部を付勢する板バネ102(図14参照)がそれぞれ設けられている。板バネ102は、側板部93から引出トレイ70の引き出し方向奥側に円弧状をなして延出した後、引出トレイ70の引き出し方向手前に直線状に延出する形状をなすバネ鋼材からなる板バネ本体103を有している。また、板バネ102は、板バネ本体103の引き出し方向の先端部にて鉛直方向に沿って支持された支軸104と、この支軸104を介して回転可能に支持されるローラ105とを有している。板バネ102は、このローラ105において引出トレイ70の側面の制御溝100の底部に接触することになり、ローラ105は引出トレイ70の摺動時に制御溝100の底部の移動方向、つまり引出トレイ70の摺動方向に転動する。
また、凹状フレーム91の一対の側板部93からなる引出保持部98の両側部には、板バネ102よりも引出トレイ70の引き出し方向奥側に、引出トレイ70の抜出当接部108に当接して引き出し時における引出トレイ70の抜け出しを規制する一対の抜出規制部107が突設されている。
抜出当接部108の前面には、抜出規制部107に当接する際に、衝撃を吸収するゴム等の緩衝材109が貼着されている。なお、抜出規制部107の後面に緩衝材を設けても良く、抜出当接部108および抜出規制部107の両方に緩衝材を設けても良い。抜出規制部107と抜出当接部108に貼付けた緩衝材109との位置関係は、奥側のメディア取り出し用の取出凹部130が本体外部に出る位置に設定されている(図11、図17参照)。
ここで、引出トレイ70の引き出し方向の先端部には、図17に示すように、左右方向に突出する収納当接部111が形成されており、凹状フレーム91(図14参照)の規制板部96が、引出トレイ70の収納時にこれらの収納当接部111の移動を規制することで、引出トレイ70を収納方向の移動限界位置で止める。
凹状フレーム91の規制板部96の前面には、引出トレイ70の収納当接部111に当接する際に、衝撃を吸収するゴム等の緩衝材112が貼着されている。なお、収納当接部111の後面に緩衝材を設けても良く、収納当接部111および規制板部96の両方に緩衝材を設けても良い。
引出トレイ70の制御溝100は、板バネ102による摺動抵抗を引き出し位置によって制御するために、底部の深さが引き出し方向の位置によって異なるように設定されている。つまり、制御溝100の底部には、まず、引き出し方向手前側(収納当接部111側)に、引き出し方向手前側よりも奥側が外側に位置するように傾斜するテーパ面117が形成されている。
このテーパ面117は、引出トレイ70を引出保持部98に収納した収納状態でローラ105が接触する部分であり、よって、引出トレイ70を引出保持部98に収納すると、ローラ105を介して受ける板バネ102の付勢力がテーパ面117によって収納方向に向けられる。その結果、引出トレイ70を引出保持部98に収納すると、図18に示すように、凹状フレーム91の規制板部96に設けられた緩衝材112に、引出トレイ70の収納当接部111が当接することになる。つまり、ローラ105がテーパ面117に接触すると、緩衝材112に収納当接部111が当接する手前で、板バネ102の付勢力によって引出トレイ70が緩衝材112に収納当接部111を当接させるまで引き込まれ、最終的に緩衝材112の反発力と板バネ102の付勢力とがバランスする位置(収納位置)で引出トレイ70が停止する。
また、制御溝100の底部には、テーパ面117の引き出し方向奥側に隣り合って、深さが浅く且つ一定とされた突出面部118が形成され、その引き出し方向奥側に隣り合って、引き出し方向奥側ほど深くなるように傾斜する連結面部119が形成されている。さらに、連結面部119の引き出し方向奥側に隣り合って、深さが突出面部118よりも深く且つ一定とされた深面部120が形成され、この深面部120の引き出し方向奥側に隣り合って、引き出し方向奥側ほど浅くなるように傾斜する連結面部121が形成されている。また、連結面部121の引き出し方向奥側に隣り合って、深さが突出面部118と同等とされ且つ一定とされた突出面部122が形成されている。これにより、引出トレイ70の制御溝100の底部には、引き出し方向前後両側に、中間部の深面部120よりも外側に位置する突出面部118,122が設けられている。
さらに、奥側の突出面部122の引き出し方向奥側に隣り合って深さが深く引き出し方向長さが短い保持凹部123が設けられている。この保持凹部123は、その引き出し方向長さが、入り込んだローラ105をほぼガタツキなく保持できる長さとされている。この保持凹部123のさらに引き出し方向奥側に、上記した緩衝材109および抜出当接部108が設けられている。
以上により、引出トレイ70が、収納位置にあってローラ105がテーパ面117に当接した状態から引き出されると、まず、ローラ105がテーパ面117から手前側の突出面部118に乗り上げて転動する。この突出面部118での転動中、ローラ105は板バネ本体103の変形量が大きくなり、この間は摺動抵抗が一旦高くなる。次に、ローラ105が連結面部119で案内されて深面部120に至り、この深面部120を転動する。この深面部120での転動中、板バネ本体103の変形量が小さくなり、この間は摺動抵抗が低くなる。次に、ローラ105が連結面部121で案内されて奥側の突出面部122に乗り上げて転動する。この突出面部122での転動中、板バネ本体103の変形量が大きくなり、この間は再び摺動抵抗が高くなる。そして、最後にローラ105が保持凹部123に入り込み、緩衝材109が抜出規制部107に当接し、引出トレイ70が最も引き出された引出状態となる。
一方、引出トレイ70が、引出状態から押し込まれると、まず、ローラ105が保持凹部123から脱出して奥側の突出面部122に乗り上げる。この突出面部122におけるローラ105の転動中板バネ本体103の変形量が大きくなり、この間は摺動抵抗が一旦高くなる。次に、ローラ105が連結板部121で案内されて深面部120に至り、この深面部120を転動する。この深面部120での転動中、板バネ本体103の変形量が小さくなり、この間は摺動抵抗が低くなる。次に、ローラ105が連結面部119で案内されて手前側の突出面部118に乗り上げる。この突出面部118におけるローラ105の転動中、板バネ本体103の変形量が大きくなり、この間は再び摺動抵抗が高くなる。そして、最後にローラ105がテーパ面117に至り、規制板部96に設けられた緩衝材112に、収納当接部111が当接し、引出トレイ70は最も収納された収納位置に配置される。
以上により、引き出し時に引き出し側の端部位置に至る手前と、収納時に収納側の端部位置に至る手前とにおいて、突出面部118,122にローラ105が乗り上げることよって、それぞれ引出トレイ70の摺動抵抗がそれ以前よりも高くなる。よって、各端部位置の手前で操作に抵抗力が生じることになり、ユーザが勢いよく引出トレイ70を引出保持部98に当接させてしまうのが防止される。
上記のように本実施の形態では、深面部120においてローラ105が当接して転動することにしたが、深面部120にローラ105が当接しない場合であっても構わなく、更には、引出トレイ70の制御溝100に配置される板バネ102の先端にローラ105を設けた場合を例にしたが、ローラ105を圧縮バネにより制御溝100に付勢するものであっても構わないし、回転するローラ105ではなく、摩擦に強いPOM等の固定部品によって制御溝100を付勢するものであっても構わないが回転するローラ105のほうが引出トレイ70を移動させる負荷を軽減できるので望ましい。
引出トレイ70には、その上部側に、引き出し方向に沿って延在するガイド溝125が形成されている。このガイド溝125は、引き出し方向奥側に抜けており、この引き出し方向奥側の端部には、引き出し方向奥側ほど幅が広くなるように拡大する進入口126が形成されている。これに対応して、引出保持部98を構成する本体フレーム30には、図19にも示すように、下方に突出するピン127が、引き出し方向に離間して二本(複数)取り付けられている。これらピン127は、引出トレイ70が収納方向に移動したときに途中位置で一本目が進入口126で案内されながらガイド溝125に嵌合し、引出トレイ70が収納状態になる手前で二本目が進入口126で案内されながらガイド溝125に嵌合する。特に、収納状態では引出トレイ70は二本のピン127が嵌合されることになり、引出トレイ70が左右方向に位置決めされる。
引出トレイ70の上部側には、下方に凹むスタッカ部71が形成されている。スタッカ部71の周囲のうち引き出し方向の前後には、スタッカ部71と同様に下方に凹む一対の取出凹部130が形成されており、また左右両側にも、取出凹部130と同様に下方に凹む一対の取出凹部131が形成されている。つまり、スタッカ部71の底面と前後の取出凹部130の底面および左右の取出凹部131の底面とは同一面となっている。左右の各取出凹部131のそれぞれの外側には、これら取出凹部131ほど深くないものの下方に凹む補助凹部132が形成されている。これら補助凹部132は、それぞれのスタッカ部71とは反対側が外側に抜ける形状をなしている。
スタッカ部71には、左右の取出凹部131のそれぞれの前後両側の下部に、スタッカ部71の中心側に向かって若干突出するメディア保持部134が形成されている。スタッカ部71は、これら四箇所のメディア保持部134でメディアMの外径部を保持する。これらそれぞれのメディア保持部134は、スタッカ部71の中心側の各面が同一円周上に配置された円弧状をなしている。この円の径であるメディア保持部134の内径は、メディアMの製造バラツキを考慮し1mmのクリアランスで保持可能な内径とされている。つまり、メディアMとの間で、その出し入れのために必要な最小限の隙間のみ形成する内径とされている。
また、スタッカ部71の各メディア保持部134の上側は、図20にも示すように、上端開口側ほど外側に位置するように傾斜するテーパガイド部135とされている。これらテーパガイド部135は、それぞれのスタッカ部71の中心側の各面が同一のテーパ円筒面上に配置されている。このテーパ円筒面の径であるテーパガイド部135の内径は、下端部がメディア保持部134の内径と同径の最小径とされ、上端開口側ほど大径となっている。スタッカ部71は、メディア搬送機構31の搬送アーム36からリリースされることで上方から落下してくるメディアMをテーパガイド部135で案内してメディア保持部134に収容する。
スタッカ部71の底部の中央には、メディア保持部134で外径部が保持されたメディアMの下面のデータ記録部よりも内側の中央部を支持可能な、リング状の突起(第1支持部)137が形成されている。さらに、各メディア保持部134の位置にもスタッカ部71の中心側に突出して、メディア保持部134で外径部が保持されたメディアMの下面の外径側を支持するため合計四箇所の台部(第2支持部)138が形成されている。前後に隣り合う台部138同士は、同高さで前後方向に延在する連結台部139でそれぞれ連結されている。台部138の高さは、リング状の突起137の高さより、0.6mmとわずかに低い高さに設定されている。よって、ソリのあるメディアMであっても、データ記録部よりも内側の中央部のリング状の突起137で保持することにより、記録面に保持部が接触することなく収容できる。また、メディアMが傾いた姿勢でスカッタ部71に導入されても台部139にメディアMの外周部エッジのみが当接するため、メディアMの記録面を傷つけずに収容できる。。
なお、スタッカ部71には、メディアMが10枚程度収容可能であるが、メディア保持部134で実質的にクリアランスなく保持できるメディアMの枚数は、この場合は5枚程度となっている。スタッカ部71に収容されたメディアMを取り出す場合、オペレータは引出トレイ70の前面部に設けた掛止部200(図11参照)に指を掛けて引出トレイ70を本体フレーム30から引き出す。そして、オペレータは、メディア取り出し用の取出凹部130,131のいずれかの位置でメディアMの外径部に指をかけ、メディアMの中央の穴に他の指をかけて取り出す。あるいは、対向する前後二箇所の取出凹部130の位置または左右二箇所の取出凹部131の位置でメディアMの外径部に指をかけて取り出す。
引出トレイ70の上部には、スタッカ部71よりも引き出し方向奥側に、スタッカ部71に開口するとともに引き出し方向に沿って延在する三箇所(複数)の溝部142,143,144が形成され、隣り合う溝部142,143同士および溝部143,144同士の間に引き出し方向に沿って延在する突条部145,146が形成されている。よって、引出トレイ70のスタッカ部71よりも引き出し方向奥側の上部は、全体として櫛歯状をなしている。なお、一方の突条部146と左右方向外側の溝部144との境界の壁部には、溝部144側に段差状に突出する段差部147がスタッカ部71側に近接して形成されている。
引出保持部98は、本体フレーム30および凹状フレーム91の他に、本体フレーム30に固定されるガイド部材(スタッカガイド部)150を有している。図21はこのガイド部材150を後方下側からの斜視図であるが、図21に示すように、略円筒状の筒状ガイド部151と、筒状ガイド部151の半径方向に延出する板状ガイド部152とを有している。筒状ガイド部151の内側が、上記した着脱自在のメディアスタッカ72を取り付けるためのガイド穴65となっている。ここで、ガイド部材150は、本体フレーム30の上面から挿入穴153(図10参照)に筒状ガイド部151が嵌合されて載置される。
筒状ガイド部151には、図21に示したように、左右両側に、筒状ガイド部151の中心側に向かって若干突出する一対のメディアガイド部155が形成されている。筒状ガイド部151は、落下するメディアMの外径部をこれら二箇所のメディアガイド部155によって案内しつつ通過させる。これらメディアガイド部155は、収納状態にある引出トレイ70の上側に位置し、具体的には引出トレイ70の各メディア保持部134およびテーパガイド部135の直上位置に配置されて、スタッカ部71にメディアMを案内する。つまり、搬送アーム36で筒状ガイド部151の上端開口部の近傍位置まで搬送されてきたメディアMが、搬送アーム36からリリースされると、筒状ガイド部151のメディアガイド部155で案内されて、スタッカ部71に落下しそのテーパガイド部135で再び案内されて、メディア保持部134に保持される。
ここで、一対のメディアガイド部155の中心側の各円弧状面が、同一のテーパ円筒面上に配置されている。このテーパ円筒面の径であるメディアガイド部155の内径は、下端開口部の内径φBがメディア保持部134の内径φDと略同径の最小径とされ、上端開口部側ほど大径となるテーパ状をなしている。スタッカ部71のテーパガイド部135の上端の内径φCは、ガイド部材150のメディアガイド部155の下端開口部φBの内径より大きく、メディアガイド部155の上端開口部の内径φAより小さく設定されている。つまり、φA>φC>φB≒φDの関係を満足している。
また、筒状ガイド部151には、図22に示すように、ガイド穴65の引き出し方向手前側に、手前方向に円弧状に凹むガイド凹部(凹部)157が上下方向に沿って形成されている。ガイド穴65の引き出し方向奥側には、上部の所定範囲に、奥方向に凹む挿入凹部158が上下方向においては上方向にのみ抜けるように形成されている。
この挿入凹部158には、底面に先細テーパ状をなして上方に突出する位置決め凸部(凸部)160が形成されている。また、この挿入凹部158の側壁部から底部にかけて、センサ穴161が形成され、このセンサ穴161から装着センサ162のレバー163が突出している。この装着センサ162は、筒状ガイド部151および引出トレイ70のスタッカ部71への別体のメディアスタッカ72の装着の有無を検出するものである。つまり、メディアスタッカ72の装着時に、レバー163がメディアスタッカ72で押下されセンサ本体164に対し揺動することで、メディアスタッカ72が装着されたことを検出する。
引出保持部98の天井部を構成するガイド部材150の筒状ガイド部151の下端部には、引き出し方向手前側のガイド凹部157の位置に一箇所の挿入凸部166が形成されている(図21参照)。この挿入凸部166は、ガイド凹部157と同様の円弧状のまま下方に突出している。また、引き出し方向奥側にも三箇所、筒状ガイド部151と同様の円弧状のまま下方に突出する挿入凸部167,168,169が形成されている。引き出し方向奥側は、三箇所の挿入凸部167,168,169が形成されることで全体として櫛歯状をなしている。
挿入凸部166は、閉状態の引出トレイ70の引き出し方向手前の取出凹部130に、そして引出トレイ70が引き出されたときは溝部143に、互いに上下にオーバーラップするように入り込む。挿入凸部167は、閉状態の引出トレイ70の溝部142に、挿入凸部168は閉状態の引出トレイ70の引き出し方向奥側の取出凹部130に、挿入凸部169は閉状態の引出トレイ70の溝部144に、それぞれ互いに上下にオーバーラップするように入り込む。つまり、引出トレイ70の上部とこれに対向する引出保持部98の天井部とが互いにオーバーラップする凹凸状に形成されている。なお、引き出し方向奥側の中央の挿入凸部168は引出トレイ70が引き出されると溝部143内に入り込む状態となる。
筒状ガイド部151の挿入凸部166〜169は、収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71の内周面と略同径位置にあり、引出トレイ70の上面よりも下方に延出している。よって、筒状ガイド部151で案内されたメディアMが、スタッカ部71が収納位置に対してずれる等の理由でスタッカ部71に落下できない状態で、引出トレイ70が動かされても、引出トレイ70と引出保持部98の天井部との隙間に入り込むことがない。つまり、筒状ガイド部151の挿入凸部166〜169が引出トレイ70の上面よりも下側に入り込んでいるため、筒状ガイド部151よりも径方向外側にはメディアMが移動することはない。なお、その後、引出トレイ70のスタッカ部71の位置が適正になれば、筒状ガイド部151内に位置していたメディアMが、その時点でスタッカ部71に収容されることになる。
図23にも示すように、挿入凸部167の外側には、上向きに凹む取付凹部171が形成されている。この取付凹部171内に収納状態の引出トレイ70のスタッカ部71に収容されたメディアMの高さを検出するメディアフル検出センサ(メディアセンサ)172が設けられている。このメディアフル検出センサ172は、挿入凸部167から内側に突出しており、スタッカ部71内に収容されたメディアMの高さが許容最大高さとなったことを検出する。なお、メディアMは種類によって高さが異なるため、メディアフル検出センサ172は、同一種類のメディアMを収容する場合であればそのメディアMに対しての許容最大枚数を検出する。
このメディアフル検出センサ172は、操作棒部173と作用棒部174とを有するL字状のレバー175を備えている。このレバー175には、操作棒部173と作用棒部174との連結箇所に、両側に突出するピン176が形成されており、これらピン176が、ガイド部材150の取付凹部171の天井面に取り付けられる支持部材177の支持部177aに保持されている。これにより、レバー175がピン176を中心として回動可能に支持されている。
レバー175の操作棒部173には、その先端ほど側方へ突出するように傾斜する突出部178が形成されており、この突出部178は、挿入凸部167に形成された溝部179からスタッカ部71内へ突出されている。なお、レバー175は、スプリング180の付勢力によって突出部178をスタッカ部71内に所定量突出させている。
このレバー175に形成された突出部178は、スタッカ部71の突起137および台部138からの高さ位置が、スタッカ部71に収容されるメディアMの許容高さ位置と略一致されている。
また、この突出部178は、その上方側が上方へ向かって次第に突出量が減少する上方傾斜面178aとされ、これに対して、突出部178の下方側は下方へ向かって突出量が減少する下方傾斜面178bとされている。
レバー175の作用棒部174は、その両側にて、支持部材177に形成されたガイド片177bによって保持されている。また、支持部材177における作用棒部174の側方には、光学式のセンサ部181が設けられており、突出部178が最もスタッカ部71側に突出した状態では光学式のセンサ部181がON状態とされ、この状態から突出部178がスタッカ部71から退避する方向にレバー175が回動することにより、センサ部181が作用棒部174によってOFF状態(図23に示す状態)とされるようになっている。なお、このセンサ部181の検出信号は、制御部へ送信される。
そして、スタッカ部71に収容される際にメディアMが、このメディアフル検出センサ172のレバー175の上方傾斜面178aに接触してその傾斜によってこれを退避方向に押圧し、レバー175を支持部177に支持されたピン176を中心として回動させる。すると、作用棒部174の先端が上方へ変位し、センサ部181が作用棒部174によってONからOFFの状態とされる。さらにメディアMが下降して上方傾斜面178aを越えると、レバー175がスプリング180の付勢力で突出方向に回動することになり、作用棒部174の先端が下方へ変位し、センサ部181が作用棒部174によってOFFからONの状態とされる。よって、制御部は、センサ部181がONからOFFへ切り替わった時点から再びONになるまでの時間が所定時間内であった場合、メディアフル検出センサ172をメディアMが通過したと判断し、収容高さが最大高さではないと判断する。
そして、スタッカ部71へのメディアMの収容枚数が増えてきて最大高さになると、最も上側のメディアMが、メディアフル検出センサ172のレバー175の上方傾斜面178aおよび下方傾斜面178bの境界の最も突出する先端部178cに外径部で当接して停止する(図23に示す状態)。つまり、センサ部181はONからOFFの状態となり、その後、ONの状態には戻らない。よって、制御部は、センサ部181がONからOFFへ切り替わった時点から所定時間経過しても再びONにならない場合、メディアMが最大高さであると判断する。
なお、突出部178の上方傾斜面178aは、なだらかな傾斜面とされているので、スタッカ部71へメディアMが入り込む際に、突出部178が邪魔となることがなく、メディアMはスタッカ部71へ円滑に送り込まれる。
また、スタッカ部71に収容されたメディアMに、突出部178の下方傾斜面178bが接触した状態で停止すると、これらの間の摩擦力によっては、レバー175が回動できないロック状態となってしまう可能性がある。すると、次に収容されるメディアMに対してレバー175が揺動できなくなってしまう。よって、このようなロック状態が生じないように、突出部178の下方傾斜面178bのメディアMとのなす角度が可能な限り大きく設定されている。
そして、上記のようなメディアフル検出センサ172を備えることにより、制御部は、メディア搬送機構31によってスタッカ部71へメディアMを送り込む際に、メディアフル検出センサ172からの検出信号に基づいて、スタッカ部71が最大収容枚数にて収容されたフル状態であると判断した際には、スタッカ部71へのメディアMの送り込み動作を中断する。
そして、ユーザによってスタッカ部71に収容されたメディアMが取り出されると、制御部は、メディアフル検出センサ172からの検出信号に基づいて、スタッカ部71へのメディアMの送り込みが可能であると判断し、メディア搬送機構31でメディアMのスタッカ部71への送り込み動作を再開する。
なお、スタッカ部71からメディアMを取り出す際に、メディアフル検出センサ172のレバー175が回動することによって、取り出しを円滑に行うことができる。
ガイド部材150の引き出し方向奥側且つ左右方向一側にある挿入凸部169の外側には、上向きに凹む取付凹部185が形成されており(図21参照)、この取付凹部185内に、引出トレイ70が収納位置にあるか否かを検出するリーフスイッチ等のトレイ収納センサ186が設けられている。このトレイ収納センサ186は、取付凹部185の切欠部187から、引出トレイ70の段差部147の移動範囲に突出する揺動可能なレバー188と、このレバー188の揺動を検出するセンサ本体189とを有している。
トレイ収納センサ186は、引出トレイ70が引き出されると、レバー188から引出トレイ70の段差部147が離れることで一方向に揺動する。このレバー188の一方向の揺動でセンサ本体189のスイッチがONからOFFに切り替えられて引出トレイ70が引出保持部98から引き出された引き出し位置にあることを検出する。なお、引出トレイ70が最も引き出された状態にあるとき、引出トレイ70は先端からスタッカ部71より後側の取出凹部130までの範囲が露出する。
また、トレイ収納センサ186は、引出トレイ70が引出保持部98に収納されて収納位置に配置されると、図24に示すように、レバー188が引出トレイ70の段差部147で押圧されて逆方向に揺動する。このレバー188の逆方向の揺動でセンサ本体189のスイッチがOFFからONに切り替えられて引出トレイ70が収納位置に配置されたことを検出する。なお、トレイ収納センサ186で、引出トレイ70が引出保持部98に収納されたことを検出する時点(OFFからONに切り替えられた時点)では、板バネ102のローラ105がテーパ面117に当接して板バネ102の付勢力が引出トレイ70に収納方向に加わる状態となる。これにより、トレイ収納センサ186で検出された引出トレイ70は確実に収納位置に配置される。
そして、上記のようなトレイ収納センサ186を備えることにより、制御部は、メディア搬送機構31によってスタッカ部71へメディアMを送り込む際に、トレイ収納センサ186からの検出信号に基づいて、引出トレイ70が引出保持部98から引き出されて引き出し位置にあると判断した際に、スタッカ部71へのメディアMの送り込み動作を中断する。
そして、ユーザによって引出トレイ70が引出保持部98に収納されると、制御部は、トレイ収納センサ186からの検出信号に基づいて、引出トレイ70のスタッカ部71へのメディアMの送り込みが可能であると判断し、メディア搬送機構31でメディアMのスタッカ部71への送り込み動作を再開する。
ガイド部材150の板状ガイド部152の上面には、メディアスタッカ72の摺動を案内する摺動ガイド溝192が形成されている(図22参照)。この摺動ガイド溝192の両壁面は、中間所定位置よりもガイド穴65側が、互いに平行な一対の直線壁部193となっており、中間所定位置よりもケース2の開口部8側が、開口部8側ほど間隔が広くなる一対の対称のテーパ壁部194となっている。
ここで、引出トレイ70を引き出した際に、引出トレイ70の後端部がガイド穴65よりも手前に位置することになり、その結果、引出トレイ70の後端部とガイド穴65との隙間から、引出トレイ70より奥方の隙間に異物が入ってしまう可能性がある。このように異物が入ると、引出トレイ70を収納しようと押し込んでも、引出トレイ70とケース2の後面部との間に異物が挟まって収納できない可能性がある。このため、図25に示すように、ケース2の後面部には、引出トレイ70よりも引き出し方向奥側のスペースを外部に開放可能な開閉部196が設けられている。この開閉部196は、図26に示すように、ケース2の後面部に形成された開口197と、この開口197を閉塞するようにケース2の後面部に着脱可能に取り付けられる蓋部材198とを有している。ここでは、別体の蓋部材198をネジ199の締結でケース2の後面部に取り付けるようになっている。これ以外にも、例えば、ヒンジ機構を介してケース2の後面部に蓋部材を開閉可能に取り付けたり、蓋部材を弾性材料で形成し、その弾性でケース2の開口197に嵌合させたりすることが可能である。
次に、着脱式のメディアスタッカ72について説明する。
図27、図28および図29はメディアスタッカの外観斜視図、図30はメディアスタッカの断面図である。
メディアスタッカ72は、合成樹脂製の一体成形品であり、図27および図28に示すように、円板の外周側二箇所を平行な切欠部201とした異形円板状の底板202と、底板202の円弧状部分から略円筒面状をなして立ち上がる枠板73,74とを有している。
一方の枠板74の底板202とは反対側の中央部には、取っ手75が外方に延出するように形成されており、図29に示すように、取っ手75の基端側に、枠板74から枠板73とは反対側に突出する基台部204が形成されている。さらに、この基台部204よりも底板202側に、枠板74から枠板73とは反対側に基台部204よりも狭い幅で突出する嵌合凸部(凸部)205が形成されている。この嵌合凸部205は、図22に示すガイド部材150のガイド凹部157に嵌合するもので、左右の二面の幅がガイド凹部157の二面の幅よりも僅かに狭くされている。また、嵌合凸部205の下部には、下側ほど枠板74側に位置するように傾斜する傾斜面206が形成されている。加えて、嵌合凸部205の下部には、二面の幅が下側ほど小さくなるように傾斜する一対の傾斜面207が左右両側に形成されている。そして、これら傾斜面206および傾斜面207によって、嵌合凸部205のガイド凹部157への嵌合が容易となっている。
他方の枠板73の外周側の中央部には、枠板74とは反対側に突出する突出部210が形成されている。この突出部210は、挿入凹部158(図22参照)内に挿入されるもので、その下面には挿入凹部158の先細テーパ状の位置決め凸部160が嵌合する位置決め凹部211が形成されている。
底板202には、図30に示すように、底面の中央に上方に若干突出する環状の台部212が形成され、底面の周縁部に下方に凹む円弧状溝213が形成されている。また、底板202には、中央に段差状の逃げ穴214が形成されている。
メディアスタッカ72をガイド部材150に装着する際には、ユーザが取っ手75を持ってメディアスタッカ72を摺動ガイド溝192を滑らせながら奥方に移動させて、底板202および枠板73,74をガイド穴65に挿入する。そして、開口部8から見て取っ手75を手前とした状態で、奥側の突出部210をガイド穴65よりも奥側の挿入凹部158内に挿入し、突出部210の位置決め凹部211に挿入凹部158の位置決め凸部160を嵌合させる。それとともに、手前側の嵌合凸部205をガイド穴65よりも手前側のガイド凹部157に嵌合させて、基台部204を摺動ガイド溝192の底面に載置させる。このようにすると、メディアスタッカ72は、奥側の位置決め凹部211への位置決め凸部160の嵌合で、この部分のガイド部材150に対する前後左右の位置決めを行うことになり、ガイド穴65よりも手前側の嵌合凸部205のガイド凹部157への嵌合で、この部分のガイド部材150への左右方向の位置決めを行う。これらにより、メディアスタッカ72がガイド部材150に対して位置決めされる。
上記のようにして、メディアスタッカ72が、引出トレイ70のスタッカ部71およびガイド部材150の筒状ガイド部151に取り付けられることになる。この取付状態で各部の関係は次のようになる。
嵌合凸部205とガイド凹部157とは、前後方向にクリアランスを持って嵌合する。また、メディアスタッカ72の下部はスタッカ部71内に入り込み、その逃げ穴214の内側にスタッカ部71の突起137が入り込む。また、メディアスタッカ72の底板202が、引出トレイ70のスタッカ部71の連結台部139の内側近接位置に切欠部201を配置しつつ両連結台部139の間に、これらとほぼ同じ高さで配置される(図13参照)。また、スタッカ部71のメディア保持部134およびテーパガイド部135と、これらの直上位置のガイド部材150のメディアガイド部155は、枠板73,74の間の隙間に配置される。また、装着センサ162のレバー163が突出部210の下面で押圧されて揺動することになり(図22参照)、この揺動により出力される装着センサ162からの信号によって、制御部がメディアスタッカ72が筒状ガイド部151および引出トレイ70のスタッカ部71に適正にセットされたことを検出する。
なお、スタッカ部71のメディア保持部134およびテーパガイド部135と、ガイド部材15のメディアガイド部155とが、枠板73,74の間の隙間に配置されることによって、メディアスタッカ72に投入されたメディアMも、下部の所定枚数のものは、これらで案内されて保持される(図13参照)。つまり、メディアスタッカ72に投入されたメディアMは、スタッカ部71への収容時と同様に、メディアガイド部155およびテーパガイド部135で案内されてメディア保持部134に保持される。また、制御部は、装着センサ162によってメディアスタッカ72が適正にセットされたことを検出すると、メディアMのメディアスタッカ72への収容を許可する。
なお、このようにセットされたメディアスタッカ72は、その下部が、引出トレイ70のスタッカ部71に挿入される結果、本体フレーム30の下面下方側に配置されることになる(図7参照)。ここで、メディアスタッカ72の嵌合凸部205およびガイド部材150のガイド凹部157の前後方向のクリアランスは、メディアMを許容最大枚数収容した状態のメディアスタッカ72をユーザが取っ手75を持って持ち上げるときに、枠板74が底板202に対し撓んだとしても、嵌合凸部205がガイド凹部157に押し付けられて摺動抵抗を生じてしまうのを防止可能に設定されている。
なお、前述したメディアフル検出センサ172は、このメディアスタッカ72が取り付けられた際にも、メディアスタッカ72でレバー175が退避方向に押圧され、センサ部181がONからOFFの状態に切り替わりOFFが維持される。制御部は、センサ部181の信号からメディアスタッカ72が取り付けられたことを検出しても良い。
以上、説明したように、本実施形態に係るパブリッシャ1からなるメディア処理装置によれば、引出トレイ70の上部と引出保持部98の天井部とが、互いにオーバーラップする凹凸状に形成されているため、例えば何らかの理由でスタッカ部71に収容できなかったメディアMがあっても、引出トレイ70の移動時に引出トレイ70と引出保持部98との間に挟まれてしまうことがない。したがって、メディアMを高品質な状態のまま排出することができる。
また、引出トレイ70の上面に、引き出し方向に沿う溝部142,143,144に、引出保持部98の天井部を構成するガイド部材150の挿入凸部166,167,168,169が配置されているので、例えば何らかの理由でスタッカ部71に収容できなかったメディアMが引出トレイ70の上面に落とされたとしても、挿入凸部166,167,168,169によってメディアMが係止され、これにより、引出トレイ70とともにメディアMが移動することによる引出保持部98の天井部との間への入り込みを防ぐことができる。
特に、引出保持部98に収納された引出トレイ70のスタッカ部71に対して、引き出し方向の前方側に挿入凸部166が設けられ、後方側に挿入凸部167,168,169が設けられているので、例えメディアMが引出トレイ70上に載置されたとしても、引出トレイ70を収納位置へ移動させることにより、これら挿入凸部166,167,168,169によって係止されたメディアMを引出トレイ70のスタッカ部71へ導き入れることができる。
さらに、スタッカ部71の上部のテーパガイド部135で案内されてメディア保持部134に収容されるメディアMは実質的にクリアランスなしで保持されるため、引出トレイ70を引き出す際にメディア保持部134内でメディア同士がずれて擦れ合うことがない。したがって、メディア同士の接触面を高品質に保つことができる。
また、最下位置のメディアMは、その中央部がスタッカ部71の底部の中央に設けられたリング状の突起137に支持されるため、最下位置のメディアMの下面も高品質に保つことができる。
また、メディアMがメディアガイド部155の大径の上端から小径の下端に案内されることになり、その後、このメディアガイド部155の下端の内径より大径のスタッカ部71の上端に放出されて、スタッカ部71の小径のメディア保持部134に案内されるため、引出トレイ70のスタッカ部71がメディアガイド部155に対して多少位置ずれを生じていても、メディア保持部134に良好にメディアMを収容できる。
また、スタッカ部71に収容されたメディアMを、スタッカ部71の周囲に設けられた取出凹部130,131に指を入れながら表裏面に触れることなく容易に取り出すことができる。
さらに、引出保持部98が板金製の本体フレーム30の下面に板金製の凹状フレーム91を固定して構成される閉断面構造をなしているため、引出保持部98の剛性を確保できる。
また、引出保持部98の側部に設けられた板バネ102が、引出トレイ70の側面の制御溝100に当接してこの引出トレイ70を付勢するため、引出トレイ70を引出保持部98内でガタツキなく移動させることができる。
また、板バネ102には、引出トレイ70への接触部に、引出トレイ70の摺動方向に転動するローラ105が設けられているため、板バネ102による摺動抵抗を注油することなく低減することができる。したがって、油切れによる操作感の悪化を防止でき、ユーザが手を油で汚すこともない。
また、引出トレイ70の側面の引き出し方向手前側に設けられたテーパ面117が、ローラ105を介して受ける板バネ102の付勢力を収納方向に向けるため、引出トレイ70を収納方向に付勢することができる。よって、引出トレイ70を板バネ102の付勢力で確実に収納状態とすることができる。
しかも、引出トレイ70の側面の引き出し方向奥側に設けられた保持凹部123が、板バネ102に設けられたローラ105を保持するため、引出トレイ70が引出状態となったことを節度感を持たせて知らせることができる。
また、中間部よりも引き出し方向前後両側に設けられた突出面部118,122によって、板バネ102による摺動抵抗を高めることができる。したがって、引き出し端側に近づいたことおよび収納端側に近づいたことを板バネ102による摺動抵抗が高くなることでユーザに知らせることができる。
また、引出トレイ70の収納時に引出トレイ70の収納当接部111と引出保持部98側の規制板部96とが緩衝材112を介して当接するため、収納時の衝撃を抑えることができ、衝撃によるメディアMの処理への影響を抑制することができる。したがって、メディアへの処理を停止することなく引出トレイ70を操作しても、メディアMの処理品質を高く維持できる。
しかも、引出トレイ70の引き出し時に引出トレイ70の抜出当接部108と引出保持部98側の抜出規制部107とが緩衝材109を介して当接するため、引き出し時の衝撃を抑えることができ、衝撃によるメディアMの処理への影響を抑制することができる。したがって、メディアMへの処理を停止することなく引出トレイ70を操作しても、メディアMの処理品質を高く維持できる。
また、引出保持部98側に突設された複数のピン127にガイド溝125を摺動させながら引出トレイ70が移動するため、引出トレイ70を安定した姿勢で移動させることができる。しかも、収納状態では複数のピン127がガイド溝125に嵌合するため引出トレイ70の引出保持部98に対する左右方向の位置決めができる。
また、引出保持部98側に設けられた低摩擦シート114,115が、引出トレイ70との摺動摩擦を低減させるため、引出トレイ70の摺動抵抗を低減することができる。
さらに、トレイ収納センサ186で引出トレイ70の収納状態を検出することができるため、引出トレイ70が収納状態にあるか否かによってメディアMに対する処理を変更することができる。
また、メディアフル検出センサ172でスタッカ部71に収容されたメディアMの高さを検出できるため、引出トレイ70のスタッカ部71に許容高さ以上にメディアMが収容されてしまうことを防止できる。したがって、スタッカ部71から溢れ出たメディアMによって引出トレイ70の引き出しを阻害したり、スタッカ部71から溢れ出たメディアMが引き出し時に傷ついたりすることがない。このメディアフル検出センサ172でメディアスタッカ72のスタッカ部71への着脱状態を検出することも可能である。
また、引出トレイ70よりも引き出し方向奥側のスペースに異物が入り込んでしまっても、開閉部196でスペースを外部に開放することで異物を容易に除去することができる。したがって、異物で引出トレイ70が収納できない状況が生じても、すぐに復旧できる。
なお、本発明で用いられるメディアは、上記実施形態のメディアMのような円板状のメディアに限定されるものではなく、矩形状等の多角形状や楕円状のメディアにも適用可能であり、また、その記録方式も、光記録方式、光磁気記録方式等、何ら限定されるものではない。
パブリッシャ(メディア処理装置)の外観斜視図である。 各部を開状態としたパブリッシャの外観斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 パブリッシャのケースおよび引出機構の一部を外した状態の前方下側から見た斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 パブリッシャのケースおよび引出機構の一部を外した状態の前方下側から見た斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 引出トレイのみを開状態としたパブリッシャの外観斜視図である。 パブリッシャに設置されたレーベルプリンタ部分の斜視図である。 本体フレーム等を示す斜視図である。 凹状フレームおよび引出トレイを示す斜視図である。 引出保持部を示す正面図である。 引出トレイを示す斜視図である。 引出トレイを示す別角度の斜視図である。 引出保持部への引出トレイの収納状態の平面図である。 引出保持部から引出トレイを引き出した平面図である。 引出トレイのスタッカ部およびガイド部材の筒状ガイド部を示す断面図である。 ガイド部材を後方下側から視た斜視図である。 ガイド部材を示す斜視図である。 メディアフル検出センサの取付状態を示す断面図である。 トレイ収納センサの作動状態を示す部分拡大図である。 パブリッシャの後方から見た斜視図である。 パブリッシャの後方から見た斜視図である。 メディアスタッカの外観斜視図である。 メディアスタッカの外観斜視図である。 メディアスタッカの外観斜視図である。 メディアスタッカの断面図である。
符号の説明
1…パブリッシャ(メディア処理装置)、30…本体フレーム、70…引出トレイ、71…スタッカ部、91…凹状フレーム、96…規制板部(収納規制部)、98…引出保持部、102…板バネ、105…ローラ、107…抜出規制部、108…抜出当接部、109…緩衝材、111…収納当接部、112…緩衝材、114,115…低摩擦シート、117…テーパ面、118,122…突出面部、123…保持凹部、125…ガイド溝、127…ピン、130,131…取出凹部、134…メディア保持部、137…突起、142,143,144…溝部、150…ガイド部材(メディアガイド部,スタッカガイド部)、157…ガイド凹部(凹部)、160…位置決め凸部(凸部)、166,167,168,169…挿入凸部(凸部)、172…メディアフル検出センサ(メディアセンサ)、186…トレイ収納センサ、192…摺動ガイド溝、196…開閉部、205…嵌合凸部(凸部)、211…位置決め凹部(凹部)、M…メディア。

Claims (9)

  1. メディアを収容可能なスタッカ部を有する引出トレイと、前記引出トレイを引き出し位置と収納位置との間で移動可能に保持する引出保持部とを備え、
    前記引出トレイの上部に対向する前記引出保持部の天井部とが互いにオーバーラップする凹凸状に形成されていることを特徴とするメディア処理装置。
  2. 請求項1に記載のメディア処理装置であって、
    前記引出トレイの上面に、引き出し方向に沿う溝部が形成され、前記引出保持部の天井部に、前記溝部内に配置される凸部が設けられていることを特徴とするメディア処理装置。
  3. 請求項2に記載のメディア処理装置であって、
    前記引出保持部の天井部に設けられた前記凸部は、前記引出保持部に収納された前記引出トレイの前記スタッカ部に対して、引き出し方向の前後にそれぞれ設けられていることを特徴とするメディア処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のメディア処理装置であって、
    前記スタッカ部は、その下方側がメディアの外径よりも僅かに大きなメディア保持部とされ、このメディア保持部の上部が上端開口側ほど大径となるテーパ状とされ、底部の中央にメディアの中央部を所定の範囲内で支持可能な突起が形成されていることを特徴とするメディア処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のメディア処理装置であって、
    収納状態にある前記引出トレイの前記スタッカ部の上側に、前記スタッカ部にメディアを案内するメディアガイド部が設けられ、前記メディアガイド部は上端の内径が下端の内径よりも大径のテーパ状とされており、前記スタッカ部の上端の内径が前記メディアガイド部の下端の内径より大きく、且つ前記スタッカ部の前記メディア保持部の内径が前記メディアガイド部の下端の内径とほぼ等しいことを特徴とするメディア処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のメディア処理装置であって、
    前記スタッカ部の周囲にはメディア取り出し用の取出凹部が設けられていることを特徴とするメディア処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のメディア処理装置であって、
    前記引出保持部側に、収納位置にある前記引出トレイを検出するトレイ収納センサが設けられていることを特徴とするメディア処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のメディア処理装置であって、
    前記スタッカ部に収容されたメディアの高さを検出するメディアセンサが設けられていることを特徴とするメディア処理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のメディア処理装置であって、
    前記引出トレイよりも引き出し方向奥側のスペースを外部に開放可能な開閉部が設けられていることを特徴とするメディア処理装置。
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