JP4877091B2 - メディア搬送機構の制御方法及びメディア処理装置 - Google Patents

メディア搬送機構の制御方法及びメディア処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、CDやDVD等のメディアを搬送するメディア搬送機構の制御方法、及びメディア搬送機構により搬送したメディアに情報処理を行うメディア処理装置に関する。
近年、多数枚のブランクCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等のメディア(情報記録媒体)にデータの書き込みを行うディスクダビング装置、データの書き込みとレーベル印刷を行ってメディアを制作して発行可能なCD/DVDパブリッシャ等のメディア処理装置が用いられつつある。この種のメディア処理装置としては、円板状のメディアを積層状態で収容するメディア収容部、メディアへデータを書き込むドライブ、メディアのレーベル面に印刷を施すプリンタ及びこれらドライブやプリンタに対してメディアを保持して搬送するメディア搬送機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−202379号公報
ところで、メディア収容部に積層されて収容されているメディアをメディア搬送機構の搬送アームによって取り出して、次々にデータの書込みやレーベル印刷を行うと、メディア収容部に収容されているメディアは次第に減少していく。そして、メディア収容部に収容されているメディアがなくなれば、処理前のブランクメディアをメディア収容部に補充する作業が必要となる。したがって、作業時間の無駄をなくして効率的に処理を行うには、メディア収容部に収容されているメディアが完全になくなる前、すなわち、最後の1枚を処理する前に、メディアの補充をユーザに促すようにすることが望ましい。
本発明の目的は、メディア収容部に収容されている最後の1枚のメディアを正確に検出することができるメディア搬送機構の制御方法及びメディア処理装置を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係るメディア搬送機構の制御方法は、メディア収容部に積層状態で収容されたメディアを保持して昇降可能な搬送アームと、前記搬送アームに設けられ前記メディアの有無を検出可能なメディア検出機構とを備えたメディア搬送機構の制御方法であって、
前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて、
前記メディア検出機構がメディア検出となったら前記搬送アームを一旦停止させ、
前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、
前記搬送アームを再び下降させて前記メディア収容部の前記メディアを保持して上昇した後、
前記メディア高さを所定の高さの閾値と比較して、前記メディア高さが前記閾値の高さよりも低い場合には前記メディア収容部のメディア残数がゼロであると判断する。
この制御方法によれば、搬送アームをメディア収容部に向けて下降させ、搬送アームに設けられているメディア検出機構がメディア検出となったら搬送アームを一旦停止させ、搬送アームを上昇させつつメディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶するため、精度良くメディアの高さを測定することができる。搬送アームを下降させてメディアを保持する際は搬送アームの移動距離が長いため処理速度の観点から下降速度を遅くしにくい。そのため、搬送アームを下降させてメディアを保持する際の搬送アームの下降速度でメディアの高さを測定すると、誤差が生じ易いが、メディア検出となったら搬送アームを一旦停止させてから、メディアの厚さ分だけ搬送アームを上昇させることでメディアの高さを精度良く測定することが可能である。
そして、メディアを搬送アームによって保持して上昇させた後に、記憶したメディア高さを所定の高さの閾値と比較して、メディア高さが閾値の高さよりも低い場合には、搬送アームによって保持したメディアが最後のメディアであると判断することができ、メディア収容部に残っているメディアはゼロであると正確に判断することができる。これにより、メディア収容部のメディアの残数がゼロであることをユーザに知らせることができるため、メディアが完全になくなる前にメディアを補充することができ、メディア処理作業における無駄な時間を無くして、効率よく処理を行うことができる。
また、上記課題を解決することのできる本発明に係るメディア搬送機構の制御方法は、メディア収容部に積層状態で収容されたメディアを保持して昇降可能な搬送アームと、前記搬送アームに設けられ前記メディアの有無を検出可能なメディア検出機構とを備えたメディア搬送機構の制御方法であって、
前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて、
前記メディア検出機構がメディア検出となったら前記搬送アームを一旦停止させ、
前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、
前記メディア高さを所定の高さの閾値と比較して、前記メディア高さが前記閾値の高さよりも低い場合には前記メディア収容部のメディア残数が1枚であると判断する。
この制御方法によれば、搬送アームをメディア収容部に向けて下降させ、搬送アームに設けられているメディア検出機構がメディア検出となったら搬送アームを一旦停止させ、搬送アームを上昇させつつメディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶するため、精度良くメディアの高さを測定することができる。搬送アームを下降させてメディアを保持する際は搬送アームの移動距離が長いため処理速度の観点から下降速度を遅くしにくい。そのため、搬送アームを下降させてメディアを保持する際の搬送アームの下降速度でメディアの高さを測定すると、誤差が生じ易いが、メディア検出となったら搬送アームを一旦停止させてから、メディアの厚さ分だけ搬送アームを上昇させることでメディアの高さを精度良く測定することが可能である。
そして、記憶したメディア高さを所定の高さの閾値と比較して、メディア高さが閾値の高さよりも低い場合には、搬送アームによって保持しようとするメディアが最後のメディアであると判断することができ、メディア収容部に残っているメディア残数が1枚であると正確に判断することができる。これにより、メディア収容部に収容されているメディアが完全になくなる前に、ユーザにメディアがなくなることを知らせることができ、メディア処理作業における無駄な時間を無くして、効率よく処理を行うことができる。
本発明に係るメディア搬送機構の制御方法において、前記閾値が、前記メディアのうち最も薄いメディアの2枚分の厚さよりも小さく、前記メディアのうち最も厚いメディアの1枚分の厚さよりも大きい値を用いて決定されることが好ましい。
この制御方法によれば、使用するメディアの厚さのばらつきを考慮して、厚さの異なるメディアに対しても、最後の1枚であることを確実に検出することができる。
本発明に係るメディア搬送機構の制御方法において、前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて前記メディア検出機構がメディア検出となった位置を仮のメディア高さとして記憶し、この仮のメディア高さに基づいて前記メディア収容部に収容されているメディア残数のニアエンド判定を行い、
ニアエンドと判定された場合には、前記メディア検出機構がメディア検出となった状態から前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、このメディア高さを前記閾値と比較してメディア残数の判断を行うことが好ましい。
この制御方法によれば、搬送アームを下降させて検出したメディア高さを、およそのメディア高さである仮のメディア高さとし、この仮のメディア高さによってニアエンドか否かを判断する。そして、ニアエンドであると判断された場合には、搬送アームを上昇させつつメディア検出機構がメディア非検出となった位置を真のメディア高さとして記憶し、最後の1枚であるか否かを判断する。ニアエンドではないと判断された場合には、最後の1枚であるか否かを判定する処理を省いてそのまま搬送処理を行えばよい。このように、ニアエンドである場合だけ精度良く最後の1枚の判断を行うことで、通常の処理速度を低下させずに済む。
なお、ここで、「ニアエンド」とは、メディアの残数が1枚に近い状態を指し、例えば2〜3枚程度の残数となるメディア高さをニアエンド判定用閾値として用いて、ニアエンドか否かを判定することができる。
上記課題を解決することのできる本発明に係るメディア処理装置は、
メディアを積層状態で収容するメディア収容部と、
前記メディアに情報処理を行うメディア処理部と、
前記メディアの有無を検出可能なメディア検出機構と前記メディアを保持して昇降可能な搬送アームを備えて前記搬送アームの移動によって前記メディア収容部から前記メディア処理部に前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、
前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて、前記メディア検出機構がメディア検出となったら前記搬送アームを一旦停止させ、前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、前記搬送アームを再び下降させて前記メディア収容部の前記メディアを保持して上昇した後、前記メディア高さを所定の高さの閾値と比較して、前記メディア高さが前記閾値の高さよりも低い場合には前記メディア収容部のメディア残数がゼロであると判断する制御部と、を備えている。
このメディア処理装置によれば、メディア収容部のメディアをメディア処理部に搬送する際に、まず搬送アームをメディア収容部に向けて下降させ、メディア検出機構がメディア検出となったら搬送アームを一旦停止させ、搬送アームを上昇させつつメディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶するため、精度良くメディアの高さを測定することができる。搬送アームを下降させてメディアを保持する際は搬送アームの移動距離が長いため処理速度の観点から下降速度を遅くしにくい。そのため、搬送アームを下降させてメディアを保持する際の搬送アームの下降速度でメディアの高さを測定すると、誤差が生じ易いが、メディア検出となったら搬送アームを一旦停止させてから、メディアの厚さ分だけ搬送アームを上昇させることでメディアの高さを精度良く測定することが可能である。
そして、メディアを搬送アームによって保持して上昇させた後に、記憶したメディア高さを所定の高さの閾値と比較して、メディア高さが閾値の高さよりも低い場合には、搬送アームによって保持したメディアが最後のメディアであると判断することができ、メディア収容部に残っているメディアはゼロであると正確に判断することができる。これにより、メディア収容部のメディアの残数がゼロであることをユーザに知らせることができるため、メディアが完全になくなる前にメディアを補充することができ、メディア処理作業における無駄な時間を無くして、効率よく処理を行うことができる。
また、上記課題を解決することのできる本発明に係るメディア処理装置は、
メディアを積層状態で収容するメディア収容部と、
前記メディアに情報処理を行うメディア処理部と、
前記メディアの有無を検出可能なメディア検出機構と前記メディアを保持して昇降可能な搬送アームを備えて前記搬送アームの移動によって前記メディア収容部から前記メディア処理部に前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、
前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて、前記メディア検出機構がメディア検出となったら前記搬送アームを一旦停止させ、前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、前記メディア高さを所定の高さの閾値と比較して、前記メディア高さが前記閾値の高さよりも低い場合には前記メディア収容部のメディア残数が1枚であると判断する制御部と、を備えている。
このメディア処理装置によれば、メディア収容部のメディアをメディア処理部に搬送する際に、搬送アームをメディア収容部に向けて下降させ、搬送アームに設けられているメディア検出機構がメディア検出となったら搬送アームを一旦停止させ、搬送アームを上昇させつつメディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶するため、精度良くメディアの高さを測定することができる。搬送アームを下降させてメディアを保持する際は搬送アームの移動距離が長いため処理速度の観点から下降速度を遅くしにくい。そのため、搬送アームを下降させてメディアを保持する際の搬送アームの下降速度でメディアの高さを測定すると、誤差が生じ易いが、メディア検出となったら搬送アームを一旦停止させてから、メディアの厚さ分だけ搬送アームを上昇させることでメディアの高さを精度良く測定することが可能である。
そして、記憶したメディア高さを所定の高さの閾値と比較して、メディア高さが閾値の高さよりも低い場合には、搬送アームによって保持しようとするメディアが最後のメディアであると判断することができ、メディア収容部に残っているメディア残数が1枚であると正確に判断することができる。これにより、メディア収容部に収容されているメディアが完全になくなる前に、ユーザにメディアがなくなることを知らせることができ、メディア処理作業における無駄な時間を無くして、効率よく処理を行うことができる。
本発明に係るメディア処理装置において、前記メディア検出機構は、
前記メディアに当接可能であって前記搬送アームから前記メディアを保持する側に突出する非検出位置と前記非検出位置より突出量が少ない検出位置とをとりうる検出端子部を備えるとともに前記搬送アームに移動自在に支持されている検出レバーと、
前記検出レバーの前記検出位置への変位を検出する検出器と、を備えていることが好ましい。
この構成のメディア処理装置によれば、搬送アームの移動に応じて検出レバーが検出位置及び非検出位置の一方から他方へ変位した位置をメディア高さとして測定することができるため、メディア収容部の底面の高さとメディア高さをそれぞれ搬送アームの位置を基準に求めることができ、最後の1枚のメディアを判断するための演算処理を単純化できる。
以下、本発明に係るメディア処理装置及びその制御方法の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態では、メディア処理装置としてのディスクパブリッシャを例示して説明する。
図1は各部を閉状態としたパブリッシャ(メディア処理装置)の外観斜視図、図2は各部を開状態としたパブリッシャの外観斜視図、図3はパブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図、図4はパブリッシャに設置されたレーベルプリンタ部分の斜視図である。
図1に示すように、パブリッシャ1は、例えばCDやDVD等の円板状のメディア(情報記録媒体)へのデータの書き込みやメディアのレーベル面への印刷を行うメディア処理装置であり、ほぼ直方体形状のケース2を備えている。このケース2の前面には、左右に開閉可能な開閉扉3,4が取り付けられている。ケース2の上側左端部には、表示ランプ、操作ボタン等が配列された操作面5が設けられており、また、ケース2の下端には、下方に突出するように載置用の脚部6が左右両側に設けられている。左右の脚部6の間位置には引出機構7が設けられている。
正面視右側の開閉扉3は、図2に示すように、パブリッシャ1の前面側の開口部8を開閉するもので、例えば未使用(ブランク)のメディアMを開口部8を介してセットする時、あるいは作成済みのメディアMを、開口部8を介して取り出すときに、開閉する扉である。
また、正面視左側の開閉扉4は、図3に示すレーベルプリンタ11のインクカートリッジ12の入れ換え時に開閉するためのものであり、この開閉扉4を開けると、鉛直方向に配列された複数のカートリッジホルダ13を有するカートリッジ装着部14が露出するようになっている。
図2及び図3に示すように、パブリッシャ1のケース2の内部には、データ書き込み処理が行われていない複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMをスタック可能なメディア保管部としてのメディアスタッカ21と、複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMあるいは作成済みメディアMが保管されるメディア保管部としてのメディアスタッカ22とが保管されるメディアMの中心軸線が同一となるように上下に配置されている。メディアスタッカ21及びメディアスタッカ22は、それぞれ所定位置に対して着脱自在である。
上側のメディアスタッカ21は、左右一対の円弧状の枠板24,25を備えており、これにより、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能な構成をなしている。メディアスタッカ21にメディアMを収容あるいは補充する作業は、開閉扉3を開けてメディアスタッカ21を取り出すことにより、簡単に行うことが可能となっている。
下側のメディアスタッカ22も同一構造となっており、左右一対の円弧状の枠板27,28を備え、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能なスタッカが構成されている。
図3に示すように、メディアスタッカ21及びメディアスタッカ22の後側には、メディア搬送機構31が配置されている。メディア搬送機構31は、本体フレーム30とシャーシ32の天板33との間に垂直に架け渡されている垂直ガイド軸35を有している。この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降及び旋回可能な状態で支持されている。搬送アーム36は、駆動モータ37によって垂直ガイド軸35に沿って昇降可能であるとともに、垂直ガイド軸35を中心に左右に旋回可能である。
上下のスタッカ21,22及びメディア搬送機構31の側方の後方の部位には、上下に積層された2つのメディアドライブ41が配置され、これらメディアドライブ41の下側にレーベルプリンタ11の後述するキャリッジ62が移動可能に配置されている。
メディアドライブ41は、メディアMへのデータ書き込み位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ41aをそれぞれ有している。
また、レーベルプリンタ11は、メディアMのレーベル面へのレーベル印刷可能な印刷位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ45を有している。
図3では、上下のメディアドライブ41のメディアトレイ41aが手前に引き出されてメディア受け渡し位置にある状態及び下側のレーベルプリンタ11のメディアトレイ45が手前側のメディア受け渡し位置にある状態が示されている。また、レーベルプリンタ11はインクジェットプリンタであり、インク供給機構60として各色(本実施形態ではブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタの6色)のインクカートリッジ12が用いられ、これらのインクカートリッジ12がカートリッジ装着部14の各カートリッジホルダ13に前方から装着されている。
ここで、メディアスタッカ21の左右一対の枠板24,25の間及びメディアスタッカ22の左右一対の枠板27,28の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、これら上下のメディアスタッカ21とメディアスタッカ22との間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が水平に旋回して、メディアスタッカ22の真上に位置できるように隙間が開いている。さらに、両メディアトレイ41aをメディアドライブ41に押し込むと、メディア搬送機構31の搬送アーム36を下降させて、メディア受け渡し位置にあるメディアトレイ45にアクセス可能となっている。
メディア搬送機構31の搬送アーム36は、両メディアトレイ41aをデータ書き込み位置に位置させ、メディアトレイ45を奥側の印刷位置に位置させた状態で、メディアトレイ45の高さ位置よりもさらに下側まで下降可能となっている。そして、メディアトレイ45のメディア受け渡し位置の下方には、搬送アーム36がこの位置まで下降してリリースしたメディアMが通過するガイド穴であって、後述するメディアスタッカ(別体スタッカ)が装着されるガイド穴65が形成されている。
図2及び図3に示すように、引出機構7は、本体フレーム30の下側に、本体フレーム30から引き出して開いたり、収納して閉じたりすることが可能な引出トレイ70を有している。引出トレイ70には、スタッカ部71が下方に凹んで設けられている。引出トレイ70が収納位置(閉位置)にあるとき、スタッカ部71は、ガイド穴65の下方に位置し、スタッカ部71の中心部は、受け渡し位置にある両メディアトレイ41aとメディアトレイ45の中心軸線が同一となるように位置されている。このスタッカ部71は、ガイド穴65を介して投入されるメディアMを受け入れ、このメディアMを比較的少量(例えば5枚〜10枚程度)だけ収容する。スタッカ部71は、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能となっている。
収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71及びガイド穴65には、スタッカ部71よりもメディアMの収容量が多いメディアスタッカ(別体スタッカ)72が着脱可能となっている(図3参照)。このメディアスタッカ72も、一対の円弧状の枠板73,74を備えており、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で複数枚(例えば50枚)収容可能となっている。一対の円弧状の枠板73,74の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、一方の枠板74の上部には着脱時にユーザによって把持される取っ手75が設けられている。
そして、メディアスタッカ72を取り付けた状態とすれば、下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41およびレーベルプリンタ11でデータ記録および印刷を行った後に、メディアスタッカ72に収容することができる。
また、例えば、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22にそれぞれの最大収容枚数(50枚+50枚)の未使用のメディアMを装填し、下側のメディアスタッカ22の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理してメディアスタッカ72に収容し、次に、上側のメディアスタッカ21の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理して、空となった下側のメディアスタッカ22に収容する。このようにして、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22の最大収容枚数(50枚+50枚)のメディアMを一度に処理する(バッチ処理モード)。
また、メディアスタッカ72を取り外した状態とすれば、上側のメディアスタッカ21あるいは下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41及びレーベルプリンタ11でデータ記録及び印刷を行った後に、収納状態にある引出トレイ70のスタッカ部71に収容することができる。
これにより、その後、引出トレイ70を引き出すことでスタッカ部71から処理が完了したメディアMを取り出すことができる。つまり、メディアMへの処理中であっても、開閉扉3を閉じたまま、処理が完了したメディアMから順に1枚ずつあるいは複数枚ずつ取り出すことができる(外部排出モード)。
ここで、メディア搬送機構31の搬送アーム36の昇降及び左右への旋回の組み合わせ動作によって、メディアMは、メディアスタッカ21、メディアスタッカ22、引出トレイ70のスタッカ部71(またはメディアスタッカ72)、各メディアドライブ41のメディアトレイ41a及びレーベルプリンタ11のメディアトレイ45間で適宜搬送される。
図4に示すように、レーベルプリンタ11はインク吐出用のノズル(図示省略)を備えたインクジェットヘッド61を有するキャリッジ62を備えており、このキャリッジ62は、キャリッジモータの駆動力でキャリッジガイド軸に沿って水平方向に往復移動する(図示省略)。
レーベルプリンタ11は、インクカートリッジ12が装着されるカートリッジ装着部14を有するインク供給機構60を備えている。このインク供給機構60は、縦型構造を有しており、パブリッシャ1の本体フレーム30上に立設されて鉛直方向に配設されている。このインク供給機構60には、可撓性を有するインク供給チューブ63の一端が接続されており、このインク供給チューブ63の他端は、キャリッジ62に接続されている。
そして、インク供給機構60に装着されるインクカートリッジ12のインクは、インク供給チューブ63を介してキャリッジ62に供給され、このキャリッジ62に設けられたダンパユニット及び背圧調整ユニット(図示省略)を経てインクジェットヘッド61に供給されインクノズル(図示省略)から吐出される。
なお、インク供給機構60には、その上部に主部を配置するように加圧機構64が設けられており、この加圧機構64は、圧縮空気を送り出してインクカートリッジ12内を加圧し、インクカートリッジ12内のインクパックに貯留しているインクを送り出す。
また、キャリッジ62のホームポジション(図4に示す位置)における下方側には、ヘッドメンテナンス機構81が設けられている。
このヘッドメンテナンス機構81は、ホームポジションに配置されたキャリッジ62の下面に露出するインクジェットヘッド61のインクノズルを覆うヘッドキャップ82と、インクジェットヘッド61のヘッドクリーニング動作やインク充填動作によってヘッドキャップ82に排出されたインクを吸引する廃インク吸引ポンプ83とを備えている。
そして、このヘッドメンテナンス機構81の廃インク吸引ポンプ83によって吸引されたインクは、チューブ84を介して、廃インク吸収タンク85へ送り込まれる。
この廃インク吸収タンク85は、ケース86内に図示しない吸収材を配設したもので、その上面は、複数の通気孔87を有するカバー88によって覆われている。
なお、ヘッドメンテナンス機構81の下方には、廃インク吸収タンク85の一部である廃インク受け部89が設けられ、ヘッドメンテナンス機構81から滴下したインクを受け止め、吸収材によって吸収するようになっている。
(メディア搬送機構)
図5はメディア搬送機構を示す斜視図である。図5に示すように、メディア搬送機構31は、垂直に取り付けられているシャーシ32を備え、ベース72に取り付けられている水平支持板部34とシャーシ32の天板33との間に、垂直ガイド軸35が取り付けられている。そして、この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降可能かつ旋回可能な状態で支持されている。
搬送アーム36の昇降機構は、駆動源である昇降用の駆動モータ37を備えており、この駆動モータ37の回転が、シャーシ32の上下に亘って掛け渡されたタイミングベルト104を駆動する駆動側プーリに伝達されるようになっている。このタイミングベルト104の一部には、搬送アーム36の基部110(図6参照)が連結されている。
したがって、駆動モータ37を駆動すると、タイミングベルト104が上下方向に移動し、そこに取り付けられている搬送アーム36が垂直ガイド軸35に沿って昇降する。なお、駆動モータ37はステッピングモータであり、そのステップ数により搬送アーム36の上下位置を制御することが可能である。
図5に示すように、搬送アーム36の旋回機構は、駆動源である旋回用の駆動モータ105を備えており、この駆動モータ105の出力軸にはピニオン(図示省略)が取り付けられており、このピニオンの回転が、伝達歯車107を備えた減速歯車列を介して、扇形の最終段歯車109に伝達されるようになっている。扇形の最終段歯車109は、垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回可能である。また、この最終段歯車109には、搬送アーム36の昇降機構の構成部品が組み付けられているシャーシ32が搭載されている。駆動モータ105を駆動すると、扇形の最終段歯車109が左右に旋回するので、ここに搭載されているシャーシ32が一体となって垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回する。この結果、シャーシ32に搭載されている昇降機構によって保持されている搬送アーム36が垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回する。
次に、搬送アーム36が備えた各機構について説明する。
図6はグリッピング機構を説明するアームベースの平面図、図7はグリッピング機構の保持爪部分の斜視図、図8はグリッピング機構の拡大平面図、図9から図11は旋回板および保持爪の動きを説明するそれぞれ平面図である。
図6に示すように、搬送アーム36は、平面視矩形状の細長いアームベース125aと、このアームベース125aの上に被せた同一輪郭形状のアームケース(図示略)とを備えている。また、搬送アーム36には、メディアMを保持するためのグリッピング機構130と、メディア検出機構200が設けられている。
グリッピング機構130は、同一円上において等角度(120°)間隔で配置された3本の円柱状の保持爪141〜143を備えており、これらの保持爪141〜143は、アームベース125aの先端部に形成された円形穴125cから下方に垂直に突出され、メディアMの中心孔に挿入し、半径方向外方に押し広がり、メディアMの中心孔の内周面に当接してメディアMを保持する。
図6及び図7に示すように、各保持爪141〜143は、支持ピン151〜153の下端に取り付けられている。各支持ピン151〜153は、アームベース125aの円形穴125cを貫通してその上側に延び、アームベース125aの上面に配置されている3枚の旋回板161〜163にそれぞれ固定されている。アームベース125aには、その円形穴125cを取り囲む状態で同一円上に等角度間隔で旋回中心軸171〜173が垂直に固定されており、各旋回板161〜163は、これらの旋回中心軸171〜173を中心として旋回可能な状態で支持されている。
図6から図8に示すように、各旋回板161〜163は、アームベース125aに沿って、その円形穴125cのほぼ円周方向に沿って前方(上面視反時計回り方向)側に延びる前方腕部161a〜163aと、円形穴125cのほぼ円周方向に沿って後方(上面視時計回り方向)側に延びる後方腕部161b〜163bと、旋回中心から円形穴125cの内側に突出している支持腕161c〜163cとを備えている。支持腕161c〜163cの先端部の裏面に、それぞれ支持ピン151〜153が垂直に固定されている。
旋回板161の後方腕部161bには、円形穴125cの略径方向に沿う長孔161dが形成されており、この長孔161dには、旋回板163の前方腕部163aの後端で下方へ突設されたスライドピン163fがスライド可能に挿通されている。
また、旋回板163の後方腕部163bの先端には、円形穴125cの略径方向に沿うスライド面163eが形成されており、このスライド面163eには、旋回板162の前方腕部162aの前端部が接触しないように設定されている。また、旋回板162の後方腕部162bの先端には、円形穴125cの略径方向に沿うスライド面162eが形成されており、このスライド面162eには、旋回板161の前方腕部161aの前端部が摺接可能とされている。ここで、旋回板161の長穴161dおよび旋回板162,163のスライド面162e,163eは、各旋回板161〜163が同一方向に旋回するように設定された凹状の湾曲形状に形成されている。
旋回板161の後方腕部161bと旋回板162の後方腕部162bとの間、旋回板162の後方腕部162bと旋回板163の後方腕部163bとの間および旋回板163の後方腕部163bと旋回板161の後方腕部161bとの間には、それぞれ引っ張りコイルばね(付勢部材)174が架け渡されている。そして、これら引っ張りコイルばね174の引っ張り力によって、旋回板161〜163はガタ付くことなく保持されると共に、各旋回板161〜163に対して図8において矢印R1で示す方向(保持爪141〜143を広げる方向)の付勢力が加わっている。
図8の状態では、各旋回板161〜163の支持腕161c〜163cの先端に取り付けられている保持爪141〜143の外接円は、メディアMの中心孔の内径より大きな径となっている。この状態において、1枚の旋回板161を矢印R2で示す方向に旋回すると、これに連動して、他の二枚の旋回板162,163も同一方向に旋回する。この結果、旋回板161〜163の支持腕161c〜163cが円形穴125cの中心に向けて移動し、これらの先端部に取り付けられている保持爪141〜143がメディアMの中心孔に挿入可能な状態まで狭められる。
この状態で保持爪141〜143をメディアMの中心孔に挿入し、しかる後に、旋回板161〜163を逆方向R1に旋回すると、保持爪141〜143が半径方向の外側に押し広げられる。この結果、それら保持爪141〜143がメディアMの中心孔の内周面に押し付けられ、メディアMが保持された状態になる。
旋回板161には、支持腕161cとは反対側から延在する操作腕161gが形成されている。この操作腕161gの先端部には、リンク175の一方の腕部175aの先端が回転自在の状態で連結されている。リンク175は、その中間部を中心としてアームベース125aに回動可能に支持されており、反対側の腕部175bの先端部は電磁ソレノイド176の作動ロッド176aに連結されている。電磁ソレノイド176は、オフ状態において、その作動ロッド176aが内蔵のばねのばね力によって突出状態とされる。
この状態で電磁ソレノイド176をオンに切り替えると、作動ロッド176aが、内蔵ばね力に逆らって引き込まれ、リンク175が旋回し、旋回板161がR2方向に旋回する。すると、図9に示すように、旋回板162の後方腕部162bのスライド面162eが旋回板161の前方腕部161aの先端に摺接するとともに、旋回板161の後方腕部161bの長穴161dの内面が旋回板163の前方腕部163aのスライドピン163fに摺接する。これにより、旋回板162のスライド面162eが旋回板161の前方腕部161aの先端に摺接して円形穴125cの径方向外方へスライドすることにより旋回板162がR2方向に旋回し、また、旋回板163の前方腕部163aのスライドピン163fに旋回板161の後方腕部161bの長穴161dの内面が摺接して旋回板163の前方腕部163aが円形穴125cの中心方向へスライドすることにより旋回板163もR2方向に旋回する。
このように、旋回板161がR2方向に旋回すると、この旋回板161のR2方向への旋回力が他の旋回板162,163に伝達され、図10に示すように、旋回板162,163もR2方向に旋回し、旋回板161〜163の支持腕161c〜163cに設けられた保持爪141〜143がメディアMの中心孔よりも十分に小さな外接円内に配置され、メディアMの中心孔に挿入可能な状態まで狭められる。
この状態で、電磁ソレノイド176をオフに切り替えると、作動ロッド176aが内蔵のばねのばね力によって突出され、リンク175が旋回する。すると、リンク175の旋回運動が旋回板161に伝わり、この旋回板161がR1方向に旋回する。これに連動して他の二枚の旋回板162,163は、引っ張りコイルばね174の引っ張り力によって、それぞれの後方腕部162b,163bが円形穴125cの中心方向へ引っ張られ、これにより、これら旋回板162,163も旋回板161と同様にR1方向に旋回する。この結果、図11に示すように、保持爪141〜143が押し広げられ、保持爪141〜143がメディアMの中心孔の内周面に押し付けられ、メディアMが保持された状態になる。
このとき、旋回板161に対して旋回板162,163は、引っ張りコイルばね174の引っ張り力によってR1方向に独立して旋回されるので、各保持爪141〜143も、それぞれ独立して半径方向外方へ移動してメディアMの中心孔の内周面へ押し付けられることとなる。
図12に示すように、3本の保持爪141〜143は、支持ピン151〜153の下端から突出した円柱状のピン141a〜143aと、このピン141a〜143aを同心状態で取り囲んでいるゴムなどからなる弾性円筒141b〜143bとを備えている。そして、これら3本の保持爪141〜143は、下方への突出長さlの寸法が、保持するメディアMの厚さt1の寸法以下とされている。この突出長さlは、メディアMの中心孔Maの内周面Mbの厚さt2以上で環状突起部Mcの高さを含んだメディアMの厚さt1以下が望ましい。これにより、厚さ方向に積層状態のメディアMを保持する際に、保持爪141〜143が2枚目のメディアMの内周面Mbに接触することなく、最上部である1枚目のメディアMだけを保持するようになっている。
図13はメディア検出機構の構造を示す断面図、図14はメディア検出機構の動きを説明する断面図である。
図6及び図13に示すように、メディア検出機構(メディア検出部)200は、後端201cが水平軸線を中心として支持されて先端側が上下に揺動可能とされたレバー本体201aと、レバー本体201aの先端が下方へ屈曲されてアームベース(ベース板)125aの下面側へ突出する検出端子部としての当接部201bとを有する検出レバー201を備え、さらに、この検出レバー201の側方に設けられた検出器(メディア検出器)202を備えている。
図13に示す非検出位置では、検出レバー201のレバー本体201aはアームベース125a上に乗った状態であり、当接部201bはアームベース125aに形成された開口部125dを通って、アームベース125aの下方側、すなわちメディアを保持する側に、所定長さ突出している。また、検出器202は透過型光学式センサであり、図13に示す非検出位置では、レバー本体201aの先端側近傍の側面に突出した検出板201dが検出器202の検出領域内にあって検出光を遮るため、検出器202の検出信号はオフである。
そして、このメディア検出機構200では、搬送アーム36が下降してメディアMの上面が検出レバー201の先端の当接部201bに当接することにより、検出レバー201が上方へ揺動し、アームベース125aに当接した非検出位置(図13に示す位置)から、アームベース125aから離間した検出位置(図14に示す位置)へ変位して、検出レバー201の検出板201dが検出器202の検出領域から外れると、検出器202がオンに切り替わる。この検出器202の検出信号から、メディアMへの近接状態、つまり、グリッピング機構130に保持されたメディアMが有ることを検出することができる。
また、メディア検出機構200には、検出レバー201のレバー本体201aに磁石(吸引部)203が設けられている。この磁石203は、合成樹脂に磁性体を混入させた樹脂マグネットから成形されており、検出レバー201のレバー本体201aに固定されている。また、アームベース125aの上面には、検出レバー201のレバー本体201aに設けられた磁石203との対向位置に、磁石203によって吸引される被吸引部材である鉄板(吸引部)204が設けられている。
そして、このメディア検出機構200では、検出レバー201がアームベース125aに当接し、検出レバー201の当接部201bがアームベース125aの下面側へ突出した非検出位置に配置された状態で、磁石203の磁力によって磁石203と鉄板204とが吸引されて吸着する。したがって、検出レバー201は、当接部201bがアームベース125aの下面側へ突出した非検出位置に配置された状態で、互いに吸着した磁石203と鉄板204との吸着力によって揺動が規制された状態に維持される。
この状態で、搬送アーム36が下降してメディアMの上面が検出レバー201の先端の当接部201bに当接すると、図14に示すように、検出レバー201の先端部分に上方へ向かう押し上げ力が生じる。そして、この押し上げ力によって、互いに吸着した磁石203と鉄板204とが引き離されると、検出レバー201は、レバー本体201aの後端におけるアームベース125aとの連結箇所を中心として上方へ揺動される。そして、検出レバー201がアームベース125aに当接した非検出位置からアームベース125aから離間した検出位置へ変位する。
これとは逆に、グリッピング機構130が保持していたメディアMの保持を解除し、その後、搬送アーム36が上昇してメディアMから離間すると、上方へ揺動されて検出位置に配置されていた検出レバー201が自重によって下方へ揺動される。検出レバー201が下方へ揺動されて検出位置へ配置されると、レバー本体201aの磁石203が鉄板204に当接し、磁石203と鉄板204とが磁石203の磁力によって互いに吸着する。これにより、検出レバー201は、磁石203と鉄板204との吸着力によって再び揺動が規制された状態に維持される。
次に、本実施形態の制御方法を実施するためのパブリッシャ1の制御系について説明する。
図15に示すように、パブリッシャ1は、各部の動作を司る制御部100を有し、制御部100はパブリッシャ1の外部に設置されたホストコンピュータ101と通信可能に接続されている。制御部100は、CPU、ROM、RAM及びEEPROMを有するマイクロコンピュータから構成されている。制御部100は、ホストコンピュータ101からの各種実行指令に基づき、メディア搬送機構31によってメディアMを搬送して、メディアドライブ41によるメディアMへのデータ書き込み処理や、レーベルプリンタ11によるメディアMのレーベル面への印刷処理を実行させる。また、制御部100は、メディア検出機構200にも接続されており、メディア検出機構200の検出信号に基づいてメディア搬送機構31の動作を制御したり、エラー信号を出力したりすることが可能である。
制御部100は、ホストコンピュータ101からの実行指令を受けると、バッチ処理モード等の予め設定された処理モードの工程に従い、メディアMに対してデータ書き込み処理や印刷処理を行う。その際、上側のメディアスタッカ21または下側のメディアスタッカ22に収容されたメディアMを、メディア搬送機構31によってメディアドライブ41のメディアトレイ41aまたはレーベルプリンタ11のメディアトレイ45に搬送する搬送工程が実行される。メディアスタッカ21,22に収容されているメディアMがなくなれば、処理前のメディア(ブランクメディア)Mを補充する作業が必要となる。そこで、本発明の制御方法では、メディアスタッカ21,22に収容されているメディアMの最後の1枚を搬送した際、または搬送しようとする際に、それを検出する。
本発明に係るメディア搬送機構の制御方法の第1実施形態について説明する。
図16は本発明の第1実施形態にかかるメディア搬送機構の制御方法の前半を示すフローチャート、図17はその後半を示すフローチャート、図18は最後の1枚を判断するための閾値の説明図である。
本発明の第1実施形態にかかるメディア搬送機構の制御方法は、前述したメディア収容部であるメディアスタッカ21,22(以後、メディアスタッカ21について例示することとする。)に積層収容された最上のメディアMを保持して昇降可能な搬送アーム36を備えたメディア搬送機構31を制御部100によって制御する方法であり、メディアスタッカ21に収容されているメディアMの最後の1枚を検出するものである。
そのために、搬送アーム36をメディアスタッカ21の内部に向けて下降させ、メディア検出機構200がメディア検出有りとなったら搬送アーム36を一旦停止させ、搬送アーム36を上昇させつつメディア検出機構200がメディア検出無しとなった位置をメディア高さとして記憶する。ここで、図18に示すように、説明の便宜上、メディア高さH及び閾値αを、メディアスタッカ21の底面の高さH0を基準とした高さで表示することとする。メディア高さHを測定して記憶した後、搬送アーム36を再び下降させて、メディアスタッカ21内に積層されたメディアMの最上位置の1枚を保持して上昇した後、メディア高さHを所定の閾値αと比較して、メディア高さHが閾値αの高さよりも低い場合にはメディアスタッカ21のメディア残数がゼロであると判断する。すなわち、保持しているメディアMが、最後のメディアであると判断する。
以下、各工程を詳細に示す。
まず、図16に示すように、メディアMの搬送処理を開始したら(ステップSS)、所定の高さ(移動上限であるホームポジションや、上下の中間位置等)にある搬送アーム36において、電磁ソレノイド176をオンにして(ステップS01)、3本の保持爪141〜143がメディアMの中心孔に挿入可能な状態まで狭めた状態で、搬送アーム36の下降を開始する(ステップS02)。このとき、搬送アーム36をメディアスタッカ21の底面の高さH0(図18参照)を到達目標位置としておく。底面の高さH0は、理論値としてパブリッシャ1の工場出荷時にEEPROMに記憶されている。また、搬送アーム36を昇降させる時は、駆動モータ37を駆動するステップ数で搬送アーム36の高さを管理する。
搬送アーム36を下降させながらメディア検出機構200の検出器202を監視し(ステップS03)、検出器202がオンとなったら、すなわち検出レバー201の当接部201bがメディアMの上面に当接して持ち上げられて検出レバー201が検出位置に変位したら(ステップS03:Yes)、メディアスタッカ21にメディアMがあると判断できるので、検出器202がオンとなった位置を仮のメディア高さHとして測定し、記憶する(ステップS11)。
なお、メディア高さHは、駆動モータ37のステップ数を用いて求めることができる。すなわち、搬送アーム36の位置は、搬送アーム36の基準位置からの下降量をステップ数により求めることができるが、基準位置の高さはメディアスタッカ21の底面高さH0からの高さとしてわかっているため、基準位置の高さから下降量を減ずることにより底面高さH0からの高さとして求めることができる。なお、駆動モータ37にロータリーエンコーダを取り付けたり、搬送アーム36が上下する垂直ガイド軸35等に沿ってリニアエンコーダを設けて位置を検出するようにしてもよい。
また、ステップS03では、搬送アーム36の移動距離が長いため処理速度の観点から下降速度を遅くしにくい。そのため、ステップS11で測定して記憶したメディア高さHは、搬送アーム36を通常の速度で下降させながら測定するものであり、誤差を含み易い。そのため、ここでは仮のメディア高さHとしている。
ステップS03で検出器202がオンとならずにメディアスタッカ21の底面の高さH0まで下降した場合には、搬送アーム36をその位置に停止する(ステップS04)。そして、再度検出器202がオンとなるか否かを判断して(ステップS05)、オンとなっていたらメディアMがないにもかかわらずオンとなったのでエラーを起こしているとして搬送処理を停止する(ステップS06)。オンとなっていない場合には、メディアスタッカ21内にメディアMがないことが確定し(ステップS07)、搬送アーム36を上端まで移動させ(ステップS08)、電磁ソレノイド176をオフとする。
電磁ソレノイド176は、電源をオフにすると、電磁ソレノイド176に内蔵されているスプリングによって作動ロッド176aが引っ込むので、保持爪141〜143が開いた状態となる(ステップS09)。そして、メディアMがないことをユーザに通告して搬送処理を停止する(ステップS10)。ユーザへの通告は、表示板による表示のみならずブザー等による音によって通告することが望ましい。
ステップS03で検出器202がオンとなって仮のメディア高さHを記憶したら(ステップS11)、搬送アーム36の下降速度を落として、低速度でメディア保持位置まで下降して一旦停止する(ステップS12)。
次いで、図17に示すように、記憶した仮のメディア高さHを用いて、ニアエンドか否かを判断する(ステップSA13)。なお、ここで、「ニアエンド」とは、メディアMの残数が1枚に近い状態を指し、例えば2〜3枚程度の残数となるメディア高さをニアエンド判定用閾値として用いて、仮のメディア高さHがニアエンド判定用閾値の高さより低い場合にはニアエンドと判断することができる。なお、ニアエンド判定用閾値は、仮のメディア高さHに含まれる誤差分を考慮して、メディアMの残数が少なくとも2枚以上であるか否かを判定できるように設定しておくと良い。
ステップSA13において、ニアエンドであると判断された場合(ステップSA13:Yes)には、メディアスタッカ21内のメディアMの残数が1枚、もしくは2〜3枚であることがわかるので、そこからメディア高さHをより正確に求めて、メディアMの残数が1枚であるか否かを判断する。そのため、搬送アーム36をゆっくりと上昇させ(ステップSA14)、検出器202がオフとなった位置を真のメディア高さHとして記憶する(ステップSA15)。そして、搬送アーム36を下降させて、検出器202がオンとなったら減速して(ステップSA16)、メディア保持位置まで下降する(ステップSA17)。
そして、電磁ソレノイド176をオフとして、内蔵のスプリングにより作動ロッド176aを引き込んで、保持爪141〜143を開いてメディアMを保持し(ステップSA18)、搬送アーム36を基準位置(ステップピングモータの原点)まで上昇させる(ステップSA19)。このように、電磁ソレノイド176をオフとしたときにメディアMを保持するため、搬送処理中に電源が断たれても、メディアMを落下させることなく保持し続けることができる。
搬送アーム36を基準位置まで上昇させた後、搬送アーム36がメディアMを保持しているか否かを検出器202によって確認し(ステップSA20)、検出器202がオンとなっていない場合(ステップSA20:No)には、メディア搬送エラーが生じたとして搬送処理を停止する(ステップSA21)。一方、ステップSA20において検出器202がオンとなって、メディアMを保持していることが確認されたら(ステップSA20:Yes)、ステップSA15で記憶したメディア高さHが所定の高さの閾値αよりも下か否かを判断する(ステップSA22)。
ステップSA22でメディア高さHが閾値αの高さよりも下でない場合には、ステップSA15で測定した時のメディア高さHが、メディアMが2枚以上ある高さであり、保持しているメディアMが最後の1枚ではなく、まだメディアスタッカ21にメディアMがあると判断できる。そのため、メディアMの搬送を継続する(ステップSA23)。
一方、ステップSA22でメディア高さHが閾値αよりも下であると判断された場合には、ステップSA15で測定した時のメディア高さHが、メディアMが1枚のみの高さであり、最後の1枚を搬送アーム36が保持しているとともにメディアスタッカ21は空になったことが確認され(ステップSA24)、メディアスタッカ21にメディアMがないことを通告する(ステップSA25)。その後、メディアMの搬送を継続するか、またはメディアMがないことを通告した状態で搬送アーム36を停止する。
なお、閾値αとしては、図18に示すように、市販されているメディア製品に厚さの差があることを考慮して、メディアMの内最も薄いメディアMAの2枚分の厚さ(2・t1)よりも小さく、メディアのうち最も厚いメディアMBの1枚分の厚さ(t2)よりも大きい値、すなわち、図18中δの範囲に位置するものを採用することが望ましい。このように閾値αを設定することにより、厚さの異なるメディアMに対しても、最後の1枚であることを確実に検出することができる。
一方、ステップSA13において、ニアエンドでないと判断された場合(ステップSA13:No)には、まだメディアスタッカ21内にメディアMが2枚以上あると判断されるので、そのまま、メディア保持位置まで搬送アーム36を下降させる(ステップSA17)。すなわち、前述したステップSA14〜SA16の工程を行わないことにより、メディアMの残数が少なくとも2枚以上である場合の処理時間を短縮することができる。
以上説明した本発明の第1実施形態に係るメディア搬送機構の制御方法及びメディア処理装置では、搬送アーム36をメディアスタッカ21に向けて下降させ、搬送アーム36に設けられているメディア検出機構200がメディア検出有りとなったら搬送アーム36を一旦停止させ、搬送アーム36を上昇させつつメディア検出機構200がメディア検出なしとなった位置をメディア高さHとして記憶するため、精度良くメディアの高さを測定することができる。通常、搬送アーム36を下降させてメディアMを保持する際の搬送アーム36の下降速度でメディアの高さを測定すると、誤差が生じ易いが、メディア検出有りとなって搬送アーム36を一旦停止させてから、メディアMの厚さ分だけ搬送アーム36を上昇させることで、メディアの高さを精度良く測定することが可能である。
そして、メディアMを搬送アーム36によって保持して上昇させた後に、記憶したメディア高さHを所定の高さの閾値αと比較して、メディア高さHが閾値αの高さよりも低い場合には、搬送アーム36によって保持したメディアMが最後の1枚であると判断することができ、メディアスタッカ21に残っているメディアMはゼロであると正確に判断することができる。これにより、メディアスタッカ21のメディアMの残数がゼロであることをユーザに知らせることができるため、ユーザはメディアMが完全になくなる前にメディアMを補充することができ、メディア処理作業における無駄な時間を極力無くして、効率よく処理を行うことができる。
また、搬送アーム36を下降させて検出したメディア高さを、仮の(およその)メディア高さHとし、この仮のメディア高さHによってニアエンドか否かを判断する。そして、ニアエンドであると判断された場合のみ、真のメディア高さHを測定して記憶し、それにより最後の1枚であるか否かを判断する。ニアエンドではないと判断された場合には、最後の1枚であるか否かを判定する処理を省いてそのまま搬送処理を行えばよいため、ニアエンドである場合だけ精度良く最後の1枚の判断を行うことで、通常の処理速度を低下させずに済む。
本発明に係るメディア搬送機構の制御方法の第2実施形態について説明する。
図19は本発明の第2実施形態にかかるメディア搬送機構の制御方法の後半を示すフローチャートである。
本発明の第2実施形態にかかるメディア搬送機構の制御方法は、第1実施形態と同様に、前述したメディア収容部であるメディアスタッカ21,22(以後、メディアスタッカ21について例示することとする。)に積層収容された最上のメディアMを保持して昇降可能な搬送アーム36を備えたメディア搬送機構31を制御部100によって制御する方法であり、メディアスタッカ21に収容されているメディアMの最後の1枚を検出するものである。
そのために、搬送アーム36をメディアスタッカ21の内部に向けて下降させ、メディア検出機構200がメディア検出有りとなったら搬送アーム36を一旦停止させ、搬送アーム36を上昇させつつメディア検出機構200がメディア検出無しとなった位置をメディア高さHとして記憶する。メディア高さHを測定して記憶した後、メディア高さHを所定の閾値αと比較して、メディア高さHが閾値αの高さよりも低い場合にはメディアスタッカ21のメディア残数が1枚であると判断する。すなわち、保持しようとするメディアMが、最後のメディアであると判断する。
以下、各工程を詳細に示す。
まず、本実施形態の前半の工程は、図16に示した第1実施形態の前半のフローチャートと同様である。ステップS03で検出器202がオンとなって仮のメディア高さHを記憶したら(ステップS11)、搬送アーム36の下降速度を落として、低速度でメディア保持位置まで下降して一旦停止する(ステップS12)。
次いで、図19に示すように、記憶した仮のメディア高さHを用いて、ニアエンドか否かを判断する(ステップSB13)。
ステップSB13において、ニアエンドであると判断された場合(ステップSB13:Yes)には、メディアスタッカ21内のメディアMの残数が1枚、もしくは2〜3枚であることがわかるので、そこからメディア高さHをより正確に求めて、メディアMの残数が1枚であるか否かを判断する。そのため、搬送アーム36をゆっくりと上昇させ(ステップSB14)、検出器202がオフとなった位置を真のメディア高さHとして記憶する(ステップSB15)。
そして、ステップSB15で記憶したメディア高さHが所定の高さの閾値αよりも上か否かを判断する(ステップSB16)。
ステップSB16でメディア高さHが閾値αの高さよりも上である場合には、ステップSB15で測定した時のメディア高さHが、メディアMが2枚以上ある高さであり、保持しようとするメディアMが最後の1枚ではなく、まだメディアスタッカ21に2枚以上のメディアMがあると判断できる。そのため、搬送アーム36をメディア保持位置まで下降する(ステップSB19)。
そして、電磁ソレノイド176をオフとして、内蔵のスプリングにより作動ロッド176aを引き込んで、保持爪141〜143を開いてメディアMを保持し(ステップSB20)、搬送アーム36を基準位置(ステップピングモータの原点)まで上昇させる(ステップSB21)。
搬送アーム36を基準位置まで上昇させた後、搬送アーム36がメディアMを保持しているか否かを検出器202によって確認し(ステップSB22)、検出器202がオンとなっていない場合(ステップSB22:No)には、メディア搬送エラーが生じたとして搬送処理を停止する(ステップSB23)。一方、ステップSB22において検出器202がオンとなって、メディアMを保持していることが確認されたら(ステップSB22:Yes)、メディアMの搬送を継続する(ステップSB24)。
一方、ステップSB16でメディア高さHが閾値αよりも下であると判断された場合(ステップSB16:No)には、ステップSB15で測定した時のメディア高さHが、メディアMが1枚のみの高さであり、最後の1枚を搬送アーム36が保持しようとしていることが確認され(ステップSB25)、メディアスタッカ21からメディアMがなくなることを通告する(ステップSB26)。その後、メディアMの搬送を継続する(ステップSB19〜SB24)か、またはメディアMがなくなることを通告した状態で搬送アーム36を停止する。
また、ステップSB13において、ニアエンドでないと判断された場合(ステップSB13:No)には、保持しようとするメディアMが最後の1枚ではなく、まだメディアスタッカ21に2枚以上のメディアMがあると判断できる。そのため、搬送アーム36をメディア保持位置まで下降する(ステップSB19)。以降、ステップSB20〜SB24は上記の通りである。すなわち、前述したステップSB14〜SB16の工程を行わないことにより、メディアMの残数が少なくとも2枚以上である場合の処理時間を短縮することができる。
以上説明した本発明の第2実施形態に係るメディア搬送機構の制御方法及びメディア処理装置では、第1実施形態と同様に、搬送アーム36をメディアスタッカ21に向けて下降させ、搬送アーム36に設けられているメディア検出機構200がメディア検出有りとなったら搬送アーム36を一旦停止させ、搬送アーム36を上昇させつつメディア検出機構200がメディア検出なしとなった位置をメディア高さHとして記憶するため、精度良くメディアの高さを測定することができる。通常、搬送アーム36を下降させてメディアMを保持する際の搬送アーム36の下降速度でメディアの高さを測定すると、誤差が生じ易いが、メディア検出有りとなって搬送アーム36を一旦停止させてから、メディアMの厚さ分だけ搬送アーム36を上昇させることで、メディアの高さを精度良く測定することが可能である。
そして、メディアMを搬送アーム36によって保持する前に、記憶したメディア高さHを所定の高さの閾値αと比較して、メディア高さHが閾値αの高さよりも低い場合には、搬送アーム36によって保持しようとするメディアMが最後の1枚であると判断することができ、メディアスタッカ21に残っているメディアMが1枚であることを正確に判断することができる。これにより、メディアスタッカ21のメディアMの残数がゼロになることをユーザに知らせることができるため、ユーザはメディアMが完全になくなる前にメディアMを補充することができ、メディア処理作業における無駄な時間を極力無くして、効率よく処理を行うことができる。
また、第1実施形態と同様に、ニアエンドである場合だけ精度良く最後の1枚の判断を行うことで、通常の処理速度を低下させずに済む。
また、第1,第2実施形態において、メディア検出機構200は、搬送アーム36の移動に応じて検出レバー201が検出位置及び非検出位置の一方から他方へ変位した位置をメディアMの高さとして測定できるため、メディアスタッカ21の底面の高さH0とメディア高さHをそれぞれ搬送アーム36の位置を基準に求めることができ、最後の1枚のメディアを判断するための演算処理を単純化できる。
なお、本発明で用いられるメディアは、上記実施形態のメディアMのような円板状のメディアに限定されるものではなく、矩形状等の多角形状や楕円状のメディアにも適用可能であり、また、その記録方式も、光記録方式、光磁気記録方式等、何ら限定されるものではない。
パブリッシャ(メディア処理装置)の外観斜視図である。 各部を開状態としたパブリッシャの外観斜視図である。 パブリッシャのケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 パブリッシャに設置されたレーベルプリンタ部分の斜視図である。 メディア搬送機構を示す斜視図である。 グリッピング機構を説明するアームベースの平面図である。 グリッピング機構の保持爪部分の斜視図である。 保持爪部分の拡大平面図である。 旋回板及び保持爪の動きを説明するそれぞれ平面図である。 旋回板及び保持爪の動きを説明するそれぞれ平面図である。 旋回板及び保持爪の動きを説明するそれぞれ平面図である。 保持爪を説明する保持爪の断面図である。 メディア検出機構の構造を示す断面図である。 メディア検出機構の動きを説明する断面図である。 パブリッシャの制御系を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る制御方法を示す前半のフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る制御方法を示す後半のフローチャートである。 本発明に係る制御方法における閾値の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る制御方法を示す後半のフローチャートである。
符号の説明
1…パブリッシャ(メディア処理装置)、11…レーベルプリンタ、21,22…メディアスタッカ(メディア収容部)、31…メディア搬送機構、41…メディアドライブ、41a,45…メディアトレイ、36…搬送アーム、100…制御部、125a…アームベース、130…グリッピング機構、200…メディア検出機構、201…検出レバー、202…検出器、H0…メディアスタッカの底面の高さ、H…メディア高さ、M…メディア。

Claims (7)

  1. メディア収容部に積層状態で収容されたメディアを保持して昇降可能な搬送アームと、前記搬送アームに設けられ前記メディアの有無を検出可能なメディア検出機構とを備えたメディア搬送機構の制御方法であって、
    前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて、
    前記メディア検出機構がメディア検出となったら前記搬送アームを一旦停止させ、
    前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、
    前記搬送アームを再び下降させて前記メディア収容部の前記メディアを保持して上昇した後、
    前記メディア高さを所定の高さの閾値と比較して、前記メディア高さが前記閾値の高さよりも低い場合には前記メディア収容部のメディア残数がゼロであると判断するメディア搬送機構の制御方法。
  2. メディア収容部に積層状態で収容されたメディアを保持して昇降可能な搬送アームと、前記搬送アームに設けられ前記メディアの有無を検出可能なメディア検出機構とを備えたメディア搬送機構の制御方法であって、
    前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて、
    前記メディア検出機構がメディア検出となったら前記搬送アームを一旦停止させ、
    前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、
    前記メディア高さを所定の高さの閾値と比較して、前記メディア高さが前記閾値の高さよりも低い場合には前記メディア収容部のメディア残数が1枚であると判断するメディア搬送機構の制御方法。
  3. 請求項1または2に記載のメディア搬送機構の制御方法において、
    前記閾値が、前記メディアのうち最も薄いメディアの2枚分の厚さよりも小さく、前記メディアのうち最も厚いメディアの1枚分の厚さよりも大きい値を用いて決定されるメディア搬送機構の制御方法。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のメディア搬送機構の制御方法において、
    前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて前記メディア検出機構がメディア検出となった位置を仮のメディア高さとして記憶し、この仮のメディア高さに基づいて前記メディア収容部に収容されているメディア残数のニアエンド判定を行い、
    ニアエンドと判定された場合には、前記メディア検出機構がメディア検出となった状態から前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、このメディア高さを前記閾値と比較してメディア残数の判断を行うメディア搬送機構の制御方法。
  5. メディアを積層状態で収容するメディア収容部と、
    前記メディアに情報処理を行うメディア処理部と、
    前記メディアの有無を検出可能なメディア検出機構と前記メディアを保持して昇降可能な搬送アームを備えて前記搬送アームの移動によって前記メディア収容部から前記メディア処理部に前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、
    前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて、前記メディア検出機構がメディア検出となったら前記搬送アームを一旦停止させ、前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、前記搬送アームを再び下降させて前記メディア収容部の前記メディアを保持して上昇した後、前記メディア高さを所定の高さの閾値と比較して、前記メディア高さが前記閾値の高さよりも低い場合には前記メディア収容部のメディア残数がゼロであると判断する制御部と、を備えているメディア処理装置。
  6. メディアを積層状態で収容するメディア収容部と、
    前記メディアに情報処理を行うメディア処理部と、
    前記メディアの有無を検出可能なメディア検出機構と前記メディアを保持して昇降可能な搬送アームを備えて前記搬送アームの移動によって前記メディア収容部から前記メディア処理部に前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、
    前記搬送アームを前記メディア収容部に向けて下降させて、前記メディア検出機構がメディア検出となったら前記搬送アームを一旦停止させ、前記搬送アームを上昇させつつ前記メディア検出機構がメディア非検出となった位置をメディア高さとして記憶し、前記メディア高さを所定の高さの閾値と比較して、前記メディア高さが前記閾値の高さよりも低い場合には前記メディア収容部のメディア残数が1枚であると判断する制御部と、を備えているメディア処理装置。
  7. 請求項5または6に記載のメディア処理装置において、
    前記メディア検出機構は、
    前記メディアに当接可能であって前記搬送アームから前記メディアを保持する側に突出する非検出位置と前記非検出位置より突出量が少ない検出位置とをとりうる検出端子部を備えるとともに前記搬送アームに移動自在に支持されている検出レバーと、
    前記検出レバーの前記検出位置への変位を検出する検出器と、を備えているメディア処理装置。
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