JP2008304198A - 撮像系におけるmtf測定方法及びmtf測定装置 - Google Patents

撮像系におけるmtf測定方法及びmtf測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像サイズが大きいレンズのMTFを測定する際にも、大きなサイズの撮像素子を用いることなく、且つ、画素サイズを変えることなく、汎用的な撮像素子を用いて精度良くMTFを測定できるMTF測定方法を提供することを目的とする。
【課題手段】 エッジ模様を有するチャートCHと、被検レンズ2を介して導かれたチャートCH像を光電変換して画素信号を出力する撮像素子3と、を用いて披検レンズ2の性能を評価するための指標となる撮像系におけるMTF測定方法であって、チャートCHにおける撮像エリアを複数に分割して、複数の撮像エリアの夫々と複数の撮像素子3の夫々が1対となるように撮像し、複数の撮像素子3を介して読み取った画像信号を用いて、複数の撮像エリア毎にMTFを測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラなどの撮像装置において、レンズ及び撮像系の品質評価を行うためのパラメータとしてのMTF(Modulaion Transfer Function)を求めるMTF測定方法及びMTF測定装置に関する。
従来、カメラなどの撮像装置に用いられる撮像レンズ(所謂、本発明における披検レンズである)の品質を評価する方法として、投影解像力による品質評価方法やMTFによる品質評価方法が知られている。
投影解像力による品質評価方法は、撮像レンズを介して間隔が疎から密へと除々に変化する縞模様を投影し、その投影された縞模様をどの程度の間隔まで1本1本の縞模様として捉えることができるか否かを目視検査によって評価するものであって、検査員による評価バラツキが発生し易く、精度の高い評価データを得ることが困難であった。
一方、MTFによる品質評価方法は、MTFが撮像レンズをシステムとしてみた場合の幾何学的な伝達係数であって周波数領域でみたコントラストの変調度を表し(所謂、撮像レンズの空間周波数特性を表す)、撮像レンズを介して出力した像質を表すためのパラメータとしてMTFを用いることができ、この際、検査員の目視検査による評価バラツキを低減できる。
MTFの測定の際には、披検対象である撮像レンズと、エッジ画像を有するチャート、複数の光電変換素子が並設されて前記エッジ画像を画素毎の電気信号に変換して出力する撮像素子(例えば、CCD:Charge Coupled Devices、CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconductor等)とが用いられ、撮像素子から出力されたエッジ画像の画像信号を用いてMTFが算出される。
MTFは、撮像装置が取り込んだ画像のエッジ部分をステップ応答として捉え、そのステップ応答した画像データを微分して像の強度分布を表すLSF(Line Speed Function)波形とし、そのLSF波形をフーリエ変換することによって、レンズ評価のための変調伝達関数として得られる(例えば、特許文献1、2、3参照)。
また、近年、撮像装置の多様化及び高精度化が進むに伴い、前記撮像レンズには、大型画面の撮影に応じた大きなサイズ(所謂、開口径が大きいもの)が求められている。
そして、一般に、大きなサイズのレンズのMTFを測定する際には、大型画面及びレンズの大きさに応じた撮像素子が用いられる。つまり、画面が大きくなるにつれて、大きな開口径のレンズが要求され、このレンズの品質を評価するための撮像素子として、所定の画素サイズを満足しつつ画素数を増やして大きなサイズとなったものが要求される。つ、まり、用途に応じて様々なサイズの撮像レンズと撮像素子が存在し、一般的に撮像レンズと撮像素子とが対応付けられて用いられている。
特開2002-350285号公報 特開平6-18448号公報 特開平4-62448号公報
しかしながら、大きなサイズのレンズのMTFを測定する際に、所定の画素サイズを満足しつつ画素数を増やして大きなサイズとした撮像素子を用いると、広い画像領域を高速に測定できるという利点がある一方、撮像素子が特別なものになってコストアップにつながり、生産性を損なう虞があった。
例えば、一眼レフカメラ用等に用いられる大きなレンズのMTFを測定する際には、大きな撮像素子が必要とされて、この撮像素子が特別なものになって調達が困難になり、MTFの測定が困難になる恐れがあった。
一方、共通の撮像素子を用いて異なる画像サイズを撮影する場合には、撮像素子を介して生成される画素の大きさが画像サイズ毎に異なることになり、MTFの測定値が異なって精度良くレンズ及び撮像系のMTFを測定することが困難であった。
そこで、本発明は、撮像サイズが大きいレンズのMTFを測定する際にも、大きなサイズの撮像素子を用いることなくて画素サイズを共通にでき、汎用的な撮像素子を用いて精度良くMTFを測定できて生産性及び利便性を向上できる撮像系のMTF測定方法及びMTF測定装置を提供することを目的とする。さらには、本発明は、撮像サイズが変わっても共通の撮像素子を用いて精度良くMTFを測定でき、MTF測定の際の利便性を向上することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、被写体像を撮像素子に導くための被検レンズと、エッジ模様を有するチャートと、複数の光電変換素子が並設されて、前記被検レンズを介して導かれた前記チャート像を光電変換して画素信号を出力する前記撮像素子と、を用いて前記披検レンズの性能を評価するための指標となる撮像系におけるMTF(Modulation Transfer Function)を測定するMTF測定方法であって、前記チャートにおける撮像エリアを複数に分割して前記複数の撮像エリア毎に前記エッジ模様を配置し、該撮像エリアの数の分だけ前記撮像素子を用いて、該複数の撮像エリアの夫々と前記複数の撮像素子の夫々が1対となるように前記チャートを撮像し、前記複数の撮像素子を介して読み取った画像信号を用いて、前記複数に分割された撮像エリア毎にMTFを測定することを特徴とする。
請求項1に記載の撮像系におけるMTF測定方法によれば、前記チャートにおける撮像エリアを複数に分割して、該複数の撮像エリアの夫々と前記複数の撮像素子の夫々が1対となるように撮像し、前記複数の撮像素子を介して読み取った画像信号を用いて、前記複数に分割された撮像エリア毎にMTFを測定することにより、大きなサイズのレンズのMTFを測定する際に、大きなサイズの撮像素子を用いたり画素を大きくしたりすることなく、汎用的な撮像素子を用いて精度良くMTFを測定でき、生産性及び利便性を向上できる。
つまり、請求項1に記載の撮像系におけるMTF測定方法によれば、所望の被検レンズや画像サイズの変化に応じて、共通の撮像素子を用い、この撮像素子の数を複数にしてMTFを測定することにより、MTFの測定精度と測定の際の利便性を向上できる。また、この際、画像サイズが変わっても、画素サイズを共通にできるので、撮像素子を介して検出される画像の空間周波数(所謂、解像度である)を良好に維持できる。
また、請求項1に記載の撮像系におけるMTF測定方法は、請求項2に記載の発明のように、前記光軸上に沿って一つの撮像素子を配置すると共に、前記一つの撮像素子を中心とする同心円上又は放射線上に沿って他の撮像素子を複数配置することにより、披検レンズの径方向や円周方向に対応付けてMTFを精度良く測定できる。
また、請求項2に記載の撮像系におけるMTF測定方法は、請求項3に記載の発明のように、前記一つの撮像素子を用いて画面中央領域の画像信号を読み取ると共に、前記他の撮像素子を画面の左右および上下方向、又は前記同心円上、又は前記放射線上に沿って移動して前記画面中央領域の外方に位置する周辺領域の画像信号を読み取ることにより、大きな画面を読み取る際に、小型の撮像素子を用いることができ、生産性及び利便性を向上できる。
また、請求項1乃至請求項3の何れか記載の撮像系におけるMTF測定方法は、請求項4に記載の発明のように、オペレータからの指令信号に応じて、前記撮像エリア毎のMTFの内から選択された複数の撮像エリアのMTFを平均化して求めることにより、披検レンズの性能評価において利便性を向上できる。
また、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の撮像系におけるMTF測定方法は、請求項5に記載の発明のように、前記撮像エリア毎に測定されたMTFを用い、所定の空間周波数において、撮像素子間におけるMTFの比を演算して求めることにより、披検レンズの性能評価において利便性を向上できる。
また、請求項1乃至請求項5の何れか記載の撮像系におけるMTF測定方法は、請求項6に記載の発明のように、同一の前記撮像エリアを測定した際の、前記撮像素子間における前記画像信号のバラツキを予め測定し、このバラツキを打ち消すように補正された該画像信号を用いて前記MTFを測定することにより、複数の撮像素子間の感度バラツキの影響を受けることなく、披検レンズのMTFを精度良く測定できる。
次に、請求項7に記載の発明は、被写体像を撮像素子に導くための被検レンズと、エッジ模様を有するチャートと、複数の光電変換素子が並設されて、前記被検レンズを介して導かれた前記チャート像を光電変換して画素信号を出力する前記撮像素子と、を備えて前記披検レンズの性能を評価するための指標となる撮像系におけるMTF(Modulation Transfer Function)を測定するMTF測定装置であって、前記チャートにおける撮像エリアを複数に分割すると共に前記複数の撮像エリア毎に前記撮像模様を備え、該撮像エリアの数の分だけ前記撮像素子を備えて、前記複数の撮像エリアの夫々と前記複数の複数の撮像素子の夫々が1対となるように撮像する撮像手段と、前記撮像手段を介して読み取った画像信号を用いて、前記撮像エリア毎にMTFを演算するMTF演算手段とを備えることを特徴とする。
請求項7に記載の撮像系におけるMTF測定装置によれば、前記チャートにおける撮像エリアを複数に分割して、前記複数の撮像エリアの夫々と前記複数の複数の撮像素子の夫々が1対となるように撮像する撮像手段と、前記撮像手段を介して読み取った画像信号を用いて、前記撮像エリア毎にMTFを演算するMTF演算手段とを備えているので、請求項1に記載の発明と同様に、大きなサイズの撮像素子を用いたり画素サイズを特別なものにしたりすることなく、汎用的な撮像素子を用いて精度良くMTFを測定できると共に、生産性及び利便性を向上できる。
また、請求項7に記載の撮像系におけるMTF測定装置は、請求項8に記載の発明のように、前記複数の撮像素子が、前記光軸上に沿って一つ配置されていると共に、前記一つの撮像素子を中心とする同心円上、又は放射線上に沿って複数配置されていることにより、請求項2に記載の発明と同様に、披検レンズの径方向や円周方向に対応つけてMTFを精度良く測定できる。
また、請求項8に記載の撮像系におけるMTF測定装置は、請求項9に記載の発明のように、前記同心円上又は放射上に配置された撮像素子を、画面の左右および上下方向、又は前記同心円上、又は前記放射線上に沿って移動させる移動手段を備えていることにより、請求項3に記載の発明と同様に、大きな画面を読み取る際にも小型の撮像素子を用いることができ、生産性及び利便性を向上できる。
また、請求項7乃至請求項9の何れか記載の撮像系におけるMTF測定装置は、請求項10に記載の発明のように、オペレータからの指令信号に応じて、前記撮像エリア毎のMTFの内から選択された複数の撮像エリアのMTFを平均化して求める平均化手段を備えていることにより、請求項4に記載の発明と同様に、披検レンズの性能評価において利便性を向上できる。
また、請求項7乃至請求項10の何れかに記載の撮像系におけるMTF測定装置は、請求項11に記載の発明のように、前記複数の撮像エリア毎に測定されたMTFを用い、所定の空間周波数において、撮像素子間におけるMTFの比を演算して比較するMTF比較手段を備えていることにより、披検レンズの性能評価において利便性を向上できる。
また、請求項7乃至請求項11の何れか記載の撮像系におけるMTF測定装置は、請求項12に記載の発明のように、同一の撮像エリアを測定した際の、前記撮像素子間における前記画像信号のバラツキを打ち消す補正手段を備え、前記補正された画像信号を用いて前記MTFを測定するように構成されていることにより、請求項5に記載の発明と同様に、複数の撮像素子間の感度バラツキの影響を受けることなく、披検レンズのMTFを精度良く測定できる。
本発明の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置は、チャートにおける撮像エリアを複数に分割して、該複数の撮像エリアの夫々と複数の撮像素子の夫々が1対となるように撮像し、複数の撮像素子を介して読み取った画像信号を用いて、複数に分割された撮像エリア毎にMTFを測定することにより、大きなサイズの撮像素子を用いたり画素サイズを特別なものにしたりすることなく、汎用的な撮像素子を用いて精度良くMTFを測定でき、生産性及び利便性を向上できる。
つまり、本発明の撮像系におけるMTF測定方法及び測定装置によれば、所望の被検レンズや画像サイズの変化に応じて、共通の画素サイズ及び画素数を備えた撮像素子の数を変えてMTFを測定することにより、MTFの測定精度と測定の際の利便性を向上できる。また、この際、画像サイズが変わっても、画素サイズを共通にできるので、撮像素子を介して検出される空間周波数(所謂、解像度である)が変わることなく、延いては、精度良く披検レンズのMTFを測定できる。
また、本発明の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置は、光軸上に沿って一つの撮像素子を配置すると共に、一つの撮像素子を中心とする同心円上又は放射線上に沿って他の撮像素子を複数配置することにより、披検レンズの径方向や円周方向に対応つけてMTFを精度良く測定できる。
また、本発明の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置は、一つの撮像素子を用いて画面中央領域の画像信号を読み取ると共に、前記他の撮像素子を画面の左右および上下方向、又は同心円上、又は放射状線上に沿って移動して画面中央領域の外方に位置する周辺領域の画像信号を読み取ることにより、大きな画面を読み取る際に、小型の撮像素子を用いることができ、生産性及び利便性を向上できる。
また、本発明の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置は、オペレータからの指令信号に応じて、撮像エリア毎のMTFの内から選択された複数の撮像エリアのMTFを平均化して求めたり、撮像エリア毎に測定されたMTFを用い、所定の空間周波数において、撮像素子間におけるMTFの比を演算して求めたりすることにより、披検レンズの性能評価において利便性を向上できる。
また、本発明の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置は、同一の前記撮像エリアを測定した際の、複数の撮像素子間における画像信号のバラツキを予め測定し、このバラツキを打ち消すように補正された画像信号を用いてMTFを測定することにより、複数の撮像素子間の感度バラツキの影響を受けることなく、披検レンズのMTFを精度良く測定できる。
次に、本発明の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置の一実施例を図面にもとづいて説明する。
図1が本実施例のMTF測定装置の構成を表すブロック図、図2が同実施例におけるMTFの測定方法を表す図、図3が同実施例における複数の撮像素子の配置例を表した図、図4が同実施例のMTF測定装置で測定されたMTF曲線図、図5が同実施例におけるMTF測定方法の手順を表したフローチャート、図6が図5のフローチャートにおけるMTF演算の手順を表したフローチャートである。
図1に表したように、本実施例の撮像系におけるMTF測定装置1は、披検レンズ2の品質評価を行うものであって、披検レンズ2を介して導かれたチャートCH像を光電変換して複数の画素信号を出力する複数の撮像素子(例えば、Charge Coupled Devicesである)3、撮像素子3から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号Cに変換して出力するA/D変換器4、A/D変換器4から出力されたデジタル画像信号を画素のアドレスに対応付けて記憶するメモリ5、メモリ5に記憶されたデジタル画像信号を用いて披検レンズ2のMTFを演算するMTF処理部6、ROM(Read Only Memory)13、CPU(Central Processing Unit)11、測定されたMTFを一時的に記憶するバッファ12等を備え、CPU11が、ROM13に格納された制御用プログラムに従って、当該MTF測定装置1の各処理を制御する。
また、MTF測定装置1は、CPU11からの指令信号に応じて、撮像素子3及びA/D変換器4を所定の周期で制御するTG(Timing Generator)10、披検レンズ2の光軸方向のスライド駆動を行うレンズ駆動部8、センサ7aを介して披検レンズ2の光軸方向(図中のX方向)スライド量を検出するレンズ検出部7、撮像素子3を光軸Xに直交する所定の向きに駆動させる駆動機構を備えたセンサ駆動部9等が備えられている。そして、披検レンズ2を介してチャートCH像が撮像素子3に合焦するように、レンズ駆動部8を介して披検レンズが光軸方向に調整される。
次に、複数の撮像素子3は、図3(a)に表したように、撮像エリアImrに沿って複数備えられ、光軸X上に沿って第一の撮像素子が配置されていると共に、第一の撮像素子3aを中心とする同心円Ci上に沿って複数の撮像素子3b、3c、3d、3eが配置されている。
そして、MTF測定装置1は、チャートCHにおける撮像エリアを複数に分割して、複数の撮像エリアの夫々と複数の撮像素子3の夫々が1対となるように撮像し、複数の撮像素子3を介して読み取った画像信号を用いて、複数に分割された撮像エリア毎にMTFを測定するように構成されている。
また、この際、必要に応じて、センサ駆動部9を介して撮像素子3b、3c、3d、3eを同心円上Ciに沿って移動させ、順次、移動後の位置において撮像エリアの画像を読み取ることができるように構成されている。
また、図3(b)に表したように、複数の撮像素子3を、第一の撮像素子3aを中心とする放射上に沿って、複数の撮像素子3b、3c、3d、3eを配置しても良い。
そして、図3(c)に表したように、必要に応じて、撮像素子3b、3c、3d、3eを、放射線上Raに沿って移動させ、順次、移動後の位置において撮像エリアの画像を読み取るようにしてもよい。
次に、図1に表したように、A/D変換器4は、複数の撮像素子3から出力された画像信号を、所定のサンプリング周波数でデジタル画像信号に変換し、メモリ5に出力する。
メモリ5は、撮像素子3の数の分だけ備えられ、撮像素子3aが読み取った画像信号を画素アドレスに対応付けて記憶するメモリ5a、撮像素子3bが読み取った画像信号を画素アドレスに対応付けて記憶するメモリ5b、撮像素子3cが読み取った画像信号を画素アドレスに対応付けて記憶するメモリ5c、撮像素子3dが読み取った画像信号を画素アドレスに対応付けて記憶するメモリ5d、撮像素子3eが読み取った画像信号を画素アドレスに対応付けて記憶するメモリ5e、等によって構成されている。
次に、MTF処理部6は、メモリ5a〜メモリ5eの画像信号毎(所謂、複数の撮像エリアの夫々毎)に、MTFを演算するMTF演算部14と、空間周波数に対応付けてMTF曲線を生成するMTF曲線生成部15、MTF演算部14で演算した撮像エリア毎のMTFの平均値を算出する平均値演算部16と、MTF演算部14で演算した撮像エリア毎のMTFにつき、所定の空間周波数におけるMTFを比較して、撮像エリア間におけるMTFの比を求めるMTF比算出部17、とによって構成されている。
バッファ12は、当該MTF測定装置1で測定されたMTFデータ(MTF演算部14、MTF曲線生成部15、平均値演算部16、MTF比算出部17等で得られた結果である)を記憶する。また、バッファ12には、複数の撮像素子3a、3b、3c、3d、3e間の光電変換特性のバラツキを打ち消すように、メモリ5a、5b、5c、5d、5eの画素値を補正する補正値が、予め、オペレータによって測定されて記憶されている。
補正回路18は、CPU11からの指令信号に基づいて、バッファ12に記憶された補正値を用いて、A/D変換器4を介してメモリ5に入力された画素値を補正する。
次に、図2を用いてMTF演算部14の動作を説明する。まず、MTF演算部14は、図2(a)に表したように、チャートCH2の撮像模様のエッジの傾斜角度αに基づいてサンプリング数を算出し、次いで、算出されたサンプリング数を用いて、画像データを走査して画素値を取得することによりエッジのステップ応答を求め、次いで、ステップ応答を微分することによってエッジのインパルス応答を求め、次いで、インパルス応答をフーリエ変換してMTFを求める。
また、図1に表したように、チャートCHには、格子状に白色と黒色に画成された撮像模様が複数形成され、その画成境界によるエッジが形成されている。
まず、図2(a)(b)に表したように、サンプリング数算出部14aにおいて、チャートCHにおけるエッジの傾斜角度αを算出し画像の一方向の走査の基本単位となるサンプリング数Pを算出する。
図2(b)において、画像データのエッジを介して左側の輝度が暗く、右側の輝度が明るく発現している。
図2(b)に表したように、チャートCHの撮像模様のエッジが垂直方向に対してわずかに傾斜している場合、主走査方向を垂直方向とし、エッジラインが垂直方向に1画素分だけ変位するようにサンプリング数Pを設定する。図2(b)は、撮像して得られた画像データを表しており、四角い枠の1つ1つが画素を表し、画素内の●、■、○、□等が画素値を表している。
詳しくは、傾斜角度αを求める際には、図2(e)に表したように、チャートCHのエッジに対して、y方向(垂直方向)にS個のウィンドウwを配置する。この際、1つのウィンドウは、x方向(水平方向)に複数の単位要素を有し、各単位要素の高さは画素1個分と同じ値、幅は画素1個分より小さい値とする。
次に、(式1)を用いて、各ウィンドウw内で2次微分を行う。
(x)=2*P(x)−P(x−1)−P(x+1)・・・(式1)
(式1)において、P(x)がウィンドウw内の点(x,Ey)における画素値であり、L(x)がその点における2次微分値である。また、点(x,Ey)は、1つの単位要素をx座標およびy座標の一目盛とした場合の位置であって、Eyが図3(e)中の1,2,3,・・・,Sに相当する。
次に、各ウィンドウw内において、2次微分値L(x)の最大値Lmaxと最小値Lminを求め、それらの点のx座標Xmax、Xminを求め、(式2)を用いて、ウィンドウw内でのエッジ点のx座標Exを求める。
Ex=(Xmin*|Lmax|+Xmax*|Lmin|)/(|Lmax|+|Lmin|)・・・(式2)
そして、(式2)より得られたエッジ点群からエッジラインの傾斜角度αを求め、この際のcotαを四捨五入して得られた整数値をサンプリング数Pとする。
次に、スタップ応答算出部14bに移り、図2(c)に表したように、まず、1列目の画素を垂直方向に沿ってサンプリング数Pの分だけスキャンし、1列目のスキャンが終了したら、水平方向にスキャン位置を移し、再び垂直方向に沿ってサンプリング数Pの分だけスキャンし、順次、画像データを垂直方向に沿ってサンプリング数Pずつスキャンする。
そして、図2(d)に表したように、各スキャン位置の画素値を取得することにより、エッジのステップ応答を求める。
次に、図2(d)に表したように、各スキャン位置の画素値を一元的に並べ、エッジのステップ応答を得る。図2(d)において、縦軸に輝度値、横軸には、各スキャン位置を一元的に展開した場合の位置を表している。すなわち、ステップ応答算出部14bにおいて、エッジ付近の画素値を垂直方向にサンプリング数Pずつスキャンして、スキャンした順番に画素値を並べることにより、エッジのステップ応答を得ることができる。また、図2(d)において、エッジがより明確に捉えられているほど立ち上り又は立下りの勾配が急になって現れる。
次に、インパルス応答算出部14cに移り、ステップ応答算出部14bで得られたステップ応答を微分することによって像の強度分布を表すインパルス応答に変換する。ここで行う微分は、例えば、ステップ応答の隣接する画素間の差分をとることによって行うことができる。
次に、MTF算出部14dに移り、インパルス応答算出部14cにより求められたインパルス応答をフーリエ変換することにより変調伝達関数であるMTFを求める。この際、フーリエ変換することより、周波数毎に実数部分と虚数部分が得られ、この実数部分と虚数部分をベクトル的に加算することによってMTFを取得する。また、MTFの算出方法については、これに限らず、例えば、ISO12233に記載の解像度測定方法を用いてもよい。
次に、図4に表したように、MTF曲線生成部15は、MTF演算部14を介して算出されたMTFデータに基づいて、横軸に空間周波数、縦軸にコントラストの変調度を表した複数のMTF曲線15a、15b、15c、15d、15eを生成する。また、MTF曲線中、実線で示すvLが縦方向に延出するエッジのMTFを表し、破線で示すhLが横方向に延出するエッジのMTFを表している。
MTF曲線15a〜15eは、複数の撮像素子3の夫々に対応付けられて生成され、撮像素子3aを介して読み取った撮像エリアのMTFがMTF曲線15aに表され、撮像素子3bを介して読み取った撮像エリアのMTFがMTF曲線15bに表され、撮像素子3cを介して読み取った撮像エリアのMTFがMTF曲線15cに表され、撮像素子3dを介して読み取った撮像エリアのMTFがMTF曲線15dに表され、撮像素子3eを介して読み取った撮像エリアのMTFがMTF曲線15eに表される。
次に、平均値演算部16は、オペレータの指令によって、同心円上Ciに配置された撮像素子3b、3c、3d、3eを介して測定したMTFの平均値を算出すると共に、その平均値を用いて、横軸に空間周波数、縦軸にコントラスト変調度を表したMTF平均曲線を生成する。
次に、MTF比算出部17は、オペレータの指令によって、所定の空間周波数が設定されて、この空間周波数における撮像エリア間のMTFの比を演算する。例えば、図4において、所定の空間周波数における、MTF曲線15aに対するMTF曲線15b〜15eのMTF比を演算する。
なお、本発明における撮像手段が披検レンズ2、撮像素子3等によってその機能が発現され、本発明におけるMTF演算手段がMTF演算部6によってその機能が発現され、本発明における移動手段がセンサ駆動部9によってその機能が発現され、本発明における平均化手段が平均値演算部17によってその機能が発現され、本発明におけるMTF比較手段がMTF比算出部16によってその機能が発現され、本発明における補正手段が補正回路18によってその機能が発現される。
次に、図5、図6を用いて、MTF測定方法の手順を説明する。この、この手順は、CPU11がROM13に格納されたプログラムにもとづいて、各機能部に指令信号を与えて実行する。また、図5、図6におけるSはステップを表している。なお、オペレータによって、予め、複数の撮像素子3が披検レンズ2の大きさや種類に対応付けられて配置されている。
まず、この手順は、オペレータによってMTF測定装置1に起動信号が入力された際にスタートする。
次いで、S110において、メモリ3やバッファに12に記憶されている以前の測定データを取得して初期化し、その後、S120に移る。
次いで、S120において、複数の撮像素子3の内から、画像読み込みを開始する撮像素子3aを選択する。この際、撮像素子3a〜3eの選択順が、予め設定されてROM13に記憶されている。また、本実施例では、初めに中央に配置された撮像素子3aが選択され、その後、撮像素子3aの周囲に配置された他の撮像素子3b、3c、3d、3eが順次選択されるようにプログラムされている。
次いで、S130において、チャートCHにおける画面中央領域の画像信号を、撮像素子3aを介して読み取って、A/D変換器4を介してデジタル信号に変換し、撮像素子3aに対応付けられたメモリ5aに記憶し、その後、S140に移る。また、この際、デジタル信号は、縦横に並設する複数の画素の夫々に対応付けられ記憶される(所謂、画素値となる)。
次いで、S140において、メモリ5aに一旦記憶された画素値に対し、複数の撮像素子3a〜3e間のバラツキを低減するための補正が必要か否かを判定し、補正の必要が無い(No)と判定された場合にはS160に移り、一方、補正の必要がある(Yes)と判定された場合にはS150に移ってバッファ12に記憶されている補正値を取得して、補正回路8を介してメモリ5aに記憶された画素値を補正し、その後、S160に移る。
次いで、S160において、図6に表した手順に基づいて、MTF演算部6を介してMTFの演算を行う。この際、S140及びS150を介して画素値の補正が合った場合には、補正後の画素値を用い、一方、画素値の補正が無かった場合にはA/D変換器4を介して取得した画素値をそのまま用いる。
次に、図6に表したように、S161において、チャートCHにおけるエッジの傾斜角度αを算出してその後、S162に映り、画像の一方向の走査の基本単位となるサンプリング数Pを算出する(図2(b)参照)。
次いで、S163において、主走査方向にサンプリング数Pを1ライン分の走査とするようにスキャン(図2(c)参照)してスキャン位置の画素値を取得し、S164に移る。
次に、S164において、S163で得られた各スキャン位置の画素値を一元的に並べる(図2(d)参照)ことにより、エッジのステップ応答を得てS165に移る。
次いで、S165において、S164で得られたステップ応答を微分することによって像の強度分布を表すインパルス応答に変換し、S166に移る。
次いで、S166において、S165で得られたインパルス応答を離散フーリエ変換してMTFを算出し、その後、図5のS170に移る。
次いで、170において、横軸に空間周波数、縦軸にコントラストの変調度を表したMTF曲線の画像データを生成し(図4参照)、その後、S180に移る。
次いで、S180において、次の撮像素子3が有るか否か(つまり、撮像素子3b、3c、3d、3eの内で次に画像読み込みが設定されたものが有るか否か)を判定し、次の撮像素子3が無い(No)と判定された場合にはS190に移り、一方、次の撮像素子3が有る(Yes)と判定された場合には、撮像素子3b、3c、3d、3eから次の撮像素子を選択してS120からS180を繰り返す。これにより、複数の撮像領域毎に、MTF演算が行われてMTF曲線が生成される。また、MTFの算出方法は、これに限らず、例えば、ISO12233に記載の解像度測定方法を用いてもよい。
次いで、190において、S120からS180を介して求めた複数の撮像領域毎のMTFにつき、平均演算の指令が有るか否かを判定する。その際、予め、オペレータによって平均演算の有無と平均演算の対象となる撮像エリアが指定され、この指令信号が図示されないインタフェースを介してCPU11に入力される。
そして、S190において平均演算が無い(No)と判定された場合にはS210に移り、一方、S190において平均演算の指令が有る(Yea)と判定された場合には、S200に移って、複数の撮像領域のMTFの平均を演算して求め、平均化されたMTFを用いて、横軸に空間周波数、縦軸にコントラストの変調度を表したMTF平均曲線を生成する。
次いで、S210において、S120からS180において求められた複数の撮像領域毎のMTFにつき、撮像領域間の比を算出する指令が有るか否かを判定する。その際、予め、オペレータによって、比の算出の有無と比を算出する際の対象となる撮像エリア及び空間周波数が指定され、この指令信号が図示されないインタフェースを介してCPU11に入力されている。
そして、S210において、比の算出が無い(No)と判定された場合にはS230に移り、一方、S210において比の算出が有る(Yea)と判定された場合には、S220に移って、所定の撮像領域間の所定の空間周波数におけるMTF比を算出し、その後、S210に移る。
次いで、S230において、S160からS220において求められた撮像領域毎のMTF及びMTF曲線生成結果、MTF平均演算結果、MTF比算出結果等をバッファ12に記憶し、MTF測定方法における本手順を終了する。
以上のように、本実施例に記載の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置によれば、チャートCHにおける撮像エリアを複数に分割して、複数の撮像エリアの夫々と複数の撮像素子3a〜3eの夫々が1対となるように撮像し、複数の撮像素子3a〜3eを介して読み取った画像信号を用いて、複数に分割された撮像エリア毎にMTFを測定することにより、大きなサイズのレンズのMTFを測定する際に、大きなサイズの撮像素子を用いたり画素サイズを大きくしたりすることなく、汎用的な撮像素子3a〜3eを用いて精度良くMTFを測定でき、生産性及び利便性を向上できる。
つまり、本実施例に記載の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置によれば、所望の被検レンズ2や画像サイズの変化があっても、共通の撮像素子3を用い、この撮像素子3の数を増減してMTFを測定することにより、MTFの測定精度と測定の際の利便性を向上できる。また、この際、画像サイズが変わっても、画素サイズを同じにできるので、撮像素子3を介して検出される画像の空間周波数(解像度)を良好に維持できる。
また、本実施例に記載の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置によれば、図3に表したように、光軸上に沿って一つの撮像素子3aを配置すると共に、撮像素子3aを中心とする同心円上Ci又は放射線上Raに沿って他の撮像素子3b、3c、3d、3eを配置することにより、披検レンズ2の径方向や円周方向に対応付けてMTFを精度良く測定できる。
また、本実施例に記載の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置によれば、S200において撮像エリア毎のMTFの内から選択された複数の撮像エリアのMTFを平均化して求めることにより、披検レンズの性能評価において利便性を向上できる。
また、本実施例に記載の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置によれば、S220において撮像エリア毎に測定されたMTFを用い、所定の空間周波数において、撮像素子間におけるMTFの比を演算して求めることにより、披検レンズの性能評価において利便性を向上できる。
また、本実施例に記載の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置によれば、同一の撮像エリアを測定した際の、撮像素子3a〜3e間における画像信号のバラツキを予め測定し、S140、S150においてこのバラツキを打ち消すように画像信号を補正し、補正された画像信号用いてMTFを演算することにより、撮像素子3a〜3e間の感度バラツキの影響を受けることなく、被検レンズのMTFを精度良く測定できる。
また、本実施例に記載の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置によれば、
図3記載の発明のように、前記一つの撮像素子を用いて画面中央領域の画像信号を読み取ると共に、前記他の撮像素子を画面の左右および上下方向、又は前記同心円上、又は前記放射線上に沿って移動して前記画面中央領域の外方に位置する周辺領域の画像信号を読み取ることにより、大きな画面を読み取る際に、小型の撮像素子を用いることができ、延いては、大きなサイズのレンズのMTFを測定する際に、撮像素子を小型化できて生産性及び利便性を向上できる。
また、本実施例に記載の撮像系におけるMTF測定方法及びMTF測定装置によれば、チャートCHには、格子状にエッジを有する撮像模様が複数形成されているので、一つの撮像領域において、複数の撮像模様を走査してMTFを測定することにより、撮像模様が一つであるよりもノイズの影響を低減できて精度良くMTFを測定できる。
また、披検レンズの品質評価の際には、空間周波数や撮像領域に対応付けて変調度の許容範囲を予め設定し、S160で求められたMTF、S200で求められたMTF平均、S220で求められたMTF比等が許容範囲を満足する披検レンズを適正なものとすればよい。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、種各の態様を取ることができる。
例えば、本実施例のMTF測定装置において、S160で求められたMTF、S200で求められたMTF平均、S220で求められたMTF比等を表示する表示部を備えたり、これらのデータを外部機器に送信するためのインタフェースを備えたりしても良い。
また、本実施例において、中央の撮像素子3aの周囲に4つの撮像素子3b、3c、3d、3eを備えたが、必要に応じて、この撮像素子の数を更に増やしたり、減らしたりしても良い。その際、中央の撮像素子3aの周囲に配置される複数の撮像素子は、撮像素子からの距離が均等に配置されることが好ましい。また、本実施例では、撮像素子3b、3c、3d、3eを一つの同心円上Ciに備えたが、さらに、中心を共通とする複数の同心円を環状に構成し、複数の同心円上の夫々に撮像素子を複数配置しても良い。
また、披検レンズ2がズーミング可能な撮像系に使用される場合には、ズーミングに合わせて披検レンズ2を光軸方向に移動させ、光軸方向の所定の位置でMTFを測定し、披検レンズ2の品質評価をしても良い。また、この際、例えばテレ側(ズームレンズの望遠側)とワイド側(ズームレンズの広角側)の夫々毎に、複数の撮像素子3を好ましい配置に切り替えてもよい。
本発明の一実施例の、MTF測定装置の構成を表すブロック図である。 同実施例における、MTFの測定方法を表す図である。 同実施例における、複数の撮像素子の配置例を表した図である。 同実施例における、MTF測定装置で測定されたMTF曲線図である。 同実施例における、MTF測定方法の手順を表したフローチャートである。 図5のフローチャートにおけるMTF演算の手順を表したフローチャートであ
符号の説明
1…MTF測定装置、2…披検レンズ、3…複数の撮像素子(例えば、Charge Coupled Devices)、3a,3b,3c,3d,3e…撮像素子、4…A/D変換器、5…複数のメモリ、5a,5b,5c,5d,5e…メモリ、6…MTF処理部、7…検出部、7a…センサ、8…レンズ駆動部、9…センサ駆動部、10…TG(Timing Generator)、11…CPU(Central Processing Unit)、12…バッファ、13…ROM(Read Only Memory)、14…MTF演算部、14a…サンプリング数算出部、14b…ステップ応答算出部、14c…インパルス応答算出部、14d…MTF算出部、15…MTF曲線生成部、16…平均値演算部、17…MTF比算出部、Imr…撮像エリア、CH…チャート、Ci…同心円上、Ra…放射線上。

Claims (12)

  1. 被写体像を撮像素子に導くための被検レンズと、
    エッジ模様を有するチャートと、
    複数の光電変換素子が並設されて、前記被検レンズを介して導かれた前記チャート像を光電変換して画素信号を出力する前記撮像素子と、を用い、
    前記披検レンズの性能を評価するための指標となるMTF(Modulation Transfer Function)を測定するMTF測定方法であって、
    前記チャートにおける撮像エリアを複数に分割すると共に前記エッジ模様を複数の撮像エリア毎に配置し、該撮像エリアの数の分だけ前記撮像素子を用いて、該複数の撮像エリアの夫々と前記複数の撮像素子の夫々が1対となるように前記チャートを撮像し、
    前記複数の撮像素子を介して読み取った画像信号を用いて、前記複数に分割された撮像エリア毎にMTFを測定する、
    ことを特徴とする撮像系におけるMTF測定方法。
  2. 前記光軸上に沿って一つの撮像素子を配置すると共に、前記一つの撮像素子を中心とする同心円上又は放射線上に沿って他の撮像素子を複数配置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像系におけるMTF測定方法。
  3. 前記一つの撮像素子を用いて画面中央領域の画像信号を読み取ると共に、前記他の撮像素子を画面の左右および上下方向、又は前記同心円上、又は前記放射線上に沿って移動して前記画面中央領域の外方に位置する周辺領域の画像信号を読み取る、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像系におけるMTF測定方法。
  4. オペレータからの指令信号に応じて、前記撮像エリア毎のMTFの内から選択された複数の撮像エリアのMTFを平均化して求める、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載の撮像系におけるMTF測定方法。
  5. 前記撮像エリア毎に測定されたMTFを用い、所定の空間周波数において、撮像素子間におけるMTFの比を演算して求める、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか記載の撮像系におけるMTF測定方法。
  6. 同一の前記撮像エリアを測定した際の、前記撮像素子間における前記画像信号のバラツキを予め測定し、このバラツキを打ち消すように補正された該画像信号を用いて前記MTFを測定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の撮像系におけるMTF測定方法。
  7. 被写体像を撮像素子に導くための被検レンズと、
    エッジ模様を有するチャートと、
    複数の光電変換素子が並設されて、前記被検レンズを介して導かれた前記チャート像を光電変換して画素信号を出力する前記撮像素子と、
    を備えて前記披検レンズの性能を評価するための指標となるMTF(Modulation Transfer Function)を測定するMTF測定装置であって、
    前記チャートにおける撮像エリアを複数に分割して前記エッジ模様を前記複数の撮像エリア毎に備えると共に、該撮像エリアの数の分だけ前記撮像素子を備えて、前記複数の撮像エリアの夫々と前記複数の複数の撮像素子の夫々が1対となるように前記チャートを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段を介して読み取った画像信号を用いて、前記撮像エリア毎にMTFを演算するMTF演算手段と、
    を備えることを特徴とする撮像系におけるMTF測定装置。
  8. 前記複数の撮像素子が、
    前記光軸上に沿って一つ配置されていると共に、前記一つの撮像素子を中心とする同心円上、又は放射線上に沿って複数配置されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の撮像系におけるMTF測定装置。
  9. 前記同心円状又は放射状に配置された撮像素子を、画面の左右および上下方向、又は前記同心円上、又は前記放射線上に沿って移動させる移動手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像系におけるMTF測定装置。
  10. オペレータからの指令信号に応じて、前記撮像エリア毎のMTFの内から選択された、複数の撮像エリアのMTFを平均化して求める平均化手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れか記載の撮像系におけるMTF測定装置。
  11. 前記複数の撮像エリア毎に測定されたMTFを用い、所定の空間周波数において、撮像素子間におけるMTFの比を演算して比較するMTF比較手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れか記載の撮像系におけるMTF測定装置。
  12. 同一の撮像エリアを測定した際の、前記撮像素子間における前記画像信号のバラツキを打ち消す補正手段を備え、
    前記補正された画像信号を用いて前記MTFを測定するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項7乃至請求項11の何れかに記載の撮像系におけるMTF測定装置。
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