JP2007312314A - 画像シフト検出方法および装置および画像入力装置 - Google Patents

画像シフト検出方法および装置および画像入力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複眼像から単一の物体像を再構成する場合の各個眼像のずれや、デジタルカメラにおける手振れ補正のため、1度の露光期間内に読み出された複数の画像間のずれを、迅速かつ高精度に検出する。
【解決手段】同一物体に対する複数の略同一な画像間における微小なズレを検出する画像シフト検出方法であって、基準とする画像から高コントラスト領域8aを特定する第1の工程と、基準とする画像からのシフト量を検出すべき被シフト検出像から、第1の工程で高コントラスト領域として特定した領域と同じ領域を特定する第2の工程と、第1および第2の工程で特定した2つの領域を用いて画像シフトを検出する第3の工程とを有する。
【選択図】図5

Description

この発明は、画像シフト検出方法および装置および画像入力装置に関する。この発明は、画像読取装置、虹彩認証や顔認証などの画像認識装置、デジタルカメラ、監視カメラ、車載カメラ、さらには上記カメラや装置を具備した電子機器に適用できる。
マイクロレンズアレイを用いて同一物体を撮影して得られる所謂複眼像から、単一の物体像を再構成することが知られている。複眼像から単一の物体像を再構成する際に、複眼像を構成する個眼像(個々のマイクロレンズにより結像した物体像)の「微小なずれ量」を検出する必要があり、このような個眼像相互の微小なずれを検出する方法として、相関関数を利用する方法が特許文献1に開示されているが、相関関数の演算に画像全体を利用するため計算コストが高くなる虞がある。特に、フーリエ変換を利用して相関関数を計算する場合は計算コストが非常に高い。
また、デジタルカメラにおける手振れ補正のため、1度の露光期間内に画像の読出しを複数回実行し、読み出された複数画像間の「画素値の差」を最小にする画像データのずれ量を手振れ補正量として物体像の補正を行う方法が特許文献2に開示されている。
特許文献2記載のずれ量検出の場合も、ずれ量検出の演算に画像全体を用いるので計算コストが高い。
上記特許文献1や2の技術において、計算コストを抑えるために「ずれ量検出のため、画像の一部領域を演算に用いた」としても、コントラストの低い画像領域を用いると検出精度は低くなってしまう。特に「撮像素子の暗電流などに起因するノイズ成分よりも低いコントラストの画像領域」を演算に用いた場合には検出精度は著しく低くなってしまう。
特許第3699921号公報 特開2000−341577
この発明は上述した所に鑑み、複眼像から単一の物体像を再構成する場合の各個眼像のずれや、デジタルカメラにおける手振れ補正のため、1度の露光期間内に読み出された複数の画像間のずれを、迅速かつ高精度に検出することを課題とする。
この発明の画像シフト検出方法は「同一物体に対する複数の略同一な画像間における微小なズレを検出する方法」であって、以下の第1〜第3の工程を有する(請求項1)。
「第1の工程」は、基準とする画像から高コントラスト領域を特定する工程である。
「第2の工程」は、基準とする画像からのシフト量を検出すべき被シフト検出像から、第1の工程で高コントラスト領域として特定した領域と同じ領域を特定する工程である。
「第3の工程」は、第1および第2の工程で特定した2つの領域を用いて画像シフトを検出する工程である。
上記「同一物体に対する複数の略同一な画像」は、例えば、上述の「マイクロレンズアレイにより同一物体の像を結像させた複眼像における各個眼像」や上述のデジタルカメラの手振れ補正における「1度の露光期間内に読み出された複数の画像」である。複眼像を構成する個々の個眼像は同一物体の像であり「相互に略同一」であるが、各マイクロレンズと物体の位置関係がマイクロレンズごとに異なるので、個眼像相互に「微小なずれ」がある。また、「1度の露光期間内に読み出された複数の画像」は短い露光時間内の同一物体の像であるので、相互に完全に同一であることはないが、相互に略同一である。
「基準とする画像」は、複眼像を構成する複数の個眼像のうちから任意に特定された1個の個眼像(「基準個眼像」という。)、あるいは「1度の露光期間内に読み出された複数の画像のうちから任意に特定された1画像」である。
「画像シフト」は、上記基準個眼像に対する各個眼像のずれ量である「シフト量」、あるいは上記「1度の露光期間内に読み出された複数の画像のうちから任意に特定された1画像」に対する各画像のずれ量である「シフト量」をいう。
「被シフト検出像」は基準とする画像に対するシフト量を検出されるべき画像である。
このように、請求項1の画像シフト検出方法においては、複数の略同一な画像間における微小なずれを検出するのに「画像の高コントラスト領域」を特定し、画像全体ではなくその画像領域について画像シフトを検出するので、演算量が少なく、迅速かつ高精度な画像シフト検出を実現できる。
請求項1記載の画像シフト検出方法の「第1の工程において特定される高コントラスト領域」は、少なくとも画像に存在するノイズ成分よりも高いコントラスト領域とすることが好ましい(請求項2)。このように「少なくとも画像に存在するノイズ成分よりも高いコントラスト領域(領域内の画像のコントラストがノイズ成分よりも大きい領域)」を画像シフトの検出に用いることにより「撮像素子の暗電流などに起因するノイズ成分」の影響を有効に軽減もしくは除去してシフト量を検出でき、画像シフト検出精度を高めることができる。
請求項1または2記載の画像シフト検出方法における第1の工程の「高コントラスト領域の特定」は、画像マスクを走査して画素値(画素ごとの受光信号をデジタル信号化した値)の分布を求めることにより行うことができる(請求項3)。このように「画像マスクを走査して画素値の分布を求めて高コントラスト領域を特定する」ことにより高コントラスト領域を容易かつ確実に特定できる。
請求項1または2または3記載の画像シフト検出方法においては、第1の工程において特定する高コントラスト領域を「コントラスト変化が斜めである領域」とすることができる(請求項4)。「コントラスト変化が斜め」であるとは、撮像された画像の画素配列において「画素の縦配列・横配列のいずれにも平行でない方向」におけるコントラスト変化を言う。
第1の工程で「縦配列に平行な方向にコントラスト変化がある領域」、即ち「横縞の領域」を特定してしまうと、縦方向のシフトは検出できるが、横方向のシフトを検出することはできない。横配列に平行な方向のコントラスト変化がある領域を特定した場合も同様である。「コントラスト変化が斜め」である領域を特定することで、このような事態を回避することができる。
この請求項4記載の画像シフト検出方法において「コントラスト変化が斜めである領域を高コントラスト領域として特定する」のに、線検出フィルタを用いることができる(請求項5)。
請求項1〜5の任意の1に記載の画像シフト検出方法において、第3の工程において検出するべき画像シフトを「第1と第2の工程で特定した2つの領域の何れか一方の画像領域をずらして画素値の差の2乗和を計算し、2乗和が最小となるずらし量」とすることができる(請求項6)。この場合、第3の工程は「第1と第2の工程で特定した2つの領域の何れか一方の画像領域を補間する工程」を含むことができ(請求項7)、更にこの場合、補間する画像領域を「基準とする画像から特定した画像領域(高コントラスト領域)」とすることができる(請求項8)。
請求項7の画像シフト検出方法では、基準となる画像もしくは被シフト検出像から特定した画像領域の何れか一方を補間するので「2乗和を順次計算する際のずらし量の最小単位を1画素以下」にでき、サブピクセル精度での画像シフトを検出でき、請求項8記載の画像シフト検出方法では「画像シフト検出における補間演算を、基準とする画像に対して行う」ので、画像シフト検出に要する演算時間を短縮できる。
この発明の画像シフト検出装置は「同一物体に対する複数の略同一な画像間における微小なズレを検出する装置」であって、以下の第1〜第3の手段を有する(請求項9)。
「第1の手段」は、基準とする画像から高コントラスト領域を特定する手段である。
「第2の手段」は、基準とする画像からのシフト量を検出すべき被シフト検出像から、第1の手段で特定した領域と同じ領域を特定する手段である。
「第3の手段」は、第1および第2の手段で特定した2の領域を用いて画像シフトを検出する手段である。
請求項9記載の画像シフト検出装置の「第1の手段」は、少なくとも画像に存在するノイズ成分よりも高いコントラスト領域を高コントラスト領域として特定するものであることが好ましい(請求項10)。
請求項9または10記載の画像シフト検出装置の「第1の手段」は、画像マスクを走査し画素値の分布を求めることにより、高コントラスト領域を特定するものであることができる(請求項11)。
請求項9〜11の任意の1に記載の画像シフト検出装置の「第1の手段」は、コントラスト変化が斜めである領域を、高コントラスト領域として特定するものであることができる(請求項12)。この場合、第1の手段が「線検出フィルタにより、コントラスト変化が斜めである領域を、高コントラスト領域として特定する」ものであることができる(請求項13)。
請求項9〜13の任意の1に記載の画像シフト検出装置における「第3の手段」は、第1および第2の手段で特定した2つの領域の何れか一方の画像領域をずらして画素値の差の2乗和を計算し、該2乗和が最小となるずらし量を画像シフトとする手段であることができる(請求項14)。この場合、第3の手段は「第1および第2の手段で特定した2つの領域の何れか一方の画像領域を補間する手段」を含むことができる(請求項15)。
請求項15記載の画像シフト検出装置において、第3の手段が補間する画像領域は「基準とする画像から特定した画像領域」とすることが好ましい(請求項16)。
このように、請求項9〜16記載の画像シフト検出装置により、請求項1〜8に記載の画像シフト検出方法を実施することができる。
請求項17記載の画像入力装置は、画像入力を行う装置であって、レンズアレイと、撮像手段と、演算手段とを有する。
「レンズアレイ」は、略平面状に並べられた2個以上のレンズにより構成され、同一物体からの光を像面上に結像させる。
「撮像手段」は、レンズアレイによる複眼像を撮像する手段であり、フォトダイオード等の受光素子が2次元アレイ状に配列され、レンズアレイによる像を「画素ごとに電気信号化する」ものであり、例えば、CCDやCMOS等のイメージセンサが用いられる。
「演算手段」は、撮像手段が撮像した複眼像から、画像シフトを検出して、単一像を再構成するための演算を行うものであり、マイクロコンピュータやDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)等を用いることができる。この演算手段は「複眼像における画像シフトを検出する演算」として前記請求項1〜8の任意の1に記載の画像シフト検出方法を実施する。
このように、請求項17記載の画像入力装置は、請求項1〜8の任意の1に記載の画像シフト検出方法により画像シフトの検出を行うので、迅速かつ高精度に画像シフトを検出でき、高解像度な画像入力装置を実現できる。
請求項17記載の画像入力装置は「レンズアレイを構成する各レンズ間での光線のクロストークを防止するための遮光手段」を有することが好ましい(請求項18)。
レンズアレイを用いた光学系では、隣接レンズ間での光線のクロストークにより物体縮小像同士が重なってゴーストを生じ易い。ゴーストは画像シフトの検出精度に影響したり再構成される単一像にも影響が残存したりして画像品質を劣化させる原因となる。請求項18記載の画像入力装置のように、レンズアレイを構成する各レンズ間での光線のクロストークを防止するための遮光手段を設けることにより、画像入力装置で得られる単一像の画像品質を高めることができる。
請求項19記載の画像入力装置は、レンズ、撮像手段および手振れ補正手段を有する。
「レンズ」は、物体からの光を像面上で結像させる。
「撮像手段」は、このレンズによる像を撮像するため手段であり、例えば、前述のCCDやCMOS等のイメージセンサが用いられる。
「手振れ補正手段」は、撮像時の手振れを補正する手段であり、1回の露光時間の間に複数回画像を読み出し、読み出した複数の略同一な画像間の画像シフトを検出する演算として、請求項1〜8の任意の1に記載の画像シフト検出方法を実施する。
1回の露光時間内に「画像入力装置と被写体との相対的な位置関係」が変化すると、撮像された画像が流れてしまい不明瞭なものとなる。近年デジタルカメラの小型軽量化が進むなかで手振れ補正機能の重要性が高まっており、特許文献2に記載のような手振れ補正が知られているが、請求項19記載の画像入力装置のように、請求項1〜8の任意の1に記載の画像シフト検出方法により画像シフトを検出することにより、迅速かつ高精度な画像シフト検出が可能であり、良好な手振れ補正機能を実現できる。
上記の如く、この発明によれば「同一物体に対する複数の略同一な画像間における微小なズレを検出」するのに、画像の一部の領域を用いて演算するので計算コストが低コストで高速に演算でき、また、演算に用いる画像領域が高いコントラストを有するので、演算精度がよい。
以下、具体的な実施の形態を説明する。
図1において、符号1は「略平面上に並べられた複数のレンズにより構成されたレンズアレイ」、符号2は「レンズアレイの略結像位置に受光面を合致させて設置した撮像素子」、符号3は「レンズアレイを構成するレンズ間での光線のクロストークを防止するための遮光部材」、符号4は「複眼像から単一像を再構成する演算器」、5は「被写体」である。
レンズアレイ1は図の如く、代表的に示すレンズ1aやレンズ1b等の「光学的に等価なレンズ」が平面的にアレイ配列してなっている。
撮像素子2は「撮像手段」を構成し、レンズアレイ2の各レンズ1a等により結像した被写体5の像を「画素ごとの電気信号」に変換する。
遮光部材3は「遮光手段」である。
演算器4は「演算手段」である。
被写体5は「撮像される物体」である。
レンズアレイ1は、透明樹脂を用いてガラス型や金型による樹脂成形で作製することができる。ガラス型や金型はリフロー法や面積階調マスクによるエッチング法、機械加工法などにより作製できる。樹脂製レンズによるレンズアレイに代えて「ガラス製の結像レンズによるレンズアレイ」を用いてもよい。
撮像素子2は具体的には前述のCCDやCMOS等の2次元のイメージセンサである。
遮光部材3は、隣接するレンズ間で「レンズを通過した光線が像面上で交じり合い、フレアやゴーストが発生する」のを防止するために設けられ、レンズ間を仕切るように格子状に形成されており、透明の樹脂にブラックカーボンなどの不透明な材料を混合し、レンズアレイと同様「ガラス型や金型から樹脂整形で作製」される。この場合のガラス型や金型は、エッチング法や機械加工法などにより作製できる。樹脂による遮光壁アレイに代えて「ステンレスなどの金属材料による格子構造の表面を黒塗りしたもの」を用いることもできる。レンズアレイ1、遮光部材3を共に樹脂材料で構成する場合は「レンズアレイ1と遮光部材3を一体で成形加工」して生産効率を上げることができるが、レンズアレイ1と遮光部材3を別々に加工して、各加工後に組合せる製造工程としてもよい。
演算手段である演算器4は、専用の演算回路を用いて構成してもよいし、制御全般を行うコンピュータ等の機能の一部として構成してもよい。
被写体5の一部分5aはレンズ1aにより結像され、撮像素子2の素子領域2aにより撮像される。レンズ1aに隣接するレンズ1bにより、被写体5の一部分5bが結像され、撮像領域2aに隣接する撮像領域2bにより撮像される。
レンズアレイ1のうちの1つのレンズにより結像され、撮像領域2a、2b等により撮像された個々の像が「個眼像」である。遮光部材3は、レンズ1aとレンズ1bを通過する光線の「撮像素子位置におけるクロストーク」を抑制する(請求項18)。
このように、撮像素子1により撮像された画像は「各レンズ1a、1b、・・により結像され、各レンズに対応する撮像領域2a、2b、・・で撮像された個眼像が並んだ複眼像」となる。
複眼像の1例として「シミュレーションで作製した例」を図2に示す。図3は、図2の複眼像を構成する「個眼像の1つ」を拡大して示している。
個眼像相互を仕切る「黒い格子状の部分7」は、遮光部材3による影の部分である。複眼像を構成する個眼像は一見同じ画像に見えるが、レンズアレイの各レンズで撮像する被写体部分が相互に「わずかに異なる」ため、個眼像間には「微小なずれ」である画像シフトが存在する。
個々の個眼像を構成する画素数が少ないため、図3に示すように「個眼像単体での解像度」は低いが、個眼像間に存在する微小な画像シフトを利用することにより、高解像度な画像を単一画像として得ることができる。即ち「画像シフトを持つ複眼像から単一像を再構成する」ことにより、個眼像に対して解像力を向上させた再構成像を得ることができる(請求項17)。
演算手段である演算器4は「撮像素子により得られた複眼像から高解像度な単一像を再構成する処理」を以下の手順で行う。
まず「基準とする画像」を特定する。即ち、画像シフトの基準となる「基準個眼像」を特定する。前述の如く、基準個眼像は任意に特定してよい。説明中の例では、図2に示す複眼像の右下端に位置する個眼像7aを基準個眼像としている。
基準個眼像7aに対する相対的な位置ずれを「他の個眼像の画像シフト」として求める。基準個眼像に対する画像シフトを検出すべき被シフト検出像を「被シフト検出個眼像」と呼ぶ。
次に「被シフト検出個眼像の画像シフトを検出するのに用いる画像領域」を基準個眼像7aにおいて特定する。個眼像の全画素ではなく「一部の画像領域を画像シフト検出の演算に用いる」ことにより演算時間の短縮が可能となる。このように基準個眼像において特定される画像領域が「高コントラスト領域」である。
画像シフト検出には「基準個眼像から特定した画像領域」と「基準個眼像からのシフト量を検出すべき被シフト検出個眼像」の画素値(各画素における受光値を電気信号化したデジタルデータ)の差を利用するのでコントラストの高い領域を用いる。
「画像領域のコントラストとコントラスト変化の方向」を基準として高コントラスト領域を特定する。
実際の光学系で結像され撮像素子で撮影された画像には「撮像素子の暗電流などに起因するノイズ」が存在するので「少なくともノイズ成分よりも高いコントラストを持つ画像領域」をシフト検出に利用することが望ましい。このような画像領域を基準個眼像において特定するには、例えば「シフト検出に利用する画像領域と同じサイズの画像マスク」で基準個眼像を走査し、その画像マスクに含まれる個眼像領域の画素値の分布を求め、その標準偏差とノイズ成分とを比較する方法が考えられる(請求項2、3)。この場合「ノイズ成分の大きさ」は予め知っておく必要がある。
コントラスト変化の方向は「斜めの画像シフト」を検出するために重要である。
例えば「縦方向にコントラスト変化がある画像領域」、即ち、横縞パターンの画像領域をシフト検出に利用した場合「個眼像間に斜め方向の画像シフトが存在」しても縦方向成分の画像シフトしか検出できない。レンズアレイで撮影した複眼像を構成する個眼像間には「斜め方向の画像シフト」も存在するので、斜め方向にコントラストが大きく変化する画像領域を高コントラスト領域として特定することが好ましい。
「斜め方向にコントラスト変化する画像領域」を特定するためには、例えば、前述した画像マスクで特定した画像領域に対してさらに「線検出フィルタ」を適用する方法が考えられる。具体的には「3×3の斜め線検出フィルタ」を画像領域に適用し、その結果の画素値の総和に対して閾値を設け、閾値以上なら画素シフト検出に利用し、閾値以下ならば別の画像領域に移るというようにすればよい(請求項4、5)。
以上が「画像シフト検出に利用する高コントラスト領域」を自動的に基準個眼像において特定する手順の一例である。もちろん個眼像を目視で観察し、手動で画像領域を特定してもよい。
次に、被シフト検出個眼像を特定する。特定の順序は任意である。
次いで、前述の方法で基準個眼像に対して特定した「画像シフト検出に利用する画像領域(高コントラスト領域)と同じ画像領域」を、被シフト検出個眼像において特定する。
ここに「同じ画像領域」とは、同じ画像パターンの領域ではなく「同じ位置にある画素領域」を意味する。前述の如く、個眼像は、被写体5の一部分を「1つのレンズが結像し、これを該レンズに対応する撮像領域が信号化したもの」であり、個々の個眼像は、互いに「個数の等しい画素値」で構成されている。
そこで、例えば、基準個眼像領域に特定した画像領域が、基準個眼像の「中央の10×10画素」の画素領域であるとすれば、被シフト検出個眼像においても、これと同じ位置にある「中央の10×10画素」の領域を特定するのである。
説明中の例では、サブピクセル精度での画像シフト検出を可能にするために「基準個眼像に対して特定した高コントラスト領域」を補間する。「補間ピッチ」は、必要とするシフト検出精度にもとづき決定することができる。
例えば「0.1画素単位での画像シフト検出」が必要であるとすれば「もとの画像領域の画素値の間に9個の画素値を補間」する。例えば、基準個眼像に対して特定された高コントラスト領域が10×10画素であるとすれば、縦方向における隣接画素の間に9つの画素値を補間し、横方向における隣接画素の間に9つの画素値を補間し、もって91×91画素の画素値の配列を得る。
補間方法としては、線形補間、双三次補間やスプライン補間などを利用できる。基準個眼像と被シフト検出個眼像の「どちらから特定した画像領域」を補間しても、サブピクセル精度での画像シフト検出は可能であるが、基準個眼像を補間すれば、補間演算が一度で済むので画像シフト検出の演算時間を短縮できる(請求項7、8)。
続いて、上記「基準個眼像に対して特定した高コントラスト領域を補間した画像データと、被シフト検出個眼像から特定した画像領域をずらして、順次画素値の差の2乗和を計算する」ことにより画像シフトを検出する(請求項6)。
2乗和の計算式を次式に示す。
m(p,p)=ΣΣ{Im(x,y)-IB(k(x-1)+1-p,k(y-1)+1-p)} (1)
(1)式において、「I」は「基準個眼像から特定した高コントラスト領域を補間した画像データ(画素値の集合)」、「I」は「被シフト検出個眼像から特定した画像領域の画像データ(画素値の集合)」を表す。「m」は複眼像を構成する個眼像のそれぞれに付与した固有の番号であり、被シフト検出個眼像を表す整数の添え字で「1からレンズアレイを構成するレンズの数だけの値」をとる。従って、それぞれの被シフト検出個眼像に対して2乗和の演算結果:Eが求まる。
,pは基準個眼像に対する被シフト検出個眼像のシフトを算出するためのパラメータである。(1)式の右辺における「I(k(x-1)+1-p、k(y-1)+1-p)」のkは基準個眼像に対して特定した領域の補間ピッチにより定まる値である。例えば、0.1画素刻みで補間した場合には10、0.5画素刻みで補間した場合には2となる。即ち、補間ピッチの逆数である。
個々の被シフト検出個眼像の「特定された画像領域」を構成する全画素について、当該被シフト検出個眼像と基準個眼像における高コントラスト領域の「画素値の差」をとり、その2乗和:Eを求める。パラメータ:p、pを1画素分ずつ徐々に変化させ、変化させるごとに(1)式により2乗和:Eを計算し「Eが最小となるときのp、pの値:P、P」を用いてx、y方向における「当該被シフト検出個眼像の基準個眼像に対する画像シフト」を算出する。
各パラメータに具体的な値を入れて例示する。
基準個眼像における高コントラスト領域として個眼像全体のうち10×10画素を特定し、これを前述の如く隣接画素間に9画素を補間して91×91画素を計算領域とし、被シフト検出個眼像における同じ画像領域として10×10画素の領域を特定したものとする。
このとき、0.1画素刻みで基準個眼像を補間したので、補間した画像領域での1画素のシフトは「もとの画像における0.1画素のサブピクセル」に相当し、またkの値は10である。
「あるシフト:p,pに対する2乗和:Eを計算する」場合、(1)式のΣΣはxおよびyに関する和なのでIの(10×10)画素は全て計算に用いるが、Iは「とびとびの画素」しか計算に用いない。すなわち、
(p,p)={I(1,1)−I(1−p,1−p)}
+{I(1,2)−I(1−p,11−p)}
+・・・(中略)・・・
+{I(10,10)−I(91−p,91−p)}
でシフト:p,pに対する2乗和:E(p,p)が求まる。
,pをそれぞれ独立に1ずつ変化させ、その度に2乗和:Eの計算を行い、計算された全ての2乗和:Eのうちで最小を与えるときのp,pより「基準個眼像に対する被シフト検出個眼像のシフト」を特定する。
上の具体例で、最小のEを与えるp,pがそれぞれp=3,p=2ならば、横方向(x方向)のシフトは「3×0.1=0.3画素」、縦方向(y方向)のシフトは「2×0.1=0.2画素」となる。
(1)式の計算を実行する際に画像をずらすために「演算に必要な画像の領域」が不足する。この問題を回避するために、計算に用いる領域をI全体ではなく「その周縁部数画素を除いた領域」とすることや、被シフト検出個眼像から特定する領域を「基準個眼像から特定した領域よりも数画素大きくとる」ことが考えられる。
(1)式による計算の1例として、基準個眼像自身の画像シフトを求める場合を考えてみると、この場合、特定した画像領域同士は同一であるから、パラメータ:p、pがp=p=0のとき個眼像同士は全く重なり合って(1)式による2乗和:Eは0となる。パラメータ:p、pの絶対値が大きくなるほど、基準個眼像同士の重なる領域が減少し、Eの値は増大する。
図4は、x軸にp、y軸にp、z軸にEを採ったときの「p、pの変化に伴うEの変化」の1例を説明図として示す。画像シフトは、被写体距離や光学系などの撮影条件から「およそどの範囲に収まるか」が分るので、それに応じてp,pを変化させる範囲を限定することで演算時間の更なる短縮が可能となる。
次に、検出した各個眼像の画像シフトにもとづき、複眼像から単一像への画像再構成を行う。再構成の方法は、例えば特許文献1により公知の「画素再配置法」を利用することができる。
図5に、画像シフトの検出精度と再構成像との関係を示す。
図5(a)は図2に示した基準個眼像7aを拡大して示し、図中の符号8bで示す部分が「高コントラスト領域」として特定された画像領域であり、符号8aで示す部分は「比較のために選ばれた画像領域」である。
図5(b)、(c)はそれぞれ、図5(a)の画像領域8a、8bを画像シフト検出に利用した場合の画像シフト検出誤差のヒストグラム、(d)、(e)は、それぞれ、(a)の画像領域8a、8bを利用して検出した画像シフトに基づき「図2の複眼像から再構成した単一像」を示している。
図5(b)、(c)のヒストグラムにおいて、横軸は「真の画像シフトに対する検出シフトの誤差」、縦軸は頻度(個眼像の数)である。真の画像シフトは「複眼像をシミュレーションで作製するときの画像シフトの設計値」である。画像領域8aを用いた画像シフト検出の場合には「真の画素シフトに対する検出シフト誤差の大きい個眼像」が多く含まれ(図5(b))、このような検出シフト誤差の大きい個眼像を多く含む複眼像から単一画像を再構成した場合には、図5(d)に示すように、単一像に「ギザギザ状のノイズ」が生じ、画質も劣化することが確認できる。これは画像シフトの検出に用いた画像領域8aが、領域全体として「略似通った画素値」で構成され、画像領域内でのコントラストが低く、斜め方向におけるコントラストも低いことによる。
これに対し、高コントラスト領域として画像領域8bを特定すると、図5(a)に示すように、画像領域8bは「コントラストが高く、かつ斜め方向にコントラスト変化がある画像領域」であるので、この画像領域8bを用いて画像シフトを検出すると、図5(c)に示すように、殆どの個眼像の画素シフトは「誤差の小さい領域」に集中しており、シフト検出精度が高いので、図5(e)に示すように「高解像度かつ鮮鋭な単一像」を再構成することができる。
図6に上述の処理のフローを示す。図6におけるフローを実行可能なプログラムが請求項9ないし16の画像シフト検出装置の1実施形態である。
図6に示すように、ステップ:9aで「複眼像を取得」し、ステップ9bで「基準個眼像を選択」する。ステップ:9cで「基準個眼像から画像シフト検出に用いる高コントラスト領域を特定」し、続くステップ:9dで「被シフト検出個眼像を選択」し、ステップ:9eで「基準個眼像と同じ画像領域(基準個眼像に特定された高コントラスト領域と同じ画素領域)」を特定する。
ステップ:9fで「基準個眼像の高コントラスト領域を補間」したのち、ステップ:9gで「画素値の差の2乗和を計算することにより画像シフトを検出」する。このステップ:9gは、被シフト検出個眼像ごとに繰り返して行われる。最後にステップ:9hで「画像シフトに基づき再生画像を構成」する。
以下に、請求項19記載の画像入力装置の実施の1形態を説明する。
図7において、符号13は被写体である「物体」、符号10は「物体13からの光を像面上で結像させるためのレンズ」、符号11は「レンズ10による像を撮像するための撮像素子」、符号12は「手振れ補正手段」を構成する演算器を、それぞれ示している。
即ち、被写体である物体13からの光はレンズ13により像面上に結像し、像面に受光面を合致させた撮像素子11により撮像される。
1回の露光時間内に、手振れなどが原因で画像入力装置が動いたり、物体13が動いたりして「画像入力装置と物体との相対的な位置関係」が変化すると、撮像された画像は流れて明瞭でなくなってしまう。
そこで演算器12は「1回の露光時間内に複数回画像を読み出し、それらの画像間に存在する微小なずれを検出し、これらの微小なずれに基づいて画像を合成する」ことにより手振れ補正を実現する。
図8にフローを示す。
ステップ14aにおいて「1回の露光時間内に複数回、画像を読み出す。」ことが行われる。読み出される複数の画像は、シャッタ半押しの状態で、所定の微小時間間隔で取得されている。
続いてステップ14bで、これら読み出された複数画像の中の1つを「基準像として選択」する。基準像の選択は任意である。ステップ14cにおいて「基準像において画像シフト検出に用いる高コントラスト領域を特定」する。
ステップ14dではステップ14bで選択された基準像に対する画像シフトを検出するべき「被シフト検出像」を任意の順序で選択し、ステップ14eにおいて、被シフト検出像に「基準像の高コントラスト領域と同じ画素領域を特定」する。
ステップ14fで「基準像の高コントラスト領域を補間」し、ステップ15gで「画素値の2乗和を計算して画像シフトを検出」する。このように検出された画像シフトに基づき、ステップ14hにおいて画像合成を行う。ステップ14で行う「画像合成」は、高解像度化を目的とするものではなく、読み出された複数画像の相互の画像シフトにもとづき、基準像に対して他の画像を「画像シフトが0となるように重ね合わせる」ことにより手振れ補正を行う。
手振れ補正手段をなす演算器12は「1回の露光時間の間に複数回画像を読み出し、読み出した略同一な複数の画像間の画像シフトを検出する演算」として請求項1〜8の任意の1に記載の画像シフト検出方法を実施する。
例えば、ステップ14cにおいて「基準像において画像シフト検出に用いる高コントラスト領域を特定」に当たっては「少なくとも画像に存在するノイズ成分よりも高いコントラスト領域」を高コントラスト領域とするのが好ましく(請求項2)、高コントラスト領域を特定するには「画像マスクを走査し、画素値の分布を求めることにより、高コントラスト領域を特定」してもよい(請求項3)。
また「コントラスト変化が斜めである領域」を高コントラスト領域とするのが好ましく(請求項4)、このために「線検出フィルタにより、コントラスト変化が斜めである領域を高コントラスト領域として特定」することができる(請求項5)。
ステップ14fにおいては「補間」が行われ(請求項7)るが、補間する画像領域は基準とする画像(基準像)から特定した画像領域であり(請求項8)、ステップ14gにおける画素シフト検出演算は「ステップ14c、14dで特定した2つの領域の何れか一方の画像領域」をずらして画素値の差の2乗和を計算し、該2乗和が最小となるずらし量を画像シフトとする(請求項6)。
画像入力装置の実施の1形態を説明するための図である。 複眼像の1例を示す図である。 個眼像の1例を示す図である。 画像シフトと画素値の差の2乗和の関係の1例を示す図である。 画像シフト検出に用いる画像領域と、画像シフト検出精度、再構成した単一像の例を示す図である。 画像入力装置における処理の流れを示すフロー図である。 画像入力装置の実施の別形態を説明するための図である。 図7の形態における画像入力の処理の流れを示すフロー図である。
符号の説明
1 レンズアレイ
2 撮像素子
3 遮光部材
4 演算器
5 被写体(物体)

Claims (19)

  1. 同一物体に対する複数の略同一な画像間における微小なズレを検出する画像シフト検出方法において、
    基準とする画像から高コントラスト領域を特定する第1の工程と、
    上記基準とする画像からのシフト量を検出すべき被シフト検出像から、上記第1の工程で高コントラスト領域として特定した領域と同じ領域を特定する第2の工程と、
    上記第1および第2の工程で特定した2つの領域を用いて画像シフトを検出する第3の工程と、
    を具備することを特徴とする画像シフト検出方法。
  2. 請求項1記載の画像シフト検出方法において、
    第1の工程において特定される高コントラスト領域を、少なくとも画像に存在するノイズ成分よりも高いコントラスト領域とすることを特徴とする画像シフト検出方法。
  3. 請求項1または2記載の画像シフト検出方法において、
    第1の工程において、画像マスクを走査し、画素値の分布を求めることにより、高コントラスト領域を特定することを特徴とする画像シフト検出方法。
  4. 請求項1または2または3記載の画像シフト検出方法において、
    第1の工程において、高コントラスト領域を、コントラスト変化が斜めである領域とすることを特徴とする画像シフト検出方法。
  5. 請求項4記載の画像シフト検出方法において、
    第1の工程において、線検出フィルタにより、コントラスト変化が斜めである領域を高コントラスト領域として特定することを特徴とする画像シフト検出方法。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載の画像シフト検出方法において、
    画像シフトを検出する第3の工程において、第1と第2の工程で特定した2つの領域の何れか一方の画像領域をずらして画素値の差の2乗和を計算し、該2乗和が最小となるずらし量を画像シフトとすることを特徴とする画像シフト検出方法。
  7. 請求項6記載の画像シフト検出方法において、
    第3の工程が、第1と第2の工程で特定した2つの領域の何れか一方の画像領域を補間する工程を更に具備することを特徴とする画像シフト検出方法。
  8. 請求項7記載の画像シフト検出方法において、
    第3の工程において補間する画像領域を、基準とする画像から特定した画像領域とすることを特徴とする画像シフト検出方法。
  9. 同一物体に対する複数の略同一な画像間における微小なズレを検出する画像シフト検出装置において、
    基準とする画像から高コントラスト領域を特定する第1の手段と、
    上記基準とする画像からのシフト量を検出すべき被シフト検出像から、上記第1の手段で特定した領域と同じ領域を特定する第2の手段と、
    上記第1および第2の手段で特定した2つの領域を用いて画像シフトを検出する第3の手段と、
    を具備することを特徴とする画像シフト検出装置。
  10. 請求項9記載の画像シフト検出装置において、
    第1の手段が、少なくとも画像に存在するノイズ成分よりも高いコントラスト領域を高コントラスト領域として特定することを特徴とする画像シフト検出装置。
  11. 請求項9または10記載の画像シフト検出装置において、
    第1の手段が、画像マスクを走査し画素値の分布を求めることにより、高コントラスト領域を特定することを特徴とする画像シフト検出装置。
  12. 請求項9〜11の任意の1に記載の画像シフト検出装置において、
    第1の手段が、コントラスト変化が斜めである領域を、高コントラスト領域として特定することを特徴とする画像シフト検出装置。
  13. 請求項12記載の画像シフト検出装置において、
    第1の手段が、線検出フィルタにより、コントラスト変化が斜めである領域を、高コントラスト領域として特定することを特徴とする画像シフト検出装置。
  14. 請求項9〜13の任意の1に記載の画像シフト検出装置において、
    第3の手段が、第1および第2の手段で特定した2つの領域の何れか一方の画像領域をずらして画素値の差の2乗和を計算し、該2乗和が最小となるずらし量を画像シフトとする手段であることを特徴とする画像シフト検出装置。
  15. 請求項14記載の画像シフト検出装置において、
    第3の手段が、第1および第2の手段で特定した2つの領域の何れか一方の画像領域を補間する手段を更に具備することを特徴とする画像シフト検出装置。
  16. 請求項15記載の画像シフト検出装置において、
    第3の手段が補間する画像領域を、基準とする画像から特定した画像領域とすることを特徴とする画像シフト検出装置。
  17. 略平面状に並べられた2個以上のレンズにより構成され、同一物体からの光を像面上に結像させるレンズアレイと、
    このレンズアレイによる複眼像を撮像するための撮像手段と、
    この撮像手段が撮像した複眼像から、画像シフトを検出して、単一像を再構成するための演算手段と、
    を有する画像入力装置において、
    上記演算手段が、上記複眼像における画像シフトを検出する演算として、請求項1〜8の任意の1に記載の画像シフト検出方法を実施することを特徴とする画像入力装置。
  18. 請求項17記載の画像入力装置において、
    レンズアレイを構成する各レンズ間での光線のクロストークを防止するための遮光手段を有することを特徴とする画像入力装置。
  19. 物体からの光を像面上で結像させるためのレンズと、
    このレンズによる像を撮像するための撮像手段と、
    撮像時の手振れを補正する手振れ補正手段と、
    を有する画像入力装置において、
    手振れ補正手段が、1回の露光時間の間に複数回画像を読み出し、読み出した略同一な複数の画像間の画像シフトを検出する演算として、請求項1〜8の任意の1に記載の画像シフト検出方法を実施することを特徴とする画像入力装置。
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