JP6643122B2 - 距離画像装置、撮像装置、および距離画像補正方法 - Google Patents

距離画像装置、撮像装置、および距離画像補正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6643122B2
JP6643122B2 JP2016019227A JP2016019227A JP6643122B2 JP 6643122 B2 JP6643122 B2 JP 6643122B2 JP 2016019227 A JP2016019227 A JP 2016019227A JP 2016019227 A JP2016019227 A JP 2016019227A JP 6643122 B2 JP6643122 B2 JP 6643122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
correction
image
reliability
distance image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016019227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017138198A (ja
JP2017138198A5 (ja
Inventor
和哉 野林
和哉 野林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016019227A priority Critical patent/JP6643122B2/ja
Priority to US15/416,236 priority patent/US10582180B2/en
Publication of JP2017138198A publication Critical patent/JP2017138198A/ja
Publication of JP2017138198A5 publication Critical patent/JP2017138198A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6643122B2 publication Critical patent/JP6643122B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B21/00Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant
    • G01B21/02Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring length, width, or thickness
    • G01B21/04Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring length, width, or thickness by measuring coordinates of points
    • G01B21/045Correction of measurements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/10Processing, recording or transmission of stereoscopic or multi-view image signals
    • H04N13/106Processing image signals
    • H04N13/128Adjusting depth or disparity
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/50Depth or shape recovery
    • G06T7/55Depth or shape recovery from multiple images
    • G06T7/571Depth or shape recovery from multiple images from focus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/10Processing, recording or transmission of stereoscopic or multi-view image signals
    • H04N13/106Processing image signals
    • H04N13/15Processing image signals for colour aspects of image signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/204Image signal generators using stereoscopic image cameras
    • H04N13/254Image signal generators using stereoscopic image cameras in combination with electromagnetic radiation sources for illuminating objects
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/257Colour aspects

Description

本発明は、距離画像補正装置に関し、特にデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどに用いられる距離画像補正装置に関するものである。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置において、観賞用画像と同時に複数の画素位置にて撮像装置から被写体までの距離(以降、被写体距離と呼ぶ。さらに、複数の画素位置にて取得した被写体距離から構成される画像を距離画像と呼ぶ)を取得できる測距機能を備えた撮像装置が提案されている。
測距方式の一つとして、撮像面位相差測距方式と呼ばれる手法が知られている。この方式では、結像光学系の異なる瞳領域を通過した光束により生成される像に基づく少なくとも2つの画像信号を取得可能な撮像素子が用いられる。2つの画像信号間の相対的な位置ズレ量(いわゆる視差量)を、ステレオ画像を用いた視差量検出方法と類似の手法で検出し、所定の変換係数を介してデフォーカス量に変換することで被写体距離を取得することができる。さらに、撮像面位相差測距方式では、2つの画像信号を合成することで、観賞用画像信号を生成することができる。
他の測距方式としてDFD(Depth from Defocus)方式と呼ばれる手法が知られている。DFD方式では、撮影条件(絞り値、焦点距離など)を変えて2つの画像信号を時間的に連続して取得し、2つの画像間のボケ量の差異から被写体距離を取得する。DFD方式では、2つの画像信号のうち、一方の画像信号を観賞用画像信号として利用することができる。
いずれの被写体距離算出方式も、2つの画像信号間の相関関係に基づき被写体距離を算出している。一般に、相関関係を評価する際には、領域ベースのマッチング手法が用いられる。領域ベースのマッチング手法では、各画像信号から所定の照合領域に含まれる画像信号を切り出し、相関関係を評価している。2つの画像間の相関関係を精度よく評価できた場合には、高精度に被写体距離を取得することができるが、そうでない場合には、被写体距離を誤って算出する恐れがある。その為、距離画像の各画素の被写体距離を補正する手法が提案されている。
非特許文献1では、被写体距離と観賞用画像の輝度情報と被写体距離の信頼性を表す情報とを用いて、重み付きクロスバイラテラルフィルタにより、距離画像を補正している。
特許文献1では、被写体距離を算出できた領域は被写体距離に応じて複数の小領域に類別し、被写体距離を算出できない領域は、観賞用画像信号の類似性を用いて周囲の被写体距離で補間する手法が開示されている。
特許第5066851号公報
松尾琢也、外2名、「重み付きクロスバイラテラルフィルタによる奥行き推定精度の向上」、映像情報メディア学会誌 Vol.66,No.11,pp.J434〜J443(2012)
相関関係の誤評価(距離の誤評価)は、その要因に応じて大きく2つに分けることができる。第1の種類の誤評価は、被写体や撮影条件に起因するものである。例えば、被写体のコントラスト変化が少なかったり、画像信号に含まれるノイズ量が多かったりする場合は、相関関係の誤評価が生じ、被写体距離の値が誤って算出される恐れがある。第2の種類の誤評価は、相関関係を評価する際に用いる照合領域が比較的大きな領域サイズを有していることに起因するものである。照合領域内に距離の異なる複数の被写体が含まれる場合には、照合領域に含まれるいずれかの被写体の距離が対象画素における距離として算出されるが、どの位置の被写体の距離を算出したのかが不確かになる。すなわち、奥行き方向と垂直な面内について、被写体距離の位置を誤って算出する恐れがある。
非特許文献1及び特許文献1にて開示されている手法では、相関関係を誤評価した要因を考慮せずに観賞用画像から得られる画像特性の類似性に基づき、周囲領域の被写体距離を用いて補正している。周囲領域の大部分が、被写体距離を精度よく算出できている場合には、相関関係を誤評価した要因の寄与は低く、精度よく補正することができる。しかし、周囲領域も被写体距離の信頼性が低いまたは被写体距離を算出できていない場合には、相関関係を誤評価した要因を考慮していないために、大きな補正誤差が生じてしまう。このような場合には、被写体距離の補正処理が、距離画像の精度を悪化させてしまう。
本発明の上記の事情を考慮したなされたものであり、その目的は、距離画像を精度良く補正することにある。
本発明の第一の態様は、距離画像における距離情報の補正を行う距離画像補正装置であって、
複数の画素位置における被写体までの奥行き方向の距離値を表す距離情報が格納された距離画像と前記距離画像を補正するための補正情報を取得する取得手段と、
前記距離画像の前記距離値を前記補正情報に基づき補正し、補正距離画像を生成する補正手段とを備え、
前記取得手段は、前記補正情報として、前記距離画像の前記距離値の信頼性を表す第1の信頼度と、前記距離画像の前記奥行き方向と垂直な面内方向の位置の信頼性を表す第2の信頼度とを取得し、
前記補正手段は、前記第1の信頼度と前記距離値の類似性とに基づき前記距離画像を補正することで第1の補正距離画像を生成する第1の補正処理と、前記第2の信頼度に基づき前記第1の補正距離画像を補正することで前記補正距離画像を生成する第2の補正処理とを実施する、ことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、距離画像における距離情報の補正を行う距離画像補正方法であって、
複数の画素位置における被写体までの奥行き方向の距離値を表す距離情報が格納された距離画像と前記距離画像を補正するための補正情報を取得する取得ステップと
前記距離画像の前記距離値を前記補正情報に基づき補正し、補正距離画像を生成する補正ステップとを含み、
前記取得ステップでは、前記補正情報として、前記距離画像の前記距離値の信頼性を表す第1の信頼度と、前記距離画像の前記奥行き方向と垂直な面内方向の位置の信頼性を表す第2の信頼度とを取得し、
前記補正ステップでは、前記第1の信頼度と前記距離値の類似性とに基づき前記距離画像を補正することで第1の補正距離画像を生成する第1の補正処理と、前記第2の信頼度
に基づき前記第1の補正距離画像を補正することで前記補正距離画像を生成する第2の補正処理とを実施する、ことを特徴とする。
本発明では、相関関係を誤評価した要因に応じて距離画像を補正することで、精度良く被写体画像信号を補正することが可能となる。
第1の実施形態における距離画像生成装置を含む撮像装置の説明図 第1の実施形態における撮像素子が受光する光束と位置ズレ量の説明図 第1の実施形態における距離画像生成装置の説明図 第1の実施形態における距離画像生成装置が行う処理のフローチャート 第1の実施形態の変形例における信頼度情報生成処理の説明図 撮像素子および距離算出方法の変形例の説明図 第2の実施形態における距離画像生成処理が行う処理のフローチャート 第3の実施形態における距離画像生成装置が行う処理のフローチャート 第4の実施形態における距離画像生成装置が行う処理のフローチャート
<第1の実施形態>
以下、図を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、本発明の距離画像生成装置(距離画像処理装置)を備えた撮像装置の一例として、デジタルカメラを用いて説明するが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。
尚、図を参照した説明においては、図番は異なっても原則として同一部位を示す部位には、同一の符号を付すこととし、なるべく重複した説明は避ける。
<デジタルカメラの構成>
図1(A)は、本実施形態に係る距離画像生成装置110を備えたデジタルカメラ100である。デジタルカメラ100は、結像光学系120、撮像素子101、距離画像生成装置110、画像生成部(不図示)、レンズ駆動制御部(不図示)、画像信号格納部(不図示)が、カメラ筐体190の内部に配置され、構成される。距離画像生成装置110は、論理回路を用いて構成することができる。距離画像生成装置110の別の形態として、中央演算処理装置(CPU)と演算処理プログラムを格納するメモリとから構成してもよい。
結像光学系120は、デジタルカメラ100の撮影レンズであり、被写体の像を撮像素子101上に形成する機能を有する。結像光学系120は複数のレンズ群(不図示)から構成され、撮像素子101から所定距離離れた位置に射出瞳130を有する。なお、図1(A)中の符号140は結像光学系120の光軸であり、本明細書では光軸はz軸と平行とする。さらに、x軸とy軸は互いに垂直であり、且つ光軸と垂直な軸とする。
<撮像素子の構成>
撮像素子101はCMOS(相補型金属酸化膜半導体)やCCD(電荷結合素子)から構成され、撮像面位相差測距方式による測距機能を有する撮像素子である。結像光学系120を介して撮像素子101上に結像した被写体像は、撮像素子101により光電変換され、被写体像に基づく撮影画像が生成される。取得した撮影画像に対して、画像生成部により現像処理を施すことで、観賞用画像を生成することができる。また生成した観賞用画像を画像信号格納部に格納することができる。以下、本実施形態における撮像素子101について、図1(B)を用いてより詳細に説明する。
図1(B)は、撮像素子101のxy断面図である。撮像素子101は、2行×2列の画素群150を複数配列することで構成される。画素群150は、対角方向に緑画素150G1及び150G2、他の2画素に赤画素150R及び青画素150Bが配置され、構成されている。
図1(C)は、画素群150のI−I’断面を模式的に示した図である。各画素は受光層182と導光層181から構成される。受光層182には、受光した光を光電変換するための2つの光電変換部(第1の光電変換部161、第2の光電変換部162)が配置される。導光層181には、画素へ入射した光束を光電変換部へ効率良く導くためのマイクロレンズ170、所定の波長帯域の光を通過させるカラーフィルタ(不図示)、画像読み出し用及び画素駆動用の配線(不図示)などが配置される。
<撮像面位相差測距方式の距離計測原理説明>
本実施形態の撮像素子101が備える第1の光電変換部161及び第2の光電変換部162が受光する光束について、図2(A)を用いて説明する。
図2(A)は、結像光学系120の射出瞳130と、撮像素子101中に配置される画素の代表例として緑画素150G1についてのみ示した概略図である。図2(A)に示した画素150G1内のマイクロレンズ170は、射出瞳130と受光層182が光学的に共役関係になるように配置されている。その結果、図2(A)に示すように、射出瞳130に内包される部分瞳領域である第1の瞳領域(210)を通過した光束は第1の光電変換部161に入射する。同様に部分瞳領域である第2の瞳領域(220)を通過した光束は第2の光電変換部162に入射する。
各画素に設けられる複数の第1の光電変換部161は、受光した光束を光電変換して第1の画像信号を生成する。また同様に、各画素に設けられる複数の第2の光電変換部162は、受光した光束を光電変換して第2の画像信号を生成する。第1の画像信号から第1の瞳領域210を主に通過した光束が撮像素子101上に形成する像の強度分布を得ることができ、第2の画像信号から第2の瞳領域220を主に通過した光束が撮像素子101上に形成する像の強度分布を得ることができる。
第1の画像信号と第2の画像信号間の相対的な位置ズレ量は、デフォーカス量に応じた量となる。位置ズレ量とデフォーカス量の関係について、図2(B)、2(C)、2(D)を用いて説明する。図2(B)、2(C)、2(D)は本実施形態の撮像素子101、結像光学系120について示した概略図である。図中の符号211は第1の瞳領域210を通過する第1の光束を示し、符号221は第2の瞳領域220を通過する第2の光束を示す。
図2(B)は合焦時の状態を示しており、第1の光束211と第2の光束221が撮像素子101上で収束している。この時、第1の光束211により形成される第1の画像信号と第2の光束221により形成される第2の画像信号間の相対的な位置ズレ量は0となる。図2(C)は像側でz軸の負方向にデフォーカスした状態を示している。この時、第1の光束により形成される第1の画像信号と第2の光束により形成される第2の画像信号間の相対的な位置ズレ量は0とはならず、負の値を有する。図2(D)は像側でz軸の正方向にデフォーカスした状態を示している。この時、第1の光束により形成される第1の画像信号と第2の光束により形成される第2の画像信号間の相対的な位置ズレ量は0とはならず、正の値を有する。
図2(C)と(D)の比較から、デフォーカス量の正負に応じて、位置ズレの方向が入
れ替わることが分かる。また、デフォーカス量に応じて、結像光学系の結像関係(幾何関係)にしたがった位置ズレが生じることが分かる。従って、第1の画像信号と第2の画像信号間の位置ズレ量を、後述する領域ベースのマッチング手法により検出し、検出した位置ズレ量を所定の変換係数を介してデフォーカス量に変換することができる。なお、像側のデフォーカス量から、物体側の被写体距離への変換については、結像光学系120の結像関係を用いることで容易に変換することができる。また、位置ズレ量をデフォーカス量に変換するための変換係数は、撮像素子101が備える画素の受光感度の入射角度依存、射出瞳130の形状、射出瞳130の撮像素子101からの距離により決めることができる。
<距離画像生成装置の説明>
本実施形態の距離画像生成装置は、撮影画像から被写体距離情報を含む距離画像を生成し、かつ、距離画像における被写体距離情報を補正する。以下、本実施形態の距離画像生成装置について、図を用いて説明する。図3(A)は、本実施形態の距離画像生成装置110の概要構成を示すブロック図である。図3(B)は距離画像生成装置110が行う距離画像生成処理の動作を示すフローチャートである。図3(C)は、距離画像生成処理におけるデータフロー図である。
距離画像生成装置110は、距離画像生成部(取得手段)112と距離画像補正部(補正手段)111とから構成される。以下、距離画像生成部112および距離画像補正部111のことを、それぞれ生成部112および補正部111とも称する。
生成部112は、撮像素子101より読みだした第1の画像信号S1と第2の画像信号S2に基づき、距離画像生成処理S330により複数の画素位置にて被写体距離の算出を行うことで、距離画像Sdを生成する。生成部112は、さらに、補正情報生成処理S340により、補正情報Iconfを生成する。本実施形態の補正情報Iconfは、2つの情報を含んでいる。1つ目は、被写体距離の値の信頼性を表す情報(第1の信頼度情報Iconf1)である。2つ目は、被写体距離の奥行き方向と垂直な面内方向の位置(被写体距離の面内位置)の信頼性を表す情報(第2の信頼度情報Iconf2)である。
補正部111は、生成部112から距離画像Sdと補正情報Iconfを取得し、被写体距離の補正処理(S350およびS360)を行うことで、補正距離画像Sdoutを生成する。本実施形態では、第1の信頼度Iconf1に基づいて距離画像Sdを補正することにより第1の補正距離画像Sd1が生成される。そして、第2の信頼度Iconf2に基づいて補正距離画像Sd1を補正することにより補正距離画像Sdoutが生成・出力される。以下、距離画像生成装置110の処理内容について詳細に説明する。
距離画像生成処理S330の具体的な処理内容について図4(A)を用いて説明する。ステップS331では、生成部112が、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2間の相対的な位置ズレ量を算出する。具体的には、以下の手順により位置ズレ量が算出される。まず、第1の画像信号S1内に注目点(注目画素)が設定され、注目点を中心とする照合領域が設定される。次に、第2の画像信号S2内の上記注目点に対応する位置に参照点が設定され、参照点を中心とする参照領域が設定される。生成部112は、参照点を順次移動させながら、照合領域内に含まれる第1の画像信号S1と参照領域内に含まれる第2の画像信号S2間の相関度を算出し、最も相関が高い参照点を上記注目点に対応する対応点(対応画素)とする。生成部112は、注目点と対応点間の相対的な位置のズレ量を、注目点における位置ズレ量として決定する。注目点を順次移動させながら位置ズレ量を算出することで、複数の画素位置における位置ズレ量を算出することができる。相関度の算出方法としては公知の手法を用いることができ、例えば、画像信号間の正規化相互相関を評価するNCC(Normalized Cross−Correlation)と呼ば
れる手法を用いることができる。
ステップS332では、生成部112は、所定の変換係数を用いて、位置ズレ量を、撮像素子101から結像光学系120の焦点までの距離であるデフォーカス量へ変換する。所定の変換係数をGain、デフォーカス量をΔL、位置ズレ量をdとしたとき、下記式(1)により、位置ズレ量dをデフォーカス量ΔLに変換することができる。
ΔL=Gain × d ・・・(1)
ステップS333では、生成部112は、デフォーカス量を被写体距離に変換する。デフォーカス量から被写体距離への変換は、前述のように結像光学系120の結像関係を用いて行える。図4(A)の処理を複数の画素位置にて行うことで、各画素位置の被写体距離から構成される距離画像を生成することができる。
補正情報生成処理S340の具体的な処理内容について図4(B)を用いて説明する。補正情報生成処理S340は、距離の値の信頼性を表す第1の信頼度Iconf1を求める処理(S341)と距離の位置の信頼性を表す第2の信頼度Iconf2を求める処理(S342)を含む。
第1の信頼度Iconf1は、上述のように被写体距離の値の信頼性を表す情報である。距離値は、被写体のコントラスト変化が少なかったり、第1の画像信号S1または第2の画像信号S2に含まれるノイズ量が多かったりする場合、すなわち画像信号の画像SN比が低い場合に、誤った結果が得られることが多い。そこで、本実施形態においては、第1の信頼度Iconf1は、画像信号の画像SN比に応じた値として算出される。
画像SN比は、画像信号に含まれるノイズ量と、コントラスト変化の大きさの比に応じた値となる。そこで、生成部112は、画像信号に含まれるノイズ量を表す指標となる値と、コントラスト変化の大きさを表す指標となる値を取得する。
ノイズ量を表す指標となる指標として、ステップS331にて対応点を算出した際の相関度を採用することができる。注目点と対応点間の相関度が低い場合には、画像信号に含まれるノイズなどの影響により、相関関係を誤評価している可能性が高くなる。つまり、注目点と対応点間の相関度は、画像信号に含まれるノイズ量を表す指標といえる。
コントラスト変化の大きさを表す指標となる値として、ステップS331にて対応点を算出した際の、対応点での相関度と対応点近傍での相関度の変化量を採用することができる。対応点近傍の相関度は、対応点に隣接する画素での相関度でもよいし、対応点から所定画素離れた画素での相関度でもよいし、対応点周辺の複数の画素の相関度の平均であってもよい。被写体のコントラスト変化が少ない場合には、相関度の変化量は小さくなる。すなわち、相関度の変化量が小さい場合にも相関関係を誤評価している可能性が高くなる。相関度の変化量は、コントラスト変化を表す指標といえる。
生成部112は、コントラスト変化とノイズ量の比(いわゆる、画像SN比)を、第1の信頼度Iconf1として算出する。コントラスト変化が大きいほど相関度の変化量が大きい。また、ノイズ量が多いほど対応点での相関度が小さい。従って、生成部112は、第1の信頼度Iconf1を、相関度の変化量が大きいほど大きく、対応点での相関度が大きいほど小さくなるように生成する。例えば、第1の信頼度Iconf1は、(相関度の変化量)/(1−対応点での相関度)として算出できる。
第2の信頼度Iconf2は、上述のように被写体距離の位置の信頼性を表す情報である。被写体距離の位置が誤って算出されるのは、ステップS331にて位置ズレ量を算出
する際に用いた照合領域内に、被写体距離が異なる複数の被写体が含まれる場合である。このような場合に、対象画素の周辺画素における距離値を、対象画素における距離値として算出することがある。そこで、本実施形態においては、第2の信頼度Iconf2は、照合領域内での距離変化の大きさに応じた値として算出される。
ステップS342において、生成部112は、距離画像Sdにおける距離値の分散値を第2の信頼度Iconf2として算出する。具体的には、生成部112は、距離画像Sdの信頼度算出画素を中心とする参照領域を設定し、参照領域内に含まれる距離画像Sdの分散値を、信頼度算出対象画素の第2の信頼度Iconf2として算出する。本実施形態において、参照領域の大きさおよび形状は、距離画像生成処理S330の位置ズレ量算出時の照合領域と同一であるが、異なっていても構わない。例えば、距離画像生成処理S330にて、第1の画像信号S1と第2の画像信号S2に対してバンドパスフィルタ処理を施す場合には、照合領域とバンドパスフィルタのフィルタサイズを考慮して、参照領域の大きさおよび形状を決めてもよい。
ステップS331にて位置ズレ量を算出する際に用いた照合領域内に、被写体距離が異なる複数の被写体が含まれる領域では、照合領域に含まれるいずれかの被写体の距離が算出される。従って、被写体距離の面内位置の信頼性が低い領域では、距離画像Sd内の距離変化が大きくなる。ステップS342にて算出する距離画像Sdの分散値は、参照領域内の距離変化が大きいほど大きな値をとるため、分散値が大きい領域は被写体距離の面内位置の信頼性が低い領域といえる。従って、本実施形態では、第2の信頼度Iconf2の値が大きいほど、被写体距離の面内位置の信頼性が低い。
距離画像Sdの距離変化が大きい領域に、被写体距離の面内位置の信頼性が低い領域が含まれる。本実施形態では、距離画像Sdの距離変化を、参照領域内に含まれる距離画像Sdの分散値を用いて評価しているが、他の手法を用いて評価しても構わない。例えば、参照領域内に含まれる距離画像Sdの最大値と最小値の差や、距離画像Sdにラプラシアンフィルタなどの微分フィルタ処理を施して得られる値の参照領域内での絶対値和、を用いて距離画像Sdの距離変化の大きさを評価してもよい。また他には、距離画像Sdに対して距離値の補正処理を行ったと仮定した場合の、補正前後で被写体距離の変化を用いて、距離画像Sdの距離変化の大きさを評価してもよい。補正前後での距離変化が大きい領域は、被写体距離の面内位置の信頼性が低いと判断できる。この補正処理は、距離変化の大きさを評価するために用いられるものであり、距離画像Sdを実際に補正する必要はない。この補正処理は、例えば、補正対象画素との画像特性(輝度や色など)の類似性や距離値の信頼度に応じた重み係数を用いた加重平均処理である。
補正部111では、第1の距離補正処理S350と第2の距離補正処理S360により、距離画像Sdを補正し、補正距離画像Sdoutを生成する。
第1の距離補正処理S350の具体的な処理内容について、図4(C)を用いて説明する。ステップS351では、補正部111は、補正情報Iconfに含まれる第1の信頼度Iconf1を用いて、被写体距離の補正に用いる重み係数の算出を行う。後述するように第1の距離補正処理では、補正対象画素の周辺画素の距離値の重み付け平均値を補正距離値とする。ステップS351では、この重み付け平均に用いる重み係数が算出される。具体的には、補正部111は、距離画像Sdの注目点(補正対象画素)を中心とする参照領域を設定し、参照領域内に含まれる各画素の重み係数を設定する。重み係数は、具体的には、第1の信頼度Iconf1が表す信頼性が高く、且つ距離値が注目点の距離値と近い画素ほど大きな値となるように設定される。すなわち、注目点の近傍領域について、第1の信頼度Iconf1による信頼性が高く、注目点と被写体距離が類似している被写体距離ほど、補正距離値への寄与が大きくなるように重み係数が設定される。
ステップS352では、補正部111は、重み係数を用いて、参照領域内に含まれる被写体距離の加重平均値を算出し、注目点の補正距離とする。第1の距離補正処理S350では、注目点を順次移動させながら各画素にて補正距離を算出することで、各画素値が補正距離により構成される第1の補正距離画像Sd1が生成される。ステップS353で、補正部111は、生成された第1の補正距離画像Sd1をメモリに保存する。
第1の距離補正処理S350では、被写体距離の値の信頼性を表す第1の信頼度Iconf1と注目点に対する距離の類似性を用いて、加重平均により補正被写体距離を算出している。従って、第1の距離補正処理S350では、距離画像Sd内の被写体距離の値の信頼性が高い画素位置の寄与をより高くすることで、距離のバラつきをより低減した高精度な距離画像である第1の補正距離画像を生成している。また、重み係数を算出する際に注目点からの距離差を用いることで、補正前後の大きな距離変化を抑制し、注目点の周囲領域の第1の信頼度Iconf1が低い場合の補正誤差を低減している。
第2の距離補正処理S360の具体的な処理内容について、図4(D)を用いて説明する。ステップS361では、補正部111は、被写体距離の補正に用いる重み係数の算出を行う。第1の補正距離画像内にステップS351と同様の手法で注目点と参照領域を設定し、第2の信頼度Iconf2が高いほど大きな値となるように重み係数を設定する。すなわち、注目点の近傍領域について、第2の信頼度Iconf2が高いほど、補正距離値への寄与が大きくなるように重み係数が設定される。ステップS362では、重み係数を用いて、参照領域内に含まれる第1の補正距離画像Sd1を構成する被写体距離の加重平均値を算出し、注目点の補正距離とする。第2の距離補正処理S360では、注目点を順次移動させながら各画素にて補正距離を算出することで、各画素値が補正距離により構成される補正距離画像Sdoutを生成する。ステップS363において、補正部111は、生成された補正距離画像Sdoutをメモリに保存したり外部装置に出力したりする。
第2の距離補正処理S360では、被写体距離の面内位置の信頼性を表す第2の信頼度Iconf2を第1の補正距離画像Sd1に基づいて算出し、この第2の信頼度Iconf2を用いて加重平均により補正被写体距離を算出している。従って、被写体距離の面内位置に関する誤差をより低減した高精度な距離画像である補正距離画像Sdoutを生成できる。
被写体距離の面内位置の誤差が大きい領域は、主に距離画像内の距離変化が大きい領域となり、比較的限られた領域となる。一方、被写体距離の値の誤差が大きい領域は、被写体のコントラスト変化や撮影条件に起因するため、面積が広くなる可能性が高い。本実施形態の距離画像補正部111においては、第1の距離補正処理において、注目点の周囲領域の第1の信頼度が低い距離値に起因する誤補正を低減しつつ、距離画像の補正を行っている。その後に、第2の距離補正処理において、大きな距離変化を許容し、被写体距離の面内位置の誤差を低減している。第1の距離補正処理の後に第2の距離補正処理を行うことで、注目点の周囲領域もまた被写体距離の値または面内位置のいずれかの信頼性が低い場合に生じる補正誤差を低減し、より精度よく距離画像を補正することができる。すなわち、相関関係を誤評価した要因に応じて距離補正工程を分けることで、補正誤差を低減し、より高精度な補正距離画像を生成している。
<第1の信頼度情報生成処理S341の他の例>
本実施形態の第1の信頼度情報生成処理S341では、画像SN比を算出するために、画像信号中に含まれるノイズ量を対応点での相関度を指標に評価し、被写体のコントラスト変化を相関度の変化量を指標に評価している。上記方法とは別に、コントラスト変化の
大きさとノイズ量を第1の画像信号S1と第2の画像信号S2の少なくとも一方から算出することもできる。以下では、図5(A)を用いて、画像SN比の算出方法の他の方法について説明する。図5(A)におけるステップS347〜S349の処理が、第1の信頼度算出処理の変形例である。ステップS347では、生成部112は、照合領域内に含まれる第1の画像信号S1の分散値を算出する。分散値が大きいほど照合領域内に含まれる第1の画像信号S1のコントラスト変化が大きくなる。ステップS348では、生成部112は、照合領域内に含まれる第1の画像信号S1の画素値から、画像信号に含まれるノイズ量を推定する。画像信号に含まれるノイズ量は、ノイズ量=ノイズ推定係数×画素値×ISO感度として推定することができる。光電変換時に生じる光ショットノイズ量の期待値は、フォトン数の平方根に比例するためである。ノイズ量推定係数は、撮像素子101内の画素構造に依存するため、予め撮像素子101のノイズ特性を計測して用いればよい。なお、ISO感度は、デジタルカメラ100の撮影時に用いたISO感度を用いる。ステップS349では、生成部112は、ステップS347で求めた分散値とステップS348で求めたノイズ量の比に基づき、第1の信頼度Iconf1を算出する。
被写体距離の値を誤って算出する他の要因として、撮影時に画素値が飽和する輝度飽和と、被写体のコントラスト変化が周期的に変化する周期被写体がある。従って、生成部112にて生成する被写体距離の値の信頼性をより精度よく評価するためには、画像SN比に加えて、輝度飽和度と被写体のコントラスト変化周期性のいずれかまたは両方を用いることも望ましい。
輝度飽和度は、距離画像生成処理S330にて、位置ズレ量の算出に用いる照合領域内の第1の画像信号S1と第2の画像信号S2の少なくとも一方が輝度飽和している領域の割合として算出できる。
被写体の周期性は、参照点を移動させた場合の相関度の変化パターンに基づいて評価できる。図5(B)は、周期被写体を撮影した場合の、相関度を参照点の移動量の関係を示す図である。周期被写体を撮影した場合は、コントラスト変化が周期的に変換することを反映して、相関度は周期的に極大値を有する。従って、相関度が極大値を有する参照点の移動量が周期的に並んでいるかを評価することによって、周期被写体か否かを判定することができる。
第1の距離補正処理S350においては、第1の信頼度Iconf1として画像SN比に加えて、輝度飽和度と被写体周期性について判定した結果を用いていることができる。すなわち、補正被写体距離への、被写体距離の値をより高精度に算出できた領域からの寄与を高めることができるため、補正距離画像に含まれる補正誤差をより低減することができる。なお、被写体や撮影条件によっては、画像SN比、輝度飽和度、被写体周期性の全てを用いる必要はなく、少なくとも1つを用いて第1の信頼度Iconf1を算出しても構わない。
<距離画像補正部111の他の例>
本実施形態の補正情報は、第1の信頼度Iconf1と第2の信頼度Iconf2を含んでいるが、さらに第1の画像信号S1と第2の画像信号S2の少なくとも一方から算出した画像特性を含んでも構わない。すなわち、図4(C)のステップS351と図4(D)のステップS361の少なくとも一方にて、画像特性の類似性をさらに考慮して重み係数を算出することができる。具体的には、注目点(補正対象画素)の周囲の画素のうち、補正対象画素の画像特性との類似性が高い画像特性を有する画素ほど、重み係数の値を大きく設定する。こうすることで、補正被写体距離を算出する際に、注目点を含む被写体とは異なる被写体からの寄与をより減らすことができ、より高精度に被写体距離を補正することができる。画像特性として、輝度や色または、統計量(注目点近傍での画像信号の標
準偏差や二乗平均平方根などのテクスチャ情報)を用いることができる。画像特性の類似性は、注目点との輝度差や色差(ある色空間における色の差)や、注目点との統計量の差に基づいて算出できる。
本実施形態においては、補正情報に含まれる第1の信頼度Iconf1と第2の信頼度Iconf2が多値の情報であるとして、第1の距離補正処理S350と第2の距離補正処理S360を説明している。しかしながら、所定の閾値を用いて第1の信頼度と第2の信頼度の少なくとも一方を2値の情報としても構わない。またさらに、第1の距離補正処理S350内のステップS351にて、距離差についても所定の閾値に基づき判定し、重み係数を2値の情報としても構わない。重み係数を2値化することで、距離画像の補正に係る演算量を低減し、より高速に補正距離画像を生成することができる。
本実施形態においては、第1の距離補正処理S350と第2の距離補正処理S360にて、注目点を順次移動させながら被写体距離の補正を行っているが、必ずしも全ての画素について被写体距離の補正を行う必要はない。第1の距離補正処理によって、第1の信頼度と第2の信頼度のいずれも高い領域と第1の信頼度が低い領域の距離値の精度は向上するが、第1の信頼度が高く第2の信頼度が低い領域の距離値の精度はそれほど向上しない。この点を考慮すると、第1の距離補正処理S350では第1の信頼度と第2の信頼度のいずれも高い領域と第1の信頼度が低い領域にのみ注目点を設定しても構わない。さらに、第2の距離補正処理S360によって、第2の信頼度が低い領域の距離値の精度が主に向上することを考慮すると、第2の距離補正処理S360では第2の信頼度が低い領域にのみ注目点を設定しても構わない。いずれの場合にも、信頼度の高低は所定の閾値との比較により判定すればよい。第1の距離補正処理並びに第2の距離補正処理にて、被写体距離の補正を行う領域を制限することで、距離画像の補正に係る演算量を低減し、より高速に補正距離画像を生成することができる。
<距離算出方式の他の例>
本実施形態のデジタルカメラ100においては、1つの画素中に2つの光電変換部を配置した撮像素子101を用いることで、撮像面位相差測距方式による被写体距離算出を行っているが、他の測距原理に基づき被写体距離を算出しても構わない。本実施形態のデジタルカメラ100において、図6(A)にxy断面図を示す撮像素子601を用い、撮影条件を変えて撮影した第1の画像信号と第2の画像信号を用いて被写体距離を算出しても構わない。本変形例では図3(A)の距離画像生成部112にて、図6(D)を用いて後述する処理内容にて距離画像Sdを生成している。
図6(A)の撮像素子601は2行×2列の画素群650が複数配置され、構成される。画素群650は、対角方向に緑画素650G1及び緑画素650G2が配置され、他の2画素に赤画素650Gと青画素650Bが配置されている。各画素には、光電変換部661が1つのみ配置されている。
図6(B)は、撮影条件として合焦位置を変えたときの第1の撮像条件のMTFを実線で示し、第2の撮像条件のMTFを破線で示している。横軸はデフォーカス量、縦軸はMTF(変調伝達関数:Modulation Transfer Function)である。合焦位置を変えて、時間的に連続して撮影することで、第1の撮像条件と第2の撮像条件とで、MTFのデフォーカス量依存を変えて撮像することができる。第1の撮像条件のMTFと第2の撮像条件のMTFの比をとったものが図6(C)である。デフォーカス量に依存して、MTF比が変化していることが分かる。DFD方式では、第1の撮像条件にて撮影した第1の画像信号と、第2の撮影条件にて撮影した第2の画像信号間の相関関係を評価することで、MTFの差異(すなわち、ボケ量の差異)を算出し、デフォーカス量を検出することができる。検出したデフォーカス量は、前述の撮像面位相差測距方式
と同様に、結像光学系120の結像関係に基づき物体距離へ変換することで、被写体距離を算出することができる。
図6(D)は、距離画像生成部112における距離画像生成処理S330の処理内容を説明するフローチャートである。ステップS610では、第1の画像信号と第2の画像信号間の相関度を算出する。すなわち、第1の画像信号に注目点を設定し、注目点を中心とする照合領域を設定する。次に、第2の画像信号内の注目点と対応する位置に参照点を設定し、参照点を中心とする参照領域を設定する。照合領域内に含まれる第1の画像信号と参照領域内に含まれる第2の画像信号間の相関度を算出する。ステップS611では、相関度をデフォーカス量へ変換する処理を行う。相関度からデフォーカス量への変換は、予めデジタルカメラ100が備えるメモリ(不図示)に対応関係を示すルックアップテーブルを格納し、参照することで変換することができる。例えば、相関度が高い時(相関度としてNCCを用いる場合は1に近いとき)は、第1の画像信号と第2の画像信号のボケ量が略等しいと考えることができるので、図6(B)の実線と破線が交わるデフォーカス量となる。ステップS333では、図4(A)と同様に、デフォーカス量を被写体距離に変換する処理を行う。
第1の信頼度Iconf1は、画像SN比を評価したものであればよく、上記実施形態と異なる手法により算出されてもよい。例えば、第1の信頼度Iconf1は、上述した図5(A)に示す処理によって求めることができる。被写体や撮影条件によっては、画像SN比に加えて輝度飽和度を第1の信頼度Iconf1に加えてもよいし、画像SN比は用いずに輝度飽和度のみを第1の信頼度Iconf1として用いても構わない。第2の信頼度Iconf2は、距離画像の境界部を評価したものであればよい。周辺領域での距離値の分散値を用いる以外に、周辺領域での距離値の最大値と最小値の差や、距離画像におけるエッジ抽出結果、輝度の類似度に基づく仮想的に補正処理の前後での距離変化の大きさを用いて算出することもできる。
被写体距離算出方式としてDFD方式を用いた場合であっても、本実施形態の距離画像補正部111にて、相関関係を誤評価した要因に応じて距離補正処理を分けることで、補正誤差を低減し、より高精度な補正距離画像を生成することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態に係る距離画像生成装置110を説明する。図7(A)は本実施形態に係る距離画像生成装置110が行う距離画像生成処理の動作を示すフローチャートである。図7(B)は、距離画像生成処理におけるデータフロー図である。
本実施形態では、距離画像生成装置110は、第1の実施形態と同様に距離画像生成部112と距離画像補正部111を備えている。本実施形態における距離画像生成部112は、第1の実施形態と同様に、距離画像Sdおよび第1の信頼度Iconf1と第2の信頼度Iconf2を含む補正情報Iconfを生成する。また、本実施形態における距離画像補正部111は、第1の実施形態と同様に、第1の信頼度Iconf1に基づく第1の距離補正処理と、第2の信頼度Iconf2に基づく第2の距離補正処理とを行う。第1の実施形態と異なる点は、第2の信頼度Iconf2が、第1の補正距離画像Sd1に基づいて生成される点である。
図7(A)における距離画像生成処理S330、第1の信頼度生成処理S341、第1の距離補正処理S350は、第1の実施形態と同様なので説明を省略する。
本実施形態における第2の信頼度情報生成処理S770では、生成部112が、第1の補正距離画像Sd1から第2の信頼度Iconf2を生成する。具体的には、生成部11
2は、信頼度算出画素を中心とする参照領域を第1の補正距離画像Sd1に設定し、参照領域内に含まれる第1の補正距離画像Sd1の分散値を、信頼度算出対象画素の第2の信頼度Iconf2として算出する。第1の実施形態で説明したような、その他の算出方法に基づく第2の信頼度Iconf2も採用可能である。すなわち、利用する距離画像が、第1の補正距離画像Sd1に変わった点を除けば、第1の実施形態と同様の処理である。
本実施形態では、第1の信頼度を用いた第1の距離補正処理S350を行った後の第1の距離補正距離画像Sd1から、第2の信頼度を生成している。第1の距離補正処理S350により生成される第1の補正距離画像Sd1は、第1の信頼度の信頼性が低い領域の被写体距離を補正した距離画像である。すなわち、第1の補正距離画像Sd1は、距離画像Sdと比べてより高精度な距離画像となる。より高精度な第1の補正距離画像に基づき、第2の信頼度を生成することで、被写体距離の面内位置の信頼性をより高精度に評価することができる。その結果、第2の距離補正処理S360における被写体距離の補正誤差を低減し、より高精度な補正距離画像Sdoutを生成することができる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態に係る距離画像生成装置を説明する。本実施形態では、第1の距離補正処理において距離差を考慮して補正する代わりに、距離画像を距離値に応じて複数の層に分割して、同じ層内の距離値を用いて補正を行う。
図8(A)は、距離画像生成装置110の動作を示すフローチャートである。第1の実施形態と比較して、層分割処理S870が加えられている点が異なる。また、第1の実施形態における第1の距離補正処理S350と、本実施形態の第1の距離補正処理S850は、実施する処理内容が異なる。距離画像生成処理S330、補正情報生成処理S340、および第2の距離補正処理S360は第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態と同様の点については説明を省略し、第1の実施形態とは異なる点について説明する。
以下では、層分割処理S870、第1の距離補正処理S850について、図8(B)と図8(C)を用いて説明する。
まず、層分割処理S870について図8(B)を用いて説明する。ステップS871において、補正部111は、距離画像Sdを用いて被写体距離の度数分布を算出する。
ステップS872において、補正部111は、度数分布情報に基づいて、層分割を行うための境界値を複数設定する。本実施形態では、主被写体を含む層とその前後の層の3層に層分割を行う場合を例に説明する。以降、主被写体よりも前側の第1の層、主被写体を含む第2の層、主被写体よりも後側の第3の層として説明する。3層に層分割するので、第1の層と第2の層の間と、第2の層と第3の層の間に2つの境界値を設定する。より具体的には、主被写体を代表する被写体距離に最も近く、度数が極小値をとる2つの距離を、第1の層と第2の層を分割する第1の境界値と第2の層と第3の層を分割する境界値して設定する。デジタルカメラによる一般的な撮影を考えると、主被写体に結像光学系120の焦点を合わせることが多い。従って、主被写体を代表する被写体距離は、デフォーカス量=0に相当する被写体距離とすることが望ましい。
ステップS873において、補正部111は、第1の境界値と第2の境界値に基づき、距離画像を第1の層、第2の層、第3の層に分割し、層情報Ilayerを生成する。層情報Ilayerは、距離画像Sdの各画素がいずれの層に属するかを表す情報である。
次に、本実施形態における第1の距離補正処理S850について図8(C)を用いて説
明する。ステップS851において、補正部111は、第1の信頼度Iconf1と層情報Ilayerを用いて、被写体距離の補正に用いる重み係数の算出を行う。具体的には、補正部111は、距離画像内Sdの注目点(補正対象画素)を中心とする参照領域に含まれる各画素のうち、注目点が属する層と同じ層に属する画素の重み係数を、第1の信頼度Iconf1の信頼度が高いほど大きな値となるように設定する。注目点が属する層と異なる層に属する画素については重み係数=0とする。すなわち、第1の信頼度Iconf1が高いほど被写体距離の補正値への寄与が大きくなり、且つ他の層に属する被写体距離が補正値に寄与しないように重み係数を設定する。
ステップS352において、補正部111は、このようにして決定された重みを用いた距離値の重み付き平均値を、注目点の補正被写体距離として算出する。ステップS353において、補正部111は、ステップS352は、生成された第1の補正距離画像Sd1をメモリに保存する。ステップS352およびS353の処理は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の距離画像生成装置110では、距離画像Sdを距離値に基づいて複数の層に分割して、注目点と同じ層に属する距離値のみを用いて補正している。こうすることにより、本実施形態の第1の距離補正処理S850では、注目点を設定する毎に距離差を算出する必要が無くなるため、より少ない演算量で第1の補正距離画像を生成することができる。その結果、より高速に補正距離画像を生成することができる。
本実施形態の層分割処理S870では距離画像Sdを3つの層に分割したが、分割数はこれよりも多くても構わない。例えば、第1の層と第2の層の間に第4の層を挿入し、第2の層と第3の層の間に第5の層を挿入し、5つの層に分割しても構わない。5つの層に分割する際には、ステップS872にて4つの境界値を算出すればよい。具体的には、第1の境界値から所定距離離れた距離を第3の境界値とし、第2の境界値から所定距離離れた距離を第4の境界値とすればよい。ステップS873では、第1の層と第4の層を分ける境界値として第1の境界値を用いる。第4の層と第2の層を分ける境界値として第3の境界値を用いる。第2の層と第5の層を分ける境界値として第4の境界値を用いる。第5の層と第3の層を分ける境界値として第2の境界値を用いる。なお、5つの層に分割する場合に4つの境界値を求める必要は必ずしもなく、第1の境界値および第2の境界値を含む所定距離内を第4の層と第5の層としても構わない。分割する層数を増やすことで、第1の距離補正処理S850にて、注目点の周囲領域の被写体距離の値の信頼性が低い場合における、補正誤差の低減効果を高めることができる。しかし、分割する層数を増やしすぎると、第1の距離補正処理S850における距離補正効果が低減される。従って、境界値間の差分が、距離画像Sdの距離分解能よりも大きくなるように設定することが望ましい。より望ましくは、分割する層数を10層以下にすることが望ましい。
本実施形態における層分割処理の具体的な手順は、図8(B)を用いて説明したものに限られない。層分割処理の具体的手法は、種々の変形が可能である。
主被写体の奥行き方向の大きさが分かっている場合には、度数分布を算出する必要はなく、主被写体距離とその奥行き方向の大きさに基づいて境界値を決定し、層分割を行っても構わない。例えば、人物を撮影するポートレート撮影の例では、人物の奥行き方向の大きさは50cm程度と予想できる。このような場合には、人物の被写体距離を代表値とし、代表値±25cmの範囲を主被写体を含む第2の層とし、その前後の層をそれぞれ第1の層と第3の層とすればよい。
上記の説明は、第1の実施形態を変形した実施形態であるが、本実施形態は第2の実施形態に対して適用することも可能である。
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態に係る距離画像生成装置110を説明する。本実施形態では、距離画像生成部112が、補正情報Iconfとして、距離画像Sdの大域的な信頼度を表す大域信頼度Iglobalも求める。後述するように大域信頼度Iglobalは、距離画像Sdの全体(全画素)の信頼度を表す1つの指標である。本実施形態では、大域信頼度Iglobalが低い場合には第1の実施形態と同様の補正を行うが、大域信頼度Iglobalが高い場合にはより簡易的な補正(第3の距離補正処理S980)を行う。
図9(A)は、本実施形態における距離画像生成装置110の動作を示すフローチャートである。距離画像生成処理S330および補正情報生成処理S340は第1の実施形態と同様である。
ステップS971において、生成部112は、距離画像Sdから、距離画像Sdの大域的な信頼性を表す指標(大域信頼度)を算出する。生成部112は、まず、補正情報Iconfの和を算出する。具体的には、各画素位置の第1の信頼度Iconf1の和と各画素位置の第2の信頼度Iconf2の和を加算する。
第1の信頼度と第2の信頼度は、値が大きいほど信頼性が高くなるように所定の変換処理を施す必要がある。例えば、図4(B)に示すステップS342により、第2の信頼度Iconf2を生成する場合には、値が大きいほど信頼性が低いことを示している。このような場合には、予めネガポジ反転処理を施せばよい。
ここでは第1の信頼度Iconf1の和と第2の信頼度Iconf2の和の合計を求めたが、第1の信頼度Iconf1の平均値と第2の信頼度Iconf2の平均値の和または平均を用いてもよい。また、大域信頼度Iglobalへの、第1の信頼度の寄与と、第2の信頼度の寄与を同程度とするために、予め第1の信頼度と第2の信頼度の少なくとも一方を所定の定数で規格化しておくことが望ましい。
生成部112は、さらに、距離画像Sdの画像サイズによらず一様な判定を行うために、信頼度の総和を距離画像Sdの面積で正規化した値を大域信頼度Iglobalとする。距離画像Sdの面積は、距離画像Sdに含まれる画素数を算出することにより得られる。なお、予め距離画像Sdの画素数が分かっている場合には、画素数の算出はする必要はなく、所定の値として構わない。
ステップS972において、補正部111は、大域信頼度Iglobalが所定の閾値以上であるか否かを判定する。大域信頼度が閾値よりも低い場合(S972−NO)は、第1の実施形態と同様に、第1の距離補正処理S350と第2の距離補正処理S360が行われる。一方、大域信頼度が閾値以上の場合(S972−YES)には、第3の距離補正処理S980が行われる。
以下、第3の距離補正処理S980について、図9(B)を参照して説明する。第3の距離補正処理S980では、第1の信頼度Iconf1と第2の信頼度Iconf2を同時に用いた距離画像Sdの補正が行われる。まずステップS981において、補正部111は、補正情報Iconfに含まれる第1の信頼度Iconf1と第2の信頼度Iconf2を用いて、被写体距離の補正に用いる重み係数の算出を行う。具体的には、補正部111は、距離画像内Sdの注目点(補正対象画素)を中心とする参照領域に含まれる各画素の重み係数を、第1の信頼度Iconf1および第2の信頼度Iconf2が表す信頼性が高ければ大きな値となるように設定する。すなわち、注目点の近傍領域について、第
1の信頼度Iconf1が表す信頼性が高いほど大きな値を持ち、かつ、第2の信頼度Iconf2が表す信頼性が高いほど大きな値を持つように重い係数が決定される。これにより、第1の信頼度Iconf1および第2の信頼度Iconf2の高い被写体距離ほど、被写体距離の補正値への寄与が大きくなる。
ステップS982では、補正部111は、重み係数を用いて、参照領域内に含まれる被写体距離の加重平均値を算出し、注目点の補正被写体距離とする。第3の距離補正処理S980では、注目点を順次移動させながら、各画素にて補正被写体距離を算出することで、各画素値が補正被写体距離により構成される補正距離画像Sdoutを生成する。ステップS983において、補正部111は、生成された補正距離画像Sdoutをメモリに保存したり外部装置に出力したりする。
距離画像Sdに含まれる被写体距離の大域的な信頼性が低い場合には、被写体距離の補正に用いる注目点の周囲領域の補正情報Iconfが示す信頼性が低い可能性が高くなる。そのような場合には、相関関係を誤評価した要因に応じて被写体距離の補正方法を異ならせることが望ましい。一方、距離画像Sdに含まれる被写体距離の大域的な信頼性が高い場合には、被写体距離の補正に用いる注目点の周囲領域の補正情報Iconfが示す信頼性は高い可能性が高くなる。そのような場合には、相関関係を誤評価した要因を区別せずに被写体距離を補正して構わない。大域信頼度Iglobalは、一度の補正により距離補正が精度良く行える確からしさを表す指標と捉えることもできる。
第3の距離補正処理S980は、1度の補正処理で補正距離画像Sdoutを生成している。第3の距離補正処理S980は、第1の距離補正処理S350と第2の距離補正処理S360を順次行う場合と比べ、画素あたりの補正回数が少ないため、より高速に補正距離画像Sdoutを生成することができる。すなわち、本実施形態では、距離画像Sdの大域的な信頼性が高い場合には、より高速に距離画像の補正を行うことができる。
上記の説明は、第1の実施形態を変形した実施形態であるが、本実施形態は第2あるいは第3の実施形態(およびその変形例)に対して適用することも可能である。層分割を行う第3の実施形態に本実施形態を適用する場合には、層ごとに大域信頼度を算出してもよいし、距離画像に対して1つの大域信頼度を算出してもよい。層ごとに大域信頼度を算出する場合は、層ごとの大域信頼度に基づいて当該層に適用する補正処理の内容を切り替える。距離画像に対して1つの大域信頼度を算出する場合は、大域信頼度に基づいて全ての層に適用する補正処理の内容を切り替える。層分割する場合の距離画像全体に対する大域信頼度は、被写体や撮影シーンへの依存性を低くするために、層毎に算出された大域信頼度情報の最小値(最も信頼性が低い値)に基づく値とすることが好ましい。ポートレート撮影時に主被写体の信頼度情報Iconfは高いが、主被写体以外の背景領域の信頼度Iconfが低い場合を考える。このような場合において、距離画像Sd中に主被写体が占める面積が大きいと大域信頼度は高いと判定されるが、背景領域は周囲に信頼度Iconfが高い領域が少ないために、被写体距離の補正を誤る可能性がある。層毎の大域信頼度の最小値を用いることで、信頼性が低い背景領域が占める面積率が低い場合でも、距離画像Sdの大域的な信頼性が低いと判定することができる。
(その他の実施形態)
上記の実施形態において、距離画像生成装置は撮像装置に組み込まれているが、これは必須ではない。距離画像生成装置は、撮像装置と別体の装置として構成され、撮像装置が取得した画像に基づいて距離画像の生成および補正を行ってもよい。また、上記の実施形態において、距離画像生成装置が距離画像Sdを生成しているが、距離画像Sdは必ずしも距離画像生成装置が生成する必要はない。距離画像生成装置(距離画像補正装置)は、距離画像Sdと、撮影画像S1とS2の少なくともいずれか一方または補正情報Icon
fを外部装置から取得して、取得した距離画像Sdを撮影画像S1,S2または補正情報Iconfに基づいて補正してもよい。
本発明は、マイクロプロセッサやCPU(中央演算装置)などの汎用プロセッサと、メモリに格納されたプログラムを備えたコンピュータにより構成し、汎用プロセッサが上記プログラムを実行することにより実現することができる。また、本発明は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)のような専用プロセッサによって実現することができる。専用プロセッサおよびプログラムを実行する汎用プロセッサは、いずれも特定の機能を提供するように構成されたプロセッサといえる。また、本発明の一部の機能は汎用プロセッサ(およびプログラム)により提供され、他の機能は専用プロセッサによって実現されてもよい。また、本発明のある一つの機能が、汎用プロセッサ(およびプログラム)と専用プロセッサの両方によって実現されても構わない。
本発明は、汎用プロセッサによって実行されたときに当該汎用プロセッサに上記処理を実行させるプログラム、または、そのようなプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体として捉えることもできる。
110 距離画像生成装置
111 距離画像補正部
112 距離画像生成部

Claims (22)

  1. 距離画像における距離情報の補正を行う距離画像補正装置であって、
    複数の画素位置における被写体までの奥行き方向の距離値を表す距離情報が格納された距離画像と前記距離画像を補正するための補正情報を取得する取得手段と、
    前記距離画像の前記距離値を前記補正情報に基づき補正し、補正距離画像を生成する補正手段とを備え、
    前記取得手段は、前記補正情報として、前記距離画像の前記距離値の信頼性を表す第1の信頼度と、前記距離画像の前記奥行き方向と垂直な面内方向の位置の信頼性を表す第2の信頼度とを取得し、
    前記補正手段は、前記第1の信頼度と前記距離値の類似性とに基づき前記距離画像を補正することで第1の補正距離画像を生成する第1の補正処理と、前記第2の信頼度に基づき前記第1の補正距離画像を補正することで前記補正距離画像を生成する第2の補正処理とを実施する、
    ことを特徴とする距離画像補正装置。
  2. 前記第2の信頼度は、前記距離画像または前記第1の補正距離画像に基づいて生成される、
    請求項1に記載の距離画像補正装置。
  3. 前記補正手段は、前記距離画像を類似した距離値を含む複数の層に分割する層情報を生成し、前記第1の補正処理では、補正対象画素と同じ層に属する画素の距離値と、前記第1の信頼度とに基づき前記距離画像を補正する、
    請求項1または2に記載の距離画像補正装置。
  4. 前記補正手段は、前記距離画像の度数分布に基づいて層分割を行うための境界値を複数設定し、前記境界値に基づいて前記距離画像を複数の層に分割する、
    請求項3に記載の距離画像補正装置。
  5. 前記補正手段は、前記距離画像から求められる距離値の代表値と予め設定された被写体の奥行き方向の大きさに基づいて層分割を行うための境界値を設定し、前記境界値に基づいて前記距離画像を複数の層に分割する、
    請求項3に記載の距離画像補正装置。
  6. 前記第1の補正処理は、前記距離画像内に補正対象画素を含む参照領域を設定し、前記参照領域内の画素の距離値の加重平均値を前記補正対象画素の補正距離値として算出する処理であり、
    前記加重平均の重み係数は、前記第1の信頼度の信頼性が高く、且つ距離値が前記補正対象画素の距離値に近い画素ほど、大きな値を有する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  7. 前記第2の補正処理は、前記第1の補正距離画像内に補正対象画素を含む参照領域を設定し、前記参照領域内の画素の距離値の加重平均値を前記補正対象画素の補正距離値として算出する処理であり、
    前記加重平均の重み係数は、前記第2の信頼度の信頼性が高い画素ほど大きな値を有する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  8. 前記取得手段は、被写体の輝度情報が格納された撮影画像をさらに取得し、
    前記第1の補正処理では、前記撮影画像の画像特性の類似性にさらに基づき前記距離画像を補正し、
    前記第2の補正処理では、前記撮影画像の画像特性の類似性にさらに基づき前記第1の補正距離画像を補正する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  9. 前記第1の補正処理は、前記距離画像内に補正対象画素を含む参照領域を設定し、前記参照領域内の画素の距離値の加重平均値を前記補正対象画素の補正距離値として算出する処理であり、
    前記加重平均の重み係数は、前記第1の信頼度の信頼性が高く、距離値が前記補正対象画素の距離値に近く、且つ前記画像特性の類似性が高い画素ほど、大きな値を有する、
    請求項8に記載の距離画像装置。
  10. 前記第2の補正処理は、前記第1の補正距離画像内に補正対象画素を含む参照領域を設定し、前記参照領域内の画素の距離値の加重平均値を前記補正対象画素の補正距離値として算出する処理であり、
    前記加重平均の重み係数は、前記第2の信頼度の信頼性が高く、且つ前記画像特性の類似性が高い画素ほど大きな値を有する、
    請求項8または9に記載の距離画像補正装置。
  11. 前記撮影画像の画像特性の類似性は、前記撮影画像の色差または輝度差に基づき算出される、
    請求項8から10のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  12. 前記撮影画像の画像特性の類似性は、前記撮影画像の統計量に基づき算出される、
    請求項8から10のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  13. 前記補正情報は、前記距離画像の大域的な信頼性を表す大域信頼度をさらに含み、
    前記補正手段は、前記大域信頼度が閾値よりも低い場合には、前記第1の補正処理と前記第2の補正処理とを行い、前記大域信頼度が閾値以上の場合には、少なくとも前記第1の信頼度と前記第2の信頼度とに基づき前記距離画像を補正することで前記補正距離画像を生成する第3の補正処理を行う、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  14. 前記大域信頼度は、前記第1の信頼度および前記第2の信頼度の和または平均値と、前記距離画像の面積の比に基づき生成される、
    請求項13に記載の距離画像補正装置。
  15. 前記補正情報は、前記距離画像を距離値の類似性に基づいて分割した複数の層のそれぞれについての前記大域信頼度を含み、
    前記補正手段は、層ごとに、前記第1の補正処理と前記第2の補正処理を行うか、前記第3の補正処理を行うかを判定する、
    請求項13または14に記載の距離画像補正装置。
  16. 前記補正情報は、前記距離画像を距離値の類似性に基づいて分割した複数の層のそれぞれについての前記大域信頼度を含み、
    前記補正手段は、前記大域信頼度のうちの最も信頼性が低いものに基づいて、前記第1の補正処理と前記第2の補正処理を行うか、前記第3の補正処理を行うかを判定する、
    請求項13または14に記載の距離画像補正装置。
  17. 前記第3の補正処理では、少なくとも前記距離値の類似性と、前記取得手段が取得する被写体の輝度情報が格納された撮影画像の画像特性の類似性のいずれか一方をさらに用いて、前記距離画像を補正する、
    請求項13から16のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  18. 前記距離画像は、複数の画像のあいだの相関に基づいて注目点に対応する対応点を求め、当該注目点と対応点の位置ズレ量に基づいて生成され、
    前記第1の信頼度は、
    前記複数の画像において、前記対応点の位置をずらしたときの前記相関の変化量が大きいほど大きく、前記注目点と前記対応点についての前記相関が高いほど大きく決定されるか、
    前記複数の画像の少なくともいずれかにおける、前記注目点または対応点の近傍における画素値の分散値と、前記注目点または対応点の近傍において推定されるノイズ量との比として決定されるか、または
    前記複数の画像の少なくともいずれかにおける輝度飽和度に基づいて決定される、
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  19. 前記第2の信頼度は、前記距離画像または前記第1の補正距離画像の注目点近傍における距離値の分散値、距離値の最大値と最小値の差、エッジ抽出結果、輝度の類似度に基づく仮想的な補正処理の前後での距離変化の大きさのいずれかとして決定される、
    ことを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載の距離画像補正装置。
  20. 撮像素子と、
    前記撮像素子によって撮影された画像から距離画像を生成する生成手段と、
    請求項1から19のいずれか1項に記載の距離画像補正装置と、
    を備える、撮像装置。
  21. 距離画像における距離情報の補正を行う距離画像補正方法であって、
    複数の画素位置における被写体までの奥行き方向の距離値を表す距離情報が格納された距離画像と前記距離画像を補正するための補正情報を取得する取得ステップと、
    前記距離画像の前記距離値を前記補正情報に基づき補正し、補正距離画像を生成する補正ステップとを含み、
    前記取得ステップでは、前記補正情報として、前記距離画像の前記距離値の信頼性を表す第1の信頼度と、前記距離画像の前記奥行き方向と垂直な面内方向の位置の信頼性を表
    す第2の信頼度とを取得し、
    前記補正ステップでは、前記第1の信頼度と前記距離値の類似性とに基づき前記距離画像を補正することで第1の補正距離画像を生成する第1の補正処理と、前記第2の信頼度に基づき前記第1の補正距離画像を補正することで前記補正距離画像を生成する第2の補正処理とを実施する、
    ことを特徴とする距離画像補正方法。
  22. 請求項21に記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2016019227A 2016-02-03 2016-02-03 距離画像装置、撮像装置、および距離画像補正方法 Active JP6643122B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016019227A JP6643122B2 (ja) 2016-02-03 2016-02-03 距離画像装置、撮像装置、および距離画像補正方法
US15/416,236 US10582180B2 (en) 2016-02-03 2017-01-26 Depth imaging correction apparatus, imaging apparatus, and depth image correction method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016019227A JP6643122B2 (ja) 2016-02-03 2016-02-03 距離画像装置、撮像装置、および距離画像補正方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017138198A JP2017138198A (ja) 2017-08-10
JP2017138198A5 JP2017138198A5 (ja) 2019-03-14
JP6643122B2 true JP6643122B2 (ja) 2020-02-12

Family

ID=59387337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016019227A Active JP6643122B2 (ja) 2016-02-03 2016-02-03 距離画像装置、撮像装置、および距離画像補正方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10582180B2 (ja)
JP (1) JP6643122B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10277889B2 (en) * 2016-12-27 2019-04-30 Qualcomm Incorporated Method and system for depth estimation based upon object magnification
JP7057097B2 (ja) * 2017-10-27 2022-04-19 キヤノン株式会社 距離計測装置、距離計測システム、撮像装置、移動体、距離計測装置の制御方法およびプログラム
JP7192279B2 (ja) * 2018-07-13 2022-12-20 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2020020675A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 計測装置
CN110889851B (zh) * 2018-09-11 2023-08-01 苹果公司 针对深度和视差估计的语义分割的稳健用途
FR3088510A1 (fr) * 2018-11-09 2020-05-15 Orange Synthese de vues
CN109767467B (zh) * 2019-01-22 2020-11-10 Oppo广东移动通信有限公司 图像处理方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质
US10755062B1 (en) * 2019-03-19 2020-08-25 Cognex Corporation System and method for evaluating symbols
US20220159190A1 (en) * 2019-03-27 2022-05-19 Sony Group Corporation Image processing device, image processing method, program, and imaging device
CN113710986A (zh) * 2019-04-10 2021-11-26 索尼集团公司 图像处理装置和图像处理方法
JP7007324B2 (ja) * 2019-04-25 2022-01-24 ファナック株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びロボットシステム
CN114008670A (zh) * 2019-07-17 2022-02-01 索尼集团公司 信息处理装置、信息处理方法和信息处理程序
US11416998B2 (en) * 2019-07-30 2022-08-16 Microsoft Technology Licensing, Llc Pixel classification to reduce depth-estimation error
KR102488813B1 (ko) * 2019-12-13 2023-01-16 재단법인대구경북과학기술원 엣지 이미지를 이용한 시차맵 생성 방법 및 장치
KR20220014678A (ko) 2020-07-29 2022-02-07 삼성전자주식회사 영상의 깊이를 추정하는 방법 및 장치

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3092105B1 (ja) * 1999-07-30 2000-09-25 富士重工業株式会社 フェールセーフ機能を有する車外監視装置
JP2006208267A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 位相差検出方式による距離情報分布の取得方法、補正方法および表示方法
JP5066851B2 (ja) 2006-07-05 2012-11-07 株式会社ニコン 撮像装置
CA2772607A1 (en) * 2009-09-01 2011-03-10 Prime Focus Vfx Services Ii Inc. System and process for transforming two-dimensional images into three-dimensional images
US8355565B1 (en) * 2009-10-29 2013-01-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Producing high quality depth maps
KR101626072B1 (ko) * 2009-11-13 2016-06-13 삼성전자주식회사 영상 보정 장치 및 영상 보정 방법
US8428342B2 (en) * 2010-08-12 2013-04-23 At&T Intellectual Property I, L.P. Apparatus and method for providing three dimensional media content
JP2013172190A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Sony Corp 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP6115781B2 (ja) * 2012-03-29 2017-04-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
KR102111181B1 (ko) * 2012-08-21 2020-05-15 포토내이션 리미티드 어레이 카메라를 사용하여 포착된 영상에서의 시차 검출 및 보정을 위한 시스템 및 방법
JP6021780B2 (ja) * 2013-10-07 2016-11-09 キヤノン株式会社 画像データ処理装置、距離算出装置、撮像装置および画像データ処理方法
JP6308748B2 (ja) * 2013-10-29 2018-04-11 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP6351238B2 (ja) * 2013-11-15 2018-07-04 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置および距離補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
US10582180B2 (en) 2020-03-03
JP2017138198A (ja) 2017-08-10
US20170223334A1 (en) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6643122B2 (ja) 距離画像装置、撮像装置、および距離画像補正方法
US10659766B2 (en) Confidence generation apparatus, confidence generation method, and imaging apparatus
US10659744B2 (en) Distance information generating apparatus, imaging apparatus, and distance information generating method
US9635243B2 (en) Ranging apparatus, imaging apparatus, and ranging method
US10477100B2 (en) Distance calculation apparatus, imaging apparatus, and distance calculation method that include confidence calculation of distance information
JP6800650B2 (ja) 信頼度生成装置、信頼度生成方法、および撮像装置
US10393996B2 (en) Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and storage medium
JP6645682B2 (ja) 距離取得装置、距離画像信号補正装置、撮像装置、距離画像量子化装置、および方法
US9438887B2 (en) Depth measurement apparatus and controlling method thereof
US10600195B2 (en) Depth detection apparatus and depth detection method
JP6353233B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、及び画像処理方法
US9791599B2 (en) Image processing method and imaging device
US20190297267A1 (en) Control apparatus, image capturing apparatus, control method, and storage medium
JP6173549B2 (ja) 画像データ処理装置、距離算出装置、撮像装置および画像データ処理方法
US10339665B2 (en) Positional shift amount calculation apparatus and imaging apparatus
JP6974599B2 (ja) 撮像装置並びに距離計測方法、距離計測プログラム及び記録媒体
JP6362070B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体
JP7237450B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体及び撮像装置
JP2015203756A (ja) 視差量算出装置、距離算出装置、撮像装置および視差量算出方法
US11070715B2 (en) Image shift amount calculation apparatus and method, image capturing apparatus, defocus amount calculation apparatus, and distance calculation apparatus
JP6632406B2 (ja) 距離算出装置、撮像装置、および距離算出方法
US20220392155A1 (en) Image processing device, imaging apparatus, image processing method, and recording medium

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20181116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6643122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151