JP2006208267A - 位相差検出方式による距離情報分布の取得方法、補正方法および表示方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】2次元配列(マトリックス)状の距離情報分布に関し、誤測距の恐れのある距離情報を排除または補正し、その経緯や結果について適切な表示をすることができる距離情報分布の取得方法,補正方法および表示方法を提供する。
【構成】位相差やその逆数に相当する距離といった距離データと、当該距離データに関する信頼性データ、特に画像データのコントラストに関する信頼性データを対として距離情報とし、信頼性の低い距離情報を排除もしくはその距離データを補正処理する。信頼性が低い距離データに対し、周囲の信頼性が高い距離情報の距離データのみを使って補正するため、補正された距離データの信頼性を確保することができる。また、この発明の距離情報分布の表示方法は、信頼性が高い距離データのみを表示するため、観察者にとって分りやすい表示を与えることができる。
【選択図】 図5
【構成】位相差やその逆数に相当する距離といった距離データと、当該距離データに関する信頼性データ、特に画像データのコントラストに関する信頼性データを対として距離情報とし、信頼性の低い距離情報を排除もしくはその距離データを補正処理する。信頼性が低い距離データに対し、周囲の信頼性が高い距離情報の距離データのみを使って補正するため、補正された距離データの信頼性を確保することができる。また、この発明の距離情報分布の表示方法は、信頼性が高い距離データのみを表示するため、観察者にとって分りやすい表示を与えることができる。
【選択図】 図5
Description
この発明は、三角測距の原理に基づく位相差検出方式により、一対のマルチラインセンサ(複数の1次元光センサアレイが並列に配置されているもの)、もしく一対のエリアセンサ(2次元光センサアレイ)から得られる2次元行列(マトリックス)状の距離情報分布の取得方法、補正方法および表示方法に関する。
まず三角測距の原理について説明する。
図18は、三角測距の原理に基づく距離測定原理図である。被写体(対象)100の光がレンズ101、102を通して、光センサアレイ103、104上に被写体像105、106として結像する。点P6、点P7は、正面の無限遠からレンズ101、102の中心点P2、P3を通過する光線(光軸107、108)と光センサアレイ103、104との交点である。点P6と点P7の間の距離をB、光センサアレイ103、104とレンズ101、102との距離をf(レンズ101、102の焦点距離と略等しい)とする。また、光軸107、108からの被写体像105、106のずれをX1、X2とし、このX1とX2を足した長さをXとする。
ここで三角P1P2P4と三角形P2P5P6および三角形P1P4P3と三角形P3P7P8がそれぞれ相似であることから、被写体100までの距離dは次式で求められる。
図18は、三角測距の原理に基づく距離測定原理図である。被写体(対象)100の光がレンズ101、102を通して、光センサアレイ103、104上に被写体像105、106として結像する。点P6、点P7は、正面の無限遠からレンズ101、102の中心点P2、P3を通過する光線(光軸107、108)と光センサアレイ103、104との交点である。点P6と点P7の間の距離をB、光センサアレイ103、104とレンズ101、102との距離をf(レンズ101、102の焦点距離と略等しい)とする。また、光軸107、108からの被写体像105、106のずれをX1、X2とし、このX1とX2を足した長さをXとする。
ここで三角P1P2P4と三角形P2P5P6および三角形P1P4P3と三角形P3P7P8がそれぞれ相似であることから、被写体100までの距離dは次式で求められる。
(数1)
d=B・f/(X1+X2)=B・f/X
Xは被写体100が無限遠にあるとき、すなわち二つの被写体像105、106がレンズ101、102の光軸107、108と光センサアレイ103、104の交点にある場合を基準とした2像の相対変位であり、位相差と呼ばれる。Bとfは定数であるので、位相差Xを検出することで距離dを求めることができる。このことにより、光センサアレイ103、104およびレンズ101、102が距離測定装置100を構成することができる。なお、二つの光センサアレイ103、104は一つの光センサアレイを電気的に分割したものでもよい。
上述の説明にあるように、三角測距原理による距離測定装置に適用される半導体装置は図18の103,104のような光センサアレイを最低一対備えているが、測距範囲を広げて2次元行列(マトリックス)状の距離分布を得るために、一対のエリアセンサ(2次元光センサアレイ)や一対のマルチラインセンサ(複数のラインセンサ(1次元光センサアレイ)が並列に配置されているもの)など光センサが2次元状に配置された光センサアレイを適用したものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
d=B・f/(X1+X2)=B・f/X
Xは被写体100が無限遠にあるとき、すなわち二つの被写体像105、106がレンズ101、102の光軸107、108と光センサアレイ103、104の交点にある場合を基準とした2像の相対変位であり、位相差と呼ばれる。Bとfは定数であるので、位相差Xを検出することで距離dを求めることができる。このことにより、光センサアレイ103、104およびレンズ101、102が距離測定装置100を構成することができる。なお、二つの光センサアレイ103、104は一つの光センサアレイを電気的に分割したものでもよい。
上述の説明にあるように、三角測距原理による距離測定装置に適用される半導体装置は図18の103,104のような光センサアレイを最低一対備えているが、測距範囲を広げて2次元行列(マトリックス)状の距離分布を得るために、一対のエリアセンサ(2次元光センサアレイ)や一対のマルチラインセンサ(複数のラインセンサ(1次元光センサアレイ)が並列に配置されているもの)など光センサが2次元状に配置された光センサアレイを適用したものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
このような距離測定装置の概要を図19に示す。図19において、2つの光センサが2次元状に配置された光センサアレイ111,112を有する半導体集積回路などの受光器113、およびレンズ101,102が距離測定装置を構成している。対象114の像をレンズ101,102により光センサアレイ111,112に投影することにより光センサアレイ111,112から対象114に関する2つの2次元状画像データを得て、これら2つの2次元状画像を比較することにより2次元状の距離分布を得るのである。なお、図19では2次元状に配置された光センサアレイとしてマルチラインセンサを適用したものを示していて、光センサアレイ111,112中の太線がそれぞれ1つのラインセンサである。マルチラインセンサの代わりにエリアセンサを適用してもよく、その場合はエリアセンサの各行を1つのラインセンサとみなせばよい。マルチラインセンサのすべての行をラインセンサとみなしてもよいし、いくつかの行だけを距離測定に使うラインセンサとみなしてもよい。以下の説明も、同様にエリアセンサについても適用できるものである。
図19に示す距離測定装置から距離情報分布を得るために、図20に示すように、まず光センサが2次元状に配置された光センサアレイに対して距離検出領域を2次元行列(マトリックス)状に設定する。図20において、マルチラインセンサ111および112がそれぞれ5つのラインセンサL1,・・,L5およびR1,・・・,R5を有する例が示されていて、各ラインセンサはそれぞれ5つの距離検出領域に分割されている。ラインセンサLi(i=1〜5)の距離検出領域をLij(j=1〜5)、ラインセンサRi(i=1〜5)の距離検出領域をRij(j=1〜5)とすると、距離検出領域Lijと距離検出領域Rijが距離検出領域対となり、当該距離検出領域対に対応する距離データとして、図18で説明した三角測距の原理に基づきこの距離検出領域対の画像データより対象114に関する上述の位相差Xijもしくは距離dijを求めることができる。図21に位相差Xijを、距離検出領域Lij,Rijのマルチラインセンサ111,112内における配置に対応させて配置した結果を示す。さらに、これを2次元2次元行列(マトリックス)のデータとして配置した結果を図22に示す。図22に示す位相差Xijの分布が、被写体114の距離情報の分布を与えるものになる。この場合、距離情報として位相差Xijが用いられたので、距離の逆数の分布を示すものである。距離情報として距離dijを使えば、通常の意味での距離分布を与えるものになる。また、上述の説明においてラインセンサを分割して距離検出領域とする例を示したが、各距離検出領域がオーバーラップしてもよいし、距離検出領域同士が隣接せず、間にどちらの距離検出領域にも属さない光センサがあるものでもよい。これらは、距離検出装置を適用する目的により使い分ければよい。
特許文献1にはエリアセンサを用いた距離検出装置により図23に示す距離分布を求め、これを画像データ自身と重ね合わせて判断することにより、写真撮影における主要被写体を二重線で囲まれた領域として検出するものが開示されている。特許文献2にはマルチラインセンサを用いた距離検出装置により、距離情報として各距離検出領域対の位相差を求め、位相差の分布状態から対象としての車両を検出するものが開示されている。すなわち、図24に示すように、まず求めた位相差のヒストグラムを作成する。図24において、横軸は位相差で、縦軸はその頻度である。最も頻度の多い3つの位相差(図中のAで示す範囲のもの)が対象の車両であると判断して当該位相差を与える距離検出領域には特性値”1”を与え、それ以外の距離検出領域には特性値”0”を与える。これらの特性値を距離検出領域の配置に合わせて配置したものが図25の領域DAとなり、その中で特性値”1”を囲むようにして作成した方形領域EAを、対象の車両のものと判断するのである。
また、三角測距の原理に基づいた距離測定においては、距離測定に用いる画像データの状態によっては正確な距離測定ができず誤測距につながることがあるため、求めた距離情報が信頼できるかの信頼性評価が行われることがある。特に対象が低コントラストであると原理的に誤測距する確率が高くなるため、対象のコントラストの評価は欠かせないものとなる(例えば、特許文献3,4参照)。
特開平11−352541号公報(第6,7頁、第2,11,14,15図)
特開平10−68621号公報(第3−5頁、第1,2図)
特開昭60−36906号公報(第5,6,9,10頁、第10,11図)
特開平11−132763号公報(第2−4頁、第1−7図)
上述の特許文献1および特許文献2に開示された発明は、求めた距離情報としての距離や位相差がすべて正しいとして処理を進めるものである。誤測距している距離検出領域対があると、当該距離検出領域対からは後の処理に対し有害な影響を与える、もしくは有益な情報を与えることのない距離情報が出力されてしまうことになる。特に、対象の背景が遠距離にあるものであったり、空であったりすると、これらの背景部分に対応する距離検出領域対は低コントラストになり易く、従い誤測距し易くなる。誤測距する距離検出領域対が多くなるにつれて後処理の結果に対する信頼性も低くなり、例えば図23の二重線で囲まれた領域や図25の領域EAが真に対象を検出しているかも定かでなくなってしまう。このように、従来技術においては位相差もしくは距離だけを用いて距離情報分布を求めるため、最終結果を確実なのものにしきれないという問題があった。
また、距離情報分布をグラフィカルに表示する方法については、距離検出領域対の位相差もしくは距離を示す2次元の棒グラフで表示する方法や、表示画面を距離検出領域の配置に合わせて分割し、各分割領域を対応する距離検出領域対の位相差もしくは距離に比例させて階調表示する方法がある。これらの表示方法については、誤測距しているものもそのまま表示してしまうため見づらいという問題がある。また、誤測距した結果が正しい測距結果からかけ離れたものであると、表示がそれに引っ張られて対象自体のコントラストが圧縮されてしまい、対象内部の構造が表示されにくくなってしまうという問題がある。
この発明は上記問題を解決するものであって、誤測距の恐れのある距離検出領域対の距離情報を排除または補正し、その経緯や結果について適切な表示をすることができる距離情報分布の取得方法,補正方法および表示方法を提供することを目的とする。
この発明は上記問題を解決するものであって、誤測距の恐れのある距離検出領域対の距離情報を排除または補正し、その経緯や結果について適切な表示をすることができる距離情報分布の取得方法,補正方法および表示方法を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、互いに平行な1対の光軸を持つ光学系の各光軸に対応する結像面上に、それぞれ複数の1次元光センサアレイを並列に配置してなる、もしくは2次元光センサアレイからなる1対の受光器を配置し、該1対の受光器からそれぞれ出力される1対の2次元状の画像データに対し複数の距離検出領域対を2次元行列(マトリックス)状に設定し、該マトリックス状に設定された距離検出領域に対応する距離情報を求める距離情報分布の取得方法であって、前記複数の距離検出領域対の画像データをそれぞれ比較して位相差検出方式により距離データを求めるとともに、該距離データの信頼性を評価して前記距離データが信頼できると判断されればOKデータが、前記距離データが信頼できないと判断されればNGデータが与えられる信頼性データを求め、前記距離データおよび前記信頼性データからなる1対のデータを前記距離検出領域対に対する前記距離情報とすることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記距離データが前記位相差検出方式により求められる位相差もしくは該位相差の逆数に定数を乗じたものであり、前記信頼性を前記距離検出領域対における画像データのコントラストにより評価するものであることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記コントラストが所定値以上であればOKデータが、前記コントラストが所定値以下であれはNGデータが前記信頼性データとして与えられることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報を初期値として前記信頼性データがNGデータである距離情報を補正する距離情報分布の補正方法であって、前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報を2次元行列状に配置したときに前記信頼性データがNGデータである距離情報に隣接する8方向のうち、実際に存在しかつ前記信頼性データがOKデータである距離情報が1つ以上存在する場合にそれらの距離情報の距離データの平均値を計算して前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データとの差の絶対値もしくは比を求め、前記差の絶対値が第1の所定値より小さい、もしくは前記比が所定範囲にあれば、前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の信頼性データをOKデータに置き換えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記コントラストが所定値以上であればOKデータが、前記コントラストが所定値以下であれはNGデータが前記信頼性データとして与えられることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報を初期値として前記信頼性データがNGデータである距離情報を補正する距離情報分布の補正方法であって、前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報を2次元行列状に配置したときに前記信頼性データがNGデータである距離情報に隣接する8方向のうち、実際に存在しかつ前記信頼性データがOKデータである距離情報が1つ以上存在する場合にそれらの距離情報の距離データの平均値を計算して前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データとの差の絶対値もしくは比を求め、前記差の絶対値が第1の所定値より小さい、もしくは前記比が所定範囲にあれば、前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の信頼性データをOKデータに置き換えることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4に係る発明の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報を初期値として前記信頼性データがNGデータである距離情報を補正する距離情報分布の補正方法であって、前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報を2次元行列状に配置したときに前記信頼性データがNGデータである距離情報に隣接する8方向のうち、実際に存在しかつ前記信頼性データがOKデータである距離情報が1つ以上存在する場合にそれらの隣接距離情報の距離データの平均値を求め、前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データおよび前記信頼性データをそれぞれ前記平均値およびOKデータに置き換えることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4に係る発明の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報に関し、信頼性データがOKデータである距離情報の距離データのうち最も遠距離を示す最遠距離データもしくは無限遠に対応する距離データをダミーデータとし、信頼性データがNGデータである距離情報の距離データを前記ダミーデータに置き換えて補正の初期値となし、前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報を2次元行列状に配置したときに前記信頼性データがNGデータである距離情報に隣接する8方向のうち、実際に存在しかつ前記信頼性データがOKデータである距離情報が1つ以上存在する場合にそれらの隣接距離情報の距離データおよび前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データの平均値を求め、前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データおよび前記信頼性データをそれぞれ前記平均値およびOKデータに置き換えることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4に係る発明の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報に関し、信頼性データがOKデータである距離情報の距離データのうち最も遠距離を示す最遠距離データもしくは無限遠に対応する距離データをダミーデータとし、信頼性データがNGデータである距離情報の距離データを前記ダミーデータに置き換えて補正の初期値となし、前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報を2次元行列状に配置したときに前記信頼性データがNGデータである距離情報に隣接する8方向のうち、実際に存在しかつ前記信頼性データがOKデータである距離情報が1つ以上存在する場合にそれらの隣接距離情報の距離データおよび前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データの平均値を求め、前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データおよび前記信頼性データをそれぞれ前記平均値およびOKデータに置き換えることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4に係る発明の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報を初期値として前記信頼性データがNGデータである距離情報を補正する距離情報分布の補正方法であって、信頼性データがOKデータである距離情報の距離データのうち最も遠距離を示す最遠距離データもしくは無限遠に対応する距離データをダミーデータとし、前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報をm行n列の2次元行列状に配置し、該2次元行列状の距離情報データに対し全て距離データが前記ダミーデータでかつ信頼性データがOKデータである仮想距離情報からなる第0列および第(n+1)列を追加したときに、前記信頼性データがOKデータである2つの距離情報に挟まれた行列の行方向に連続したs個(sは1以上の整数)の前記信頼性データがNGデータである距離情報について、前記信頼性データがOKデータである2つの距離情報の距離データをそれぞれD1,D2とするとき、前記連続したs個(sは1以上の整数)の前記信頼性データがNGデータである距離情報の距離データDkおよび信頼性データを、距離データがD1である前記距離情報に近い情報データから順に
(数2)
Dk=D1+(D2−D1)×k/(s+1) (k=1〜s)
およびOKデータで置き換えることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4ないし7のいずれかに記載の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報を表示する距離情報分布の表示方法であって、表示領域を前記複数の距離検出領域対の配置に対応させてm行n列の2次元行列状に分割し、分割されたmn個の表示領域である表示セルに対し、該表示セルに対応する前記距離検出領域に対応する前記距離情報の前記信頼性データがOKデータであるものについて、対応する前記距離検出領域に対応する前記距離情報の距離データに応じてグレースケールで表示することを特徴とする。
Dk=D1+(D2−D1)×k/(s+1) (k=1〜s)
およびOKデータで置き換えることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4ないし7のいずれかに記載の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報を表示する距離情報分布の表示方法であって、表示領域を前記複数の距離検出領域対の配置に対応させてm行n列の2次元行列状に分割し、分割されたmn個の表示領域である表示セルに対し、該表示セルに対応する前記距離検出領域に対応する前記距離情報の前記信頼性データがOKデータであるものについて、対応する前記距離検出領域に対応する前記距離情報の距離データに応じてグレースケールで表示することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、前記信頼性データがNGデータである前記セルについては前記グレースケールと異なる表示方法を適用させることを特徴とする。
この発明の距離情報分布の取得方法は、位相差やその逆数に相当する距離といった距離データと、当該距離データに関する信頼性データ、特に画像データのコントラストに関する信頼性データを対として距離情報とするため、信頼性の低い距離情報を排除もしくはその距離データを補正処理することができる。この発明の距離情報分布の補正方法は、信頼性が低い距離データに対し、周囲の信頼性が高い距離情報の距離データのみを使って補正するため、補正された距離データの信頼性を確保することができる。また、この発明の距離情報分布の表示方法は、信頼性が高い距離データのみを表示するため、観察者にとって分りやすい表示を与えることができる。さらに、信頼性が高い距離データの範囲に基づき表示階調を決定することができるので、どのような対象に対しても一定のコントラストをもった表示を与えることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本明細書の全図において相互に対応する部位には同一符号を付し、重複部分については後述での説明を適宜省略する。
第1の実施例として、本発明の距離情報分布の取得方法の実施例について説明する。図20では距離検出領域対を5行5列の25領域とした例について説明したが、本実施例では距離検出領域が7行7列の49領域であるものについて説明する。
本実施例においては、各距離検出領域対に対し、距離データと当該距離データに関する信頼性データを一対の距離情報として割り当てるものである。すなわち、第i行第j列の距離検出領域対に対する距離情報をINFij,信頼性データをRij,距離データをDijとすると、INFij=(Rij,Dij)といった形の2元データとするものである。距離データが信頼性データと対になっているため、距離データの補正や表示などにおいて、対になっている信頼性データを参照し、その結果に応じた処理することができる(詳細は後述する)。
本実施例においては、各距離検出領域対に対し、距離データと当該距離データに関する信頼性データを一対の距離情報として割り当てるものである。すなわち、第i行第j列の距離検出領域対に対する距離情報をINFij,信頼性データをRij,距離データをDijとすると、INFij=(Rij,Dij)といった形の2元データとするものである。距離データが信頼性データと対になっているため、距離データの補正や表示などにおいて、対になっている信頼性データを参照し、その結果に応じた処理することができる(詳細は後述する)。
図1に上記49の距離検出領域対に対する距離情報分布の例を示す。図1において、太線で囲われた領域が上述の7行7列の距離検出領域対に対応した距離情報を示す49個のデータセルの部分である。太線で囲われた領域の上部に記されている数字1〜7は列番号であり、左部に記されている数字1〜7は行番号である。各データセルは点線で仕切られていて、点線の左側には信頼性データRijが、右側には距離データDijが記されている。例えば、第1行第1列の距離検出領域対に対応する信頼性データと距離データはそれぞれ0と3.5であり、第2行第4列の距離検出領域対に対応する信頼性データと距離データはそれぞれ0と3.8である。
距離データDijとしては上述の位相差Xijもしくは距離dijのいずれでもよいが、図1は位相差Xijを適用した例を示している。従い、距離データが0(ゼロ)ということは、実際の距離は無限遠であることを示していて、距離データが大きいほど実際は近距離となる。信頼性データRijは、その値が1であれば対応する距離データDijの信頼性が高いことを示し、0であれば逆に信頼性が低いことを示す。なお、信頼性データRijに関し、その値が対応する距離データDijの信頼性が高いことを示す場合にそれをOKデータと称し、逆に対応する距離データDijの信頼性が低いことを示す場合にそれをNGデータとよぶことにする。信頼性データRijの求め方については様々な考え方・手法があるが、本実施例ではコントラストによる方法を適用する。まずコントラストの基本的な判定方法を図2により説明する。第i行第j列の距離検出領域対にある光センサからは図2に示すようなSLijおよびSRijという2つの画像データを得ることができる。画像データSLijおよびSRijの最大値Smaxおよび最小値Sminを求め、H1=Smax−SminもしくはH2=Smax/Sminを計算することにより、当該距離検出領域に対する画像データのコントラストを判断することができる。H1により評価を行う場合、H1が大きいほどコントラストは大きくなるから、所定値C1(>0)に対し、H1≧C1のときRij=1(OKデータ)とし、H1<C1のときRij=0(NGデータ)とする。H2により評価を行う場合も同様に、所定値C2(>1)に対し、H2≧C2のときRij=1(OKデータ)とし、H2<C2のときRij=0(NGデータ)とする。
距離データDijとしては上述の位相差Xijもしくは距離dijのいずれでもよいが、図1は位相差Xijを適用した例を示している。従い、距離データが0(ゼロ)ということは、実際の距離は無限遠であることを示していて、距離データが大きいほど実際は近距離となる。信頼性データRijは、その値が1であれば対応する距離データDijの信頼性が高いことを示し、0であれば逆に信頼性が低いことを示す。なお、信頼性データRijに関し、その値が対応する距離データDijの信頼性が高いことを示す場合にそれをOKデータと称し、逆に対応する距離データDijの信頼性が低いことを示す場合にそれをNGデータとよぶことにする。信頼性データRijの求め方については様々な考え方・手法があるが、本実施例ではコントラストによる方法を適用する。まずコントラストの基本的な判定方法を図2により説明する。第i行第j列の距離検出領域対にある光センサからは図2に示すようなSLijおよびSRijという2つの画像データを得ることができる。画像データSLijおよびSRijの最大値Smaxおよび最小値Sminを求め、H1=Smax−SminもしくはH2=Smax/Sminを計算することにより、当該距離検出領域に対する画像データのコントラストを判断することができる。H1により評価を行う場合、H1が大きいほどコントラストは大きくなるから、所定値C1(>0)に対し、H1≧C1のときRij=1(OKデータ)とし、H1<C1のときRij=0(NGデータ)とする。H2により評価を行う場合も同様に、所定値C2(>1)に対し、H2≧C2のときRij=1(OKデータ)とし、H2<C2のときRij=0(NGデータ)とする。
信頼性データRijが1(OKデータ)である距離情報INFijの距離情報Dijは、コントラストが所定値以上の画像データから求めたものであるから、距離情報Dijの信頼性は高いと判断することができる。
また、特許文献4には、逆光など何らかの原因で左右光量差(例えば、図19においてレンズ101,102により光センサアレイ111,112に照射される光の片方にバイアスがかかった形になり、平均光量がずれてしまうこと)が生じた場合でも低コントラストに対処できるよう、二つの被写体像の相対変移(位相差)に対する二つの被写体像の一致度を示す評価関数を用いて信頼性を判断する方法が開示されている。
本発明は上述の方法のいずれの方法を用いてもよく、さらに別の方法と置き換えたり組み合わせたりしてもよい。
また、特許文献4には、逆光など何らかの原因で左右光量差(例えば、図19においてレンズ101,102により光センサアレイ111,112に照射される光の片方にバイアスがかかった形になり、平均光量がずれてしまうこと)が生じた場合でも低コントラストに対処できるよう、二つの被写体像の相対変移(位相差)に対する二つの被写体像の一致度を示す評価関数を用いて信頼性を判断する方法が開示されている。
本発明は上述の方法のいずれの方法を用いてもよく、さらに別の方法と置き換えたり組み合わせたりしてもよい。
第2の実施例として、本発明の距離情報分布の表示方法の実施例について説明する。この表示方法は、実施例1に示すような距離情報分布の取得方法により得られた距離情報分布や、後述の距離情報の補正方法により補正された、もしくは補正される過程の距離情報分布を表示させるためのものである。本実施例は距離情報のうち距離データDijを以下の要領によって表示させるものである。
・表示領域を検出領域対の配置に合わせて、m行n列の2次元行列状の表示セルに分割する。
・mn個の表示セルに対し、対応する距離情報INFijの信頼性データRijが1(OKデータ)である表示セルだけを、距離データDijに応じて階調表示させる。
・対応する距離情報INFijの信頼性データRijの値が0(NGデータ)である表示セルに対しては上記階調表示と異なる表示を与え、距離データDijの信頼性が低いことが判別できるようにする。
・表示領域を検出領域対の配置に合わせて、m行n列の2次元行列状の表示セルに分割する。
・mn個の表示セルに対し、対応する距離情報INFijの信頼性データRijが1(OKデータ)である表示セルだけを、距離データDijに応じて階調表示させる。
・対応する距離情報INFijの信頼性データRijの値が0(NGデータ)である表示セルに対しては上記階調表示と異なる表示を与え、距離データDijの信頼性が低いことが判別できるようにする。
なお、対応する距離情報INFijの信頼性データRijの値が1(OKデータ)である表示セルを(場合によってはその距離情報INFijも含めて)OKセルとよび、対応する距離情報INFijの信頼性データRijの値が0(NGデータ)である表示セルを(場合によってはその距離情報INFijも含めて)NGセルとよぶことにする。
図1に示す距離情報分布を表示する例について、図3,4により説明する。まず、図3に示すように、各距離情報INFijに対し、対となる信頼性データRijの値が1である距離データDij(Xij)を、0≦Xij<0.5,0.5≦Xij<1.0,1.0≦Xij<1.5,1.5≦Xij<の4段階に分け、それぞれに3,2,1,0という新たな特性値を与える。信頼性データRijの値が0である距離情報INFijの特性値は−1とする。図4の太線で囲われた領域FLMは表示領域であり、図1の距離情報INFijの配置、または距離検出領域の配置に合わせて7行7列の49表示セルに分割されている。各表示セルは図3に示す対応する特性値が0〜3であるものは、当該特性値に応じ、OKセルとして表示領域FLMの右側に例示したように階調表示される。対応する特性値が−1であるNGセルは、階調表示ではなく×印が付されていて、信頼性が低いことが分かる表示となっている。
図1に示す距離情報分布を表示する例について、図3,4により説明する。まず、図3に示すように、各距離情報INFijに対し、対となる信頼性データRijの値が1である距離データDij(Xij)を、0≦Xij<0.5,0.5≦Xij<1.0,1.0≦Xij<1.5,1.5≦Xij<の4段階に分け、それぞれに3,2,1,0という新たな特性値を与える。信頼性データRijの値が0である距離情報INFijの特性値は−1とする。図4の太線で囲われた領域FLMは表示領域であり、図1の距離情報INFijの配置、または距離検出領域の配置に合わせて7行7列の49表示セルに分割されている。各表示セルは図3に示す対応する特性値が0〜3であるものは、当該特性値に応じ、OKセルとして表示領域FLMの右側に例示したように階調表示される。対応する特性値が−1であるNGセルは、階調表示ではなく×印が付されていて、信頼性が低いことが分かる表示となっている。
図4では、表示セルの階調が暗いほど遠距離であることを示し、明るいほど近距離であることを示している。言い換えれば、表示領域において明るく表示されるほど近距離であり、暗く表示されるほど遠距離となる。
また、通常の表示方法では異常に明るい点があるとその明るさに引っ張られて注目したい対象の内部のコントラストがつぶれてしまうという不具合があるが、それはこの表示方法では誤測距した結果である異常な距離データに引っ張られて、正確に測距された距離データの表示がつぶれるということに相当する。しかしながら、例えば第1行第7列の距離データ8.2などの異常値は信頼性データRijの値が0となり、上記階調の適用範囲外となるので、対象自体の表示が異常値に引っ張られてつぶれることを防げるようになる。
なお、図3は本実施例の説明のためのものであり、実際は図1の距離情報分布から直接図4に示す表示を作成してかまわない。
また、通常の表示方法では異常に明るい点があるとその明るさに引っ張られて注目したい対象の内部のコントラストがつぶれてしまうという不具合があるが、それはこの表示方法では誤測距した結果である異常な距離データに引っ張られて、正確に測距された距離データの表示がつぶれるということに相当する。しかしながら、例えば第1行第7列の距離データ8.2などの異常値は信頼性データRijの値が0となり、上記階調の適用範囲外となるので、対象自体の表示が異常値に引っ張られてつぶれることを防げるようになる。
なお、図3は本実施例の説明のためのものであり、実際は図1の距離情報分布から直接図4に示す表示を作成してかまわない。
第3の実施例として、本発明の距離情報分布の補正方法に関する最初の補正方法について説明する。図4に示す例のようにNGセルが多くなると、背景技術の項で説明した主要被写体や車両を検出するアルゴリズムの適用が困難になる、もしくは検出結果の精度が劣化する。本実施例は、以下のアルゴリズムにより距離情報INFijの補正を行い、信頼性データRijの値が1(OKデータ)である距離情報INFijの数を増やすものである。
S1:信頼性データRij=0であっても、距離データDijが次の条件を満たすときは信頼性データRijを1に置き換える。
S1:信頼性データRij=0であっても、距離データDijが次の条件を満たすときは信頼性データRijを1に置き換える。
S2:OKセルに置き換えられるNGセルがなくなるまでS1の処理を続け、OKセルに置き換えられるNGセルがなくなった時点で処理を終了する。
この補正の考え方は次のとおりである。すなわち、図4のNGセルの距離データについて図1により検討すると、周囲のOKセルの距離データと比較してそれほど差はなく、信頼性は比較的高いと考えられるものがある。例えば、第5行第1列の距離データは1.2であり、周囲のOKセルの距離データ(0.9〜1.3)に近いものになっている。もともとNGセルとなる、すなわち、信頼性データRij=0となるのは対象が低コントラストであるのが一般的であり、実施例1では正にコントラストにより信頼性データRijを決めているが、このように周辺のOKセルと近い距離データをもつNGセルは低コントラストの判定基準ぎりぎりで信頼性がないと判断された可能性が高い。すなわち、ある程度コントラストがあるために正確に距離検出ができていると考えてよい。この考えに基づき、NGセルの距離データを周辺(隣接する上下、左右、斜めの8方向のうち実際に存在するもの)の表示セルに対応する距離データの平均値と比較し、その差が所定値Aより小さければ当該NGセルにおいても正確に距離測定ができていると判断し、その信頼性データRijを1に置き換えるのである。
図5,6に上記アルゴリズムを実際に適用した例を示す。図5が上記アルゴリズムによる補正前、図6が補正後であり、それぞれ(a)が距離情報分布、(b)がそのグラフィカル表示(階調表示)である。また、図5(a)および図5(b)は、それぞれ図1および図3と同じものである。図5の距離情報に対し、正定数Aを0.2として上記アルゴリズムにより補正した結果が図6である。図5と図6を比べれば分るように、第5行第1列,第1行第2列,第6行第6列,第6行第7列の信頼性データRijが0から1に変化し、OKセルとなっている。
第4の実施例として、本発明の距離情報分布の補正方法に関する第2の補正方法について説明する。実施例3に示す補正方法は信頼性データRijのみを補正するものであるが、本実施例は距離データDijも補正するものである。すなわち、周辺のOKセルの距離データ平均値をNGセルの距離データDijの推定値とし、従来のデータを当該推定値に置き換えるものである。より具体的には、以下のアルゴリズムにより距離情報INFijの補正を行う。
S1:NGセルの周辺(隣接する上下、左右、斜めの8方向のうち実際に存在するもの)の表示セルにOKセルが存在すれば下式によりD2ijを計算する。
S1:NGセルの周辺(隣接する上下、左右、斜めの8方向のうち実際に存在するもの)の表示セルにOKセルが存在すれば下式によりD2ijを計算する。
S2:周辺にOKセルがあるすべてのNGセルに対し、S1の処理を完了した後で、求めた全てのD2ijを距離データDijに代入するとともに、変更した距離データDijに対応する信頼性データRijを1に置き換える。
S3:周辺にOKセルがあるNGセルが存在すれば処理S1に戻り、存在しなければ処理を終了する。
上述のように本実施例のアルゴリズムは処理S1,S2を繰り返すものであり、このアルゴリズムを適用する距離情報分布の初期値としては、上述の実施例3に示すアルゴリズムを施した後の距離情報分布データであることが好ましい。これは、実施例3に示すアルゴリズムを施した後の方がOKセルに対応する距離データが増えて、その後の補正精度が上がるためであるが、NGセルが少ない場合は、実施例3に示すアルゴリズムを適用する前の距離情報分布を初期値としてもよい。
図6に示すデータを初期値として、すなわち実施例3に示すアルゴリズムを施したものを初期値として本実施例のアルゴリズムを実際に適用した例を図7〜9に示す。図7,8が中間処理段階のものであり、図9が補正後のものである。また、それぞれ(a)が距離情報分布、(b)がそのグラフィカル表示である。例えば、図6に対する本アルゴリズムの処理により、18個のNGセルが図7においてOKセルになっている。例えば、第1行第1列の距離データは周辺3つのOKセルの距離データ(1.2,1.0,1.0)の平均値1.1となり、第1行第4列の距離データは周辺で唯一OKセルである第2行第3列の距離データ1.2と等しいものになっている。図7,図8ではまだ周辺にOKセルがあるNGセルが存在するため、さらに上記の処理S1,S2を続けるが、図9で全てのNGセルがOKセルに補正されたため、処理を終了する。
第5の実施例として、本発明の距離情報分布の補正方法に関する第3の補正方法について説明する。本補正方法は実施例4の補正方法と類似の補正方法であるが、NGセルも補正に適用するところが異なる。これは、実施例3の補正方法はNGセルとOKセルがある程度混在していれば適切な補正結果を与えることができるが、NGセルが連続して広い領域を占めると不適切な補正が行われる可能性があるためである。その例を図10,11に示す。図10は図5の距離情報に対し、第6,7列にあるOKセルを全てNGセルとしたものである。第4〜7列が全てNGセルとなっている。図10の距離情報に対し、実施例4の補正方法を実施した結果が図11である。図10のNGセルに隣接する第3列にあったOKセルの距離データが1.1〜1.3であったので、その平均値1.2が第4〜7列全ての距離データとして伝播してしまっている。距離データである位相差が1.2であるということはある程度近距離であることを示していて、図11に示すデータは位相差1.2に相当する距離に壁があるようなデータとなっている。図19の114として示すような対象物の背景は対象物より遠距離であり、一般的には遠景や空など無限遠もしくはそれに近い場合が多い。また、上述のようにNGセルになるということは低コントラストに起因している可能性が最も高く(実施例1ではコントラストで信頼性データRijを決めている)、低コントラストということは無限遠もしくはそれに準ずる遠距離であることが多い。本実施例はこれらを考慮して、ある程度NGセルが広い領域を占める場合、それらの距離データが有限距離ではなく無限遠もしくはそれに準ずる遠距離に収束させるようにするものである。より具体的には、以下のアルゴリズムにより距離情報INFijの補正を行う。
S1:全てのNGセルの距離データDijを一旦ダミーデータ(0(ゼロ)もしくは全てのOKセルの距離データDijのうち最遠距離を示す距離データ)とする。
S2:NGセルの周辺(隣接する上下、左右、斜めの8方向のうち実際に存在するもの)の表示セルにOKセルが存在すれば下式によりD2ijを計算する。
S1:全てのNGセルの距離データDijを一旦ダミーデータ(0(ゼロ)もしくは全てのOKセルの距離データDijのうち最遠距離を示す距離データ)とする。
S2:NGセルの周辺(隣接する上下、左右、斜めの8方向のうち実際に存在するもの)の表示セルにOKセルが存在すれば下式によりD2ijを計算する。
S3:周辺にOKセルがあるすべてのNGセルに対し、S1の処理を完了した後で、求めた全てのD2ijを距離データDijに代入するとともに、変更した距離データDijに対応する信頼性データRijを1に置き換える。
S4:周辺にOKセルがあるすべてのNGセルが存在すれば処理S2に戻り、存在しなければ処理を終了する。
図6に示すデータを初期値として本実施例のアルゴリズムを実際に適用した例を図12〜14に示す。図12は図6のNGセルの距離情報を全てダミーデータとしての0に置き換えたものである。図13は上記の処理S2,S3を1回実施した結果であり、さらにもう1回繰り返した結果が図14である。また、それぞれ(a)が距離情報分布、(b)がそのグラフィカル表示である。例えば、図13における第1行第1列の距離データは、図12における自身を含めた周辺4つの表示セルの距離データ(0.0,1.0,1.2,1.0)の平均値0.8となっている。図14で全てのNGセルがOKセルに補正されたため、処理を終了する。
第6の実施例として、本発明の距離情報分布の補正方法に関する第4の補正方法について説明する。本実施例は実施例5と同様に、NGセルが広い領域を占める場合に対応するものである。本実施例は連続した複数のもしくは一つのNGセルの距離データとして、当該NGセルを挟むOKセルの距離データから補間されたデータを適用するものである。連続した複数のもしくは一つのNGセルにOKセルが隣接していない場合、距離データがダミーデータである仮想のOKセルを想定して補間を行う。仮想セルのダミーデータの考え方は実施例5と同様である。より具体的には、本実施例は以下のアルゴリズムにより距離情報INFijの補正を行う。
S1:m行(第1行〜第m行)n列(第1列〜第n列)の表示セルに対し、その周囲(第0行第0列〜第0行第(n+1)列,第(m+1)行第0列〜第(m+1)行第(n+1)列,第1行第0列〜第n行第0列,第1行第(m+1)列〜第n行第(m+1)列)に距離データDijがダミーデータ(0もしくは全てのOKセルの距離データDijのうち最遠距離を示す距離データ),信頼性データRij=0である仮想セルを設定する。
S2:連続したs個(sは1でもよい)のNGセルの距離データDij〜Di(j+s−1)をOKセルの距離データDi(j−1)とDi(j+s)を用いて次式により補間し、その後全てのRijを1とする。(1≦i≦m、1≦j≦n、1≦(j+s−1)≦n)
S1:m行(第1行〜第m行)n列(第1列〜第n列)の表示セルに対し、その周囲(第0行第0列〜第0行第(n+1)列,第(m+1)行第0列〜第(m+1)行第(n+1)列,第1行第0列〜第n行第0列,第1行第(m+1)列〜第n行第(m+1)列)に距離データDijがダミーデータ(0もしくは全てのOKセルの距離データDijのうち最遠距離を示す距離データ),信頼性データRij=0である仮想セルを設定する。
S2:連続したs個(sは1でもよい)のNGセルの距離データDij〜Di(j+s−1)をOKセルの距離データDi(j−1)とDi(j+s)を用いて次式により補間し、その後全てのRijを1とする。(1≦i≦m、1≦j≦n、1≦(j+s−1)≦n)
(数6)
Di(j+k−1)=Di(j−1)+(Di(j+s)−Di(j−1))×k/(s+1)
(k=1〜s)
図6に示すデータを初期値として本実施例のアルゴリズムを実際に適用した例を図15〜17に示す。図15は図6と同じものである。図16は上記処理S1を実施して表示セルの周囲に距離データDij=0,信頼性データRij=0である仮想セルを設定したもの、図17は図16の距離情報に対し上記S2の処理を実施したものである。また、それぞれ(a)が距離情報分布、(b)がそのグラフィカル表示である。例えば、図13でNGセルとなっていた第1行第3列〜第1行第7列の距離情報は、その両側のOKセル第1行第2列の距離データ1.0と仮想セル第1行第8列の距離データ0.0により補間され、図17においてそれぞれ0.8,0.7,0.5,0.3,0.2という値が割り当てられている。
Di(j+k−1)=Di(j−1)+(Di(j+s)−Di(j−1))×k/(s+1)
(k=1〜s)
図6に示すデータを初期値として本実施例のアルゴリズムを実際に適用した例を図15〜17に示す。図15は図6と同じものである。図16は上記処理S1を実施して表示セルの周囲に距離データDij=0,信頼性データRij=0である仮想セルを設定したもの、図17は図16の距離情報に対し上記S2の処理を実施したものである。また、それぞれ(a)が距離情報分布、(b)がそのグラフィカル表示である。例えば、図13でNGセルとなっていた第1行第3列〜第1行第7列の距離情報は、その両側のOKセル第1行第2列の距離データ1.0と仮想セル第1行第8列の距離データ0.0により補間され、図17においてそれぞれ0.8,0.7,0.5,0.3,0.2という値が割り当てられている。
INFij 距離情報
Dij 距離データ
dij 距離
Xij 位相差
Rij 信頼性データ
FLM 表示領域
Dij 距離データ
dij 距離
Xij 位相差
Rij 信頼性データ
FLM 表示領域
Claims (9)
- 互いに平行な1対の光軸を持つ光学系の各光軸に対応する結像面上に、それぞれ複数の1次元光センサアレイを並列に配置してなる、もしくは2次元光センサアレイからなる1対の受光器を配置し、該1対の受光器からそれぞれ出力される1対の2次元状の画像データに対し複数の距離検出領域対を2次元行列(マトリックス)状に設定し、該マトリックス状に設定された距離検出領域に対応する距離情報を求める距離情報分布の取得方法であって、
前記複数の距離検出領域対の画像データをそれぞれ比較して位相差検出方式により距離データを求めるとともに、該距離データの信頼性を評価して前記距離データが信頼できると判断されればOKデータが、前記距離データが信頼できないと判断されればNGデータが与えられる信頼性データを求め、前記距離データおよび前記信頼性データからなる1対のデータを前記距離検出領域対に対する前記距離情報とすることを特徴とする距離情報分布の取得方法。 - 前記距離データが前記位相差検出方式により求められる位相差もしくは該位相差の逆数に定数を乗じたものであり、前記信頼性を前記距離検出領域対における画像データのコントラストにより評価するものであることを特徴とする請求項1に記載の距離情報分布の取得方法。
- 前記コントラストが所定値以上であればOKデータが、前記コントラストが所定値以下であれはNGデータが前記信頼性データとして与えられることを特徴とする請求項2に記載の距離情報分布の取得方法。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報を初期値として前記信頼性データがNGデータである距離情報を補正する距離情報分布の補正方法であって、
前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報を2次元行列状に配置したときに前記信頼性データがNGデータである距離情報に隣接する8方向のうち、実際に存在しかつ前記信頼性データがOKデータである距離情報が1つ以上存在する場合にそれらの距離情報の距離データの平均値を計算して前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データとの差の絶対値もしくは比を求め、前記差の絶対値が第1の所定値より小さい、もしくは前記比が所定範囲にあれば、前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の信頼性データをOKデータに置き換えることを特徴とする距離情報分布の補正方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4に記載の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報を初期値として前記信頼性データがNGデータである距離情報を補正する距離情報分布の補正方法であって、
前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報を2次元行列状に配置したときに前記信頼性データがNGデータである距離情報に隣接する8方向のうち、実際に存在しかつ前記信頼性データがOKデータである距離情報が1つ以上存在する場合にそれらの隣接距離情報の距離データの平均値を求め、前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データおよび前記信頼性データをそれぞれ前記平均値およびOKデータに置き換えることを特徴とする距離情報分布の補正方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4に記載の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報において前記信頼性データがOKデータである距離情報の距離データのうち最も遠距離を示す最遠距離データもしくは無限遠に対応する距離データをダミーデータとし、信頼性データがNGデータである距離情報の距離データを前記ダミーデータに置き換えて補正の初期値となし、
前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報を2次元行列状に配置したときに前記信頼性データがNGデータである距離情報に隣接する8方向のうち、実際に存在しかつ前記信頼性データがOKデータである距離情報が1つ以上存在する場合にそれらの隣接距離情報の距離データおよび前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データの平均値を求め、前記信頼性データがNGデータである前記距離情報の距離データおよび前記信頼性データをそれぞれ前記平均値およびOKデータに置き換えることを特徴とする距離情報分布の補正方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4に記載の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報を初期値として前記信頼性データがNGデータである距離情報を補正する距離情報分布の補正方法であって、
信頼性データがOKデータである距離情報の距離データのうち最も遠距離を示す最遠距離データもしくは無限遠に対応する距離データをダミーデータとし、
前記複数の距離検出領域対の配置に対応させて前記距離情報をm行n列の2次元行列状に配置し、該2次元行列状の距離情報データに対し全て距離データが前記ダミーデータでかつ信頼性データがOKデータである仮想距離情報からなる第0列および第(n+1)列を追加したときに、前記信頼性データがOKデータである2つの距離情報に挟まれた行列の行方向に連続したs個(sは1以上の整数)の前記信頼性データがNGデータである距離情報について、前記信頼性データがOKデータである2つの距離情報の距離データをそれぞれD1,D2とするとき、前記連続したs個(sは1以上の整数)の前記信頼性データがNGデータである距離情報の距離データDkおよび信頼性データを、距離データがD1である前記距離情報に近い情報データから順に
(数1)
Dk=D1+(D2−D1)×k/(s+1) (k=1〜s)
およびOKデータで置き換えることを特徴とする距離情報分布の補正方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の距離情報分布の取得方法により得られた距離情報または請求項4ないし7のいずれかに記載の距離情報分布の補正方法により補正された距離情報を表示する距離情報分布の表示方法であって、
表示領域を前記複数の距離検出領域対の配置に対応させてm行n列の2次元行列状に分割し、分割されたmn個の表示領域である表示セルに対し、該表示セルに対応する前記距離検出領域に対応する前記距離情報の前記信頼性データがOKデータであるものについて、対応する前記距離検出領域に対応する前記距離情報の距離データに応じてグレースケールで表示することを特徴とする距離情報分布の表示方法。 - 前記信頼性データがNGデータである前記セルについては前記グレースケールと異なる表示方法を適用させることを特徴とする請求項8に記載の距離情報分布の表示方法。
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---|---|---|---|---|
JP2008228926A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Daikoku Denki Co Ltd | 遊技場用管理装置 |
JP2015207090A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-19 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、及びその制御方法 |
JP2017138198A (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | キヤノン株式会社 | 距離画像装置、撮像装置、および距離画像補正方法 |
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2005
- 2005-01-31 JP JP2005022623A patent/JP2006208267A/ja active Pending
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