JP2023136296A - 表面形状測定装置及び表面形状測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】設置スペース及び装置のコストの増大を抑止しつつ、精度の高い全焦点画像を得ることができる表面形状測定装置及び表面形状測定方法を提供する。【解決手段】表面形状測定装置は、光学ヘッドにより取得された観察画像を撮影するカメラと、光学ヘッドを測定対象物に対して垂直な走査方向に相対的に走査する走査部と、カメラが撮影した観察画像から測定対象物の三次元形状情報を演算する演算部と、カメラが撮影した観察画像における画素ごとの合焦度に基づいて全焦点画像を生成する全焦点画像生成部と、三次元形状情報に基づいて全焦点画像における各画素の測定対象物の表面に対する法線ベクトルを求め、法線ベクトルに応じて全焦点画像における各画素の輝度値を補正する補正部と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は表面形状測定装置及び表面形状測定方法に関する。
フォーカスバリエーション(Focus Variation:FV)方式の顕微鏡、共焦点方式の顕微鏡、白色干渉方式の顕微鏡、及びオートフォーカス(Auto Focus:AF)装置等の走査型の測定装置を用いて、測定対象物の測定面の三次元形状情報及び/又は全焦点画像を取得することで、測定対象物の表面形状を測定する方法が知られている(特許文献1から3参照)。このような測定装置では、カメラ付きの顕微鏡を走査方向に沿って走査しながら一定のピッチごとにカメラにより測定面を撮影し、ピッチごとの観察画像に基づき、各観察画像の画素ごとに合焦度(顕微鏡の焦点位置)を演算或いは画素ごとに高さ情報を演算することで、測定面の三次元形状を測定する。
また、全焦点画像からは表面の色見や反射率の違いから三次元形状からは判断できない表面の情報を得ることができる。
しかしながら、全焦点画像を取得する際には同軸落射照明を用いるため、光軸に対する測定対象物の表面の傾きが視野内で変化していると、全焦点画像に対して明るさの変化として記録される。そのため、従来の方法では測定対象物の真の表面の様子を観察できなかった。
したがって、従来のFV方式、白色干渉方式、又はレーザー共焦点方式の測定装置では全焦点画像が傾きによる輝度変化を含むことを避けるのは困難であった。
そのため、画像による評価用に別のステーションを用意し、無影灯のような特別な照明系を用意して撮像することによって、測定対象物真の表面の情報を得る必要があった。
一方で、別のステーションを用意する必要があるため、(1)撮影された画像と三次元形状情報との位置整合の誤差が大きい、また(2)設置スペースや装置のコストが大きいという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、設置スペース及び装置のコストの増大を抑止しつつ、精度の高い全焦点画像を得ることができる表面形状測定装置及び表面形状測定方法を提供することを目的とする。
第1態様の光学ヘッドを測定対象物に対して垂直方向に相対的に走査しながら測定対象物の観察画像を取得する表面形状測定装置は、光学ヘッドにより取得された観察画像を撮影するカメラと、光学ヘッドを測定対象物に対して垂直な走査方向に相対的に走査する走査部と、カメラが撮影した観察画像から測定対象物の三次元形状情報を演算する演算部と、カメラが撮影した観察画像における画素ごとの合焦度に基づいて全焦点画像を生成する全焦点画像生成部と、三次元形状情報に基づいて全焦点画像における各画素の測定対象物の表面に対する法線ベクトルを求め、法線ベクトルに応じて全焦点画像における各画素の輝度値を補正する補正部と、を備える。
第2態様の表面形状測定装置において、補正部は、法線ベクトルと光学ヘッドの測定光軸との成す角とに基づいて、全焦点画像における各画素の輝度値を補正する。
第3態様の表面形状測定装置において、各画素における法線の法線ベクトルをn(x,y)とし、測定光軸の光軸ベクトルをVLとし、傾斜角をθn(x,y)とした場合、補正部は、次式を用いて各画素の傾斜角を算出する。
θn(x,y)=cos-1(VL・n(x,y))
θn(x,y)=cos-1(VL・n(x,y))
第4態様の表面形状測定装置において、各画素の法線ベクトルn(x,y)は、算出対象の各画素を挟んで第1方向に並んで隣接する画素の座標をP1[x+1,y,z(x+1,y)]T、及びP2[x-1,y,z(x-1,y)]Tとし、算出対象の各画素を挟んで第1方向に直交する第2方向に並んで隣接する画素の座標をP3[x,y+1,z(x,y+1)]T、及びP4[x,y-1,z(x,y-1)]Tとし、P1とP2とを結ぶベクトルをdxとし、P3とP4とを結ぶベクトルをdyとした場合、補正部は、次式を用いて各画素の法線ベクトルn(x,y)を算出する。
dx=[x+1,y,z(x+1,y)]T-[x-1,y,z(x-1,y)]T
dy=[x,y+1,z(x,y+1)]T-[x,y-1,z(x,y-1)]T
n(x,y)=(dx/|dx|)×(dy/|dy|)
dx=[x+1,y,z(x+1,y)]T-[x-1,y,z(x-1,y)]T
dy=[x,y+1,z(x,y+1)]T-[x,y-1,z(x,y-1)]T
n(x,y)=(dx/|dx|)×(dy/|dy|)
第5態様の表面形状測定装置において、各画素の輝度値をIorg(x,y)とし、各画素の補正後の補正輝度値をIcomp(x,y)とした場合、補正部は、次式を用いて各画素の補正輝度値を算出する。
Icomp(x,y)=Iorg(x,y)/αcosβ(θn(x,y))
ここで、α及びβは係数である。
Icomp(x,y)=Iorg(x,y)/αcosβ(θn(x,y))
ここで、α及びβは係数である。
第6態様の表面形状測定装置において、光学ヘッドは白色干渉方式、レーザー共焦点方式、又は合焦点方式のいずれかの方式の顕微鏡である。
第7態様の光学ヘッドを測定対象物に対して垂直方向に相対的に走査しながら測定対象物の観察画像を取得する表面形状測定方法は、光学ヘッドを測定対象物に対して垂直な走査方向に相対的に走査しながら、光学ヘッドに備えられるカメラで観察画像を撮影する撮影工程と、カメラが撮影した観察画像から測定対象物の三次元形状情報を演算する演算工程と、カメラが撮影した観察画像における画素ごとの合焦度に基づいて全焦点画像を生成する全焦点画像生成工程と、三次元形状情報に基づいて全焦点画像における各画素の測定対象物の表面に対する法線ベクトルを求め、法線ベクトルに応じて全焦点画像における各画素の輝度値を補正する補正工程と、を備える。
本発明によれば、設置スペース及び装置のコストの増大を抑止しつつ、精度の高い全焦点画像を得ることができる。
以下、添付図面にしたがって本発明の好ましい実施の形態について説明する。
[表面形状測定装置]
図1は、表面形状測定装置1の概略構成を示す図である。なお、図中の互いに直交するXYZ方向のうち、XY方向は水平方向であり、Z方向は上下方向(垂直方向)である。
[表面形状測定装置]
図1は、表面形状測定装置1の概略構成を示す図である。なお、図中の互いに直交するXYZ方向のうち、XY方向は水平方向であり、Z方向は上下方向(垂直方向)である。
図1に示すように、本実施の形態の表面形状測定装置1は、大別して光学ヘッド10、ステージ11、駆動機構16及び制御装置18を備える。
光学ヘッド10は、いわゆるFV方式(合焦点方式)の顕微鏡で構成され、焦点位置を変えながら測定対象物Wの観察画像を撮影する。図1に示すように、本実施の形態の光学ヘッド10は、光源部12、照明光学系13、結像光学系14、及びカメラ15を備える。
光源部12は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、水銀ランプ、キセノンランプ、または発光ダイオード(light emitting diode:LED)などが用いられる。
照明光学系13は、照明レンズ20、ビームスプリッタ21、及び対物レンズ23を備える。光源部12から放射された光(照明光)は、照明レンズ20、ビームスプリッタ21、及び対物レンズ23を介して、ステージ11に載置された測定対象物Wに照射される。照明光は、光源部12からライドガイドを用いて照明光学系13に導く構成とすることもできる。
結像光学系14は、対物レンズ23、ビームスプリッタ21及び結像レンズ24を備える。ビームスプリッタ21、及び対物レンズ23は、照明光学系13と共用される。測定対象物Wで反射された光は、対物レンズ23、ビームスプリッタ21及び結像レンズ24を介して、カメラ15に入射する。
カメラ15は、撮像素子を有し、測定対象物Wの像を電子的に撮像する。撮像素子には、たとえば、CMOSイメージセンサ(complementary metal oxide semiconductor image sensor)、CCDイメージセンサ(charge-coupled device image sensor)等が用いられる。カメラ15で撮影された観察画像は、制御装置18に出力される。
ステージ11は、測定対象物Wを載置する載置面11aを有する。載置面11aは、平坦な面で構成され、測定の基準面を構成する。具体的には、載置面11aにX軸及びY軸が設定される。X軸及びY軸は、互いに直交する2軸として設定される。
駆動機構16は、光源部12、照明光学系13、結像光学系14及びカメラ15を測定光軸に沿って一体的に移動させて、焦点位置を可変させる。測定光軸は、ステージ11の載置面11aに直交して設定される。したがって、光源部12、照明光学系13、結像光学系14及びカメラ15は、ステージ11の載置面11aに対し、垂直に移動する。測定光軸と平行な軸をZ軸とする。
駆動機構16は、本発明の走査部に相当する。駆動機構16は、公知のリニアモータ或いはモータ駆動機構により構成される。駆動機構16は、光学ヘッド10を垂直な走査方向(光学ヘッド10の測定光軸)であるZ方向に、測定対象物Wに対して相対的に走査自在に保持する。駆動機構16は、制御装置18の制御の下、測定対象物Wに対して光学ヘッド10を、設定された走査速度及び走査方向の範囲で、相対的に移動させる。
なお、駆動機構16は、測定対象物Wに対して光学ヘッド10を走査方向に相対的に走査可能であればよく、例えば、測定対象物Wを支持するステージ11を走査方向に走査させてもよい。
操作部17は、光学ヘッド10を操作するための各種操作ボタン類を有し、ユーザからの操作入力を受け付ける。各種操作ボタン類には、タッチパネルが含まれる。
制御装置18は、光学ヘッド10を含む表面形状測定装置1の全体の動作を統括制御する。具体的には、光源部12に対する発光制御、カメラ15に対する撮影制御、駆動機構16に対する駆動制御(送り制御)等を行う。制御装置18は、コンピュータで構成される。すなわち、コンピュータが、所定のプログラムを実行することにより、制御装置18として機能する。この制御装置18は、各種のプロセッサ(Processor)及びメモリ等から構成された演算回路を備える。各種のプロセッサには、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及びプログラマブル論理デバイス[例えばSPLD(Simple Programmable Logic Devices)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Arrays)]等が含まれる。
図2は、実施形態の制御装置18の機能ブロック図である。図2に示すように、制御装置18には、光学ヘッド10の各部(光源部12及びカメラ15)、駆動機構16、操作部17が接続されている。
制御装置18は、不図示の記憶部から読み出した不図示の制御プログラムを実行することで、測定制御部100及び信号処理部102として機能する。信号処理部102は、演算部104、全焦点画像生成部106及び補正部108等を備える。
測定制御部100は、駆動機構16、光源部12、及びカメラ15を制御して、FV方式のアルゴリズムを適用し測定対象物Wの測定面の表面形状を測定する。具体的には測定制御部100は、光源部12からの測定光の出射を開始させた後、駆動機構16を制御して光学ヘッド10をZ方向に走査させる。また、測定制御部100は、駆動機構16が光学ヘッド10をZ方向に走査する間、光学ヘッド10がZ方向に一定のピッチだけ移動するごとに、カメラ15による測定対象物Wの観察画像の撮影及び制御装置18への観察画像の出力を繰り返し実行させる。
図3は、信号処理部102の演算部104による測定対象物Wの三次元形状の演算を説明するための説明図である。なお、図3では、各観察画像30内の各画素の区別を容易にするため、各画素をチェッカパターン状(市松模様状)に表している。
演算部104は、カメラ15が撮像を行うごとに、このカメラ15から出力される観察画像30を取得する。次いで、演算部104は、カメラ15から取得した各観察画像30の画素ごとに、合焦度(コントラスト、シャープネス)を演算する。例えば演算部104は、合焦度を演算する画素を着目画素32とし、この着目画素32の輝度値と、着目画素32を基準とする合焦度計算範囲34内の各画素の輝度値と、に基づき、公知の方法で合焦度を演算する。演算部104は、合焦度の演算処理を各観察画像30の全ての画素について繰り返し実行することで、各観察画像30の画素ごとの合焦度を演算する。
演算部104は、合焦度の演算後、図中の直線ZLで示すように各観察画像30の同一座標の画素ごと(カメラ15の撮像素子の画素ごと)の合焦度を比較して、同一座標の画素ごとに合焦度が最大になるZ方向位置を決定する。そして、演算部104は、同一座標の画素ごとに測定対象物Wの測定面に対するカメラ15の焦点位置を決定することで、測定対象物Wの測定面の三次元形状(高さ分布)を演算する。なお、FV方式での測定対象物Wの測定面の三次元形状の演算についても公知技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
全焦点画像生成部106は、カメラ15が撮影した観察画像30における画素ごとの合焦度に基づいて全焦点画像を生成する。全焦点画像生成部106は、最もコントラストが高くなる画素、すなわち、焦点が合っている画素を抽出するので、全焦点画像は、全面に焦点の合った画像を構成する。また、全焦点画像は、画素ごとに測定対象物Wの反射光の信号強度に対応する輝度値、及びRGBで表現される色情報を含む。全焦点画像は、公知技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
図4は、全焦点画像生成部106で生成された全焦点画像50の一例を示す図である。図4に示すように、全焦点画像50は表面の色見や反射率の違いに基づいて、三次元形状情報からは判断できない表面の情報、例えば(1)メッキの状態、(2)コーティングへの不純物混入、(3)薬品による表面の腐食などを評価できる。
しかしながら、既述したように、全焦点画像50を取得する際には同軸落射照明を用いるため、測定光軸に対する測定対象物Wの表面の傾きが視野内で変化していると、全焦点画像50に対して明るさ(輝度)の変化として記録される。そのため、従来の方法では真の表面の様子を観察できなかった。全焦点画像50のなかでも、測定対象物Wの傾斜面52に相当する部分では、全焦点画像50の輝度値が小さい暗部となり、全焦点画像50からだけでは、測定対象物Wの表面の情報を得ることは難しい。
そこで、表面形状測定装置1は三次元形状情報から得られる測定対象物の表面の傾きを用いて、反射強度の変化を補正することにより、可能な限り真の表面の情報を得るようにするものである。実施形態では、信号処理部102の補正部108が、演算部104が取得した各画素の三次元形状情報に基づいて、各画素の測定対象物Wの表面に対する法線ベクトルを求め、法線ベクトルに応じて全焦点画像における各画素の輝度値を補正する。
次に、補正部108が、測定対象物Wの表面の法線ベクトル応じて、輝度値を補正する方法を説明する。
図5は輝度値の補正の手順を示すフローチャートであり、図6は法線の求め方を説明するための図である。図5に示すように、最初に各画素の法線ベクトルを求め(ステップS1)、次に各法線ベクトルと測定光軸の光軸ベクトルとの成す角を求め(ステップS2)、最後に全焦点画像の輝度値を補正する(ステップS3)。次にそれぞれのステップについて説明する。
ステップS1では、補正部108が、演算部104により演算された三次元形状情報[x,y,z(x,y)]から、各画素に対応した法線ベクトルn(x,y)=[nx(x,y),ny(x,y),nz(x,y)]Tを求める。
6Aに示すように、法線ベクトルを求めたい算出対象の画素P[x,y]に着目する。画素Pを挟んでX方向(第1方向)に並んで隣接する2つの画素P1及びP2を選択し、座標をP1[x+1,y,z(x+1,y)]T、及びP2[x-1,y,z(x-1,y)]Tとする。6Aに示すように、画素P1、P及びP2はX方向(第1方向)に沿って直線状に並んでいる。
また、画素Pを挟んでX方向(第1方向)に直交するY方向(第2方向)に並んで隣接する画素P3及びP4を選択し、座標をP3[x,y+1,z(x,y+1)]T、及びP4[x,y-1,z(x,y-1)]Tとする。6Aに示すように、画素P3、P及びP4はY方向(第2方向)に沿って直線状に並んでいる。
画素P1と画素P2とを結ぶベクトルをdxとし、画素P3と画素P4とを結ぶベクトルをdyとすると、ベクトルdx及びベクトルdyは、下記の式(1)及び式(2)式で表される。
dx=[x+1,y,z(x+1,y)]T-[x-1,y,z(x-1,y)]T・・・(1)
dy=[x,y+1,z(x,y+1)]T-[x,y-1,z(x,y-1)]T・・・(2)
注目画素である画素P[x,y]に対応する法線ベクトルn(x,y)はベクトルdx及びベクトルdyに直交するベクトルであるから、補正部108は、外積を使って下記の式(3)により、法線ベクトルn(x,y)を算出する。
n(x,y)=(dx/|dx|)×(dy/|dy|)・・・(3)
上述の算出方法は、着目した画素P[x,y]の法線ベクトルを、隣接する画素((画素P1及び画素P2)(画素P3及び画素P4))の差分に基づいて近似的に算出する。
dx=[x+1,y,z(x+1,y)]T-[x-1,y,z(x-1,y)]T・・・(1)
dy=[x,y+1,z(x,y+1)]T-[x,y-1,z(x,y-1)]T・・・(2)
注目画素である画素P[x,y]に対応する法線ベクトルn(x,y)はベクトルdx及びベクトルdyに直交するベクトルであるから、補正部108は、外積を使って下記の式(3)により、法線ベクトルn(x,y)を算出する。
n(x,y)=(dx/|dx|)×(dy/|dy|)・・・(3)
上述の算出方法は、着目した画素P[x,y]の法線ベクトルを、隣接する画素((画素P1及び画素P2)(画素P3及び画素P4))の差分に基づいて近似的に算出する。
6Bは、各画素P[x,y]について、補正部108が算出した法線ベクトルを示した図である。6Bに示すように、各画素P[x,y]の法線ベクトルn(x,y)を隣接する画素から算出することができる。
図5に戻り、ステップS2では、補正部108が、算出された各画素P[x,y]の法線ベクトルをn(x,y)とし、測定光軸の光軸ベクトルをVLとし、法線ベクトルn(x,y)と光軸ベクトルVLとの傾斜角をθn(x,y)とした場合、以下の式(4)により、傾斜角θn(x,y)を算出する。
θn(x,y)=cos-1(VL・n(x,y))・・・(4)
θn(x,y)=cos-1(VL・n(x,y))・・・(4)
ステップS3では、補正部108が、各画素P[x,y]の輝度値をIorg(x,y)とし、各画素P[x,y]の補正後の補正輝度値をIcomp(x,y)とした場合、下記式(5)を用いて各画素P[x,y]の補正輝度値を算出する。
Icomp(x,y)=Iorg(x,y)/αcosβ(θn(x,y))・・・(5)
ここで、α、βは光学系に依存した係数であり、使用する表面形状測定装置1又は全焦点画像の取得方法に応じて調整される値である。基本的には、α、βは一旦設定されると、測定の度ごとに調整する必要はない。
Icomp(x,y)=Iorg(x,y)/αcosβ(θn(x,y))・・・(5)
ここで、α、βは光学系に依存した係数であり、使用する表面形状測定装置1又は全焦点画像の取得方法に応じて調整される値である。基本的には、α、βは一旦設定されると、測定の度ごとに調整する必要はない。
式(5)に示すように、画素P[x,y]の法線ベクトルn(x,y)と測定光軸の光軸ベクトルVLとの成す角が0°、すなわち法線ベクトルn(x,y)と光軸ベクトルVLとが一致する場合、cos(θn(x,y))=1となる。その結果、輝度値Iorg(x,y)は、傾斜角θnに大きく影響されることなく、光学系に依存した係数αに基づいて補正輝度値Icomp(x,y)として算出される。
法線ベクトルn(x,y)と測定光軸の光軸ベクトルVLとの成す角が大きくなるにしたがい、cos(θn(x,y))は小さくなる。その結果、法線ベクトルnと光軸ベクトルの成す角が0°(cos(θn(x,y))=1)の場合と比較して、輝度値Iorg(x,y)は傾斜角θの影響を受け、輝度値を増加する方向の補正輝度値Icomp(x,y)が算出される。
なお、補正部108は、必要に応じて、補正輝度値Icomp(x,y)を、輝度値を低減する方向の補正輝度として算出する場合もある。
図7は、補正部108で補正された補正後の全焦点画像50Aの一例を示す図である。図7に示すように、傾斜面52において、補正前の全焦点画像50(図4参照)と比較すると、暗部の輝度値を引き上げる補正がなされている。その結果、補正後の全焦点画像50Aでは丸印で囲んだ領域でメッキ剥がれが視認できる状態であることが理解できる。
実施形態の表面形状測定装置1は、補正部108により、三次元形状情報に基づいて全焦点画像における各画素の測定対象物Wの表面に対する法線ベクトルを求め、法線ベクトルに応じて全焦点画像における各画素の輝度値を補正することにより、設置スペース及び装置のコストの増大を抑止しつつ、精度の高い全焦点画像を得ることができる。
光学ヘッド10が合焦点方式の顕微鏡で構成される場合を例示したが、白色干渉方式、又はレーザー共焦点方式の顕微鏡で構成される場合でもよい。
1…表面形状測定装置、10…光学ヘッド、11…ステージ、11a…載置面、12…光源部、13…照明光学系、14…結像光学系、15…カメラ、16…駆動機構、17…操作部、18…制御装置、20…照明レンズ、21…ビームスプリッタ、23…対物レンズ、24…結像レンズ、30…観察画像、32…着目画素、34…合焦度計算範囲、50…全焦点画像、50A…全焦点画像、52…傾斜面、100…測定制御部、102…信号処理部、104…演算部、106…全焦点画像生成部、108…補正部
Claims (7)
- 光学ヘッドを測定対象物に対して垂直方向に相対的に走査しながら前記測定対象物の観察画像を取得する表面形状測定装置であって、
前記光学ヘッドにより取得された前記観察画像を撮影するカメラと、
前記光学ヘッドを前記測定対象物に対して垂直な走査方向に相対的に走査する走査部と、
前記カメラが撮影した前記観察画像から前記測定対象物の三次元形状情報を演算する演算部と、
前記カメラが撮影した前記観察画像における画素ごとの合焦度に基づいて全焦点画像を生成する全焦点画像生成部と、
前記三次元形状情報に基づいて前記全焦点画像における各画素の前記測定対象物の表面に対する法線ベクトルを求め、前記法線ベクトルに応じて前記全焦点画像における各画素の輝度値を補正する補正部と、
を備える、表面形状測定装置。 - 前記補正部は、前記法線ベクトルと前記光学ヘッドの測定光軸との成す角とに基づいて、前記全焦点画像における各画素の輝度値を補正する請求項1に記載の表面形状測定装置。
- 各前記画素における法線の法線ベクトルをn(x,y)とし、前記測定光軸の光軸ベクトルをVLとし、傾斜角をθn(x,y)とした場合、前記補正部は、次式を用いて各前記画素の前記傾斜角を算出する、
請求項2に記載の表面形状測定装置。
θn(x,y)=cos-1(VL・n(x,y)) - 各前記画素の前記法線ベクトルn(x,y)は、算出対象の各前記画素を挟んで第1方向に並んで隣接する画素の座標をP1[x+1,y,z(x+1,y)]T、及びP2[x-1,y,z(x-1,y)]Tとし、算出対象の各前記画素を挟んで前記第1方向に直交する第2方向に並んで隣接する画素の座標をP3[x,y+1,z(x,y+1)]T、及びP4[x,y-1,z(x,y-1)]Tとし、前記P1と前記P2とを結ぶベクトルをdxとし、前記P3と前記P4とを結ぶベクトルをdyとした場合、前記補正部は、次式を用いて各前記画素の前記法線ベクトルn(x,y)を算出する、
請求項3に記載の表面形状測定装置。
dx=[x+1,y,z(x+1,y)]T-[x-1,y,z(x-1,y)]T
dy=[x,y+1,z(x,y+1)]T-[x,y-1,z(x,y-1)]T
n(x,y)=(dx/|dx|)×(dy/|dy|) - 各前記画素の前記輝度値をIorg(x,y)とし、各前記画素の補正後の補正輝度値をIcomp(x,y)とした場合、前記補正部は、次式を用いて各前記画素の前記補正輝度値を算出する、
請求項3又は4に記載の表面形状測定装置。
Icomp(x,y)=Iorg(x,y)/αcosβ(θn(x,y))
ここで、α及びβは係数 - 前記光学ヘッドは白色干渉方式、レーザー共焦点方式、又は合焦点方式のいずれかの方式の顕微鏡である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の表面形状測定装置。 - 光学ヘッドを測定対象物に対して垂直方向に相対的に走査しながら前記測定対象物の観察画像を取得する表面形状測定方法であって、
前記光学ヘッドを前記測定対象物に対して垂直な走査方向に相対的に走査しながら、前記光学ヘッドに備えられるカメラで前記観察画像を撮影する撮影工程と、
前記カメラが撮影した前記観察画像から前記測定対象物の三次元形状情報を演算する演算工程と、
前記カメラが撮影した前記観察画像における画素ごとの合焦度に基づいて全焦点画像を生成する全焦点画像生成工程と、
前記三次元形状情報に基づいて前記全焦点画像における各画素の前記測定対象物の表面に対する法線ベクトルを求め、前記法線ベクトルに応じて前記全焦点画像における各画素の輝度値を補正する補正工程と、
を備える、表面形状測定方法。
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