JP7170204B2 - レンズ倍率認識方法及び測定装置 - Google Patents

レンズ倍率認識方法及び測定装置 Download PDF

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Description

本発明はレンズ倍率認識方法及び測定装置に係り、特にレンズの切り替えが可能な測定装置においてレンズ倍率を認識する方法に関する。
被測定物の形状、表面粗さ等を測定する際には、顕微鏡(例えば、白色干渉顕微鏡)を用いて被測定物の被測定面の画像を拡大表示させて観察する場合がある。一般に、白色干渉顕微鏡は、被測定物に合わせた測定視野及び測定分解能を得るために、倍率が異なる複数の干渉対物レンズを備えている。この複数の干渉対物レンズは、例えば、ターレットに切り替え可能に取り付けられる。
倍率が異なる複数の干渉対物レンズは、レンズ特性がそれぞれ異なる。そのため、被測定物の被測定面の形状、表面粗さ等を測定する際には、表示画面を校正する画素単位に被測定物の実寸法を対応させる校正作業が行われる。この校正作業では、作業者は測定に使用した干渉対物レンズのレンズ倍率を信号処理装置に入力する必要がある。
この校正作業において、干渉対物レンズを切り替えるごとに作業者がレンズ倍率を手動で入力するようにした場合、測定作業が著しく非効率となり、また、作業者のミスも生じ得る。このため、レンズ倍率を自動的に認識する方法が提案されている(例えば、特許文献1から3)。
特開2008-233201号公報 特開2001-041710号公報 特開2004-157534号公報
特許文献1に記載のマイクロスコープには、ズーム倍率を検出するための発信素子及び受信素子が複数対配置されている。特許文献1では、この複数対の発信素子及び受信素子により、ズームレンズの回転駆動筒から複数の反射信号を検出し、この反射信号の組み合わせに基づいて、演算器によりズーム倍率を演算するようになっている。特許文献1では、発信素子及び受信素子を複数対設けることになるため、装置の構成が複雑かつ高価になるという問題がある。
特許文献2に記載のレンズ倍率認識方法では、レンズ倍率認識用パターンをテーブルの面上に貼付して、このパターンの寸法をあらかじめ測定しておき、この測定の結果を利用して被測定物の測定開始時にレンズ倍率を算出するようになっている。しかしながら、白色干渉顕微鏡では、レンズ焦点近傍で干渉縞が観察されるため、レンズ倍率認識用パターンの識別が困難となる。このため、白色干渉顕微鏡には、特許文献2に記載の方法を適用することはできない。
さらに、特許文献3に記載のレンズ識別方法では、識別対象のレンズを用いて得られたカメラ装置の出力及び光源出力制御レベルに基づく被検データと、レンズ識別校正データとを比較して、識別対象のレンズを識別するようになっている。特許文献3では、レンズを識別する際のZ軸高さは、レンズ識別校正データの取得に用いた基準設定のZ軸高さとすることが好ましいとされている。また、光源の数及び対象物等についても、Z軸高さと同様に、レンズ識別校正データの取得に用いたものと同じにすることが好ましいとされている。このように、特許文献3に記載の方法は、レンズ識別を行うときの制約が多く、汎用性が低いという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、白色干渉顕微鏡におけるレンズ倍率の認識を自動的かつ簡便に実施することが可能なレンズ倍率認識方法及び測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るレンズ倍率認識方法は、認識対象のレンズを用いて得られた画像を撮像部により撮像するステップと、撮像した画像のイメージサークルを検出するステップと、イメージサークルにおける受光強度分布を取得し、イメージサークルにおける受光強度分布を、レンズ倍率が異なるレンズを用いて撮像された受光強度分布から取得された参照データと比較することにより、認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するレンズ倍率認識ステップとを含む。
本発明の第2の態様に係るレンズ倍率認識方法は、第1の態様において、参照データは、レンズ倍率が異なるレンズを用いて撮像された受光強度分布から取得された1次元強度分布に関する情報を含んでおり、レンズ倍率認識ステップは、イメージサークルからイメージサークルのエッジ部を含む方向に沿う1次元強度分布を取得するステップと、1次元強度分布を、参照データと比較することにより、認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するステップとを含む。
本発明の第3の態様に係るレンズ倍率認識方法は、第1の態様において、参照データは、レンズ倍率が異なるレンズを用いて撮像された受光強度分布において、イメージサークル内で1次元強度分布の変化の割合が変化する折れ曲がり点の位置に関する情報を含んでおり、レンズ倍率認識ステップは、イメージサークルからイメージサークルのエッジ部を含む方向に沿う1次元強度分布を取得するステップと、イメージサークルから取得された1次元強度分布において、イメージサークル内で1次元強度分布の変化の割合が変化する折れ曲がり点の位置を算出する折れ曲がり点算出ステップと、算出した折れ曲がり点の位置を、参照データに含まれる折れ曲がり点の位置と比較することにより、認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するステップとを含む。
本発明の第4の態様に係るレンズ倍率認識方法は、第3の態様において、折れ曲がり点算出ステップは、1次元強度分布において、イメージサークルの中心側領域及びエッジ部側領域の強度分布の近似直線をそれぞれ算出するステップと、近似直線の交点の位置を折れ曲がり点の位置として算出するステップとを含む。
本発明の第5の態様に係るレンズ倍率認識方法は、第1の態様において、参照データは、レンズ倍率ごとの受光強度分布におけるエッジ部の位置に関する情報を含んでおり、レンズ倍率認識ステップは、イメージサークルのエッジ部を検出するステップと、イメージサークルから検出したエッジ部の位置を、参照データに含まれるエッジ部の位置と比較することにより、認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するステップとを含む。
本発明の第6の態様に係る測定装置は、認識対象のレンズを用いて得られた画像を撮像する撮像部と、撮像した画像のイメージサークルを検出するイメージサークル検出部と、イメージサークルにおける受光強度分布を取得し、イメージサークルにおける受光強度分布を、レンズ倍率が異なるレンズを用いて撮像された受光強度分布から作成された参照データと比較することにより、認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するレンズ倍率認識部とを備える。
本発明によれば、イメージサークルにおける光の1次元強度分布又は2次元強度分布を、レンズ倍率ごとの参照データと比較することにより、レンズ倍率の認識を自動的かつ簡便に実施することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る測定装置を示すブロック図である。 図2は、イメージサークルの例を示す画像である。 図3は、イメージサークルにおける受光強度分布(1次元強度分布)を示すグラフ(理論値)である。 図4は、図3の一部を拡大して示すグラフである。 図5は、図3の一部を拡大して示すグラフである。 図6は、イメージサークルにおける受光強度分布(1次元強度分布)を示すグラフ(実測値)である。 図7は、図6の一部を拡大して示すグラフである。 図8は、図6の一部を拡大して示すグラフである。 図9は、イメージセンサーのサイズとイメージサークルとの関係の例を示す図である。 図10は、イメージセンサーのサイズとイメージサークルとの関係の例を示す図である。 図11は、イメージセンサーのサイズとイメージサークルとの関係の例を示す図である。 図12は、イメージセンサーのサイズとイメージサークルとの関係の例を示す図である。 図13は、イメージセンサーのサイズとイメージサークルとの関係の例を示す図である。 図14は、イメージセンサーのサイズとイメージサークルとの関係の例を示す図である。 図15は、イメージサークルの2次元強度分布において1次微分をとる場合に用いるフィルター(ロバーツフィルター)の例を示す図である。 図16は、イメージサークルの2次元強度分布において2次微分をとる場合に用いるフィルター(ラプラシアンフィルター)の例を示す図である。 図17は、本発明の一実施形態に係るレンズ倍率認識方法を示すフローチャートである。 図18は、1次元強度分布に基づくレンズ倍率認識ステップを示すフローチャートである。 図19は、2次元強度分布に基づくレンズ倍率認識ステップを示すフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ倍率認識方法及び測定装置の実施の形態について説明する。
[測定装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る測定装置を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る測定装置1は、被測定物Wの形状、表面粗さ等の測定を行うための白色干渉顕微鏡50と、制御装置10とを含んでいる。以下の説明では、被測定物Wが載置されるステージ78に沿う平面をXY平面とする3次元直交座標系を用いて説明する。
制御装置10は、白色干渉顕微鏡50の各部の制御を行い、白色干渉顕微鏡50による測定の結果を処理する装置であり、制御部12、入出力部14及び信号処理部16を含んでいる。制御装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の汎用のコンピュータによって実現可能である。
制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びストレージデバイス(例えば、HDD(Hard Disk Drive)等)を含んでいる。制御装置10では、ROM又はストレージデバイスに記憶されている制御プログラム等の各種プログラムがRAMに展開され、RAMに展開されたプログラムがCPUによって実行されることにより、制御装置10の各部の機能が実現される。
制御部12は、入出力部14を介してオペレーターから操作入力を受け付けて、制御装置10の各部を制御する。また、制御部12は、白色干渉顕微鏡50の光源部52の出力制御を行って、被測定物Wに照射される照明光の光量等を調整する。制御部12は、ステージ駆動部80の駆動制御を行ってステージ78を移動させて、被測定物Wの観察対象位置(測定位置)の調整等を行う。制御部12は、本発明のイメージサークル検出部及びレンズ倍率認識部の一例である。
入出力部14は、作業者の操作入力を受け付けるための操作部材(例えば、キーボード、ポインティングデバイス等)と、白色干渉顕微鏡50による被測定物Wの測定の結果等を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)とを含んでいる。
信号処理部16は、白色干渉顕微鏡50の検出器76から検出信号を取得して、この検出信号に対して後述の信号処理を行い、被測定物Wの測定に用いられる干渉対物レンズ66の倍率の認識を行う。
白色干渉顕微鏡50は、光源部52、ライトガイド54及び鏡筒56を含んでいる。鏡筒56の下端部にはターレット62が取り付けられており、鏡筒56の上端部には検出器76が取り付けられている。ターレット62には、複数(図1に示す例では3個)の対物部64が取り付けられている。複数の対物部64は、相互にレンズ倍率が異なる干渉対物レンズ66を含んでおり、ターレット62を回転させることにより、被測定物Wの測定に使用する干渉対物レンズ66を切り替えることが可能となっている。
光源部52は、白色光を出力する光源であり、例えば、ハロゲンランプ、レーザー光源又はLED(Light Emitting Diode)光源等である。ここで、白色光とは、可視光領域(波長約400nm~約720nm)の波長の可視光線を混ぜ合わせた光であり、例えば、赤、緑及び青の3色(3原色)の光を適切な比率で混合した光であってもよい。
ライトガイド54は、光源部52から出力された白色光を鏡筒56に伝播する光路を形成する部材であり、例えば、光ファイバである。
鏡筒56は、同軸落射型の照明光学系を有している。鏡筒56には、照明用レンズ58、ビームスプリッター60、結像レンズ72及び絞り74が配置されている。
照明用レンズ58は、ライトガイド54を介して鏡筒56に入射した白色光(照明光)を干渉対物レンズ66の瞳位置に導光する(結像させる)光学系を有する。照明用レンズ58から出力された照明光は、ビームスプリッター60によって反射されて干渉対物レンズ66に導光される。
ビームスプリッター60を介して導光された照明光は、干渉対物レンズ66により対物部64の出射側に導光される。対物部64の出射側に導光された照明光のうちハーフミラー68を透過した成分は、ステージ78に載置された被測定物Wに導光され、被測定物Wの被測定面で反射される。そして、被測定物Wの被測定面からの反射光は、ハーフミラー68を透過して結像レンズ72に到達する。
一方、対物部64の出射側に導光された照明光のうちハーフミラー68に反射された成分は、参照ミラー70に導光されて反射される。参照ミラー70からの反射光は、ハーフミラー68に反射されて結像レンズ72に到達する。ここで、ハーフミラー68と参照ミラー70との間の距離は固定とする。
結像レンズ72は、被測定物Wの被測定面からの反射光と、参照ミラー70からの反射光とを検出器76の光検出面に結像させる光学系を有する。
絞り74は、結像レンズ72と検出器76との間に設けられており、結像レンズ72から検出器76に導光される反射光の一部を遮光する。
検出器76は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光検出アレイ素子(以下、イメージセンサーという。)を含んでいる。検出器76は、イメージセンサーの各受光素子が検出した光強度を示すアナログ又はデジタルの検出信号を生成し、信号処理部16に出力する。検出器76は、本発明の撮像部の一例である。
検出器76は、被測定物Wの被測定面の形状、表面粗さ等の測定を行う場合に、被測定物Wの被測定面からの第1の反射光L1、及び参照ミラー70からの第2の反射光L2を受光して検出信号を生成し、信号処理部16に出力する。
被測定物Wの被測定面とハーフミラー68との間の距離と、参照ミラー70とハーフミラー68との間の距離が変化すると、第1の反射光L1と第2の反射光L2との間に位相差が生じる。そして、この位相差に応じて干渉縞が変化する。例えば、被測定物Wの被測定面とハーフミラー68との間の距離と、参照ミラー70とハーフミラー68との間の距離が等しい場合には、第1の反射光L1と第2の反射光L2との間に位相差が生じないため、干渉縞の振幅が最大になる。
信号処理部16は、検出器76から入力された検出信号に基づいて、干渉縞の形状及び振幅等を算出する。
制御部12は、干渉対物レンズ66を高さ方向(Z方向)に走査させたときに、信号処理部16によって算出された干渉縞の形状及び振幅等に基づいて、被測定物Wの被測定面の形状、表面粗さ等の測定を行う。制御部12は、例えば、信号処理部16によって算出された干渉縞の振幅が最大になるときの干渉対物レンズ66の高さ方向(Z方向)の位置を取得する。そして、制御部12は、この干渉対物レンズ66の位置に基づいて、被測定物Wの被測定面の位置を算出し、被測定物Wの被測定面の形状、表面粗さ等の測定を行う。制御部12は、この測定の結果をストレージデバイスに格納したり、入出力部14の表示部に表示させることが可能となっている。
ステージ駆動部80は、ステージ78をXY方向に移動させるための駆動機構(例えば、アクチュエータ等)を備えている。被測定物Wにおける光の照射位置(観察対象位置)は、ステージ駆動部80によりステージ78をXY方向に移動させることにより変更可能となっている。なお、本実施形態では、ステージ78をXY方向に移動可能としたが、ステージ78を固定として鏡筒56をXY方向に移動可能としてもよいし、鏡筒56及びステージ78の両方を移動可能としてもよい。
(干渉対物レンズのレンズ倍率の認識の手順)
次に、干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識する手順について説明する。
上記のように、干渉対物レンズ66によって被測定物Wの被測定面に結像されて反射された反射光L1は、結像レンズ72及び絞り74を経て検出器76のイメージセンサーに結像する。この反射光L1がイメージセンサーにおいて結像する領域(以下、イメージサークルという。図2参照。)は、干渉対物レンズ66のレンズ倍率に応じて異なる。本実施形態では、干渉対物レンズ66のレンズ倍率とイメージサークルにおける受光強度分布との関係を利用して、干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識する。
(1次元強度分布に基づくレンズ倍率の認識)
まず、1次元強度分布に基づくレンズ倍率の認識について説明する。
図2は、イメージサークルの例を示す画像である。図2において、センサー領域VFは、検出器76のイメージセンサーの受光面であって、画素が形成された領域を示している。図2に示す例では、センサー領域VFは矩形であるが、センサー領域VFの平面形状はこれに限定されない。
本実施形態では、イメージサークルCの外縁部(エッジ部)がセンサー領域VFの中に含まれるように、イメージセンサーのサイズとイメージサークルCとの関係が調整される。図2に示す例では、図2の対角線DL上にイメージサークルCのエッジ部が検出される。
図3は、イメージサークルにおける受光強度分布(1次元強度分布)を示すグラフ(理論値)である。図4及び図5は、図3の一部を拡大して示すグラフである。図3から図5では、センサー領域VFの中心の画素位置をゼロとする。図3から図5において、符号T1からT3は、それぞれレンズ倍率が10倍、50倍及び100倍の干渉対物レンズ66を用いた場合のイメージサークルCの1次元強度分布を示している。図3から図5は、図2の対角線DLに沿う1次元強度分布を示しており、説明の便宜上、イメージサークルCの中心とセンサー領域VFの中心(画素位置=0)が一致しているものとする。
図3から図5は、被測定物Wの被測定面からの反射光L1の光強度が被測定面のどの場所でも一様であると仮定した場合の理論値を示している。このため、図3に示すように、イメージサークルCの1次元強度分布(T1からT3)では、センサー領域VF内の画素位置によらず光強度が略一定となっており、イメージサークルCのエッジ部近傍において光強度が低下する。このため、図3の1次元強度分布(T1からT3)は略台形状となっている。図3の1次元強度分布(T1からT3)において、光強度がゼロになる点を結ぶ線分(下底)の長さがイメージサークルCの直径に相当する。
干渉対物レンズ66のレンズ倍率が低いほど、反射光L1のうち絞り74によって遮光される成分が少なくなる。このため、図3に示すように、レンズ倍率が低いほど、イメージサークルCの直径が大きくなる。
さらに、図4及び図5に示すように、1次元強度分布(T1からT3)において、イメージサークルCのエッジ部近傍から光強度が徐々に低下して、エッジ部において光強度がゼロになっている。この光強度が低下し始める点の位置、すなわち、台形状の1次元強度分布(T1からT3)の上底の両端部は、干渉対物レンズ66のレンズ倍率に応じて異なっている。
実際の測定では、検出器76のイメージセンサーのノイズフロアの影響により、イメージサークルCのエッジ部近傍の光強度が弱い部分を検出することは困難である。このため、本実施形態では、イメージサークルCの1次元強度分布(T1からT3)のうちエッジ部近傍において光強度が比較的強い部分、特に、エッジ部近傍において光強度が低下し始める上底の両端部の点の位置の違いを利用してレンズ倍率の認識を行う。
図6は、イメージサークルにおける受光強度分布(1次元強度分布)を示すグラフ(実測値)である。図7及び図8は、図6の一部を拡大して示すグラフである。図6から図8において、符号D1からD3は、それぞれレンズ倍率が10倍、50倍及び100倍の干渉対物レンズ66を用いて得られたイメージサークルCの1次元強度分布を示している。図6から図8は、図2の対角線DLに沿う1次元強度分布を示しており、説明の便宜上、イメージサークルCの中心とセンサー領域VFの中心(画素位置=0)が一致しているものとする。
図6から図8は、被測定物Wの被測定面からの反射光L1の光強度が被測定面の場所によらず略一様とした場合の1次元強度分布の実測値を示している。図6に示すように、各1次元強度分布D1からD3は、イメージサークルCの中心P0における光強度が一致するように規格化されている。
1次元強度分布D1からD3は、イメージサークルCの中心で光強度が最大となっており、エッジ部側に向かって略線形に光強度が低下している。そして、1次元強度分布D1からD3のエッジ部の近傍では、光強度が低下するときの傾きの絶対値が大きくなっている。さらに、イメージサークルCの外側では、ノイズフロアの影響により、光強度がゼロより大きい略一定値となっている。
本実施形態では、レンズ倍率ごとに1次元強度分布D1からD3をあらかじめ測定しておく。そして、被測定物Wの被測定面の測定を行う際に得られた1次元強度分布とあらかじめ測定しておいた1次元強度分布とを比較することにより、レンズ倍率の認識を行う。
以下、1次元強度分布D1からD3に基づいてレンズ倍率の認識を行う場合の例について具体的に説明する。
まず、信号処理部16により、被測定物Wの被測定面からの反射光L1の光強度被測定面の場所によらず略一様とした場合の1次元強度分布D1からD3をあらかじめ測定する。
次に、制御部12は、図7に示すように、1次元強度分布D3に対して、中心側領域A3とエッジ部側領域A3を設定する。そして、制御部12は、1次元強度分布D3のうちの中心側領域A3における光強度のデータを用いて近似直線F3を算出し、エッジ部側領域A3における光強度のデータを用いて近似直線F3を算出する。近似直線F3及びF3は、それぞれ中心側領域A3及びエッジ部側領域A3における光強度のデータを最小二乗近似することにより算出することが可能である。
ここで、中心側領域A3は、イメージサークルCの中心P0から、1次元強度分布D3のエッジ部近傍の変化の割合(傾き)が変化する点(以下、折れ曲がり点という。)の近傍までの領域である。中心側領域A3は、例えば、折れ曲がり点の周囲の領域(例えば、折れ曲がり点の周囲の所定の画素数分の領域)M1を除いた領域とすることができる。なお、中心側領域A3は、例えば、中心側領域A3における光強度データの相関係数が所定値以上になるように設定してもよい。
また、エッジ部側領域A3は、折れ曲がり点からイメージサークルCのエッジ部までの領域である。エッジ部側領域A3は、折れ曲がり点の周囲の領域M1と、イメージサークルCの外側の領域M2とを除外した領域としてもよい。なお、エッジ部側領域A3は、例えば、エッジ部側領域A3における光強度データの相関係数が所定値以上になるように設定してもよい。
次に、制御部12は、近似直線F3と近似直線F3の交点P3の座標を求める。そして、1次元強度分布D1及びD2についても同様にして、中心側領域及びエッジ部側領域の近似直線の交点P1及びP2をそれぞれ算出する。これにより、ターレット62に取り付けられた各干渉対物レンズ66を用いて取得された1次元強度分布に関する情報(より具体的には、イメージサークル内で1次元強度分布の変化の割合が変化する折れ曲がり点の位置に関する情報)が得られる。
認識対象の干渉対物レンズ66を用いて被測定物Wの被測定面の測定を行う際には、制御部12は、認識対象の干渉対物レンズ66により得られた1次元強度分布(以下、測定データという。)を取得する。次に、制御部12は、あらかじめ測定しておいたレンズ倍率ごとの1次元強度分布(以下、参照データという。)と、測定データとを比較する。そして、制御部12は、参照データ及び測定データにおける交点の座標を比較して、測定時の干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識する。
上記の例によれば、イメージサークルCにおける光強度の1次元強度分布を利用することにより、白色干渉顕微鏡50における干渉対物レンズ66のレンズ倍率の認識を自動的かつ簡便に実施することが可能となる。
なお、本実施形態では、図7に示す1次元強度分布(D1からD3)の画素位置が負の部分の光強度データを用いて近似直線の交点(P1からP3)を算出してレンズ倍率の認識を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示す画素位置が正の部分の光強度データを用いて近似直線の交点を算出してレンズ倍率の認識を行ってもよいし、左右両側の交点の座標に基づいてレンズ倍率の認識を行ってもよい。
また、上記の例では、イメージサークルCのエッジ部が検出器76の受光素子のセンサー領域VFに含まれるように、イメージセンサーのサイズとイメージサークルCとの関係が調整される。図9から図14は、イメージセンサーのサイズとイメージサークルとの関係の例を示す図である。
図9に示す例では、イメージセンサーのセンサー領域VF1が正方形であり、イメージサークルC1の直径φ1がイメージセンサーの各辺H1及びV1よりも長くなっている(φ1>H1=V1)。この場合、イメージサークルCのエッジ部は、センサー領域VF1の2本の対角線DL1上に検出される。
図10に示す例では、イメージセンサーのセンサー領域VF2が正方形であり、イメージサークルC2の直径φ2がイメージセンサーの各辺H2及びV2よりも短くなっている(φ2<H2=V2)。この場合、イメージサークルCのエッジ部は、センサー領域VF2の2本の対角線DL2上と、センサー領域VF2の対向する辺の中点同士を結ぶ2本の線分HL2及びVL2上に検出される。
図11に示す例では、イメージセンサーのセンサー領域VF3が長方形であり、イメージサークルC3の直径φ3がイメージセンサーの長辺V3よりも長くなっている(φ3>V3>H3)。この場合、イメージサークルCのエッジ部は、センサー領域VF3の2本の対角線DL3上に検出される。
図12に示す例では、イメージセンサーのセンサー領域VF4が長方形であり、イメージサークルC4の直径φ4がイメージセンサーの長辺V4よりも短く、短辺H4よりも長くなっている(V4>φ4>H4)。この場合、イメージサークルCのエッジ部は、センサー領域VF4の2本の対角線DL4上と、センサー領域VF4の対向する短辺H4の中点同士を結ぶ線分VL4上に検出される。
図13に示す例では、イメージセンサーのセンサー領域VF5が長方形であり、イメージサークルC5の直径φ5がイメージセンサーの長辺H5よりも長くなっている(φ5>H5>V5)。この場合、イメージサークルCのエッジ部は、センサー領域VF5の2本の対角線DL5上に検出される。
図14に示す例では、イメージセンサーのセンサー領域VF6が長方形であり、イメージサークルC6の直径φ6がイメージセンサーの長辺H6よりも短く、短辺V6よりも長くなっている(H6>φ6>V6)。この場合、イメージサークルCのエッジ部は、センサー領域VF6の2本の対角線DL6上と、センサー領域VF6の対向する短辺V6の中点同士を結ぶ線分HL6上に検出される。
本実施形態では、イメージセンサーのサイズとイメージサークルに応じて、エッジ部が存在する1次元強度分布(対角線DL1からDL6、線分VL2、HL2、VL4又はHL6に沿う1次元強度分布)を求める。そして、図7に示した例と同様に、1次元強度分布の近似直線の交点の座標を算出し、あらかじめ測定しておいたレンズ倍率ごとの1次元強度分布における交点の座標と比較することにより、レンズ倍率の認識を行うことが可能である。
なお、イメージセンサーのサイズとイメージサークルCとの関係は、図9から図14に限定されるものではない。例えば、イメージサークルCの中心とセンサー領域VFの中心が一致していなくてもよく、センサー領域VF内にイメージサークルCのエッジ部が少なくとも1つ含まれるようにすればよい。
また、本実施形態では、1次元強度分布D1からD3をそれぞれ中心側領域及びエッジ部側領域に分けてそれぞれの近似直線を算出するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、領域分けを行わずに、1次元強度分布D1からD3を近似した区分線形関数をそれぞれ算出し、その区分線形関数の区分点(折れ曲がり点)の座標を算出し、区分点の座標を比較することによりレンズ倍率の認識を行うようにしてもよい。また、1次元強度分布D1からD3を2次以上の関数で近似し、近似関数の形状又はその折れ曲がり点の座標を比較することによりレンズ倍率の認識を行うようにしてもよい。
(2次元強度分布に基づくレンズ倍率の認識)
上記の例では、1次元強度分布に基づいて干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識するようにしたが、2次元のイメージサークルCのエッジ部の位置に基づいて、干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識することも可能である。
この場合、信号処理部16により、各干渉対物レンズ66を使用したときのイメージサークルCの画像(2次元強度分布)をあらかじめ撮影する。そして、制御部12により、イメージサークルCのエッジ部の検出を行う。これにより、レンズ倍率ごとの受光強度分布におけるエッジ部の位置に関する情報を含む参照データが得られる。
次に、被測定物Wの被測定面の測定を行う際には、制御部12は、あらかじめ測定しておいたレンズ倍率ごとの2次元強度分布と、被測定物Wの測定時に使用する干渉対物レンズ66により得られた2次元強度分布とを比較する。そして、制御部12は、これらの2次元強度分布におけるエッジ部の値に基づいて、測定時の干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識する。
ここで、2次元強度分布からエッジ部を検出する方法としては、例えば、2次元強度分布の1次微分をとる方法(例えば、ロバート法)又は2次微分をとる方法(例えば、ラプラシアンフィルターを用いる方法)を適用することが可能である。ロバート法では、2次元強度分布の1次微分を算出し、1次微分の大きさ(絶対値)が極大となる点(画素位置)をエッジ部として検出する。ラプラシアンフィルターを用いる方法では、2次元強度分布の2次微分を算出し、2次微分のゼロ点(画素位置)をエッジ部として検出する。
図15は、イメージサークルの2次元強度分布において1次微分をとる場合に用いるフィルター(ロバーツフィルター)の例を示す図である。
図9から図14に示すセンサー領域(VF1からVF6)では、対角線(DL1からDL6)上にエッジ部がある。このため、センサー領域(VF1からVF6)の斜め方向における2次元強度分布の1次微分を算出し、1次微分の大きさ(絶対値)が極大となる点(画素位置)をエッジ部として検出する。この場合、図15に示すフィルターRF10を用いて、センサー領域(VF1からVF6)の右上から左下方向の差分をとることにより、エッジ部の検出を行うことが可能である。また、フィルターRF12を用いて、センサー領域(VF1からVF6)の左上から右下方向の差分をとることにより、エッジ部の検出を行うことも可能である。
ここで、2次元強度分布をf(H,V)とすると、画素位置(H,V)=(i,j)における1次微分の大きさg(i,j)を差分を用いて表すと式(1)が得られる。そして、g(i,j)が極大となる画素位置を求めることにより、エッジ部を検出することができる。
g(i,j) = [{f(i,j) - f(i+1,j-1)}2 + {f(i,j) - f(i-1,j-1)}2]1/2...(1)
また、図10及び図12に示すセンサー領域(VF2及びVF4)では、V方向の線分(VL2及びVL4)上にもエッジ部がある。このため、図15に示すフィルターRF14を用いて、V方向の差分をとることにより、エッジ部の検出を行うことが可能である。
また、図10及び図14に示すセンサー領域(VF2及びVF6)では、H方向の線分(HL2及びHL6)上にもエッジ部がある。このため、図15に示すフィルターRF16を用いて、H方向の差分をとることにより、エッジ部の検出を行うことが可能である。
図16は、イメージサークルの2次元強度分布において2次微分をとる場合に用いるフィルター(ラプラシアンフィルター)の例を示す図である。
図16のフィルターLF20は、中心の画素(注目画素)に対して±V方向及び±H方向の4画素の2次微分をとるためのフィルター(4近傍ラプラシアンフィルター)である。また、フィルターLF22は、注目画素に対して±V方向、±H方向及び斜め方向の8画素の2次微分をとるためのフィルター(8近傍ラプラシアンフィルター)である。これらのフィルターを用いることにより、エッジ部の検出を行うことが可能である。
上記の例によれば、イメージサークルCにおける光強度の2次元強度分布のエッジ部を検出することにより、白色干渉顕微鏡50における干渉対物レンズ66のレンズ倍率の認識を自動的かつ簡便に実施することが可能となる。
なお、2次元強度分布においてエッジ部を検出する方法は上記に限定されるものではなく、ほかのエッジ検出方法(フィルター)を適用することも可能である。
(レンズ倍率認識方法)
次に、レンズ倍率認識方法について説明する。図17は、本発明の一実施形態に係るレンズ倍率認識方法を示すフローチャートである。
まず、オペレーターによりターレット62が回転操作されて干渉対物レンズ66がセットされた後(ステップS10)、検出器76のイメージセンサーにより画像が撮像される(ステップS12)。ステップS12では、センサー領域VF内にイメージサークルCのエッジ部が少なくとも1か所含まれるように、画角又は絞り74が調整される。
次に、信号処理部16は、検出器76のイメージセンサーを用いて得られた画像からイメージサークルCを検出する(ステップS14)。制御部12は、信号処理部16によるイメージサークルCの検出結果に基づいて、イメージサークルCの受光強度分布を取得する(ステップS16)。
次に、制御部12は、イメージサークルCの受光強度分布に基づいて、被測定物Wの測定に用いる干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識する(ステップS18)。
次に、1次元強度分布に基づくレンズ倍率認識ステップについて、図18を参照して説明する。図18は、1次元強度分布に基づくレンズ倍率認識ステップを示すフローチャートである。
まず、制御部12は、イメージサークルCの受光強度分布から、エッジ部が含まれる方向(例えば、対角線方向)の1次元強度分布を作成し、参照データと同様に、強度の最大値に基づいて規格化する(ステップS30)。
次に、制御部12は、規格化後の1次元強度分布に中心側領域及びエッジ部側領域を設定し、中心側領域及びエッジ部側領域の強度分布のデータからそれぞれ近似直線を算出する(ステップS32)。そして、制御部12は、中心側領域及びエッジ部側領域の近似直線の交点を算出する(ステップS34:折れ曲がり点算出ステップ)。
次に、制御部12は、ステップS34において算出した交点の座標を参照データと比較して(ステップS36)、比較結果に基づいて干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識する(ステップS38)。
次に、2次元強度分布に基づくレンズ倍率認識ステップについて、図19を参照して説明する。図19は、2次元強度分布に基づくレンズ倍率認識ステップを示すフローチャートである。
まず、制御部12は、イメージサークルCの受光強度分布から2次元強度分布を作成し、エッジ検出を行ってエッジ部を検出し、エッジ部の座標(画素位置)を算出する(ステップS50)。
次に、制御部12は、ステップS50において算出したエッジ部の座標を参照データと比較して(ステップS52)、比較結果に基づいて干渉対物レンズ66のレンズ倍率を認識する(ステップS54)。
本実施形態によれば、イメージサークルCにおける光強度の1次元強度分布又は2次元強度分布を、レンズ倍率ごとの参照データと比較することにより、白色干渉顕微鏡50における干渉対物レンズ66のレンズ倍率の認識を自動的かつ簡便に実施することが可能となる。
1…測定装置、10…制御装置、12…制御部、14…入出力部、16…信号処理部、50…白色干渉顕微鏡、52…光源部、54…ライトガイド、56…鏡筒、58…照明用レンズ、60…ビームスプリッター、62…ターレット、64…対物部、66…干渉対物レンズ、68…ハーフミラー、70…参照ミラー、72…結像レンズ、74…絞り、76…検出器、78…ステージ、80…ステージ駆動部

Claims (6)

  1. 認識対象のレンズを用いて得られた画像を撮像部により撮像するステップと、
    前記撮像した画像のイメージサークルを検出するステップと、
    前記イメージサークルにおける受光強度分布を取得し、前記イメージサークルにおける受光強度分布を、レンズ倍率が異なるレンズを用いて撮像された受光強度分布から取得された参照データと比較することにより、前記認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するレンズ倍率認識ステップと、
    を含むレンズ倍率認識方法。
  2. 前記参照データは、前記レンズ倍率が異なるレンズを用いて撮像された受光強度分布から取得された1次元強度分布に関する情報を含んでおり、
    前記レンズ倍率認識ステップは、
    前記イメージサークルから前記イメージサークルのエッジ部を含む方向に沿う1次元強度分布を取得するステップと、
    前記1次元強度分布を、前記参照データと比較することにより、前記認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するステップと、
    を含む請求項1記載のレンズ倍率認識方法。
  3. 前記参照データは、前記レンズ倍率が異なるレンズを用いて撮像された受光強度分布において、前記イメージサークル内で1次元強度分布の変化の割合が変化する折れ曲がり点の位置に関する情報を含んでおり、
    前記レンズ倍率認識ステップは、
    前記イメージサークルから前記イメージサークルのエッジ部を含む方向に沿う1次元強度分布を取得するステップと、
    前記イメージサークルから取得された前記1次元強度分布において、前記イメージサークル内で前記1次元強度分布の変化の割合が変化する折れ曲がり点の位置を算出する折れ曲がり点算出ステップと、
    前記算出した折れ曲がり点の位置を、前記参照データに含まれる折れ曲がり点の位置と比較することにより、前記認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するステップと、
    を含む請求項1記載のレンズ倍率認識方法。
  4. 前記折れ曲がり点算出ステップは、
    前記1次元強度分布において、前記イメージサークルの中心側領域及びエッジ部側領域の強度分布の近似直線をそれぞれ算出するステップと、
    前記近似直線の交点の位置を前記折れ曲がり点の位置として算出するステップと、
    を含む請求項3記載のレンズ倍率認識方法。
  5. 前記参照データは、前記レンズ倍率ごとの受光強度分布におけるエッジ部の位置に関する情報を含んでおり、
    前記レンズ倍率認識ステップは、
    前記イメージサークルのエッジ部を検出するステップと、
    前記イメージサークルから検出したエッジ部の位置を、前記参照データに含まれるエッジ部の位置と比較することにより、前記認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するステップと、
    を含む請求項1記載のレンズ倍率認識方法。
  6. 認識対象のレンズを用いて得られた画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像した画像のイメージサークルを検出するイメージサークル検出部と、
    前記イメージサークルにおける受光強度分布を取得し、前記イメージサークルにおける受光強度分布を、レンズ倍率が異なるレンズを用いて撮像された受光強度分布から作成された参照データと比較することにより、前記認識対象のレンズのレンズ倍率を認識するレンズ倍率認識部と、
    を備える測定装置。
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