JP2008303209A - 糖アルコールエステル又はエーテル、コレステリック液晶添加剤、液晶組成物及び表示素子 - Google Patents

糖アルコールエステル又はエーテル、コレステリック液晶添加剤、液晶組成物及び表示素子 Download PDF

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Abstract

【課題】コレステリック液晶に添加する新規な添加剤の開発及びその添加剤を添加して得られる液晶表示素子の提供。
【解決手段】一般式(1)で示され新規な糖アルコールエステル又はエーテル、これを加えた液晶組成物及び表示素子。
Figure 2008303209

(Aは脂肪族基、B及びCはエステル、エーテル、メチレン基から選ばれる基、又はA−B−で1つの水素基若しくはメチル基から選ばれる基、Dは2価の飽和炭化水素基、Eはカルボニル基、メチレン基、オキシカルボニルエチレンカルボニル基から選ばれる基、nは1〜6の整数を示す。)
【選択図】図1

Description

本発明は、糖アルコールエステル又はエーテル、コレステリック液晶添加剤、液晶組成物及び液晶表示素子に関するものである。
現在、カラー表示は、物質の発光、又は色素や顔料のもつ光吸収作用を利用するものが用いられている。他方、液晶分子が有している自発的な集合による光干渉を利用して色を表示する方法が知られている。後者の場合には、コレステリック液晶を用い、そのラセン周期構造による干渉により色を呈することを利用することも知られている。しかしながら、コレステリック液晶による反射色は、温度で変化するので記録表示素子の媒体としては向いていないことが解った。そこで、本発明者らは、分子量が2000以下、1000程度の範囲の分子により構成される液晶を用いることで干渉色をガラス状態として室温で安定に固定できることを発明し、また、これに光応答性のフォトクロミック化合物であるアゾベンゼン誘導体を数%添加することにより、ラセン周期を光照射量により自由に変化させコレステリック反射色を制御した後にガラス化により分子配列を凍結することで、様々な色を固定できることを利用するカラー表示ができる発明を行った(非特許文献1,非特許文献2)。光照射部の反射色は光照射量に依存して連続的に変化させることができるので、これを利用してフルカラーの表示制御が可能となる。その後の操作で、ガラス転移温度以下に急冷操作することにより、任意の反射色をガラス状固体中に維持できるため、室温では安定で固定できる。そして、一旦130℃以上に加熱することにより消去および書き換えができることもわかった。
上記の場合には単一層でフルカラーを記録表示できるだけでなく、また、可逆的な光記録材料であるにもかかわらず室内光で記録は全く変化しないという特徴がある。さらに、レーザー走査露光装置を開発し、パーソナルコンピュータから出力されるカラー画像を、直接、本材料に記録することも可能となった。
光応答性を高めるべくフォトクロミック化合物を10重量%以上添加する場合には色固定後の結晶化が促進されることにより、室温における固定色の安定保存ができない問題が発生した。本発明者らは、これを解決する方法としてアゾベンゼン誘導体に液晶性媒体と類似の構造をもつ置換基(具体的にはコレステリル基)を導入したり、添加剤を高分子型にすることが有効であることを見出して、室温における固定色の安定保存を可能にした新たな発明を完成させた(特許文献1,特許文献2)。
又、本発明者らは、その際に光応答性の高分子型の添加剤として、側鎖にメソゲンをもつアクリレートオリゴマーを添加した場合は反射色変化が非常に大きくすることができることを見いだしている(非特許文献3)。その理由は母体として用いたコレステリック液晶CD8にピッチシフトを起こすことができるメカニズムを考慮することにより説明できる。CD8のコレステリック液晶相には低温側で動的なスメクチックドメインが存在することが確認されており、このドメイン由来の層構造が強調された状態になると、ピッチシフトを大きくすることができることも見出した(非特許文献4)。
これらのコレステリック液晶では、動的スメクチック構造を安定化させることができる添加剤があれば、コレステリック液晶のピッチを大きくシフトさせることができるのではないかということが考えられる。オリゴマー添加剤では、側鎖に結合した複数のメソゲンがあり、これらのメソゲンはスメクチックの層構造を形成する液晶分子のものと同様な配向状態を1分子内で取らせることが可能になるものと考えられる。そのため母体の液晶中に分子分散された状態でスメクチック層構造と類似の構造を保持することが可能である添加剤であれば、コレステリック相中の動的スメクチックドメインを安定化させるうえで効果があり、大きなピッチシフトをもたらすことも可能になると説明できる。
高分子型添加剤であるオリゴマー型添加剤を用いると液晶に大きなピッチシフトをもたらすことができるので、その添加量は少量でよいということができる。前記添加剤自体の分子量は1000を超えており、液晶に混合した場合でも母体の液晶のガラス転移点を引き下げる原因となることは少ない。これらの理由により熱安定性のある状態の液晶組成物を得ることができる。
オリゴマー型添加剤のオリゴマーでは重合度が6〜10のものがもっとも大きなピッチシフトを示した。これらオリゴマーの分子量制御は通常のラジカル重合反応に連鎖移動剤を加え、その量を調整することにより行うことができることもわかった。
オリゴマー型添加剤を用いることは有効な手段となり得ることが分かったが、オリゴマー型添加剤には以下の問題点があることがわかった。具体的には、以下の通りである。
(1)重合により得られるオリゴマー型添加剤はオリゴマーであることにより、分子量分布が生じることはさけることができないし、同じ構造・組成のものを合成することが困難であり、この添加剤を液晶に添加しても均一な組成物が得にくいこと、(2)オリゴマーとして重合度を6〜10まで下げると、連鎖移動反応によってはオリゴマー型添加剤の反応収率がよくないこと、分子量が小さいので再沈澱精製過程で失われる部分が多く、精製収率もよくないと考えられる。このようなことを前提にすると、使用した場合には必ずしも便利ではないこと、(3)オリゴマー製造の規模や用いる原料の純度などに影響されて、ロットにより得られるオリゴマーの分子量には相違が生じやすいこと、(4)オリゴマー製造に用いる連鎖移動剤により重合が開始されて得られる当初の重合物と、反応開始剤により開始された後のオリゴマー重合物の各末端構造に違いがあり、特性が相違するこれらによる混合物が得られ、結局均一なものが得られないこと、(5)重合停止反応が複数考えられることからもう一方の末端構造に違いがあると予想されることなどがある。
このことから、オリゴマー型添加剤は、特定成分からなる均一化された組成のものが得にくいので、液晶に添加した場合に均一に混合させることができても、本来の添加剤のばらつきがあることにより、液晶組成物は不均一を避けることができないことが考えられる。
このようなことから、オリゴマー型添加剤に代わる新規な添加剤であって母体の液晶中に均一な添加剤を均一に分子分散された状態でスメクチック層構造と類似の構造を保持することが可能であり、コレステリックピッチを大きくシフトさせ、記録像固定化後は室温以上で安定であり、赤外域から青〜赤まで色制御が可能で、収率よくまた再現性よく合成できる新規な添加剤の出現が望まれていた。
特開2001−233893号公報 特開2005−82604号公報 N.Tamaoki,S.Song,M.Moriyama,H.Matsuda,Advanced Materials,12,94−97(2000) M.Moriyama,S.Song,H.Matsuda,N.Tamaoki,J.Mater.Chem.,11,1003−1010(2001) H.Akiyama,V.Ajay Mallia,N.Tamaoki,Adv.Funct.Mater.2006,16,477−484 M.Kidowaki,M.Moriyama,M.Wada,N.Tamaoki,j.Phys.Chem.B 2003,107,12054
本発明者らは、オリゴマー型添加剤の問題点を解決することを目指して、高分子状態ではないコレステリック液晶に添加する新規な添加剤の開発及びその添加剤を添加して得られる液晶表示素子を提供することについて鋭意研究を進めた。
この研究を進めるに際し従来の技術を背景にして以下のことを考察した。
コレステリック液晶に添加する添加剤の最適な分子の構造は、その分子量は所謂オリゴマー程度或いはそれ以下の分子量であり、オリゴマー類似の成分を含む分子構造が有効であるという結論に至る。この場合に側面に結合させるメソゲンが複数存在する構造であれば、これらのメソゲンはスメスチックの層構造と同様な配向性を1分子内で取らせることが可能であると考えられる。この場合には、母体の液晶中に均一な分子が分散された状態で、オリゴマー同様、コレステリック相中の動的スメクチックドメインを安定化させるうえで効果があり、大きなピッチシフトをもたらすと期待される。さらに混合物としたときにガラス転移温度を引き下げる結果になるということはないと考えられる。
前記の考察のもとに、新規な添加剤はオリゴマー類似の分子量の分子として糖アルコールを選択し、複数のメソゲンにより糖アルコールの水酸基を置換させて得られる糖アルコールエステル又はエーテルとすると、成分の点ではオリゴマー類似のものを得ることができる。
この分子構造の分子は、重合反応を用いることなく製造しているから、当然その性状は均一な状態なものとして得られる。他の物質と混合しても均一に混合するが可能となる。したがって、コレステリック液晶に混合する場合には均一に分子分散され、相溶性の液晶組成物を得ることができる。最終的に得られる添加剤を用いた合成収率は向上したものとなる。前記したように糖アルコールエステル又はエーテルとしたものであるから、オリゴマー類似のものであり、オリゴマー型添加剤ではない。このようにして、新たに新規な糖アルコールエステル又はエーテルを発明し、これを実際に用いたところ、オリゴマー型添加剤で見られる問題点が解消されていることを確認することにより、本発明を完成させた。
換言すると、本発明者らは、新規物質として下記一般式(1)で表される糖アルコールエステル又はエーテルを製造することに成功し、その性状からこの糖アルコールエステル又はエーテルはコレステリック液晶の液晶添加剤として有効であることを見いだしたものである。
Figure 2008303209

一般式(2)で示される式中、Aは炭素数1〜15の脂肪族基、B及びCはエステル、エーテル、メチレン基から選ばれる基、又はA−B−で1つの水素基若しくはメチル基から選ばれる基、Dは炭素数2から16の2価の飽和炭化水素基、Eはカルボニル基、メチレン基、オキシカルボニルエチレンカルボニル基から選ばれる基、nは1〜6の整数を示す。)
そして、一般式(1)で示される糖アルコールエステル又はエーテルのR基n+2個のうち、1〜n+1個の基が、一般式(3)の基により置換されている。
Figure 2008303209

(一般式(3)中、Fは水素基、コレステリルオキシカルボニル基から選ばれる基、Gは炭素数1〜15の2価の飽和炭化水素基、Hはカルボニル基、メチレン基、オキシカルボニルエチレンカルボニル基から選ばれる基を表す。)
その結果、ガラス転移温度が35℃以上でかつガラス転移温度以上の温度で液晶相となる液晶性化合物に、前記新規な糖アルコールエステル又はエーテルを液晶用添加剤として添加して得られる液晶組成物は、液晶性化合物と液晶用添加剤は、相溶している状態の液晶組成物となる。具体的には、従来のオリゴマー型添加剤を添加して得られる液晶組成物と比較してより均一であり安定な組成物を形成することがでる。
液晶組成物のガラス転移温度が35℃以上となり、好ましくは混合物の全体のガラス転移温度が70℃以上130℃以下とすると、ガラス転移温度以上の温度ではピッチシフトした状態で安定なコレステリック液晶相を保持でき、照射した光に対する光応答性は良好であり、応答して生じた反射色はガラス温度以下で固定される全色カラー液晶となる。
例えば、表示素子に対して紫外線照射前はその反射光波長が700nm以上の状態であり、紫外線の照射により、その反射色を赤色〜青色に変化させた状態とすることができ、変化させた反射色をガラス状態に固定することができる。そのような場合には、70℃、30分間加熱しても反射色が変化しない状態を保つことができる。
本発明によれば、新規な糖アルコールエステル又はエーテルを得ることができる。この新規な糖アルコールエステル又はエーテルをコレステリック液晶相に添加することにより、従来のオリゴマー型添加剤を添加して得られる液晶混合物の場合と比較すると、均一な添加剤を均一な状態に分散させることができるので安定で再現性のある液晶組成物を形成することができる。用いる添加剤の製造に際して重合反応を用いることがないので、従来のオリゴマー添加剤が有している問題点を解消することができる。具体的には、低分子量オリゴマー型では4%程度であるのに対し、本発明の糖アルコールエステル又はエーテルでは同じ原料から出発した場合には15%以上の結果が得られ、合成収率は大幅に改善されている。この化合物によるピッチシフト効果はオリゴマー型と同程度であり、添加剤としての優れた性能は保持される。さらに、色固定後も固定色を安定に保存できる。
本発明の糖アルコールエステル又はエーテルは、一般式(1)で示される。
Figure 2008303209

一般式(2)のAは炭素数1から15の脂肪族基、B及びCはエステル、エーテル、メチレン基から選ばれる基、A−B−で1つの水素基、又はメチル基から選ばれる基、Dは炭素数2〜16の2価の飽和炭化水素基、Eはカルボニル基、メチレン基、オキシカルボニルエチレンカルボニル基から選ばれる基、nは1〜6の整数を示す。)
上記炭素数1から15の脂肪族炭化水素基には、鎖状及び環状の飽和炭化水素基又は不飽和脂肪族炭化水素基が包含される。
その鎖状脂肪族炭化水素基には、アルキル基、及びアルケニル基が包含される。炭素数1から15のアルキル基は、直鎖状又は分枝状アルキル基である。
その具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、t−ペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、t−ヘキシル、n−へプチル、i−へプチル、t−へプチル、n−オクチル、i−オクチル、t−オクチル、n−ノニル、i−ノニル、t−ノニル、n−デシル、i−デシル、t−デシル、n−ウンデシル、i−ウンデシル、t−ウンデシル、n−ドデシル、i− ドデシル、t−ドデシル、n−トリデシル、i−トリデシル、t−トリデシル、
n−テトラデカシル、i−テトラデカシル、t−テトラデカシル、n−ペンタデカシル、i−ペンタデカシル、t−ペンタデカシル等をあげることができる。
炭素数2〜15のアルケニル基は、直鎖状又は分枝状アルケニル基である。
その具体例としては、エテニル、n−プロペニル、i−プロペニル、n−ブチニル、i−ブチニル、t−ブチニル、n−ペンチニル、i−ペンチニル、t−ペンチニル、n−ヘキセニル、i−ヘキセニル、t−ヘキセニル、n−へプチニル、i−へプチニル、t−へプチニル、n−オクチニル、i−オクチニル、t−オクチニル、n−ノネニル、i−ノネニル、t−ノネニル、n−デカノニル、i−デカノニル、t−デカノニル、n−ウンデシニル、i−ウンデシニル、t−ウンデニシル、n−ドデシニル、i− ドデシニル、t−ドデシニル、n−トリデカニル、i−トリデカニル、t−トリデカニル、n−テトラデカニル、i−テトラデカニル、t−テトラデカニル、n−ペンタデカニル、i−ペンタデカニル、t−ペンタデカニル等をあげることができる。
環状脂肪族炭化水素基には、シクロアルキル基及びシクロアルケニル基が包含される。その炭素数は、5〜15、好ましくは6〜12である。その具体例を示すと、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロオクチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルオクチル等が挙げられる。
エステル基は、−COO(CH)m−基又は−OCO(CH)m−基のどちらの結合でもよい(mは1〜5の整数である)。
エーテル基は、−O(CH)m−基である(mは1〜5の整数である)。
2価の飽和炭化水素基は、メチレン基、エチレン基又はポリメチレン基(炭素数3〜15)である。
アゾベンゼン基は、アゾベンゼンを形成する2つのベンゼン環に、アルキル基やハロゲン原子により置換された置換基を有していてもよい。
一般式(1)で示される糖アルコールエステル又はエーテルを製造するには、前記一般式(2)で表されるアゾベンゼン化合物を有する化合物と糖アルコールを反応させて製造する。
上記反応で用いられる原料物質は以下の通りである。
I 一方の原料である一般式(2)で表されるアゾベンゼン部位を与える前駆体化合物の末端は、カルボン酸、カルボン酸エステル、アルコール、ハロゲン化物、酸ハライドなどがある。具体的には以下の化合物が例示される。
Figure 2008303209
これらの化合物を製造する場合には、(対応する4-ヒドロキシ)アゾベンゼン化合物(一般式(2)で示される化合物の置換基AからC又はDまでを有する化合物)の誘導体と置換基E、又はD及びEを有する化合物の誘導体を反応させて製造する。
具体的は以下のような反応が利用される。
(イ) アゾベンゼン誘導体とハロゲン化カルボン酸エステルを反応させる場合
この場合には以下のような反応が含まれる。
4−ヘキシル−4’−ヒドロキシアゾベンゼンと6−ブロモヘキサン酸エチルを溶媒の存在下にアルカリ性条件下で反応させる(実施例1)。
(ロ) アゾベンゼン誘導体とハロゲン化カルボン酸を反応させる場合
この場合には以下のようなケースが含まれる(実施例2、実施例6)。
4−ヘキシル−4’−ヒドロキシアゾベンゼンとブロモウンデカン酸を溶媒の存在下にアルカリ性条件下で反応させる。
(ハ) アゾベンゼン誘導体とハロゲン化アルコールを反応させる場合
この場合には以下のようなケースが含まれる。
4−ヘキシル−4’−ヒドロキシアゾベンゼンとブロモウンデカノールを溶媒の存在下にアルカリ性条件下で反応させる。
(ニ) アゾベンゼン誘導体とアルキルジハライドを反応させる場合
この場合には以下のようなケースが含まれる。
4−ヘキシル−4’−ヒドロキシアゾベンゼンとジブロモドデカンを溶媒の存在下にアルカリ性条件下で反応させる。
II 他の一方は以下の通りである。
用いられる糖アルコールは、糖のアルデヒド基及びケトン基からなるカルボニル基が還元され、鎖状の多価アルコールであり、環式糖アルコールも含む。nの炭素数が3〜6の糖が採用される。具体的には、トリオースな場合にはトリットであるグリセリン、テトロースの場合にはテトリット(D,L−トレイット、D,L−トレイットエリトリット、エリトリット等)、ペントースの場合にはペンチット(D,L−アラビット、D,L−アラビットリビット,リビット、キシリット、D,L−リキシット、ヘキシット、D,L−グルシット、D,L−ソルビット、D,L−マンニット、D,L−イジット、D,L−ソルボース、D,L−グリット、D,L−タリット、ガラクチット、アリット、アルトリットなどが含まれる。)を挙げることができる。
前記Iのアゾベンゼン誘導体と前記IIの糖アルコールは、溶剤の存在下に室温で反応させる。
具体的には実施例1、2及び6に示されている。
本発明の糖アルコールエステル又はエーテルは、一般式(1)で示される糖アルコールエステル又はエーテルのn+2個のR基のうち、1〜n+1個の基を、一般式(3)の基で置換した糖アルコールエステル又はエーテルであってもよい。
Figure 2008303209

(3)式中Fは水素基、コレステリルオキシカルボニル基から選ばれる基、Gは炭素数1〜15の2価の飽和炭化水素基、Hはカルボニル基、メチレン基、オキシカルボニルエチレンカルボニル基から選ばれる基を表す。)
2価の飽和炭化水素基は、メチレン基、エチレン基又はポリメチレン基(炭素数3〜15)である。
コレステリルオキシカルボニル基は、コレステリル基の末端にオキシカルボニル基が置換により結合されている基である。
前記糖アルコールエステル又はエーテルは、一般式(1)で示される糖アルコールエステル又はエーテルのn+2個のR基のうち、1〜n+1個の基を、一般式(3)の基で置換した糖アルコールエステル又はエーテルを製造する場合には、一般式(3)で表される基を有する化合物を前記一般式(1)で示される糖アルコールを反応させて製造する。
一般式(3)で表される基を有する化合物及びその反応はたとえば以下の通りである。
Figure 2008303209

この反応は以下の通りである。
コレステロールとジカルボン酸とをDCCに代表される縮合剤で反応させる。
コレステロールとジカルボン酸の無水物を反応させる。
本発明で用いるコレステリック液晶は、ガラス転移温度が35℃以上で、かつガラス転移温度以上の温度で液晶相をとる液晶である。
下記一般式(4)で表されるコレステリック液晶である。
Figure 2008303209

前記式中、Z及びYはそれぞれ独立してコレステリル基、水素原子又はアルキル基を示す。その少なくともいずれか、一方はコレステリル基である。この場合のアルキル基は、炭素数2〜30、好ましくは2〜18のアルキル基である。前記Rは炭素数2から30の二価有機基を示す。この場合の二価有機基には、脂肪族炭化水素基及び芳香族炭化水素基が包含される。また、脂肪族基には、鎖状又は環状の飽和もしくは不飽和の二価脂肪族炭化水素基が包含され、その炭素数は2〜30、好ましくは2〜22である。不飽和脂肪族炭化水素基には、2重結合や3重結合を持ったものが包含される。二価芳香族炭化水素基には、1つのベンゼン環を有する単環芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン等)から誘導される二価炭化水素基及び2つ以上、通常、2〜4子のベンゼン環を有する多環芳香族炭化水素(ナフタレン、ビフェニル、ターフェニル等)から誘導される二価炭化水素基が包含される(これらについては、本発明者らによる特開2005−82604号公報、特開2000−89398号公報、特開平11−24027号公報に記載されている。)。
前記二価有機基Rは、下記一般式(5)の不飽和脂肪族基であることが好ましい。
Figure 2008303209


前記式中、m及びnは独立して1以上の整数であり、そのmとnとの合計は30以下、好ましくは20以下であり、その下限値は4程度である。
このコレステリルエステル誘導体は、Advanced Materials, 9(14), 1102(1997)に記載された方法によって合成される。すなわち、コレステロールと相当するジカルボン酸化合物及びジシクロヘキシルカルボジイミド、4−ジメチルアミノピリジンを塩化メチレン中室温下で12時間撹拌し、得られた反応混合物から沈殿物をフィルターで分離後、溶液をシリカゲル(展開溶媒は塩化メチレン)のカラムクロマトグライフィーで精製することにより得ることができる。
前記一般式(4)で表されるコレステリック液晶に、前記糖アルコールエステル又はエーテルを添加して液晶組成物を得るには、糖アルコールエステル又はエーテルをコレステリック液晶に対して、1〜15重量%、好ましくは3〜4重量%を加える。添加量を1重量%未満の場合にはその効果を期待することができないし、15重量%を超える場合にも相分離による散乱や吸収の増大による透過率の低下がおきるため満足する効果を得ることができない。これは以下に記載する前記糖アルコールエステル又はエーテルを添加して得られる液晶組成物のガラス転移温度の設定にも影響を及ぼす。
コレステリック液晶組成物を得るには、前記の割合で、一般式(1)で示される糖アルコールエステル又はエーテルと液晶化合物をジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフランなどの溶媒に溶解して攪拌混合したのち溶媒を留去する。もしくは溶媒を用いず混合物をそのまま130℃以上で溶融させ、撹拌する。
前記一般式(4)で表されるコレステリック液晶に、前記糖アルコールエステル又はエーテルを添加して得られる液晶組成物は、そのガラス転移温度を35℃以上とすることができ、好ましい状態である、70℃以上から130℃程度の範囲となる。
前記糖アルコールエステル又はエーテルは、オリゴマー類似の1とのメソゲンが置換され、糖アルコールエステル又はエーテルに取り込まれている分子であり、高分子状態ではない。
糖アルコールエステル又はエーテルを添加した場合は、エラストマー重合体を添加した場合に比較して、母体となる液晶中に分子量や成分が一定である添加剤が均一に分子分散された状態で保持することが可能であり、コレステリックピッチを大きくシフトさせ、記録像固定化後は室温以上で安定であり、照射した光に良好に応答し、得られる反射色は固定される。赤外域から青〜赤まで色制御が可能となる。反射色はフルカラーに対応する。又、照射する光は一般的に紫外光を用いる。
液晶組成物を、2枚の基板間にはさむことによって形成されたものである。この場合の基板は、通常薄いガラス板などが使われるが、高分子薄膜や金属板などでもよい。二枚のうち一枚は少なくとも一部の光が透過するような透明性が必要である。二枚の基板間にはさむ方法としては、まずコレステリック液晶と糖アルコールエステルおよびエーテルとの混合物を溶融状態かもしくは液晶状態の温度に加熱し、一方の基板に添加後もう一方の基板をのせるか、平行に保たれた二枚の基板間に減圧やキャピラリー現象を利用して添加する方法がある。基板間の間隔は特に限定されるものではないが数ミクロンから100ミクロン程度が望ましい。組成物に対する部分的もしくは全体的な加熱は、サーマルヘッド、加熱ロール、レーザー光線などあらゆる方法が可能である。また液晶温度範囲への温度コントロールが必要な加熱はサーマルヘッドや加熱ロール等の温度をコントロールするかレーザー光線の強度やスポット径を調節すること、もしくは全体を一定の温度まで加熱した後でイメージ状の平らな金属板やゴム板で必要な温度まで降温することで可能である。
ガラス転移温度以下への急冷は試料全体を冷媒もしくは冷却された雰囲気の中に浸せきする方法、試料の一部を冷却されたヘッドに接触させる方法等がある。
前記のようにして得られる画像記録媒体は、短時間の光照射により記録することのできる書き換え可能なカラー画像記録媒体である。これを用いて画像を形成するには、基板間にはさんだ組成物に対して、その透明基板側から、その組成物がコレステリック液晶性を示す温度下で光照射し、その後、1℃/秒以上の速度でガラス転移温度以下まで急冷する。このようにしてその記録媒体にカラー画像を記録することができる。前記光照射後の冷却速度は1℃/秒以上、好ましくは10℃/秒以上であり、より好ましくは40〜60℃/秒であり、最も好ましくは50℃/秒である。1℃/秒未満の冷却速度の場合は固定化の段階で画像の色が変化しやすくなる。同様な理由で画像形成から固定化までの時間をなるべく短くすることが望ましい。
本発明で得られる画像は一度書き込みをした後、全体をもしくは一部分をコレステリック液晶性化合物もしくはその混合物の融点以上に加熱すれば何度でも消去が可能である。さらに本発明では、液晶性を示す温度での光照射により、その画像を有する媒体に別の画像を書き込むことが可能である。本発明の画像形成方法では、フォトクロミック化合物が光異性化反応を起こす程度の弱い光を、マスクを介して照射するだけで色が変化させることができ、急冷操作により色を固定できる。固定する色は照射光量に依存するため、光量をコントロールするだけで望みの部分を望みの色にいっぺんに換えることが可能となる。再現できる色は用いるコレステリック液晶の種類によって制限されるが、分光成分の異なる2種類以上の発色が可能である。
例えば、表示素子に対して紫外線照射前はその反射光波長が700nm以上の状態であり、紫外線の照射により、その反射色を赤色〜青色に変化させた状態とすることができ、変化させた反射色をガラス状態に固定することができる。そのような場合には、70℃、30分間加熱しても反射色が変化しない状態を保つことができる。
添加剤である、1,2,3,4,5,6−O−ヘキサ{6−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ヘキサノイック}−D−マンニトール(1)の合成
4−ヘキシル−4’−ヒドロキシアゾベンゼン1.7gと6−ブロモヘキサン酸エチル1.5gをDMF10mlに加え、これに炭酸カリウム0.92gを加える。80℃で約14時間撹拌し、ヘキサンと酢エチ混合溶媒で薄め、水洗いしたのち、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。これをノルマルヘキサンと酢酸エチル(4:1)でカラム分離したのち、濃縮して2.40gの6−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ヘキサン酸エチルを得た(93.5%)。
NMRの測定結果は次の表1の通りである。
(表1)
1H NMR (CDCl3, d): 0.89 (3H, t, -CH3),1.26(3H, t, COOCH2CH 3), 1.32 (6H, s, -CH2-), 1.53 (2H, tt, -CH 2-CH2OAr), 1.60-1.78 (4H, m, ArCH2CH 2-, -CH 2-CH2COO-), 2.35 (2H, t, -CH2COO-), 2.67 (2H, t, ArCH2-), 4.04 (2H, t, ArOCH 2-), 4.13 (2H, q, -CH 2OCO-), 6.98 (2H, d, Ar-H), 7.29 (2H, d, Ar-H), 7.79 (2H, d, Ar-H), 7.88 (2H, d, Ar-H).
6−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ヘキサン酸エチル2.3gのジメチルスルホキシド20ml溶液と水酸化カリウム(0.9g)の水溶液2.2gを混合してこれを110℃で1時間撹拌した。100mlの水を加えたのち酢酸で中和して析出物を、ろ別して水洗いした。これを3日間真空乾燥し2.06gの6−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ヘキサン酸を得た(96%)。
6−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ヘキサン酸0.65gを脱水のジクロロメタン3mlに溶かし、これに塩化チオニル1mlを加えた。1時間加熱還流させたのち溶媒と塩化チオニルを留去して、5mlの脱水ジクロロメタンを加えた。この溶液を、D−マンニトール42mgを脱水ピリジン3mlに懸濁させた液体にゆっくりと加え、室温で4日間撹拌した。暗所でジクロロメタンとヘキサンと酢酸エチル(25:25:3)の混合溶媒を展開溶媒としてクロマトカラム分離をおこない6置換体0.24gを得た(収率37%)。
NMRの測定結果は次の表2の通りである。
(表2)
1H NMR (CDCl3, d): 0.88 (18H, s, -CH3), 1.31 (36H, s, -CH2-), 1.54 (12H, br m, -CH 2-C2H4OAr), 1.65 (24H, br m,ArCH2-CH 2-, -CH 2-CH 2-CH2COO-), 1.79(12H, br m, -CH 2-CH2OAr), 2.35 (12H, br m, -CH2COO-), 2.67 (12H, br m, ArCH2-), 3.98 (12+2H, br m, ArOCH2-, H-1, H-6), 4.29(2H, d, H-1', H-6'), 5.12(2H, br s, H-2, H-5), 5.49(2H, d, H-3, H-4), 6.95 (12H, br t, Ar-H), 7.28 (12H, br d, Ar-H), 7.77 (12H, br d, Ar-H), 7.85 (12H, br d, Ar-H).
MALDI-TOF-MS; 2452(M+H+), 2475(M+Na+), 2491(M+K+)
添加剤である、1,2,3,4,5,6−O−ヘキサ{11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカノイック}−D−マンニトールの合成
4−ヘキシル−4’−ヒドロキシアゾベンゼン1.05gとブロモウンデカン酸0.99gと水酸化カリウム0.46gをエタノール37mlに溶かして100℃で3日間撹拌した。塩酸と酢酸で中和を行い析出物をろ別し水洗いした。これをクロロホルムと酢エチ(9:1)でクロマトカラム分離を行い11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカン酸0.90gを得た(収率52%)(既知化合物T. Seki, T. Fukuchi, K. Ichimura, Bull. Chem. Soc. Jpn. 1998, 71, 2807 - 2816 )。
11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカン酸0.88gを脱水のジクロロメタン3mlに溶かし、これに塩化チオニル1mlを加えた。1時間加熱還流させたのち溶媒と塩化チオニルを留去して、5mlの脱水ジクロロメタンを加えた。この溶液を、D−マンニトール50mgの脱水ピリジン3ml懸濁液体にゆっくりと加え、室温で4日間撹拌した。暗所でジクロロメタンとヘキサンと酢酸エチル(25:25:1)の混合溶媒を展開溶媒としてクロマトカラム分離をおこない6置換体0.26gを得た(収率33%)。
NMRの測定結果は次の表3の通りである。
(表3)
1H NMR (CDCl3, d): 0.88 (18H, t, -CH3), 1.39 (96H, s, -CH2-), 1.46 (12H, tt, -CH 2-C2H4OAr), 1.62 (24H, m, -CH 2-CH2COO-, -CH 2-CH2Ar ), 1.79(12H, tt,-CH 2-CH2OAr ), 2.29 (12H, m, -CH2COO-), 2.66 (12H, t, ArCH2-), 4.00 (12+2H, m, ArOCH2-, H-1, H-6), 4.28(2H, d, H-1', H-6'), 5.18(2H, br s, H-2, H-5), 5.44(2H, d, H-3, H-4), 6.97 (12H, br t, Ar-H), 7.28 (12H, br d, Ar-H), 7.78 (12H, br d, Ar-H), 7.87 (12H, br d, Ar-H).
MALDI-TOF-MS; 2895(M+Na+), 2911(M+K+)
液晶性化合物(以下の構造式6で表される化合物)に実施例1で得られた添加剤を4wt%となるように125℃で混合し、直径5μmのガラススペ−サーを少量の加え2枚のカバーガラスで挟み込んだ。溶融した等方性液体を90℃まで冷却した後、この試料を凍水で急冷してガラス化した。この試料のコレステリック液晶反射色を紫外可視吸収スペクトルの測定から求めた。その値は添加前に比べて、390nmほどシフトしていた(図1)。
Figure 2008303209
実施例3と同様の方法で液晶性化合物(6)に実施例2で得られた生成物を、1、2、及び3wt%となるように混合し、ガラス基板2枚に挟まれた試料とした。この試料を溶融状態から90℃に保持したのち氷水で急冷してガラス状態に固定化した。これらのサンプルの紫外可視吸収スペクトルから見積もった反射バンドのシフト(Δλ)は1、2、3wt%の添加物の場合それぞれで、30、140、605nmであり、従来型のオリゴマー添加剤と同程度の非常に大きなピッチシフトを引き起こすことがわかった(図2)。
実施例4の作成条件で作成した3wt%添加のサンプルに、紫外線による画像書込、固定化を行ったところ、フルカラー(青、緑、赤)の記録ができた。このサンプルを70℃で30分加熱したがカラー画像に変化はみられなかった。
75分の加熱で画像色変化がおきた。このことから混合物のガラス転移温度は70〜75℃であることがわかった。
添加剤である、1,2−O−ビス{11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカノイック}−エチレングリコールの合成
4−ヘキシル−4’−ヒドロキシアゾベンゼン4.99gとブロモウンデカン酸4.48gと水酸化カリウム1.00gをエタノール26.7mlに溶かしたものを5日間還流した。塩酸で中和を行い、析出物を、ろ別し、水洗いした。これを分液した後、アセトンとギ酸を少々加えて再結晶した。
得られた物質のうち3.5gと水酸化カリウム1.01gを水7.88gとDMSO85.3ml、エタノール30.1mlで溶解し、110℃で1時間還流した。これに酢酸を加えてpH5にし、水を加え、析出物をろ別してメタノールで再結晶して11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカン酸2.7gを得た(収率47.4%)(これは既知化合物であり、T. Seki, T. Fukuchi, K. Ichimura, Bull. Chem. Soc. Jpn. 1998, 71, 2807 - 2816に記載されている。)。
11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカン酸0.50gを脱水のジクロロメタン1.7mlに溶かし、これに塩化チオニル1.1mlを加えた。1時間加熱還流させたのち溶媒と塩化チオニルを留去して、2.83mlの脱水ジクロロメタンを加えた。この溶液を、エチレングリコール23.3mgの脱水ピリジン1.95ml懸濁液体にゆっくりと加え、一晩還流した。ジクロロメタンとヘキサン(7:3)の混合溶媒を展開溶媒としてクロマトカラム分離を行って2置換体25.91mgを得た(収率42.4%)。
NMRの測定結果は次の表の通りである。
(表4)
1H NMR(CDCl3、δ):0.88(20H、t、−CH3),1.26(72H、s、−CH2−),1.31(34H,s,−CH2−)、1.62(11H,t t,−CH2−C2H4OAr),1.80(3H,t t,−CH2−),2.33(4H,t,−CH2)2.67(4H,t,−CH2),4.02(4H,t,−CH2),4.27(4H,s,−CH2),6.99(4H,d,Ar−H)、7.28(7H、d、Ar−H),7.79(4H、d、Ar−H),7.88(4H、d、Ar−H)
MALDI-TOF-MS;960(M+H+),982(M+Na+),9981(M+K+)
液晶性化合物(以下の構造式6で表される化合物)に実施例6で得られた添加剤を3wt%となるように130℃で混合し、直径5μmのガラススペ−サーを少量加え2枚のカバーガラスで挟み込んだ。溶融した等方性液体を90℃まで冷却した後、この試料を凍水で急冷してガラス化した。この試料のコレステリック液晶反射色を紫外可視吸収スペクトルの測定から求めた。その値は添加前に比べて、120nmほどシフトしていた(図3)。
Figure 2008303209
実施例3と同様の方法で液晶性化合物(6)に実施例7で得られた生成物を、2、3、及び4wt%となるように混合しガラス基板2枚に挟まれた試料とした。この試料を溶融状態から90℃に保持したのち氷水で急冷して、ガラス状態に固定化した。
これらのサンプルの紫外可視吸収スペクトルから見積もった反射バンドのシフト(Δλ)は2、3、及び4wt%の添加物を用いた場合の結果は、各々20、120、及び160nmであった(図4)。
実施例8の作成条件で作成した3wt%添加のサンプルに、紫外線による画像書込、固定化を行ったところ、フルカラー(青、緑、赤)の記録ができた。このサンプルを40℃で30分加熱するとカラー画像に変化がみられた。このことから混合物のガラス転移温度は40℃付近であることがわかった。
1,2,3,4−O−テトラ{11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカノイック}−l−トレイトールの合成
11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカン酸0.70gを脱水のジクロロメタン2.4mlに溶かし、これに塩化チオニル0.79mlを加えた。1時間加熱還流させたのち溶媒と塩化チオニルを留去して、3.9mlの脱水ジクロロメタンを加えた。この溶液を、トレイトール30.47mgの脱水ピリジン3.9ml懸濁液体にゆっくりと加え、4日間還流した。ジクロロメタンと酢酸エチル(9.5:0.5)の混合溶媒を展開溶媒としてクロマトカラム分離で得られたフラクション1をジクロロメタンを展開溶媒としてクロマトカラム分離を行って4置換体235.05mgを得た(収率49.2%)。
NMRの測定結果は次の表の通りである。
(表5)
1H NMR(CDCl3,δ):0.88(12H,t,−CH3),1.30(71H,s,−CH2−),1.46(9H,t t,−CH2−C2H4OAr),1.62(30H,t t,−CH2−CH2COO−),1.80(8H、t t,−CH2−),2.29(4H、t,−CH2−),2.34(4H,t,−CH2−),2.66(8H,t,−CH2),4.01(8H,t,O−CH2−),4.31(1H,d,−CH2−)4.34(1H,d,−CH2−),5.34(2H,t,H−2,H−3),6.98(8H,d,Ar−H),7.28(14H,d,Ar−H),7.79(H,d,Ar−H),7.88(H,d,Ar−H)
MALDI-TOF-MS;1918(M+H+), 1940(M+Na+),1956(M+K+)
液晶性化合物(以下の構造式6で表される化合物)に実施例10で得られた添加剤を3wt%となるように130℃で混合し、直径5μmのガラススペ−サーを少量加え2枚のカバーガラスで挟み込んだ。溶融した等方性液体を90℃まで冷却した後、この試料を凍水で急冷してガラス化した。この試料のコレステリック液晶反射色を紫外可視吸収スペクトルの測定から求めた。その値は添加前に比べて、350nmほどシフトしていた(図5)。
実施例3と同様の方法で液晶性化合物(6)に実施例10で得られた生成物を、4wt%となるように混合しガラス基板2枚に挟まれた試料とした。この試料を溶融状態から90℃に保持したのち氷水で急冷してガラス状態に固定化した。これらのサンプルの紫外可視吸収スペクトルは散乱がつよく、液晶がドメイン構造を有していることがわかった。
実施例12の作成条件で作成した3wt%添加のサンプルに、紫外線による画像書込、固定化を行ったところ、フルカラー(青、緑、赤)の記録ができた。このサンプルを70℃で30分加熱したがカラー画像に変化はみられなかった。
75℃で30分加熱すると画像色変化がおきた。このことから混合物のガラス転移温度は70〜75℃であることがわかった。
1,2,3,4−O−テトラ{11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカノイック}−エリスリトール(2)の合成
11−[4−(4−ヘキシルフェニルアゾ)フェノキシ]ウンデカン酸0.70gを脱水のジクロロメタン2.4mlに溶かし、これに塩化チオニル0.79mlを加えた。1時間加熱還流させたのち溶媒と塩化チオニルを留去して、3.9mlの脱水ジクロロメタンを加えた。この溶液を、エリスリトール30.5mgの脱水ピリジン2.7ml懸濁液体にゆっくりと加え、2日間還流した。ジクロロメタンと酢酸エチル(9:1)の混合溶媒を展開溶媒としてクロマトカラム分離を行って4置換体207.91mgを得た(収率43.4%)。
NMRの測定結果は次の表の通りである。
(表6)
1H NMR(CDCl3,δ):0.88(12H,t,−CH3),1.30(70H,s,−CH2−),1.46(9H,t t,−CH2−C2H4OAr),1.61(38H、t t、−CH2−CH2COO−),1.80(8H、t t、−CH2−),2.29(4H,t,−CH2−)、2.33(4Ht,−CH2−),2.66(8H,t,−CH2−),4.01(8H,t,−CH2−),4.15(2H,d,−CH2−),4.35(2H,d,−CH−),5.28(2H,s,H−2,H−3),6.98(8H,d,Ar−H),7.28(22H,d,Ar−H),7.79(4H,d,Ar−H),7.88(4H,d,Ar−H)
MALDI-TOF-MS;1918(M+H+), 1940(M+Na+), 19561(M+K+)
液晶性化合物(以下の構造式6で表される化合物)に実施例14で得られた添加剤を3wt%となるように130℃で混合し、直径5μmのガラススペ−サーを少量加え2枚のカバーガラスで挟み込んだ。溶融した等方性液体を90℃まで冷却した後、この試料を凍水で急冷してガラス化した。この試料のコレステリック液晶反射色を紫外可視吸収スペクトルの測定から求めた。その値は添加前に比べて、210nmほどシフトしていた(図6)。
実施例15と同様の方法で液晶性化合物(6)に実施例2で得られた生成物を、2、3、4wt%となるように混合しガラス基板2枚に挟まれた試料とした。この試料を溶融状態から90℃に保持したのち氷水で急冷してガラス状態に固定化した。これらのサンプルの紫外可視吸収スペクトルから見積もった反射バンドのシフト(Δλ)は2、3、4wt%の添加物の場合それぞれで、30,210、115nmであった(図7)。
実施例16の作成条件で作成した3wt%添加のサンプルに、紫外線による画像書込、固定化を行ったところ、フルカラー(青、緑、赤)の記録ができた。このサンプルを60℃で30分加熱したがカラー画像に変化はみられなかった。
65℃で30分加熱することで画像色変化がおきた。このことから混合物のガラス転移温度は60〜65℃であることがわかった。
反射色の紫外可視吸収スペクトルの測定結果を示す図。 コレステリック液晶に試料を、1、2、3wt%に混合しガラス基板2枚に挟み、溶融状態から90℃に保持したのち氷水で急冷してガラス状態に固定化し、紫外可視吸収スペクトルから見積もった反射バンドのシフト(Δλ)を示す図 反射色の紫外可視吸収スペクトルの測定結果を示す図。 コレステリック液晶に試料を、2、3wt%に混合しガラス基板2枚に挟み、溶融状態から90℃に保持したのち氷水で急冷してガラス状態に固定化し、紫外可視吸収スペクトルから見積もった反射バンドのシフト(Δλ)を示す図。 反射色の紫外可視吸収スペクトルの測定結果を示す図。 反射色の紫外可視吸収スペクトルの測定結果を示す図。 コレステリック液晶に試料を、2、3、4wt%混合しガラス基板2枚に挟み、溶融状態から90℃に保持したのち氷水で急冷してガラス状態に固定化し、紫外可視吸収スペクトルから見積もった反射バンドのシフト(Δλ)を示す図。

Claims (7)

  1. 一般式(1)で示されることを特徴とする糖アルコールエステル又はエーテル。
    Figure 2008303209

    一般式(2)で示される式中、Aは炭素数1から15の脂肪族基、B及びCはエステル、エーテル、メチレン基から選ばれる基、又はA−B−で1つの水素基若しくはメチル基から選ばれる基、Dは炭素数2から16の2価の飽和炭化水素基、Eはカルボニル基、メチレン基、オキシカルボニルエチレンカルボニル基から選ばれる基、nは1〜6の整数を示す。)
  2. 一般式(1)で示される糖アルコールエステル又はエーテルのn+2個のR基のうち、1〜n+1個の基を、一般式(3)の基で置換されていることを特徴とする糖アルコールエステル又はエーテル。
    Figure 2008303209

    (一般式(3)中、Fは水素基、コレステリルオキシカルボニル基から選ばれる基、Gは炭素数1から15の2価の飽和炭化水素基、Hはカルボニル基、メチレン基、オキシカルボニルエチレンカルボニル基から選ばれる基を表す。)
  3. 請求項2記載の糖アルコールエステル又はエーテルからなることを特徴とするコレステリック液晶用添加剤。
  4. コレステリック液晶に請求項3記載のコレステリック液晶用添加剤を含むことを特徴とするコレステリック液晶組成物。
  5. 請求項4記載のコレステリック液晶組成物からなることを特徴とする記録媒体。
  6. 請求項4記載のコレステリック液晶組成物又は請求項5記載の記録媒体を、少なくとも一枚は透明である2枚の基板で挟みこんで形成されていることを特徴とする表示素子。
  7. 前記表示素子が紫外線照射前はその反射光波長が700nm以上の状態であり、紫外線の照射により、その反射色を赤色〜青色に変化させた状態に保ち、変化させた反射色をガラス状態に固定することにより、70℃、30分間加熱しても反射色が変化しない状態を保つことを特徴とする請求項6記載の表示素子。
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