JPH09505344A - キラルなネマチック液晶性組成物 - Google Patents

キラルなネマチック液晶性組成物

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JPH09505344A JP7514535A JP51453595A JPH09505344A JP H09505344 A JPH09505344 A JP H09505344A JP 7514535 A JP7514535 A JP 7514535A JP 51453595 A JP51453595 A JP 51453595A JP H09505344 A JPH09505344 A JP H09505344A
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チェン、ショー・エイチ
シ、ホンキン
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Abstract

(57)【要約】 ガラス状のサーモトロピックでキラルなネマチック液晶性組成は、環状脂肪族基、ネマトゲニック部分及びキラルな部分を含有する低モル質量のガラス状でキラルなネマチック化合物、または、環状脂肪族基及びネマトゲニック部分を含有するところの低モル質量のネマチック液晶性化合物ならびにキラルな部分を含むところの低モル質量のキラルな化合物の混合物を含む。各環状脂肪族基は4から約18個の炭素原子を含有する。光学装置は、記載のガラス状のサーモトロピックでキラルなネマチック液晶性組成から作成される。

Description

【発明の詳細な説明】 キラルなネマチック液晶性組成物 技術分野 本発明は、低モル質量を有するガラス状のサーモトロピックでキラルなネマチ ック液晶性組成に関し、さらに詳しくは、可視及び近赤外領域で反射光を生成す るところの光学装置類を作成するためにこれらを使用することに関する。 背景技術 コレステリックメソフェーズを表す液晶性物質は、たとえば、ノッチフィルタ ー、円偏光性フィルター、選択反射鏡、ビーム分割器、及びビームアポダイザー などの種々の光学装置への応用に使用することが提案されている。たとえば、米 国特許第3,711,181号は、光学的ネガティブ液晶フイルムを含むところ の円偏光変調用の光学装置を開示している。 高分子の液晶性組成は、前述の応用に潜在的有用性を持つとして提案されてい る。米国特許第4,293,435号は、特定のネマチック性でキラルなアクリ ルエステル単量体の共重合体から本質的に成るところの液晶性コレステリック高 分子相を開示している。米国特許第4,410,570号には、少なくとも一つ のメソ性基と化学的に結合している環状有機ポリシロキサンを含有する液晶相が 開示されている。キラルなグルタミン酸エステル反復単位から成るサーモトロピ ックコレステリック液晶性グルタミン酸エステル共重合体が、米国特許第4,7 43,675に開示されている。 高分子の液晶性組成以外にも、低モル質量のガラス−形成液晶性化合物を発見 することに関心が持たれてきた。たとえば、Attard等、リキッド・クリス タルズ 、1992、11巻、5号、779−784頁には、棒状のメソ性基がベ ンゼン−1,3,5−トリカルボニル核に結合しているところの液晶性化合物を 記載している。二つの棒状メソ性部分がスルホニル基で結合しているところの” シャム双生児”分子は、Dehne及びRoger、リキッド・クリスタルズ、 1989、6巻、1号、47−62頁に記載されている。 Attard及びImrie,リキッド・クリスタルズ、1992、11巻、 5号、785−789頁は、中心にアルキレン鎖を、且つ、どちらかの端にアミ ノピレン部分を含有する対称な液晶性化合物を記載している。液晶性の”放射形 ”分子、1,3,5−トリス[4−(ジフェニルアミノ)フェニル]ベンゼン及 びそのメチル置換誘導体、は稲田及び城田、ジャーナル・オブ・マテリアル・ケ ミストリ 、1993、3(3)巻、319−320頁に記載されている。 Kreuzer等、モレキュラー・クリスタリン・リキッド・クリスタルズ、 1991、199巻、345−378頁は、メソ性置換基を含有する環状有機ポ リシロキサン化合物を記載している。コレステリック性またはキラル置換基を含 有する液晶性環状有機ポリシロキサンは、Kreuzer及びGawharyに 与えられた米国特許第4,410,570号に記載されている。Freidzo n等、ポリマー・プレプリント、1993、34(1)巻、146−147頁は 、コレステリル−置換メソ性基を持つ液晶性シクロホスファゼン化合物を記載し ている。 もう一つの型の低モル質量の液晶性組成は、大環状体の一部にメソ性 単位を包接する事を特徴としており、たとえば、Percec等、マクロモレキ ュール 、1992、25巻、3851−3861頁に記載されている。 Wedler等、ジャーナル・オブ・マテリアル・ケミストリ、1991、1 (3)巻、347−356頁は、低モル質量の純粋な化合物の液晶相においては 、結晶化の防止が深刻な実用化の問題であると指摘し、化合物の混合体を使用す ることを提案している。Wedler等、ジャーナル・オブ・マテリアル・ケミ ストリ 、1992、2(11)巻、1195−1204頁は、シャム双生児型と ナフチルエステルのメソ性化合物を含有する混合物を記載している。液晶性ガラ ス 状組成を形成するナフチルエステルの混合物もまたSchafer等、モレキュ ラー・クリスタリン・リキッド・クリスタルズ 、1990、191巻、269− 276頁に記載されている。Eichler等、モレキュラー・クリスタリン・ リキッド・クリスタルズ 、1992、223巻、159−168頁は、消去可能 なホログラフィック格子を形成させるコレステリックな付加物を含有する液晶性 化合物の混合物の使用を記載している。 キラルな液晶性物質を光学装置類に多く応用するには、右巻き及び左巻きらせ ん構造をともに形成することの出来る組成が必要である。そのような組成のフイ ルムを基質に応用するときには、そのらせん構造は、らせん軸が基質の表面に垂 直であるGrandjean組織を形成して保持し、円偏光の選択反射をもたら すことが可能でなければならない。個々の構造が右巻き及び左巻きのらせんとし て特徴付けられているところの液晶性組成の鏡像異性のキラル対は、従って、右 回り及び左回りの円偏光を、それぞれ、選択的に反射できる。光学情報保存への 応用に対して特に有用なのは、可視領域では全く光を吸収しないが、可視及び近 赤外円偏光は選択的に反射する、透明で透過性のフイルム形成するところのキラ ルなネマチック液晶性組成である。 発明が解決しようとする課題 外界温度で安定なメソフェーズを表すサーモトロピック液晶性高分子はよく知 られているが、低モル質量の化合物でもって、外界以上の温度でメソフェーズ形 成とガラス化特性を同時に達成することは、極めて困難である。右巻き及び左巻 きらせん構造をともに形成することの出来るところの低モル質量のキラルな液晶 性物質を発見することを目的とする、更なる挑戦がされている。これに加えて、 これらの物質は、光学装置類としての使用に際し、透明なガラス状の薄フィルム へ加工出来るような溶解度特性を持たなければならない。 発明の開示 この発明に従うと、ガラス状のサーモトロピックでキラルなネマチック液晶性 組成は、次の一般式を持つ低モル質量のガラス状のキラルなネマチック化合物: または、次の一般式を持つ低モル質量のネマチック液晶性化合物: と次の一般式を持つ低モル質量のキラル化合物との混合物である: 此処で は各独立して4から18個の炭素原子を含有する環状脂肪族基を表し; は次の一般式を持つネマチック液晶性部分を表し: 此処で、−Q−は1から約8個の炭素原子を含有するアルキレン基であり、−X −は−O−、−S−、または−CH2−であり、−Y−は であり、−D−及び−E−は各独立して であり、−Zは−CN,−NO2,−N=C=S、または、約8個までの炭素原 子を含有するアルコキシ、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニル基であ り、そして、qとrは各独立して0または1であり; は次の一般式を有するキラルな部分を表し: 此処で、Q’は1から約8個の炭素原子を含有するアルキレン基であり、−X’ −は−O−、−S−、または−CH2−であり、−D’−及び−E’−は各独立 して であり、−G−は−C≡C−、−COO−または−OOC−であり、Z’は、約 4から20個までの炭素原子を含有しそして少なくとも一個の不斉炭素原子を含 有するアルコキシ、アラルコキシ、アキルアミノまたはアラルキルアミノ基であ り、そして、q’、r’とs’は各独立して0または1であり; は次の一般式を有するキラルな化合物を表し: 此処で、−D’−及び−E’−は各独立して であり、−G−は−C≡C−、−COO−または−OOC−であり、−Mは、− H,−CN、−NO2,−N=C=S、−OHまたは、約8個までの炭素原子を 含有するアルコキシ、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニル基であり、 そして、Z’は、約4から20個までの炭素原子を含有しそして少なくとも一個 の不斉炭素原子を含有するアルコキシ、アラルコキシ、アキルアミノまたはアラ ルキルアミノ基であり; −LN−及び−LC−は各独立して次の一般式を持つ連結基を表し; 此処で、Rは水素または4個までの炭素原子を含有するアルキルであるかまたは 約4から18個の炭素原子を含有する環状脂肪族基の一部であり;xは1から6 であり、そして、yは少なくとも1であるが、ただし がキラルであるときには、yはゼロであり得る。 この発明は、上述のごとく、ガラス状のサーモトロピックでキラルなネマチッ ク液晶性組成物から作成する光学装置をさらに提供する。 発明の有益な効果 本発明は、ガラス状であって外界以上の温度でメソフェーズ形成を表すところ の、低モル質量のキラルなネマチック液晶性組成を提供する。これらの組成は、 右巻き及び左巻きらせん構造をともに形成することの出来る。これらはさらに、 可視から赤外に至る反射波数を表し光学装置類として有用であるところの、透明 でガラス状の薄フイルムへ加工出来る物理的性質を持つことを特徴とする。 詳細な説明 本発明のガラス状サーモトロピックでキラルなネマチック液晶性組成は、ネマ チック性部分及びキラル部分が結合した環状脂肪族基を含有するところの、低モ ル質量の純粋な単一化合物から成り得る。これに代えて、この組成は、以下のよ うな化合物の混合物からも成り得る: (a)一般的なネマトゲニック部分及び一般的なキラル部分を、異なった割合 で、一般的な環状脂肪族基に結合させて生成した低モル質量の化合物の混合物; (b)異なったネマトゲニック部分またはキラル部分、または、異なった環状 脂肪族基含有する低モル質量の純粋なキラルなネマチック液晶性化合物を二つ以 上含む混合物; (c)二つ以上の低モル質量のネマチック液晶性化合物及び一つの低モル質量 のキラルな化合物を含む混合物; 上のa),b)及びc)の組み合わせで得られる混合物もまた考慮内にある。 本発明に従えば、環状脂肪族基は、環状構造中に4から約18個の炭素原子を 含有し得る。この環は、炭素に加えて他の原子を含有し得る;たとえば、窒素、 酸素及び硫黄は、約24個までの原子から成り得る環状構造中に含むことが出来 る。不整炭素もまた含み得るが、この炭素は、それを含有する環状脂肪族基及び 化合物にキラリティーを付与する。さらに、この環状脂肪族基は、ただ単一の環 のみを含有する必要はない;二環性及び三環性構造もまた考慮内にある。好まし くは、この環状脂肪族基は、約5から10個の炭素原子を含有するが、最も好ま しいのは、6個の炭素原子である。 ネマトゲニックまたはキラルな部分は、カルボニルオキシ、オキシカルボニル 、カルボニル、カーボンアミドまたはオキシ連結基によって、環状脂肪族基に結 合し得る;従って、ここで得る化合物は、エステル類、アミド類、アセタール類 またはケタール類である。 1から6個のネマトゲニック部分が、連結基を経由して、環状脂肪族基に結合 し得る。本発明に従いキラルな化合物を形成するには、少なくとも一つのキラル 部分を連結基によって環状脂肪族基に結合させるが、例外として、環状脂肪族基 そのものがキラルであるときには、キラル部分を結合させる必要はない。 下の表1は、この発明の実施に適する環状脂肪族基を誘導し得るところの代表 的な化合物のリストである。リストに記載された環状脂肪族化合物は、前述の連 結基の形成を可能にするために、カルボキシ、カルボン酸無水物、ヒドロキシ、 アミノ、ケト及びホルミルなどの置換基を含有している。勿論、たとえば、約4 個までの炭素原子を含有するアルキル基などの他の置換基も存在し得る。 ネマチック液晶部分は、上述のようにメソ性基を含むが、この基は、それから 形成する部分及び組成に液晶特性を付与する。典型的には棒状の分子構造を持つ このメソ基は(H.Finkelmann、アンゲバンデト・フェミー・インタ ーナショナル・エディション・イン・イングリシュ 、1987、26巻、816 −824頁参照)、直鎖または分岐鎖のどちらかを有し、且つ、1つから約8個 の、好ましくは約2つから6個の、炭素原子を含有するアルキレン基であるとこ ろの、たわみ性の結合−Q−に結合する。高い光学複屈折を持つ液晶性組成を得 るためには、ネマチック性部分が複数の共役不飽和結合を含有することが望まし い;しかしながら、この共役不飽和が、可視領域において液晶性組成による光の 大きい吸収を引き起こしてはならない。本発明の実施に有用なメソ性基は以下の ものを含む:前述のFinkelmannの報告及びWu等、ジャーナル・オブ ・アプライド・フィジックス 、1990、68巻、78−85頁に記載のビフェ ニルおよびジフェニルアセチレン部分類;Gray等、ジャーナル・オブ・ザ・ ケミカル・ソサイアティ・ケミカル・コミュニケイションズ 、1974、431 −432頁に記載のテルフェニル基類;Boller等、ザイトシュリフト・フ ィア・ナツールフォルシュング 、1978、33b巻、433−438頁に記載 のジフェニルピリミジン類;及び、Hird等、リキッド・クリスタルズ、19 93、15(2)巻、123−150頁に記載の2,6−ジ置換ナフタレン部分 類。アセチレン部分、−C≡C−、及びp−カルボニルオキシフェニル部分は、 −Y−基として好ましい。適切な−Z−置換基は、Finkelmann及びW u等による前述の報告に記載されていて、−CN、−NO2,−N=C=Sまた は約8個までの炭素原子を含有するアルコキシ基である;好ましい−Z置換基は シアノまたはメトキシである。 キラル部分は、上述のごとく、少なくとも一つの不斉炭素原子を含む光学活性 なキラル基を含有する。このキラル部分は、また、直鎖または分岐鎖のどちらか を有し、且つ、1〜約8個の、好ましくは約2〜6個の、炭素原子を含有するア ルキレン基であるところの、結合−Q−を含有する。 [CHI]’で表されるキラルな化合物は、低モル質量を有し、且つ、少なく とも一つの不斉炭素原子を含む光学活性なキラル基Z’を含有する。キラルな化 合物[CHI]は、また、−COO−、−OOC−または、好ましくは−C≡C −であり得る−G−により連結したアリール部分D’およびE’を含有する。ア セチレン部分、−C≡C−、はまたZ’に含まれてもよい。キラルな化合物[C HI]’は、さらに、−H,−CN、−NO2,−N=C=S、−OHまたは、 約8個までの炭素原子を含有するアルコキシ、アルキルスルホニルまたはアリー ルスルホニル基であり得る−Mを含有する。 本発明に従えば、キラルなネマチック液晶性組成は、キラルとネマチック液晶 性部分の総モル数に対するキラル部分のモル数の比率として定義されるところの 、キラルモル分率により特性化される;このキラル分率は、好ましくは約0.0 1−0.7であり、さらに好ましくは約0.05−0.5である。 上で議論したように、この発明のキラルなネマチック液晶性組成を構成する化 合物は、エステル類、アミド類、アセタール類またはケタール類である。エステ ル類及びアミド類は、たとえば、カルボン酸塩化物、カルボン酸無水物、揮発性 の低分子量アルコールから誘導したカルボン酸エステルなどの、カルボン酸の反 応性同等体を、それぞれ、アルコール類及びアミン類と反応させて生成する。カ ルボン酸反応性同等体は、環状脂肪族基を提供する反応物に存在し、且つ、アミ ン類またはアルコール類であってネマチック液晶性及びキラル部分を提供する反 応物と反応させることが出来る。これに代わって、アミノまたはヒドロオキシ基 を含有し得る環状脂肪族基の反応物源を、ネマチック液晶性及びキラル部分を提 供する反応物に含まれているところの、カルボン酸の反応性同等体と反応させて もよい。アセタール類及びケタール類は、ネマチック液晶性またはキラルな置換 基を含有するアルコールと、環状脂肪族基源であるところのアルデヒドまたはケ トンとを、それぞれ、酸−触媒で縮合反応させて生成させて得てもよい。前述の アルデヒド類及びケトン類は、ネマチック液晶性またはキラルな置換基を含有す る事もできる。 上述のごとく、キラル部分を含む本発明の液晶性組成は、波長λRの可視及び 近赤外円偏光を選択的に反射する。この選択的反射波長λRは、液晶性組成中の キラル部分の構造及び濃度の変化により変わり得る。選択的反射波長が可視領域 にある液晶性組成を取得するためには、これらの組成が適切な、らせんねじれ指 数を表すことが必要である。キラルな液晶性組成のらせんねじれ指数は、選択的 反射波長の逆数、1/λR、に対しキラル成分のモル分率をプロットした勾配を 、モル分率をゼロに近づけて測定することが出来る(S.Krishnamur thy及びS.H.Chen、マクロモレキュールズ、1991、24巻、34 81−3484頁;1992、25巻、4485−4489頁参照)。キラルな ネマチック液晶性組成のらせんねじれ指数は、キラル部分の構造のみでなく、キ ネマチック性部分、特に、共役不飽和の程度及びこれらの部分におけるたわみ結 合の長さにもまた依存する(S.H.Chen及びM.L.Tsai、マクロモ レキュールズ 、1990、23巻、5055−5058頁参照)。 本発明のキラルな液晶性組成の多くの応用は、一対の構造的に関連した組成を 必要としており、その一つは右巻きでもう一つは左巻きのらせん構造を形成する ことが可能で、それぞれ、右回り及び左回りの円偏光を選択的に反射させる。正 反対のキラリティーを持つ二つのキラル部分を形成するために一対の鏡像異性化 合物を使用し、次いで一般的なネマチック部分と結合させることにより、右巻き 及び左巻きのらせんを形成し得る一対の液晶性組成が提供される。このことは、 たとえば、M.L.Tsai及びS.H.Chen、マクロモレキュールズ、1 990、23巻、1908−1911頁に記述されているように、正反対の巻き 方のらせん構造を形成するところのR−(+)−及びS−(−)−1−フェニル エチルアミンから合成したキラルな部分を含有する、キラルなネマチック液晶性 共重合体によって例示されている。 本発明に従えば、上述のごとく、キラル部分を合成するのに好ましい光学活性 化合物は、以下の化合物の鏡像異性体を含む:1−フェニルエタノール、1−フ ェニルプロパノール、2−メトキシ−2−フェニルエタノール、マンデル酸メチ ルエステル、α−テトラオール、1−フェニルエチルアミン、1−シクロヘキシ ルエチルアミン、3−アミノ−ε−カプロラクタム、ショウノウカルボン酸、メ ンチルオキシ酢酸、1−メチル−2−オキソシクロヘキサンプロピオン酸メチル エステル、2−フェニルプロピオン酸、及びショウノウ。特に好ましいのは、1 −フェニルエタノール及び1−フェニルエチルアミンの鏡像異性体である。 上で議論したごとく、本発明のキラルなネマチック液晶性組成は、可視領域で は光を吸収しないが、可視の円偏光を選択的に反射する。これらは、可視及び近 赤外領域において選択的反射波長を生成するのに十分ならせんねじれ指数を示し 、且つ、右巻き及び左巻きのらせん構造を共に形成することが出来る。 本発明に従い光学装置を作成するには、キラルなネマチック液晶性組成のフイ ルムを、ガラスまたは溶融石英のような透過性の基質に張り付ける。このフイル ムを、キラルなネマチック液晶性組成の溶融体から形成させてもよいし、または 、この組成の揮発性有機溶媒中の溶解液を基質に塗布し、次いで、乾燥して溶媒 を除去することによって形成させてもよい。フイルム形成に後者の方法を使用す るには、その組成は、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン及び同 種の溶媒に可溶であるのが望ましい。 基質上のキラルなネマチック液晶性組成のフイルムは、約0.5μmから50 μm、好ましくは、約5μmから20μmの厚さを有する。さらに、液晶相にお けるフイルムは、Grandjean組織を形成し且つ保持することが可能で、 そこではフイルム中のらせん液晶構造は基質の表面に対して垂直である。 キラルなネマチック液晶性組成のフイルムを透過性の基質に張り付けた後で、 ガラス転移温度以上だが組成の透明化温度以下の温度で先ず加熱し、次いでガラ ス転移温度以下の温度に冷却することにより、このフイルムを焼なます。この焼 なまし工程において、Grandjean組織をキラルなネマチック液晶性組成 のフイルム中に形成し、且つ、フィルムをガラス転移温度以下の温度に冷却する 時に、その組織を保持する。この焼なましは、透明化温度の約0.86から0. 98、好ましくは0.90から0.95である温度のにおいて、約0.5時間か ら16時間、好ましくは1から2時間の間で実施するのが適切である。フイルム 中にGrandjean組織を形成し且つ保持するためには、透明化温度は、ガ ラス転移温度から少なくとも約30℃以上は高くなければならない。 本発明の組成に有用な、代表的なネマチック及び/またはキラルな環状脂肪族 化合物の一般式を表2に示す。 本発明の組成に有用な、代表的なキラルな化合物[CHI]'の一般式を下の表 3に示す。 実施例 本発明を、次の実施例によってさらに具体的に説明する。実施例1−化合物(I)の合成 化合物(I)は、以下に示す反応スキームにより合成した。 (I−1): 4−ヨードフェノール(74.4g、388mmole)及びジ ヒドロピラン(84.1g、1mole)を,p−トルエンスルホン酸ピリジニ ウム、PTTS,(17.5g、69.6mmole)を含む無水塩化メチレン 800mLに溶解した液を室温で5時間攪拌した。次いで、この溶液をエーテル で希釈してから、触媒を除去するために、半飽和食塩水で数回洗浄した。溶媒を 留去後、残留物をエタノールから再結晶して、テトラヒドロピラニル(THP) エーテル(I−1)(90g、85%)を得た。 (I−2): (I−1)(25g、82.2mmole)及び(トリメチルシ リル)アセチレン(12g、122mmole)のトリエチルアミン300mL 中の混合液に、二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1g、1. 40mmole)及びヨウ化銅(I)(9.133g、0.70mmole)を 加えた。反応混合液を窒素下、室温にて3時間攪拌してから、溶媒を減圧下に留 去した。残留物を石油エーテル500mLで抽出し、抽出液を濾過し、濾液を水 洗してから無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去後、粗生成物をシリカゲルの フラッシュクロマトグラフィーで、1:15ジエチルエーテル/石油エーテルを 溶離液に用いて精製した。微黄色固体をエタノールから再結晶して、(I−2) (15g、66%)を得た。 (I−3): メタノール100mL中に(I−2)5.0g(18.2mmo le)及び無水炭酸カリウム(1.0g、7.23mmole)を溶解してから 、2時間攪拌した。次いで、溶媒を留去し、残留物を石油エーテル200mLに 溶解した。この溶液を水洗し、無水MgSO4で乾燥し、溶媒を留去した。残留 物をエタノールから再結晶すると、(I−3)(3.62g、98%)が得られ た。 (I−4) (I−3)(3.4g,16.8mmole)の無水テトラヒドロ フラン(THF)10mL中の溶液に、0℃でn−ブチルリチウムの2Mヘキサ ン溶液(0.078g、16.8mmole)を加えた。この溶液を5分間攪拌 してから、無水THF(20mL)中に溶解した無水塩化亜鉛(2.29g、1 6.8mmole)を加えた。この混合液は、室温にてさらに15分間攪拌した 。 (I−5)及び(I−6): 0℃に冷却した(I−4)を含む溶液に、4−ブ ロモベンゾニトリル(3.07g,16.8mmole)の無水THF(20m L)中の溶液及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.5g 、0.43mmole)の無水THF(20mL)中の溶液を順次、ともに0℃ で、加え、(I−5)を得た。これを単離をしないで、1N HCl溶液30m L及び塩化アンモニウム10gを加えると、明らかに分離した二つの層が形成し たが、さらに3時間室温にて攪拌し、ヒドロキシル基を脱保護した。石油エーテ ル50mLと振とうしてから二層を分離し、水層は石油エーテルで抽出した。有 機層を併せて、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液にて洗浄してから、無水MgSO4 で乾燥した。溶媒を減圧下に留去後、褐色の残留物をシリカゲルのフラッシュ クロマトグラフィーで、塩化メチレンを溶離液に用いて精製した。黄色生成物を クロロホルムから再結晶して、(I−6)(2.35g、64%)を得た。 (I−7): (I−6)(3.0g、13.68mmole)、トリフェニル ホスフィン(4.31g,16.41mmole)及び3−ブテン−1−オール (1.42mL、16.41mmole)を無水THF30mL中に含む攪拌し た溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)(2.02mL、16.41 mmole)の無水THF10mL中の溶液を、窒素雰囲気中で滴下して加えた 。この反応混合液を3時間攪拌してから、溶媒を留去した。固体の残留物をシリ カゲルのフラッシュクロマトグラフィーで、10:1塩化メチレン/ヘキサンを 溶媒と溶離液に用いて精製した。少量の塩化メチレンを含むメタノールから再結 晶する事によりさらに精製して、(I−7)(3.39g、91%)を得た。 (I−8): (I−7)(2.42g,8.86mmole)の無水THF1 0mL中の攪拌した溶液に、9−ボラビシクロ[3,3,1]ノナン(9−BB N)の0.5M THF溶液(21.27mL、10.64mmole)をゆっ くりとくわえた。この反応混合液4時間室温にて攪拌した後、エタノール5mL 、6N水酸化ナトリウム溶液2mL及び30%過酸化水素溶液4mLを順次加え た。反応をさらに一時間続けてから、塩化メチレン100mLを加えて希釈した 。この溶液を水洗してから、無水MgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、固体の 残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレンを溶離液 に用いて精製した。エタノールから再結晶する事によりさらに精製して、(I− 8)(2.36g、92%)を得た。 (I): (I−8)(0.606g、2.08mmole)、トリフェニルホ スフィン(0.55g,2.08mmole)及び1,3,5−シクロヘキサン トリカルボン酸(0.136g、0.631mmole)(95%シス、アルド リッチ化学社から購入)を無水THF15mL中に含む攪拌した溶液に、アゾジ カルボン酸ジエチル(DEAD)(0.255mL、2.08mmole)の無 水THF5mL中の溶液を、窒素雰囲気中で滴下して加えた。この反応混合液を 3時間攪拌してから、溶媒を留去した。固体の残留物をシリカゲルのフラッシュ クロマトグラフィーで、40:1塩化メチレン/アセトンを溶媒と溶離液に用い て精製した。少量の塩化メチレンを含むメタノールから再結晶する事によりさら に精製して、(I)(0.62g、95%)を得た。元素分析:%計算値:C、 76.50;H、5.51;N、4.06; %実測値:C、76.25;H、 5.72;N、4.07。 示差走査熱量測定法を用いて、熱転移温度を(I)について測定した。そのガ ラス転移温度、Tg、は28℃であり、そして、その透明化温度、Tc、は124 ℃であった。実施例2−化合物(II)の合成 化合物(II)を、以下に示す反応スキームにより合成した。 (II−1): (I−6)(0.86g、3.93mmole)、トリフェニ ルホスフィン(1.24g,4.71mmole)及び(S)−(+)−1,3 −ブタンジオール(0.42g、4.71mmole)を無水THF10mL中 に含む攪拌した溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)(0.41mL 、4.71mmole)の無水THF5mL中の溶液を、窒素雰囲気中で滴下し て加えた。この反応混合液を3時間攪拌してから、溶媒を留去した。固体の残留 物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで、20:1塩化メチレン/ア セトンを溶媒と溶離液に用いて精製して、(II−1)(0.8g、70%)を 得た。 (II): 1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸(0.165g、0. 76mmole)及び二、三滴のN,N−ジメチルホルムアミドを無水THF1 0mL中に含む攪拌した溶液に、塩化オキサリルの無水THF中の2M溶液(2 .75mmoleの塩化オキサリルを含む溶液1.37mL)を、室温において 滴下して加えた。この反応混合液を1時間攪拌した後、溶媒を留去してから、過 剰の塩化オキサリルを減圧で除去した。得られた酸塩化物を無水THF10mL 中に溶解し、この溶液を、(II−1)(0.80g、2.75mmole)及 びピリジン(0.22mL、2.75mmole)の無水THF10mL中の混 合液に加えた。この反応混合液を12時間攪拌した後、溶媒を留去した。固体の 残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレンを溶媒と 溶離液に用いて精製した。メタノールから再結晶する事によりさらに精製して、 (II)(0.71g、90%)を得た。元素分析:%計算値:C、76.50 ;H、5.51;N、4.06;%実測値:C、76.23;H、5.68;N 、4.04。実施例3−化合物(III)の合成 化合物(III)を、以下に示す反応スキームにより合成した。 (III−1): 4,4’−ジヒドロビフェニル(40.0g、0.215m ole)を水酸化ナトリウム(17.2g、0.43mole)の水160mL 溶液中に溶解してから、これに硫酸ジメチル(27g、0.214mole)を 加えた。この溶液を室温にて4時間攪拌した。沈殿を濾過して単離し、10%水 酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、それから沸騰水中に溶解した。微量の不溶性4 , 4−ジメチルオキシビフェニルは熱時濾過で分離した。この濾液に希塩酸を添加 すると、粗生成物が沈殿した。この沈殿を集めて、水洗し、そしてエタノールか ら再結晶して(III−1)(30g、70%)を得た。 (III−2): 水酸化ナトリウム(30.0g、0.75mole)の水8 00mL溶液中に、4−ヒドロキシ安息香酸(35.8g、0.259mole )を加えた。それから、この溶液を−10℃に冷却し、次いで、クロロギ酸メチ ル(40.0g、0.423mole)を、温度が−5℃を越えないようにゆっ くりと加えた。得られたスラリーを4時間攪拌してから、濃塩酸でpH5の酸性 にした。粗生成物を濾過で単離し、そしてエタノールから再結晶して(III− 2)(35.0g、69%)を得た。 (III−3): (I−2)(10.0g、mole)及び二、三滴のN,N −ジメチルホルムアミドを塩化メチレン200mL中に含む溶液に、塩化オキサ リル(6.65mL、0.06mole)を、室温で滴下して加えた。この反応 混合液を1時間攪拌した後、溶媒を留去してから、過剰の塩化オキサリルを減圧 で除去した。得られた酸塩化物を無水THF100mL中に溶解した液を、(I −1)(12.3g、0.06mole)及びピリジン(4.95mL、0.0 6mole)の無水THF100mL中の溶液に加えた。この混合液を12時間 攪拌した後、クロロホルム500mLで希釈した。この溶液を水洗してから、無 水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残留物をエタノールから再結 晶して、(III−3)(11.5g、61%)を得た。 (III−4): (I−3)10.0g(0.026mole)の95%エタ ノール200mL溶液中に、30%水酸化アンモニウム(30mL)を室温にて 加えた。反応混合液を1時間攪拌してから、濃塩酸でpH5の酸性にした。この 溶液をクロロホルム200mLで希釈し、有機層を水洗してから、無水硫酸ナト リウムで乾燥した。溶媒を留去して(III−4)(7.6g、90%)を得た 。 (III−5): (I−4)(3.0g、9.38mmole)及び水酸化カ リウム(0.63g、11.3mmole)をN,N−ジメチルホルムアミド1 0mL中に含む溶液中に、1−ブロモエタノール(0.94mL、11.3mm ole)を80℃で加えた。この反応混合液を、80℃で24時間攪拌してから 、塩化メチレン100mLで希釈した。この溶液を水洗してから、無水硫酸ナト リウムで乾燥した。溶媒を留去後、固体をエタノールから再結晶して(III− 5)(1.6g、46%)を得た。 (III): (I−5)(0.5g、1.37mmole)、トリフェニルホ スフィン(0.36g,1.37mmole)及び1,3,5−シクロヘキサン トリカルボン酸(0.084g、0.38mmole)を無水THF15mL中 に含む攪拌した溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)(0.17mL 、1.37mmole)の無水THF5mL中の溶液を、窒素雰囲気中で滴下し て加えた。この反応混合液を3時間攪拌してから、溶媒を留去した。40:1塩 化メチレン/アセトンを溶媒と溶離液に用いて、固体の残留物をシリカゲルのフ ラッシュクロマトグラフィーで精製した。少量の塩化メチレンを含むメタノール から再結晶する事によりさらに精製して、(III)(0.5g、90%)を得 た。 示差走査熱量測定法を用いて、(III)について測定したそのガラス転移温 度、Tg、及びその透明化温度、Tc、は、それぞれ、177℃及び278℃であ った。実施例4−化合物(IV)の合成 化合物(IV)を、以下に示す反応スキームにより合成した。 (IV−1): 4,4’−ジヒドロビフェニル(40.0g,,0.215m ole)を水酸化ナトリウム(17.2g、0.43mole)の水160mL の溶液中に溶解してから、これに硫酸ジメチル(27g、0.214mole) を加えた。この混合液を室温にて4時間攪拌した。沈殿を濾過して単離し、10 % 水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、それから沸騰水中に溶解した。微量の不溶性 4,4−ジメチルオキシビフェニルは熱時濾過で分離した。この濾液に希塩酸を 添加すると、粗生成物が沈殿した。この沈殿を集めて、水洗し、そしてエタノー ルから再結晶して(IV−1)(30g、70%)を得た。 (IV−2): 水酸化ナトリウム(30.0g、0.75mole)の水80 0mLの溶液中に、4−ヒドロキシ安息香酸(35.8g、0.259mole )を加えた。それから、この溶液を−10℃に冷却し、次いで、クロロギ酸メチ ル(40.0g、0.423mole)を、温度が−5℃を越えないようにゆっ くりと加えた。得られたスラリーを4時間攪拌してから、濃塩酸でpH5の酸性 にした。粗生成物を濾過で単離してから、エタノールから再結晶して(IV−2 )(35.0g、69%)を得た。 (IV−3): (IV−2)(10.0g、0.05mole)及び二、三滴 のN,N−ジメチルホルムアミドを塩化メチレン200mL中に含む溶液に、塩 化オキサリル(6.65mL、0.06mole)を、室温で滴下して加えた。 この反応混合液を1時間攪拌した。次いで、溶媒を留去してから、過剰の塩化オ キサリルを減圧で除去した。得られた酸塩化物を無水THF100mL中に溶解 した液を、(IV−1)(12.3g、0.06mole)及びピリジン(4. 95mL、0.06mole)の無水THF100mL中に含む溶液に加えた。 この混合液を12時間攪拌した後、クロロホルム500mLで希釈した。この溶 液を水洗してから、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、固体の 残留物をエタノールから再結晶して、(IV−3)(11.5g、61%)を得 た。 (IV−4): (IV−3)10.0g(0.026mole)の95%エタ ノール200mLの溶液中に、30%水酸化アンモニウム(30mL)を室温に て加えた。反応混合液を1時間攪拌してから、濃塩酸でpH5の酸性にした。こ の溶液をクロロホルム200mLで希釈し、有機層を水洗してから、無水硫酸ナ トリウムで乾燥した。溶媒を留去して(IV−4)(7.6g、90%)を得た 。 (IV−5): (IV−4)(3.0g、9.38mmole)及び水酸化カ リウム(0.63g、11.3mmole)をN,N−ジメチルホルムアミド1 0mL中に溶解した液中に、1−ブロモエタノール(0.94mL、11.3m mole)を80℃で滴下して加えた。この反応混合液を、80℃で24時間攪 拌してから、塩化メチレン100mLで希釈した。得られた溶液を水洗してから 、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、残留物をエタノールから再結 晶して(IV−5)(1.6g、46%)を得た。 (IV−6): (IV−2)(3.0g、15.3mmole)及び二、三滴 のN,N−ジメチルホルムアミドを塩化メチレン30mL中に含む溶液に、塩化 オキサリル(2.53mL、20mmole)を、室温で滴下して加えた。1時 間攪拌した後、溶媒を留去してから、過剰の塩化オキサリルを減圧で除去した。 得られた酸塩化物を無水THF20mL中に溶解した液を、(S)−(−)−1 −フェニルエチルアミン(2.22g、18mmole)及びピリジン(1.5 7g、20mmole)の無水THF20mL中の溶液と室温で混合した。この 反応混合液を12時間攪拌した後、クロロホルム200mLで希釈した。この溶 液を水洗してから、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、固体の 残留物をエタノールから再結晶して、(IV−6)(2.69g、73%)を得 た。 (IV−7): (IV−6)(2.69g、9.0mmole)の95%エタ ノール150mLの溶液中に、30%水酸化アンモニウム(30mL)を室温に て加えた。反応混合液を1時間攪拌してから、濃塩酸でpH5の酸性にした。こ の溶液をクロロホルム150mLで希釈し、有機層を水洗してから、無水硫酸ナ トリウムで乾燥した。溶媒を留去して(IV−7)(1.95g、90%)を得 た。 (IV−8): (IV−2)(1.50g、7.65mmole)及び二、三 滴のN,N−ジメチルホルムアミドを塩化メチレン10mL中に含む溶液に、塩 化オキサリル(0.8mL、9.18mmole)を、室温で滴下して加えた。 1時間攪拌した後、溶媒を留去してから、過剰の塩化オキサリルを減圧で除去し た。得られた酸塩化物を無水THF10mL中に溶解してから、その溶液を、( III−7)(2.20g、9.18mmole)及びピリジン(0.74mL 、9.18mmole)の無水THF10mL中の溶液と混合した。この反応混 合液を12時間攪拌した後、クロロホルム100mLで希釈した。得られた溶液 を水洗してから、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、固体をエ タノールから再結晶して、(IV−8)(2.0g、63%)を得た。 (IV−9): (IV−8)(2.13g、5.03mmole)の95%エ タノール100mLの溶液中に、30%水酸化アンモニウム20mLを室温にて 加えた。反応混合液を1時間攪拌してから、濃塩酸でpH5の酸性にした。この 溶液をクロロホルム100mLで希釈し、得られた溶液を無水硫酸ナトリウムで 乾燥した。溶媒を留去して(IV−9)(1.73g、95%)を得た。 (IV−10): (IV−9)(1.73g、4.78mmole)及び水酸 化カリウム(0.32g、5.73mmole)のN,N−ジメチルホルムアミ ド10mL中の溶液中に、1−ブロモエタノール(0.48mL、5.73mm ole)を80℃で滴下して加えた。この反応混合液を80℃で24時間攪拌し てから、塩化メチレン100mLで希釈した。得られた溶液を無水硫酸ナトリウ ムで乾燥した。溶媒を留去後、固体をエタノールから再結晶して(IV−10) (1.0g、52%)を得た。 (IV): (IV−5)(0.50g、1.37mmole)、(IV−10 )(0.279g、0.687mmole)、トリフェニルホスフィン(0.5 4g,2.06mmole)及び1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸( 0.124g、0.573mmole)を無水THF15mL中に溶解し攪拌し た液に、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)(0.253mL、2.06m mole)の無水THF5mL中の溶液を、窒素雰囲気中で滴下して加えた。こ の反応混合液を3時間攪拌してから、溶媒を留去した。固体の残留物をシリカゲ ルのフラッシュクロマトグラフィーで、40:1塩化メチレン/アセトンを溶媒 と溶離液に用いて精製した。メタノールから沈殿化する事によりさらに精製して 、(IV)(0.66g、90%)を得た。元素分析:%計算値:C、71.3 5;H、5.33;N、1.08。 %実測値:C、71.16;H、5.36 ;N、1.13。 (IV)についての示差走査熱量測定法による測定は、69℃のガラス転移温 度Tg及び137℃の透明化温度Tcを示した。実施例5−化合物(V)の合成 化合物(V)は、(I−8)を(IV−5)の代わりに最終工程で使用した以 外は、(IV)で用いたのと同じ操作法により合成した。実施例6−キラルなネマチック混合物(VI)の合成 キラルなネマチック混合物(VI)を、以下に示す反応スキームにより合成し た。 (VI−1): 中間体(VI−1)は、(S)−(−)−1−フェニルエチル アミンの代わりに(S)−(−)−1−フェニルエタノールを使用して、中間体 (IV−10)について上で大要を述べた操作法に従って合成した。 (VI): 1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸(0.187g、0. 86mmole)及び二、三滴のN,N−ジメチルホルムアミドを無水THF1 0mL中に溶解した液に、塩化オキサリルの無水THF中の2M溶液(2.84 mmoleの塩化オキサリルを含む溶液1.42mL)を、室温において滴下し て加えた。この反応混合液を1時間攪拌した後、溶媒を留去してから、過剰の塩 化オキサリルを減圧で除去した。得られた酸塩化物を無水THF10mL中に溶 解し、この溶液を、(I−8)(0.50g、1.72mmole),(VI− 1)(0.43g、1.03mmole)及びピリジン(0.23mL、2.8 4mmole)の無水THF10mL中の混合液に加えた。この反応混合液を1 2時間攪拌した後、溶媒を留去した。固体の残留物をシリカゲルのフラッシュク ロマトグラフィーで、塩化メチレンを溶媒と溶離液に用いて精製した。メタノー ルから沈殿化する事によりさらに精製して、キラルなネマチック混合物(VI) (0.35g)を得た。HPLC及びNMRの積分分析は、(VI)が0.11 の総キラルモル分数を持つ複数成分の混合物であると立証した。実施例7−化合物(VII)の合成 化合物(VII)を、以下に示す反応スキームにより合成した。 (VII−1): 4−ヒドロキシ−4’−シアノビフェニル(5.0g、25 .6mmole)、水酸化カリウム(1.43g、25.6mmole)及び二 、三個のヨウ化カリウム結晶のN,N−ジメチルホルムアミド10mL中の溶液 に、6−ブロモ−1−ヘキサノール(3.35mL、25.6mmole)を8 0℃で滴下して加えた。この反応混合液を、80℃で24時間攪拌してから、塩 化メチレン500mLで希釈した。得られた溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し てから、蒸発乾固した。固体をエタノールから再結晶して(VII−1)(4. 3g、57%)を得た。 (VII): (VII−1)(0.74g、2.51mmole)、トリフェ ニルホスフィン(0.658g,2.51mmole)及び(1R,3S)−( +)−ショウノウ酸(0.124g、0.573mmole)を無水THF15 mL中に溶解し攪拌した液に、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)(0.3 1mL、2.51mmole)の無水THF5mL中の溶液を、窒素雰囲気中で 滴下して加えた。この反応混合液を3時間攪拌してから、溶媒を留去した。固体 の残留物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで、40:1塩化メチレ ン/アセトンを溶媒と溶離液に用いて精製した。メタノールから沈殿化する事に よりさらに精製して、(VII)(0.76g、92%)を得た。元素分析:% 計算値:C、76.39;H、7.16;N、3.71。 %実測値:C、76 . 06;H、6.82;N、4.14。 (VII)についてのガラス転移温度Tg及び透明化温度Tcはそれぞれ、−5 ℃及び42℃であった。実施例8−光学装置類の作成 表4にリストで示している本発明のキラルなネマチック液晶性組成から、光学 装置類を作成した。表4に示す熱転移温度Tg及びTcは示差走査熱量測定法によ って測定した。 大凡10μmの厚さを持つフィルムを、液晶性組成の溶融体から一対のガラス 板(589.3nmにおいて1.53の屈折率を持つ、コーニング7059バリ ア・アルミナ・ホウケイ酸塩ガラス)の間に作成した。この装置は、透明化温度 以上に加熱し、整列化を誘起するためせん断し、そして、透明化温度の95%に おいて1時間焼なました。選択的反射波長、λR、は、パーキン−エルマー・ ラムダ9・紫外−可視−近赤外分光光度計を用いて測定した。 キラルなネマチック性化合物液晶(IV)から作成した光学装置Aは、425 nmのλRを表示した。非キラルな液晶性化合物(III)を量を変えて(IV )に混ぜた混合物を使用して、装置B及びCを作成したが、それらのλR値は、 それぞれ、557nm及び705nmであった。 キラルなネマチック液晶性化合物の混合物(VI)及び非キラルな液晶性化合 物(I)から成る組成から光学装置Dを作成した。得られた混合物のキラルモル 分率は0.06であった。この装置の選択的反射波長は964nmであった。 光学装置Eは、キラルな環状脂肪族基に結合した二つのネマチック液晶性部分 から成る構造を有する化合物VIIのフィルムを含有する。装置Eは1600n mのλR値を示した。 非キラルな液晶性化合物(I)と0.62のキラルモル分数を持つキラルな化 合物(II)を使用して、光学装置Fを作成した。この装置の選択的反射波長、 λR値は、1355nmであった。実施例9−化合物(XXVa)の合成 化合物(XXVa)を、以下に示す反応スキームにより合成した。 (XXV−1) 三臭化ホウ素の乾燥塩化メチレン中の溶液(1M、100mL 、100mmol)を、6−メトキシ−2−ナフトニトリル(10.0g、54 .6mmol)を乾燥塩化メチレン中に溶解し、冷却し(−78℃)、攪拌した 液に、アルゴン下に滴下して加えた:この原料のニトリルは、Hird等、リキ ッド・クリスタルズ 、1993、15(2)巻、123−150頁、に記載され ているように合成した(この記載を本明細書の1部とする)。この攪拌した混合 液は、9時間をかけて室温に加温させた。この混合液を−10℃に冷却し、水を 徐々に加えてから、固体を濾過で集めた。エタノールからの再結晶で化合物(X XV−1)(8.8g、95%)を得た。 (XXV−2) アルドリッチ化学会社から購入したN−フェニルトリフラミド (19g、53.2mmol)の乾燥塩化メチレン(200mL)中の溶液を、 化合物(XXV−1)(8g、47.3mmol)を乾燥塩化メチレン(200 mL)及び乾燥トリエチルアミン(14mL、100mmol)中に溶解し、冷 却し(−78℃)、攪拌した液に、アルゴン下に滴下して加えた。この攪拌した 混合液は、一夜をかけて室温に加温させた。この混合液を炭酸ナトリウム水溶液 で洗浄してから、分離した水層を塩化メチレンで洗浄した。有機層を合併し、水 洗してから、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧で留去し、残留物をフラッシュ クロマトグラフィーで、塩化メチレンを溶離液に用いて精製した。得られた生成 物をエタノール/水から再結晶して(XXV−2)(13.5g、95%)を得 た。 (XXV−3): ジメチルホルムアミド(115mL)及びトリエチルアミン (67mL)を順次に、化合物(XXV−2)(10g、33.2mmol)、 化合物(I−3)(6.71g、33.2mmol)、塩化ビス(トリフェニル ホスフィン)パラジウム(II)(0.466g、0.664mmol)及びヨ ウ化銅(I)(0.252g、1.33mmol)の混合液中に加えた。この混 合液をアルゴン下、室温にて1時間攪拌した。この溶液を水で希釈してから、塩 化メチレン(3x200mL)で抽出した。抽出液を合併し、炭酸ナトリウムの 水溶液で洗浄してから、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残留物 をフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレンを溶離液に用いて精製した。 粗生成物ををエタノール/酢酸エチルから再結晶して、化合物(XXV−3)( 9.8g、84%)を得た。 (XXV−4): テトラヒドロフラン(40mL)、水(20mL)及び酢酸 (80mL)を化合物(XXV−3)に順次加えた。混合液を60℃で4時間攪 拌した。溶媒を部分的に減圧で留去し、生成物を残った溶媒から再結晶すると、 化合物(XXV−4)(6.5g、95%)が得られた。 (XXV−5): (XXV−4)(1.5g、5.6mmol)、炭酸セシウ ム(1.82g、5.6mmol)及び二、三個のヨウ化カリウムの結晶をジメ チルホルムアミド(10mL)中に含む溶液中に、2−ブロモエタノール(0. 47mL、5.6mmol)を80℃で滴下して加えた。この反応混合液を80 ℃で24時間攪拌してから、塩化メチレン(100mL)で希釈した。この溶液 を水洗してから、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧で留去してから、残留物を フラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレン/アセトン(10:1)を溶離 液に用いて精製した。粗生成物をエタノールから再結晶して化合物(XXV−5 )(1.06g、61%)を得た。 (XXVa): (XXV−5)(0.5g、1.60mmol)、トリフェニ ルホスフィン(0.419g,1.60mmol)及び1,3,5−シクロヘキ サントリカルボン酸(0.105g、0.48mmol)を乾燥テトラヒドロフ ラン(10mL)中に溶解し攪拌した液に、アゾジカルボン酸ジエチル(0.1 96mL、1.60mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の溶液 を、アルゴン雰囲気中で滴下して加えた。この反応混合液を3時間攪拌してから 、溶媒を留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレン/ アセトン(40:1)を溶離液に用いて精製した。粗生成物を塩化メチレン(2 mL)に溶解し、メタノールから沈殿化させて、(XXV−a)(0.48g、 91%)を得た。元素分析:%計算値:C、78.47;H、4.63;N、3 .81。 %実測値:C、78.06;H、4.61:N、3.72。 (XXVa)の塩化メチレン溶液の紫外部吸収スペクトルは、380nmを越 えて光の吸収を示さなかった。 (XXVa)について熱転移温度を測定した;ガラス転移温度Tgは60℃で あり、透明化温度Tcは197℃であった。実施例10−化合物(XXVb)の合成 化合物(XXVb)を、以下に示す反応スキームにより合成した。 (XXV−6) 塩化4−ヨウ化ベンゾイル(5.0g、18.8mmol)の 乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の溶液に、(S)−(−)−1−フェニ ルエタノール(2.29g、18.8mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(2 0mL)及びトリエチルアミン(2.62mL、18.8mmol)中に溶解し た液に室温で加えた。こ混合液を4時間攪拌してから、塩化メチレン(200m L)で希釈した。この溶液を水洗してから、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧 で留去した後、固体の生成物(XXV−6)(5.9g、89%)が残留した粘 調な液体から生成した。 (XXV−7): ジメチルホルムアミド(30mL)及びジエチルアミン(1 5mL)を順次に、化合物(XXV−6)(4.90g、13.9mmol)、 化合物(I−3)(2.81g、13.9mmol)、塩化ビス(トリフェニル ホスフィン)パラジウム(II)(0.195g、0.278mmol)及びヨ ウ化銅(I)(0.105g、0.557mmol)の混合液中に加えた。この 混合液をアルゴン下、室温にて1時間攪拌した。この溶液を水で希釈してから、 塩化メチレン(3x50mL)で抽出した。抽出液を合併し、塩化ナトリウム水 溶液で洗浄してから、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を フラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレンを溶離液に用いて精製した。生 成物ををエタノール/酢酸エチルから再結晶してさらに精製し、化合物(XXV −7)(4.8g、81%)を得た。 (XXV−8): 化合物(XXV−7)(4.5g、10.6mmol)及び p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(5.0g、19.9mmol)のエタノ ール(50mL)溶液を60℃で4時間攪拌してから、塩化メチレン(100m L)で希釈した。この溶液を塩化ナトリウム水溶液及び水で洗浄してから、Mg SO4で乾燥した。溶媒を減圧で留去してから、残留物をフラッシュクロマトグ ラフィーで、塩化メチレン/アセトン(10:1)を溶離液に用いて精製すると 、 (XXV−8)(3.5g、97%)が得られた。 (XXV−9): (XXV−8)(1.5g、4.39mmol)、炭酸セシ ウム(1.42g、4.39mmol)及び二、三個のヨウ化カリウムの結晶を ジメチルホルムアミド(10mL)中に含む溶液中に、2−ヨウ化エタノール( 0.34mL、4.39mmol)を80℃で滴下して加えた。この反応混合液 を80℃で24時間攪拌してから、塩化メチレン(100mL)で希釈した。こ の溶液を水洗してから、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧で留去してから、残 留物をフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレン/アセトン(10:1) を溶離液に用いて精製した。得られた生成物をエタノールから再結晶して化合物 (XXV−9)(0.7g、41%)を得た。 (XXV−10): Kemp等、ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミスト リー 、1981、46巻、5140−5143頁の操作法に従って、1,3,5 −シクロヘキサントリカルボン酸(10.0g、46.3mmol)を無水酢酸 (100mL)と共に24時間還流した。溶媒を留去し、次いで、高度真空で完 全に除去した。残留物を塩化チオニル(40mL)と共に12時間還流してから 、過剰の塩化チオニルを真空下に除去した。粗生成物を真空蒸留(2mmHg、 160℃)してから、乾燥トルエンで再結晶して精製すると、化合物(XXV− 10)(5.32g、53%)が得られた。元素分析:%計算値:C、49.8 8;H、4.16。 %実測値:C、49.97;H、4.20。 (XXV−11): 乾燥トリエチルアミン(0.134mL、0.96mmo l)を、化合物(XXV−10)(0.104g、0.48mmol)、化合物 (XXV−5)(0.3g、0.96mmol)及び4−ジメチルアミノピリジ ン(DMAP)(0.006g、0.048mmol)の乾燥THF(15mL )中の溶液に加えた。窒素雰囲気下で24時間攪拌した後、反応混合液を塩化メ チ レン(50mL)で希釈し、塩酸で中和した。有機層を半飽和食塩水で洗浄して から、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧で留去してから、固体の残留物をフラ ッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレン/メタノール(9:1)を溶離液に 用いて精製すると、化合物(XXV−11)(0.306g、78%)が得られ た。 (XXVb): 化合物(XXV−11)(0.133g、0.165mmol )、化合物(XXV−9)(0.064g,0.165mmol)及びトリフェ ニルホスフィン(0.048g,0.18mmol)を乾燥テトラヒドロフラン (10mL)中に含み攪拌した溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(0.022 mL、0.18mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の溶液を、 アルゴン雰囲気中で滴下して加えた。この反応混合液を3時間攪拌してから、溶 媒を留去した。固体の残留物をフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレン /アセトン(40:1)を溶離液に用いて精製した。粗生成物を塩化メチレン( 2mL)に溶解し、メタノールで希釈して沈殿化させて、化合物(XXV−b) (0.172g、88%)を得た。元素分析:%計算値:C、77.68;H、 4.94;N、2.39。 %実測値:C、77.68;H、4.98;N、2 .32。 示差走査熱量測定法を用いて、(XXVb)について測定したそのガラス転移 温度Tg及びその透明化温度Tcは、それぞれ、61℃及び72℃であった。実施例11−化合物(XXVc)の合成 化合物(XXVc)を、以下に示す反応スキームにより合成した。 (XXV−12): 化合物(XXV−10)(0.061g、0.282mm ol)、化合物(XXV−9)(0.218g、0.564mmol)及び4− ジメチルアミノピリジン(DMAP)(0.004g、0.033mmol)の 乾燥THF(15mL)中の溶液に、乾燥トリエチルアミン(0.079mL、 0.564mmol)を加えた。窒素雰囲気下で24時間攪拌した後、反応混合 液を塩化メチレン(50mL)で希釈し、塩酸で中和した。有機層を半飽和食塩 水で洗浄してから、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧で留去してから、固体の 残留物をフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレン/メタノール(9:1 )を溶離液に用いて精製すると、化合物(XXV−12)(0.191g、71 %)が得られた。 (XXVc): 化合物(XXV−12)(0.140g、0.147mmol )、化合物(XXV−5)(0.055g,0.176mmol)及びトリフェ ニルホスフィン(0.039g,0.176mmol)を乾燥テトラヒドロフラ ン(10mL)中に含み攪拌した溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(0.01 8mL、0.176mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の溶液 を、 アルゴン雰囲気中で滴下して加えた。この反応混合液を3時間攪拌してから、溶 媒を留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレン/アセ トン(40:1)を溶離液に用いて精製した。粗生成物を塩化メチレン(2mL )に溶解し、メタノールで希釈して沈殿化させて、化合物(XXV−c)(0. 129g、70%)を得た。元素分析:%計算値:C、76.98;H、5.2 1;N、1.12。 %実測値:C、76.80;H、5.27;N、1.05 。 その熱転移温度が59℃であった化合物(XXVc)は、非中間液晶状態にあ ると観察された。実施例12−化合物(XXVd)の合成 化合物(XXV−9)(0.515g、1.334mmol)、1,3,5− シクロヘキサントリカルボン酸(0.087g,0.404mmol)及びトリ フェニルホスフィン(0.35g,1.334mmol)を乾燥テトラヒドロフ ラン(10mL)中に含み攪拌した溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(0.1 63mL、1.334mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中の溶 液を、アルゴン雰囲気中で滴下して加えた。この反応混合液を3時間攪拌してか ら、溶媒を留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーで、塩化メチレン /アセトン(40:1)を溶離液に用いて精製した。粗生成物を塩化メチレン( 2mL)に溶解し、メタノールで希釈して沈殿化させて、化合物(XXVd)( 0.487g、91%)を得た。元素分析:%計算値:C、76.36;H、5 .45。 %実測値 C、76.57;H、5.60。 (XXVd)の塩化メチレン溶液の紫外部吸収スペクトルは、370nmを越 える光の吸収を示さなかった。 そのガラス転移温度は58℃であった化合物(XXVd)は、非中間液晶状態 にあった。実施例13−(XXVa)と種々のキラルな化合物との混合物から光学装置類の 作成 (XXVa)と種々のキラルな化合物との混合物であるキラルなネマチック液 晶性組成から、光学装置類を作成し、得られた装置についての測定を、表8に記 載の操作法により実施した。この測定結果を下の表5に示す;各々の組成のキラ ルモル分数は、キラルな及びネマチック性の部分の合計モル数に対するキラルな 部分のモル数の比率として定義される。 化合物(XXVa)及び(XXVb)の種々のモル比率における混合物から作 成した光学装置G、H及びJは、可視から近赤外部に至る選択的反射波長λRを 表示し、その範囲は、0.16のキラルモル分数における508nmから、0. 08キラルモル分率における1024nmにまで及んだ。 化合物(XXVa)及び(XXVc)の混合物から作成した光学装置K、L及 びMは、0.16のキラルモル分率における570nmから、0.08のキラル モル分率における1116nmまでに及ぶ同様に広い範囲のλR値を表示した。 先述の装置と異なり、種々のモル比率の(XXVa)及び(XXVd)から作 成した光学装置N、P及びQは、全て、1600nmを越える非常に狭い範囲の 赤外部に選択的反射波長値を表示した。 (XXVa)とキラルな化合物(XXV−8)及び(XXV−9)との混合物 から作成した光学装置R及びSは、それぞれ、0.16のキラルモル分率におい て、共に、可視領域においてλR値を表示し、それぞれ、633nm及び553 nmであった。 この発明をその好適な実施例を特定して参照しながら詳細に説明しているが、 変更例及び変形例は、この発明の精神及び範囲内において実施され得るものであ ることは言うまでもない。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: を有する低モル質量のガラス状のキラルなネマチック化合物 または、式: を有する低モル質量のネマチック液晶性化合物と 式: を有する低モル質量のキラル化合物との混合物 [式中、 は各独立して炭素数4から18の環状脂肪族基を表し; は式: (式中、−Q−は炭素数1から約8のアルキレン基;−X−は−O−、−S−、 または−CH2−;−Y−は −D−及び−E−は各独立して −Zは−CN,−NO2,−N=C=S、または、炭素数約8までのアルコキシ 、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニル基;およびqとrは各独立して 0または1である)を有するネマチック液晶性部位を表わし; は式: (式中、Q’は炭素数1から約8のアルキレン基;−X’−は−O−、−S−、 または−CH2−であり、−D’−及び−E’−は各独立して −G−は−C≡C−、−COO−または−OOC−;Z’は、炭素数約4から2 0で少なくとも一個の不斉炭素原子を含有するアルコキシ、アラルコキシ、アキ ルアミノまたはアラルキルアミノ基;q’、r’およびs’は各独立して0また は1を示す)を有するキラル部位を表わし、 は式: (式中、−D’−及び−E’−は各独立して −G−は−C≡C−、−COO−または−OOC−;−Mは、−H,−CN、− NO2,−N=C=S,−OHまたは、炭素数約8個までのアルコキシ、アルキ ルスルホニルまたはアリールスルホニル基;Z’は、炭素数約4から20で少な くとも一個の不斉炭素原子を含有するアルコキシ、アラルコキシ、アキルアミノ またはアラルキルアミノ基である)を有するキラル化合物を表わし; −LN−及び−LC−は各独立して式: (式中、Rは水素または炭素数4個までのアルキルであるかまたは炭素数約4か ら18の環状脂肪族基の一部である)を有する連結基を表わし; るときには、yはゼロであり得る)]で特徴づけられるガラス状のサーモトロピ ックでキラルなネマチック液晶性組成物。 2.x及びyの合計が3から6である請求項1の組成物。 3.xが1から3である請求項1の組成物。 4.−X−が−O−、−Y−が−C≡C−またはp−カルボニルオキシフェニ ル、−D−及び−E−が共にp−フェニレン、−Zが−CNまたは−OCH3、 qが1、rが0または1である請求項1の組成物。 5.−Q−が2から4個の炭素原子を含み−Zが−CNである請求項4の組成 物。 6.Z’がアルコールから誘導されたアルコキシまたはアラルコキシ基である 請求項1の組成物。 7.アルコールが1−フェニルエタノールである請求項6の組成物。 8.Z’がアミンから誘導されたアルキルアミノまたはアラルキルアミノ基で ある請求項1の組成物。 9.アミンが1−フェニルエチルアミンである請求項8の組成物。 10.式 が各独立して約5から10個の炭素原子を含む請求項1の組成物。 11.式 が各独立して6個の炭素原子を含む請求項10の組成物。 12.式 が6個の炭素原子を含み、xが2およびyが1である請求項1の組成物。 13.式 がキラルであり、yはゼロである請求項1の組成物。 14.式 が更に窒素または酸素原子を含む請求項1の組成物。 15.式 が多環である請求項1の組成物。 16.複数のキラルなネマチック化合物から成る請求項1の組成物。 17. を含む請求項1の組成物。 18.更に を含む請求項17の組成物。 19.0.11のキラルモル分率を有するキラル混合物 を含む請求項1の組成物。 20.更に を含む請求項19の組成物。 21. を含む請求項1の組成物。 22. および の混合物を含む請求項1の組成物。 23. [式中、xは3およびyはゼロである] を含む請求項1の組成物。 24.更に、 [式中、xおよびyの合計は3およびyは1、2または3である] を含む請求項23の組成物。 25.更に を含む請求項23の組成物。 26.更に を含む請求項23の組成物。 27.更に を含む請求項23の組成物。 28.キラル部位のキラルモル分率が約0.01−0.7である請求項1の組 成物。 29.キラルモル分率が約0.05−0.5である請求項28の組成物。 30.光学的に透過性な基質及び式: を有する低モル質量のガラス状のキラルなネマチック化合物 または、式: を有する低モル質量のネマチック液晶性化合物と 式: を有する低モル質量のキラル化合物との混合物 [式中、 は各独立して炭素数4から18の環状脂肪族基を表し; は式: (式中、−Q−は炭素数1から約8のアルキレン基;−X−は−O−、−S−、 または−CH2−;−Y−は −D−及び−E−は各独立して −Zは−CN,−NO2,−N=C=S、または、炭素数約8までのアルコキシ 、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニル基;およびqとrは各独立して 0または1である)を有するネマチック液晶性部位を表わし; は式: (式中、Q’は炭素数1から約8のアルキレン基;−X’−は−O−、−S−、 または−CH2−であり、−D’−及び−E’−は各独立して −G−は−C≡C−、−COO−または−OOC−;Z’は、炭素数約4から2 0で少なくとも一個の不斉炭素原子を含有するアルコキシ、アラルコキシ、アキ ルアミノまたはアラルキルアミノ基;q’、r’およびs’は各独立して0また は1を示す)を有するキラル部位を表わし、 は式: (式中、−D’−及び−E’−は各独立して −G−は−C≡C−、−COO−または−OOC−;−Mは、−H,−CN、− NO2,−N=C=S,−OHまたは、炭素数約8個までのアルコキシ、アルキ ルスルホニルまたはアリールスルホニル基;Z’は、炭素数約4から20で少な くとも一個の不斉炭素原子を含有するアルコキシ、アラルコキシ、アキルアミノ またはアラルキルアミノ基である)を有するキラル化合物を表わし; −LN−及び−LC−は各独立して式: (式中、Rは水素または炭素数4個までのアルキルであるかまたは炭素数約4か ら18の環状脂肪族基の一部である)を有する連結基を表わし; るときには、yはゼロであり得る)]から作成したフィルムを含む光学装置。 31.基質がガラスまたは溶融石英である請求項30の光学装置。 32.フィルムが約0.5μmから50μmの厚さを持つ請求項30の光学装 置。 33.厚さが約5μmから20μmである請求項32の光学装置。 34.キラルなネマチック液晶性組成物が を含む請求項30の光学装置。 35.キラルなネマチック液晶性組成物が更に を含む請求項34の光学装置。 36.キラルなネマチック液晶性組成物が、0.11のキラルモル分率を有す るキラルな混合物 を含む請求項30の光学装置。 37.キラルなネマチック液晶性組成物が更に を含む請求項36の光学装置。 38.キラルなネマチック液晶性組成物が を含む請求項30の光学装置。 39.キラルなネマチック液晶性組成物が および の混合物を含む請求項30の光学装置。 40.キラルなネマチック液晶性組成物が更に、 (式中、xは3およびyは0である) を含む請求項30の光学装置。 41.キラルなネマチック液晶性組成物が更に、 (式中、xおよびyの合計がは3であり、yは1、2または3である) を含む請求項40の光学装置。 42.キラルなネマチック液晶性組成物が更に を含む請求項40の光学装置。
JP7514535A 1993-11-16 1994-11-10 キラルなネマチック液晶性組成物 Pending JPH09505344A (ja)

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