JP2008298194A - 保持ピース及びそれを備えた直動案内装置 - Google Patents

保持ピース及びそれを備えた直動案内装置 Download PDF

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Abstract

【課題】直動案内装置の作動性を向上させることが可能な保持ピース及びそれを備えた直動案内装置を提供する。
【解決手段】案内レールと、案内レールに対して相対移動可能に跨架されるスライダと、案内レールとスライダによって形成される転動体循環路内に転動自在に装填される複数のころ6と、隣り合うころ6の間に配置されている保持ピース8を備えた直動案内装置であって、保持ピース8が備える、隣り合うころ6の外径面にそれぞれ対向する、一対の転動体接触面42a,42bに、それぞれ、その先端部がころ6の外径面に当接する二つの突起部44a,44bを形成することにより、各突起部44a,44bを、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と点接触させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、工作機械や射出成形機等に用いられる直動案内装置に関し、特に、隣り合うころの間に配置されている保持ピース及びその保持ピースを備えた直動案内装置に関する。
直動案内装置は、その作動時に、複数の転動体が転動体循環路内を転動しつつ、スライダが案内レールに対して相対移動する。スライダが案内レールに対して相対移動すると、各転動体は同一方向へ転動するため、隣り合う転動体同士が互いに接触して、衝突や擦れ合いを生じることとなる。
そのため、転動体の円滑な転動が阻害されて、作動時における騒音の増大や、直動案内装置の作動性が低下する等の問題が発生するおそれがある。また、転動体の早期摩耗が生じて、直動案内装置のメンテナンスコストが増加する等の問題が発生するおそれがある。
これらの問題に対して、転動体の円滑な転動を可能とし、また、転動体の早期摩耗を防止し、作動時における騒音の発生を抑制するために、隣り合う転動体の間に保持ピースを配置したものが知られている。なお、以下の説明では、転動体が、円筒ころ等のころである場合について記載する。
このような保持ピースとしては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。
このような保持ピースは、図8に示すように、本体部40と腕部26を備えている。なお、図8は、従来例の保持ピース8を示す図である。
本体部40と腕部26は、弾性を有する合成樹脂を用いて、一体に成形されている。
本体部40は、隣り合うころの間に保持ピース8が配置された状態で、隣り合うころの間に介装され、隣り合うころの外径面に対して、それぞれ、摺動自在に接触する一対の転動体接触面42a,42bを有している。
腕部26は、隣り合うころの間に保持ピース8が配置された状態で、隣り合うころのそれぞれに向けて、本体部40の端面からころの端面に沿って張り出している。また、腕部26は、隣り合うころの間に保持ピース8が配置された状態で、転動体循環路に形成された、ころの配列方向に延在する案内溝内に配置されて、案内溝に案内される。
図9は、隣り合うころ6a,6bの間に保持ピース8が介装されている状態を示す図である。
図9に示されるように、隣り合うころ6a,6bの間に保持ピース8が介装されている状態では、転動体接触面42a,42bと、隣り合うころ6a,6bの外径面が、それぞれ、ころ6の周方向から見て線接触している。
このような保持ピースを備えた直動案内装置であれば、隣り合うころ同士の接触が抑制されるため、ころの円滑な転動が可能となり、また、ころの早期摩耗の防止、作動時における騒音の発生を抑制することが可能となる。
特開2005−54836号公報(図5) 特開2006−220276号公報(図5)
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の保持ピースを含め、従来の保持ピースでは、転動体接触面ところの外径面が、ころの周方向から見て線接触しているため、転動体接触面ところの外径面は、ころの軸方向の大部分に亘って接触している。
このため、直動案内装置の作動時においてころが回転すると、転動体接触面ところとの間に大きな摩擦力が発生、すなわち、保持ピースところとの間に大きな摩擦力が発生し、直動案内装置の基本摩擦力が増大して、直動案内装置の作動性が低下してしまうという問題が生じるおそれがある。
また、従来の保持ピースでは、転動体接触面ところの外径面が、ころの周方向から見て線接触しているため、保持ピースのころとの接触部分の剛性が高くなっている。
このため、直動案内装置の作動時において、保持ピースに対して外部から荷重が作用した際に、保持ピースに変形が発生しにくくなり、転動体循環路内において保持ピース及びころの詰まりが発生して、直動案内装置の作動性が低下してしまうという問題が生じるおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、保持ピースところとの間に発生する摩擦力の低減、及び保持ピースのころとの接触部分の剛性を低下させることが可能な、保持ピース及びそれを備えた直動案内装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、案内レールと、当該案内レールに対して相対移動可能に跨架されるスライダと、前記案内レールと前記スライダによって形成される転動体循環路内に転動自在に装填される複数のころと、を有する直動案内装置に備えられ、
隣り合う前記ころの間に介装される本体部を備えた保持ピースであって、
前記本体部は、隣り合う前記ころの外径面にそれぞれ対向する一対の転動体接触面を有し、
前記転動体接触面に、その先端部が前記ころの外径面に当接する突起部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、ころの外径面に対向して接触する転動体接触面に、その先端部がころの外径面に当接する突起部を形成している。
このため、転動体接触面が、ころの周方向から見て、ころの外径面と線接触している場合と比較して、保持ピースところとの接触面積を減少させることが可能となり、直動案内装置の作動時においてころが回転した際に、保持ピースところとの間に発生する摩擦力を減少させることが可能となる。
また、本発明によると、転動体接触面に、その先端部がころの外径面に当接する突起部を形成しているため、転動体接触面が、ころの周方向から見て、ころの外径面と接触している場合と比較して、保持ピースのころとの接触部分の剛性を低下させることが可能となる。
このため、直動案内装置の作動時において、保持ピースに対して外部から荷重が作用した際に、保持ピースに変形が発生しやすくなる。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記突起部は、前記ころの周方向から見て、前記ころの外径面と点接触していることを特徴とするものである。
本発明によると、突起部が、ころの周方向から見て、ころの外径面と点接触しているため、転動体接触面が、ころの周方向から見て、ころの外径面と線接触している場合と比較して、保持ピースところとの接触面積を減少させることが可能となる。
このため、請求項1の発明と比較して、直動案内装置の作動時においてころが回転した際に、保持ピースところとの間に発生する摩擦力を、更に減少させることが可能となる。
また、本発明によると、突起部が、ころの周方向から見て、ころの外径面と点接触しているため、転動体接触面が、ころの周方向から見て、ころの外径面と線接触している場合と比較して、保持ピースのころとの接触部分の剛性を低下させることが可能となる。
このため、請求項1の発明と比較して、直動案内装置の作動時において、保持ピースに対して外部から荷重が作用した際に、保持ピースに、更に変形が発生しやすくなる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明であって、前記突起部は、前記ころの外径面に沿って延在する線状に形成されていることを特徴とするものである。
本発明によると、突起部が、ころの外径面に沿って延在する線状に形成されているため、突起部が、ころの周方向から見て、ころの外径面と点接触することとなる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明であって、前記突起部は、点状に形成されていることを特徴とするものである。
本発明によると、突起部が、点状に形成されているため、突起部が、ころの周方向から見て、ころの外径面と点接触することともに、ころの軸方向から見て、ころの外径面と点接触することとなる。
このため、突起部が、ころの周方向のみから見て、ころの外径面と点接触している場合と比較して、直動案内装置の作動時においてころが回転した際に、保持ピースところとの間に発生する摩擦力を、更に減少させることが可能となる。
また、本発明によると、突起部が、ころの周方向及び軸方向から見て、ころの外径面と点接触しているため、突起部が、ころの周方向のみから見て、ころの外径面と点接触している場合と比較して、保持ピースのころとの接触部分の剛性を、更に低下させることが可能となる。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項1から4のうちいずれか1項に記載した保持ピースを備えたことを特徴とする直動案内装置である。
本発明によると、直動案内装置の作動時においてころが回転した際に、保持ピースところとの間に発生する摩擦力を低減することが可能となるとともに、保持ピースに対して外部から荷重が作用した際に、保持ピースに変形が発生しやすくなるため、直動案内装置の作動性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、直動案内装置の作動時においてころが回転した際に、保持ピースところとの間に発生する摩擦力を低減することが可能となるとともに、保持ピースに対して外部から荷重が作用した際に、保持ピースに変形が発生しやすくなるため、直動案内装置の作動性を向上させることが可能となる。
次に、本発明の第一の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図1から図4を参照して、本発明の第一の実施形態の構成を説明する。なお、図8及び図9と同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図1は、本発明に係る保持ピースを備えた直動案内装置の一部を破断して示す説明図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の直動案内装置1は、案内レール2と、スライダ4と、円筒ころからなる複数のころ6と、保持ピース8を備えている。
案内レール2は、その外面(両側面)に、それぞれ二条、計四条の、案内レール2の軸方向に延びるレール側転動体転走面10を有している。
スライダ4は、案内レール2と相対移動可能に案内レール2に跨架されており、スライダ本体12と、スライダ本体12の軸方向両端面にそれぞれ接合される、一対のエンドキャップ14とから構成されている。スライダ本体12及びエンドキャップ14の軸方向に連続した形状は、ともに略コ字形の断面形状となっている。
スライダ本体12は、レール側転動体転走面10に対向する、片側二条、計四条のスライダ側転動体転走面16と、スライダ側転動体転走面16と平行をなす、片側二条、計四条の転動体戻し路18を有している。
スライダ本体12の内側面には、合成樹脂を用いて形成された保持器20が取り付けられている。
なお、本実施形態では、保持器20は、スライダ本体12の内側面のうち、スライダ側転動体転走面16が形成されている部分以外の面を、案内レール2側から見て覆うようにしているが、それぞれ片側二条分を保持する、二つの保持器を用いるようにしてもよく、その場合、後述する各転動体列を案内するのに必要な部分を覆うようにすれば足りる。なお、保持器20と、保持器20に対向する案内レール2の表面との間には、僅かな隙間が形成されている。そして、スライダ本体12の略コ字形の内側には、スライダ側転動体転走面16と保持器20とによって、複数のころ6及び保持ピース8から構成される転動体列22が挿入可能な溝が構成されている。
また、保持器20には、長手方向に連続する保持器側案内溝24が形成されている。保持器側案内溝24は、後述する腕部26が、摺動自在に配置可能な形状に形成されている。
転動体戻し路18は、円形断面が長手方向に連続する貫通孔28と、この貫通孔28内に挿入された循環チューブ30とから構成されている。
貫通孔28は、ころ6が移動可能な形状に形成されている。循環チューブ30は、合成樹脂製のチューブであり、長手方向に連続する循環チューブ側案内溝32が形成されている。循環チューブ側案内溝32は、保持器側案内溝24と同様、腕部26が、摺動自在に配置可能な形状に形成されている。
エンドキャップ14は、レール側転動体転走面10とスライダ側転動体転走面16との間に形成される負荷転動路34と転動体戻し路18とを連通させる方向転換路36を有している。
方向転換路36には、方向転換路側案内溝(図示せず)が、長手方向に連続した湾曲路によって形成されている。方向転換路側案内溝は、保持器側案内溝24と同様、腕部26が、摺動自在に配置可能な形状に形成されている。
そして、転動体戻し路18と、負荷転動路34及び方向転換路36により、転動体循環路38が形成されている。本実施形態の直動案内装置1では、左右四条の転動体循環路38が形成されている。
転動体循環路38内には、複数のころ6が転動自在に装填されており、隣り合うころ6の間には、保持ピース8が配置されている。
ころ6は、隣り合う保持ピース8が有する本体部40同士の、それぞれの転動体接触面42a,42bによって両側から挟み込まれており、本体部40が有する一対の腕部26,26によって、ころ6の配列方向での倒れが規制されている。このようにして、ころ6は、保持ピース8によって拘束され、保持ピース8とともに転動体列22を構成している。
以下、保持ピース8の詳細な構成を説明する。
図3は、保持ピース8の拡大説明図であり、図3(a)は保持ピース8の斜視図、図3(b)は、保持ピース8を図3(a)中に記載した矢印Bの方向から見た図であり、図3(c)は、保持ピース8を図3(b)中に記載した矢印Cの方向から見た図である。
図3に示すように、保持ピース8は、本体部40と、一対の腕部26a,26bを備えている。
本体部40と腕部26a,26bは、弾性を有する樹脂材料を用いて一体成形されている。
本体部40は、隣り合うころ6間に介装されており、隣り合うころ6の外径面にそれぞれ対向する、一対の転動体接触面42a,42bを有している(図1及び図2参照)。
各転動体接触面42a,42bには、それぞれ、その先端部がころ6の外径面に当接する二つの突起部44a,44bが形成されている(図3及び図4参照)。
各突起部44a,44bは、ころ6の外径面に沿って延在する線状に形成されており、互いに離間している(図3及び図4参照)。
各突起部44a,44bを形成する際は、例えば、保持ピース8の成形に用いる金型の、各突起部44a,44bに対応する位置に、ころの外径面に沿って延在する線状の溝を形成する。また、例えば、成形後の保持ピース8において、各転動体接触面42a,42bのうち、各突起部44a,44bに対応する部分以外を切削加工して形成する。
各腕部26a,26bは、本体部40の端部から、隣り合うころ6のそれぞれに向けて、隣り合うころ6の端面に沿って張り出している(図1及び図2参照)。また、各腕部26a,26bは、保持器側案内溝、循環チューブ側案内溝及び方向転換路側案内溝内において、摺動自在に配置可能な形状に形成されている。
したがって、各腕部26a,26bは、転動体列22が、転動体循環路38内において、ころ6が連続する配列方向に、各ころ6の軸を平行に揃えて安定した転動が可能となるように形成されている(図1及び図2参照)。
図4は、図2のIV−IV線断面図であり、保持ピース8及びころ6を、ころ6の周方向から見た図である。なお、図4中では、説明のために、一つの保持ピース8と、その両側に配置された二つのころ6のみを記載している。また、図4中では、説明のために、転動体接触面42a側に配置されるころ6を、ころ6aと記載し、転動体接触面42b側に配置されるころ6を、ころ6bと記載している。
図4に示されるように、各突起部44a,44bは、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。
次に、上記の構成を備えた直動案内装置1の作用・効果等を説明する。
直動案内装置1の作動時に、スライダ4が案内レール2の軸方向に相対移動すると、転動体循環路38内をころ6が回転しつつ移動し、ころ6とともに保持ピース8も転動体循環路38内を移動する。
ころ6及び保持ピース8が、転動体循環路38内を移動すると、転動体循環路38内において、保持ピース8の本体部40は、自分の移動方向の前方にあるころ6を押し、さらに、本体部40によって押されたころ6は、自分の移動方向の前方にある本体部40を押す。すなわち、転動体列22全体が、転動体循環路38内を循環移動する。
このとき、本体部40が有する転動体接触面42a,42bには、それぞれ、その先端部がころ6の外径面に当接する二つの突起部44a,44bが形成されており、各突起部44a,44bは、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。
このため、転動体接触面42a,42bが、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と線接触している場合と比較して、保持ピース8ところ6との接触面積が減少しており、直動案内装置1の作動時においてころ6が回転した際に、保持ピース8ところ6との間に発生する摩擦力が減少している。
また、転動体接触面42a,42bが、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と線接触している場合と比較して、保持ピース8のころ6との接触部分の剛性が低下しており、直動案内装置1の作動時において、保持ピース8に対して外部から荷重が作用した際に、保持ピース8に変形が発生しやすくなっている。
転動体列22全体が、転動体循環路38内を循環移動すると、転動体列22は、負荷転動路34においてスライダ4とは反対方向に移動し、負荷転動路34の一方の端部から連続する一方の方向転換路36に入って移動方向を変える。そして、方向転換路36から転動体戻し路18に入ってスライダ4と同じ方向に移動し、他方の方向転換路36に入って、再び移動方向を変えて、負荷転動路34へ戻るという循環を繰り返す。
したがって、本実施形態の直動案内装置1であれば、本体部40が有する転動体接触面42に、その先端部がころ6の外径面に当接する突起部44が形成されており、この突起部44は、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。
このため、転動体接触面42が、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と線接触している場合と比較して、保持ピース8ところ6との接触面積が減少しており、直動案内装置1の作動時においてころ6が回転した際に、保持ピース8ところ6との間に発生する摩擦力が減少している。
その結果、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、突起部44が、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と点接触しているため、転動体接触面42が、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と線接触している場合と比較して、保持ピース8のころ6との接触部分の剛性が低下している。
このため、直動案内装置1の作動時において、保持ピース8に対して外部から荷重が作用した際に、保持ピース8に変形が発生しやすくなっている。
その結果、直動案内装置1の作動時に、転動体循環路38内において、保持ピース8及びころ6の詰まりが発生することを抑制することが可能となるため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態の直動案内装置1が備える保持ピース8は、各転動体接触面42a,42bに、それぞれ、二つの突起部44a,44bを形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、各転動体接触面42a,42bに、それぞれ、三つ以上の突起部44を形成してもよい。また、各転動体接触面42a,42bに、それぞれ、一つの突起部44を形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1が備える保持ピース8のように、各転動体接触面42a,42bに、それぞれ、複数の突起部44a,44bを形成することが、保持ピース8に対するころ6の接触状態が安定するため、好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1が備える保持ピース8は、本体部40と、一対の腕部26a,26bを備えた構成としているが、これに限定されるものではなく、腕部26を備えていない構成としてもよい。この場合、保持器側案内溝24、循環チューブ側案内溝32及び方向転換路側案内溝を形成しなくともよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1が備える保持ピース8のように、腕部26を備えた構成とすることが、転動体列22が、転動体循環路38内において、ころ6が連続する配列方向に、各ころ6の軸を平行に揃えて安定した転動が可能となるため、好適である。
さらに、本実施形態の直動案内装置1は、左右四条の転動体循環路38が形成されている構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、直動案内装置1の構成を、左右二条の転動体循環路38が形成されている構成としてもよく、左右六条以上の転動体循環路38が形成されている構成としてもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1は、ころ6が、円筒ころである構成としたが、これに限定されるものではなく、ころ6が、例えば、針状ころや樽型ころ等である構成であってもよい。
次に、本発明の第二の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図5から図7を参照して、本発明の第二の実施形態の構成を説明する。なお、上述した第一の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図5は、保持ピース8の拡大説明図であり、図5(a)は保持ピース8の斜視図であり、図5(b)は、保持ピース8を図5(a)中に記載した矢印Bの方向から見た図である。
図5から図7に示すように、本実施形態の直動案内装置に備えられる保持ピース8は、第一の実施形態で説明した保持ピース8と、以下の点で構成が異なっている。
図5に示すように、各転動体接触面42a,42bには、それぞれ、その先端部がころ6の外径面に当接する四つの突起部44a〜44dが形成されている。
各突起部44a〜44dは、点状に形成されており、各突起部44a〜44dは、本体部40の中心点Pから、互いに等間隔で離間している。
図6は、図5のVI−VI線断面図であり、保持ピース8及びころ6を、ころ6の周方向から見た図である。なお、図6中では、説明のために、隣り合う二つのころ6も同じ断面で併せて示し、隣り合うころ6の間に保持ピース8が配置された状態を示している。また、図6中では、説明のために、転動体接触面42a側に配置されるころ6を、ころ6aと記載し、転動体接触面42b側に配置されるころ6を、ころ6bと記載している。
図6に示されるように、各突起部44a〜44dは、ころ6の周方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。
図7は、図5のVII−VII断面図であり、保持ピース8及びころ6を、ころ6の軸方向から見た図である。なお、図7中では、説明のために、図6と同様、隣り合うころ6の間に保持ピース8が配置された状態を示している。また、図7中では、説明のために、転動体接触面42a側に配置されるころ6を、ころ6aと記載し、転動体接触面42b側に配置されるころ6を、ころ6bと記載している。
図7に示されるように、各突起部44a,44cは、ころ6の軸方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。また、特に図示しないが、各突起部44b,44dも同様に、ころ6の軸方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。
その他の構成は、上述した第一の実施形態と同様である。
次に、上記の構成の保持ピース8を備えた直動案内装置の作用・効果等を説明する。
直動案内装置1の作動時に、スライダ4が案内レール2の軸方向に相対移動すると、転動体循環路38内をころ6が回転しつつ移動し、転動体列22全体が、転動体循環路38内を循環移動する(図1及び図2参照)。
このとき、本体部40が有する転動体接触面42a,42bには、それぞれ、その先端部がころ6の外径面に当接する四つの突起部44a〜44dが形成されており、各突起部44a〜44dは、点状に形成されて、ころ6の周方向及び軸方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。
このため、突起部が、ころ6の周方向のみから見て、ころ6の外径面と点接触している場合と比較して、保持ピース8ところ6との接触面積が減少しており、直動案内装置1の作動時においてころ6が回転した際に、保持ピース8ところ6との間に発生する摩擦力が減少している。
また、突起部が、ころ6の周方向のみから見て、ころ6の外径面と点接触している場合と比較して、保持ピース8のころ6との接触部分の剛性が低下しており、直動案内装置1の作動時において、保持ピース8に対して外部から荷重が作用した際に、保持ピース8に変形が発生しやすくなっている。
転動体列22全体が、転動体循環路38内を循環移動すると、転動体列22は、負荷転動路34においてスライダ4とは反対方向に移動し、一方の方向転換路36、転動体戻し路18、他方の方向転換路36を経由して、負荷転動路34へ戻るという循環を繰り返す(図1及び図2参照)。
したがって、本実施形態の直動案内装置1であれば、本体部40が有する転動体接触面42に、その先端部がころ6の外径面に当接する突起部44が形成されており、この突起部44は、ころ6の周方向及び軸方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。
このため、突起部が、ころ6の周方向のみから見て、ころ6の外径面と点接触している場合と比較して、保持ピース8ところ6との接触面積が減少しており、直動案内装置1の作動時においてころ6が回転した際に、保持ピース8ところ6との間に発生する摩擦力が減少している。
その結果、上述した第一実施形態と比較して、直動案内装置1の作動性を更に向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、突起部44が、ころ6の周方向及び軸方向から見て、ころ6の外径面と点接触している。
このため、突起部が、ころ6の周方向のみから見て、ころ6の外径面と点接触している場合と比較して、保持ピース8のころ6との接触部分の剛性が、更に低下しており、直動案内装置1の作動時において、保持ピース8に対して外部から荷重が作用した際に、保持ピース8に、更に変形が発生しやすくなっている。
その結果、直動案内装置1の作動時に、転動体循環路38内において、保持ピース8及びころ6の詰まりが発生することを抑制することが可能となるため、上述した第一実施形態と比較して、直動案内装置1の作動性を、更に向上させることが可能となる。
なお、本実施形態の直動案内装置1が備える保持ピース8は、各転動体接触面42a,42bに、それぞれ、四つの突起部44a〜44dを形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、各転動体接触面42a,42bに、それぞれ、三つ以下の突起部44を形成してもよい。また、各転動体接触面42a,42bに、それぞれ、五つ以上の突起部44を形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1が備える保持ピース8のように、各転動体接触面42a,42bに、それぞれ、複数の突起部44a,44bを形成することが、保持ピース8に対するころ6の接触状態が安定するため、好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1が備える保持ピース8は、各突起部44a〜44dが、本体部40の中心点Pから、互いに等間隔で離間している構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、各突起部44a〜44dが、本体部40の中心点Pから、互いに異なる間隔で離間している構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1が備える保持ピース8のように、各突起部44a〜44dが、本体部40の中心点Pから、互いに等間隔で離間している構成とすることが、保持ピース8に対するころ6の接触状態が安定するため、好適である。
その他の作用・効果は、上述した第一の実施形態と同様である。
本発明に係る保持ピースを備えた直動案内装置の一部を破断して示す説明図である。 図1のII−II線断面図である。 保持ピースの拡大説明図であり、(a)は保持ピースの斜視図、(b)は、保持ピースを(a)中に記載した矢印Bの方向から見た図であり、(c)は、保持ピースを(b)中に記載した矢印Cの方向から見た図である。 図2のIV−IV線断面図である。 保持ピースの拡大説明図であり、(a)は保持ピースの斜視図であり、(b)は、保持ピースを(a)中に記載した矢印Bの方向から見た図である。 図5のVI−VI線断面図であり、併せて両側のころも断面で示す図である。 図5のVII−VII断面図である。 従来例の保持ピースを示す図である。 隣り合うころの間に保持ピースが介装されている状態を示す図である。
符号の説明
1 直動案内装置
2 案内レール
4 スライダ
6 ころ
8 保持ピース
10 レール側転動体転走面
12 スライダ本体
14 エンドキャップ
16 スライダ側転動体転走面
18 転動体戻し路
20 保持器
22 転動体列
24 保持器側案内溝
26 腕部
28 貫通孔
30 循環チューブ
32 循環チューブ側案内溝
34 負荷転動路
36 方向転換路
38 転動体循環路
40 本体部
42 転動体接触面
44 突起部

Claims (5)

  1. 案内レールと、当該案内レールに対して相対移動可能に跨架されるスライダと、前記案内レールと前記スライダによって形成される転動体循環路内に転動自在に装填される複数のころと、を有する直動案内装置に備えられ、
    隣り合う前記ころの間に介装される本体部を備えた保持ピースであって、
    前記本体部は、隣り合う前記ころの外径面にそれぞれ対向する一対の転動体接触面を有し、
    前記転動体接触面に、その先端部が前記ころの外径面に当接する突起部を形成したことを特徴とする保持ピース。
  2. 前記突起部は、前記ころの周方向から見て、前記ころの外径面と点接触していることを特徴とする請求項1に記載した保持ピース。
  3. 前記突起部は、前記ころの外径面に沿って延在する線状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載した保持ピース。
  4. 前記突起部は、点状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載した保持ピース。
  5. 請求項1から4のうちいずれか1項に記載した保持ピースを備えたことを特徴とする直動案内装置。
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