JP2015117734A - 直動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】密封性に優れ、且つ、異物の侵入が長期間にわたって生じにくい直動案内装置を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の直動案内装置に備えられたアンダーシール17は、スライダ2の脚部21から案内レール1に向かって延びた先端部17aが、案内レール1の幅方向側面に形成された溝15に入れ込まれるように配置されている。そのため、摺接によりアンダーシール17が摩耗し、案内レール1とアンダーシール17との間に隙間が発生した場合でも、直動案内装置内に粉塵、切粉、切屑等の異物が長期間にわたって侵入しにくい。【選択図】図4

Description

本発明は、直動案内装置に関する。
工作機械等で使用されている従来の直動案内装置は、転動体の軌道面を外面に有する断面略四角形の案内レールと、案内レールの軌道面に対向して形成された転動体の軌道面を有し、案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダとを備えている。このスライダは、案内レールの幅方向両側面に対向して配置される2つの脚部と、両脚部を連結する胴部と、を有して、断面略U字状をなしている。
また、スライダは、スライダ本体と、スライダ本体の相対移動方向両端面に接合されたエンドキャップとを備えており、エンドキャップのスライダ本体と反対側の面には、サイドシールが取り付けられている。また、このような直動案内装置には、案内レールの側面とスライダの脚部との間の、案内レールの長手方向に延びる隙間の開口を密封するアンダーシールが取り付けられている。
案内レールとスライダとの間に形成される隙間の開口にごみ、粉塵、切粉、切屑等の異物が入り込み、転動体軌道面に付着すると、転動体の円滑な転動が妨げられると共に、寿命が大きく低下する。このアンダーシールは、前記隙間の開口への異物の侵入を防ぐために、案内レールの表面に接触し前記隙間の開口を密封している。これにより、直動案内装置の良好な作動性が保持されていると共に、寿命の低下が防止されている(特許文献1を参照)。
特開2006−183769号公報
しかしながら、特許文献1のようなアンダーシールは、初期状態では案内レール側面と接触して密封性を保っているが、案内レールとの摺接によりアンダーシールが摩耗してしまうと、密封性が保てなくなる恐れがあった。そのため、案内レールとアンダーシールの隙間から直動案内装置内に異物が侵入してしまう恐れがあった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、密封性に優れ、且つ、異物の侵入が長期間にわたって生じにくい直動案内装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するため、本発明の一態様に係る直動案内装置は、案内レールと、スライダと、複数の転動体とを有し、前記スライダは、断面略四角形の前記案内レールの幅方向両側面に対向して配置される2つの脚部と、前記両脚部を連結する胴部と、を有して、断面略U字状をなしており、前記案内レール及び前記スライダは、互いに対向する位置に、前記転動体の転動通路を形成する軌道面をそれぞれ有し、前記両軌道面は前記案内レールの長手方向に延び、前記転動体は前記転動通路に配置され、前記転動通路内での前記転動体の転動を介して、前記スライダが前記案内レールに案内されて前記長手方向に移動する直動案内装置において、前記スライダの前記両脚部に、前記案内レールの幅方向側面と前記スライダの前記脚部との間の前記長手方向に沿って延びる隙間の開口を密封するアンダーシールが取り付けられ、前記案内レールの幅方向両側面に、前記スライダの移動領域の両端間にわたって前記長手方向に延びる凹部が設けられ、前記アンダーシールは、前記脚部側から前記案内レールに向かって前記幅方向に延びて、その先端部が前記凹部内に位置し、前記アンダーシールの少なくとも一部分が前記凹部の内面に摺接することを特徴とする。
また、上記直動案内装置においては、前記凹部を溝としてもよい。
また、上記直動案内装置においては、前記溝の内面のうち前記スライダの胴部に近い側の溝側面に前記アンダーシールの少なくとも一部分が摺接するようにしてもよい。
また、上記直動案内装置においては、前記アンダーシールは湾曲した形状をなしており、先端部が前記溝の内面のうち前記スライダの胴部に近い側の溝側面に摺接し、湾曲部が前記溝の内面のうち前記スライダの胴部から遠い側の溝側面に近接してラビリンス構造を構成してもよい。
さらに、上記直動案内装置においては、前記アンダーシールが高分子材料で構成されていてもよい。
本発明の直動案内装置に備えられたアンダーシールは、スライダの脚部から案内レールに向かって延びた先端部が、案内レールの幅方向側面に形成された凹部に入れ込まれるように配置されている。そのため、摺接によりアンダーシールが摩耗し、案内レールとアンダーシールとの間に隙間が発生した場合でも、直動案内装置内に粉塵、切粉、切屑等の異物が長期間にわたって侵入しにくい。
本発明の第1実施形態に係る直動案内装置を示す斜視図である。 図1の直動案内装置を案内レールの長手方向端部側から見た図である。 図1の直動案内装置を下面側から見た図である。 図2の破線で囲まれた部分の拡大図である。 アンダーシールの変形例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る直動案内装置を案内レールの長手方向端部側から見た図である。
本発明に係る直動案内装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態について、以下に説明する。図1は、本発明に係る直動案内装置の第1実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1の直動案内装置を案内レールの長手方向端部側から見た正面図(ただし、エンドキャップの図示は省略してある)である。さらに、図3は、図1の直動案内装置を下面側から見た図である。
なお、これ以降の説明で参照する各図においては、同一又は相当する部分には同一の符号を付してある。また、これ以降の説明において「断面」と記した場合は、特に断りがない限り、案内レールの長手方向に直交する平面で切断した場合の断面を意味する。さらに、これ以降の説明における「上」,「下」,「左」,「右」等の方向を示す用語は、特に断りがない限り、説明の便宜上、図2におけるそれぞれの方向を意味するものである。
一直線状に延びる断面形状略四角形の案内レール1の上に、断面形状略U字状のスライダ2が、案内レール1の長手方向に移動可能に組み付けられている。この案内レール1の幅方向左右両側面1a,1aと上面1bとが交差する稜部には、前記長手方向に延びる断面ほぼ1/4円弧形状の凹溝からなる転動体軌道面10,10が形成されている。また、案内レール1の幅方向左右両側面1a,1aの上下方向略中央部には、前記長手方向に延びる断面ほぼ半円形の凹溝からなる転動体軌道面10,10が形成されている。
また、スライダ2は、案内レール1の幅方向両側面1a,1aに対向して配置される2つの脚部21,21と、両脚部21,21を連結し案内レール1の上面1bに対向する胴部22と、を有している。胴部22と脚部21,21とのなす角度は略直角であるため、スライダ2の断面形状は略U字状をなしている。そして、スライダ2は、両脚部21,21の間に案内レール1を挟むようにして、案内レール1に移動可能に取り付けられている。
このようなスライダ2は、スライダ本体2Aと、その両端部(スライダ2の移動方向両端部)に着脱可能に取り付けられたエンドキャップ2B,2Bと、で構成されている。さらに、スライダ2の両端部(各エンドキャップ2Bの前記移動方向外端面)には、案内レール1の外面(上面1b及び側面1a,1a)に摺接して案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口のうち前記移動方向端面側に面する部分を密封するサイドシール5,5が装着されており、スライダ2の下部には、案内レール1の幅方向側面1aとスライダ2の脚部21との間の隙間の開口のうち前記長手方向に延びる部分(スライダ2の下面側に面する部分)を密封するアンダーシール17,17が装着されている。これらサイドシール5,5及びアンダーシール17,17により、外部から案内レール1とスライダ2との間の隙間への異物の侵入や、案内レール1とスライダ2との間の隙間から外部への潤滑剤の漏出が防止されている。
さらに、スライダ本体2Aの左右両脚部21,21の内側面21aの角部及び上下方向略中央部には、案内レール1の転動体軌道面10,10,10,10に対向する断面ほぼ半円形の凹溝からなる転動体軌道面11,11,11,11が形成されている。そして、案内レール1の転動体軌道面10,10,10,10とスライダ2の転動体軌道面11,11,11,11との間に、断面ほぼ円形の転動体転動通路13,13,13,13がそれぞれ形成されていて、これらの転動体転動通路13,13,13,13は前記長手方向に延びている。
これらの転動体転動通路13内には複数の転動体3(例えば鋼、セラミックからなるボール)が転動自在に装填されていて、転動体転動通路13内でのこれらの転動体3の転動を介して、スライダ2が案内レール1に案内されて前記長手方向に移動するようになっている。
なお、転動体3の種類はボールに限定されるものではなく、ころであってもよい。また、案内レール1及びスライダ2が備える転動体軌道面10,11の数は片側二列に限らず、例えば片側一列又は三列以上であってもよい。さらに、転動体軌道面10,11の断面形状は、前述したように単一の円弧からなる円弧状でもよいが、曲率中心の異なる2つの円弧を組合せてなる略V字状(ゴシックアーク形状溝)でもよい。
さらにまた、スライダ2は、スライダ本体2Aの左右両脚部21,21の肉厚部分の上部及び下部に、転動体転動通路13,13,13,13と平行をなして前記長手方向に貫通する断面形状円形の直線孔からなる戻し通路14,14,14,14を備えている。
一方、エンドキャップ2Bは、例えば樹脂材料の成形品からなり、断面形状が略U字状に形成されている。また、エンドキャップ2Bの裏面(スライダ本体2Aとの当接面)の左右両側には、断面形状円形で半ドーナツ形状に湾曲する方向転換路(図示せず)が上下二段に形成されている。このエンドキャップ2Bをスライダ本体2Aに取り付けると、方向転換路によって転動体転動通路13と戻し通路14とが連通される。
これら戻し通路14と両端の方向転換路とで、転動体3を転動体転動通路13の終点から始点へ送る転動体戻し路が構成され(転動体戻し路は転動体転動通路13と同数設けられている)、転動体転動通路13と転動体戻し路とで、略環状の転動体循環経路が構成される。そして、この略環状の転動体循環経路は、案内レール1を挟んで左右両側に形成される。
案内レール1に組みつけられたスライダ2が案内レール1に沿って前記長手方向に移動すると、転動体転動通路13内に装填されている転動体3は、転動体転動通路13内を転動しつつ案内レール1に対してスライダ2と同方向に移動する。そして、転動体3が転動体転動通路13の終点に達すると、転動体転動通路13からすくい上げられ方向転換路へ送られる。方向転換路に入った転動体3はUターンして戻し通路14に導入され、戻し通路14を通って反対側の方向転換路に至る。ここで再びUターンして転動体転動通路13の始点に戻り、このような転動体循環経路内の循環を無限に繰り返す。
ここで、アンダーシール17について図2〜4を参照しながら詳細に説明する。図4は、図2の破線で囲まれた部分の拡大図である。図3に示すように、アンダーシール17は、一方のエンドキャップ2Bから他方のエンドキャップ2Bまで、スライダ2の移動方向全長にわたって設けられている。アンダーシール17は略平板状であり、下面側から視認すると略長方形をなしている。
また、案内レール1の両側面1a,1aには、スライダ2の移動領域の両端間(例えば案内レール1の長手方向両端間)にわたって案内レール1の長手方向に延びる断面略矩形状の溝15が設けられている。溝15は、スライダ2の左右脚部21,21の下端部(先端部)23,23に対向する高さ位置に設けられており、溝15の深さ方向が案内レール1の幅方向と平行をなすように形成されている。ただし、深さ方向が案内レール1の幅方向に対して傾斜しているような溝でもよい。なお、溝15の断面形状は、アンダーシール17を挿入可能な形状であれば特に限定されるものではない。図4の例では、アンダーシール17は略平板状であるため、溝15は、溝幅よりも溝深さの方が大きい断面略矩形状となっている。
さらに、スライダ2の両脚部21,21の下端部23,23の溝15に対向する位置には、アンダーシール17を固定する固定溝24が形成されている。基端部を固定溝24に挿入することによりアンダーシール17がスライダ2に取り付けられ、取り付けられたアンダーシール17は脚部21側から案内レール1の溝15に向かって前記幅方向に延び、先端部17aが溝15内に位置している。そして、アンダーシール17の少なくとも一部分が溝15の内面に摺接している。
図4の例では、アンダーシール17のうち前記幅方向の中央よりも案内レール1に近い側の部分が溝15内に位置していて、溝15内に位置する部分18(以下、アンダーシール17のうち溝15内に位置する部分を第1リップ18と称する)の上面18aが、溝15の内面のうちスライダ2の胴部22に近い側の溝側面15a(上側の溝側面)に接している。そして、スライダ2の相対移動により、第1リップ18の上面18aが、溝15の上側の溝側面15aに摺接するようになっている。
ただし、第1リップ18の下面18bが、溝15の内面のうち、スライダ2の胴部22から遠い側の溝側面15c(下側の溝側面)に摺接してもよいし、第1リップ18の先端面が、溝15の内面のうち溝底面15bに摺接してもよい。また、図4に示すように、第1リップ18の上面18aの全面が上側の溝側面15aに摺接していてもよいが、第1リップ18の上面18aの一部が上側の溝側面15aに摺接していてもよい。
このようなアンダーシール17により、案内レール1の幅方向側面1aとスライダ2の脚部21との間の隙間の開口のうちスライダ2の下面側に面する部分が密封され、この部分から直動案内装置の内部に粉塵、切粉、切屑等の異物が侵入することが防止される。溝15を形成する高さ位置は、脚部21,21の下端部23,23と同程度の高さに限定されることはなく、転動体軌道面10よりも下側(案内レール1の幅方向側面1aとスライダ2の脚部21との間の隙間の開口に近い方)に形成されていればよい。
このような本実施形態の直動案内装置は、密封性に優れているとともに、アンダーシール17に摩耗が生じたとしても、異物の侵入が長期間にわたって生じにくい。よって、本実施形態の直動案内装置は、工作機械、ロボット走行台車等に好適である。
なお、前述したように、アンダーシール17の基端部、すなわちアンダーシール17のうち前記幅方向の中央よりも案内レール1から遠い側の部分が、固定溝24に挿入されているが、図4に示すように、アンダーシール17の前記幅方向の略中央の溝15の開口16に近接する部分には、その開口16を塞ぐ又は小さくするように、下方(スライダ2の胴部22から離れる方向)に突出する凸部(以下、第2リップ19と称する)を設けてもよい。
第2リップ19を、溝15の下側の溝側面15cと案内レール1の側面1aとで形成される角部、又は、案内レール1の側面1aに接触させれば、第2リップ19により開口16を塞ぐことができる。また、第2リップ19を、溝15の下側の溝側面15cと案内レール1の側面1aとで形成される角部、又は、案内レール1の側面1aに近接させれば、第2リップ19により開口16を小さくしてラビリンス構造を構成することができる。よって、第2リップ19により、アンダーシール17の密封性をより向上させることができる。アンダーシール17の密封性をより向上させるためには、第2リップ19によって開口16を塞ぐことがより好ましい。
第2リップ19の形状は、溝15の開口16を塞ぐ又は小さくすることができるならば特に限定されることはなく、略直方体状や略半球状であってもよい。
また、第1リップ18の下面18bと溝15の下側の溝側面15cとの間の隙間は、小さい方が好ましい。この隙間が小さければ、ラビリンス効果により異物が溝15内に侵入しにくいので、アンダーシール17の密封性をより向上させることができる。また、スライダ2が相対移動すると、第1リップ18と溝15の内面が摺接することにより摩擦熱が発生するため、第1リップ18の下面18bと溝15の下側の溝側面15cとの間に存在する気体の圧力が上昇する。そのため、溝15の開口16から異物が侵入しにくくなる。
さらに、アンダーシール17は、脚部21の下端部23の端面と、第2リップ19の先端面とが段差なく取りつけられていることが望ましい。これは、以下の理由による。
スライダ2の相対移動により、上側の溝側面15aと摺接する第1リップ18に振動が発生する。この振動により、第1リップ18と上側の溝側面15aとの間に隙間が生じ、この隙間から直動案内装置内に異物が侵入する恐れがある。しかしながら、第2リップ19はスライダ2に固定され押さえられているので、第1リップ18の振動が第2リップ19に伝わったとしても、第2リップ19は振動しにくい。よって、第1リップ18の振動も抑制される。そのため、第1リップ18と上側の溝側面15aとの間に隙間を生じさせる振動の回数を低減することができる。したがって、本実施形態の直動案内装置は、内部に粉塵、切粉、切屑等の異物が入り込みにくい。
さらに、図5に示すように、アンダーシール17は、湾曲した形状をなしていてもよい。なお、図5においては、スライダ2を省略して示している。アンダーシール17の第1リップ18は、前記幅方向の所定位置(例えば、溝15の開口16の近傍位置)で湾曲して、断面略V字状をなしている。そして、平坦な先端部17aが上側の溝側面15aに接触し、湾曲部40が下側の溝側面15cに接触しておらず近接している。湾曲部40が下側の溝側面15cに近接していることにより、ラビリンス構造を構成することができるため、直動案内装置の内部に粉塵、切粉、切屑等の異物が入り込みにくい。さらに、第1リップ18を湾曲させることにより、第1リップ18と溝15の内面との接触面積を小さくすることができるため、摩擦力を低減することができる。
また、本実施形態のアンダーシール17には、溝15の内面との摩擦に対する耐摩耗性と、摺接に伴い発生する熱に対する耐熱性が要求される。これらの要求を満たすアンダーシール17の材料としては、ゴム、熱可塑性エラストマー等の高分子材料があげられる。
材料がゴムの場合は、耐摩耗性を考慮するとブタジエン系ゴム、ウレタン系ゴム、フッ素系ゴムが好ましく、耐熱性を考慮するとフッ素系ゴムが好ましい。材料が熱可塑性エラストマーであれば、耐摩耗性を考慮するとポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系エラストマーが好ましく、耐熱性を考慮するとポリエステル系、ポリアミド系エラストマーが好ましい。図5の例のようにアンダーシール17の形状を湾曲させる場合には、柔軟性が必要とされるため、材料はポリアミド系エラストマーが好ましい。また、軽量化を考慮すると、材料はゴムよりも熱可塑性エラストマーが好ましい。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係る直動案内装置を案内レールの長手方向端部側から見た図である。なお、図6においては、スライダ2を省略して示している。また、第2実施形態の直動案内装置の構成、動作、及び作用効果等は、第1実施形態とほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明し、同様の部分の説明は省略する。
本実施形態の直動案内装置の案内レール1の両側面1a,1aには、スライダ2の移動領域の両端間にわたって案内レール1の長手方向に延びる凹部50が設けられている。言い換えると、案内レール1の両側面1a,1aの上下方向略中央部に段差が形成されていて、この段差の下側部分の幅が上側部分の幅よりも小さく形成されている。図6に示すように、案内レール1は左右対称形状をなしている。
また、幅の広い上側部分と幅の狭い下側部分との境界部分には、案内レール1の幅方向と平行をなす段差面50aが形成されており、この段差面50aは、スライダ2の左右脚部21,21の下端部(先端部)23,23に対向する高さ位置に設けられている。なお、段差面50aは、案内レール1の幅方向に対して傾斜していてもよい。
アンダーシール17は、第1リップ18の上面18aが段差面50aに接するように設けられており、スライダ2の相対移動により、第1リップ18の上面18aが段差面50aに摺接するようになっている。このような構成により、本実施形態の直動案内装置は、内部に粉塵、切粉、切屑等の異物が入り込みにくい。
1 案内レール
1a 側面
2 スライダ
21 脚部
22 胴部
3 転動体
10,11 転動体軌道面
13 転動通路
15 溝
15a 上側の溝側面
15b 溝底面
15c 下側の溝側面
16 開口
17 アンダーシール
17a 先端部
18 第1リップ
19 第2リップ
40 湾曲部
50 凹部
50a 段差面

Claims (5)

  1. 案内レールと、スライダと、複数の転動体とを有し、
    前記スライダは、断面略四角形の前記案内レールの幅方向両側面に対向して配置される2つの脚部と、前記両脚部を連結する胴部と、を有して、断面略U字状をなしており、
    前記案内レール及び前記スライダは、互いに対向する位置に、前記転動体の転動通路を形成する軌道面をそれぞれ有し、
    前記両軌道面は前記案内レールの長手方向に延び、
    前記転動体は前記転動通路に配置され、
    前記転動通路内での前記転動体の転動を介して、前記スライダが前記案内レールに案内されて前記長手方向に移動する直動案内装置において、
    前記スライダの前記両脚部に、前記案内レールの幅方向側面と前記スライダの前記脚部との間の前記長手方向に沿って延びる隙間の開口を密封するアンダーシールが取り付けられ、
    前記案内レールの幅方向両側面に、前記スライダの移動領域の両端間にわたって前記長手方向に延びる凹部が設けられ、
    前記アンダーシールは、前記脚部側から前記案内レールに向かって前記幅方向に延びて、その先端部が前記凹部内に位置し、前記アンダーシールの少なくとも一部分が前記凹部の内面に摺接することを特徴とする直動案内装置。
  2. 前記凹部が溝である請求項1に記載の直動案内装置。
  3. 前記溝の内面のうち前記スライダの胴部に近い側の溝側面に前記アンダーシールの少なくとも一部分が摺接する請求項2に記載の直動案内装置。
  4. 前記アンダーシールは湾曲した形状をなしており、先端部が前記溝の内面のうち前記スライダの胴部に近い側の溝側面に摺接し、湾曲部が前記溝の内面のうち前記スライダの胴部から遠い側の溝側面に近接してラビリンス構造を構成する請求項1〜3のいずれか一項に記載の直動案内装置。
  5. 前記アンダーシールが高分子材料で構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の直動案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017066911A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 日立アプライアンス株式会社 ポンプ装置
JP2018048643A (ja) * 2017-11-15 2018-03-29 日立アプライアンス株式会社 ポンプ装置

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