JP2008215540A - 直動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材のリップ部の安定したシール摩擦およびシール性を得るとともに、その耐摩耗性を向上させ得る直動案内装置を提供する。
【解決手段】この直動案内装置は、案内レール1の外面とその案内レール1の外面に対向するスライダ2の内面との間をシールするシール手段を備え、このシール手段は、案内レール1に摺接するリップ部14a,11a、およびそのリップ部14a,11aの基端側に設けられた支持部14b,11bを有するシール部材14,11と、スライダ2の内面に形成されて支持部14b,11bを収容するシール支持溝18,21と、そのシール支持溝18,21内での支持部14b,11bの弾性変形で案内レール1との対向方向にリップ部14a,11aの移動を許容するリップ部移動構造と、を備え、リップ部移動構造は、支持部14b,11bが、リップ部14a,11aの基端部分から複数に分枝することで構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、往復直線運動する物体をその移動方向に案内する機械部品として、工作機械や射出成形機、半導体製造機械、運搬機械、産業用ロボットなどに用いられる直動案内装置に係り、特に、直動案内装置の転動体軌道溝等への切削粉などの異物の侵入を防止するシール手段の改良に関する。
この種の直動案内装置は、一般に、左右側面部にレール側転動体転動溝を有する直線状の案内レールと、その案内レールの長手方向に相対移動するスライダと、そのスライダ内に組み込まれた多数の転動体とを備えて構成されている。スライダは、案内レールのレール側転動体転動溝と対向する複数のスライダ側転動体転動溝を有するスライダ本体と、このスライダ本体の前後両端部に装着された一対のエンドキャップとを有し、一対のエンドキャップには、スライダの相対移動に伴ってレール側転動体軌道溝およびスライダ側転動体軌道溝間を転動する上記転動体の進行方向を転向するための方向転換路が形成されている。そして、この方向転換路は、案内レールの長手方向に沿ってスライダ本体内に貫設された転動体戻り通路に連通しており、これにより、方向転換路で進行方向が反転した転動体はスライダ本体の転動体戻り通路に導入され、この転動体戻り通路を通って元の位置に戻るようになっている。
ところで、この種の直動案内装置は、そのレール側転動体軌道溝やスライダ側転動体軌道溝に切削粉などの異物が侵入すると、レール側転動体軌道溝やスライダ側転動体軌道溝の溝面に圧痕が生じたり、転動体の転がり運動が阻害されたりすることがある。そこで、転動体軌道溝等への切削粉などの異物の侵入を防止するシール手段を備えた直動案内装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、そのシール手段は、スライダ本体の内側に案内レールの長手方向に沿って形成された所定形状のシール支持溝と、そのシール支持溝に装着される合成樹脂材からなるシール部材と、を有して構成されている。このシール部材は、案内レールの側面に自身先端側が摺接するリップ部と、そのリップ部の基端側に連続して設けられた支持部とを有し、この支持部は、シール支持溝の形状と相補形状をなしている。そして、このシール部材の支持部が相補形状をなすシール支持溝に嵌め込まれて、シール部材がスライダ本体に装着されるようになっている。これにより、この直動案内装置のシール手段は、案内レールの左右側面部とスライダ本体の内面部との間に切削粉などの異物が侵入することを防止している。
ドイツ特許公開公報DE4311515A1
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、スライダ本体側のシール支持溝の形状と、これに嵌め込まれるシール部材の支持部の形状とが相補形状になっているので、シール支持溝内で支持部が弾性変形する余裕はない。そのため、シール部材のリップ部に案内レールとの対向方向の外力が作用したときには、リップ部自体を撓ませつつ摺接させることによってシール摩擦およびシール性を得ることになる。ここで、リップ部に作用する外力に対してリップ部を撓み易くする方策としては、例えばリップ部の肉厚を薄くしたり、あるいは軟質材料を用いたりすることが考えられる。しかし、リップ部の肉厚を薄くすればリップ部が早期に摩耗し易くなり、また、リップ部を軟質材料で形成した場合には、その分だけリップ部の強度が低下してしまうという問題があり、未だ検討の余地がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、シール部材のリップ部の安定したシール摩擦およびシール性を得るとともに、その耐摩耗性を向上させ得る直動案内装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、案内レールと、該案内レールに跨設されてその長手方向に相対移動するスライダと、前記案内レールの外面と前記案内レールの外面に対向する前記スライダの内面との間を前記長手方向に沿ってシールするシール手段と、を備える直動案内装置であって、前記シール手段は、前記案内レールの表面に自身先端側が摺接するリップ部、およびそのリップ部の基端側に連続して設けられた支持部を有するシール部材と、前記スライダの内面に前記長手方向に沿って形成されて前記シール部材の支持部を収容するシール支持溝と、前記シール支持溝内での前記支持部の弾性変形によって前記案内レールとの対向方向に前記リップ部の移動を許容するリップ部移動構造と、を備えて構成されていることを特徴としている。
本発明に係る直動案内装置によれば、シール手段は、シール支持溝内での支持部の弾性変形によって案内レールとの対向方向にリップ部の移動を許容するリップ部移動構造を有するので、このリップ部移動構造によって、案内レールとの対向方向にリップ部を移動させることができる。そのため、案内レールとの対向方向の外力の変動がリップ部に作用してもその接触状態を安定させることができる。したがって、シール部材のリップ部の安定したシール摩擦およびシール性を得るとともに、その耐摩耗性を向上させることができる。
ここで、本発明に係る直動案内装置において、前記リップ部移動構造は、前記支持部が、前記リップ部の基端部分から複数に分枝することによって構成されていることは好ましい。このような構成であれば、複数の分枝相互の隙間や、あるいは各分枝とシール支持溝相互の隙間によって空隙部を設けることができる。このため、この空隙部が、シール支持溝内で保持部が弾性変形するための変形代として機能し、案内レールとの対向方向にリップ部を移動させることができる。したがって、簡素な構成によってリップ部移動構造を構成する上で好適である。
また、本発明に係る直動案内装置において、前記リップ部の先端は、尖頭形状であることは好ましい。あるいは、前記リップ部の先端は、球状であることは好ましい。リップ部の先端を尖頭形状や球状とすれば、このリップ部先端を案内レールに摺接させたときに、安定したシール摩擦およびシール性を得るための形状として好適である。
上述のように、本発明によれば、シール部材のリップ部の安定したシール摩擦およびシール性を得るとともに、その耐摩耗性を向上させ得る直動案内装置を提供することができる。
以下、本発明に係る直動案内装置の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図1は本発明の一実施形態に係る直動案内装置の平面図であり、同図ではその一部を破断した状態で図示している。また、図2は図1でのX−X断面図、図3は図2でのA部拡大図である。
図1に示すように、この直動案内装置は、直線状に形成された案内レール1を有している。案内レール1は合金鋼などの金属材料からなり、この案内レール1には略コ字状のスライダ2が跨設されている。このスライダ2は、合金鋼などの金属材料からなるスライダ本体5と、そのスライダ本体5の前後両端に装着された一対のエンドキャップ7とを有している。そして、これらのエンドキャップ7内には、四個ずつ組み込まれた複数のリターンガイド8が配置されている。これらエンドキャップ7は、スライダ2同様に略コ字状をなしており、前後一対のエンドキャップ7の正面部には、案内レール1とエンドキャップ7との間隙をシールするサイドシール12がそれぞれ装着され、複数本(例えば四本)のエンドキャップ固定用ビス6によってスライダ本体5に固定されている。なお、エンドキャップ7及びリターンガイド8は合成樹脂材にて形成されている。
さらに、図2に示すように、この案内レール1には、案内レール1の左右側面部1a,1bに、レール側転動体軌道溝4が二条ずつ計四条形成されている。一方、スライダ本体5は、案内レール1のレール側転動体軌道溝4と各々対向する四条のスライダ側転動体軌道溝9を略コ字状の内面側に有している。また、略コ字状のスライダ本体5は、案内レール1両側に袖部5a,5bを有し、各袖部5a,5bは、案内レール1の左右側面部1a,1bとそれぞれ対向している。そして、これら袖部5a,5b内には、案内レール1の長手方向に貫通する二つの転動体戻し通路10がそれぞれに形成されている。
そして、図1に示すように、上記エンドキャップ7とリターンガイド8との間には、ほぼU字状に湾曲した前後一対の方向転換路13が形成され、前後一対の方向転換路13は、レール側転動体軌道溝4とスライダ側転動体軌道溝9との間の転動体負荷転動路に連通するとともに転動体戻し通路10に連通して環状の無限循環路を4条構成している。そして、この無限循環路内には、例えば合金鋼などの金属材料からなる、多数の球状の転動体3が転動自在に装填されている。これにより、スライダ2の相対直線運動に伴って転動体負荷転動路を転動した転動体3は、方向転換路13で方向転換した後、転動体戻し通路10に導入されるようになっており、スライダ2は、転動体3を介して案内レール1の長手方向に相対移動可能になっている。
ここで、この直動案内装置には、案内レール1の外面(表面)とその案内レール1の外面に対向するスライダ2の内面との間を長手方向に沿ってシールするシール手段を有している。以下、このシール手段について詳しく説明する。
図2に示すように、この直動案内装置には、案内レール1の外面とその案内レール1の外面に対向するスライダ2の内面との間に、シール部材として、アンダーシール部材11とインナーシール部材14とがそれぞれ配置されている。そして、これらのシール部材は、スライダ2に形成されたシール支持溝であるアンダーシール支持溝21とインナーシール支持溝18とにそれぞれ装着されており、これらシール部材およびシール支持溝によってシール手段が構成されている。
より詳しくは、図2に示すように、略コ字状のスライダ本体5は、案内レール1の上面部1cと対向する連結部5cを有している。この連結部5cは、左右の袖部5a,5bを繋いでいる部分であり、この連結部5c内面の左右両側には、スライダ本体5の全長に渡ってインナーシール支持溝18が形成されている。このインナーシール支持溝18は、インナーシール部材14を、案内レール1の上面部1cとスライダ本体5の下面部1cとの間に支持するシール支持溝である。このインナーシール支持溝18は、略T字形の横断面をもち、その開口幅を溝内部よりも狭くして形成され、溝の奥側は、横断面が幅方向に広い矩形形状に形成されている。
そして、案内レール1の上面部1cとスライダ本体5の連結部5cとの間には、左右一対のインナーシール部材14が左右のインナーシール支持溝18に対しそれぞれ配置される。このインナーシール部材14は、熱可塑性エラストマなどの合成樹脂材からなる。そして、このインナーシール部材14は、案内レール1に対向する側にリップ部14aが形成されている。このリップ部14aは、スライダ本体5の全長に渡る長さを有している。また、同図での各インナーシール部材14の上側端部には、リップ部14aの基端側に連続して一体に設けられた支持部14bが形成されている。この支持部14bも、スライダ本体5の全長に渡って形成されており、支持部14bがインナーシール支持溝18内に嵌め込まれることによってインナーシール部材14をスライダ2に支持するようになっている。そして、インナーシール支持溝18に装着した状態は、そのリップ部14aの先端が案内レール1の上面部1cに摺接するように案内レール1側に張り出し、そのリップ部14aによって、案内レール1の上面部1cとスライダ本体5の連結部5cとの間をシールするように配置される。なお、このインナーシール部材14は、その両端が上記サイドシール12に接しており、装着状態での長手方向への移動が拘束されている。
一方、同図に示すように、スライダ本体5の袖部5a,5bには、その左右両側に、スライダ本体5の全長に渡ってアンダーシール支持溝21が形成されている。このアンダーシール支持溝21は、アンダーシール部材11を、案内レール1の左右側面部1a,1bとスライダ本体5の袖部5a,5bとの間に支持するシール支持溝である。このアンダーシール支持溝21は、上記インナーシール支持溝18同様に、略T字形の横断面をもち、その開口幅を溝内部よりも狭くして形成され、溝の奥側は、横断面が上下方向に広い矩形形状に形成されている。
そして、案内レール1の左右側面部1a,1bとスライダ本体5の袖部5a,5bとの間には、左右一対のアンダーシール部材11が左右のアンダーシール支持溝21に対しそれぞれ配置される。このアンダーシール部材11は、上記インナーシール部材14同様に、熱可塑性エラストマなどの合成樹脂材からなる。そして、このアンダーシール部材11についても、案内レール1に対向する側にリップ部11aが形成されている。このリップ部11aは、スライダ本体5の全長に渡る長さを有している。また、同図での各アンダーシール部材11の左右側端部には、リップ部11aの基端側に連続して一体に設けられた支持部11bが形成されている。この支持部11bも、スライダ本体5の全長に渡って形成されており、アンダーシール支持溝21内に嵌め込まれることによってアンダーシール部材11をスライダ2に支持するようになっている。そして、アンダーシール支持溝21に装着した状態は、そのリップ部11aの先端が案内レール1の左右側面部1a,1bに摺接するように案内レール1側に張り出し、そのリップ部11aによって、案内レール1の左右側面部1a,1bとスライダ本体5の袖部5a,5bとの間をシールするように配置される。なお、このアンダーシール部材11についても、その両端が上記サイドシール12に接しており、装着状態での長手方向への移動が拘束されている。
ここで、この直動案内装置のシール手段は、各シール支持溝18,21内での支持部14b,11bの弾性変形によって案内レール1との対向方向にリップ部14a,11aの移動を許容するリップ部移動構造をそれぞれに備えて構成されている。
以下、このリップ部移動構造について、図3を適宜参照しつつより詳しく説明する。なお、各シール支持溝18,21および各シール部材14,11は、スライダ2に対する配置位置が上述のように異なる点以外は、リップ部移動構造については同様の構成なので、以下説明するリップ部移動構造は、インナーシール支持溝18およびインナーシール部材14の部分を参照して説明し、アンダーシール支持溝21およびアンダーシール部材11の部分についてはその説明を適宜省略する。
図3に拡大図示するように、インナーシール部材14は、横断面が略Y字状に形成された薄板状の三つの腕部を有して構成されている。そして、略Y字状をなす一つの腕部が上記リップ部14aを構成し、このリップ部14aの基端側に連続して左右に分枝する他の二つの腕部が上記支持部14dを構成している。そして、この支持部14dが、上記インナーシール支持溝18の奥側の、横断面が幅方向に広い矩形形状をなす支持部収容部18bに収容される。ここで、この支持部収容部18bの矩形形状の広さは、二つに分枝する支持部14dの周囲に隙間をもって囲繞する広さに形成されている。一方、リップ部14aは、その溝内部よりも開口幅を狭くして形成されてなる、インナーシール支持溝18のリップ部案内溝18aに位置し、その幅方向両側が支持された状態で装着されている。なお、このリップ部14aの先端は、尖頭形状である。
そして、上述した支持部収容部18b内に支持部14dが収容されたときに、支持部14dの二つの分枝相互間の隙間K1、および各分枝の左右両側とシール支持溝相互間の隙間K2によって支持部14dの周囲に意図的に空隙部を設けている。そして、この空隙部を、インナーシール支持溝18内で支持部14dが弾性変形するための変形代として機能させることによってリップ部移動構造を構成しており、インナーシール支持溝18内での支持部14dの弾性変形によって案内レール1との対向方向にリップ部14aの移動を許容するようになっている。なおまた、アンダーシール部材11側についても同様の構成であり、アンダーシール支持溝21内での支持部11dの弾性変形によって案内レール1との対向方向にリップ部11aの移動を許容するようになっている。
次に、この直動案内装置の作用・効果について説明する。
上述のように、この直動案内装置によれば、シール手段は、リップ部移動構造を有し、このリップ部移動構造は、各シール支持溝18、21内での支持部11b、14bの弾性変形によって案内レール1との対向方向にリップ部11a、14aの移動を許容する空隙部を有して構成されているので、この空隙部が、各シール支持溝18、21内で支持部11b、14bが弾性変形するための変形代として機能し、案内レール1との対向方向にそれぞれのリップ部11a、14aを移動させることができる。そのため、案内レール1との対向方向の外力の変動が各リップ部11a、14aに作用してもその接触状態の変動を抑制し、接触状態を安定させることができる。したがって、例えば上述したような、各リップ部11a、14a自体の弾性変形に依存する方策、つまり、リップ部の肉厚を薄くしたり、あるいは軟質材料を用いたりすることで各リップ部11a、14aを撓み易くする方策を講じることなく、アンダーシール部材11およびインナーシール部材14のリップ部11a、14aの安定したシール摩擦およびシール性を得るとともに、その耐摩耗性を向上させることができる。
また、この直動案内装置によれば、インナーシール支持溝18内で支持部14dが弾性変形するための変形代として機能させるための空隙部は、支持部11b、14bを、リップ部11a、14aの基端部分から二つに分枝することによって構成しているので、二つの分枝相互の隙間K1および各分枝とシール支持溝相互の隙間K2によって空隙部Kを簡単に設けることができる。
また、この直動案内装置によれば、リップ部11a、14aの先端は、尖頭形状なので、リップ部11a、14aを案内レール1に摺接させて、安定したシール摩擦およびシール性を得るための形状として好適である。
なお、本発明に係る直動案内装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、リップ部11a、14aの先端は、尖頭形状に形成されている例で説明したが、これに限定されず、例えば図4および図5に示すように、リップ部11a、14aの先端を球状に形成してもよい。リップ部の先端を尖頭形状や球状とすれば、リップ部を案内レールに摺接させて、安定したシール摩擦およびシール性を得るための形状として好適である。
また、例えば上記実施形態では、リップ部移動構造を構成する空隙部を、シール支持溝18、21と支持部11b、14bとの間に隙間を形成して構成した例で説明したが、これに限定されず、例えばシール支持溝18、21と支持部11b、14bとを相補形状とし、相互間に隙間を有しない形状とした場合であっても、支持部11b、14bの内部に長手方向に貫通する貫通孔による肉盗み(空洞部)を形成し、この肉盗みを空隙部としてリップ部移動構造を構成するようにしてもよい。しかし、成形性の上では、上記実施形態のように、シール支持溝18、21と支持部11b、14bとの間に隙間を形成して空隙部を構成することは好ましい。
また、例えば上記実施形態では、支持部11b、14bが、リップ部11a、14aの基端部分から二つに分枝することによって構成されている例で説明したが、これに限定されず、3枝以上に分枝させて支持部を構成し、シール支持溝18、21との間に空隙部を形成してリップ部移動構造を構成してもよい。また、横断面がY字状の例で説明したが、勿論これに限定されず、例えば支持部11b、14bの横断面をO字状とし、O字状内部の肉盗み(空洞部)と、周囲のシール支持溝18、21との隙間とによって空隙部を形成してリップ部移動構造を構成してもよい。
本発明の一実施形態に係る直動案内装置の平面図である。 図1でのX−X断面図 図2でのA部拡大図である。 本発明に係る直動案内装置の他の例の説明図であり、同図は図2に対応する図を示している。 本発明に係る直動案内装置の他の例の説明図であり、同図は図3に対応する図を示している。
符号の説明
1 案内レール
2 スライダ
3 転動体
4 レール側転動体軌道溝
5 スライダ本体
7 エンドキャップ
8 リターンガイド
9 スライダ側転動体軌道溝
10 転動体戻し通路
11 アンダーシール部材(シール部材)
11a (アンダーシール部材の)リップ部
11b (アンダーシール部材の)支持部
12 サイドシール
13 方向転換路
14 インナーシール部材(シール部材)
14a (インナーシール部材の)リップ部
14b (インナーシール部材の)支持部
18 インナーシール支持溝(シール支持溝)
21 アンダーシール支持溝(シール支持溝)

Claims (4)

  1. 案内レールと、該案内レールに跨設されてその長手方向に相対移動するスライダと、前記案内レールの外面と前記案内レールの外面に対向する前記スライダの内面との間を前記長手方向に沿ってシールするシール手段と、を備える直動案内装置であって、
    前記シール手段は、前記案内レールの表面に自身先端側が摺接するリップ部、およびそのリップ部の基端側に連続して設けられた支持部を有するシール部材と、前記スライダの内面に前記長手方向に沿って形成されて前記シール部材の支持部を収容するシール支持溝と、前記シール支持溝内での前記支持部の弾性変形によって前記案内レールとの対向方向に前記リップ部の移動を許容するリップ部移動構造と、を備えて構成されていることを特徴とする直動案内装置。
  2. 前記リップ部移動構造は、前記支持部が、前記リップ部の基端部分から複数に分枝することによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
  3. 前記リップ部の先端は、尖頭形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の直動案内装置。
  4. 前記リップ部の先端は、球状であることを特徴とする請求項1または2に記載の直動案内装置。
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