JP2007205559A - 直動案内軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール部材の案内レールへの接触圧力を容易に調整することができる直動案内軸受装置を提供する。
【解決手段】スライダ2と案内レール1との間をシールするシール部材20を備えた直動案内軸受装置において、シール部材20に流体を注入可能に構成し、該流体の注入によりシール部材20のリップ部及びその周辺を膨張させることにより、前記リップ部の案内レール1への接触圧を調整可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】スライダ2と案内レール1との間をシールするシール部材20を備えた直動案内軸受装置において、シール部材20に流体を注入可能に構成し、該流体の注入によりシール部材20のリップ部及びその周辺を膨張させることにより、前記リップ部の案内レール1への接触圧を調整可能とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば産業機械分野に用いられる直動案内軸受装置に関する。
従来のこの種の直動案内軸受装置としては、例えば図4に示すものが知られている。 この直動案内軸受装置は、軸方向に延びる案内レール1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ2とを備える。
案内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が形成されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面に、それぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝7が形成されている。そして、これらの向き合った両転動体転動溝3,7の間には転動体の一例としての多数のボールBが転動自在に装填され、これらのボールBの転動を介してスライダ2が案内レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
案内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が形成されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面に、それぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝7が形成されている。そして、これらの向き合った両転動体転動溝3,7の間には転動体の一例としての多数のボールBが転動自在に装填され、これらのボールBの転動を介してスライダ2が案内レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
この移動につれて、案内レール1とスライダ2との間に介在するボールBは転動してスライダ2の端部に移動するが、スライダ2を軸方向に継続して移動させていくためには、これらのボールBを無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体2Aの袖部4内に軸方向に貫通する転動体通路8を形成すると共に、スライダ本体2Aの両端にそれぞれ略コ字状のエンドキャップ5を例えばねじ12等の固定手段を介して固定し、このエンドキャップ5に上記両転動体転動溝3,7間と上記転動体通路8とを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路6を形成することにより、転動体無限循環軌道を形成している。なお、図4において、符号11はエンドキャップ5と共にスライダ本体2Aの端面にねじ12等を介して固定されるサイドシール部材、10はスライダ本体2Aの端面に形成されたねじ12のタップ穴、13は給脂用ニップル、14は案内レール1の固定用のボルト挿通穴である。
このため、スライダ本体2Aの袖部4内に軸方向に貫通する転動体通路8を形成すると共に、スライダ本体2Aの両端にそれぞれ略コ字状のエンドキャップ5を例えばねじ12等の固定手段を介して固定し、このエンドキャップ5に上記両転動体転動溝3,7間と上記転動体通路8とを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路6を形成することにより、転動体無限循環軌道を形成している。なお、図4において、符号11はエンドキャップ5と共にスライダ本体2Aの端面にねじ12等を介して固定されるサイドシール部材、10はスライダ本体2Aの端面に形成されたねじ12のタップ穴、13は給脂用ニップル、14は案内レール1の固定用のボルト挿通穴である。
ところで、スライダ2と案内レール1との間をシールする部材としては、上記サイドシール部材11の他に、図5に示すように、スライダ本体2Aの案内レール1の上面両側に対向する位置に配設されたインナーシール部材15や、スライダ本体2Aの下面に軸方向に沿って配置され、案内レール1の側面に摺接して該スライダ本体2Aの下面をシールするアンダーシール部材16が挙げられる。
上記従来の直動案内軸受装置においては、スライダ2と案内レール1との間をシールするシール部材11,15,16は、一般にねじ止め、インロー部への差込み、或いはファスナー等によりスライダ2に取り付けられるが、インロー部への差込みやファスナーによる取り付けは、その構造からリップ部の案内レール1への接触圧力を調整することが難しく、また、ねじ止めでは前記接触圧力の微妙な調整をすることは難しい。
このようにシール部材のリップ部の案内レール1への接触圧力の調整が容易でないため、前記接触圧力が低すぎると早期にリップ部と案内レール1との間にすき間が生じて密着性が悪くなり、シール性が低下してスライダ2内に異物等が侵入しやすくなる。一方、前記接触圧力が高すぎるとリップ部の摩擦力が大きくなると共にリップ部の摩耗が促進されるという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、シール部材の案内レールへの接触圧力を容易に調整することができる直動案内軸受装置を提供することを目的とする。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、シール部材の案内レールへの接触圧力を容易に調整することができる直動案内軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダと、該スライダと前記案内レールとの間をシールするシール部材とを備えた直動案内軸受装置において、
前記シール部材に流体を注入可能に構成し、該流体の注入により前記シール部材のリップ部及びその周辺を膨張させることにより、前記リップ部の前記案内レールへの接触圧を調整可能にしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記シール部材に前記流体を再注入可能としたことを特徴とする。
前記シール部材に流体を注入可能に構成し、該流体の注入により前記シール部材のリップ部及びその周辺を膨張させることにより、前記リップ部の前記案内レールへの接触圧を調整可能にしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記シール部材に前記流体を再注入可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、シール部材をスライダに装着した後、気体又は液体等の流体をシール部材に注入してリップ部及びその周辺を膨張させることで、該リップ部を適度なしめ代で案内レールに接触させることができるので、シール部材の案内レールへの接触圧力を容易に調整することができる。
また、使用中にリップ部が摩耗して案内レールへの接触圧力が低下した場合は、シール部材に流体を再注入することで、部品等の交換をすることなく、適切な接触圧力に調整することができる。
また、使用中にリップ部が摩耗して案内レールへの接触圧力が低下した場合は、シール部材に流体を再注入することで、部品等の交換をすることなく、適切な接触圧力に調整することができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。なお、この実施の形態の直動案内軸受装置は、既に図4及び図5で説明した従来の直動案内軸受装置に対してシール部材が相違するだけであるため、シール部材についてのみ説明する。
図1はエンドキャップ5と共にスライダ本体2Aの端面にねじ12等を介して固定され、案内レール1の上面及び両側面に摺接してスライダ2の端部をシールするサイドシール部材20、図2はスライダ本体2Aの下面に軸方向に沿って配置され、案内レール1の側面に摺接して該スライダ本体2Aの下面をシールするアンダーシール部材30、図3はスライダ本体2Aの案内レール1の上面両側に対向する位置に軸方向に沿って配設され、案内レール1の上面に摺接してサイドシール部材20をくぐり抜けた異物等のスライダ2内への侵入を防止するインナーシール部材40である。
図1はエンドキャップ5と共にスライダ本体2Aの端面にねじ12等を介して固定され、案内レール1の上面及び両側面に摺接してスライダ2の端部をシールするサイドシール部材20、図2はスライダ本体2Aの下面に軸方向に沿って配置され、案内レール1の側面に摺接して該スライダ本体2Aの下面をシールするアンダーシール部材30、図3はスライダ本体2Aの案内レール1の上面両側に対向する位置に軸方向に沿って配設され、案内レール1の上面に摺接してサイドシール部材20をくぐり抜けた異物等のスライダ2内への侵入を防止するインナーシール部材40である。
そして、この実施の形態では、シール部材20,30,40に気体(例えば不活性ガス等)や液体等の流体を注入可能に構成し、シール部材20,30,40をスライダ2に装着した後、該流体の注入によりシール部材20,30,40のリップ部及びその周辺を膨張させることにより、前記リップ部の案内レール1への接触圧を調整可能にし、また、シール部材20,30,40には流体を再注入可能としている。
更に、スライダ2の移動軸方向をX、スライダ2の幅方向をY、スライダ2の高さ方向をZとした場合に、サイドシール部材20については、Y方向とZ方向の接触圧力を調整を可能とし、アンダーシール部材30及びインナーシール部材40については、共にX方向とY方向の接触圧力の調整を可能としている。
このようにこの実施の形態では、シール部材20,30,40をスライダ2に装着した後、流体をシール部材20,30,40にそれぞれ注入してリップ部及びその周辺を膨張させることで、該リップ部を適度なしめ代で案内レール1に接触させることができるので、シール部材20,30,40の案内レール1への接触圧力を容易に調整することができる。
このようにこの実施の形態では、シール部材20,30,40をスライダ2に装着した後、流体をシール部材20,30,40にそれぞれ注入してリップ部及びその周辺を膨張させることで、該リップ部を適度なしめ代で案内レール1に接触させることができるので、シール部材20,30,40の案内レール1への接触圧力を容易に調整することができる。
これにより、適切な接触圧力でシール部材20,30,40のリップ部を案内レール1に接触させることができ、早期にリップ部と案内レール1との間にすき間が生じるのを防止してシール性の向上を図ることができると共に、リップ部の摩擦力を軽減してリップ部の摩耗を抑制することができる。
また、使用中にリップ部が摩耗して案内レール1への接触圧力が低下した場合は、シール部材20,30,40に流体を再注入することで、部品等の交換をすることなく、適切な接触圧力に調整することができる。
また、使用中にリップ部が摩耗して案内レール1への接触圧力が低下した場合は、シール部材20,30,40に流体を再注入することで、部品等の交換をすることなく、適切な接触圧力に調整することができる。
なお、本発明の直動案内軸受装置は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、転動体としてボールBを用いた直動案内軸受装置を例に採ったが、これに限定されず、転動体としてころを用いた直動案内軸受装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施の形態では、サイドシール部材20、アンダーシール部材30及びインナーシール部材40に本発明を適用した場合を例示しているが、これに限定されず、サイドシール部材20、アンダーシール部材30及びインナーシール部材40の内の少なくとも一つのシール部材に本発明を適用するようにしてもよい。
例えば、上記実施の形態では、転動体としてボールBを用いた直動案内軸受装置を例に採ったが、これに限定されず、転動体としてころを用いた直動案内軸受装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施の形態では、サイドシール部材20、アンダーシール部材30及びインナーシール部材40に本発明を適用した場合を例示しているが、これに限定されず、サイドシール部材20、アンダーシール部材30及びインナーシール部材40の内の少なくとも一つのシール部材に本発明を適用するようにしてもよい。
1 案内レール
2 スライダ
3 転動体転動溝(案内レール側)
5 エンドキャップ
7 転動体転動溝(スライダ側)
B ボール(転動体)
20 サイドシール部材
30 アンダーシール部材
40 インナーシール部材
2 スライダ
3 転動体転動溝(案内レール側)
5 エンドキャップ
7 転動体転動溝(スライダ側)
B ボール(転動体)
20 サイドシール部材
30 アンダーシール部材
40 インナーシール部材
Claims (2)
- 軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダと、該スライダと前記案内レールとの間をシールするシール部材とを備えた直動案内軸受装置において、
前記シール部材に流体を注入可能に構成し、該流体の注入により前記シール部材のリップ部及びその周辺を膨張させることにより、前記リップ部の前記案内レールへの接触圧を調整可能にしたことを特徴とする直動案内軸受装置。 - 前記シール部材に前記流体を再注入可能としたことを特徴とする請求項1に記載した直動案内軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006028872A JP2007205559A (ja) | 2006-02-06 | 2006-02-06 | 直動案内軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006028872A JP2007205559A (ja) | 2006-02-06 | 2006-02-06 | 直動案内軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007205559A true JP2007205559A (ja) | 2007-08-16 |
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Family Applications (1)
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JP2006028872A Pending JP2007205559A (ja) | 2006-02-06 | 2006-02-06 | 直動案内軸受装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007205559A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140301677A1 (en) * | 2011-11-09 | 2014-10-09 | Thk Co., Ltd. | Motion guide device |
-
2006
- 2006-02-06 JP JP2006028872A patent/JP2007205559A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20140301677A1 (en) * | 2011-11-09 | 2014-10-09 | Thk Co., Ltd. | Motion guide device |
US9028148B2 (en) * | 2011-11-09 | 2015-05-12 | Thk Co., Ltd. | Motion guide device |
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