JP2008296776A - 自動車のピラートリム - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグが膨張したときの反力でジャンプ台が破損しないようにする。
【解決手段】ピラートリム本体31の上部に、エアバッグの車内側への膨出を案内する案内面37を有する2つのジャンプ台35を車体前後方向に互いに離間するように上方に向かって突設する。プレート部39(連結部)によってジャンプ台35の基部を車体前後方向に互いに連結する一方、ジャンプ台35の車内側とピラートリム本体31の上端部との間に、トップシーリングの下端縁が挿入される溝部41を形成する。両ジャンプ台35間に、両端が両ジャンプ台35に連結された第1リブ65と、第1リブ65と交差する第2リブ67とを一体に形成する。第1リブ65及び第2リブ67の各々の上端縁を、ジャンプ台35と略同一高さになるように設定する一方、第2リブ67とピラートリム本体31との間隔を、溝部41の車幅方向の幅と略同一に設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、側突時の安全対策としてエアバッグを装着した自動車のピラートリムに関するものである。
特許文献1には、自動車が側突したときに乗員の頭部を保護するために、エアバッグがルーフサイドの車内側でフロントピラー部(以下、Aピラー部という)からセンターピラー部(以下、Bピラー部という)を越え、リヤピラー部(以下、Cピラー部)付近まで車体前後方向に延びるように配置され、トップシーリングにより車内側から覆われて格納されているエアバッグ装置が開示されている。この特許文献1では、各ピラー部の車内側の面を覆うピラートリム本体の上部に、エアバッグの車内側への膨出を案内する案内面を有し、車体前後方向に互いに離間したジャンプ台が上方に向かって突設されている。このジャンプ台の上側には、上記エアバッグが折り畳まれて配置される一方、ピラートリム本体の上部に上記トップシーリングの下端縁が接続されている。そして、エアバッグの膨張時には、エアバッグがトップシーリングの下部を車内側に押し開き、ジャンプ台の案内面に案内されて車内側へ膨出するようになっている。
特開2002−59802号公報
ところで、上記特許文献1のようにジャンプ台が互いに離間して設けられていると、エアバッグが膨張したとき、ジャンプ台間では膨張エアバッグを受け止めることができず、ジャンプ台にその反力が集中的に作用するので、ジャンプ台が破損する虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアバッグが膨張したときの反力によってジャンプ台が破損しないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動車のピラートリムでは、ジャンプ台間の構造を工夫したことを特徴とする。
具体的には、第1の発明に係る自動車のピラートリムは、エアバッグが、ルーフサイドの車内側で車体前後方向に延びるように配置されかつトップシーリングにより車内側から覆われて格納された自動車において、上記エアバッグの下方に位置し、かつ上部に上記トップシーリングの下端縁が接続され、車体のピラー部の車内側の面を覆うピラートリム本体を備えたピラートリムであって、上記ピラートリム本体の上部には、上記エアバッグの車内側への膨出を案内する案内面を有する複数のジャンプ台が車体前後方向に互いに離間するように上方に向かって突設され、上記ジャンプ台の基部は、連結部によって車体前後方向に互いに連結される一方、ジャンプ台の車内側とピラートリム本体の上端部との間には、上記トップシーリングの下端縁が挿入される溝部が形成され、上記隣接するジャンプ台間の上記連結部には板状リブが一体に立設され、該板状リブの上端縁は、上記ジャンプ台と略同一高さになるように設定される一方、上記交差リブとピラートリム本体との間隔は、上記溝部の車幅方向の幅と略同一に設定されている。
第2の発明に係る自動車のピラートリムは、第1の発明に係る自動車のピラートリムにおいて、上記板状リブは、車体の略前後方向に延びる第1リブ及び略車幅方向に延びる第2リブの少なくともいずれか一方で構成されている。
第3の発明に係る自動車のピラートリムは、第1又は第2の発明に係る自動車のピラートリムにおいて、上記連結部の車外側には、車体の上記ピラー部の挿入口に差し込まれる差込部が上方に向かって突設され、上記差込部と板状リブとの間には、上記ピラー部の少なくとも挿入口縁部の厚みに相当する間隔があけられている。
上記第1の発明によれば、ジャンプ台間の連結部に立設された板状リブによって連結部の剛性が高くなり、膨出時のエアバッグを堅固に支持することができる。そして、板状リブを設けているので、ジャンプ台だけでなく板状リブで膨張エアバッグを支持して(受け止めて)、エアバッグの膨張時の反力が板状リブにも分散され、ジャンプ台に作用する集中応力を緩和してジャンプ台の破損を防止することができる。
また、板状リブの上端縁の高さをジャンプ台と略同じ高さに設定したため、エアバッグが膨張したとき、膨張エアバッグはジャンプ台の上面と板状リブの上端縁とにほぼ同時に当たるため、その反力がジャンプ台と板状リブとに均等に分散され、ジャンプ台の破損をより一層防止することができる。
また、板状リブが溝部側に突出していないので、トップシーリングを溝部に挿入する際に、板状リブがトップシーリングに干渉せず、トップシーリングをスムーズに溝部に挿入することができる。
上記第2の発明によれば、板状リブを具体的には、第1リブ及び第2リブのいずれかで構成したり、向きの異なる第1及び第2リブの両方で構成し、上記第1の発明と同様の効果をより確実に得ることができる。
上記第3の発明によれば、差込部を挿入口に差し込むときに、板状リブが車体のピラー部に干渉しないように、板状リブと差込部との間にピラー部の挿入口縁部を挿入可能な間隔を設けているので、ピラートリムを車体のピラー部に板状リブに邪魔されることなくスムーズに取り付けることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、自動車の車室内部における運転席側の側面を示した図であり、図示しないフロントシート及びリヤシートに着座したフロント側乗員P1及びリヤ側乗員P2を仮想線にて示している。車体側面には、上下方向に延びるAピラー部1、Bピラー部3及びCピラー部5が車体前方から順に配設されている。これらのAピラー部1及びBピラー部3間にはフロントドア7が配設される一方、Bピラー部3及びCピラー部5間にはリヤドア9が配設されている。これら車体の各ピラー部1,3,5の車内側の側面は、樹脂製のAピラートリム11、Bピラートリム13及びCピラートリム15でそれぞれ構成されている。そのうち、上記Bピラートリム13は、上側のアッパーピラートリム13aと下側のロアピラートリム13bとからなり、アッパーピラートリム13aの上部には、フロントシート用シートベルトのシートベルトショルダーアンカー17が配置され、このシートベルトショルダーアンカー17は、フロント側乗員P1の体格に応じて高さ位置を上下に調整できるように構成されている。
図2はBピラー部3(Bピラートリム13)のアッパーピラートリム13a部分を示し、同図において、19は車体のアウターパネル、21はアウターパネル19の車内側に接合されるインナーパネルである。また、上記アウターパネル19の上部の車内側にはレインレール23が取り付けられ、このレインレール23の車内側にルーフレインジャンクション25が配設されている。このルーフレインジャンクション25の車内側には、自動車が側突したときに乗員の頭部を保護するためのエアバッグ装置のエアバッグ27が上記Aピラー部1からBピラー部3を越え、Cピラー部5付近まで車体前後方向に延びるように配置されている。このエアバッグ27は、ルーフレインジャンクション25の車内側を覆うトップシーリング29との間に折り畳まれて格納されている。
上記エアバッグ27の下方には、上記Bピラートリム13のアッパーピラートリム13aが位置し、このアッパーピラートリム13aは、車体のピラー部(アウターパネル19及びインナーパネル21)の車内側の面を覆うピラートリム本体31を備えている。このピラートリム本体31は、図3及び図4に示すように、車内側の正面部31aと前側及び後側の側面部31bとで断面略コ字状に形成されている。上記正面部31aの中央には、上記シートベルトショルダーアンカー17の高さ調整に対応する長孔部33が設けられている。
上記ピラートリム本体31の上部の車外側(裏側)には、連結部としてのプレート部39が、図2に示すように、ピラートリム本体31に対して車外側に向かって上方に傾斜するように、正面部31a及び両側面部31b間に亘って一体に形成されている。該プレート部39には、エアバッグ27が上方に配設される2つのジャンプ台35が、車体前後方向に互いに離間するように上方に向かって突設されている。これらのジャンプ台35は、車体前後の側壁部35aと、両側壁部35aの上端の車外側を一体に連結する上壁部35bと、両側壁部35aの車内側の縁部及び上記上壁部35bを一体に連結する正面壁部35cとをそれぞれ備え、上記プレート部39とで車外側が開放されたボックス状に形成されている。そして、上記正面壁部35cの基部(下端)は、プレート部39に一体に連結されている。また、各ジャンプ台35の上壁部35bには、エアバッグ27の車内側への膨出を案内する案内面37が上壁部35bの車内側の縁部に連続するように一体に形成され、該案内面37は上壁部35bから車内側に向かって下方に傾斜している。したがって、2つのジャンプ台35の互いに対向する側壁部35aの基部(下端)は、プレート部39によって車体前後方向に連結されている。
上記各ジャンプ台35の車内側とピラートリム本体31との間には、溝部41が形成され、該溝部41にトップシーリング29の下端縁が挿入されて当接状態で接続され、上記各ジャンプ台35のピラートリム本体31との間にあるプレート部39が、この溝部41の底部の一部を構成している。
また、上記各ジャンプ台35の車内側の正面壁部35cには、上下方向に延びる突条部43が車内側に向かって突設され、上記溝部41に挿入されたトップシーリング29の下端縁を、上記ピラートリム本体31の正面部31aと突条部43とで挟持するようになっている。そして、エアバッグ27は、膨張時には折り畳まれた状態から下方へ展開し、ジャンプ台35の案内面37に案内されてトップシーリング29の下端縁を溝部41から離脱させて車内側に押し開き、車内側へ膨出するようになっている。
上記両ジャンプ台35の互いに対向する側壁部35a間のプレート部39には、上方に盛り上がった盛り上がり部39a(図2にのみ示す)が形成されている。上記レインレール23の下端とインナーパネル21の上端との間のBピラー部3対応部(車体のピラー部)には、挿入口46が開口され、この挿入口46に、プレート部39の車外側に上方に向かって一体に突設された板状の差込部47が差し込まれている。この差込部47の上部は車外側に折れ曲がるように形成されている。この差込部47の車内側と両ジャンプ台35の車外側とでレインレール23の下端縁を挟持するようにしてアッパーピラートリム13aが車体側に取り付けられている。なお、アッパーピラートリム13aは、該アッパーピラートリム13aの下方に設けられた取付部(図示せず)によってインナーパネル21のBピラー部3対応部に取り付けられるようになっている。
上記両ジャンプ台35間には、本発明の特徴とする、上記プレート部39から略垂直に一体に立設された板状の第1リブ65(板状リブ)及び2つの板状の第2リブ67(板状リブ)が一体に形成されている。第1リブ65は、車体前後方向に延び、その両端縁で両ジャンプ台35の互いに対向する側壁部35aに連結している。この第1リブ65は、その両端縁の上端が両ジャンプ台35の案内面37に連続し、かつ上端縁が案内面37と略同一高さに設定されている。
上記第2リブ67は、第1リブ65と直交し、かつ互いに間隔をあけて2つ配置され、上端縁が案内面37と略同一高さに設定されている。両第2リブ67の車内側端縁は、ジャンプ台35の正面壁部35cと略面一となるように形成されて、ピラートリム本体31との間隔が、上記溝部41の車幅方向の幅と略同一に設定されている。また、第2リブ67の第1リブ65よりも車内側の基端(下端)は、上記盛り上がり部39aに一体に形成されている。一方、両第2リブ67の第1リブ65よりも車外側端縁は、下方に向かって下方がピラートリム本体31から車外側に離間するように傾斜し、その基端(下端)と上記差込部47との間には、上記レインレール23の下端縁の挿入を阻害しないように間隔があけられている。
上記プレート部39とピラートリム本体31の上部との間には、上記溝部41に連通し、かつ上下方向に貫通する貫通孔49が形成されている。具体的には、この貫通孔49は、プレート部39の上記盛り上がり部39a及び該盛り上がり部39aから両ジャンプ台35の車体前後方向略中央部に亘る範囲にピラートリム本体31から切り離すように上記プレート部39(溝部41の底部)に開口している。これにより、両ジャンプ台35とピラートリム本体31とは、上記貫通孔49の車体前後側のプレート部39及びピラートリム本体31の両側面部31bに対応するプレート部39により一体に連結されている。
上記アッパーピラートリム13aの裏面側(図4に示す側)には、縦壁51が車内側の正面部31aの車体前後方向両端部に位置するようにそれぞれ突設されている。該各縦壁51と両側面部31bとは、上下に間隔を空けて配設された複数の第1補強リブ53で連結されている。
上記プレート部39の下面には板状の延設部55が上記第1リブ65の下側に連続するように、該第1リブ65と平行に延びてピラートリム本体31から車外側に離間するように一体に形成されている。この延設部55の車体前後方向両端縁には、図4に示すように、ピラートリム本体31の正面部31aに連結した前側及び後側の壁部56が一体に形成され、これにより延設部55はブリッジ状に形成されている。
上記延設部55の車体前後方向中央部の先端(下端)には、位置決めピン57が車外側に突設されている。一方、上記インナーパネル21の上部には上記位置決めピン57に対応するように位置決め孔59が車幅方向に貫通して形成され(図2に示す)、この位置決め孔59に上記位置決めピン57が挿入されてピラートリム本体31の上部をインナーパネル21に位置決めしている。また、上記延設部55の車外側には、突条の第2補強リブ61が上記差込部47と位置決めピン57とを連結するように一体に形成されている。具体的には、この第2補強リブ61は、差込部47の裏面(車外側面)の車体前後方向略中央部、プレート部39の下面及び延設部55の車外側面に上下方向に連続して延びるように車外側に一体に突設され、その下端は上記位置決めピン57に一体に連結されている。上記第2補強リブ61の両側には第3補強リブ63がそれぞれ車外側に一体に突設され、該第3補強リブ63は、上記差込部47の裏面の車体前後方向両端部に形成され、下端部が延設部55の車外側上端まで連続して延びている。
(実施形態の効果)
したがって、本実施形態の自動車のBピラートリム13においては、両ジャンプ台35の基部をプレート部39(連結部)によって連結するとともに、両ジャンプ台35間に、第1リブ65及び第2リブ67を形成しているので、上記プレート部39及びジャンプ台35の剛性が高くなり、ジャンプ台35だけでなく第1リブ65及び第2リブ67で膨張エアバッグ27を堅固に支持することができる。
また、エアバッグ27の膨張時の反力が第1及び第2リブ65,67に分散され、ジャンプ台35に作用する集中応力を緩和してジャンプ台35の破損を防止することができる。
また、第1リブ65及び第2リブ67の各々の上端縁をジャンプ台35の案内面37と略同一高さに設定しているので、エアバッグ27が膨張したとき、膨張エアバッグ27はジャンプ台35の案内面37と第1及び第2リブ65,67の上端縁とにほぼ同時に当たるため、その反力がジャンプ台35と第1及び第2リブ65,67とに均等に分散され、ジャンプ台35の破損をより一層防止することができる。
また、第2リブ67とピラートリム本体31との間隔をトップシーリング29の下端縁が挿入される溝部41の幅と略同一に設定しているので、トップシーリング29に干渉せず、トップシーリンをスムーズに挿入することができる。
そして、第2リブ67の第1リブ65よりも車外側は、その基端(下端)と差込部47との間にレインレール23の厚みに相当する間隔をあけているので、差込部47を挿入口46に差し込むときに、この挿入口46の上縁部であるレインレール23の下端縁に第2リブ67が干渉せず、Bピラートリム13をスムーズに車体側に取り付けることができる。
また、プレート部39(連結部)の下面及び延設部55の車外側に突条の第2補強リブ61を一体に形成し、かつ該第2補強リブ61と位置決めピン57とを連結しているので、位置決めピン57が強固となり、エアバッグ27の膨張時の反力がプレート部39及び延設部55から位置決めピン57に伝わっても、位置決めピン57の破損を防止することができる。
さらに、第2補強リブ61が差込部47と位置決めピン57とを連結するように設けられているので、差込部47の剛性が高くなり、その破損を防止することができる。
また、差込部47における上記第2補強リブ61の両側に第3補強リブ63が延設部55にまたがってさらに設けられているので、差込部47の剛性がさらに高くなり、差込部47の破損をより効果的に防止することができる。
また、延設部55がブリッジ状に形成されてピラートリム本体31と連結されることで、延設部55の剛性が高くなっているので、位置決めピン57の破損をより効果的に防止することができる。
また、位置決めピン57を、トップシーリング29の下端縁が接続されるピラートリム本体31の上部近くに設けているので、アッパーピラートリム13aの車体のBピラー部3への組み付け精度が向上するため、ピラートリム本体31の上部にトップシーリング29の下端縁を接続したときに該接続部における隙間がなく見映えを向上させることができる。
また、アッパーピラートリム13aのピラートリム本体31の上部に突設した2つのジャンプ台35を連結部としてのプレート部39で連結しているので、当該領域の剛性を高めることができ、エアバッグ27が膨出したときの反力に十分耐え得ることができる。
また、両ジャンプ台35の基部を連結するプレート部39及び各ジャンプ台35の一部と、ピラートリム本体31の車内側の正面部31aとの間に上下方向に貫通する貫通孔49を形成して、該貫通孔49により、両ジャンプ台35間に対応するプレート部39及びジャンプ台35の一部をピラートリム本体31と切り離して、ピラートリム本体31の上部の剛性を適度に弱めることができ、側突時における乗員の頭部への衝撃(ヘッドインパクト)を効果的に低減することができる。したがって、このBピラートリム13においては、側突時にエアバッグ27が膨張したときの反力に耐え得る適度の剛性と、乗員の安全性とを確保することができる。
また、差込部47をジャンプ台35間に対応するプレート部39に形成することによってプレート部39の剛性が高くなり、これに伴いヘッドインパクトも高くなるが、差込部47が形成されているプレート部39の部分とピラートリム本体31との間には貫通孔49が形成されているため、ヘッドインパクトを緩和することができる。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、第1リブ65を車体前後方向に延びるように設け、第2リブ67を車幅方向に延びるように設けたが、これらの第1及び第2リブ65,67の向きはこれに限定されない。また、第1リブ65と第2リブ67とを直交するようにしたが、必ずしも直交しなくてもよく、X字状に配置してもよい。さらに、第1リブ65は1つ以上でもよく、さらには第1リブ65を形成せずに第2リブ67のみを形成、あるいは第2リブ67を形成せずに第1リブ65のみを形成するようにしてもよい。
また、第1リブ65の車体前後方向の両端縁は、隣接するジャンプ台35の側壁部35aに一体に連結したが、必ずしも一体に連結することなく、若干の隙間を有するように形成してもよい。
また、第2補強リブ61を上記差込部47と位置決めピン57とを連結するように延設部55の車外側に一体に形成したが、この第2補強リブ61は、少なくともプレート部39(連結部)下面と位置決めピン57とを連結するように設けられていればよい。
また、上記実施形態では、第2補強リブ61の両側に第3補強リブ63を設けたが、必ずしも第3補強リブ63を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、延設部55は、2つの壁部56によりブリッジ状に形成したが、この壁部56は、延設部55及びプレート部39に一体に形成した三角形状のリブにしてもよい。また、延設部55の前後方向の端部をピラートリム本体31の側面部31bに連結するようにしてもよい。
また、貫通孔49を両ジャンプ台35間のプレート部39(連結部)及び両ジャンプ台35の一部と、ピラートリム本体31との間に設けたが、この貫通孔49は、少なくとも両ジャンプ台35間のプレート部39とピラートリム本体31との間に設けられていればよい。
また、上記実施形態では、ジャンプ台35を2つ設けたが、ジャンプ台35の数はこれに限定されず3つ以上設けてもよい。このとき、隣り合うジャンプ台35間の基部を連結部としてのプレート部39により連結すればよい。
また、上記実施形態では、差込部47を挿入する挿入口46は、別体のインナーパネル21とレインレール23との境界部に形成したが、インナーパネル21を上方まで延設し、該インナーパネル21に開口するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、Bピラー部3に本発明を適用した例を示したが、本発明はAピラートリム11及びCピラートリム15に適用することもできる。
以上説明したように、本発明は、側突時等の安全対策としてエアバッグを装着した自動車のピラートリムについて有用である。
本発明の実施形態に係るピラートリムを備えた自動車の車室内部における右側の側面図である。 アッパーピラートリムが車体側に取り付けられた状態を示す図3(b)のII−II線相当断面図である。 (a)はアッパーピラートリムを車内側から見た斜視図を示し、(b)は(a)の上部を拡大して示す図である。 アッパーピラートリムを車外側(裏側)から見た上部の拡大斜視図である。
符号の説明
1 Aピラー部
3 Bピラー部
5 Cピラー部
11 Aピラートリム
13 Bピラートリム
13a アッパーピラートリム
15 Cピラートリム
27 エアバッグ
29 トップシーリング
31 ピラートリム本体
35 ジャンプ台
37 案内面
39 プレート部(連結部)
41 溝部
47 差込部
65 第1リブ(板状リブ)
67 第2リブ(板状リブ)

Claims (3)

  1. エアバッグが、ルーフサイドの車内側で車体前後方向に延びるように配置されかつトップシーリングにより車内側から覆われて格納された自動車において、上記エアバッグの下方に位置し、かつ上部に上記トップシーリングの下端縁が接続され、車体のピラー部の車内側の面を覆うピラートリム本体を備えたピラートリムであって、
    上記ピラートリム本体の上部には、上記エアバッグの車内側への膨出を案内する案内面を有する複数のジャンプ台が車体前後方向に互いに離間するように上方に向かって突設され、
    上記ジャンプ台の基部は、連結部によって車体前後方向に互いに連結される一方、ジャンプ台の車内側とピラートリム本体の上端部との間には、上記トップシーリングの下端縁が挿入される溝部が形成され、
    上記隣接するジャンプ台間の上記連結部には板状リブが一体に立設され、該板状リブの上端縁は、上記ジャンプ台と略同一高さになるように設定される一方、該板状リブとピラートリム本体との間隔は、上記溝部の車幅方向の幅と略同一に設定されていることを特徴する自動車のピラートリム。
  2. 請求項1の自動車のピラートリムにおいて、
    上記板状リブは、車体の略前後方向に延びる第1リブ及び略車幅方向に延びる第2リブの少なくともいずれか一方で構成されていることを特徴とする自動車のピラートリム。
  3. 請求項1又は2の自動車のピラートリムにおいて、
    上記連結部の車外側には、車体の上記ピラー部の挿入口に差し込まれる差込部が上方に向かって突設され、
    上記差込部と板状リブとの間には、上記ピラー部の少なくとも挿入口縁部の厚みに相当する間隔があけられていることを特徴とする自動車のピラートリム。
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