JP2008295355A - 卵加工食品及び卵加工食品用の品質保持材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】清水に分散させて20時間保存した後の保水率が70%以上である茹で卵卵黄を配合した卵加工食品及び前記茹で卵卵黄を有効成分とする卵加工食品用の品質保持材。
【選択図】 なし
Description
(1) 清水に分散させて20時間保存した後の保水率が70%以上である茹で卵卵黄を配合した卵加工食品、
(2) 前記茹で卵卵黄の配合量が製品に対して0.1〜20%である(1)記載の卵加工食品、
(3) 卵加工食品が、加熱凝固卵と酸性調味料とを混合した卵加工食品である(1)又は(2)記載の卵加工食品、
(4) 前記茹で卵卵黄を有効成分とする卵加工食品用の品質保持材、
である。
(1)卵加工食品用の品質保持材の製造
殻付生卵(鶏卵、MSサイズ)を95℃のボイル槽で30分間加熱した後10℃の冷却水槽に浸漬して冷却し、殻を剥いて茹で卵を得た。次に、得られた茹で卵の卵黄部と卵白部を分離し、卵黄部をミキサー(ホバート社製)で粉砕処理して、本発明の卵加工食品用の品質保持材を得た。得られた卵加工食品用の品質保持材について、上述の実施形態で記載した方法で保水率を測定したところ保水率は77%であった。なお、得られた卵加工食品用の品質保持材は、硫化黒変が生じていた。
まず、殻付生卵(鶏卵、MSサイズ)を95℃のボイル槽で15分間加熱した後10℃の冷却水槽に浸漬して冷却し、殻を剥いて茹で卵を得た。次に、得られた茹で卵をダイサーで一辺がlcmのダイス状に截断処理することにより体積が1cm3の茹で卵の截断物を得た。
下記の配合に基づき、以下に説明するように製造した。
(2)で製した茹で卵の截断物 800
マヨネーズ※1 200
食酢※2 20
食塩 5
――――――――――――――――――――――――――
合計1075部
※1:植物油脂70%、液卵黄15%、食酢12%、調味、香辛料3%から常法により調製したもの、pH4.0
※2:食酢(穀物酢)、酢酸換算酸度4.2%
殻付生卵(鶏卵、Lサイズ)を95℃のボイル槽で20分間加熱した後10℃の冷却水槽に浸漬して冷却し、殻を剥いて茹で卵を得た。次に、得られた茹で卵の卵黄部と卵白部を分離し、卵黄部をミキサー(ホバート社製)で粉砕処理して、茹で卵卵黄の粉砕物を得た。この茹で卵卵黄の粉砕物について上述の実施形態で記載した方法で保水率を測定したところ保水率は66%であった。なお、この茹で卵卵黄の粉砕物は一部に硫化黒変が生じていた。
実施例1において、卵加工食品用の品質保持材を配合しない他は、同様にしてタマゴサラダを得た。得られた製造直後のタマゴサラダを食したところ、口溶けがよく、また、タマゴサラダ特有の好ましい卵風味を有していた。
実施例1において、卵加工食品用の品質保持材に換えて、コーンスターチを配合した他は、同様にしてタマゴサラダを得た。得られた製造直後のタマゴサラダを食したところ、タマゴサラダはべたついた食感でありタマゴサラダ特有の好ましい卵風味も弱かった。
茹で卵の加熱処理条件と茹で卵卵黄の保水率の関係、及び茹で卵卵黄の保水率とこれをタマゴサラダに配合した際の離水防止効果の関係を調べるために以下の試験を行った。
まず、殻付生卵(鶏卵、MSサイズ)を10個ずつ、95℃のボイル槽でそれぞれ10分間、15分間、20分間及び30分間加熱した後10℃の冷却水槽に浸漬冷却して殻を剥き、加熱条件の異なる4種類の茹で卵を得た。次に、得られた茹で卵をそれぞれダイサーで一辺がlcmのダイス状に截断処理することにより加熱条件の異なる茹で卵の截断物(卵黄部30%、卵白部70%)500gずつを得た。また、これら茹で卵の截断物からそれぞれ卵黄部をサンプリングし、上述の実施形態で記載した方法で保水率を測定した。
(2−1)半熟状茹で卵の截断物を用いたタマゴサラダ(対照A)の製造
(1)で得た加熱条件が95℃10分間である茹で卵の截断物を用い、下記の配合によりタマゴサラダを得た。つまり、(1)で得られた加熱条件が95℃10分間である茹で卵の截断物、マヨネーズ、及び食塩をミキサー(ホバート社製)を用いて撹拌混合してタマゴサラダを得た。
マヨネーズ※1 200
食酢※2 20
砂糖 9
食塩 5
―――――――――――――――――
合計1034g
※1:実施例1で用いたものと同じ
※2:実施例1で用いたものと同じ
対照Aにおいて、茹で卵截断物として(1)で得た加熱条件が95℃15分間である茹で卵の截断物を用いた他は同様にして、タマゴサラダ(対照B)を得た。
半熟状茹で卵の截断物を用いたタマゴサラダ(対照A)において、半熟状茹で卵の截断物の20%を(1)で得た加熱条件の異なる3種類の茹で卵の截断物、つまり、加熱条件が95℃で、15分間、20分間及び30分間の茹で卵の截断物でそれぞれ置き換えて、3種類のタマゴサラダを得た。
同心円とその中心から円周に向かって60°毎6方向に直線が書かれ、その直線上と円が交わる点には中心からの距離が記されている平板(スプレッドメーター)と、直径60mmの円筒とを用意した。次に、円筒の中心と平板に書かれた同心円の中心が一致するように円筒を立てて置き、これに品温25℃のタマゴサラダを90g充填した後、この円筒を取り除いた。そして、5分後に板に広がったタマゴサラダの流出距離を、6方向において測定しその平均値を計算した。この平均値は、数値が小さい程流出距離が短く保形性がよいことを示す。
茹で卵卵黄の保水率の経時的な変化を調べるために以下の試験を行った。つまり、試験例1で得た茹で卵の加熱条件が95℃×15分間である茹で卵卵黄のサンプル(保水率63%)及び茹で卵の加熱条件が95℃×30分間である茹で卵卵黄のサンプル(保水率78%)のそれぞれについて、上述の実施形態で記載した保水率の測定方法に準じ、それぞれ茹で卵卵黄を清水中に分散させた分散液を48時間保存した後の保水率について測定を行った。結果を表2に示す。
実施例1で得た卵加工食品用の品質保持材(保水率が77%の茹で卵卵黄の粉砕物)を用い、下記の配合に基づいて、以下に説明するようにタルタルソースを製造した。
茹で卵の截断物※ 150
ピクルス(5mm角に截断したもの) 50
玉ねぎ(5mm角に截断したもの) 70
マヨネーズ(実施例1と同じ) 700
――――――――――――――――――――――
合計1000g
※殻付生卵(鶏卵、Lサイズ)を95℃のボイル槽で15分間加熱した後、殻剥きし、ダイサーで一辺が5mmのダイス状に截断したもの
実施例1で得た卵加工食品用の品質保持材(保水率が77%の茹で卵卵黄の粉砕物)を用い、以下に説明するように卵焼きを得た。まず、撹拌タンクに液全卵70部、砂糖8部、卵加工食品用の品質保持材3部、食塩0.3部、みりん1部、醤油1部、清水16.7部を投入して、撹拌混合して卵混合液を得た。次に、卵混合液を鍋で焼成して卵焼きを得た。続いて、得られた卵焼きを冷却した後、ポリエチレン製パウチに充填密封して容器詰め卵焼きを得た。この容器詰め卵焼きを、冷蔵庫(5℃)で5日間保存した後に試食したところ、卵焼き特有の好ましい食味を有して好ましかった。
Claims (4)
- 清水に分散させて20時間保存した後の保水率が70%以上である茹で卵卵黄を配合したことを特徴とする卵加工食品。
- 前記茹で卵卵黄の配合量が製品に対して0.1〜20%である請求項1記載の卵加工食品。
- 卵加工食品が、加熱凝固卵と酸性調味料とを混合した卵加工食品である請求項1又は2記載の卵加工食品。
- 前記茹で卵卵黄を有効成分とすることを特徴とする卵加工食品用の品質保持材。
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