JP2008291769A - アクチュエータの制御装置 - Google Patents

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誠幸 玉田
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Abstract

【課題】機関停止操作が行われてアクチュエータの駆動が停止されたときの可動部の絶対位置を記憶している最中に発生した電力瞬断を適切に検出することのできるアクチュエータの制御装置を提供する。
【解決手段】機関始動操作によって制御部への電力供給が開始された後に「OFF」から「ON」に変更され、終了値書き込みフラグFbが「ON」から「OFF」に変更されて終了値の記憶が完了した後に「ON」から「OFF」に変更されるように瞬断判定フラグFgの値を操作する。そして、制御部への電力供給開始時において瞬断判定フラグFgが「ON」に設定されていたときには、制御部に対する電力瞬断が発生したと判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、内燃機関に設けられた可動機構の可動部を駆動するアクチュエータの制御装置に関する。
従来、内燃機関に設けられた可動機構の可動部をモータなどのアクチュエータで駆動するといったことが行われている。
こうしたアクチュエータの駆動を制御する制御装置は、特許文献1に記載されるようなセンサを用いて可動部の位置情報を検出し、その検出された位置情報を制御部に設けられた揮発性メモリ(電力供給が行われることで記憶データを保持することの可能なメモリ)に記憶する。そしてその記憶された位置情報に基づいて可動部の絶対位置を算出し、その絶対位置に基づいてアクチュエータの駆動を制御する。
ここで、アクチュエータの駆動中にあって上記制御部に対する一時的な電圧低下、いわゆる電力の瞬断が発生すると、上記揮発性メモリに記憶された位置情報が消失されてしまい、可動部の絶対位置が不明になってしまう。そこで、上記制御装置では、そうした電力瞬断の発生の有無について判定をし、電力瞬断が発生したと判定されたときには、絶対位置の再学習が行われる。
また、上記位置情報は、機関停止操作によって制御部への電力供給が絶たれたときにも消失する。そこで、機関停止操作が行われてアクチュエータの駆動が停止されたときの絶対位置を終了値として記憶しておく。そして、その後、機関始動操作が行われてアクチュエータの駆動が開始されるときの絶対位置の初期値として上記終了値を設定することにより、アクチュエータの駆動開始時において速やかに可動部の絶対位置を把握することができる。
特開2004−76265号公報
ところで、上述したような終了値の記憶中に、制御装置に対する一時的な電圧低下、いわゆる電力の瞬断が発生すると、アクチュエータの駆動が停止されたときの絶対位置を正確に記憶することができなくなる。そのため、機関始動操作が行われてアクチュエータの駆動が開始されるときに設定される絶対位置の初期値が実際の可動部の位置からずれてしまい、その後のアクチュエータの駆動制御を適切に行うことができなくなってしまう。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、終了値の記憶中に発生した電力瞬断を適切に検出することのできるアクチュエータの制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関に設けられた可動機構の可動部を駆動するアクチュエータと、前記可動部の位置情報を検出するセンサと、前記位置情報を記憶する揮発性メモリを有し、前記揮発性メモリに記憶された前記位置情報に基づいて前記可動部の絶対位置を算出して前記アクチュエータの駆動を制御するとともに、機関停止操作が行われて前記アクチュエータの駆動が停止されたときの前記絶対位置を終了値として記憶し、機関始動操作が行われて前記アクチュエータの駆動が開始されるときの前記絶対位置の初期値として前記終了値を設定する制御部とを備えるアクチュエータの制御装置において、機関始動操作によって前記制御部への電力供給が開始された後に一方の値から他方の値に変更され、前記終了値の記憶が完了した後に前記他方の値から前記一方の値に変更されるように瞬断判定用のフラグの値を操作し、前記制御部への電力供給開始時において前記フラグが前記他方の値に設定されていたときには、前記制御部に対する電力瞬断が発生したと判定する判定手段を備えることをその要旨とする。
同構成における上記フラグは、機関始動操作によって制御部への電力供給が開始された後に一方の値から他方の値に変更される。従って、機関始動操作による制御部への電力供給が開始された時点においてはフラグの値は一方の値になっている。そのため、制御部への電力供給開始時において上記フラグが上記一方の値になっている場合には、機関始動操作に伴う正常な電力供給であると判断することができる。
一方、同フラグが上記他方の値に変更された後、再度、制御部に電力供給が開始されるような状況、すなわち制御部に対する電力瞬断が発生してその瞬断が復帰したときには、同フラグの値は、すでに上記他方の値に設定されている。従って、制御部への電力供給開始時において上記フラグが上記他方の値になっている場合には、電力瞬断発生後の電圧復帰による電力供給であると判断することができる。そこで、同構成では、制御部への電力供給開始時において上記フラグが上記他方の値に設定されている場合には、制御部に対する電力瞬断が発生したと判定するようにしており、こうした構成を備えることにより、上記揮発性メモリに記憶された位置情報が消失されてしまう電力瞬断の発生を適切に検出することができるようになる。
ここで同構成では、上記終了値の記憶が完了するまで上記フラグの値を他方の値に、すなわち電力瞬断の判定に必要な値に保持するようにしている。従って、同構成によれば、終了値の記憶中に制御部に対して発生した電力瞬断も確実に検出することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアクチュエータの制御装置において、前記アクチュエータは前記内燃機関の稼働中に駆動されるものであり、前記フラグは、停止状態にあった前記内燃機関が稼働状態に移行したと判定されたときに前記一方の値から前記他方の値に変更されることをその要旨とする。
同構成によれば、停止状態にあった内燃機関が稼働状態に移行することで上記アクチュエータの駆動は開始される。ここで、アクチュエータの駆動が開始される前であれば、上記電力瞬断が発生しても、可動部の実際の絶対位置は上記終了値に一致しており、その絶対位置が不明になることはない。そこで、機関始動操作によって制御部への電力供給が開始された後に上記フラグを一方の値から他方の値に変更する好適なタイミングとしては、同構成によるように、停止状態にあった内燃機関が稼働状態に移行したと判定されたタイミングを採用することができる。
なお、請求項3に記載の発明によるように、記憶データを書き換え可能な不揮発性メモリに上記フラグの値を記憶させることにより、電力瞬断が発生してもフラグの値を上記他方の値に保持することができ、これにより電力瞬断の判定を適切に行うことができるようになる。
また、請求項4に記載の発明によるように、記憶データを書き換え可能な不揮発性メモリに上記終了値を記憶させることにより、機関停止操作が行われて制御部への電力供給が絶たれても、その終了値を保持することができ、次回の機関始動操作時における上記初期値の設定を適切に行うことができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータの制御装置において、前記可動機構は、前記内燃機関の機関バルブについてそのバルブ特性を可変とする可変動弁機構であることをその要旨とする。
上記可動機構が、吸気バルブや排気バルブといった機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構である場合、その可変動弁機構の可動部の絶対位置が不明になったり、算出された絶対位置と実際の絶対位置とがずれてしまうことで、アクチュエータの駆動制御を適切に行うことができなくなってしまうと、機関運転に悪影響を与えてしまう。この点同構成によれば、そうした不都合の発生を招く上記制御部に対しての電力瞬断を適切に検出することができるようになる。
以下、本発明にかかるアクチュエータの制御装置を具体化した一実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1及び図2に示されるように、車両に搭載される内燃機関は4つの気筒を有しており、そのシリンダヘッド2には、それら気筒に対応した機関バルブである一対の吸気バルブ10及び排気バルブ15が往復動可能にそれぞれ設けられている。シリンダヘッド2には、それら吸気バルブ10と排気バルブ15とに対応して吸気弁駆動機構40と排気弁駆動機構45とがそれぞれ設けられている。
排気弁駆動機構45には、各排気バルブ15に対応してラッシュアジャスタ17が設けられるとともに、このラッシュアジャスタ17と排気バルブ15との間にはロッカアーム18が架設されている。ロッカアーム18は、その一端がラッシュアジャスタ17に支持されるとともに他端が排気バルブ15の基端部に当接されている。また、シリンダヘッド2に回転可能に支持された排気カムシャフト7には複数の排気用カム8が形成されており、それら排気用カム8の外周面はロッカアーム18に設けられたローラ18aに当接されている。排気バルブ15にはリテーナ15aが設けられるとともに、このリテーナ15aとシリンダヘッド2との間にはバルブスプリング16が設けられている。このバルブスプリング16の付勢力によって排気バルブ15は閉弁方向に付勢されている。そしてこれにより、ロッカアーム18のローラ18aは排気用カム8の外周面に押圧されている。機関運転時に排気用カム8が回転すると、ロッカアーム18はラッシュアジャスタ17により支持される部分を支点として揺動する。その結果、排気バルブ15はロッカアーム18によって開閉駆動されるようになる。
一方、吸気弁駆動機構40には、排気側と同様にバルブスプリング11、リテーナ10a、ロッカアーム12、ローラ12a及びラッシュアジャスタ13が設けられている。また、シリンダヘッド2に回転可能に支持された吸気カムシャフト5には複数の吸気用カム6が形成されている。
一方、吸気弁駆動機構40には、排気弁駆動機構45とは異なり、吸気用カム6とロッカアーム12との間に吸気バルブ10のバルブ特性、より詳細には最大リフト及び作用角を変更する可変動弁機構20が設けられている。ちなみに、吸気バルブ10の作用角とは、吸気バルブとの開弁期間に一致する値である。
この可変動弁機構20は入力部23と一対の出力部24とを有しており、これら入力部23及び出力部24はシリンダヘッド2に固定された支持パイプ22に揺動可能に支持されている。ロッカアーム12は、吸気バルブ10の基端部及びラッシュアジャスタ13によって出力部24側に付勢されており、そのローラ12aが出力部24の外周面に当接されている。また、入力部23とシリンダヘッド2との間には、スプリング14が設けられており、このスプリング14の付勢力によって入力部23に設けられたローラ23bが吸気用カム6に付勢されている。
機関運転時に吸気用カム6が回転すると、同吸気用カム6はローラ23bに摺接しつつ入力部23を押圧し、これにより出力部24が支持パイプ22の周方向に揺動するようになる。そして出力部24が揺動すると、ロッカアーム12はラッシュアジャスタ13により支持される部分を支点として揺動する。その結果、吸気バルブ10はロッカアーム12によって開閉駆動されるようになる。
次に、図3を参照して可変動弁機構20の構造について詳述する。
同図3に示されるように、入力部23は各出力部24の間に設けられており、これら入力部23と出力部24との内部には略円筒状の連通空間が形成されている。また、入力部23の内周面にはヘリカルスプライン23aが形成されるとともに、出力部24の内周面にはこの入力部23のヘリカルスプライン23aと逆向きに傾斜するヘリカルスプライン24aが形成されている。
入力部23と出力部24との内部に形成された空間には、略円筒状のスライダギア26が設けられている。このスライダギア26の外周面の中央部分には、入力部23のヘリカルスプライン23aに噛合するヘリカルスプライン26aが形成されるとともに、その外周面の両端部には出力部24のヘリカルスプライン24aに噛合するヘリカルスプライン26bが形成されている。
また、この略円筒状のスライダギア26の内壁には、その円周方向に沿って延びる溝29が形成されており、この溝29にはブッシュ28が嵌合されている。尚、このブッシュ28は、溝29の伸びる方向に沿って同溝29の内周面を摺動することができるであるが、スライダギア26の軸方向における変位は規制されている。
スライダギア26の内部に形成された貫通空間には、支持パイプ22が挿入されている。また、上記支持パイプ22には、その軸方向に沿って駆動可能なコントロールシャフト21が挿入されている。支持パイプ22の管壁にはその軸方向に延びる長孔22aが形成されている。また、スライダギア26とコントロールシャフト21との間には、長孔22aを通じてスライダギア26とコントロールシャフト21とを連結する係止ピン27が設けられている。この係止ピン27の一端がコントロールシャフト21に形成された凹部(図示略)に挿入されるとともに、他端がブッシュ28に形成された貫通孔28aに挿入されている。
こうした可変動弁機構20にあって、コントロールシャフト21がその軸方向に沿って変位すると、これに連動してスライダギア26が軸方向に変位する。スライダギア26の外周面に形成されたヘリカルスプライン26a、26bは、入力部23及び出力部24の内周面に形成されたヘリカルスプライン23a、24aとそれぞれ噛合っているため、スライダギア26がその軸方向に駆動すると、入力部23と出力部24とは逆の方向に回転する。その結果、入力部23と出力部24との相対位相差が変更され、吸気バルブ10の最大リフト量及び作用角が同期して変更される。
次に、この可変動弁機構20を通じて吸気バルブ10の最大リフト量を制御する制御システムについて、図4を併せ参照して説明する。ここで、図4は、この制御システムを示すブロック図である。
この図4に示すように、可変動弁機構20のコントロールシャフト21は、アクチュエータである電動モータ62によって駆動される。また、電動モータ62は、モータ用制御装置60によってその駆動が制御される。
モータ用制御装置60は、コントロールシャフト21の位置情報を検出する位置センサ63、電動モータ62の駆動を制御する制御部61等で構成されている。また、制御部61は、各種演算を行うCPU61a、電力供給されることによりデータを記憶・保持することが可能な揮発性メモリであるRAM61b、電気的に記憶データを書き換え可能であり、電力供給が絶たれてもそのデータを記憶・保持することが可能な不揮発性メモリであるEEPROM61c等を備えている。
同図4に示すように、コントロールシャフト21の基端部は、変換機構64を介して電動モータ62の出力軸に連結されている。この変換機構64は、電動モータ62の出力軸の回転運動をコントロールシャフト21の軸方向への直線運動に変換するためのものである。即ち、電動モータ62の出力軸を正・逆回転させると、その回転が変換機構64によってコントロールシャフト21の往復動に変換される。
電動モータ62には、上記位置センサ63が設けられている。この位置センサ63は、電動モータ62のロータと一体回転する多極マグネットの磁気変化を利用してそのロータの回転位相変化に応じた信号を出力する。ここで、上記コントロールシャフト21は、電動モータ62のロータの回転により往復動されるため、ロータの回転位相変化を示す位置センサ63の出力信号は、可変動弁機構20の可動部であるコントロールシャフト21の位置情報、ここでは移動量Pを示すものになる。また、コントロールシャフト21が移動することで吸気バルブ10のバルブ特性(本実施形態では最大リフト量及び作用角)は変更されるため、コントロールシャフト21の移動量、換言すれば位置センサ63の出力信号に基づき、吸気バルブ10のバルブ特性の変更量が検出される。
上記RAM61bには、コントロールシャフト21の上記移動量Pが記憶されており、同RAM61bに記憶された移動量Pは、位置センサ63の出力信号に基づいて更新される。そして、このように更新されるコントロールシャフト21の移動量Pと基準位置PRとに基づき、次式(1)によってコントロールシャフト21の絶対位置Sが算出される。

S=P+(−PR) …(1)

上記基準位置PRは、可変動弁機構20の可動部であるコントロールシャフト21を可動端まで移動させたときの上記移動量Pであり、その値は上記EEPROM61cに記憶される。そして、上記式(1)に基づいて絶対位置Sが算出されることにより、当該絶対位置Sには、可動端を基準にしたコントロールシャフト21の現在位置が示される。そして、この絶対位置Sに基づいて吸気バルブ10のバルブ特性が検出され、その検出されたバルブ特性が、機関運転状態に基づいて設定される目標バルブ特性となるように電動モータ62の駆動が制御される。
また、制御部61は、その入出力ポート(図示略)がバス型の通信ネットワーク(以下、CANと称す)80のバスに接続されている。
このCAN80には、内燃機関を統括制御する機関用制御装置100の入出力ポートが接続されている。機関用制御装置100には、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ70や、クランクシャフトの回転位相を検出するクランク角センサ71等、機関の運転状態を検出するセンサが接続されている。また、車両の運転者により切り換え操作され、現在の操作位置に対応した信号を出力するイグニッションスイッチ72(以下、IGスイッチ72という)も接続されている。
機関用制御装置100は、これら運転状態に基づいて上記目標バルブ特性を設定するとともに、その目標バルブ特性に対応する電動モータ62の制御目標値を設定し、CAN80を通じてその制御目標値を上記モータ用制御装置60に送信する。モータ用制御装置60の制御部61は、その制御目標値を受信し、その制御目標値に基づいて電動モータ62の駆動をフィードバック制御する。
また、機関用制御装置100は、CAN80を通じてIGスイッチ72の操作状態を上記モータ用制御装置60に送信する。そして、IGスイッチ72が「オフ」から「オン」に操作される、すなわち機関始動操作が行われると、機関用制御装置100及びモータ用制御装置60に対する電力供給が開始される。一方、IGスイッチ72が「オン」から「オフ」に操作される、即ち機関停止操作が行われると、所定の終了処理が行われた後にモータ用制御装置60及び機関用制御装置100に対する電力供給は停止される。
ところで、電動モータ62の駆動制御中にあって上記制御部61に対する一時的な電圧低下、いわゆる電力の瞬断が発生すると、RAM61bに記憶された移動量Pが消失されてしまい、コントロールシャフト21の絶対位置Sが不明になってしまう。このように絶対位置Sが不明になると、瞬断復帰後において電動モータ62の駆動制御を適切に行うことができなくなるため、吸気バルブ10のバルブ特性を機関運転状態に応じた適切な特性に制御することも不可能になり、機関運転に悪影響を与えてしまう。
他方、内燃機関を停止させるためにIGスイッチ72がオフ操作されたときにも、制御部61への電力供給が絶たれることにより上記移動量PはRAM61bから消失しまう。こうした移動量Pの消失に対応するために、制御部61は、IGスイッチ72のオフ操作による機関停止操作が行われて電動モータ62の駆動が停止されたときの絶対位置Sを終了値EとしてEEPROM61cに記憶しておく。そして、その後、IGスイッチ72のオン操作による機関始動操作が行われて電動モータ62の駆動が開始されるときには、コントロールシャフト21の絶対位置Sの初期値として、先に記憶した終了値Eを設定する。こうした処理を行うことにより、電動モータ62の駆動開始時において速やかにコントロールシャフト21の絶対位置Sが把握される。なお、EEPROM61cに終了値Eを記憶させることにより、機関停止操作が行われて制御部61への電力供給が絶たれても、その終了値Eを保持することができ、これにより次回の機関始動操作時における上記初期値の設定を適切に行うことができる。
ここで、上記終了値EをEEPROM61cに記憶している最中に、制御部61に対する電力瞬断が発生すると、電動モータ62の駆動が停止されたときの絶対位置Sを正確に記憶することができなくなる。従って、機関始動操作が行われて電動モータ62の駆動が開始されるときに設定される絶対位置Sの初期値はコントロールシャフト21の実際の位置からずれてしまい、その後の電動モータ62の駆動制御を適切に行うことができなくなる。従って、この場合にも、吸気バルブ10のバルブ特性を機関運転状態に応じた適切な特性に制御することが不可能になり、機関運転に悪影響を与えてしまう。
そこで、本実施形態では、以下に説明する始動時処理及び停止時処理を行うことにより、上述したような電動モータ62の駆動制御中における電力瞬断や、終了値Eの記憶中における電力瞬断についてその発生の有無を判定するようにしている。
図5に、機関始動時に実行される始動時処理についてその処理手順を示す。また、図6に、機関停止時に実行される停止時処理についてその処理手順を示す。そして、図7に、始動時処理及び停止時処理にて設定される各種フラグの状態を示したタイミングチャートを示す。なお、上記始動時処理及び停止時処理は、モータ用制御装置60によって所定期間毎に繰り返し実行される。
図5に示す始動時処理が開始されると、まず、IGスイッチ72が「OFF」から「ON」になったか否か、すなわち機関始動操作が行われたか否かが判定される(S100)。そして、IGスイッチ72が「OFF」から「ON」になっていない場合には(S100:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、IGスイッチ72が「OFF」から「ON」になった場合には(S100:YES、図7の時刻t1)、終了値読み込みフラグFaが「OFF」から「ON」に変更される(S110、図7の時刻t2)。この終了値読み込みフラグFaが「ON」にされると、EEPROM61cに記憶された終了値EがRAM61bに読み込まれる。
そして、終了値Eの読み込みが完了したか否かが判定され(S120)、読み込みが完了していない場合には(S120:NO)、その読み込みが完了するまで、このステップS120の判定処理が繰り返し行われる。
一方、終了値Eの読み込みが完了すると(S120:YES)、終了値読み込みフラグFaが「ON」から「OFF」に変更される(S130、図7の時刻t3)。
次に、内燃機関のクランクシャフトを回転させるスタータモータの駆動が開始されることにより機関始動が開始され(S140、図7の時刻t4)、これにより機関回転速度NEは増大していく。なお、スタータモータの駆動は、内燃機関の完爆(スタータモータの駆動力がなくても自立運転が可能な状態)が検出された時点で終了される。
次に、機関回転速度NEが閾値Aを超えたか否かが判定される(S150)。この閾値Aには、内燃機関の運転状態が停止状態から稼働状態に移行したことを判定可能な値(例えば100〜400rpm/min程度など)が設定されている。
そして、機関回転速度NEが閾値Aに満たない場合には(S150:NO)、機関回転速度NEが閾値Aを超えるまで、このステップS150の判定処理が繰り返し行われる。
一方、機関回転速度NEが閾値Aを超えた場合には(S150:YES、図7の時刻t5)、瞬断判定フラグFgについて「OFF」から「ON」への書き換えが開始される(S160、図7の時刻t5)。ここで、制御部61に対して電力の瞬断が発生した場合でも瞬断判定フラグFgの値を保持しておくために、この瞬断判定フラグFgの値は、上記EEPROM61cに書き込まれる。このEEPROM61cに記憶されたデータの書き換え時間は、上記RAM61bに記憶されたデータの書き換え時間よりも長いため、瞬断判定フラグFgの書き換えが開始されると、その書き換えが終了したか否かを判定するための処理として、ステップS170の処理が行われる。
そして、瞬断判定フラグFgについて「OFF」から「ON」への書き換えが終了していない場合には(S170:NO)、その書き換えが終了するまで、そのステップS170の判定処理が繰り返し行われる。
一方、瞬断判定フラグFgについて「OFF」から「ON」への書き換えが終了すると(S170:YES、図7の時刻t6)、電動モータ62への通電を許可する通電許可フラグFdが「OFF」から「ON」に変更される(S180、図7の時刻t7)。このように通電許可フラグFdが「ON」にされることにより、電動モータ62への通電が許可されて同電動モータ62の駆動制御が、換言すれば可変動弁機構20の駆動制御が開始される。そして本処理は一旦終了される。
他方、図6に示す停止時処理が開始されると、まず、機関停止が完了したか否かが判定される(S200)。
ここで、運転者によりIGスイッチ72がオフ操作される、すなわち運転者によって機関停止要求がなされることにより、直ちに燃料噴射や燃料点火を停止して機関運転を停止させると、機関停止直前のバルブ特性のまま可変動弁機構20は停止される。このように機関停止要求がなされることで直ちに機関が停止されたときのバルブ特性は、機関停止直前のバルブ特性、すなわち機関運転中に設定された特性になっており、必ずしも機関始動に適した特性になっているとは限らない。そのため、場合によっては、次回の機関始動時における始動性等が低下してしまうおそれがある。
そこで、上記機関用制御装置100は、IGスイッチ72がオフ操作されてから実際に機関停止が実行されるまでの時間を遅延させる遅延制御を行う。そして、モータ用制御装置60は、その遅延制御の実行中に可変動弁機構20を駆動して吸気バルブのバルブ特性(最大リフト量及び作用角)を予め設定された機関始動時用の特性に変更する。そして、このバルブ特性の変更が完了した後に、機関用制御装置100は、燃料噴射や燃料点火を停止して実際に内燃機関を停止させる。従って、ステップS200での判定処理では、IGスイッチ72が「OFF」状態であって、上記遅延制御が終了し、機関回転速度NEが「0」になっている場合に肯定判定される。
そして、ステップS200の処理にて、機関停止が完了していない旨判定される場合には(S200:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、ステップS200の処理にて、機関停止が完了している旨判定される場合には(S200:YES、図7の時刻t8)、電動モータ62の駆動を停止するべく、換言すれば可変動弁機構20の駆動を停止するべく、上記通電許可フラグFdが「ON」から「OFF」に変更される(S210、図7の時刻t8)。このように通電許可フラグFdが「OFF」にされている状態では、電動モータ62への通電が禁止され、もって可変動弁機構20の駆動は停止される。
このように可変動弁機構20の駆動が停止され、そのコントロールシャフト21の位置が変化しなくなると、終了値書き込みフラグFbが「OFF」から「ON」に変更される(S220、図7の時刻t8)。そして、この終了値書き込みフラグFbが「ON」にされることにより、上述した終了値EがEEPROM61cに書き込まれる。
そして、終了値Eの書き込みが完了したか否かが判定され(S230)、書き込みが完了していない場合には(S230:NO)、その書き込みが完了するまで、このステップS230の判定処理が繰り返し行われる。
一方、終了値Eの書き込みが完了すると(S230:YES)、終了値書き込みフラグFbが「ON」から「OFF」に変更される(S240、図7の時刻t9)。
次に、上記瞬断判定フラグFgについて「ON」から「OFF」への書き換えが開始される(S250、図7の時刻t9)。ここで、上述したように、をEEPROM61cに書き込まれた瞬断判定フラグFgの値を書き換える際にはある程度の時間がかかる。そのステップS250において瞬断判定フラグFgの書き換えが開始されると、その書き換えが終了したか否かを判定するための処理として、ステップS260の処理が行われる。
そして、瞬断判定フラグFgについて「ON」から「OFF」への書き換えが終了していない場合には(S260:NO)、その書き換えが終了するまで、ステップS260の判定処理が繰り返し行われる。
一方、瞬断判定フラグFgについて「ON」から「OFF」への書き換えが終了すると(S260:YES、図7の時刻t10)、本処理は終了される。
モータ用制御装置60は、上記瞬断判定フラグFgを用いて制御部61に対する電力瞬断の発生を検出する。その判定態様を、図7及び図8を併せ参照して説明する。なお、図8に示す時刻t1,時刻t6は、それぞれ図7に示した時刻t1,時刻t6に対応している。
上述したように、上記瞬断判定フラグFgは、機関始動操作によって制御部61への電力供給が開始された後に(図7及び図8の時刻t1)、「OFF」から「ON」に変更される(図7及び図8の時刻t6)。より詳細には、次のタイミングで「OFF」から「ON」への書き換えが開始される。すなわち、電動モータ62は、停止状態にあった内燃機関が稼働状態に移行することでその駆動が開始される。ここで、電動モータ62の駆動が開始される前であれば、上述したような電力瞬断が発生しても、コントロールシャフト21の実際の絶対位置は上記終了値Eに一致しており、その絶対位置が不明になることはない。そこで、停止状態にあった内燃機関が稼働状態に移行したと判定されたタイミングで(図7の時刻t5)、瞬断判定フラグFgは「OFF」から「ON」への書き換えが開始され、図7及び図8の時刻t6においてその書き換えが完了した後に電動モータ62の駆動が開始される(図7の時刻t7)。
また、瞬断判定フラグFgは、機関停止操作に伴う終了値Eの記憶が完了した後に(図7の時刻t9)、「ON」から「OFF」に変更される(図7の時刻t10)。
従って、機関始動操作による制御部61への電力供給が開始された時点では(図7及び図8の時刻t1)、瞬断判定フラグFgの値は「OFF」になっている。そのため、制御部61への電力供給開始時(同時刻t1)において瞬断判定フラグFgが「OFF」になっている場合には、機関始動操作に伴う正常な電力供給であると判断される。
一方、瞬断判定フラグFgが「ON」に変更された後(図7及び図8の時刻t6以降)、再度、制御部61に電力供給が開始されるような状況、すなわち制御部61に対する電力瞬断が発生してこれが復帰したときには(図8の時刻ta)、瞬断判定フラグFgの値は、すでに「ON」に設定されている。従って、制御部61への電力供給開始時において瞬断判定フラグFgが「ON」になっている場合には、電力瞬断発生後の電圧復帰による電力供給であると判断することができる。そこで、制御部61への電力供給開始時において瞬断判定フラグFgが「ON」に設定されている場合には、制御部61に対する電力瞬断が発生したと判定される。なお、瞬断判定フラグFgの値は上記EEPROM61cに記憶されるため、制御部61に対して電力瞬断が発生してもその値を「ON」に保持しておくことができ、これにより電力瞬断の判定を適切に行うことができる。
このようにして瞬断判定フラグFgの値を変更することにより、RAM61bに記憶された移動量Pが消失されてしまう電力瞬断の発生が適切に検出される。
さらに、本実施形態では、終了値Eの記憶が完了するまで瞬断判定フラグFgの値を「ON」に、すなわち電力瞬断の判定に必要な値に保持するようにしている。従って、終了値Eの記憶中に制御部61に対して発生した電力瞬断も確実に検出される。
なお、RAM61bに記憶された移動量Pが消失する電力瞬断の発生が判定されたときには、その瞬断の復帰直後に上記基準位置PRを再学習する学習処理が行われ、これにより、算出される絶対位置Sと実際の絶対位置Sとのずれが修正される。また、終了値Eの記憶中に電力瞬断の発生が判定されたときには、次回、機関始動が行われて電動モータ62の駆動が開始された直後に同様な学習処理が行われ、これにより、算出される絶対位置Sと実際の絶対位置Sとのずれが修正される。
以上説明した本実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
(1)機関始動操作によって制御部61への電力供給が開始された後に「OFF」から「ON」に変更され、上記終了値EのEEPROM61cへの記憶が完了した後に「ON」から「OFF」に変更されるように瞬断判定フラグFgの値を操作するようにしている。そして、制御部61への電力供給開始時において瞬断判定フラグFgが「ON」に設定されていたときには、制御部61に対する電力瞬断が発生したと判定するようにしている。そのため、RAM61bに記憶された移動量Pが消失されてしまう電力瞬断の発生を適切に検出することができるようになる。また、終了値EをEEPROM61cに記憶している最中に制御部61に対して発生した電力瞬断も確実に検出することができるようになる。
(2)電動モータ62を内燃機関の稼働中に駆動させるようにしており、停止状態にあった内燃機関が稼働状態に移行したと判定されたときに瞬断判定フラグFgの値を「OFF」から「ON」に変更する処理を開始するようにしている。そのため、機関始動操作によって制御部61への電力供給が開始された後に瞬断判定フラグFgを「OFF」から「ON」に変更するタイミングとして好適なタイミングが設定される。
(3)記憶データを書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM61cに瞬断判定フラグFgの値を記憶させるようにしている。そのため、制御部61に対して電力瞬断が発生しても、その電力瞬断の影響を受けることなく同フラグの値を「ON」に保持することができ、これにより電力瞬断の判定を適切に行うことができるようになる。
(4)記憶データを書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM61cに上記終了値Eを記憶させるようにしている。そのため、機関停止操作が行われて制御部61への電力供給が絶たれても、その終了値EをEEPROM61c内に保持することができ、次回の機関始動操作時における絶対位置Sの初期値設定を適切に行うことができるようになる。
(5)吸気バルブ10のバルブ特性を可変とする可変動弁機構20において、その可動部であるコントロールシャフト21の絶対位置Sが不明になったり、算出された絶対位置Sと実際の絶対位置とがずれてしまうことで、電動モータ62の駆動制御を適切に行うことができなくなってしまうと、機関運転に悪影響を与えてしまう。この点、本実施形態によれば、そうした不都合の発生を招く上記制御部61に対しての電力瞬断を適切に検出することができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・瞬断判定フラグFgを「OFF」から「ON」に変更するタイミングとして、機関始動操作に伴う制御部61への電力供給開始時や、電動モータ62の駆動開始直前などのタイミングを採用するようにしてもよい。
・瞬断判定フラグFgの値や終了値Eの値を不揮発性メモリであるEEPROM61cに記憶するようにした。この他、制御部61の電力供給系に対し、独立した電力供給系から電力が供給される揮発性メモリ(RAM)に瞬断判定フラグFgの値や終了値Eの値を記憶させるようにしてもよい。
・上記位置センサ63は、磁気変化を利用して電動モータ62のロータの回転位相変化を検出する磁気センサであったが、この他のセンサ(例えば光学式のセンサ等)を用いるようにしてもよい。
・電動モータ62のロータの回転位相変化に基づいてコントロールシャフト21の移動量Pを検出するようにしたが、コントロールシャフト21の移動量Pを直接検出するようにしてもよい。
・可変動弁機構20の可動部であるコントロールシャフト21の位置情報を記憶するようにしたが、同可変動弁機構20にあってバルブ特性の変更に関与する他の可動部の位置情報、例えばスライダギア26の位置情報や、入力部23と出力部24との相対位相差を示す位置情報などを記憶するようにしてよい。
・上記可変動弁機構20は、電動モータ62で駆動される機構であったが、この他のアクチュエータで可変動弁機構20が駆動される場合であっても、本発明は同様に適用することができる。
・上記実施形態では、可変動弁機構20にて吸気バルブ10のバルブ特性を変更するようにしたが、排気バルブ15のバルブ特性を変更する場合、あるいは吸気バルブ10及び排気バルブ15のバルブ特性を変更する場合にも同様に適用することができる。
・上記実施形態で説明した可変動弁機構20に限らず、他の構成で吸気バルブ10や排気バルブ15といった機関バルブのバルブ特性(例えば、開時期、閉時期、開弁期間、あるいは最大リフト量等)を可変とする可変動弁機構であっても、本発明は同様に適用することができる。
・上記実施形態では、アクチュエータである電動モータ62で駆動される可変動弁機構20の可動部についてその位置情報を揮発性メモリであるRAM61bに記憶するようにしたアクチュエータの制御装置に、本発明を適用した場合について説明したが、本発明の適用対象となるアクチュエータの制御装置はそうしたものに限られるものではない。要は、内燃機関に設けられた可動機構の可動部を駆動するアクチュエータの制御装置であって、その可動機構の可動部の位置情報を検出するセンサと、その位置情報を記憶する揮発性メモリとを有し、その記憶された位置情報に基づいて可動部の絶対位置を算出してアクチュエータの駆動を制御する装置であれば、本発明は同様に適用することができる。
・上記実施形態では、機関停止に際して上記遅延制御を行うようにしたが、そうした遅延制御が行われない内燃機関にも、本発明にかかる制御装置は同様に適用することができる。
本発明にかかる制御装置を具体化した一実施形態にあって、これが適用される内燃機関の吸気弁駆動機構及び排気弁駆動機構の構成を説明する縦断面図。 同実施形態における吸気弁駆動機構及び排気弁駆動機構の配置構造を示す平面図。 同実施形態における可変動弁機構の破断斜視図。 同実施形態において、吸気バルブの最大リフト量を制御する制御システムを示すブロック図。 同実施形態における始動時処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態における停止時処理の手順を示すフローチャート。 始動時処理及び停止時処理の実行を通じて設定される各種フラグの状態を示したタイミングチャート。 同実施形態において、制御部に対する電力瞬断の判定原理を示すタイミングチャート。
符号の説明
2…シリンダヘッド、5…吸気カムシャフト、6…吸気用カム、7…排気カムシャフト、8…排気用カム、10…吸気バルブ、10a…リテーナ、11…バルブスプリング、12…ロッカアーム、12a…ローラ、13…ラッシュアジャスタ、15…排気バルブ、15a…リテーナ、16…バルブスプリング、17…ラッシュアジャスタ、18…ロッカアーム、18a…ローラ、20…可変動弁機構、21…コントロールシャフト、22…支持パイプ、22a…長孔、23…入力部、23a…ヘリカルスプライン、23b…ローラ、24…出力部、24a…ヘリカルスプライン、26…スライダギア、26a…ヘリカルスプライン、26b…ヘリカルスプライン、27…係止ピン、28…ブッシュ、28a…貫通孔、29…溝、40…吸気弁駆動機構、45…排気弁駆動機構、60…モータ用制御装置、61…制御部、61a…CPU、61b…RAM、61c…EEPROM、62…電動モータ、63…位置センサ、64…変換機構、70…アクセルセンサ、71…クランク角センサ、72…イグニッションスイッチ(IGスイッチ)、80…通信ネットワーク(CAN)、100…機関用制御装置。

Claims (5)

  1. 内燃機関に設けられた可動機構の可動部を駆動するアクチュエータと、前記可動部の位置情報を検出するセンサと、前記位置情報を記憶する揮発性メモリを有し、前記揮発性メモリに記憶された前記位置情報に基づいて前記可動部の絶対位置を算出して前記アクチュエータの駆動を制御するとともに、機関停止操作が行われて前記アクチュエータの駆動が停止されたときの前記絶対位置を終了値として記憶し、機関始動操作が行われて前記アクチュエータの駆動が開始されるときの前記絶対位置の初期値として前記終了値を設定する制御部とを備えるアクチュエータの制御装置において、
    機関始動操作によって前記制御部への電力供給が開始された後に一方の値から他方の値に変更され、前記終了値の記憶が完了した後に前記他方の値から前記一方の値に変更されるように瞬断判定用のフラグの値を操作し、前記制御部への電力供給開始時において前記フラグが前記他方の値に設定されていたときには、前記制御部に対する電力瞬断が発生したと判定する判定手段を備える
    ことを特徴とするアクチュエータの制御装置。
  2. 前記アクチュエータは前記内燃機関の稼働中に駆動されるものであり、前記フラグは、停止状態にあった前記内燃機関が稼働状態に移行したと判定されたときに前記一方の値から前記他方の値に変更される
    請求項1に記載のアクチュエータの制御装置。
  3. 前記フラグの値は、記憶データを書き換え可能な不揮発性メモリに記憶される
    請求項1または2に記載のアクチュエータの制御装置。
  4. 前記終了値は、記憶データを書き換え可能な不揮発性メモリに記憶される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のアクチュエータの制御装置。
  5. 前記可動機構は、前記内燃機関の機関バルブについてそのバルブ特性を可変とする可変動弁機構である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータの制御装置。
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