JP4618273B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の機関バルブについてそのバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備えた内燃機関の制御装置に関する。
従来、吸気バルブや排気バルブといった機関バルブについてそのバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備えた内燃機関が知られている。
こうした内燃機関の制御装置には、機関運転状態に基づいてバルブ特性の目標値を設定する第1制御ユニットと、バルブ特性の実際値を検出するとともに可変動弁機構の駆動を制御する第2制御ユニットとが設けられている。そして、第1制御ユニットと第2制御ユニットとは、例えば特許文献1に記載されるような通信システムを用いて相互通信を行っており、第2制御ユニットはバルブ特性の検出値が相互通信によって得られた目標値と一致するように可変動弁機構の駆動を制御する。
特開平2004−324416号公報
ところで、第2制御ユニットに対して電圧低下が発生するとバルブ特性の実際値を検出することができなくなるため、その電圧低下の発生以降、バルブ特性の検出値と実際値とはずれてしまうようになるが、そうしたずれの発生は次のような態様にて判定することができる。
すなわち、第2制御ユニットに対する電圧低下が発生すると、当該第2制御ユニットと第1制御ユニットとの相互通信は不可能になる。そこで、第2制御ユニットとの相互通信状態を第1制御ユニットで監視し、その相互通信が途絶した場合には、第2制御ユニットに対する電圧低下が発生したと判定することが可能である。
そして、相互通信が復帰した後、第1制御ユニットから第2制御ユニットに向けてずれの発生を示す情報を送信し、そのずれ情報を受信した第2制御ユニットにおいて検出値と実際値とのずれを修正する学習処理を行うようにすれば、第2制御ユニットに対する電圧低下が発生した場合でも、検出値と実際値とのずれを適切に修正することが可能になる。
ここで、上記相互通信の途絶は、第2制御ユニットに対する電圧低下のみならず、通信システムに異常が起きたときにも発生する。この通信システムの異常によって相互通信が途絶した場合でも、第2制御ユニットに対して正常に電力が供給されていればバルブ特性は正確に検出されている。そのため、通信システムの異常による相互通信の途絶の場合には上記学習処理を行う必要はない。しかし、上記判定態様では、相互通信の途絶が、第2制御ユニットに対する電圧低下の発生によるものなのか、通信システムの異常によるものなのかを第1制御ユニットは区別することができない。そのため、第2制御ユニットによるバルブ特性の検出が正確に行われている場合であっても、相互通信が途絶してしまうと、第1制御ユニットはずれ情報を第2制御ユニットに送信してしまい、そのずれ情報を受信した第2制御ユニットは、本来実行する必要のない学習処理を実行してしまう。従って、相互通信の途絶をもってずれの発生を判定し、そのずれ情報を第2制御ユニットに送信する場合には、実際にずれが発生しているときにのみ、そうしたずれ情報を第2制御ユニットに認識させる必要があり、この点において改善の余地を残すものとなっている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルブ特性の検出値と実際値とがずれていることを示すずれ情報を適切に認識することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置であって、機関運転状態に基づいて前記バルブ特性の目標値を設定する第1制御ユニットと、前記バルブ特性を検出する検出手段及び前記第1制御ユニットとの相互通信によって得られた前記目標値と前記検出手段にて検出されたバルブ特性の検出値とに基づき前記可変動弁機構の駆動を制御する駆動制御手段を備える第2制御ユニットとを有する内燃機関の制御装置において、前記第1制御ユニットは、前記第2制御ユニットとの間で行われる前記相互通信が途絶したときに前記第2制御ユニットの前記検出手段によって検出される前記検出値が実際値からずれていると判定して、そのずれ情報を前記相互通信が復帰した後に前記第2制御ユニットに送信するずれ判定手段を有し、前記第2制御ユニットは、前記ずれ情報を受信したときに前記検出値と前記実際値とのずれを修正するための学習処理を行うとともに、前記ずれ情報の受信を当該第2制御ユニットへの電力供給開始時にのみ行うことをその要旨とする。
同構成では、第1制御ユニットで判定されたずれ情報を、第2制御ユニットでは、当該第2制御ユニットへの電力供給開始時にのみ受信するようにしている。従って、第2制御ユニットに対し継続して電力供給が行われており、バルブ特性の検出値と実際値とが一致しているときには、第1制御ユニットから誤ったずれ情報が送信されても、第2制御ユニットはそのずれ情報を受信しないため、不要な上記学習処理の実行が抑えられる。一方、第2制御ユニットへの電力供給開始時にあっては、それ以前において第2制御ユニットは非通電状態となっていたことからバルブ特性の検出値は実際値からずれている可能性があり、こうしたときには第2制御ユニットは上記ずれ情報を受信して、上記学習処理が実行される。
このように第1制御ユニットから送信されるずれ情報を第2制御ユニットは実際にずれが生じているときにのみ受信するようになるため、バルブ特性の検出値と実際値とがずれていることを示すずれ情報を第2制御ユニットは適切に認識することができるようになる。なお、同構成における上記ずれ情報としては、上述したようなずれが発生したと判定されたときに一方の値から他方の値に変更されるフラグの設定値を用いることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記第1制御ユニットは、前記第2制御ユニットへの前記ずれ情報の送信が完了するまで前記ずれ情報を保持し、前記第2制御ユニットへの前記ずれ情報の送信が完了した時点で、当該第1制御ユニットに保持された前記ずれ情報を消去することをその要旨とする。
第2制御ユニットによる上記学習処理の実行が完了すれば、上述したようなずれは解消されるため、そうした学習処理の完了をもって第1制御ユニットに保持されたずれ情報を消去することも可能である。しかし、こうしたタイミングでずれ情報を消去する場合には、次のような不都合の発生が懸念される。
すなわち、途絶した相互通信の復帰によって第1制御ユニットに保持されたずれ情報が第2制御ユニットに送信された場合にあって、その送信タイミングが第2制御ユニットへの電力供給開始時でないときには、当該第2制御ユニットはそのずれ情報を受信しない。そのため、上記学習処理の実行が完了したタイミングというものは生じ得ず、第1制御ユニットはずれ情報を保持し続けることになる。このように、実際にはずれが生じていないにもかかわらず、第1制御ユニットがずれ情報を保持した状態で機関停止が行われると、その後の機関始動に伴う第2制御ユニットへの電力供給開始時点で、当該第2制御ユニットはずれ情報を受信してしまい、本来実行が不要な上記学習処理を実行してしまうようになる。
この点、同構成によれば、第2制御ユニットによるずれ情報の受信有無にかかわらず、第1制御ユニットでは、第2制御ユニットにずれ情報を送信した時点で当該第1制御ユニットに保持されたずれ情報が消去される。従って、機関始動に伴う第2制御ユニットへの電力供給開始時点で、当該第2制御ユニットがずれ情報を受信してしまい、本来実行が不要な上記学習処理が実行されてしまうことを回避することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置において、前記第1制御ユニットは不揮発性メモリを備え、前記ずれ情報を前記不揮発性メモリに記憶することをその要旨とする。
同構成によれば、第1制御ユニットへの電力供給が停止されても、当該第1制御ユニットにはずれ情報が保持されるようになる。従って、第2制御ユニットの電圧低下に起因した相互通信の途絶が発生し、その相互通信が復帰する前に、換言すれば第2制御ユニットがずれ情報を受信する前に第1制御ユニットへの電力供給が停止された場合でも、当該第1制御ユニットにはずれ情報が保持される。従って、正しく判定されたずれ情報を第2制御ユニットが受信する前に、そのずれ情報が第1制御ユニットから消失されてしまうことを防止することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記第2制御ユニットは、異なる2つの値のうちのいずれかが設定されるフラグについて、機関が始動されて前記可変動弁機構の駆動が開始される前に前記フラグを一方の値に設定、機関が停止されて前記可変動弁機構の駆動が停止された後に前記フラグを他方の値に設定するフラグ設定手段と、機関停止に伴って前記可変動弁機構の駆動が停止されたときの前記検出値を記憶値として保持する記憶手段と、当該第2制御ユニットに対する電力供給の開始時にあって、前記フラグが前記他方の値に設定されていることを条件に、前記可変動弁機構の駆動開始時における前記検出値の初期値として前記記憶値を設定する初期値設定手段とを有することをその要旨とする。
機関が停止されて可変動弁機構の駆動が停止された時点でのバルブ特性の検出値を記憶し、機関が始動されて可変動弁機構の駆動が開始される前に、例えば第2制御ユニットへの電力供給の開始時にその記憶したバルブ特性の検出値を読み出すようにすれば、機関始動後に上記学習処理を行うことなくバルブ特性の検出値を実際値に一致させることができる。しかし、こうした処理を行う場合には、次のような不都合の発生も懸念される。
すなわち、可変動弁機構の駆動が開始された後のバルブ特性の実際値は、上記タイミングで記憶された検出値とは異なっている。ここで、可変動弁機構の駆動が開始された後に第2制御ユニットに対する電圧低下が発生した場合、第2制御ユニットは、その電圧低下が復帰したタイミングを、機関始動に伴う当該第2制御ユニットへの電力供給開始タイミングであると誤認してしまう。従って、電圧復帰による可変動弁機構の駆動開始時において、バルブ特性の実際値とは異なる上記記憶値が検出値の初期値として誤って設定されてしまうようになる。
この点、同構成では、可変動弁機構の状態が機関停止に伴う停止状態にあるか否かが上記フラグによって判定可能になる。そして、第2制御ユニットに対する電力供給の開始時にあって、そのフラグが上記他方の値、すなわち機関が停止されて可変動弁機構の駆動が停止されていることを示す値に設定されている場合にのみ、当該可変動弁機構の駆動開始時におけるバルブ特性の検出値の初期値として上述したような記憶値を設定するようにしている。従って、機関始動に伴う第2制御ユニットへの電力供給開始時にのみ上記記憶値を検出値の初期値として設定することができる一方で、電圧低下が復帰したときの電力供給開始時にはそうした初期値の設定が行われることを回避することができる。従って、可変動弁機構の駆動開始時において、バルブ特性の実際値とは異なる上記記憶値が検出値の初期値として誤って設定されてしまうことを防止することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記第2制御ユニットは、前記学習処理として、前記可変動弁機構をその可動端にまで駆動させるとともに、同可変動弁機構が前記可動端にまで達したときの前記検出値を前記バルブ特性の実際値に相当する値として設定する処理を行うことをその要旨とする。
同構成によれば、可変動弁機構をその可動端にまで駆動させたときに検出されたバルブ特性が、同バルブ特性の実際値に相当する値として設定されることにより、第2制御ユニットによって検出されるバルブ特性の検出値と実際値とのずれを修正することができるようになる。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1及び図2に示されるように、車両に搭載される内燃機関は4つの気筒を有しており、そのシリンダヘッド2には、それら気筒に対応した機関バルブである一対の吸気バルブ10及び排気バルブ15が往復動可能にそれぞれ設けられている。シリンダヘッド2には、それら吸気バルブ10と排気バルブ15とに対応して吸気弁駆動機構40と排気弁駆動機構45とがそれぞれ設けられている。
排気弁駆動機構45には、各排気バルブ15に対応してラッシュアジャスタ17が設けられるとともに、このラッシュアジャスタ17と排気バルブ15との間にはロッカアーム18が架設されている。ロッカアーム18は、その一端がラッシュアジャスタ17に支持されるとともに他端が排気バルブ15の基端部に当接されている。また、シリンダヘッド2に回転可能に支持された排気カムシャフト7には複数の排気用カム8が形成されており、それら排気用カム8の外周面はロッカアーム18に設けられたローラ18aに当接されている。排気バルブ15にはリテーナ15aが設けられるとともに、このリテーナ15aとシリンダヘッド2との間にはバルブスプリング16が設けられている。このバルブスプリング16の付勢力によって排気バルブ15は閉弁方向に付勢されている。そしてこれにより、ロッカアーム18のローラ18aは排気用カム8の外周面に押圧されている。機関運転時に排気用カム8が回転すると、ロッカアーム18はラッシュアジャスタ17により支持される部分を支点として揺動する。その結果、排気バルブ15はロッカアーム18によって開閉駆動されるようになる。
一方、吸気弁駆動機構40には、排気側と同様にバルブスプリング11、リテーナ10a、ロッカアーム12、ローラ12a及びラッシュアジャスタ13が設けられている。また、シリンダヘッド2に回転可能に支持された吸気カムシャフト5には複数の吸気用カム6が形成されている。
一方、吸気弁駆動機構40には、排気弁駆動機構45とは異なり、吸気用カム6とロッカアーム12との間に吸気バルブ10のバルブ特性、より詳細には最大リフト及び作用角を変更する可変動弁機構20が設けられている。ちなみに、吸気バルブ10の作用角とは、吸気バルブとの開弁期間に一致する値である。
この可変動弁機構20は入力部23と一対の出力部24とを有しており、これら入力部23及び出力部24はシリンダヘッド2に固定された支持パイプ22に揺動可能に支持されている。ロッカアーム12は、吸気バルブ10の基端部及びラッシュアジャスタ13によって出力部24側に付勢されており、そのローラ12aが出力部24の外周面に当接されている。また、入力部23とシリンダヘッド2との間には、スプリング14が設けられており、このスプリング14の付勢力によって入力部23に設けられたローラ23bが吸気用カム6に付勢されている。
機関運転時に吸気用カム6が回転すると、同吸気用カム6はローラ23bに摺接しつつ入力部23を押圧し、これにより出力部24が支持パイプ22の周方向に揺動するようになる。そして出力部24が揺動すると、ロッカアーム12はラッシュアジャスタ13により支持される部分を支点として揺動する。その結果、吸気バルブ10はロッカアーム12によって開閉駆動されるようになる。
次に、図3を参照して可変動弁機構20の構造について詳述する。
同図3に示されるように、入力部23は各出力部24の間に設けられており、これら入力部23と出力部24との内部には略円筒状の連通空間が形成されている。また、入力部23の内周面にはヘリカルスプライン23aが形成されるとともに、出力部24の内周面にはこの入力部23のヘリカルスプライン23aと逆向きに傾斜するヘリカルスプライン24aが形成されている。
入力部23と出力部24との内部に形成された空間には、略円筒状のスライダギア26が設けられている。このスライダギア26の外周面の中央部分には、入力部23のヘリカルスプライン23aに噛合するヘリカルスプライン26aが形成されるとともに、その外周面の両端部には出力部24のヘリカルスプライン24aに噛合するヘリカルスプライン26bが形成されている。
また、この略円筒状のスライダギア26の内壁には、その円周方向に沿って延びる溝29が形成されており、この溝29にはブッシュ28が嵌合されている。尚、このブッシュ28は、溝29の伸びる方向に沿って同溝29の内周面を摺動することができるであるが、スライダギア26の軸方向における変位は規制されている。
スライダギア26の内部に形成された貫通空間には、支持パイプ22が挿入されている。また、上記支持パイプ22には、その軸方向に沿って駆動可能なコントロールシャフト21が挿入されている。支持パイプ22の管壁にはその軸方向に延びる長孔22aが形成されている。また、スライダギア26とコントロールシャフト21との間には、長孔22aを通じてスライダギア26とコントロールシャフト21とを連結する係止ピン27が設けられている。この係止ピン27の一端がコントロールシャフト21に形成された凹部(図示略)に挿入されるとともに、他端がブッシュ28に形成された貫通孔28aに挿入されている。
こうした可変動弁機構20にあって、コントロールシャフト21がその軸方向に沿って変位すると、これに連動してスライダギア26が軸方向に変位する。スライダギア26の外周面に形成されたヘリカルスプライン26a、26bは、入力部23及び出力部24の内周面に形成されたヘリカルスプライン23a、24aとそれぞれ噛合っているため、スライダギア26がその軸方向に駆動すると、入力部23と出力部24とは逆の方向に回転する。その結果、入力部23と出力部24との相対位相差が変更され、吸気バルブ10の最大リフト量及び作用角が変更される。
次に、この可変動弁機構20を通じて吸気バルブ10の作用角を制御する制御システムについて、先の図2を併せ参照して説明する。
図2に示すように、コントロールシャフト21の基端部(同図2の右側)は、変換機構64を介して電動モータ62に接続されている。この変換機構64は、電動モータ62の回転運動をコントロールシャフト21の軸方向への直線運動に変換するものである。従って、電動モータ62の出力軸を正回転あるいは逆回転させると、その回転が変換機構64によってコントロールシャフト21の往復動に変換される。また電動モータ62は、これを駆動制御するモータ用制御装置60に接続されている。なお、このモータ用制御装置60は、上記第2制御ユニットを構成する。
電動モータ62には、位置センサ63が設けられている。この位置センサ63は、電動モータ62のロータと一体回転する多極マグネットの磁気変化を利用してそのロータの回転位相変化に応じた信号を出力する。ここで、上記コントロールシャフト21は、電動モータ62のロータの回転により往復動されるため、ロータの回転位相変化を示す位置センサ63の出力信号は、可変動弁機構20の可動部であるコントロールシャフト21の位置情報である移動量Pを示すものになる。また、コントロールシャフト21が移動することで吸気バルブ10の作用角は変更されるため、コントロールシャフト21の移動量、換言すれば位置センサ63の出力信号に基づき、吸気バルブ10の作用角についてその変更量が検出される。
モータ用制御装置60には、各種演算を行うCPUや、電力が供給されることによってデータを記憶・保持することが可能な揮発性メモリであるRAM60a、電気的に記憶データを書き換え可能であり、電力供給が絶たれてもそのデータを記憶・保持することが可能な不揮発性メモリであるEEPROM60b等が設けられている。
上記RAM60aには、コントロールシャフト21の移動量Pが記憶されており、その位置情報(移動量P)は、位置センサ63の出力信号に基づいて更新される。そして、このように更新されるコントロールシャフト21の移動量P、いわば相対位置と、予め設定された基準位置PRとに基づき、次式(1)によってコントロールシャフト21の絶対位置Sが算出される。

S=PR+P …(1)

上記基準位置PRは、可変動弁機構20の可動部、より具体的にはコントロールシャフト21を可動端まで移動させたときの上記移動量Pであり、その値は上記EEPROM60bに記憶される。そして、式(1)に示すように、上記絶対位置Sの算出に際しては、基準位置PRに対して位置センサ63で検出された移動量Pが加算される。これにより、当該絶対位置Sには、可動端を基準にしたコントロールシャフト21の現在位置が示される。そして、この絶対位置Sに基づいて吸気バルブ10の作用角INCAMが検出され、その検出された作用角INCAMが、機関運転状態に基づいて設定される目標作用角INCAMpとなるように電動モータ62の駆動が制御される。
このモータ用制御装置60は、IGスイッチ72のオフ操作によって機関停止が行われる際、吸気バルブ10の作用角が次回の機関始動に最適化された始動用作用角INCAMsとなるように可変動弁機構20を駆動した後、同可変動弁機構20の駆動を停止させる。そして、そのように可変動弁機構20の駆動が停止されたときの上記移動量Pを記憶値MとしてEEPROM60bに記憶した後、当該モータ用制御装置60への電力供給は停止される。
上記記憶値Mは、モータ用制御装置60への電力供給開始時に、例えばIGスイッチ72のオン操作による電力供給開始時などに、EEPROM60bからRAM60aに読み込まれる。これにより、可変動弁機構20の駆動が開始される前に検出される作用角INCAMと実際の作用角とは一致するようになる。
また、モータ用制御装置60は、バス型の通信ネットワークであるCAN(Controller Area Network)80に接続されている。
このCAN80には、内燃機関を統括制御する機関用制御装置100が接続されている。機関用制御装置100には、各種演算を行うCPUや、揮発性メモリであるRAM、不揮発性メモリであるEEPROM100a等が設けられている。また、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ70や、機関回転速度NEを検出するクランク角センサ71等、機関の運転状態を検出する各種センサが接続されている。さらに、車両の運転者により切り換え操作され、現在の操作位置に対応した信号を出力するイグニッションスイッチ72(以下、IGスイッチ72という)も接続されている。
機関用制御装置100は、機関運転状態に基づいて上記目標作用角INCAMpを設定するとともに、電動モータ62の制御目標値を設定し、CAN80を通じてこの制御目標値を上記モータ用制御装置60に送信する。モータ用制御装置60は、受信したその制御目標値に基づいて上述したような電動モータ62の駆動制御を行う。なお、上記機関用制御装置100は、上記第1制御ユニットを構成する。
ちなみに、IGスイッチ72が「オフ」から「オン」に操作されると、機関用制御装置100及びモータ用制御装置60に対する電力供給が開始され、IGスイッチ72が「オン」から「オフ」に操作されると、所定の終了処理が完了した後にモータ用制御装置60及び機関用制御装置100に対する電力供給が停止される。
ところで、モータ用制御装置60に対して電圧低下が発生すると、当該モータ用制御装置60は作用角INCAMを検出することができなくなるため、その電圧低下の発生以降、モータ用制御装置60にて検出される作用角INCAMと実際の作用角とはずれてしまうようになる。ここで、モータ用制御装置60に対して電圧低下が発生すると、CAN80を介したモータ用制御装置60と機関用制御装置100との相互通信は不可能になる。そこで本実施形態では、モータ用制御装置60との相互通信状態を機関用制御装置100で監視し、その相互通信が途絶した場合には、モータ用制御装置60において電圧低下が発生したと判定するようにしている。
そして、モータ用制御装置60に対する電圧低下が復帰して、機関用制御装置100との相互通信が復帰した後、機関用制御装置100からモータ用制御装置60に向けてずれの発生を示す情報が送信される。そして、そのずれ情報を受信したモータ用制御装置60によって、当該モータ用制御装置60により検出される作用角INCAMと作用角の実際値とのずれを修正する学習処理が行われる。こうした処理が行われることにより、モータ用制御装置60に対する電圧低下が発生した場合でも、検出される作用角INCAMと実際値とのずれが適切に修正される。
ここで、上記相互通信の途絶は、モータ用制御装置60に対する電圧低下のみならず、CAN80に異常が起きたときにも発生する。このCAN80の異常によって相互通信が途絶した場合でも、モータ用制御装置60に対して正常に電力が供給されていれば作用角INCAMは正確に検出されている。そのため、CAN80の異常による相互通信の途絶の場合には上述したような学習処理を行う必要はない。しかし、上述したずれの判定態様では、相互通信の途絶が、モータ用制御装置60に対する電圧低下の発生によるものなのか、CAN80の異常によるものなのかを機関用制御装置100は区別することができない。そのため、モータ用制御装置60による作用角INCAMの検出が正確に行われている場合であっても、相互通信が途絶してしまうと、機関用制御装置100はずれ情報をモータ用制御装置60に送信してしまい、そのずれ情報を受信したモータ用制御装置60は、本来実行する必要のない学習処理を実行してしまう。従って、機関用制御装置100で監視されていた相互通信の途絶をもってずれの発生を判定し、そのずれ情報をモータ用制御装置60に送信する場合には、実際にずれが発生しているときにのみ、そうしたずれ情報をモータ用制御装置60に認識させる必要がある。そこで、本実施形態では、以下に説明する各種処理を実行することにより、作用角の検出値(作用角INCAM)と作用角の実際値とがずれていることを示すずれ情報を、モータ用制御装置60が適切に認識できるようにしている。
まずはじめに、上記ずれの発生を判定するためのずれ判定フラグ設定処理について説明する。
図4に、そのずれ判定フラグの設定処理の手順を示す。なお、本処理は、機関用制御装置100によって所定周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、モータ用制御装置60によるバルブ特性の検出値、すなわち上記作用角INCAMと実際の作用角とがずれていることを示すずれ判定フラグEFについて、その設定値が「ON」になっているか否かが判定される(S100)。なお、このずれ判定フラグEFの初期設定は「OFF」にされている。
そして、ずれ判定フラグEFが「ON」になっていない場合には(S100:NO)、機関稼働フラグSFが「ON」になっているか否かが判定される(S110)。この機関稼働フラグSFは、機関回転速度NEが判定値A(例えば100r/min等)以上になっている場合に「ON」にされるフラグであり、この機関稼働フラグSFが「ON」になっているときには、内燃機関が稼働している状態にあると認識される。
そして、機関稼働フラグSFが「ON」になっていない場合、換言すれば「OFF」になっている場合には(S110:NO)、内燃機関が停止されており可変動弁機構20も駆動されていないため、上記ずれは発生しないと判断されて、本処理は一旦終了される。
一方、機関稼働フラグSFが「ON」になっている場合には(S110:YES)、通信途絶フラグTFが「ON」になっているか否かが判定される(S120)。この通信途絶フラグTFは、CAN80を介した機関用制御装置100とモータ用制御装置60との相互通信が途絶しているときに「ON」に設定され、その相互通信が正常に行われているときには「OFF」に設定される。
そして、通信途絶フラグTFが「OFF」になっているときには(S120:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、通信途絶フラグTFが「ON」になっているときには(S120:YES)、カウンタ値Cが更新される(S130)。このカウンタ値Cの初期値は「0」であり、その更新に際しては、前回の本処理実行時におけるカウンタ値Cに適宜の増分値i(例えば「1」等)が加算されることにより今回の本処理実行時におけるカウンタ値Cが算出される。
次に、その更新されたカウンタ値Cが判定値B以上であるか否かが判定される(S140)。この判定値Bとしては、内燃機関の稼働中にあって相互通信の途絶時間が長くなっており、これにより上記ずれが発生すると判断することのできる値が適宜設定されている。そして、カウンタ値Cが判定値Bに満たない場合には(S140:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、カウンタ値Cが判定値B以上となっている場合には(S140:YES)、上記ずれが発生すると判断されてずれ判定フラグEFが「ON」に設定される(S150)。そして、「ON」に設定されたずれ判定フラグEFの設定値が上記EEPROM100aに書き込まれて(S160)、本処理は一旦終了される。
他方、上記ステップS100にて、ずれ判定フラグEFが「ON」になっている場合には(S100:NO)、次に、ずれ判定フラグEFの設定値がモータ用制御装置60に対してすでに送信されているか否かが判定される(S170)。そして、未だ送信されていない場合には(S170:NO)、ずれ判定フラグEFの設定値(この場合には「ON」)がモータ用制御装置60に送信されて(S180)、本処理は一旦終了される。
一方、ずれ判定フラグEFの設定値がモータ用制御装置60に対してすでに送信されている場合には(S170:YES)、「ON」に設定されていたずれ判定フラグEFが「OFF」に設定されて(S190)、本処理は一旦終了される。
次に、上記学習処理の実行を要求する学習処理要求フラグについてこれを設定する処理について説明する。
図5に、学習処理要求フラグの設定処理の手順を示す。なお、本処理は、モータ用制御装置60によって所定周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、モータ用制御装置60への電力供給が開始された直後であるか否かが判定される(S200)。そして、電力供給が開始された直後である場合には(S200:YES)、機関用制御装置100からCAN80を介して送信されてきたずれ判定フラグEFが受信され(S210)、そのずれ判定フラグEFが「ON」であるか否かが判定される(S220)。そして、ずれ判定フラグEFが「OFF」であった場合には(S220:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、ずれ判定フラグEFが「ON」である場合には(S220:YES)、上記学習処理要求フラグBFが、初期設定の「OFF」から「ON」に設定変更されて(S230)、本処理は一旦終了される。
この学習処理要求フラグBFが「ON」にされると、次の学習処理が実行される。すなわち、コントロールシャフト21がその可動端に達するように可変動弁機構20は駆動される。そして、コントロールシャフト21が可動端に達した時点での上記移動量Pが上記基準位置PRとして設定される。こうした処理が実行されることで、モータ用制御装置60により検出される作用角INCAMが実際値と一致するように修正され、上記ずれは解消される。なお、こうした学習処理が完了すると、上記学習処理要求フラグBFは「ON」から「OFF」に変更される。
他方、上記ステップS200にて、モータ用制御装置60への電力供給が開始された直後ではないと判定される場合、すなわちモータ用制御装置60に対して継続して電力供給が行われていると判定される場合には(S200:NO)、機関用制御装置100からCAN80を介して送信されてきたずれ判定フラグEFの受信が拒否される(S240)。そして、本処理は一旦終了される。
次に、図6〜図8を併せ参照して、上記ずれ判定フラグの設定処理、並びに上記学習処理要求フラグの設定処理による作用を説明する。
なお、図6には、CAN80の通信異常によって相互通信が途絶した場合の態様を、図7には、モータ用制御装置60に対する電圧低下によって相互通信が途絶した場合の態様を、図8には、モータ用制御装置60に対する電圧低下が復帰する前に機関停止が行われ、その後機関始動が行われた場合の態様を示す。
なお、図6〜図8に示すタイミングチャートにおいては、時刻t1以前からIGスイッチ72は「ON」に操作されている。従って、時刻t1以前から機関用制御装置100及びモータ用制御装置60は通電状態になっており、相互通信も行われている。また、内燃機関は運転中となっており、機関稼働フラグSFは「ON」に設定されている。
図6に示すように、時刻t1においてCAN80の通信異常が発生すると、通信途絶フラグTFが「OFF」から「ON」に変更される。そして、機関稼働フラグSF及び通信途絶フラグTFがともに「ON」となることにより、カウンタ値Cの算出が開始され、機関稼働フラグSF及び通信途絶フラグTFがともに「ON」となっている間はカウンタ値Cが増大されていく。
そして、カウンタ値Cが判定値Bに達すると(時刻t2)、モータ用制御装置60にて検出される作用角INCAMと実際の作用角とのずれが発生すると判断されて、ずれ判定フラグEFが「OFF」から「ON」に変更されるとともに、EEPROM100aに保持されたずれ判定フラグEFの設定値が「OFF」から「ON」に書き換えられる。
そして、CAN80の通信異常が復旧して相互通信が再開されると(時刻t3)、機関用制御装置100からモータ用制御装置60に対して、「ON」に設定されたずれ判定フラグEFの情報が送信される。しかしながら、この送信タイミングは、モータ用制御装置60に対する電力供給が開始された直後ではないため、当該モータ用制御装置60では、そのずれ判定フラグEFの受信が拒否されて、学習処理要求フラグBFは「OFF」のまま保持される。また、EEPROM100aに保持されていたずれ判定フラグEFの設定値は、機関用制御装置100からの送信が完了した時点で、「ON」から「OFF」に書き換えられる。
一方、図7に示すように、時刻t1においてモータ用制御装置60に対する電圧低下が発生して当該モータ用制御装置60が非通電状態になると、同モータ用制御装置60と機関用制御装置100との相互通信が途絶し、通信途絶フラグTFは「OFF」から「ON」に変更される。そして、機関稼働フラグSF及び通信途絶フラグTFがともに「ON」となることにより、カウンタ値Cの算出が開始され、機関稼働フラグSF及び通信途絶フラグTFがともに「ON」となっている間はカウンタ値Cが増大されていく。
そして、カウンタ値Cが判定値Bに達すると(時刻t2)、モータ用制御装置60にて検出される作用角INCAMと実際の作用角とのずれが発生すると判断されて、ずれ判定フラグEFが「OFF」から「ON」に変更されるとともに、EEPROM100aに保持されたずれ判定フラグEFの設定値が「OFF」から「ON」に書き換えられる。
そして、モータ用制御装置60に対する電圧低下が復帰して、機関用制御装置100との相互通信が復帰すると(時刻t3)、機関用制御装置100からモータ用制御装置60に対して、「ON」に設定されたずれ判定フラグEFの情報が送信される。この場合の送信タイミングは、先の図6に示した送信タイミング(時刻t3)とは異なり、モータ用制御装置60に対する電力供給が開始された直後となっている。そのため、当該モータ用制御装置60は、ずれ判定フラグEFを受信して、学習処理要求フラグBFが「OFF」から「ON」に変更されることにより上記学習処理が実行される。なお、この場合にも、EEPROM100aに保持されていたずれ判定フラグEFの設定値は、機関用制御装置100からの送信が完了した時点で、「ON」から「OFF」に書き換えられる。
また、図8に示すように、時刻t1においてモータ用制御装置60に対する電圧低下が発生して当該モータ用制御装置60が非通電状態になると、同モータ用制御装置60と機関用制御装置100との相互通信が途絶し、通信途絶フラグTFは「OFF」から「ON」に変更される。そして、機関稼働フラグSF及び通信途絶フラグTFがともに「ON」となることにより、カウンタ値Cの算出が開始され、機関稼働フラグSF及び通信途絶フラグTFがともに「ON」となっている間はカウンタ値Cが増大されていく。
そして、カウンタ値Cが判定値Bに達すると(時刻t2)、モータ用制御装置60にて検出される作用角INCAMと実際の作用角とのずれが発生すると判断されて、ずれ判定フラグEFが「OFF」から「ON」に変更されるとともに、EEPROM100aに保持されたずれ判定フラグEFの設定値が「OFF」から「ON」に書き換えられる。
その後、モータ用制御装置60に対する電圧低下が復帰する前にIGスイッチ72が「ON」から「OFF」に操作されると(時刻t3)、所定の終了処理が行われた後に機関用制御装置100への電力供給が停止される(時刻t4)。この機関用制御装置100への電力供給停止に伴い、通信途絶フラグTFの設定値は初期設定の「OFF」に変更される。また、EEPROM100aには、時刻t2において「ON」に設定されたずれ判定フラグEFの設定値がそのまま保持される。
その後、時刻t5において、IGスイッチ72が「OFF」から「ON」に操作されて機関始動が開始されると、機関用制御装置100への電力供給が開始されるとともに(時刻t6)、モータ用制御装置60への電力供給も開始される(時刻t7)。そして、機関用制御装置100及びモータ用制御装置60への電力供給により、CAN80を介した相互通信が開始されると(時刻t8)、機関用制御装置100のEEPROM100aに「ON」の状態で保持されていたずれ判定フラグEFの設定値がモータ用制御装置60に送信される。そして、この場合の送信タイミングは、モータ用制御装置60に対する電力供給が開始された直後となっているため、当該モータ用制御装置60は、「ON」に設定されたずれ判定フラグEFの設定値を受信して、学習処理要求フラグBFは「OFF」から「ON」に変更されることにより上記学習処理が実行される。なお、この場合にも、EEPROM100aに保持されていたずれ判定フラグEFの設定値は、機関用制御装置100からの送信が完了した時点で、「ON」から「OFF」に書き換えられる。
以上説明した本実施形態によれば、次の作用効果を得ることができる。
(1)先の図7における時刻t3や図8における時刻t8のように、機関用制御装置100で判定されたずれ情報、すなわち「ON」に設定されたずれ判定フラグEFの設定値を、モータ用制御装置60では、当該モータ用制御装置60への電力供給開始時にのみ受信するようにしている。従って、先の図6における時刻t3のように、モータ用制御装置60に対して継続した電力供給が行われており、検出される作用角INCAMと実際値とが一致しているときには、機関用制御装置100から誤ったずれ情報が送信されても、モータ用制御装置60はそのずれ情報を受信しないため、不要な上記学習処理の実行を抑えることができる。一方、モータ用制御装置60への電力供給開始時にあっては、それ以前において同モータ用制御装置60は非通電状態となっていたことから、モータ用制御装置60にて検出される作用角INCAMは実際値からずれている可能性があり、こうしたときにはモータ用制御装置60は上記ずれ情報を受信して、上記学習処理が実行される。
このように機関用制御装置100から送信されるずれ情報を、モータ用制御装置60は、実際にずれが生じているときにのみ受信するようになるため、検出される作用角INCAMと実際値とがずれていることを示す上記ずれ情報(「ON」に設定されたずれ判定フラグEFの設定値)をモータ用制御装置60は適切に認識することができるようになる。
(2)モータ用制御装置60による上記学習処理の実行が完了すれば、上述したようなずれは解消されるため、そうした学習処理の完了をもって機関用制御装置100に保持されたずれ情報を消去することも可能である。しかし、こうしたタイミングでずれ情報を消去する場合には、次のような不都合の発生が懸念される。
すなわち、途絶した相互通信の復帰によって機関用制御装置100に保持されたずれ情報がモータ用制御装置60に送信された場合にあって、その送信タイミングがモータ用制御装置60への電力供給開始時でないときには、当該モータ用制御装置60はそのずれ情報を受信しない。そのため、上記学習処理の実行が完了したタイミングというものは生じ得ず、機関用制御装置100はずれ情報を保持し続けることになる。このように、実際にはずれが生じていないにもかかわらず、機関用制御装置100がずれ情報を保持した状態で機関停止が行われると、その後の機関始動に伴うモータ用制御装置60への電力供給開始時点で、当該モータ用制御装置60はずれ情報を受信してしまい、本来実行が不要な上記学習処理を実行してしまうようになる。
この点、本実施形態では、モータ用制御装置60によるずれ情報の受信有無にかかわらず、機関用制御装置100では、モータ用制御装置60にずれ情報を送信した時点で当該機関用制御装置100に保持されたずれ情報が消去される。すなわちEEPROM100aに記憶されるずれ判定フラグEFの設定値が「ON」から「OFF」に変更される。従って、機関始動に伴うモータ用制御装置60への電力供給開始時点で、当該モータ用制御装置60がずれ情報を受信してしまい、本来実行が不要な上記学習処理が実行されてしまうことを回避することができる。
(3)機関用制御装置100にて判定されたずれ情報を示すずれ判定フラグEFの設定値を、同機関用制御装置100に設けられたEEPROM100aに記憶するようにしている。そのため、機関用制御装置100への電力供給が停止されても、当該機関用制御装置100にはずれ情報が保持される。従って、モータ用制御装置60の電圧低下に起因した相互通信の途絶が発生し(先の図8における時刻t1)、その相互通信が復帰する前に、換言すればモータ用制御装置60がずれ情報を受信する前に機関用制御装置100への電力供給が停止された場合でも(先の図8における時刻t4)、当該機関用制御装置100にずれ情報が保持される。従って、正しく判定されたずれ情報をモータ用制御装置60が受信する前に、そのずれ情報が機関用制御装置100から消失されてしまうことを防止することができるようになる。
(4)機関用制御装置100によって、モータ用制御装置60にて検出される作用角INCAMが実際値からずれていると判定された場合、モータ用制御装置60は、検出される作用角INCAMと実際値とのずれを修正するために上記学習処理を行うようにしている。従って、モータ用制御装置60によって検出される作用角INCAMと実際値とのずれを適切に修正することができるようになる。
(第2実施形態)
次に、本発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第2実施形態について、図9〜図11を参照して説明する。
上記第1実施形態では、内燃機関が停止されて可変動弁機構20の駆動が停止された時点でのバルブ特性の検出値(移動量P)を記憶値Mとしてモータ用制御装置60のEEPROM60bに記憶するようにした。そして、内燃機関が始動されて可変動弁機構20の駆動が開始される前に、すなわちモータ用制御装置60への電力供給が開始された時点で、EEPROM60bに記憶されたバルブ特性の検出値(記憶値M)をRAM60aに読み出すようにした。こうした移動量Pの書き込み及び読み込みを行うことにより、機関始動後に上記学習処理を行わなくても、基本的には、作用角INCAMは実際値に一致するようになる。しかし、こうした処理を行う場合には、次のような不都合の発生も懸念される。
すなわち、可変動弁機構20の駆動が開始された後の移動量Pの実際値は、上記タイミング、すなわち可変動弁機構20の駆動が停止されたときに記憶された記憶値Mとは異なっている。ここで、可変動弁機構20の駆動が開始された後にモータ用制御装置60に対する電圧低下が発生した場合、同モータ用制御装置60は、その電圧低下が復帰したタイミングを、機関始動に伴う当該モータ用制御装置60への電力供給開始タイミングであると誤認してしまう。従って、電圧復帰による可変動弁機構20の駆動開始時において、実際の移動量Pとは異なる上記記憶値Mが作用角INCAMの変化量を示す初期値として誤って設定されてしまうようになる。
こうした不都合の発生を防止するべく、本実施形態では、第1実施形態にて実施される上記処理に加え、さらに以下の始動時処理及び終了時処理をモータ用制御装置60にて行うようにしている。
図9に、上記始動時処理の手順を示す。なお、この処理は、モータ用制御装置60に電力供給が開始されたとき、例えばIGスイッチ72が「OFF」から「ON」に変更されたとき、換言すれば機関始動を開始する操作が行われたとき等に行われる。
本処理が開始されるとまず、読み出し不可フラグNFが「OFF」にされているか否かが判定される(S300)。この読み出し不可フラグNFは、EEPROM60bに保持されるフラグであって、その設定値が「OFF」にされているときには、EEPROM60bに保持された上記記憶値MをRAM60aに読み出す処理が許可され、「ON」にされているときには同記憶値Mを読み出す処理が禁止される。
そして、読み出し不可フラグNFが「OFF」にされているときには(S300:YES)、EEPROM60bの記憶値MがRAM60aに読み込まれる(S310)。
次に機関稼働フラグSFが「ON」であるか否かが判定される(S320)。この機関稼働フラグSFは、第1実施形態で説明した機関稼働フラグSFと同一である。そして、機関稼働フラグSFが「OFF」である場合には(S320:NO)、機関回転速度NEが判定値A以上になるまで、ここでの判定処理が繰り返し行われる。
一方、機関稼働フラグSFが「ON」である場合には(S320:YES)、EEPROM60bからRAM60aへの記憶値Mの読み出しを禁止する読み出し不可フラグNFが「OFF」から「ON」に変更される(S330)。そして、ステップS330の処理が行われた後、あるいは先のステップS300で否定判定された場合には、電動モータ62への通電が開始される(S340)。こうした電動モータ62への通電開始によって、可変動弁機構20の駆動制御が可能な状態にされて、本処理は終了される。
図10に、上記終了時処理の手順を示す。なお、この処理は所定周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、IGスイッチ72がオフ操作されたか否か、すなわち内燃機関を停止させる操作が行われたか否かが判定される(S400)。そして、オフ操作されていない場合には(S400:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、IGスイッチ72がオフ操作されている場合には(S400:YES)、機関稼働フラグSFが「OFF」になっているか否かが判定され(S410)、同機関稼働フラグSFが「ON」になっている場合には(S410:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、機関稼働フラグSFが「OFF」になっている場合には(S410:YES)、内燃機関は停止していると判断され、次に作用角INCAMが始動用作用角INCAMsに達したか否かが判定される(S420)。この始動用作用角INCAMsは、第1実施形態で説明した始動用作用角INCAMsと同一である。
そして、作用角INCAMが始動用作用角INCAMsに達していない場合には(S420:NO)、本処理は一旦終了され、始動用作用角INCAMsに達している場合には(S420:YES)、現在の上記移動量Pが上記記憶値MとしてEEPROM60bに書き込まれる。
そして、読み出し不可フラグNFが「ON」から「OFF」に変更されて(S440)、本処理は一旦終了される。そして、「OFF」に変更された読み出し不可フラグNFの設定値がEEPROM60bに書き込まれると、モータ用制御装置60への電力供給は停止され、その後、機関用制御装置100への電力供給も停止される。
次に、図11に示すタイミングチャートを参照して、上記始動時処理及び終了時処理の作用を説明する。
時刻t1においてIGスイッチ72が「OFF」から「ON」に操作されると、機関用制御装置100への電力供給が開始されるとともに(時刻t2)、モータ用制御装置60への電力供給が開始される(時刻t3)。このモータ用制御装置60への電力供給開始時点においては、読み出し不可フラグNFが「OFF」にされているため、EEPROM60bの記憶値MがRAM60aに読み出され、上記式(1)に基づいて現在の作用角INCAMが検出される。その後、機関稼働フラグSFが「ON」になった時点で(時刻t4)、読み出し不可フラグNFが「OFF」から「ON」に変更され、電動モータ62への通電が開始されることにより、可変動弁機構20の駆動が開始される。
一方、時刻t7においてIGスイッチ72が「ON」から「OFF」に操作されて、機関稼働フラグSFが「OFF」になり、作用角INCAMが始動用作用角INCAMsに達すると(時刻t8)、RAM60aに記憶された移動量Pが記憶値MとしてEEPROM60bに書き込まれる。また、読み出し不可フラグNFが「ON」から「OFF」に変更されてその設定値がEEPROM60bに書き込まれる。そして、EEPROM60bに対する読み出し不可フラグNFの書き込みが完了すると、モータ用制御装置60への電力供給は停止されて(時刻t9)、その後機関用制御装置100への電力供給も停止される(時刻t10)。
他方、可変動弁機構20の駆動が開始された後に(時刻t4以降)、モータ用制御装置60に対する電圧低下が発生し、その電圧低下が復帰したときには(時刻t5)、読み出し不可フラグNFが「ON」に設定されている。そのため、モータ用制御装置60への電力供給開始時ではあるものの、記憶値Mを移動量Pの初期値として読み込む処理は禁止される。そしてこの電圧復帰時には、検出される作用角INCAMが実際値からずれているため、上述した学習処理が実行される。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1実施形態の作用効果に加え、さらに以下の作用効果を得ることができる。
(5)機関停止に伴って前記可変動弁機構の駆動が停止されたときの移動量Pを記憶値Mとして保持し、モータ用制御装置60に対する電力供給の開始時には、可変動弁機構20の駆動開始時における移動量Pの初期値として上記記憶値Mを設定するようにしている。
こうした処理を行う場合において、内燃機関が始動されて可変動弁機構20の駆動が開始される前に一方の値(「ON」)に設定され、内燃機関が停止されて可変動弁機構20の駆動が停止された後に他方の値(「OFF」)に設定されるように読み出し不可フラグNFを操作するようにしている。この読み出し不可フラグNFの設定値によって、可変動弁機構20の状態が機関停止に伴う停止状態にあるか否かが判定可能になる。
そして、モータ用制御装置60に対する電力供給の開始時にあって、その読み出し不可フラグNFが「OFF」にされている場合、即ち燃機関が停止されて可変動弁機構20の駆動が停止されていることを示す値に設定されている場合にのみ、可変動弁機構20の駆動開始時における移動量Pの初期値として上記記憶値Mを設定するようにしている。従って、機関始動に伴うモータ用制御装置60への電力供給開始時にのみ、上記記憶値Mを、作用角INCAMを算出する際に必要となる移動量Pの初期値として設定することができる一方で、モータ用制御装置60に対する電圧低下が復帰したときの電力供給開始時にはそうした初期値の設定が行われることを回避することができる。従って、可変動弁機構20の駆動開始時において、作用角INCAMの検出に必要な移動量Pの実際値とは異なる上記記憶値Mが当該移動量Pの初期値として誤って設定されてしまうことを防止することができるようになる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・ずれ判定フラグの設定処理を機関用制御装置100で行うようにしたが、そうした設定処理を専用の装置で行うようにしてもよい。
・上記各実施形態では、可変動弁機構20にて吸気バルブ10のバルブ特性を変更するようにしたが、排気バルブ15のバルブ特性を変更する場合、あるいは吸気バルブ10及び排気バルブ15のバルブ特性を変更する場合にも同様に適用することができる。
・上記各実施形態で説明した可変動弁機構20は一例であり、他の構成で吸気バルブ10や排気バルブ15といった機関バルブのバルブ特性(例えば、開時期、閉時期、開弁期間、あるいは最大リフト量等)を可変とする可変動弁機構であっても、本発明は同様に適用することができる。
本発明にかかる制御装置を具体化した第1実施形態にあって、これが適用される内燃機関の吸・排気弁駆動機構の構成を説明する縦断面図。 同実施形態における吸・排気弁駆動機構の配置構造を示す平面図。 同実施形態における可変動弁機構の破断斜視図。 同実施形態におけるずれ判定フラグの設定処理についてその手順を示すフローチャート。 同実施形態における学習処理要求フラグの設定処理についてその手順を示すフローチャート。 CANの通信異常によって相互通信が途絶した場合の処理態様を示すタイミングチャート。 モータ用制御装置に対する電圧低下によって相互通信が途絶した場合の処理態様を示すタイミングチャート。 モータ用制御装置に対する電圧低下が復帰する前に機関停止が行われ、その後機関始動が行われた場合の処理態様を示すタイミングチャート。 第2実施形態における始動時処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態における終了時処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態における読み出し不可フラグの設定態様を示すタイミングチャート。
符号の説明
2…シリンダヘッド、5…吸気カムシャフト、6…吸気用カム、7…排気カムシャフト、8…排気用カム、10…吸気バルブ、10a…リテーナ、11…バルブスプリング、12…ロッカアーム、12a…ローラ、13…ラッシュアジャスタ、14…スプリング、15…排気バルブ、15a…リテーナ、16…バルブスプリング、17…ラッシュアジャスタ、18…ロッカアーム、18a…ローラ、20…可変動弁機構、21…コントロールシャフト、22…支持パイプ、22a…長孔、23…入力部、23a…ヘリカルスプライン、23b…ローラ、24…出力部、24a…ヘリカルスプライン、26…スライダギア、26a、26b…ヘリカルスプライン、27…係止ピン、28…ブッシュ、28a…貫通孔、29…溝、40…吸気弁駆動機構、45…排気弁駆動機構、60…モータ用制御装置、60a…RAM、60b…EEPROM、62…電動モータ、63…位置センサ、64…変換機構、70…アクセルセンサ、71…クランク角センサ、72…イグニッションスイッチ(IGスイッチ)、80…CAN、100…機関用制御装置、100a…EEPROM。

Claims (5)

  1. 機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置であって、機関運転状態に基づいて前記バルブ特性の目標値を設定する第1制御ユニットと、前記バルブ特性を検出する検出手段及び前記第1制御ユニットとの相互通信によって得られた前記目標値と前記検出手段にて検出されたバルブ特性の検出値とに基づき前記可変動弁機構の駆動を制御する駆動制御手段を備える第2制御ユニットとを有する内燃機関の制御装置において、
    前記第1制御ユニットは、前記第2制御ユニットとの間で行われる前記相互通信が途絶したときに前記第2制御ユニットの前記検出手段によって検出される前記検出値が実際値からずれていると判定して、そのずれ情報を前記相互通信が復帰した後に前記第2制御ユニットに送信するずれ判定手段を有し、
    前記第2制御ユニットは、前記ずれ情報を受信したときに前記検出値と前記実際値とのずれを修正するための学習処理を行うとともに、前記ずれ情報の受信を当該第2制御ユニットへの電力供給開始時にのみ行う
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記第1制御ユニットは、前記第2制御ユニットへの前記ずれ情報の送信が完了するまで前記ずれ情報を保持し、前記第2制御ユニットへの前記ずれ情報の送信が完了した時点で、当該第1制御ユニットに保持された前記ずれ情報を消去する
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記第1制御ユニットは不揮発性メモリを備え、前記ずれ情報を前記不揮発性メモリに記憶する
    請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記第2制御ユニットは、異なる2つの値のうちのいずれかが設定されるフラグについて、機関が始動されて前記可変動弁機構の駆動が開始される前に前記フラグを一方の値に設定、機関が停止されて前記可変動弁機構の駆動が停止された後に前記フラグを他方の値に設定するフラグ設定手段と、
    機関停止に伴って前記可変動弁機構の駆動が停止されたときのバルブ特性の検出値を記憶値として保持する記憶手段と、
    当該第2制御ユニットに対する電力供給の開始時にあって、前記フラグが前記他方の値に設定されていることを条件に、前記可変動弁機構の駆動開始時における前記検出値の初期値として前記記憶値を設定する初期値設定手段とを有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記第2制御ユニットは、前記学習処理として、前記可変動弁機構をその可動端にまで駆動させるとともに、同可変動弁機構が前記可動端にまで達したときの前記検出値を前記バルブ特性の実際値に相当する値として設定する処理を行う
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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