JP4548447B2 - 車載内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、前記スロットルバルブの開度が所定量未満であることを条件に前記最大位置学習処理を開始することをその要旨とする。
図1は、本実施形態にかかる内燃機関の動弁機構の構成を示す断面図である。図1に示されるようにこの内燃機関の機関本体1は、シリンダブロック10とシリンダヘッド20とを組み合わせることにより構成されている。シリンダブロック10に形成されたシリンダ11には、ピストン12が摺動可能に収容されている。そして、シリンダブロック10の上部にはシリンダヘッド20が組み付けられ、シリンダ11の内周面、ピストン12の上面及びシリンダヘッド20の下面によって燃焼室13が区画形成されている。
図3は、リフト量変更機構300のアクチュエータ50とその制御装置の概略構成を示す模式図である。図3に示されるように、コントロールシャフト340の基端部(図3における右側端部)には、アクチュエータ50として、ブラシレスモータ52が変換機構51を介して連結されている。ブラシレスモータ52の回転運動は、この変換機構51によってコントロールシャフト340の軸方向への直線運動に変換される。そして、上記ブラシレスモータ52の所定の回転角範囲内での回転駆動、例えばブラシレスモータ52の10回転分の回転角範囲(0〜3600°)内での回転駆動を通じて、コントロールシャフト340が軸方向に変位してリフト量変更機構300を駆動する。
そして、このように最大位置学習処理の実行が禁止される機関冷間時に瞬断が発生し、瞬断発生後直ちに最大位置学習処理を実行することができない場合には、コントロールシャフト340の駆動を禁止しつつ、スロットルバルブ33により吸入空気量GAを調量するスロットル制御を継続して行う。これにより内燃機関の最大出力はコントロールシャフト340の停止位置に対応する最大リフト量及びリフト期間に制限されるものの、スロットルバルブ33により、その制限された範囲内で吸入空気量GAを調量し、退避走行を行うことが可能となる。
一方、ステップS110において、駆動中フラグFdrvが「OFF」である旨判定された場合(ステップS110:NO)には、正常な機関運転終了を経たあとの電子制御装置60への給電の開始であること、即ち瞬断が発生していないことが推定され、ステップS120をスキップして、ステップS130へと進む。
次に、アクチュエータ50の暖機完了判定処理について図8を参照して説明する。この処理は、機関運転中に電子制御装置60によって所定の周期で繰り返し実行される。
以下、図9を参照して上記暖機完了フラグFwpに基づいて行われる最大位置学習処理の禁止と、その禁止の解除後における最大位置学習処理の開始タイミングの判定処理について説明する。
一方、ステップS320において、スロットル開度TAが所定開度TAst未満である旨判定された場合(ステップS320:YES)には、ステップS330へと進み、学習禁止フラグFprhを「OFF」に設定する。そして、ステップS340において、コントロールシャフト340を所定の駆動力によりHi端側に駆動して最大位置学習処理を開始する。こうして最大位置学習処理を開始すると、この処理を一旦終了する。
(1)アクチュエータ50の温度THactが上昇し、最大位置学習処理の禁止が解除されることによって最大位置学習処理が開始され、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が大きくなる場合であっても、スロットルバルブ33の開度が小さければ、その絞り作用によって吸入空気量GAが律速されるようになり、機関出力の増大が抑制される。上記実施形態の内燃機関では、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であるときに最大位置学習処理を開始するようにしている。そのため、スロットル開度TAが比較的小さいときに最大位置学習処理が開始されるようになり、スロットル制御による退避走行中に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
・上記実施形態では、瞬断の発生が判定されたときに最大位置学習処理を実行する必要がある旨を判定する構成を示した。これに対してこの発明は、瞬断時のみならず、検出されるコントロールシャフト340の位置と実際のコントロールシャフト340の位置とのずれが大きいことに基づいて最大位置学習処理を実行する必要がある旨を判定する場合や、定期的に最大位置学習処理を実行する場合等、その実行契機に関わらず、最大位置学習処理を実行する必要がある旨判定されたときにスロットル制御に移行する構成であれば適用することができる。
Claims (6)
- 吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、
前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、前記スロットルバルブの開度が所定量未満であることを条件に前記最大位置学習処理を開始する
ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。 - 吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、
前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、車両が停止状態にあることを条件に前記最大位置学習処理を開始する
ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。 - 吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、
前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、車両に搭載される変速機のシフト位置が内燃機関の駆動力を伝達不能なシフト位置にあることを条件に最大位置学習処理を開始する
ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。 - 吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、
前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、アクセル操作部材の操作量が所定量未満であることを条件に最大位置学習処理を開始する
ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載内燃機関の制御装置において、
前記機関温度として、前記可動部を駆動するアクチュエータの温度を推定する温度推定手段を備え、
前記学習禁止手段は、同温度推定手段によって推定される前記アクチュエータの温度が所定温度未満であるときに前記最大位置学習処理の実行を禁止する
ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。 - 請求項5に記載の車載内燃機関の制御装置において、
前記温度推定手段は、機関冷却水温及び直近の所定期間における吸入空気量積算値の少なくとも一方に基づいて前記アクチュエータの温度を推定する
ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
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