JP2008286173A - 車載内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロットル制御による退避走行中に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することのできる車載内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置60は、コントロールシャフト340を変位させ、シリンダヘッド20にHi端側ストッパ343が当接することによって停止する位置を可動限界位置(Hi端)として学習する最大位置学習処理を実行する。電子制御装置60は、水温センサ75によって検出される機関冷却水温に基づいて機関温度を推定し、機関温度が所定温度未満である場合には最大位置学習処理を禁止してスロットル制御による退避走行を実行する。機関温度が所定温度以上となり最大位置学習処理の禁止されたあとは、スロットルセンサ72によって検出されるスロットルバルブの開度が所定量未満であることを条件に最大位置学習処理の実行を開始する。
【選択図】図3

Description

この発明は、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を変更するリフト量変更機構を備えた車載内燃機関の制御装置に関する。
車両に搭載される内燃機関のバルブ特性を変更することにより吸入空気量を調量する可変動弁機構として特許文献1には、アクセルペダルの踏み込み量に応じて可動部を駆動し、所定の可動範囲において同可動部を変位させることにより、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を変更するリフト量変更機構が記載されている。このリフト量変更機構にあっては、可動範囲における一方の可動限界位置に可動部が位置したときに最大リフト量及びリフト期間が最大となる。こうしたリフト量変更機構を備える車載内燃機関の制御装置にあっては、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、この基準位置からの可動部の積算変位量に基づいて最大リフト量及びリフト期間を検出するようにしている。
ところで、制御装置に電力を供給する電力線の接触不良等による電力供給の一時的な途絶、いわゆる瞬断が発生すると、メモリに記憶されていた可動部の積算変位量が消失し、最大リフト量及びリフト期間が把握できなくなる場合がある。また、例えば、制御装置に電力が供給されず可動部の変位量を監視していない機関停止中に何らかの理由により同可動部の位置が変化した場合には、制御装置が把握している最大リフト量及びリフト期間と、実際の最大リフト量及びリフト期間との間にずれが生じることとなる。
そこで、特許文献1に記載の制御装置にあっては、可動部の積算変位量を補正する学習処理を実行するようにしている。具体的には、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を小さくする方向に可動部を一定の駆動力で変位させ、可動部が停止した位置を可動限界位置として学習することにより積算変位量を補正し、制御装置が把握している最大リフト量及びリフト期間と、実際の最大リフト量及びリフト期間とのずれを補正するようにしている。
ところで、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を小さくする方向に可動部を駆動して可動部が停止した位置を可動限界位置として学習する場合(以下、最小位置学習処理と称する)には、学習処理実行中の最大リフト量及びリフト期間が非常に小さな状態に保持されるため、吸入空気量が著しく制限された状態が継続することとなる。そのため、最小位置学習処理は、実行可能な条件が機関停止中やフューエルカット中等に制限されてしまう。また、こうした実行可能な機関運転状態の継続期間が短い場合には、学習処理を完了させることができない。そのため、最小位置学習処理は、その学習機会が少ないといった課題を有している。
一方で、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を大きくする方向に可動部を駆動して可動部が停止した位置を可動限界位置として学習する場合(以下、最大位置学習処理と称する)には、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間が非常に大きくなるものの、吸気通路に設けたスロットルバルブによって予め吸入空気量を制限することができる。これにより最大リフト量及びリフト期間の増大に伴う吸入空気量の増加を抑制することができ、更に学習処理実行中であってもスロットルバルブによって吸入空気量を調量することができる。そのため、最大位置学習処理は、最小位置学習処理に対して実行可能な機関運転状態の制限が少なく、学習処理の実行機会を増加させることができる。
しかしながら、最大位置学習処理を実行する場合であっても、その実行が禁止され、瞬断発生後直ちに学習処理を実行することができない場合もある。例えば、潤滑油の粘度の増大や、オイルシール部分の摩擦増大等により可動部を駆動する際の駆動力の損失が大きくなる機関冷間時には最大位置学習処理の実行が禁止される。
これは、学習処理の実行に伴って可動部を駆動する際には、アクチュエータの駆動力が制限されること、また最大リフト量及びリフト期間を大きくする方向に可動部を駆動する場合には吸気バルブのバルブスプリングから受ける反力が次第に大きくなることに起因している。具体的には、学習処理の実行に伴って可動部を駆動しているときには、可動部の積算変位量が正確に把握されておらず、可動限界位置までの距離を正確に把握することができない。そのため、大きな駆動力でリフト量変更機構を駆動すると、可動部が可動限界位置に到達して停止する際の衝撃が非常に大きくなり、リフト量変更機構やこれを駆動するアクチュエータの破損をまねくおそれがある。そこで、学習処理実行中にはアクチュエータの駆動力を制限するようにしている。その上、最大リフト量及びリフト期間が大きくなるのに伴って可動部が吸気バルブのバルブスプリングから受ける反力は次第に大きくなるため、可動部を最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置まで駆動する最大位置学習処理の実行には大きな駆動力が必要とされる。そのため、潤滑油の粘度の増大やオイルシール部分の摩擦の増大により、可動部を駆動するために更に大きな駆動力が必要とされる機関冷間時にあっては、上記のように制限された駆動力では、可動部を駆動する駆動力が不足して可動部が途中で停止し、その位置が可動限界位置であると誤学習されてしまうおそれがある。そこで、こうした誤学習の発生を抑制すべく、機関冷間時には最大位置学習処理の実行を禁止するようにしている。
そこで、このように最大位置学習処理の実行が禁止される機関冷間時に瞬断が発生し、瞬断発生後直ちに最大位置学習処理を実行することができない場合には、可動部の駆動を禁止してスロットルバルブにより吸入空気量を調量するスロットル制御に移行する。これにより内燃機関の最大出力は可動部の停止位置に対応する最大リフト量及びリフト期間に制限されるものの、スロットルバルブにより、その制限された範囲内で吸入空気量を調量し、退避走行を行うことが可能となる。
特開2005‐188286号公報
ところで、こうしたスロットル制御による退避走行を実行する場合には、以下のような不都合が生じる懸念がある。以下、図11を参照してこの不都合の発生について説明する。
図11に示されるように可動部の位置が制御装置に正確に把握されている通常時にあっては(時刻t1〜t2)、スロットルバルブを全開状態に保持するとともに、アクセルペダルの踏み込み量に対応してリフト量変更機構の可動部を移動させるリフト量制御を実行する。これにより吸入空気量が調量され、機関出力が制御される。
時刻t2において、瞬断が発生し、可動部の位置を正確に把握することができなくなると、リフト量変更機構の駆動、即ちリフト量制御の実行が禁止される。そして、瞬断復帰後の時刻t3以降はアクセルペダルの踏み込み量に対応してスロットルバルブの開度を変更し、吸入空気量を調量するスロットル制御を実行する(時刻t3〜t5)。
このとき機関温度が暖機完了温度よりも低い場合には、最大位置学習処理の実行が禁止されるため、スロットル制御が継続されて退避走行が行われる。ここでリフト量変更機構が停止していることにより退避走行中の最大吸入空気量は、時刻t2において停止した可動部の位置に対応する吸入空気量に制限されることとなる。即ち、スロットルバルブを全開状態にした場合(時刻t4)であっても機関出力は時刻t2における機関出力に対応する出力T2に制限される。そのため、こうした退避走行時には、運転者は出力の低下を補うために図11に示されるようにアクセルペダルを通常時よりも大きく踏み込むようになる。
ところがこのような場合、暖機完了が判定されることにより最大位置学習処理の実行が許可されると、スロットルバルブが大きく開いた状態において最大位置学習処理が開始され(時刻t5)、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間が大きくなるため、機関出力が急激に増大するようになり、運転者の意図していない急加速が生じてしまうおそれがある。
この発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は機関冷間時に最大位置学習処理の実行を禁止する車載内燃機関の制御装置において、スロットル制御による退避走行中に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することのできる車載内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、前記スロットルバルブの開度が所定量未満であることを条件に前記最大位置学習処理を開始することをその要旨とする。
機関温度が上昇し、最大位置学習処理の禁止が解除されることによってこれが開始され、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間が大きくなる場合であっても、スロットルバルブの開度が小さければ、その絞り作用により吸入空気量が律速されるようになるため、機関出力の増大が抑制されるようになる。この点、上記請求項1に記載の発明によれば、スロットルバルブの開度が所定量未満であるときに最大位置学習処理の実行が開始されるようになる。そのため、スロットルバルブの開度が比較的小さいときに最大位置学習処理が開始されるようになり、スロットル制御による退避走行中に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
尚、請求項1に記載の発明において、瞬断等の発生に伴って学習手段による最大位置学習処理の実行が必要となったときに、既に機関温度が所定温度以上となっており、学習禁止手段による禁止がなされない場合においても、スロットルバルブの開度が所定量未満になることを条件に最大位置学習処理を開始する、といった構成を採用することもできるが、その他にも、学習禁止手段によって最大位置学習処理の実行が禁止された場合にのみ、スロットルバルブの開度が所定量未満になったことを条件に最大位置学習処理を開始する、換言すれば学習禁止手段による禁止処理がなされない場合には、スロットルバルブの開度に関わらず最大位置学習処理を開始する、といった構成を採用することもできる。こうした構成によれば、瞬断等の発生時に最大位置学習処理を実行が禁止されていない場合において、速やかに最大位置学習処理を実行することができるようになる。
尚、請求項1に記載の発明にあっては、最大位置学習処理を開始する際のスロットル開度が小さいほど、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間が増大することによる機関出力の増大量は小さくなる。そのため、運転者の意図しない急加速の発生をより好適に抑制する上では、最大位置学習処理を開始する際のスロットル開度、即ち上記所定量をアイドル運転が可能な全閉状態とするなど、これを極力小さく設定することが望ましい。
請求項2に記載の発明は、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、車両が停止状態にあることを条件に前記最大位置学習処理を開始することをその要旨とする。
車両停止中であれば、スロットルバルブの開度が小さい状態であることが推定される。そのため、車両停止中であることを条件に最大位置学習処理の実行が開始される上記請求項2に記載の構成によれば、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間が大きくなった場合であっても、スロットルバルブの絞り作用により吸入空気量が制限されるため、請求項1に記載の発明と同様に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、車両に搭載される変速機のシフト位置が内燃機関の駆動力を伝達不能なシフト位置にあることを条件に最大位置学習処理を開始することをその要旨とする。
内燃機関の出力を車輪に伝達する変速機のシフト位置が内燃機関の駆動力を車輪に伝達不能なシフト位置、例えば、中立位置(「N」レンジ)にあるときには、最大位置学習処理が開始されて機関出力が増大した場合であっても、車輪にその出力が伝達されない。そのため、上記請求項3に記載の発明のように、変速機のシフト位置が内燃機関の駆動力を伝達不能なシフト位置にあることを条件に最大位置学習処理の実行を開始するといった構成を採用することにより、最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、アクセル操作部材の操作量が所定量未満であることを条件に最大位置学習処理を開始することをその要旨とする。
アクセル操作部材の操作量が所定量未満であれば、スロットルバルブの開度が小さいことが推定される。そのため、アクセル操作部材の操作量が所定量未満であることを条件に最大位置学習処理の実行が開始される上記請求項4に記載の構成によれば、吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間が大きくなった場合であっても、スロットルバルブの絞り作用により吸入空気量が制限されるため、請求項1に記載の発明と同様に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載内燃機関の制御装置において、前記機関温度として、前記可動部を駆動するアクチュエータの温度を推定する温度推定手段を備え、前記学習禁止手段は、同温度推定手段によって推定される前記アクチュエータの温度が所定温度未満であるときに前記最大位置学習処理の実行を禁止することをその要旨とする。
機関冷間時には、主に可動部を駆動するアクチュエータに供給される潤滑油の粘度の増大や、そのオイルシール部分の摩擦の増大により可動部を駆動する際の駆動力の損失が増大する。即ち、可動部を駆動する際の駆動力の損失にはアクチュエータの温度がとりわけ大きく影響する。そのため、請求項5に記載の発明によるように最大位置学習処理の実行を禁止する機関温度として、可動部を駆動するアクチュエータの温度を推定する温度推定手段を備え、この温度推定手段によって推定されるアクチュエータの温度が所定温度未満であるときに最大位置学習処理の実行を禁止するといった構成を採用することにより、駆動力の損失による駆動力不足により可動部が可動限界位置に達する前に停止してしまうことによる誤学習の発生を好適に抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車載内燃機関の制御装置において、前記温度推定手段は、機関冷却水温及び直近の所定期間における吸入空気量積算値の少なくとも一方に基づいて前記アクチュエータの温度を推定することをその要旨とする。
具体的には、請求項6に記載の発明によるように、温度推定手段は機関冷却水温をアクチュエータの温度の相関値として用い、同機関冷却水温が高い時にアクチュエータの温度が高い旨を推定するといった構成を採用することができる。また、内燃機関の温度は、燃焼熱によって変動するが、この燃焼熱は吸入空気量に応じてその大きさが変化するため、同請求項6に記載の発明によるように直近の所定期間における内燃機関の吸入空気量積算値をアクチュエータの温度の相関値として用い、その積算値が大きいときにアクチュエータの温度が高い旨を推定するといった構成を採用することもできる。
更にここで、アクチュエータがシリンダヘッド等、燃焼室の近傍に配設される場合には、アクチュエータの温度が燃焼室の温度と高い相関を有して変化することとなり、アクチュエータの温度がそのときどきの機関燃焼状態に応じて高い応答性をもって変動するようになる。従ってこのような場合には、機関冷却水温及び直近の所定期間における吸入空気量積算値の双方をアクチュエータの温度の相関値として用い、アクチュエータの温度を推定する構成を採用することが望ましい。即ち、機関冷却水温は内燃機関全体の平均的な温度と高い相関を有して変化する一方、吸入空気量積算値は専ら燃焼室近傍の局所的な温度変化と高い相関を有して変化する傾向がある。そのため、機関冷却水温と吸入空気量積算値の双方をアクチュエータの温度の相関値として用いる構成によれば、こうした傾向を反映した態様をもってアクチュエータの温度をより正確に推定することができるようになる。尚ここで、吸入空気量積算値には、これと高い相関を有して変化する燃料噴射量積算値をも含むものとする。
以下、この発明にかかる車載内燃機関の制御装置を具体化した一実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる内燃機関の動弁機構の構成を示す断面図である。図1に示されるようにこの内燃機関の機関本体1は、シリンダブロック10とシリンダヘッド20とを組み合わせることにより構成されている。シリンダブロック10に形成されたシリンダ11には、ピストン12が摺動可能に収容されている。そして、シリンダブロック10の上部にはシリンダヘッド20が組み付けられ、シリンダ11の内周面、ピストン12の上面及びシリンダヘッド20の下面によって燃焼室13が区画形成されている。
シリンダヘッド20には、燃焼室13と連通する吸気ポート21及び排気ポート22が形成されている。吸気ポート21は図示しない吸気マニホルドと接続されて吸気通路30の一部を構成している。また、排気ポート22は、図示しない排気マニホルドと接続されて排気通路40の一部を構成している。尚、吸気通路30には、燃焼室13に導入される空気の量を調量するスロットルバルブ33が設けられている。
図1に示されるようにシリンダヘッド20には、吸気通路30と燃焼室13とを連通・遮断する吸気バルブ31と、排気通路40と燃焼室13とを連通・遮断する排気バルブ41とが設けられている。各バルブ31,41にはリテーナ23が固定されるとともに、シリンダヘッド20とこれらリテーナ23との間にはバルブスプリング24が設けられている。これにより各バルブ31,41はバルブスプリング24の付勢力によって閉弁方向に付勢されている。
また、シリンダヘッド20の内部には、各バルブ31,41に対応してラッシュアジャスタ25が設けられるとともに、このラッシュアジャスタ25と各バルブ31,41との間にはロッカアーム26が架設されている。図1に示されるようにロッカアーム26は、その一端がラッシュアジャスタ25に支持されるとともに、他端が各バルブ31,41の基端部に当接されている。
更に、シリンダヘッド20には、各バルブ31,41を駆動する吸気カムシャフト32及び排気カムシャフト42がそれぞれ回動可能に支持されている。吸気カムシャフト32には吸気カム32aが形成されており、排気カムシャフト42には排気カム42aが形成されている。排気カム42aの外周面は、排気バルブ41に当接しているロッカアーム26のローラ26aに当接されている。これにより、機関運転時に排気カムシャフト42が回転すると、排気カム42aの作用によりロッカアーム26はラッシュアジャスタ25によって支持された部分を支点として揺動する。その結果、排気バルブ41はロッカアーム26によって開弁方向にリフトされるようになる。
一方、吸気カム32aと、吸気バルブ31に当接しているロッカアーム26との間にはリフト量変更機構300が設けられている。このリフト量変更機構300は入力アーム311と出力アーム321とを有しており、これら入力アーム311及び出力アーム321はシリンダヘッド20に固定された支持パイプ330を中心に揺動可能に支持されている。ロッカアーム26は、バルブスプリング24の付勢力によって出力アーム321側に付勢され、同ロッカアーム26の中間部分に設けられたローラ26aが出力アーム321の外周面に当接されている。これによりリフト量変更機構300は、図1に示されるように右回り方向W1に付勢され、入力アーム311の先端に設けられたローラ311aが吸気カム32aの外周面に押圧されている。従って機関運転時に吸気カム32aが回転すると、吸気カム32aの作用によりリフト量変更機構300は支持パイプ330を中心に揺動する。そして、出力アーム321の作用によりロッカアーム26がラッシュアジャスタ25によって支持されている部分を支点として揺動し、その結果、吸気バルブ31はロッカアーム26によって開弁方向にリフトされるようになる。
また、支持パイプ330には、その軸方向に沿って移動可能にコントロールシャフト340が挿入されている。リフト量変更機構300は、このコントロールシャフト340を軸方向に変位させることにより、支持パイプ330を中心とした入力アーム311と出力アーム321との相対位相差、即ち図1に示される角度αを変更することができるようになっている。
次に、図2を参照してリフト量変更機構300の構成について詳しく説明する。尚、図2はリフト量変更機構300の内部構造を示す破断斜視図である。シリンダヘッド20に固定された支持パイプ330内部には、図2に示されるようにコントロールシャフト340が軸方向に移動可能に挿入されている。また、支持パイプ330には円筒状のスライダ350が軸方向に移動可能に外嵌されている。
この円筒状のスライダ350の内壁には、その周方向に沿って延伸する溝353が形成されており、この溝353にはブッシュ354が嵌合されている。また、支持パイプ330の管壁にはその軸方向に延伸する長孔331が形成されており、スライダ350とコントロールシャフト340との間には、この長孔331を通じてこれらスライダ350とコントロールシャフト340とを連結する係止ピン341が設けられている。そして、この係止ピン341の一端がコントロールシャフト340に形成された凹部(図示略)に挿入されるとともに、他端がブッシュ354に形成された貫通孔に挿入されている。これにより、スライダ350は支持パイプ330及びコントロールシャフト340を中心にその周方向に自由に揺動し、且つコントロールシャフト340の軸方向の変位に連動してその軸方向に移動するようになっている。
また、スライダ350の外周面には、その中央部分にヘリカルスプライン351が形成されるとともに、その両端部分にヘリカルスプライン351と歯すじが逆向きに傾斜するヘリカルスプライン352が形成されている。
このスライダ350には、図2に示されるように一対の出力部320が入力部310を挟むように位置して外嵌されている。入力部310の内周面には、ヘリカルスプライン312が形成されており、このヘリカルスプライン312がスライダ350のヘリカルスプライン351と噛合している。また、入力部310の外周面には、コントロールシャフト340の径方向に突出する一対の入力アーム311が形成されており、これら一対の入力アーム311の間にはローラ311aが回転可能に支持されている。
一方、一対の出力部320の内周面にはヘリカルスプライン322が形成されており、このヘリカルスプライン322がスライダ350のヘリカルスプライン352とそれぞれ噛合している。また、出力部320の外周面には、コントロールシャフト340の径方向に突出する出力アーム321がそれぞれ形成されている。
こうしたリフト量変更機構300にあっては、コントロールシャフト340がその軸方向に沿って変位すると、これに連動してスライダ350が軸方向に変位する。スライダ350の外周面に形成されたヘリカルスプライン351,352は、入力部310及び出力部320の内周面に形成されたヘリカルスプライン312,322とそれぞれ噛合されているため、スライダ350がその軸方向に変位すると、入力部310と出力部320はそれぞれ逆の方向に回動する。その結果、入力アーム311と出力アーム321との相対位相差が変更され、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が変更される。具体的には、図2示される矢印Hi方向にコントロールシャフト340を変位させると、コントロールシャフト340とともにスライダ350がHi方向に移動する。それに伴って入力アーム311と出力アーム321との相対位相差、即ち図1における角度αが大きくなり、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が大きくなる。一方、図2に示される矢印Lo方向にコントロールシャフト340を変位させると、コントロールシャフト340とともにスライダ350がLo方向に移動するのに伴って入力アーム311と出力アーム321との相対位相差が小さくなり、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が小さくなる。
本実施形態の内燃機関にあっては、機関運転中に吸気通路30に設けられたスロットルバルブ33を全開状態に保持するとともに、リフト量変更機構300によって吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間を変更することにより吸入空気量GAを調量する。
次に、コントロールシャフト340をその軸方向に変位させるための駆動機構、及びその駆動機構の制御態様ついて、図3〜6を参照して説明する。
図3は、リフト量変更機構300のアクチュエータ50とその制御装置の概略構成を示す模式図である。図3に示されるように、コントロールシャフト340の基端部(図3における右側端部)には、アクチュエータ50として、ブラシレスモータ52が変換機構51を介して連結されている。ブラシレスモータ52の回転運動は、この変換機構51によってコントロールシャフト340の軸方向への直線運動に変換される。そして、上記ブラシレスモータ52の所定の回転角範囲内での回転駆動、例えばブラシレスモータ52の10回転分の回転角範囲(0〜3600°)内での回転駆動を通じて、コントロールシャフト340が軸方向に変位してリフト量変更機構300を駆動する。
因みに、ブラシレスモータ52を正回転させると、コントロールシャフト340は、図3の矢印Hi方向に移動し、上述したようにリフト量変更機構300の入力アーム311と出力アーム321との相対位相差が大きくなる。また、コントロールシャフト340の矢印Hi方向への移動は、コントロールシャフト340に設けられたHi端側ストッパ343によって規制されるようになっており、このHi端側ストッパ343がシリンダヘッド20の一部に当接した位置が吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置(以下、Hi端と称する)となっている。
一方、ブラシレスモータ52を逆回転させると、コントロールシャフト340は図3の矢印Lo方向に移動し、入力アーム311と出力アーム321との相対位相差が小さくなる。コントロールシャフト340の矢印Lo方向への移動は、コントロールシャフト340に設けられたLo端側ストッパ342によって規制されるようになっており、このLo端側ストッパ342がシリンダヘッド20の一部に当接した位置が吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が最も小さくなる可動限界位置(以下、Lo端と称する)となっている。
このようにコントロールシャフト340をその軸方向に変位させることにより吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間は、コントロールシャフト340の軸方向の位置に対応して変化するようになっている。そして、コントロールシャフト340の軸方向の位置は、ブラシレスモータ52の上記所定回転角範囲内での回転角に対応して変化する。
ブラシレスモータ52には、2つの位置センサS1,S2が設けられている。各位置センサS1,S2は、ブラシレスモータ52の回転時にブラシレスモータ52のロータと一体回転する48極の多極マグネットの磁束変化に応じて、図4(a)及び(b)に示されるようにパルス状の信号、即ちハイ信号「H」とロー信号「L」とを交互に出力する。尚、図4はブラシレスモータ52の回転に伴う位置センサS1,S2の信号と、位置カウント値P及びストロークカウント値Sの遷移態様を示すタイミングチャートである。
また、各位置センサS1,S2からのパルス信号は、互いに位相をずらした状態で出力されるようになっており、正回転時には位置センサS1からのパルス信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジがそれぞれ位置センサS2からのパルス信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジよりも先に生じるようになっている。尚、各位置センサS1,S2のうち一方のセンサから出力されるパルス信号のエッジは、ブラシレスモータ52の7.5°回転毎に発生するようになっている。また、一方のセンサからのパルス信号は、他方のセンサからのパルス信号に対し、ブラシレスモータ52の3.75°回転分だけ位相をずらして発生するようになっている。したがって、位置センサS1,S2からのパルス信号のエッジ間隔は3.75°となっている。
図3に示されるように上記各位置センサS1,S2の信号は内燃機関を統括的に制御する電子制御装置60に取り込まれる。そして、電子制御装置60は同信号に基づいてブラシレスモータ52を駆動制御する。この電子制御装置60は、中央演算処理装置(CPU)61、読み出し専用メモリ(ROM)62、ランダムアクセスメモリ(RAM)63、記憶データを書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM64等を備えている。
CPU61は、燃料噴射量や、点火時期の制御にかかる演算の他、リフト量変更機構300の駆動、即ちブラシレスモータ52の駆動にかかる各種演算処理を実行する。具体的には、位置センサS1,S2からの信号に基づいてコントロールシャフト340の位置を検出する。そして、後述する各種センサによって検出された機関運転状態に適したコントロールシャフト340の目標位置を算出し、コントロールシャフト340の位置がその目標位置と一致するように、ブラシレスモータ52の駆動を制御する。ROM62には、各種制御プログラム等が予め記憶されている。RAM63は記憶データの保持にバッテリバックアップを必要とする揮発性メモリであって、CPU61の演算結果等が一時的に記憶される。EEPROM64は電気的に記憶データを書き換えることが可能であり、その記憶データの保持にバッテリバックアップを必要としないメモリである。
電子制御装置60には、運転者により切り換え操作され、現在の切換位置に対応した信号を出力するイグニッションスイッチ70、運転者のアクセルペダルの踏み込み量(アクセル操作量ACCP)を検出するアクセルセンサ71、吸気通路30に設けられたスロットルバルブ33の開度(スロットル開度TA)を検出するスロットルセンサ72、吸気通路30を通じて燃焼室13に吸入される空気の量、即ち吸入空気量GAを検出するエアフロメータ73、機関回転速度NEを検出するクランク角センサ74、機関冷却水温THWを検出する水温センサ75等が接続されており、これら各種センサ71〜75からの信号が取り込まれる。また、電子制御装置60には、内燃機関の出力を車輪に伝達する変速機80から変速比及びシフト位置に基づく信号が入力される。
電子制御装置60は、これら各種センサ70〜75及び変速機80からの信号に基づいて算出された目標位置と検出されたコントロールシャフト340の位置との偏差に基づいてブラシレスモータ52を駆動制御する。そのため、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間を精密に制御するためには、コントロールシャフト340の位置を正確に検出する必要がある。
次に、コントロールシャフト340の軸方向の位置についてその検出方法を図4及び図5を併せ参照して詳しく説明する。尚、図5は各位置センサS1,S2の信号と位置カウント値Pの増減との関係を示す表である。
上述したように、図4における(a),(b)は、ブラシレスモータ52の回転時において、位置センサS1,S2から出力されるパルス信号の出力パターンをそれぞれ示している。また、図4における(c),(d)は、ブラシレスモータ52の回転に伴う位置カウント値P及びストロークカウント値Sの遷移態様を示している。尚、位置カウント値Pは、内燃機関を始動する際のイグニッションスイッチ70のオン操作(IGオン)後、ブラシレスモータ52の回転に伴いコントロールシャフト340の軸方向の位置がどれだけ変化したか、即ちコントロールシャフト340が基準位置からどれだけ移動したのかを表す積算変位量に対応している。また、ストロークカウント値Sは、基準位置を示す基準値Sstとこの位置カウント値Pとに基づいて算出され、コントロールシャフト340の軸方向の位置を表すものである。尚、基準値Sstは、前回の機関運転終了時のストロークカウント値Sであり、機関運転終了時にその都度EEPROM64に記憶されるものである。
コントロールシャフト340の位置検出にあっては、まず各位置センサS1,S2からのパルス信号の出力パターンに基づき、同パルス信号のエッジ毎に位置カウント値Pが増減される。詳しくは、図5に示されるように、位置センサS1,S2のうち、一方のセンサからパルス信号の立ち上がりエッジあるいは立ち下がりエッジのいずれが生じているか、及び他方のセンサからハイ信号「H」あるいはロー信号「L」のいずれが出力されているかに応じて、位置カウント値Pには、「+1」あるいは「−1」が加算される。尚、同図5において、「↑」はパルス信号の立ち上がりエッジを表し、「↓」はパルス信号の立ち下がりエッジを表している。このようにして得られる位置カウント値Pは、各位置センサS1,S2からのパルス信号のエッジを計数した値となっている。
ここで、ブラシレスモータ52の正回転中であれば、図4(c)に示されるように、位置カウント値Pは、位置センサS1,S2からのパルス信号のエッジ毎に「1」ずつ加算される。また、ブラシレスモータ52の逆回転中であれば、位置カウント値Pは、上記エッジ毎に「1」ずつ減算される。尚、この位置カウント値Pは、電子制御装置60のRAM63に記憶されるため、図4(c)に示されるようにイグニッションスイッチ70のオフ操作(IGオフ)がなされ、RAM63への給電が停止されたときに「0」にリセットされる。
このようして位置カウント値Pが算出されると、CPU61はEEPROM64に記憶されている基準値Sstと算出された位置カウント値Pとに基づいてストロークカウント値Sを算出する。具体的には、予めEEPROM64に記憶された基準値Sstに位置カウント値Pを加算して得られる値が新たなストロークカウント値Sとして算出される。このようにストロークカウント値Sが更新されることにより、コントロールシャフト340の位置が検出される。
これにより、図4(d)に示されるようにブラシレスモータ52の正回転中には、位置カウント値Pの増大分に合わせてストロークカウント値Sが増大する。一方、ブラシレスモータ52の逆回転中には、位置カウント値Pの減少分に合わせてストロークカウント値Sが減少する。
電子制御装置60は、ストロークカウント値Sが算出されると、コントロールシャフト340の目標位置としての目標ストロークカウント値Spとストロークカウント値Sとを比較する。そして、算出されるストロークカウント値Sが目標ストロークカウント値Spと一致するようにブラシレスモータ52の回転駆動制御を、即ちリフト量変更機構300の駆動制御を行う。
以下、図6を参照して、このような態様にてコントロールシャフト340の位置を検出する場合のストロークカウント値Sと実際のコントロールシャフト340の位置との関係を具体的に説明する。
図6は、ブラシレスモータ52の10回転分(0〜3600°)に相当する可動範囲において、リフト量変更機構300を駆動する場合におけるストロークカウント値Sの値と実際のコントロールシャフト340の位置との関係を示す説明図である。
上述したように本実施形態の内燃機関にあっては、ブラシレスモータ52の3.75°回転毎に位置カウント値P及びストロークカウント値Sの値が「1」ずつ増減される。そのため、Lo端に対応するストロークカウント値Sを「0」とするとHi端に対応するストロークカウント値Sの値は「960」となる。尚、以下では、Lo端とHi端の中間位置を基準位置とした場合(Sst=480)について説明する。
例えば、図6(a)に示されるようにコントロールシャフト340がブラシレスモータ52の2回転(720°)に相当する分だけHi端側に駆動され、基準位置から矢印で示される位置まで移動した場合には、位置カウント値Pが「192」となり、ストロークカウント値Sが「672」となる。これにより、Lo端からHi端までの距離を「1」とした場合、コントロールシャフト340がHi端まで「672/960」、即ち「7/10」の位置にあることが検出される。
ところで、電子制御装置60に電力を供給する電力線の接触不良等による電力供給の一時的な途絶、いわゆる瞬断が発生すると、RAM63に記憶されていた位置カウント値Pが消失してしまうことがある。このような瞬断により位置カウント値Pが消失した場合、例えば位置カウント値Pが初期値「0」になってしまった場合には、ストロークカウント値S、即ち電子制御装置60が把握しているコントロールシャフト340の位置が実際のコントロールシャフト340の位置からずれてしまう。
具体的には、瞬断により位置カウント値Pが「0」になってしまうと、図6(b)に矢印で示されるように実際にはコントロールシャフト340がHi端まで「7/10」の位置にあるにもかかわらず、ストロークカウント値Sが「480」になってしまう。これにより、電子制御装置60は、コントロールシャフト340が基準位置、即ちLo端とHi端の中間位置にあるものと誤認識してしまう。
このようにコントロールシャフト340の位置が誤って検出されると、その誤って検出された位置に基づいて推定される吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間と、実際の最大リフト量及びリフト期間との間にはずれが生じる。そのため、電子制御装置60によって設定される機関制御量、即ち燃料噴射量や点火時期等が、実際の最大リフト量及びリフト期間に対応した制御量から大きくずれて機関運転状態が不安定になり、結果として、燃費や排気性状の悪化をまねくおそれがある。
また、こうした瞬断による位置カウント値Pの消失を抑制するために、記憶データの保持にバッテリバックアップを必要としないEEPROM64に位置カウント値Pの値を記憶する構成を採用することも考えられる。しかしながら、EEPROM64は、記憶データの書き換え回数に制限があり、コントロールシャフト340が駆動されるときに逐次変化する位置カウント値Pを記憶するようにした場合には、その耐久性が著しく低下してしまうため、こうした構成を採用することは現実的ではない。
そこで、本実施形態にかかる内燃機関にあっては、以下のような最大位置学習処理を実行することによってこうした位置カウント値Pの消失に起因する不都合の発生を抑制するようにしている。
瞬断によって位置カウント値Pが消失した場合には、図6(c)に破線矢印で示されるように一定の駆動力でコントロールシャフト340をHi端側に変位させる。このとき、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が次第に大きくなるため、これと併せて吸気通路30に設けたスロットルバルブ33によって吸入空気量GAを調量するスロットル制御に移行し、最大リフト量及びリフト期間の増大に伴う吸入空気量GAの増加を抑制する。そして、Hi端側ストッパ343がシリンダヘッド20に当接して、コントロールシャフト340の変位が停止した位置をHi端として学習する。具体的には、この位置におけるストロークカウント値Sが「960」となるように位置カウント値Pの値を「480」に設定する。
こうしてコントロールシャフト340をHi端側に駆動して停止した位置をHi端として学習する最大位置学習処理を実行することにより、電子制御装置60が把握しているコントロールシャフト340の位置と、実際のコントロールシャフト340の位置とのずれを解消することができる。
尚、ここで、瞬断によって位置カウント値Pが消失されている状態ではコントロールシャフト340の位置が正確に把握できず、Hi端までの距離を正確に把握することができない。そのため、大きな駆動力でコントロールシャフト340を駆動すると、Hi端側ストッパ343がシリンダヘッド20に当接して変位が停止する際の衝撃が非常に大きくなり、リフト量変更機構300やこれを駆動するブラシレスモータ52、変換機構51の破損をまねくおそれがある。そこで本実施形態にあっては、最大位置学習処理中はブラシレスモータ52の駆動力を制限し、ブラシレスモータ52の発生することのできる駆動力の半分程度の駆動力でコントロールシャフト340を駆動するようにしている。これにより、リフト量変更機構300やブラシレスモータ52、変換機構51の破損を抑制している。
ところで、Hi端側にコントロールシャフト340を変位させる場合には、最大リフト量及びリフト期間が大きくなるのに伴ってバルブスプリング24から受ける反力が次第に大きくなる。そのため、コントロールシャフト340をHi端まで変位させる最大位置学習処理の実行には大きな駆動力が必要とされる。特に、機関冷間時には潤滑油の粘度の増大や、オイルシール部分の摩擦増大等によりコントロールシャフト340を駆動する際の駆動力の損失が更に大きくなる。その結果、最大位置学習処理実行中に駆動力が不足して途中でコントロールシャフト340が停止してしまい、そのときの停止位置がHi端であると誤学習されてしまうおそれがある。
そこで本実施形態にあっては、機関冷間時には最大位置学習処理の実行を禁止し、こうした誤学習の発生を抑制するようにしている。
そして、このように最大位置学習処理の実行が禁止される機関冷間時に瞬断が発生し、瞬断発生後直ちに最大位置学習処理を実行することができない場合には、コントロールシャフト340の駆動を禁止しつつ、スロットルバルブ33により吸入空気量GAを調量するスロットル制御を継続して行う。これにより内燃機関の最大出力はコントロールシャフト340の停止位置に対応する最大リフト量及びリフト期間に制限されるものの、スロットルバルブ33により、その制限された範囲内で吸入空気量GAを調量し、退避走行を行うことが可能となる。
以下、こうした最大位置学習処理に伴う一連の処理について図7〜9を参照して詳しく説明する。尚、図7は瞬断の判定及びリフト量変更機構300により吸入空気量GAを調量するリフト量制御とスロットル制御との切り替えを行う処理の一連の流れを示すフローチャート、図8は暖機の完了を判定する処理の一連の流れを示すフローチャート、図9は最大位置学習処理の開始タイミングを判定する処理の一連の流れを示すフローチャートである。
まず、図7を参照して瞬断の判定及びリフト量制御及とスロットル制御との切り替えを行う処理についてその一連の流れを説明する。この処理は機関運転中に電子制御装置60によって所定の周期で繰り返し実行される。
この処理が開始されると、まずステップS100において、電子制御装置60に電力が供給されてから最初の制御周期であるか否かを判定する。ステップS100において、通電後最初の制御周期であることが判定された場合(ステップS100:YES)には、ステップS110へと進み、駆動中フラグFdrvが「ON」であるか否かを判定する。この駆動中フラグFdrvは機関始動時に「ON」に設定され、機関運転終了時に「OFF」に設定されるフラグであり、記憶データの保持にバッテリバックアップを必要としないEEPROM64に記憶されている。そのため、ステップS110において、この駆動中フラグFdrvが「ON」に設定されていた場合には、正常な機関運転終了を経ずに電子制御装置60への給電が再開されたこと、即ち瞬断が発生したあと電力の供給が再開された直後であることが推定される。
ステップS110において、駆動中フラグFdrvが「ON」である旨判定された場合(ステップS110:YES)、即ち瞬断発生直後である旨が判定された場合には、ステップS120へと進み、瞬断判定フラグFsdを「ON」に設定する。この瞬断判定フラグは、こうして瞬断が発生した旨判定されると「ON」に設定され、上述した最大位置学習処理が完了したときに「OFF」に設定される。尚、この瞬断判定フラグFsdは、RAM63に記憶され、初期状態において「OFF」である。
こうして瞬断判定フラグFsdを「ON」に設定すると、ステップS130へと進む。
一方、ステップS110において、駆動中フラグFdrvが「OFF」である旨判定された場合(ステップS110:NO)には、正常な機関運転終了を経たあとの電子制御装置60への給電の開始であること、即ち瞬断が発生していないことが推定され、ステップS120をスキップして、ステップS130へと進む。
また、ステップS100において、電子制御装置60への給電が開始されてから最初の制御周期ではない旨判定された場合(ステップS100:NO)には、ステップS110及びステップS120をスキップしてステップS130へと進む。
ステップS130では、瞬断判定フラグFsdが「ON」であるか否かを判定する。ステップS130において、瞬断判定フラグFsdが「OFF」である旨判定された場合(ステップS130:NO)には、瞬断が発生していないため、ステップS140へと進み、コントロールシャフト340を駆動して吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間を変更するリフト量制御を実行する。具体的には、上述したようにアクセルセンサ71によって検出されるアクセル操作量ACCP及びその他の各種センサによって検出される信号に基づいてコントロールシャフト340の目標位置としての目標ストロークカウント値Spを設定し、この目標ストロークカウント値Spとストロークカウント値Sが一致するようにコントロールシャフト340を駆動する。
一方、ステップS130において、瞬断判定フラグFsdが「ON」である旨判定された場合(ステップS130:YES)には、瞬断によりストロークカウント値Sの値に基づいて推定されるコントロールシャフト340の位置が不正確になっていることが推定される。そのため、ステップS150へと進み、コントロールシャフト340の駆動を禁止して、アクセル操作量ACCP及びその他の各種センサによって検出される信号に基づいてスロットル開度TAを制御するスロットル制御を実行する。
こうしてこの処理を繰り返し実行することにより、瞬断が発生したか否かが判定され、その判定結果に基づいてリフト量制御とスロットル制御とが切り替えられる。
次に、アクチュエータ50の暖機完了判定処理について図8を参照して説明する。この処理は、機関運転中に電子制御装置60によって所定の周期で繰り返し実行される。
この処理が開始されると、まずステップS200において、アクチュエータ50の温度THactを推定する。この温度THactの推定は機関冷却水温THWに基づいて行われる。具体的には、アクチュエータ50の温度THactは、機関冷却水温THWに対して遅れて上昇するように機関冷却水温THWに対して加重平均処理、いわゆる、なまし処理を行うことによって算出される。尚、アクチュエータ50の温度THactの機関冷却水温THWに対する遅れの度合は予め行う実験等の結果に基づいて設定されている。
ステップS200において、アクチュエータ50の温度THactが推定されると、ステップS210へと進み、ステップS210において、推定した温度THactが所定温度THstよりも高いか否かを判定する。この所定温度THstは、温度THactがこの所定温度THstよりも高いことに基づいてアクチュエータ50が十分に温まっており、最大位置学習処理の実行に際してコントロールシャフト340の駆動力不足に起因する誤学習が発生しない状態となっている旨を判定することのできる温度として予め行う実験等の結果に基づいて設定されている。
ステップS210において、温度THactが所定温度THst以下である旨判定された場合(ステップS210:NO)には、ステップS215へと進み、ステップS215において、暖機完了フラグFwpが「OFF」に設定される。一方、ステップS210において、温度THactが所定温度THstより大きい旨判定された場合(ステップS210:YES)には、ステップS220へと進み、ステップS220において、暖機完了フラグFwpが「ON」に設定される。こうして暖機完了フラグFwpを設定するとこの処理を一旦終了する。
本実施形態の内燃機関にあっては、この処理を繰り返し実行することによりアクチュエータ50の温度THactに基づいて暖機完了フラグFwpを設定する。
以下、図9を参照して上記暖機完了フラグFwpに基づいて行われる最大位置学習処理の禁止と、その禁止の解除後における最大位置学習処理の開始タイミングの判定処理について説明する。
この処理は、スロットル制御実行中に電子制御装置60によって所定の周期で繰り返し実行される。即ち図7を参照して説明したように瞬断が発生した旨の判定に基づいてリフト量変更機構300の駆動が禁止され、スロットル制御の実行が開始されることによりこの処理が開始される。この処理が開始されると、まずステップS300において、暖機完了フラグFwpが「ON」であるか否かを判定する。
ステップS300において、暖機完了フラグFwpが「OFF」である旨判定された場合(ステップS300:NO)には、ステップS305へと進み、ステップS305において学習禁止フラグFprhを「ON」に設定してこの処理を一旦終了する。
一方、ステップS300において、暖機完了フラグFwpが「ON」である旨判定された場合(ステップS300:YES)には、ステップS310へと進み、ステップS310において、学習禁止フラグFprhが「ON」であるか否かを判定する。
ステップS310において、学習禁止フラグFprhが「ON」である旨判定された場合(ステップS310:YES)には、ステップS320へと進み、ステップS320において、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であるか否かが判定される。尚、この所定開度TAstは、アイドリング状態におけるスロットルバルブ33の開度であるアイドル開度TAidよりも若干大きな値に設定されている。即ち、ステップS320では、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であるか否かを判定することにより、スロットル開度TAが略アイドル開度TAidとなっているか否かを判定する。
ステップS320において、スロットル開度TAが所定開度TAst以上である旨判定された場合(ステップS320:NO)には、そのままこの処理を一旦終了する。
一方、ステップS320において、スロットル開度TAが所定開度TAst未満である旨判定された場合(ステップS320:YES)には、ステップS330へと進み、学習禁止フラグFprhを「OFF」に設定する。そして、ステップS340において、コントロールシャフト340を所定の駆動力によりHi端側に駆動して最大位置学習処理を開始する。こうして最大位置学習処理を開始すると、この処理を一旦終了する。
一方、ステップS310において、学習禁止フラグFprhが「OFF」である旨判定された場合(ステップS310:NO)、即ちこの処理を開始した時点において、既に暖機完了フラグFwpが「ON」に設定されており、学習禁止フラグFprhが「ON」に設定されていない場合には、ステップS320及びステップS330をスキップし、ステップS340へと進んで最大位置学習処理を開始し、この処理を一旦終了する。
このような処理を繰り返し実行することにより、アクチュエータ50の暖機が完了しているか否かが判定され、暖機が完了していない場合には、最大位置学習処理が禁止される。一方で、暖機が完了している場合には最大位置学習処理が開始されるが、このとき、最大位置学習処理が一旦禁止されたあと、アクチュエータ50の暖機が完了したことによりその禁止が解除される場合には、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であることを条件に最大位置学習処理が開始されるようになる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)アクチュエータ50の温度THactが上昇し、最大位置学習処理の禁止が解除されることによって最大位置学習処理が開始され、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が大きくなる場合であっても、スロットルバルブ33の開度が小さければ、その絞り作用によって吸入空気量GAが律速されるようになり、機関出力の増大が抑制される。上記実施形態の内燃機関では、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であるときに最大位置学習処理を開始するようにしている。そのため、スロットル開度TAが比較的小さいときに最大位置学習処理が開始されるようになり、スロットル制御による退避走行中に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
また、最大位置学習処理の実行が禁止された場合にのみ、スロットル開度TAが所定開度TAst未満になったことを条件に最大位置学習処理を開始するようにしているため、瞬断の発生時に最大位置学習処理を実行が禁止されていない場合においては、速やかに最大位置学習処理を実行することができる。
(2)機関冷間時には、主にコントロールシャフト340を駆動するアクチュエータ50の潤滑油の粘度の増大や、そのオイルシール部分の摩擦の増大によりコントロールシャフト340を駆動する際の駆動力の損失が増大する。即ち、コントロールシャフト340を駆動する際の駆動力の損失にはアクチュエータ50の温度THactがとりわけ大きく影響する。上記実施形態では、最大位置学習処理の実行を禁止する機関温度として、コントロールシャフト340を駆動するアクチュエータ50の温度THactを推定し、推定されるアクチュエータ50の温度THactが所定温度THst未満であるときに最大位置学習処理の実行を禁止するようにしている。そのため、駆動力の損失による駆動力不足によりコントロールシャフト340がHi端に達する前に停止してしまうことによる誤学習の発生を好適に抑制することができる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、瞬断の発生が判定されたときに最大位置学習処理を実行する必要がある旨を判定する構成を示した。これに対してこの発明は、瞬断時のみならず、検出されるコントロールシャフト340の位置と実際のコントロールシャフト340の位置とのずれが大きいことに基づいて最大位置学習処理を実行する必要がある旨を判定する場合や、定期的に最大位置学習処理を実行する場合等、その実行契機に関わらず、最大位置学習処理を実行する必要がある旨判定されたときにスロットル制御に移行する構成であれば適用することができる。
・機関冷却水温THWに基づいてアクチュエータ50の温度THactを推定する構成を示したが、アクチュエータ50の温度THactを推定する方法は適宜変更することができる。例えば、アクチュエータ50の温度を直接検出する温度センサを設けるといった構成を採用することもできる。
・また、内燃機関の温度は燃焼熱によって変動するが、この燃焼熱は吸入空気量GAに応じてその大きさが変化する。そのため、直近の所定期間における内燃機関の吸入空気量GAの積算値をアクチュエータ50の温度THactの相関値として用い、その積算値が大きいときにアクチュエータ50の温度THactが高い旨を推定する構成を採用することもできる。
更にここで、アクチュエータ50がシリンダヘッド20等、燃焼室13の近傍に配設される場合には、アクチュエータ50の温度THactが燃焼室13の温度と高い相関を有して変化することとなり、アクチュエータ50の温度THactがそのときどきの機関燃焼状態に応じて高い応答性をもって変動するようになる。従ってこのような場合には、機関冷却水温THW及び直近の所定期間における吸入空気量GAの積算値の双方をアクチュエータ50の温度THactの相関値として用い、アクチュエータ50の温度THactを推定する構成を採用することが望ましい。即ち、機関冷却水温THWは内燃機関全体の平均的な温度と高い相関を有して変化する一方、吸入空気量GAの積算値は専ら燃焼室13近傍の局所的な温度変化と高い相関を有して変化する傾向がある。そのため、機関冷却水温THWと吸入空気量GAの積算値の双方をアクチュエータ50の温度THactの相関値として用いる構成によれば、こうした傾向を反映した態様をもってアクチュエータ50の温度をより正確に推定することができるようになる。
・尚、吸入空気量GAの積算値と高い相関を有して変化する燃料噴射量積算値に基づいて吸入空気量積算値を推定し、アクチュエータ50の温度THactを推定する構成を採用することもできる。
・アクチュエータ50の温度THactを推定せずに、機関冷却水温THWに基づいて内燃機関の暖機が完了したか否かを判定する、即ち機関冷却水温THWが所定温度未満のときに最大位置学習処理の実行を禁止するといった構成を採用することもできる。
・最大位置学習処理を開始する際のスロットルバルブ33の開度である所定開度TAstをアイドル開度TAidよりも若干大きな値に設定する例を示したが、この所定開度TAstは適宜変更することができる。尚、この所定開度TAstが小さいほど、最大位置学習処理が開始された際の吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が増大することによる機関出力の増大量は小さくなる。そのため、運転者の意図しない急加速の発生をより好適に抑制する上では、この所定開度TAstを極力小さく設定することが望ましい。
・上記実施形態では、最大位置学習処理の実行が禁止された場合にのみ、スロットル開度TAが所定開度TAst未満になったことを条件に最大位置学習処理を開始するようにしている。これに対して、アクチュエータ50の温度THactが所定温度THst以上となったときに、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であることを条件に最大位置学習処理を実行する構成であれば、最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができる。そのため、瞬断の発生に伴って最大位置学習処理の実行が必要となったときに、既にアクチュエータ50の温度THactが所定温度THst以上となっている場合にあっても、スロットル開度TAが所定開度TAst未満になることを条件に最大位置学習処理を開始する、といった構成を採用することもできる。具体的には、図10に示されるように上記実施形態の図9に示した処理におけるステップS305,S310,S330を省略し、スロットル制御実行中には、暖機完了フラグFwpが「ON」に設定されおり、且つスロットル開度TAが所定開度TAst未満であることを条件に最大位置学習処理を実行するといった構成を採用することができる。
・上記実施形態ではスロットル開度TAが所定開度TAst未満であることを条件に最大位置学習処理を実行する例を示したが、車両停止中であれば、スロットル開度TAが小さい状態であることが推定される。そのため、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であることに替えて、車両停止中であることを条件に最大位置学習処理の実行を開始するようにすることもできる。こうした構成によれば、最大位置学習処理が開始され、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が大きくなった場合であっても、スロットルバルブ33の絞り作用により吸入空気量GAが制限されるため、上記実施形態と同様に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
・また、変速機80のシフト位置が内燃機関の駆動力を車輪に伝達不能なシフト位置、例えば、中立位置(「N」レンジ)にあるときには、最大位置学習処理が開始されて機関出力が増大した場合であっても、車輪にその出力が伝達されない。そのため、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であることに替えて、変速機80のシフト位置が内燃機関の駆動力を伝達不能なシフト位置にあることを条件に最大位置学習処理の実行を開始するといった構成を採用することもできる。こうした構成を採用することにより、最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
・また、アクセル操作量ACCPが所定量未満であれば、スロットルバルブ33の開度が小さいことが推定される。そのため、スロットル開度TAが所定開度TAst未満であることに替えて、アクセル操作量ACCPが所定量未満であることを条件に最大位置学習処理の実行を開始する構成を採用することもできる。こうした構成によれば、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間が大きくなった場合であっても、スロットルバルブ33の絞り作用により吸入空気量GAが制限されるため、上記実施形態と同様に最大位置学習処理の禁止が解除される際に発生する運転者の意図しない急加速の発生を抑制することができるようになる。
・上記実施形態で説明したリフト量変更機構300は一例であり、可動部を変位させることにより吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間を変更するリフト量変更機構を備え、可動部の基準位置からの積算変位量に基づいて吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間を検出する内燃機関の制御装置であれば、他の構成であっても本発明を同様に適用することができる。
・また、位置センサS1,S2から出力されるパルス信号に基づいてコントロールシャフト340の積算変位量をストロークカウント値Sとして算出し、吸気バルブ31の最大リフト量及びリフト期間を推定する方法は、基準位置からの相対変位量に基づいて最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段の一例であり、適宜変更することができる。
この発明の実施形態にかかる動弁機構の構成を示す断面図。 同実施形態にかかるリフト量変更機構の破断斜視図。 同実施形態にかかるリフト量変更機構のアクチュエータと制御装置の概略構成を示す模式図。 (a),(b),(c),(d)はブラシレスモータの回転に伴う位置センサの出力信号と、位置カウント値及びストロークカウント値の遷移態様を示すタイミングチャート。 同実施形態にかかる位置センサの出力信号と位置カウント値の増減との関係を示す表。 (a),(b),(c)はコントロールシャフトの位置とストロークカウント値との関係を示す説明図。 同実施形態にかかる瞬断の判定及びリフト量制御とスロットル制御との切り替えを行う処理の一連の流れを示すフローチャート。 同実施形態にかかる暖機完了判定処理の一連の流れを示すフローチャート。 同実施形態にかかる最大位置学習処理の開始タイミングを判定する処理の一連の流れを示すフローチャート。 同実施形態の変更例としての最大位置学習処理の開始タイミングを判定する処理の一連の流れを示すフローチャート。 従来の最大位置学習処理の開始タイミングと機関出力の変化との関係を示すタイミングチャート。
符号の説明
1…機関本体、10…シリンダブロック、11…シリンダ、12…ピストン、13…燃焼室、20…シリンダヘッド、21…吸気ポート、22…排気ポート、23…リテーナ、24…バルブスプリング、25…ラッシュアジャスタ、26…ロッカアーム、30…吸気通路、31…吸気バルブ、32…吸気カムシャフト、33…スロットルバルブ、40…排気通路、41…排気バルブ、42…排気カムシャフト、50…アクチュエータ、51…変換機構、52…ブラシレスモータ、60…電子制御装置、61…CPU、62…ROM、63…RAM、64…EEPROM、70…イグニッションスイッチ、71…アクセルセンサ、72…スロットルセンサ、73…エアフロメータ、74…クランク角センサ、75…水温センサ、80…変速機、300…リフト量変更機構、310…入力部、320…出力部、330…支持パイプ、340…コントロールシャフト、350…スライダ。

Claims (6)

  1. 吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、
    前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、前記スロットルバルブの開度が所定量未満であることを条件に前記最大位置学習処理を開始する
    ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
  2. 吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、
    前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、車両が停止状態にあることを条件に前記最大位置学習処理を開始する
    ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
  3. 吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、
    前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、車両に搭載される変速機のシフト位置が内燃機関の駆動力を伝達不能なシフト位置にあることを条件に最大位置学習処理を開始する
    ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
  4. 吸気バルブの最大リフト量及びリフト期間を可動部の変位に基づいて変更するリフト量変更機構と、前記最大リフト量及びリフト期間が最も大きくなる可動限界位置に基づいて基準位置を設定し、その基準位置からの前記可動部の積算変位量に基づいて前記最大リフト量及びリフト期間を検出する検出手段と、吸気通路のスロットルバルブにより吸入空気量を調量しつつ、前記最大リフト量及びリフト期間が増大するように前記可動部を変位させ、前記可動部が停止した位置を前記可動限界位置として学習することにより前記積算変位量を補正する最大位置学習処理を実行する学習手段と、機関温度が所定温度未満のときに前記最大位置学習処理を禁止する学習禁止手段と、前記学習禁止手段により前記最大位置学習処理が禁止されているときに前記スロットルバルブにより吸入空気量を調量することにより車両の退避走行を可能とする吸気量調量手段とを備える車載内燃機関の制御装置において、
    前記学習手段は、前記機関温度が前記所定温度以上となり前記学習禁止手段による前記最大位置学習処理の禁止が解除されるときには、アクセル操作部材の操作量が所定量未満であることを条件に最大位置学習処理を開始する
    ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載内燃機関の制御装置において、
    前記機関温度として、前記可動部を駆動するアクチュエータの温度を推定する温度推定手段を備え、
    前記学習禁止手段は、同温度推定手段によって推定される前記アクチュエータの温度が所定温度未満であるときに前記最大位置学習処理の実行を禁止する
    ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
  6. 請求項5に記載の車載内燃機関の制御装置において、
    前記温度推定手段は、機関冷却水温及び直近の所定期間における吸入空気量積算値の少なくとも一方に基づいて前記アクチュエータの温度を推定する
    ことを特徴とする車載内燃機関の制御装置。
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