JP2003041977A - 可変動弁機構付内燃機関の制御装置 - Google Patents
可変動弁機構付内燃機関の制御装置Info
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Abstract
弁機構を備える内燃機関の制御装置に関し、内燃機関の
運転中に、常に精度良く吸気弁の作用角を制御すること
を目的とする。 【解決手段】 吸気弁の作用角を可変とする可変動弁機
構を設ける。作用角を変えるためのアクチュエータと、
作用角に応じた出力を発するカム位置センサとを設け
る。アクチュエータを、最大作用角を得るための一方の
変位端に駆動し(ステップ106)、その状態で最大側
学習値を取得する(ステップ108)。アクチュエータ
を、最小作用角を得るための他方の変位端に駆動し(ス
テップ112)、その状態で最小側学習値を取得する
(ステップ114)。それら2つの学習用出力に基づい
て、カム位置センサのオフセット補正およびゲイン補正
を行う。補正後のセンサの出力と、内燃機関の運転状態
とに基づいてアクチュエータを制御する。
Description
置に係り、特に、吸気弁または排気弁の動作状態を可変
とする可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置に関す
る。
弁または排気弁の動作状態(作用角や位相)を可変とす
る可変動弁機構が知られている。例えば、特開平4−1
87807号公報には、吸気弁のカムシャフトを軸方向
に移動させることにより、吸気弁の作用角および位相を
可変とする可変動弁機構が開示されている。
の移動量を検出するカム位置センサを備えている。そし
て、このカム位置センサの検出値に基づいて、所望の作
用角及び位相を実現すべく、カムシャフトの移動量を制
御する。このような機構によれば、内燃機関の運転状態
に応じた適切な状態で吸気弁を開閉させることができ、
内燃機関の出力特性を改善することができる。
の可変動弁機構では、カム位置センサの出力特性のばら
つき、或いはその取り付け位置のばらつき、更には、温
度変化等に起因するセンサ特性の変化などの影響で、カ
ムシャフトの位置が精度良く検出できないことがあっ
た。このため、従来の可変動弁機構によっては、内燃機
関の運転中に、常に精度良く吸気弁(または排気弁)を
所望の状態で動作させることが困難であった。
めになされたもので、内燃機関の運転中に、常に精度良
く吸気弁または排気弁を所望の状態で動作させることの
できる可動動弁機構付内燃機関の制御装置を提供するこ
とを目的とする。
吸気弁または排気弁の動作状態を可変とする可変動弁機
構を備える内燃機関の制御装置であって、前記動作状態
に応じた出力を発するセンサと、前記動作状態を変える
ためのアクチュエータであり、少なくとも2つの基準位
置においてそれぞれ既知の動作状態を実現するアクチュ
エータと、前記少なくとも2つの基準位置に対応して前
記センサから発せられる少なくとも2つの学習用出力を
検出する学習用出力検出手段と、前記少なくとも2つの
学習用出力に基づいて、前記センサのオフセット補正お
よびゲイン補正を行う補正手段と、前記補正手段により
補正された後のセンサの出力と、内燃機関の運転状態と
に基づいて前記アクチュエータを制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
変動弁機構付内燃機関の制御装置であって、前記制御手
段は、内燃機関の始動後、2つの学習用出力が検出され
るまで、センサの出力と内燃機関の運転状態とに基づく
前記アクチュエータの制御を禁止し、2つの学習用出力
が検出された後にその制御を開始することを特徴とす
る。
変動弁機構付内燃機関の制御装置であって、前記少なく
とも2つの基準位置は、内燃機関のアイドル時に前記ア
クチュエータが実現すべき最小側変位端位置と、前記最
小側変位端位置の対局に位置する最大側変位端位置とを
含み、内燃機関の始動後、前記アクチュエータの可動条
件の成立を判定する可動条件判定手段と、前記可動条件
の成立後、アイドル以外の運転が初めて要求された際
に、前記アクチュエータを前記最大側変位端位置に制御
する最大側制御手段と、前記可動条件の成立後、アイド
ル運転が初めて要求された際に、前記アクチュエータを
最小側変位端位置に制御する最小側制御手段と、を備
え、前記学習用出力検出手段は、前記アクチュエータが
前記最大側変位端位置に制御されている間に前記センサ
から発せられる出力を第1の学習用出力として検出する
第1検出手段と、前記アクチュエータが前記最小側変位
端位置に制御されている間に前記センサから発せられる
出力を第2の学習用出力として検出する第2検出手段と
を含むことを特徴とする。
変動弁機構付内燃機関の制御装置であって、前記少なく
とも2つの基準位置は、内燃機関のアイドル時に前記ア
クチュエータが実現すべき最小側変位端位置と、前記最
小側変位端位置の対局に位置する最大側変位端位置とを
含み、内燃機関の始動後、前記アクチュエータの可動条
件の成立を判定する可動条件判定手段と、内燃機関の始
動後、前記可動条件が成立するまでの間、前記アクチュ
エータを前記最大側変位端位置に維持するアクチュエー
タ維持手段と、前記可動条件の成立後、アイドル運転が
初めて要求された際に、前記アクチュエータを最小側変
位端位置に制御する最小側制御手段と、を備え、前記学
習用出力検出手段は、前記可動条件の成立直後に前記最
大側変位端位置に対応して前記センサから発せられる出
力を第1の学習用出力として検出する第1検出手段と、
前記アクチュエータが前記最小側変位端位置に制御され
ている間に前記センサから発せられる出力を第2の学習
用出力として検出する第2検出手段とを含むことを特徴
とする。
何れか1項記載の可変動弁機構付内燃機関の制御装置で
あって、前記学習用出力検出手段は、内燃機関の運転中
に、所定の学習条件が成立する毎に、前記学習用出力の
更新を行うことを特徴とする。
変動弁機構付内燃機関の制御装置であって、前記所定の
学習条件の成立時に、前記アクチュエータを強制的に所
定の基準位置まで動作させる強制駆動手段を備えること
を特徴とする。
弁の動作状態を可変とする可変動弁機構を備える内燃機
関の制御装置であって、前記動作状態に応じた出力を発
するセンサと、前記動作状態を変えるためのアクチュエ
ータであり、少なくとも1つの基準位置において既知の
動作状態を実現するアクチュエータと、前記少なくとも
1つの基準位置に対応して前記センサから発せられる学
習用出力を検出する学習用出力検出手段と、前記学習用
出力に基づいて前記センサの出力補正を行う補正手段
と、前記補正手段により補正された後のセンサの出力
と、内燃機関の運転状態とに基づいて前記アクチュエー
タを制御する制御手段とを備え、前記学習用出力検出手
段は、内燃機関の運転中に、所定の学習条件が成立する
毎に、前記学習用出力の更新を行い、更に、前記所定の
学習条件の成立時に、前記アクチュエータを強制的に所
定の基準位置まで動作させる強制駆動手段を備えること
を特徴とする。
記載の可変動弁機構付内燃機関の制御装置であって、吸
気弁及び排気弁の動作状態が固定された状態で内燃機関
の出力を可変とする出力可変機構と、前記強制駆動手段
により前記アクチュエータが強制的に駆動される際に、
その駆動に伴う内燃機関の出力変化が相殺されるように
前記出力可変機構を制御する出力制御手段と、を備える
ことを特徴とする。
実施の形態について説明する。尚、各図において共通す
る要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。
態1の構成を説明するための概念図である。図1に示す
構成は内燃機関10を備えている。内燃機関10は、吸
気弁12および排気弁14を備えている。吸気弁12
は、その駆動機構として、吸気弁12の動作状態を可変
とする可変動弁機構16を備えている。可変動弁機構1
6は、具体的には、吸気弁12の作用角(開弁期間)、
およびクランク角に対する吸気弁12の開弁位相を可変
とする機構である。
ジタンク20が連通している。また、サージタンク20
には、更に、吸気通路22が連通している。吸気通路2
2の内部には、電子制御スロットル24が配置されてい
る。また、サージタンク20の内部には吸気管内圧セン
サ26が挿入されている。電子制御スロットル24およ
び吸気管内圧センサ26は、共にECU(Electronic Co
ntrol Unit)30に接続されている。
制御する電子制御ユニットである。ECU30には、電
子制御スロットル24や吸気管内圧センサ26に加え
て、可変動弁機構16に含まれるアクチュエータ44や
カム位置センサ32(何れも後述)が接続されている。
更に、ECU30には、ブレーキペダルが踏み込まれる
ことによりONとなるブレーキセンサ34、イグニッシ
ョンキーの操作に連動してONとなるIGスイッチ3
6、エンジン回転数に応じた出力を発するNEセンサ3
8、アクセルペダルが開放されることによりONとなる
アイドルスイッチ40などが接続されている。
説明するための概念図である。図2に示す例において、
可変動弁機構16は、カムシャフト42の一端に配置さ
れたアクチュエータ44を備えている。アクチュエータ
44は、ECU30により制御されるオイルコントロー
ルバルブ(OCV)46を備えており、OCV46によ
って油圧室48,50の一方に選択的にオイルを供給す
ることで、カムシャフト42をその軸方向に移動させる
ことができる。
気筒に対応する複数の3次元カム52が固定されてい
る。3次元カム52は、カムシャフト42の軸方向の位
置に応じてノーズの高さ、およびノーズのピーク点の位
相が連続的に変化するように構成されている。より具体
的には、3次元カム52は、カムシャフト42が図2に
おける右側変位端位置に移動した場合に最もノーズの高
い位置で吸気弁12を駆動し、カムシャフト42が図2
における左側変位端位置に移動した場合に最もノーズの
低い位置で吸気弁12を駆動し、かつ、カムシャフト4
2の軸方向位置に関わらず、吸気弁12の開弁タイミン
グが常に一定となるように形成されている。
クチュエータ44を駆動することにより、図3中に符号
を付して表す通り、吸気弁12の開弁時期を変えるこ
となく、吸気弁12の開弁期間およびリフト量を適当に
変化させることができる。以下、カムシャフト42を上
述した右側変位端位置とするアクチュエータ44の位置
(本実施形態では最大作用角を実現する位置)を「最大
側変位端位置」と称し、また、カムシャフト42を上述
した左側変位端位置とするアクチュエータ44の位置
(本実施形態では最小作用角を実現する位置)を「最小
側変位端位置」と称す。
は、更に、クランク角度に対してカムシャフト42を進
角側および遅角側に回転させる回転アクチュエータ(図
示せず)が組み込まれている。このため、可変動弁機構
16によれば、図3中に符号を付して示す通り、吸気
弁の作用角とは無関係に、吸気弁12のリフト量とクラ
ンク角度との関係を適当に変化させることができる。
2の端部には、カム位置センサ32が配置されている。
図4は、カム位置センサ32の拡大図を示す。図4に示
すように、カム位置センサ32は、先端に磁性体54を
備えたコア56と、コア56を取り囲むコイル58とを
備えている。これらのコア56およびコイル58は、作
動トランス式の非接触ストロークセンサを構成してい
る。また、コア56は、カムシャフト42の端部に固定
されている(図2参照)。従って、カム位置センサ32
は、カムシャフト42の軸方向の位置に応じた出力を発
する。
と出力との関係を示す。また、図6は、カム位置センサ
32のストローク、すなわち、カムシャフト42の軸方
向のストロークと3次元カム52の作用角との関係を示
す。これらの図に示すように、カム位置センサ32とス
トロークとの関係、およびストロークと作用角との関係
は、それぞれ一義的に決定されている。従って、ECU
30は、カム位置センサ32の出力に基づいて、3次元
カム52の作用角を検出することができる。
が行う吸気弁制御の内容を説明するための図を示す。図
7中に−の符号を付して示す線は、吸気弁12が実
現すべき作用角の等角線である。ここで、これらの等角
線−は、その番号が大きいほど大きな作用角を表し
ている。
ち、吸気弁12に与えるべき作用角の等角線と、内燃機
関の運転状態(エンジン回転数NEおよび要求トルク)
との関係が予めマップとして記憶されている。そして、
ECU30は、そのマップに基づいて、エンジン回転数
と要求トルクとに応じた作用角の目標値を決定する。そ
の結果、本実施形態のシステムでは、エンジン回転数が
低く要求トルクの小さい低負荷運転時には作用角の目標
値が小さな値に設定され、一方、エンジン回転数が高く
要求トルクの大きい高負荷運転時には作用角の目標値が
大きな値に設定される。
を決定した後、その目標値が実現されるようにアクチュ
エータ44を駆動する。より具体的には、ECU30
は、カム位置センサ32により検出されるストローク
が、目標の作用角に対応する値となるようにアクチュエ
ータ44を駆動する。従って、本実施形態のシステムに
おいて、吸気弁12の作用角を精度良く目標値に制御す
るためには、カム位置センサ32の出力が、精度良く吸
気弁12の作用角と対応していることが必要である。
センサの個体差や取り付け位置のばらつきなどに起因し
て、本来出力すべき基準の出力に対して、高出力側或い
は低出力側にシフトすることがある(図8参照)。ま
た、カム位置センサ32の出力ゲインは、センサの個体
差やセンサの温度変化などに起因して、本来実現すべき
基準のゲインに比して、大きく或いは小さくなることが
ある(図9参照)。
度良く吸気弁12の作用角を所望の角度に制御するため
には、上述したシフトやゲインずれの影響をカム位置セ
ンサ32の出力から除去することが必要である。以下、
図10を参照して、本実施形態のシステムが、上記の機
能を実現するために実行する処理の内容について説明す
る。
が、カム位置センサ32の出力特性を学習するために実
行する学習ルーチンのフローチャートである。尚、図1
0に示すルーチンは、所定時間(例えば8msec)毎に繰
り返し起動されるルーチンである。
弁機構16の可動条件が成立したかが判別される(ステ
ップ100)。本実施形態では、可変動弁機構16が油
圧により駆動されるため、駆動の安定性を確保する観点
より、油温が30℃を超えていることが上記の可動条件
とされている。このため、本ステップ100では、油温
>30℃の条件が成立することにより、上記可動条件が
成立したと判別される。
弁機構16の可動条件が成立していないと判別された場
合は、以後、固定作用角運転が行われる(ステップ10
2)。固定作用角運転とは、吸気弁12の作用角を所定
の値に固定した状態で内燃機関10を動作させるモード
での運転である。本実施形態において、固定作用角運転
は、具体的には、図2に示すアクチュエータ44を最大
側変位端位置に固定した状態で行われる。従って、内燃
機関10は、可変動弁機構16の可動条件が成立するま
で、吸気弁12の作用角が最大とされた状態で運転され
る。
00において、可変動弁機構16の可動条件が成立する
と判別されると、次に、その成立が、IGスイッチのO
N後初めて判定されたものであるかが判別される(ステ
ップ104)。
イッチのON後初めてなされたものであると判別された
場合は、吸気弁12の作用角を最大とするため、アクチ
ュエータ44が最大側変位端位置に駆動される(ステッ
プ106)。上述の如く、本実施形態では、可動条件が
成立するまでの間、アクチュエータ44は最大変位端位
置に固定されている。従って、アクチュエータ44の位
置は、本ステップ106の処理が実行されても実質的に
は変化しない。このため、内燃機関10の出力は、本ス
テップ106の実行前後で何ら変動しない。つまり、上
述した一連の処理によれば、内燃機関10の出力を変化
させることなく、アクチュエータ44が最大側変位端位
置に制御された状態を作り出すことができる。
制御された後、図10に示すルーチンでは、その位置に
対応するセンサ出力(カム位置センサ32の出力)が学
習される(ステップ108)。
変位端位置から最小側変位端位置に切り替えるための条
件が成立しているかが判別される(ステップ110)。
最小側変位端位置は、吸気弁12の作用角を最も小さく
する位置である。この最小の作用角は、図7に示すよう
に、内燃機関10の負荷が十分に小さい場合に用いるべ
き作用角である。このため、本ステップ110では、内
燃機関10に対してアイドル運転が要求されている場合
に、より具体的には、アイドルスイッチがOFF(アク
セルペダルが開放)されており、かつ、ブレーキペダル
が踏み込まれている場合に、上記の切り替え条件が成立
すると判断される。
え条件が成立するまで、繰り返しステップ110の処理
が実行される。そして、ステップ110でその切り替え
条件が成立すると判別されると、次に、吸気弁12の作
用角を最小とするため、アクチュエータ44が最小側変
位端位置に駆動される(ステップ112)。
転が要求されている状況下でステップ112の処理が実
行される。つまり、吸気弁12の作用角が本来最小とな
る状況下で、その作用角を最小とする処理が行われる。
このため、上述した一連の処理によれば、内燃機関10
の出力につき、運転者に違和感を与えることなく、アク
チュエータ44が最小側変位端位置に制御された状態を
作り出すことができる。
制御された後、図10に示すルーチンでは、その位置に
対応するセンサ出力(カム位置センサ32の出力)が学
習される(ステップ114)。
弁機構16の可動条件が成立した後、内燃機関10の出
力に関して運転者に違和感を与えることなく、最大側変
位端位置に対応するカム位置センサ32の出力と、最小
側変位端位置に対応するカム位置センサ32の出力とを
学習することができる。以下、前者を「最大側学習
値」、後者を「最小側学習値」と称す。
を最大にするという既知の状態を作り出す位置、すなわ
ち、アクチュエータ44における基準位置の一つであ
る。そして、ステップ108で学習される最大側学習値
は、その基準位置に対応するカム位置センサ32の出力
である。
の作用角を最小にするという既知の状態を作り出す位
置、すなわち、アクチュエータ44における二つ目の基
準位置である。そして、ステップ114で学習される最
小側学習値は、その二つ目の基準位置に対応するカム位
置センサ32の出力である。
8中または図9中に太線で示すような特性、すなわち、
カム位置センサ32の基準出力の特性が記憶されてい
る。この特性によれば、アクチュエータ44が最大側変
位端位置とされた際にカム位置センサ32から発せられ
るべき出力の基準値(以下、「最大側基準値」と称
す)、および、アクチュエータ44が最小側変位端位置
とされた際にカム位置センサ32から発せられるべき出
力の基準値(以下、「最小側基準値」と称す)を知るこ
とができる。
と、それらと最大側学習値および最小側学習値とを比較
することにより、カム位置センサ32の出力のシフト
量、およびゲインのずれ量を検知することができる。従
って、本実施形態のシステムによれば、可変動弁機構1
6の可動条件が成立した後に、その時点でカム位置セン
サ32の出力に重畳しているシフト量およびゲインのず
れ量を精度良く検知することができる。
04において、可動条件の成立が、IGスイッチのON
後初めて判定されたのではないと判別された場合は、以
後、可変作用角運転が行われる(ステップ116)。可
変作用角運転とは、吸気弁12の作用角を内燃機関10
の運転状態に応じて適宜変更するモードでの運転であ
る。本実施形態において、可変作用角運転は、具体的に
は、エンジン回転数NEおよび内燃機関10の発するト
ルクに基づいて、吸気弁12の作用角が図7に示すマッ
プに適合した値となるようにアクチュエータ44を制御
することで実現される。尚、可変作用角運転の実行中に
おけるアクチュエータ44の制御方法は、後に図11を
参照して詳細に説明する。
116の処理に次いで、吸気弁12の作用角を最小とす
ることが要求されているか、より具体的には、内燃機関
10がアイドル状態であるかが判別される(ステップ1
18)。
はないと判別された場合は、以後、何ら処理が行われる
ことなく今回のルーチンが終了される。一方、内燃機関
10がアイドル状態であると判別された場合は、所定の
キャリブレーション条件が成立しているか否かが判別さ
れる(ステップ120)。
量、ゲインずれ)は、内燃機関10の運転が継続中に、
温度変化などに起因して変化することがある。従って、
カム位置センサ32によるカム位置検出精度を高く維持
するためには、内燃機関10の運転中に、適当なタイミ
ングで上記の最大側学習値および最小側学習値を更新す
ることが有効である。
がアイドル状態である場合にそれらの学習値を更新する
こととしている。上記のキャリブレーション条件は、特
に最大側学習値を更新すべきタイミングにおいて成立す
るように定められた条件である。従って、上記ステップ
120において、キャリブレーション条件が成立してい
ないと判別された場合は、以後、最小側学習値の更新処
理が行われ、一方、キャリブレーション条件が成立して
いると判別された場合は、その後最大側学習値の更新処
理が行われる。
習値が更新された時点からの経過時間が所定時間に達し
たこと、その時点からの走行距離が所定距離に達したこ
と、或いは、その時点からの積算吸入空気量が所定量に
達したこと、などをキャリブレーション条件として用い
ることができる。このようなキャリブレーション条件に
よれば、最大側学習値および最小側学習値の双方を適当
な間隔で適宜更新することが可能である。
20でキャリブレーション条件が成立していないと判別
されると、具体的には、次に、アクチュエータ44が最
小側変位端位置に制御される(ステップ122)。
発せられる出力に基づいて最小側学習値が更新される
(ステップ124)。
る最小側変位端位置は、内燃機関10のアイドル運転中
に、アクチュエータ44が本来実現すべき位置である。
従って、上述した一連の処理によれば、内燃機関10の
運転中に、その出力に何ら不自然な変動を生じさせるこ
となくアクチュエータ44を最小側変位端位置(基準位
置)に制御し、運転者に何ら違和感を与えることなく最
小側学習値を更新することができる。
でキャリブレーション条件が成立すると判別された場合
は、次に、アクチュエータ44が最大側変位端位置に制
御されると共に(ステップ126)、電子制御スロット
ル24が所定の開度に閉弁される(ステップ128)。
ら発せられる出力に基づいて最大側学習値が更新される
(ステップ130)。
御スロットル24を十分に大きく開弁させることによ
り、吸気管圧力PMを大気圧に近い圧力としている。そ
の上で、吸気弁12の作用角(開弁期間)を適切に制御
することにより吸入空気量を制御している。このような
制御は、内燃機関10のポンピング損失を抑制して、そ
の燃費特性を改善するうえで有効である。
チュエータ44が最大側変位端位置に制御されることに
より、吸気弁12の作用角が最大に制御される。電子制
御スロットル24が大きく開弁されたままの状態でこの
制御が行われると、吸入空気量が増加し、その結果、内
燃機関10の出力が急増する。上記ステップ128で
は、このような内燃機関10の出力変化を抑制するた
め、吸気弁12の作用角の増加に伴う吸入空気量の増加
が生じないように、所定の開度に電子制御スロットル2
4が閉弁される。このため、上述したステップ126−
130の処理によれば、内燃機関10のアイドル運転中
に、その出力を大きく変化させることなく、最大側学習
値を更新することができる。
によれば、内燃機関10の運転中に、その出力に関して
運転者に違和感を与えることなく、最大側学習値と最小
側学習値の双方を、適当な間隔で更新することができ
る。このため、本実施形態のシステムによれば、温度変
化等に起因してカム位置センサ32の特性が変化して
も、最大側学習値および最小側学習値を適正にその変化
に追従させることができる。
を実現するためにECU30が実行する処理の主要部に
ついて、より具体的には、最大学習値および最小学習値
を利用してアクチュエータ44を駆動するために実行す
る一連の処理について説明する。
0は、カム位置センサ32の出力を検出する(ステップ
200)。この時点で検出される出力は、センサ取り付
け位置などのばらつきに起因するシフトや、温度変化な
どに起因するゲインずれが重畳されたものである。
習された最大側学習値および最小側学習値が読み込まれ
る(ステップ202)。
出力と、ステップ202で読み込んだ最大側学習値およ
び最小側学習値とに基づいて、カム位置が演算される
(ステップ204)。
ず、最大側学習値および最小側学習値に基づいてカム位
置センサ32の出力ゲイン、すなわち、ストロークの変
化に対する出力変化の傾きが求められる。次に、その傾
きを、ECU30に記憶されている基準出力の傾きに合
わせるための補正係数が求められる。次いで、最大側学
習値と最大側基準値との差、或いは最小側学習値と最小
側基準値との差に基づいてカム出力センサ32の出力に
重畳されているシフト量が検出される。補正係数とシフ
ト量とが求まると、次に、それらの値に基づいて、出力
シフトおよびゲインずれの影響が相殺されるようにカム
位置センサ32の出力が補正される。その結果、カム位
置センサ32が基準の出力特性を示す場合に出力される
べき出力が補正出力として求められる。そして、このよ
うにして求められた補正出力と、ECU30に予め記憶
されている基準出力のマップとに基づいてカム位置(ス
トローク)が演算される(図8、図9参照)。
テップ204で演算されたカム位置が、目標のカム位置
に近づくようにアクチュエータ44が駆動される(ステ
ップ206)。
に上述した一連の処理が繰り返し実行される。また、上
記ステップ202で読み込まれる学習値は、図10に示
すルーチンにより、内燃機関10が始動された後、適当
な間隔で適宜更新される。このため、本実施形態のシス
テムによれば、カム位置センサ32の取り付け位置のば
らつきや、温度変化に起因するゲインずれなどの発生に
関わらず、可変作用角運転の実行中、常に精度良く吸気
弁12の作用角を所望の角度に制御し続けることができ
る。
ム位置センサ32が作動トランス型のセンサに限定され
ているが、本発明はこれに限定されるものではない。カ
ム位置センサ32は、例えば、ポテンショメータのよう
な接触式のストロークセンサであってもよい。また、カ
ムシャフト42を駆動するアクチュエータが、モータや
減速機などの回転機を含む場合には、その回転機の回転
角度を検出する角度センサによりカム位置センサを構成
してもよい。
に示すルーチン中、ステップ102において、可変動弁
機構16の可動条件が成立するまでは吸気弁12の作用
角が最大とされているが、本発明はこれに限定されるも
のではない。すなわち、可変動弁機構16の可動条件が
成立する以前に吸気弁12に付与される作用角は、その
ような運転状況下で最も一般的に用いられることが予想
される一般的角度であってもよい。
は、可動条件成立直後に、吸気弁12の作用角を、その
一般的角度から最大作用角に変化させる必要が生ずる。
この場合、上記ステップ106の処理と共に、上記ステ
ップ128と同様の処理、すなわち、電子制御スロット
ル24を適当に閉弁させる処理を実行し、内燃機関10
の出力変化の抑制を図ってもよい。
置センサ32がストローク変化に対してリニアな出力変
化を示すことから、最小側変位端位置と最大側変位端位
置の2カ所のみで学習値を取得することとしているが、
学習値を取得する位置の数はこれに限定されるものでは
ない。すなわち、作用角を変化させるアクチュエータ
が、最大側変位端位置および最小側変位端位置の他に、
既知の運転状態を作り出し得る基準位置を有する構造で
ある場合は、3カ所以上の基準位置で学習値を取得する
こととしてもよい。
弁機構16が吸気弁12の作用角を変化させる機構とし
て用いられているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、可変動弁機構16は、排気弁14の作用角を変
化させるための機構として用いてもよい。
12の作用角(厳密にはカム位置)を検出するセンサの
シフト量およびゲインずれを補正の対象としているが、
補正の対象はそのようなセンサの出力に限定されるもの
ではない。すなわち、本発明は、吸気弁12や排気弁1
4の位相やリフト量を検出するセンサのシフト量および
ゲインずれを補正の対象としてもよい。
弁機構16の可動条件が成立した後、先ず、最大側学習
値を学習し(ステップ106,108)、その後、アイ
ドル運転が要求された時点で最小側学習値を学習するこ
ととしている(ステップ110−114)。しかし、上
記の可動条件の成立直後に最大側学習値と最小側学習値
を取得する手法はこれに限定されるものではない。例え
ば、可変動弁機構16の可動条件が成立した時点で内燃
機関10がアイドル運転中であれば、その時点で先ず最
小側学習値を取得し、次いで、アイドル運転を脱するの
を待って最大側学習値を取得することとし、一方、上記
可動条件の成立時点で内燃機関10がアイドル運転中で
ない場合は、その時点で先ず最大側学習値を取得し、次
いで、アイドル運転となるのを待って最小側学習値を取
得することとしてもよい。このような手法によっても、
内燃機関10の出力に大きな変化を生じさせることな
く、最大側学習値および最小側学習値の双方を取得する
ことができる。
ュエータ44を強制的に所望の基準位置(最大側変位端
位置)に駆動し、かつ、電子制御スロットル24を制御
する技術(ステップ126,128参照)を、2つ以上
の学習値を学習する技術と組み合わせて用いているが、
本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、前
者の技術は、学習値を一つだけ学習して、その学習値に
基づいてセンサ出力のシフト量だけを補正する技術と組
み合わせて用いることとしてもよい。
ュエータ44を強制的に所望の基準位置(最大側変位端
位置)に駆動する際に、電子制御スロットル24を閉弁
することで内燃機関10の出力変動を抑制しているが、
その出力変動を抑制する手法はこれに限定されるもので
はない。例えば、点火時期を変更することにより、或い
は、燃料噴射量を変更することにより、アクチュエータ
44の強制駆動に伴う出力変化を抑制することとしても
よい。
気弁12の作用角(すなわちカム位置)が前記請求項1
記載の「動作状態」に、カム位置センサ32が前記請求
項1記載の「センサ」に、最大側変位端および最小側変
位端が前記請求項1記載の「少なくとも2つの基準位
置」に、それぞれ相当している。また、ECU30が、
上記ステップ108,114,124,130の処理を
実行することにより前記請求項1記載の「学習用出力検
出手段」が、上記ステップ204の処理を実行すること
により前記請求項1記載の「補正手段」が、上記ステッ
プ206の処理を実行することにより前記請求項1記載
の「制御手段」が、それぞれ実現されている。
ECU30が、上記ステップ100−116の処理を実
行することにより前記請求項2記載の「制御手段」が実
現されている。
ECU30が、上記ステップ100の処理を実行するこ
とにより前記請求項3記載の「可動条件判定手段」が、
上記ステップ110および112の処理を実行すること
により前記請求項3記載の「最小側制御手段」が、上記
ステップ108の処理を実行することにより前記請求項
3記載の「第1検出手段」が、上記ステップ114の処
理を実行することにより前記請求項3記載の「第2検出
手段」が、それぞれ実現されている。そして、ECU3
0に、可動条件の成立後、アイドル以外の運転が初めて
要求された際に上記ステップ106の処理を実行させる
ことにより前記請求項3記載の「最大側制御手段」を実
現することができる。
ECU30が、上記ステップ100の処理を実行するこ
とにより前記請求項4記載の「可動条件判定手段」が、
上記ステップ100および102の処理を実行すること
により前記請求項4記載の「アクチュエータ維持手段」
が、上記ステップ110および112の処理を実行する
ことにより前記請求項4記載の「最小側制御手段」が、
上記ステップ108の処理を実行することにより前記請
求項4記載の「第1検出手段」が、上記ステップ114
の処理を実行することにより前記請求項4記載の「第2
検出手段」が、それぞれ実現されている。
ECU30が、上記ステップ118、124および13
0の処理を実行することにより前記請求項5記載の「学
習用出力検出手段」が実現されている。
ECU30が、上記ステップ126の処理を実行するこ
とにより前記請求項6記載の「強制駆動手段」が実現さ
れている。
吸気弁12の作用角(すなわちカム位置)が前記請求項
7記載の「動作状態」に、カム位置センサ32が前記請
求項7記載の「センサ」に、最大側変位端が前記請求項
7記載の「少なくとも1つの基準位置」に、それぞれ相
当している。また、ECU30が、上記ステップ11
8,120および130の処理を実行することにより前
記請求項7記載の「学習用出力検出手段」が、上記ステ
ップ126の処理を実行することにより前記請求項7記
載の「強制駆動手段」がそれぞれ実現されている。そし
て、ECU30に、上記ステップ130で取得した最大
学習値に基づいてセンサ出力からシフト量を相殺させる
ことにより前記請求項7記載の「補正手段」を実現する
ことができ、その結果得られた補正後の出力に基づいて
アクチュエータ44を制御させることにより前記請求項
7記載の「制御手段」を実現することができる。
電子制御スロットル24が前記請求項8記載の「出力可
変機構」に相当していると共に、ECU30が上記ステ
ップ128の処理を実行することにより前記請求項8記
載の「出力制御手段」が実現されている。
ているので、以下に示すような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、既知の動作状態を実現する少なく
とも2つの基準位置に対応するセンサ出力を学習用出力
として検出することができる。これらの学習用出力によ
れば、センサ出力のオフセット量、およびゲインのずれ
量を検知して、それらを補正することができる。本発明
によれば、このようにして補正されたセンサ出力に基づ
いて吸気弁または排気弁の動作状態を適正に制御するこ
とができる。
始動された後、センサ出力に関する学習が終わるまで
は、内燃機関の運転状態に基づく吸気弁または排気弁の
動作状態の制御が禁止される。このため、本発明によれ
ば、吸気弁または排気弁がセンサ出力のばらつき等に起
因して不適切な状態に制御されるのを防止することがで
きる。
始動後、アクチュエータの可動条件が成立した後に、最
大側変位端位置に対応する第1の学習用出力と、最小側
変位端位置に対応する第2の学習用出力とが検知され
る。最大側変位端位置および最小側変位端位置は、アク
チュエータの機構により、吸気弁または排気弁の動作状
態が特定される位置である。従って、本発明によれば、
学習用出力として利用し得る出力を容易かつ確実に取得
することができる。また、本発明において、最小端変位
端位置に対応する学習はアイドル運転時に行われる。そ
して、最小端変位端位置の対局に位置する最大側変位端
位置に対応する学習はアイドル以外の運転時に行われ
る。このため、本発明によれば、学習の実行に伴う内燃
機関の出力変化を必要最小限に抑えることができる。
成立前はアクチュエータが最大側変位端位置に固定さ
れ、可動条件の成立後、速やかにその最大側変位端位置
に対応する学習が行われる。このため、本発明によれ
ば、可動条件の成立前後に内燃機関の出力変動を生じさ
せることなく、最大側変位端位置に対応する学習を実行
することができる。
運転中に繰り返し学習用出力を更新することができる。
このため、本発明によれば、温度変化等に起因するセン
サ出力の変動に追従して、補正後のセンサ出力を常に適
正な値に維持することができる。
制的にアクチュエータを駆動することで、強制的に学習
用出力を得ることができる。
ータが強制的に駆動される一方で、その駆動に伴う内燃
機関の出力変化が相殺されるように出力可変機構を制御
することができる。このため、本発明によれば、内燃機
関の出力変化を伴わずに、強制的に学習用出力を得るこ
とができる。
明するための図である。
構成を説明するための図である。
めの図である。
ンサの構成を拡大して表した図である。
図である。
トロークと吸気弁作用角との関係を示す図である。
吸気弁の作用角をエンジン回転数およびエンジントルク
との関係で表した図である。
響を説明するための図である。
の影響を説明するための図である。
センサの出力特性を学習するために実行されるルーチン
のフローチャートである。
作用角を制御するために実行される一連の処理の内容を
表すフローチャートである。
Claims (8)
- 【請求項1】 吸気弁または排気弁の動作状態を可変と
する可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置であっ
て、 前記動作状態に応じた出力を発するセンサと、 前記動作状態を変えるためのアクチュエータであり、少
なくとも2つの基準位置においてそれぞれ既知の動作状
態を実現するアクチュエータと、 前記少なくとも2つの基準位置に対応して前記センサか
ら発せられる少なくとも2つの学習用出力を検出する学
習用出力検出手段と、 前記少なくとも2つの学習用出力に基づいて、前記セン
サのオフセット補正およびゲイン補正を行う補正手段
と、 前記補正手段により補正された後のセンサの出力と、内
燃機関の運転状態とに基づいて前記アクチュエータを制
御する制御手段と、 を備えることを特徴とする可変動弁機構付内燃機関の制
御装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、内燃機関の始動後、2
つの学習用出力が検出されるまで、センサの出力と内燃
機関の運転状態とに基づく前記アクチュエータの制御を
禁止し、2つの学習用出力が検出された後にその制御を
開始することを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構
付内燃機関の制御装置。 - 【請求項3】 前記少なくとも2つの基準位置は、内燃
機関のアイドル時に前記アクチュエータが実現すべき最
小側変位端位置と、前記最小側変位端位置の対局に位置
する最大側変位端位置とを含み、 内燃機関の始動後、前記アクチュエータの可動条件の成
立を判定する可動条件判定手段と、 前記可動条件の成立後、アイドル以外の運転が初めて要
求された際に、前記アクチュエータを前記最大側変位端
位置に制御する最大側制御手段と、 前記可動条件の成立後、アイドル運転が初めて要求され
た際に、前記アクチュエータを最小側変位端位置に制御
する最小側制御手段と、を備え、 前記学習用出力検出手段は、前記アクチュエータが前記
最大側変位端位置に制御されている間に前記センサから
発せられる出力を第1の学習用出力として検出する第1
検出手段と、前記アクチュエータが前記最小側変位端位
置に制御されている間に前記センサから発せられる出力
を第2の学習用出力として検出する第2検出手段とを含
むことを特徴とする請求項2記載の可変動弁機構付内燃
機関の制御装置。 - 【請求項4】 前記少なくとも2つの基準位置は、内燃
機関のアイドル時に前記アクチュエータが実現すべき最
小側変位端位置と、前記最小側変位端位置の対局に位置
する最大側変位端位置とを含み、 内燃機関の始動後、前記アクチュエータの可動条件の成
立を判定する可動条件判定手段と、 内燃機関の始動後、前記可動条件が成立するまでの間、
前記アクチュエータを前記最大側変位端位置に維持する
アクチュエータ維持手段と、 前記可動条件の成立後、アイドル運転が初めて要求され
た際に、前記アクチュエータを最小側変位端位置に制御
する最小側制御手段と、を備え、 前記学習用出力検出手段は、前記可動条件の成立直後に
前記最大側変位端位置に対応して前記センサから発せら
れる出力を第1の学習用出力として検出する第1検出手
段と、前記アクチュエータが前記最小側変位端位置に制
御されている間に前記センサから発せられる出力を第2
の学習用出力として検出する第2検出手段とを含むこと
を特徴とする請求項2記載の可変動弁機構付内燃機関の
制御装置。 - 【請求項5】 前記学習用出力検出手段は、内燃機関の
運転中に、所定の学習条件が成立する毎に、前記学習用
出力の更新を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何
れか1項記載の可変動弁機構付内燃機関の制御装置。 - 【請求項6】 前記所定の学習条件の成立時に、前記ア
クチュエータを強制的に所定の基準位置まで動作させる
強制駆動手段を備えることを特徴とする請求項5記載の
可変動弁機構付内燃機関の制御装置。 - 【請求項7】 吸気弁または排気弁の動作状態を可変と
する可変動弁機構を備える内燃機関の制御装置であっ
て、 前記動作状態に応じた出力を発するセンサと、 前記動作状態を変えるためのアクチュエータであり、少
なくとも1つの基準位置において既知の動作状態を実現
するアクチュエータと、 前記少なくとも1つの基準位置に対応して前記センサか
ら発せられる学習用出力を検出する学習用出力検出手段
と、 前記学習用出力に基づいて前記センサの出力補正を行う
補正手段と、 前記補正手段により補正された後のセンサの出力と、内
燃機関の運転状態とに基づいて前記アクチュエータを制
御する制御手段とを備え、 前記学習用出力検出手段は、内燃機関の運転中に、所定
の学習条件が成立する毎に、前記学習用出力の更新を行
い、更に、 前記所定の学習条件の成立時に、前記アクチュエータを
強制的に所定の基準位置まで動作させる強制駆動手段を
備えることを特徴とする可変動弁機構付内燃機関の制御
装置。 - 【請求項8】 吸気弁及び排気弁の動作状態が固定され
た状態で内燃機関の出力を可変とする出力可変機構と、 前記強制駆動手段により前記アクチュエータが強制的に
駆動される際に、その駆動に伴う内燃機関の出力変化が
相殺されるように前記出力可変機構を制御する出力制御
手段と、 を備えることを特徴とする請求項6または7記載の可変
動弁機構付内燃機関の制御装置。
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