JP2008291743A - 動弁系の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内燃機関の動弁系は、可動範囲内で駆動されるコントロールシャフト54と、潤滑剤によって潤滑されるアクチュエータ60を有し、アクチュエータ60によりコントロールシャフト54を駆動することを通じて内燃機関のバルブ特性を変更する。この動弁系の制御装置は、基準位置と同基準位置からの変位量とに基づいてコントロールシャフト54の絶対位置を算出する算出手段と、所定の学習条件が成立したとき、アクチュエータ60をその可動範囲内の端まで変位させ、アクチュエータ60の駆動が停止したときに算出される絶対位置をその端に対応する位置に更新する絶対位置学習を実行する学習手段とを備える。アクチュエータ60の温度が所定の下限温度よりも低いときに、学習手段による絶対位置学習を禁止する。
【選択図】図4
Description
請求項1に記載の発明は、可動範囲内で駆動される制御軸と、潤滑剤によって潤滑されるアクチュエータとを有し、前記アクチュエータにより前記制御軸を駆動することを通じて内燃機関のバルブ特性を変更する動弁系に適用されて、基準位置と同基準位置からの前記制御軸の変位量とに基づいて同制御軸の絶対位置を算出する算出手段と、所定の学習条件が成立したとき、前記制御軸を前記可動範囲の端まで変位させ、同制御軸の駆動が停止したときに前記算出手段によって算出される絶対位置を前記端に対応する位置に更新する絶対位置学習を実行する学習手段とを備える動弁系の制御装置において、前記アクチュエータの温度が所定の下限温度よりも低いときに、前記学習手段による絶対位置学習を禁止する低温学習禁止手段を備えることをその要旨とする。
こうしたアクチュエータ60により、ステータ62aのコイルCに通電すると、ロータ62b及びローラナット66が軸線Lを中心として回転され、各遊星ギヤ65がそれぞれ自身の軸線を中心として自転しつつ、軸線Lの周りを公転する。また上述したように、出力軸64は、軸線Lを中心として回転不能であるが、軸方向へは変位可能であるため、各遊星ギヤ65の自転及び公転によりその出力軸64が軸方向に変位する。
[電気角カウント値E]
電気角カウント値Eは、電気角センサD1〜D3のパルス信号に基づいて設定され、アクチュエータ60の回転位相を表す。具体的には、図6(a)に示されるように、各電気角センサD1〜D3から各々論理ハイレベル信号「H」と論理ローレベル信号「L」とのいずれが出力されているかに応じて、電気角カウント値Eに「0」〜「5」範囲内の連続した整数値のうちのいずれかに設定されてDRAM72bに記憶される。マイクロコンピュータ70は、DRAM72bに記憶された電気角カウント値Eに基づきアクチュエータ60の回転位相を検出し、同アクチュエータ60の通電相を切り替えてアクチュエータ60を正・逆回転する。ここで、アクチュエータ60の正回転時には、電気角カウント値Eは「0」→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「0」といった順序で順方向に変化する。一方、アクチュエータ60の逆回転時には、電気角カウント値E「5」→「4」→「3」→「2」→「1」→「0」→「5」といった順序で逆方向に変化する。
位置カウント値Pは、内燃機関が始動した後に、コントロールシャフト54が機関始動時における基準位置から変位した量、換言すれば吸気バルブ20の最大リフト量について機関始動時における基準値からの変更履歴を表す。具体的には、位置センサS1,S2のうち、一方のセンサからパルス信号の立ち上がりエッジ及び立下りエッジのいずれが生じているか、及び他方のセンサから論理ハイレベル信号「H」と論理ローレベル信号「L」とのいずれが出力されているかに応じて、位置カウント値Pに対し「+1」と「−1」とのいずれかが加算される(図6(b)参照)。なお、同図6(b)において、「↑」はパルス信号の立ち上がりエッジを表し、「↓」はパルス信号の立下りエッジを表している。こうした処理を実行して得られる位置カウント値Pは、各位置センサS1,S2からのパルス信号のエッジを計数した値になる。
ストロークカウント値Sは、コントロールシャフト54をLo端に変位させたときの位置を基準位置とした同コントロールシャフト54の変位量、換言すれば最大リフト量の実際値を表す。すなわち、ストロークカウント値Sの初期設定として、コントロールシャフト54をLo端に変位させたとき、マイクロコンピュータ70はストロークカウント値Sを「0」に設定する。マイクロコンピュータ70は、位置カウント値Pをストロークカウント値Sに加算し、ストロークカウント値Sをこの加算された値に更新される。なお、機関停止が完了し、吸気弁開閉装置100の駆動が停止されたときのストロークカウント値Sの最終値が次回機関運転の開始時の基準値Sgとして学習されてEEPROM72cに記憶される。
S←Sg+P …(1)
St←S−B …(2)
B:減量値
式(2)において、減量値Bは予め設定された正の値である。そのため、制御目標値Stはストロークカウント値Sよりも小さな値に設定され、コントロールシャフト54がLo端側に変位するように駆動される。なお、この減量値Bは、アクチュエータ60やその周辺機構に作用する負荷が過大になることを抑制すべく、アクチュエータ60の最大駆動力が通常制御時よりも小さくなるように、その大きさが適宜設定されている。その結果、最大リフト量が減少するとともに、位置カウント値Pが減少するようになる。
P←S−Sg …(3)
そして、学習条件フラグFgを「オフ」に設定し(ステップS90)、この一連の処理を一旦終了する。
(1)アクチュエータ60の温度Tが上限温度Thiよりも高いときにLo端学習を禁止するようにしている。このため、アクチュエータ60の温度の上昇に伴ってコイルCの電気抵抗が大きくなり、アクチュエータ60の駆動力が小さくなることに起因して、コントロールシャフト54がLo端に到達する前に停止したにも係わらず、コントロールシャフト54がLo端に到達したものと誤判断することを抑制することができる。したがって、アクチュエータ60の温度変化に起因して、コントロールシャフト54の位置を誤って更新することを抑制することができるようになる。
・上記実施形態では、アクチュエータ60の温度Tが上限温度Thiよりも高いとき及び、下限温度Tloよりも低いときにLo端学習を禁止する、換言すればアクチュエータ60の温度Tが上限温度Thiと下限温度Tloとの間にあることを条件にLo端学習を許可するようにしている。これに限らず、例えばLo端学習の信頼性を一層高める必要がある場合には、アクチュエータ60の温度Tが上限温度Thiよりも低い所定温度と、下限温度Tloよりも高い所定温度との間にあることを条件にLo端学習を許可するようにしてもよい。
Claims (6)
- 可動範囲内で駆動される制御軸と、潤滑剤によって潤滑されるアクチュエータとを有し、前記アクチュエータにより前記制御軸を駆動することを通じて内燃機関のバルブ特性を変更する動弁系に適用されて、基準位置と同基準位置からの前記制御軸の変位量とに基づいて同制御軸の絶対位置を算出する算出手段と、所定の学習条件が成立したとき、前記制御軸を前記可動範囲の端まで変位させ、同制御軸の駆動が停止したときに前記算出手段によって算出される絶対位置を前記端に対応する位置に更新する絶対位置学習を実行する学習手段とを備える動弁系の制御装置において、
前記アクチュエータの温度が所定の下限温度よりも低いときに、前記学習手段による絶対位置学習を禁止する低温学習禁止手段を備える
ことを特徴とする動弁系の制御装置。 - 請求項1に記載の動弁系の制御装置において、
前記所定の下限温度は、前記絶対位置学習の実行中に、前記制御軸が前記端まで正常に変位することができる前記アクチュエータの最低温度に設定される
ことを特徴とする動弁系の制御装置。 - 可動範囲内で駆動される制御軸と、コイルを含み該コイルに通電することにより前記制御軸を駆動する電動式アクチュエータとを有し、同電動式アクチュエータによる前記制御軸の駆動を通じて内燃機関のバルブ特性を変更する動弁系に適用されて、基準位置と同基準位置からの前記制御軸の変位量とに基づいて同制御軸の絶対位置を算出する算出手段と、所定の学習条件が成立したとき、前記制御軸を前記可動範囲の端まで変位させ、同制御軸の駆動が停止したときに前記算出手段によって算出される絶対位置を前記端に対応する位置に更新する絶対位置学習を実行する学習手段とを備える動弁系の制御装置において、
前記アクチュエータの温度が所定の上限温度よりも高いときに、前記学習手段による絶対位置学習を禁止する高温学習禁止手段を備える
ことを特徴とする動弁系の制御装置。 - 請求項3に記載の動弁系の制御装置において、
前記所定の上限温度は、前記絶対位置学習の実行中に、前記制御軸が前記端まで正常に変位することができる前記電動式アクチュエータの最高温度に設定される
ことを特徴とする動弁系の制御装置。 - 請求項3又は4に記載の動弁系の制御装置において、
前記電動式アクチュエータは潤滑剤によって潤滑され、同電動式アクチュエータの温度が所定の下限温度よりも低いときに、前記学習手段による絶対位置学習を禁止する低温学習禁止手段を備える
ことを特徴とする動弁系の制御装置。 - 請求項5に記載の動弁系の制御装置において、
前記所定の下限温度は、前記絶対位置学習の実行中に、前記制御軸が前記端まで正常に変位することができる前記電動式アクチュエータの最低温度に設定される
ことを特徴とする動弁系の制御装置。
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2007
- 2007-05-24 JP JP2007138200A patent/JP2008291743A/ja active Pending
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