JP2002349215A - 内燃機関の可変動弁装置における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置

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JP2002349215A JP2002040893A JP2002040893A JP2002349215A JP 2002349215 A JP2002349215 A JP 2002349215A JP 2002040893 A JP2002040893 A JP 2002040893A JP 2002040893 A JP2002040893 A JP 2002040893A JP 2002349215 A JP2002349215 A JP 2002349215A
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    • F01L2800/00Methods of operation using a variable valve timing mechanism
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポテンショメータの取付後にエンジンの状態を
考慮した上でポテンショメータのセンサ出力基準位置を
精度よく学習することができ、ポテンショメータの取り
付け誤差によるセンサ出力基準位置のばらつきおよびポ
テンショメータ取り付け後の経時変化によるセンサ出力
基準位置の変動を修正し、エンジン毎の排気、燃費、出
力性能のばらつきおよび変動を常に修正することができ
る内燃機関の可変動弁装置における制御軸回転角位置セ
ンサ出力基準位置学習装置の提供。 【解決手段】作動判断手段(ステップ201)でエンジ
ンが作動停止後のセルフシャット中と判断された時に制
御軸2を最小リフト側ストッパ8により予め設定された
目標最小回転角位置まで回転制御しその時のポテンショ
メータ3による実回転角θ位置をセンサ出力基準位置と
して学習しこの学習値を記憶手段バックアップRAMに
記憶するセルフシャット時学習手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸・排
気弁のリフト量(制御軸の回転角)を機関運転状態に応
じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置における制御
軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、機関低速低負荷時におけ
る燃費の改善や安定した運転性並びに高速高負荷時にお
ける吸気の充填効率の向上による十分な出力を確保する
等のために、吸気・排気弁の開閉時期とバルブリフト量
を機関運転状態に応じて可変制御する可変動弁装置は従
来から種々提供されており、その一例として特開200
0−213314号公報等に記載されているものが知ら
れている。
【0003】この従来例の可変動弁装置は、図10のシ
ステム図に示すように、前記吸気・排気弁のバルブリフ
ト量を変化させるための制御軸の回転角をポテンショメ
ータ等の回転角位置センサによって検出し、この検出さ
れた実回転角位置信号に基づき、可変動弁制御ユニット
では、実回転角位置信号と目標回転角とを比較し、偏差
が零になるように、DCサーボモータ等のアクチュエー
タに駆動電流を出力することにより、制御軸の回転角を
目標のバルブ特性に対応する目標回転角位置に一致させ
るようなフィードバック制御が行われるようになってい
る。そして、前記回転角位置センサにおいては、センサ
出力基準位置が予め設定された基準設定値(工場出荷時
等に各個体に設定される値)で固定され、もしくは一律
に設定された基準設定値で行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内燃機
関の可変動弁装置においては、上述のように、前記回転
角位置センサにおけるセンサ出力基準位置が予め設定さ
れた基準設定値(例えば、500mmV±100mmV)で
固定され、もしくは、一律に設定された基準設定値で行
われるようになっているため、該回転角位置センサの取
り付け誤差によりセンサ出力基準位置、例えば、吸・排
気弁の最小リフトでのセンサ出力値が各個体でばらつい
てしまい、これにより、可変動弁装置搭載内燃機関毎に
排気、燃費、出力性能にばらつきが生じると共に、回転
角位置センサ取り付け後の経時変化によりセンサ出力基
準位置が変化し、これにより、内燃機関の性能が変化す
るという問題点があった。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、回転角位置センサの取付後に内燃機関
の状態を考慮した上で回転角位置センサのセンサ出力基
準位置を精度よく学習することができ、これにより、回
転角位置センサの取り付け誤差によるセンサ出力基準位
置のばらつきおよび回転角位置センサ取り付け後の経時
変化によるセンサ出力基準位置の変動を修正し、内燃機
関毎の排気、燃費、出力性能のばらつきおよび変動を常
に修正することができる内燃機関の可変動弁装置におけ
る制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、回転角の可変制御により内燃機関における機関弁の
リフト特性を制御する制御軸と、該制御軸を回転駆動す
るアクチュエータと、前記制御軸の回転角位置を検出す
る回転角位置センサと、該回転角位置センサの出力基準
位置を学習値として記憶する記憶手段と、該記憶手段に
記憶された学習値をセンサ出力基準位置として前記回転
角位置センサで検出された制御軸の回転角位置信号に基
づいて前記制御軸を内燃機関の運転状態等に応じた制御
目標回転角位置に回転駆動させるべく前記アクチュエー
制御する制御軸回転角制御手段と、前記内燃機関の
作動停止後のセルフシャット中か否かを判断する作動判
断手段と、少なくとも前記作動判断手段で内燃機関が作
動停止後のセルフシャット中と判断された時に前記制御
軸をストッパにより予め設定された目標最小回転角位置
まで回転制御しその時の前記回転角位置センサによる実
回転角位置をセンサ出力基準位置として学習しこの学習
値を前記記憶手段に記憶するセルフシャット時学習手段
と、を備えている手段とした。
【0007】請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置における制
御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置において、
前記アクチュエータが電動モータで構成され、該電動モ
ータの駆動電流値を検出する電流検出手段を備え、前記
セルフシャット時学習手段が、段階的に前記目標最小回
転角位置に近づく学習時目標回転角上限位置と実回転角
位置との偏差を演算する第1偏差演算手段と前回の回転
制御時の実回転角位置と今回の回転制御時の実回転角位
置との偏差を演算する第2偏差演算手段を備え前記第1
偏差演算手段で演算された偏差が所定の値以内(条件
1)になった後に前記第2偏差演算手段で演算された偏
差が所定値以内(条件2)でありかつ前記電流検出手段
で検出された電動モータの駆動電流値が負の一定値以下
(条件3)の場合に前記条件1の成立後条件2および条
件3が成立する間の実回転角の最小値と現在の学習値の
小さい方をセンサ出力基準位置の学習値として前記記憶
手段に記憶するように構成されている手段とした。
【0008】請求項3記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、回転角の可変制御により内燃機関における機関弁の
リフト特性を制御する制御軸と、該制御軸を回転駆動す
るアクチュエータと、前記制御軸の回転角位置を検出す
る回転角位置センサと、該回転角位置センサの出力基準
位置を学習値として記憶する記憶手段と、該記憶手段に
記憶された学習値をセンサ出力基準位置として前記回転
角位置センサで検出された制御軸の回転角位置信号に基
づいて前記制御軸を内燃機関の運転状態等に応じた制御
目標回転角位置に回転駆動させるべく前記アクチュエー
制御する制御軸回転角制御手段と、前記内燃機関が
作動中か否かを判断する作動判断手段と、前記内燃機関
の作動中に制御軸をセンサ出力基準位置に制御可能か否
かを判断する状況判断手段と、前記作動判断手段で内燃
機関が作動中と判断されかつ前記状況判断手段で前記内
燃機関の作動中に制御軸をセンサ出力基準位置に制御可
能であると判断された時に前記制御軸をストッパにより
予め設定された目標最小回転角位置まで回転制御しその
時の前記回転角位置センサによる実回転角位置をセンサ
出力基準位置として学習しこの学習値を前記記憶手段に
記憶する作動時学習手段と、備えている手段とした。
【0009】請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項3記載の内燃機関の可変動弁装置における制
御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置において、
前記アクチュエータが電動モータで構成され、該電動モ
ータの駆動電流値を検出する電流検出手段を備え、前記
作動時学習手段が、段階的に前記目標最小回転角位置に
近づく学習時目標回転角上限位置と実回転角位置との偏
差を演算する第1偏差演算手段と前回の回転制御時の実
回転角位置と今回の回転制御時の実回転角位置との偏差
を演算する第2偏差演算手段を備え前記第1偏差演算手
段で演算された偏差が所定の値以内(条件4)になった
後に前記第2偏差演算手段で演算された偏差が所定値以
内(条件5)でありかつ前記電流検出手段で検出された
電動モータの駆動電流値が負の一定値以下(条件6)の
場合に前記条件4の成立後条件5および条件6が成立す
る間の実回転角の最大値をセンサ出力基準位置の学習値
として前記記憶手段に記憶するように構成されている手
段とした。
【0010】請求項5記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項3または4に記載の内燃機関の可変動弁装置
における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置
において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出
手段と備え、前記作動時学習手段が、前記回転数検出手
段で検出された内燃機関の回転数が所定回転数範囲内に
ある時に前記センサ出力基準位置を学習しこの学習値を
前記記憶手段に記憶するように構成されている手段とし
た。
【0011】請求項6記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項3〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変動
弁装置における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学
習装置において、前記記憶手段に記憶された学習値があ
るか否かを判断する記憶判定手段を備え、前記作動時学
習手段が、少なくとも前記記憶判定手段で学習値なしと
判断された時にはまず仮の学習値を設定するように構成
されている手段とした。
【0012】請求項7記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の可変動
弁装置における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学
習装置において、前記可変動弁装置におけるセンサ系の
故障を検出するセンサ診断手段を備え、前記セルフシャ
ット時学習手段または作動時学習手段が、前記センサ診
断手段によりセンサ系の故障が検出されていない時に前
記センサ出力基準位置を学習しこの学習値を前記記憶手
段に記憶するように構成されている手段とした。
【0013】
【作用】本発明請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置
における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置
では、少なくとも作動判断手段で内燃機関が作動停止後
のセルフシャット中と判断された時は、セルフシャット
時学習手段において制御軸をストッパにより予め設定さ
れた目標最小回転角位置まで回転制御しその時の回転角
位置センサによる実回転角位置をセンサ出力基準位置と
して学習しこの学習値を記憶手段に記憶するもので、以
後はこの記憶されたセンサ出力基準位置の学習値に基づ
いて制御軸回転角位置の検出が行われる。従って、回転
角位置センサの取り付け誤差により工場出荷時等に各個
体に設定されるセンサ出力基準位置、例えば、吸・排気
弁の最小リフトでのセンサ出力値が各個体でばらつきが
生じていても、各内燃機関毎にセルフシャットが行われ
る度にセンサ出力基準位置の学習が精度よく行われ、こ
れにより、内燃機関毎に発生した排気、燃費、出力性能
のばらつきを修正することができるようになる。また、
内燃機関の作動停止後のセルフシャット毎にセンサ出力
基準位置の学習が行われるため、各構成部材の劣化や経
時変化によるセンサ出力基準位置の変動に対しても学習
機能が働き、その変動分を常に修正することができるよ
うになる。また、内燃機関の状態を考慮し内燃機関作動
停止後のセルフシャット中に学習が行われるため、内燃
機関の作動や車両の運転状態に影響を及ぼすこともな
い。
【0014】本発明請求項2記載の内燃機関の可変動弁
装置における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習
装置では、セルフシャット時学習手段において目標回転
角位置が学習時目標回転角上限位置から目標最小回転角
位置まで段階的に近づくように設定されこの各段階の学
習時目標回転角位置に順次回転制御されることにより、
ストッパ近くなると制御軸の回転が減速され、これによ
り、ストッパ当接時の跳ね返りや部材のねじれ・変形に
よる制御軸の回転角位置ずれによって学習誤差が発生す
ることを防止することができるようになる。また、前回
の回転制御時の実回転角位置と今回の回転制御時の実回
転角位置との偏差が所定値以内となり、かつ、電動モー
タの駆動電流値が負の一定値以下になると、ストッパに
当接したことが確認できる。また、この時点で今回の学
習候補値と現在の学習値の小さい方をセンサ出力基準位
置の学習値として記憶手段に記憶することにより、フリ
クションにより制御軸がストッパ手前で停止してしまっ
た場合であっても、現在の学習値の方が小さい場合には
学習誤差の発生を防止できるようになる。
【0015】請求項3記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、内燃機関が作動中と判断されかつ内燃機関の作動中
に制御軸をセンサ出力基準位置に制御可能であると判断
された時は、作動時学習手段において制御軸をストッパ
により予め設定された目標最小回転角位置まで回転制御
しその時の回転角位置センサによる実回転角位置をセン
サ出力基準位置として学習しこの学習値を前記記憶手段
に記憶するもので、以後はこの記憶されたセンサ出力基
準位置の学習値に基づいて制御軸回転角位置の検出が行
われる。従って、回転角位置センサの取り付け誤差によ
り工場出荷時等に各個体に設定されるセンサ出力基準位
置、例えば、吸・排気弁の最小リフトでのセンサ出力値
が各個体でばらつきが生じていても、各内燃機関毎に
燃機関の作動中に制御軸をセンサ出力基準位置に制御可
能な状況になる度にセンサ出力基準位置の学習が精度よ
く行われ、これにより、内燃機関毎に発生した排気、燃
費、出力性能のばらつきを修正することができるように
なる。また、内燃機関の作動中であっても、センサ出力
基準位置の学習が行われるため、各構成部材の劣化や経
時変化によるセンサ出力基準位置の変動に対しても学習
機能が働き、その変動分を常に修正することができるよ
うになる。また、内燃機関の状態を考慮し学習が行われ
るため、内燃機関の作動や車両の運転状態に影響を及ぼ
すこともない。
【0016】請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、作動時学習手段において目標回転角位置が学習時上
限目標回転角上限位置から目標最小回転角位置まで段階
的に近づくように設定されこの各段階の目標回転角位置
に順次回転制御されることにより、ストッパ近くなると
制御軸の回転が減速され、これにより、ストッパ当接時
の跳ね返りや部材のねじれ・変形による制御軸の回転角
位置ずれによって学習誤差が発生することを防止するこ
とができるようになる。また、前回の回転制御時の実回
転角位置と今回の回転制御時の実回転角位置との偏差が
所定値以内となり、かつ、電動モータの駆動電流値が負
の一定値以下になると、ストッパに当接したことが確認
できるため、この時点で前記条件4の成立後条件5およ
び条件6が成立する間の実回転角の最大値をセンサ出力
基準位置の学習値として記憶手段に記憶することによ
り、内燃機関の作動に基づくセンサ出力ノイズの発生に
より実際の学習すべき値より低い値が学習値として保存
されることを防止できるようになる。
【0017】請求項5記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、内燃機関の回転数が所定回転数範囲内にある時にセ
ンサ出力基準位置を学習しこの学習値を記憶手段に記憶
するようにしたことにより、内燃機関の回転数増加に伴
う該回転角位置センサ出力変動による誤学習を防ぐこと
ができるようになる。
【0018】請求項6記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、少なくとも記憶判定手段で学習値なしと判断された
時にはまず仮の学習値を設定するようにしたことで、例
えば、バッテリを長期間取り外して学習値バックアップ
が無くなった状態においても、制御軸の回転角位置検出
およびセンサ出力基準位置学習を行うことが可能とな
る。
【0019】請求項7記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、センサ診断手段によりセンサ系の故障が検出されて
いない時にセンサ出力基準位置を学習しこの学習値を前
記記憶手段に記憶するようにしたことで、センサ故障時
における誤った学習を防止することができるようにな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の実施の形態の制御軸回転角位置
センサ出力基準位置学習装置が適用された可変動弁装置
の全体を示す構成図であり、この図において、1は吸気
・排気弁のバルブリフト量を変化させる可変動弁機構、
2は制御軸、3はポテンショメータ(回転角位置セン
サ)、4は可変動弁制御ユニット、5はDCサーボモー
タ(アクチュエータ)、6は減速機構、7は電流検出器
(電流検出手段)を示す。
【0021】さらに詳述すると、この可変動弁装置は、
前記可変動弁制御ユニット4において、図示を省略した
クランク角センサ、エアフローメータ、水温センサ、エ
ンジン回転数センサ等の各種のセンサからの検出信号に
基づいて現在の機関運転状態を検出し、該検出された機
関運転状態に応じて目標のバルブ特性を決定し、該目標
のバルブ特性に対応する目標回転角を求め、この目標回
転角位置に可変動弁機構1の制御軸2を駆動すべく、前
記DCサーボモータ5に駆動信号(駆動電流)を出力す
る。なお、前記可変動弁制御ユニット4内には、前記各
センサの故障状態を診断するセンサ診断手段を備え、ま
た、可変動弁制御ユニット4には燃料カット信号が入力
されるようになっている。
【0022】ところで、上記可変動弁装置においては、
上述のように、目標のバルブ特性に対応する目標回転角
位置に制御軸2を駆動し、実際のバルブ特性を前記目標
のバルブ特性に制御するが、前記制御軸2の駆動精度
や、制御軸2の角度位置とバルブ特性との関係にばらつ
きがあると、目標のバルブ特性に精度よく実際のバルブ
特性を制御することができなくなる。
【0023】そこで、前記可変動弁機構1における制御
軸2の回転角をポテンショメータ3によって検出し、可
変動弁制御ユニット4では、この検出された実回転角位
置信号と前記目標回転角とを比較し、偏差が零になるよ
うに、DCサーボモータ5に駆動電流を出力することに
より、減速機構6を介して制御軸2の回転角を目標のバ
ルブ特性に対応する目標回転角位置に一致させるような
フィードバック制御が行われるようになっている。
【0024】また、前記DCサーボモータ5に入力され
る駆動電流値が電流検出器7で検出され、該検出駆動電
流値が可変動弁制御ユニット4に入力される他、可変動
弁制御ユニット4にはエンジン回転数信号および燃料カ
ット信号が入力されるようになっている。
【0025】また、前記制御軸2は、一端部に設けられ
たDCサーボモータ5によって所定回転角度範囲内で回
転駆動されるようになっいる。即ち、図2に示すよう
に、バルブ最小リフト位置を規制する最小リフト側スト
ッパ8と、最大リフト位置を規制する最大リフト側スト
ッパ9との間で、制御軸2が例えば90°の回転角度範
囲内で回転駆動されるように規制されている。
【0026】なお、図3は制御軸回転角に対するバルブ
リフト特性図、図4は制御軸回転角に対するポテンショ
メータ3のセンサ出力特性図、図5はバルブリフトに対
するポテンショメータ3のセンサ出力特性図であり、こ
れらの図に示すように、バルブリフト量に比例してセン
サ出力が増加する関係となっている。従って、制御軸2
の実回転角位置をポテンショメータ3で検出することに
より制御軸2の実回転角位置に比例したバルブリフト量
を間接的に検出し、かつ、この検出値に基づいて制御軸
2の回転角位置を制御目標回転角位置になるようにフィ
ードバック制御することにより、バルブリフト量の制御
が行われるようになっている。従って、吸・排気弁の最
小リフト位置に対応するように前記最小リフト側ストッ
パ8により規制された制御軸2の最小回転角位置とポテ
ンショメタ3のセンサ出力基準位置とが一致している必
要がある。そこで、この発明の実施の形態では、前記可
変動弁制御ユニット4にセンサ出力基準位置を学習する
学習手段およびこの学習値を記憶する記憶手段(バック
アップRAM)が備えられている。
【0027】次に、前記可変動弁制御ユニット4に備え
られた制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置の
内容を、図6〜8のフローチャートに基づいて説明す
る。図6のフローチャートは、制御軸回転角位置センサ
出力基準位置学習装置の全体の作動内容を示すもので、
まず、ステップ101では、イグニッションOFFでエ
ンジン制御用コントロールユニットの電源がON状態の
セルフシャット中である(YES)か否か(イグニッシ
ョンONでエンジン回転中)を判定し、YESである時
はステップ102に進む。このステップ102では、以
下に列挙するセルフシャット時学習条件が成立している
か否かを判定する。 (1) イグニッションがOFF状態 (2) 可変動弁装置のセンサ系診断結果がNGでない(セ
ンサ正常作動)。 (3) セルフシャット時学習未終了状態
【0028】そして、このステップ102の判定がYE
S(セルフシャット時学習条件成立)である時は、ステ
ップ103に進み、図7に示すフローチャートに基づき
最小リフト回転角位置学習2(セルフシャット時学習手
段)を実施した後、これで一回のフローを終了し、ま
た、NO(セルフシャット時学習条件不成立)である時
はこれで一回のフローを終了する。
【0029】前記ステップ101でNO(イグニッショ
ンONでエンジン回転中)と判定された時は、ステップ
104に進む。このステップ104では、バックアップ
学習値が有るか否かを判定し、YES(バックアップ学
習値有り)と判定された時は、ステップ105に進んで
可変動弁装置の通常制御を許可する処理を行った後、ス
テップ106に進む。
【0030】このステップ106では、以下に列挙する
学習値有り時における学習条件が成立しているか否かを
判定する。 (1) イグニッションがON状態 (2) エンジン回転数が一定値以上、一定値以下の所定範
囲内 (3) 制御軸2をセンサ出力基準位置に制御可能な状態、
例えば、エンジン性能に影響のない状態 アイドリング運転中 極低負荷運転中 減速時燃料カット中 (4) 可変動弁装置のセンサ系診断結果がNGでない(セ
ンサ正常作動)。
【0031】そして、このステップ106の判定がYE
S(学習値有り時学習条件成立)である時は、ステップ
107に進み、図8に示すフローチャートに基づき最小
リフト回転角位置学習1を実施した後、これで一回のフ
ローを終了し、また、NO(学習値有り時学習条件不成
立)である時はステップ108に進んで可変動弁装置の
通常制御を開始した後、これで一回のフローを終了す
る。
【0032】前記ステップ104でNO(バックアップ
学習値無し)と判定された時は、ステップ109に進
む。このステップ109では、以下に列挙する学習値無
し時における学習条件が成立しているか否かを判定す
る。 (1) イグニッションがON状態 (2) エンジン回転数が一定値以上、一定値以下の所定範
囲内 (3) 可変動弁装置のセンサ系診断結果がNGでない(セ
ンサ正常作動)。
【0033】そして、このステップ109の判定がYE
S(学習値無し時学習条件成立)である時は、ステップ
110に進み、図8に示すフローチャートに基づき最小
リフト回転角位置学習1を実施した後、これで一回のフ
ローを終了し、また、NO(学習値無し時学習条件不成
立)である時はステップ111に進んで可変動弁装置の
通常制御を不許可状態とした後、これで一回のフローを
終了する。
【0034】次に、前記図6のステップ103における
最小リフト回転角位置学習2の内容を図7に示すフロー
チャートに基づいて説明する。ステップ201(作動判
断手段)では、エンジン非回転中であるか否かを判定
し、NO(エンジン回転中)である時はステップ215
に進んで目標回転角をαdeg に設定して可変動弁装置の
通常制御を開始させた後、これで一回のフローを終了す
る。
【0035】また、YES(エンジン非回転中)である
時はステップ202に進んで、ローパスフィルタ通過後
の実回転角θ(実回転角位置)を算出した後、ステップ
203に進む。このステップ203では、後述のステッ
プ205において条件1が成立したと判定されているか
否かを判定し、YES(条件1不成立)である時は、ス
テップ204に進んで、まず学習時目標回転角θc位置
をセンサ取付バラツキ最大量α(学習時目標回転角上限
位置)に設定した後、ステップ205に進む。
【0036】このステップ205では、条件1が成立し
たか否かを判定する。即ち、学習時目標回転角θc位置
と実回転角位置との制御偏差が一定値以内になったか否
かを判定するもので、YES(条件1が成立)である時
はステップ206に進んで、学習時目標回転角θc位置
をθc−βに設定し、ステップ207に進んで条件1成
立の設定を行った後、これで一回のフローを終了する。
なお、前記βは学習時目標回転角θc位置を、目標最小
回転角位置に段階的に徐々に近付けるための段階的補正
値である。
【0037】また、前記ステップ205の判定がNO
(条件1不成立)である時は、これで一回のフローを終
了する。
【0038】また、前記ステップ203の判定がNO
(条件1成立)である時は、ステップ208に進む。
【0039】このステップ208では、条件2が成立し
たか否かを判定する。即ち、前回制御時における制御軸
2の実回転角θ位置と今回制御時における実回転角θ位
置との偏差dtθが一定値以内であるか否かを判定するこ
とにより、制御軸2が最小リフト側ストッパ8に当接し
たか否かの判定が可能となるもので、YES(条件2成
立)である時は、ステップ209に進み、上記条件2が
一定時間成立したか否かを判定し、YESである時は、
ステップ210に進む。
【0040】このステップ210(条件3)では、さら
に、電流検出器7で検出されたDCサーボモータ5の駆
動電流が負の一定値以下であるか否かを判定することに
より、現実に制御軸2が最小リスト側ストッパ8に押し
付けられた状態となっているか否かを判定し、YES
(負の一定値以下)である時は、ステップ211に進
む。
【0041】このステップ211では、振動のないエン
ジン停止中の処理につき、駆動部の回転フリクションに
よって、最小リフト側ストッパ8の少し手前で制御軸2
が停止した状態となっている可能性が高いため、既存の
学習値より記憶しておいた制御軸回転角θclが小さいか
否かを判定し、YES(θclの方が小)である時は、ス
テップ212に進んで記憶しておいた制御軸回転角θcl
を最小回転角学習値として保存し、また、NO(θclの
方が大)である時は、そのまま現在の学習値を保存し、
これで一回のフローを終了する。
【0042】また、前記ステップ210でNO(条件3
不成立=負の一定値越え)である時は、ステップ213
に進んで今回の実制御軸回転角θと前回の実制御軸回転
角θの小さい方を制御軸回転角θclとして記憶し、これ
で一回のフローを終了する。
【0043】また、前記ステップ208でNO(条件2
不成立)と判定された時は、ステップ214に進んで、
学習時目標回転角θc位置をθc−βに設定し、これで
一回のフローを終了する。
【0044】次に、前記図6のステップ107、110
における最小リフト回転角位置学習1の内容を図8に示
すフローチャート、および、図9のタイムチャートに基
づいて説明する。
【0045】図8のフローチャートのステップ301
(記憶判定手段)では、バックアップ学習値が無いか否
かを判定し、YES(バックアップ学習値無し)と判断
された時は、ステップ302に進んで最小回転角学習値
として、予め記憶手段(バックアップRAM)に記憶設
定された規定値を仮の学習値として設定した後、ステッ
プ303に進み、NO(バックアップ学習値有り)と判
定された時はそのままステップ303に進む。このステ
ップ303では、ローパスフィルタ通過後の実回転角θ
(実回転角位置)を算出した後、ステップ304に進
む。
【0046】このステップ304では、後述のステップ
306において条件4が成立したと判定されているか否
かを判定し、YES(条件4不成立)である時は、ステ
ップ305に進んで学習時目標回転角θc位置をセンサ
取付バラツキ最大量αに設定した後、ステップ306に
進む。
【0047】このステップ306(第1偏差演算手段・
条件4)では、条件1が成立したか否かを判定する。即
ち、学習時目標回転角θc位置と実回転角位置と制御偏
差が一定値以内になったか否かを判定するもので、YE
S(条件4が成立)である時はステップ307に進ん
で、学習時目標回転角θc位置をθc−βに設定し、ス
テップ308に進んで条件4成立の設定を行った後、こ
れで一回のフローを終了する。なお、前記βは学習時目
標回転角θc位置を、目標最小回転角位置に段階的に徐
々に近付けるための段階的補正値である。
【0048】また、前記ステップ306の判定がNO
(条件4不成立)である時は、これで一回のフローを終
了する。また、前記ステップ304の判定がNO(条件
4成立)である時は、ステップ309に進む。
【0049】このステップ309(第2偏差演算手段・
条件5)では、条件5が成立したか否かを判定する。即
ち、前回制御時における制御軸2の実回転角θ位置と今
回制御時における実回転角θ位置との偏差dtθが一定値
以内であるか否かを判定することにより、制御軸2が最
小リフト側ストッパ8に当接したか否かの判定が可能と
なるもので、YES(条件5成立)である時は、ステッ
プ310に進み、上記条件5が一定時間成立したか否か
を判定し、YESである時は、ステップ311に進む。
【0050】このステップ311(条件6)では、さら
に、電流検出器7で検出されたDCサーボモータ5の駆
動電流が負の一定値以下であるか否かを判定することに
より、現実に制御軸2が最小リフト側ストッパ8に押し
付けられた状態となっているか否かを判定し、YES
(負の一定値以下)である時は、ステップ312に進
む。
【0051】このステップ312では、記憶しておいた
制御軸回転角θclを最小回転角学習値として保存した
後、これで、一回のフローを終了する。
【0052】また、前記ステップ311でNO(条件6
不成立=負の一定値越え)である時、および、前記ステ
ップ310でNO(条件5成立が一定時間未満)である
時は、ステップ313に進み、今回の実制御軸回転角θ
と前回の実制御軸回転角θの大きい方を制御軸回転角θ
clとして記憶し、これで一回のフローを終了する。な
お、このステップ311で最大の値を記憶するようにし
たのは、エンジン回転中ではセンサ出力にノイズが入
り、実際の学習すべき値より低い値が入ることを防ぐた
めである。
【0053】また、前記ステップ309でNO(条件5
不成立)と判定された時は、ステップ314に進んで、
学習時目標回転角θc位置をθc−βに設定し、これで
一回のフローを終了する。
【0054】次に、この発明の実施の形態の作用・効果
を説明する。即ち、この発明の実施の形態の内燃機関の
可変動弁装置における制御軸回転角位置センサ出力基準
位置学習装置では、ステップ101(作動判断手段)で
内燃機関が作動停止後のセルフシャット中と判断された
時は、セルフシャット時学習手段(図7のフローチャー
ト)において制御軸2を最小リフト側ストッパ8により
予め設定された目標最小回転角位置を目標として回転制
御しその時のポテンショメータ3による実回転角位置を
センサ出力基準位置として学習し、この学習値を記憶手
段(バックアップRAM)に記憶するもので、以後はこ
の記憶されたセンサ出力基準位置の学習値に基づいて制
御軸2の回転角位置の検出が行われる。
【0055】従って、ポテンショメータ3の取り付け誤
差により工場出荷時等に各個体に設定されるセンサ出力
基準位置、例えば、吸・排気弁の最小リフトでのセンサ
出力値が各個体でばらつきが生じていても、各エンジン
毎にセルフシャットが行われる度にセンサ出力基準位置
の学習が精度よく行われ、これにより、エンジン毎に発
生した排気、燃費、出力性能のばらつきを修正すること
ができるようになるという効果が得られる。
【0056】また、エンジンの作動停止後のセルフシャ
ット毎にセンサ出力基準位置の学習が行われるため、各
構成部材の劣化や経時変化によるセンサ出力基準位置の
変動に対しても学習機能が働き、その変動分を常に修正
することができるようになる。また、エンジンの状態を
考慮しエンジン作動停止後のセルフシャット中に学習が
行われるため、エンジンの作動や車両の運転状態に影響
を及ぼすこともない。
【0057】また、セルフシャット時学習手段(図7の
フローチャート)において学習時目標回転角θc位置が
学習時目標回転角上限位置であるセンサ取付バラツキ最
大量αから目標最小回転角位置まで段階的に近づくよう
に設定されこの各段階の学習時目標回転角θc位置に順
次回転制御されることにより、最小リフト側ストッパ8
近くになると制御軸2の回転が減速されるもので、これ
により、最小リフト側ストッパ8当接時の跳ね返りや部
材のねじれ・変形による制御軸2の回転角位置ずれによ
って学習誤差が発生することを防止することができるよ
うになる。
【0058】また、前回の回転制御時の実回転角θ位置
と今回の回転制御時の実回転角θ位置との偏差dtθが所
定値以内となり、かつ、DCサーボモータ5の駆動電流
値が負の一定値以下になると、最小リフト側ストッパ8
に当接したことが確認できるが、この時点で今回の学習
候補値と現在の学習値の小さい方をセンサ出力基準位置
の学習値として記憶手段に記憶することにより、フリク
ションにより制御軸2が最小リフト側ストッパ8手前で
停止してしまった場合であっても、現在の学習値の方が
小さい場合には学習誤差の発生を防止できるようにな
る。
【0059】また、エンジンが作動中と判断されかつ
御軸2をセンサ出力基準位置に制御可能な状態、例え
ば、エンジン性能に影響のない状態(アイドリング運
転中、極低負荷運転中、減速時燃料カット中)であ
と判断された時は、作動時学習手段(図8のフローチ
ャート)において制御軸2を最小リフト側ストッパ8に
より予め設定された目標最小回転角位置まで回転制御し
その時のポテンショメータ3による実回転角θ位置をセ
ンサ出力基準位置として学習しこの学習値を前記記憶手
段に記憶するもので、以後はこの記憶されたセンサ出力
基準位置の学習値に基づいて制御軸回転角位置の検出が
行われる。
【0060】従って、回転角位置センサの取り付け誤差
により工場出荷時等に各個体に設定されるセンサ出力基
準位置、例えば、吸・排気弁の最小リフトでのセンサ出
力値が各個体でばらつきが生じていても、各エンジン毎
制御軸2をセンサ出力基準位置に制御可能な状態、例
えば、エンジンの性能に影響のない状態になる度にセン
サ出力基準位置の学習が精度よく行われ、これにより、
エンジン毎に発生した排気、燃費、出力性能のばらつき
を修正することができるようになるという効果が得られ
る。
【0061】また、エンジンの作動中であっても制御軸
2をセンサ出力基準位置に制御可能な状態、例えば、エ
ンジンの性能に影響のない状態になる度に、センサ出力
基準位置の学習が行われるため、各構成部材の劣化や経
時変化によるセンサ出力基準位置の変動に対しても学習
機能が働き、その変動分を常に修正することができるよ
うになる。また、エンジンの状態を考慮し制御軸2をセ
ンサ出力基準位置に制御可能な状態、例えば、エンジン
の性能に影響のない状態の時、即ち、アイドリング運
転中、極低負荷運転中、減速時燃料カット中に学習
が行われるため、エンジンの作動や車両の運転状態に影
響を及ぼすこともない。
【0062】また、作動時学習手段(図8のフローチャ
ート)において学習時目標回転角θc位置が学習時目標
回転角上限位置であるセンサ取付バラツキ最大量αから
目標最小回転角位置まで段階的に近づくように設定され
この各段階の学習時目標回転角θc位置に順次回転制御
されることにより、最小リフト側ストッパ8近くになる
と制御軸2の回転が減速されるもので、これにより、最
小リフト側ストッパ8当接時の跳ね返りや部材のねじれ
・変形による制御軸2の回転角位置ずれによって学習誤
差が発生することを防止することができるようになる。
【0063】また、前回の回転制御時の実回転角θ位置
と今回の回転制御時の実回転角θ位置との偏差dtθが所
定値以内となり、かつ、DCサーボモータ5の駆動電流
値が負の一定値以下になると、最小リフト側ストッパ8
に当接したことが確認できるため、この時点で学習時目
標回転θc位置と回転角θ位置との偏差が一定値以
内になった後における実回転角θの最大値をセンサ出力
基準位置の学習値として記憶手段に記憶することによ
り、エンジンの作動に基づくセンサ出力ノイズの発生に
より実際の学習すべき値より低い値が学習値として保存
されることを防止できるようになる。
【0064】また、エンジンの回転数が所定回転数範囲
内にある時にセンサ出力基準位置を学習しこの学習値を
記憶手段に記憶するようにしたことにより、エンジンの
回転数増加に伴う該ポテンショメータ3の出力変動によ
る誤学習を防ぐことができるようなる。
【0065】また、記憶判定手段でバックアップ学習値
無しと判断された時にはまず仮の学習値を設定するよう
にしたことで、例えば、バッテリを長期間取り外して学
習値バックアップが無くなった状態においても、制御軸
2の回転角位置検出およびセンサ出力基準位置学習を行
うことが可能となる。
【0066】また、セルフシャット時学習手段および作
動時学習手段において、センサ診断手段によりセンサ系
の故障が検出されていない時にセンサ出力基準位置を学
習しこの学習値を前記記憶手段に記憶するようにしたこ
とで、センサ故障時における誤った学習を防止すること
ができるようになる。
【0067】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、具体的な構成はこれら発明の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように、本発明
の内燃機関の可変動弁装置における制御軸回転角位置セ
ンサ出力基準位置学習装置では、上述のように、内燃機
関の作動停止後のセルフシャット中か否かを判断する作
動判断手段と、少なくとも作動判断手段で内燃機関が作
動停止後のセルフシャット中と判断された時に制御軸を
ストッパにより予め設定された目標最小回転角位置まで
回転制御しその時の回転角位置センサによる実回転角位
置をセンサ出力基準位置として学習しこの学習値を記憶
手段に記憶するセルフシャット時学習手段と、を備えて
いる手段としたことで、以下に列挙する効果が得られ
る。
【0069】即ち、回転角位置センサの取り付け誤差に
より工場出荷時等に各個体に設定されるセンサ出力基準
位置、例えば、吸・排気弁の最小リフトでのセンサ出力
値が各個体でばらつきが生じていても、各内燃機関毎に
セルフシャットが行われる度にセンサ出力基準位置の学
習が精度よく行われ、これにより、内燃機関毎に発生し
た排気、燃費、出力性能のばらつきを修正することがで
きるようになる。
【0070】また、内燃機関の作動停止後のセルフシャ
ット毎にセンサ出力基準位置の学習が行われるため、各
構成部材の劣化や経時変化によるセンサ出力基準位置の
変動に対しても学習機能が働き、その変動分を常に修正
することができるようになる。また、内燃機関の状態を
考慮し内燃機関作動停止後のセルフシャット中に学習が
行われるため、内燃機関の作動や車両の運転状態に影響
を及ぼすこともない。
【0071】請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項1記載の発明において、前記セルフシャット
時学習手段が、段階的に前記目標最小回転角位置に近づ
く学習時目標回転角上限位置と実回転角位置との偏差を
演算する第1偏差演算手段と前回の回転制御時の実回転
角位置と今回の回転制御時の実回転角位置との偏差を演
算する第2偏差演算手段を備え前記第1偏差演算手段で
演算された偏差が所定の値以内(条件1)になった後に
前記第2偏差演算手段で演算された偏差が所定値以内
(条件2)でありかつ前記電流検出手段で検出された電
動モータの駆動電流値が負の一定値以下(条件3)の場
合に前記条件1の成立後条件2および条件3が成立する
間の実回転角の最小値と現在の学習値の小さい方をセン
サ出力基準位置の学習値として記憶手段に記憶するよう
に構成されている手段としたことで、以下に列挙する効
果が得られる。
【0072】即ち、セルフシャット時学習手段において
目標回転角位置が学習時目標回転角上限位置から目標最
小回転角位置まで段階的に近づくように設定されこの各
段階の目標回転角位置に順次回転制御されることによ
り、ストッパ近くなると制御軸の回転が減速され、これ
により、ストッパ当接時の跳ね返りや部材のねじれ・変
形による制御軸の回転角位置ずれによって学習誤差が発
生することを防止することができるようになる。
【0073】また、前回の回転制御時の実回転角位置と
今回の回転制御時の実回転角位置との偏差が所定値以内
となり、かつ、電動モータの駆動電流値が負の一定値以
下になると、ストッパに当接したことが確認できる。ま
た、この時点で今回の学習候補値と現在の学習値の小さ
い方をセンサ出力基準位置の学習値として記憶手段に記
憶することにより、フリクションにより制御軸がストッ
パ手前で停止してしまった場合であっても、現在の学習
値の方が小さい場合には学習誤差の発生を防止できるよ
うになる。
【0074】請求項3記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、内燃機関が作動中か否かを判断する作動判断手段
と、内燃機関の作動中に制御軸をセンサ出力基準位置に
制御可能か否かを判断する状況判断手段と、作動判断手
段で内燃機関が作動中と判断されかつ状況判断手段で
燃機関の作動中に制御軸をセンサ出力基準位置に制御可
能であると判断された時に制御軸をストッパにより予め
設定された目標最小回転角位置まで回転制御しその時の
回転角位置センサによる実回転角位置をセンサ出力基準
位置として学習しこの学習値を記憶手段に記憶する作動
時学習手段と、を備えている手段としたことで、以下に
列挙する効果が得られる。
【0075】即ち、回転角位置センサの取り付け誤差に
より工場出荷時等に各個体に設定されるセンサ出力基準
位置、例えば、吸・排気弁の最小リフトでのセンサ出力
値が各個体でばらつきが生じていても、各内燃機関毎に
内燃機関の作動中に制御軸をセンサ出力基準位置に制御
可能な状況になる度にセンサ出力基準位置の学習が精度
よく行われ、これにより、内燃機関毎に発生した排気、
燃費、出力性能のばらつきを修正することができるよう
になる。
【0076】また、内燃機関の作動中であっても内燃機
関の作動中に制御軸をセンサ出力基準位置に制御可能な
状況になる度に、センサ出力基準位置の学習が行われる
ため、各構成部材の劣化や経時変化によるセンサ出力基
準位置の変動に対しても学習機能が働き、その変動分を
常に修正することができるようになる。また、内燃機関
の状態を考慮し内燃機関の作動中で制御軸をセンサ出力
基準位置に制御可能な状況の時に学習が行われるため、
内燃機関の作動や車両の運転状態に影響を及ぼすことも
ない。
【0077】請求項4記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項3記載の発明において、前記作動時学習手段
が、段階的に目標最小回転角位置に近づく学習時目標回
転角上限位置と実回転角位置との偏差を演算する第1偏
差演算手段と前回の回転制御時の実回転角位置と今回の
回転制御時の実回転角位置との偏差を演算する第2偏差
演算手段を備え第1偏差演算手段で演算された偏差が所
定の値以内(条件4)になった後に第2偏差演算手段で
演算された偏差が所定値以内(条件5)でありかつ電流
検出手段で検出された電動モータの駆動電流値が負の一
定値以下(条件6)の場合に条件4の成立後条件5およ
び条件6が成立する間の実回転角の最大値をセンサ出力
基準位置の学習値として記憶手段に記憶するように構成
されている手段としたことで、以下に列挙する効果が得
られる。
【0078】即ち、作動時学習手段において目標回転角
位置が学習時上限目標回転角上限位置から目標最小回転
角位置まで段階的に近づくように設定されこの各段階の
目標回転角位置に順次回転制御されることにより、スト
ッパ近くなると制御軸の回転が減速され、これにより、
ストッパ当接時の跳ね返りや部材のねじれ・変形による
制御軸の回転角位置ずれによって学習誤差が発生するこ
とがを防止することができるようになる。
【0079】また、前回の回転制御時の実回転角位置と
今回の回転制御時の実回転角位置との偏差が所定値以内
となり、かつ、電動モータの駆動電流値が負の一定値以
下になると、ストッパに当接したことが確認できるた
め、この時点で前記条件4の成立後条件5および条件6
が成立する間の実回転角の最大値をセンサ出力基準位置
の学習値として記憶手段に記憶することにより、内燃機
関の作動に基づくセンサ出力ノイズの発生により実際の
学習すべき値より低い値が学習値として保存されること
を防止できるようになる。
【0080】請求項5記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項3または4に記載の発明において、前記内燃
機関の回転数を検出する回転数検出手段と備え、前記作
動時学習手段が、前記回転数検出手段で検出された内燃
機関の回転数が所定回転数範囲内にある時に前記センサ
出力基準位置を学習しこの学習値を前記記憶手段に記憶
するように構成されている手段としたことで、内燃機関
の回転数増加に伴う該回転角位置センサ出力変動による
誤学習を防ぐことができるようなるという効果が得られ
る。
【0081】請求項6記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項3〜5のいずれかに記載の発明において、前
記記憶手段に記憶された学習値があるか否かを判断する
記憶判定手段を備え、前記作動時学習手段が、少なくと
も前記記憶判定手段で学習値なしと判断された時にはま
ず仮の学習値を設定するように構成されている手段とし
たことで、例えば、バッテリを長期間取り外して学習値
バックアップが無くなった状態においても、制御軸の回
転角位置検出およびセンサ出力基準位置学習を行うこと
が可能になるという効果が得られる。
【0082】請求項7記載の内燃機関の可変動弁装置に
おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置で
は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前
記可変動弁装置におけるセンサ系の故障を検出するセン
サ診断手段を備え、セルフシャット時学習手段または作
動時学習手段が、センサ診断手段によりセンサ系の故障
が検出されていない時にセンサ出力基準位置を学習しこ
の学習値を記憶手段に記憶するように構成されている手
段としたことで、センサ故障時における誤った学習を防
止することができるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内燃機関の可変動弁装置
における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置
が適用された可変動弁装置の全体を示す構成図である。
【図2】制御軸回転角とバルブリフト位置との関係を示
す相関図である。
【図3】制御軸回転角に対するバルブリフト特性図であ
る。
【図4】制御軸回転角に対するポテンショメータのセン
サ出力特性図である。
【図5】バルブリフトに対するポテンショメータのセン
サ出力特性図である。
【図6】本発明の実施の形態の内燃機関の可変動弁装置
における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置
の全体の作動内容を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の内燃機関の可変動弁装置
における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置
のうち、セルフシャット時学習手段の作動内容を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態の内燃機関の可変動弁装置
における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置
のうち、作動時学習手段の作動内容を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の実施の形態の内燃機関の可変動弁装置
における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置
の作動内容を示すタイムチャートである。
【図10】従来例の可変動弁装置を示すシステム図であ
る。
【符号の説明】
1 可変動弁機構 2 制御軸 3 ポテンショメータ(回転角位置センサ) 4 可変動弁制御ユニット 5 DCサーボモータ(アクチュエータ) 6 減速機構 7 電流検出器機(電流検出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転角の可変制御により内燃機関における
    機関弁のリフト特性を制御する制御軸と、 該制御軸を回転駆動するアクチュエータと、 前記制御軸の回転角位置を検出する回転角位置センサ
    と、 該回転角位置センサの出力基準位置を学習値として記憶
    する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された学習値を出力基準位置として前
    記回転角位置センサで検出された制御軸の回転角位置信
    号に基づいて前記制御軸を内燃機関の運転状態等に応じ
    た制御目標回転角位置に回転駆動させるべく前記アクチ
    ュエータ制御する制御軸回転角制御手段と、 前記内燃機関の作動停止後のセルフシャット中か否かを
    判断する作動判断手段と、 少なくとも前記作動判断手段で内燃機関が作動停止後の
    セルフシャット中と判断された時に前記制御軸をストッ
    パにより予め設定された目標最小回転角位置まで回転制
    御しその時の前記回転角位置センサによる実回転角位置
    をセンサ出力基準位置として学習しこの学習値を前記記
    憶手段に記憶するセルフシャット時学習手段と、を備え
    ていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置におけ
    る制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置。
  2. 【請求項2】前記アクチュエータが電動モータで構成さ
    れ、 該電動モータの駆動電流値を検出する電流検出手段を備
    え、 前記セルフシャット時学習手段が、段階的に前記目標最
    小回転角位置に近づく学習時目標回転角上限位置と実回
    転角位置との偏差を演算する第1偏差演算手段と前回の
    回転制御時の実回転角位置と今回の回転制御時の実回転
    角位置との偏差を演算する第2偏差演算手段を備え前記
    第1偏差演算手段で演算された偏差が所定の値以内(条
    件1)になった後に前記第2偏差演算手段で演算された
    偏差が所定値以内(条件2)でありかつ前記電流検出手
    段で検出された電動モータの駆動電流値が負の一定値以
    下(条件3)の場合に前記条件1の成立後条件2および
    条件3が成立する間の実回転角の最小値と現在の学習値
    の小さい方をセンサ出力基準位置の学習値として前記記
    憶手段に記憶するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置における制御
    軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置。
  3. 【請求項3】回転角の可変制御により内燃機関における
    機関弁のリフト特性を制御する制御軸と、 該制御軸を回転駆動するアクチュエータと、 前記制御軸の回転角位置を検出する回転角位置センサ
    と、 該回転角位置センサの出力基準位置を学習値として記憶
    する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された学習値をセンサ出力基準位置と
    して前記回転角位置センサで検出された制御軸の回転角
    位置信号に基づいて前記制御軸を内燃機関の運転状態等
    に応じた制御目標回転角位置に回転駆動させるべく前記
    アクチュエータを制御する制御軸回転角制御手段と、 前記内燃機関が作動中か否かを判断する作動判断手段
    と、前記内燃機関の作動中に制御軸をセンサ出力基準位置に
    制御可能か否かを判断する状況判断手段と、 前記作動判断手段で内燃機関が作動中と判断されかつ前
    状況判断手段で前記内燃機関の作動中に制御軸をセン
    サ出力基準位置に制御可能であると判断された時に前記
    制御軸をストッパにより予め設定された目標最小回転角
    位置まで回転制御しその時の前記回転角位置センサによ
    る実回転角位置をセンサ出力基準位置として学習しこの
    学習値を前記記憶手段に記憶する作動時学習手段と、を
    備えていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置に
    おける制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置。
  4. 【請求項4】前記アクチュエータが電動モータで構成さ
    れ、 該電動モータの駆動電流値を検出する電流検出手段を備
    え、 前記作動時学習手段が、段階的に前記目標最小回転角位
    置に近づく学習時目標回転角上限位置と実回転角位置と
    の偏差を演算する第1偏差演算手段と前回の回転制御時
    の実回転角位置と今回の回転制御時の実回転角位置との
    偏差を演算する第2偏差演算手段を備え前記第1偏差演
    算手段で演算された偏差が所定の値以内(条件4)にな
    った後に前記第2偏差演算手段で演算された偏差が所定
    値以内(条件5)でありかつ前記電流検出手段で検出さ
    れた電動モータの駆動電流値が負の一定値以下(条件
    6)の場合に前記条件4の成立後条件5および条件6が
    成立する間の実回転角の最大値をセンサ出力基準位置の
    学習値として前記記憶手段に記憶するように構成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の可変動
    弁装置における制御軸回転角位置センサ出力基準位置学
    習装置。
  5. 【請求項5】前記内燃機関の回転数を検出する回転数検
    出手段と備え、 前記作動時学習手段が、前記回転数検出手段で検出され
    た内燃機関の回転数が所定回転数範囲内にある時に前記
    センサ出力基準位置を学習しこの学習値を前記記憶手段
    に記憶するように構成されていることを特徴とする請求
    項3または4に記載の内燃機関の可変動弁装置における
    制御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置。
  6. 【請求項6】前記記憶手段に記憶された学習値があるか
    否かを判断する記憶判定手段を備え、 前記作動時学習手段が、少なくとも前記記憶判定手段で
    学習値なしと判断された時にはまず仮の学習値を設定す
    るように構成されていることを特徴とする請求項3〜5
    のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置における制
    御軸回転角位置センサ出力基準位置学習装置。
  7. 【請求項7】前記可変動弁装置におけるセンサ系の故障
    を検出するセンサ診断手段を備え、 前記セルフシャット時学習手段または作動時学習手段
    が、前記センサ診断手段によりセンサ系の故障が検出さ
    れていない時に前記センサ出力基準位置を学習しこの学
    習値を前記記憶手段に記憶するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機
    関の可変動弁装置における制御軸回転角位置センサ出力
    基準位置学習装置。
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