JP2008280981A - 燃料噴射装置およびそれを搭載した内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できる燃料噴射装置およびそれを搭載した内燃機関を提供することにある。
【解決手段】燃料噴射装置1は、内燃機関2の燃焼室52に燃料を直接噴射する。燃料噴射装置1は、弁体114と、弁体114と接触して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部119と、弁体とシート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレート116を備える。オリフィスプレート116は、燃料を噴射する燃料噴射孔116Dと、燃料を旋回させる旋回室116Cと、旋回室に燃料を導入する燃料流入通路116Bを有し、燃料流入通路116Bの中心軸に対する燃料噴射孔116Dのオフセット量は、燃料流入通路の幅よりも大きくしている。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関に燃料を供給する燃料噴射装置及びそれを搭載した内燃機関に係り、特に、内燃機関の燃焼室内に直接噴射する燃料噴射装置及びそれを搭載した内燃機関に関する。
従来の燃料噴射装置としては、微粒化を促進させるために、旋回力を有しホローコーン状の噴霧を2本噴射する燃料噴射装置が知られている(特許文献1参照)。
また、内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射する、筒内直接噴射式の燃料噴射装置であって、複数の扁平噴霧を有し、第一の噴霧をシリンダの中心線に直行するように噴射し、第二の噴霧をシリンダの上方側に噴射しピストンや吸気バルブへの燃料付着を抑制するようにした燃料噴射装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2002−364496号公報 特開2004−28078号公報
近年、自動車の排ガス規制が強化されてきており、自動車用内燃機関には、特に始動時に有害排出ガスHC(炭化水素)を低減することが求められている。一方で、内燃機関には高出力化が求められており、高出力発生時にはすすが発生することを抑制することが求められている。
未燃燃料成分であるHCは、筒内の温度が低い始動時に、火炎の伝播が伝わりにくい壁面等に付着する燃料によって発生する。始動時の未燃燃料成分を減らすためには、火炎の伝播が伝わりにくい壁面等に付着する燃料量を少なくすることが必要である。
均質燃焼時には、吸気弁が開いているときに燃料を噴射するので、吸気弁に燃料が付着することがあり、高負荷の運転条件下などではすすが発生しやすい。高負荷運転時にすすの発生を減らすためには、噴霧が吸気弁等に付着し局所的にリッチになることを抑制する必要がある。
また、高出力を得るためには、多くの空気を取り込んで、より多量の燃料と十分に混合する必要がある。多くの空気を取り込むためには、噴霧は高分散に噴射され、燃料の気化熱によって筒内を冷却して、同体積の空気を取り込んだ場合の密度を高くする必要がある。より燃料の気化状態を良くして燃料と十分に混合するためには、噴霧は微粒化が促進されて空気との接触面積が大きくなっている必要がある。
特許文献1記載のものでは、燃料噴射孔の上流で旋回力を与えられた噴霧を筒内に複数配置することは可能である。しかしながら、筒内に複数の噴霧を配置した場合、噴霧の微粒化を促進するために、旋回力を強くしようとすると噴霧が広がり、吸気弁や筒内壁面に燃料が付着することになる。
また、特許文献2記載のものでは、スリットノズル等で形成される扁平噴霧を用いて微粒化を促進しようとした場合、噴霧の両端が表面張力による収縮を受け厚くなり、粗大粒子群を形成することがある。微粒化された噴霧が噴射される場合は、噴霧は雰囲気空気と噴霧液滴との間の粘性抵抗に比して噴霧液滴の慣性が小さくなるために滞留し易く噴霧のペネトレーションが短くなるが、微粒化が促進されない粗大粒子が含まれる噴霧が噴射される場合は、噴霧液滴の慣性力が大きくなりペネトレーションが長くなる傾向があり、吸気弁や筒内壁面に燃料が付着する。壁面付着を低減するため、噴霧の到達距離(ペネトレーション)を短くするためには燃料噴射孔上流で旋回力を与えた噴霧が有用であるが、ペネトレーションを短くするためには噴霧を広角にする必要があり、この結果吸気弁や筒内壁面に燃料が付着することになる。
すなわち、従来技術においては、筒内に十分に微粒化され、吸気弁や壁面付着を抑制する噴霧を噴射することが容易でなかった。
本発明の第1の目的は、筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できる燃料噴射装置およびそれを搭載した内燃機関を提供することにある。
本発明の第2の目的は、噴霧の微粒化を促進すると共に、筒内に燃料を直接噴射した場合に吸気弁や筒内壁面に付着する燃料を低減することで排出ガスのHCを低減すると共に、筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できる燃料噴射装置およびそれを搭載した内燃機関を提供することにある。
(1)上記第1の目的を達成するために、本発明は、内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射装置であって、燃料の噴射と停止を行うために開閉可能な弁体と、該弁体と密着して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部と、前記弁体と前記シート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレートを備え、前記燃料噴射孔から旋回力を有した湾曲した噴霧を噴射するようにしたものである。
かかる構成により、筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記オリフィスプレートは、燃料を噴射する燃料噴射孔と、燃料を旋回させる旋回室と、旋回室に燃料を導入する燃料流入通路を有し、前記燃料流入通路の中心軸に対して、前記燃料噴射孔の中心はオフセットして配置されるとともに、そのオフセット量は、前記燃料流入通路の幅よりも大きくしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記湾曲となる噴霧は、前記燃料噴射孔の長さ(L)と前記燃料噴射孔の直径(D)との比(L/D)により、噴霧の到達する位置が可変となる。
(4)上記第2の目的を達成するために、本発明は、内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射装置であって、燃料の噴射と停止を行うために開閉可能な弁体と、該弁体と密着して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部と、前記弁体と前記シート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレートを備え、前記燃料噴射孔から噴射される噴霧は、内燃機関の筒内の上方へ、旋回力を有した噴霧を吸気弁と噴霧の干渉を避けるように噴射される第1群の噴霧と、内燃機関の筒内の下方へ、旋回力を有した噴霧による複数本の湾曲した噴霧を噴射する第2群の噴霧とからなるものである。
かかる構成により、噴霧の微粒化を促進すると共に、筒内に燃料を直接噴射した場合に吸気弁や筒内壁面に付着する燃料を低減することで排出ガスのHCを低減すると共に、筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できるものとなる。
(5)上記(4)において、好ましくは、前記オリフィスプレートは、燃料を噴射する燃料噴射孔と、燃料を旋回させる旋回室と、旋回室に燃料を導入する燃料流入通路を有し、前記燃料流入通路の中心軸に対して、前記燃料噴射孔の中心はオフセットして配置されるとともに、前記第1群の噴霧を噴射する燃料噴射孔におけるオフセット量は、前記第2群の噴霧を噴射する燃料噴射孔のオフセット量よりも小さくしたものである。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記第2群の噴霧を噴射する燃料噴射孔のオフセット量は、前記燃料流入通路の幅よりも大きいものである。
(7)上記(4)において、好ましくは、前記第1群の噴霧は、旋回力を有した噴霧の衝突噴霧によって形成されるものである。
(8)上記(4)において、好ましくは、前記湾曲となる噴霧は、前記燃料噴射孔の長さ(L)と前記燃料噴射孔の直径(D)との比(L/D)により、噴霧の到達する位置が可変である。
(9)上記(4)において、好ましくは、前記オリフィスプレートは、一つの部材の中に、前記燃料噴射孔と、前記旋回室と、前記燃料流入通路が形成されているものである。
(10)上記(4)において、好ましくは、前記オリフィスプレートは、前記燃料噴射孔及び前記旋回室が形成された第1の部材と、前記燃料流入通路が形成された第2の部材とから構成されるものである。
(11)上記第1の目的を達成するために、本発明は、燃焼室に吸気を供給する吸気弁と、前記燃焼室から排気を排出する排気弁と、前記燃焼室内に直接燃料を噴射する燃焼噴射装置とを有する内燃機関であって、前記燃料噴射装置は、燃料の噴射と停止を行うために開閉可能な弁体と、該弁体と密着して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部と、前記弁体と前記シート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレートを備え、前記燃料噴射孔から旋回力を有した湾曲した噴霧を噴射するようにしたものである。
かかる構成により、筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できるものとなる。
(12)上記第2の目的を達成するために、本発明は、燃焼室に吸気を供給する吸気弁と、前記燃焼室から排気を排出する排気弁と、前記燃焼室内に直接燃料を噴射する燃焼噴射装置とを有する内燃機関であって、前記燃料噴射装置は、燃料の噴射と停止を行うために開閉可能な弁体と、該弁体と密着して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部と、前記弁体と前記シート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレートを備え、前記燃料噴射孔から噴射される噴霧は、内燃機関の筒内の上方へ、旋回力を有した噴霧を吸気弁と噴霧の干渉を避けるように噴射される第1群の噴霧と、内燃機関の筒内の下方へ、旋回力を有した噴霧による複数本の湾曲した噴霧を噴射する第2群の噴霧とからなるものである。
かかる構成により、噴霧の微粒化を促進すると共に、筒内に燃料を直接噴射した場合に吸気弁や筒内壁面に付着する燃料を低減することで排出ガスのHCを低減すると共に、筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できるものとなる。
本発明によれば、筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できる。
また、本発明によれば、前記噴霧の微粒化を促進すると共に、筒内に燃料を直接噴射した場合に吸気弁や筒内壁面に付着する燃料を低減することで排出ガスのHCを低減すると共に、筒内に高分散に燃料を噴射することで、すすを低減して内燃機関の高出力化を達成できる。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による燃料噴射装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置の構成を示す断面図である。
燃料噴射装置1の先端に位置する、金属材製のノズルパイプ101は、直径が小さい小径筒状部22と直径が大きい大径筒状部23を備え、両者間は円錐断面部24により繋がっている。
小径筒状部22の先の部分にはノズル部が形成される。具体的には、小径筒状部22の先端部分の内部に形成された筒状部に、燃料を中心に向かってガイドするガイド部材115と、燃料をシートするシート部材119と、シート部に組み込まれるオリフィスプレート116がこの順に配置される。ノズルパイプ101とシート部材119は、筒状に溶接により固定される。シート部材119とオリフィスプレート116は、筒状に溶接により固定される。
シート部材119は、ガイド部材115に面する側に、円錐状の弁座119Aが形成されている。弁座119Aには、プランジャ114Aの先端に設けた弁体114Bが当接し、オリフィスプレート116に燃料を導いたり遮断したりする。
ノズル体の外周には溝95が形成されており、溝95に樹脂製のチップシールあるいは金属の周りにゴムが焼き付けられたガスケットで代表されるシール部材がはめ込まれている。
金属材製のノズルパイプ101の大径筒状部23の内周下端部には、可動子114のプランジャ114Aをガイドするプランジャガイド113が、大径筒状部23の絞り加工部25に圧入固定されている。
プランジャガイド113は、中央にプランジャ114Aをガイドするガイド孔127が設けられており、その周囲に複数個の燃料通路126が穿孔されている。さらに、プランジャガイド113の中央の上面には、押出し加工により凹部125が形成されている。凹部125には、ばね112が保持される。また、ガイド部材115の中央には、ガイド孔が設けられている。ガイド部材115のガイド孔に、プランジャ114Aが挿入される。
かくして、細長い形状のプランジャ114Aは、プランジャガイド113のガイド孔127と、ガイド部材115のガイド孔とによって、まっすぐに往復動するようガイドされる。
このように、金属材製のノズルパイプ101は、先端部から後端部まで、同一部材で一体に形成されているので部品の管理がやり易く、また組立て作業性が良いものである。
プランジャ114Aの、弁体114Bが設けられている端部とは反対の端部には、プランジャ114Aの直径より大きい外径を有する頭部133の上端面にはスプリング110の座面129が設けられており、中心にはスプリングガイド用の突起131が形成されている。
可動子114は、プランジャ114Aが貫通する貫通孔を中央に備えたアンカー102を有する。アンカー102は、プランジャガイド113と対面する側の面の中央にばね受け用の凹部102Aが形成されている。プランジャガイド113の凹部125と凹部102Aとの間に、ばね112が保持されている。
プランジャ114Aの段付き部114Cの直径より貫通孔128の直径の方が小さいので、プランジャ114Aをシート部材119の弁座119Aに向かって押付けるスプリング110の付勢力もしくは重力の作用下においては、ばね112によって保持されたアンカー102の上側面に形成された凹所123の底面123Aにプランジャ114Aの段付き部114Cが当接し、両者は係合している。
これにより、ばね112の付勢力もしくは重力に逆らう上方へのアンカー102の動きあるいは、ばね112の付勢力もしくは重力に沿った下方へのプランジャ114Aの動きに対しては、両者は協働して一緒に動くことになる。
しかし、ばね112の付勢力もしくは重力に関係なくプランジャを114Aを上方へ動かす力、あるいはアンカー102を下方へ動かす力が独立して両者に別々に作用したときは、両者は別々の方向に動こうとする。
このとき、貫通孔128の部分でプランジャ114Aの外周面とアンカー102の内周面との間の5乃至15μmの微小ギャップに存在する流体の膜が両者の異なった方向への動きに対して摩擦を生じ、両者の動きを抑制する。つまり両者の急速な変位に対してブレーキをかける。ゆっくりした動きに対してはほとんど抵抗を示さない。かくして、このような両者の反対方向への瞬間的な動作は短時間の間に減衰する。
ここで、アンカー102は、大径筒状部23の内周面とアンカー102の外周面との間ではなく、アンカー102の貫通孔128の内周面とプランジャ114Aの外周面とによって中心位置が保持されている。そして、プランジャ114Aの外周面はアンカー102が、単独で軸方向に移動するときのガイドとして機能している。
アンカー102の下端面は、プランジャガイド113の上端面に対面しているが、ばね112が介在していることで両者が接触することはない。
アンカー102の外周面と金属材製のノズルパイプ101の大径筒状部23の内周面との間には、サイドギャップ130が設けられている。サイドギャップ130は、アンカー102の軸方向の動きを許容するために、貫通孔128の部分においてプランジャ114Aの外周面とアンカー102の内周面との間に形成される5乃至15μmの微小ギャップより大きな、たとえば0.1mm程度にしてある。あまり大きくすると磁気抵抗が大きくなるので、このギャップは磁気抵抗との兼ね合いで決定される。
金属材製のノズルパイプ101の大径筒状部23の内周部には、固定コア107が圧入される。固定コア107の上端部には燃料導入部108があり、ノズルパイプ101の大径筒状部23と固定コア107との圧入接触位置で溶接接合されている。この溶接接合により金属材製のノズルパイプ101の大径筒状部23の内部と外気との間に形成される燃料漏れ隙間が密閉される。
燃料導入部108と固定コア107は、中心にプランジャ114Aの頭部133の直径よりわずかに大きい直径DCの貫通孔107Dが設けられている。燃料導入部108の貫通孔は、直径DCよりも大きい。
プランジャ114Aの頭部133の上端面に形成された座面129には、初期荷重設定用のスプリング110の下端が当接している。スプリング110の他端が固定コア107の貫通孔107Dの内部に圧入される調整子94で受け止められることで、頭部133と調整子94の間に固定されている。調整子94の固定位置を調整することで、スプリング110がプランジャ114Aを弁座119Aに押付ける初期荷重を調整することができる。
アンカー102のストロークの調整は、ノズルパイプ101の大径筒状部23外周に電磁コイル105,ヨーク103を装着した後、アンカー102をノズルパイプ101の大径筒状部23内にセットし、プランジャ114Aをアンカー102に挿通した状態で、冶具によりプランジャ114Aを閉弁位置に押下し、電磁コイル105へ通電したときの可動子114のストロークを検出しながら、固定コア107の圧入位置を決定することで可動子114のストロークを任意の位置に調整できる。
金属材製のノズルパイプ101の大径筒状部23の外周には、カップ状のヨーク103が固定されている。カップ状のヨーク103の底部には、中央に貫通孔が設けられており、貫通孔には金属材製のノズルパイプ101の大径筒状部23が挿通している。
カップ状のヨーク103によって形成される筒状空間内には、環状若しくは筒状の電磁コイル105が配置されている。電磁コイル105は、半径方向外側に向かって開口する断面がU字状の溝を持つ環状のコイルボビン104と、環状の電磁コイル105とから構成されている。電磁コイル105は、コイルボビン104の溝の中に巻きつけられた銅線で形成される。
導体93Cの先端部に形成されたコネクタ93Aには、バッテリ電源より電力を供給するプラグが接続され、図示しないコントローラによって通電,非通電が制御される。導体93Cは、電磁コイル105に電気的に接続されている。
電磁コイル105に通電中は、磁気回路を通る磁束によって磁気吸引ギャップ136において可動子114のアンカー102と固定コア107との間に磁気吸引力が発生し、アンカー102がスプリング110の設定荷重を超える力で吸引されることで上方へ動く。このときアンカー102は段付き部114Cと係合して、プランジャ114Aと一緒に上方へ移動し、アンカー102の上端面が固定コア107の下端面に衝突するまで移動する。
その結果、プランジャ114Aの先端の弁体114Bが弁座119Aより離間し、燃料が燃料通路118を通り、オリフィスプレート116を通り燃焼室内に噴出する。
電磁コイル105への通電が断たれると、磁気回路の磁束が消滅し、磁気吸引ギャップ136における磁気吸引力も消滅する。この状態では、プランジャ114Aの頭部133を反対方向に押す初期荷重設定用のスプリング110のばね力がばね112の力に打ち勝って可動子114全体(アンカー102,プランジャ114A)に作用する。
その結果、磁気吸引力を失った可動子114のアンカー102は、スプリング110のばね力によって、弁体114Bが弁座に接触する閉位置に押し戻される。このとき、段付き部114Cがアンカー102の凹所の底面123Aに当接してアンカー102をばね112の力に打ち勝って、プランジャガイド113側へ移動させる。
弁体114Bが弁座に勢い良く衝突すると、プランジャ114Aはスプリング110を圧縮する方向へ跳ね返る。しかし、アンカー102はプランジャ114Aとは別体であるため、プランジャ114Aはアンカー102から離れてアンカー102の動きとは反対方向に動こうとする。このとき、プランジャ114Aの外周とアンカー102の内周との間には流体による摩擦が発生し、跳ね返るプランジャ114Aのエネルギが、いまだ慣性力によって反対方向(弁の閉じ方向)に移動しようとしているアンカー102の慣性質量によって吸収される。
跳ね返り時には、慣性質量の大きなアンカー102がプランジャ114Aから切り離されるので、跳ね返りエネルギ自体も小さくなる。また、プランジャ114Aの跳ね返りエネルギを吸収したアンカー102は、自らの慣性力がその分だけ減少するので、ばね112を圧縮するエネルギが減少して、ばね112の反発力が小さくなり、アンカー102自体の跳ね返り現象によってプランジャ114Aが開弁方向に動かされる現象は発生し難くなる。
かくして、プランジャ114Aの跳ね返りは最小限に抑えられ、電磁コイル105への通電が断たれた後に弁が開いて、燃料が不作為に噴射される、いわゆる二次噴射現象が抑制される。
次に、図2〜図4を用いて、本実施形態による燃料噴射装置における、燃料の燃料流れおよび噴霧形成について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置の先端部の拡大図である。図2(A)は拡大断面であり、図2(B)は図2(A)のA−A矢視図である。図3は、本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置における第1の燃料噴射孔への燃料の流れ込みと燃料噴射孔入口での気液の形状の説明図である。図4は、本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置における第2の燃料噴射孔への燃料の流れ込みと燃料噴射孔入口での気液の形状の説明図である。なお、図2〜図4において、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図2(A)は、弁体114Bが弁座119Aから微小量リフトした状態を示している。通常リフト量は、20乃至100μm程度に設定されている。ガイド部材115には、ノズルパイプ101及びシート部材119と接する箇所115aと、ノズルパイプ101及びシート部材119と隙間を有する箇所115bがある。燃料は燃料通路118に達した後、ガイド部材115とノズルパイプ101の隙間及びシート部材119との隙間を通り、燃料流れ120のように弁座119Aに至る。
弁座119Aを通過した燃料は、図2(B)に示される、オリフィスプレート116の燃料流入口116Aに流入し、複数ある燃料通路116Ba,116Bb,116Bcに分配され、旋回室116Ca,116Cb,116Ccにて燃料に旋回力が加えられ、燃料噴射孔116Da,116Db,116Dcより噴射される。
また、燃料流路116Bbの中央と燃料噴射孔116Dbの中心の距離(オフセット距離)Lo2は、燃料流路116Baの中央と燃料噴射孔116Daの中心の距離Lo1よりも短く設定されている。なお、燃料流路116Bcの中央と燃料噴射孔116Dcの中心の距離(オフセット距離)は、燃料流路116Bbの中央と燃料噴射孔116Dbの中心の距離(オフセット距離)Lo2と等しく設定されている。一例を挙げると、例えば、燃料通路116Ba,116Bb,116Bcの幅が0.35μmで、旋回室116Ca,116Cb,116Ccの直径が1.4μmで、燃料噴射孔116Da,116Db,116Dcの直径が0.35μmの場合、距離Lo2は、例えば、0.525μmに設定され、距離Lo1は、例えば、0.35μmに設定している。なお、距離Lo2は、燃料流路の幅よりも大きくなるようにオフセットしている
本実施形態では、燃料通路116Ba,116Bb,116Bc、旋回室116Ca,116Cb,116Cc、燃料噴射孔116Da,116Db,116Dcが一体の部品としてドリルあるいはエンドミル等の切削加工等により形成されている。このように燃料通路116Ba,116Bb,116Bc、旋回室116Ca,116Cb,116Cc、燃料噴射孔116Da,116Db,116Dcが一体で形成されることで組立て性が良く、燃料通路と燃料噴射孔116Da,116Db,116Dc等の位置ずれを起こさずに加工することが可能になり、高精度に形成し易いものである。
次に、図3を用いて、燃料通路116Ba−旋回室116Ca−燃料噴射孔116Daにおける燃料流れ及び噴霧形成を説明する。図3(A)は、燃料流れを示しており、図3(B)は、形成される噴霧を示している。なお、燃料通路116Bc−旋回室116Cc−燃料噴射孔116Dcにおける燃料流れ及び噴霧形成も同様である。
図3(A)に示すように、燃料通路116Baを流れてきた燃料は、旋回室116Caを通り燃料噴射孔116Daへ燃料流れの経路16aのように流入する。このことは、数値流体シミュレーションの結果などから検証できる。この様な流れが起きた場合、燃料噴射孔116Daの内部周方向に燃料速度の不均一性が生じ、燃料噴射孔出口116Eaには燃料流速の速い部分17aが生じる。
次に、図3(B)に示すように、燃料噴射孔出口116Eaに生じた燃料流速の速い部分17aは、旋回方向の速度成分によって噴射孔のほぼ接線方向に噴射されるために燃料噴射孔出口116Eaから約90度回転し、噴霧の噴射方向と直交する断面をレーザ装置等で観察すると湾曲形噴霧18aの様になる。
この様に、燃料流入速度の速い部分17aが燃料噴射孔出口116Eaから噴射され、湾曲形噴霧18aが形成されることにより、湾曲形噴霧18aを仮に円形の噴霧として噴射した場合の円形輪郭20aの大きさが、湾曲形噴霧18aを囲んだ四角21aに接する円形輪郭19aよりも大きくなり、同一範囲に噴射する場合の旋回力を強くすることができ、旋回力を強くすることが可能となるために微粒化が促進され、ペネトレーションを短くした噴霧にすることができる。
また、図2に示した燃料噴射孔の長さ(L)と燃料噴射孔の径(D)の比(L/D)を変えることで、燃料は燃料噴射孔116Daの内部で旋回しているために燃料噴射孔出口116Eaにおける燃料流速の早い箇所が変わり、噴射された噴霧の到達する周方向位置を制御することができる。よって、所定の周方向位置に微粒化が促進された噴霧を到達させることができる。ここで、噴霧の周方向位置とは、燃料噴射孔116Daの軸を中心とした回転方向の位置を意味する。
同様の現象は、燃料流路116Bc、旋回室116Cc、燃料噴射孔116Dcで起こる。この結果、燃料噴射孔116Dcから噴射された燃料は微粒化が促進され、ペネトレーションが短い噴霧になる。
次に、図4を用いて、燃料通路116Bb−旋回室116Cb−燃料噴射孔116Dbにおける燃料流れ及び噴霧形成を説明する。図4(A)は、燃料流れを示しており、図4(B)は、形成される噴霧を示している。
燃料流路116Bb、旋回室116Cb、燃料噴射孔116Dbにおいては、燃料流路116Bbの中央と燃料噴射孔116Dbの中心の距離(オフセット距離)Lo2が、燃料流路116Baの中央と燃料噴射孔116Daの中心の距離Lo1よりも短いものである。
図4(A)に示すように、燃料通路116Bbを流れてきた燃料は、旋回室116Cbを通り燃料噴射孔116Dbへ燃料流れの経路16bのように流入する。このことは、数値流体シミュレーションの結果などから検証できる。この様な流れが起きた場合、燃料噴射孔116Daの内部周方向に燃料速度の不均一性が生じ、燃料噴射孔出口116Eaには燃料流速の速い部分17bが生じる。
次に、図4(B)に示すように、燃料噴射孔出口116Ebに生じた燃料流速の速い部分17bは、旋回方向の速度成分によって噴射孔のほぼ接線方向に噴射されるために燃料噴射孔出口116Ebから約90度回転し、噴霧の噴射方向と直交する断面をレーザ装置等で観察すると、円形の中実噴霧18bの様になる。
これは、燃料流路116Bbの中央と燃料噴射孔116Dbの中心の距離(オフセット距離)Lo2が、燃料流路116Baの中央と燃料噴射孔116Daの中心の距離Lo1よりも短いため、旋回室116Cb内の燃料の持つ角運動量が小さくなり、噴霧断層が中実の略円形の形状となる。しかし、燃料は角運動量によって液膜を形成して微粒化する。すなわち、液膜微粒化の形態をとらせることができるため、粗大粒子の発生が抑制され、微粒化性能が損なわれることはないものである。
また、燃料流路116Bbの中央と燃料噴射孔116Dbの中心の距離(オフセット距離)が燃料流路116Baの中央と燃料噴射孔116Daの中心の距離に比べて短い(Lo2<Lo1)ので、旋回室116Cb内の燃料の持つ角運動量が小さくなり、燃料噴射孔116Dbから噴射された燃料の噴霧角が狭くなる。そのため、接線方向に対して軸方向の速度成分が大きくなるために、燃料噴射孔116Dbに対して燃料が中央に密集して噴射される。
広角に噴射された噴霧は、より多くの空気を巻き込んで接触することになるため、燃料噴射孔から噴射された燃料速度の減衰し易くなりペネトレーションが短くなる。しかし、図4(B)のように、燃料噴射孔116Dbから噴射された燃料の中央の密集度が増した噴霧の場合には、巻き込む雰囲気空気が少なくなり、雰囲気空気に奪われる運動エネルギが小さくなるために燃料噴射孔116Dbから噴射された後の噴霧速度の減衰し難くなり、ペネトレーションが長くなる。
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態による燃料噴射装置を搭載した内燃機関の構成及び燃料噴霧形状について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置を搭載した内燃機関の構成を示す縦断面図である。図6は、本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置の燃料噴霧形状の説明図である。図6は、図5のB−B矢視図である。
図5に示すように、内燃機関2は、外部から空気を取り込む経路となる吸気管56と吸気の開閉弁となる吸気弁57と、燃料噴射装置1が噴霧18a,18b,18cを燃焼室52に直接噴射して混合気の形成と燃焼を行う燃焼室52と、燃焼室52の混合気を圧縮するシリンダ53と、圧縮された混合気に点火する点火プラグ54と、燃焼された排気ガスが排気管59に排出されるための開閉弁となる排気弁58とから構成される。
なお、図6に示すように、吸気弁は、2個の吸気弁57A,57Bからなる。従って、図5の吸気管56も、2個備えられている。また、排気弁58も2個備えられている。燃料噴射装置1は、図6から理解されるように、2個の吸気弁57A,57Bの間の位置であって、燃焼室52の内部に直接燃料を噴射できる位置に配置されている。
図5に示すように、図2及び図4に示した燃料噴射孔116Dbより噴射される噴霧18bは、燃焼室52の内部の上方に吸気弁57との干渉を避けるように噴射されて、第1の噴霧群を形成する。図2及び図3に示した燃料噴射孔116Daより噴射される噴霧18a、燃料噴射孔116Dcより噴射される噴霧18cは、燃焼室52の内部の下方に湾曲状に噴射されて第2の噴霧群を形成する。
この様に燃料を噴射することにより、燃焼室52の上方へ噴射した第1の噴霧群は、旋回力が弱く角運動量が少ないため、噴霧角の小さな断面形状となるため、吸気弁57との干渉を避けることができ、吸気弁57への付着が低減される。
また、燃焼室52の内部の下方に湾曲状に噴射される第2の噴霧群は、湾曲形噴霧を仮に円形にした場合の円形輪郭20aの大きさが、湾曲形噴霧を囲んだ四角21aに接する円形輪郭19aよりも大きくなり、旋回を強くすることができるため、旋回力を強くして噴射することとなるので微粒化が促進される。かつ、ペネトレーションを短くすることができ、燃料噴射孔の長さ(L)と燃料噴射孔の径(D)の比(L/D)により噴霧の到達する周方向位置を制御することが可能なため、ピストンや燃焼室の壁面に付着する燃料が低減される。これと、同時に微粒化が促進された噴霧を燃焼室52内に高分散に噴射することが可能になる。
第2の燃料噴霧群により、筒内に燃料を高分散に噴射することが可能になり、すすの発生を低減して、出力を向上することができる。
また、第1の燃料噴霧群により、吸気弁を避けた噴霧と微粒化されかつペネトレーションが短い噴霧により、吸気弁、ピストンや壁面に付着する燃料が低減され、有害排出ガス(HC)を低減できる。
なお、以上の説明では、燃焼室の内部の下方に噴霧する2本の湾曲形噴霧18a、18cは同一形状としたが、左右非対称であってもよいものであり、噴霧の微粒化を促進すると共に、吸気弁や筒内壁面に燃料を付着させること無く排気を低減することが可能となり、かつ筒内に高分散に燃料を噴射することで内燃機関の高出力化を達成できるという効果を損なうものではない。
以上説明したように、本実施形態によれば、内燃機関からの有害排出ガスHCの低減を図ることができると同時に、すすの発生を低減しながら、内燃機関の出力を向上することができる。
次に、図7〜図9を用いて、本発明の第2の実施形態による燃料噴射装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による燃料噴射装置の全体構成は、図1に示したものと同様である。また、本実施形態による燃料噴射装置の先端部の断面形状も、図2(A)と同様である。
最初に、図7を用いて、本実施形態による燃料噴射装置の先端の燃料通路及び燃料噴射孔の構成について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態による燃料噴射装置の先端の燃料通路及び燃料噴射孔の構成を示す平面図である。
本実施形態の燃料噴射装置は、図1〜図7にて説明した第1の実施形態における図2のオリフィスプレート116の燃料通路及び噴射孔形状をオリフィスプレート116Xのように変更したものであり、燃料噴射装置自体の構造駆動方法等に変更はないものである。
本実施形態のオリフィスプレート116Xにおいて、燃料通路116Ba,116Bc、旋回室116Ca,116Cc、燃料噴射孔116Da,116Dcは、図2(B)に示したものと同様である。しかし、図2(B)における燃料通路116Bb、旋回室116Cb、燃料噴射孔116Dbに代えて、燃料流入口116Aから燃料が流れ込む燃料通路116Bb1,116Bb2、流れ込んだ燃料が旋回する旋回室116Cb1、Cb2、及び燃料が噴射される燃料噴射孔116Db1、116Db2を有している。そして、燃料噴射孔116Db1と燃料噴射孔116Db2の中心間距離が、燃料噴射孔116Daと燃料噴射孔116Dcの中心間距離よりも近接するように燃料流路部が形成されている。
また、燃料流路116Baの中央と燃料噴射孔116Daの中心の距離(オフセット距離)及び燃料流路116Bcの中央と燃料噴射孔116Dcの中心の距離(オフセット距離)は、図2(B)と同様に、Lo1としたとき、燃料流路116Bb1の中央と燃料噴射孔116Db1の中心の距離(オフセット距離)及び燃料流路116Bb2の中央と燃料噴射孔116Db2の中心の距離(オフセット距離)も、同じくLo1としている。
燃料通路116Bb1を流れた燃料は、旋回室116Cb1で旋回し、燃料噴射孔116Db1に流入する。図3を用いて説明した作用効果と同様に、燃料噴射孔出口では燃料噴射孔116Daの周方向の燃料流速に不均一性が生じ、燃料噴射孔出口からは湾曲した噴霧が噴射される。燃料通路116Bb2を流れる燃料は、燃料通路116Ba2を流れる場合と同様に、旋回室116Cb2で旋回し、燃料噴射孔116Db2に流入し噴射される。
次に、図8を用いて、本実施形態による燃料噴射装置によって噴射される燃料噴霧の形状について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態による燃料噴射装置によって噴射される燃料噴霧の形状の説明図である。
図8(A)及び図8(B)は、燃料噴射孔116Db1及び116Db2より噴射された噴霧を、燃料噴射装置の弁体の軸と直交する断面において噴霧を該燃料噴射装置の側より眺めた燃料噴射孔近傍の図である。図8(c)は上記噴霧を軸方向から眺めた図である。
図7の燃料噴射孔116Db1からは、図8(A)に示す噴霧18b1が噴射され、図7の燃料噴射孔116Db2からは、図8(A)に示す噴霧18b2が噴射される。各々の噴霧18b1,18b2は、それぞれ旋回室116Cb1,116Cb2内の燃料の持つ角運動量によって液膜を形成して微粒化している。燃料噴射孔116Db1と116Db2は近接して配置されているため、噴霧18b1と18b2が噴霧衝突部157aにて衝突する。噴霧衝突部157aでは、既に分裂して微粒化された噴霧が衝突して噴霧の密集度が増し、噴霧の衝突によって各燃料噴射装置弁体に対する噴霧の軸方向速度ベクトルが合成されることにより、噴霧の直進力が増加する。この効果により、噴霧18b1,18b2の衝突していない部分が、密集度が高く直進力の強い噴霧衝突部157aに誘引され、結果として中実噴霧159aになる。また、噴霧を軸方向から眺めた場合、噴霧の衝突部157が形成されると共に、噴霧159が噴射される。噴霧衝突部157aでは、直進力が強くなるために、噴霧159の噴霧到達距離(ペネトレーション)Pは、衝突させずに噴射した場合の噴霧158のペネトレーションP’よりも長くなる。ここで、既に微粒化された噴霧が衝突するので、噴霧衝突部157aの微粒化性能は衝突する前の状態に維持される。このように微粒化後に衝突が起こる現象は、燃料噴射孔近傍を拡大して噴霧の液膜からの分裂過程を撮影した観察結果などによって検証できる。
以上のように、2つの湾曲形状の微細噴霧を衝突させることで、噴霧の微粒化性能を維持したままペネトレーションを長くすることが可能になり、噴霧形成の自由度が増す。
次に、図9を用いて、本実施形態による燃料噴射装置を搭載した内燃機関の構成及び燃料噴霧形状について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態による燃料噴射装置を搭載した内燃機関の構成を示す縦断面図である。なお、図5と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、燃料噴射装置1から燃焼室上方に噴射される噴霧159が、衝突しない単独の噴霧158の微粒化性能を維持しながら、噴霧158よりもペネトレーションを長くできることを利用し、排気弁58の近くの領域60に向けて噴射されている。
排気弁近くの領域60は、燃焼後高温になった排気が通るため、燃焼室52内で高温になりやすい領域である。領域60に噴霧159を到達させられるため、燃料の気化により領域60は冷却される。燃料による冷却効果により、排気弁近くの領域60の温度の過上昇を抑止して、筒内で火炎が伝播することで未着火部の圧力が上昇して未燃混合気の温度が上昇し、火炎の伝播が完了する前に着火してしまう異常燃焼(ノッキング)を抑制することができる。この結果、内燃機関の設計段階において、圧縮率を向上した設計をすることができ、出力を向上し、燃費を低減することができるようになる。小型軽量のエンジンで大出力を得易くなる。
また、過給機を用いて圧縮した空気を多量に吸入する過給機付き内燃機関の場合には、過給しない場合よりも大量の圧縮して高温になっている空気を送り込み、燃焼させる燃料と空気の量が増えることで発生する熱量が増えてエンジン温度が高くなりやすいが、本実施形態の燃料噴射装置を用いると、燃焼室52内で高温になりやすい排気弁の近くの領域60に衝突しない単独の噴霧158の微粒化性能を維持しながら噴霧158よりもペネトレーションが長い噴霧159を到達させられるため、噴霧された燃料の気化により上記領域は冷却される。また、燃焼室内でより多くの燃料と空気を混合させ燃焼により発生する熱量が多くなる場合にも、筒内を冷却する効果があるために、未燃混合気の温度が上昇して火炎が伝播する前に着火してしまう異常燃焼を防ぐことが可能になり、過給圧を上げても内燃機関を運転することが可能になり、内燃機関の高出力化をし易い。
なお、本実施形態においても、衝突させる噴霧の向きは、第1の実施形態と同様に、燃料噴射孔の長さ(L)と燃料噴射孔の径(D)の比(L/D)によって変更が可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、内燃機関からの有害排出ガスHCの低減を図ることができると同時に、すすの発生を低減しながら、内燃機関の出力を向上することができる。また、圧縮比を上げることができるようになるのでより出力を向上し、燃費を低減することができるようになる。
次に、図10を用いて、本発明の第3の実施形態による燃料噴射装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による燃料噴射装置の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図10は、本発明の第3の実施形態による燃料噴射装置の部の拡大図である。図10(A)は拡大断面であり、図10(B)は図10(A)のC−C矢視図であり、図10(C)は図10(A)のE−E矢視図である。
本実施形態のオリフィスプレートは、図2のオリフィスプレート116を、第1のプレートである燃料流路形成部116Yと、第2のプレートである燃料噴孔形成部116Zに分割した物であり、燃料噴射装置自体の構造及び駆動方法等に変更は無いものである。
燃料シート部材119の下流に、燃料流入口116A,燃料通路116B,旋回室116C及びピン貫通孔168により構成される燃料通路形成部116Yと、その更に下流に燃料噴射孔116D及びピン貫通孔168により構成される燃料噴射孔形成部116Zが配設されている。
燃料通路形成部116Yと燃料噴射孔形成部116Zは、それぞれのピン貫通孔168に通されるピン167によって位置決めされる。
この様にピン167を用いた構成にすることによって、燃料シート部材119の下流から燃料が噴射されるまでの燃料の経路となる、燃料流入口116A、燃料通路116B,旋回室116C及び燃料噴射孔116Dを同一部品ではなく、燃料流入口116A、燃料通路116B,旋回室116Cより構成される燃料通路形成部116Yと、燃料噴射孔116Dより構成される燃料噴射孔形成部116Zを分割して製作することが可能になる。それにより、複雑な加工を必要とする燃料通路形成部116Yをパンチ成形により製作することが可能になる。
パンチ成形に代表される塑性加工による加工では、型を作ることで精度良く部品を大量生産することができる。また、流体通路の形成のための複雑な加工を要しないので、短時間で加工を完了することができるので、低コスト化を達成できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、内燃機関からの有害排出ガスHCの低減を図ることができると同時に、すすの発生を低減しながら、内燃機関の出力を向上することができる。また、低コスト化できる。
本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置の先端部の拡大図である。 本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置における第1の燃料噴射孔への燃料の流れ込みと燃料噴射孔入口での気液の形状の説明図である。 本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置における第2の燃料噴射孔への燃料の流れ込みと燃料噴射孔入口での気液の形状の説明図である。 本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置を搭載した内燃機関の構成を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施形態による燃料噴射装置の燃料噴霧形状の説明図である。 本発明の第2の実施形態による燃料噴射装置の先端の燃料通路及び燃料噴射孔の構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態による燃料噴射装置によって噴射される燃料噴霧の形状の説明図である。 本発明の第2の実施形態による燃料噴射装置を搭載した内燃機関の構成を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態による燃料噴射装置の部の拡大図である。
符号の説明
1…燃料噴射装置
2…内燃機関
18a…湾曲形噴霧
19a…湾曲噴霧を囲む四角に接する円形輪郭
20a…湾曲形円形とした場合の円形輪郭
21a…湾曲噴霧を囲む四角
52…燃焼室
53…シリンダ
54…点火プラグ
56…吸気管
57…吸気弁
58…排気弁
59…排気管
94…調整子
101…ノズルパイプ
102…アンカー
105…電磁コイル
107…コア
110…スプリング
112…バネ
113…ロッドガイド
114…弁体
115…ガイド部材
116…オリフィスプレート
116A…燃料流入口
116Ba,116Bb,116Bc…燃料通路
116Ca,116Cb,116Cc…旋回室
116Da,116Db,116Dc…燃料噴射孔
119…シート部材

Claims (12)

  1. 内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射装置であって、
    燃料の噴射と停止を行うために開閉可能な弁体と、
    該弁体と密着して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部と、
    前記弁体と前記シート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレートを備え、
    前記燃料噴射孔から旋回力を有した湾曲した噴霧を噴射することを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 請求項1記載の燃料噴射装置において、
    前記オリフィスプレートは、燃料を噴射する燃料噴射孔と、燃料を旋回させる旋回室と、旋回室に燃料を導入する燃料流入通路を有し、
    前記燃料流入通路の中心軸に対して、前記燃料噴射孔の中心はオフセットして配置されるとともに、そのオフセット量は、前記燃料流入通路の幅よりも大きいことを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 請求項1記載の燃料噴射装置において、
    前記湾曲となる噴霧は、前記燃料噴射孔の長さ(L)と前記燃料噴射孔の直径(D)との比(L/D)により、噴霧の到達する位置が可変であることを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射装置であって、
    燃料の噴射と停止を行うために開閉可能な弁体と、
    該弁体と密着して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部と、
    前記弁体と前記シート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレートを備え、
    前記燃料噴射孔から噴射される噴霧は、内燃機関の筒内の上方へ、旋回力を有した噴霧を吸気弁と噴霧の干渉を避けるように噴射される第1群の噴霧と、
    内燃機関の筒内の下方へ、旋回力を有した噴霧による複数本の湾曲した噴霧を噴射する第2群の噴霧とからなることを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 請求項4記載の燃料噴射装置において、
    前記オリフィスプレートは、燃料を噴射する燃料噴射孔と、燃料を旋回させる旋回室と、旋回室に燃料を導入する燃料流入通路を有し、
    前記燃料流入通路の中心軸に対して、前記燃料噴射孔の中心はオフセットして配置されるとともに、
    前記第1群の噴霧を噴射する燃料噴射孔におけるオフセット量は、前記第2群の噴霧を噴射する燃料噴射孔のオフセット量よりも小さいこと特徴とする燃料噴射装置。
  6. 請求項5記載の燃料噴射装置において、
    前記第2群の噴霧を噴射する燃料噴射孔のオフセット量は、前記燃料流入通路の幅よりも大きいことを特徴とする燃料噴射装置。
  7. 請求項4記載の燃料噴射装置において、
    前記第1群の噴霧は、旋回力を有した噴霧の衝突噴霧によって形成されることを特徴とする燃料噴射装置。
  8. 請求項4記載の燃料噴射装置において、
    前記湾曲となる噴霧は、前記燃料噴射孔の長さ(L)と前記燃料噴射孔の直径(D)との比(L/D)により、噴霧の到達する位置が可変であることを特徴とする燃料噴射装置。
  9. 請求項4記載の燃料噴射装置において、
    前記オリフィスプレートは、一つの部材の中に、前記燃料噴射孔と、前記旋回室と、前記燃料流入通路が形成されていることを特徴とする燃料噴射装置。
  10. 請求項4記載の燃料噴射装置において、
    前記オリフィスプレートは、前記燃料噴射孔及び前記旋回室が形成された第1の部材と、前記燃料流入通路が形成された第2の部材とから構成されることを特徴とする燃料噴射装置。
  11. 燃焼室に吸気を供給する吸気弁と、前記燃焼室から排気を排出する排気弁と、前記燃焼室内に直接燃料を噴射する燃焼噴射装置とを有する内燃機関であって、
    前記燃料噴射装置は、
    燃料の噴射と停止を行うために開閉可能な弁体と、
    該弁体と密着して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部と、
    前記弁体と前記シート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレートを備え、
    前記燃料噴射孔から旋回力を有した湾曲した噴霧を噴射することを特徴とする内燃機関。
  12. 燃焼室に吸気を供給する吸気弁と、前記燃焼室から排気を排出する排気弁と、前記燃焼室内に直接燃料を噴射する燃焼噴射装置とを有する内燃機関であって、
    前記燃料噴射装置は、
    燃料の噴射と停止を行うために開閉可能な弁体と、
    該弁体と密着して燃料の噴射の停止を行うことが可能なシート部と、
    前記弁体と前記シート部の下流に配置され、燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を有するオリフィスプレートを備え、
    前記燃料噴射孔から噴射される噴霧は、内燃機関の筒内の上方へ、旋回力を有した噴霧を吸気弁と噴霧の干渉を避けるように噴射される第1群の噴霧と、
    内燃機関の筒内の下方へ、旋回力を有した噴霧による複数本の湾曲した噴霧を噴射する第2群の噴霧とからなることを特徴とする内燃機関。
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