JP2008278952A - 電磁誘導加熱式電気炊飯器 - Google Patents

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【課題】電磁誘導加熱方式の電気炊飯器において、透磁率の低い軽量金属で形成された内鍋を効率よく加熱することのできる電磁誘導加熱式電気炊飯器を提供すること。
【解決手段】加熱室12を備えるとともに加熱室12の上方に開口が形成される炊飯器本体10と、炊飯器本体10の開口を開閉する蓋体20と、加熱室12内に着脱自在に受容される内鍋30と、内鍋30を電磁誘導によって加熱する電磁誘導加熱装置と、を備え、内鍋30は主に低透磁率金属材料で形成され、電磁誘導加熱装置は、低透磁率金属材料からなる内鍋の加熱に対応したものであり、さらに、内鍋30に形成されたフランジ32と、蓋体20に取付けられたパッキン50とから構成される密閉機構を備え、この密閉機構は電磁誘導加熱によって内鍋30が浮き上がると、フランジ32がパッキン50に圧接されることによって内鍋30内が密閉される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱方式として電磁誘導加熱を採用した電気炊飯器、より詳細には、低透磁率金属材料で形成された内鍋を加熱することのできる電磁誘導加熱式電気炊飯器に関する。
従来、電気炊飯器の加熱手段として電熱線を用い、電熱線に通電させることによってこれを発熱させ、発生した熱を炊飯器本体内部に着脱可能に載置された内鍋に伝えることにより炊飯を行う電気炊飯器があった。それに対し、近年では、炊飯器本体内部に設けられたコイルに通電させ、その上に着脱可能に載置された内鍋を電磁誘導加熱して炊飯を行う電気炊飯器が流通している。この電磁誘導加熱方式の電気炊飯器は、内鍋自体を発熱させることから、熱効率がよく、ご飯がふっくらと炊ける等の長所がある。
この電磁誘導加熱方式の電気炊飯器に使用される内鍋として、透磁率の高いステンレス鋼を外側に配置し、熱伝導率の良好なアルミニウムなど内側に挟むように重ね合わせて形成したクラッド材でなるものが使用される。このような内鍋を使用すると、電磁誘導加熱が容易に行うことができるとともに、熱を効率よく被炊飯物に伝えることができ、ご飯をふっくらおいしく炊くことができる。
ところで、電磁誘導加熱方式を採用した調理器具として、透磁率の良好な鍋以外の種々の金属製の鍋を加熱することのできるものが既に開発されている。例えば上記特許文献1(特開2002−075620号公報)は、アルミ鍋や多層鍋の加熱を、鍋なり音などの生じない方法で行うことのできる誘導加熱調理器が開示されている。
この誘導加熱調理器において、制御回路によって20〜30kHzの周期で駆動されるスイッチング素子と並列にダイオードが接続され、電流がスイッチング素子と逆方向に流れる場合に電流を還流できるようになっている。さらに、スイッチング素子には、加熱コイルと共振コンデンサが接続され、鍋と結合した加熱コイルのインダクタンスと共振コンデンサの容量で決定される共振周波数を、スイッチング素子の動作周波数の2倍以上となるようにする。これによって、スイッチング素子が一回オンする間に2波形以上の共振電流が加熱コイルに流れることになり、スイッチング素子のスイッチング周期を増加させることなく加熱コイルにさらに高周波の電流を流すことができるようになり、アルミ鍋や多層鍋など透磁率の低い金属を効率的に加熱することが可能となる。
特開2002−075620号公報(段落[0003]〜[0005])
しかしながら、上述したステンレス鋼とアルミニウムのクラッド材からなる内鍋は、下記のような短所があった。すなわち、電磁誘導加熱を行うため採用されているステンレス鋼は比重が大きく、これによって形成された鍋は重い。また、この内鍋に使用されるクラッド材のアルミニウムは、均一な加熱を行うため、また熱伝導を良好にするため比較的厚くなされており、結果的に内鍋の重量が大きくなってしまっていた。そのため、この内鍋は空の状態でも重たく、そのうえ水や米等の被炊飯物を中に入れるとさらに重くなり、主婦や年配者には持てないほどのものとなっていた。
さらに、軽量の金属で形成された内鍋を電磁誘導加熱によって加熱した場合には、電磁誘導によって生じる磁界によって内鍋と電磁コイルとの間に反発力が生じ、これが浮力となって内鍋を上方に浮き上がらせてしまい、炊飯器本体内での内鍋の安定性や熱伝導効率が低下するなどの問題があった。
したがって、本発明の主な目的は、電磁誘導加熱方式の電気炊飯器において、透磁率の低い軽量金属で形成された内鍋を効率よく加熱することのできる電磁誘導加熱式電気炊飯器を提供することである。
さらに、軽量の内鍋を電磁誘導加熱によって加熱した場合に生じる鍋の浮き上がりの問題を解消した電磁誘導加熱式電気炊飯器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる電磁誘導加熱式電気炊飯器の発明は、内部に加熱室を備えるとともに前記加熱室の上方に開口が形成される炊飯器本体と、前記炊飯器本体に開閉自在に接続され、前記開口を開閉する蓋体と、前記加熱室内に着脱自在に受容される内鍋と、前記加熱室内に設置され、前記内鍋を電磁誘導によって加熱する電磁誘導加熱装置と、を備え、前記内鍋は低透磁率金属材料で形成され、前記電磁誘導加熱装置は、前記低透磁率金属材料からなる内鍋の加熱に対応したものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項2の発明は、請求項1の電磁誘導加熱式電気炊飯器にかかり、前記内鍋がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる層を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項3の発明は、請求項2の電磁誘導加熱式電気炊飯器にかかり、前記電磁誘導加熱式電気炊飯器は、密閉機構を備え、前記密閉機構は電磁誘導加熱によって前記内鍋が浮き上がることによって動作し前記内鍋内を密閉することを特徴とする。
また、本発明の請求項4の発明は、請求項3の電磁誘導加熱式電気炊飯器にかかり、前記密閉機構は、前記内鍋に形成されたフランジと、前記蓋体に取付けられたパッキンとから構成され、電磁誘導加熱によって前記内鍋が浮き上がると、前記フランジが前記パッキンに押接されることによって前記内鍋内が密閉されることを特徴とする。
本発明は上記構成を備えることにより以下に示すような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、この電気炊飯器に用いられる内鍋を低透磁率金属材料で形成するとともに効率よく加熱することができる。これによって、電磁誘導加熱式の電気炊飯器では従来透磁率の高い内鍋しか使用できなかったが、透磁率の低い金属材料で形成された内鍋を使用することが可能となり、例えば、軽量なアルミニウムや美観に優れた銅、あるいはアルミニウムと銅のクラッド材など内鍋を形成する金属材料の選択の幅を広げることが可能となる。
請求項2の発明によれば、内鍋が特にアルミニウム又はアルミニウム合金からなる層を含むことにより、アルミニウムは軽量であるため、主婦や高齢者であっても容易に持ち運ぶことができるようになり、洗米作業がよりいっそう容易になる。なお、ここで述べる内鍋は、上述したとおり低透磁率金属材料からなり、アルミニウム合金からなる層からなる場合であっても、内鍋は低透磁率が維持されることは明らかである。
請求項3の発明によれば、電磁誘導加熱によって内鍋が浮き上がる現象が生じるが、この浮力を有効活用して密閉機構を動作させる。これによって内鍋内を密閉することができ、炊飯時に被炊飯物が外部に漏れたり吹きこぼれたりするのを防止することが可能となる。
請求項4の発明によれば、密閉機構を内鍋に形成されたフランジと、蓋体に取付けられたパッキンとから構成する。これによって従前の炊飯器に大幅な変更を加えることなく簡単な構成によって密閉機構を構成することができる。
以下、本発明の具体例を実施例及び添付の図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電気炊飯器を例示するものであって、本発明をこの電気炊飯器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の電気炊飯器にも等しく適用し得るものである。
図1は本発明の実施例にかかる電気炊飯器の断面図である。図2は内鍋が浮き上がっていないときの密閉機構の拡大断面図である。図3は内鍋が浮き上がった状態のときの密閉機構の拡大断面図である。
図1を参照すると、電気炊飯器1は、炊飯器本体10と、蓋体20と、炊飯器本体10の内部に形成された加熱室12内に着脱自在に収容される内鍋30と、内鍋30を電磁誘導加熱する誘導加熱コイル41と、この誘導加熱コイル41を制御して被炊飯物の炊飯及び保温を行う制御手段とを備える。
炊飯器本体10は、非金属材料で形成された有底筒状の内ケース11と、この内ケース11を覆う外ケース13とを有し、内ケース11の内部には上方が開口した加熱室12が形成され、ここに内鍋30を着脱自在に収容する。
内ケース11の底部付近の外周囲には、誘導加熱コイル41が配設される。この誘導加熱コイル41は、炊飯器本体10の内ケース11の底部付近の下方(裏側)に、渦巻状に配線される。そして、誘導加熱コイル41は内鍋30の外周面までの距離が一定になるように耐熱性樹脂材料で成形されたコイルカバー(図示せず)に支持されている。
蓋体20は、枠体23と、その上部に装着された表蓋21、および枠体23の下部に装着された内蓋22から構成され、炊飯器本体10の加熱室12の上方の開口部を覆うように、ヒンジ部材(図示せず)によって開閉自在に炊飯器本体10に取付けられている。また、枠体23と内蓋22の間には、蓋カバー25に覆われた蓋ヒータ24が配設されるとともに、蓋温度センサ(図示せず)が設けられている。さらに、内蓋22には、炊飯器本体10の内部の圧力を調整する圧力調整弁26が設けられている。圧力調整弁26は一連の炊飯工程中に図示しないソレノイドにより作動される。
内蓋22の外周縁に沿って係止部材60によって固定されるパッキン50が配設されており、後述するように蓋体20が閉じられた際に内鍋30の内部を密閉する。
次に、内鍋30について説明する。内鍋30は上方に被炊飯物が投入される大きさの開口を有し、深底の筒状容器で形成されている。そして、内鍋30は鍋底31と開口の周囲に外側に張出すように形成されたフランジ32を有する。内鍋30は、熱伝導率の良好な低透磁率の金属材料、例えば、アルミニウムの単素材、又はアルミニウム合金で形成される。これは、アルミニウム、又はアルミニウム合金の平板をプレス加工することによって容易に形成することができる。また、アルミニウム系の金属は比重が軽く軽量であることから、持ち運びがし易く、主婦や高齢者であっても洗米作業や洗浄作業を容易に行うことが可能となる。
なお、内鍋30は熱伝導率が良好な銅の単素材、又は銅合金で形成されたものであってもよい。この場合、内鍋30の美観が保たれる。
本実施例において、内鍋30を電磁誘導加熱するための電磁誘導加熱装置は、アルミニウムや銅等の低透磁率金属材料に対応したものである。
例えば、非磁性ステンレスを加熱して1500W〜2000Wの熱量を得るのと同じ従来の方法によってアルミニウムを加熱した場合、300W〜400Wの熱量しか得ることができず、十分な火力が得られない。
そこで、アルミニウムを非磁性ステンレス等と同等の熱量で加熱するためには、電流を従来のままとするなら、加熱周波数を3倍に、誘導加熱コイルの巻き数を1.7倍にすればよい。
上述した制御手段は上記特許文献1に開示されているようなインバータ回路を含み、誘導加熱コイル41にはインバータ回路において発生させた約60kHz〜90kHzの高周波電流を通電させるによって磁界を発生し、加熱室12に載置された内鍋30を誘導加熱する。
また、誘導加熱コイル41にも大電流が流れることになるので、これに対応したコイル、例えば非常に細い素線を束ねた撚り線を使用する。
以上、上述したように、電気炊飯器1は、内鍋30としてアルミニウムやアルミニウム合金製の低透磁率材料で形成された比較的軽量のものを使用するとともに、効率的に低透磁率材料で形成された内鍋を効果的に加熱することができるようになる。これによって、主婦や高齢者であっても容易に内鍋を持ち運ぶことができ、洗米作業等がよりいっそう容易になる。さらに、内鍋を例えば銅によって形成した場合には、内鍋の美観を保たせることができる。
内鍋30のフランジ32とパッキン50は密閉機構45を構成している。パッキン50は弾性材料で形成されており、鉛直下方に延びた比較的肉厚な垂直部分51と、水平方向外側に張出した比較的肉薄な水平部分52から構成される。
図2及び図3に示すように、内鍋30を炊飯器本体10の加熱室12に載置して蓋体20を閉じると、パッキン50が内鍋30の開口周縁部に位置し、パッキン50の垂直部分51は内鍋30のフランジ32よりも内側の側壁部分に位置し、パッキン50の水平部分52は内鍋30のフランジ32の上方に位置する。
誘導加熱コイル41に高周波電流を流すことによって内鍋30の電磁誘導加熱を開始すると、内鍋30の鍋底31に発生する誘導電流によって内鍋30が上方に浮上がる。このとき、パッキン50の垂直部分51が内鍋30のフランジ32の内側の側壁部分に圧接され、パッキン50の水平部分52が内鍋30のフランジ32によって上方へ押圧・変形される。これによって内鍋30の内部は完全に密閉状態となる。
次に、上述した構成の誘導加熱式の電気炊飯器の動作について、図4及び図5を参照して詳しく説明する。なお、図4は本発明の電気炊飯器における炊飯工程の動作フローチャートである。また、図5は炊飯工程における温度−圧力の関係を示す特性図である。
炊飯の開始に際し、ユーザーにより所定量の水と米とを含む被炊飯物が投入された内鍋30が加熱室12内に収納され、蓋体20が閉められて炊飯セット状態とされる(S1)。次いで、炊飯器本体10に設けられた表示操作部のスタートキーが押圧されることにより炊飯スタート操作が行われる(S2)。
なお、必要に応じてメニューキー、予約キー等が押圧されて所定のメニュー、予約等が設定される。
上記のスタートの操作により、制御装置における炊飯器本体10はプログラムに従って電気炊飯器1の吸水工程を開始する(S3)。炊飯器本体10は、誘導加熱コイル41への通電を作動させて内鍋30を加熱し、内鍋30内の温度を55℃に維持するように鍋底温度センサによって管理する。
吸水工程が終了すると、次に立上り加熱工程へと移行させる(S4)。
この立上り加熱工程においては、炊飯器本体10は圧力弁開放機構を作動させることによって圧力調整弁26の弁孔を塞ぎ、圧力調整弁26を閉鎖状態とさせる。次いで、炊飯器本体10が誘導加熱コイル41に通電を開始し、全加熱(フルパワー加熱)させて電気炊飯器1が短時間で沸騰状態になるように制御する。このとき、上述したように、内鍋30の鍋底31に発生する誘導電流によって内鍋30が上方に浮上がる。そして、パッキン50の垂直部分51が内鍋30のフランジ32の内側の側壁部分に圧接され、パッキン50の水平部分52が内鍋30のフランジ32によって上方へ押圧・変形される。これによって内鍋30の内部は完全に密閉状態となる。
この状態のとき、内鍋30内の圧力は圧力調整弁26が圧力弁解放機構によって開放されるまで上昇を続ける。
また、この立上り加熱工程では、蒸気温度を蒸気温度センサにより計測する。そしてこの蒸気温度が所定温度、例えば75℃に達すると被炊飯物が沸騰現象を起こす温度になり、立上り加熱工程が終了したものとみなされる。このときの蒸気圧力は、圧力調整弁26により制御され、大気圧以上の所定圧力、例えば約1.2気圧となる。そして、次の沸騰維持工程が開始される(S5)。
沸騰維持工程が開始されると、内鍋30内の圧力は大気圧以上の所定圧力、例えば約1.2気圧となり、被炊飯物はこの圧力に対応する飽和温度で沸騰するようになる。
内鍋30内が沸騰状態になると、炊飯器本体10は、圧力弁開放機構を作動させて圧力調整弁26のボールを移動させることにより圧力調整弁26の強制的な開動作を行なう。また、この開動作の際には、誘導加熱コイル41への通電による加熱を停止して、圧力調整弁26の強制的開動作を所定時間継続する。この圧力調整弁26の強制的開動作により、内鍋30内の圧力が大気圧近傍まで一気に減圧する(S6)。
このように内鍋30内の圧力を所定沸騰圧力(約1.2気圧)から一気に大気圧近傍まで低下させると、内鍋30内は激しく沸騰して突沸状態となる。この突沸状態になると、内鍋30内に泡が発生し、この泡によって被炊飯物が攪拌される。この結果、被炊飯物が均一に加熱され、炊き上げられることになる。
圧力調整弁26を強制的に開放する所定時間は、圧力調整弁26の強制的開動作により内鍋30内の圧力が略大気圧に戻る程度の時間に定められている。圧力調整弁26を強制的に開放する時間をこのように設定することにより、最大限の攪拌エネルギーを得ることができるようにしている。
また、圧力調整弁26の強制的な開放を上記所定時間行った後は、圧力弁開放機構を作動させて再び圧力調整弁26を閉状態とし、再び加熱し、内鍋30内を昇圧する(S7)。なお、この加熱時間は、内鍋30内の圧力が前述の所定沸騰圧力(約1.2気圧)まで回復するのに必要な時間である。
この圧力弁開放機構による圧力調整弁26の強制的開放による減圧は複数回、例えば6回繰り返される(S8)。沸騰維持工程においては、時間の経過と共に、内鍋30内の残水量が減少し、圧力変動幅が小さくなり、突沸現象が弱くなる。このため、圧力調整弁26の強制的な開放は沸騰維持工程の初期段階に集中させると効果的である。
炊飯器本体10は、減圧回数が6回になったことをカウンタによって検知すると圧力弁開放機構による圧力調整弁26の強制的開放が停止され、圧力調整弁26を閉状態とする。一方、炊飯器本体10は誘導加熱コイル41への通電による電磁誘導加熱を継続し、鍋底温度が所定温度、例えば130℃になると内鍋30内の水が枯れて強制ドライアップを終了したと判断する。そこで、炊飯器本体10は、誘導加熱コイル41への通電による沸騰維持工程を終了させる(S9)。そして、炊飯器本体10は電気炊飯器1を次の第1回目の蒸らし工程へと移行させる(S10)。
炊飯器本体10は、第1回目の蒸らし工程において、圧力弁開放機構を制御して圧力調整弁26を閉状態にし、所定の時間だけ蒸らしを行なう。炊飯器本体10は第1回目の蒸らし工程を終了した後は、電気炊飯器1を追炊き工程へと移行させる(S11)。
この追炊き工程では、圧力弁開放機構により圧力調整弁26が強制的に開放され、誘導加熱コイル41への通電によって内鍋30が再び加熱され、米の表面に付着した水を蒸発させる。
炊飯器本体10は追炊き工程が終了すると電気炊飯器1を第2回目の蒸らし工程へと移行させる(S12)。第2回目の蒸らし工程では、再び圧力弁開放機構が圧力調整弁26を閉状態にする。
所定時間経過後には、第2回目の蒸らし工程が終了されて電気炊飯器1による炊飯が終了する。
本発明の実施例にかかる電気炊飯器の断面図である。 内鍋が浮き上がっていないときの密閉機構の拡大断面図である。 内鍋が浮き上がった状態のときの密閉機構の拡大断面図である。 本発明の電気炊飯器における炊飯工程の動作フローチャートである。 炊飯工程における温度−圧力の関係を示す特性図である。
符号の説明
1 電気炊飯器
10 炊飯器本体
11 内ケース
12 加熱室
13 外ケース
20 蓋体
30 内鍋
32 フランジ
41 誘導加熱コイル
45 密閉機構
50 パッキン
51 垂直部分
52 水平部分

Claims (4)

  1. 内部に加熱室を備えるとともに前記加熱室の上方に開口が形成される炊飯器本体と、前記炊飯器本体に開閉自在に接続され、前記開口を開閉する蓋体と、前記加熱室内に着脱自在に受容される内鍋と、前記加熱室内に設置され、前記内鍋を電磁誘導によって加熱する電磁誘導加熱装置と、を備え、前記内鍋は低透磁率金属材料で形成され、前記電磁誘導加熱装置は、前記低透磁率金属材料からなる内鍋の加熱に対応したものであることを特徴とする電磁誘導加熱式電気炊飯器。
  2. 前記内鍋がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる層を含むことを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導式電気炊飯器。
  3. 前記電磁誘導加熱式電気炊飯器は、密閉機構を備え、前記密閉機構は電磁誘導加熱によって前記内鍋が浮き上がることによって動作し前記内鍋内を密閉することを特徴とする請求項2に記載の電磁誘導加熱式電気炊飯器。
  4. 前記密閉機構は、前記内鍋に形成されたフランジと、前記蓋体に取付けられたパッキンとから構成され、電磁誘導加熱によって前記内鍋が浮き上がると、前記フランジが前記パッキンに押接されることによって前記内鍋内が密閉されることを特徴とする請求項3に記載の電磁誘導加熱式電気炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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