JP2008270726A - 結晶化装置、結晶化方法、デバイス、および光変調素子 - Google Patents

結晶化装置、結晶化方法、デバイス、および光変調素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 例えばTFTのチャネル領域に結晶粒界が入らないように、十分に大きい放射角での結晶成長を実現することのできる結晶化装置。
【解決手段】 本発明の結晶化装置は、光変調素子(1)を介した光に基づいて所定の光強度分布を所定面に形成する結像光学系(3)と、所定面に非単結晶半導体膜(4)を保持するステージ(5)とを備え、所定の光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する。非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度の等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下であるような光強度分布を非単結晶半導体膜上に形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、結晶化装置、結晶化方法、デバイス、および光変調素子に関する。特に、本発明は、所定の光強度分布を有するレーザ光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する技術に関する。
従来、たとえば液晶表示装置(Liquid-Crystal-Display:LCD)の表示画素を選択するスイッチング素子などに用いられる薄膜トランジスタ(Thin-Film-Transistor:TFT)は、非晶質シリコン(amorphous-Silicon)や多結晶シリコン(poly-Silicon)を用いて形成されている。
多結晶シリコンは、非晶質シリコンよりも電子または正孔の移動度が高い。したがって、多結晶シリコンを用いてトランジスタを形成した場合、非晶質シリコンを用いて形成する場合よりも、スイッチング速度が速くなり、ひいてはディスプレイの応答が速くなる。また、周辺LSIを薄膜トランジスタで構成することが可能になる。さらに、他の部品の設計マージンを減らせるなどの利点がある。また、ドライバ回路やDACなどの周辺回路をディスプレイに組み入れる場合に、それらの周辺回路をより高速に動作させることができる。
多結晶シリコンは結晶粒の集合からなるため、これに例えばTFTトランジスタを形成した場合、このトランジスタのチャネル領域に結晶粒界が存在し、この結晶粒界が障壁となり単結晶シリコンに比べると電子または正孔の移動度が低くなる。また、多結晶シリコンを用いて形成された多数の薄膜トランジスタは、チャネル領域に形成される結晶粒界数が各薄膜トランジスタ間で異なり、これが薄膜トランジスタの特性のバラツキとなって液晶表示装置であれば表示ムラの問題となる。そこで、最近、電子または正孔の移動度を向上させ且つチャネル領域における結晶粒界数のバラツキを少なくするために、少なくとも1個のチャネル領域が形成できる大きさの大粒径の結晶化シリコンを生成する結晶化方法が提案されている。
従来、この種の結晶化方法として、位相シフター(光変調素子)にエキシマレーザ光を照射し、それによるフレネル回折像もしくは結像光学系による結像を非単結晶半導体膜(多結晶半導体膜または非単結晶半導体膜)に照射して結晶化半導体膜を生成する「位相制御ELA(Excimer Laser Annealing)法」が知られている。位相制御ELA法の詳細は、たとえば表面科学Vol.21, No.5, pp.278-287, 2000に開示されている。
位相制御ELA法では、位相シフターの位相シフト部に対応する点において光強度が周辺よりも低い逆ピークパターン(中心において光強度が最も低く周囲に向かって光強度が急激に増大するパターン)の光強度分布を発生させ、この逆ピーク状の光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射する。その結果、被照射領域内において光強度分布に応じて溶融領域に温度勾配が生じ、光強度が最も低い点に対応して最初に凝固する部分もしくは溶融しない部分に結晶核が形成され、その結晶核から周囲に向かって結晶が横方向に成長(以降、「ラテラル成長」または「横方向成長」と呼ぶ)することにより大粒径の単結晶粒が生成される。
本発明者は、V字型パターンの光強度分布において光強度が最も小さくなる位置に、逆ピークパターンの光強度分布を形成することにより、非常に幅の広い結晶粒を放射状に生成する技術を提案している(特許文献1を参照)。また、本発明者は、V字型パターンの光強度分布と一方向に延びる逆ピークパターンの光強度分布との合成分布を生成し、光強度の勾配方向に沿って結晶核からの十分なラテラル成長を実現する技術を提案している(特許文献2を参照)。
特開2004−343073号公報 特開2005−129915号公報
例えば特許文献1に開示された従来の結晶化技術では、非単結晶半導体膜上の非溶融領域の端部から放射状に結晶成長するが、そのときの結晶成長の広がり角、すなわち放射状に延びる一対の結晶粒界によって規定される放射角が比較的狭い。その結果、TFTのチャネル領域に結晶粒界が入る確率が高く、このチャネル領域内の結晶粒界に起因するキャリヤ散乱により電界効果移動度が低下してしまう。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、例えばTFTのチャネル領域に結晶粒界が入らないように、十分に大きい放射角での結晶成長を実現することのできる結晶化装置および結晶化方法、デバイス、光変調素子を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、光変調素子と、この光変調素子を通った光に基づいて設定された光強度分布を、照射面に形成する結像光学系を備え、前記光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する結晶化装置であって、
前記照射面での、光強度分布で、少なくとも1本の光強度の等強度線の曲率半径が、前記等強度線に沿って実質的に変化し、且つ前記等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下の最小値を有する結晶化装置を提供する。
本発明の第2形態では、所定の光強度分布の光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する結晶化方法であって、
光強度の等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下であるような光強度分布を有する光を前記非単結晶半導体膜に照射する結晶化方法を提供する。
本発明の第3形態では、第1形態の結晶化装置または第2形態の結晶化方法を用いて製造されたデバイスを提供する。
本発明の第4形態では、第1形態の結晶化装置または第2形態の結晶化方法に用いられて前記所定の光強度分布を形成する光変調素子を提供する。
本発明の第5形態では、入射光に基づいて所定の光強度分布を形成する光変調素子であって、
前記光変調素子の基本パターンは、第1帯状領域と、該第1帯状領域に隣接する第2帯状領域とを有し、
前記第1帯状領域では、前記第1帯状領域と前記第2帯状領域との境界線に沿った第1方向および前記境界線と直交する第2方向に沿って、第1位相値を有する第1領域と第2位相値を有する第2領域との割合が単位領域毎に変化し、
前記第2帯状領域では、前記第1方向および前記第2方向に沿って、前記第1位相値を有する第1領域と第3位相値を有する第3領域との割合が単位領域毎に変化している光変調素子を提供する。
本発明では、非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度の等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下であるような形態の光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射する。その結果、本発明では、例えばTFTのチャネル領域に結晶粒界が入らないように十分に大きい放射角での結晶成長を実現することができ、ひいてはチャネル領域内の結晶粒界に起因するキャリヤ散乱による電界効果移動度の低下を回避することができる。
以下、本発明の実施形態の具体的な説明に先立って、従来の結晶化技術の問題点、および本発明の基本的な考え方について説明する。例えば特許文献1に開示された従来技術では、図1に示すように面積変調された凹凸パターンを有する光変調素子100を用いて、図2に示すような光強度分布を非単結晶半導体膜上に形成している。図2では、図1の破線で示す矩形状の領域100aに対応して非単結晶半導体膜上に形成される光強度分布を、無変調のときの光強度を1.0に規格化したときの光強度の等高線(すなわち等強度線)で示している。
図1に示す光変調素子100は、第1の帯状領域101と第2の帯状領域102との一方向(図中水平方向)に沿った繰り返し構造により構成されている。第1帯状領域101では、図中斜線部で示す矩形状の領域101aが、所定の、例えば−60度の位相値を有し、図中空白部で示す領域101bが、異なる例えば0度の位相値を有する。一方、第2の帯状領域102では、図中斜線部で示す矩形状の領域102aが、所定の、例えば+60度の位相値を有し、図中空白部で示す領域102bが、異なる、例えば0度の位相値を有する。光変調素子の説明において位相値を用いる場合、その値は光が光変調素子を通過するときの位相変調量を表し、位相進みの方向を正とする。例えば、基準となる位相値0度に対して、+60度は、60度の位相進みを、−60度は、60度の位相遅れを意味する。これらの位相変調は、例えば光透過性基板の表面を凹凸形状とすることにより実現できる。
図2を参照すると、図1の光変調素子100を用いて、図2中上側から中央にかけて鉛直方向に沿って光強度が1.0から0.75まで単調に減少し、中央から下側にかけて鉛直方向に沿って光強度が0.75から1.0に単調に増大するV字型パターンの光強度分布が得られることがわかる。このV字型パターンの光強度分布において、光強度が最も小さくなる位置(図2中の中央において水平に離間した2つの位置)であって、帯状領域101と帯状領域102との境界線に対応する位置に、さらに具体的には図2において光強度が0.7の楕円形状の等強度線で示す位置に、逆ピークパターンの最小の光強度が形成される。
図2に示すような光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射すると、非単結晶半導体膜上の1つの結晶化単位領域103には、図3に模式的に示すように、光強度が0.7の楕円形状の等強度線に対応するように非溶融領域103aが形成される。そして、非溶融領域103aもしくはこれの周辺に形成される結晶核から、複数の結晶が放射状に成長する(図では、非溶融領域103aから下側に形成される結晶核は省略されている)。換言すると、非溶融領域103aもしくはこれの周辺の結晶核から、複数の結晶粒界103bが放射状に延びるように形成される。このとき、隣り合う結晶粒界間の角度のうち最大の角度、即ち、結晶成長の広がり角(以下、「放射角」と呼ぶ)は、比較的狭い。
このため、図3に示すようにTFT104を結晶化単位領域103に形成すると、このTFTのソース104aとドレイン104bとの間のチャネル領域104cに少なくとも1つの結晶粒界103bが入る確率が極めて高く、この結果、チャネル領域104c内の結晶粒界103bに起因するキャリヤ散乱により電界効果移動度が低下してしまう。
本発明者は、非単結晶半導体膜が完全に溶融しない非溶融領域の外縁に対応する等強度線の曲率半径、すなわち非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度の等強度線の曲率半径について検討した。その結果、上記等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下であれば、TFTのチャネル領域に結晶粒界が入らないような十分に大きい放射角での結晶成長が実現されるという知見を得た。以下、非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度の等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下であればチャネル領域に結晶粒界が入らないことを説明する。
基板上に形成された非単結晶半導体膜(非晶質シリコン膜)に光を照射すると、溶融温度に対応する光強度以下の光が照射された領域(すなわち非溶融領域)では、非晶質シリコンが完全に溶融することなく、少なくとも一部はそのまま残る。これに対し、非溶融領域の周囲の領域では、非晶質シリコンが完全に溶融する。次いで、基板側への熱伝導等により非単結晶半導体膜の温度が低下するが、先ず、図4(a)に示すように、溶融領域で温度の最も低い領域、すなわち非溶融領域50の近傍に結晶核51が生成される。
これら結晶核51の生成に際して、小さな固体粒子が液体中で生成消滅を繰り返し、一定の大きさに達した固体粒子のみが安定となり結晶核51になる。その後、図4(b)に示すように、結晶核51を基点として、図中矢印で示す方向に沿って放射状に結晶は急速に成長する(図では、外側の結晶核51から成長する結晶は省略されている)。これら結晶核51の生成の過程において、液体から固体に相変化するときに潜熱が放出され、近傍の固体粒子を再度溶融させるため、結晶核51は一定の密度でしか生成されないことが知られている。
結晶核の生成密度は、文献「J. S. Im and H. J. Kim, "Phase transformation mechanisms involved in excimer laser crystallization of amorphous silicon films”, Appl. Phys. Lett. 63 (14), 4 October 1993」において実験により求められている(特にこの文献の図2を参照)。この実験では、均一強度分布のXeClエキシマレーザを非晶質シリコンにフルエンス(照射強度)を変えて照射したときに得られる夫々の結晶の粒径を測定している。実験の結果、室温において、最適なフルエンスの光を照射することにより、結晶粒径が最大で約0.3μmになることが求められた。一つの結晶粒は一つの結晶核から生成することを考えると、この実験結果は結晶核の生成密度が約0.3μm間隔であることを表す。この間隔は前節で述べたようにミクロな現象により決定されるため、この実験のような均一強度分布の照射であっても、本発明で扱うような勾配を有する光強度分布の照射であっても、共に有効であると考えられる。
液晶ディスプレイに用いられる通常のガラス基板は耐熱性を有しないため、室温での加工が必須である。また、結晶核の密度は後述するように大きいことが望ましく、一般には最大の粒径が得られるフルエンスで光照射を行う。このとき、図4(b)に示すように、2つの隣り合う結晶粒界52aにより画成される1つの結晶粒52が1つの結晶核51から成長することを考えると、結晶粒の放射角は結晶核51の密度に対応する。すなわち、室温においてXeClエキシマレーザを非晶質シリコンに照射したときに得られる結晶核51の最大の間隔は、約0.3μmである。換言すると、結晶核51の間隔Dは、図5に示すように、約0.3μmである。図4(a)では、結晶核51を中心として直径が約0.3μmの範囲を破線の円53により表示している。
結晶粒52は結晶核から概ね放射状に得られるが、一片の結晶粒52の放射角θ(全角)は、図5に示すモデルから以下の式(1)で与えられる。式(1)において、R(単位:μm)は、非溶融領域50の外縁に対応する等強度線(溶融温度に対応する光強度の等強度線)50aの当該結晶核51の近傍における曲率半径である。なお、式(1)中の数値0.3は、0.3μmを意味している。
Figure 2008270726
図6は、上記式(1)から計算した、図5のモデルにおける等強度線50aの曲率半径Rと結晶粒52の放射角θとの関係を示す図である。図6を参照すると、非溶融領域50の外縁に対応する等強度線50aの曲率半径Rが0.3μmよりも大きくなると、結晶粒52の放射角θが急激に小さくなることがわかる。曲率半径Rが0.3μmのときに得られる放射角θは約60度である。結晶化後にTFTを作製することを考えると、結晶粒52の放射角θは約60度以上であることが必要である。以下、この点について、図3と対応した図7(a)〜(c)を参照して検証する。
図7(a)は等強度線50aの曲率半径Rを0.2μmに設定したときの結晶化の様子を、図7(b)は曲率半径Rを0.3μmに設定したときの結晶化の様子を、図7(c)は曲率半径Rを0.4μmに設定したときの結晶化の様子を示している。図7(a)〜(c)において、チャネル領域104cの長さ(図中水平方向の長さ)を、現行の液晶ディスプレイで用いられている値1.5μmに設定している。図7(a)〜(c)では、非単結晶半導体膜で二次元的に繰り返し形成される多数の結晶化単位領域のうちの1つの結晶化単位領域103を示しており、結晶が安定的に成長する長さが約5μmであることを考慮し、結晶化単位領域103のサイズを、図中縦10μm×横5μmと設定している。
結晶化単位領域103のサイズが縦10μm×横5μmよりも小さいと、チャネル領域104cを完全に含む大きさの結晶粒を生成することができない。一方、結晶化単位領域103のサイズが縦10μm×横5μmよりも大きいと、結晶の成長が途中で終了するため結晶化単位領域103の全面を結晶化することができない。図7(a)を参照すると、図5のモデルにおける等強度線50aの曲率半径Rが0.2μmである場合、結晶粒52の放射角θが100度になるため、チャネル領域104c内に結晶粒界52aが入ることなく良好な結晶化を行うことができる。図7(a)では、結晶の成長方向に対してほぼ直行する方向にキャリヤが流れるように形成したTFT104を実線で示し、結晶の成長方向にキャリヤが流れるように形成したTFT104を破線で示している。いずれの場合でも、1つの結晶粒に対して1もしくは複数のTFTを形成することが可能である。
図7(b)を参照すると、等強度線50aの曲率半径Rが0.3μmである場合、結晶粒52の放射角θが60度になるが、結晶粒界52aの位置のばらつき(図中破線52a’で示すように位置が左右に振れること)を考えても、チャネル領域104cの領域内に結晶粒界52aが入ることなく良好な結晶化を行うことができる。図7(c)を参照すると、等強度線50aの曲率半径Rが0.4μmである場合、結晶粒52の放射角θが40度になる。このため、結晶粒界52aの位置のばらつき(図中破線52a’で示すように位置が左右に振れること)を考えると、一部のTFTの作製に際してチャネル領域104cの領域内に結晶粒界52aが入ることになり、TFTの量産に適した結晶化を行うことができない。
以上のように、本発明では、非単結晶半導体膜が完全に溶融する領域と完全に溶融しない非溶融領域との境界線に対応する等強度線、すなわち非溶融領域の外縁に対応する等強度線(非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度の等強度線)の少なくとも一部の曲率半径を0.3μm以下に設定することが必須である。その結果、本発明では、TFTのチャネル領域に結晶粒界が入らないように十分に大きい放射角での結晶成長を安定的に実現することができ、ひいてはチャネル領域内の結晶粒界に起因するキャリヤ散乱による電界効果移動度の低下を回避することができる。
結晶核を所望の位置に生成させるには、非溶融領域の外縁に対応する等強度線の曲率半径を一定にすることなく、等強度線に沿って実質的に変化させることが好ましい。図8(a)および(b)に示すように等強度線50aの曲率半径が全体に渡って一定(等強度線50aがほぼ円形)の場合には、等温度線50aに沿って任意の位置に結晶核51が生成される。図8(a)に示すように結晶核51がチャネル領域104cの正面方向(非溶融領域50の中心からチャネル領域104cの中心へ向かう方向)に生成される場合は、結晶粒界52aがチャネル領域104cの領域内に入ることはない。
しかしながら、図8(b)に示すように結晶核51がチャネル領域104cの正面方向から横にずれた位置に生成される場合は、結晶粒界52aがチャネル領域104cに向かって延びて、チャネル領域104cの領域内に入る。一方、図8(c)に示すように等強度線50aの曲率半径が等強度線に沿って実質的に変化し(等強度線50aがほぼ楕円形)、チャネル領域104cの正面方向において最小になるように構成されている場合、チャネル領域104cの正面方向の結晶核51において周囲の液体の占める面積(図中破線で示す円と等強度線50aとにより定まる領域の面積)が、隣の結晶核51bにおいて周囲の液体の占める面積よりも広くなる。その結果、チャネル領域104cの正面方向において結晶核51が生成される確率が高くなり、結晶粒界52aがチャネル領域104cの正面に延びることなく、ひいては結晶粒界52aがチャネル領域104cの領域内に入ることがなくなる。
図9(a)並びに図9(b)は、結晶核51から結晶が成長する領域における光強度分布を等強度線で示す図であって、図9(a)は放射方向にほぼ等しい勾配の光強度分布を、図9(b)はチャネル領域104cの正面方向において勾配が最も高い光強度分布を示している。一般に、結晶成長の速度は温度勾配の低い方が速いという性質がある。図9(a)に示すように結晶核から結晶が成長する領域における光強度分布が放射方向に(等強度線の法線方向に沿って且つ外側に向かって)ほぼ等しい勾配を有する場合、複数の結晶核51からの結晶成長が互いにほぼ等しい速度で進むため、結晶粒界52aが放射状にほぼ真っ直ぐ延びて、生成される結晶粒の放射角も互いにほぼ等しくなってしまう。
それに対し、図9(b)に示すように結晶核から結晶が成長する領域における光強度分布がチャネル領域の正面方向において最も低い勾配を有する場合、チャネル領域104cの正面方向の結晶核51aからの結晶成長が周囲の結晶核51bからの結晶成長よりも速くなる。したがって、結晶核51aから結晶成長が隣の結晶核51bからの結晶成長よりも先行し、結晶核51aから成長する結晶粒の結晶粒界52aが放射状に且つ末広がりに延びることになる。その結果、チャネル領域104cの正面方向の結晶核51aからの結晶粒の放射角が図9(a)の場合よりも広くなり、結晶粒界52aがチャネル領域104cの領域内に入る可能性がさらに低下する。
以上のように、結晶核からチャネル領域の正面方向に結晶を確実に成長させるには、非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度の等強度線(非溶融領域の外縁に対応する等強度線)において最小の曲率半径を有する領域から外側に向かって放射方向光強度が増大する勾配分布を、結晶核から結晶が成長する領域に生成することが好ましい。また、結晶粒界がチャネル領域内に入る可能性をさらに低下させるには、溶融温度に対応する光強度の等強度線において最小の曲率半径を有する領域から放射方向に沿った光強度の変化が、その周辺領域から放射方向に沿った光強度の変化よりも緩やかであるような勾配分布が好ましい。別の表現をすれば、溶融温度に対応する光強度の等強度線において最小の曲率半径を有する領域から特定方向に沿った光強度の変化が、この特定方向の周辺の方向に沿った光強度の変化よりも緩やかであるような勾配分布が好ましい。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図10は、本発明の実施形態にかかる結晶化装置の構成を概略的に示す図である。図11は、図10の照明系の内部構成を概略的に示す図である。図10および図11を参照すると、本実施形態の結晶化装置は、入射光束を位相変調して所定の光強度分布を有する光束を形成するための光変調素子1と、光変調素子1を照明するための照明系2と、結像光学系3と、被処理基板4を保持するための基板ステージ5とを備えている。
光変調素子1の構成および作用については後述する。照明系2は、たとえば308nmの波長を有するレーザ光を供給するXeClエキシマレーザ光源2aを備えている。光源2aとして、KrFエキシマレーザ光源やYAGレーザ光源のように被処理基板4(ガラスなどの基板上に形成された非単結晶半導体膜、もしくは非単結晶半導体基板)を溶融するエネルギー光線を出射する性能を有する他の適当な光源を用いることもできる。光源2aから供給されたレーザ光は、ビームエキスパンダ2bを介して拡大された後、第1フライアイレンズ2cに入射する。
こうして、第1フライアイレンズ2cの後側焦点面には複数の小光源が形成され、これらの複数の小光源からの光束は第1コンデンサー光学系2dを介して、第2フライアイレンズ2eの入射面を重畳的に照明する。その結果、第2フライアイレンズ2eの後側焦点面には、第1フライアイレンズ2cの後側焦点面よりも多くの複数の小光源が形成される。第2フライアイレンズ2eの後側焦点面に形成された複数の小光源からの光束は、第2コンデンサー光学系2fを介して、光変調素子1を重畳的に照明する。
第1フライアイレンズ2cと第1コンデンサー光学系2dとにより、第1ホモジナイザが構成されている。この第1ホモジナイザにより、光源2aから射出されたレーザ光について、光変調素子1上での入射角度に関する均一化が図られる。また、第2フライアイレンズ2eと第2コンデンサー光学系2fとにより、第2ホモジナイザが構成されている。この第2ホモジナイザにより、第1ホモジナイザからの入射角度が均一化されたレーザ光について、光変調素子1上での面内各位置での光強度に関する均一化が図られる。
光変調素子1により位相変調されたレーザ光は、結像光学系3を介して、被処理基板4に入射する。ここで、結像光学系3は、光変調素子1の位相パターン面と被処理基板4とを光学的に共役に配置している。換言すれば、被処理基板4(厳密には被処理基板4の被照射面)は、光変調素子1の位相パターン面と光学的に共役な面(結像光学系3の像面)に設定されている。
結像光学系3は、例えば、正レンズ群3aと、正レンズ群3bと、これらのレンズ群の間に配置された開口絞り3cとを備えている。開口絞り3cの開口部(光透過部)の大きさ(ひいては結像光学系3の像側開口数NA)は、被処理基板4の上面(被照射面)において所要の光強度分布を発生させるように設定されている。結像光学系3は、屈折型の光学系であってもよいし、反射型の光学系であってもよいし、屈折反射型の光学系であってもよい。
被処理基板4は、具体的には、この実施の形態では、ガラス基板上に、下層絶縁膜、非単結晶半導体薄膜、上層絶縁膜の順に成膜することにより構成されている。さらに詳細には、本実施形態では、被処理基板4は、たとえば液晶ディスプレイ用板ガラスの上に、化学気相成長法(CVD)により、下地絶縁膜、非単結晶半導体膜(例えば非晶質シリコン膜)、およびキャップ膜が順次形成されたものである。下地絶縁膜およびキャップ膜は、絶縁膜、例えばSiO2膜である。下地絶縁膜は、非晶質シリコン膜とガラス基板とが直接接触して、ガラス基板中のNaなどの異物が非晶質シリコン膜に混入するのを防止し、非晶質シリコン膜の熱が直接ガラス基板に伝わるのを防止する。
非晶質シリコン膜は、結晶化される半導体膜である。キャップ膜は、非晶質シリコン膜に入射する光ビームの一部により加熱され、この加熱された温度を蓄熱する。この蓄熱効果は、光ビームの入射が遮断されたとき、非晶質シリコン膜の被照射面において高温部が相対的に急速に降温するが、この降温勾配を緩和させ、大粒径の横方向の結晶成長を促進させる。被処理基板4は、真空チャックや静電チャックなどにより基板ステージ5上において予め定められた所定の位置に位置決めされて保持されている。
図12は、本実施形態における光変調素子の構成を概略的に示す図である。本実施形態の光変調素子1は、一方向(図中垂直方向)に延びた第1の帯状領域1Aと第2の帯状領域1Bとの前記一方向に直交する方向(図中水平方向)に沿った繰り返し構造により構成されている。第1の帯状領域1Aでは、図中斜線部で示す矩形状の領域1Aaが−60度の位相値を有し、図中空白部で示す領域1Abが0度の位相値を有する。一方、第2の帯状領域1Bでは、図中斜線部で示す矩形状の領域1Baが+60度の位相値を有し、図中空白部で示す領域1Bbが0度の位相値を有する。
前述したように、基準となる位相値0度に対して、+60度は位相進みを、−60度は位相遅れを意味している。また、帯状領域1Aおよび1Bのピッチは、結像光学系3の像面換算で5μmである。換言すると、各帯状領域1Aおよび1Bでは、結像光学系3の像面換算で1μm×1μmのサイズを有する正方形状のセル(単位領域)が、縦横に一定のピッチで5個×11個並んでいる。ここで、結像光学系3の像面換算でのセルのサイズ1μm×1μmは、結像光学系3の点像分布範囲の半径よりも小さく設定されている。
そして、第1の帯状領域1Aでは、各セルにおける領域1Aaの占有面積率(すなわち各セルにおける領域1Aaと1Abとの割合)が、帯状領域のピッチ方向(帯状領域1Aと1Bとの境界線と直交する方向:図中水平方向)に沿って変化するとともに、帯状領域のピッチ方向と直交するピッチ直交方向(帯状領域1Aと1Bとの境界線に沿った方向:図中鉛直方向)に沿って変化している。さらに具体的には、帯状領域のピッチ方向に沿った領域1Aaの占有面積率は、帯状領域1Aの中央において最も小さく、その両端に向かって増大している。一方、帯状領域のピッチ直交方向に沿った領域1Aaの占有面積率は、帯状領域1Aの中央において最も大きく、その両端に向かって減少している。別の表現をすれば、第1の帯状領域1Aでは、単位領域であるセルにおける領域1Aaの占有面積率の最も大きい第1特定箇所が境界線に隣接して存在し、領域1Aaの占有面積率は第1特定箇所からピッチ直交方向に沿って離れるにしたがって減少し且つ第1特定箇所からピッチ方向に沿って離れるにしたがって減少している。
同様に、第2の帯状領域1Bでは、各セルにおける領域1Baの占有面積率(すなわち各セルにおける領域1Baと1Bbとの割合)が、帯状領域のピッチ方向に沿って変化するとともに、帯状領域のピッチ直交方向に沿って変化している。さらに具体的には、帯状領域のピッチ方向に沿った領域1Baの占有面積率は、帯状領域1Bの中央において最も小さく、その両端に向かって増大している。一方、帯状領域のピッチ直交方向に沿った領域1Baの占有面積率は、帯状領域1Bの中央において最も大きく、その両端に向かって減少している。別の表現をすれば、帯状領域1Bでは、単位領域であるセルにおける領域1Baの占有面積率の最も大きい第2特定箇所が境界線に隣接して存在し、領域1Baの占有面積率は第2特定箇所からピッチ直交方向に沿って離れるにしたがって減少し且つ第2特定箇所からピッチ方向に沿って離れるにしたがって減少している。
本実施形態の光学系で、図12に示す光変調素子1を用いて被処理基板4上に形成される光強度分布を計算により求めた。計算条件は、以下の通りである。すなわち、光の波長は308nmであり、結像光学系3の物体側開口数は0.15であり、コヒーレンスファクター(照明σ値;照明系2の射出側開口数/結像光学系3の物体側開口数)は0.5であり、結像光学系3の結像倍率は1/5である。
本実施形態の光学系では、計算の結果、図13に示すような光強度分布が得られた。図13では、図12において破線で示す矩形状の領域1Cのうち上側の約半分の領域に対応して被処理基板4上に形成される光強度分布を光強度の等高線(すなわち等強度線)で示している。図13では、図面の明瞭化のために、1.15aよりも大きい光強度に対応する等強度線の図示を省略している。また、図12に示す光変調素子1を実際に作製し、作製した光変調素子1および結像光学系3からなる光学系を用いて被処理基板4上に形成される光強度分布を計測した。計測の結果、図13に示す光強度分布とほぼ同じ結果を得た。
図13において、被処理基板4上の非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度はaであり、光強度がaの等強度線(非単結晶半導体膜上の非溶融領域の外縁に対応し且つ結晶開始点に対応する等強度線)11は、図中上下方向に細長い楕円形状であって、その曲率半径は図中上端および下端(図示せず)において最小値の0.2μmである。このように、図12に示す光変調素子1は、非溶融領域の外縁に対応する等強度線11の一部の曲率半径が0.3μm以下であるような光強度分布を有する光を被処理基板(非単結晶半導体膜)4に照射することができるように設計されている。ちなみに、光強度が0.92aの等強度線および1.08aの等強度線においても、その一部の曲率半径は0.3μm以下である。
図13に示す光強度分布の光を被処理基板4の非単結晶半導体膜に照射すると、図14に模式的に示すように、非単結晶半導体膜上の1つの結晶化単位領域12には、光強度がaの楕円形状の等強度線11に規定されるように非溶融領域12aが形成される。そして、非溶融領域12aの図中上端の近傍に形成された結晶核から、チャネル領域104cの正面方向(非溶融領域12aの中心からチャネル領域104cの中心へ向かう方向)に向かって例えば100度以上の大きな放射角θで結晶粒13が成長する。すなわち、例えば100度以上の大きな放射角θを張るように隣り合う2つの結晶粒界13aが結晶核から放射状に延びる。その結果、チャネル領域104cの領域内に結晶粒界13aが入ることがない。なお、前述した理由により、図14では、結晶化単位領域12のサイズを図中縦10μm×横5μmと設定している。
特に、本実施形態では、等強度線11の曲率半径が等強度線に沿って実質的に変化し、チャネル領域104cの正面方向において最小になるように光変調素子1が構成されているので、チャネル領域104cの正面方向において結晶核が生成される確率が高い。その結果、結晶粒界13aがチャネル領域104cの正面に延びることなく、ひいては結晶粒界13aがチャネル領域104cの領域内に入る可能性が低い。また、本実施形態では、結晶核から結晶が成長する領域における光強度分布がチャネル領域104cの正面方向において最も低い勾配を有するので、チャネル領域104cの正面方向の結晶核から結晶粒13が末広がり状に成長することになり、結晶粒界13aがチャネル領域104cの領域内に入る可能性がさらに低下する。
本実施形態では、被処理基板4を実際に作製し、作製した被処理基板4に対して図13に示す光強度分布の光を照射する実験を行った。被処理基板4の作製に際して、厚さ700μmのガラス基板を準備し、プラズマCVDにより、ガラス基板の上に下層絶縁膜として厚さ500nmのSiO2膜を形成し、下層絶縁膜の上に非単結晶半導体膜として厚さ100nmの非晶質シリコン膜を形成し、非単結晶半導体膜の上に上層絶縁膜(キャップ膜)として厚さ400nmのSiO2膜を形成した。この実験の結果、図15に示すような結晶構造(結晶粒界の分布)が得られた。図15を参照すると、放射角が100度以上の結晶粒が安定的に生成されており、TFTの作製に際してチャネル領域内に結晶粒界が入らないことがわかる。
エキシマレーザのレーザ出力強度は、パルス毎に変化することが知られている。一般的なエキシマレーザ装置では、±2.5%程度の出力強度の変動は避けられない。レーザ装置の出力強度の変動により非単結晶半導体膜上の光強度が変化すると、結晶成長の開始強度に相当する等強度線も変化してしまう。例えば、平均のレーザ出力強度において光強度aを結晶成長開始強度に合わせた場合、レーザ出力強度が2.5%増えると、結晶成長開始強度に相当する光強度はa/(1+0.025)に変化してしまう。この場合、仮に光強度a/(1+0.025)に対応する等強度線の曲率半径の最小値が0.3μmよりも大きいと、良好な結晶形状が得られなくなってしまう。換言すれば、例えば±2.5%の範囲内でレーザ出力強度が変化しても対応する等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下の最小値を保つようにすることにより、レーザ出力強度が変動しても結晶形状を安定に保つことが可能となる。上述したように、図13では、光強度は谷線に沿って等強度線の曲率半径が0.3μm以下である。本実施形態ではレーザ出力強度が変動しても結晶形状を安定に保つことが可能である。
図16は、本実施形態の結晶化装置を用いて結晶化された領域に電子デバイスを作製する工程を示す工程断面図である。図16(a)に示すように、透明の絶縁基板80(例えば、アルカリガラス、石英ガラス、プラスチック、ポリイミドなど)の上に、下地膜81(例えば、膜厚50nmのSiNおよび膜厚100nmのSiO2積層膜など)および非晶質半導体膜82(例えば、膜厚50nm〜200nm程度のSi,Ge,SiGeなどの半導体の膜)および不図示のキャップ膜82a(例えば、膜厚30nm〜300nmのSiO2膜など)を、化学気相成長法やスパッタ法などを用いて成膜した被処理基板5を準備する。そして、本実施形態にしたがう結晶化装置を用いて、非晶質半導体膜82の表面の予め定められた領域に、レーザ光83(例えば、KrFエキシマレーザ光やXeClエキシマレーザ光など)を照射する。
こうして、図16(b)に示すように、大粒径の結晶を有する多結晶半導体膜または単結晶化半導体膜84が生成される。次に、キャップ膜82aをエッチングにより半導体膜84から除去した後、図16(c)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて多結晶半導体膜または単結晶化半導体膜84を例えば薄膜トランジスタを形成するための領域となる島状の半導体膜85に加工し、表面にゲート絶縁膜86として膜厚20nm〜100nmのSiO2膜を化学気相成長法やスパッタ法などを用いて成膜する。さらに、図16(d)に示すように、ゲート絶縁膜上にゲート電極87(例えば、シリサイドやMoWなど)を形成し、ゲート電極87をマスクにして不純物イオン88(Nチャネルトランジスタの場合にはリン、Pチャネルトランジスタの場合にはホウ素)をイオン注入する。その後、窒素雰囲気でアニール処理(例えば、450°Cで1時間)を行い、不純物を活性化して島状の半導体膜85にソース領域91、ドレイン領域92を形成する。次に、図16(e)に示すように、層間絶縁膜89を成膜してコンタクト穴をあけ、チャネル領域90でつながるソース91およびドレイン92に接続するソース電極93およびドレイン電極94を形成する。
以上の工程において、図16(a)および(b)に示す工程で生成された多結晶半導体膜または単結晶化半導体膜84の大粒径結晶の位置に合わせて、即ち、結晶粒内にチャネル領域90を形成する。以上の工程により、多結晶トランジスタまたは単結晶化半導体に薄膜トランジスタ(TFT)を形成することができる。こうして製造された多結晶トランジスタまたは単結晶化トランジスタは、液晶表示装置(ディスプレイ)やEL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイなどの駆動回路や、メモリ(SRAMやDRAM)やCPUなどの集積回路などに適用可能である。
従来の結晶化技術で用いられる光変調素子の構成を概略的に示す図である。 図1の光変調素子を用いて非単結晶半導体膜上に形成される光強度分布を等強度線で示す図である。 図2に示す光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射したときの結晶化の様子を模式的に示す図である。 (a)は結晶核が生成された直後の状態を、(b)は結晶核から結晶が成長した後の状態を説明するモデルを夫々示す図である。 一片の結晶粒の放射角を説明するモデルを示す図である。 図5のモデルにおける等強度線の曲率半径Rと結晶粒の放射角θとの関係を示す図である。 図3に対応する図であって、(a)は等強度線の曲率半径を0.2μmに設定したときの結晶化の様子を、(b)は曲率半径を0.3μmに設定したときの結晶化の様子を、(c)は曲率半径を0.4μmに設定したときの結晶化の様子を示している。 (a)および(b)は等強度線の曲率半径を一定に設定したときの結晶化の様子を、(c)は等強度線の曲率半径を変化させたときの結晶化の様子を示している。 結晶核から結晶が成長する領域における光強度分布を等強度線で示す図であって、(a)は放射方向にほぼ等しい勾配の光強度分布を、(b)はチャネル領域の正面方向において勾配が最も高い光強度分布を示している。 本発明の実施形態にかかる結晶化装置の構成を概略的に示す図である。 図10の照明系の内部構成を概略的に示す図である。 本実施形態における光変調素子の構成を概略的に示す図である。 図12の光変調素子を用いて非単結晶半導体膜上で得られる光強度分布を示す図である。 図13に示す光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射したときの結晶化の様子を模式的に示す図である。 実際に作製した被処理基板に対して図13に示す光強度分布の光を照射する実験により得られた結晶構造を示す図である。 本実施形態の結晶化装置を用いて電子デバイスを作製する工程を示す工程断面図である。
符号の説明
1,100 光変調素子
2 照明系
2a 光源
2b ビームエキスパンダ
2c,2e フライアイレンズ
2d,2f コンデンサー光学系
3 結像光学系
4 被処理基板
5 基板ステージ
11 非溶融領域の外縁に対応する等強度線
12 結晶化単位領域
12a 非溶融領域
13 結晶粒
13a 結晶粒界

Claims (18)

  1. 光変調素子と、この光変調素子を通った光に基づいて設定された光強度分布を、照射面に形成する結像光学系を備え、前記光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する結晶化装置であって、
    前記照射面での、光強度分布で、少なくとも1本の光強度の等強度線の曲率半径が、前記等強度線に沿って実質的に変化し、且つ前記等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下の最小値を有する結晶化装置。
  2. 光変調素子を介した光に基づいて設定された光強度分布を照射面に形成する結像光学系を備え、前記設定された光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する結晶化装置であって、
    少なくとも1本の光強度の等強度線は特定方向に沿って細長い形状を有し、前記等強度線の曲率半径は前記等強度線に沿って実質的に変化し、且つ前記等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下の最小値を有するような光強度分布を前記非単結晶半導体膜上に形成する光学系を有する結晶化装置。
  3. 光変調素子を介した光に基づいて設定された光強度分布を照射面に形成する結像光学系を備え、前記光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する結晶化装置であって、
    基準の光強度を中心として少なくとも±2.5%の範囲の光強度に対応する等強度線の曲率半径は前記等強度線に沿って実質的に変化し、且つ前記等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下の最小値を有するような光強度分布を前記非単結晶半導体膜上に形成する光学系を有する結晶化装置。
  4. 光変調素子を介した光に基づいて設定された光強度分布を照射面に形成する結像光学系を備え、前記光強度分布を有する光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する結晶化装置であって、
    光強度の等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下であるような光強度分布を前記非単結晶半導体膜上に形成する光学系を有する結晶化装置。
  5. 前記等強度線は、前記非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度の等強度線である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶化装置。
  6. 前記等強度線の曲率半径は、該等強度線に沿って実質的に変化し周囲よりも低い最小値を有する請求項4に記載の結晶化装置。
  7. 前記設定された光強度分布は、前記等強度線において最小の曲率半径を有する領域から前記等強度線の法線方向に沿って且つ外側に向かって光強度が増大する勾配分布を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶化装置。
  8. 前記勾配分布では、前記最小の曲率半径を有する領域から特定方向に沿った光強度の変化が、該特定方向の周辺の方向に沿った光強度の変化よりも緩やかである請求項7に記載の結晶化装置。
  9. 所定の光強度分布の光を非単結晶半導体膜に照射して結晶化半導体膜を生成する結晶化方法であって、
    光強度の等強度線の少なくとも一部の曲率半径が0.3μm以下であるような光強度分布を有する光を前記非単結晶半導体膜に照射する結晶化方法。
  10. 前記等強度線は、前記非単結晶半導体膜の溶融温度に対応する光強度の等強度線である請求項9に記載の結晶化方法。
  11. 前記等強度線の曲率半径は、該等強度線に沿って実質的に変化し周囲よりも低い最小値を有する請求項9または10に記載の結晶化方法。
  12. 前記所定の光強度分布は、前記等強度線において最小の曲率半径を有する領域から前記等強度線の法線方向に沿って且つ外側に向かって光強度が増大する勾配分布を有する請求項11に記載の結晶化方法。
  13. 前記勾配分布では、前記最小の曲率半径を有する領域から特定方向に沿った光強度の変化が、該特定方向の周辺の方向に沿った光強度の変化よりも緩やかである請求項12に記載の結晶化方法。
  14. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶化装置または請求項9に記載の結晶化方法を用いて製造されたデバイス。
  15. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶化装置または請求項9に記載の結晶化方法に用いられて前記所定の光強度分布を形成する光変調素子。
  16. 入射光に基づいて所定の光強度分布を形成する光変調素子であって、
    前記光変調素子の基本パターンは、第1帯状領域と、該第1帯状領域に隣接する第2帯状領域とを有し、
    前記第1帯状領域では、前記第1帯状領域と前記第2帯状領域との境界線に沿った第1方向および前記境界線と直交する第2方向に沿って、第1位相値を有する第1領域と第2位相値を有する第2領域との割合が単位領域毎に変化し、
    前記第2帯状領域では、前記第1方向および前記第2方向に沿って、前記第1位相値を有する第1領域と第3位相値を有する第3領域との割合が単位領域毎に変化している光変調素子。
  17. 前記第1帯状領域では、前記単位領域における前記第2領域の占有面積率の最も大きい第1特定箇所が前記境界線に隣接して存在し、前記第2領域の前記占有面積率は前記第1特定箇所から前記第1方向に沿って離れるにしたがって減少し且つ前記第1特定箇所から前記第2方向に沿って離れるにしたがって減少し、
    前記第2帯状領域では、前記単位領域における前記第3領域の占有面積率の最も大きい第2特定箇所が前記境界線に隣接して存在し、前記第3領域の前記占有面積率は前記第2特定箇所から前記第1方向に沿って離れるにしたがって減少し且つ前記第2特定箇所から前記第2方向に沿って離れるにしたがって減少している請求項16に記載の光変調素子。
  18. 前記第1位相値に対する前記第2位相値の相対位相量と、前記第1位相値に対する前記第3位相値の相対位相量とは、その絶対値が互いに等しく且つ符号が異なる請求項16または17に記載の光変調素子。
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