JP2008265675A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で、的確な吹出し方向の設定を可能とする車両用空調装置を提供する。
【解決手段】吹出し方向の設定を行うときには、ディスプレイ64に表示した設定領域が選択されると、選択された設定領域が拡大して表示されると共に、フェイス吹出し口36から吹き出されるブロワ風量が増加される。また、設定領域内で位置マークがドラッグされると該当位置マークが点滅表示され、ドラッグが停止されると点灯状態となると共に、停止位置へ向けて空調風が吹き出されるように吹出し方向が偏向される。これにより、空調風の当たる位置を確認しながら、吹出し方向の設定が可能となり、各フェイス吹出し口36に対して繰り返すことにより、運転席及び助手席のそれぞれに対して、左右のフェイス吹出し口からの空調風の吹き出し方向を、簡単にかつ的確に設定することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空調風を吹出し口から吹出して車室内を空調する車両用空調装置に関する。
車両に設けられた空調装置(以下、エアコンとする)には、前席に着座した乗員へ向けて空調風を吹出し可能とするフェイス吹出し口(FACE吹出し口)が設けられており、例えば、冷房運転時にFACE吹出し口から乗員へ向けて冷風を吹出し、乗員に冷風を当てることにより冷房感を与えることができる。
このFACE吹出し口には、縦フィンと横フィンが配列されて形成されたルーバが設けられており、ルーバに設けたレバーやFACE吹出し口に隣接して設けているダイアルを操作して縦フィンないし横フィンを揺動することにより、空調風の吹出し方向の変更が可能となっている。
一方、エアコンでは、FACE吹出し口から吹き出す空調風の吹出し方向を固定せず、FACE吹出し口に設けているルーバのフィンを揺動することにより空調風の吹出し方向を上下方向ないし左右方向へ偏向する所謂スイングが可能となっているものがある。
例えば、特許文献1では、環境条件、運転条件などによってスイング範囲を設定すると共に、スイング範囲に応じてスイング速度を設定することにより、空調風の吹出し方向が変化することにより乗員に不快感を生じるのを防止するように提案している。
ところで、人には、体に空調風を当てる位置に好みがあり、また、空調風を顔に当てた場合、不快に感じることが多く、運転車であれば、運転操作に影響が生じることがある。一般に、空調風を体の所望の位置に当てるためには、乗員が、FACE吹出し口ごとに設けているダイアルやレバーを手動操作して、吹出し方向を設定しなければならないという煩わしい操作を行わなければならない。
このとき、乗員が座席に着座した状態でダイアル操作を可能とするために、吹出し口の配設位置が制約される。また、手動操作用のダイアルなどが設けられていると、吹出し方向のスイングを行ったときに、ダイアルなどが回動し、これが乗員にとって目障りとなることがあり、さらに、空調風が吹き出されるときに風切り音などの騒音を発生させる要因となることがある。
ここから、特許文献2では、撮像装置によって撮影された赤外線画像をディスプレイに表示し、このディスプレイ上で空調風の吹出し送風範囲、風量の設定を可能とした空調システムを提案している。また、特許文献2では、撮像装置によって撮影した車室内の赤外線画像から乗員の顔の位置を特定し、顔の位置を避けるように空調風の吹出し方向を制御するように提案している。
しかしながら、FACE吹出し口などの吹出し口から吹き出される空調風は、広がりを持つため、風量が低いと好みの位置にあわせ難いという問題がある。
特開2000−16074号公報 特開2003−341337号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、乗員の簡単な操作で、所望の方向へ空調風を吹出し可能とする車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、送風手段によって発生された風量の空調風を、座席に着座した乗員へ向けて開口されたフェイス吹出し口を含む吹出し口から吹出して、車室内を空調する車両用空調装置であって、前記フェイス吹出し口に設けられて空調風の吹出し方向を所定の吹出し可能範囲で偏向可能とする偏向手段と、前記偏向手段を駆動して前記空調風の吹出し方向を偏向する駆動手段と、前記フェイス吹出し口からの前記空調風の前記吹出し可能範囲に対応する前記座席上の領域を設定領域として表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記設定領域内で前記空調風の吹出し位置を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定される前記吹出し位置を示すマークを前記表示手段上に表示する表示制御手段と、前記設定手段によって設定された前記吹出し位置に対応する前記座席上の位置へ向けて前記空調風が吹き出されるように前記駆動手段を駆動する駆動制御手段と、前記設定手段によって前記吹出し位置が設定されるときに、前記フェイス吹出し口から吹き出される前記空調風の風量が増加されるように前記送風手段を制御する送風制御手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、フェイス吹出し口から吹き出す空調風の吹出し方向を設定するときに、吹出し可能範囲に対応する設定領域を表示手段に表示する。また、空調風の吹出し方向に対応する吹き出し位置を示すマークを設定領域内に表示する。駆動制御手段は、このマークに対応する座席上の位置へ向けて空調風が吹き出されるように駆動手段を制御し、フェイス吹出し口からの空調風の吹出し方向を簡単に設定することができるようにしている。
ここで、風量制御手段は、吹出し方向の設定を行うときに、空調風の風量が増加するように送風手段を制御することにより、吹出し方向を設定するときに、実際に吹き出される空調風の方向を確実に確認することができるようにしている。
請求項2に係る発明は、前記設定手段のよって設定された前記設定領域内での前記吹出し位置を記憶する記憶手段を含み、前記駆動制御手段が、前記フェイス吹出し口からの空調風の吹出しが選択されたときに、前記記憶手段に記憶された前記吹出し位置に基づいて前記駆動手段を駆動する、ことを特徴とする。
この発明によれば、設定された吹出し方向を記憶手段に記憶し、フェイス吹出し口からの空調風の吹出しが選択されたときに、記憶手段に記憶された吹出し方向へ空調風が吹き出されるようにして、空調風の吹出し方向の設定が煩雑となることがないようにしている。
請求項3に係る発明は、前記表示制御手段が、前記表示手段に表示される前記設定領域内に、前記座席に着座した乗員を擬似的に表示することを特徴とする。
この発明によれば、乗員が座席に着座した状態を示す人型などを、擬似的に表示する。これにより、吹出し位置の選択が容易となるようにしている。
請求項4に係る発明は、前記フェイス吹出し口が前記座席に対して車幅方向の左側に配置された第1の吹出し口及び、右側に配置された第2の吹出し口が設けられているときに、前記マークとして前記第1の吹出し口に対する第1のマーク及び前記第2の吹出し口に対する第2のマークを前記表示手段に表示することを特徴とし、請求項5に係る発明は、前記第1のマークと前記第2のマークとが、異なる色で表示されることを特徴とする。
この発明によれば、座席に対して左側と右側にフェイス吹出し口(第1及び第2の吹出し口)が設けられているときに、第1の吹出し口に対応する第1のマークと、第2の吹出し口に対応する第2のマークを表示する。
これにより、第1及び第2の吹出し口のそれぞれから吹き出される空調風の吹出し方向を簡単に設定することができる。また、第1のマークと第2のマーク色を異ならせて表示することにより、第1及び第2の吹出し口からの空調風の吹出し方向の設定が容易となる。
請求項6に係る発明は、前記設定領域が、車幅方向の右側の座席に対応する第1の設定領域及び車幅方向の左側の座席に対応する第2の設定領域として、前記表示手段に並べて表示されることを特徴とし、請求項7に係る発明は、前記表示制御手段が前記第1及び第2の設定領域を並べて表示するときに、前記空調風の吹出し方向の設定の対象とする設定領域を拡大して表示することを特徴とする。
この発明によれば、第1の設定領域と第2の設定領域を並べて表示するので、左右の座席に対する吹出し方向の設定を行うときの操作性の向上を図ることができる。また、本発明では、吹出し方向の設定を行う座席に対する設定領域を拡大して表示するのと、左右の何れの座席に対する設定を行っているかを的確に把握できると共に、吹出し位置の選択が容易となる。
以上説明したように本発明によれば、表示手段に表示した設定領域上のマークに対応する方向へ向けて吹き出される空調風を、乗員が確実に感じることができるので、所望の位置に空調風が当たるように、的確に設定することができるという優れた効果が得られる。
また、本発明では、設定された吹出し方向を記憶するので、フェイス吹出し口からの空調風の吹出しを選択するごとに、吹出し方向を設定しなければならないという煩わしさが生じるのを防止している。
また、本発明では、吹出し方向の設定を行うときの操作性の向上を図りながら、簡単にかつ的確に吹出し方向の設定を行うことができる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図2には、本実施の形態に係る車両用空調装置(以下、エアコン10とする)の概略構成を示している。
エアコン10は、コンプレッサ12、コンデンサ14、レシーバ16、エキスパンションバルブ18及びエバポレータ20によって冷媒が循環される冷凍サイクルが形成されている。この冷凍サイクルでは、コンプレッサ12によって圧縮されて高温高圧となった冷媒が、コンデンサ14で冷却されることにより液化され、レシーバ16を介してエバポレータ20へ送られる。
エバポレータ20では、この冷媒が気化することにより、エバポレータ20を通過する空気と冷媒との間で熱交換が行われ、エバポレータ20を通過する空気の冷却及び除湿がなされる。エキスパンションバルブ18では、液化されている冷媒が急激に減圧され、これにより霧状となった冷媒がエバポレータ20へ送られて、エバポレータ20での冷媒の気化効率の向上が図られる。
エアコン10は、エバポレータ20が配設されると共に、エバポレータ20を通過する空気の流路が形成されたエアコンユニット22を備えている。このエアコンユニット22には、導入箱24が連結され、この導入箱24に、車室内へ向けて開口された内気導入口26Aと、車外へ向けて開口された外気導入口26Bが形成され、内気導入口26A及び外気導入口26Bを選択的に開閉する切換ドア28が設けられている。
また、エアコンユニット22には、送風手段を形成するブロワファン30が配設され、ブロワモータ32によってブロワファン30が回転駆動されると、外気ないし内気が導入箱24から導入されて、エバポレータ20へ送られ、この空気がエバポレータ20で冷却、除湿される。なお、エアコン10では、空気の導入モードとして、車室内の空気を導入する内気循環モードと、車外の空気を導入する外気導入モードと、が設定可能となっており、設定された導入モードに応じて切換ドア28が作動される。
一方、エアコン10は、車両のウインドガラスへ向けて開口されたデフロスタ吹出し口(以下、DEF吹出し口34とする)、車室内の乗員へ向けて開口されたレジスタ吹出し口(以下、FACE吹出し口36とする)、車室内の乗員の足元へ向けて開口された足元吹出し口(以下、FOOT吹出し口38とする)が設けられている。なお、エアコン10では、DEF吹出し口34としてセンタDEF吹出し口34A、サイドDEF吹出し口34Bが形成され、FACE吹出し口36としてセンタFACE吹出し口36A、サイドFACE吹出し口36Bが形成されている。また、エアコン10では、FOOT吹出し口38とし、前席の乗員の足元へ向けて開口された前席FOOT吹出し口38Aと、後席の乗員の足元へ向けて開口された後席FOOT吹出し口38Bが設けられている。
エアコンユニット22には、DEF吹出し口34が設けられたダクト40A、センタFACE吹出し口36Aが設けられたダクト40B、サイドFACE吹出し口36Bが設けられたダクト40C、前席FOOT吹出し口38Aが設けられたダクト40D及び後席FOOT吹出し口38Bが設けられたダクト(リアヒータダクト)40Eが連結されている。
エアコン10では、空調風の吹出しモードとして、主にDEF吹出し口34から空調風を吹出しDEFモード、主にFACE吹出し口36から空調風を吹き出すFACEモード、主にFOOT吹出し口38から空調風を吹き出すFOOTモードと共に、DEF吹出し口34とFOOT吹出し口38から空調風を吹き出すFOOT/DEFモード及び、FACE吹出し口36とFOOT吹出し口38から空調風を吹き出すBI−LEVELモードの選択が可能となっており、吹出しモードに応じてダクト40A〜40Eのそれぞれがモード切換ドア42によって選択的に開閉される。
また、エアコンユニット22内には、図示しないエンジンとの間でエンジン冷却液が循環されるヒータコア44及び、ヒータコア44を通過する空気量を制御するエアミックスドア46が設けられている。エアコンユニット22では、ヒータコア44を通過することにより加熱された空気と、ヒータコア36をバイパスされることによりエバポレータ20を通過したときのままの温度の空気が混合されて空調風が生成され、この空調風が、吹出しモードに応じて選択された吹出し口から吹き出される。エアコン10では、エアミックスドア46の開度によってヒータコア44で加熱される空気量を制御して、所望の温度の空調風が生成されるようにしている。
図1に示されるように、エアコン10は、空調運転を制御するエアコンECU50を備えている。エアコンECU50は、CPU、ROM、RAM等がバスによって接続されたマイクロコンピュータ及び、入出力インターフェイス、駆動回路(何れも図示省略)などを含む一般的構成となっている。
このエアコンECU50は、コンプレッサ12の作動を制御することによりエアコン10の冷房能力を制御する。また、エアコンECU50は、ブロワモータ32の駆動電圧又は駆動電圧のデューティ比によってブロワモータ32の回転数を制御することにより、吹出し口から吹き出される空調風の風量(ブロワ風量)を制御する。
また、エアコンECU50には、切換ドア28を駆動するアクチュエータ52A、モード切換ドア42を駆動するアクチュエータ52B及び、エアミックスドア46を駆動するアクチュエータ52Cが接続されている。エアコンECU50は、空気の導入モード、吹出しモードの設定に基づいてアクチュエータ52A、52Bの作動を制御し、運転条件、環境条件に基づいた所望の空調状態(目標吹き出し温度の空調風)が得られるようにアクチュエータ52Cの作動を制御する。
このエアコンECU50には、車室内の温度を検出する室温センサ54、車外の温度(外気温)を検出する外気温センサ56、日射量を検出する日射センサ58、エバポレータ20を通過した空気の温度を検出するエバポレータ後温度センサ60、ヒータコア44へ供給されるエンジン冷却水の水温を検出する水温センサ62などの、環境条件や運転状態を検出する各種の検出手段が接続されている。
また、車両には、ディスプレイシステム64が設けられており、エアコン10では、設定温度、運転モードなどの運転条件の設定及び空調運転の運転/停止等の操作、運転状態の確認にディスプレイシステム64が用いられる。
ディスプレイシステム64は、LCD等が用いられて各種の表示を行なうディスプレイ66及びディスプレイ66の表示を制御するディスプレイECU68を含んで構成されている。
図3に示されるように、エアコン10によって空調される車室の前部には、インストルメントパネル(インパネ70)が配設され、例えば、このインパネ70内にエアコンユニット22(図示省略)が配置されている。また、インパネ70には、DEF吹出し口34(センタDEF吹出し口34A、サイドDEF吹出し口34B)、FACE吹出し口36(センタFACE吹出し口36A、サイドFACE吹出し口36B)が形成された一般的構成となっている。
ディスプレイシステム64のディスプレイ66は、このインパネ70の車幅方向に沿った中央部に配置されており、前席の左側および右側のそれぞれに着座した乗員が、容易に表示画像を視認可能となっている。なお、以下では、矢印Upで車両上下方向の上方側を示し、矢印L、矢印Rで車幅方向の左側、右側を示している。
図4に示されるように、ディスプレイシステム64には、ディスプレイ66の周囲に複数のサテライトスイッチ72が設けられており、このサテライトスイッチ72が、ディスプレイECU68に接続されている(図示省略)。ディスプレイシステム64は、ディスプレイ66が、エアコン10のみでなく、例えばナビゲーションシステム、オーディオシステム、TV受信システムなどの表示手段として用いられるようになっており、サテライトスイッチ72のそれぞれに表示モードないし表示画面が設定されている。これにより、ディスプレイシステム64では、サテライトスイッチ72の操作によってディスプレイ66の表示モードの切換、各表示モードにおける表示画面の切換等が行われる。
また、図1及び図3に示されるように、ディスプレイシステム64は、リモコンスイッチ74を備えている。図1に示されるように、リモコンスイッチ74には、例えば、操作レバー(スティック)76などの入力キーが設けられており、操作レバー76などの入力キーの操作に応じた操作信号を送信する。ディスプレイECU68は、リモコンスイッチ74から送信される操作信号を、図示しない受信ユニットによって受信すると、受信した操作信号に応じた処理を実行する。
これにより、ディスプレイシステム64では、例えば、複数の操作項目から実行する操作項目を選択するメニュー画面をディスプレイ66に表示したときに、操作信号に応じて選択する操作項目の切換え表示が行われると共に、選択された操作項目の決定表示などが行われる。
また、ディスプレイECU68は、操作項目の実行指示が入力されると、操作項目の実行指示を、操作項目に対応するエアコン10、ナビゲーションシステム、オーディオシステムなどの対応するシステムへ出力する。なお、このようなディスプレイ66の表示及び表示に沿った処理は、公知の一般的構成を適用することができる。また、以下では、リモコンスイッチ74に設けられている操作レバー76の操作によって、ディスプレイ66の表示項目の選択、処理の実行などを行うようにしているが、例えば、ディスプレイ66にカーソルを表示して、リモコンスイッチ74の操作によってカーソルの表示位置を移動して、表示項目の選択等を行うものであっても良く、また、リモコンスイッチ74を用いずに、タッチ方式のディスプレイを用い、ディスプレイの画面に触れることにより、表示項目の選択、決定などが入力されるようにするなど、公知の任意の構成を適用することができる。
図4に示されるサテライトスイッチ72には、エアコンスイッチ72Aが設けられ、このエアコンスイッチ72Aを操作することにより、ディスプレイ66には、エアコン10の設定操作を行う操作画面78が表示される。なお、エアコン10の操作画面は、これに限らず、任意の構成を適用することができる。
この操作画面78では、内気循環モード(内気循環アイコン80A)又は外気導入モード(外気導入アイコン80B)の選択、吹出しモードの選択(DEFアイコン82A、FACEアイコン82B、BI−LEVELアイコン82C、FOOTアイコン82D及びFOOT/DEFアイコン82E)、設定温度の設定(アップアイコン84A、ダウンアイコン84B)、ブロワ風量Va(風量アイコン86)の設定、オートモード(オートモードアイコン88)の選択などの運転条件の入力が可能となっている。
図1に示されるディスプレイECU68は、ディスプレイ66に表示した操作画面78から、エアコン10の運転/停止、設定温度などの運転条件が入力されると、入力された運転条件に応じた信号(制御信号)をエアコンECU50に送信する。エアコンECU50は、制御信号が入力されると、入力された制御信号に基づいた運転条件で空調運転を行う。
このときに、エアコンECU50は、設定温度TESTに基づいて、車室内を設定温度TSETとするための目標吹出し温度TAOを設定し、この目標吹出し温度TAOが得られるようにコンプレッサ12の駆動ないしエアミックスドア46の開度制御を行う。また、目標吹出し温度TAOは、室温センサ54によって検出される室温Tr、外気温センサ56によって検出される外気温Ta、日射センサ58によって検出される日射量STから、一般的演算式を用いて設定される。
AO=K・TSET−K・Ta−K・Tr−K・ST+C
(ただし、K、K、K、K及びCは予め設定している定数)
また、エアコンECU50は、オートモードでの空調運転が設定されると、目標吹出し温度TAOに基づいて、吹出しモード等の設定を行うと共に、ブロワ風量Vaの設定を行い、設定されたブロワ風量Vaが得られるようにブロワモータ32の駆動制御(駆動電圧制御)を行う。このときのブロワ風量Vaは、たとえば、目標吹出し温度TAOと予め設定された基準温度との温度差が小さい時に少なくされ、この温度差が大きくなるに従って増加されるように設定される。
なお、エアコン10では、ブロワ風量Vaとして最低のブロワ風量Vaminと最大のブロワ風量Vamaxのそれぞれで、ブロワモータ32の駆動電圧Vmin、Vmaxが設定されており、オートモードでは、ブロワ風量Vaに応じて、駆動電圧Vmin〜駆動電圧Vmaxの間でブロワモータ32の駆動電圧Vが設定され、設定された駆動電圧Vでブロワモータ32が駆動される。
また、エアコン10では、マニュアルモードでのブロワ風量Vaが複数段階に設定され、風量アイコン86(図4参照)によってブロワ風量Vaが選択されると、選択されたブロワ風量Vaに対して設定された駆動電圧Vでブロワモータ32が駆動される。
このようなエアコンECU50での制御の基本的構成は、公知の一般的構成を適用することができ、本実施の形態では、説明を省略する。
ところで、図3に示されるように、車幅方向の右側を運転席、左側を助手席としたときに、エアコン10では、運転席及び助手席のそれぞれに対してセンタFACE吹出し口36A、サイドFACE吹出し口36Bが対応されている。すなわち、運転席に対しては、車幅方向の右側のサイドFACE吹出し口36Bと、左側のセンタFACE吹出し口36Aから空調風が吹出され、助手席に対しては、車幅方向の左側のサイドFACE吹出し口36Bと、右側のセンタFACE吹出し口36Aから空調風が吹出される。
これにより、運転席、助手席に着座した乗員は、FACE吹出し口36からの空調風の吹出しが選択されたとき(例えば、FACEモードが選択されたとき)に、車幅方向の右側と左側のそれぞれから吹き出される空調風が当たるようになっている。
なお、以下では、運転席に対して右側から空調風を吹出しサイドFACE吹出し口36BをFACE吹出し口36DR、運転席に対して右側から空調風を吹き出すセンタFACE吹出し口36AをFACE吹出し口36DLとし、助手席に対して右側から空調風を吹出しセンタFACE吹出し口36AをFACE吹出し口36PR、助手席に対して右側から空調風を吹き出すサイドFACE吹出し口36BをFACE吹出し口36PLとする。また、運転席、助手席を区別しないときには、FACE吹出し口36DR、PRを総称してFACE吹出し口36R、FACE吹出し口36DL、PLを総称してFACE吹出し口36Lとして説明し、さらに、FACE吹出し口36L(36DL、36PL)、36R(36DR、36DL)を総称するときに、FACE吹出し口36とする。
図1乃至図3に示されるように、FACE吹出し口36のそれぞれには、ルーバ90が設けられている。図5に示されるように、ルーバ90は、略上下方向に沿って配置された複数の縦フィン92と、車幅方向に沿って配置された複数の横フィン94によって格子状に形成されている。このルーバ90では、縦フィン92が一体で左右方向(車幅方向)に揺動可能となっており、また、横フィン94が一体で上下方向に揺動可能となっている。
これにより、それぞれのFACE吹出し口36では、空調風の風向を、左右方向及び上下方向に偏向可能となっている。すなわち、横フィン94が上下方向に揺動されることにより、空調風の吹出し方向が上下方向に偏向され、縦フィン92が左右方向に揺動されることにより、空調風の吹出し方向が左右方向へ偏向される。
図1及び図2に示されるように、FACE吹出し口36(36DL、36DR、36PL、36PR)のそれぞれには、縦フィン92を揺動するアクチュエータ96及び、横フィン94を揺動するアクチュエータ98が設けられている。図1に示されるように、アクチュエータ96、98は、エアコンECU50に接続されている。これにより、エアコン10では、アクチュエータ96、98が駆動されることにより、FACE吹出し口36から空調風を偏向しながら吹き出すスイングが可能となっている。
また、アクチュエータ96、98としては、駆動量の正確な制御が可能なステッピングモータなどが用いられており、これにより、エアコン10は、FACE吹出し口36ごとに、空調風の吹出し方向を上下方向及び左右方向の任意の位置へ向けることができる。なお、縦フィン92及び横フィン94のスイング機構は、公知の一般的構成を適用でき、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
一方、エアコンECU50には、記憶手段としてメモリ100が設けられている。このメモリ100には、FACE吹出し口36ごとに設定された空調風の吹出し方向のデータが記憶されている。エアコンECU50は、例えば、FACEモード、BI−LEVELモード(以下、FACEモードとして説明する)が選択されてFACE吹出し口36から空調風を吹き出すときに、メモリ100に記憶された吹き出し方向のデータを読み出し、FACE吹出し口36ごと予め設定された吹出し方向で空調風が吹き出されるようにしている。
すなわち、エアコンECU50は、メモリ100に記憶されている吹出し方向に対するデータに基づいてアクチュエータ96、98を駆動させて縦フィン92、横フィン94を揺動させる。これにより、エアコンECU50では、FACE吹出し口36のそれぞれで、縦フィン92及び横フィン94が設定された吹き出し方向に応じた揺動角となるようにしている。
このメモリ100には、デフォルト状態の吹出し方向に対するデータが記憶されており、また、エアコン10では、運転席と助手席ごとにFACE吹出し口36からの空調風の吹出し方向が設定可能となっている。このときに、メモリ100には、運転席に対するFACE吹出し口36DL、36DRの吹出し方向及び、助手席に対するFACE吹出し口36PL、36PRの吹出し方向が記憶される。
また、エアコン10では、ディスプレイ66に所定の設定画面を表示し、この表示に基づいたリモコンスイッチ74の操作によって、FACE吹出し口36から吹き出す空調風の吹出し方向の設定が行われるようになっている。エアコンECU50では、FACE吹出し口36ごとに吹出し方向が設定されると、該当FACE吹出し口36に対するメモリ100のデータを更新する。
さらに、エアコンECU50では、空調風の吹出し方向を設定するときに、ブロワモータ32の駆動電圧Vを、所定の駆動電圧Vsまで上昇させることにより、ブロワ風量Vaを増加させ、FACE吹出し口36から吹き出される空調風の当たる位置を、乗員が明確に確認できるようにしている。なお、このときのブロワ風量Vaは、最大風量であっても良いが、FACE吹出し口36から吹出された空調風が乗員に当たったときに、乗員が、空調風の当たっている部位を明確に認識できる風量であれば、任意の風量を適用することができる。
ここで、先ず、図7(A)、図7(B)及び図8を参照しながら、空調風の吹出し方向の設定を説明する。なお、運転席側及び助手席側での設定の基本的構成は同じであり、以下では、運転席側、助手席側を区別せずに説明する。
一般に、空調風は、FACE吹出し口36から所定の幅を持って吹出され、また、FACE吹出し口36から吹き出される空調風には広がりが生じる。このために、図6(A)及び図6(B)に示されるように、座席(運転席、助手席)102に着座した乗員104に空調風が当たる凡その位置は、座席102の位置によって定まり、座席102が車両前後方向に移動されても、実質的な変化がないとみなすことができる。
ここから、本実施の形態では、乗員104が座席102に着座したときの位置に基づいた仮想面106(図6(A)及び図6(B)に示す一点鎖線上の面)を設定し、この仮想面106上で選択された位置(吹出し位置)へ空調風が吹き出されるように吹出し方向が設定される。
また、エアコンECU50には、仮想面106上の位置座標に対するアクチュエータ96、98の駆動量が設定されており、仮想面106上の位置が設定されたときに、その位置座標に基づいてアクチュエータ96、98を駆動することにより、縦フィン92及び横フィン94が、仮想面106上の該当位置へ向けられる。メモリ100には、FACE吹出し口36ごとのアクチュエータ96、98の駆動量に対応するデータが記憶される。
FACE吹出し口36L、36Rでは、横方向のスイング範囲(縦フィン92の揺動範囲)と共に、縦方向のスイング範囲(横フィン94の揺動範囲)が設定されており、空調風の吹出し方向は、このスイング範囲内に設定される。なお、図6(A)には、横フィン94の揺動範囲に対応する空調風の吹出し範囲を二点鎖線で示し、図6(B)には、縦フィン92の揺動範囲に対応する空調風の吹出し範囲を二点鎖線で示している。
図7(A)には、吹出し方向の設定を行なうときにディスプレイ66に表示される画面(以下、設定画面110とする)の要部が示されている。なお、この設定画面110は、例えば、図4に示される操作画面78上で、FACEアイコン82Bが操作されてFACEモードが選択されると表示される。
エアコンECU50では、吹出し方向を設定するときに、吹出し方向の設定可能範囲を設定領域112として、この設定領域112上で吹出し位置を設定し、設定した吹出し位置へ向けて空調風が吹き出されるように吹出し方向が設定される。この設定領域112は、座席102に対する仮想面106上で、FACE吹出し口36L(36DL、36PL)及びFACE吹出し口36R(36DR、36DL)からの空調風の吹出し可能領域(縦フィン92及び横フィン94の揺動範囲内の領域)としている。
設定画面110には、設定領域112として運転席側の設定領域112Aと助手席側の設定領域112Bが表示される。また、図7(A)、図7(B)及び図8に示されるように、設定画面110には、設定領域112(112A、112B)内に、座席102に着座した乗員104の凡その位置を示す人型114が表示される。
この設定領域112に表示される人型114は、標準的体型の乗員(例えば、身長が170cm程度の乗員)104が着座した状態を設定領域112内に当てはめて示している。このときに、設定領域112には、縦横にグリッド116が表示されてもよい。
この設定画面110には、リモコンスイッチ74の操作(操作レバー76の操作方向)に応じて位置が移動されるカーソル118が表示される。なお、ディスプレイ66としてタッチパネル式のディスプレイを用いるときには、カーソル118が省略され、ディスプレイ上のタッチ操作で行われる。
ここで、運転席側の吹出し位置を設定するときには、運転席に対応する設定領域112A内にカーソル118を移動して、この設定領域112Aを選択する。また、助手席側の吹出し位置を設定するときには、助手席に対応する設定領域112B内にカーソル118を移動して、設定領域112Bを選択する。
最初の設定画面110では、運転席側の設定領域112Aが助手席側の設定領域112Bより大きく表示され、この設定画面110上で設定領域112Aが選択されることにより、この設定領域112Aがアクティブ状態(操作可能な状態)に切り換る。また、設定画面110で助手席側の設定領域112Bが選択されたときには、図7(B)に示されるように、設定領域112Aと設定領域112Bの大きさが反転し、設定領域112Bが拡大されて表示された設定画面110Aに切り換る。また、この設定画面110A上では、設定領域112Bがアクティブ状態に切り換る。
なお、以下では、設定画面110、110Aを含めるときには、設定画面110として説明する。また、本実施の形態では、非アクティブ状態であれば設定領域112内をものトーで表示し、アクティブ状態でカラー表示に切換えるものとするが、アクティブ状態への切り換りは、これに限らず、選択された設定領域112がアクティブとなったことを認識可能であれば、任意の表示方法を適用することができる。
図8に詳細に示されるように、設定領域112(112A、112B)には、メモリ100に記憶されている空調風の吹出し位置を示す位置マーク120が表示される。なお、エアコン10では、初期状態(デフォルト状態)では、乗員104(人型114)の喉元位置を吹出し位置としており、この位置に位置マーク120が表示される。
また、位置マーク120は、FACE吹出し口36L(36DL、36PL)から吹き出される空調風の位置を示す位置マーク120Lと、FACE吹出し口36R(36DR、36PR)から吹き出される空調風の位置を示す位置マーク120Rとが表示される。なお、位置マーク120L、120R及び位置マーク120Lと位置マーク120Rが重なった位置マーク120では、色が変えられて表示されるようにしている。
吹出し位置のデフォルト状態では、設定画面110の設定領域112A、112Bのそれぞれの人型114の喉元位置に、位置マーク120L、120Rが重ねて表示される。このときに、アクティブ状態となった設定領域112では、位置マーク120L、120Rが所定の色のカラー表示に切り換る。
ここで吹出し位置を変更するときには、リモコンスイッチ74の操作によって位置マーク120にカーソル118を合わせて、位置マーク120をドラッグする。これにより、ディスプレイ66に表示される位置マーク120が移動される。
ディスプレイECU68は、位置マーク120L、120Rが重なっているときには、例えば、左方向にドラッグすることにより、FACE吹出し口36Lに対応する位置マーク120Lが選択され、右方向にドラッグすることにより、FACE吹出し口36Rに対応する位置マーク120Rが選択されたものとする。また、ディスプレイECU68は、移動中の位置マーク120を点滅状態で表示し、停止状態となると点灯状態に切換える。これにより、乗員が、FACE吹出し口36L、FACE吹出し口36Rのいずれの吹出し口の設定を行っているかを的確に認識可能となるようにしている。
エアコンECU50は、ドラックされた位置マーク120が停止されると、その位置マーク120の設定領域112上の位置座標を取得し、取得した位置座標に基づいてアクチュエータ96、98を駆動量、すなわち、縦フィン92及び横フィン94の揺動角を設定する。
また、エアコンECU50は、設定した駆動量に基づいてアクチュエータ96、98を駆動する。これにより、位置マーク120に対応する方向へ向けてFACE吹出し口36から空調風が吹き出される。これと共に、エアコンECU50は、ブロワモータ32の駆動電圧を、予め設定された電圧に上昇し、ブロワ風量Vaが増加されるようにする。
これにより、吹出し位置を設定する乗員が、空調風の吹き付けられている位置(空調風の当たる位置)を的確に認識し、所望の位置に空調風が当たるように設定することができる。すなわち、空調風の当てたくない位置を避けて、空調風の当たる位置を設定することができる。
一方、図7(A)及び図7(B)に示されるように、ディスプレイ66に表示される設定画面110(110A)には、設定領域112A、112Bに対応するメモリスイッチ122(122A、122B)と共に、オートスイッチ124が表示される。エアコンECU50では、リモコンスイッチ74の操作によってメモリスイッチ122にカーソル118を重ねて選択操作されると、その時点での設定領域112上の位置マーク120L、120Rによって示される位置に基づいてFACE吹出し口36L、36Rの吹出し方向を設定し、この吹出し方向を示すデータをメモリ100に記憶する。これにより、メモリ100に記憶される吹出し位置の更新が行われる。
また、エアコンECU50は、設定画面110に表示されるオートスイッチ124の選択操作が行われると、FACE吹出し口36から吹き出される空調風の吹出し方向が、メモリ100に記憶されている吹出し方向となるように、アクチュエータ96、98を作動させる。これ共に、エアコンECU50は、吹出し方向の設定を終了し、ディスプレイ66の表示を設定画面66から操作画面78に切換え、操作画面78上で設定された運転条件での空調運転を開始する。
メモリスイッチ122A、122Bは、対応する設定領域112A、112Bがアクティブ状態となったときに、白抜き表示から黒抜き表示に切り換って選択操作が可能となり、また、選択操作行われることにより黒抜き表示から黒抜き表示に切り換る。また、オートスイッチ124の表示は、選択操作がなされることにより、黒抜き表示から白抜き表示に切り換る。このような表示切り替えが行なわれることにより、選択操作が可能か否かを、乗員104が的確に認識可能となるようにしている。なお、メモリスイッチ122A、122B及びオートスイッチ124の表示切り替えは、これに限らず、表示色の変更、表示濃度の変更などの任意の表示切換えを適用することができる。
次に、エアコンECU50による処理の概略を、図9及び図10を参照しながら説明する。図9には、エアコン10の空調運転制御の概略を示しており、このフローチャートは、車両の図示しないイグニッションスイッチがオンされると実行され、イグニッションスイッチのオフによって終了する。
このフローチャートの最初のステップ200では、ディスプレイ66にエアコン10の操作画面78が表示され、この操作画面78上で運転条件が設定され空調運転の開始が指示されたか否かを確認する。
ここで、エアコン10の空調運転の開始が指示されると、設定された運転条件を読み込むと共にステップ200で肯定判定してステップ202へ移行する。このステップ202では、空調風の吹出しモードがFACE吹出し口36から空調風を吹き出すモード(FACEモード)に設定されているか否かを確認する。
このときに、FACEモードに設定されていなければ、ステップ202で否定判定してステップ204へ移行し、設定された運転条件と、検出手段によって検出される環境条件に基づいた空調運転を開始する。これにより、設定された運転条件に基づいた空調運転が行われる。
また、ステップ206では、吹出しモードの設定が変更されたか否かを確認し、ステップ208では、空調運転が停止(エアコンオフ)されたか否かを確認し、空調運転が停止されると、ステップ208で肯定判定して終了する。
ここで、空調運転開始時又は空調運転中に、FACEモードに設定されると、ステップ202で肯定判定してステップ212へ移行する。このステップ212では、吹出し方向の調整(設定)が行われるか否かを確認する。このときは、例えば、FACEモードが選択されたときに設定画面110が表示される場合、吹出し位置の設定が行なわれずにオートスイッチ124が選択操作されたとき吹出し方向の設定が行われないと判断される。また、これに限らず、ディスプレイ66に、吹出し位置の設定を行なうか否かの確認表示を行ない、吹出し位置の設定が行わないように選択されなどの任意の構成を適用することができる。
ステップ212で否定判定されると、ステップ214へ移行し、メモリ100に記憶されている吹出し方向のデータを読み出し、ステップ216では、読み出したデータに基づいて、各FACE吹出し口36のアクチュエータ96、98を駆動する。これにより、メモリ100に記憶されている吹出し方向へ向けて空調風が吹出されながらFACEモードでの空調運転が行われる。
これに対して、吹出し方向の設定が行なわれるときには、ステップ212で肯定判定してステップ218へ移行する。図10には、ステップ218に移行することにより実行される空調風の吹出し方向の設定の概略を示している。
このフローチャートでは、最初のステップ220でディスプレイ66に設定画面110を表示する。次のステップ222では、設定領域112が選択されたか否かを確認し、ステップ224では、オートスイッチ124が操作されたか否かを確認する。ここで、設定領域112が選択されずにオートスイッチ124が操作されたときには、ステップ224で肯定判定してステップ226へ移行し、ディスプレイ66の表示をエアコン10の操作画面78に切換えて処理を終了する。
一方、吹出し位置を設定するために設定領域112A又は設定領域112Bが選択されると、ステップ222で肯定判定されてステップ228へ移行する。このステップ228では、運転席側の設定領域112Aが選択されたか否かを確認する。
このときに、設定領域112Aが選択されているとステップ228で肯定判定してステップ230へ移行し、設定領域112Aをアクティブにする。また、助手席側の設定領域112Bが選択されているときには、ステップ228で否定判定してステップ232へ移行する。このステップ232では、設定画面110から、設定領域112Bを拡大した設定画面110Aに切換えると共に、設定領域112Bをアクティブにする。
ステップ234では、ブロワモータ232の駆動電圧を所定電圧まで上昇させるなどしてブロワ風量Vaを増加させ、次のステップ236では、選択された設定領域112内で位置マーク120(位置マーク120L又は位置マーク120R)が移動されたか否かを確認する。
ここで、設定領域112内で位置マーク120L、120Rの何れかがドラッグされると、ステップ236で肯定判定されてステップ238へ移行し、ドラッグされている位置メーク120を点滅状態とする。
また、ステップ240では、ドラッグされた位置マーク120が停止されたか否かを確認し、位置マーク120が停止されると、ステップ240で肯定判定されてステップ242へ移行し、該当位置マーク120の表示を点滅状態から点灯状態に切換える。これと共に、ステップ244では、移動された位置マーク120の位置(設定領域112内での位置座標)に応じて、FACE吹出し口36のアクチュエータ96、98の駆動量を求め、アクチュエータ96、98を駆動する。
これにより、移動された位置マーク120の位置に応じた方向に空調風が吹き出される。このとき、空調風の風量が増加されているので、乗員は空調風の当たる位置を的確に認識することができる。また、位置マーク120が移動される設定領域112内に人型114が表示されているので、乗員は、空調風の当たる位置を予測しながら、位置マーク120のドラッグ操作を行うことができる。
したがって、乗員は、所望の位置に空調風が当たるように又は、避けたい位置に空調風が当たらないように、空調風の吹出し方向を設定できると共に、吹出し方向の設定が極めて容易となる。また、リモコンスイッチ74を用いることにより、座席102上で上体を動かすことなく、吹出し方向を設定することができる。
一方、ステップ246では、選択された設定領域112に対応するメモリスイッチ122が操作されたか否かを確認しており、例えば、位置マーク120Lを移動してFACE吹出し口36Lからの空調風の吹出し方向を設定した後、メモリスイッチ122を操作せずに、位置マーク120Rの移動を開始する。これにより、FACE吹出し口36Rからの空調風の吹出し方向を設定することができる。
このようにして空調風の吹出し方向が設定されて、メモリスイッチ122が操作されると、ステップ246で肯定判定されてステップ248へ移行する。このステップ248では、設定された吹き出し方向に応じたデータをメモリ100に格納することにより、メモリ100のデータを更新する。また、ステップ250では、ブロワモータ32の駆動電圧を戻すことにより、増加させていたブロワ風量を戻す。
運転席側又は助手席側の一方の吹出し方向を設定し、他方の吹出し方向を設定するときには、オートスイッチ124を操作せずに(ステップ224で否定判定状態)、次の設定領域112を選択する。これにより、運転席側及び助手席側の吹出し方向を設定することができる。
また、運転席ないし助手席の吹出し方向の設定が終了して、オートスイッチ124が操作されると、エアコンECU50は、ステップ224で肯定判定してステップ226へ移行し、吹出し方向の設定処理を終了する。
このようにして、吹出し方向が設定されることにより、図9に示されるフローチャートでは、設定された吹き出し方向がメモリ100から読み出されて、設定された方向に空調風を吹出しながら、FACEモードでの空調運転が行われる。
これにより、運転席ないし助手席に着座した乗員104は、所望の位置に空調風が当てられて、快適な空調感が得られる。
なお、本実施の形態では、運転席、助手席のそれぞれに対して、設定された吹出し位置を記憶可能としたが、運転席、助手席のそれぞれに対して、複数位置を記憶可能として、乗員が記憶されている吹出し位置から任意の吹出し位置を選択するようにしてもよく、また、乗員ごとに吹出し位置を記憶可能としたものであっても良い。
また、本実施の形態では、ブロワモータ32の駆動電圧を上昇させることにより、全てのFACE吹出し口36から吹き出される空調風の風量が増加するようにしたが、これに加え、例えば、FACE吹出し口36ごとに吹出し口を開閉するドアを設け、ドラッグされた位置マーク120に対応するFACE吹出し口36のドアを開くと共に他のFACE吹出し口36のドアを閉じることにより、吹出し位置の設定を行うFACE吹出し口36のみから空調風が吹き出されるようにするなど、任意の構成を適用することができる。
また、本実施の形態では、設定領域112に標準的な体型の人型114を擬似的に表示したが、これに限らず、例えば、運転席及び助手席に着座した乗員をカメラなどの撮像手段によって撮影し、撮影画像の外形などを表示するようにしても良い。
さらに、本実施の形態では、設定領域を選択したときに、ブロワ風量を増加するようにしたが、ブロワ風量は、所定の風量(予め設定されている風量)よりも少ないときに増加させて、空調風の風量が少ないときの吹出し方向を確認できるようにするものであれば良い。
また、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。本実施の形態では、エアコン10を例に説明したが、本発明は、車両に設けられて、乗員へ向けて空調風を吹出し可能な任意の構成の車両用空調装置に適用することができる。
本実施の形態に適用したエアコンの制御部の概略構成を示すブロック図である。 エアコンの概略構成図である。 吹出し口の配置を示す車室内の要部の概略斜視図である。 ディスプレイに表示する操作画面の一例を示す概略図である。 FACE吹出し口に設けるルーバの一例を示す概略図である。 (A)及び(B)はFACE吹出し口からの空調風の吹出し範囲を示す概略図であり、(A)は上下方向の吹出し範囲を示し、(B)は車幅方向の吹出し範囲を示している。 (A)及び(B)はディスプレイに表示される設定画面の要部を示す概略図である。 図7(A)及び図7(B)に示される設定画面上の設定領域を拡大して示した概略図である。 エアコンの空調制御の概略を示す流れ図である。 本発明に係る吹出し方向の設定処理の概略を示す流れ図である。
符号の説明
10 エアコン(車両用空調装置)
30 ブロワファン
32 ブロワモータ
36 FACE吹出し口(フェイス吹出し口)
36L(36DL、36PL) FACE吹出し口(第1の吹出し口)
36R(36DR、36PR) FACE吹出し口(第2の吹出し口)
50 エアコンECU(設定手段、駆動制御手段、風量制御手段、表示制御手段)
64 ディスプレイシステム
66 ディスプレイ(表示手段)
68 ディスプレイECU(設定手段、表示制御手段)
74 リモコンスイッチ(設定手段)
78 操作画面
90 ルーバ(偏向手段)
92 縦フィン(偏向手段)
94 横フィン(偏向手段)
96、98 アクチュエータ(駆動手段)
100 メモリ(記憶手段)
110(110A) 設定画面
112 設定領域
112A 設定領域(第2の設定領域)
112B 設定領域(第1の設定領域)
114 人型
120 位置マーク(マーク)
120L 位置マーク(第1のマーク)
120R 位置マーク(第2のマーク)

Claims (7)

  1. 送風手段によって発生された風量の空調風を、座席に着座した乗員へ向けて開口されたフェイス吹出し口を含む吹出し口から吹出して、車室内を空調する車両用空調装置であって、
    前記フェイス吹出し口に設けられて空調風の吹出し方向を所定の吹出し可能範囲で偏向可能とする偏向手段と、
    前記偏向手段を駆動して前記空調風の吹出し方向を偏向する駆動手段と、
    前記フェイス吹出し口からの前記空調風の前記吹出し可能範囲に対応する前記座席上の領域を設定領域として表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記設定領域内で前記空調風の吹出し位置を設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定される前記吹出し位置を示すマークを前記表示手段上に表示する表示制御手段と、
    前記設定手段によって設定された前記吹出し位置に対応する前記座席上の位置へ向けて前記空調風が吹き出されるように前記駆動手段を駆動する駆動制御手段と、
    前記設定手段によって前記吹出し位置が設定されるときに、前記フェイス吹出し口から吹き出される前記空調風の風量が増加されるように前記送風手段を制御する送風制御手段と、
    を含むことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記設定手段のよって設定された前記設定領域内での前記吹出し位置を記憶する記憶手段を含み、
    前記駆動制御手段が、前記フェイス吹出し口からの空調風の吹出しが選択されたときに、前記記憶手段に記憶された前記吹出し位置に基づいて前記駆動手段を駆動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記表示制御手段が、前記表示手段に表示される前記設定領域内に、前記座席に着座した乗員を擬似的に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記フェイス吹出し口が前記座席に対して車幅方向の左側に配置された第1の吹出し口及び、右側に配置された第2の吹出し口が設けられているときに、前記マークとして前記第1の吹出し口に対する第1のマーク及び前記第2の吹出し口に対する第2のマークを前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記第1のマークと前記第2のマークとが、異なる色で表示されることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記設定領域が、車幅方向の右側の座席に対応する第1の設定領域及び車幅方向の左側の座席に対応する第2の設定領域として、前記表示手段に並べて表示されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両用空調装置。
  7. 前記表示制御手段が前記第1及び第2の設定領域を並べて表示するときに、前記空調風の吹出し方向の設定の対象とする設定領域を拡大して表示することを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
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