JP4311152B2 - スイングルーバ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置の空気吹出口における空気吹き出し方向を調節するルーバをスイング制御するスイングルーバ制御装置に関する。
近年の車両用空調装置のスイングルーバ制御では、一定のスイングパターンのみを繰り返す作動だけでなく、複数のスイングパターンを切り替えることにより、乗員の快適性向上を図るものがある。特に特許文献1に示される従来技術では、乗員の温感などの好みにより指定された、乗員好みのスイングパターンをマイコン内で独自に生成している。ここで、スイングパターンとは、スイングルーバの作動パターンとしてのルーバ開度(ルーバの向き)の時間的変化特性をいう。
特開2002−362142号公報
この従来技術では、スイングパターンを、例えば、ルーバの向きが乗員の位置する方向から乗員がいない方向へ変化する下り制御、乗員がいない方向から乗員の位置する方向へ変化する上り制御およびルーバの向きが変化しない停止制御に分けて、それぞれの制御工程においてルーバを各方向に駆動するモータの制御信号が作成される。そして、一連のスイングパターンでルーバをスイングさせる場合には、例えば、非乗員方向の目標位置まで所定のスイング速度で下り制御、所定位置で所定時間停止制御、乗員方向の目標位置まで所定のスイング速度で上り制御、・・・というように設定する必要があった。
このように、従来技術においては、空調装置の作動中に空調制御を行うマイコン内でスイングパターンを適宜変更するために、ルーバの一動作方向ごとに制御を切り替えるとともに、切り替え時の目標パラメータの変更も必要であるため、乗員の好みに合わせてあるいは空調装置の作動条件の変化に応じて、複数の異なるスイングパターンを切り替えようとする場合は、制御が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、スイングルーバの作動パターンであるスイングパターンを簡単に設定できるスイングルーバ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両用空調装置の空気吹出口において空気吹出方向を調節するルーバ(10)をスイング制御するスイングルーバ制御装置であって、ルーバの開度を変化させるルーバ駆動手段(13、14、15)と、ルーバ駆動手段(13、14、15)にルーバの開度を所望の値とするための駆動信号を与える制御手段(31)とを備え、
制御手段(31)は、時間の経過を表す基準カウント値を計数する基準カウント手段(31)と、予めルーバ開度の変化の変曲点を表す基準カウント目標値およびルーバ開度目標値を作動変曲点情報として記憶している作動変曲点情報記憶手段(31)と、計数された基準カウント値と作動変曲点情報とに基づき駆動信号を出力する駆動信号出力手段(31)とを備え、駆動信号出力手段(31)は、ルーバ開度の時間変化量であるスイング速度が一定となるように前記駆動信号を出力することを特徴とする。
この発明によれば、スイングパターンを、時間経過を表す基準カウント目標値とその基準カウント目標値におけるルーバ開度目標値とで定まる作動変曲点情報により設定するので、簡易に設定および変更することができる。
なお、請求項2に記載のように、駆動信号出力手段(31)は、基準カウント値が基準カウント目標値に達するまで、ルーバの開度の現在値がルーバ開度目標値に近づくよう駆動信号を出力することができる。
また、請求項3に記載のように、制御手段(31)は、ルーバの現在の開度を検出するルーバ開度検出手段(16)を備え、作動変曲点情報記憶手段(31)は、始点および終点を含む複数の作動変曲点よりなる1周期分の作動変曲点情報を備えるとともに、計数された基準カウント値に応じて、基準カウント値よりも時間的に次の基準カウント目標値に応じた作動変曲点情報を出力し、駆動信号出力手段(31)は、検出されたルーバ開度と次の作動変曲点情報のルーバ開度目標値とを比較し、比較結果に基づきルーバ駆動手段のルーバの駆動方向を決定し、駆動方向に応じた駆動信号を出力することができる。
さらに、請求項4に記載のように、基準カウント手段(31)は、時間の経過に伴い最小基準カウント値から順次基準カウント値を増加させ、基準カウント値が最大基準カウント時に到達した時点で、基準カウント値を最小基準カウント値へリセットする1周期動作を繰り返し、作動変曲点情報記憶手段(31)は、作動変曲点情報を基準カウント手段の繰り返し作動の周期に同期したものとして記憶することができる。
請求項5に記載のように、作動変曲点情報記憶手段(31)は、記憶されている作動変曲点情報の、基準カウント目標値およびルーバ開度目標値の少なくともいずれか一方を変更するパターンテーブル変更手段(31、38)を備えるようにすれば、ルーバのスイングパターンを適宜変更することができる。
パターンテーブル変更手段(31、38)は、請求項6に記載のように、ルーバ開度目標値が互いに等しい隣接する2つの作動変曲点の少なくとも一方の作動変曲点の基準カウント目標値を変更するようにすれば、ルーバ開度が変化しないスイング停止時間を変更することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のスイングルーバ制御装置において、駆動信号出力手段(31)は、計数された基準カウント値に基づいて所定時間の間、ルーバの開度の変化を停止するように駆動信号を出力することを特徴とする。
これにより、ルーバ停止区間を持ったスイングパターンを提供できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の車両用空調装置の全体構成を示す図である。なお、本実施形態ではスイングルーバ10は、複数備えているが、図1においては、1つのスイングルーバ10およびその駆動機構について示し、他のスイングルーバ10については駆動機構のみを示している。
空調ユニット20の空気流れ最上流側には内外気切替ダンパ22aが回動自在に設置されている。この内外気切替ダンパ22aは外気導入口と内気導入口とが分かれた部分に配置され、図示しないアクチュエータにより駆動されて、空調ユニット20に導入する空気の、内気と外気の切替、あるいは内気と外気の混合割合調整を行う。
ブロワモータ24とこれに固定されたファン23は送風機を構成し、空調ユニット20内に空気を吸い込んでユニット20の下流側に送風するものであり、ファン23の下流にはエバポレータ25とヒータコア26が設けられている。
冷却用熱交換器としてのエバポレータ25は、図示しないコンプレッサ等と結合されて冷凍サイクルを構成し、通過する空気を冷却する。加熱用熱交換器としてのヒータコア26は、図示しないエンジンの冷却水が内部を循環し、自身を通過する空気を加熱する。
ヒータコア26の上流側には、吹出空気温度調整手段としてのエアミックスダンパ22bが回動自在に設けられ、エアミックスダンパ22bの開度は図示しないアクチュエータにより駆動されて調節され、これによってヒータコア26を通過する空気とヒータコア26をバイパスする空気の割合とが調整され、車室内に吹き出す空調風の温度がコントロールされる。
空調ユニット20の最下流には、図示しないフロント窓ガラスに向けて空調風を吹き出すためのデフロスタ(DEF)吹出口を開閉するデフロスタダンパ22c、乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すためのフェイス(FACE)吹出口を開閉するフェイスダンパ22d、および乗員の足元に向けて空調風を吹き出すためのフット(FOOT)吹出口を開閉するフットダンパ22eが設けられている。そして、吹出モード切替手段としてのこれら各ダンパ22c、22d、22eを、図示しないアクチュエータにより作動させることによって、吹出モードが設定される。そして、各吹出モードに応じて開口した吹出口から、温度コントロールされた空調風が吹き出される。
送風量は、空調装置における空調制御装置としてのマイクロコンピュータ31からの出力信号に基づいてブロワモータ24を駆動する駆動回路30にて制御される。なお、上記した図示しない各アクチュエータも、マイクロコンピュータ31からの出力信号に基づいて駆動回路30にて制御される。
マイクロコンピュータ31は図示しない中央演算処理装置(CPU)、ROM、RAM、スタンバイRAM、I/Oポート、A/D変換機能等を持ち、それ自体は周知のものである。スタンバイRAMはイグニッションスイッチ(以下、IGと記す)オフの場合においても乗員の好みを学習した値を記憶(バックアップ)するためのRAMであり、IGがオフであってもバッテリーからIGを介さずに直接電源が供給される。また、バッテリーより電源がはずされた状況でも短時間ならばマイクロコンピュータ31には電源が供給される様な図示しないバックアップ用の電源から構成されている。
さらに、空調制御装置としてのマイクロコンピュータ31には、車室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件を検出する各センサからの信号が入力される。具体的には、車室内の空気温度(内気温度)を検出する内気温センサ33、車室外の空気温度(外気温度)を検出する外気温センサ34、および車室内に入射する日射量を検出する日射センサ35からの各信号が、それぞれのレベル変換回路32を介してマイクロコンピュータ31に入力され、これらはマイクロコンピュータ31においてA/D変換されて読み込まれる。また、乗員の好みの温度を設定するための温度設定スイッチ36の信号は、レベル変換回路32でレベル変換され、マイクロコンピュータ31に入力される。
また、マイクロコンピュータ31には、車室内計器盤DBに設置された操作部37からの出力信号が入力される。この操作部37には、空調装置の自動制御状態を設定する図示しないAUTOスイッチ、内外気モードを手動で設定するための図示しない手動内外気切換スイッチ、吹出モード(DEF、FACE,FOOT、バイレベル(B/L)、フットデフ(F/D))を手動で設定するための図示しない手動吹出モード切換スイッチ、ファン23の送風量を手動設定するための手動送風量切換スイッチ(風量設定手段)等が設けられている。
手動送風量切換スイッチは、具体的には、風量アップスイッチ371と風量ダウンスイッチ372からなり、風量アップスイッチ371は1回押されるごとにブロワ電圧を1レベル上げる信号を出力し、風量ダウンスイッチ372は1回押されるごとにブロワ電圧を1レベル下げる信号を出力する。
本発明の制御手段としてのマイクロコンピュータ31は、時間の経過を表す基準カウント値を係数する基準カウント手段と、予め各スイングルーバ10の開度であるルーバ開度の時間的変化の変曲点を表す基準カウント目標値およびルーバ開度目標値を作動変曲点情報として記憶する作動変曲点情報記憶手段と、計数された基準カウント値、すなわち現在時間と記憶されている作動変曲点情報とに基づきルーバ開度を目標値とするための駆動信号をルーバ駆動手段へ出力する駆動信号出力手段とを備えている。さらに、マイクロコンピュータ31は、記憶されている作動変曲点情報のうち、少なくとも基準カウント目標値およびルーバ開度目標値のいずれか一方を変更するパターンテーブル変更手段を備えている。
さらに、マイクロコンピュータ31には、車室内計器盤DBに設置されたスイング指示部38からの出力信号が入力される。このスイング指示部38には、後述するスイングルーバ10のスイング制御ONスイッチやスイングルーバ10のスイングパターンを変更指示するためのスイッチが設けられており、乗員が適宜、予め設定されているスイングパターンに基づきスイングルーバ10のスイング作動を起動させたり、そのスイングパターンを自分の好みに合うよう変更できるようになっている。
前述したフェイス吹出口は、車室内を車両上方から見た図3に示すように、車室内計器盤DBにおいて車両左右方向の右窓側P1、中央部P2、P3、および左窓側P4の計4箇所に設置されており、この各フェイス吹出口には、空調風の吹き出し方向を調整可能な風向調整手段としてのスイングルーバ10が設けられている。
このスイングルーバ10について図2を併用して説明する。なお、図2は図1のスイングルーバ10をZ方向から見た模式的な断面図である。スイングルーバ10は、空調風の吹き出し方向のうち車両左右方向の吹き出し方向を調整する複数個の縦ルーバ11と、空調風の吹き出し方向のうち車両上下方向の吹き出し方向を調整する複数個の横ルーバ12とを備えている。
これらのルーバ11、12のうち、縦ルーバ11はルーバ駆動手段としてのステップモータ13にて駆動されるようになっている。具体的には、ステップモータ13の回転軸にアーム14が装着され、このアーム14と縦ルーバ11がリンクレバー15にて連結されている。そして、マイクロコンピュータ31から出力される駆動信号に基づいてステップモータ13が駆動されるとアーム14が揺動し、アーム14の揺動によりリンクレバー15が車両左右方向に変位して、縦ルーバ11の車両左右方向の向き、すなわちルーバ開度が調整されるようになっている。なお、横ルーバ12は、本実施形態においては、乗員により手動にて向きが変えられるようになっている。
また、スイングルーバ10は、空調風の車両左右方向の吹き出し方向を検出するルーバ開度検出手段としてのポテンショメータ16を備えている。このポテンショメータ16は、ステップモータ13の回転軸の回転位置(回転角度)を検出し、その信号はマイクロコンピュータ31に入力される。そして、マイクロコンピュータ31は、ポテンショメータ16の信号に基づいて縦ルーバ11の現在のルーバ開度を演算するようになっている。
以下では、縦ルーバ11を単にルーバ11といい、縦ルーバ11の左右吹き出し方向を単にスイングルーバ10またはルーバ11のルーバ開度という。また、ルーバ開度=0%または100%とは、ルーバ11の可動範囲、すなわち左方向最大角(右方向最小角)または右方向最大角(左方向最小角)を表し、乗員側に向く場合をルーバ開度0%、それ以外の方向の場合をルーバ開度100%とする。
例えば、図3に示すように、右窓側位置P1のスイングルーバ10(P1)においては、吹き出し方向を運転者DRに向けた場合をルーバ開度0%、右窓に平行な方向にした場合をルーバ開度100%とする。また、中央部の運転席寄り位置P2のスイングルーバ10(P2)においては、吹き出し方向を運転者DRに向けた場合をルーバ開度0%、車両後方へ向けた場合をルーバ開度100%とする。同様に、中央部の助手席寄り位置P3のスイングルーバ10(P3)においては、吹き出し方向を助手席乗員PSに向けた場合をルーバ開度0%、車両後方へ向けた場合をルーバ開度100%とする。また、左窓側位置P4のスイングルーバ10(P4)においては、吹き出し方向を助手席乗員PSに向けた場合をルーバ開度0%、左窓に平行な方向にした場合をルーバ開度100%とする。
次に、本実施形態における、スイングパターンおよびスイングパターンの設定方法について説明する。スイングパターンとは、スイングルーバ10の1スイング周期の作動、すなわちルーバ開度の時間変化をいう。図4に、スイングパターンの例を示す。図4(a)では、スイングルーバ10はルーバ開度0%から作動を開始し、100%で停止および停止状態がしばらく維持された後、0%に向かってルーバ11が駆動される。0%に到達後しばらく停止状態となって1スイング周期が終了する。他のスイングパターンは、図4(b)は、0%→100%→0%→停止、図4(c)は、0%停止→100%→停止→0%、図4(d)は、100%→0%→停止→100%、図4(e)は、0%→100%→0%→100%→0%、図4(f)は、0%→50%(中間)→停止→100%→0%→停止、の作動をそれぞれ示している。スイングルーバ10は、このスイングパターンを繰り返し実行することによりスイング作動を実現する。
このようなスイングパターンの作動は、次のように行われる。図5はその概略を示す時間線図である。車室内計器盤DBにおける位置P1、P2、P3、P4に配置された全てのスイングルーバ(図5では、2つのみが示されている)のスイング周期を全て一定とし、このスイング周期を管理する基準カウント手段をマイクロコンピュータ31内に設ける。基準カウント手段は、図5(c)に示すように、1スイング周期ごとに、時間経過とともに基準カウント値を0(最小値)からMAX(最大値)まで計数し、これを繰り返す。各スイングルーバ10(P1、P2、・・・)は、それぞれ個別に与えられたスイングパターンを実現するように、スイングパターンと基準カウント値をもとに算出される作動目標点を目指して作動する。例えば、図5(a)〜(c)において、基準カウント値Nの時点におけるスイングルーバ10(P1)および10(P2)のルーバ開度はそれぞれθ1およびθ2になる。
図6は、スイングパターンの設定方法を示す図である。スイングパターンの設定は、作動変曲点を変曲点カウント値kで表し、その作動変曲点kにおける基準カウント値である基準カウント目標値nkとルーバ開度目標値θkとを、(k,nk,θk)のように設定することにより行う。例えば図6(a)のようなスイングパターンは、図6(b)のスイングパターンテーブルに示すように、1スイング周期の基準カウント値0〜500に対して、作動変曲点(基準カウント目標値、ルーバ開度目標値)として、始点であるA点(0,0,0%)から、B点(1,100,100%)、C点(2,250,100%)、D点(3,350,0%)を経て、終点であるE点(4,500=0,0%)を設定することにより得られる。なお、図6の例では、ルーバ開度の時間変化量であるスイング速度は1%/カウントである。すなわち、本実施形態においては、基準カウント手段が基準カウント値を1カウントする間の、スイングルーバ10(P1、P2、・・・)の移動量すなわちルーバ開度が最大移動量(開度)の1%となるよう、予め各ステップモータ13の回転量が設定されている。
このようにして、1スイング周期におけるスイングパターンを表すパターンテーブルがマイクロコンピュータ31が備える作動変曲点情報記憶手段に予め記憶される。さらに、このパターンテーブルとして、例えば図4(a)〜(f)に示すように、異なったパターンテーブルを複数設定し、これらを作動変曲点情報記憶手段に備えることができる。したがって、離散的な作動変曲点を基準カウント目標値およびルーバ開度目標値の設定のみで決めることにより、簡単に種々のスイングパターンを設計することができる。
次に、制御手段としてのマイクロコンピュータ31が実行するスイング制御ルーチンについて図7のフローチャートに基づき説明する。このスイング制御ルーチンは、スイング指示部38より出力されるスイング制御開始の指示に基づき開始される。スイング制御開始指示は、例えば乗員によるスイッチ操作により行われる。なお、図7に示すスイング制御ルーチンは、各スイングルーバ10(P1、P2、・・・)それぞれに対して実行される。
ステップ100で、スイング指示部38の操作により起動指示があったが否かが判定され、起動指示があった場合はステップ102へ移行し、起動指示がなかったステップ122へ移行する。ステップ122では、スイング操作部38よりスイング制御オフの指示があった場合など、現在スイング制御作動中でなければこのルーチンを終了し、現在スイング作動中であればステップ108へ移行する。
ステップ102では、作動変曲点情報記憶手段よりパターンテーブル(k,nk,θk)が読み込まれる。このパターンテーブルのデータは、複数の作動変曲点を表す番号k(変曲点カウント値)、各作動変曲点での基準カウント目標値nkおよびルーバ開度目標値θkとして表されるものである。次のステップ104で、基準カウント値nおよび変曲点カウント値kがそれぞれ0にクリアされる。さらに次のステップ106で、読み込まれた作動変曲点情報より、最初の作動変曲点(k=0)の基準カウント目標値(n0)およびルーバ開度目標値(θ0)が決定される。以上のように、スイングパターンの制御開始処理が行われる。
以下では、1スイング周期中でのスイング制御処理が行われる。ステップ108で、スイングルーバ10の作動方向が決定される。この作動方向は、ルーバ開度検出手段としてのポテンショメータ16により検出されたルーバ開度の現在値θと設定されている次の作動変曲点のルーバ開度目標値θkとが比較され、その大小関係に応じてステップモータ13の駆動方向が決定される。具体的には、θk−θ>0ならばルーバ開度θを大きくする方向、すなわちルーバ11を乗員側の最大角とは反対側の最大角に近づけるようにステップモータ13の駆動方向が決定される。θk−θ<0ならば、上記の逆方向、すなわち乗員側の最大角の方向となるようにステップモータ13の駆動方向が決定される。また、θk−θ=0ならば、ステップモータ13の回転量を0とする、すなわちステップモータ13を停止させる。そしてステップ110で、ステップモータ13が基準カウント値n=1の期間に相当する回転量分、駆動される。
ステップ112で、基準カウント値nがインクリメントされ、ステップ114で基準カウント値nが1スイング周期の基準カウント値の最大値MAX(n=500)に達したか否かが判定される。
最大値に達していれば、1スイング周期が終了したのでステップ124へ移行し、基準カウント値nおよび変曲点カウント値kがそれぞれ0にクリアされ、ステップ100へ戻って次のスイング周期が開始される。
最大値に達していなければ、ステップ116にて現在の基準カウント値nが基準カウント目標値nkに達したか否かが判定される。nがnkに達していなければステップ108へ戻り、引き続きスイングルーバ10の駆動によるルーバ開度の変更が継続される。nがnkに達した場合には、ステップ118にて変曲点カウント値kをインクリメントし、読み込まれているパターンテーブルより次の作動変曲点の基準カウント目標値nkおよびルーバ開度目標値θkが選択され、それぞれ次の目標値として決定される。その後、ステップ108へ戻り、スイングルーバ10の駆動が行われる。
以上のようなスイング制御ルーチンの実行により、上述の図4(a)〜(f)に示されるようなスイングパターンで、スイングルーバ10の縦ルーバ11のルーバ開度が変更され、このパターンが繰り返される。
次に、パターンテーブルの変更方法について説明する。本実施形態において、予め記憶されているスイングパターンの作動変曲点情報である基準カウント目標値nkおよびルーバ開度目標値θkの内、少なくともいずれか一方を変更することにより、スイングパターンの形状を変更することができる。
図8には、図4(a)に示したパターンを変更する例を示している。すなわち、図8(a)に示すパターンテーブルのように、スイングルーバ10の停止時間を規定するC点の基準カウント目標値をxに変更する。それに応じて、ルーバのスイング速度を変化させないようにするためにC点とルーバ開度目標値θkが等しい隣接するD点の基準カウント目標値もx+100へ変更する。これにより、ルーバ開度が100%となっているB−C間の停止時間を変更することができる。
D点の基準カウント目標値を変更したため、ルーバ開度が0%となるD−E間の停止時間も変化する。ただし、D点とルーバ開度目標値θkが等しい隣接する1スイング周期の終点であるE点の基準カウント目標値MAXを変更することにより、B−C間の停止時間の変更とは独立にD−E間の停止時間を変更することができる。
図9は、別のパターン変更例を示している。図9(a)のパターンテーブルにおいて、B点の基準カウント目標値nkおよびルーバ開度目標値θkを共に、それぞれx、y(%)に変更する。これに応じて、B点とルーバ開度目標値が等しい隣接するC点のルーバ開度目標値もB点と一致させるようy(%)に変更する。このとき、xおよびyを適宜設定することにより、A−B間のスイング速度y/xおよびC−D間のスイング速度(100−y)/100を変更することができる。これにより、スイングルーバ10を任意の位置y(%)でスイング停止させることができる。なお、スイング速度の変更は、基準カウント値の1カウント当たりのルーバ開度、すなわちステップモータ13の回転量を変更することにより行うことができる。
これら、スイングパターンの変更は、スイング指示部38において、予め記憶されている作動変曲点情報のうち、所望の作動変曲点(変曲点カウント値k)における基準カウント目標値nk、およびルーバ開度目標値θkをスイッチにより変更することにより行うことができる。なお、この作動変曲点情報の変更に際しては、例えば、スイング指示部38に設けた表示部(図示せず)にスイングパターンを表示し、乗員がその表示されたパターン線図を見ながら所望の形状となるよう修正することができる。
そして、変更されたスイングパターンは再度、マイクロコンピュータ31内の作動変曲点情報記憶手段に記憶されることにより、スイング制御時のスイングパターンとして利用される。
上記実施形態において、ルーバ開度の現在値θをポテンショメータ16により検出し、この検出した値とルーバ開度目標値θkとを比較することによりスイングルーバ10の駆動方向(空気の吹き出し方向)を決定する例を示したが、必ずしもルーバ開度の現在値θを検出する必要はない。すなわち、変曲点カウント値kに応じて作動変曲点間におけるステップモータ13の回転方向または停止状態を予め定めておけば、ステップモータ13が発生する正確な回転量により目標となるルーバ開度を得ることができる。
上記実施形態では、スイングルーバ10の縦ルーバ11をスイング制御する例を示したが、横ルーバ12にもルーバ駆動手段を設けて、同様に横ルーバ12をスイング制御してスイングルーバ10の上下方向の吹き出し方向をスイングさせるようにしてもよい。縦ルーバ11および横ルーバ12を同時にスイング制御することにより、吹き出し方向を2次元的に変更することができる。
本実施形態の車両用空調装置の全体構成を示す図である。 図1のスイングルーバ10をZ方向から見た模式的な断面図である。 車室内計器盤DB付近を車両上方から見た図である。 (a)〜(f)はそれぞれスイングパターンの例を示す時間線図である。 スイングパターンの作動概略を示す図であり、(a)および(b)は異なる位置に配置されたスイングルーバにそれぞれ設定されるスイングパターンの例を示し、(c)は基準カウント値の経過時間に対するカウント値の変化を示す線図である。 スイングパターンの設定方法を示す図であり、(a)はスイングパターンの時間線図であり、(b)は(a)のパターンを設定するパターンテーブルを表す図である。 スイング制御ルーチンを示すフローチャートである。 スイングパターンの変更例を示す図であり、(a)はパターンテーブル、(b)は(a)のパターンテーブルによるルーバ開度の時間線図である。 スイングパターンの変更例を示す図であり、(a)はパターンテーブル、(b)は(a)のパターンテーブルによるルーバ開度の時間線図である。
符号の説明
10…スイングルーバ、11…縦ルーバ(ルーバ)、12…横ルーバ、
13…ステップモータ、15…リンクレバー、16…ポテンショメータ、
31…マイクロコンピュータ(制御手段、基準カウント手段、作動変曲点情報記憶手段、駆動信号出力手段)、
32…レベル変換回路、38…スイング指示部。

Claims (7)

  1. 車両用空調装置の空気吹出口において空気吹出方向を調節するルーバ(10)をスイング制御するスイングルーバ制御装置であって、
    前記ルーバの開度を変化させるルーバ駆動手段(13、14、15)と、
    前記ルーバ駆動手段(13、14、15)に前記ルーバの開度を所望の値とするための駆動信号を与える制御手段(31)とを備え、
    前記制御手段(31)は、
    時間の経過を表す基準カウント値を計数する基準カウント手段(31)と、
    予め前記ルーバ開度の変化の変曲点を表す基準カウント目標値およびルーバ開度目標値を作動変曲点情報として記憶している作動変曲点情報記憶手段(31)と、
    前記計数された基準カウント値と前記作動変曲点情報とに基づき前記駆動信号を出力する駆動信号出力手段(31)とを備え、
    前記駆動信号出力手段(31)は、前記ルーバ開度の時間変化量であるスイング速度が一定となるように前記駆動信号を出力することを特徴とするスイングルーバ制御装置。
  2. 前記駆動信号出力手段(31)は、前記基準カウント値が前記基準カウント目標値に達するまで、前記ルーバの開度の現在値が前記ルーバ開度目標値に近づくよう前記駆動信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のスイングルーバ制御装置。
  3. 前記制御手段(31)は、前記ルーバの現在の開度を検出するルーバ開度検出手段(16)を備え、
    前記作動変曲点情報記憶手段(31)は、始点および終点を含む複数の作動変曲点よりなる1周期分の作動変曲点情報を備えるとともに、前記計数された基準カウント値に応じて、該基準カウント値よりも時間的に次の基準カウント目標値に応じた作動変曲点情報を出力し、
    前記駆動信号出力手段(31)は、前記検出されたルーバ開度と前記次の作動変曲点情報のルーバ開度目標値とを比較し、該比較結果に基づき前記ルーバ駆動手段の前記ルーバの駆動方向を決定し、該駆動方向に応じた前記駆動信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のスイングルーバ制御装置。
  4. 前記基準カウント手段(31)は、前記時間の経過に伴い最小基準カウント値から順次基準カウント値を増加させ、該基準カウント値が最大基準カウント時に到達した時点で、該基準カウント値を最小基準カウント値へリセットする1周期動作を繰り返し、
    前記作動変曲点情報記憶手段(31)は、前記作動変曲点情報を前記基準カウント手段の繰り返し作動の周期に同期したものとして記憶していることを特徴とする請求項3に記載のスイングルーバ制御装置。
  5. 前記作動変曲点情報記憶手段(31)は、記憶されている前記作動変曲点情報の、前記基準カウント目標値およびルーバ開度目標値の少なくともいずれか一方を変更するパターンテーブル変更手段(31、38)を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のスイングルーバ制御装置。
  6. 前記パターンテーブル変更手段(31、38)は、前記ルーバ開度目標値が互いに等しい隣接する2つの作動変曲点の少なくとも一方の作動変曲点の前記基準カウント目標値を変更することを特徴とする請求項5に記載のスイングルーバ制御装置。
  7. 前記駆動信号出力手段(31)は、前記計数された基準カウント値に基づいて所定時間の間、前記ルーバの開度の変化を停止するように前記駆動信号を出力することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のスイングルーバ制御装置。
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