JP5692327B1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調室内の温度の偏りを抑制する。【解決手段】室内制御部(60)は、回動角度が上側角度(P1)から下側角度(P6)に至るまでの間に、水平羽根(41a,41b,41c,41d)を一時的に上方へ回動させた後下方へ回動させる第2スイング動作、を少なくとも1回行わせる。第1スイング動作では、第2スイング動作における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度が、1回目の第2スイング動作の開始前における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の下方への回動速度よりも速い。【選択図】図7

Description

本発明は、空気調和装置、特に、空調室内の温度分布の偏りの抑制策に関するものである。
空気調和装置の室内ユニットには、特許文献1に示すように、天井に設置されるタイプがある。特許文献1の室内ユニットは、吹き出し口が形成された室内ケーシングと、吹き出し口に対し回動可能な複数の水平羽根とを備える。各水平羽根は、上下方向の回動角度を変更することができ、吹き出し口から吹き出される空気を空調室内の所望の方向に供給することができる。
特開2005−241243号公報
回動角度には、上側角度と下側角度とが設定されており、各水平羽根は、上側角度と下側角度との間を往復回動するスイング動作を、繰り返し行う。このような単なるスイング動作では、吹き出し口から吹き出された空気がその前に吹き出された空気を順に押していき、連続した気流が形成される。当該気流は拡散しにくいため、空調室内の温度分布に偏りが生じてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、空調室内の温度分布の偏りを抑制することである。
第1の発明は、吹き出し口(26)が形成された室内ケーシング(20)と、上記吹き出し口(26)に対し上下方向に回動可能に設けられた水平羽根(41a,41b,41c,41d)と、を有する室内ユニット(10)と、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)を、上側角度(P1)から下側角度(P6)に至るまで下方へ回動させた後上記下側角度(P6)から上記上側角度(P1)に至るまで上方へ回動させる第1スイング動作、を行わせる制御部(60)と、を備える空気調和装置を対象とする。上記制御部(60)は、上記第1スイング動作のうち回動角度が上記上側角度(P1)から上記下側角度(P6)に至るまでの間に、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)を一時的に上方へ回動させた後下方へ回動させる第2スイング動作、を少なくとも1回行わせる。上記第1スイング動作では、上記第2スイング動作における上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度が、1回目の上記第2スイング動作の開始前における上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の下方への回動速度よりも速いことを特徴とする。
第1の発明によると、回動角度が上側角度(P1)から下側角度(P6)に至るまでの間に行われる第2スイング動作により、吹き出し口(26)から吹き出された空気は、一時的に上方へ持ち上がる。特に、第2スイング動作時の水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度は、1回目の第2スイング動作が開始される前の水平羽根(41a,41b,41c,41d)の下方への回動速度よりも速い。これにより、吹き出し口(26)から吹き出された気流が、第2スイング動作の前後にて一時的に途切れる。そのため、気流は断続的となって拡散し易くなる。従って、空調室内の温度分布の偏りを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記第2スイング動作における上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動速度は、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)が上記下側角度(P6)から上記上側角度(P1)まで上方に回動する時の回動速度とほぼ等しいことを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、上記制御部(60)は、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動方向を上方から下方へと変更させる時、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上記回動角度を一時的に一定に保持させることを特徴とする。
水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動方向が上方から下方へと変更する場合としては、水平羽根(41a,41b,41c,41d)が次の第1スイング動作を開始する場合、及び、第2スイング動作にて水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が上方から下方へと変化する場合が挙げられる。ここでは、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が一時的に一定に保持されるため、気流の安定化を図ることができる。また、一時的に一定に保持される回動角度は、下側角度(P6)よりも上方である。そのため、特に冷房運転時には、吹き出し口(26)から吹き出された冷たい空気が下方向へと積極的に送られることを防ぐことができるため、ドラフト感を回避できる。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれか1つにおいて、上記制御部(60)は、上記第2スイング動作において、一時的に上方に回動した上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上記回動角度が上記上側角度(P1)に至るよりも前に、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)を下方へ回動させることを特徴とする。
ここでは、第2スイング動作時における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動角度は、下側角度(P6)から上側角度(P1)に至るまで水平羽根(41a,41b,41c,41d)が回動する場合よりも小さいと言える。これにより、気流は、第2スイング動作の前後にて一時的に途切れ易くなる。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明のいずれか1つにおいて、上記制御部(60)は、上記第1スイング動作において、上記上側角度(P1)から下方へ回動してきた上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上記回動角度が上記空調室内の居住域に向いた時に、1回目の上記第2スイング動作を開始させることを特徴とする。
これにより、気流は居住域に直接届きづらくなるため、居住域におけるドラフト感を回避できる。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明のいずれか1つにおいて、上記室内ケーシング(20)は、上記空調室の天井に設置されており、その下面(24)は平面視において略4角形状であって、上記吹き出し口(26)は、上記下面(24)の周縁部に沿って上記下面(24)に形成されており、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、上記下面(24)の各辺部に沿って複数設けられており、上記制御部(60)は、全ての上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)、または上記空調室内の人の居る方向に対応する上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)に対し、上記第2スイング動作を行わせることを特徴とする。
ここでは、人の居る方向に対応する水平羽根(41a,41b,41c,41d)が第2スイング動作を行うことで、特に当該人が居る付近の温度分布の偏りを抑制できる。また、全ての水平羽根(41a,41b,41c,41d)が第2スイング動作を行うことで、空調室内全体における温度分布の偏りを抑制できる。
本発明及び第2の発明によれば、空調室内の温度分布の偏りを抑制することができる。
また、上記第3の発明によれば、気流の安定化を図ることができる。また、冷房運転時には、吹き出し口(26)から吹き出された冷たい空気が下方向へと積極的に送られることを防ぐことができるため、ドラフト感を回避できる。
また、上記第4の発明によれば、気流は、第2スイング動作の前後にて一時的に途切れ易くなる。
また、上記第5の発明によれば、気流は居住域に直接届きづらくなるため、居住域におけるドラフト感を回避できる。
また、上記第6の発明によれば、人の居る方向に対応する水平羽根(41a,41b,41c,41d)が第2スイング動作を行うことで、特に当該人が居る付近の温度分布の偏りを抑制できる。また、全ての水平羽根(41a,41b,41c,41d)が第2スイング動作を行うことで、空調室内全体における温度分布の偏りを抑制できる。
図1は、空気調和装置の室内ユニットの外観斜視図である。 図2は、天板を取り除いた状態の室内ユニットの概略平面図である。 図3は、図2のIII―O―III断面図である。 図4は、室内ユニットを化粧パネルの下方から見た場合の図である。 図5は、水平羽根の採り得る回動角度を示す図である。 図6は、室内制御部と、該室内制御部に接続された室内ユニットの各種機器とを模式的に示す図である。 図7は、振り戻し動作を含む第1スイング動作が繰り返し行われる時の、水平羽根の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートである。 図8は、振り戻し動作を含む第1スイング動作の場合の気流と、振り戻し動作を含まない単なるスイング動作の場合の気流とを、比較して表す図である。 図9は、変形例2に係る水平羽根の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートである。 図10は、変形例3に係る水平羽根の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートである。 図11は、変形例4に係る水平羽根の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートである。 図12は、変形例5に係る水平羽根の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートである。 図13は、変形例6に係る水平羽根の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
≪実施形態≫
<構成>
図1は、空気調和装置の室内ユニット(10)の外観斜視図である。室内ユニット(10)は、図示はしていないが、空調室の外に設置された室外ユニットと冷媒連絡管を介して接続されることで、室外ユニットと共に空気調和装置を構成しており、空調室内の冷房運転及び暖房運転を行うことが可能となっている。
室内ユニット(10)は、天井埋め込み型である。図1〜6に示すように、室内ユニット(10)は、主として、内部に各種機器を収納する室内ケーシング(20)と、4つの水平羽根(41a,41b,41c,41d)と、各種センサ(51,52)と、室内制御部(60)(制御部に相当)とを備える。
ここで、図2は、天板(21a)を取り除いた状態の室内ユニット(10)の概略平面図である。図3は、図2のIII―O―III断面図である。図4は、室内ユニット(10)を化粧パネル(24)の下方から見た場合の図である。図5は、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の採り得る回動角度を示す図である。図6は、室内制御部(60)と、該室内制御部(60)に接続された室内ユニット(10)の各種機器とを模式的に示す図である。
−室内ケーシング−
室内ケーシング(20)は、空調室の天井CEに設置されており、ケーシング本体(21)と化粧パネル(24)(下面に相当)とで構成されている。
ケーシング本体(21)は、図3及び図5に示すように、空調室の天井CEに形成された開口に挿入され配置されている。ケーシング本体(21)は、天板(21a)と、天板(21a)の周縁部から下方に延びる側板(21b)とで構成される箱状の形状であって、下面が開口している。側板(21b)には、図2に示すように、室内熱交換器(32)と冷媒連絡管(図示せず)とを接続するための室内冷媒管(22)の貫通孔(21ba)が形成されている。
ケーシング本体(21)の内部には、図2、図3及び図5に示すように、室内ファン(31)及び室内熱交換器(32)が配置されている。
室内ファン(31)は、遠心送風機で構成されており、ケーシング本体(21)の天板(21a)の中央に位置する室内ファンモータ(31a)によって駆動される。図1及び図3に示すように、室内ファン(31)は、空調室内の空気を吸い込み口(25)から吸い込むと共に、室内熱交換器(32)にて熱交換された後の空気を吹き出し口(26)を介してケーシング本体(21)内から吹き出す。室内ファンモータ(31a)は、制御基板に実装されたインバータ回路によって回転数を可変され、これにより室内ファン(31)の風量が制御される。
室内熱交換器(32)は、図2に示すように、室内ファン(31)の周囲を囲むようにして曲げられて配置されている。室内熱交換器(32)は、例えばフィンチューブ型の熱交換器で構成され、冷媒とケーシング本体(21)内に吸い込まれた空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器(32)は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能することにより空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の放熱器として機能することにより空気を加熱する。また、室内熱交換器(32)の下側には、図3に示すように、室内熱交換器(32)によって生じるドレン水を受けるためのドレンパン(33)が設置されている。ドレンパン(33)付近には、吸い込み口(25)から吸い込まれた空気を室内ファン(31)に導くためのベルマウス(34)が設置されている。
化粧パネル(24)は、図1及び図4に示すように、平面視において、つまりは室内ユニット(10)を下方から見上げた場合に略4角形状の板状部材であることが確認される。化粧パネル(24)は、ケーシング本体(21)の下端部に固定されている。化粧パネル(24)には、当該パネル(24)の略中央に位置する1つの吸い込み口(25)と、当該吸い込み口(25)を囲うようにして位置する環状の吹き出し口(26)とが形成されている。吹き出し口(26)は、概ね化粧パネル(24)の周縁部に沿うようにして位置している。これにより、図4に示すように、化粧パネル(24)の各辺に対応する方向(矢印X1,X2,X3,X4)だけではなく、化粧パネル(24)の各角部に対応する方向(矢印Y1,Y2,Y3,Y4)にも、空気が吹き出されるようになっている。また、図1、図3及び図4に示すように、吸い込み口(25)には、吸入グリル(27)と、吸入グリル(27)から吸入される空気中の塵埃を除去するための吸入フィルタ(28)とが設けられている。
−水平羽根−
図1及び図4に示すように、4つの水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、化粧パネル(24)の各辺に沿って延びる板状の部材であって、各辺に対応するように位置している。各水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、吹き出し口(26)に回動可能に設けられており、上下方向の回動角度を変更することで、空調室内に吹き出される空気の風向きを上下に変更可能となっている。
具体的には、図4に示すように、各水平羽根(41a,41b,41c,41d)の長手方向の両端部付近には一対の羽根支持部(42,43)が位置しており、当該一対の羽根支持部(42,43)によって、各水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、長手方向の軸まわりに回動可能に化粧パネル(24)に支持されている。そして、各水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、一対の羽根支持部(42,43)のいずれか一方に設けられた羽根駆動モータ(44a,44b,44c,44d)によって駆動される。これにより、4つの水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、それぞれ独立して上下方向に回動することができ、上下方向の風向きを変更することができる。
上記一対の羽根支持部(42,43)によって、吹き出し口(26)は、化粧パネル(24)の各辺に対応する辺部吹き出し口(26a,26b,26c,26d)と、化粧パネル(24)の各角部に対応する角部吹き出し口(26e,26f,26g,26h)とに区分されている。各水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、各辺部吹き出し口(26a,26b,26c,26d)を開閉する。
−各種センサ−
図6に示すように、各種センサには、人検知センサ(51)及び床温度センサ(52)が含まれる。これらのセンサ(51,52)は、図1及び図4に示すように、化粧パネル(24)の1つの角部に並んで配置されている。
人検知センサ(51)は、焦電効果によって赤外線を検出する焦電センサにて構成されており、赤外線の量に応じて空調室内の人の存在を検知する。床温度センサ(52)は、人検知センサ(51)と同様、焦電センサにて構成されており、赤外線の量に応じて空調室内の床面の温度を検知する。
−室内制御部―
室内制御部(60)は、CPU及びメモリで構成されており、図6に示すように、主として、各種センサ(51,52)、室内ファンモータ(31a)及び羽根駆動モータ(44a,44b,44c,44d)と接続されている。室内制御部(60)は、各種センサ(51,52)の検知結果、リモートコントローラ(図示せず)から送られてくる各種指示、室外機(図示せず)から送られてくる制御信号等に基づいて、室内ファンモータ(31a)及び羽根駆動モータ(44a,44b,44c,44d)の駆動制御を行う。
特に、本実施形態に係る室内制御部(60)は、各水平羽根(41a,41b,41c,41d)に対し、振り戻し動作を含む第1スイング動作を行わせるべく、羽根駆動モータ(44a,44b,44c,44d)の駆動制御により各水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度を制御する。
<水平羽根の回動角度制御>
各水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度とは、図5に示すように、水平パネル(24)に平行な面(図5の水平方向)を基準とした傾斜角度である。各水平羽根(41a,41b,41c,41d)が採り得る回動角度には、図5に示すように、最も傾斜角度が小さいことで熱交換後の空気が概ね化粧パネル(24)に沿って水平方向に吹き出される水平吹き角度(P0)と、最も傾斜角度が大きく熱交換後の空気が最も下方に吹き出される下側角度(P6)とが含まれる。更に、回動角度には、これらの角度(P0,P6)の間の角度が複数含まれている。
一例としては、水平吹き角度(P0)を約10度、下側角度(P6)を約60度と設定した場合、水平吹き角度(P0)から下側角度(P6)までの間は、約15度の上側角度(P1)、約25度の第1角度(P2)、約35度の第2角度(P3)、約45度の第3角度(P4)、及び約55度の第4角度(P5)を含む5段階に設定されている。例えば、暖房運転時、図示しないリモートコントローラを介してユーザにより水平吹き角度(P0)から下側角度(P6)のうちいずれかの回動角度が設定された場合、各水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、設定された回動角度にて状態が固定される。
室内制御部(60)は、冷房運転時、各羽根駆動モータ(44a,44b,44c,44d)を駆動して、各水平羽根(41a,41b,41c,41d)を上側角度(P1)と下側角度(P6)との間で往復回動させる第1スイング動作を繰り返し行わせる。つまり、室内制御部(60)は、回動角度が上側角度(P1)から下側角度(P6)に至るまで水平羽根(41a,41b,41c,41d)を下方に回動させた後(即ち往動)、下側角度(P6)から上側角度(P1)に至るまで水平羽根(41a,41b,41c,41d)を上方に回動させる(即ち復動)。室内制御部(60)は、この1回の往復回動を第1スイング動作とし、当該動作を繰り返させる。図7では、A点からD点までが往動、D点からE点までが復動に相当する。
ここで、上側角度(P1)及び下側角度(P6)は、室内ユニット(10)が冷房運転中であって本実施形態に係る第1スイング動作が所定の角度範囲内で行われる場合の、最小の回動角度及び最大の回動角度それぞれを意味する。従って、上側角度(P1)及び下側角度(P6)は、水平羽根(41a,41b,41c,41d)が回動することのできる角度の上限値及び下限値を必ずしも示すものではなく、第1スイング動作時の上側の空気の吹き出し方向及び下側の空気の吹き出し方向を意味する。
なお、図7は、以下に述べる振り戻し動作を含む第1スイング動作が繰り返し行われる時の、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートである。
特に、冷房運転時、本実施形態に係る室内制御部(60)は、第1スイング動作にて回動角度が上側角度(P1)から下側角度(P6)に至るまでの間に(即ち往動)、図7のB点からD点に示されるように、全ての水平羽根(41a,41b,41c,41d)を一時的に上方へ回動させた後下方へ回動させる第2スイング動作を、1回のみ行わせる。第2スイング動作のうち、特に前半である図7のB点からC点に示されるように、全ての水平羽根(41a,41b,41c,41d)が一時的に上方へ回動する動作を、振り戻し動作と言う。即ち、本実施形態では、振り戻し動作が1回のみ行われる。具体的に、図7に示すように、室内制御部(60)は、上側角度(P1)であるA点の状態から水平羽根(41a,41b,41c,41d)の下方への回動を開始させ、各水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が約35度である第2角度(P3)に至った時(図7のB点)、振り戻し動作として、回動角度が約25度である第1角度(P2)に至るまで各水平羽根(41a,41b,41c,41d)を上方へと回動させる。
振り戻し動作が開始されるトリガ(即ち、第2スイング動作が開始されるトリガ)となる第2角度(P3)は、上側角度(P1)から下方へ回動してきた水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が空調室内の居住域に向いた角度である。振り戻し動作が終了するトリガとなる第1角度(P2)は、第2角度(P3)よりも上方の角度ではあるが、上側角度(P1)よりも下方の角度である。即ち、第2スイング動作においては、振り戻し動作が、一時的に上方に回動した水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が上側角度(P1)に至るよりも前に終了し、水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、下方へと回動をし始める。従って、振り戻し動作時における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動角度は、復動時よりも小さい。
なお、居住域とは、空調室内のうち、例えば人が存在する頻度の比較的高い空間を言い、ここでは、床から所定の高さまでの空間で定義される。
振り戻し動作によって水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が第1角度(P2)に至った時(図7のC点)、図7のC点からD点に示されるように、室内制御部(60)は、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度を下方に変更して、下側角度(P6)まで回動させる。水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が下側角度(P6)に至った時(図7のD点)、第2スイング動作は終了する。図7のD点からE点に示されるように、室内制御部(60)は、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度を上方に変更して、上側角度(P1)まで回動させる(即ち復動)。当該復動時は往動時とは異なり、回動角度が下側角度(P6)から上側角度(P1)に至るまで、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動方向は変化しない。
そして、回動角度が上側角度(P1)に達した場合、室内制御部(60)は、回動方向を再び上方から下方へと変更させて次の第1スイング動作を開始させるが、回動角度が上側角度(P1)に達した時点で、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度を一時的に上側角度(P1)にて一定に保持させる。即ち、室内制御部(60)は、回動角度が上側角度(P1)に達した時点で、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の動作を一時停止させる。これは、吹き出し口(26)から吹き出された気流を安定させるためである。図7では、第1スイング動作の1周期が約8secであって、上側角度(P1)の状態が保持される期間が約6secである場合を例示している。
一方、図7のB点に示されるように、往動中に水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が第2角度(P3)に至った場合、及び、図7のD点に示されるように、第1スイング動作中に水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が下側角度(P6)に至った場合、室内制御部(60)は、水平羽根(41a,41b,41c,41d)を一時停止させることなく直ちに上方へ回動させている。ここで、B点は、振り戻し動作が開始されるタイミング(即ち、第2スイング動作が開始されるタイミング)を表している。D点は、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動が往動から復動へと切り替わるタイミングを表している。これにより、冷房運転時、吹き出し口(26)から吹き出される冷たい空気が下方へと吹き出される時間が非常に短いため、当該空気は、積極的には居住域に届きにくくなっている。
次に、第1スイング動作中における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度の条件について説明する。なお、本実施形態に係る回動速度は、単位時間あたりの回転角度、即ち角速度を意味する。
本実施形態では、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度は、一定ではなく、どの段階の動作であるのかによって異なっている。本実施形態では、第2スイング動作における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度は、第2スイング動作の開始前における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の下方への回動速度よりも速い。より具体的には、図7のB点からC点に至るまでの回動速度、C点からD点に至るまでの回動速度、及びD点からE点に至るまでの回動速度は、A点からB点に至るまでの回動速度よりも速い。B点からC点に至るまでの回動速度及びD点からE点に至るまでの回動速度は概ね等しく、C点からD点に至るまでの回動速度は最も速い。従って、C点からD点、B点からC点及びD点からE点、A点からB点の順に、回動速度は速く、一例としては、順に“70deg/sec”“22deg/sec” “6.5deg/sec”が挙げられる。
A点からB点に至るまでの回動速度とは、第1スイング動作において、第2スイング動作の開始前、つまりは振り戻し動作前の水平羽根(41a,41b,41c,41d)が下方に回動する時の速度である。B点からC点に至るまでの回動速度とは、第2スイング動作のうち振り戻し動作時の水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動速度である。C点からD点に至るまでの回動速度とは、第2スイング動作のうち振り戻し動作後の水平羽根(41a,41b,41c,41d)が下側角度(P6)に向けて下方に回動する時の速度である。D点からE点に至るまでの回動速度とは、第2スイング動作が終了し、下側角度(P6)から上側角度(P1)に至るまで水平羽根(41a,41b,41c,41d)を上方に回動する復動時の速度である。
図8は、振り戻し動作を含む第1スイング動作が行われた場合の所定時間毎(例えば1.5sec毎)の気流と、振り戻し動作を含まない単なるスイング動作が行われた場合の所定時間毎(例えば1sec毎)の気流とを、比較して表す図である。図8では、本実施形態に係る振り戻し動作を含む第1スイング動作時の気流を、室内ユニット(10)の右側に表し、振り戻し動作を含まない単なるスイング動作時の気流を、室内ユニット(10)の左側に表している。
図8における室内ユニット(10)の左側の気流に示されるように、単に水平羽根(41a,41b,41c,41d)を上側角度(P1)と下側角度(P6)との間で上下方向に回動させたさせただけでは、吹き出し口(26)から吹き出される気流は、途切れることなく連続的に続いている。吹き出された空気がその前に吹き出されている空気を前方へと押す現象が繰り返されることで、気流が形成されるためである。この場合、気流は、居住域に直接届いてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、図7に示すように、次の第1スイング動作が開始される直前は上側角度(P1)の状態が維持されるが、回動方向が下方から上方へと変化する際には(B点及びD点)、一時停止しない。これにより、冷房運転時、冷たい気流は直接的には居住域に届きにくくなり、ドラフト感を回避することができる。且つ、本実施家形態に係る第1スイング動作は、上述した回動速度の条件にて行われる。特に、B点以降の回動速度がA点からB点までの回動速度よりも速いため、図8における室内ユニット(10)の右側の気流に示されるように、気流が一時的に途切れ、断続的な気流が形成される。従って、気流は拡散し易くなり、ドラフト感の回避のみならず空調室内の温度分布を均一にし易くなる。
<実施形態の効果>
本実施形態に係る室内ユニット(10)では、第1スイング動作中、回動角度が上側角度(P1)から下側角度(P6)に至るまでの間に、水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、一時的に上方へ回動した後下方へ回動する第2スイング動作を行う。これにより、吹き出し口(26)から吹き出された空気は、一時的に上方へ持ち上がる。特に、第1スイング動作においては、第2スイング動作時の水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度が、第2スイング動作開始前の水平羽根(41a,41b,41c,41d)の下方への回動速度よりも速い。そして、第2スイング動作における振り戻し動作時の水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動速度は、水平羽根(41a,41b,41c,41d)が下側角度(P6)から上側角度(P1)まで上方に回動する復動時の回動速度とほぼ等しい。これにより、吹き出し口(26)から吹き出された気流が、第2スイング動作の前後にて一時的に途切れる。そのため、気流は断続的となって拡散し易くなる。従って、空調室内の温度分布の偏りを抑制することができる。
また、水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、回動方向が上方から下方へと変化する際、回動角度を一時的に一定に維持する。これにより、気流の安定化が図れる。特に、本実施形態では、一時的に一定に維持される回動角度は上側角度(P1)であるため、冷房運転時による冷たい空気が下方向へと積極的に送られることを防ぐことができ、ドラフト感を回避できる。
また、第2スイング動作時、水平羽根(41a,41b,41c,41d)は一時的に上方に回動して振り戻し動作を行うが、その回動角度が上側角度(P1)よりも下方の角度である第1角度(P2)に至った時に、振り戻し動作が終了する。即ち、第2スイング動作時における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動角度は、水平羽根(41a,41b,41c,41d)が下側角度(P6)から上側角度(P1)まで回動する場合よりも小さいと言える。これにより、気流は、第2スイング動作の前後にて一時的に途切れ易くなる。
また、第2スイング動作における振り戻し動作は、上側角度(P1)から下方へ回動してきた水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が居住域に向いた時に開始される。これにより、気流は居住域に直接届きづらくなるため、居住域におけるドラフト感を回避できる。
また、全ての水平羽根(41a,41b,41c,41d)が振り戻し動作を含む第2スイング動作を行うため、空調室内全体における温度分布の偏りを抑制できる。
<変形例1>
第2スイング動作の対象となる水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、全ての水平羽根(41a,41b,41c,41d)ではなく、空調室内の人の居る方向に対応する水平羽根(41a,41b,41c,41d)であってもよい。この場合、室内制御部(60)は、人検知センサ(51)の検知結果に応じて、第2スイング動作の対象となる水平羽根(41a,41b,41c,41d)を選択する。なお、室内制御部(60)は、選択しなかった他の水平羽根(41a,41b,41c,41d)については、振り戻し動作を含まない単なるスイング動作を行わせるか、または、回動角度を所定角度にて固定させてもよい。これにより、人が居る付近の温度分布の偏りを抑制することができる。
<変形例2>
室内制御部(60)は、図7に変えて、図9の第1スイング動作を水平羽根(41a,41b,41c,41d)に行わせても良い。図9は、変形例2に係る水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートであって、振り戻し動作を含む第1スイング動作が繰り返し行われている場合を示している。図9では、水平羽根(41a,41b,41c,41d)が回動角度を一定に維持する期間、つまりは水平羽根(41a,41b,41c,41d)が動作を一時停止する期間として、次の第1スイング動作が開始される直前に回動角度が上側角度(P1)の状態を採る期間に加え、第2スイング動作における振り戻し動作によって回動角度が第1角度(P2)となっている期間が含まれる(図9のC1点からC2点までの間)。これらの各期間は、いずれも、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動方向が上方から下方へと変更される場合と言える。
これにより、吹き出し口(26)から吹き出された空気が下方向へと積極的に送られることを防ぎつつ、気流を安定させることができる。
図9の第1スイング動作は、特に、冷房運転時に好適である。冷房運転による冷たい空気が下方向へと積極的に送られることを防ぎつつ、気流を安定させることができるためである。
<変形例3>
室内制御部(60)は、図7に変えて、図10の第1スイング動作を水平羽根(41a,41b,41c,41d)に行わせても良い。図10は、変形例3に係る水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートであって、振り戻し動作を含む第1スイング動作が繰り返し行われている場合を示している。図10では、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動方向が下方から上方へと変更される場合だけではなく(図10のB点、D点)、上方から下方へと変更される場合も(図10のA点、C点、E点)、水平羽根(41a,41b,41c,41d)が回動角度を一定に維持する期間は設けられていない。
図10の第1スイング動作は、冷房運転のみならず、暖房運転にも適用することができる。図10においても、上述した回動速度の条件に基づき第1スイング動作が行われることで、運転の種類に関係なく空調室内の温度分布の偏りを抑制できるためである。
<変形例4>
室内制御部(60)は、図7に変えて、図11の第1スイング動作を水平羽根(41a,41b,41c,41d)に行わせても良い。図11は、変形例4に係る水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートであって、振り戻し動作を含む第1スイング動作が繰り返し行われている場合を示している。図11では、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動方向が変更される毎に、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が一時的に一定に維持されている。
即ち、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が一時的に一定に維持される期間としては、次の第1スイング動作が開始される直前に回動角度が上側角度(P1)の状態を採る期間に加え(図11のA点)、第2スイング動作における振り戻し動作が開始される直前の期間(図11のB1点からB2点までの間)、振り戻し動作が終了した直後の期間(図11のC1点からC2点までの間)、第2スイング動作が終了して往動から復動へと切り換えられる期間(図11のD1点からD2点までの間)が含まれる。
<変形例5>
室内制御部(60)は、図7に変えて、図12の第1スイング動作を水平羽根(41a,41b,41c,41d)に行わせても良い。図12は、変形例5に係る水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートであって、振り戻し動作を含む第1スイング動作が繰り返し行われている場合を示している。図12では、第2スイング動作が終了して往動から復動へと切り換えられる期間(図12のD1点からD2点までの間)のみ、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が一時的に一定に維持されている。
図12は、特に、暖房運転時に好適である。図12においても、上述した回動速度の条件に基づき第1スイング動作が行われることで、上方に溜まりやすい暖かい空気を下方へと運びつつ、気流を安定させることができるためである。
また、図12において、更に、第2スイング動作における振り戻し動作が開始される直前の期間(図12のB点)でも、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が一時的に一定に維持されてもよい。
<変形例6>
水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、第2スイング動作を、1回のみならず、複数回行っても良い。図13は、変形例6に係る水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度の経時的変化を表すタイミングチャートである。図13では、1回の第1スイング動作の間に、第2スイング動作が連続して2回行われた場合を例示している。
この場合の第1スイング動作では、図13のB点からC点、C点からD点、D点からE点、E点からF点に示すように、第2スイング動作それぞれにおける水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が、図13のA点からB点に示すように、1回目の第2スイング動作の開始前における水平羽根(41a,41b,41c,41d)の下方への回動速度よりも速い。図13のB点からC点、D点からE点に示すように、第2スイング動作それぞれにおける水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動速度は、図13のF点からG点に示すように、水平羽根(41a,41b,41c,41d)が下側速度(P6)から上側角度(P1)まで上方に回動する時の回動速度と、概ね等しい。そして、第1スイング動作において、上側角度(P1)から下側角度(P6)に向けて回動してきた水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が空調室内の居住域に向いた時に(図13のB点)、1回目の第2スイング動作における振り戻し動作が開始される。
このように、第1スイング動作の往動時に、第2スイング動作が複数回行われた場合でも、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度が上述した条件を有することにより、吹き出し口(26)から吹き出された気流は、第2スイング動作の前後にて一時的に途切れる。そのため、気流は断続的となって拡散し易くなる。従って、空調室内の温度分布の偏りを抑制することができる。
なお、図13では、第2スイング動作それぞれにおける振り戻し動作は、いずれも、一時的に上方に回動した水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度が上側角度(P1)に至るよりも前に(図13のC点及びE点)、終了している。また、次の第1スイング動作を開始する際、水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、図7と同様、上側角度(P1)の状態を維持している。
≪その他の実施形態≫
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
第2スイング動作の前後において一時的に途切れる気流が形成されるのであれば、振り戻し動作時の水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動速度は、下側角度(P6)から上側角度(P1)に至るまで水平羽根(41a,41b,41c,41d)が上方に回動する時(即ち復動時)の回動速度とほぼ等しくなくてもよい。
また、振り戻し動作が開始及び終了する際のトリガとなる各回動角度は、第2角度(P3)及び第1角度(P2)に限定されない。一時的に途切れる気流が形成され、更にはドラフト感を回避できるのであれば、振り戻し動作が開始及び終了する際のトリガとなる各回動角度は、どのような角度であってもよい。
また、上側角度(P1)及び下側角度(P6)は、常に一定ではなく、第1スイング動作が行われる毎に変更されてもよい。例えば、第1スイング動作が複数回行われる毎に、上側角度(P1)及び下側角度(P6)の少なくとも1つが変更されることができる。
また、振り戻し動作を含む第1スイング動作は、当該スイング動作を行うモードの選択が図示しないリモートコントローラを介してなされた場合に行われも良い。
また、室内ユニット(10)は、天井埋め込み型ではなく、壁掛型や床設置型であってもよい。
また、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度制御は、室内制御部(60)に代えて、室外ユニットに含まれる室外制御部が行っても良い。また、例えば1台の室外ユニットに複数台の室内ユニットが接続されることで構成された空気調和装置の場合、水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動角度制御は、複数台の室内ユニットを統括して制御する統括コントローラが行っても良い。この場合、室内ユニット全てが上述した振り戻し動作を含む第1スイング動作を行っても良いし、一部の室内ユニットが振り戻し動作を含む第1スイング動作を行っても良い。
以上説明したように、本発明は、上下方向に回動可能な水平羽根を有する室内ユニットを備えた空気調和装置について有用である。
20 室内ケーシング
24 化粧パネル(下面)
26 吹き出し口
41a,41b,41c,41d 水平羽根
60 室内制御部(制御部)
P1 上側角度
P6 下側角度

Claims (6)

  1. 吹き出し口(26)が形成された室内ケーシング(20)と、上記吹き出し口(26)に対し上下方向に回動可能に設けられた水平羽根(41a,41b,41c,41d)と、を有する室内ユニット(10)と、
    上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)を、上側角度(P1)から下側角度(P6)に至るまで下方へ回動させた後上記下側角度(P6)から上記上側角度(P1)に至るまで上方へ回動させる第1スイング動作、を行わせる制御部(60)と、
    を備え、
    上記制御部(60)は、上記第1スイング動作のうち回動角度が上記上側角度(P1)から上記下側角度(P6)に至るまでの間に、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)を一時的に上方へ回動させた後下方へ回動させる第2スイング動作、を少なくとも1回行わせ、
    上記第1スイング動作では、上記第2スイング動作における上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動速度が、1回目の上記第2スイング動作の開始前における上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の下方への回動速度よりも速いことを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1において、
    上記第2スイング動作における上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上方への回動速度は、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)が上記下側角度(P6)から上記上側角度(P1)まで上方に回動する時の回動速度とほぼ等しいことを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    上記制御部(60)は、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の回動方向を上方から下方へと変更させる時、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上記回動角度を一時的に一定に保持させることを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項において、
    上記制御部(60)は、上記第2スイング動作において、一時的に上方に回動した上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上記回動角度が上記上側角度(P1)に至るよりも前に、上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)を下方へ回動させることを特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項において、
    上記制御部(60)は、上記第1スイング動作において、上記上側角度(P1)から下方へ回動してきた上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)の上記回動角度が上記空調室内の居住域に向いた時に、1回目の上記第2スイング動作を開始させることを特徴とする空気調和装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項において、
    上記室内ケーシング(20)は、上記空調室の天井に設置されており、その下面(24)は平面視において略4角形状であって、
    上記吹き出し口(26)は、上記下面(24)の周縁部に沿って上記下面(24)に形成されており、
    上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)は、上記下面(24)の各辺部に沿って複数設けられており、
    上記制御部(60)は、全ての上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)、または上記空調室内の人の居る方向に対応する上記水平羽根(41a,41b,41c,41d)に対し、上記第2スイング動作を行わせることを特徴とする空気調和装置。
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