JP5107871B2 - 風向調整装置及びレジスタ - Google Patents

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本発明は、車内等の換気や空調の吹き出す風向を制御する風向調整装置及びレジスタ構造に関するものである。
現在、自動車で広く使用されているエアコンディショナーは、ブロアモータによって風量を制御し、レジスタによって風向を制御するものである。レジスタ構造の従来例として図9に示すように、不図示のレジスタ内に回動自在に支持された複数のフィン100を、連結ロッド51を介して平行に揺動可能に構成されている(例えば、特許文献1,2)。
また、フィンを平行に揺動させることにより、風向を上下方向若しくは左右方向にスイングさせると共に、複数のフィンの向きを異なる方向に向けることで、拡散又は集中させる特性風を発生させることが可能に構成されたものが知られている(例えば、特許文献3,4)。
特開2005−112036号公報 特開2007−076481号公報 特開2003−161511号公報 特開2003−161512号公報
特開2005−112036号公報及び特開2007−076481号公報などで示された技術では、風量及び風向は制御できるが、吹出しの収束度が変更できないため、搭乗者は空調を必要としながらも吹出しが身体の一部に直接あたることを不快と感じることがしばしばであった。対応としては、風量を減少させるか、風向を搭乗者が存在しない方向へ向けるか、あるいはシャッターを閉じて吹出口を閉鎖するかであり、非常に不満足なものであった。
また、特開2003−161511号公報及び特開2003−161512号公報などで示された技術では、部品点数が多く構造が複雑なため低コスト化が困難であり、組付け作業が煩雑になるという問題があった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置及びレジスタ構造を提供することである。
また、本発明の他の目的は、構造の簡略化と低コスト化を図りつつ、風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置及びレジスタ構造を提供することである。
前記課題は、請求項1に係る風向調整装置によれば、車両用空調装置の空気吹出口から吹出す空気の方向を規制する所定数のフィンが駆動源によって回動可能に配設された風向調整装置であって、前記フィンのそれぞれに設けられた係止凸部と、前記駆動源に連結され、前記フィンの回動軸と平行な回転軸に沿って回転可能に配設されたカム部材と、を有し、カム部材は、前記係止凸部のそれぞれに嵌合可能なパターン溝を備え、パターン溝は、前記カム部材の回転中心の周囲に、少なくとも2つ以上連続して形成されるとともに、前記カム部材の回転中心を挟んだ両側の位置に異なる前記係止凸部が同時に嵌合可能に形成され、前記係止凸部は、前記カム部材の可動に従ってそれぞれ前記パターン溝によって所定方向に誘導されることにより解決される。
上記構成によって、回動可能に配設された所定数のフィンのそれぞれに設けられた係止凸部が、駆動源に連結されたカム部材に形成されたパターン溝にそれぞれ嵌合されるため、カム部材の可動によってパターン溝の形状に従い、パターン溝に摺接しつつ係止凸部が移動してフィンが回動する。パターン溝の形状を適宜変更することにより、フィンをそれぞれ異なる方向に回動させることができ、風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置を、より省スペースに構成することができる。
また、パターン溝が形成されたカム部材を、フィンの回動軸と平行な回転軸に沿って回転可能な構成としたため、カム部材の回転に伴ってフィンの向きを操作可能に構成することができ、また、一つのパターン溝に2つの係止凸部を同時に嵌合させることができるため、風向調整装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
さらに、パターン溝をカム部材の回動中心の周囲に少なくとも2つ以上形成することにより、パターン溝の数の2倍のフィンを同時に所定方向に回動させることができるため、フィンの数が多い構成であっても部品点数の増加を抑えることができ、風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置を、より省スペースに構成することができる。
具体的には、請求項のように、前記駆動源に連結された前記カム部材を所定量可動させることによって、前記係止凸部と前記パターン溝とを所定位置で嵌合させると、好適である。
上記構成により、駆動源によってカム部材を所定量可動させることで、係止凸部が嵌合されるパターン溝の位置を制御することができ、乗員の操作に応じて自動で風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置が得られる。
より具体的には、請求項のように、前記カム部材は、円柱状に形成され、前記パターン溝は、前記カム部材の円周方向に連続して形成されると好適である。
上記構成によって、フィンの回動を素早く行うことができ、良好な操作性と組付け性を有する風向調整装置を省スペースに構成することができる。
さらに具体的には、請求項のように、前記カム部材は、板状又は円弧状に形成されると、好適である。
このように、カム部材を、板状又は円弧状のいずれかの形状に形成することによって、より簡略化した構造の風向調整装置を得ることができる。
また、請求項のように、前記カム部材は、円板状に形成されると好適である。
このように、カム部材を、円板状に形成することによって、いずれの方向にも連続回転可能な構成にすることができるとともに、一層の小型化・簡略化した構造の風向調整装置を得ることができる。
前記課題は、請求項に係るレジスタによれば、請求項1乃至のいずれか1項に記載の風向調整装置を有することにより解決される。
このように、本発明のレジスタは、請求項1乃至の特徴を備えたものを得ることが可能となる。
請求項1に係る風向調整装置によれば、パターン溝の形状を適宜変更することにより、フィンをそれぞれ異なる方向に回動させることができ、風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置が得られる。
また、パターン溝の形状を適宜変更することにより、フィンをそれぞれ異なる方向に回動させることができ、風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置をより省スペースに構成することができる。
請求項2に係る風向調整装置によれば、乗員の操作に応じて自動で風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置が得られる。
請求項3に係る風向調整装置によれば、フィンの回動を素早く行うことができ、使い勝手が向上した風向調整装置が得られる。
請求項4及び5に係る風向調整装置によれば、より簡略化した構造の風向調整装置を得ることができる。
請求項6に係るレジスタによれば、請求項1乃至5の特徴を備えたレジスタを得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができることは勿論である。
(第1の実施形態)
図1乃至図4は本発明に係る第1の実施形態を示し、図1は車両のインストルメントパネルを示した正面図、図2は風向調装置の分解斜視図、図3はスライド部材のI−I断面説明図、図4はパターン溝の形成例を示す概略説明図である。
図1に示すように、車両前側のインストルメントパネルの両側部と中央部のそれぞれに一対ずつ、車両用空調装置の空気吹出口5が配設されている。空気吹出口5は、それぞれ、不図示のレジスタの車室側に設けられている。
本発明に係る風向調装置1は、空気吹出口5が取り付けられた不図示のレジスタに組み込まれ、車両用空調装置側から送給された空気の吹出し方向を規制する装置である。
一対のレジスタは、左右対称形であるがいずれも同様の構成であるため、任意の一つについて以下に説明する。
なお、風向調装置1の説明においては、空気を吹き出す車室内側方向を前方とし、空気が送給される車両用空調装置側を後方とする。
レジスタは、空気吹出口5の後方側に連設されており、略筒状のリテーナ6と、風向調整装置1と、を有して構成されている。
車両用空調装置側から送給された空気は、不図示のダクトによりリテーナ6の後方側に導かれ、風向調整装置1によって空気吹出し方向を調節されて、空気吹出口5より車室側に吹き出す。
風向調整装置1は、リテーナ6の前側と後側にそれぞれ取り付けられていて、配設される向きが異なるものの、実質的な構成は同様であるため、後側に取り付けられたものを風向調整装置1として一括して以下に説明する。
風向調整装置1は、リテーナ6の後側に水平方向に適当間隔おきに複数配設された垂直方向のフィン10を有して構成され、フィン10によって空気の吹出し方向を左右方向に調節することができるように構成されている。
図2に示した風向調整装置1は、上述のように、車両用空調装置側から送給された空気の吹出し方向を左右方向に調節する装置であり、複数のフィン10と、カム部材15と、スライド部材20と、を有して構成されている。各構成部材は樹脂若しくは金属から構成されている。
なお、本実施形態においては、3枚のフィン10を有して構成された風向調整装置1について説明するが、フィン10の数は任意に構成できる。
フィン10は、リテーナ6の後側に水平方向に適当間隔を置いて、垂直方向に複数配設された略板状の部材であり、互いに同様の構造を有している。
フィン10の上下方向の両端部面には、それぞれ軸部11が設けられていて、軸部11,11によってリテーナ6側に回動可能に支持されている。
また、フィン10の下面には、軸部11と離間した後方側の位置に下方に向けて突設された係止凸部12が形成されている。
カム部材15は、リテーナ6側に回転可能に支持された略円柱状の部材であり、フィン10に設けられた係止凸部12の下側に配設されている。カム部材15の側面部には、円周方向に連続したパターン溝17が形成されている。パターン溝17は、フィン10と同数形成されていて、それぞれ異なる形状を有している。パターン溝17の形状については後述する。
また、カム部材15の一端部側には駆動源としてのアクチュエータ30が連結されている。アクチュエータ30を不図示の制御手段により制御することで、乗員の操作に応じてカム部材15が所定角度回転するように構成されている。
スライド部材20は、略直方体状の部材であり、下面の一部がカム部材15の側面の形状に沿って窪んだ窪み部20aが形成され、カム部材15の上側にカム部材15と摺接可能に配置される。スライド部材20は、1つのフィン10に対して1つずつ備えられている。
スライド部材20のI−I断面説明図を図3に示す。スライド部材20の上面には、直線状のスライド溝22が形成され、また、下面の窪み部20aの中央部には突起部23が下面側に突設されている。
また、スライド部材20の前側と後側には、スライド部材20の前後方向への移動を規制する不図示の規制部材が配設されている。この規制部材によりカム部材15が回転してもスライド部材20は前後方向には移動しないように構成されている。この規制部材が規制手段に相当する。
スライド溝22は、カム部材15の長手方向と直交する方向に形成された直線状の溝であり、フィン10の係止凸部12が嵌合される。
スライド溝22によって、係止凸部12は、左右方向(カム部材15の長手方向)への動きを規制されると共に、前後方向(カム部材15の回転方向)には摺動自在に嵌合される。
このため、スライド部材20の左右方向への移動と共に、フィン10を左右方向に回動させることができる。
スライド部材20の下面に設けられた突起部23は、カム部材15に形成されたパターン溝17に嵌合される。スライド部材20は、規制部材によって前後方向の動きを規制されているため、カム部材15が回転すると、パターン溝17に嵌合された突起部23は、パターン溝17の形状に従って左右方向に摺動する。
すなわち、パターン溝17の形状に従ってスライド部材20は左右方向に移動し、フィン10はスライド部材20の左右方向の移動に従って回動する。結果として、パターン溝17の形状に従ってフィン10が回動することになる。
なお、スライド部材20を有しない構成とし、パターン溝17に係止凸部12を直接嵌合させる構成とすることができる。しかし、係止凸部12は、フィン10の回動に伴い円弧運動を行うため、左右方向のみならず前後方向にも移動する。従って、パターン溝17に係止凸部12を直接嵌合させた構成では、直径の小さなカム部材15を用いると、係止凸部12は、前後方向の移動の際にパターン溝17との嵌合が外れるため、カム部材15の直径を大きくする必要がある。
本実施形態では、係止凸部12とカム部材15との間の位置に、前後方向のスライド溝22を有するスライド部材20を介在させることで、直径の小さなカム部材15を用いることができるように構成されている。すなわち、スライド部材20のスライド溝22は係止凸部12に対して一定の高さを有して形成されているため、係止凸部12が前後方向に移動しても、係止凸部12がスライド溝22から外れることを防止している。
図4は、パターン溝17,17,17の形成例を示しており、形成例として示された3つのパターン溝17a,17b,17cの相対位置を模式的に示している。
図4の横軸は、カム部材15の長手方向の相対位置、図4の縦軸は、カム部材15の周方向の相対位置を示している。
3つのパターン溝17a,17b,17cのそれぞれには、対応するスライド部材20,20,20の突起部23,23,23が嵌合され、スライド部材20,20,20のスライド溝22,22,22には、対応するフィン10,10,10の係止凸部12,12,12が嵌合されている。
カム部材15の周方向の位置Aは、パターン溝17a,17b,17c間の距離が狭く形成されている。このような配置とすることで、フィン10,10,10の後方側に設けられた係止凸部12,12,12の相対位置を狭めることができる。このため、フィン10,10,10を前方に対して開いた扇状に配列させることができ、空気を空気吹出口5から車室側に扇状に拡散させることができる。
カム部材15の周方向の位置Bは、パターン溝17a,17b,17cが左側に偏って形成されている。このような配置とすることで、フィン10,10,10をいずれも右側方向に回動させることができ、空気を空気吹出口5から右側方向へ吹き出させることができる。
カム部材15の周方向の位置Cは、パターン溝17a,17b,17cが中立位置に形成されている。中立配置とすることで、フィン10,10,10を前後方向に平行に配列させることができ、空気を空気吹出口5から直進方向に吹き出させることができる。
カム部材15の周方向の位置Dは、パターン溝17a,17b,17cが右側に偏って形成されている。このような配置とすることで、フィン10,10,10をいずれも左側方向に回動させることができ、空気を空気吹出口5から左側方向へ吹き出させることができる。
パターン溝17a,17b,17cは、位置Dと位置Aの間でも連続して形成されていて、カム部材15を一方向に一回転させることにより、フィン10,10,10の回動を元位置に戻すことができる。
もちろん、パターン溝17,17,17の形状は上述の形成例としてのパターン溝17a,17b,17cに限定されることはなく適宜変更できる。
例えば、パターン溝17,17,17間の間隔が狭い状態のまま左右方向に偏った連続溝部分と、パターン溝17,17,17間を通常の間隔としたまま左右方向に偏った連続溝部分とを形成してもよい。パターン溝17,17,17の形状をこのように形成する一方、カム部材15の回転角度を制御することで、係止凸部12,12,12と嵌合させるパターン溝17,17,17の部分を調整することにより、空気を空気吹出口5から車室側に扇状に拡散させたまま左右方向にスイングさせるパターンと、拡散させずに左右方向にスイングさせるパターンとを、適宜選択することができる。
アクチュエータ30によってカム部材15を回転させることによって、係止凸部12,12,12が嵌合されるパターン溝17a,17b,17cの位置を制御することができ、乗員の操作に応じて自動で風向調節及び吹出しの収束度を変更することができる風向調整装置1が得られる。
また、円柱状のカム部材15の表面周方向に、パターン溝17a,17b,17cを連続して形成することによって、フィン10,10,10の回動をカム部材15の回転操作により素早く行うことができ、良好な操作性と組付け性を有する風向調整装置1を省スペースに構成することができる。
また、本実施形態に用いたスライド部材20には、カム部材15の長手方向と直交する方向に直線状のスライド溝22が形成されているが、スライド溝22はこの形状に限定されない。スライド溝22の形状を変えることによって、フィン10の回動パターンにさらに変化を加えることができる。
例えば、スライド溝22を左右いずれかの側に傾斜させた形状とすることで、左右いずれかの側に偏向してフィン10を回動させることができる。車室の窓側に配設されるレジストのように、空気の吹出し方向が左右のいずれか側に偏ることが多いレジストに取り付けると好適である。
また、スライド溝22を細かな波状に形成することで、フィン10の回動中に細かい揺動運動を加えることができる。
すなわち、スライド溝22の形状を変化させることにより、スライド溝22とパターン溝17との複合した形状に沿った動きを係止凸部12に伝達することができ、フィン10により細やかな動作をさせることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る風向調装置2の分解斜視図である。
なお、以下の各実施の形態において、前記実施の形態と同様部材、配置等には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る風向調装置2は、第1の実施形態と比べて、スライド部材20をなくして、係止凸部12がパターン溝17に直接嵌合される構成としたものである。スライド部材20を使用しない構成とすることによって構造をさらに簡略化することができる。
本実施形態に係るカム部材35は、上面にパターン溝17,17,17が形成された略板状の部材であり、前後方向に移動させることによって、パターン溝17,17,17に嵌合された係止凸部12,12,12を介してフィン10,10,10を回動させることができる。もちろん、パターン溝17,17,17は、図4に示した所定の形状に形成することができる。
カム部材35の下面側に形成された歯部35aと、アクチュエータ30側に連結された歯車30aを歯合させることにより、カム部材35の移動量を制御することができる。
上記のような構成とすることにより、簡略化した構造でありながら、係止凸部12の前後方向の移動の際にパターン溝17との嵌合が外れることがない、第1の実施形態に示した風向調装置1と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態に係る風向調装置3の分解斜視図である。
本実施形態に係る風向調装置3は、第1の実施形態と比べて、スライド部材20をなくして、係止凸部12がパターン溝17に直接嵌合される構成としたものである。スライド部材20を用いない構成とすることによって構造をさらに簡略化するこができる。
本実施形態に係るカム部材45は、円弧部分の表面にパターン溝17が形成された断面略円弧状の柱状部材であり、軸線を中心に回動させることによって、パターン溝17,17,17に嵌合された係止凸部12,12,12を介してフィン10,10,10を回動させることができる。もちろん、パターン溝17,17,17は、図4に示した所定の形状に形成することができる。
カム部材45の一端部側には駆動源としてのアクチュエータ30が連結されている。アクチュエータ30を不図示の制御手段により制御することで、乗員の操作に応じてカム部材45が所定角度回動するように構成されている。
上記構成とすることにより、風向調装置3を大型化することなく、係止凸部12と嵌合する部分のカム部材45の直径を大きくすることができる。このため、係止凸部12の前後方向の移動の際にパターン溝17との嵌合が外れることを防止でき、簡略化した構造でありながら、第1の実施形態に示した風向調装置1と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した各実施形態に用いたカム部材15,35,45は、1セットのパターン溝17,17,17のみ形成されているが、複数セットのパターン溝を形成することもできる。
例えば、パターン溝17,17,17のそれぞれに平行して、異なる形状のパターン溝を形成し、それらをカム部材15,35,45の長手方向に形成した連結溝で連結し、一方、カム部材15,35,45を長手方向にも移動可能に構成することで、カム部材15,35,45の長手方向の位置によって、突起部23若しくは係止凸部12を、パターン溝17,17,17とは異なるパターン溝に嵌合させることができる。このような構成とすることで、一つのカム部材15,35,45であっても、複数の回動パターンでフィン10,10,10を動作させることができる。
(第4の実施形態)
図7は本発明の第4の実施形態に係る風向調装置4の分解斜視図、図8はカム部材55の上面図である。
本実施形態に係る風向調装置4は、第1の実施形態と比べて、スライド部材20をなくして、係止凸部12がパターン溝18に直接嵌合される構成としたものである。スライド部材20を用いない構成とすることによって構造をさらに簡略化且つ小型化することができる。
なお、本実施形態に係る風向調装置4はフィン10を4枚備える構成とされている。また、それぞれのフィン10の軸部11の下側はいずれもカム部材55の上方に配設されたリテーナ6若しくは不図示の軸受け部材に軸支され、カム部材55には当接しないように構成されている。
本実施形態に係るカム部材55は、フィン10の回動軸と平行に配設された不図示の回転軸によって回転可能に軸支された略円板状の部材である。カム部材55の側面外周側に形成された歯部55aと、アクチュエータ30側に連結された歯車30aを歯合させることにより、カム部材55の回転量を制御することができる。アクチュエータ30を不図示の制御手段により制御することで、乗員の操作に応じてカム部材55が所定角度回転するように構成されている。
また、カム部材55の上面部分にはパターン溝18a,18bが形成されており、カム部材55を回転させることによって、パターン溝18a,18bに嵌合された係止凸部12,12,12,12を介してフィン10,10,10,10を回動させることができる。
図8は、パターン溝18の形成例を示しており、形成例として示された2つのパターン溝18a,18bの相対位置を模式的に示している。
パターン溝18a,18bは、いずれもカム部材55の回転中心Oの周囲に連続して形成されている。パターン溝18aはカム部材55の上面の中心側に形成され、パターン溝18bはカム部材55の外周側に形成されている。また、パターン溝18a,18bはそれぞれが重なり合わないように形成されている。
4つのフィン10,10,10,10の係止凸部12,12,12,12は、カム部材55の回転中心O付近を通過する仮想の直線上に配列されている。そのため、パターン溝18aには、4つのフィン10,10,10,10のうち、内側に配設された2つのフィン10,10の係止凸部12,12が嵌合され、パターン溝18bには、4つのフィン10,10,10,10のうち、外側に配設された2つのフィン10,10の係止凸部12,12が嵌合される。
パターン溝18a,18bはそれぞれ、図8に示した所定の形状に形成されているため、カム部材55を所定位置に回転させることにより、パターン溝18a,18bに嵌合された係止凸部12,12,12,12を介してフィン10,10,10,10を所定の方向に配向させることができる。
例えば、図8に示したパターン溝18a,18bのG線上では、パターン溝18a,18bは等間隔になるため、カム部材55を回転させてG線上のパターン溝18に係止凸部12,12,12,12を嵌合させると、係止凸部12,12,12,12の係止位置は等間隔となる。そのため、フィン10,10,10,10が平行に配列され、空気を空気吹出口5から直進方向に吹き出させることができる。
また、図8に示したパターン溝18a,18bのF線上では、パターン溝18a,18bは右側に偏って形成されているため、カム部材55を回転させてF線上のパターン溝18に係止凸部12,12,12,12を嵌合させると、係止凸部12,12,12,12は右側に偏って係止される。係止凸部12,12,12,12は、フィン10,10,10の後方側に設けられているため、このような配置とすることで、フィン10,10,10,10をいずれも左側方向に配向させることができ、その結果、空気を空気吹出口5から左側方向へ吹き出させることができる。
同様に、カム部材55を回転させて、図8に示したH線上に係止凸部12,12,12,12を嵌合させると、係止凸部12,12,12,12が左側に偏って係止され、空気を空気吹出口5から右側方向へ吹き出させることができる。
図8に示したF線とH線の間で、カム部材55を往復回転運動させることで、空気を空気吹出口5から左右方向にスイングさせながら吹き出させることができる。
さらに、カム部材55を回転させて、図8に示したE線上のパターン溝18に係止凸部12,12,12,12を嵌合させると、フィン10,10,10,10の後方側に設けられた係止凸部12,12,12,12の相対位置を狭めることができる。このような配置とすることで、フィン10,10,10,10を前方に対して開いた扇状に配列させることができ、空気を空気吹出口5から車室側に扇状に拡散させることができる。
本実施形態においては、フィン10の下方側にカム部材55が配設された構成とされているが、上方側にカム部材55が配設される構造であってもよい。パターン溝18a,18bは2本以上であってもよい。この場合、パターン溝18の2倍の数のフィン10の方向を操作することができる。例えば、パターン溝18を3本形成した場合には、6枚のフィン10の方向を操作することができる。
また、パターン溝18a,18bは、カム部材55の回転中心の周囲に連続して形成されているため、カム部材55をいずれか一方向側に一回転させると、フィン10,10,10,10の回動を元位置に戻すことができ使い勝手がよい。なお、カム部材55をいずれか一方方向に回転させ続けるとフィン10,10,10,10が同様のパターンの動きを繰り返すことになる。もちろん、パターン溝18の形状は上述の形成例としてのパターン溝18a,18bに限定されることはなく適宜変更できる。また、アクチュエータ30の出力軸をカム部材55の回転中心Oに連結する構成としてもよく、さらに部品点数の低減を図ることができる。
上記構成とすることにより、風向調装置4をより小型化することができる。小型化した構成でありながら、第1の実施形態に示した風向調装置1と同様の効果を得ることができる。特に、カム部材55をフィン10の回動軸に平行な回転軸に沿って回転する円板状に構成したことで、カム部材55をいずれの方向にも連続回転自在な構成でありながら、一層の小型化・簡略化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両のインストルメントパネルを示した正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る風向調装置の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るスライド部材のI−I断面説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るパターン溝の形成例を示す概略説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る風向調装置の分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る風向調装置の分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る風向調装置の分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るカム部材の上面図である。 レジスタ構造の従来例である。
符号の説明
1,2,3,4 風向調装置、5 空気吹出口、6 リテーナ、10,100 フィン、11 軸部、12 係止凸部、15,35,45,55 カム部材、17,18,17a,17b,17c,18a,18b パターン溝、20 スライド部材、20a 窪み部、22 スライド溝、23 突起部、30 アクチュエータ、30a 歯車、35a,55a歯部、51 連結ロッド、O 回転中心

Claims (6)

  1. 車両用空調装置の空気吹出口から吹出す空気の方向を規制する所定数のフィンが駆動源によって回動可能に配設された風向調整装置であって、
    前記フィンのそれぞれに設けられた係止凸部と、
    前記駆動源に連結され、前記フィンの回動軸と平行な回転軸に沿って回転可能に配設されたカム部材と、を有し、
    カム部材は、前記係止凸部のそれぞれに嵌合可能なパターン溝を備え、
    パターン溝は、前記カム部材の回転中心の周囲に、少なくとも2つ以上連続して形成されるとともに、前記カム部材の回転中心を挟んだ両側の位置に異なる前記係止凸部が同時に嵌合可能に形成され、
    前記係止凸部は、前記カム部材の可動に従ってそれぞれ前記パターン溝によって所定方向に誘導されることを特徴とする風向調整装置。
  2. 前記駆動源に連結された前記カム部材を所定量可動させることによって、前記係止凸部と前記パターン溝とを所定位置で嵌合させることを特徴とする請求項1に記載の風向調整装置。
  3. 前記カム部材は、円柱状に形成され、前記パターン溝は、前記カム部材の円周方向に連続して形成されることを特徴とする請求項又はに記載の風向調整装置。
  4. 前記カム部材は、板状又は円弧状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の風向調整装置。
  5. 前記カム部材は、円板状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の風向調整装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の風向調整装置を有することを特徴とするレジスタ。
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