JP2016032958A - 空調用レジスタ - Google Patents

空調用レジスタ Download PDF

Info

Publication number
JP2016032958A
JP2016032958A JP2014155805A JP2014155805A JP2016032958A JP 2016032958 A JP2016032958 A JP 2016032958A JP 2014155805 A JP2014155805 A JP 2014155805A JP 2014155805 A JP2014155805 A JP 2014155805A JP 2016032958 A JP2016032958 A JP 2016032958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fin
upstream
downstream
air
operation knob
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014155805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6217556B2 (ja
Inventor
寺井 伸弘
Nobuhiro Terai
伸弘 寺井
浅野 賢二
Kenji Asano
賢二 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2014155805A priority Critical patent/JP6217556B2/ja
Publication of JP2016032958A publication Critical patent/JP2016032958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6217556B2 publication Critical patent/JP6217556B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Abstract

【課題】圧力損失及び騒音発生を抑制しつつ、通風路を上流側フィンによって閉鎖する際に操作ノブの操作荷重が大きくなるのを抑制する。【解決手段】操作ノブ51のスライド動作を上流側特定フィン41に伝達して、同上流側特定フィン41及び上流側通常フィン42を傾動させて通風路20を閉鎖させる伝達機構70として、ピニオンギヤ71、伝達体72及びフォーク部75を備えるものを採用する。ピニオンギヤ71を、上流側特定フィン41の上流側フィン軸44に一体回動可能に設ける。伝達体72を、下流側中央フィン32の延びる方向へスライド可能に配置され、かつピニオンギヤ71に噛み合わされたラックギヤ73と、ラックギヤ73に繋がれた伝達軸部74とにより構成する。操作ノブ51に設けられたフォーク部75により伝達軸部74を挟み込む。【選択図】図5

Description

本発明は、空調装置から送られてきて室内に吹き出す空調用空気の向きをフィンにより変更する空調用レジスタに関し、より詳しくは、フィンにより通風路を閉鎖する構造を有する空調用レジスタに関する。
空調装置から送られてきて車室内に吹き出す空調用空気の向きを変更等するための空調用レジスタの一形態として、フィンによって通風路を閉鎖する構造を有するものが例えば特許文献1に記載されている。
この空調用レジスタは、ケース、下流側フィン、上流側フィン及び操作ノブを備えている。下流側フィンは、ケースに傾動可能に配置されている。上流側フィンは、下流側フィンよりも上流側で同下流側フィンに対し直交した状態で配設され、上流側フィン軸によりケースに傾動可能に支持されている。操作ノブは、下流側フィンに対し、同下流側フィンの延びる方向へスライド可能に装着されている。さらに、操作ノブのスライド操作を上流側フィンに伝達するために、操作ノブに設けられたラックギヤが、上流側フィンに設けられたピニオンギヤに噛み合わされている。
上記空調用レジスタでは、操作ノブに対し、下流側フィンの厚み方向へ向かう力が加えられると、下流側フィンが同方向へ傾動させられる。この際には、ラックギヤが下流側フィンと一緒に傾動し、ピニオンギヤの歯上を摺動する。ラックギヤの動きはピニオンギヤに伝達されず、上流側フィンは傾動されない。空調用空気は、傾動させられた下流側フィンに沿うことで流れ方向を変えられる。
操作ノブが下流側フィン上をスライド操作されると、ラックギヤのピニオンギヤとの噛み合い位置が変化し、上流側フィンが上流側フィン軸を支点として傾動させられる。上記スライド操作が操作ノブの通常可動領域で行なわれると、空調用空気は、傾動させられた上流側フィンに沿って流れることで流れ方向を変えられる。上記スライド操作が、上記通常可動領域を越えた特定可動領域で行なわれると、スライド操作が通常可動領域で行なわれた場合よりも上流側フィンが大きく傾動し、ケース内の通風路が上流側フィンによって閉鎖される。
ところが、上記特許文献1のようにラックギヤ及びピニオンギヤを用いたものでは、圧力損失の増大や騒音の発生を招く問題がある。これは、次の理由による。
・操作ノブの操作を通じて下流側フィンを厚み方向へ傾動させる際に、その下流側フィンの傾きに拘わらず、ラックギヤをピニオンギヤに噛み合わせようとすると、ラックギヤの歯幅方向(下流側フィンの厚み方向)の寸法が大きくなる。
・上流側フィンによって通風路を閉鎖するタイプの空調用レジスタでは、閉鎖しないタイプの空調用レジスタよりも上流側フィンが大きく傾動されることで通風路が閉鎖される。そのため、ラックギヤの歯の並び方向(下流側フィンの延びる方向)の寸法が大きくなる。
このように、歯幅方向(下流側フィンの厚み方向)にも、歯の並び方向(下流側フィンの延びる方向)にもラックギヤの寸法が大きくなることから、ラックギヤによる通風抵抗が大きくなり、圧力損失が増大したり騒音が生じたりする。
一方、上流側フィンによって通風路を閉鎖しないタイプの空調用レジスタにおいて、操作ノブのスライド操作を上流側フィンに伝達する機構として、例えば、特許文献2に記載されたものがある。この空調用レジスタでは、1つの上流側フィンが、上流側フィン軸に平行に延びる伝達軸部を有する。操作ノブが、伝達軸部を挟み込むフォーク部を有する。
この空調用レジスタでは、操作ノブに対し、下流側フィンの厚み方向へ向かう力が加えられると、フォーク部が伝達軸部を挟み込んだ状態で、下流側フィンと一緒に同方向へ傾動させられる。フォーク部の動きは伝達軸部に伝達されず、上流側フィンは傾動させられない。これに対し、操作ノブが下流側フィン上をスライド操作されると、伝達軸部がフォーク部によって押され、上流側フィンが上流側フィン軸を支点として傾動させられる。
上記空調用レジスタでは、フォーク部が下流側フィンの傾きに拘らず、また上流側フィンの傾きに拘らず伝達軸部を挟み込む構造のため、下流側フィンの延びる方向についても同下流側フィンの厚み方向についてもフォーク部の寸法を小さくすることが可能である。
そこで、上記フォーク部及び伝達軸部により、操作ノブのスライド操作を上流側フィンに伝達する構造を、上流側フィンによって通風路を閉鎖するタイプの空調用レジスタに適用することが考えられる。
特開2011−225183号公報 特開2009−166518号公報
ところが、通風路を上流側フィンによって閉鎖する際、閉鎖しないものよりも、操作ノブを大きくスライド操作して、フォーク部によって伝達軸部を上流側フィン軸の周りで大きく旋回させることで、上流側フィンを大きく傾動させる必要がある。この場合、通風路を閉鎖する際、上流側フィン軸の周りで伝達軸部を旋回させようとする力が小さくなる。そのため、操作ノブを大きな操作荷重でスライド操作しなければならなくなる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、圧力損失及び騒音発生を抑制しつつ、通風路を上流側フィンによって閉鎖する際に操作ノブの操作荷重が大きくなるのを抑制することのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記課題を解決する空調用レジスタは、通風路での空調用空気の流通方向に交差する方向へ延びる下流側フィンと、前記下流側フィンよりも上流でそれぞれ傾動可能に支持された複数の上流側フィンからなり、その1つが、前記流通方向及び前記下流側フィンの延びる方向の両者に交差する方向へ延びる上流側本体部と、同上流側本体部の延びる方向の両側の上流側フィン軸とを有する上流側特定フィンとされ、残りが、前記上流側特定フィンに同期して傾動される上流側通常フィンとされた上流側フィン群と、前記下流側フィンに対し、その延びる方向へスライド可能に設けられた操作ノブと、前記操作ノブのスライド動作を前記上流側特定フィンに伝達して、前記上流側フィンを傾動させて前記通風路を閉鎖させる伝達機構とを備え、前記伝達機構は、前記上流側特定フィンの少なくとも一方の上流側フィン軸に一体回動可能に設けられたピニオンギヤと、前記下流側フィンの延びる方向へスライド可能に配置され、かつ前記ピニオンギヤに噛み合わされたラックギヤに伝達軸部を繋いでなる伝達体と、前記操作ノブに設けられ、かつ前記伝達軸部を挟み込むフォーク部とを備えている。
上記の構成によれば、操作ノブが下流側フィンの延びる方向の一方へスライド操作されると、フォーク部も同方向へ移動し、伝達体の伝達軸部を同方向へ押圧する。フォーク部による押圧力が伝達軸部を通じてラックギヤに伝達され、伝達体が、操作ノブと同一方向へ移動する。ラックギヤの移動に伴い、ピニオンギヤのラックギヤとの噛合い部分が変化し、上流側フィン軸を支点としてピニオンギヤが回動する。上流側特定フィンが上流側フィン軸を支点として同方向へ傾動する。
また、上流側特定フィンの上記傾動が上流側通常フィンに伝達されて、同上流側通常フィンが上流側特定フィンに同期して傾動される。上流側フィン群によって通風路が閉鎖されないときには、空調用空気は、傾動された上流側特定フィン及び上流側通常フィンに沿って流れることで、流れ方向を変えられる。これに対し、上流側フィン群によって通風路が閉鎖されると、上流側フィン群よりも下流への空調用空気の流通が遮断される。
ここで、操作ノブのスライド操作(直線運動)は、ラックギヤ及びピニオンギヤによって上流側特定フィンの上流側フィン軸を支点とした傾動運動に変換される。そのため、操作ノブのスライド操作のために同操作ノブに加えられる荷重(操作荷重)は、上流側フィンによって通風路を閉鎖する場合にも閉鎖しない場合にも小さく、しかも、略一定である。
一方、上流側特定フィンの上流側フィン軸は、通風路から外れた箇所に位置する。ピニオンギヤは、この上流側フィン軸に設けられている。また、ラックギヤはこのピニオンギヤに噛み合わされている。伝達機構のうちピニオンギヤ及びラックギヤは通風路から外れた箇所に位置する。伝達機構のうち通風路に位置するのは、伝達軸部及びフォーク部のみである。
操作ノブのスライド操作をフォーク部によって伝達軸部に伝達して、伝達体を移動させ、上流側特定フィンを傾動させるものでは、フォーク部が下流側フィンの傾きに拘らず伝達軸部を挟み込む構造を採っている。そのため、下流側フィンの延びる方向についても厚み方向についてもフォーク部の寸法を小さくすることが可能である。
従って、通風路内において上流側特定フィンの上流側本体部にピニオンギヤが設けられ、操作ノブに設けられたラックギヤがこのピニオンギヤに噛み合わされたものに比べ、操作ノブのスライド操作を上流側特定フィンに伝達するための部位に起因する圧力損失及び騒音発生が抑制される。
上記空調用レジスタにおいて、前記ピニオンギヤは、一対の前記上流側フィン軸のそれぞれに設けられ、前記ラックギヤは、前記ピニオンギヤに対応して一対設けられ、前記伝達軸部は前記両ラックギヤを連結するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、操作ノブがスライド操作されると、フォーク部も同方向へ移動し、伝達体の伝達軸部を同方向へ押圧する。フォーク部による押圧力が伝達軸部を通じて、その伝達軸部の両端に設けられた一対のラックギヤに伝達される。そのため、伝達体が、姿勢を保ちながら安定した状態で操作ノブと同一方向へ移動する。
上記空調用レジスタにおいて、前記下流側フィン及び前記上流側フィン群は、前記通風路を有するケース内に配置されており、前記上流側特定フィンは、前記上流側フィン軸において前記ケースの壁部に傾動可能に支持され、前記上流側フィン軸が支持される前記壁部には、前記ピニオンギヤを格納するための格納部が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、空調用空気の通風路はケースによって囲まれている。ピニオンギヤは、このケースにおいて上流側フィン軸が支持された壁部の格納部に格納されている。ラックギヤは、このピニオンギヤに噛み合わされている。このようにして、伝達機構のうちピニオンギヤ及びラックギヤは通風路から外れた箇所に位置する。従って、ピニオンギヤ及びラックギヤが、通風路での空調用空気の流通を阻害することが抑制される。
上記空調用レジスタにおいて、前記上流側フィン軸が支持される前記壁部には、前記下流側フィンの延びる方向に沿って延びるガイド溝が設けられ、前記ラックギヤは、前記ガイド溝にスライド可能に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、操作ノブが下流側フィンの延びる方向の一方へスライド操作され、フォーク部を通じて伝達軸部が同方向へ押圧されると、ラックギヤが、壁部に設けられたガイド溝によって下流側フィンの延びる方向に導かれる。
上記空調用レジスタによれば、圧力損失及び騒音発生を抑制しつつ、通風路を上流側フィンによって閉鎖する際に操作ノブの操作荷重が大きくなるのを抑制することができる。
第1実施形態における空調用レジスタの斜視図。 図1の空調用レジスタの正面図。 図1の空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。 同じく図1の空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。 図1の空調用レジスタの平断面図。 (a),(b)は、第1実施形態において、操作ノブが通常可動領域でスライド操作されたときの空調用レジスタの状態を示す部分平断面図。 第1実施形態において、操作ノブが特定可動領域でスライド操作されたときの空調用レジスタの状態を示す部分平断面図。 第1実施形態において、一番端に位置する上流側通常フィンと連結ロッドとの連結構造を示す部分正面図。 図1の空調用レジスタの側断面図。 第1実施形態の空調用レジスタを示す図であり、(a)は、操作ノブが基準位置にあるときの連動機構の状態を示す部分側断面図、(b),(c)は、操作ノブが基準位置から第2方向へ操作されたときの連動機構の状態を示す部分側断面図。 第2実施形態における空調用レジスタの斜視図。 図11の空調用レジスタの正面図。 図11の空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。 第2実施形態における連動機構及び姿勢維持機構を示す部分分解斜視図。 第2実施形態における空調用レジスタの部分平断面図。 図11の空調用レジスタの側断面図。 第2実施形態の空調用レジスタを示す図であり、(a)は、操作ノブが基準位置にあるときの連動機構の状態を示す部分側断面図、(b),(c)は、操作ノブが基準位置から第2方向へ操作されたときの連動機構の状態を示す部分側断面図。
(第1実施形態)
以下、車両用の空調用レジスタに具体化した第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、車両を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
車室内において、車両の前席(運転席及び助手席)の前方にはインストルメントパネルが設けられ、その車幅方向の中央部、側部等には空調用レジスタが組込まれている。この空調用レジスタの主な機能は、空調装置から送られてきて車室内に吹き出す空調用空気の向きを変更すること、空調用空気の吹き出しを遮断すること等である。
図3〜図5に示すように、空調用レジスタ10は、ケース11、下流側フィン群、上流側フィン群、操作ノブ51、連動機構60及び伝達機構70を備えている。次に、空調用レジスタ10を構成する各部の構成について説明する。
<ケース11>
図1及び図2に示すように、ケース11は、空調装置の通風ダクト(図示略)と、インストルメントパネルに設けられた開口(図示略)とを繋ぐためのものである。図5及び図9に示すように、ケース11は、内ケース12と、内ケース12を覆う外ケース15とを備えている。内ケース12は、上流側内リテーナ13及び下流側内リテーナ14によって構成されている。内ケース12の内部空間は、空調装置から通風ダクトを通じて送られてきた空調用空気(温風や冷風)A1の流路(以下「通風路20」という)を構成している。ここで、通風路20での空調用空気A1の流れ方向について、空調装置に近い側を上流側とし、同空調装置から遠い側を下流側とする。
また、通風路20での空調用空気A1の通風方向に直交する面上において、互いに略直交する2方向の一方を第1方向とし、他方を第2方向とする。第1実施形態では、車幅方向を第1方向とし、上下方向を第2方向とする。
上流側内リテーナ13は、内ケース12の最上流部分を構成する部材であり、横長の四角枠状をなしている(図4参照)。下流側内リテーナ14は、上流側内リテーナ13の下流側に配置されており、横長の四角枠状をなしている(図3参照)。下流側内リテーナ14は、自身の上流端部において上流側内リテーナ13の下流端部に連結されている。
外ケース15の下流側の端部には、横長長方形状の開口が設けられている。この開口は、通風路20の下流端である、空調用空気A1の吹出口16を構成している。外ケース15の下流端面は、空調用レジスタ10の意匠面を構成している。
下流側内リテーナ14内において上記吹出口16の上縁部の上流近傍と、下縁部の上流近傍とには、それぞれ後述する下流側端フィン31を収納するための空間である収納部17が設けられている。
通風路20は、内ケース12の4つの壁部によって取り囲まれている。これらの4つの壁部は、第1方向に相対向する一対の第1壁部21と、第2方向に相対向する一対の第2壁部22とからなる。
図3及び図5に示すように、下流側内リテーナ14の下流端部と外ケース15との連結部分のうち、両第1壁部21であって、第2方向の互いに離間した複数箇所には軸受部23が設けられている。第1実施形態では、第1方向の一方(図3及び図5の各右方)の軸受部23として、孔24を有する長尺状の軸受部材25が用いられ、下流側内リテーナ14と外ケース15との連結部分に組込まれている。
図3及び図9に示すように、両第2壁部22であって、上記軸受部23よりも上流には、第1方向へ延びるガイド溝26がそれぞれ形成されている。
図4及び図9に示すように、両第2壁部22であって、上記ガイド溝26よりも上流には、複数の軸受部27が設けられている。これらの軸受部27は、第1方向については、互いに略等間隔で離れた箇所に位置している。
さらに、両第2壁部22には、後述するピニオンギヤ71を格納するための格納部28が設けられている。各格納部28は、上記複数の軸受部27のうち、第1方向の中央部に位置するもの、表現を変えると、後述する上流側特定フィン41の上流側フィン軸44を支持する軸受部27と繋がっている。
<下流側フィン群>
図3及び図9に示すように、下流側フィン群は、通風路20における吹出口16の上流近傍において、第2方向へ互いに離間した状態で配設された複数の下流側フィンからなる。
ここで、複数の下流側フィンを区別するために、第2方向の両端部に位置するものを「下流側端フィン31」といい、同第2方向の中央部に位置するものを「下流側中央フィン32」といい、各下流側端フィン31と下流側中央フィン32との間に位置する2つの下流側フィンを「下流側中間フィン33」というものとする。各下流側端フィン31は、上記収納部17に配置されている。
両下流側端フィン31、下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33は、いずれも板状の下流側本体部34と、一対の下流側フィン軸35とを備えている。下流側本体部34及び両下流側フィン軸35は、空調用空気A1の流通方向に対し交差する方向である第1方向へそれぞれ延びている。
各下流側フィン軸35は、各下流側本体部34における第1方向の両方の端面から突出している。各下流側フィン軸35は、通風方向については、各下流側本体部34の下流端に設けられている。両下流側端フィン31、下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33は、両下流側フィン軸35において、両第1壁部21の上記軸受部23に傾動可能に支持されている。
下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33は、下流側フィン軸35を支点として、第2方向の両側(上側、下側)へ傾動可能であり、第2壁部22に対し平行な状態にも、下流側ほど高くなる傾斜状態にも、低くなる傾斜状態にもなり得る。
これに対し、両下流側端フィン31の可動域は、上記下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33の可動域の半分に制限されている。すなわち、両下流側端フィン31は、図9に示すように、第2壁部22に対し平行な状態で収納部17に収納される位置と、図10(b),(c)に示すように、上流端が通風路20の内側へ迫り出すように第2壁部22に対し傾斜する位置との間でのみ両下流側フィン軸35を支点として傾動可能である。
<上流側フィン群>
図4及び図5に示すように、上流側フィン群は、通風路20内の上記下流側フィン群よりも上流において、第1方向へ互いに離間した状態で配設された複数の上流側フィンからなる。
ここで、複数の上流側フィンを区別するために、第1方向の略中央部に位置するものを「上流側特定フィン41」といい、それ以外のものを「上流側通常フィン42」というものとする。
上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42は、いずれも板状の上流側本体部43と、一対の上流側フィン軸44とを備えている。上流側本体部43及び両上流側フィン軸44は、空調用空気A1の流通方向と、上記下流側本体部34及び下流側フィン軸35の延びる方向との両者に交差する方向である第2方向へそれぞれ延びている。
各上流側フィン軸44は、上流側本体部43における第2方向の両方の端面から突出している。各上流側フィン軸44は、通風方向については、各上流側本体部43の略中央部に設けられている。上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42は、両上流側フィン軸44において、両第2壁部22の上記軸受部27に傾動可能に支持されている。
図5及び図8に示すように、各上流側本体部43の上流端であって第2方向の中間部(第1実施形態では略中央部)には、第1方向の一方(図5の右方)へ延びるアーム45が形成されている。各アーム45からは第2方向の一方(上方)へ向けて連結軸46が突出している。上流側本体部43毎の連結軸46は、第1方向に延びる長尺状の連結ロッド47によって連結されている。この連結ロッド47は、上述した下流側中央フィン32の上流に位置しており、空調用レジスタ10の下流側からは見えない、又は見えにくくされている(図2、図9参照)。
そして、これらの上流側本体部43、上流側フィン軸44、連結軸46、連結ロッド47等により、全ての上流側通常フィン42を上流側特定フィン41に同期した状態で傾動させる平行リンク機構48が構成されている。
<操作ノブ51>
図1及び図2に示す操作ノブ51は、吹出口16からの空調用空気A1の吹出し方向を変更する際に乗員によって操作される部材である。操作ノブ51は、下流側中央フィン32の下流側本体部34に対し、その延びる方向である第1方向へスライド可能に装着されている。操作ノブ51は、下流側中央フィン32と一緒に、下流側フィン軸35を支点として傾動可能であり、また、下流側本体部34上をスライドすることで、第1方向へ変位可能である。
<連動機構60>
図3及び図10に示すように、連動機構60は、下流側中央フィン32に連動して、両下流側端フィン31及び両下流側中間フィン33を、次のように作動させるための機構である。
(I)下流側中央フィン32が第2壁部22に対し平行な状態から傾動された場合、両下流側中間フィン33を下流側中央フィン32と同一方向へ傾動させる。
(II)下流側中央フィン32が第2壁部22に対し平行な状態から傾動された場合、下流側中央フィン32の上流端に近い側の下流側端フィン31を第2壁部22に対し平行な状態にし、遠い側の下流側端フィン31を下流側中央フィン32と同一傾向の方向へ傾動させる。
両下流側中間フィン33及び下流側中央フィン32の各下流側本体部34において、第1方向の一方(図3の右方)の端面からは、同方向の外方へ向けて伝達軸61が突出している。各伝達軸61は、各下流側本体部34において空調用空気A1の流通方向の中央部付近に設けられている。
これに対し、各下流側端フィン31の上流部であって第1方向の一方(図3の右方)の端部には、通風路20の内側へ向けて延びるアーム62が形成されている。各アーム62からは、一方(図3の右方)の第1壁部21側へ向けて伝達軸63が突出している。
各下流側本体部34と、一方(図3の右方)の第1壁部21との間には、下流側中央フィン32の傾動に連動して第2方向へ移動する伝達部材が設けられている。第1実施形態では、伝達部材として、第2方向へ延びる長尺板状のカム部材64が用いられている。カム部材64は、第2方向へ延びる姿勢を保ちつつ同方向へ平行移動し得る態様で、上記伝達軸61,63に連結されている。
より詳しくは、カム部材64において、第2方向の中間部分であって、同方向へ互いに離間した複数箇所(3箇所)には、孔65が貫通されている。カム部材64の上部及び下部には、それぞれ被係合部としてカム孔66,67が貫通した状態で形成されている。
上側のカム孔66は、第1孔部66a及び第2孔部66bの組合わせによって構成されている。第1孔部66aは、下流側中央フィン32の傾動に伴うカム部材64の変位(平行移動)を、上側の下流側端フィン31に伝達しない非伝達領域を構成するものであり、下流側へ膨らむ円弧状に形成されている。第2孔部66bは、カム部材64の上記変位(平行移動)を、伝達軸63及びアーム62を通じて上側の下流側端フィン31に伝達する伝達領域を構成するものであり、第2壁部22に対し平行に延びている。第2孔部66bは、その上流端において第1孔部66aの上端に繋がっている。
下側のカム孔67は、第1孔部67a及び第2孔部67bの組合わせによって構成されている。第1孔部67aは、下流側中央フィン32の傾動に伴うカム部材64の変位(平行移動)を、下側の下流側端フィン31に伝達しない非伝達領域を構成するものであり、下流側へ膨らむ円弧状に形成されている。第2孔部67bは、カム部材64の上記変位(平行移動)を、伝達軸63及びアーム62を通じて下側の下流側端フィン31に伝達する伝達領域を構成するものであり、第2壁部22に対し平行に延びている。第2孔部67bは、その上流端において第1孔部67aの下端に繋がっている。
そして、両下流側中間フィン33及び下流側中央フィン32の各伝達軸61が、カム部材64の孔65に回動可能に係合されている。互いに平行に配置された下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33が、それらの伝達軸61においてカム部材64に係合されていることから、カム部材64は下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33の傾動に伴い、姿勢を保ちつつ第2方向(上下方向)へ平行移動する。
また、上側の下流側端フィン31の伝達軸63がカム孔66内に移動可能に係合され、下側の下流側端フィン31の伝達軸63がカム孔67内に移動可能に係合されている。
伝達軸63のカム孔66,67に対する係合は、次の条件を満たすように行なわれている。
(i)図10(a)に示すように、下流側中央フィン32が第2壁部22に対し平行になった状態では、各伝達軸63は、第1孔部66a,67a(非伝達領域)と第2孔部66b,67b(伝達領域)との境界部分に位置する。
この状態では、両下流側端フィン31は第2壁部22に対し平行な状態となる。
(ii)図10(b)に示すように、下流側中央フィン32が上流側ほど低くなるように、第2壁部22に対し傾斜した状態では、上側の伝達軸63は第2孔部66bに位置し、下側の伝達軸63は第1孔部67aに位置する。
この状態では、下流側中央フィン32の上流端から遠い側である上側の下流側端フィン31は、同下流側中央フィン32と同様に上流側ほど低くなるように第2壁部22に対し傾斜した状態となる。また、下流側中央フィン32の上流端に近い側である下側の下流側端フィン31は、第2壁部22に対し平行な状態となる。
(iii)図10(c)に示すように、下流側中央フィン32が上流側ほど高くなるように、第2壁部22に対し傾斜した状態では、上側の伝達軸63は第1孔部66aに位置し、下側の伝達軸63は第2孔部67bに位置する。
この状態では、下流側中央フィン32の上流端に近い側である上側の下流側端フィン31は、第2壁部22に対し平行な状態となる。また、下流側中央フィン32の上流端から遠い側である下側の下流側端フィン31は、同下流側中央フィン32と同様に上流側ほど高くなるように第2壁部22に対し傾斜した状態となる。
<伝達機構70>
図4、図5及び図9に示すように、伝達機構70は、操作ノブ51のスライド動作を上流側特定フィン41に伝達して、両上流側フィン軸44を支点として上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42を傾動させるとともに、それらの上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42により通風路20を閉鎖させるための機構である。伝達機構70は、一対のピニオンギヤ71、伝達体72及びフォーク部75を備えて構成されている。
一対のピニオンギヤ71は、それぞれ複数の歯を円弧状に配置してなる扇形の板状をなしている。各ピニオンギヤ71は、上流側特定フィン41の上流側フィン軸44毎に一体回動可能に設けられており、上記第2壁部22毎に設けられた格納部28に格納されている。各ピニオンギヤ71の複数の歯は下流側を向いている。両ピニオンギヤ71は、第2方向に相対向している。
なお、ピニオンギヤ71は上流側通常フィン42には設けられていない。
伝達体72は、第2方向に互いに離間した状態で配置された一対のラックギヤ73と、第2方向へ延びて両ピニオンギヤ71を連結する伝達軸部74とを備えて構成されている。
一対のラックギヤ73は、複数の歯を直線状に配置してなる矩形の板状をなしている。各ラックギヤ73は、各第2壁部22に設けられた上記ガイド溝26内に配置されており、第1方向へスライド可能に配置されている。各ラックギヤ73の複数の歯は、上流側を向いており、対向する上記ピニオンギヤ71に噛み合わされている。
フォーク部75は操作ノブ51の上流端に一体に形成されており、伝達軸部74を、第1方向の両側から挟み込んでいる。
図6及び図7に示すように、操作ノブ51は、通常可動領域R1と特定可動領域R2とにおいてスライド操作可能である。通常可動領域R1は、上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42を傾動させて空調用空気A1の流れ方向を変更する際に操作ノブ51がスライド操作される領域である。特定可動領域R2は、上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42によって通風路20を閉鎖する際に操作ノブ51がスライド操作される領域であり、上記通常可動領域R1に繋がっている。なお、図6及び図7では、通常可動領域R1及び特定可動領域R2は、操作ノブ51において、第1方向の中央部が変位する領域として示されている。
前記のようにして第1実施形態の空調用レジスタ10が構成されている。次に、この空調用レジスタ10の作用について説明する。
図5及び図9は、操作ノブ51が、通常可動領域R1の中間部に位置し、かつ第2壁部22に対し平行にされているときの空調用レジスタ10の各部の状態を示している。このときの操作ノブ51の位置を「基準位置」といい、上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42の位置を「上流側中立位置」という。また、このときの両下流側端フィン31、下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33の位置を「下流側中立位置」というものとする。
上流側中立位置では、上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42が、いずれも両第1壁部21に対し平行な状態となっている。連結ロッド47は、両第1壁部21から同程度ずつ離間した箇所に位置している。
また、下流側中立位置では、下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33が、いずれも第2壁部22に対し平行な状態となっている。図10(a)に示すように、上側の下流側端フィン31の伝達軸63は、第1孔部66aと第2孔部66bとの境界部分でカム孔66に係合している。上側の下流側端フィン31が、第2壁部22に対し平行な状態となって上側の収納部17内に収納されている(図9参照)。
また、下側の下流側端フィン31の伝達軸63は、第1孔部67aと第2孔部67bとの境界部分でカム孔67に係合している。下側の下流側端フィン31が第2壁部22に対し平行な状態となって下側の収納部17内に収納されている(図9参照)。
従って、空調用空気A1は、上流側フィン群及び下流側フィン群から抵抗を殆ど受けることなく、少ない圧力損失で流れた後、吹出口16から下流側へ真っ直ぐ吹き出す。
次に、吹出口16からの空調用空気A1の吹出し方向を変えるために操作ノブ51が操作された場合の空調用レジスタ10の作用について説明する。
<操作ノブ51に対し第2方向の力が加えられた場合>
図9に示す、基準位置にある操作ノブ51の下流端に対し上方へ向かう力が加えられた場合には、その力が、同操作ノブ51を介して下流側中央フィン32に伝達され、同下流側中央フィン32が、両下流側フィン軸35を支点として図10(a)の反時計回り方向へ傾動させられる。この傾動に伴い、下流側中央フィン32では、伝達軸61が下流側フィン軸35の周りを反時計回り方向へ旋回する。伝達軸61からカム部材64に対し下方へ向かう力が加わる。ここで、カム部材64には、両下流側中間フィン33の各伝達軸61が連結されており、これらの伝達軸61により、カム部材64の回動が規制される。そのため、カム部材64は、第2方向へ延びる姿勢を保ちつつ略下方へ平行移動する。この平行移動に伴い、両カム孔66,67も姿勢を保ちつつ略下方へ平行移動する。
図10(b)に示すように、下側の伝達軸63のカム孔67での係合位置は、上記平行移動に伴い第1孔部67aと第2孔部67bとの境界部分から第1孔部67aの上端に近づく側へ変化する。そのため、下流側中央フィン32の上記傾動が、カム孔67を通じて下側の伝達軸63に伝達されない。その結果、下流側中央フィン32の上流端に近い側である下側の下流側端フィン31は、第2壁部22に対し平行な状態に保たれる。
これに対し、上側の伝達軸63は、第2孔部66bの上側の壁面から下向きの力を受けて、下流側フィン軸35の周りを反時計回り方向へ旋回する。この旋回に伴い、上側の伝達軸63のカム孔66での係合位置は、第1孔部66aと第2孔部66bとの境界部分から第2孔部66bの下流端に近づく側へ変化する。上側の下流側端フィン31は、下流側フィン軸35を支点として、反時計回り方向へ傾動させられる。その結果、下流側中央フィン32の上流端から遠い側である上側の下流側端フィン31は、同下流側中央フィン32と同様の方向、すなわち、上流側ほど低くなるように、第2壁部22に対し傾斜した状態となる。
従って、通風路20において第2方向の中間部分を流れる空調用空気A1は、下流側中央フィン32、両下流側中間フィン33及び上側の下流側端フィン31に沿って流れることで、斜め上方へ風向きを変えられる。
このときには、下側の下流側端フィン31と下側の第2壁部22との間の隙間はわずかである。そのため、この隙間を通って真っ直ぐ下流側へ流れる空調用空気A1は少ない。
また、このときには、下側の下流側中間フィン33が上流側ほど低くなるように第2壁部22に対し傾斜し、同下流側中間フィン33の上流端と下側の下流側端フィン31との間の隙間がわずかである。そのため、この隙間を通って真っ直ぐ下流側へ流れる空調用空気A1も少ない。
さらに、上側の下流側端フィン31は上流側ほど低くなるように第2壁部22に対し傾斜するが、下流側フィン軸35と第2壁部22との隙間がわずかである。そのため、この隙間を通って真っ直ぐ下流側へ流れる空調用空気A1は少ない。
上記の状態から、操作ノブ51の下流端に対し下方へ向かう力が加えられると、連動機構60が上記とは逆の動作を行ない、両下流側端フィン31、下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33が上記下流側中立位置に戻される。
下流側中立位置にある下流側中央フィン32上の操作ノブ51(図9参照)の下流端に対し、下方へ向かう力が加えられると、下流側中央フィン32が操作ノブ51を伴って、両下流側フィン軸35を支点として図10(a)の時計回り方向へ傾動させられる。この傾動に伴い下流側フィン軸35の周りを同方向へ旋回する伝達軸61により、カム部材64が図10(c)に示すように、第2方向へ延びる姿勢を保ちつつ略上方へ平行移動する。この平行移動に伴い、両カム孔66,67も姿勢を保ちつつ略上方へ平行移動する。
下流側中央フィン32の上記傾動は、カム孔66を通じて上側の伝達軸63に伝達されず、下流側中央フィン32の上流端に近い側である上側の下流側端フィン31が、第2壁部22に対し平行な状態に維持される。
これに対し、下流側中央フィン32の上記傾動は、下側のカム孔67を通じて下側の伝達軸63に伝達され、下流側中央フィン32の上流端から遠い側である下側の下流側端フィン31が、同下流側中央フィン32と同様、下流側フィン軸35を支点として時計回り方向へ傾動させられる。下側の下流側端フィン31は、下流側中央フィン32と同様の方向、すなわち、上流側ほど高くなるように、第2壁部22に対し傾斜した状態となる。
従って、通風路20において第2方向の中間部分を流れる空調用空気A1は、下流側中央フィン32、両下流側中間フィン33及び下側の下流側端フィン31に沿って流れることで、斜め下方へ風向きを変えられる。
上記の状態から、操作ノブ51の下流端に対し上方へ向かう力が加えられると、連動機構60が上記とは逆の動作を行ない、両下流側端フィン31、下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33が上記下流側中立位置に戻される。
なお、操作ノブ51が第2方向にのみ操作された場合には、フォーク部75が伝達軸部74を挟み込んだ状態で、下流側中央フィン32の下流側フィン軸35の周りを旋回する。そのため、両フォーク部75の動きは伝達軸部74に伝達されない。従って、上流側特定フィン41はもちろんのこと、全ての上流側通常フィン42も傾動させられない。
<操作ノブ51に対し第1方向の力が加えられた場合>
図6(a)は、図5の基準位置から操作ノブ51が、通常可動領域R1において下流側中央フィン32に沿って左方へスライド操作された場合の空調用レジスタ10の上流部の状態を示している。
上記スライド操作に伴い、フォーク部75が図5よりも左方へ移動し、伝達体72の伝達軸部74を同方向へ押圧する。このときの押圧力は、伝達軸部74を通じて、その伝達軸部74の両端に設けられた一対のラックギヤ73に伝達される。各ラックギヤ73は、第1方向へ延びるガイド溝26に係合されている。そのため、両ラックギヤ73は、第2方向に相対向した状態でガイド溝26に沿って左方へスライド移動する。各ラックギヤ73は、ガイド溝26によって第1方向へ導かれる。伝達体72が、姿勢を保ちながら操作ノブ51と同一方向へ移動する。
両ラックギヤ73の上記移動に伴い、ピニオンギヤ71のラックギヤ73との噛合い部分が変化し、上流側フィン軸44を支点としてピニオンギヤ71が図5の時計回り方向へ回動する。上流側特定フィン41が上流側フィン軸44を支点として同方向へ傾動する。
図6(a)に示すように、上流側特定フィン41の上記傾動は、平行リンク機構48を介して全ての上流側通常フィン42に伝達される。すなわち、上流側特定フィン41の上記傾動に伴い、同上流側特定フィン41の連結軸46が上流側フィン軸44の周りを時計回り方向へ旋回する。上流側特定フィン41の連結軸46の上記動きは、連結ロッド47を介して、全ての上流側通常フィン42の連結軸46に伝達される。連結ロッド47は、第1方向へ延びる姿勢を保ちつつ右方へ平行移動する。上流側通常フィン42毎の連結軸46が上流側フィン軸44の周りを時計回り方向へ旋回する。
その結果、上流側特定フィン41に同期して、全ての上流側通常フィン42が上流側フィン軸44を支点として上記上流側中立位置から時計回り方向へ傾動させられ、下流側ほど左側の第1壁部21に接近する傾斜状態となる。そのため、空調用空気A1は、上流側特定フィン41及び上流側通常フィン42に沿って流れることで、流れ方向を斜め左方へ変えられる。
なお、上記図6(a)の位置から操作ノブ51が、通常可動領域R1において下流側中央フィン32に沿って右方へスライド操作された場合には、上流側特定フィン41及び各上流側通常フィン42は、上記とは逆の動作を行なう。
一方、図6(b)は、上記図6(a)とは逆に、上記基準位置(図5参照)から操作ノブ51が、通常可動領域R1において下流側中央フィン32に沿って右方へスライド操作された場合の空調用レジスタ10の上流部の状態を示している。
上記スライド操作に伴い、フォーク部75が右方へ移動し、伝達軸部74を右方へ押圧する。フォーク部75による押圧力は、伝達軸部74を通じて、両ラックギヤ73に伝達される。各ラックギヤ73は、ガイド溝26に沿って右方へスライド移動する。
両ラックギヤ73の上記スライド移動に伴い、ピニオンギヤ71のラックギヤ73との噛合い部分が変化し、上流側特定フィン41の上流側フィン軸44を支点としてピニオンギヤ71が図5の反時計回り方向へ回動する。上流側特定フィン41が上流側フィン軸44を支点として同方向へ傾動する。
図6(b)に示すように、上流側特定フィン41の上記傾動は、平行リンク機構48を介して全ての上流側通常フィン42に伝達される。その結果、上流側特定フィン41に同期して、全ての上流側通常フィン42が上流側フィン軸44を支点として上記上流側中立位置から反時計回り方向へ傾動させられ、下流側ほど右側の第1壁部21に接近する傾斜状態となる。そのため、空調用空気A1は、上流側フィン群に沿って流れることで、流れ方向を斜め右方へ変えられる。
なお、上記図6(b)の位置から操作ノブ51が、通常可動領域R1において下流側中央フィン32に沿って左方へスライド操作された場合には、上流側フィン群は、上記とは逆の動作を行なう。
上記図6(b)の状態からさらに操作ノブ51が右方へスライド操作されると、同操作ノブ51は、通常可動領域R1から特定可動領域R2へ移行する。この場合にも、操作ノブ51が上記通常可動領域R1でスライド操作された場合と同様に、各部が作動する。
そして、操作ノブ51が特定可動領域R2の端までスライド操作されると、空調用レジスタ10は、図7に示す状態になる。この状態では、上流側特定フィン41及び上流側通常フィン42のうち傾動方向後側に位置するものの上流部分が、傾動方向前側に位置するものの下流部分に重ね合わされる。通風路20が閉鎖された状態となり、空調用空気A1が上流側フィン群よりも下流側へ流れることが遮断される。
なお、上記図7の位置から操作ノブ51が、特定可動領域R2において下流側中央フィン32に沿って左方へスライド操作された場合には、上流側フィン群は、上記とは逆の動作を行なう。
ここで、操作ノブ51のスライド操作(直線運動)は、ラックギヤ73及びピニオンギヤ71によって上流側特定フィン41の上流側フィン軸44を支点とした傾動運動に変換される。そのため、操作ノブ51のスライド操作のために同操作ノブ51に加えられる荷重(操作荷重)は、通常可動領域R1でも特定可動領域R2でも小さく、しかも略一定である。
また、一般に、空調用レジスタ10では、ケース11(内ケース12)内に配置された部品は、吹出口16の実開口面積を小さくする要因となり得る。実開口面積は、吹出口16での空調用空気A1の通風方向に直交する面において、上記各部品が投影されていない箇所の面積である。操作ノブ51の動きを上流側特定フィン41に伝達する部位も、実開口面積を小さくする要因の1つとなり得る。そして、実開口面積が小さくなるに従い通風抵抗が増し、圧力損失が増大し、騒音が発生する。従って、こうした圧力損失や騒音の発生を抑制するうえでは、吹出口16での空調用空気A1の通風方向に直交する面において、ケース11(内ケース12)内の部品が投影される面(投影面)を小さくすることが重要である。
この点、第1実施形態では、上流側特定フィン41の両上流側フィン軸44は、いずれも通風路20から第2方向へ外れた箇所に位置する。一対のピニオンギヤ71は、上記上流側フィン軸44に設けられていて、各第2壁部22に設けられた格納部28に格納されている。また、一対のラックギヤ73は、上記ピニオンギヤ71に噛み合わされている。伝達機構70のうち両ピニオンギヤ71及び両ラックギヤ73は、通風路20から第2方向の外側へ外れた箇所に位置する。伝達機構70のうち通風路20に位置するのは、伝達軸部74及びフォーク部75のみである。
操作ノブ51のスライド操作をフォーク部75によって伝達軸部74に伝達して、伝達体72を移動させ、上流側特定フィン41を傾動させるものでは、フォーク部75が下流側中央フィン32の傾きに拘らず伝達軸部74を挟み込む構造を採っている。そのため、下流側中央フィン32の延びる方向についても厚み方向についてもフォーク部75の寸法は小さくてすむ。
従って、通風路内において上流側特定フィンの上流側本体部にピニオンギヤが設けられ、操作ノブに設けられたラックギヤがこのピニオンギヤに噛み合わされたもの(特許文献1)に比べ、操作ノブ51のスライド操作を上流側特定フィン41に伝達するための部位の投影面が小さくなり、同部位に起因する圧力損失及び騒音発生が抑制される。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)操作ノブ51のスライド動作を上流側特定フィン41に伝達して、同上流側特定フィン41及び上流側通常フィン42を傾動させて通風路20を閉鎖させる伝達機構70として、ピニオンギヤ71、伝達体72及びフォーク部75を備えるものを採用する。ピニオンギヤ71を、上流側特定フィン41の少なくとも一方の上流側フィン軸44に一体回動可能に設ける。伝達体72を、下流側中央フィン32の延びる方向(第1方向)へスライド可能に配置され、かつピニオンギヤ71に噛み合わされたラックギヤ73と、ラックギヤ73に繋がれた伝達軸部74とにより構成する。そして、操作ノブ51に設けられたフォーク部75によって伝達軸部74を挟み込んでいる(図4、図5)。
そのため、操作ノブ51のスライド操作を上流側特定フィン41に伝達するための部位に起因する圧力損失及び騒音発生を抑制することができる。また、通風路20を上流側特定フィン41及び上流側通常フィン42によって閉鎖する際に操作ノブ51の操作荷重が大きくなるのを抑制することができる。さらに、操作ノブ51を通常可動領域R1でスライド操作する場合の操作荷重と、特定可動領域R2でスライド操作する場合の操作荷重との差を小さくすることができる。その結果、操作ノブ51の操作フィーリングの向上を図ることができる。
(2)仮に、上流側特定フィン41の上流側本体部43にピニオンギヤ71を設けた場合には、上流側フィン群によって通風路20を閉鎖した場合に、ピニオンギヤ71が隣の上流側通常フィン42の上流側本体部43と干渉するのを回避するために、同上流側通常フィン42に、逃がし形状を有する干渉回避部を設ける必要がある。この干渉回避部は、吹出口16の実開口面積を小さくし、圧力損失の増大や騒音の発生を招く。
この点、第1実施形態では、上流側特定フィン41の上流側フィン軸44にピニオンギヤ71を設けている(図4、図5)。そのため、上流側フィン群によって通風路20を閉鎖した場合(図7)に、ピニオンギヤ71が隣の上流側通常フィン42の上流側本体部43と干渉することが起こりにくい。従って、干渉を回避するために、隣の上流側通常フィン42の上流側本体部43に、逃がし形状を有する干渉回避部を設ける必要がない。その結果、干渉回避部に起因して、吹出口16の実開口面積が小さくなるのを抑制することができる。この点においても、第1実施形態は、圧力損失の増大や騒音の発生を抑制することができる。
(3)ピニオンギヤ71を、上流側特定フィン41の一対の上流側フィン軸44のそれぞれに設ける。ラックギヤ73を、ピニオンギヤ71に対応して一対設ける。そして、両ラックギヤ73を、第2方向へ延びる伝達軸部74によって連結している(図4)。
そのため、伝達体72の姿勢を保ちながら、同伝達体72を操作ノブ51と同一方向へ安定した状態で移動させることができる。
(4)上流側特定フィン41の上流側フィン軸44が支持される第2壁部22に、ピニオンギヤ71を格納するための格納部28を設けている(図4、図9)。
そのため、ピニオンギヤ71及びラックギヤ73を通風路20から外れた箇所に配置し、これらのピニオンギヤ71及びラックギヤ73が通風路20での空調用空気A1の流通を阻害するのを抑制することができる。
(5)第2壁部22に、下流側中央フィン32の延びる方向に沿って延びるガイド溝26を設け、ラックギヤ73をこのガイド溝26にスライド可能に配置している(図3、図9)。
そのため、操作ノブ51が下流側中央フィン32の延びる方向の一方へスライド操作された場合に、ラックギヤ73を同方向へ的確にスライド移動させることができる。
(6)下流側中央フィン32及び両下流側端フィン31の間に、同下流側端フィン31を下流側中央フィン32の傾動に連動させる連動機構60を設ける。この連動機構60により、第2壁部22に対し平行な状態から下流側中央フィン32が傾動させられたときには、同下流側中央フィン32の上流端に近い側の下流側端フィン31を第2壁部22に対し平行な状態に維持する。また、下流側中央フィン32の上流端から遠い側の下流側端フィン31を傾動させて、下流側中央フィン32と同一傾向の方向へ傾斜させるようにしている(図10)。
そのため、ケース11(内ケース12)の通風路20において、第2方向の中間部分を流れる空調用空気A1を、下流側中央フィン32の傾く方向へ流れさせることで、空調用空気A1の指向性を向上させることができる。
また、下流側端フィン31を、第2壁部22に対し平行な状態と、上流側ほど通風路20の内側に位置するように第2壁部22に対し傾斜させた状態との間で傾動させるようにしている。各下流側端フィン31を、通風路20から遠ざかる側へ傾動させないようにしている。そのため、ケース11(内ケース12)の第2壁部22を下流側端フィン31の下流側フィン軸35に近づけ、両第2壁部22の間隔を小さくすることで、ケース11(内ケース12)の第2方向の寸法を小さくすることができる。
(7)連動機構60として、下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33の各々に伝達軸61を設け、各下流側端フィン31に伝達軸63を設ける。下流側中央フィン32の傾動に連動して第2方向へ移動するカム部材64(伝達部材)を設ける。カム部材64に、下流側中央フィン32及び両下流側中間フィン33の各伝達軸61を係合する。カム部材64に、下流側端フィン31毎の伝達軸63がそれぞれ係合される一対のカム孔66,67(被係合部)を設ける。各カム孔66,67を、カム部材64の移動を下流側端フィン31に伝達する第2孔部66b,67b(伝達領域)と、伝達しない第1孔部66a,67a(非伝達領域)とによって構成している(図10)。
そのため、下流側中央フィン32の傾動に伴いカム部材64を第2方向へ移動させて、各下流側端フィン31の伝達軸63のカム孔66,67における位置を変化させることで、各下流側端フィン31を第2壁部22に対し平行な状態にしたり、下流側中央フィン32と同一傾向の方向へ傾斜した状態にしたりすることができる。
また、下流側中間フィン33の伝達軸61によって、カム部材64が不要に回動するのを規制し、同カム部材64を第2方向へ安定した姿勢で平行移動させることができる。
(第2実施形態)
次に、車両用の空調用レジスタ10に具体化した第2実施形態について、図11〜図17を参照しながら説明する。
第2実施形態は、空調用レジスタ10が、ケース11、下流側フィン群、上流側フィン群、操作ノブ51、連動機構60及び伝達機構70を備えている点で第1実施形態と共通している。
これに対し、第2実施形態は、上記空調用レジスタ10を構成する部材、機構等のうち、ケース11の形状、下流側フィン群の構成及び連動機構60の構成の点において、第1実施形態と異なっている。次に、この第1実施形態との相違点を中心に、第2実施形態について説明する。
<ケース11>
図11及び図12に示すように、第2実施形態では、ケース11として、第1実施形態よりも第2方向の寸法の小さな四角筒状をなすものが用いられている。また、吹出口16は、第1実施形態よりも第2方向の寸法の小さな横長の長方形状をなしている。
吹出口16の周りは、横長の四角環状をなすベゼル18によって構成されている。
<下流側フィン群>
図13及び図16に示すように、下流側フィン群は、一対の下流側端フィン31と下流側中央フィン32とによって構成されている。このように構成したのは、第2方向の寸法の小さな通風路20において、下流側中央フィン32とその隣の下流側端フィン31との間隔をできるだけ大きくして空調用空気A1の流路を確保するためである。
<連動機構60>
図14及び図17に示すように、第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、下流側中央フィン32と各下流側端フィン31との間に下流側中間フィン33が配置されていない。カム部材64の姿勢を安定させるための下流側中間フィン33の伝達軸61がカム部材64に係合されていない。そのため、下流側中央フィン32が傾動されて、その傾動が伝達軸61を通じてカム部材64に伝達されたとき、同カム部材64が下流側中央フィン32の伝達軸61を支点として回動し、同カム部材64の姿勢が不安定となるおそれがある。
そこで、第2実施形態では、下流側中央フィン32の傾動に伴いカム部材64を一定の姿勢に保ちつつ移動させる姿勢維持機構80がさらに設けられている。
姿勢維持機構80は、複数のピン81と、ガイド面83を有する段差部84とによって構成されている。ピン81は、カム部材64において第2方向へ互いに離間した2箇所から、それぞれ第1方向の外方へ向けて延びている。
また、一方(図14の右方)の第1壁部21の内壁面であって、軸受部23よりも上流となる箇所には、第1方向の外方へ凹む凹部82が形成されている。第1壁部21において、凹部82の形成されている箇所と、それよりも下流側で凹部82が形成されていない箇所とでは、内壁面の位置が第1方向に異なっている。凹部82の形成されている箇所での内壁面は、凹部82の形成されていない箇所での内壁面よりも、第1方向の外方に位置している。また、凹部82の形成されている箇所での内壁面と、凹部82の形成されていない箇所での内壁面との間には、第1方向に平行にガイド面83が形成されている。
ガイド面83は、下流側中央フィン32の傾動に伴いカム部材64を一定の姿勢で移動させる際に各ピン81が移動する軌跡に沿う形状に形成されている。ガイド面83は、それぞれ上流側へ膨らむ円弧状の曲面部83aを一対備えている。各ピン81は対応する曲面部83aに接触又は接近している。
そして、第1壁部21において、凹部82が形成されておらず、上記ガイド面83を有する部分が段差部84となっている(図15参照)。
第2実施形態における空調用レジスタ10の上記以外の構成は、第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第2実施形態の空調用レジスタ10は、操作ノブ51に対し第2方向の力が加えられた場合の動作態様の点で第1実施形態の空調用レジスタ10と異なる。それ以外の動作については、第1実施形態と同様である。
図16に示す基準位置にある操作ノブ51の下流端に対し上方へ向かう力が加えられた場合には、その力が、操作ノブ51を介して下流側中央フィン32に伝達され、同下流側中央フィン32が、両下流側フィン軸35を支点として図17(a)の反時計回り方向へ傾動させられる。この傾動に伴い、伝達軸61が下流側中央フィン32の下流側フィン軸35の周りを同方向へ旋回する。伝達軸61からカム部材64に対し下方へ向かう力が加わる。ここで、カム部材64の第2方向へ互いに離間した2箇所には、それぞれ第1方向の外方へ向けて突出する一対のピン81が設けられており、これらのピン81が第1壁部21におけるガイド面83の曲面部83aに接触又は接触している。
そのため、これらのピン81により、カム部材64の伝達軸61を支点とした回動が規制される。より詳しくは、上側のピン81により、カム部材64の時計回り方向の回動が規制され、下側のピン81により、カム部材64の反時計回り方向の回動が規制される。そのため、カム部材64は、第2方向へ延びる姿勢を保ちつつ略下方へ平行移動する。この平行移動に伴い、両カム孔66,67も姿勢を維持しながら略下方へ平行移動する。
図17(b)に示すように、下側の伝達軸63のカム孔67での係合位置は、第1孔部67aと第2孔部67bとの境界部分から第1孔部67aの上端に近づく側へ変化する。そのため、下流側中央フィン32の上記傾動がカム孔67を通じて下側の伝達軸63に伝達されない。その結果、下流側中央フィン32の上流端に近い側である下側の下流側端フィン31は、第2壁部22に対し平行な状態に維持される。
これに対し、上側の伝達軸63は、第2孔部66bの上側の壁面から下向きの力を受けて、上側の下流側フィン軸35の周りを反時計回り方向へ旋回する。この旋回に伴い、上側の伝達軸63のカム孔66での係合位置は、第1孔部66aと第2孔部66bとの境界部分から同第2孔部66bの下流端に近づく側へ変化する。上側の下流側端フィン31は、下流側フィン軸35を支点として、反時計回り方向へ傾動させられる。その結果、下流側中央フィン32の上流端から遠い側である上側の下流側端フィン31は、下流側中央フィン32と同様の方向、すなわち、上流側ほど低くなるように、第2壁部22に対し傾斜した状態となる。
上記の状態から、操作ノブ51の下流端に対し下方へ向かう力が加えられると、連動機構60が上記とは逆の動作を行ない、両下流側端フィン31及び下流側中央フィン32が上記下流側中立位置に戻される。
下流側中立位置にある下流側中央フィン32上の操作ノブ51(図16参照)の下流端に対し、下方へ向かう力が加えられると、下流側中央フィン32及び両下流側端フィン31が上記とは逆の動作を行なう。
この場合には、下流側中央フィン32が操作ノブ51を伴って、下流側フィン軸35を支点として図17(a)の時計回り方向へ傾動させられる。この傾動に伴い下流側中央フィン32の下流側フィン軸35の周りを同方向へ旋回する伝達軸61により、カム部材64が第2方向へ延びる姿勢を保ちつつ略上方へ平行移動する。この平行移動に伴い、両カム孔66,67も姿勢を保ちつつ略上方へ平行移動する。
図17(c)に示すように、下流側中央フィン32の上記傾動は、上側のカム孔66を通じて上側の伝達軸63に伝達されず、下流側中央フィン32の上流端に近い側である上側の下流側端フィン31が、第2壁部22に対し平行な状態に維持される。
これに対し、下流側中央フィン32の上記傾動は、下側のカム孔67を通じて下側の伝達軸63に伝達され、下流側中央フィン32の上流端から遠い側である下側の下流側端フィン31が、同下流側中央フィン32と同様、下流側フィン軸35を支点として時計回り方向へ傾動させられる。下側の下流側端フィン31は、下流側中央フィン32と同様の方向、すなわち、上流側ほど高くなるように、第2壁部22に対し傾斜した状態となる。
上記の状態から、操作ノブ51の下流端に対し上方へ向かう力が加えられると、連動機構60が上記とは逆の動作を行ない、両下流側端フィン31及び下流側中央フィン32が上記下流側中立位置に戻される。
従って、第2実施形態によると、上述した第1実施形態の(1)〜(7)と同様の効果が得られるほか、次の効果が得られる。
(8)下流側中央フィン32の傾動に伴いカム部材64を一定の姿勢に保ちつつ移動させる姿勢維持機構80を設けている(図14、図17)。
そのため、下流側中央フィン32が下流側中立位置から傾動させられた場合、カム部材64を、一定の姿勢に保ちつつ第2方向へ移動させる。カム部材64に設けられた一対のカム孔66,67もまた一定の姿勢に保ちつつ第2方向へ移動させることができる。その結果、カム孔66,67の姿勢が変化して、カム孔66,67と伝達軸63との位置関係がずれるのを抑制することができる。
(9)姿勢維持機構80として、カム部材64の互いに第2方向へ離間した複数箇所(2箇所)からピン81を突出させる。また、ガイド面83を有する段差部84を第1壁部21に設ける。ガイド面83を、下流側中央フィン32の傾動に伴いカム部材64を一定の姿勢に保ちつつ移動させる際にピン81が移動する軌跡に沿って形成する。そして、ピン81をガイド面83に接触又は接近させている(図14、図17)。
そのため、ガイド面83を有する段差部84によって両ピン81の動きを規制し、カム部材64を、傾動させることなく一定の姿勢に保ちつつ第2方向へ平行移動させることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<下流側フィン群について>
・第2実施形態において、両下流側端フィン31の一方又は双方が省略されてもよい。
・第1実施形態において、下流側中央フィン32と各下流側端フィン31との間に、複数の下流側中間フィン33が配置されてもよい。
<上流側フィン群について>
・上流側通常フィン42は、複数であることを条件に、上記各実施形態とは異なる数に変更されてもよい。
<連動機構60>
・第1実施形態における連動機構60は、両下流側端フィン31及び両下流側中間フィン33を、下流側中央フィン32と同一傾向の傾きとなるように、同下流側中央フィン32に同期した状態で傾動させるものであってもよい。
・第2実施形態における連動機構60は、両下流側端フィン31を下流側中央フィン32と同一傾向の傾きとなるように、同下流側中央フィン32に同期した状態で傾動させるものであってもよい。
<カム部材64について>
・カム部材64における各カム孔66,67は、カム部材64を貫通していない溝部(カム溝)によって構成されてもよい。
<伝達機構70について>
・ピニオンギヤ71は、上流側特定フィン41の一方の上流側フィン軸44にのみ設けられてもよい。この場合、ラックギヤ73も1つになる。伝達体72は、伝達軸部74の一方の端部にのみラックギヤ73を繋ぐことにより構成される。ただし、この場合には、伝達体72を、その姿勢を安定させた状態で移動させるための機構が別途必要となる。
・各ラックギヤ73を第1方向へスライド可能にガイドするために、ガイド溝26に代えて、第1方向へ延びる突条(ガイドリブ)が両第2壁部22に設けられるとともに、第1方向へ延びる溝が両ラックギヤ73に設けられる。そして、各ラックギヤ73が溝部において、対応する突条(ガイドリブ)に係合されてもよい。この場合には、操作ノブ51のスライド操作により、各ラックギヤ73が突条(ガイドリブ)に沿って第1方向へスライド移動させられる。
<姿勢維持機構80>
・第2実施形態での姿勢維持機構80におけるピン81がカム部材64の1箇所にのみ設けられてもよい。この場合に、第2実施形態と同様のガイド面83にピン81を接触させると、カム部材64の一方向の回動を規制することができるものの、他方向の回動を規制することができない。
そのため、この場合には、ガイド面83を有する段差部84に代え、ピン81が係入されるガイド溝又はガイド孔を第1壁部21に設けることが望ましい。これらのガイド溝又はガイド孔は、下流側中央フィン32の傾動に伴いカム部材64を一定の姿勢に保ちつつ移動させる際にピン81が移動する軌跡に沿って形成されることが望ましい。なお、ガイド溝とガイド孔との違いは、前者が第1壁部21を貫通していないのに対し、後者は貫通していることである。
このようにすると、下流側中央フィン32が下流側中立位置から傾動させられると、その傾動が伝達軸61を介してカム部材64に伝達される。カム部材64から突出するピン81は、同第1壁部21に設けられたガイド溝又はガイド孔に係入されていて、動きを規制される。この規制により、カム部材64は、不要に傾動することなく一定の姿勢を保ちつつ第2方向へ移動させられる。
<適用箇所について>
・上記空調用レジスタは、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所に設けられる空調用レジスタにも適用可能である。
・上記空調用レジスタは、空調装置から送られてきて室内に吹き出す空調用空気の向きをフィンによって変更したり、通風路をフィンによって閉鎖したりすることのできるものであれば、車両に限らず広く適用可能である。
<その他>
・上記空調用レジスタ10は、吹出口16が縦長となるように配置される空調用レジスタ10にも適用可能である。この場合、上下方向が第1方向となり、車幅方向が第2方向となる。ケース11において、上下方向に相対向する壁部が第1壁部21となり、車幅方向に相対向する壁部が第2壁部22となる。下流側端フィン31、下流側中央フィン32及び下流側中間フィン33は車幅方向に配列され、上流側特定フィン41及び上流側通常フィン42は上下方向に配列されることとなる。
10…空調用レジスタ、11…ケース、20…通風路、21…第1壁部(壁部)、22…第2壁部(壁部)、26…ガイド溝、28…格納部、31…下流側端フィン(下流側フィン)、32…下流側中央フィン(下流側フィン)、33…下流側中間フィン(下流側フィン)、41…上流側特定フィン(上流側フィン)、42…上流側通常フィン(上流側フィン)、43…上流側本体部、44…上流側フィン軸、51…操作ノブ、60…連動機構、61,63…伝達軸、64…カム部材(伝達部材)、66,67…カム孔(被係合部)、66a,67a…第1孔部(非伝達領域)、66b,67b…第2孔部(伝達領域)、70…伝達機構、71…ピニオンギヤ、72…伝達体、73…ラックギヤ、74…伝達軸部、75…フォーク部、80…姿勢維持機構、81…ピン、83…ガイド面、84…段差部、A1…空調用空気。

Claims (4)

  1. 通風路での空調用空気の流通方向に交差する方向へ延びる下流側フィンと、前記下流側フィンよりも上流でそれぞれ傾動可能に支持された複数の上流側フィンからなり、その1つが、前記流通方向及び前記下流側フィンの延びる方向の両者に交差する方向へ延びる上流側本体部と、同上流側本体部の延びる方向の両側の上流側フィン軸とを有する上流側特定フィンとされ、残りが、前記上流側特定フィンに同期して傾動される上流側通常フィンとされた上流側フィン群と、前記下流側フィンに対し、その延びる方向へスライド可能に設けられた操作ノブと、前記操作ノブのスライド動作を前記上流側特定フィンに伝達して、前記上流側フィンを傾動させて前記通風路を閉鎖させる伝達機構と
    を備え、前記伝達機構は、
    前記上流側特定フィンの少なくとも一方の上流側フィン軸に一体回動可能に設けられたピニオンギヤと、
    前記下流側フィンの延びる方向へスライド可能に配置され、かつ前記ピニオンギヤに噛み合わされたラックギヤに伝達軸部を繋いでなる伝達体と、
    前記操作ノブに設けられ、かつ前記伝達軸部を挟み込むフォーク部と
    を備える空調用レジスタ。
  2. 前記ピニオンギヤは、一対の前記上流側フィン軸のそれぞれに設けられ、
    前記ラックギヤは、前記ピニオンギヤに対応して一対設けられ、
    前記伝達軸部は前記両ラックギヤを連結するものである請求項1に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記下流側フィン及び前記上流側フィン群は、前記通風路を有するケース内に配置されており、
    前記上流側特定フィンは、前記上流側フィン軸において前記ケースの壁部に傾動可能に支持され、
    前記上流側フィン軸が支持される前記壁部には、前記ピニオンギヤを格納するための格納部が設けられている請求項1又は2に記載の空調用レジスタ。
  4. 前記上流側フィン軸が支持される前記壁部には、前記下流側フィンの延びる方向に沿って延びるガイド溝が設けられ、
    前記ラックギヤは、前記ガイド溝にスライド可能に配置されている請求項3に記載の空調用レジスタ。
JP2014155805A 2014-07-31 2014-07-31 空調用レジスタ Active JP6217556B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014155805A JP6217556B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 空調用レジスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014155805A JP6217556B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 空調用レジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016032958A true JP2016032958A (ja) 2016-03-10
JP6217556B2 JP6217556B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=55452083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014155805A Active JP6217556B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 空調用レジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6217556B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108501663A (zh) * 2018-05-29 2018-09-07 安徽江淮汽车集团股份有限公司 汽车空调出风口总成
FR3068918A1 (fr) * 2017-07-11 2019-01-18 Faurecia Interieur Industrie Aerateur allege
JP2020500775A (ja) * 2016-12-09 2020-01-16 テスラ,インコーポレイテッド 通気孔制御を備えたインフォテインメントシステム
JP2020055352A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 豊田合成株式会社 空調用レジスタ
EP3647092A1 (en) * 2018-10-30 2020-05-06 Volvo Car Corporation Adjustment mechanism for an air vent
JP2021028212A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 日本プラスト株式会社 風向調整装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5828234U (ja) * 1981-08-20 1983-02-23 三洋電機株式会社 空気調和機の風向変更装置
JPH06211041A (ja) * 1993-01-18 1994-08-02 Nippon Plast Co Ltd 風向調整装置
JP2004149104A (ja) * 2002-06-21 2004-05-27 Toyoda Gosei Co Ltd 空調用レジスタ
JP2004256014A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Howa Kasei Kk レジスタ
JP2005008050A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Howa Kasei Kk レジスタ
US20090149123A1 (en) * 2007-12-11 2009-06-11 Randy Blagg Register for air conditioning
JP2014111428A (ja) * 2012-10-30 2014-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd 空調用レジスタ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5828234U (ja) * 1981-08-20 1983-02-23 三洋電機株式会社 空気調和機の風向変更装置
JPH06211041A (ja) * 1993-01-18 1994-08-02 Nippon Plast Co Ltd 風向調整装置
JP2004149104A (ja) * 2002-06-21 2004-05-27 Toyoda Gosei Co Ltd 空調用レジスタ
JP2004256014A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Howa Kasei Kk レジスタ
JP2005008050A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Howa Kasei Kk レジスタ
US20090149123A1 (en) * 2007-12-11 2009-06-11 Randy Blagg Register for air conditioning
JP2014111428A (ja) * 2012-10-30 2014-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd 空調用レジスタ

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020500775A (ja) * 2016-12-09 2020-01-16 テスラ,インコーポレイテッド 通気孔制御を備えたインフォテインメントシステム
US10752088B2 (en) 2016-12-09 2020-08-25 Tesla, Inc. Infotainment system with air-vent control
FR3068918A1 (fr) * 2017-07-11 2019-01-18 Faurecia Interieur Industrie Aerateur allege
CN108501663A (zh) * 2018-05-29 2018-09-07 安徽江淮汽车集团股份有限公司 汽车空调出风口总成
JP2020055352A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 豊田合成株式会社 空調用レジスタ
JP7119855B2 (ja) 2018-09-28 2022-08-17 豊田合成株式会社 空調用レジスタ
EP3647092A1 (en) * 2018-10-30 2020-05-06 Volvo Car Corporation Adjustment mechanism for an air vent
CN111114247A (zh) * 2018-10-30 2020-05-08 沃尔沃汽车公司 用于通气口的调节机构
US11325447B2 (en) 2018-10-30 2022-05-10 Volvo Car Corporation Adjustment mechanism for an air vent
CN111114247B (zh) * 2018-10-30 2023-12-05 沃尔沃汽车公司 用于通气口的调节机构
JP2021028212A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 日本プラスト株式会社 風向調整装置
JP7353861B2 (ja) 2019-08-09 2023-10-02 日本プラスト株式会社 風向調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6217556B2 (ja) 2017-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6217556B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5958438B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5892127B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6100202B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6579002B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6536395B2 (ja) 空調用レジスタ
US9539882B2 (en) Air conditioning register
US10239385B2 (en) Air conditioning register
JP5724852B2 (ja) 空調用レジスタ
JP2008149830A (ja) 空調用薄型レジスタ
JP6500234B2 (ja) 空調用薄型レジスタ
JP6350341B2 (ja) 空調用レジスタ
JP2013112256A (ja) 空調用レジスタ
JP5905361B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6791066B2 (ja) 空調用薄型レジスタ
JP5905362B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6939233B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5852710B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5842787B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5937447B2 (ja) 風向調整装置
JP7119855B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5905360B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6958501B2 (ja) 空調用レジスタ
JP2018171963A (ja) 空調用レジスタ
JP2020179816A (ja) 空調用レジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6217556

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150