JP6958501B2 - 空調用レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、空調装置から送られてくる空調用空気を通風路の吹出口から吹き出す空調用レジスタに関する。
例えば、車両のインストルメントパネルには、空調装置から送られてきた空調用空気を車室内に吹き出す空調用レジスタが組込まれている。この空調用レジスタは、空調用空気の通風路を有する筒状のリテーナを備えている。空調用空気の流れ方向における通風路の下流端は、吹出口を構成している。
この空調用レジスタでは、上記流れ方向に交差する方向へ延びる下流フィンがリテーナに傾動可能に支持されている。下流フィンには、操作ノブがその下流フィンの延びる方向へスライド可能に装着されている。上記流れ方向における下流フィンよりも上流では、同流れ方向及び上記下流フィンの延びる方向の両者に対し交差する方向へ延びる上流フィンがリテーナに傾動可能に支持されている。上流フィンは、操作ノブのスライドに応じて傾動される。そして、上流フィン及び下流フィンが傾動されることで、吹出口から吹き出される空調用空気の向きが変更される。
また、上記流れ方向におけるリテーナ内の上流フィンよりも上流側には、シャットダンパが配置されている。シャットダンパは、ダンパ軸を支点として、リテーナの通風路を開放する開位置と、閉鎖する閉位置との間で傾動される。吹出口の周りには、操作ダイヤルが回動可能に支持されている。そして、操作ダイヤルが回動操作されることで、シャットダンパが開位置から閉位置に、又はその逆に閉位置から開位置に切り替えられ、上記流れ方向における上流フィンよりも上流側で通風路が開放及び閉鎖される。
一方で、見栄え向上の観点から、通風路を開放及び閉鎖する機能を維持しつつ上記操作ダイヤルを廃止することのできる空調用レジスタが提案されている。
その1つとして、上流フィン又は下流フィンを通常の空調用レジスタよりも大きく傾動させて、通風路を閉鎖するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、下流フィンに対しスライドする操作ノブを回動可能に構成し、その操作ノブの回動をシャットダンパに伝達することで、通風路を閉鎖するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2016−32958号公報 独国特許出願公開第102014100441号明細書
ところが、上記特許文献1に記載された空調用レジスタでは、上流フィン又は下流フィンが吹出口の近くに位置することから、通風路を開放したときにも閉鎖したときにも、その状態が見えやすい。一方で、シャットダンパとして機能する上流フィン又は下流フィンが通風路を開放したときと閉鎖したときとでは、フィンの傾きが大きく異なり、見栄えが大きく異なる。そのため、見栄えの点で改善の余地がある。
また、上記特許文献2に記載された空調用レジスタでは、操作ノブに回動機能を付加するため、単に下流フィンの延びる方向にスライドする一般的な操作ノブとは外観形状が大きく異なってしまう。そのため、この場合にも見栄えの点で改善の余地がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、通風路を開放及び閉鎖する機能を維持しつつ、見栄えのさらなる向上を図ることのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記課題を解決する空調用レジスタは、空調用空気の流れ方向の下流端に吹出口を有する通風路が形成されたリテーナと、前記流れ方向に交差する方向へ延び、かつ下流フィン軸により前記リテーナに対し、少なくとも傾動可能に支持された下流フィンと、前記下流フィンに対し、少なくとも同下流フィンの延びる方向にスライド可能に装着された操作ノブと、前記流れ方向における前記下流フィンよりも上流において、同流れ方向及び前記下流フィンの延びる方向の両者に対し交差する方向へ延び、かつ上流フィン軸により前記リテーナに支持され、前記操作ノブのスライドに応じて傾動される上流フィンと、前記流れ方向における前記上流フィンよりも上流に配置されて、ダンパ軸により前記リテーナに支持され、前記通風路を開放する開位置及び閉鎖する閉位置の間で傾動するシャットダンパとを備え、前記操作ノブは、自身の少なくとも一部に、前記流れ方向における上流側及び下流側へ移動可能に構成されたスイッチ部を有し、前記スイッチ部と前記シャットダンパとの間には、前記スイッチ部の前記流れ方向の動きを回動運動に変換して前記ダンパ軸に伝達し、同シャットダンパを傾動させる伝達機構が設けられている。
上記の構成によれば、操作ノブの少なくとも一部を構成するスイッチ部が操作されて、空調用空気の流れ方向における上流側又は下流側へ移動されると、そのスイッチ部の流れ方向における動きは、伝達機構により回動運動に変換されてダンパ軸に伝達される。シャットダンパは、ダンパ軸を支点として、開位置と閉位置との間で傾動される。シャットダンパは、開位置では通風路を開放し、閉位置では同通風路を閉鎖する。
このように、操作ノブにおけるスイッチ部が操作されることでシャットダンパが傾動される。従って、シャットダンパを傾動させる際に操作される操作ダイヤルが不要となり、吹出口周りがすっきりし、空調用レジスタの見栄えが向上する。
また、シャットダンパは、下流フィン及び上流フィンよりも上記流れ方向における上流に位置していて、吹出口から遠ざかっている。そのため、通風路を開放及び閉鎖する部分(シャットダンパ)が下流側から見えにくく、この点でも空調用レジスタの見栄えが向上する。
さらに、特許文献2のように、スイッチ部が回動操作される場合には、同スイッチ部が操作ノブの外観形状に影響を大きく及ぼす。操作ノブが円柱状となり、高さの低い直方体状をなす一般的な操作ノブの外観形状と大きく異なる。これに対し、上記構成のスイッチ部は、空調用空気の流れ方向における上流側又は下流側へ移動するものであり、操作ノブの少なくとも一部により構成される。そのため、スイッチ部が操作ノブの外観形状に及ぼす影響は少ない。操作ノブの外観形状が一般的な操作ノブの外観形状に対し大きく変わることがなく、この点でも、空調用レジスタの見栄えが向上する。
ところで、シャットダンパが開位置に位置していて通風路が開放されている状態では、空調用空気は同シャットダンパを通過した後、上流フィン及び下流フィンに沿って流れた後、吹出口から吹き出す。
下流フィンが下流フィン軸を支点として傾動されると、空調用空気は、傾動された下流フィンに沿って流れることで、向きを変えられて吹出口から吹き出す。
また、操作ノブが下流フィンの延びる方向へスライドされると、そのスライドに応じて上流フィンが上流フィン軸を支点として傾動される。空調用空気は、傾動された上流フィンに沿って流れることで、向きを変えられて吹出口から吹き出す。
上記空調用レジスタにおいて、前記伝達機構は、支軸により前記リテーナに傾動可能に支持され、かつ前記支軸から離れた箇所にピンを有する駆動レバーと、前記ダンパ軸に固定され、かつ前記ダンパ軸から離れた箇所にピンを有する従動レバーと、両ピンを連結するリンク部材と、前記スイッチ部の前記流れ方向の動きを前記駆動レバーに伝達して、前記支軸を支点として同駆動レバーを傾動させる伝達部とを備えることが好ましい。
上記の構成によれば、スイッチ部が操作されて、空調用空気の流れ方向における上流側又は下流側へ移動されると、その動きは、伝達機構における伝達部により駆動レバーに伝達され、同駆動レバーが支軸を支点として傾動される。この傾動は、リンク部材、従動レバー及びダンパ軸を介してシャットダンパに伝達され、同シャットダンパがダンパ軸を支点として開位置と閉位置との間で傾動される。
上記空調用レジスタにおいて、前記伝達部は、前記駆動レバーにおいて前記支軸から離れた箇所に係合された係合ピンと、前記スイッチ部及び前記係合ピンを繋ぐ接続部とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、スイッチ部が操作されて空調用空気の流れ方向における上流側又は下流側へ移動されると、その動きは、接続部及び係合ピンを介して、駆動レバーにおいて支軸から離れた箇所に伝達される。この伝達により、駆動レバーが支軸を支点として傾動される。
上記空調用レジスタにおいて、前記係合ピン及び前記接続部は、前記操作ノブの装着された前記下流フィンの一部を構成するものであり、前記下流フィンの前記係合ピン及び前記接続部とは異なる部分は、前記下流フィン軸により前記リテーナに傾動可能に支持された下流フィン本体により構成され、前記係合ピンは前記下流フィン軸に挿通されて、前記駆動レバーに係合されており、前記スイッチ部は前記操作ノブの一部により構成され、前記操作ノブの前記スイッチ部とは異なる部分は、前記下流フィン本体に対し前記下流フィンの延びる方向にスライド可能に装着されたノブ本体により構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、操作ノブにおけるスイッチ部が操作されて、ノブ本体に対し、空調用空気の流れ方向における上流側又は下流側へ移動されると、その動きは、操作ノブの装着された下流フィンにおける接続部及び係合ピンに伝達される。接続部及び係合ピンが、下流フィンにおける下流フィン本体に対し、上記流れ方向における上流側又は下流側へ移動される。この動きは、下流フィン軸に挿通された係合ピンを介して、駆動レバーにおいて支軸から離れた箇所に伝達される。
上記空調用レジスタにおいて、前記操作ノブでは、前記ノブ本体が前記スイッチ部に対し、前記下流フィンの延びる方向への相対移動を規制された状態で組み付けられており、前記スイッチ部、前記伝達部及び前記係合ピンは、前記下流フィン本体に対し、前記下流フィンの延びる方向にスライド可能に取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、操作ノブのノブ本体が、下流フィン本体に対し、下流フィンの延びる方向にスライドされると、そのスライドに応じて上流フィンが上流フィン軸を支点として傾動され、空調用空気が上流フィンによって流れの向きを変えられて吹出口から吹き出す。また、このときには、スイッチ部、伝達部及び係合ピンがノブ本体と一緒に、下流フィン本体に対し、下流フィンの延びる方向へスライドする。
上記空調用レジスタにおいて、前記操作ノブでは、前記ノブ本体が前記スイッチ部に対し、前記下流フィンの延びる方向への相対移動を許容された状態で組み付けられており、前記スイッチ部、前記伝達部及び前記係合ピンは、前記下流フィン本体に対し、前記下流フィンの延びる方向へのスライドを規制された状態で取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、操作ノブのノブ本体が、下流フィン本体に対し、下流フィンの延びる方向にスライドされると、そのスライドに応じて上流フィンが上流フィン軸を支点として傾動され、空調用空気が上流フィンによって流れの向きを変えられて吹出口から吹き出す。また、このときには、スイッチ部、伝達部及び係合ピンは、下流フィン本体に対し、下流フィンの延びる方向へスライドしない。
上記空調用レジスタにおいて、前記スイッチ部は前記操作ノブの全体により構成され、前記操作ノブの装着された前記下流フィンは、前記下流フィン軸により、前記リテーナに対し、傾動可能、かつ前記流れ方向における上流側及び下流側へ移動可能に支持されており、前記操作ノブは、前記下流フィンに対し、前記流れ方向への相対移動を規制された状態で装着されており、前記下流フィン軸は、前記駆動レバーにおいて前記支軸から離れた箇所に係合されており、前記伝達部は、前記操作ノブの装着された前記下流フィン及び前記下流フィン軸により構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、スイッチ部を構成する操作ノブの全体が操作されて空調用空気の流れ方向における上流側又は下流側へ移動されると、操作ノブの装着された下流フィンは、操作ノブと一緒に同方向へ移動する。この移動は、伝達機構における伝達部、この場合、操作ノブの装着された下流フィン及び下流フィン軸を介して、駆動レバーにおいて支軸から離れた箇所に伝達される。この伝達により、駆動レバーが支軸を支点として傾動される。
上記空調用レジスタにおいて、前記伝達機構は、前記流れ方向における下流側への前記スイッチ部の移動に伴い、前記通風路を開く側へシャットダンパを傾動させ、かつ上流側への前記スイッチ部の移動に伴い、前記通風路を閉じる側へシャットダンパを傾動させるものであり、前記伝達機構には、前記スイッチ部に対し、前記シャットダンパを前記閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれた場合に、その操作後の位置に前記スイッチ部を保持し、前記スイッチ部に対し、さらに前記流れ方向における上流側へ移動させる操作が行なわれた場合に、前記保持を解除する保持機構が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、スイッチ部が操作されて、空調用空気の流れ方向における下流側へ移動されると、その移動は、伝達機構における伝達部、駆動レバー、リンク部材、従動レバー及びダンパ軸を介してシャットダンパに伝達され、同シャットダンパがダンパ軸を支点として通風路を開く側へ傾動される。
また、スイッチ部が操作されて、空調用空気の流れ方向における上流側へ移動されると、その移動は、伝達機構における伝達部、駆動レバー、リンク部材、従動レバー及びダンパ軸を介してシャットダンパに伝達され、同シャットダンパがダンパ軸を支点として通風路を閉じる側へ傾動される。
スイッチ部に対し、シャットダンパを閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれると、保持機構により、スイッチ部がその操作後の位置に保持される。
スイッチ部に対し、さらに上流側へ移動させる操作が行なわれると、保持機構では、上記保持が解除され、スイッチ部を上記流れ方向における下流側へ移動させることが可能となる。
上記空調用レジスタにおいて、前記保持機構は、前記リンク部材に形成された被把持部と、前記リテーナに設けられた把持部とを備えており、前記把持部は、前記スイッチ部に対し、前記シャットダンパを前記閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれた場合に、前記被把持部を把持することで前記スイッチ部を保持し、前記スイッチ部に対し、さらに前記流れ方向における上流側へ移動させる操作が行なわれた場合に、前記被把持部を解放することにより前記保持を解除するラッチ機構により構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、スイッチ部に対し、シャットダンパを閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれると、保持機構では、リンク部材に形成された被把持部が、把持部におけるラッチ機構により把持される。この把持により、スイッチ部が操作後の上記位置に保持される。
スイッチ部に対し、さらに上記流れ方向における上流側へ移動させる操作が行なわれると、保持機構では、被把持部からラッチ機構が離脱させられて、上記保持が解除される。
上記空調用レジスタにおいて、前記保持機構により前記保持が解除された場合に、前記シャットダンパを前記開位置にするための位置まで前記スイッチ部を移動させる復帰機構がさらに設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、スイッチ部に対し、上記流れ方向における上流側であって、シャットダンパを閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれると、スイッチ部は保持機構により操作後の上記位置に保持される。スイッチ部に対し、さらに上記流れ方向における上流側へ移動させる操作が行なわれると、保持機構によるスイッチ部の保持が解除される。すると、スイッチ部が復帰機構により、上記流れ方向における下流側であって、シャットダンパを開位置にするための位置まで移動される。
上記空調用レジスタにおいて、前記復帰機構は、前記スイッチ部を、前記シャットダンパを前記開位置にするための位置に近付く側へ付勢する弾性部材を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、弾性部材の弾性力に抗して、スイッチ部に対し、上記流れ方向における上流側であって、シャットダンパを閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれると、スイッチ部は保持機構により操作後の上記位置に保持される。スイッチ部に対し、さらに上記流れ方向における上流側へ移動させる操作が行なわれると、保持機構によるスイッチ部の保持が解除される。すると、スイッチ部が弾性部材の弾性力により、上記流れ方向における下流側であって、シャットダンパを開位置にするための位置まで移動させられる。
上記空調用レジスタによれば、通風路を開放及び閉鎖する機能を維持しつつ、見栄えのさらなる向上を図ることができる。
(a)は、第1実施形態における空調用レジスタの斜視図、(b)は図1(a)の一部を拡大して示す部分斜視図。 第1実施形態の空調用レジスタにおける一部の構成部材を示す分解斜視図。 同じく、第1実施形態の空調用レジスタにおける一部の構成部材を示す分解斜視図。 同じく、第1実施形態の空調用レジスタにおける一部の構成部材を示す分解斜視図。 (a)は、シャットダンパが開位置まで傾動された第1実施形態における空調用レジスタの側面図、(b)は、シャットダンパが閉位置まで傾動された第1実施形態における空調用レジスタの側面図。 (a)は、下流フィンが上壁部及び底壁部に対し略平行な状態にされた第1実施形態における空調用レジスタの部分側断面図、(b)は、下流フィンが下流側ほど低くなるように傾斜された第1実施形態における空調用レジスタの部分側断面図。 ノブ本体が中立状態にされた第1実施形態における空調用レジスタの部分平断面図。 (a)は、図7のノブ本体が右方へスライドされた空調用レジスタの部分平断面図、(b)は図7のスイッチ部が上流側へ移動された空調用レジスタの部分平断面図。 第2実施形態における空調用レジスタの斜視図。 ノブ本体が中立状態にされた第2実施形態の空調用レジスタの部分平断面図。 (a)は、図10のノブ本体が右方へスライドされた空調用レジスタの部分平断面図、(b)は図10のスイッチ部が上流側へ移動された空調用レジスタの部分平断面図。 第3実施形態における空調用レジスタの斜視図。 操作ノブが中立状態にされた第3実施形態における空調用レジスタの部分平断面図。 (a)は、図13の操作ノブが右方へスライドされた空調用レジスタの部分平断面図、(b)は図13の操作ノブが下流フィンを伴って上流側へ移動された空調用レジスタの部分平断面図。
(第1実施形態)
以下、車両用の空調用レジスタに具体化した第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、車両を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
車室内において、車両の前席(運転席及び助手席)の前方にはインストルメントパネルが設けられ、その左右方向における中央部、側部等には空調用レジスタが組込まれている。
図1(a)及び図4に示すように、空調用レジスタは、リテーナ10、1つの下流フィン40、操作ノブ55、複数の上流フィン、シャットダンパ75及び伝達機構80を備えている。次に、これら各部の構成について説明する。
<リテーナ10>
リテーナ10は、上流リテーナ11と、その上流リテーナ11に隣接した状態で配置されて、同上流リテーナ11に連結された下流リテーナ12とを備えている。上流リテーナ11及び下流リテーナ12は、いずれも硬質の樹脂材料によって形成されている。リテーナ10は、両端が開放され、かつ左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも大きな四角筒状をなしている。
リテーナ10の内部空間は、空調装置(図示略)から送られてくる空調用空気A1の流路(以下「通風路13」という)を構成している。ここで、通風路13での空調用空気A1の流れ方向について、空調装置に近い側を上流側とし、同空調装置から遠い側を下流側とする。通風路13の下流端は、空調用空気A1の吹出口14を構成している。
上記通風路13は、リテーナ10の4つの壁部によって取り囲まれている。これらの4つの壁部は、左右方向に相対向する一対の側壁部15,16と、互いに上下方向に相対向する上壁部17及び底壁部18とからなる。
図3に示すように、各側壁部15,16の内面であって、下流リテーナ12の下流部となる箇所には、それぞれ下流シム21が組み込まれている。各側壁部15,16及び各下流シム21には、軸受孔22が形成されている。各軸受孔22は、略円形の孔本体23と、孔本体23から上流側へ延びる延長部24とを備えている。
図4及び図6(a)に示すように、底壁部18において、下流リテーナ12及び上流リテーナ11の境界部分となる箇所には、左右方向に延びる上流シム25が組み付けられている。
各側壁部15,16であって、上記上流シム25よりも上流側には、軸受孔28が形成されている。
図3及び図4に示すように、底壁部18の下流部であって、左右方向における両端部には、それぞれ下方へ突出する軸受部31が形成されている。
側壁部15の外面であって、軸受孔22よりも高く、かつ同軸受孔22の上流近傍となる箇所には、下流支持部33が形成されている。また、側壁部15の外面であって、下流支持部33と上記軸受孔28との間には、上流支持部35が形成されている。上流支持部35の下部には、後述するラッチ機構98を取付けるための取付孔36が形成されている。
側壁部15の外面であって、下流支持部33の略下方には、左右方向へ延びる支持ピン34が固定されている。
<下流フィン40>
図3及び図7に示すように、下流フィン40は、下流リテーナ12内であって、上下方向における中央部分に配置されている。下流フィン40は、左右方向及び空調用空気A1の流れ方向に延びる板状をなしている。左右方向は、空調用空気A1の流れ方向に対し交差する方向の1つである。
下流フィン40は、下流フィン本体41及び伝達部47を備えている。下流フィン本体41は、その上半部を構成する上部材42と、下半部を構成する下部材43とを相互に組み付けることによって構成されている。
左右方向における下流フィン本体41の両端部には、同方向に延びる下流フィン軸39が設けられている。両下流フィン軸39は、上記流れ方向における下流フィン本体41の下流部に位置している。下流フィン本体41は、両下流フィン軸39において上記軸受孔22の孔本体23に支持されており、両下流フィン軸39を支点として上下方向へ傾動可能である。
また、下流フィン本体41には、上流端縁から下流端縁に向けて延びる切欠部44が形成されている。切欠部44は、左右方向における下流フィン本体41の中央部分に形成されている。
下流フィン本体41には、左右方向に延びる横ガイド孔45と、その横ガイド孔45よりも下流側で上記流れ方向に延びる縦ガイド孔46とが形成されている。横ガイド孔45の左右方向における両端部は、下流フィン軸39の設けられていない箇所では、下流フィン本体41の同方向における両端面に開口し、下流フィン軸39の設けられている箇所では、その下流フィン軸39の端面において開口している。
縦ガイド孔46は、左右方向における下流フィン本体41の中央部分に形成されている。縦ガイド孔46の上流端は横ガイド孔45に繋がり、下流端は下流フィン本体41の下流端面において開口している。
一方、伝達部47は、接続部48及び一対の係合ピン49を備えている。接続部48は、左右方向に延びる板状をなしており、上記横ガイド孔45内に左右方向へスライド可能かつ空調用空気A1の流れ方向の上流側及び下流側へ移動可能に配置されている。両係合ピン49は、左右方向に延びており、接続部48の同方向における両端部に一体に設けられている。各係合ピン49は、対応する下流フィン軸39に挿通されている。
<操作ノブ55>
操作ノブ55は、ノブ本体56及びスイッチ部61を備えている。ノブ本体56には、左右方向に延びる横ガイド孔57と、その横ガイド孔57の下流側で上記流れ方向に延びる縦ガイド孔58とが形成されている。横ガイド孔57の左右方向における両端部は、ノブ本体56の同方向における両端面において開口されている。縦ガイド孔58の上流端は横ガイド孔57に繋がり、下流端はノブ本体56の下流端面において開口している。
ノブ本体56の左右方向の寸法は、切欠部44の同方向の寸法よりも小さく設定されている。また、横ガイド孔57の上記流れ方向における寸法は、下流フィン本体41において切欠部44の設けられた箇所の同流れ方向における寸法よりも若干大きく設定されている。そして、ノブ本体56は、横ガイド孔57において、下流フィン本体41において切欠部44の設けられた箇所に対し、左右方向へスライド可能に装着されている。
ノブ本体56における縦ガイド孔58の左右方向の寸法は、下流フィン本体41における縦ガイド孔46の左右方向の寸法よりも小さく設定されている。
スイッチ部61は、押圧部62と、同押圧部62から上流側へ延びて、上記接続部48に連結された連結部63とを備えている。従って、スイッチ部61は、上記伝達部47及び係合ピン49と一緒に、下流フィン本体41に対し左右方向へスライド可能である。押圧部62の左右方向の寸法は、縦ガイド孔58の同方向の寸法よりも若干小さく設定されている。この設定により、ノブ本体56は、押圧部62に対し左右方向へ相対移動することを規制されている。従って、ノブ本体56は、スイッチ部61と一緒に、下流フィン本体41に対し左右方向へスライド可能である。また、押圧部62は、ノブ本体56に対し、上記流れ方向における上流側及び下流側へ移動可能である。
連結部63の左右方向の寸法は、押圧部62及び縦ガイド孔46,58の同方向の各寸法よりも小さく設定されている。そのため、連結部63は、縦ガイド孔46に対し左右方向へ往復動可能である。
ノブ本体56には、上流側へ向けて延びる二股状のフォーク部64が、軸65(図6(a),(b)参照)により上下方向へ傾動可能に支持されている。
<上流フィン>
図7に示すように、複数の上流フィンは、リテーナ10内において、下流フィン40よりも上流側であって、左右方向へ互いに離間した複数箇所において、互いに平行な状態で配置されている。各上流フィンは、上下方向及び上記流れ方向に延びる板状をなしている。上流フィンが延びる上下方向は、上記流れ方向と、下流フィン40が延びる左右方向とに対し交差(直交)する方向である。
ここで、複数の上流フィンを区別するために、左右方向における中央部に位置するものを「上流フィン66」といい、それ以外のものを「上流フィン67」というものとする。
図4及び図6(a)に示すように、各上流フィン66,67の上下方向における両端部には、同方向へ延びる上流フィン軸68が設けられている。各上流フィン軸68は、空調用空気A1の上記流れ方向については、上流フィン66,67の中央部分に位置している。各上流フィン66,67は、上下両上流フィン軸68において上壁部17及び上流シム25に支持されており、上下両上流フィン軸68を支点として左右方向へ傾動可能である。
各上流フィン66,67における上方の上流フィン軸68は、上壁部17よりも上方へ突出している。上流フィン66,67毎の上流フィン軸68の上記突出部分には、それぞれ径方向外方へ延びるアーム69が形成されている。各アーム69は、上流フィン軸68から離れた箇所に、上下方向へ延びる連結ピン71を有している。
上流フィン66,67毎の連結ピン71は、左右方向へ延びる長尺状の連結ロッド72によって連結されている。そして、これらの上流フィン66,67、上流フィン軸68、アーム69、連結ピン71及び連結ロッド72により、上流フィン66に同期した状態で他の全ての上流フィン67を傾動させる平行リンク機構L1が構成されている。なお、図1(a)及び図4では、アーム69、連結ピン71及び連結ロッド72の図示が省略されている。この点は、第2実施形態の説明に用いられる図9と、第3実施形態の説明に用いられる図12とについても同様である。
上流フィン66は、他の上流フィン67とは異なり、切欠部73及び伝達軸部74を有している。切欠部73は、上記流れ方向については、上流フィン66の下流部に位置している。また、伝達軸部74は、切欠部73の下流端において上下方向へ延びており、切欠部73の上下の壁面間に架け渡されている。伝達軸部74は、上記フォーク部64によって左右両側から挟み込まれている。そのため、ノブ本体56が下流フィン40に沿って左右方向へスライドされると、フォーク部64及び伝達軸部74を通じて上流フィン66に同方向の力が加えられ、同上流フィン66が上下両上流フィン軸68を支点として同方向へ傾動される。
<シャットダンパ75>
図6(a)及び図7に示すように、シャットダンパ75は、リテーナ10内の上流フィン66,67よりも上流側に配置されている。シャットダンパ75は、硬質の樹脂材料によって形成されたダンパプレート76と、リテーナ10及びダンパプレート76よりも軟質の樹脂材料によって形成されたシール部材77とを備えている。ダンパプレート76は、上記流れ方向よりも左右方向に細長い長方形の板状に形成されている。シール部材77は、ダンパプレート76の周囲に装着されている。ダンパプレート76には、左右方向へ延びるダンパ軸78が設けられている。ダンパ軸78は、軸受孔28に挿通されている。シャットダンパ75は、ダンパ軸78において側壁部15に支持されている。シャットダンパ75は、図6(a)において実線で示す開位置と、二点鎖線で示す閉位置との間で傾動可能である。
<伝達機構80>
図1(b)及び図2に示すように、伝達機構80は、駆動レバー81、従動レバー87及びリンク部材91を備えている。上述した伝達部47は、伝達機構80の一部を構成している。
底壁部18の下流部の下方には、左右方向に延びるシャフトからなる支軸82が配置されている。この支軸82は、左右の両軸受部31により、下流リテーナ12に対し回動可能に支持されている。
駆動レバー81は、側壁部15の左方近傍で、支軸82の左方の端部に固定されている。駆動レバー81は、支軸82から径方向における外方へ延びている。駆動レバー81において支軸82から離れた箇所には、左右方向に延びるピン83が設けられている。
従動レバー87は、側壁部15の左方近傍でダンパ軸78に固定されている。従動レバー87は、ダンパ軸78から径方向における外方へ延びている。従動レバー87においてダンパ軸78から離れた箇所には、左右方向に延びるピン88が設けられている。
リンク部材91は、上記流れ方向に延びる長尺板状をなす本体部92と、同流れ方向における上記本体部92の中間部分から下方へ突出する突出部93とを備えている。本体部92は、上記下流支持部33及び上流支持部35により、リテーナ10に対し上記流れ方向における上流側及び下流側へ移動可能に支持されている。
本体部92の下流端部には、上下方向に延びる下流長孔94が形成されており、上記駆動レバー81のピン83がこの下流長孔94に挿通されている。本体部92の上流端部には、上下方向に延びる上流長孔95が形成されており、上記従動レバー87のピン88がこの上流長孔95に挿通されている。このようにして、両ピン83,88がリンク部材91によって連結されている。
突出部93の下端部には、支持ピン96が固定されている。
図1(a),(b)及び図2に示すように、駆動レバー81において、支軸82とピン83との間には、略上下方向に延びる長孔84が形成されている。そして、上述した係合ピン49がこの長孔84に係合されている。
また、側壁部16の右方近傍にはレバー85が配置されている。レバー85は、支軸82の右方の端部に固定されている。レバー85は、支軸82から径方向における外方へ延びている。レバー85において支軸82から離れた箇所には、略上下方向に延びる長孔86が形成されている。そして、上述した係合ピン49がこの長孔86に係合されている。
図1(b)及び図5(a)に示すように、伝達機構80は、さらに保持機構H1及び復帰機構R1を備えている。
保持機構H1は、リンク部材91に形成された被把持部97と、リテーナ10に設けられた把持部とを備えている。被把持部97は、突出部93から上流側へ突出している。把持部は、上記取付孔36に挿通されて上流支持部35に取り付けられたラッチ機構98によって構成されている。ラッチ機構98は、スイッチ部61に対し、シャットダンパ75を閉位置にするための位置まで移動させる押圧操作が行なわれた場合に、被把持部97を把持することで、その操作後の位置にスイッチ部61を保持する。また、ラッチ機構98は、スイッチ部61に対し、さらに上流側へ移動させる押圧操作が行なわれた場合に、被把持部97を解放することにより上記保持を解除する。
復帰機構R1は、上記保持機構H1により保持が解除された場合に、シャットダンパ75を開位置にするための位置までスイッチ部61を移動させるための機構であり、リテーナ10の側壁部15に設けられた上記支持ピン34と、突出部93の支持ピン96と、両支持ピン34,96間に架け渡された弾性部材99とを備えている。第1実施形態では、弾性部材99としてコイルばねが用いられている。弾性部材99は、突出部93を介してリンク部材91を常に下流側へ付勢している。この弾性部材99により、スイッチ部61は、シャットダンパ75を開位置にするための位置に近付く側へ付勢されている。
次に、上記のように構成された第1実施形態の空調用レジスタの作用及び効果について説明する。
図5(a)及び図7は、保持機構H1におけるラッチ機構98が被把持部97を解放しているときの空調用レジスタの各部の状態を示している。このときには、弾性部材99の弾性力が、リンク部材91、駆動レバー81及び係合ピン49を介して接続部48に作用している。下流側へ向かう力が加わった接続部48は、横ガイド孔45の最下流部に位置している。接続部48に対し連結部63を介して連結された押圧部62の一部(下流端部)は、ノブ本体56から下流側へ僅かに突出している。係合ピン49は、支軸82よりも下流側に位置している。駆動レバー81は、上部ほど下流側に位置するように傾斜した状態となっている。
また、このときには、リンク部材91の上流端部に連結されたピン88は、ダンパ軸78よりも下流側に位置している。従動レバー87が、上部ほど下流側に位置するように傾斜した状態となり、シャットダンパ75が開位置に保持されている。
開位置では、シャットダンパ75は、図6において実線で示すように、上壁部17及び底壁部18の間の中央部分で、空調用空気A1の流れ方向に対し平行に近い状態となる。通風路13が大きく開放され(全開となり)、空調用空気A1はシャットダンパ75の上側と下側とに分かれて流れる。
図6(a)及び図7は、シャットダンパ75が開位置に保持された状態で、操作ノブ55のノブ本体56が、上壁部17及び底壁部18に対し略平行であり、かつ側壁部15,16間の中央部分に位置するときの空調用レジスタの各部の状態を示している。このときのノブ本体56の状態を「中立状態」というものとする。
各上流フィン66,67は、両側壁部15,16に対し略平行となっている。また、下流フィン40は、上壁部17及び底壁部18に対し略平行となっている。そのため、シャットダンパ75を通過した空調用空気A1は、各上流フィン66,67及び下流フィン40に沿って流れる。この際、空調用空気A1は、左右方向にも上下方向にも流れ方向をほとんど変えられることなく、吹出口14から下流側へ真っ直ぐ吹き出される。
上記中立状態のノブ本体56の下流端に対し、厚み方向の一方、例えば、図6(a)において二点鎖線の矢印で示すように、下方へ向かう力が加えられると、図6(b)に示すように、下流フィン本体41が、接続部48及び係合ピン49を伴い、下流フィン軸39を支点として、同図6(a)の時計回り方向へ傾動される。下流フィン本体41は、下流側ほど低くなるように傾斜した状態になる。このときには、下流フィン本体41の動きは、フォーク部64を介して伝達軸部74に伝達されず、上流フィン66,67は傾動されない。
従って、通風路13を流れる空調用空気A1は、下流フィン40に沿って流れることで、斜め下方へ向きを変えられて吹出口14から吹き出す。
なお、中立状態のノブ本体56の下流端に対し、上方へ向かう力が加えられると、下流フィン本体41は上記とは逆の動作を行い、下流側ほど高くなるように傾斜した状態になる。空調用空気A1は、斜め上方へ向きを変えられて吹出口14から吹き出す。このように、操作ノブ55を操作した方向へ空調用空気A1が吹き出される。
また、中立状態のノブ本体56に対し、左右方向の一方、例えば図7において二点鎖線の矢印で示すように、右方に向かう力が加えられると、図8(a)に示すように、同ノブ本体56がスイッチ部61及びフォーク部64を伴い、下流フィン本体41上を同方向へスライドする。スイッチ部61に連結された接続部48と、その接続部48の左右両側の係合ピン49とがノブ本体56と一緒に同方向へスライドする。
伝達軸部74がフォーク部64によってノブ本体56の移動方向と同方向へ押され、上流フィン66が上下両上流フィン軸68を支点として、図7の反時計回り方向へ傾動される。上流フィン66の傾動は、平行リンク機構L1(図6(a)参照)を介して全ての上流フィン67に伝達される。その結果、上流フィン66に連動して、全ての上流フィン67が上下両上流フィン軸68を支点として上流フィン66と同方向へ傾動される。各上流フィン66,67は、図8(a)に示すように、下流側ほど側壁部16に近づくように傾斜した状態になる。
従って、通風路13を流れる空調用空気A1は、各上流フィン66,67に沿って流れることで、斜め右方へ向きを変えられて吹出口14から吹き出す。
なお、中立状態のノブ本体56に対し、左方へ向かう力が加えられると、図示はしないが、下流フィン本体41は上記とは逆の動作を行い、下流側ほど側壁部15に近づくように傾斜した状態になる。空調用空気A1は、斜め左方へ向きを変えられて吹出口14から吹き出す。
ところで、シャットダンパ75によって通風路13を閉鎖する場合には、スイッチ部61の押圧部62が、図7において二点鎖線の矢印で示すように、弾性部材99の弾性力に抗して押圧される。この押圧により押圧部62が上流側へ移動すると、図8(b)に示すように、押圧部62に対し連結部63を介して連結された接続部48が、下流フィン本体41の横ガイド孔45内を上流側へ移動する。接続部48の上記移動は、同接続部48の左右両端に設けられ、かつ下流フィン本体41の下流フィン軸39に挿通された係合ピン49を介して、駆動レバー81及びレバー85において、支軸82から離れた箇所(長孔84,86)に伝達される。これらの伝達により、駆動レバー81及びレバー85は、支軸82を支点として図5(a)の反時計回り方向へ傾動される。この傾動は、下流端部においてピン83に連結されたリンク部材91に伝達される。リンク部材91は、弾性部材99を上流側へ伸長させながら、上流側へ移動する。リンク部材91の上記移動は、上記ピン88を介して従動レバー87に伝達される。従動レバー87が、ダンパ軸78を支点として図5(a)の反時計回り方向へ傾動される。これに伴い、シャットダンパ75が図5(b)に示すように、ダンパ軸78を支点として通風路13を閉じる側へ傾動される。
スイッチ部61が、可動範囲の上流端まで押圧されると、シャットダンパ75が閉位置に到達し、同シャットダンパ75の傾動が止まる。また、リンク部材91の被把持部97が、ラッチ機構98によって把持される。この把持により、スイッチ部61が上記操作後(押圧後)の位置に保持される。閉位置では、シャットダンパ75は、図6(a)において二点鎖線で示すように、上記流れ方向に対し大きく傾斜し、シール部材77が上壁部17及び底壁部18に接触した状態となって、通風路13を閉鎖する。
そのため、シャットダンパ75よりも上流側の空調用空気A1は、シール部材77とリテーナ10との隙間を通って、シャットダンパ75よりも下流側へ流れることを規制される。
上記の状態から、スイッチ部61の押圧部62がさらに上流側へ押圧操作されると、図5(a)に示すように、ラッチ機構98が被把持部97を解放する。この開放により、スイッチ部61の上記保持が解除される。リンク部材91は、弾性部材99の弾性力によって下流側へ移動する。この移動は、ピン83を介して駆動レバー81に伝達され、同駆動レバー81が支軸82を支点として図5(a)の時計回り方向へ傾動される。この傾動が、図8(b)に示すように、下流フィン本体41の下流フィン軸39に挿通された係合ピン49を介して接続部48に伝達される。図7に示すように、接続部48が横ガイド孔45内を下流側へ移動する。これに伴い、スイッチ部61が縦ガイド孔46内及び縦ガイド孔58内を下流側へ移動する。そして、接続部48が、横ガイド孔45の最下流部まで移動し、押圧部62の一部(下流端部)が、ノブ本体56から下流側へ突出すると、空調用レジスタの各部は上述した図5(a)及び図7の状態に戻る。
表現を変えると、押圧部62の下流側への移動が、接続部48及び両係合ピン49を介して駆動レバー81及びレバー85に伝達されて、同駆動レバー81及びレバー85が支軸82を支点として、時計回り方向へ傾動される。
また、図5(a)に示すように、リンク部材91の上記移動は、ピン88及び従動レバー87を介してシャットダンパ75に伝達される。この伝達により、シャットダンパ75は、ダンパ軸78を支点として、通風路13を開く側、この場合、図5(b)の時計回り方向へ傾動される。
このように、第1実施形態によれば、操作ノブ55におけるスイッチ部61を押圧操作することで、同スイッチ部61をノブ本体56に対し上流側又は下流側へ移動させることができる。そして、このスイッチ部61の上記流れ方向における動きを、伝達機構80により回転運動に変換してダンパ軸78に伝達することで、シャットダンパ75を、開位置と閉位置との間で傾動させ、通風路13を開放及び閉鎖することができる。従って、シャットダンパ75を傾動させるための従来の操作ダイヤルが不要となる。操作ダイヤルを配置するためのスペースと、操作ダイヤルを支持する構造を配置するためのスペースとが不要となり、吹出口14周りがすっきりし、空調用レジスタの見栄えを向上させることができる。
また、シャットダンパ75は、下流フィン40及び上流フィン66,67よりも上記流れ方向における上流に位置していて、吹出口14から遠ざかっている。そのため、通風路13を開放及び閉鎖する部分(シャットダンパ75)が下流側から見えにくく、この点でも空調用レジスタの見栄えが向上する。
さらに、特許文献2のように、スイッチ部が回動操作される場合には、同スイッチ部が操作ノブの外観形状に影響を大きく及ぼす。操作ノブが円柱状となり、高さの低い直方体状をなす一般的な操作ノブの外観形状と大きく異なる。これに対し、第1実施形態では、スイッチ部61は、上記流れ方向における上流側又は下流側に移動するものであり、操作ノブ55の一部により構成されている。そのため、スイッチ部61が操作ノブ55の外観形状に及ぼす影響は少ない。操作ノブ55の外観形状が、一般的な操作ノブの外観形状に対し大きく変わることがなく、この点でも、空調用レジスタの見栄えが向上する。
第1実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
・上記特許文献1では、空調用空気の吹き出し方向の調整を行う上流フィン又は下流フィンが、通風路を開放及び閉鎖する役割を兼ねている。そのため、空調用空気の吹き出し方向の調整と、通風路の開放及び閉鎖とを別々に行うことができず、不便である。
この点、第1実施形態では、上流フィン66,67及び下流フィン40とは別にシャットダンパ75を設けている。空調用空気A1の吹き出し方向の調整を、上流フィン66,67及び下流フィン40によって行い、通風路13の開放及び閉鎖をシャットダンパ75で行うようにしている。そのため、空調用空気A1の吹き出し方向の調整と、通風路13の開放及び閉鎖とを別々に行うことができ、操作性がよい。
・上記特許文献1では、硬質材料によって形成された上流フィン又は下流フィンを傾動させて通風路を閉鎖する際に、隣り合う上流フィン(又は下流フィン)同士が衝突して異音を発生する。この点、第1実施形態では、シャットダンパ75を傾動させて通風路13を閉鎖する際に、硬質材料によって形成されたリテーナ10に対し、それよりも軟質の材料によって形成されたシール部材77が接触する。そのため、通風路13の閉鎖時に異音が発生するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、車両用の空調用レジスタに具体化した第2実施形態について、図9〜図11を参照して、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図9及び図10に示すように、第2実施形態の操作ノブ55では、ノブ本体56がスイッチ部61に対し、左右方向への相対移動を許容された状態で組み付けられている。また、スイッチ部61、伝達部47及び左右の両係合ピン49は、下流フィン本体41に対し、左右方向へのスライドを規制された状態で取り付けられている。
より詳しくは、第2実施形態では、左右方向における縦ガイド孔46の寸法が、第1実施形態よりも小さい値(スイッチ部61の連結部63の寸法よりも僅かに大きな値)に設定されている。また、第2実施形態では、左右方向における押圧部62の寸法が、連結部63の寸法と同一又は略同一に設定されている。そのため、接続部48は、横ガイド孔45内を上流側又は下流側へ移動可能であるが、左右方向への移動を規制される。
上記以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第2実施形態によると、基本的には、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
そのほかにも第1実施形態では、ノブ本体56が、下流フィン本体41に対し左右方向へスライドされると、伝達部47及び両係合ピン49もノブ本体56と一緒に同方向へ移動する。しかし、第2実施形態では、例えば図10において二点鎖線の矢印で示すように、ノブ本体56に対し右方へ向かう力が加えられると、図11(a)に示すように、ノブ本体56が同方向へスライドするのみで、伝達部47及び左右の両係合ピン49は、同方向へ移動しない。従って、第1実施形態では、伝達部47及び両係合ピン49が左右方向へ移動するスペースが必要となるが、第2実施形態では、そういったスペースが不要となり、その分、空調用レジスタの左右方向の小型化を図ることができる。
なお、第2実施形態では、ノブ本体56が左方又は右向へスライドされると、第1実施形態と同様に、フォーク部64がノブ本体56と一緒に同方向へスライドする。そのため、第1実施形態と同様に、上流フィン軸68を支点として、上流フィン66,67を、ノブ本体56と同方向へ傾動させ、空調用空気A1の吹き出し方向を変える効果が得られる。
ところで、図10において二点鎖線の矢印で示すように、押圧部62に対し上流側へ向かう力が加えられると、図11(b)に示すように、押圧部62が第1実施形態と同様に上流側へ移動し、押圧部62に対し連結部63を介して連結された接続部48が横ガイド孔45内を上流側へ移動する。
(第3実施形態)
次に、車両用の空調用レジスタに具体化した第3実施形態について、図12〜図14を参照して説明する。
図12及び図13に示すように、第3実施形態では、下流フィン本体41と伝達部47とが一体形成されていて、下流フィン40が単一の部品によって構成されている。左右方向における下流フィン40の両端部には、同方向へ延びる下流フィン軸39がそれぞれ設けられている。両下流フィン軸39は、上記流れ方向における下流フィン40の下流部に位置している。
両側壁部15,16の下流部には、第1実施形態と同様の軸受孔22が形成されている。
下流フィン40は、両下流フィン軸39において上記軸受孔22に支持されており、両下流フィン軸39を支点として上下方向へ傾動可能であり、かつ同軸受孔22に沿って上流側及び下流側へ移動可能である。
また、下流フィン40には、上流端縁から下流端縁に向けて延びる切欠部44が形成されている。切欠部44は、左右方向における下流フィン40の中央部分に形成されている。
下流フィン40には、第1及び第2実施形態と異なり、横ガイド孔45及び縦ガイド孔46が形成されていない。
また、第3実施形態では、ノブ本体56とスイッチ部61とが一体形成されていて、スイッチ部61が操作ノブ55の全体により構成されている。操作ノブ55に横ガイド孔57は形成されているが、縦ガイド孔58は形成されていない。
操作ノブ55の左右方向の寸法は、切欠部44の同方向の寸法よりも小さく設定されている。そして、操作ノブ55は、横ガイド孔57において、下流フィン40において切欠部44の設けられた箇所に装着されている。操作ノブ55は、下流フィン40に対し、左右方向へはスライド可能であるが、上流側及び下流側への移動を規制されている。
左側の下流フィン軸39は、駆動レバー81における長孔84に係合されている。右側の下流フィン軸39は、レバー85における長孔86に係合されている。そして、スイッチ部61の移動を駆動レバー81に伝達して、支軸82を支点として同駆動レバー81を傾動させる伝達部47は、第3実施形態では、下流フィン40及び両下流フィン軸39により構成されている。
上記以外の構成は、第2実施形態と同様である。そのため、第2実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第3実施形態では、スイッチ部61を構成する操作ノブ55の全体に対し,上記流れ方向における一方、例えば、図13において二点鎖線の矢印で示すように、上流へ向かう方向の力が加えられて、図14(b)に示すように、上流側へ移動されると、下流フィン40は、操作ノブ55と一緒に上流側へ移動する。この移動は、伝達機構80における伝達部47、この場合、下流フィン40及び下流フィン軸39を介して、駆動レバー81の長孔84と、レバー85の長孔86とに伝達される。これらの伝達により、駆動レバー81及びレバー85が支軸82を支点として傾動される。この傾動は、リンク部材91、従動レバー87及びダンパ軸78を介してシャットダンパ75に伝達される。
また、図13に示す中立状態の操作ノブ55に対し、車幅方向の一方、例えば二点鎖線の矢印で示すように、右方に向かう力が加えられると、図14(a)に示すように、同操作ノブ55がフォーク部64を伴い、下流フィン40上を同方向へスライドする。そのため、第2実施形態と同様に、上流フィン軸68を支点として、上流フィン66,67が操作ノブ55と同方向へ傾動され、空調用空気A1の吹き出し方向が変えられる。
従って、第3実施形態によると、第2実施形態と同様の作用及び効果が得られるほか、空調用レジスタの構成部材の部品点数を第2実施形態よりも少なくすることができる。
なお、上述した各実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・下流フィン40が複数設けられてもよい。操作ノブ55は、複数の下流フィン40のうちの1つに装着される。
・スイッチ部61が、同スイッチ部61を手で引っ張ることにより、下流側へ移動されるものであってもよい。
・上記空調用レジスタは、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所、例えばダッシュボードに組込まれるタイプにも適用可能である。
・上記空調用レジスタは、空調装置から送られてきて吹出口14から室内に吹き出す空調用空気A1の向きを変更することに加え、通風路13を開放及び閉鎖する機能を有するものであれば、車両用に限らず他の分野用の空調用レジスタとして広く適用可能である。
<その他>
・発光ダイオード(LED)等の発光素子からなる光源を用いる。そして、シャットダンパ75を閉位置にするための位置までスイッチ部61を移動させた場合、又は、シャットダンパ75を開位置にするための位置までスイッチ部61を移動させた場合に、光源を発光させてもよい。
・伝達機構80において、相対移動する2つの構成部材のそれぞれに突部を設ける。そして、スイッチ部61に対し、シャットダンパ75を閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれた場合に、一方の構成部材における突部が他方の構成部材における突部を乗り越えるようにしてもよい。
この場合、乗り越えの際に、少なくとも一方の構成部材が弾性変形する。そして、一方の突部が他方の突部を乗り越える途中には、弾性変形量が増加することで、スイッチ部61の操作荷重が増大する。その後、弾性変形した方の構成部材が弾性復元力によって元の形状に戻ろうとすることで、操作荷重が減少する。この操作荷重の変化(増減)により、スイッチ部61を操作した者は、スイッチ部61が、シャットダンパ75を閉位置にするための位置まで移動したことを把握することができる。
10…リテーナ、13…通風路、14…吹出口、39…下流フィン軸、40…下流フィン、41…下流フィン本体、47…伝達部、48…接続部、49…係合ピン、55…操作ノブ、56…ノブ本体、61…スイッチ部、66,67…上流フィン、68…上流フィン軸、75…シャットダンパ、78…ダンパ軸、80…伝達機構、81…駆動レバー、82…支軸、83,88…ピン、87…従動レバー、91…リンク部材、97…被把持部、98…ラッチ機構(把持部)、99…弾性部材、A1…空調用空気、H1…保持機構、R1…復帰機構。

Claims (9)

  1. 空調用空気の流れ方向の下流端に吹出口を有する通風路が形成されたリテーナと、前記流れ方向に交差する方向へ延び、かつ下流フィン軸により前記リテーナに対し、少なくとも傾動可能に支持された下流フィンと、前記下流フィンに対し、少なくとも同下流フィンの延びる方向にスライド可能に装着された操作ノブと、前記流れ方向における前記下流フィンよりも上流において、同流れ方向及び前記下流フィンの延びる方向の両者に対し交差する方向へ延び、かつ上流フィン軸により前記リテーナに支持され、前記操作ノブのスライドに応じて傾動される上流フィンと、前記流れ方向における前記上流フィンよりも上流に配置されて、ダンパ軸により前記リテーナに支持され、前記通風路を開放する開位置及び閉鎖する閉位置の間で傾動するシャットダンパとを備え、
    前記操作ノブは、自身の少なくとも一部に、前記流れ方向における上流側及び下流側へ移動可能に構成されたスイッチ部を有し、
    前記スイッチ部と前記シャットダンパとの間には、前記スイッチ部の前記流れ方向の動きを回動運動に変換して前記ダンパ軸に伝達し、同シャットダンパを傾動させる伝達機構が設けられており、
    前記伝達機構は、
    支軸により前記リテーナに傾動可能に支持され、かつ前記支軸から離れた箇所にピンを有する駆動レバーと、
    前記ダンパ軸に固定され、かつ前記ダンパ軸から離れた箇所にピンを有する従動レバーと、
    両ピンを連結するリンク部材と、
    前記スイッチ部の前記流れ方向の動きを前記駆動レバーに伝達して、前記支軸を支点として同駆動レバーを傾動させる伝達部とを備え、
    前記伝達部は、
    前記駆動レバーにおいて前記支軸から離れた箇所に係合された係合ピンと、
    前記スイッチ部及び前記係合ピンを繋ぐ接続部と
    を備えている空調用レジスタ。
  2. 前記係合ピン及び前記接続部は、前記操作ノブの装着された前記下流フィンの一部を構成するものであり、
    前記下流フィンの前記係合ピン及び前記接続部とは異なる部分は、前記下流フィン軸により前記リテーナに傾動可能に支持された下流フィン本体により構成され、
    前記係合ピンは前記下流フィン軸に挿通されて、前記駆動レバーに係合されており、
    前記スイッチ部は前記操作ノブの一部により構成され、
    前記操作ノブの前記スイッチ部とは異なる部分は、前記下流フィン本体に対し前記下流フィンの延びる方向にスライド可能に装着されたノブ本体により構成されている請求項に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記操作ノブでは、前記ノブ本体が前記スイッチ部に対し、前記下流フィンの延びる方向への相対移動を規制された状態で組み付けられており、
    前記スイッチ部、前記伝達部及び前記係合ピンは、前記下流フィン本体に対し、前記下流フィンの延びる方向にスライド可能に取り付けられている請求項に記載の空調用レジスタ。
  4. 前記操作ノブでは、前記ノブ本体が前記スイッチ部に対し、前記下流フィンの延びる方向への相対移動を許容された状態で組み付けられており、
    前記スイッチ部、前記伝達部及び前記係合ピンは、前記下流フィン本体に対し、前記下流フィンの延びる方向へのスライドを規制された状態で取り付けられている請求項に記載の空調用レジスタ。
  5. 空調用空気の流れ方向の下流端に吹出口を有する通風路が形成されたリテーナと、前記流れ方向に交差する方向へ延び、かつ下流フィン軸により前記リテーナに対し、少なくとも傾動可能に支持された下流フィンと、前記下流フィンに対し、少なくとも同下流フィンの延びる方向にスライド可能に装着された操作ノブと、前記流れ方向における前記下流フィンよりも上流において、同流れ方向及び前記下流フィンの延びる方向の両者に対し交差する方向へ延び、かつ上流フィン軸により前記リテーナに支持され、前記操作ノブのスライドに応じて傾動される上流フィンと、前記流れ方向における前記上流フィンよりも上流に配置されて、ダンパ軸により前記リテーナに支持され、前記通風路を開放する開位置及び閉鎖する閉位置の間で傾動するシャットダンパとを備え、
    前記操作ノブは、自身の少なくとも一部に、前記流れ方向における上流側及び下流側へ移動可能に構成されたスイッチ部を有し、
    前記スイッチ部と前記シャットダンパとの間には、前記スイッチ部の前記流れ方向の動きを回動運動に変換して前記ダンパ軸に伝達し、同シャットダンパを傾動させる伝達機構が設けられており、
    前記伝達機構は、
    支軸により前記リテーナに傾動可能に支持され、かつ前記支軸から離れた箇所にピンを有する駆動レバーと、
    前記ダンパ軸に固定され、かつ前記ダンパ軸から離れた箇所にピンを有する従動レバーと、
    両ピンを連結するリンク部材と、
    前記スイッチ部の前記流れ方向の動きを前記駆動レバーに伝達して、前記支軸を支点として同駆動レバーを傾動させる伝達部とを備え、
    前記スイッチ部は前記操作ノブの全体により構成され、
    前記操作ノブの装着された前記下流フィンは、前記下流フィン軸により、前記リテーナに対し、傾動可能、かつ前記流れ方向における上流側及び下流側へ移動可能に支持されており、
    前記操作ノブは、前記下流フィンに対し、前記流れ方向への相対移動を規制された状態で装着されており、
    前記下流フィン軸は、前記駆動レバーにおいて前記支軸から離れた箇所に係合されており、
    前記伝達部は、前記操作ノブの装着された前記下流フィン及び前記下流フィン軸により構成されている空調用レジスタ。
  6. 前記伝達機構は、前記流れ方向における下流側への前記スイッチ部の移動に伴い、前記通風路を開く側へシャットダンパを傾動させ、かつ上流側への前記スイッチ部の移動に伴い、前記通風路を閉じる側へシャットダンパを傾動させるものであり、
    前記伝達機構には、前記スイッチ部に対し、前記シャットダンパを前記閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれた場合に、その操作後の位置に前記スイッチ部を保持し、前記スイッチ部に対し、さらに前記流れ方向における上流側へ移動させる操作が行なわれた場合に、前記保持を解除する保持機構が設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
  7. 前記保持機構は、前記リンク部材に形成された被把持部と、前記リテーナに設けられた把持部とを備えており、
    前記把持部は、前記スイッチ部に対し、前記シャットダンパを前記閉位置にするための位置まで移動させる操作が行なわれた場合に、前記被把持部を把持することで前記スイッチ部を保持し、前記スイッチ部に対し、さらに前記流れ方向における上流側へ移動させる操作が行なわれた場合に、前記被把持部を解放することにより前記保持を解除するラッチ機構により構成されている請求項に記載の空調用レジスタ。
  8. 前記保持機構により前記保持が解除された場合に、前記シャットダンパを前記開位置にするための位置まで前記スイッチ部を移動させる復帰機構がさらに設けられている請求項6又は7に記載の空調用レジスタ。
  9. 前記復帰機構は、前記スイッチ部を、前記シャットダンパを前記開位置にするための位置に近付く側へ付勢する弾性部材を備えている請求項に記載の空調用レジスタ。
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