JP7033520B2 - 車両用レジスタ装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、操作ダイヤルを用いて通常送風モードと拡散送風モードを切り替えることができるレジスタ装置が開示されている。
上記複数のフィンは、センタフィンと、このセンタフィンの上記第1方向両側に配置されたサイドフィンを含み、上記連動リンク機構は、上記第1方向に延びる主リンクと、互いに上記第1方向に離れて配置された一対の副リンクとを有し、上記主リンクは、その中央部に上記センタフィンの連動ピンを回動可能に連結する連結穴を有するとともに、上記第1方向両側の部位に規制溝を有し、上記一対の副リンクはそれぞれカム溝を有し、上記規制溝と上記カム溝に上記サイドフィンの連動ピンが挿入されることにより、上記主リンクと上記一対の副リンクが連結されており、さらに、通常送風モード位置と拡散送風モード位置との間で回動可能にして上記レジスタ本体に支持され上記一対の副リンクと係合するモード切替用の操作ダイヤルを備え、上記操作ダイヤルが上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置まで回動することにより、上記一対の副リンクの一方が上記通風路の上流側へ移動し、他方が上記通風路の下流側へ移動し、この時に上記カム溝のカム作用により上記サイドフィンの連動ピンが上記第1方向において互いに逆向きに移動することにより、上記サイドフィンが吹き出し方向に向かって上記センタフィンから離れる姿勢となる拡散送風モードが実行されることを特徴とする。
上記構成によれば、レジスタ本体の壁に形成されたガイド溝により、通常送風モードでの風向き調節および通常制御モードと拡散送風モードの切り替えの際に、副リンクを安定した軌跡で移動させることができるとともに、所望位置で安定して保持することができる。
上記構成によれば、操作タイヤルとガイドピンとを係合する構成を簡略化することができる。
レジスタ本体10は、上記通風路15を有する筒形状の主構成体11と、支持板12と、ベゼル13とを有している。
上記支持板12は、下流側フィン群30を主構成体11に装着するに先立ち下流側フィン群30をアッセンブリ化するために用いるものであり、左側壁11bの下流側に取り付けられている。支持板12は主構成体11の左側壁11bと協働してレジスタ本体10の左側壁を構成している。
上記ベゼル13は、レジスタ本体10の下流端部を覆うとともに、下壁11bと左側壁11cを、間隔を介して覆っている。ベゼル13の左側部と下側部には窓13a,13bが形成されている。
5枚のフィン21は、例えばその下端部に連動ピン21bを有しており、これら連動ピン21bが、左右に延びる連結リンク(図示しない)に回動可能に連結されている。
中央のフィン21の中央部の下流側部分は切欠かれており、この切欠部の下流端には、係合ピン25が設けられている。
フィン31~33は、左右方向(第2方向)に延びる細長い板形状をなし、上下方向に互いに離間して配置されている。
また、操作つまみ35を左右にスライドすると、フォーク部35と係合ピン25の係合を介して中央のフィン21が左右に回動し、さらに図示しない連動リンクを介して他のフィン21が回動することにより、吹き出し方向を左右に調節することができる。
主リンク41の上下方向中央部には、連結穴41aが形成され、その上部には上下に離れた2つの規制溝41bが形成され、その下部にも上下に離れた2つの規制溝41cが形成されている。規制溝41b、41cは、上下方向に細長い長穴(好ましくは、上記回動軸32a、33aと連動ピン32b、33bとの距離と等しい曲率半径を有する)により構成されている。
図4Aに示すように、センタフィン31の連動ピン31bは、主リンク41の中央の連結穴41aに回動可能に挿入されている。
また、上側のサイドフィン32の連動ピン32bは、主リンク41の規制溝41bと副リンク42のカム溝42aに挿入され、下側のサイドフィン33の連動ピン33bは、主リンク41の規制溝41cと副リンク43のカム溝43aに挿入されており、これにより主リンク41と一対の副リンク42,43が連動ピン32b、33bを介して連結されている。
第1ガイド部16a,17aは、フィン31~33の回動軸部31a~33bと連動ピン31b~33bとの間の距離に相当する曲率半径を有している。
ベゼル13の別の窓13bには、通風路15内に設けたシャッタ機構(図示しない)を開閉操作するための操作ダイヤル60が配置されているが、本発明の特徴部ではないので、詳細な説明を省略する。
同様に下側のフィン33の連動ピン33bは、主リンク41の規制溝41cの下端部と副リンク43のカム溝43aの下端部に挿入されている。規制溝41cとカム溝43aが異なる角度で交差しているので、主リンク41と副リンク43は、連動ピン33bを介して相対移動不能に連結されている。
その結果、主リンク41と一対の副リンク42,43は、単一の連動リンクと同様に一体をなしており、センタフィン31と上下のサイドフィン32,33は互いに平行な姿勢を維持される。
この状態で、図5Aに示すように上側の係合溝52aの下流側の側面にガイドピン46が係止されているため、連動リンク機構40のがたつきを防止することができる。
この通常送風モードでの下向き送風時には、ガイドピン46,47がガイド溝16,17の第1ガイド部16a,17aに沿って上方に移動し、第1ガイド部16a、17aの上端部に達した時に、フィン31~33が最大傾斜角度になる。
サイドフィンも枚数はセンタフィンの両側にそれぞれ1枚ずつ配置してもよいし、3枚以上配置してもよい。
フィンの回動軸線を上流側に配置し連動ピンを下流側に配置してもよい。
上流側フィン群で通常送風モードと拡散送風モードを選択できるようにしてもよい。
左右方向に送風調節可能なフィン群に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、上流側と下流側にフィン群を備えているが、1セットのフィン群を備えたレジスタ装置に本発明を適用してもよい。
15 通風路
16,17 ガイド溝
16a,17a 第1ガイド部
16b,17b 第2ガイド部
31 センタフィン
32,33 サイドフィン
31a~33a 回動軸
31b~33b 連動ピン
40 連結リンク機構
41 主リンク
41a 連結穴
41b、41c 規制溝
42、43 副リンク
42a,43a カム溝
46,47 ガイドピン
50 モード切替用操作ダイヤル
Claims (3)
- 通風路を有しこの通風路の上流端が空調装置に接続され下流端が車室への吹出口として提供されるレジスタ本体と、
上記通風路に第1方向に間隔をおいて配置されるとともに、上記第1方向と直交する第2方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に、上記レジスタ本体に支持され、上記回動軸線から離間した位置にそれぞれ連動ピンを有する複数のフィンと、
上記複数のフィンの上記連動ピンに連結され、上記複数のフィンが互いに平行な姿勢をとる通常送風モードにおいて、上記複数のフィンを同じ向きに連動させる連動リンク機構と、
を備えた車両用レジスタ装置において、
上記複数のフィンは、センタフィンと、このセンタフィンの上記第1方向両側に配置されたサイドフィンを含み、
上記連動リンク機構は、上記第1方向に延びる主リンクと、互いに上記第1方向に離れて配置された一対の副リンクとを有し、上記主リンクは、その中央部に上記センタフィンの連動ピンを回動可能に連結する連結穴を有するとともに、上記第1方向両側の部位に規制溝を有し、上記一対の副リンクはそれぞれカム溝を有し、上記規制溝と上記カム溝に上記サイドフィンの連動ピンが挿入されることにより、上記主リンクと上記一対の副リンクが連結されており、
さらに、通常送風モード位置と拡散送風モード位置との間で回動可能にして上記レジスタ本体に支持され上記一対の副リンクと係合するモード切替用の操作ダイヤルを備え、
上記操作ダイヤルが上記通常送風モード位置から上記拡散送風モード位置まで回動することにより、上記一対の副リンクの一方が上記通風路の上流側へ移動し、他方が上記通風路の下流側へ移動し、この時に上記カム溝のカム作用により上記サイドフィンの連動ピンが上記第1方向において互いに逆向きに移動することにより、上記サイドフィンが吹き出し方向に向かって上記センタフィンから離れる姿勢となる拡散送風モードが実行されることを特徴とする車両用レジスタ装置。 - 上記主リンクと上記一対の副リンクが上記レジスタ本体において上記第2方向を向く壁の内側に配置され、上記操作ダイヤルが当該壁の外側に配置され、当該壁には互いに上記第1方向に離間する一対のガイド溝が形成され、
上記一対の副リンクには、上記一対のガイド溝に挿通されて上記操作ダイヤルに係合するガイドピンがそれぞれ設けられており、
上記一対のガイド溝は、上記通常送風モードにおいて上記ガイドピンを案内する円弧形状の第1ガイド部と、第2ガイド部とをそれぞれ有し、一方のガイド溝の上記第2ガイド部は上記第1ガイド部の中間部から上流側に延び、他方のガイド溝の上記第2ガイド部は上記第1ガイド部から下流側に延び、これら第2ガイド部が上記通常送風モードから上記拡散送風モードに切り替わる際に上記ガイドピンを案内することを特徴とする請求項1に記載の車両用レジスタ装置。 - 上記操作ダイヤルには、上記第1方向に離間した一対の係合溝を有し、これら係合溝は上記第1方向に延びて上記一対の副リンクの上記ガイドピンと係合することを特徴とする請求項2に記載の車両用レジスタ装置。
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